JP2012024789A - 鋳巣封孔処理方法及び鋳巣封孔処理装置 - Google Patents

鋳巣封孔処理方法及び鋳巣封孔処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鋳巣封孔処理の作業効率の改善、並びに省スペースを図ることができる鋳巣封孔処理装置ならびに鋳巣封孔処理方法を提供する。
【解決手段】ワークWに含浸液を含浸させる含浸処理槽3と、ワークの含浸液を切る液切り槽4と、ワークの予備水洗槽5と、多機能処理槽21と、ワークを温水に浸漬して含浸液を硬化させる含浸液硬化槽7とを備え、多機能処理槽において、予備水洗後のワークの本水洗処理と、該本水洗処理後のワークの回転による水切り処理と、含浸液硬化処理後のワークの回転による温水切り処理とを行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳巣封孔処理方法及び鋳巣封孔処理装置に関する。
鋳物では、鋳造時に溶湯にエアが巻き込まれて表面や内部に鋳巣を生ずることがある。シール性を求められる製品(例えば、アルミ合金のダイカストによるシリンダブロックやシリンダヘッド等)に鋳巣がある場合、その鋳巣に合成樹脂系の含浸液を含浸させて硬化させる封孔処理が一般に行なわれている。例えば、鋳巣を有するワークを含浸処理槽に入れて槽内を5mmHg程度に減圧し、その状態で、主剤と硬化剤とからなる含浸液を槽内に注入することにより、その含浸液を鋳巣に含浸させるようにされている。そして、ワークを槽から取り出して洗浄することにより余剰の含浸液を除去し、さらに温水に浸漬することにより、含浸液を硬化させるという手法が採用されている。
上記鋳巣封孔処理に関しては種々の提案がある。例えば、特許文献1には含浸液を含浸させたワークの水洗に関し、ワークをその下半分が洗浄液に浸かる状態にして水平軸回りに回転させることが記載されている。特許文献2には、ワークを収容したフレーム体をワークと共に回転させながら、洗浄水をワークに噴射した後、洗浄水に代えて蒸気をワークに噴射して含浸液を硬化させ、さらに水切りすることが記載されている。特許文献3には、ワークに含浸液を含浸させる前処理として、ワークの洗浄及び加熱・乾燥を行なった後、ワークの鋳巣に残留する洗浄液を真空引きによって除去すること、その後、含浸液の含浸、含浸液の液切り、予備水洗、本水洗、温水による含浸液の硬化を順に行なうことが記載されている。
特開平4−197478号公報 特開昭60−75502号公報 特開2008−296257号公報
上記背景技術の説明から明らかなように、鋳巣封孔処理は、含浸液の含浸、水洗及び温水による含浸液硬化の各処理を必要とし、さらに、含浸処理後の含浸液切り、水洗処理後の水切り、含浸液硬化処理後の温水切りを必要とする。そのため、通常はそれらの各処理を行なう処理槽を並べ、ワークをバスケットに収容した状態でホイストによって吊り下げ、各処理槽を順に移送していくようにされている。しかし、多くの処理槽を必要とし、そのために広いスペースも必要となる。
また、各処理槽ではワークをバスケットに収容した状態で必要な処理が行なわれるが、水切り等のためにワークをバスケットと共に回転させる必要があるときは、ホイストの吊り下げ具からバスケットを外す必要がある。また、ワークをバスケットと共に水平軸回りに回転させるときは、ワークの飛び出し防止のために、バスケットを当該処理槽の回転する枠にロック保持する必要がある。さらに蓋付処理槽では蓋締め作業も必要になる。このように、鋳巣封孔処理には多くの煩雑が作業が必要であり、しかも、それら煩雑な作業のためにタクトタイムが長くなる傾向にある。
また、上記温水切りには、例えばワークに対して多方面からエアブローする方法が採用されるが、その際に温水や未硬化の含浸液が飛散することから、作業環境悪化の問題があるとともに、エアブローするためのスペースも別途確保する必要がある。
そこで、本発明は、鋳巣封孔処理の作業効率の改善、並びに省スペースを図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、1つの処理槽において、水洗処理及び温水への浸漬処理(含浸液硬化処理)のうちの少なくとも一方の処理と、水洗後の回転水切り処理と、温水への浸漬後の回転温水切り処理とを行なうようにした。
すなわち、ここに開示する、鋳造されたワークの鋳巣を封ずる鋳巣封孔処理装置は、
バスケットに収容されたワークの鋳巣に封孔用の含浸液を含浸させる含浸処理槽と、
上記含浸処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させる回転駆動手段を備え、該回転によって上記ワークから余分な含浸液を切る液切り槽と、
上記液切り処理後のワークの予備水洗を上記バスケットに収容した状態で行なう予備水洗槽と、
上記予備水洗後のワークの本水洗処理、並びに温水へのワークの浸漬による含浸液硬化処理のうちの少なくとも一方の処理と、上記本水洗処理後のワークの水切り処理と、上記含浸液硬化処理後のワークの温水切り処理とを行なう多機能処理装置と、
上記ワークをバスケットに収容した状態で上記含浸処理槽、液切り槽、予備水洗槽及び多機能処理装置間で移送する搬送装置とを備え、
上記多機能処理装置は、
上記ワークを上記バスケットに収容した状態で収容する1つの処理槽と、
上記処理槽内に回転自在に設けられた回転枠と、
上記回転枠に上記ワークを収容したバスケットを保持するロック機構と、
上記処理槽に上記本水洗処理のための洗浄水又は上記含浸液硬化処理のための温水を供給する給水設備、並びにその洗浄水又は温水を上記処理槽から排出する排水設備と、
上記回転枠を上記ワークの水切り処理及び温水切り処理のために回転させる回転駆動手段とを備えていることを特徴とする。
上記鋳巣封孔処理装置によれば、多機能処理装置の処理槽において、本水洗処理及び温水への浸漬による含浸液硬化処理のうちの少なくとも一方の処理と、本水洗処理後の水切り処理と、含浸液硬化処理後の温水切り処理とを行なうから、鋳巣封孔処理に必要な処理槽の数を減らすことができ、設備コスト削減、省スペース化に有利になる。また、例えば、1つの処理槽で本水洗処理と水切り処理とを行ない、或いは1つの処理槽で温水への浸漬による含浸液硬化処理と温水切りとを行なう、というように1つの処理槽を複数の処理に兼用するから、処理槽におけるワークの出し入れ、搬送装置によるワークの移送など、鋳巣封孔処理に必要な煩雑な作業を削減することができ、作業効率ないし処理効率が高くなる。
そして、ワークをバスケットに収容した状態で処理槽内で回転させて水切り及び温水切りを行なうから、洗浄水や温水等の周囲への飛散が避けられ、作業環境の悪化が避けられる。しかも、水切りのために水抜きした当該処理槽をそのまま温水切りに利用することができ、処理効率が高くなる。
好ましい実施形態では、さらに、上記ワークを上記バスケットに収容した状態で温水に浸漬し上記含浸液を硬化させる含浸液硬化槽を備え、
上記多機能処理装置は、上記本水洗処理、該本水洗処理後の水切り処理及び上記含浸液硬化処理後の温水切り処理を行なうことを特徴とする。
上記多機能処理装置の処理槽で含浸液硬化処理を行なう場合は、水切り処理後、その処理槽に温水を注入する必要があるが、上述の如く含浸液硬化槽を別に設ける構成にすると、温水注入時間をとる必要がなく、処理効率が高くなる。
好ましい実施形態では、上記多機能処理装置の上記回転枠は、上記ワークの上下が反転するように回転すること、従って、本水洗において、ワークが回転しながらその上部と下部とが洗浄水に対して交互に出没を繰り返すことを特徴とする。これにより、ワークに付着した含浸液の除去効率を高めることができる。
好ましい実施形態では、上記多機能処理装置の上記ロック機構は、各々が互いに直交する二方向に進退して上記回転枠に上記バスケットを保持するロック状態とその保持を解除したアンロック状態とになる一対のロック部材と、該一対のロック部材を進退させるためのロッドを往復動させる駆動手段と、そのロッドの往動又は復動を上記一対のロック部材の前進動又は後退動に変換する伝動機構とを備えていることを特徴とする。
これにより、回転枠へのバスケットの保持及びその解除を、人手によらず、機械によって自動的に行なうことができ、鋳巣封孔処理の効率が高くなる。
また、ここに開示する、鋳造されたワークの鋳巣を封ずる鋳巣封孔処理方法は、
含浸処理槽と、液切り槽と、予備水洗槽と、多機能処理槽と、含浸液硬化槽とを備え、
上記含浸処理槽において、上記ワークをバスケットに収容した状態で該ワークに鋳巣封孔用の含浸液を含浸させる工程と、
上記液切り槽において、上記含浸処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させることにより、上記ワークから余分な含浸液を切る液切り工程と、
上記予備水洗槽において、上記液切り処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で洗浄水による該ワークの予備水洗を行なう工程と、
上記多機能処理槽において、上記予備水洗後のワークを上記バスケットに収容した状態で洗浄水による該ワークの本水洗を行なう工程と、
上記多機能処理槽において、上記本水洗処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させることにより、該ワークから洗浄水を切る工程と、
上記含浸液硬化槽において、上記洗浄液を切ったワークを上記バスケットに収容した状態で温水に浸漬することにより、該ワークに含浸した含浸液を硬化させる工程と、
上記多機能処理槽において、上記含浸液硬化処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で回転させることにより、該ワークから上記温水を切る工程とを備えていることを特徴とする。
従って、上記鋳巣封孔処理方法によれば、多機能処理槽において、本水洗処理と、本水洗処理後の水切り処理と、含浸液硬化処理後の温水切り処理とを行なうから、鋳巣封孔処理に必要な処理槽の数を減らすことができ、設備コスト削減、省スペース化に有利になる。また、1つの多機能処理槽で本水洗処理と水切り処理とを行なうから、処理槽におけるワークの出し入れ、搬送装置によるワークの移送など、鋳巣封孔処理に必要な煩雑な作業を削減することができ、作業効率ないし処理効率が高くなる。
そして、ワークをバスケットに収容した状態で処理槽内で回転させて水切り及び温水切りを行なうから、洗浄水や温水等の周囲への飛散が避けられ、作業環境の悪化が避けられる。しかも、水切りのために水抜きした当該処理槽をそのまま温水切りに利用することができ、処理効率が高くなる。
本発明によれば、本水洗処理及び温水への浸漬による含浸液硬化処理のうちの少なくとも一方の処理と、本水洗処理後の水切り処理と、含浸液硬化処理後の温水切り処理とを行なう多機能処理槽を設けたから、設備コスト削減、省スペース化に有利になり、また、処理槽におけるワークの出し入れ、搬送装置によるワークの移送など、鋳巣封孔処理に必要な煩雑な作業を削減することができ、作業効率ないし処理効率が高くなる。しかも、ワークをバスケットに収容した状態で処理槽内で回転させて水切り及び温水切りを行なうから、洗浄水や温水等の周囲への飛散が避けられ、作業環境の悪化が避けられ、さらに、水切りのために水抜きした当該処理槽をそのまま温水切りに利用することができ、処理効率が高くなる。
鋳巣封孔処理装置の全体構成図である。 多機能処理装置を一部断面にして示す側面図である。 多機能処理装置を一部断面にして示す平面図である。 ロック機構の一部を一部断面にして示す平面図である。 保持ピンのラック・ピニオンによる作動機構を一部断面にして示す平面図である。 同作動機構を示す縦断面図である。 ロック機構の別の部分を一部断面にして示す平面図である。 多機能処理装置のエアブロー設備を示す側面図である。 同エアブロー設備を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示す鋳巣封孔処理装置において、1はワークWを収容するバスケットである。ワークWはバスケット1に収容した状態で搬送装置2にて鋳巣封孔処理のための各処理槽に搬送され、各種の処理が行なわれる。この鋳巣封孔処理装置は、上記搬送装置2と、ワークWの鋳巣に封孔用の含浸液を含浸させる含浸処理槽3と、ワークWから余分な含浸液を切る液切り槽4と、ワークWに付着している余分な含浸液を洗い落とす予備水洗槽5と、複数の処理を行なう多機能処理装置6と、ワークWの鋳巣に含浸させた含浸液を硬化させる含浸液硬化槽7とを備えている。
ワーク搬送装置2は、ガイドレール11と、該ガイドレール11を走行するホイスト12とを備えてなり、ワークWを収容したバスケット1をホイスト12の吊り具13にて吊され、上記各処理槽間でのワークWの移送を行なう。
含浸処理槽3では、ワークWがバスケット1と共に収容され、槽内を5mmHg程度に減圧した状態で樹脂系含浸液を槽内に注入してワークWの鋳巣に含浸させる減圧含浸と、槽内を大気開放した常圧での含浸とが行なわれる。そのために、含浸処理槽3には、槽内を密閉する密閉手段としてのシール付蓋15が設けられ、また、減圧手段(真空ポンプ)16が接続されているとともに、含浸液貯留槽17が開閉弁18を介して接続されている。含浸液としては、例えば、中央発明研究所社製スーパーシールP−601E(メタクリル酸エステル系主剤)と同社製スーパーシール硬化剤E(アゾ化合物)との混合液を用いることができる。
含浸処理後のワークWは、バスケット1に収容した状態で搬送装置2によって液切り槽4に移送される。
液切り槽4では、ワークWがバスケット1と共に収容され、回転による遠心力を利用した液切りと、エアブローによる液切りとが行なわれる。そのために、液切り槽4内にはエアブロー設備(図示省略)が設けられ、槽内底部には、ワークWをバスケット1に収容した状態で支持する回転台19が設けられ、該回転台19を駆動モータ(回転駆動手段)20にて正逆に回転駆動するようになっている。液切り槽4には、液切り時の含浸液の飛散を防止する蓋(図示省略)が設けられている。
回転による液切りでは、例えば100〜150rpmの回転速度でワークWをバスケット1と共に正逆に回転させる。回転による液切り前に、エアブローによる液切りが行なわれ、また、回転による液切り後に、再びエアブローによる液切りが行なわれる。液切り後のワークWは、バスケット1に収容した状態で搬送装置2によって予備水洗槽5に移送される。
予備水洗槽5では、ワークWを洗浄水に浸漬して引き上げる浸漬・引き上げを複数回繰り返すことによって、ワークWからの含浸液の除去が行なわれる。そのために、ワークWはバスケット1に収容した状態でホイスト12により揚降される。また、予備水洗槽5の内部にはエアブロー設備(図示省略)が設けられている。予備水洗後のワークWは、エアブローによって水切りされ、バスケット1に収容した状態で搬送装置1によって多機能処理装置6に移送される。
多機能処理装置6は、ワークWをバスケット1と共に収容する1つの処理槽21を備える。本実施形態では、処理槽21において、ワークWの本水洗処理と、該本水洗処理後の水切り処理と、温水浸漬による含浸液硬化処理後の温水切り処理とが行なわれる。
本水洗処理においては、ワークWをバスケット1と共に水平軸回りに回転させ、ワークWの上部と下部とが洗浄水に対して回転しながら交互に出没を繰り返すようにし、これにより、含浸液をワークWから落とす。この場合、正回転による水洗と逆回転による水洗とを行なう。回転速度は例えば3〜5rpm程度にすればよい。その後、処理槽21の洗浄水が排出され(水抜き)、回転による遠心力を利用した水切りとエアブローによる水切りとが行なわれる。回転水切りも正回転及び逆回転各々で行なわれる。回転速度は例えば100〜150rpmとされる。その後にエアブローによる水切りが行なわれる。
上記水切り後のワークWはバスケット1に収容した状態で搬送装置1によって含浸液硬化槽7に移送される。含浸液硬化槽7では、ワークWはバスケット1と共に90℃以上の温水に浸漬され、ワークWの鋳巣に含浸させた含浸液を硬化させる。この含浸液の硬化処理後、ワークWはバスケット1に収容した状態で搬送装置1によって多機能処理装置6の処理槽21に移送される。そして、回転による遠心力を利用した温水切りとエアブローによる温水切りとが行なわれる。温水切りも正回転及び逆回転各々で行なわれる。回転速度は例えば100〜150rpmとされる。その後にエアブローによる温水切りが行なわれる。
本実施形態では、各槽3〜5,7,21では1つのワークWの処理が済むと次のワークWを搬入して処理するというように次々にワークWを処理していくが、含浸液硬化槽7では含浸液を十分に硬化させるためにワークWの温水への浸漬時間を長くとる必要がある。そのため、含浸液硬化槽7を2槽設けて、これを交互に使用するようにしている。
すなわち、多機能処理槽21でのワークWの本水洗及び水切りの両処理が済むたびに、そのワークWを多機能処理槽21から2つの含浸液硬化槽7に交互に送り、2つの含浸液硬化槽7各々でワークWの含浸液硬化処理が済むたびに、その2つの含浸液硬化槽7から交互にワークWを多機能処理槽21に受け入れて温水切り処理を行なうようにしている。
従って、一方の含浸液硬化槽7でワークWの含浸液硬化処理(温水への浸漬)が行なわれている間に、多機能処理槽21では、新たな予備水洗済みワークWの本水洗及び水切りの両処理と、他方の含浸液硬化槽7で含浸液硬化処理を済まされたワークWの温水切り処理とが行なわれることになる。
<多機能処理装置6について>
上記多機能処理装置6は、上記本水洗処理、水切り処理及び温水切り処理のために、処理槽21に様々な設備が施されている。以下、具体的に説明する。
図2に示すように、処理槽21は蓋22を備えたものであって、上端部には槽内に洗浄水を供給する給水管23の一端が接続され、下端部には洗浄水を排出する排水管24の一端が接続されている。給水管23及び排水管24の他端は処理槽21の下に設置された洗浄水タンク(図示省略)に接続されている。
処理槽21の内部には、ワークWをバスケット1と共に収容する回転枠25が設けられている。この回転枠25は、直方体状のものであって、フレーム材が直方体の各辺を形成するように組まれており、水平に配置した同心の相対する回転軸26,27によって処理槽21に回転自在に支持されている。槽外には、減速機付の正逆駆動モータ28が設けられ、その出力軸と片側の回転軸26とが、駆動プーリ29,従動プーリ30及び伝動ベルト31よりなる伝動装置にて繋がれている。
回転枠25は、バスケット1を出し入れする開口部が上になるようにエンコーダ制御で回転が停止されるが、その後に当該開口部が垂直上方を向くように位置決めピン32によって位置決め保持される。すなわち、位置決めピン32は、先端がコーン状に形成されていて、槽外においてシリンダ装置33により上記回転軸26に向かって進退するように設けられている。一方、回転軸26には位置決めピン32を受けるコーン状のピン穴を有するピン受け34が固定されている。そして、回転枠25は、エンコーダ制御によって回転が停止された後、位置決めピン32がピン受け34のピン穴に嵌められることによって、開口部が垂直上方を向くようにされる。
[ロック機構について]
多機能処理装置6は、回転枠25にワークWを収容したバスケット1を保持するロック機構50を備えている。すなわち、図3に示すように、回転枠25の上端には、該回転枠25にバスケット1を保持する保持ピン(ロック部材)として、各々が互いに直交する二方向に進退する一対の第1保持ピン35,36と、同じく各々が互いに直交する二方向に進退する一対の第2保持ピン37,38とが設けられている。本実施形態では、一方の第1保持ピン35及び第2保持ピン37は回転軸26,27と平行に設けられ、他方の第1保持ピン36及び第2保持ピン38は、一方の第1保持ピン35及び第2保持ピン37の方向と直交する水平方向に配置されている。すなわち、4つの保持ピン35〜38は、直方体状回転枠25の上端の四辺に配置され、各々回転枠25の中心に向かうように設けられている。
保持ピン35〜38各々は、回転枠25の上端に設けられたピン通し39に通されていて、内側(バスケット1側)に向かって前進すると、バスケット1の上端に設けられたピン通し40のピン孔に挿入された状態、つまり、両ピン通し39,40を連結するように該両ピン通し39,40のピン孔に通された状態になる。この保持ピンによるピン通し39,40の連結によって、バスケット1が回転枠25に保持されることになる。
すなわち、第1保持ピン35,36及び第2保持ピン37,38各々は互いに直交する二方向においてバスケット1と回転枠25とを連結するから、バスケット1と回転枠25とは、いずれの方向にもずれ動くことなく連結されたロック状態になる。第1及び第2の保持ピン35〜38が後退してバスケット1のピン通し40から抜けると、回転枠25に対するバスケット1の保持が解除されたアンロック状態になる。
そうして、処理槽21には、第1保持ピン35,36を作動させる駆動手段としての第1シリンダ装置41と、第2保持ピン37,38を作動させる駆動手段としての第2シリンダ装置42とが支持されている。この両シリンダ装置41,42は、回転軸26,27と平行に設けられていて、各々シリンダ軸方向に延びる第1及び第2の駆動ロッド41a,42aを往復動させる。回転枠25の上端には、第1駆動ロッド41aの往動を第1保持ピン35,36に伝達する第1伝動機構43と、第2駆動ロッド42aの往動を第2保持ピン37,38に伝達する第2伝動機構44とが設けられている。
本実施形態では、保持ピン35〜38は後述のスプリングによって通常はロック状態になるようにされており、シリンダ装置41,42は、保持ピン35〜38を後退させてアンロック状態にするための駆動ロッド41a,42aを往復動させる駆動手段を構成し、伝動機構43,44は駆動ロッド41a,42aの往動を保持ピン35〜38の後退動に変換するようになっている。以下、具体的に説明する。
まず、第1伝動機構43について説明する。回転軸26,27と平行に設けられた一方の第1保持ピン35は、図4にも示すように、スプリング45によってロック状態になるように前進付勢されている。
他方の第1保持ピン36には、図5及び図6に示すように、当該ピン方向に延びるラック46が設けられており、このラック46が、回転枠25に支持された二連の垂直軸ピニオン47,48のうちの一方のピニオン47と噛合っている。他方のピニオン48は、一方の第1保持ピン35と平行に延びるロッド49に設けられたラック51に噛み合っている。従って、ロッド49が第1駆動ロッド41aの前進方向に前進すると、その動きがラック51からピニオン48へ、そして、ピニオン47からラック46に伝えられ,他方の第1保持ピン36が前進する。なお、ロッド49はピン通し39の下部を前後動可能に貫通している。この点は後述のロッド61も同じである。
そうして、一方の第1保持ピン35がスプリング45の付勢力によって前進したロック状態になっているときは、他方の第1保持ピン36も前進したロック状態になるように、一方の第1保持ピン35と上記ロッド49とが、図3及び図4に示すように、直リンク52及びくの字状の曲リンク53によって連結されている。
すなわち、直リンク52の中央部及び曲リンク53の中央屈曲部各々は、回転枠25より外方へ突出したブラケット54,55に垂直ピンで回動自在に支持されている。直リンク52の一端は一方の第1保持ピン35の後端に、直リンク52の他端は曲リンク53の一端に、曲リンク53の他端はロッド49の後端に、それぞれ垂直な連結ピンにて回動自在に連結されている。リンク52,53の連結ピンに対する連結部には、リンク長手方向への連結ピンの相対移動を許容するように長孔が形成されている。
第1シリンダ装置41は、直リンク52と曲リンク53とを連結するピン56に向かって第1駆動ロッド41aが進退するように設けられている。この第1駆動ロッド41aの先端には連結ピン56に係合する係合部57が設けられている。
従って、第1保持ピン35,36がスプリング45の付勢力によって共に前進したロック状態において、第1シリンダ装置41によって第1駆動ロッド41aを前進させると、その先端の係合部57が連結ピン56に係合し、さらに、スプリング45の付勢力に抗して連結ピン56を押すことになる。これにより、リンク52,53が図4に鎖線で示すように回動し、それに伴って、一方の第1保持ピン35が後退してアンロック状態になり、同時にロッド49も後退することになる。このロッド49の後退により、図5及び図6に示す2組のラック・ピニオン機構の働きによって他方の第1保持ピン36が後退し、アンロック状態になる。
次に、第2伝動機構44について説明する。図3に示すように、回転軸26,27と平行に設けられた一方の第2保持ピン37の方向に対して直交する方向に延びる他方の第2保持ピン38は、先に説明した他方の第1保持ピン3と同じく、回転軸26,27と平行に延びるロッド61の進退により、2組のラック・ピニオン機構の働きによって進退するようにされている。その構成は他方の第1保持ピン3の同じであるため、2組のラック・ピニオン機構の図示及び説明は省略する。
上記ロッド61は、図7にも示すように、スプリング62によって、第2駆動ロッド42aの前進方向に前進付勢されている。ロッド61がスプリング62の付勢力によって前進しているときは、他方の第2保持ピン38は2組のラック・ピニオン機構の働きによって前進したロック状態になっている。この他方の第2保持ピン38が前進したロック状態になっているときは、一方の第2保持ピン38も前進したロック状態になるように、ロッド61と一方の第2保持ピン37とがリンク63によって連結されている。このリンク63は中間部が回転枠25より突出したブラケット60に垂直ピンによって回動自在に支持されている。
そうして、上記ロッド61を後退させて第2保持ピン37,38を後退したアンロック状態にするために、第2シリンダ装置42及びレバー64が設けられている。すなわち、レバー64は、その中央部が回転枠25に垂直ピンにて回動自在に支持されていて、その一端がロッド61の後端に垂直ピンで連結されている。そして、第2シリンダ装置42は、レバー64の他端部に向かって第2駆動ロッド42aが進退するように設けられ、その第2駆動ロッド42aの先端にはレバー64の他端部に当接するローラ65が支持されている。
従って、第2保持ピン37,38がスプリング62の付勢力によって共に前進したロック状態から、図7に示すように、第2駆動ロッド42aを前進させると、その先端のローラ65がレバー64に当接し、該レバー64をスプリング62の付勢力に抗して回動させることになる。これにより、ロッド61が後退する。このロッド61の後退により、リンク63が回動して一方の第2保持ピン37が後退したアンロック状態になり、他方の第2保持ピン38も2組のラック・ピニオン機構の働きによって後退したアンロック状態になる。
[エアブロー設備について]
回転枠25には図8及び図9に示すようにエアブロー用の配管がなされている。すなわち、回転枠25の上端部には平面形状が矩形になるようにフレームに沿って組んだ上部横パイプ71が設けられ、該回転枠25の下端部には同じく平面形状が矩形になるようにフレームに沿って組んだ下部横パイプ72が設けられ、上下の横パイプ71,72の四辺の対応する辺同士がそれぞれ複数の縦パイプ73で連結されている。これら縦パイプ73に回転枠25の内側に向かってエアを噴出する多数のエアノズル74が設けられている。回転軸26,27はその軸心部がエア通路75になった中空軸であり、回転軸26,27が相対する部位に配置された2本の縦パイプ73各々と中空の回転軸26,27とがT型管継手76によって連結されている。中空回転軸26,27の外端にはエルボ型管継手77が設けられ、これにエアーコンプレッサ(図示省略)が接続されている。
<多機能処理装置6の利用>
[本水洗処理]
本水洗にあたっては、洗浄水タンクから給水管23によって処理槽21に回転軸26,27の高さまで洗浄水を入れる。回転枠25は、その開口部が垂直上方を向くように位置決めピン32によって位置決め保持する。
シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを前進させて保持ピン35〜38をアンロック状態にする。その状態で、ワークWをバスケット1に収容した状態でホイスト12によって降ろし、処理槽21の回転枠25内に入れる。吊り具13からバスケット1を外し、シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを後退させる。これにより、保持ピン35〜38は、スプリング45,62の付勢力によって前進し、回転枠25のピン通し39とバスケット1のピン通し40とに通された状態、つまり、バスケット1を回転枠25に保持したロック状態になる。この状態で蓋22を閉め、駆動モータ28を起動してワークWをバスケット1及び回転枠25と共に3〜5rpm程度の回転速度で回転させる。
ワークWは、回転しながらその上部と下部とが洗浄水に対して交互に出没を繰り返すことになる。これにより、含浸液がワークWから効率良く除去される。ワークWを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に同様の回転速度で所定時間回転させる。これにより、ワークWに付着している含浸液を全体的に偏りなく除去することができる。
[水切り処理]
本水洗終了後、処理槽21内の洗浄水を排水管24によって洗浄水タンクに抜く。そして、ワークWをバスケット1及び回転枠25と共に100〜150rpm程度の回転速度で回転させる。これにより、ワークWに付着している洗浄水が残留含浸液と共に遠心力を受けて除去される。ワークWを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に同様の回転速度で所定時間回転させる。これにより、ワークWに付着している洗浄水及び含浸液を全体的に偏りなく除去することができる。
次いで、回転枠25(ワークW)の回転を停止させ、回転枠25をその開口部が垂直上方を向くように位置決めピン32によって位置決め保持する。そして、中空の回転軸26,27からパイプ71〜73に加圧エアを供給し、ワークWのまわりに配置された多数のエアノズル74からワークWに向かってエアを噴出させる。これにより、ワークWに付着している洗浄水及び含浸液を余すことなく除去することができる。
上記回転による水切り及びエアブローによる水切りは、蓋22を閉じた処理槽21内で行なわれるから、洗浄水等が周囲に飛散することがない。
水切り処理後、シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを前進させて保持ピン35〜38をアンロック状態にし、バスケット1をホイスト12で吊り上げてワークWを処理槽21から取り出す。ワークWはバスケット1に収容した状態で一方の含浸液硬化槽7に移送され、温水による含浸液の硬化処理が行なわれる。
[温水切り処理]
上記水切り処理が行なわれた処理槽21には、他方の含浸液硬化槽7での含浸液硬化処理が済んだワークWをバスケット1に収容した状態で移し、温水切り処理を行なう。
すなわち、先の本水洗・水切りの場合と同じく、シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを前進させて保持ピン35〜38をアンロック状態にして、ワークWをバスケット1と共に処理槽21の回転枠25内に入れ、吊り具13からバスケット1を外し、シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを後退させてバスケット1を回転枠25に保持したロック状態とする。
この状態で蓋22を閉め、駆動モータ28を起動してワークWをバスケット1及び回転枠25と共に100〜150rpm程度の回転速度で回転させる。これにより、ワークWに付着している温水が遠心力を受けて除去される。ワークWを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に同様の回転速度で所定時間回転させる。これにより、ワークWに付着している温水を全体的に偏りなく除去することができる。
次いで、回転枠25の回転を停止させ、その開口部が垂直上方を向くように位置決めピン32によって位置決め保持する。そして、中空の回転軸26,27からパイプ71〜73に加圧エアを供給し、ワークWのまわりに配置された多数のエアノズル74からワークWに向かってエアを噴出させる。これにより、ワークWに付着している温水を余すことなく除去することができる。
上記回転による温水切り及びエアブローによる温水切りは、蓋22を閉じた処理槽21内で行なわれるから、温水等が周囲に飛散することがない。
温水切り処理後、シリンダ装置41,42によって駆動ロッド41a,42aを前進させて保持ピン35〜38をアンロック状態にし、バスケット1をホイスト12で吊り上げてワークWを処理槽21から取り出し、鋳巣封孔処理完了品として搬出する。処理槽21には次のワークWの本水洗処理のために洗浄水を注入する。
<その他>
上記実施形態では、多機能処理装置6で本水洗、水切り及び温水切りの各処理を行なうようにしたが、それら処理に加えて含浸液硬化処理を行なうようにしてもよい。すなわち、処理槽21で本水洗及び水切りの両処理が済んだ後、別に設けた温水タンクから該処理槽21に温水を入れてワークWの鋳巣に含浸させた含浸液を硬化させ、しかる後に、温水を処理槽1から抜いて上述の温水切り処理を行なうというものである。
或いは、多機能処理装置6においては水切り、含浸液硬化及び温水切りの各処理を行ない、その前処理である本水洗は別に行なうようにしてもよい。
W ワーク
1 バスケット
2 搬送装置
3 含浸処理槽
4 液切り槽
5 予備水洗槽
6 多機能処理装置
7 含浸液硬化槽7
19 回転台
20 駆動モータ(回転駆動手段)
21 処理槽
23 給水管(給水設備)
24 排水管(排水設備)
25 回転枠
28 駆動モータ(回転駆動手段)
35〜38 保持ピン(ロック部材)
41a,42a 駆動ロッド
41,42 シリンダ装置(駆動手段)
43,44 伝動機構
50 ロック機構

Claims (5)

  1. 鋳造されたワークの鋳巣を封ずる鋳巣封孔処理装置であって、
    バスケットに収容されたワークの鋳巣に封孔用の含浸液を含浸させる含浸処理槽と、
    上記含浸処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させる回転駆動手段を備え、該回転によって上記ワークから余分な含浸液を切る液切り槽と、
    上記液切り処理後のワークの予備水洗を上記バスケットに収容した状態で行なう予備水洗槽と、
    上記予備水洗後のワークの本水洗処理、並びに温水へのワークの浸漬による含浸液硬化処理のうちの少なくとも一方の処理と、上記本水洗処理後のワークの水切り処理と、上記含浸液硬化処理後のワークの温水切り処理とを行なう多機能処理装置と、
    上記ワークをバスケットに収容した状態で上記含浸処理槽、液切り槽、予備水洗槽及び多機能処理装置間で移送する搬送装置とを備え、
    上記多機能処理装置は、
    上記ワークを上記バスケットに収容した状態で収容する1つの処理槽と、
    上記処理槽内に回転自在に設けられた回転枠と、
    上記回転枠に上記ワークを収容したバスケットを保持するロック機構と、
    上記処理槽に上記本水洗処理のための洗浄水又は上記含浸液硬化処理のための温水を供給する給水設備、並びにその洗浄水又は温水を上記処理槽から排出する排水設備と、
    上記回転枠を上記ワークの水切り処理及び温水切り処理のために回転させる回転駆動手段とを備えていることを特徴とする鋳巣封孔処理装置。
  2. 請求項1において、
    さらに、上記ワークを上記バスケットに収容した状態で温水に浸漬し上記含浸液を硬化させる含浸液硬化槽を備え、
    上記多機能処理装置は、上記本水洗処理、該本水洗処理後の水切り処理及び上記含浸液硬化処理後の温水切り処理を行なうことを特徴とする鋳巣封孔処理装置。
  3. 請求項2において、
    上記多機能処理装置の上記回転枠は、上記ワークの上下が反転するように回転することを特徴とする鋳巣封孔処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記多機能処理装置の上記ロック機構は、各々が互いに直交する二方向に進退して上記回転枠に上記バスケットを保持するロック状態とその保持を解除したアンロック状態とになる一対のロック部材と、該一対のロック部材を進退させるためのロッドを往復動させる駆動手段と、そのロッドの往動又は復動を上記一対のロック部材の前進動又は後退動に変換する伝動機構とを備えていることを特徴とする鋳巣封孔処理装置。
  5. 鋳造されたワークの鋳巣を封ずる鋳巣封孔処理方法であって、
    含浸処理槽と、液切り槽と、予備水洗槽と、多機能処理槽と、含浸液硬化槽とを備え、
    上記含浸処理槽において、上記ワークをバスケットに収容した状態で該ワークに鋳巣封孔用の含浸液を含浸させる工程と、
    上記液切り槽において、上記含浸処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させることにより、上記ワークから余分な含浸液を切る液切り工程と、
    上記予備水洗槽において、上記液切り処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で洗浄水による該ワークの予備水洗を行なう工程と、
    上記多機能処理槽において、上記予備水洗後のワークを上記バスケットに収容した状態で洗浄水による該ワークの本水洗を行なう工程と、
    上記多機能処理槽において、上記本水洗処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で該バスケットと共に回転させることにより、該ワークから洗浄水を切る工程と、
    上記含浸液硬化槽において、上記洗浄液を切ったワークを上記バスケットに収容した状態で温水に浸漬することにより、該ワークに含浸した含浸液を硬化させる工程と、
    上記多機能処理槽において、上記含浸液硬化処理後のワークを上記バスケットに収容した状態で回転させることにより、該ワークから上記温水を切る工程とを備えていることを特徴とする鋳巣封孔処理方法。
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