JP2014047185A - エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、下記(A)の条件を満たす剤を構成に含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
(A)両性界面活性剤を配合し、かつ、両性界面活性剤と全界面活性剤との質量比が、両性界面活性剤/全界面活性剤=0.01〜0.5である。
【選択図】なし
Description
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、
複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、下記(A)の条件を満たす剤を構成に含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
(A)両性界面活性剤を配合し、かつ、両性界面活性剤と全界面活性剤との質量比が、両性界面活性剤/全界面活性剤=0.01〜0.5である。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、
前記(A)の条件を満たす剤において、油性成分の配合量が10質量%以下である第1発明に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
(1)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用する前に混合する、
(2)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用する際に混合する、
(3)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用後に毛髪上で混合する、
(4)エアゾール容器内やヘッド部において複数剤を混合するようにし、当該混合物をエアゾール容器から吐出させた後、毛髪に適用する、
のいずれかである。
本願は、複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、下記(A)の条件を満たす剤を構成に含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を開示する。
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、アルカリ剤を配合する第1剤を構成に含む。
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、酸化剤を配合する第2剤を構成に含む。
上記第1剤及び第2剤を含む複数剤を、本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は含む。複数剤は上述した成分の他、任意の成分を配合しても良い。例えば、水、ヒドロキシエチルセルロースを含む水溶性ポリマー、高級アルコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールを含む溶剤、界面活性剤、増粘剤、塩基性アミノ酸を除くアミノ酸類、脂肪酸、油性成分、ソルビトール、マルトース等の糖類、パラベン、安息香酸ナトリウム、等の防腐成分、EDTA−2Na、ジエチレントリアミン5酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸等のキレート成分、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、フェノキシエタノール、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定成分、pH調整成分、亜硫酸Na等の酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料等から選ばれる1種以上を配合しても良い。また、例えば、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は複数剤式で構成される。その複数剤のうちの1つが、以下の(A)条件を満たす必要がある。以下の(A)条件を満たすのは第1剤又は第2剤が好ましい。より好ましくは、以下の(A)条件を第1剤が満たす。また、2以上の複数剤が以下の(A)条件を満たしても良く、第1剤及び第2剤が以下の(A)条件を満たしても良い。
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムを例示できる。スルホコハク酸エステルとしては、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウムを例示できる。
前記第1剤及び第2剤を含む複数剤の混合比は適宜決定可能である。前記第1剤と第2剤の混合比は、第1剤:第2剤=1:5〜5:1が好ましい。また、混合物のpHは7〜12であることが好ましい。
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物には、周知の噴射剤を使用することができる。例えば、LPG、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸ガス、窒素ガス等の圧縮ガスを例示できる。これらの中でも液化ガスが好ましい。これらの1種又は2種以上を使用できる。
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、周知のエアゾール容器に収容可能である。アルカリ剤を配合する第1剤と酸化剤を配合する第2剤とを使用直前に混合する必要があるため、通常、第1剤と第2剤は別々に収容される。第1剤と第2剤は、別々のエアゾール容器に収容されても良い。噴射剤の力により吐出されると、噴射剤が膨張して泡が形成される。
〔実施例1〜32〕
表1〜6に示される各成分を配合することにより、実施例1〜32の第1剤用原液及び第2剤用原液を調製した。実施例1〜8、13〜32は表1〜4に示す第1剤用原液及び表5に示す第2剤用原液を使用した。実施例9〜12は表2に示す第2剤用原液及び表6に示す第1剤用原液を使用した。なお、表1〜6の配合量を示す数値の単位は、質量%である。また、実施例中の精製水の「残量」とは、各実施例の第1剤用原液及び第2剤用原液を各100質量%として、その残量を意味する。
また、表4及び5に示される各成分を配合することにより、比較例1〜3の第1剤用原液及び第2剤用原液を調製した。なお、表4及び5の配合量を示す数値の単位は、質量%である。また、比較例中の精製水の「残量」とは、各比較例の第1剤用原液及び第2剤用原液を各100質量%として、その残量を意味する。
実施例1〜32及び比較例1〜3の各組成物を上記エアゾール容器より1.5g吐出し、10cmの長さの白毛の人毛毛束(以下、単に「毛束」という)1gに、手を用いて塗布し、その毛束を恒温槽(30℃)で30分間放置した。次いで、毛束に付着した前記組成物を水洗し、その後、毛束をシャンプー及びリンス(コンディショナー)で、それぞれ1回処理した。続いて、その毛束を温風で乾燥した。このようにして、前記組成物を用いて毛束に染毛処理を施した。
「もっちり感」は手で泡に触れることや、泡を見ることで認識できる。数値化の便宜から、下記の試験でもっちり感を評価した。
実施例1〜32及び比較例1〜3の各組成物を、25℃の条件下、平らな板上に上記エアゾール容器より3g吐出した。この吐出直後に手で第1剤と第2剤を混合し、そのまま45°板を傾けて1分後、泡が流れ落ちる度合い(泡のもっちり感)をパネラー10名が目視で評価(官能評価)した。移動の程度を、動きが無いものを「5」、動きがあまりないものを「4」、動きが少ないものを「3」、動きが大きいものを「2」、非常に動きが大きいものを「1」として5段階評価した。こうして得られた各評価対象ごとの10名のパネラーの評価の平均点を算出し、平均点に少数点以下の数値がある場合には四捨五入を行って評価を決定した。
実施例1〜32及び比較例1〜3の各組成物を用いた染毛処理後の毛束をパネラーが目視で観察し、染毛力を評価(官能評価)した。具体的には、「染毛力が優れている」場合を「5」、「染毛力が幾分優れている」場合を「4」、「染毛力が普通である」場合を「3」、「染毛力がやや劣る」場合を「2」、「染毛力が劣る」場合を「1」とした。こうして得られた各評価対象ごとの10名のパネラーの評価の平均点を算出し、平均点に少数点以下の数値がある場合には四捨五入を行って評価を決定した。
実施例1〜32及び比較例1〜3の各組成物を25℃の条件下、平らな板上に上記エアゾール容器より3g吐出した。この吐出直後に泡の嵩高さ(起泡性)をパネラー10名が目視で評価(官能評価)した。
実施例1〜32はいずれも良好な起泡力を発揮した。特に、実施例15〜17は「嵩高い」と評価したパネラーが多く、より優れた起泡性を発揮した。この試験の結果は表への記載を省略した。
Claims (2)
- 複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、下記(A)の条件を満たす剤を構成に含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
(A)両性界面活性剤を配合し、かつ、両性界面活性剤と全界面活性剤との質量比が、両性界面活性剤/全界面活性剤=0.01〜0.5である。 - 前記(A)の条件を満たす剤において、油性成分の配合量が10質量%以下である請求項1に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
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