JP5475616B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に対して前後方向にスライドすることにより開閉するスライド扉をスライドさせる動力を伝達するのに最適な動力伝達装置に関するものである。
この種の動力伝達装置としては、特許文献1に示されたものがある。これを図8に基づいて説明する。ここに示されたスライド扉用動力スライド装置は、ベースプレート101とカバープレート102とに掛け渡されて固定されたドラム軸103と、このドラム軸103に内スリーブ104と外スリーブ105を介して回転自在に支持されたワイヤードラム106が設けられ、ワイヤドラム106の空間107の中にクラッチ機構付き伝達機構108が備えられている。動力伝達機構108は、減速機構を介して電動モータの回転が伝達される歯車109と、この歯車109に補強プレート110を介在して連結ピン111で一体に固定された回転プレート112と、この回転プレート112に揺動自在にピン113,114で支持された一対の揺動アーム115,116と、各揺動アーム115,116に固定された係合ピン117,118と、これら係合ピン117,118が挿入されるガイドスロット119,120が形成されたガイドプレート121と、このガイドプレート121と外スリーブ105のフランジ122との間に介在されてガイドプレート121を制動するばね123とから構成されている。
また、動力伝達機構108の揺動アーム115,116には、ワイヤードラム106の内周面に形成されたドラムインナー124の係合凸部125と係合するクラッチ爪126,127が形成されている。また、ガイドスロット119,120には、円弧スロット128,129と押出ロット130,131が形成されている。このように構成された動力伝達機構108は、電動モータの回転により、回転プレート112に揺動自在に支持された揺動アーム115,116が回動する。また、各揺動アーム115,116の係合ピン117,118がガイドスロット119,120内を移動するので、一方の揺動アーム115が外側に揺動し、そのクラッチ爪126がドラムインナー124の係合凸部125と噛合する。これらクラッチ爪126と係合凸部125が噛合すると、電動モータの回転がワイヤードラム106に伝達され、スライド扉開方向またはスライド扉閉方向にワイヤーが移動する。なお、動力スライドユニット132には光センサーユニット133が設けられ、ワイヤードラム106の回転速度、回転量、回転方向を検出して、パルス信号を制御部に出力するように構成されている。
特許第3195737号公報(段落〔0009〕〜〔0015〕、図2および図3)
上述したような従来の動力伝達装置においては、ドラム軸103に回転自在に支持された回転プレート112の外周側に揺動アーム115,116をピン113,114で回転自在に取り付け、かつ、揺動アーム115,116に固定した係合ピン117,118を、ドラム軸103に制動支持されたガイドプレート121のガイドスロット119,120に挿入した構造としている。このため、電動モータの右・左の回転に対して、揺動アーム115のクラッチ爪113と揺動アーム116のクラッチ爪114のいずれか一方のみがドラムインナー124の係合凸部125と噛合って動力が伝達される。したがって、動力伝達機構108は、クラッチ爪113,114と係合凸部125との噛み合い部に作用する荷重の負担が大きくなるという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、動力を伝達する際に係合部における荷重の負担を分担して軽減することにある。
この目的を達成するために、本発明は、固定部材の支持部を回転中心として回転自在に支持され回転方向に間隔をおいた複数の係合溝が設けられた第1の回転部材と、前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在かつ押圧部材によって前記固定部材側に押圧されることにより制動が掛けられ複数の第1のガイド部が設けられたガイド部材と、前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在かつ半径方向に移動自在に支持され、前記第1のガイド部に係合する第2のガイド部と、前記係合溝に係合されこの係合溝から半径方向外側に出没自在な頭部とが設けられた複数の係合部材と、前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在に支持され、前記係合溝から半径方向外側に突出した前記頭部が噛合する動力伝達用係止部が複数設けられた第2の回転部材とを備え、前記複数の第1のガイド部および前記第2のガイド部は、前記複数の係合部材の頭部を同期して半径方向外側に突出させるよう構成されているものである。
本発明は、前記発明において、前記第1のガイド部が、第1のガイド溝または第1のガイド突起であり、前記第2のガイド部が、前記第1のガイド溝に係合する第2のガイド突起または前記第1のガイド突起に係合する第2のガイド溝である。
本発明は、前記発明のいずれか一つの発明において、複数の前記動力伝達用係止部を前記第2の回転部材の回転方向に等間隔をおいて配置し、隣り合う前記動力伝達用係止部間に相対変位防止用係止部を設け、前記係合部材の頭部に、当該頭部が前記動力伝達係止部に噛合することにより、前記相対変位防止用係止部に係合する係合部を設けたものである。
本発明は、前記発明のいずれか一つの発明において、前記第2の回転部材の外周部に、円周方向に極性を交互に変えた環状の永久磁石を設け、前記固定部材側に、前記永久磁石と対向するホールセンサを備えた電子制御装置を設けたものである。
本発明によれば、第1の回転部材の回転により複数の係合部材の頭部が半径方向外側に突出し、第2の回転部材に、突出した複数の頭部のそれぞれが係合する複数の動力伝達用係止部が設けられていることにより、第1の回転部材による第2の回転部材への動力の伝達が分散される。
前記発明のうちの一つの発明によれば、係合部材の頭部が第2の回転部材の動力伝達用係止部に噛合すると、係合部材の頭部の係合部が第2の回転部材の相対変位防止用係止部と係合する。このため、第2の回転部材が第1の回転部材より速く回転したとしても、係合部材と第2の回転部材との相対的位置関係が変化しないので、第1の回転部材と第2の回転部材との間の回転ガタが小さくなり、スライドドアの開閉動作を円滑かつ静粛に行うことができる。
前記発明のうちの一つの発明によれば、回転が検出される第2の回転部材自体の外周部に回転検出用の永久磁石を設けた構造としているため、動力伝達装置全体をコンパクト化することができる。
本発明に係る動力伝達装置の断面図である。 図1におけるII-II 線断面図である。 本発明に係る動力伝達装置における係合部材を示し、同図(A)は側面図、同図(B)は正面図である。 本発明に係る動力伝達装置において、係合部材によって第2の回転部材が扉を開く方向に回転する動作を説明するための正面図で、同図(A)は第1の回転部材が係合部材に係合を開始した状態を示し、同図(B)は係合部材が回動しながら半径方向外側に移動している状態を示し、同図(C)は係合部材が第2の回転部材に係合した状態を示す。 本発明に係る動力伝達装置において、係合部材によって第2の回転部材が扉を閉じる方向に回転する動作を説明するための正面図で、同図(A)は第1の回転部材が係合部材に係合を開始した状態を示し、同図(B)は係合部材が回動しながら半径方向外側に移動している状態を示し、同図(C)は係合部材が第2の回転部材に係合した状態を示す。 本発明に係る動力伝達装置において、第2の回転部材が第1の回転部材よりも速く回転する場合を説明するための正面図で、同図(A)は第2の回転部材が第1の回転部材よりも速く回転し始めた状態を示し、同図(B)は第1の回転部材が第2の回転部材と一体的に回転し始めた状態を示す。 本発明に係る相対変位防止用係止部が設けられていない動力伝達装置において、第2の回転部材が第1の回転部材よりも速く回転する場合を説明するための正面図で、同図(A)は第2の回転部材が第1の回転部材よりも速く回転し始めた状態を示し、同図(B)は第1の回転部材が第2の回転部材と一体的に回転し始めた状態を示す。 同図(A)は従来の動力伝達装置の断面図、同図(B)はワイヤードラムの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
図1において、符号1で示すものは、電動モータ(図示せず)と、この電動モータの出力軸に軸着されたウォーム6と、後述する本発明に係る動力伝達装置が組み込まれたモータケースである。2はモータケース1の開口部に被せられたカバーケースである。モータケース1の中央部の内側には円筒部1aが一体に突設されており、この円筒部1aの内周面には、円筒部1aと共に固定部材の支持部を構成する支持部材3が一体に固定されている。
支持部材3は、円筒部1aの内周面に圧入嵌合されて固定される大径円筒部3aと、後述する係合部材10等が支持される小径円筒部3bと、これら大径円筒部3aと小径円筒部3bとの間に形成された円板部3cとからなる。この支持部材3の大径円筒部3aの内周面には軸受4が圧入嵌合されており、この軸受4の外輪は一端面が円板部3cに当接した状態で他端面がカシメ片3dによって固定されている。
6は電動モータの出力軸に軸着されたウォームであって、このウォーム6と噛合する第1の回転部材としてのウォームホィール5と共に減速機構を構成している。ウォームホィール5は、モータケース1の円筒部1aに回転自在に支持されており、大径円筒部3aよりも大きな径に形成された前記円板部3cによって抜け止めされている。このウォームホィール5のカバーケース2側の端面には円筒状の係合部5aが一体に突設されており、この係合部5aには、図2に示すように互いに円周方向に180°間隔をおいた二つの係合溝5bが形成されている。また、このウォームホィール5のモータケース1側の端面には、図1に示すように半径方向の内側と外側とにモータケース1側に突設された突出部が設けられており、このうち外側の突出部5cはモータケース1の全周突出部1bと摺動可能に対向され摺動抵抗を軽減している。
支持部材3の小径円筒部3bには、ガイド部材7、押圧板8、押圧部材としての環状の波付きばね9および係合部材10が装着され、スナップリング11によって抜け止めされている。ガイド部材7は、小径円筒部3bに嵌合され回転自在に支持される円筒状のボス部7aと、このボス部7aの円板部3c側の端部から径方向外側に延在するフランジ部7bと、このフランジ部7bに形成された第1のガイド部としての二つの第1のガイド溝7cとが設けられている。二つの第1のガイド溝7cは円弧状に形成された貫通孔であり、図2に示すように互いに円周方向に180°間隔をおいた部位に配置されており、周方向の中心線Cは、周方向の中心Oから両端に向かってガイド部材7の中心から離れるような曲線状に形成されている。そして、周方向の中心Oから一方の端部側の領域7dが扉開領域を形成し、周方向の中心Oから他方の端部側の領域7eが扉閉領域を形成している。
前記支持部材3の小径円筒部3bの外周面には、平坦な面取部が形成されており、この面取部には平坦面を有する貫通孔が形成された押圧板8が嵌合されている。この押圧板8のカバーケース2側には、ワッシャーを介してスナップリング11によって抜け止めされた波付きばね9が装着されている。したがって、ガイド部材7は、波付きばね9の押圧力によって支持部材3の円板部3cに押し付けられて制動がかけられている。
ガイド部材7のボス部7aには、このガイド部材7のフランジ部7bと押圧板8との間に装着された二つの係合部材10が設けられており、この係合部材10と押圧板8と非接触状態にある。係合部材10は、図3(B)に示すように、U字状の脚部10aと、ウォームホィール5の係合溝5bに遊挿される頭部10bとによって形成されている。脚部10aの頭部10b側の部位には、ガイド部材7の第1のガイド溝7cに係合される第2のガイド部としての第2のガイド突起10cが突設され、頭部10bの脚部10aと反対側の端部には、後述するセンサーロータ12の相対変位係止用係止部12eと係合する係合部10dが設けられている。
これら一対の係合部材10は、同図(A)に示すように脚部10aの互いに対向する部位が半分の厚みに形成されており、同図(B)に示すように頭部10bが互いに反対側に位置するようにこの厚みの薄い部分を重ね合わせると脚部10aの頭部10b側の厚みと同じとなる。これら一対の係合部材10は、互いの脚部10aを重ね合わせた状態で、これら脚部10aがガイド部材7のボス部7aに回転自在、かつボス部7aの半径方向に移動自在に支持される。したがって、後述するようにウォームホィール5の回転によって、図4に示すように、係合溝5bに係合した頭部10bを介して係合部材10がボス部7aの周りを回転するとともに、頭部10bが係合溝5bから外側に突出または没入するようにボス部7aの半径方向に移動する。
第2の回転部材としてのセンサーロータ12は、図1に示すように回転軸14に形成されたセレーションを介して嵌合されており、回転軸14は、上記軸受4とカバーケース2に嵌合固定された軸受13とにより、モータケース1およびカバーケース2に回転自在に支持されている。このセンサーロータ12は、回転軸14にセレーション嵌合され支持部材3の小径円筒部3bの内側に挿入されるボス部12aと、このボス部12aのカバーケース3側の端部から半径方向外側に延設されたフランジ部12bと、このフランジ部12bの外周端からモータケース1側に直角に折り曲げられるように延設されウォームホィール5の係合部5aの外周面と対向する円筒部12cとによって形成されている。
円筒部12cの内周面には、図2に示すように周方向に等間隔をおいて複数(本実施例では8個)の動力伝達用係止部12dが突設されている。隣接する各動力伝達用係止部12dの間には、2個の相対変位防止用係止部12eが突設されており、係合部材10の頭部10bがウォームホィール5の係合溝5bから半径方向外側に突出し動力伝達用係止部12dに噛合するとき、頭部10bの係合部10dがこの相対変位防止用係止部12eに係合する。センサーロータ12の円筒部12cの外周部には、周方向に極性を交互に変えた環状の永久磁石15が固定されている。
このような構成において、電動モータの駆動によって、ウォームホィール5が回転すると、図2に示すように、ウォームホィール5の係合溝5bに係合している頭部10bを介して係合部材10が回転する。係合部材10が回転すると、第2のガイド突起10cがガイド部材7の第1のガイド溝7cにガイドされるため、頭部10bが係合溝5bから半径方向外側に突出し、センサーロータ12の動力伝達用係止部12dに噛合するから、センサーロータ12も回転する。したがって、ウォームホィール5、ガイド部材7、係合部材10およびセンサーロータ12が動力伝達装置を構成している。
永久磁石15の外側に設けられた収容空間には、図1に示すようにホールセンサー16aが電気的に接続された電子制御装置(ECU)16が収容され、ホールセンサー16aは所定の距離をおいて永久磁石15の外周面と対向している。電子制御装置(ECU)16は、回転軸14の回転位置および回転速度を検出する。モータケース1の開口部から突出した回転軸14の先端には、図示しないケーブルドラムが装着されており、このケーブルドラムに巻回されたケーブルを介してスライドドアが開閉駆動されるように構成されている。このように、回転が検出されるセンサーロータ12自体の外周部に回転検出用の永久磁石15を設けた構造としているため、動力伝達装置全体をコンパクト化することができる。
次に、図4ないし図7を用いて、このように構成された動力伝達装置によるスライドドアの開閉動作について説明する。先ず、図4を用いてスライドドアを開く動作について説明する。電動モータを一方向に回転駆動することにより、ウォーム6およびウォームホィール5からなる減速機構を介して、図4(A)に示すように、ウォームホィール5の係合部5aが図中時計方向に回動するので、係合部5aの係合溝5bに係合している頭部10bを介して一対の係合部材10が時計方向に回動する。一対の係合部材10が時計方向に回動すると、同図(B)に示すように、一対の係合部材10の各第2のガイド突起10cがガイド部材7の第1のガイド溝7cの扉開領域7dにガイドされることにより、各頭部10bが係合溝5bから半径方向外側への突出を開始する。
さらに、ウォームホィール5が図中時計方向に回動し、一対の係合部材10も時計方向に回動すると、同図(C)に示すように、一対の係合部材10の第2のガイド突起10cが第1のガイド溝7cの扉開領域7dの端部に位置付けられ、頭部10bがセンサーロータ12の動力伝達用係止部12dに噛合するとともに、頭部10bの係合部10dが相対変位防止用係止部12eに係合する。したがって、一対の係合部材10の時計方向への回転によって、センサーロータ12、このセンサーロータ12に装着された回転軸14および回転軸14に軸着されたケーブルドラムが回転するので、スライドドア(いずれも図示せず)が開く方向に移動する。
スライドドアの移動が完了すると、電動モータの駆動が停止されるとともに、電動モータが他方向に回転駆動されるので、係合部材10は図2に示すように待機位置に復帰する。一方、手動でスライドドアを開く場合は、ケーブルドラム、回転軸14、センサーロータ12が空転して、電動モータ側への動力の伝達は遮断される。
次に、図5を用いてスライドドアを閉じる動作について説明する。電動モータを他方向に回転駆動することにより、ウォーム6およびウォームホィール5からなる減速機構を介して、図5(A)に示すように、ウォームホィール5の係合部5aが図中反時計方向に回動するので、係合部5aの係合溝5bに係合している頭部10bを介して、一対の係合部材10が同時に反時計方向に回動する。係合部材10が反時計方向に回動すると、同図(B)に示すように、係合部材10の第2のガイド突起10cがガイド部材7の第1のガイド溝7cの扉閉領域7eにガイドされることにより、頭部10bが係合溝5bから半径方向外側への突出を開始する。
さらに、ウォームホィール5が図中反時計方向に回転し、係合部材10も反時計方向に回動すると、同図(C)に示すように、係合部材10の第2のガイド突起10cが第1のガイド溝7cの扉閉領域7eの端部に位置付けられ、頭部10bがセンサーロータ12の動力伝達用係止部12dに噛合するとともに、頭部10bの係合部10dが相対変位防止用係止部12eに係合する。したがって、係合部材10の反時計方向への回転によって、センサーロータ12、このセンサーロータ12に装着された回転軸14および回転軸14に軸着されたケーブルドラムが回転するので、スライドドア(いずれも図示せず)が閉じる方向に移動する。
スライドドアの移動が完了すると、電動モータの駆動が停止されるとともに、電動モータが一方向に回転駆動されるので、係合部材10は図2に示すように待機位置に復帰する。一方、手動でスライドドアを閉じる場合は、ケーブルドラム、回転軸14、センサーロータ12が空転して、電動モータ側への動力の伝達は遮断される。このように、センサーロータ12を回転させるのに、一対の係合部材10の各頭部10aを同時にセンサーロータ12の動力伝達用係止部12dに噛合させて行うようにしたので、ウォームホィール5によるセンサロータ12への動力の伝達が分散される。
次に、図6および図7を用いて、勾配のある道で停車している車のスライドドアを閉じるとき、スライドドアの自重によりケーブルドラム、回転軸14およびセンサーロータ12の回転がウォームホィール5側の回転よりも速くなるときの動作について説明する。先ず、図7を用いて、係合部材10の頭部10bの係合部10dや係合部10dが係合する相対変位防止用係止部12eが設けられていない場合について説明する。
電動モータがスライドドアを閉じるために逆方向に駆動され、図7(A)に示すようにウォームホィール5が図中反時計方向に回転されることにより、ウォームホィール5の係合溝5bに係合する係合部材10の頭部10bを介してセンサーロータ12も反時計方向に回転している。この状態で、スライドドアがその自重により、ウォームホィール5の係合部5aの回転よりも速くなるように閉じられた場合、同図(B)に示すように、頭部10bの回転方向後方側となる歯当たり面10eに、センサーロータ12の動力伝達用係止部12dの回転方向前方側となる歯当たり面12fが当打される。このため、ウォームホィール5の係合部5aとセンサーロータ12との間に回転ガタL2が発生する。
これに対して、本願発明では、図6(A)に示すように、係合部材10の頭部10bに係合部10dが設けられ、センサーロータ12に、この係合部10dが係合する相対変位防止用係止部12eが設けられている。このため、スライドドアがその自重により、ウォームホィール5側の回転よりも速くなるように閉じられたとき、係合部材10の頭部10bの係合部10dがセンサーロータ12の相対変位防止用係止部12eに係合しているので、頭部10bと伝達用係止部12dとの相対的な位置関係が変わることがなくセンサーロータ12が回動する。したがって、ウォームホィール5の係合部5aとセンサーロータ12との間には回転ガタL1が発生するが、この回転ガタL1は上述した回転ガタL2よりも小さくなる。このように、本願発明においては、センサーロータ12の回転ガタが相対的に小さくなるので、スライドドアに伝達される回転ガタによる振動が低減されるから、スライドドアを円滑かつ静粛に開閉することができる。
なお、本実施の形態においては、係合部材10を二個設けた例を説明したが、必要に応じて三個以上設けるようにしてもよく、その場合には、ウォームホィール5の係合溝5bも係合部材10の数量に応じて三個以上設けるようにすればよい。また、第1のガイド溝7cを正円の円弧としたが、楕円の円弧でもよく、また一部に直線を有する円弧でもよく、要は、第1のガイド溝7cと第2のガイド突起10cとが係合することにより、複数の係合部材10の頭部10bが同期して係合溝5bから半径方向外側に突出するようなカム溝であればよい。また、ガイド部材7側に第1のガイド溝7cを設け、係合部材10側に第2のガイド突起10cを設けたが、ガイド部材7側に第1のガイド突起を設け、係合部材10側に第1のガイド突起と係合する第2のガイド溝を設けるようにしてもよいことは勿論である。また、ガイド部材7と係合部材10との間に溝と突起を設けるのではなく、ガイド部材7と係合部材10との間に、複数の係合部材10の頭部10bを同期させて係合溝5bから半径方向外側に突出させるようなカム手段を設けるようにしてもよい。
1a…円筒部(固定部材の支持部)、3…支持部材(固定部材の支持部)、5…ウォームホィール(第1の回転部材)、5b…係合溝、7…ガイド部材、7c…第1のガイド溝(第1のガイド部)、9…波付きばね(押圧部材)、10…係合部材、10b…頭部、10c…第2のガイド突起(第2のガイド部)、10d…係合部、10d…係合部、12…センサーロータ(第2の回転部材)、12d…動力伝達用係止部、12e…相対変位防止用係止部、14…回転軸、15…永久磁石、16…電子制御装置(ECV)、16a…ホールセンサー。

Claims (4)

  1. 固定部材の支持部を回転中心として回転自在に支持され回転方向に間隔をおいた複数の係合溝が設けられた第1の回転部材と、
    前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在かつ押圧部材によって前記固定部材側に押圧されることにより制動が掛けられ複数の第1のガイド部が設けられたガイド部材と、
    前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在かつ半径方向に移動自在に支持され、前記第1のガイド部に係合する第2のガイド部と、前記係合溝に係合されこの係合溝から半径方向外側に出没自在な頭部とが設けられた複数の係合部材と、
    前記固定部材の支持部を回転中心として回転自在に支持され、前記係合溝から半径方向外側に突出した前記頭部が噛合する動力伝達用係止部が複数設けられた第2の回転部材とを備え、
    前記複数の第1のガイド部および前記第2のガイド部は、前記複数の係合部材の頭部を同期して半径方向外側に突出させるよう構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記第1のガイド部が、第1のガイド溝または第1のガイド突起であり、
    前記第2のガイド部が、前記第1のガイド溝に係合する第2のガイド突起または前記第1のガイド突起に係合する第2のガイド溝である
    ことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記第2の回転部材の回転方向に隣り合う前記動力伝達用係止部間に相対変位防止用係止部を設け、
    前記係合部材の頭部に、当該頭部が前記動力伝達係止部に噛合することにより、前記相対変位防止用係止部に係合する係合部を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  4. 前記第2の回転部材の外周部に、円周方向に極性を交互に変えた環状の永久磁石を設け、
    前記固定部材側に、前記永久磁石と対向するホールセンサを備えた電子制御装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の動力伝達装置。
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