JP2012031072A - 毛髪化粧料組成物、その使用方法及び毛髪化粧料用品 - Google Patents

毛髪化粧料組成物、その使用方法及び毛髪化粧料用品 Download PDF

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Abstract

【課題】ノンエアゾールフォーマー容器により泡状にして毛髪に適用する毛髪化粧料組成物で、良質の泡が得られ、塗布性に優れ、塗布時に垂れ落ちのないものを提供する。
【解決手段】 ノンエアゾールフォーマー容器により泡状にして毛髪に適用するための、(A)10質量%以上の非イオン性界面活性剤、(B)カチオン性界面活性剤、(C)アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤から選ばれる1種以上、を含有する毛髪化粧料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料組成物、その使用方法及び毛髪化粧料用品に関する。更に詳しくは、本発明は、ノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして用いる毛髪化粧料組成物と、その使用方法と、その毛髪化粧料組成物及びノンエアゾールフォーマー容器を含んで構成される毛髪化粧料用品に関する。
染毛剤や毛髪の脱色・脱染剤等の毛髪化粧料を使用時に泡状の剤型にして用いることが知られている。これらの毛髪化粧料を泡状の剤型で使用すると、毛髪にムラなく均一に塗布することが容易であり、毛髪化粧料を高粘度化しなくても毛髪塗布時の垂れ落ちを防止でき、汎用されているゲル状やクリーム状の毛髪化粧料の使用時における毛髪ブロッキングの手間を不要化できる、等の利点を期待できる。
泡状の剤型で用いる毛髪化粧料は、エアゾールタイプとノンエアゾールタイプに大別することができる。エアゾールタイプは液化ガスのような噴射剤を用い、エアゾールを利用した気泡の形成により剤型を泡状にする。ノンエアゾールタイプは、噴射剤を用いずに、ポンプフォーマーやスクイズフォーマーその他のノンエアゾールフォーマー容器(以下、単に「フォーマー容器」ともいう)を使用して空気を取り込んだ気泡を形成し、剤型を泡状にする。
特開平09−136818号公報 特開平10−287534号公報 特開2007−291015号公報 特開2008−291020号公報 上記の特許文献1、特許文献2には、エアゾールにより剤型を泡状にして用いる酸化染毛剤組成物あるいは染毛剤組成物が開示されている。又、上記の特許文献3、特許文献4には、ノンエアゾールフォーマー容器により剤型を泡状にして用いる染毛剤等が開示されている。
ところで、ノンエアゾールタイプの泡状毛髪化粧料では、毛髪へのなじみや毛髪塗布時の伸びが相対的に良い泡が得られ易いものの、経時的に消泡し易い泡が形成されてしまう傾向にある。
ノンエアゾールタイプの泡状毛髪化粧料における上記の不満を解消するため、例えば、起泡剤である界面活性剤の配合を改良することが考えられる。
特許文献1、特許文献2に開示されたエアゾールタイプの泡状染毛剤には比較的多量の界面活性剤が配合されている。しかし、エアゾールタイプとノンエアゾールタイプでは起泡メカニズムや気泡の構成が相違するため、起泡性や泡の特性に関する界面活性剤の作用・効果も大きく異なると考えられる。従って、これらの文献における界面活性剤の配合の開示は直接的には参考にならない。
特許文献3に開示されたノンエアゾールタイプの泡状の2剤式毛髪脱色剤/染毛剤では、高級アルコールの配合により毛髪塗布時の剤の垂れ落ちを防止すると共に1剤/2剤混合時に2〜10重量%となる界面活性剤を配合して起泡性を改良している。但し、発明の効果は「高級アルコール配合との関連における低温時起泡性の確保」という特殊なものである。界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の組合わせ使用が好ましいとしており、この内の非イオン界面活性は1剤/2剤混合時に10重量%未満となる範囲で使用している。
特許文献4に開示されたノンエアゾールタイプの泡状の2剤式染毛剤/毛髪脱色剤では、起泡剤として界面活性剤を好ましく用いるが、発明のポイントは剤の粘度の最適化にあり、配合する界面活性剤の種類及び配合量に関しても実質的に意味のある開示は余り見られない。
上記先行技術文献での泡状の毛髪化粧料における界面活性剤の配合に関する開示状況に対して、本願の出願人は、特願2009−247089号(本願出願時には未公開)において、アニオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤というイオン性の異なる界面活性剤をそれぞれ1剤と2剤に配合することにより泡状の剤型を維持する毛髪化粧料組成物を提案している。しかし、更に研究を重ねたところ、この毛髪化粧料組成物では、1剤と2剤とを混合した際に、カチオン−アニオンコンプレックスとおぼしき不溶物が形成されるため、ノンエアゾールフォーマー容器によって起泡しようとする場合には、このようなコンプレックスにより吐出不良を引き起こし良質の泡が得られないことが分かった。そこで本発明は、ノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用する毛髪化粧料組成物であって、良質の泡が得られ、毛髪への塗布性に優れ、毛髪への塗布時に垂れ落ちのない毛髪化粧料組成物を提供することを、解決すべき技術的課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、使用時にノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用するための毛髪化粧料組成物であって、下記(A)成分〜(C)成分を含有する、毛髪化粧料組成物である。
(A)10質量%以上の非イオン性界面活性剤。
(B)カチオン性界面活性剤。
(C)アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上。
上記の第1発明において「10質量%以上」とは、2剤式の毛髪化粧料組成物においては、「第1剤と第2剤の混合時に10質量%以上」であることを意味する。同様に、本願明細書において、ある成分の含有量を規定する数値は、特にことわりがない限り、2剤式の毛髪化粧料組成物においては「第1剤と第2剤の混合時の含有量」であることを意味している。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る毛髪化粧料組成物が、使用時に第1剤と第2剤の混合液を泡状の剤型にして毛髪に適用する2剤式のものであって、第1剤に(B)成分が配合され、第2剤に(C)成分が配合されている、毛髪化粧料組成物である。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪化粧料組成物が染毛剤、毛髪脱色剤又は毛髪脱染剤である、毛髪化粧料組成物である。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、第1発明〜第3発明のいずれかに記載した毛髪化粧料組成物をノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用する、毛髪化粧料組成物の使用方法である。
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、第1発明〜第3発明のいずれかに記載した毛髪化粧料組成物と、この毛髪化粧料組成物を泡状の剤型にするためのノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成される、毛髪化粧料用品である。
第1発明によれば、ノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にした際に良質の泡が得られると共に、毛髪への塗布性に優れ、毛髪への塗布時に垂れ落ちのない毛髪化粧料組成物が提供される。
即ち、(B)成分のカチオン性界面活性剤と(C)成分のアニオン性界面活性剤を含有する毛髪化粧料組成物は、基本的な効果として、泡状剤型にした際にモチモチした泡が得られる。しかし一方では、これらの界面活性剤の相互作用によりコンプレックスが形成される点から、ノンエアゾールフォーマー容器へ応用すると、その吐出不良を招く。加えて、吐出不良に係る泡は、毛髪へ塗布すると放置時の垂れ落ち等の問題が生じ、泡もちの面でも満足のいくものではない。
しかし、第1発明では、更に(A)成分として10質量%以上の非イオン性界面活性剤が加わることで、ノンエアゾールフォーマー容器における前記の吐出不良を解消することができ、更には、泡の膜強度が向上して泡が消え難くなり、起泡性、泡のキメ、泡の硬さ等の点でも良質の泡が得られる。この泡は毛髪への塗布性(毛髪へのなじみ、塗布時の伸び)も良く、毛髪塗布の際にしっかりした泡状を保ち消泡し難いため放置時の垂れ落ちがない。非イオン性界面活性剤の配合量が10質量%未満であると、これらの効果を十分に得ることができない。
なお、(C)成分としては、アニオン性界面活性剤と共に、あるいはアニオン性界面活性剤に代えて、両性界面活性剤を用いることもできる。周知のように両性界面活性剤はアルカリ性側のpH領域ではアニオンとして存在し、酸性側のpH領域ではカチオンとして存在する。そして酸化染毛剤や毛髪脱色・脱染剤は、第1剤と第2剤の混合時にアルカリ性である。従って、これらの毛髪化粧料組成物の場合、両性界面活性剤は実質的にアニオン性界面活性剤としての挙動を示し、アニオン性界面活性剤について述べた上記の作用・効果を同様に示す。
第2発明によれば、第1剤に配合される(B)成分のカチオン性界面活性剤と、第2剤に配合される(C)成分のアニオン性界面活性剤や両性界面活性剤とを混合することにより、両者の相互作用によるモチモチした泡が生成されるが、両者は第1剤と第2剤の混合・起泡時まで接触しないので、各剤の安定性が良好に保たれる。
第3発明によれば、毛髪化粧料組成物の特に好ましい実施形態である染毛剤、毛髪脱色剤又は毛髪脱染剤が提供される。
第4発明によれば、毛髪化粧料組成物を良好なノンエアゾールタイプの泡状の剤型にして毛髪に適用するための有効な方法が提供される。
第5発明によれば、毛髪化粧料組成物と、この毛髪化粧料組成物を混合して泡状の剤型にするためのノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成される簡便な毛髪化粧料用品が提供される。
次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔毛髪化粧料組成物〕
本発明に係る毛髪化粧料組成物は、使用時にノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用するためのものであり、(A)成分として10質量%以上の非イオン性界面活性剤を、(B)成分としてカチオン性界面活性剤を、(C)成分としてアニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を、それぞれ必須成分として含有する。
以上の条件に合致する限りにおいて毛髪化粧料組成物の種類は限定されないが、好ましくは染毛剤、毛髪脱色剤又は毛髪脱染剤である。染毛剤としては酸化染毛剤や酸性染毛料が例示されるが、特に酸化染毛剤が好ましく例示される。
毛髪化粧料組成物としては、1剤式のものも包含されるが、2剤式の毛髪化粧料組成物が特に好ましい。2剤式の毛髪化粧料組成物には、第1剤又は第2剤を更に複数の剤に分割して構成したものも包含される。例えば、2剤式の酸化染毛剤において、第1剤に(B)成分を配合すると共に第2剤に(C)成分を配合する構成に代えて、第1剤を通常の酸化染毛剤第1剤成分を含有する剤と(B)成分を配合した剤とに分割して構成する場合、あるいは第2剤を通常の酸化染毛剤第2剤成分を含有する剤と(C)成分を配合した剤とに分割して構成する場合、等を例示できる。
〔必須成分の第1剤と第2剤への配合の態様〕
毛髪化粧料組成物が2剤式である場合に、(A)成分〜(C)成分の第1剤と第2剤への配合の態様は基本的に限定がなく、任意に選択できるが、好ましくは(B)成分と(C)成分は互いに異なる剤に配合され、特に好ましくは(B)成分が第1剤に、(C)成分が第2剤に、それぞれ配合される。
(B)成分と(C)成分を互いに異なる剤に配合する場合において、両者の配合量の質量比(C)/(B)を0.01〜5の範囲内とすることで、泡状の剤型がより維持され易くなる。この効果は、質量比(C)/(B)を0.05〜2の範囲内とすることで、一層顕著になる。
以上の場合において(A)成分は第1剤と第2剤のいずれか一方に配合しても良いが、合計配合量が10質量%となるように第1剤と第2剤の双方に分散配合しても良い。
又、第1剤がアルカリ性領域にあり、第2剤が酸性領域にある2剤式酸化染毛剤等の2剤式毛髪化粧料組成物において、(C)成分としてアニオン性界面活性剤と両性界面活性剤と併用する場合には、前記のように両性界面活性剤が第1剤中ではアニオンとして存在し、第2剤中ではカチオンとして存在するので、カウンターイオンの形成防止の見地から、各剤における界面活性剤の極性が同一となるように、両性活性剤を配合することが好ましい。更に、(A)成分〜(C)成分の各成分を第1剤と第2剤のいずれか一方のみに配合することもあり得る。毛髪化粧料組成物が1剤式の酸性染毛料等である場合には(A)成分〜(C)成分の各成分は同一の剤に配合される。
〔毛髪化粧料組成物の剤型など〕
1剤式の毛髪化粧料組成物の、あるいは2剤式の毛髪化粧料組成物における第1剤及び第2剤の起泡前の剤型としては、例えば固体状、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。固体状の剤型としては、例えば粉末状、及び錠剤が挙げられる。固体状の剤型とする場合には、第1剤及び第2剤を混合するに際して分散性に優れるという観点から、粉末状であることが好ましい。なお、例えば第1剤を固体状の剤型とする場合には、第2剤は水を含有する剤とされる。要するに、1剤式の毛髪化粧料組成物ではその剤について、2剤式の毛髪化粧料組成物ではその第1剤と2剤の混合時において、それぞれ流動性が確保できるものであれば、剤型は特に限定されない。
又、毛髪化粧料組成物は、1剤式の場合にはその剤に、2剤式の場合には第1剤と第2剤の少なくとも一方に、起泡させるための基材として水が含有されている。水の含有量は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上である。
〔(A)成分〕
本発明の(A)成分は毛髪化粧料組成物に10質量%以上配合される非イオン性界面活性剤である。(A)成分の配合量の上限は限定されないが、例えば40質量%以下にとどめることができる。
非イオン性界面活性剤としては以下のものが例示されるが、これらに限定されない。非イオン性界面活性剤は、その1種類を単独で用いても良いが、その2種類以上を併用しても良い。特に、HLB15以上の親水性の非イオン性活性剤とHLB9以上15未満の親油性の非イオン性活性剤を併用すると、製剤の安定性が良い。HLB(親水親油バランス:Hydrophile-Lipophile Balance)は公知のGriffinの式から算出される。
1.ポリオキシエチレン(以下POEと略す)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、 POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEトリデシルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEデシルペンタデシルエーテル、POEデシルテトラデシルエーテル、POEアルキル(C12〜14)エーテル等のPOEアルキルエーテル。
2.POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル。
3.モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル。
4.モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン等のPOEグリセリルモノ脂肪酸エステル。
5.テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ等のPOEソルビトール脂肪酸エステル。
6.POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油。
7.モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール。
8.親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン等の高級脂肪酸グリセリンエステル。
9.モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル。
10.POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソルビトールラノリン等のラノリン誘導体。
11.ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等のアルキロールアミド。
12.POEステアリン酸アミド等のPOE脂肪酸アミド。
13.ショ糖脂肪酸エステル。
14.ジメチルラウリルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシド。
15.ラウリルグルコシド、アルキル(8〜16)グルコシド等のアルキルグルコシド。
16.レシチン誘導体水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン等。
〔(B)成分〕
本発明の(B)成分は、毛髪化粧料組成物に配合されるカチオン性界面活性剤である。(B)成分の配合量は限定されないが、0.1〜10質量%の範囲内とすることが好ましく、特に0.5〜5質量%の範囲内とすることが好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリモニウムクロリド)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアルミニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、及びクオタニウム−91等が例示されるが、これらに限定されない。カチオン性界面活性剤は、1種類を単独で用いても良いが、起泡性及び感触の面から2種類以上を併用することが好ましい。
〔(C)成分〕
本発明の(C)成分は、毛髪化粧料組成物に配合されるアニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である。(C)成分の配合量は限定されないが、0.05〜10質量%の範囲内とすることが好ましく、特に0.1〜3質量%の範囲内とすることが好ましい。
(C)成分としては以下のものが例示されるが、それらに限定されない。(C)成分は、その1種類を単独で用いても良いが、その2種類以上を併用しても良い。
(C)成分のうちアニオン性界面活性剤としては、例えばPOEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン(ココイルグルタミン酸TEA)等のN−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステル等が例示される。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
(C)成分のうち両性界面活性剤としては、以下のものが例示される。
1.ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、リシノレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩又はトリエタノールアミン塩。
2.デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩又はトリエタノールアミン塩。
3.ココアンホ酢酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、ココアンホプロピオン酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、ラウロアンホ酢酸Na(N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、オリーブアンホ酢酸Na、カカオ脂アンホ酢酸Na、ゴマアンホ酢酸Na、スイートアーモンドアンホ酢酸Na、ステアロアンホ酢酸塩、パームアンホ酢酸Na、ピーナッツアンホ酢酸Na、ヒマワリ種子アンホ酢酸Na、綿実アンホ酢酸Na等のN−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノカルボン酸塩。
4.ココアンホジ酢酸Na、ココアンホジプロピオン酸Na、及びラウロアンホジ酢酸Na等のN−アシルアミノエチル−N−カルボキシメトキシエチルアミノカルボン酸塩。
5.ヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシン。
〔毛髪化粧料組成物のカテゴリー〕
本発明の毛髪化粧料組成物は、限定はされないが、例えば酸化染毛剤、酸性染毛料、毛髪脱色剤、又は毛髪脱染剤として構成される。特に好ましくは、酸化染毛剤又は毛髪脱色剤として構成される。
(酸化染毛剤)
酸化染毛剤は、アルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤からなり、毛髪のメラニンを分解し、酸化剤による酸化染料の酸化重合に起因して染毛を行う。酸化染料は染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料に代えて、塩基性染料、ニトロ染料、天然染料、分散染料等の直接染料を配合することもできる。
染料中間体としては、例えばフェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩類が挙げられる。塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、及び酢酸塩等が挙げられる。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する化合物であって、必要に応じて第1剤に含有される。カプラーとしては、例えばレゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩が挙げられる。
酸化染毛剤中における染料中間体の含有量は好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。染料中間体の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られない恐れがある。染料中間体の含有量が10質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、染毛の経済性が低下する恐れがある。
第1剤は、前記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料、及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜含有してもよい。
アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染色性を向上させる。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸、及び硫酸塩が挙げられる。有機アミン類としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジンが挙げられる。無機アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素アンモニウムが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン及びリジン、並びに塩基性アミノ酸塩が挙げられる。塩基性アミノ酸の塩としては、例えばアンモニウム塩が挙げられる。硫酸塩としては、硫酸アンモニウムが挙げられる。
アルカリ剤の含有量は、好ましくは第1剤及び第2剤を混合した酸化染毛剤においてpHが7〜12の範囲となる量である。pHが7未満では、第2剤に酸化剤としての過酸化水素が含有される場合、過酸化水素の作用が十分に促進されない恐れがある。使用時のpHが12を超えると、酸化染毛剤が毛髪に塗布されたときに、毛髪に損傷等の不具合が発生し易くなる恐れがある。
第2剤は少なくとも酸化剤を含んでいる。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させる。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及び、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。
第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜8.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満の場合、酸化染料を十分に酸化重合させることが困難となる恐れがある。酸化剤の含有量が10.0質量%を超える場合、毛髪が損傷し易くなる恐れがある。
(酸性染毛料)
酸性染毛料は、通常は1剤式であって、液性がpH2.5〜4.0程度の酸性であり、陽イオン性を帯びた毛髪に対して酸性染料をイオン結合させるものである。酸性染料としては、例えばニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、インジゴ染料等が挙げられる。
酸性染料として、より具体的には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等を例示できる。
酸性染毛料中における酸性染料の含有量は、0.005〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%である。
(毛髪脱色剤)
毛髪脱色剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなり、毛髪のメラニンを分解して毛髪を脱色する。毛髪脱色剤は、酸化染料を含有しない点を除けば、基本的に酸化染毛剤と同様に構成される。
(毛髪脱染剤)
毛髪脱染剤は通常は2剤式であって、毛髪の脱染(毛髪に染着した染料の分解)を主目的とするものであり、毛髪脱色剤との比較では、第1剤にアルカリ剤を配合すると共に、更にアルカリ剤の一種である過硫酸塩を脱色助剤として配合する点が異なる。第1剤は粉末状ないしは顆粒状、タブレット状等であり、第2剤は液状である。
過硫酸塩としては、過硫酸のアルカリ金属塩が好ましく例示され、過硫酸カリウムあるいは過硫酸ナトリウムがとりわけ好ましく例示される。過硫酸塩の配合量は限定されないが、好ましくは2.0〜25質量%の範囲内、より好ましくは3.5〜18質量%の範囲内である。
〔毛髪化粧料組成物における他の成分〕
1剤式の毛髪化粧料組成物、あるいは、2剤式の毛髪化粧料組成物における第1剤や第2剤には、必要に応じて、例えば油性成分、水溶性高分子化合物、キレート剤、無機塩、分散剤等を適宜に選択して含有させてもよい。
油性成分としては、例えば高級アルコール、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン、多価アルコールが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。高級アルコールは、毛髪化粧料組成物をノンエアゾールタイプの泡状の剤型にして毛髪に塗布した際において、剤の垂れ落ち防止効果を増進する作用がある。
油脂としては、例えばラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。
ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10,000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、及びシクロデキストリンが挙げられる。キレート剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA、エデト酸)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)及びその塩、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP、エチドロン酸)及びその塩類が挙げられる。無機塩としては、例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムが挙げられる。分散剤としては、例えばステアリン酸マグネシウムが挙げられる。
1剤式の毛髪化粧料組成物、あるいは、2剤式の毛髪化粧料組成物における第1剤や第2剤には、その他にも、例えば糖類、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤、並びに「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を含有させてもよい。
〔毛髪化粧料組成物の使用方法〕
本発明に係る毛髪化粧料組成物の使用方法は、上記した毛髪化粧料組成物をノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用する方法である。
ノンエアゾールフォーマー容器としては、毛髪化粧料組成物に対してノンエアゾールタイプの起泡と吐出を行える機能を有するものである限りにおいて限定されない。好ましくは、後述のノンエアゾールフォーマー容器を用いて起泡させることができる。
〔毛髪化粧料用品〕
本発明に係る毛髪化粧料用品は、使用時にノンエアゾールタイプの泡状の剤型にして毛髪に適用するための上記毛髪化粧料組成物と、この毛髪化粧料組成物を泡状の剤型にするためのノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成される。
ノンエアゾールフォーマー容器の代表的な例として、ポンプフォーマーやスクイズフォーマーを挙げることができる。ポンプフォーマーとは、ポンプヘッド部を押圧操作することにより収容液(例えば、毛髪化粧料の第1剤/第2剤混合液)を泡状にして吐出させるもので、収容液を空気と混合して泡状に吐出する泡吐出器を容器本体の口首部に装着したものである。ポンプフォーマーは特開2007−275777号公報等に開示されており、公知である。スクイズフォーマーとは、軟質合成樹脂製の容器本体を手指を用いてスクイズする(容器に対する圧縮操作と圧縮解除操作を繰り返す)ことにより、同上の収容液と空気をフォーマー用吐出ヘッドの気液混合室に導入して混合し、泡吐出器により形成された泡をノズルから吐出するものである。スクイズフォーマーは特開2008−291024号公報や雑誌「フレグランスジャーナル」の2009年6月号に掲載された文献「ヘアカラー技術の新しい動向(−泡状ヘアカラー技術の開発−)」等に記載されており、公知である。
ノンエアゾールフォーマー容器の泡吐出器は、泡を形成するための多孔質膜を1つ又は複数有する。多孔質膜の材質としては、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。多孔質膜のメッシュとしては、例えば50〜300メッシュが好ましい。
以下に本発明の実施例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例によって限定されない。
(2剤式染毛剤の構成)
表1の「第1剤」の欄に例1−1〜例1−5として示す組成の染毛剤第1剤と、表2の「第2剤」の欄に例2−1〜例2−6として示す組成の染毛剤第2剤を準備し、これらの第1剤と第2剤を表3の「組合せ」の欄に示す通りに選択的に組合せて、実施例1〜実施例8、比較例1〜比較例5に係る2剤式の染毛剤を構成した。
表1及び表2において、第1剤又は第2剤の成分の含有量を示す数値は、第1剤又は第2剤中での質量%単位の含有量表記であり、第1剤と第2剤の混合時の含有量表記ではない。又、本発明の(A)成分〜(C)成分のいずれかに該当する成分については、表の左側の欄外にその旨を表示した。表1及び表2に示す(A)成分である「POE(7)アルキル(C12〜14)エーテル」及び「POE(5)アルキル(C12〜14)エーテル」は、アルキル鎖の炭素数が12〜14であるPOEアルキルエーテルの混合原料であり、表1に示す(A)成分である「アルキル(8〜16)グルコシド」は、アルキル鎖の炭素数が8〜16であるアルキルグルコシドの混合原料である。更に、表2において成分名の後に[※」マークを付した成分は、東レ・ダウコーニング社製のFZ−4671(アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(20%))である。
(2剤式染毛剤の評価)
上記の各実施例、各比較例に係る第1剤と第2剤を、質量比1:1の割合で前記したノンエアゾールフォーマー容器(ポンプフォーマー)に収容して混合液とし、そのポンプヘッド部を押圧操作することにより前記混合液を泡吐出して、その泡質、塗布性及び垂れ落ちについて各実施例、各比較例ごとに評価した。ここで、ポンプフォーマーとしては、(株)吉野工業所製の商品名W−5721、WPフォーマーポンプ Lノズルタイプ(気/液混合比:13/1、吐出量:0.9g(1プッシュ)、多孔質膜:90メッシュのポリエチレン製メッシュリング2枚)を使用した。
具体的には、「泡質」については、起泡性、泡のキメ、泡の硬さを総合的に評価した。「塗布性」については、泡状ヘアカラーとしてウィッグに塗布した際の泡の伸び易さと塗布のし易さを評価した。「垂れ落ち」については、泡状ヘアカラーとしてウィッグに塗布してから30分間の垂れ落ち難さを経時で観察し、評価した。
上記の「泡質」、「塗布性」、「垂れ落ち」の各評価項目の評価を行うに当たっては、第1剤と第2剤の混合状態において(A)成分の含有量が9.25%である比較例1をコントロール(評価のスタンダード)とした。そして、いずれの評価項目についても、以下の評価基準に示すように、コントロールの評価結果との対比における相対評価により、6段階で評価した。又、いずれの実施例、比較例におけるいずれの評価項目についても、同一のメンバーである10名のパネラーが同時に評価して、それらのパネラーによる評価結果の内で最も多い評価結果を採用した。それらの評価結果を、表3における各評価項目の評価欄に表記した。
<評価基準>
+++:コントロールに比べて非常に優れている
++:コントロールに比べて大変優れている
+:コントロールに比べて優れている
−:コントロールに比べて悪い
−−:コントロールに比べて大変悪い
−−−:コントロールに比べて非常に悪い
本発明によって、ノンエアゾールタイプの泡状の剤型にして毛髪に適用する毛髪化粧料組成物であって、良質の泡が得られ、毛髪への塗布性に優れ、毛髪への塗布時に垂れ落ちのない毛髪化粧料組成物が提供される。

Claims (5)

  1. 使用時にノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用するための毛髪化粧料組成物であって、下記(A)成分〜(C)成分を含有することを特徴とする毛髪化粧料組成物。
    (A)10質量%以上の非イオン性界面活性剤。
    (B)カチオン性界面活性剤。
    (C)アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上。
  2. 前記毛髪化粧料組成物が、使用時に第1剤と第2剤の混合液を泡状の剤型にして毛髪に適用する2剤式のものであって、第1剤に(B)成分が配合され、第2剤に(C)成分が配合されていることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記毛髪化粧料組成物が染毛剤、毛髪脱色剤又は毛髪脱染剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載した毛髪化粧料組成物をノンエアゾールフォーマー容器により泡状の剤型にして毛髪に適用することを特徴とする毛髪化粧料組成物の使用方法。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載した毛髪化粧料組成物と、この毛髪化粧料組成物を泡状の剤型にするためのノンエアゾールフォーマー容器とを含んで構成されることを特徴とする毛髪化粧料用品。
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