JP5242510B2 - 逆入力遮断機構 - Google Patents

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Description

本発明は、電動自転車や自動二輪車やエンジンのスタータ、巻き取り昇降装置等に利用されるもので、入力側からの回転トルクのみを出力側へ伝達する一方、出力側からの回転トルクを遮断して入力側へ伝達しない機能を有する逆入力遮断機構に関する。
入力側からの一方向の回転トルクのみを出力側へ伝達する一方、出力側からの回転トルクを遮断して入力側へ伝達しない機能を有する逆入力遮断クラッチが従来知られている(例えば特許文献1参照)。また、入力側からの双方向の回転トルクを出力側へ伝達する一方、出力側からの回転トルクを遮断して入力側へ伝達しない機能を有する逆入力遮断クラッチが従来知られている(例えば特許文献2,3参照)。
特開2004−324693号公報 特開2003−120715号公報 特開2006−250176号公報
従来の逆入力遮断機構は、構造が複雑で、そのためコスト高となり、しかも装置が大型になってしまうという問題点があった。
本発明は、構造が簡単で安価であり、且つ、小型化に適した逆入力遮断機構を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、コイルスプリングを受ける周面(2a)(26a)を有する固定側部材(2)(26)と、
コイルスプリングを受ける周面(4a)(22a)を有し、前記固定側部材(2)(26)に回転可能に取り付けられた入力側回転部材(4)(22)と、
コイルスプリングを受ける周面(8a)(30a)を有し、前記固定側部材(2)(26)に、前記入力側回転部材(4)(22)と回転自在に対向して、回転可能に取り付けられた出力側回転部材(8)(30)と、
前記固定側部材(2)(26)と入力側回転部材(4)(22)と出力側回転部材(8)(30)の各周面(2a)(26a)(4a)(22a)(8a)(30a)と対面して配置されたコイルスプリング(12)(20)と
から成り、前記コイルスプリング(12)(20)を、
前記入力側回転部材(4)(22)の周面(4a)(22a)に圧入される部分と、
前記出力側回転部材(8)(30)の周面(8a)(30a)に僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する部分と、
前記固定側部材(2)(26)の周面(2a)(26a)に圧入する部分と
から成る構成としたものである。
また本発明は、前記固定側部材(2) を管体とし、該管体の内径部に前記コイルスプリング(12)を受ける周面(2a)を設け、前記入力側回転部材(4)と出力側回転部材(8)とを軸体とし、該軸体の外径部に前記コイルスプリング(12)を受ける周面(4a)(8a)を設けたものである。
また本発明は、前記固定側部材(26)に内側筒部(26b)を設け、該内側筒部(26b)の外径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(26a)を設け、前記入力側回転部材(22)を管状とし、該管状の入力側回転部材(22)の内径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(22a)を設け、前記出力側回転部材(30)を管体とし、該管体の内径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(30a)を設けたものである。
また本発明は、内側にコイルスプリングを受ける一対の周面(32a)(32b)を有する固定側部材(32)と、
入力側回転伝達部(38a)を有し、前記固定側部材(32)に回転可能に取り付けられた入力軸(38)と、
前記入力側回転伝達部(38a)の両側に並列に配置され、前記入力側回転伝達部(38a)と係合する回転伝達部(46a)(50a)を有し前記入力軸(38)と連動して回転するように前記固定側部材(32)に回転可能に支持された一対の入力側回転伝達体(46)(50)と、
前記入力側回転伝達体(46)(50)の回転と連動するように前記固定側部材(32)に回転自在に支持され、それぞれにコイルスプリングを受ける周面(54a)(56a)を有する一対の入力側回転部材(54)(56)と、
出力側回転伝達部(40a)を有し前記固定側部材(32)に回転可能に取り付けられた出力軸(40)と、
前記出力側回転伝達部(40a)の両側に並列に配置され、前記出力側回転伝達部(40a)と係合する回転伝達部(48a)(52a)を有し前記出力軸(40)と連動して回転するように前記固定側部材(32)に回転可能に支持された一対の出力側回転伝達体(48)(52)と、
コイルスプリングを受ける周面(58a)(60a)を有し、前記出力側回転伝達体(48)(52)の回転と連動し前記一対の入力側回転部材(54)(56)と対向するように前記固定側部材(32)に回転自在に支持された一対の出力側回転部材(58)(60)と、
前記固定側部材(32)の一対の周面(32a)(32b)の中の一方の周面(32a)と前記一対の入力側回転部材(54)(56)の中の一方の入力側回転部材(54)の周面(54a)と前記一対の出力側回転部材(58)(60)の中の一方の出力側回転部材(58)の周面(58a)とに対面して配置された第1のコイルスプリング(62)と、
前記固定側部材(32)の一対の周面(32a)(32b)の中の他方の周面(32b)と前記一対の入力側回転部材(54)(56)の中の他方の入力側回転部材(56)の周面(56a)と前記一対の出力側回転部材(58)(60)の中の他方の出力側回転部材(60)の周面(60a)とに対面して配置された第2のコイルスプリング(64)と
から成り、
前記コイルスプリング(62)(64)を、
前記入力側回転部材(54)(56)の周面(54a)(56a)に圧入される部分と、
前記出力側回転部材(58)(60)の周面(58a)(60a)に僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する部分と、
前記固定側部材(32)の周面(32a)(32b)に圧入する部分と
から構成し、前記第1と第2のコイルスプリング(62)(64)の巻回方向を互いに逆向きとしたものである。
また本発明は、前記回転伝達部(38a)(40a)(46a)(50a)(48a)(52a)をギアにより構成したものである。
本発明は、構造を簡単にできるため安価に製造することができ、しかも小型化が可能となる等の効果が得られる。
逆入力遮断機構の要部の断面図である。 逆入力遮断機構の断面図である。 逆入力遮断機構の他の実施形態を示す要部の断面図である。 逆入力遮断機構の他の実施形態を示す断面図である。 逆入力遮断機構の他の実施形態を示す断面図である。 逆入力遮断機構の他の実施形態を示す側面図である。
以下に本発明の構成を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図2は本発明に係る逆入力遮断機構の実施形態の断面図を示し、円筒型部材からなる固定側部材2と、入力側回転部材4が一体的に形成された入力軸6と、出力側回転部材8が一体的に形成された出力軸10と、コイルスプリング12とを主たる構成要素としている。
入力軸6は、固定側部材2の内部から外方に突出して配置され、この入力軸6には、これより大径な円柱状の入力側回転部材4が一体的に形成されている。出力軸10も同様に固定側部材2の内部から反対方向に外方に突出して配置され、該出力軸10にこれよりも大径な円柱状の出力側回転部材8が一体的に形成されている。入力軸6と出力軸10は、同軸上に配置され、ブッシュ14,16を介して、固定側部材2の軸方向の両端部の内径部に入出力軸6,10の中心軸線Lを中心として回転自在に嵌合している。
前記入力側回転部材4と出力側回転部材8の各先端部の、軸方向に対して垂直な端面は、前記固定側部材2の内径部内で、互いに回転自在に当接対向し、他端部の軸方向に対して垂直な端面は、前記ブッシュ14,16の端面に回転自在に当接し、該ブッシュ14,16によって、入力軸6と出力軸10は、固定側部材2に対して、軸方向の移動が規制されている。本実施形態では、入力側回転部材4と出力側回転部材6は同径に設定され、これらの外周面4a,8aと、固定側部材2の内径部の内周面2aとは、管状の隙間を介して対向している。
この隙間には、前記入力側回転部材4と出力側回転部材8に嵌挿されたコイルスプリング12が配置されている。前記コイルスプリング12は、図1に示すように、入力側回転部材4の外周面4aに圧入される部分Aと、出力側回転部材8の外周面8aに僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する部分Bと、固定側部材2の内周面2aに圧入される部分Cとから構成されている。
前記コイルスプリング12のA部分を、入力側回転部材4の周面4aに対して圧着方向に回転させるのに必要なトルクをA部ロックトルク、コイルスプリング12のC部分を固定側部材2の周面2aに対して相対的にスリップ回転させるのに必要なトルクをC部スリップトルク、出力側回転部材8の周面8aに対して圧着する方向に径変化させたコイルスプリング12のB部分を周面8aに対して圧着方向に回転させるのに必要なトルクをB部ロックトルク、固定側部材2の周面2aを支点として、コイルスプリング12のB部を周面8aに圧着する方向に径変化させるのに必要なトルクをB部径変化トルクとすると、
A部ロックトルクは、C部スリップトルクより大、
B部ロックトルクは、C部スリップトルクより大、
B部径変化トルクは、C部スリップトルクより小
の関係が成り立つように構成されている。
図2中、符号18は、入力側回転部材4と出力側回転部材8とを同軸線上で、互いに相対回転自在に連結するガイド軸であり、入出力軸6,10の中心軸線L上にこれに沿って形成された軸穴に嵌挿配置されている。ガイド軸18は、入力側回転部材4と出力側回転部材8とが芯ずれを生じないようにガイドするものであるが、必ずしも必須のものではない。
上記した構成において、入力側回転部材4の回転が出力側回転部材8に伝達される原理を説明する。まず、固定側部材2を固定した状態で、入力軸6に、一方向(コイルスプリング12を巻き締める方向)の回転トルクが入力されると、入力側回転部材4が一方向に回転する。コイルスプリング12は、A部において入力側回転部材4に圧入されているので、上記入力側回転部材4の回転はコイルスプリング12の上記圧入部分においてコイルスプリング12に伝達され、コイルスプリング12の上記A部分が外周面4aと連動して回転する。
一方、上記入力側回転部材4の回転初期の段階においては、コイルスプリング12はC部において固定側部材2の内周面2aに圧入されているため、その回転は規制される。その結果コイルスプリング12はA部とC部との間、即ちB部において巻き締められ、B部において縮径する。従って、B部において、コイルスプリング12は出力側回転部材8の外周面を締め付け、これと一体的になる。この状態でさらに入力軸6に一方向の回転トルクが加えられると、当該C部において、コイルスプリング12と固定側部材2の内周面との間で、その摩擦力に抗して滑りが生じ、出力側回転部材6が入力側回転部材4の回転と連動して回転し、出力軸10が回転する。即ち、入力軸6の回転が出力軸10に伝達されることになる。一方、入力軸6に他方向の回転トルクが入力された場合には、コイルスプリング12には、固定側部材2の内周面2aを支点として、スプリング径が広がる方向に圧力が作用し、B部に縮径動作が生ぜず、入力側回転部材4の他方向の回転は、出力側回転部材8に伝達されない。
出力軸10に正又は逆方向の回転トルクが入力された場合には、出力側回転部材8が回転しても、前記したように、コイルスプリング12は、入力側回転部材4の外周面4aに圧入されるとともに、出力側回転部材8の外周面8aに僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する関係にあるから、出力側回転部材8は、コイルスプリング12に対して空回りし、出力側回転部材8の回転トルクは、コイルスプリング12に伝達されず、出力側回転部材8のみ正又は逆方向に回転し、入力軸6は回転しない。
図3及び図4は、コイルスプリング20のA部を入力側回転部材22の内周面22aに圧入し、B部を出力側回転部材30の内周部30aに僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合し、C部分を、固定側部材26の外周面26aに圧入した実施形態を示している。
図4において、入力軸21は、固定側部材26の内側筒部26bに回転自在に嵌合し、管状の出力軸28は、固定側部材26の内径部に回転自在に嵌合している。入力軸21の鍔部に一体的に管状の入力側回転部材22が形成され、該入力側回転部材22の内周面22aと、出力軸28に一体的に形成された管状の出力側回転部材30の内周面30aとは、同一周面上に、互いに回転自在に隣接対向している。前記固定側部材26の内側筒部26bの外周面26aに、コイルスプリング20が嵌挿配置され、コイルスプリング20のA部は、前記入力側回転部材22の内周面22aに圧入し、B部は、前記出力側回転部材30の内周面30aに僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合している。コイルスプリング20のC部は、前記内側筒部26bの外周面26aに圧入している。ここに、A部のロックトルクとC部のスリップトルクとの関係、B部のロックトルクとC部のスリップトルクとの関係及びB部の径変化トルクとC部のスリップトルクとの関係は、前記した図1から図3の実施形態のそれと同様である。
上記した構成において、入力側回転部材22の回転が出力側回転部材30に伝達される原理を説明する。まず、固定側部材26を固定した状態で、入力軸21に、一方向(コイルスプリング12を内周面22aに圧着する方向)の回転トルクが入力されると、入力側回転部材22が一方向に回転する。コイルスプリング20は、A部において入力側回転部材22に圧入されているので、上記入力側回転部材22の回転はコイルスプリング20の上記圧入部分においてコイルスプリング20に伝達され、コイルスプリング20の上記A部分が内周面22aと連動して回転する。一方、上記入力側回転部材22の回転初期の段階においては、コイルスプリング20はC部において固定側部材26の外周面26aに圧入されているため、その回転は規制される。
その結果コイルスプリング20はA部とC部との間、即ちB部において膨らみ、B部において拡径する。従って、B部において、コイルスプリング20は出力側回転部材30の内周面に圧着し、これと一体的になる。この状態でさらに入力軸21に一方向の回転トルクが加えられると、当該C部において、コイルスプリング20と固定側部材26の外周面との間で、その摩擦力に抗して滑りが生じ、出力側回転部材30が入力側回転部材22の回転と連動して回転し、出力軸28が回転する。即ち、入力軸21の回転が出力軸28に伝達されることになる。
出力軸28に正又は逆方向の回転トルクが入力された場合には、出力側回転部材30が回転しても、前記したように、コイルスプリング20は、入力側回転部材22の内周面22aに圧入されるとともに、出力側回転部材30の内周面30aに僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する関係にあるから、出力側回転部材30は、コイルスプリング20に対して空回りし、出力側回転部材30の回転トルクは、コイルスプリング20に伝達されず、出力側回転部材30のみ正又は逆方向に回転し、入力軸21に回転トルクが伝達されない。
図5は、本発明のコイルスプリングの構成を利用して、入力軸の正逆2方向の回転を出力軸に伝達する機能を備えた逆入力遮断機構の実施形態を示している。
固定側部材(ハウジング)32は、図6に示すように、側面形状が幅狭の矩形に形成され、軸方向の両端に固設されたキャップ34,36の中心軸穴に、入力軸38と出力軸40が同軸上に、それぞれ、回転自在に支持されている。また、固定側部材32のキャップ34,36間には、一対のシャフト42,44が並列に架設されている。
一対のシャフト42,44には、それぞれ管状のギア体により構成される回転伝達体46,48と回転伝達体50,52が回転自在に嵌合配置され、回転伝達体46,50のギア部から構成される回転伝達部46a,50aがそれぞれ入力軸38のギア部から構成される回転伝達部38aと噛み合い、回転伝達体48,52のギア部から構成される回転伝達部48a,52aがぞれぞれ、出力軸40のギア部から構成される回転伝達部40aと噛み合っている。前記回転伝達体46,50の管状部には、それぞれスリーブからなる入力側回転部材54,56が嵌着固定され、前記回転伝達体48,52の管状部には、それぞれスリーブからなる出力側回転部材58,60が嵌着固定されている。
前記入出力側回転部材54,58の外周面54a,58aには、コイルスプリング62が嵌挿配置され、前記入出力側回転部材56,60の外周面56a,60aには、コイルスプリング64が嵌挿配置されている。前記固定側部材32の内部には、円柱状の空洞部が形成され、該空洞部の内周面32a,32bに、それぞれ前記入出力側回転部材54,58と56,60が対面配置され、コイルスプリング62,64の、対応する入出力側回転部材54,58と56,60と、内周面32a,32bとの関係は、図1に示すコイルスプリング12の、入出力側回転部材4,8と、固定側部材2の内周面2aとの関係と同一である。そのため、この部分の説明を省略する。
図5において、一対のコイルスプリング62,64の巻回方向は、互いに逆向きに設定され、コイルスプリング62,64を巻き締める方向が互いに逆方向となっている。
上記した構成において、固定側部材32を固定した状態で、入力軸38に、一方向(コイルスプリング62を巻き締め、コイルスプリング64をほぐす方向)の回転トルクが入力されると、入力軸38が一方向に回転する。この回転により、回転伝達体46,50が一方向に回転し、入力側回転部材54,56が回転する。この回転により、コイルスプリング62に入力側回転部材54の回転トルクが巻き締め方向に伝達され、入力側回転部材54と連動して、コイルスプリング62のA部が、外周面54aと連動して回転するとともに、C部が固定側部材32の周面32aとの摩擦力に抗してスリップ回転する。
このA部の回転により、コイルスプリング62のB部が、固定側部材32の周面32aを支点として、巻き締め方向に縮径し、出力側回転部材58の外周面58aに圧着する。このB部の圧着により、入力側回転部材54の回転トルクは、コイルスプリング62のB部を介して出力側回転部材58の外周面58aに伝達される。出力側回転部材58の回転は、回転伝達体48を介して、出力軸40に伝達され、出力軸40が入力軸38の一方向の回転と連動して回転する。一方、コイルスプリング62と逆向きのコイルスプリング64は、このとき、固定側部材32の周面32bを支点として、スプリング径が広がる方向に圧力が作用し、B部に縮径動作が生ぜず、入力軸38の一方向の回転は、出力側回転部材60に伝達されない。
入力軸38に他方向の回転トルクが入力され、入力軸38が他方向に回転すると、上記と逆の動作により、出力側回転部材58には、回転トルクが伝達されず、出力側回転部材60が、入力軸38と連動して、他方向に回転し、この回転は、回転伝達体52を介して、出力軸40に伝達される。
出力軸40に正又は逆方向の回転トルクが入力され、出力側回転部材58,60が正又は逆方向に回転した場合、出力側回転部材58,60の回転トルクは、コイルスプリング62,64に伝達されず、出力側回転部材58,60が空回りし、入力軸38に出力軸40の回転が伝達されない。
本実施形態では、回転伝達体と回転伝達部をギアにより構成したが、回転を伝達するものであれば摩擦車その他同効の構成を採用することができる。また、入力側回転部材54,56と回転伝達体46,50を一体的に構成し、出力側回転部材58,60と回転伝達体48,52を一体的に構成してもよい。また本実施形態では、正回転伝達側の入出力回転部材と逆回転伝達側の入出力回転部材とを並列配置した構成としたので、図6に示すように、全体を幅狭の形状にコンパクトに構成することができ、配置スペースの小さな箇所にも設置することができ、設計の自由度を高めることができる。
尚、図2,3に示す実施形態において、固定側部材2,26の外形は角状その他任意の形状とすることができ、本発明は、固定側部材の外形は丸状に限定されるものではない。
2 固定側部材
4 入力側回転部材
6 入力軸
8 出力側回転部材
10 出力軸
12 コイルスプリング
14 ブッシュ
16 ブッシュ
18 ガイド軸
20 コイルスプリング
21 入力軸
22 入力側回転部材
22a 内周面
26 固定側部材
26a 外周面
26b 内側筒部
28 出力軸
30 出力側回転部材
30a 内周面
32 固定側部材
32a 内周面
32b 内周面
34 キャップ
36 キャップ
38 入力軸
38a 回転伝達部
40 出力軸
40a 回転伝達部
42 シャフト
44 シャフト
46 回転伝達体
48 回転伝達体
50 回転伝達体
52 回転伝達体
54 入力側回転部材
54a 外周面
56 入力側回転部材
56a 外周面
58 出力側回転部材
60 出力側回転部材
62 コイルスプリング
64 コイルスプリング

Claims (5)

  1. スプリングを受ける周面(2a)(26a)を有する固定側部材(2)(26)と、
    コイルスプリングを受ける周面(4a)(22a)を有し、前記固定側部材(2)(26)に回転可能に取り付けられた入力側回転部材(4)(22)と、
    コイルスプリングを受ける周面(8a)(30a)を有し、前記入力側回転部材(4)(22)と対向して、該入力側回転部材(4)(22)及び前記固定側部材(2)(26)に対して回転可能に取り付けられた出力側回転部材(8)(30)と、
    前記固定側部材(2)(26)と入力側回転部材(4)(22)と出力側回転部材(8)(30)の各周面(2a)(26a)(4a)(22a)(8a)(30a)と対面して配置されたコイルスプリング(12)(20)と
    から成り、前記コイルスプリング(12)(20)は、
    該コイルスプリング(12)(20)が無負荷状態において、前記入力側回転部材(4)(22)の周面(4a)(22a)に圧入する第1の部分と、
    該コイルスプリング(12)(20)が無負荷状態において、前記出力側回転部材(8)(30)の周面(8a)(30a)に僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する第2の部分と、
    前記入力側回転部材(4)(22)の回転によって前記第2の部分が前記固定側部材(2)(26)に対して回転するとき、前記第2の部分の前記第1の部分から離れる方向の出力側に前記第2の部分の前記固定側部材(2)(26)に対する回転に抗する制止力を付与する第3の部分と
    から成る構成とし、
    前記コイルスプリング(12)(20)が無負荷状態において、前記出力側回転部材(8)(30)の周面(8a)(30a)に前記コイルスプリング(12)(20)が圧着しない構成としたことを特徴とする逆入力遮断機構。
  2. 前記固定側部材(2) は内径部を有し、該内径部に前記コイルスプリング(12)を受ける周面(2a)を設け、前記入力側回転部材(4)と出力側回転部材(8)とを軸体とし、該軸体の外径部に前記コイルスプリング(12)を受ける周面(4a)(8a)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の逆入力遮断機構。
  3. 前記固定側部材(26)に内側筒部(26b)を設け、該内側筒部(26b)の外径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(26a)を設け、前記入力側回転部材(22)を管状とし、該管状の入力側回転部材(22)の内径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(22a)を設け、前記出力側回転部材(30)を管体とし、該管体の内径部に前記コイルスプリング(20)を受ける周面(30a)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の逆入力遮断機構。
  4. 内側にコイルスプリングを受ける一対の周面(32a)(32b)を有する固定側部材(32)と、
    入力側回転伝達部(38a)を有し、前記固定側部材(32)に回転可能に取り付けられた入力軸(38)と、
    前記入力側回転伝達部(38a)の両側に並列に配置され、前記入力側回転伝達部(38a)と係合する回転伝達部(46a)(50a)を有し前記入力軸(38)と連動して回転するように前記固定側部材(32)に回転可能に支持された一対の入力側回転伝達体(46)(50)と、
    前記入力側回転伝達体(46)(50)の回転と連動するように前記固定側部材(32)に回転自在に支持され、それぞれにコイルスプリングを受ける周面(54a)(56a)を有する一対の入力側回転部材(54)(56)と、
    出力側回転伝達部(40a)を有し前記固定側部材(32)に回転可能に取り付けられた出力軸(40)と、
    前記出力側回転伝達部(40a)の両側に並列に配置され、前記出力側回転伝達部(40a)と係合する回転伝達部(48a)(52a)を有し前記出力軸(40)と連動して回転するように前記固定側部材(32)に回転可能に支持された一対の出力側回転伝達体(48)(52)と、
    コイルスプリングを受ける周面(58a)(60a)を有し、前記出力側回転伝達体(48)(52)の回転と連動し前記一対の入力側回転部材(54)(56)と対向するように前記固定側部材(32)に回転自在に支持された一対の出力側回転部材(58)(60)と、
    前記固定側部材(32)の一対の周面(32a)(32b)の中の一方の周面(32a)と前記一対の入力側回転部材(54)(56)の中の一方の入力側回転部材(54)の周面(54a)と前記一対の出力側回転部材(58)(60)の中の一方の出力側回転部材(58)の周面(58a)とに対面して配置された第1のコイルスプリング(62)と、
    前記固定側部材(32)の一対の周面(32a)(32b)の中の他方の周面(32b)と前記一対の入力側回転部材(54)(56)の中の他方の入力側回転部材(56)の周面(56a)と前記一対の出力側回転部材(58)(60)の中の他方の出力側回転部材(60)の周面(60a)とに対面して配置された第2のコイルスプリング(64)と
    から成り、
    前記コイルスプリング(62)(64)は、
    該コイルスプリング(62)(64)が無負荷状態において、前記入力側回転部材(54)(56)の周面(54a)(56a)に圧入する第1の部分と、
    該コイルスプリング(62)(64)が無負荷状態において、前記出力側回転部材(58)(60)の周面(58a)(60a)に僅かな圧力で接触又は僅かな隙間を有して嵌合する第2の部分と、
    前記入力側回転部材(54)(56)の回転によって前記第2の部分が前記固定側部材(32)に対して回転するとき、前記第2の部分の前記第1の部分から離れる方向の出力側に前記第2の部分の前記固定側部材(32)に対する回転に抗する制止力を付与する第3の部分と
    から成る構成とし、
    前記コイルスプリング(62)(64)が無負荷状態において、前記出力側回転部材(58)(60)の周面(58a)(60a)に前記コイルスプリング(62)(64)が圧着しない構成とし、
    前記第1と第2のコイルスプリング(62)(64)の巻回方向を互いに逆向きとしたことを特徴とする逆入力遮断機構。
  5. 前記回転伝達部(38a)(40a)(46a)(50a)(48a)(52a)をギアにより構成したことを特徴とする請求項4に記載の逆入力遮断機構。
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