JP2012031946A - 双方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力部材にかかる負荷が大きい場合にも、入力部材と出力部材との間を確実に切り離すことができる双方向クラッチを提供すること。
【解決手段】入力部材1と、出力部材3と、これら入力部材1と出力部材3との間に位置する第1、第2の中間部材5、7と、支承部材13とを備え、入力部材1からの回転駆動力は出力部材3に伝達され、出力部材3からの外力は入力部材1に伝達されない双方向クラッチにおいて、入力部材1に働く回転駆動力によって、入力部材1の回転中心と離れた回転基準部を中心に第1、第2の中間部材5、7を回転方向に動かすことにより、第1、第2の中間部材5、7を出力部材3に対して係合又は解離して、出力部材3と中間部材5とを連結又は解離する双方向クラッチ。
【選択図】 図1

Description

この発明は、入力部材側からの回転力は出力部材側に伝達され、出力部材側からの回転力は入力部材側に伝達されない双方向クラッチに関する。
駆動側である入力側からの双方向の駆動力が従動側である出力側に伝達され、出力側からの回転力は入力側に伝達されない双方向クラッチは既に提案されている。例えば、入力側からの双方向の駆動力が出力側に伝達され、出力側からの外力は入力側に伝達されない双方向クラッチの例として、出力部材となる従動側部材に回転力が与えられると、従動側部材がロックされる機構を有し、そのロックによって従動側部材が回転できなくなり、出力側からの回転力は入力側に伝達されない双方向クラッチ(例えば、特許文献1、2参照)が提案されている。また、双方向クラッチの他の例として、出力部材となる従動側部材に回転力が与えられると、出力部材が空転する構造のものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
前掲の特許文献1の発明に係る双方向クラッチは複数のカム部材、クラッチ歯、二つのコイルスプリングなどを組み合わせた構造であるので、比較的複雑であり、組み立て作業に時間を要するなどコストの低減、小型化を十分に行えないという問題点がある。また、前掲の特許文献2の双方向クラッチも入出力側の歯部を互いに噛み合せる構造であるので、小型化が難しいと共に、ローラが入力部材と出力部材とに噛み付く機構を高精度にすることが要求される。さらに、これら特許文献1、2に記載されている双方向クラッチはいずれも、出力部材に力が働くときに噛み付いて空転しない構造であり、出力側を空転させたい場合には使用できないという問題がある。
前掲の特許文献3に記載された双方向クラッチは、出力部材に力が働くときに噛み付かずに出力部材が空転するという点においては問題がないが、入力部材と出力部材との間に形成される双方向の楔形空間を高精度で形成しなければ、出力部材に力が働いたときに出力部材とローラとの間の摩擦力によって食い込み、空転しなくなるという問題がある。また、精度の高い構造としても汚れなどによって空転し難くなり、その過程で異音を発生し、寿命が短くなるという欠点がある。
前掲の特許文献1〜3に記載された双方向クラッチの問題点を解決するものとして、中間部材を介して入力部材と出力部材を連結、解離する双方向クラッチが提案されている(例えば、特許文献4、5参照)。これら特許文献4、5に開示されている双方向クラッチは、入力部材の回転方向の動きによって中間部材が入力部材に対して放射方向に直動する構造である。
特開2000−199532号公報 特開2007−032634号公報 特開平10−037985号公報 特開2009−108889号公報 特開2010−007755号公報
前掲の特許文献4、5の発明に係る双方向クラッチは、入力部材にかかっていた回転駆動力が除去されたときに、出力部材に結合される負荷の自重などの大きさによっては中間部材が出力部材に噛み付いて解離されない場合がある。この場合には、入力部材にかかっていた回転駆動力が除去されても、出力部材と入力部材とが解離されず、出力側の力が入力側に伝達されてしまうという現象が生じることがある。
第1の発明は、外部からの回転駆動力によって回転方向に動くことができる入力部材と、前記入力部材を挟むように両側に位置する第1の中間部材と第2の中間部材と、前記入力部材によって前記第1、第2の中間部材が回転方向に動くときに、前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材の少なくとも一方が係合する凹凸部を内側面に備える出力部材と、前記第1、第2の中間部材を支持する支承部材と、前記回転駆動力の初期には前記支承部材を回転させず、前記回転駆動力が増大して所定値を越えるときに前記支承部材が回転できるように、前記支承部材に押圧力を与える押圧部材と、前記各部材を収容するハウジングとを備え、前記入力部材からの回転駆動力は前記出力部材に伝達され、前記出力部材からの回転力は前記入力部材に伝達されない双方向クラッチであって、前記入力部材が回転方向に動くときに前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を前記入力部材に与える弾性部材を備え、前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材は、前記入力部材の回転方向の力を受けることにより、前記入力部材の回転軸とは異なるそれぞれの回転基準部を中心にして同方向に回転して、前記出力部材の前記突起部又は前記凹凸部に係合することにより、前記入力部材に働く回転駆動力を前記出力部材に伝達し、前記入力部材に与えられていた回転駆動力が除去されるとき、前記弾性部材が逆方向に押し戻す弾性力を与えることにより、前記入力部材が前記出力部材から解離されることを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第2の発明は、前記第1の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記弾性部材は、前記入力部材が回転方向に動くときに一緒に同方向に動く前記第1の中間部材を前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を与える第1の弾性部材、前記入力部材が回転方向に動くときに一緒に同方向に動く前記第2の中間部材を前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を与える第2の弾性部材、外部から与えられるいずれかの方向の回転駆動力によって、前記入力部材が回転方向に動くときに前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を前記入力部材に与える第3の弾性部材の内のいずれかであることを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第3の発明は、前記第1の発明又は第2の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記支承部材は、前記入力部材の入力伝達部が挿入されて回転方向に可動できる貫通穴を有し、前記入力伝達部が前記貫通穴に挿入された状態において、前記入力伝達部を挟んで対角の位置に、前記支承部材の一方の面からそれぞれ延びる第1の突起部と第2の突起部とを備え、前記第1の中間部材、前記第2の中間部材はそれぞれ空部を有し、前記第1の突起部、前記第2の突起部がそれぞれ前記第1の中間部材の前記空部、前記第2の中間部材の前記空部に挿入されて、それぞれの前記回転基準部として働くことを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第4の発明は、前記第3の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記第1の中間部材、前記第2の中間部材はそれぞれ空部を有し、これら空部には前記第1の弾性部材、前記第2の弾性部材として働く板ばねが備えられ、前記板ばねの両端は前記第1の中間部材又は前記第2の中間部材に把持され、前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部が前記板ばねの中央部近傍を支点として前記板ばねを撓ませるように前記板ばねの中央部に相当する位置近傍を支持することを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第5の発明は、前記第1の発明ないし前記第4の発明のいずれかに記載の双方向クラッチにおいて、前記第3の弾性部材は前記入力部材に装着されたコイルばねであり、該コイルばねの少なくとも一端は前記支承部材に係止されていることを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第6の発明は、前記第3の発明ないし前記第5の発明のいずれかに記載の双方向クラッチにおいて、前記第1の中間部材、前記第2の中間部材のそれぞれ空部は、前記第1の中間部材、前記第2の中間部材が前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部を回転軸として可動できる範囲を決める形状を有することを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第7の発明は、前記第3の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部にコイルばねが装着され、前記コイルばねの少なくとも一端が前記第1の中間部材、前記第2の中間部材に係止されていることを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第8の発明は、前記第1の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記出力部材は、内面に凹凸部を有する外輪状部を備え、前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材は、前記外輪状部の前記凹凸に係合する係合部を有することを特徴とする双方向クラッチを提供する。
第9の発明は、前記第1の発明に記載の双方向クラッチにおいて、前記回転基準部として働く第1のピン部、第2のピン部を前記第1の中間部、前記第2の中間部にそれぞれ設け、前記支承部材は、前記入力部材の入力伝達部が挿入されて回転方向に動ける貫通穴を有すると共に、前記第1のピン部、第2のピン部に適合する第1のピン孔、第2のピン孔を備えることを特徴とする双方向クラッチを提供する。
本発明によれば、入力部材にかかっていた回転駆動力が除去されるときに、負荷の条件などに左右されること無く、確実に出力部材と入力部材とを解離させることが可能な小型で経済性に優れた双方向クラッチを提供できる。
本発明に係る実施形態1の双方向クラッチの断面を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの入力部材1及び第3の弾性部材12を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの出力部材3を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの第1の中間部材5を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの第1の弾性部材9を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの支承部材13を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの入力部材1及び第1、第2の中間部材5、7などを支承部材11に組み込んだ構造を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチのハウジング部材17を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチのシールド部材19を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの組み立てを説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの各部材の位置関係を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの動作説明を行うための図である。 実施形態1の双方向クラッチの弾性部材(板ばね)9の作用を説明するための図である。 実施形態1の双方向クラッチの支承部材13Cの変形例を説明するための図である。 本発明に係る実施形態2の双方向クラッチの断面を説明するための図である。
[実施形態1]
本発明に係る実施形態1の双方向クラッチについて、図1〜図12により説明する。図1は、この双方向クラッチの全体の具体的な構造の断面を示す図である。この実施形態1の双方向クラッチは、図1に示すように、主に外部からの回転駆動力が与えられる入力部材1、出力部材3、入力部材1の先端部分を挟むように両側に位置する第1の中間部材5と第2の中間部材7、第1の中間部材5の動きと逆向きの弾性力を与える第1の弾性部材9、第2の中間部材7の動きと逆向きの弾性力を与える第2の弾性部材11、これら第1、第2の中間部材5、7を支承してその動作に大きな影響を与える支承部材13、支承部材13に押圧力を与える押圧部材15、ハウジング部材17、シールド部材19、及び回転補助部材21などからなる。全体の具体的な構造、組み立て及び動作については後で説明するものとし、先ず個々の部材及び組み合わせについて説明する。
図2により入力部材1について説明する。図2(A)は、入力部材1の斜視図を示す。図2(B)は、入力部材1に、後述する第3の弾性部材12を装着してなる構造の斜視図を示す。入力部材1は図示しないモータなどから回転駆動力を付与されるものであり、時計方向又は反時計方向に動くことができる。回転の中心となる軸線を中心軸線X−Xで示す。
入力部材1は、図示しないモータなどに結合された駆動軸が嵌入される長穴1aを有する入力軸部1Aと入力軸部1Aの一面から中心軸線X−X方向に延びる板状の入力伝達部1Bとからなる。入力軸部1Aの一部分は角形になっており、そこに図2(B)に示すように、第3の弾性部材12が装着される。なお、第3の弾性部材12を装着した実施例は、後述する実施例2において説明する。入力伝達部1Bの構造は特に制限されないが、一例として、互いに向き合う一対の大平面1bと一対の細長い小平面1cとを有する直方体状のものである。それぞれの面1cの長手方向に延び、双方の大平面1b側に突出する四つの突起辺1dを備える。後述するが、入力伝達部1Bはその両側から第1の中間部材5と第2の中間部材7とで挟まれ、入力部材1が回転方向に動くとき、これら四つの突起辺1dが第1の中間部材5と第2の中間部材7に接して、回転方向の動きを伝達する働きを行う。なお、入力軸部1Aは後述するハウジングの外まで延びる構造であっても勿論よい。
次に、図3によって出力部材3を説明する。図3(A)は出力部材3の斜視図であり、図3(B)は図3(A)において紙面左側から見た平面図である。出力部材3は、大きく分けて出力軸部3Aと外輪部材として働く外輪状部3Bと外輪状部3Bの一端側を閉じる底部3Cとからなる。出力軸部3Aは底部3Cの中央からハウジングの外部まで延びる。これら出力軸部3Aと外輪状部3Bと底部3Cは一体的に形成されてもよいし、あるいは出力軸部3Aの一端が底部3Cの中央に固定されていてもよい。出力軸部3Aは、図示しない負荷に結合されて負荷による外力を受けたり、又は人手によって外力を受けたりする。なお、出力部材3は、図1における中心軸線X−Xを中心にして中心軸線X−X方向に延び、中心軸線X−Xを中心にして回転する。
外輪状部3Bは、外側は円筒状になっており、内側には突起部3aと凹部3bとからなる凹凸部が形成されている。突起部3aと凹部3bは、一定間隔で複数からなる場合が好ましいが、この実施形態1では突起部3aは少なくとも2個以上あればよい。突起部3aと凹部3bの形状は特に制限されず、例えば規則正しい波状の凹凸部あるいは矩形状又は台形状などの突起部3aを2個以上備える凹凸部であってもよい。後述するが、突起部3aは入力部材1が回転方向に動くときに第1、第2の中間部材5、7の係合部に係合する。
図4、図5及び図7により第1の中間部材5及び第2の中間部材7の構造、及びそれらに装着される第1の弾性部材9、第2の弾性部材11について説明する。第1の中間部材5及び第2の中間部材7は、入力部材1と出力部材3とを連結したり、解離したりする働きを行うものである。第1の中間部材5と第2の中間部材7の構造は互いに同一であるので、第1の中間部材5について説明し、第2の中間部材7についての説明は省略する。また、第1の弾性部材9と第2の弾性部材11の構造は互いに同じで、かつ第1の中間部材5、第2の中間部材7に取付けられる構造も同じであるので、第1の弾性部材9について説明し、第2の弾性部材11についての説明は省略する。
図4(A)は第1の中間部材5の斜視図を示し、図4(B)はそれを正面側から見た図、図4(C)はそれを上方から見た図、図4(D)はそれを側面側から見た図である。第1の中間部材5は、成形などによって一体的に形成されたものであり、入力部材1の入力伝達部1Bのいずれか一方の大平面1bに対面する平板状部5A、平板状部5Aとの間の面が弧状の面5aとなっている中間本体部5B、第1の弾性部材9を係止させる係止溝部5C、5C、出力部材3の突起部3aと凹部3bとからなる凹凸部に係合する係合部5D、5D、平板状部5Aと中間本体部5Bとの間に形成された第1の空部5E、及び貫通穴である第2の空部5Fを備える。
この実施形態1では、第1の空部5Eは第1の弾性部材9が納まる凹所であり、第1の空部5Eを形成する一面が前述した弧状の面5aとなっている。第2の空部5Fは所定の角度で広がる扇形の部分をもつ貫通穴である。この第2の空部5Fは後述する支承部材13の突起部と協働して、第1の中間部材5が回転方向に動く角度を規制する働きを行うと同時に、第1の中間部材5の回転基準部を形成する役割も行う。後述するが、第1の中間部材5が双方の係止溝部5C、5Cを有する場合には、第2の空部5Fが扇形の部分をもつ貫通穴である必要はなく、円形状の丸穴であってもよい。しかし、第1の中間部材5が一方の係止溝部5Cを備えるだけの場合には、入力部材1がいずれか一方の回転方向に空転するのを防ぐために、第2の空部5Fは扇形の部分をもつ貫通穴であることが望ましい。
この実施形態1では、第1の弾性部材9、第2の弾性部材11として図5に示す板ばねを用いる。図5(A)は板ばねの斜視図であり、図5(B)は平面図、図5(C)は側面図を示す。実施形態1では、以下、第1の弾性部材9を板ばね9と言う。板ばね9は、中間本体部5Bの弧状の面5aよりも小さな径で湾曲している弧状部9A、中間部材5の係止溝部5C、5Cに差し込まれる第1の端部9B、第2の端部9Cを有する。板ばね9は第1の空部5Eに組み込まれ、第1の端部9B、第2の端部9Cが中間部材5の係止溝部5C、5Cに差し込まれる。それら第1、第2の端部9B、9Cは係止溝部5C、5C内で動くことができる。板ばね9が第1の空部5Eに組み込まれた状態では、板ばね9の弧状部9Aと第1の中間部材5の中間本体部5Bの弧状の面5aとの間には、板ばね9の弾性力を有効にするための間隙が存在する。なお、板ばね9の厚みは、得たい弾性力によっても異なるので一概には決められないが、例えば、0.1〜0.001mmの範囲の厚みであり、第1の空部5E内で撓むことで弾性力を発生させる。
次に図6と図7とにより支承部材13の構造及び第1の中間部材5及び第2の中間部材7と支承部材13との組み合わせ構造について説明する。図6(A)は支承部材13を表面側から見た図を示し、図6(B)は支承部材13を裏面側から見た図を示す。支承部材13は、第1の中間部材5及び第2の中間部材7を支承し、それらの動きの範囲を規制する働きを行うと共に、第1、第2の中間部材5、7の回転基準部を与え、また、第3の弾性部材12のフック12B、12Cを係止させる働きなどを行う。
支承部材13は円盤状のものであり、その中央に貫通穴13Aを有する。入力部材1の入力伝達部1Bが貫通穴13Aに挿入される。貫通穴13Aは任意の形状で構わないが、入力伝達部1Bが回転方向にある角度で貫通穴13A内を動くことができ、かつ第1の突起部13Cと第2の突起部13Dとの間隔を所望の距離にすることができる形状が好ましい。第1の中間部材5及び第2の中間部材7が載置される支承面13Bには、貫通穴13Aに入力伝達部1Bが挿入された状態において、入力伝達部1Bを挟んで対角の位置に、支承面13Bに対して垂直に延びる第1の突起部13C、第2の突起部13Dが備えられる。前述した所定の角度で広がる扇形の部分をもつ第2の空部5F、7Fと協働して、第1の突起部13Cが第1の中間部材5の回転方向の動きを所定角度内に規制し、第2の突起部13Dは第2の中間部材7の動きを所定角度内に規制する。第1の突起部13Cは規制部13C1と支点部13C2とからなり、また、第2の突起部13Dは規制部13D1と支点部13D2とからなる。
ここで大切なのは、第1の突起部13Cは第1の中間部材5が回転方向に動くときの中心である回転基準部となり、第2の突起部13Dは第2の中間部材7が回転方向に動くときの中心である回転基準部となることと、これら回転基準部は、入力部材1の回転中心となる中心軸線X−Xから両側に離れており、入力部材1の回転中心と異なっていることである。後述する動作説明で詳しく述べるが、前記二つの回転基準部が中心軸線X−Xから両側に離れていることが、入力部材1の少しの回転方向の動きにより、第1、第2の中間部材5、7を介して入力部材1と出力部材3との連結又は解離を行える一因となっている。
第1の突起部13Cと第2の突起部13Dは互いに同一構造であり、入力伝達部1Bが挿入される貫通穴13Aを挟んで対称的な形状に形成されているので、第1の突起部13Cの構造及び第1の中間部材5と第1の突起部13Cとの組み合わせの構造について主に説明する。第1の突起部13Cにおいて、支点部13C2は規制部13C1の上面から更に規制部13C1と同一の方向に延びる棒状又はピン状のものであって、第1の中間部材5の第2の空部5Fの扇形を形成する2辺の交点の近傍に位置する。
支承部材13の支承面13Bの外縁部には円環状突起13Eが形成されており、その円環状突起13Eは後述するハウジング部材17の内面のある部分に押し付けられて、摩擦力を発生する働きを行う。第1の中間部材5が支承部材13に組み込まれるとき、板ばね9の弧状部9Aのほぼ中央と第1の中間部材5の平板状部5Aのほぼ中央との間に、支点部13C2を押し込む。つまり、支点部13C2は板ばね9の弧状部9Aのほぼ中央を第2の空部5F方向に押圧して変形させる。したがって、板ばね9の弾性力が第1の中間部材5に有効に働く。支点部13C2の板ばね9の弧状部9Aに接する側の形状は平面状又は緩く湾曲した面になっているのが、後述する板ばね9の弾力性の働きを有効なものとする上で好ましい。
第1の突起部13Cの規制部13C1は、第1の中間部材5の扇形の第2の空部5Fに位置し、その扇形状の角度の範囲内で第1の中間部材5が回転方向に動くことができるように規制する。したがって、第1の中間部材5の扇形の第2の空部5Fと第1の突起部13Cの規制部13C1、及び第2の中間部材7の扇形の第2の空部7Fと第2の突起部13Dの規制部13D1は、入力部材1と第1、第2の中間部材5、7とが支承部材13に対して回転方向に動くことができる範囲を規制する。
支承部材13の裏面13Fには、図1に示す押圧部材15が裏面13Fを押圧するように配置される。図6(B)に示す支承部材13の裏面13F側から、入力部材1の入力伝達部1Bを貫通穴13Aに挿入し、支承面13B側に突出させる。後述の実施形態2で説明するように、入力部材1に第3の弾性部材12を装着する場合には、入力部材1に装着されているコイルばね12は支承部材13の裏面側に設けられた凹所13Gに納められ、図2(B)に示したコイルばね12のフック12B、12Cは切込み係止部13H、13Iにそれぞれ係止される。切込み係止部13Hの回転方向の一方の壁と切込み係止部13Iの回転方向の一方の壁とはほぼ180度の間隔である。したがって、入力部材1がいずれの回転方向に動いても、切込み係止部13H、13Iはフック12B又はフック12Cを遊ばせない。
入力部材1、板ばね9を組み込んだ第1の中間部材5、板ばね11を組み込んだ第2の中間部材7、及び支承部材13を組み合わせると、図7に示すように、入力部材1の入力伝達部1Bを中央にして、その両側に第1の中間部材5と第2の中間部材7とが配置される。入力部材1に回転駆動力がかかっていないとき、つまり初期状態では、入力伝達部1Bの突起辺1dと第1の中間部材5の平板状部5Aとの間、及び突起辺1dと第2の中間部材7の平板状部7Aとの間には、小さな間隔が存在する。
次に、図8によってハウジング部材17について説明を行う。図8(A)はハウジング部材17を側面から見た側面図を示し、図8(B)は図8(A)を紙面右側から見たハウジング部材17の正面図を示す。ハウジング部材17は大きく分けて、出力部材3の外輪状部3Bの外径よりも大きな内径を有する円筒状部17Aと、その円筒状部17Aの開いた側の一端部から放射外方向に延びる取付け用板状部17Bと、円筒状部17Aの他端部から突出している受部17Cとからなる。受部17Cには含油軸受のような安価なすべり軸受、又は転がり軸受などからなる回転補助部材21が備えられ、図1に示すように、出力部材3の出力軸部3Aは回転補助部材21によって回転可能に結合され、ハウジング部材17の外部まで延びる。なお、回転補助部材21は必ずしも必要ではない。
ハウジング部材17における円筒状部17Aの内側には、図1に示し、図6(A)で説明したように、支承部材13の円環状突起13Eが押圧されて、摩擦を生じる円環状面17aが形成されている。この円環状面17aは円筒状部17Aの内側の途中に位置する。取付け用板状部17Bには、複数個の取り付け用穴、例えば大きさの等しい4個の取り付け用穴17bと、これらよりも径の大きな2個の固定用穴17cとが形成されている。これら穴の個数は任意である。
次に、図9によってシールド部材19について説明を行う。図9(A)はシールド部材19の斜視図であり、図9(B)はシールド部材19の側面を示す図、図9(C)は図9(B)のシールド部材19を紙面左側から見た図を示す。シールド部材19は、図1に示したように、入力部材1の入力軸部1Aの一部分を収納する短円筒状部19A、短円筒状部19Aの一端から垂直方向に延びる取付け用円板状部19B、押圧部材15に接する円環状部19Cからなる。例えば、図1に示すように、図示しない駆動軸が外部から短円筒状部19Aの穴19aを通して入力部材1の長穴1aまで延びて取付けられる。取付け用円板状部19Bには、ハウジング部材17の取付け用板状部17Bの4個の取り付け用穴17bに結合される4個の取り付け用穴19b、ハウジング部材17の取付け用板状部17Bの2個の固定用穴17cと一緒に不図示の機器などに固定される2個の固定用穴19cを備える。
この実施形態1では、図1に示した押圧部材15は弾力性及び耐摩耗性に優れた金属材料又は合成樹脂材料からなる円形状のウエーブバネ、あるいは皿バネなど、一般的に使用されるものでよい。したがって、押圧部材15はその中央に入力部材1の入力軸部1Aが挿通する穴を有するものである。シールド部材19の取付け用円板状部19Bをハウジング部材17の取付け用円板部17Bに固定してハウジングを構成するとき、押圧部材15は、予め支承部材13の裏面13Fとシールド部材19の円環状部19Cとの間に配置される。そして、シールド部材19が押圧部材15を通して中心軸線X−Xの方向の加圧力を支承部材13に与える。
これに伴い、支承部材13の円環状突起13Eがハウジング部材17の円環状面17aに押し付けられ、ハウジング部材17の円環状面17aと支承部材13の円環状突起13Eとの間には所定の摩擦抵抗が生じると共に、押圧部材15と支承部材13の裏面13Fとの間、及び押圧部材15とシールド部材19の円環状部19Cとの間にも摩擦抵抗が生じる。これら摩擦抵抗は、入力部材1に加わる回転駆動力が所定の大きさを越えない期間では支承部材13が回転するのを防ぐ働きを行う。なお、押圧部材15はシールド部材19の円環状部19Cに固定されていても構わないし、押圧部材15と支承部材13の裏面13Fとの間の摩擦抵抗は小さくてもよい。ハウジング部材17の円環状面17aと支承部材13の円環状突起13Eとの間の摩擦抵抗を所望の大きさにすることが、管理上は好ましい。
次に、図10を用いて実施形態1の双方向クラッチの組み立てについて簡単に説明する。ハウジング部材17に取付けられた回転補助部材21を通して出力軸部3Aを外部に挿通させ、出力部材3の外輪状部3Bをハウジング部材17の円筒状部17Aに納める。図7に示したように、板ばね9を組み込んだ第1の中間部材5と板ばね11を組み込んだ第2の中間部材7を支承部材13に支承させ、更にその裏側から入力部材1を支承部材13に組み込んだ上で、入力伝達部1Bとその両側に位置する第1、第2の中間部材5、7を、出力部材3の外輪状部3B内へ納める。
この状態における各部材の位置関係を示すのが図11である。この状態では、入力部材1の入力伝達部1Bは勿論のこと、第1、第2の中間部材5、7は出力部材3の外輪状部3Bの凹凸部に接触しない。最後に、押圧部材15を支承部材13の裏面13Fとシールド部材19の円環状部19Cとの間に配置し、シールド部材19の取付け用円板状部19Bの取り付け用穴19bをハウジング部材17の取付け用板状部17Bの取り付け用穴17bに合わせて図示しないビスなどで止めてハウジングを形成する。または、ハウジング部材17とシールド部材19とを、それらに形成された爪部と対応する溝部とを嵌め合わせてそれらを組み合わせてもよい。このようにして実施形態1の双方向クラッチが得られる。
次に、以上述べた図1〜図11に、動作を説明するための図12を加えて、この双方向クラッチの動作を説明する。図12(A)は入力部材1に回転駆動力がかかっていない初期状態及び出力部材3の空転状態を示す図、図12(B)は入力部材1から出力部材3に回転動力が伝達される状態を示す図、図12(C)は入力部材1にかかっていた回転駆動力が除去され、回転動力の伝達状態から出力部材3が空転状態に復帰する状態を示す図である。図12は動作を説明するための図であるので、出力部材3の外輪状部3Bの内側の形状など簡潔な形状で示している。なお、入力部材1から回転駆動力が除去されてフリーになると、第1、第2の板ばね9、11などの働きによって、入力伝達部材1B及び中間部材5、7は図12(A)に示す初期状態に戻る。
入力部材1に回転駆動力が加えられていない状態では、図12(A)に示すように、入力部材1の入力伝達部1Bは変位せず、第1の中間部材5の平板状部5A、及び第2の中間部材7の平板状部7Aは、入力部材1の入力伝達部1Bに対してほぼ平行の状態にある。したがって、第1の中間部材5及び第2の中間部材7は、図11にも示したように、出力部材3の外輪状部3Bの内面に全く接触しない。この状態では、仮に出力部材3にいずれかの方向の回転力が加わったとしても、出力部材3は回転するが、その回転力が入力部材1に伝達されることはない。例えば、出力部材3に結合される負荷がブラインド又はシャッタである場合、不図示のストッパを外すことにより出力部材3にブラインド又はシャッタの自重がかかる。出力部材3はその自重により回転し、動力を使うことなく、ブラインド又はシャッタは閉じる。
次に仮に、反時計方向の回転駆動力が入力部材1に働くと、図12(B)に示すように、入力部材1の入力伝達部1Bが中心軸線X−X上に位置する回転中心Xを中心にして矢印Aで示す回転方向に動く。このとき、図12(B)において入力部材1の入力伝達部1Bの右端側の突起辺1dが第1の中間部材5の平板状部5Aの回転基準部Yよりも右側に反時計方向の回転力を与えると共に、第2の中間部材7の平板状部7Aの回転基準部Zよりも左側に反時計方向の回転力を与える。
これに伴い、第1、第2の中間部材5、7は、それぞれ、入力部材1の入力伝達部1Bの突起辺1dに接しながらスライドし、第1の中間部材5は支承部材13の第1の突起部13Cの支点部13C2による回転基準部Yを中心に反時計方向に動き、また、第2の中間部材7は支承部材13の第2の突起部13Dの支点部13D2による回転基準部Zを中心に反時計方向に動く。図12(B)に示すように、第1の中間部材5の係合部5Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに突き当たると共に、第2の中間部材7の係合部7Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに突き当たり、第1、第2の中間部材5、7を介して入力部材1は出力部材3に連結される。
前述したような動作が行われるとき、入力部材1の入力伝達部1Bが矢印Aの回転方向に動くのに伴い、第1、第2の中間部材5、7が矢印Aの回転方向に動き、これに伴い第1、第2の弾性部材9、11の弾性力が、それぞれ回転基準部Y、Zを中心にして矢印Aとは逆方向に働く。この場合における第1、第2の弾性部材9、11の動きについて詳しく説明する。前述したように第1、第2の弾性部材9、11は板ばねであり、双方とも同じ構造である。先ず板ばね9について説明すると、図12(B)に示すように、第1の中間部材5が回転方向に動いて傾斜するのに伴い一緒に板ばね9が傾斜する。
このとき、支承部材13の支点部13C2は静止状態にある。板ばね9と支点部13C2とが接触している接触箇所には板ばね9の弾性力がかかっているから、その接触箇所には摩擦力が働く。したがって、板ばね9が傾斜するのに伴い、板ばね9の傾斜上方向(紙面右側)に位置する端部9Bが押されて第1の中間部材5の係止溝部5Cの奥へ入る。他方、板ばね9の傾斜下方向(紙面左側)に位置する端部9Cが押されて第1の中間部材5の係止溝部5Cの差込口方向に移動する。ここで、図13は、板ばね9の初期状態(破線)と第1の中間部材5が反時計方向に回転して、板ばね9に弾性力が発生している状態(実線)を示す図である。図13に示すように、板ばね9の前記接触箇所を中心にして、紙面右側半分の端部9Bは、矢印B方向、つまり時計方向に戻ろうとする力が働き、紙面左側半分の端部9Cも、矢印B方向、つまり時計方向に戻ろうとする力が働くため、図12(C)に示すように全体的に時計方向の力が働く。
第2の中間部材7に装着されている板ばね11についても同様であり、第2の中間部材7が入力部材11の回転方向に動いて傾斜するのに伴い一緒に板ばね11が傾斜する。このとき、図12(C)において、板ばね9と支点部13D2との接触箇所を中心にして、紙面左側に位置する端部11C及び端部11Bは、それぞれ矢印C方向、つまり時計方向に戻ろうとする力が働くため、全体的に時計方向の力が働く。
なお、図14に示すように、支承部材13Cの支点部13C2を2つの円柱状の支点部13C22とし、板ばね9を両側から挟み込む形状としてもよい。このように板ばね9を挿入することで、支承部材13の支点部による板ばね9の支持を確実に行うことができ、板ばね9に確実に弾性力を発生させることができる。なお、2つの支点部の形状は、必ずしも完全な円柱である必要は無く、板ばね9との接触箇所に丸みを有し、板ばね9にストレスを加えない程度の形状であればよい。また、2つの円柱として、それぞれ異なる半径の円柱としてもよい。また、支承部材13Dの支点部13D2についても上記同様である。
また、支承部材13Cの支点部13C2にスリット13C3を形成し、このスリット13C3に板ばね9を挿入することで、支承部材13の支点部による板ばね9の支持を行ってもよい。この場合においても、板ばね9の支持を確実に行うことができ、板ばね9に確実に弾性力を発生させることができる。
以上述べた働きを確実に行うためには、更に、第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに突き当たることにより、入力部材1と出力部材3とが連結されるまで、支承部材13が静止していることが望ましい。つまり、入力部材1が回転方向に動き出すとき、直ぐに支承部材13が回転方向に動き出してしまうと、入力部材1が回転方向に動いても図12(A)から図12(B)の動作に移れないからである。先ず、入力部材1が矢印A方向に動いて第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに突き当たるまで、板ばね9、11の弾性力の和に等しい逆方向の力が支承部材13にかかる。
このことから支承部材13が、板ばね9、11の弾性力の和に等しい逆方向の力に打ち勝って、動かずに静止しているためには、支承部材13の円環状突起13Eとハウジング部材17の円筒状部17Aの円環状面17aとの間の摩擦力に、押圧部材15と支承部材13の裏面13Fとの間の摩擦力を加算したトータルの摩擦力は、板ばね9、11の弾性力を加算したトータルの弾性力よりも大きくなるように設定されている。
そして前述したように、第1、第2の中間部材5、7が出力部材3に係合することによって、第1、第2の中間部材5、7を介して入力部材1と出力部材3とが連結された以降は、入力部材1にかかる本来の大きさの回転駆動力によって支承部材13が回転を始め、入力部材1と一緒に第1、第2の中間部材5、7及び支承部材13、出力部材3が入力部材1の回転中心Xを中心に回転し、入力部材1にかかる回転駆動力が出力部材3に伝達される。
次に、入力部材1にかかっていた回転駆動力が除去されてフリーになった場合について説明する。例えば、出力部材3に結合される負荷がブラインド又はシャッタなどである場合、出力部材3の外輪状部3Bには図12(C)の矢印Dで示す方向の力がかかっている。矢印Dの方向は矢印B、矢印Cの方向と同じであるが、この力は負荷の自重などによるものであり、出力部材3の外輪状部3Bの矢印D方向の速度は負荷装置の速度に左右されるので遅い。これに比べて、板ばね9、11の弾性力は瞬発力に優れ、入力部材1及び第1、第2の中間部材5、7は軽量であるので、素早く動作する。
したがって、入力部材1にかかっていた回転駆動力が除去されると直ぐに、前記弾性力によって、第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aから離れ、入力部材1と出力部材3間の連結を確実に解除することができる。なお、入力部材1が時計方向に回転する場合についても、同様な動作を行うので、説明を省略する。したがって、実施形態1の双方向クラッチはいずれの回転方向でも、迅速かつ確実に入力部材1と出力部材3間の連結を解除することができる。
この実施形態では、第1、第2の中間部材5、7のそれぞれに板ばね9、11が装着された実施形態について述べたが、出力部材3に結合される負荷などの条件によっては、第1、第2の中間部材5、7のいずれか一方に板ばねを装着し、他方の中間部材には、板ばねを装着しないでもよい。
[実施形態2]
実施形態1では、第1、第2の中間部材5、7のそれぞれに板ばね9、11が装着された実施形態について述べたが、これらの板ばね9、11以外に、第3の弾性部材12としてコイルばねを装着した実施形態について説明する。以下では、第3の弾性部材12を単にコイルばね12と言う。なお、実施形態2では、コイルばね12を加えたこと以外は、実施形態1と同一の構成である。
図2(B)に示すように、コイルばね12の本体部12Aは入力軸部1Aに対して動かないように装着されており、図15に示すように、入力部材1と一緒に支承部材13に組み込まれる。コイルばね12の本体部12Aの両端はフック12B、12Cとなっており、ほぼ180度の間隔で互いに逆方向に延び、支承部材13に係止される。第3の弾性部材であるコイルばね12は、外部から与えられる回転駆動力によって入力部材1が回転方向に動いた状態から、回転駆動力が除去されたとき、入力部材1を回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を入力部材1に与えるためのものである。
ここで、図12(B)に示すように、第1、第2の中間部材5、7を介して入力部材1は出力部材3に連結され、入力部材1の入力伝達部1Bが矢印Aの回転方向に動くのに伴い、板ばね9、11の弾性力が矢印Aとは逆方向に働くのと同様に、コイルばね12が有する弾性力が矢印Aとは逆方向に働く。そして、入力部材1にかかっていた回転駆動力が除去されると、板ばね9、11の弾性力に加えて、コイルばね12の弾性力が加えられた総合の弾性力による逆方向の力によって、入力部材1が初期状態に戻る。
この実施形態では、第1、第2の中間部材5、7に装着された板ばね9、11の弾性力と入力部材1に装着されたコイルばね12の弾性力を作用させているが、出力部材3に結合される負荷などの条件によっては、板ばね9、11を装着せずに、コイルばね12の弾性力のみを作用させても構わない。または、第1、第2の中間部材5、7のいずれかに板ばねを装着し、この板ばねの弾性力とコイルばね12の弾性力の双方を作用させてもよい。
以上述べた実施形態1及び実施形態2の双方向クラッチは本発明の一例であり、種々の変形例が考えられる。図示しないが、以下に本発明に係る双方向クラッチの変形例について列挙する。
[変形例1]
第1の中間部材5、第2の中間部材7が、それぞれ、両側に係合部5Dと5D、7Dと7Dを備え、出力部材3の外輪状部3Bに突起部3aが所定の間隔で形成されている場合には必ずしも第1、第2の中間部材5、7の回転方向に動く角度を規制する必要がない。つまり、入力部材1がいずれの方向に回転する場合でも、第1の中間部材5の係合部5Dは出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに係合して停止し、かつ第2の中間部材7の係合部7Dは出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに係合して停止するので、第1、第2の中間部材5、7の第2の空部5F、7Fは所定の角度で広がる扇形の貫通穴である必要は無い。したがって、実施形態1において、第1、第2の中間部材5、7の第2の空部5F、7Fを扇形の部分の無い貫通穴とし、支承部材13の第1の突起部13C、第2の突起部13Dを支点部13C2、支点部13D2だけにしてもよい。
[変形例2]
他の変形例として、支承部材13の第1の突起部13C、第2の突起部13Dを円柱状のピンとし、第1、第2の中間部材5、7の第2の空部5F、7Fを円柱状のピンである第1、第2の突起部13C、13Dが挿通する断面円形状の貫通穴とする。支承部材13の第1の突起部13C、第2の突起部13Dが単純な形状の円柱状のピンであり、これらピンが第1、第2の中間部材5、7の前記回転基準の役割を果たす。
この変形例では、第1、第2の弾性部材9、11として板ばねを用いずに、コイルばねを用いる。第1、第2の弾性部材9、11となるコイルばねを予めピン状の第1の突起部13C、第2の突起部13Dにそれぞれ装着する。第1の弾性部材9であるコイルばねのフックを第1の中間部材5に係止すると共に、第2の弾性部材11であるコイルばねのフックを第2の中間部材7に係止する。このような構成にすることにより、第1、第2の中間部材5、7と支承部材13とはそれぞれのコイルばねを介して結合される。
したがって、実施形態1及び実施形態2と同様に、これらコイルばねの弾性力は入力部材1、及び第1、第2の中間部材5、7がどちらの回転方向に動くときでも、板ばね9、11と同じ働きを行う。なお、第1、第2の中間部材5、7の動く範囲を規制したい場合には、支承部材13の支承面13Bの適切な2箇所の位置に突起を設け、第1、第2の中間部材5、7が二つの突起の間で動けるようにすればよい。
[変形例3]
負荷によっては、ある回転方向の回転駆動力だけを出力部材に伝達し、他方向の回転駆動力は出力部材に伝達したくないものもある。これに応える変形例として、第1の中間部材5は一端に係合部5Dを備え、他端には係合部5Dを備えない構造が考えられる。第2の中間部材7は、第1の中間部材5の係合部5Dを備える前記一端に対応する側には係合部7Dを備えず、他端に係合部7Dを備える構造とする。第1、第2の中間部材5、7がこのような構造を持つことによって、入力部材1がある回転方向に動くとき、第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dは出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに係合するが、入力部材1が他の回転方向に動くときには第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dは出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに係合することはない。
したがって、この場合には実施形態1及び実施形態2で説明した第1、第2の中間部材5、7が前述した扇形部分をもつ第2の空部5F、7Fを備えると共に、支承部材13の第1の突起部13C、第2の突起部13Dの構造とを組み合わせる構造とするか、あるいは前述した2箇所に二つの突起を設ける構造とすることによって、入力部材1及び第1、第2の中間部材5、7の動く範囲を規制することができる。ただし、扇形部分の第2の空部5F、7Fの形状、及び前記2箇所の突起は、第1、第2の中間部材5、7の係合部5D、7Dが出力部材3の外輪状部3Bの突起部3aに係合するまで動くことができる範囲を有する。
[変形例4]
更に他の変形例として、実施形態1及び実施形態2の支承部材13及び第1、第2の中間部材5、7において、支承部材13の第1の突起部13C、第2の突起部13Dの位置にそれら突起部に代えて貫通穴又は凹所を設け、この貫通穴又は凹所に適合して回転できるようなピン状部を第1、第2の中間部材5、7に設けてもよい。第1、第2の中間部材5、7に設けた前記ピン状部にコイルばねを予め装着しておき、これらピン状部を支承部材13に設けた前記貫通穴又は凹所に挿入し、前記ピン状部に装着した前記コイルばねを支承部材13に係止させてもよい。このような構成にしても、実施形態1及び実施形態2の双方向クラッチと同様な働きを行う双方向クラッチを得ることができる。
[変形例5]
次に変形例5について図7などを利用して説明すると、一例として板ばね9と板ばね11を長さ方向に等しく2分割して長さをほぼ半分にする。この変形例5ではそのような4個の板ばねを用い、4個の板ばねのそれぞれの一端を図7に示したように、第1の中間部材5の両端の係止溝部5C、5C、第2の中間部材7の両端の係止溝部7C、7Cに挿入する。4個の板ばねのそれぞれの一端は、係止溝部5C、5C、係止溝部7C、7C内で板ばねの長さ方向に動ける。
他方では、支承部材13の第1の突起部13Cの支点部13C2、支承部材13の第2の突起部13Dの支点部13D2それぞれの相対する面側に、これら板ばねの厚みに適合、例えば板ばねの厚みよりも若干大きい切込みを形成しておき、前記4個の板ばねの他端を支点部13C2、支点部13D2それぞれに設けた二つの前記切り込みに差し込む。この差し込み方は4個の板ばねの他端をそれぞれの前記切り込みに圧入してもよいし、あるいは板ばねの長さ方向に動くことができるような挿入でもよい。
このような構成であっても、これら4個の板ばねの弾性力は入力部材1、及び第1、第2の中間部材5、7がどちらの回転方向に動くときでも、板ばね9、11と同様な働きを行う。なお、この変形例の場合にも、必ずしも4個の板ばねを設ける必要は無く、所望の弾性力が得られれば1個又は2個の板ばねでよいが、板ばねの負担を軽減して長寿命化を図るには個数が多い方が好ましい。この変形例では、長期間にわたってほぼ同じ弾性力を維持できる。
以上述べた双方向クラッチは、動作上で最も好ましい例として、第1の弾性部材9、第2の弾性部材11及び第3の弾性部材12を備えたが、入力部材1と第1、第2の中間部材5、7とはほとんど同時に一緒に動くので、必要な大きさの弾性力が得られれば、前記第1〜第3の弾性部材の内のいずれか1個、又は2個を備えるだけであっても構わない。
ブラインド又はシャッタなどのように回転部分を備える負荷に、入力側からの回転駆動力を伝達し、又は負荷から入力側を解離する機構に用いることができる。
1・・・入力部材
1A・・・入力軸部
1B・・・入力伝達部
1a・・・長穴
1b・・・入力伝達部1Bの大平面
1c・・・入力伝達部1Bの小平面
1d・・・入力伝達部1Bの突起辺
3・・・出力部材
3A・・・出力軸部
3B・・・外輪状部
3C・・・底部
3a・・・突起部
3b・・・凹部
5・・・第1の中間部材
5A・・・平板状部
5B・・・中間本体部
5C・・・係止溝部
5D・・・係合部
5E・・・第1の空部
5F・・・第2の空部
5a・・・中間本体部の弧状の面
7・・・第2の中間部材
7A・・・平板状部
7B・・・中間本体部
7C・・・係止溝部
7D・・・係合部
7E・・・第1の空部
7F・・・第2の空部
9・・・第1の弾性部材(板ばね)
9A・・・弧状部
9B・・・第1の端部
9C・・・第2の端部
11・・・第2の弾性部材(板ばね)
12・・・第3の弾性部材(コイルばね)
12A・・・本体部
12B、12C・・・フック
13・・・支承部材
13A・・・貫通穴
13B・・・支承面
13C・・・第1の突起部
13C1・・・規制部
13C2・・・支点部
13C22・・・支点部
13D・・・第2の突起部
13D1・・・規制部
13D2・・・支点部
13E・・・円環状突起
13F・・・支承部材13の裏面
13G・・・凹所
13H、13I・・・切込み係止部
15・・・押圧部材
17・・・ハウジング部材
17A・・・円筒状部
17B・・・取付け用板状部
17C・・・受部
17a・・・円環状面
17b・・・取り付け用穴
17c・・・固定用穴
19・・・シールド部材
19A・・・短円筒状部
19B・・・取付け用円板状部
19a・・・穴
19b・・・取り付け用穴
19c・・・固定用穴
21・・・回転補助部材

Claims (9)

  1. 外部からの回転駆動力によって回転方向に動くことができる入力部材と、
    前記入力部材を挟むように両側に位置する第1の中間部材と第2の中間部材と、
    前記入力部材によって前記第1、第2の中間部材が回転方向に動くときに、前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材の少なくとも一方が係合する凹凸部を内側面に備える出力部材と、
    前記第1、第2の中間部材を支持する支承部材と、
    前記回転駆動力の初期には前記支承部材を回転させず、前記回転駆動力が増大して所定値を越えるときに前記支承部材が回転できるように、前記支承部材に押圧力を与える押圧部材と、
    前記各部材を収容するハウジングとを備え、
    前記入力部材からの回転駆動力は前記出力部材に伝達され、前記出力部材からの回転力は前記入力部材に伝達されない双方向クラッチであって、
    前記入力部材が回転方向に動くときに前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を前記入力部材に与える弾性部材を備え、
    前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材は、前記入力部材の回転方向の力を受けることにより、前記入力部材の回転軸とは異なるそれぞれの回転基準部を中心にして同方向に回転して、前記出力部材の前記突起部又は前記凹凸部に係合することにより、前記入力部材に働く回転駆動力を前記出力部材に伝達し、
    前記入力部材に与えられていた回転駆動力が除去されるとき、前記弾性部材が逆方向に押し戻す弾性力を与えることにより、前記入力部材が前記出力部材から解離されることを特徴とする双方向クラッチ。
  2. 請求項1に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記弾性部材は、前記入力部材が回転方向に動くときに一緒に同方向に動く前記第1の中間部材を前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を与える第1の弾性部材、前記入力部材が回転方向に動くときに一緒に同方向に動く前記第2の中間部材を前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を与える第2の弾性部材、外部から与えられるいずれかの方向の回転駆動力によって、前記入力部材が回転方向に動くときに前記回転方向とは逆方向に戻そうとする弾性力を前記入力部材に与える第3の弾性部材の内のいずれかであることを特徴とする双方向クラッチ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記支承部材は、前記入力部材の入力伝達部が挿入されて回転方向に可動できる貫通穴を有し、前記入力伝達部が前記貫通穴に挿入された状態において、前記入力伝達部を挟んで対角の位置に、前記支承部材の一方の面からそれぞれ延びる第1の突起部と第2の突起部とを備え、
    前記第1の中間部材、前記第2の中間部材はそれぞれ空部を有し、
    前記第1の突起部、前記第2の突起部がそれぞれ前記第1の中間部材の前記空部、前記第2の中間部材の前記空部に挿入されて、それぞれの前記回転基準部として働くことを特徴とする双方向クラッチ。
  4. 請求項3に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記第1の中間部材、前記第2の中間部材はそれぞれ空部を有し、これら空部には前記第1の弾性部材、前記第2の弾性部材として働く板ばねが備えられ、
    前記板ばねの両端は前記第1の中間部材又は前記第2の中間部材に把持され、 前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部が前記板ばねの中央部近傍を支点として前記板ばねを撓ませるように前記板ばねの中央部に相当する位置近傍を支持することを特徴とする双方向クラッチ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の双方向クラッチにおいて、
    前記第3の弾性部材は前記入力部材に装着されたコイルばねであり、該コイルばねの少なくとも一端は前記支承部材に係止されていることを特徴とする双方向クラッチ。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の双方向クラッチにおいて、
    前記第1の中間部材、前記第2の中間部材のそれぞれ空部は、前記第1の中間部材、前記第2の中間部材が前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部を回転軸として可動できる範囲を決める形状を有することを特徴とする双方向クラッチ。
  7. 請求項3に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記回転基準部として働く前記第1の突起部、前記第2の突起部にコイルばねが装着され、前記コイルばねの少なくとも一端が前記第1の中間部材、前記第2の中間部材に係止されていることを特徴とする双方向クラッチ。
  8. 請求項1に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記出力部材は、内面に凹凸部を有する外輪状部を備え、
    前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材は、前記外輪状部の前記凹凸に係合する係合部を有することを特徴とする双方向クラッチ。
  9. 請求項1に記載の双方向クラッチにおいて、
    前記回転基準部として働く第1のピン部、第2のピン部を前記第1の中間部、前記第2の中間部にそれぞれ設け、
    前記支承部材は、前記入力部材の入力伝達部が挿入されて回転方向に動ける貫通穴を有すると共に、前記第1のピン部、第2のピン部に適合する第1のピン孔、第2のピン孔を備えることを特徴とする双方向クラッチ。
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