JP2015107961A - 毛髪脱色用又は染毛用化粧品 - Google Patents

毛髪脱色用又は染毛用化粧品 Download PDF

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Abstract

【課題】ダメージの大きな毛髪に対しても良好な泡性能及び塗布性を有し、色ムラを生ずることなく脱色又は染色できるノンエアゾールタイプの毛髪脱色用又は染毛用化粧品の提供。【解決手段】アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及びこれらの混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器を備え、当該混合液中に成分(A)及び(B)を合計1質量%以上含有し、質量比(B)/(A)が0.25以上である、毛髪脱色用又は染毛用化粧品。(A)次式で表される硫酸基含有アニオン界面活性剤 0.01〜5質量%R-O-(CH2CH2O)n-[CH2CH(CH3)O]m-SO3M〔RはC8-25の炭化水素基、n及びmはそれぞれ平均付加モル数0〜50、Mはアルカリ金属又はNH4〕(B)ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含み、電荷密度が5.5meq/g以上8.0meq/g以下である重合体【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪脱色用又は染毛用化粧品に関する。
従来、毛髪脱色剤や染毛剤としては、液状又はクリーム状のものが普及しているが、これらを毛髪にムラなく塗布するのは難しい。特に、毛髪の根元部分や後頭部の塗布にはブロッキング、合わせ鏡等のスキルが必要とされ、多くの時間も要する。
そこで、剤を泡状に吐出することで、脱色又は染毛操作を簡便化することが提案されており、例えば、二剤式エアゾールタイプのものや一剤式ノンエアゾールタイプのものが知られている。しかし、二剤式エアゾールタイプには、脱色ムラや染色ムラが生じやすい、金属製の耐圧容器等が過酸化水素により酸化され腐食する、過酸化水素の分解によって耐圧容器の内圧が過度に上昇するといった問題があり、また一剤式ノンエアゾールタイプには、一度の施術で得られる効果に乏しいため、塗布後に長時間放置したり、施術を繰り返したりすることが必要で煩雑であるという問題がある。
これに対し、二剤式毛髪脱色剤又は二剤式染毛剤をノンエアゾールタイプのフォーマー容器から泡状に吐出させるものが提案されている(特許文献1参照)。これは、第1剤と第2剤の混合液をフォーマー容器から泡状に吐出することにより、毛髪にムラなく適用でき、泡がしっかりと残ることで、仕上がりに色ムラが生じず、特に新生部と既染部の色の段差を解消するのに有用なものである。
特開2004-339216号公報
前述のノンエアゾールタイプの二剤式毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、簡便な操作でムラなく染毛が可能なものであるが、ヘアカラー処理、ヘアブリーチ処理等によって損傷している毛髪に適用した場合、泡を毛髪に塗布する際や泡を頭髪上で保持する際に泡が消えやすくなる上に、液ダレを起こしやすくなることがあり、この場合毛髪をムラなくきれいに染めることができなくなるという問題があった。
本発明は、特許文献1に記載のノンエアゾールタイプの二剤式毛髪脱色用又は染毛用化粧品における特長を生かしたまま、ダメージの大きな毛髪に対しても良好な泡性能(泡立ちや泡もち)及び良好な塗布性を有し、色ムラを生ずることなく脱色又は染色することができるノンエアゾールタイプの毛髪脱色用又は染毛用化粧品に関する。
本発明者らは、ノンエアゾールタイプの毛髪脱色用又は染毛用化粧品における第1剤と第2剤の混合液中に、特定のアニオン界面活性剤と特定のカチオンポリマーとを特定の量比で配合することにより、上記の課題を解決できることを見出した。
本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器を備え、当該混合液中に次の成分(A)及び(B)を合計で1質量%以上含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.25以上である、毛髪脱色用又は染毛用化粧品を提供するものである。
(A) 下記一般式(1)で表される硫酸基含有アニオン界面活性剤 0.01〜5質量%
R-O-(CH2CH2O)n-[CH2CH(CH3)O]m-SO3M (1)
〔式中、Rは炭素数8〜25の炭化水素基を示し、nは平均付加モル数0〜50を示し、mは平均付加モル数0〜50を示し、Mはアルカリ金属又はNH4を示す。〕
(B) ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含み、電荷密度が5.5meq/g以上8.0meq/g以下である重合体
更に本発明は、上記の毛髪脱色用又は染毛用化粧品を用い、第1剤と第2剤との混合液をノンエアゾールフォーマー容器から泡状に吐出させ、その泡を手を用いて毛髪に適用する毛髪脱色又は染毛方法を提供するものである。
本発明によれば、ノンエアゾールフォーマー容器から吐出された混合液の泡が、ダメージの大きな毛髪に適用した場合にも、泡立ちと泡もちが良好であるため、色ムラを生ずることなく脱色又は染色することができる。
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、第1剤及び第2剤を混合して用いる二剤式化粧品、又は、第1剤、第2剤に加え、更に過硫酸塩等の造粒物などの第3剤を混合して用いる三剤式化粧品として使用することができる。本発明において、混合液とは、二剤式化粧品の場合には第1剤及び第2剤の混合液を、三剤式化粧品の場合には第1剤、第2剤及び第3剤の混合液を意味する。
〔アルカリ剤〕
第1剤中にはアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩(例えば炭酸水素アンモニウム);モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、2種以上を併用してもよい。混合液中におけるアルカリ剤の含有量は、十分な染毛効果の点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔過酸化水素〕
第2剤中には過酸化水素を含有する。第2剤中における過酸化水素の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは9質量%以下、より好ましくは6質量%以下である。混合液中における過酸化水素の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは6質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。また、第2剤のpHは、過酸化水素の分解抑制の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは6以下、より好ましくは4以下である。
〔成分(A):硫酸基含有アニオン界面活性剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、混合液中に下記一般式(1)で表される硫酸基含有アニオン界面活性剤を含有する。
R-O-(CH2CH2O)n-[CH2CH(CH3)O]m-SO3M (1)
〔式中、Rは炭素数8〜25の炭化水素基を示し、nは平均付加モル数0〜50を示し、mは平均付加モル数0〜50を示し、Mはアルカリ金属又はNH4を示す。〕
一般式(1)中のRは、好ましくは炭素数8〜24、より好ましくは炭素数10〜22、更に好ましくは10〜18である。また、Rは、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
一般式(1)中のnは、ダメージがある毛髪における起泡性の観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上であり、また、好ましくは45以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは15以下、更に好ましくは10以下である。
一般式(1)中のmは、ダメージがある毛髪における起泡性の観点から、好ましくは30以下、より好ましくは10以下であり、更に好ましくは5以下、より更に好ましくは0である。
一般式(1)中のMは、塩を形成する陽イオン基であり、アルカリ金属又はNH4である。アルカリ金属としてはナトリウム、カリウム、リチウムが挙げられるが、これらの中でナトリウム、カリウムがより好ましく、ナトリウムが更に好ましい。
成分(A)の(CH2CH2O)及び[CH2CH(CH3)O]の付加形態はブロックでもランダムでもよい。
成分(A)は、毛髪脱色用又は染毛用化粧品が二剤式又は三剤式の場合、第1剤、第2剤、第3剤のいずれに配合してもよい。
混合液中の成分(A)の含有量は、ダメージがある毛髪における泡立ちや泡もちの観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。
〔成分(B):ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、混合液中に、ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含み、電荷密度5.5meq/g以上8.0meq/g以下である重合体を含有する。ここで、本発明において電荷密度とは、ポリマー1g当たりのカチオン性基のモル数×1000(meq/g)をいう。
成分(B)の電荷密度は、ダメージがある毛髪における泡立ちや泡もち及び毛髪の感触の観点から、好ましくは5.7meq/g以上、より好ましくは5.9meq/g以上、更に好ましくは6.1meq/g以上であり、また、剤中での安定性の観点から、好ましくは6.5meq/g以下である。
成分(B)の重合体は、次の一般式(2)又は(3)で表される骨格を有する重合体である。
Figure 2015107961
〔式中、R1及びR2は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、アリール基(フェニル基等)、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を示し、R3及びR4は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を示し、X-はアニオン(塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン、メチル硫酸アニオン、リン酸アニオン、硝酸アニオン等)を示す。〕
成分(B)の重合体は、ダメージがある毛髪における起泡性及び毛髪の感触の観点から、式(2)又は(3)で表される構成単位を、一分子中に好ましくは85〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%、更に好ましくは95〜100モル%含有する。
成分(B)の重合体としては、ジアリル4級アンモニウム塩の単独重合体、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸との共重合体が好ましい。
ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸との共重合体としては、例えば次の一般式(2a)又は(3a)で表されるものが好ましい。
Figure 2015107961
〔各式中、R1、R2、R3、R4及びX-は前記と同じ意味を示す。x及びyはそれぞれ1〜100の整数を示し、zは150〜8,000の整数を示す。〕
xとyの割合(x:y)は、ダメージがある毛髪における起泡性及び毛髪の感触の観点から、好ましくは85:15〜99:1、より好ましくは90:10〜99:1、更に好ましくは95:5〜99:1である。
xとyの付加形態はブロックでもランダムでもよい。
成分(B)の重量平均分子量は、泡の安定化の観点から、好ましくは10,000以上、より好ましくは50,000以上、更に好ましくは100,000以上であり、泡の吐出性の観点から、好ましくは3,000,000以下、より好ましくは1,000,000以下、更に好ましくは200,000以下である。
ここで、重量平均分子量は、例えばゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により、以下の条件にて測定することができる。
移動層:50mM LiBr, 1質量%CH3COOH/エタノール:水=3:7
カラム:TSK gel α-M(2本直列)
標準物質:ポリエチレングリコール
成分(B)の具体例としては、マーコート100(Lubrizol社製、ジアリル4級アンモニウムの単独重合体)、マーコート295(Lubrizol社製、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸との共重合体)が挙げられる。
成分(B)は、本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品の第1剤、第2剤、第3剤のいずれに配合してもよい。
混合液中の成分(B)の含有量は、効果の持続性の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.25質量%以上、更に好ましくは0.35質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、混合液中に成分(A)及び(B)を合計で1質量%以上、好ましくは1.1質量%以上含有する。また、ダメージがある毛髪における泡立ちや泡もち及び剤中での安定性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下含有する。
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、混合液中に成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.25以上、好ましくは0.30以上、より好ましくは0.35以上となるよう含有する。また、ダメージがある毛髪における泡立ちや泡もち及び毛髪の感触の観点から、好ましくは2以下、より好ましくは1.5以下、更に好ましくは1以下である。
〔成分(C):カチオン界面活性剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、ダメージがある毛髪における泡もちの観点から、第1剤と第2剤のいずれか一方又は両方に、成分(C)としてカチオン界面活性剤を含有し得る。成分(C)のカチオン界面活性剤としては、次の一般式(4)で表されるものを用いることができる。
Figure 2015107961
〔式中、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R5、R6、R7及びR8のうち1又は2個が炭素数8〜36であって、かつ残余が炭素数1〜7である。X-はアニオンを示す。〕
ここで炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、直鎖又は分岐鎖のアルケニル基、アリール基、アラルキル基が挙げられ、置換基としては、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、エポキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、トリアルキルアンモニウム基、脂肪酸アミド基、脂肪酸エステル基が挙げられる。
5、R6、R7及びR8のうち1又は2個(好ましくは1個)が、直鎖又は分岐鎖の、炭素数8〜30、更には炭素数10〜24、更には炭素数12〜18のアルキル基であることが好ましく、残余が炭素数1〜3、更には炭素数1又は2、更には炭素数1のアルキル基であることが好ましい。
アニオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン、乳酸イオン、サッカリンイオンが挙げられ、なかでも入手の容易性の観点から塩化物イオン及び臭化物イオンが好ましい。
成分(C)の具体例としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム(イソステアリルトリモニウムクロリド)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(ラウリルトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ココイルトリメチルアンモニウム(ココトリモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムブロミド)、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムブロミド)、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム(ラウリルトリモニウムブロミド)、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム(イソステアリルラウリルジモニウムクロリド)、塩化ジセチルジメチルアンモニウム(ジセチルジモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド)、塩化ジココイルジメチルアンモニウム(ジココジモニウムクロリド)等が挙げられる。
成分(C)としては、塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、臭化モノアルキルトリメチルアンモニウムが好ましく、なかでも塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(ラウリルトリモニウムクロリド)がより好ましい。
成分(C)は二種以上を併用することもでき、第1剤、第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。混合液中における成分(C)の含有量は、泡立ちと塗布性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔成分(D):高級アルコール〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、泡の安定化の観点から、第1剤と第2剤のいずれか一方又は両方に、成分(D)として高級アルコールを含有し得る。成分(D)としては、下記一般式(5)で表されるものを用いることができる。
9-OH (5)
〔式中、R9は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
一般式(5)中のR9は、泡の安定化の観点から、好ましくは炭素数10〜24、より好ましくは炭素数12〜22、更に好ましくは14〜22である。また、R9は、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
高級アルコールの具体例としては、例えば、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
成分(D)は二種以上を併用することもでき、第1剤、第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。混合液中における成分(D)の含有量は、泡の吐出性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔カルボキシ基含有アニオン界面活性剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、泡立ちの観点から、第1剤と第2剤のいずれか一方又は両方に、更にカルボキシ基含有アニオン界面活性剤を含有し得る。カルボキシ基含有アニオン界面活性剤としては、N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、アミド型N-アシルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩などが挙げられる。
ここで、N-アシルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、グリシン、β-アラニン等が挙げられる。また、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基等が挙げられる。また、アシル基としては、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル基等が挙げられ、これらの塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン(以下、TEAと略す)等の各塩が挙げられる。これらの好ましい具体例として、N-アシルアミノ酸としては、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ミリストイルグルタミン酸、N-ココイルグルタミン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸としては、N-ラウロイル-N-イソプロピルグリシン、N-ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルサルコシン、N-パルミトイルサルコシン、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン等が挙げられる。
アミド型N-アシルアミノ酸塩としては、次の一般式(6)で表されるアミド型N−アシルアミノ酸塩が挙げられる。
10CONH(CH2)pCOOM1 (6)
〔式中、R10COは炭素数10〜22のアシル基を示し、pは1又は2の数を示し、M1はpが1のときはナトリウム、カリウム又はアルカノールアンモニウムを、pが2のときはカリウム又はアルカノールアンモニウムを示す。〕
上記アミド型N-アシルアミノ酸塩において、前記一般式(6)中、R10COで示されるアシル基は直鎖であることが望ましく、具体的にはカプリノイル基、ラウロイル基又はミリストイル基が好ましい。
エーテルカルボン酸塩としては、ポリグリセリルアルキルエーテル酢酸塩または次の一般式(7)で表されるエーテル酢酸塩が挙げられる。
11-Z-(CH2CH2O)q-CH2COOM2 (7)
〔式中、R11は炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Zは−O−又は−CONH−を示し、M2は水素原子、アルカリ金属、トリエタノールアミン又はアンモニウムを示し、qは1〜20の数を示す。〕
上記エーテル酢酸塩において、R11の炭素数が11〜15のものが好ましい。また、qは3〜15であることが好ましく、6〜12が特に好ましい。具体例としては、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸(一般式(7)中、R11=C1225、Z=−O−、q=10)、ポリオキシエチレン(8)ミリスチルエーテル酢酸(一般式(7)中、R11=C1429、Z=−O−、q=8)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(6)エーテル酢酸(一般式(7)中、R11=C1123、Z=−CONH−、q=6)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(10)エーテル酢酸(一般式(7)中、R11=C1123、Z=−CONH−、q=10)等が挙げられる。またその中和度は60〜120%であるのが好ましく、M2としては、アルカリ金属、特にカリウムが好ましい。
脂肪酸塩としては、例えば炭素数8〜22の脂肪酸の塩基塩が挙げられる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸の他、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸の塩基塩を挙げることができる。ここで塩としては、ナトリウム、カリウムなどの無機塩基性塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩におけるアルキル基又はアルケニル基としては、炭素数8〜22の炭化水素基が挙げられ、具体的には、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、オレイル等が挙げられ、これらのナトリウム、カリウム、リチウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各塩が挙げられる。
これらのカルボキシ基含有アニオン界面活性剤は、二種以上を併用してもよく、第1剤又は第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。混合液中における含有量は、頭髪に塗布しやすく、なじみやすい泡を形成するために、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。
〔非イオン界面活性剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、第1剤と第2剤のいずれか一方又は両方に、更に非イオン界面活性剤を含有させることができる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、次の一般式(8)で表されるものを用いることができる。
12-O-(AO)r-H (8)
〔式中、R12は炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、rは平均値で1〜100の数を示す。〕
12の炭素数は、染毛剤の泡立ちと染毛剤に含有される染料の溶解性の観点から、10〜22が好ましく、更には12〜20、更には12〜18が好ましい。
Aとしては、エチレン基、プロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。
rは、1〜40が好ましく、更には2〜30、更には4〜23が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等が挙げられる。
アルキルアルカノールアミドとしては、次の一般式(9)で表されるものを用いることができる。
Figure 2015107961
〔式中、R13は炭素数5〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R14及びR15は各々独立に水素原子又は炭素数1〜4のアルカノール基を示す。ただし、R14及びR15が同時に水素原子である場合を除く。〕
13の炭素数は、染毛剤の泡立ちと染毛剤に含有される染料の溶解性の観点から、8〜22が好ましく、更には10〜20、更には12〜18が好ましい。
アルキルアルカノールアミドの具体例としては、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルアミンとしては、次の一般式(10)で表されるものを用いることができる。
Figure 2015107961
〔式中、R16は炭素数5〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、A1及びA2は各々独立してエチレン基又はプロピレン基を示し、s及びtはそれぞれ平均値であり、両者の合計は5〜50である。〕
16の炭素数は、染毛剤の泡立ちと染毛剤に含有される染料の溶解性の観点から、炭素数8〜22が好ましく、更には10〜20、更には12〜18が好ましい。A1及びA2はエチレン基であることが好ましい。s及びtの合計は8〜30であることが好ましく、10〜20であることがより好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルアミンの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリオキシエチレンセチルアミン、ポリオキシエチレンコカミン等が挙げられる。
アルキルポリグルコシドとしては、炭素数6〜22のアルキル基を有し、グルコシド単位の縮合度が1〜7のものが好ましい。具体例としては、オクチルポリグルコシド、2−エチルヘキシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、ミリスチルポリグルコシド、パルミチルポリグルコシド、イソステアリルポリグルコシド、ステアリルラウリルポリグルコシド、オレイルポリグルコシド、ベヘニルポリグルコシド等が挙げられる。これらのうち、炭素数8〜18のアルキル基を有し、グルコシド単位の縮合度が1〜7のものがより好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基が炭素数8〜20、更には14〜18のものが好ましく、また分岐鎖アルキル基であるものが好ましい。具体例としては、イソステアリルグリセリルエーテル、イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
これらの非イオン界面活性剤の中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが、染毛剤の安定性と染毛剤に含有される染料の溶解性の観点から好ましい。
非イオン界面活性剤は、2種以上を併用することもできる。混合液中における非イオン界面活性剤の含有量は、適度な泡持ちの観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
また、染毛剤の塗布性、及び泡もちの観点から、混合液における非イオン界面活性剤のカチオン界面活性剤に対する質量比(非イオン界面活性剤の含有量/カチオン界面活性剤の含有量)は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、更に好ましくは7以上であり、また、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは12以下である。
〔両性界面活性剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、第1剤と第2剤のいずれか一方又は両方に、更に両性界面活性剤を含有することができる。
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系、アミンオキサイド系の界面活性剤が挙げられ、なかでもカルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤が好ましい。好ましい両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
第1剤と第2剤の混合液中における両性界面活性剤の含有量は、良好な泡立ちの観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
〔染料〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品が、染毛用化粧品である場合、第1剤中に酸化染料中間体又は直接染料を含有する。
(酸化染料中間体)
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、3-メチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4-アミノ-メタクレゾール、オルトアミノフェノール、及びこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばレゾルシン、2-メチルレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、メタアミノフェノール、パラアミノフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、及びこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーはそれぞれ2種以上を併用してもよく、第1剤中におけるプレカーサーとカプラーそれぞれの含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下である。
(直接染料)
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。より具体的には、酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。第1剤中における直接染料の含有量は、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
〔油剤〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品には、吐出させる混合液の泡を安定化させる観点から、更に油剤を含有させることができる。このような油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等が挙げられる。これらのうち、高級アルコール類が好ましく、更にはミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、2-オクチルドデカノールが好ましい。
第1剤と第2剤の混合液における油剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
〔シリコーン類〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品には、吐出させた泡が長時間維持できる観点からは、第1剤と第2剤の混合液中にシリコーンを含有しないことが好ましいが、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、一定範囲内で、更にシリコーン類を含有させることもできる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーンエラストマー等、及びこれらを界面活性剤により水中に分散させたエマルションが挙げられる。これらのうち、増粘剤を用いることなく安定に水中に分散可能な点から、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及びこれらのエマルションが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンには、末端変性及び側鎖変性のもの、例えばペンダント型(櫛型)、両末端変性型、片末端変性型のものなどが含まれる。このような変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、HLB10以上、更にはHLB10〜18のものが、水との相溶性の点から好ましい。ここで、HLBは、曇数(曇数:HLBと相関のある指標でエーテル型非イオン界面活性剤に適用される)から求めた値によるものである。
アミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているものであればよいが、アモジメチコーンが好ましい。
第1剤と第2剤の混合液中にシリコーン類を加える場合におけるシリコーン類の含有量は、泡を毛髪に滑らかになじませ、また毛髪に高いコンディショニング効果を付与する観点より、好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であり、また、染毛剤の泡立ちを妨げない観点より、好ましくは2質量%以下、更には1.5質量%以下、更には1質量%以下である。
〔不揮発性親水性溶剤〕
更に、第1剤又は第2剤中に不揮発性親水性溶剤を含有することが好ましい。これにより、混合液の泡を毛髪に塗布した後、放置している間に、混合液から水分が蒸発して過酸化水素等の刺激性の成分が濃縮されることによる頭皮に対する刺激を軽減することができる。不揮発性親水性溶剤としては、ポリオール類やその低級(炭素数1〜4)アルキルエーテル類等が好ましい。ポリオール類としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、ポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えばジ低級アルキルエーテル)等が挙げられる。なかでもポリオールのモノメチルエーテル又はモノエチルエーテルが好ましく、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。これらは、二種以上を併用することもできる。
第1剤と第2剤の混合液中における不揮発性親水性溶剤の含有量は、頭皮刺激を低減する効果と泡質を良好なものとする効果の点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
〔その他任意成分〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、動植物油脂、天然又は合成の高分子、エーテル類、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
〔pH〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、混合物のpH(25℃)が、染毛効果と皮膚刺激性の点から、好ましくは8以上、より好ましくは9以上であり、また、好ましくは12以下、より好ましくは11以下、更に好ましくは10.5以下である。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
〔粘度〕
第1剤と第2剤の混合液の好ましい粘度の範囲は、好ましくは1mPa・s以上、より好ましくは10mPa・s以上であり、また、好ましくは600mPa・s以下、より好ましくは300mPa・s以下、更に好ましくは200mPa・s以下、更に好ましくは100mPa・s以下である。なお、ここでの粘度は、25℃、B型回転粘度計(モデル;デジタル粘度計TV-10、東機産業株式会社)で、ローターNo.1を用い、測定対象が100mPa・s以下の場合の回転速度は60rpm、100〜200mPa・sの場合は30rpm、200mPa・s以上の場合は12rpmで測定する。回転数の大きい測定から順番に行い、表示が振り切れることなく測定できた時点で測定を完了し、それ以降の回転数の小さい測定は行わない。なお、混合液の粘度は、各剤の混合開始後3分経過後に測定するものとする。
第1剤と第2剤の混合液の粘度が上記範囲となるように調整することにより、塗布しやすい泡体積を実現することができ、かつ混合液を毛髪に塗布した後の垂れ落ちを抑制することができる。また、スクイズフォーマーで泡を吐出する際にスクイズしやすくなり、ポンプフォーマーで泡を吐出する際にポンピングしやすくなる。混合液の粘度を前述の範囲に調整するためには、水溶性溶剤を添加したり、あるいは界面活性剤、ポリオール類、高級アルコール等の含有量や種類を適宜調整したりすればよい。
〔フォーマー容器〕
本発明において、フォーマー容器は、ノンエアゾールタイプの容器であって、第1剤と第2剤の混合液を、噴射剤を使用することなく空気と混合して泡状に吐出させるために使用する。フォーマー容器の使用により、吐出させた剤の飛び散りを防止できるという効果、第1剤と第2剤とが均一に混合された泡を吐出できるという効果も得られる。特に、ノンエアゾールタイプの容器は、エアゾールタイプの容器に比べて、製品を安価に製造可能であり、高圧ガスの噴射剤が不要であるため、製品を流通においてより安全に取り扱うことができる。
フォーマー容器としては、泡吐出手段を有する公知のポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器、電動式泡立て器、蓄圧式ポンプフォーマー容器等を使用することができる。より具体的には、例えば、食品と容器(vol.35, No.10, p588〜593(1994); vol.35, No.11, p624〜627(1994); vol.36, No.3, p154〜158(1995))に記載のポンプフォーマーE3タイプ、同F2タイプ(以上、大和製罐社)、スクイズフォーマー(大和製罐社)、電動泡立て器(松下電工社)、エアスプレーフォーマー(エアスプレーインターナショナル社)等が挙げられる。本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品に用いるフォーマー容器としては、安価で使い勝手が良いことから、ポンプフォーマー容器及びスクイズフォーマー容器が好ましい。
ポンプフォーマー容器又はスクイズフォーマー容器は、ネット等の泡生成部分を有するものであり、1剤と2剤との混合液が乾燥固化して目詰まりを起こした場合に、次回の吐出時に泡の流れによって、直ちに固化物を溶解して目詰まりを解消できるという点から薄肉のネットを有することが好ましい。この場合、ネットのメッシュとしては、50〜280メッシュ、更には90〜250メッシュ、更には130〜220メッシュが好ましい。ここで、メッシュとは、1インチ当たりの目の数をいう。この範囲のメッシュのネットを使用することにより、クリーミーな泡を生成することができる。また、このようなメッシュの材質としては、ナイロン、ポリエステル等を好ましく例示することができる。
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品において使用するフォーマー容器には、このようなネットを少なくとも一枚、好ましくは複数枚配設し、特に経済性、泡の安定性等の点から2枚配設することが好ましい。
フォーマー容器において、内容物に接触する部分(容器内壁,泡吐出手段内壁等)は、アルカリ及び過酸化水素により腐食せず、また、過酸化水素の分解により発生した酸素が透過する材質で構成することが好ましい。
第1剤、第2剤及びフォーマー容器を備えた本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品の製品形態としては、第1剤又は第2剤をそれぞれフォーマー容器と別個の容器に充填し、使用時に双方の剤をフォーマー容器に移し入れ、混合するようにしてもよいが、一方の剤をフォーマー容器に充填し、他方の剤を別個の容器に充填し、使用時に、他方の剤をフォーマー容器内に移し入れるようにしてもよい。この場合、第2剤は、過酸化水素の分解によって生じる酸素のために容器内の圧力が上昇することを防止するため、ガス透過性のある容器、特に酸素透過性のある材質(例えば、ポリエチレン)から成るフォーマー容器に充填することが好ましい。一方、第1剤は、酸化染料の酸化を防止するため、酸素が透過し難い容器を用いる必要がある。
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品における第1剤と第2剤との混合比は、質量比で1:4〜4:1であることが好ましく、1:3〜1:2が更に好ましい。
〔気液混合比〕
フォーマー容器の泡吐出手段による空気と混合液との気液混合比は、剤の髪への馴染み易さ及び塗り易さの点から、5〜40mL/gが好ましく、8〜30mL/gがより好ましい。なお、ここでの気液混合比は次のようにして測定した値である。
まず、25℃で吐出した泡の質量と体積を測定することにより気液混合比を求める。スクイズフォーマー容器(大和製罐社、容積210mL、メッシュの粗さ(目開き)は混合室150メッシュ(1インチ(25.4mm)あたり150の桝目)、先端200メッシュ)に混合液を100g入れ、残量が80gの時点から、20gの泡を1000mLのメスシリンダーに吐出し、吐出開始から1分後に泡の体積を測定する。この吐出された泡の容積(mL)を質量20gで割ることにより気液混合比(mL/g)が得られる。
〔使用方法〕
本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品を使用して毛髪(特に頭髪)を脱色又は染色するには、予め毛髪を梳かしておくことが好ましい。これにより、後述する再度泡立てる処理中に毛髪がからみにくくなるので、混合液が飛び散るおそれがない。また、毛髪を梳かした後、脱色剤又は染毛剤組成物の適用で汎用されているブロッキング操作を行う必要はなく、更にはブロッキング操作を行わないことが好ましい。これにより、後述する脱色剤又は染毛剤組成物を毛髪に適用する操作や再度泡立てる操作がやりやすくなる。また、この再度泡立てる操作により、本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品は、整髪料が付いたままの髪に対して適用した場合であっても、より一層、色ムラのない仕上がりが得られる。次いで、本発明の毛髪脱色用又は染毛用化粧品の第1剤と第2剤をフォーマー容器内で混合する。その容器から吐出される泡状の剤を、直接毛髪に塗布してもよく、手又はブラシなどの道具を使って毛髪に塗布してもよい。剤の飛び散りや液ダレを防止する観点から、(手袋をした)手にいったん取った後、毛髪に適用することがより好ましい。
塗布後は3〜60分程度、好ましくは5〜45分程度放置する。この際、放置の間の液ダレを一層防止し、毛髪の根元にも混合液を十分に行き亘らせる観点から、毛髪上で再度泡立てることが好ましい。再度泡立てるには、ガスを注入しても、振動機やブラシのような器具を用いても、あるいは指を用いてもよいが、指を用いるのがより好ましい。
ここで再度泡立てる時期は、完全に泡が消えた後であってもよく、泡が消える途中であってもよく、あるいは適用した泡が変化する前であってもよい。あるいは泡を適用したい範囲全てに適用完了した後であっても、適用途中であってもよい。再度泡立てるのは、連続的に1回行ってもよく、断続的に複数回繰り返してもよい。
これらの操作の後、混合液を洗い流す。その後、適宜シャンプーやリンスをした後水洗して、髪を乾燥させる。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器を備え、当該混合液中に次の成分(A)及び(B)を合計で1質量%以上含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.25以上である、毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
(A) 下記一般式(1)で表される硫酸基含有アニオン界面活性剤 0.01〜5質量%
R-O-(CH2CH2O)n-[CH2CH(CH3)O]m-SO3M (1)
〔式中、Rは炭素数8〜25の炭化水素基を示し、nは平均付加モル数0〜50を示し、mは平均付加モル数0〜50を示し、Mはアルカリ金属又はNH4を示す。〕
(B) ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含み、電荷密度が5.5meq/g以上8.0meq/g以下である重合体
<2> 成分(B)の電荷密度が、好ましくは5.7meq/g以上、より好ましくは5.9meq/g以上、更に好ましくは6.1meq/g以上であり、また、好ましくは6.5meq/g以下である、<1>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<3> 混合液中における成分(A)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である、<1>又は<2>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<4> 混合液中における成分(B)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.25質量%以上、更に好ましくは0.35質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、<1>〜<3>のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<5> 混合液中における成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が、好ましくは0.30以上、より好ましくは0.35以上であり、また、好ましくは2以下、より好ましくは1.5以下、更に好ましくは1以下である、<1>〜<4>のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<6> 好ましくは、更に、成分(C)としてカチオン界面活性剤を含有する、<1>〜<5>のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<7> 成分(C)が、好ましくは次の一般式(4)で表されるものである、<6>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
Figure 2015107961
〔式中、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R5、R6、R7及びR8のうち1又は2個が炭素数8〜36であって、かつ残余が炭素数1〜7である。X-はアニオンを示す。〕
<8> 混合液中における成分(C)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である、<6>又は<7>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<9> 好ましくは、更に、成分(D)として高級アルコールを含有する、<1>〜<8>のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<10> 成分(D)が、好ましくは下記一般式(5)で表されるものである、<9>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
9-OH (5)
〔式中、R9は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
<11> 混合液中における成分(D)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である、<9>又は<10>に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
<12> <1>〜<11>のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品を用い、第1剤と第2剤との混合液をノンエアゾールフォーマー容器から泡状に吐出させ、その泡を手を用いて毛髪に適用する毛髪脱色又は染毛方法。
実施例1〜11、比較例1〜3
<ダメージ処理>
ビューラックス社から購入した黒髪(中国人毛)を用いて長さ27cm、重さ8gのトレスを作製し、ダメージ処理として、ブリーチ処理を4回及びその後パーマ処理を行った。
ブリーチ剤としては、10質量%モノエタノールアミン水溶液と6質量%過酸化水素水の混合液(質量比1:1)を用いた。この混合液10gを8gのトレスに塗布し、30℃で30分間放置した後、シャンプーを用いて2回洗浄し、ドライヤーで乾燥するブリーチ処理を行った。このブリーチ処理を4回繰り返した。
パーマ剤としては、表1に示す第1剤及び第2剤を用いた。第1剤20gを上記ブリーチ処理を行った8gトレスに塗布して25℃で20分間放置し、水道水にて1分間濯ぎ、タオルで余分な水分を除去した。次いで、第2剤10gをこのトレスに塗布し、25℃で10分間放置した。その後、シャンプーを用いて2回洗浄した後ドライヤーで乾燥した。
上記ブリーチ処理及びパーマ処理によりダメージしたトレスを、以下の評価に用いた。
Figure 2015107961
表2〜5に示す配合処方の第1剤と第2剤を調製し、1:2の比率で混合して混合液を調製した。この混合液をスクイズフォーマー(大和製罐社、容積210mL、メッシュの粗さは混合室150メッシュ、先端200メッシュ、空気導入路の最狭部の開口面積の合計は0.35mm2、ディップチューブの内径はφ1.7mm)で泡状に吐出させた。
<ダメージ毛に塗布時の泡立ちの評価>
吐出した泡状物を前記のダメージ処理を行った27cm、8gのトレスに対し7g塗布し、トレスを手を用いて揉む際の泡立ちの評価を下記の基準で行った。これらの評価結果を表2〜5に併せて示す。
4:弾力があり、極めてきめの細かい泡が形成される
3:やや弾力があり、きめの細かい泡が形成される
2:やや水っぽく、少しきめの粗い泡が形成される
1:水っぽく、きめの粗い泡が形成される
<ダメージ毛に塗布後の泡量(泡もち)の評価>
吐出した泡状物を前記のダメージ処理を行った27cm、8gのトレスに対し7g塗布し、トレスを10回手を用いて揉んだ後、2分間毛髪に馴染ませた(放置した)。その後、毛髪から泡をこそぎとり、泡量をメスシリンダーにて計測した。これらの評価結果を表2〜5に併せて示す。
上記評価により泡立ち及び泡もちが良好なトレスは、色ムラを生ずることなく染色することができた。
表2〜5中に示す*1〜*4は、以下のとおりである。
*1:Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,マーコート295,電荷密度6.0meq/g (アクティブ量)
*2:Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,マーコート100,電荷密度6.2meq/g (アクティブ量)
*3:Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,マーコート280,電荷密度5.0meq/g (アクティブ量)
*4:pH調整量(pH=3.5±0.05)
Figure 2015107961
Figure 2015107961
Figure 2015107961
Figure 2015107961

Claims (10)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器を備え、当該混合液中に次の成分(A)及び(B)を合計で1質量%以上含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.25以上である、毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
    (A) 下記一般式(1)で表される硫酸基含有アニオン界面活性剤 0.01〜5質量%
    R-O-(CH2CH2O)n-[CH2CH(CH3)O]m-SO3M (1)
    〔式中、Rは炭素数8〜25の炭化水素基を示し、nは平均付加モル数0〜50を示し、mは平均付加モル数0〜50を示し、Mはアルカリ金属又はNH4を示す。〕
    (B) ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含み、電荷密度が5.5meq/g以上8.0meq/g以下である重合体
  2. 更に、成分(C)としてカチオン界面活性剤を含有する、請求項1に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  3. 更に、成分(D)として高級アルコールを含有する、請求項1又は2に記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  4. 成分(B)の電荷密度が、5.9meq/g以上6.5meq/g以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  5. 混合液中における成分(A)の含有量が、0.1質量%以上2質量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  6. 混合液中における成分(B)の含有量が、0.1質量%以上2質量%以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  7. 混合液中における成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が、0.30以上2以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  8. 混合液中における成分(C)の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である、請求項2〜7のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  9. 混合液中における成分(D)の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である、請求項3〜8のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の毛髪脱色用又は染毛用化粧品を用い、第1剤と第2剤との混合液をノンエアゾールフォーマー容器から泡状に吐出させ、その泡を手を用いて毛髪に適用する毛髪脱色又は染毛方法。
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