JP2012022135A - 共焦点顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、正確に測定対象平面を検出すると共に、測定時間の短縮が可能な共焦点顕微鏡装置を提供することを目的とする。
【解決手段】観察試料8の観察面に光を集束する少なくとも1つの対物レンズ7と、観察試料8と対物レンズ7との距離を所定間隔で変化させるZレボルバ16と、観察試料8と対物レンズ7との距離に応じて所定間隔を設定する測定条件情報指示部19と、設定された所定間隔で上記距離を変化させるようにZレボルバ16を駆動制御するZ駆動制御部22と、観察面からの反射光を検出する光検出器12と、上記所定間隔の距離毎に観察面上に光を二次元走査して光検出器12で検出される検出信号により平面画像を生成し、生成された複数の平面画像を用いて三次元画像を生成するコントローラ2を有する共焦点顕微鏡装置100により、上記課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、観察試料に対し、三次元画像を作成する共焦点顕微鏡装置に関する。
従来、レーザ光源から観察試料に集光して照射された光を、共焦点位置に配置されたピンホールを介して検出することにより、像の濃度情報を得る共焦点顕微鏡がある。このような共焦点顕微鏡においては、観察試料の平面方向に関しては、レーザ光を二次元走査することにより、平面画像を得ることができる。段差のある観察試料に関しては、レーザ光の光軸方向に照射の焦点位置を移動させることによって、観察を行うことができる。
上記のような共焦点顕微鏡で三次元画像を作成する場合には、レーザ光の光軸方向に焦点位置を移動させながら、レーザ光を二次元走査してスライス画像を繰り返し取込む方法を用いている。しかし、このスライス画像の取込み開始から終了までの間、光軸方向に移動する際の測定ピッチを変更せずに一定速度で対物レンズを観察試料に対して相対移動させて三次元画像を作成しているため、測定には時間がある程度必要であり、特に高段差のある観察試料の測定には多くの測定時間を要する。そのため、高段差のある観察試料に対し、測定時間を短縮しつつ、特定の平面部分だけは正確に測定することが望まれている。
このような問題を解決する方法として、スライス画像の取得開始前にプレスキャンにより得られた輝度データ中で、輝度が最大となるピーク位置から測定対象面を検出し、その検出範囲についての高さ測定を行うことが提案されている。なお、プレスキャンとは、観察試料面を一方向に1ラインのみスキャンを行いながら、対物レンズの位置をレーザの光軸方向に所定の速度で移動させて連続的な輝度データを取得することである(例えば、特許文献1参照)。
また、レーザ光軸方向の各取込み位置におけるスライス画像中の一定以上の輝度の画素数と、全スライス画像における所定条件に合致する画素数とに応じて、スライス画像の取得開始および終了を決定し、必要な範囲の三次元画像を自動的に得られるようにした共焦点顕微鏡が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−39722号公報 特開2008−134339号公報
しかしながら、特許文献1に記載の共焦点顕微鏡装置においては、観察試料全体が一定の段差になっている場合には、プレスキャンを行うことで測定対象面を検出することは可能であるが、例えば、観察試料の平面上の一部分に段差があるなど、観察試料全体が一定段差ではない場合には、プレスキャンのライン上に測定対象面が含まれるか否かは不明である。
上記問題に対し、プレスキャンを行うライン数を増やすことで測定対象平面の検出精度を向上させることは可能である。しかしながら、正確に検出できるとは言えず、測定範囲全体において一定の測定ピッチでスライス画像の取込みを行うことになり、測定時間を多く必要とする。また、プレスキャンのライン数の増加も、測定時間の増加に繋がってしまう。
特許文献2に記載の共焦点顕微鏡においては、スライス画像の取得開始および終了を自動で規定することにより、不要な範囲のスライス画像を取得することにより測定時間が増大することは防止できる。しかしながら、高段差を有する試料であるような場合には段差全体を測定するため測定範囲が広くなることから、測定時間の短縮はあまり期待できない。
上記課題に鑑み、本発明では、観察試料全体が一定の段差ではなく、特に高段差である場合においても、正確に測定対象平面を検出すると共に、測定時間の短縮が可能となる共焦点顕微鏡装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる共焦点顕微鏡装置は、観察試料の観察面に光を集束して二次元走査するとともに、前記光の光軸方向に集束位置を移動しながら共焦点画像を取得する共焦点顕微鏡装置であって、前記観察試料を載置するステージと、前記光軸上に配置され、所定の倍率で前記光を前記観察面に集束する少なくとも1つの対物レンズと、前記観察試料の所望の前記観察面に前記光を集束させるために前記ステージと前記対物レンズとの距離を所定間隔で変化させる移動手段と、前記距離に応じて前記所定間隔を設定する測定条件設定手段と、前記測定条件設定手段が設定した前記所定間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御する駆動制御手段と、前記観察面からの反射光を検出する光検出手段と、前記所定間隔で変化させた前記距離毎に前記観察面上に前記光を二次元走査することにより前記光検出手段が検出した検出信号に基づき複数の画素よりなる二次元画像を生成する二次元画像生成手段と、前記二次元画像生成手段で生成された複数の前記二次元画像を用いて三次元画像を生成する三次元画像生成手段と、を有することを特徴としている。
このとき、前記測定条件設定手段は、前記距離の所定の上限および所定の下限と、前記距離が前記上限から下限までの所定距離範囲内において前記距離を変化させる第1の間隔と、前記第1の間隔より大きい第2の間隔とを少なくとも1組設定し、前記駆動制御手段は、前記所定距離範囲内では前記第1の間隔で前記距離を変化させ、前記所定距離範囲外では前記第2の間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御することができる。
前記対物レンズの倍率に応じた第1のレンズ依存間隔と第1のレンズ依存間隔より大きい第2のレンズ依存間隔とを保持する測定間隔記憶手段と、前記光軸上に配置された前記対物レンズの倍率を検出し、前記測定間隔記憶部から前記対物レンズの倍率に応じた前記第1のレンズ依存間隔と前記第2のレンズ依存間隔とを取得する測定間隔取得手段と、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、前記測定間隔取得手段が取得した前記第1のレンズ依存間隔を前記第1の間隔として設定し、前記第2のレンズ依存間隔を前記第2の間隔として設定するようにしてもよい。
前記測定条件設定手段は、前記距離の前記上限、前記下限、前記第1の間隔、および前記第2の間隔を設定するための画面を表示する設定画面表示手段、を有することもできる。前記設定画面表示手段で設定された前記上限、前記下限、前記第1の間隔、および前記第2の間隔を測定条件として記憶する測定条件記憶手段、をさらに備えるようにしてもよい。
前記測定条件設定手段は、前記測定条件記憶手段から前記測定条件を読込み、前記駆動制御手段は、読込んだ前記測定条件に応じて前記移動手段を駆動制御することが好ましい。
また、前記観察試料において、少なくとも一点の測定指示点を指定する測定指示点指定手段と、各々の前記測定指示点に前記光を集束させる場合の前記距離を少なくとも1つの合焦距離として計測する合焦距離計測手段と、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、少なくとも1つの前記合焦距離に応じて前記所定間隔を設定することを特徴とすることができる。
前記測定条件設定手段は、前記距離の上限および下限と、前記距離が前記上限から下限までの所定距離範囲内において前記距離を変化させる第1の間隔と、前記第1の間隔より大きい第2の間隔とを少なくとも1組設定し、前記駆動制御手段は、前記所定距離範囲内では前記第1の間隔で前記距離を変化させ、前記所定距離範囲外では前記第2の間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御するようにしてもよい。
ここで、前記対物レンズの倍率に応じた第1のレンズ依存間隔と第2のレンズ依存間隔とを保持する測定間隔記憶手段と、前記光軸上に配置された前記対物レンズの倍率を検出し、前記測定間隔記憶部から前記対物レンズの倍率に応じた前記第1のレンズ依存間隔と前記第2のレンズ依存間隔とを取得する測定間隔取得手段と、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、前記測定間隔取得手段が取得した前記第1のレンズ依存間隔を前記第1の間隔として設定し、前記第2のレンズ依存間隔を前記第2の間隔として設定することもできる。
前記観察面を表示する観察面表示手段と、前記観察面表示手段において、前記観察面上の少なくとも1点を特定する測定指示点特定手段と、をさらに有し、前記測定指示点指定手段は、前記測定指示点特定手段により特定された前記点を測定指示点として指定することが好ましい。ここで、前記測定指示点を記憶する測定指示点記憶手段、をさらに備えることもできる。前記合焦距離を記憶する合焦距離記憶手段、をさらに備えるようにしてもよい。
前記合焦距離を含む前記距離の範囲であって、合焦状態である範囲を合焦範囲として検出する合焦範囲検出手段、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、前記合焦範囲の最大距離に所定距離を加えた距離を前記上限として設定し、前記合焦範囲の最大距離から所定距離を減じた距離を前記下限として設定することもできる。
前記三次元画像生成手段が前記三次元画像を生成可能な最低数の前記平面画像を得るために必要な最低の前記所定距離範囲を最低距離範囲として記憶する最低距離範囲記憶手段、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、設定された前記所定距離範囲が前記最低距離範囲記憶手段に記憶された前記最低距離範囲より小さい場合には、前記所定距離範囲を前記最低距離範囲に一致させるように、前記上限および前記下限を設定変更するようにしてもよい。
さらに、前記平面画像を構成する各前記画素の輝度を所定の輝度しきい値と比較し、前記輝度しきい値以下の画素数を輝度しきい値以下画素数として計数する画素数計数手段、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、前記輝度しきい値以下画素数に応じて、前記距離を変化させる所定間隔を設定することを特徴としてもよい。
前記輝度しきい値以下画素数と所定の画素数しきい値とを比較する画素数比較手段、をさらに有し、前記測定条件設定手段は、前記画素数比較手段の比較結果に応じて、前記距離を変化させる所定間隔を設定することもできる。
前記測定条件設定手段は、前記輝度しきい値以下画素数が前記画素数しきい値以下の場合には、前記距離を変化させる所定間隔を第1の間隔に設定し、前記輝度しきい値以下画素数が前記画素数しきい値より大きい場合には、前記所定間隔を第1の間隔より大きい第2の間隔に設定するようにしてもよい。
また、前記二次元走査は、変更可能な所定の間隔で行うこともできる。
本発明の共焦点顕微鏡装置によれば、正確に測定対象平面を検出すると共に、測定時間の短縮が可能となる。
本発明の第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置の構成を示す図。 第1の実施の形態によるコントローラの構成を示す図。 第1の実施の形態による観察試料を示す斜視図。 第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置を用いて三次元画像を生成する動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置を用いた三次元画像生成の際の測定条件設定画面の一例を示す図。 第1の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の一例を示す図。 第1の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の別の一例を示す図。 第2の実施の形態によるコントローラの構成を示す図。 第2の実施の形態による共焦点顕微鏡装置を用いて三次元画像を生成する動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態による測定対象平面の設定方法の一例を示す図。 第2の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の一例を示す図。 第2の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の別の一例を示す図。 第2の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の別の一例を示す図。 第2の実施の形態による所定測定範囲の設定方法の別の一例を示す図。 第3の実施の形態によるコントローラの構成を示す図。 第3の実施の形態による共焦点顕微鏡装置を用いて三次元画像を生成する動作を示すフローチャート。 第3の実施の形態による輝度画像の一例を示す図。 第3の実施の形態による輝度画像のヒストグラム。 第3の実施の形態による最大輝度蓄積画像の一例を示す図。 第3の実施の形態による最大輝度蓄積画像のヒストグラム。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態による共焦点顕微鏡装置について説明する。なお本明細書において、共焦点顕微鏡装置100の構成を示す図における対物レンズと観察試料との位置関係は、対物レンズ側を上、観察試料側を下という。また、観察試料に照射される光の光軸方向をZ方向、Z方向に垂直な平面の互いに直行する2方向をX方向およびY方向とする。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置100の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置100の構成例を示す図である。図1に示すように、共焦点顕微鏡装置100は、顕微鏡本体1および対物レンズ7、レボルバ13、Zレボルバ16、電動XYステージ14、コントローラ2、表示部3を有している。観察試料8は、電動XYステージ14上に載置されている。顕微鏡本体1には、共焦点画像を形成する共焦点光学系と、実画像をカラー観察するカラー観察光学系との両方が備えられている。共焦点光学系は、レーザ光源4、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSという)5、二次元走査部6、4分の1波長板9、結像レンズ10a、ピンホール11、光検出器12等を備えている。カラー観察光学系は、カラーカメラ18、結像レンズ10b、ハーフミラー52等を備えている。
図1に示す共焦点顕微鏡100において、レーザ光源4から出射した光は、PBS5を透過した後、二次元走査部6に入射される。二次元走査部6は、入射された光を図示しない二次元スキャナなどにより所定ピッチで二次元に走査しつつ対物レンズ7へと導く。このとき、二次元走査部6は対物レンズ7の瞳と共役な位置に配置されている為、対物レンズ7の瞳へ入射した光は、集光となって観察試料8上を走査する。
観察試料8の表面で反射した光は、再び対物レンズ7から、1/4λ板9、二次元走査部6を介してPBS5に入射された後、PBS5によって結像レンズ10a側に反射され、結像レンズ10aによってピンホール11上に集光される。そして、ピンホール11上に集光した反射光のうち観察試料8上の集光点以外で反射された光がピンホール11によりカットされ、ピンホール11を通過した反射光だけが光検出器12によって検出される。光検出器12は、検出した反射光の輝度を電気信号に変換して、コントローラ2に出力する。なお、1/4λ板9は、入射された直線偏光を円偏光に変換する。
一方、カラー観察光学系のLED光源17から出射した白色光は、ハーフミラー52、54および対物レンズ7を介して観察試料8を照明し、観察試料表面で反射された光が結像レンズ10bにより集光され、カラーカメラ18で検出される。
ここで、レボルバ13は、複数の対物レンズ7を搭載可能である。複数の対物レンズ7は、レボルバ13が回転することにより光軸上に挿入され、あるいは光軸上から脱出する。Zレボルバ16は、光軸方向に対物レンズ7を移動させる。電動XYステージ14は、載置されている観察試料8をXY方向に移動させることができる。
コントローラ2は、共焦点顕微鏡装置100の動作を制御する制御装置である。コントローラ2は、中央演算処理装置(以下、CPUという)、データなどを記録するメモリ、外部からのデータ入力手段である入力装置、操作画面や観察画像等を表示部3に出力する出力装置、およびプログラムを記憶するための記憶装置と、を少なくとも備える。ただし、CPU、メモリ、入力装置、出力装置、記憶装置については、一般的な構成であるため図1には図示しない。コントローラ2は、複数の対物レンズ7のうち所望の対物レンズ7を光軸上に配置させるように制御する。コントローラ2は、電動XYステージ14の移動も制御する。
本実施の形態おいて、コントローラ2内の必要な処理部を図2に示す。コントローラ2は、測定条件情報指示部19、測定ピッチ取得部20、測定条件記憶部21、およびZ駆動制御部22を有している。測定条件情報指示部19は、表示部3に測定条件設定画面を表示するための指示を出力する。測定ピッチ取得部20は、対物レンズ7毎の測定ピッチ、すなわち、二次元画像を取込む毎にZレボルバ16を移動させる、対物レンズ7の倍率に応じた距離を取得する。測定条件記憶部21は、顕微鏡観察者が表示部3の顕微鏡操作画面で設定した測定条件情報を記憶する。Z駆動制御部22は、測定条件記憶部21から測定範囲と測定ピッチの情報を得てZレボルバ16の駆動制御を行う。
共焦点顕微鏡100での三次元画像の作成は、対物レンズ7をZレボルバ16で、対物レンズ7から出射される光の光軸方向(Z方向)に相対移動させ、各Z位置(以下、高さ位置ともいう)における二次元の共焦点画像(以下、スライス画像という)を順次取得し、取得した複数のスライス画像から、画素毎の最大輝度を抽出し蓄積していくことで行われる。また、この時のZ位置の相対移動範囲を測定範囲、相対移動量を測定ピッチという。
次に、本実施形態による共焦点顕微鏡装置100で行う三次元画像作成の動作について、図1および図2の構成図、図3の観察試料例、図4のフローチャート、および表示部3に表示する観察操作画面の一部である図5の測定条件設定画面例を用いて説明する。
ここで、図3に示すように、観察試料8は、互いに高さの異なる面A、面B、面Cを有している。このような観察試料8に対し、まず、ステップ401では、観察者が観察操作画面の観察画像(図示せず)を確認しながらZレボルバ16を移動させて、観察試料8の面Aが合焦となる際の、例えば電動XYステージ14に対する対物レンズ7の高さ位置を見つける。ここで、観察画像は、LED光源17による画像でもよいし、レーザ光源4による輝度画像でもよい。そして、その位置よりもさらに観察試料8側(以下、下側という)にZレボルバ16を移動させて、観察試料8の面Aが合焦ではなくなる位置へと移動する。
ステップ402では、現在の高さ位置を観察試料8の面Aの三次元画像作成時に必要な取込み測定範囲の下限位置として登録する処理を行う。すなわち、測定条件情報指示部19により表示指示された、図5に示す測定条件設定画面80の番号コンボボックス102において1番を選択し、測定範囲設定欄104の下限位置ボタン108を押す。下限位置ボタン108を押すと測定条件設定画面80のリスト部116において、番号コンボボックス102で指定した登録番号行の下限位置部122−1に高さ情報が表示される。高さ情報は、図5のように、ある一定の位置を基準とした座標値のように表してもよいし、電動XYステージ14から例えばZレボルバ16までの距離などで表すようにしてもよい。また、一度登録した値を修正したい場合は、Zレボルバ16を移動させて再度下限位置ボタン108を押すことで可能である。
ステップ403では、観察者が観察操作画面の観察画像を確認しながらZレボルバ16を移動させて、観察試料8の面Aが合焦となる高さ位置を見つける。そして、その位置よりもさらに観察試料8と反対側(以下、上側という)にZレボルバ16を移動させて、観察試料面Aが合焦ではなくなる位置へと移動する。
ステップ404では、現在の高さ位置を観察試料8の面Aの三次元画像作成時に必要な取込み測定範囲の上限位置として登録するため、図5に示す測定条件設定画面80の番号コンボボックス102において1番を選択し、測定範囲設定欄104の上限位置ボタン106を押す。上限位置ボタン106を押すと測定条件設定画面80のリスト部116において、番号コンボボックス102で指定した登録番号行の上限位置部120−1に高さ情報が表示される。上限位置に関しても、再度上限位置ボタン106を押すことで、下限位置同様に登録値を修正することが可能である。以下、観察試料8のある面(以下、測定平面という)に関して上記のように設定された上限位置から下限位置までを、所定測定範囲という。
ステップ405では、上記上限位置から下限位置までの所定測定範囲内でスライス画像を取込む際の高さ位置の間隔を測定ピッチとして設定する。ステップ402とステップ404で設定した所定測定範囲内のスライス画像取込み測定ピッチは、測定ピッチ設定欄110の測定範囲内ピッチ用テキストラベル112に表示される。表示される値は、レボルバ13に複数搭載されている対物レンズ7のうち、光軸上に配置されている対物レンズ倍率に応じて、対物レンズ7毎に測定に必要なピッチを、測定範囲内ピッチとして測定ピッチ取得部20から得て設定している。また、ステップ402とステップ404で設定した所定測定範囲外のスライス画像取込み測定ピッチを、測定範囲外ピッチとしてテキストボックス113に数値入力、またはスピンボタン114で数値の増減を行い設定する。
ステップ406では、観察者がさらに複数の測定平面に関して上記と同様の登録をするかの判断を行う。判断がYesの場合には登録済みであり、ステップ407へ進む。図3の観察試料8では、登録の対象となる測定平面である面B、面Cが残っているため、まずは判断がNoとなり、再度ステップ401からステップ405の操作を繰返し行い、面B、面Cの上下限位置と測定ピッチとを設定し、測定条件を決定する。
上記のように複数個所の測定条件を登録する際には、前回登録したリスト番号行とは異なる番号に登録するため、番号コンボボックス102の指定番号を変更しておく。予め表示しているリスト行番号数以上に登録したい場合は、追加ボタン124を押すことで測定条件登録を増やすことができる。また、既に登録した測定条件を削除したい時は、削除したいリスト行番号を番号コンボボックス102で指定して、削除ボタン126を押せばよい。以上のように設定された測定条件情報は、測定条件記憶部21に記憶される。
ここで、複数登録した測定範囲が重なっている場合や近接している場合について、図6A、および図6Bを参照しながら説明する。図6Aは、面Aに関する測定範囲の下限がZ=Za1、上限がZ=Za2、面Bに関する測定範囲の下限がZ=Zb1、上限がZ=Zb2であり、面Aに関する所定測定範囲の上限が面Bに関する所定測定範囲の下限よりも上にあり、夫々の面に基づいて設定された所定測定範囲S1、S2が重なっている。この場合は、図6Aに示したように、Z=Za1〜Zb2の1つの所定測定範囲S12を設定する。
図6Bは、面Aに関する所定測定範囲の上限Z=Za4と、面Bに関する所定測定範囲の下限Z=Zb3とが、距離Z1離れている場合を示している。ここで、距離Z1が測定ピッチを変える必要がないと判断される距離である場合には、図6Bに示したように、Z=Za3〜Zb4を1つの所定測定範囲S34として設定する。このように2つの所定測定範囲を1つの測定範囲とみなし、無駄な測定ピッチの変更を防ぐようにしている。
ステップ407では、測定条件記憶部21に登録されている情報をZ駆動制御部22で得て、ステップ406までに登録した測定条件で、スライス画像の取込みを行う。取込み開始位置は、ステップ406までに登録している少なくとも1組の測定条件設定内で最も試料に近い側の下限位置(以下、最下限位置という)から開始し、まず、観察試料8の面Aを対象とした所定測定範囲の取込みを行う。
ステップ408では、スライス画像の取込みを終了するかの判断を行う。終了判定は、スライス画像を取込んだ現在のZレボルバ16の高さ位置が、ステップ406までに登録している少なくとも1組の測定条件設定内で最も観察試料8から遠い側の上限位置(最上限位置という)以上かどうかで判断する。判断がYesの場合には、ステップ409へ進み、判断がNoの場合には、ステップ410へ進む。
ステップ410は、ステップ408で現在のZレボルバ16の高さ位置が最上限位置未満である場合であり、現在のZレボルバ16の高さ位置が現在測定に用いようとしている測定条件設定内で登録した所定測定範囲内であるかの判定として、下限位置と比較する。現在の位置が下限位置より高く、判断がYesの場合には、ステップ411に進み、判断がNoの場合には、ステップ413に進む。
ステップ411では、ステップ410の判定で現在のZレボルバ16の高さ位置が下限位置以上である場合であり、次に現在のZレボルバ16の高さ位置を現在用いようとしている測定条件設定内で登録した所定測定範囲の上限位置と比較する。判断がYesの場合には、ステップ412に進み、判断がNoの場合には、ステップ416に進む。
ステップ412では、現在のZレボルバ16の高さ位置が測定条件設定内で登録した測定範囲の上限位置以下であり、観察試料8の面Aを対象とした所定測定範囲内であるため、登録した測定範囲内ピッチに変更し、ステップ414に進む。
ステップ414では、現在設定している測定ピッチと設定されている測定範囲からZレボルバ駆動速度を求める。
ステップ415では、ステップ414で求めたZレボルバ駆動速度でZレボルバ16の高さ位置を上方へと移動させていく。そして、測定ピッチ分移動すると、再びステップ407へと進み、次のスライス画像取込みを行う。
ステップ410でNoの場合には、面Aの所定測定範囲の下限よりも下であるため、所定測定範囲外となり、ピッチを粗くして測定範囲外ピッチとし、ステップ414へ進む。
以上のように取込みを続けて、観察試料8の面Aを対象として登録した所定測定範囲の上限位置を超えた場合は、ステップ411の判定でNoとなりステップ416へと処理が進む。
ステップ416では、観察試料8の面Aを対象とした測定範囲が終了したことを受けて、ステップ410とステップ411で判定条件の閾値となる下限位置と上限位置とを、観察試料8の次の面Bに対して登録した測定条件設定に更新し、ステップ413へと進む。
また、判定条件閾値更新後に観察試料8の面Bに対して登録した測定条件設定の下限位置より下方の位置にZレボルバ16があるときは、ステップ410の条件判定により、同様にステップ413へと進み、測定ピッチを測定範囲外ピッチに設定する。
以上のように、Zレボルバ16を上方へと移動させながらスライス画像の取込みを行い、測定条件設定画面で登録した測定範囲と現在のZレボルバ16の高さ位置とを比較しながら測定ピッチを変更していき、観察試料8の面Cに対する測定範囲の上限位置まで到達したとき、ステップ408で現在のZレボルバ16の高さ位置が最上限位置以上となり、ステップ409へと進む。ステップ409では、上記処理により取込んだ複数の輝度画像を用いて三次元画像の構築を行う。
以上のように、第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置100においては、観察試料8に存在する測定平面に応じて、測定範囲内ピッチで輝度画像の検出を行う所定測定範囲をあらかじめ設定する。複数の平面がある場合には、夫々に関して所定測定範囲を設定する。所定測定範囲内においては、対物レンズ7に応じた所定の間隔を測定ピッチ取得部20で取得して測定範囲内ピッチとして用いる。所定測定範囲外においては、測定条件設定画面80で設定した測定範囲外ピッチを用いる。ここで、測定範囲外ピッチは測定範囲内ピッチより粗く設定する。また、所定測定範囲の上限位置および下限位置、測定ピッチなどを測定条件記憶部21に記憶しておく。
測定条件記憶部21から設定情報を取得し、スライス画像の取込み毎にZレボルバ16の位置が所定測定範囲内であるかを比較しながら、その所定測定範囲に応じて測定ピッチに変更させて、Z駆動制御部22がZレボルバの駆動制御を行う。ここで、複数の測定平面の夫々に応じた所定測定範囲が重なったり、近接したりしている場合には、1つの領域として同じ測定範囲内ピッチで輝度画像を取得するようにする。コントローラ2は、光検出器12で得られた検出信号によりスライス画像を生成するとともに、得られたスライス画像から三次元画像を生成する。
上記第1の実施の形態において、電動XYステージ14は、本発明のステージに相当し、Zレボルバ16は、本発明の移動手段に相当し、測定条件情報記憶部21は、測定条件記憶手段に相当し、Z駆動制御部22は、駆動制御手段に相当し、光検出部13は、光検出手段に相当する。測定ピッチ取得部20は、本発明の測定間隔取得手段に相当し、測定条件情報指示部19は、測定条件設定手段および設定画面表示手段に相当する。また、コントローラ2は、本発明の二次元画像生成手段および三次元画像生成手段として機能する。
以上のように、第1の実施形態による共焦点顕微鏡装置によれば、顕微鏡観察者が観察操作画面に表示された観察画像を確認しながら、Zレボルバを操作し、観察試料において詳細にスライス画像の取り込みを行う測定平面近傍の所定測定範囲の上下限位置と、対象外の所定測定範囲外とを区別してそれぞれの測定ピッチを設定できるため、複数段差のある観察試料の対象平面の三次元画像を確実に作成することができ、かつ、スライス画像の取込み時間も短縮することができる。
さらに、高段差の観察試料に対しては、測定範囲毎に測定ピッチを変更することができるため、スライス画像の取込み時間を短縮することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図7〜図9および図10A〜図10Dを参照しながら、第2の実施の形態による共焦点顕微鏡装置について説明する。第1の実施の形態による共焦点顕微鏡装置100と同様の構成および動作については、同一の符号を付し、詳細説明を省略する。
本実施の形態による共焦点顕微鏡装置の構成の概略は図1で説明した共焦点顕微鏡装置100と同様であるが、コントローラ2に代えて、図7に示すコントローラ200を備える。
図7に示すように、コントローラ200は、測定平面指定部23、測定平面記憶部24、自動焦点検出部25、指定平面高さ記憶部26、測定範囲算出部26、測定ピッチ取得部28、測定条件設定部29、およびZ駆動制御部30を有している。
測定平面指定部23は、表示部3に表示された観察試料8の画像において特定された点に基づき、測定対象とする平面を指定する。測定平面記憶部24は、測定平面指定部23において指定された測定平面の位置情報を記憶する。自動焦点検出部25は、測定平面記憶部24から測定平面として指定された平面の位置情報を読出し、指定された平面に対する合焦位置を検出する。指定平面高さ記億部26は、自動焦点検出部25で検出された、測定平面として指定された平面に対する合焦位置などの高さ情報を記憶する。
測定範囲算出部27は、測定平面指定部23において測定平面として指定された平面に対して、細かい測定ピッチで画像を取込む所定の測定範囲を算出する。測定ピッチ取得部28は、測定範囲算出部27で算出された所定の測定範囲において適用される測定範囲内ピッチと、それよりも粗い測定範囲外ピッチとを取得する。測定条件設定部29は、上記所定の測定範囲を規定する上限、下限、適用される測定範囲内ピッチおよび測定範囲外ピッチを測定条件として設定する。Z駆動制御部は、測定条件設定部29で設定された測定条件に応じて、Zレボルバ16を駆動制御する。
共焦点顕微鏡での三次元画像の作成は、対物レンズ7をZレボルバ16でZ方向に所定ピッチずつ移動させ、各Z位置におけるスライス画像を順次取得し、取得した複数のスライス画像から、画素毎の最大輝度を抽出し蓄積していくことで行われる。
次に、本実施の形態による共焦点顕微鏡装置の三次元画像作成の動作について、図2の観察試料例、図7の構成図、図8のフローチャート、および表示部3に表示される観察操作画面の一部である図9の観察画像表示画面例を参照しながら説明する。
まず、ステップ801では、観察者が例えば図3に示したような形状の観察試料8上で測定対象となる平面部分を指定する。図9は、表示部3に表示された観察試料8の観察画像90を示す図である。図9に示すように、観察試料8は、面A、面Bおよび面Cを有している。このとき、観察者は、測定対象にしたい面上の一点を指定することにより、測定面を指定する。すなわち、測定平面指定部23は、例えば、図7には図示していないマウスなどの入力装置により、観察画像90の面A上の指定点8A、面B上の指定点8B、面C上の指定点8Cを特定するように入力させ、面A、面Bおよび面Cを指定する。測定平面記憶部24は、指定された指定点A、指定点B、指定点Cの指定位置情報を記憶する。
なお、このように、指定平面を指定する際には、LED光源17によるカラー観察画像が好ましい。輝度画像では合焦箇所部のみの輝度表示となるため、試料全体像を把握しにくいためである。
ステップ802では、測定平面記憶部24で記憶している指定位置情報を、自動焦点検出処理部25へと渡し、指定位置において自動焦点検出処理を行う。自動焦点検出処理部25では、カラー画像に対してコントラスト値の算出、輝度値の算出を実行し、これら信号処理結果に基づいて焦点位置かどうかを判定する。このとき焦点位置で無いならば、自動焦点検出処理部25は、Z駆動制御部30に指示して信号処理結果から焦点位置と判定できる位置にZレボルバ16を介して対物レンズ7を移動させる。自動焦点検出処理の流れは公知の技術であるため詳細な説明は省略する。ここで、指定点Aの自動焦点検出対象範囲92は、図9の指定点Aの外側に示す矩形領域であり、自動焦点検出範囲92の中心位置が指定点Aとなる。
ステップ803では、自動焦点検出処理部25が、自動焦点検出処理により観察試料8の面A、面B、面Cがそれぞれ合焦となる対物レンズ7の高さ位置と、自動焦点検出処理の信号処理結果から、各測定平面の合焦位置に基づき、合焦位置の上下位置にある非合焦となる高さ位置を算出する。指定平面高さ記億部26は、取得したそれぞれの高さ情報を記憶する。非合焦となる高さ位置は、指定点に対する自動検出対象範囲で取得した高さデータから算出できる。本実施の形態においては、自動焦点検出処理により検出された合焦位置の上下位置にある非合焦となる高さ位置を、それぞれ上限位置および下限位置という。また、上限位置から下限位置までの範囲を合焦範囲という。
ステップ804では、指定平面高さ記憶部26にて記憶した高さ情報を得て、測定範囲算出部27により観察試料8の面A、面B、面Cのそれぞれの測定平面部の三次元画像を作成するために必要な所定測定範囲を算出する。
ここで、所定測定範囲の求め方を、図10A、図10B、図10C、図10Dを参照しながら説明する。図10Aに示すように、指定平面高さ記憶部26から得た面Aに関する高さ情報から、Z=ZAa〜ZAb間は、自動焦点処理で求めた面Aに関する合焦範囲PA1である。この合焦範囲PA1に、予め任意に設定してある測定距離qを加えたZ=ZAc〜ZAd間を合焦範囲PA2とする。同様に、指定平面高さ記憶部26から得た面Bに関する高さ情報から、Z=ZBa〜ZBb間は、自動焦点処理で求めた範囲(図示せず)である。この範囲に、予め任意に設定してある測定距離を加えたZ=ZBc〜ZBd間を合焦範囲PB1とする。ここで、隣り合う合焦範囲PA2−PB1間を非合焦範囲Rとして区別する。この場合、所定測定範囲は、範囲PA2と、範囲PB1であり、この測定範囲では、測定範囲内ピッチで画像検出を行う。非合焦範囲Rでは、測定範囲外ピッチで画像検出を行う。
また、図10Bには、図10Aで求めた合焦範囲PA2が、対物倍率毎に予め設定されている測定ピッチから算出した、三次元画像を生成するために最低限必要な最小測定範囲よりも小さい場合は、その最小測定範囲を合焦範囲SA1(Z=ZAe〜ZAf)とする。
さらに、図10Cは、面Aに関する合焦範囲の下限がZ=ZAc、上限がZ=ZAd、面Bの合焦範囲の下限がZ=ZBc、上限がZ=ZBdであり、面Aの合焦範囲の上限が面Bの合焦範囲の下限よりも上にあり、夫々の面に基づいて設定された合焦範囲PA5と合焦範囲PB5とが重なっている。この場合は、図10Cに示したように、Z=ZAc〜ZBdを1つの所定測定範囲SAB5に設定する。
図10Dは、面Aの合焦範囲の上限Z=ZAdと、面Bの合焦範囲の下限Z=ZBcとが、距離Z2離れている場合を示している。ここで、距離Z2が測定ピッチを変える必要がないと判断される距離の場合には、図10Dに示したように、Z=ZAc〜ZBdを1つの所定測定範囲SAB6として設定する。このように2つの所定測定範囲を1つの測定範囲とみなし、無駄な測定ピッチの変更を防ぐようにしている。
次に、測定ピッチ取得部28において、レボルバ13に搭載されている複数の対物レンズ7のうち、光軸上に搭載されている対物レンズ7の対物倍率情報から、対物倍率毎に予め設定されている測定範囲内ピッチ(細かい測定ピッチ)と、測定範囲外ピッチ(粗い測定ピッチ)を取得する。そして、図10A、図10Bのようにして求めた測定範囲情報と、測定ピッチ取得部28により取得した測定ピッチ情報から、合焦範囲PA2、合焦範囲PB1または合焦範囲SA1では細かい測定ピッチを、非合焦範囲Rでは粗い測定ピッチが選択されるように、測定ピッチ取得部29で測定範囲と測定ピッチの組み合わせを決定する。
また、図10Cに示すように観察試料8の面Aの合焦範囲と、面Bの合焦範囲が一部重なる時や、図10Dに示すように非合焦範囲が任意に設定できる距離以内であれば、観察試料8の面Aの合焦範囲の下限位置から面Bの合焦範囲の上限位置までの範囲を一組の所定測定範囲とすることで、無駄な測定ピッチの変更を減らすことができる。
ステップ805では、測定ピッチ取得部29から測定条件情報を得て、Z駆動制御部30によりZレボルバ16を駆動制御し、設定された測定条件内の最下限位置である、面Aを対象とした所定測定範囲の下限位置から輝度画像の取込みを開始する。
ステップ806では、スライス画像の取込みを終了するかの判断を行う。終了判定は、ステップ804で求めた測定範囲の最上限位置を高さ閾値として、スライス画像の取込み毎に現在のZレボルバ16の高さ位置が、その高さ閾値以上か否かで判断する。本実施の形態による観察試料8では面Cが含まれる合焦範囲の上限位置が高さ閾値となる。判定がYesのときには、スライス画像の取り込みを終了し、ステップ807へ進む。判定がNoの時には、ステップ808へ進む。
ステップ808では、ステップ806において現在のZレボルバ16の高さ位置が高さ閾値以下であるときであり、現在のZレボルバ16の高さ位置がステップ804で求めた所定測定範囲内であるかを判定する。本実施の形態による観察試料8では観察試料8の面A、面B、面Cに基づいて定められた所定測定範囲内であるかを判定することになる。判定がYesの場合には、ステップ809に進む。判定がNoの場合には、ステップ810に進む。
ステップ809では、ステップ808において所定測定範囲内であるため、測定ピッチを細かい値である測定範囲内ピッチに変更し、ステップ811に進む。
ステップ810は、ステップ808において所定測定範囲外であるため、測定ピッチを粗い値である測定範囲外ピッチに変更し、ステップ811に進む。ステップ811では、前段処理のステップ809、またはステップ812にて決定した測定ピッチと、それぞれの測定ピッチに応じた測定範囲からZレボルバ16の駆動速度を求める。
ステップ812では、ステップ811で求めたZレボルバ駆動速度でZレボルバ16の高さ位置を上方へと移動させていく。そして、再びステップ805へと進み次のスライス画像取込みを行う。
以上のように取込みを続けて、ステップ806で現在のZレボルバ16の高さ位置が高さ閾値以上、すなわち、本実施の形態による観察試料8では面Cが含まれる合焦範囲の上限位置となる場合に、スライス画像の取込みを終了し、ステップ807へ進み、三次元画像の構築を行う。
以上のように、第2の実施の形態による共焦点顕微鏡装置においては、観察画面90上で観察試料8の測定対象とする平面を測定平面指定部23により観察者が指定する。指定された平面に対し、測定平面記憶部24が測定対象とする平面の位置情報を記憶し、平面の位置情報に応じて、自動焦点検出処理部25が、平面に対する合焦位置を検出し、指定平面高さ記億部26に記憶する。測定範囲算出部27は、検出された合焦位置に基づいて所定測定範囲を算出する。測定条件設定部29は、算出された所定測定範囲を設定するとともに、測定ピッチ取得部20が取得した測定範囲内ピッチおよび測定範囲外ピッチを設定する。所定測定範囲内においては、測定範囲内ピッチを用い、所定測定範囲外における測定範囲外ピッチは、測定範囲内ピッチよりも大きく設定する。この測定条件によりZ駆動制御部22が、Zレボルバ16を駆動制御し、スライス画像を取込み、三次元画像を生成する。
また、複数の平面の夫々に応じた所定測定範囲が重なったり、近接したりしている場合には、1つの領域として同じ測定範囲内ピッチで輝度画像を取得するようにする。さらに、指定平面高さ記憶部26から、測定平面が合焦位置となる高さ情報、例えば合焦位置ZA0、ZB0を取得し、合焦位置となる高さを中心位置として、その位置から上下に予め設定してある任意距離q分加えた測定範囲を、合焦範囲と隣り合う合焦範囲との間の測定範囲を非合焦範囲R1と区別する。
上記第2の実施の形態において、測定平面指定部23は本発明の測定指示点指定手段に相当し、測定平面記憶部24は測定指示記憶手段に相当し、自動焦点検出処理部25は合焦距離計測手段に相当し、指定平面高さ記億部26は合焦距離記憶手段に相当する。また、測定範囲算出部27の一部は合焦範囲検出手段に相当し、測定範囲算出部27の別の一部は最低距離範囲記憶手段に相当し、測定ピッチ取得部28は測定間隔記憶手段、および測定間隔取得手段に相当する。さらに、例えば不図示のマウスは、測定指示点特定手段に相当する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば第1の実施の形態と同様に、観察試料の測定対象平面の所定測定範囲と、所定測定範囲外を区別してそれぞれの測定ピッチを設定できるため、複数段差のある観察試料の対象平面の三次元画像を作成することができ、かつ、スライス画像の取込み時間も短縮することができる。さらに、第1の実施形態で行っていた所定測定範囲と測定ピッチの設定が、観察画像上で測定指示点を指定するだけで自動的に設定されるため、取込み開始前の設定時間も短縮できる。
また、複数段差のある観察試料に対して測定対象平面の三次元画像を得られる。さらに、高段差の観察試料に対しても、測定ピッチを変更しながらスライス画像の取得を行うため測定時間の短縮できる。
(第3の実施の形態)
以下、図11、図12、図13A、図13Bを参照しながら、第3の実施の形態による共焦点顕微鏡装置について説明する。第1の実施の形態または第2の実施の形態による共焦点顕微鏡装置100と同様の構成および動作については、同一の符号を付し、詳細説明を省略する。
本実施の形態による共焦点顕微鏡装置の構成の概略は、図1で説明した共焦点顕微鏡装置100と同様であるが、コントローラ2に代えて、図11に示すコントローラ300を備える。また、観察試料8に存在する測定平面に応じて所定測定範囲を設定し、その所定測定範囲においては、スライス画像を取込むための測定ピッチを測定範囲内ピッチに設定し、所定測定範囲以外では、測定範囲内ピッチよりも粗い、測定範囲外ピッチに設定することは、第1の実施の形態および第2の実施の形態による共焦点顕微鏡装置と同様である。
コントローラ300は、計数部31、測定ピッチ取得部32、測定条件設定部33、Z駆動制御部22を備えている。計数部31は、取込まれたスライス画像の各画素の輝度について、所定条件を満たす画素数を計数する。測定ピッチ取得部32は、対物レンズ7の倍率に応じた測定範囲内ピッチ、測定範囲外ピッチを取得する。測定条件設定部29は、測定ピッチや測定の終了条件など、所定の測定条件を設定する。Z駆動制御部22は、測定条件設定部29の設定に基づき、Zレボルバ16を駆動制御する。
共焦点顕微鏡での三次元画像の作成は、対物レンズ7をZレボルバ16でZ方向に所定ピッチずつ移動させ、各Z位置におけるスライス画像を順次取得し、取得した複数のスライス画像から、画像毎の最大輝度を抽出し蓄積していくことで行われる。
次に、本実施の形態における三次元画像作成の動作について、図11の構成図と、図12のフローチャートとを用いて説明する。ステップ901では、スライス画像の取込み開始前に、ステップ909や、ステップ911での条件判断の閾値となる基準画素数、すなわち後述の第1基準輝度値L1、第2基準輝度値L2、第1基準画素数L1、第2基準画素数L2等を、図11には図示していない動作メモリ部に記憶する。また、自動取込みに必要な、例えば対物レンズ7の倍率に応じた測定ピッチなど、各種パラメータも動作メモリ部に記憶している。
ステップ902では、現在のZレボルバ16の高さ位置における輝度画像(スライス画像)の取込みを行う。ステップ903では、スライス画像毎に各画素で最大輝度値を蓄積した画像を作成する。この最大輝度蓄積画像は、最終的な自動取込みの終了判定を行うために使用する。ステップ904では、ステップ902で取得した、例えば、図13Aの輝度画像301のような輝度画像と、ステップ903で作成した、例えば、図14Aの最大輝度蓄積画像312のような最大輝度蓄積画像に対し、図13B、図14Bに示すような横軸に輝度値、縦軸に画素数のヒストグラムをそれぞれ作成する。
ステップ905では、計数部31が、予め設定されている所定の第1基準輝度値L1を動作メモリ部から得て、ステップ904で作成した輝度画像ヒストグラムに対し、図13Bに示すような、第1基準輝度値L1以下となる計数範囲T1にある画素数を計数し、輝度頻度LNとする。ステップ906では、計数部31が、予め設定している所定の第2基準輝度値L2を動作メモリ部から得て、ステップ904で作成した最大輝度蓄積画像ヒストグラムに対し、図14Bに示すような、第2基準輝度値L2以上となる計数範囲T2にある画素数を計数し、最大輝度蓄積頻度LMXとする。
ステップ907では、ステップ905で求めた輝度頻度LNが、動作メモリ部に記憶している第1基準画素数L1以下であるかを判断する。ステップ907の判定がNoであれば、ステップ911に進む。判定がYesの場合には、ステップ908に進む。
ステップ908は、ステップ907において、輝度頻度LNが第1基準画素数L1を超えている場合、すなわち、第1基準輝度値L1以下の画素数が、第1基準画素数L1より多い場合である。このとき、このスライス画像を得た高さ位置は所定測定範囲外と判定し、測定条件設定部33で測定ピッチを測定範囲外ピッチ(粗い測定ピッチ)に設定し、ステップ909に進む。
ステップ907で判定がNoの場合、すなわち、輝度頻度LNが第1基準画素数L1以下の画素数が、第1基準画素数L1以下である場合、現在の高さ位置を所定測定範囲内と判断し、測定条件設定部33で測定ピッチを測定範囲内ピッチ(細かい測定ピッチ)に設定し、ステップ912へ進む。
なお、ここで、設定する測定ピッチは、測定ピッチ取得部32により、レボルバ13に搭載されている複数の対物レンズ7のうち、光軸上に搭載されている対物レンズの対物倍率情報から、対物倍率毎に予め設定されている測定範囲内ピッチと、測定範囲外ピッチとを取得した値である。
上記のように輝度頻度LNと第1基準画素数L1とを比較することで、取込んだスライス画像が、観察試料8の所定測定範囲かどうかの判断を行っている。スライス画像内の第1基準輝度値L1以下の画素数である輝度頻度LNが第1基準画素数L1を超えるということは、例えば図13Aの輝度画像301のように、該スライス画像全体がほぼ低輝度値であることを意味しており、共焦点画像の特徴を考慮すれば、該スライス画像を取込んだ高さ位置の観察試料8の測定平面以外の箇所に焦点位置があると判断できる。
ステップ909では、ステップ906において求めた最大輝度蓄積頻度LMXが第2基準画素数L2を超えているかを比較し、取込みを終了するかの判断を行っている。このように、最大輝度蓄積頻度LMXと第2基準画素数L2とを比較し、計数範囲T2にある画素数を計数することで、全画素内で、観察試料8の測定対象となる測定平面の高さ情報が取得できた画素数がどれだけ検出されたかを判断している。ここで、最大輝度蓄積頻度LMXが第2基準画素数L2を超えるということは、例えば図14Aの最大輝度蓄積画像312のように、観察試料8上のいくつかの測定平面に焦点位置がある状態が検出されたと考えられる。ここで、第2基準画素数L2の値は、取込み時間に応じて変動する閾値であり、ステップ907の条件を満足している時間に応じて、第2基準画素数L2値を減少させることで、取込みが終了できなくなることを防いでいる。判断がNoの場合には、さらにスライス画像の取り込みを継続するため、ステップ912に進む。
ステップ912では、ステップ908、またはステップ911で設定した測定ピッチを測定ピッチ取得部20から得る。また、レボルバ13に搭載されている複数の対物レンズ7のうち、光軸上に搭載されている対物レンズ7の対物倍率情報から、対物倍率毎に予め設定されている基本測定範囲、すなわち、対物レンズ7の倍率に依存するとともに、合焦範囲を含み、しかも三次元画像の生成が可能なように設けられる所定測定範囲を動作メモリ部から得て、Z駆動制御部34によりZレボルバ16の駆動速度を求め、ステップ13へ進む。
ステップ913では、ステップ912で求めたZレボルバ駆動速度でZレボルバ16の高さ位置を観察試料8から離れる上方へと移動させていく。そして、再びステップ902へと進み次のスライス画像取込みを行う。
以上のように取込みを続けて、ステップ909にて最大輝度蓄積頻度LMXが第2基準画素数L2を超えた場合に、取込みを終了しステップ910へと進む。ステップ910では、三次元画像の構築を行い、処理を終了する。
第3の実施の形態において、計数部31が、本発明の画素数係数手段に相当し、測定条件設定部33が、画素数比較手段に相当する。
以上説明したように、第3の実施の形態による共焦点顕微鏡装置によれば、計数部31は、ある高さ位置で取込んだスライス画像における、各画素の輝度が第1基準輝度値L1以下の画素数を輝度頻度LNとして求める。輝度頻度LNが、第1基準画素数L1以下の場合には、測定条件設定部33は、現在の高さ位置を所定測定範囲外と判定し、測定ピッチを測定範囲外ピッチに設定する。輝度頻度LNが、第1基準画素数L1を超えた場合には、現在の高さ位置が所定測定範囲内と判定し、測定ピッチを測定範囲内ピッチに設定する。
一方、各画素毎に最大輝度を蓄積した、最大輝度蓄積画像を作成し、最大輝度が第2基準輝度値L2を超える画素数を最大輝度蓄積頻度LMXとして算出する。最大輝度蓄積頻度LMXが、測定時間に応じて定められた第2基準画素数L2を越える際には、すべての測定対象面を検出したと判定し、処理を終了する。
第3の実施の形態において、計数部31は、本発明の画素数計数手段に相当し、測定条件設定部33は、画素数比較手段に相当する。
以上のように、第3の実施の形態による共焦点顕微鏡装置によれば、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、観察試料の測定対象平面に応じた所定測定範囲と、対象外の所定測定範囲外を区別してそれぞれの測定ピッチを設定できるため、複数段差のある観察試料の対象平面の三次元画像を作成することができ、かつ、スライス画像の取込み時間も短縮することができる。
さらに、第1の実施の形態で行っていた測定範囲と測定ピッチの設定を観察者に行わせることもなく、第2の実施の形態で行っていた測定対象平面を観察画像上で指定するといった操作もなく、自動的に取込みを行うことができるため、画像取込み開始前の測定条件設定時間や、所定測定範囲検出時間をより短縮でき、かつ複数段差のある観察試料に対して測定対象平面の三次元画像を得られる。さらに、高段差の観察試料に対しても、測定ピッチを変更しながらスライス画像の取得を行うため測定時間の短縮できる。
(変形例)
ここで、上記第1から第3の実施の形態の変形例について説明する。上記実施の形態と同様の部分については詳細説明を省略する。本変形例は、第1から第3の実施の形態において、測定範囲外ピッチを用いる際に、図1で説明した共焦点顕微鏡装置100における二次元走査部6において、観察試料に照射されるレーザ光を二次元に走査する間隔を、XY方向のどちらか一方、または両方向に間引いて取込む。このようにすることで、画像サイズが小さくなり、取得する画像データ量を減らすことができ、かつ取込み時間が短縮できる。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採用することができる。例えば、顕微鏡本体1の光学的構成については、共焦点顕微鏡であれば、例えば、LED光源による観察光学系を備えない例など、他の構成でもよい。
上記実施の形態および変形例においては、観察試料8に対し対物レンズ7など光学系を移動させて距離を変化させていたが、観察試料8と対物レンズ7との少なくとも一方を移動させるようにすればよい。
1 顕微鏡本体
2 コントローラ
3 表示部
4 レーザ光源
5 偏光ビームスプリッタ
6 二次元走査部
7 対物レンズ
8 観察試料
10a、10b 結像レンズ
11 ピンホール
13 レボルバ
16 Zレボルバ
12 光検出器
19 測定条件情報指定部
20 測定ピッチ取得部
21 測定条件記憶部
22 Z駆動制御部

Claims (18)

  1. 観察試料の観察面に光を集束して二次元走査するとともに、前記光の光軸方向に集束位置を移動しながら共焦点画像を取得する共焦点顕微鏡装置であって、
    前記観察試料を載置するステージと、
    前記光軸上に配置され、所定の倍率で前記光を前記観察面に集束する少なくとも1つの対物レンズと、
    前記観察試料の所望の前記観察面に前記光を集束させるために前記ステージと前記対物レンズとの距離を所定間隔で変化させる移動手段と、
    前記距離に応じて前記所定間隔を設定する測定条件設定手段と、
    前記測定条件設定手段が設定した前記所定間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記観察面からの反射光を検出する光検出手段と、
    前記所定間隔で変化させた前記距離毎に前記観察面上に前記光を二次元走査することにより前記光検出手段が検出した検出信号に基づき複数の画素よりなる二次元画像を生成する二次元画像生成手段と、
    前記二次元画像生成手段で生成された複数の前記二次元画像を用いて三次元画像を生成する三次元画像生成手段と、
    を有することを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  2. 前記測定条件設定手段は、
    前記距離の所定の上限および所定の下限と、前記距離が前記上限から下限までの所定距離範囲内において前記距離を変化させる第1の間隔と、前記第1の間隔より大きい第2の間隔とを少なくとも1組設定し、
    前記駆動制御手段は、
    前記所定距離範囲内では前記第1の間隔で前記距離を変化させ、前記所定距離範囲外では前記第2の間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡装置。
  3. 前記対物レンズの倍率に応じた第1のレンズ依存間隔と第1のレンズ依存間隔より大きい第2のレンズ依存間隔とを保持する測定間隔記憶手段と、
    前記光軸上に配置された前記対物レンズの倍率を検出し、前記測定間隔記憶部から前記対物レンズの倍率に応じた前記第1のレンズ依存間隔と前記第2のレンズ依存間隔とを取得する測定間隔取得手段と、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    前記測定間隔取得手段が取得した前記第1のレンズ依存間隔を前記第1の間隔として設定し、前記第2のレンズ依存間隔を前記第2の間隔として設定することを特徴とする請求項2に記載の共焦点顕微鏡装置。
  4. 前記測定条件設定手段は、
    前記距離の前記上限、前記下限、前記第1の間隔、および前記第2の間隔を設定するための画面を表示する設定画面表示手段、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の共焦点顕微鏡装置。
  5. 前記設定画面表示手段で設定された前記上限、前記下限、前記第1の間隔、および前記第2の間隔を測定条件として記憶する測定条件記憶手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の共焦点顕微鏡装置。
  6. 前記測定条件設定手段は、前記測定条件記憶手段から前記測定条件を読込み、
    前記駆動制御手段は、読込んだ前記測定条件に応じて前記移動手段を駆動制御することを特徴とする請求項5に記載の共焦点顕微鏡装置。
  7. 前記観察試料において、少なくとも一点の測定指示点を指定する測定指示点指定手段と、
    各々の前記測定指示点に前記光を集束させる場合の前記距離を少なくとも1つの合焦距離として計測する合焦距離計測手段と、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    少なくとも1つの前記合焦距離に応じて前記所定間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡装置。
  8. 前記測定条件設定手段は、
    前記距離の上限および下限と、前記距離が前記上限から下限までの所定距離範囲内において前記距離を変化させる第1の間隔と、前記第1の間隔より大きい第2の間隔とを少なくとも1組設定し、
    前記駆動制御手段は、
    前記所定距離範囲内では前記第1の間隔で前記距離を変化させ、前記所定距離範囲外では前記第2の間隔で前記距離を変化させるように前記移動手段を駆動制御することを特徴とする請求項7に記載の共焦点顕微鏡装置。
  9. 前記対物レンズの倍率に応じた第1のレンズ依存間隔と第2のレンズ依存間隔とを保持する測定間隔記憶手段と、
    前記光軸上に配置された前記対物レンズの倍率を検出し、前記測定間隔記憶部から前記対物レンズの倍率に応じた前記第1のレンズ依存間隔と前記第2のレンズ依存間隔とを取得する測定間隔取得手段と、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    前記測定間隔取得手段が取得した前記第1のレンズ依存間隔を前記第1の間隔として設定し、前記第2のレンズ依存間隔を前記第2の間隔として設定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の共焦点顕微鏡装置。
  10. 前記観察面を表示する観察面表示手段と、
    前記観察面表示手段において、前記観察面上の少なくとも1点を特定する測定指示点特定手段と、
    をさらに有し、
    前記測定指示点指定手段は、前記測定指示点特定手段により特定された前記点を測定指示点として指定することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の共焦点顕微鏡装置。
  11. 前記測定指示点を記憶する測定指示点記憶手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7から請求項10に記載の共焦点顕微鏡装置。
  12. 前記合焦距離を記憶する合焦距離記憶手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の共焦点顕微鏡装置。
  13. 前記合焦距離を含む前記距離の範囲であって、合焦状態である範囲を合焦範囲として検出する合焦範囲検出手段、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    前記合焦範囲の最大距離に所定距離を加えた距離を前記上限として設定し、
    前記合焦範囲の最大距離から所定距離を減じた距離を前記下限として設定することを特徴とする請求項8に記載の共焦点顕微鏡装置。
  14. 前記三次元画像生成手段が前記三次元画像を生成可能な最低数の前記平面画像を得るために必要な最低の前記所定距離範囲を最低距離範囲として記憶する最低距離範囲記憶手段、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    設定された前記所定距離範囲が前記最低距離範囲記憶手段に記憶された前記最低距離範囲より小さい場合には、前記所定距離範囲を前記最低距離範囲に一致させるように、前記上限および前記下限を設定変更することを特徴とする請求項7から請求項13のいずれか一項に記載の共焦点顕微鏡装置。
  15. 前記平面画像を構成する各前記画素の輝度を所定の輝度しきい値と比較し、前記輝度しきい値以下の画素数を輝度しきい値以下画素数として計数する画素数計数手段、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    前記輝度しきい値以下画素数に応じて、前記距離を変化させる所定間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡装置。
  16. 前記輝度しきい値以下画素数と所定の画素数しきい値とを比較する画素数比較手段、
    をさらに有し、
    前記測定条件設定手段は、
    前記画素数比較手段の比較結果に応じて、前記距離を変化させる所定間隔を設定することを特徴とする請求項15に記載の共焦点顕微鏡装置。
  17. 前記測定条件設定手段は、
    前記輝度しきい値以下画素数が前記画素数しきい値以下の場合には、前記距離を変化させる所定間隔を第1の間隔に設定し、
    前記輝度しきい値以下画素数が前記画素数しきい値より大きい場合には、前記所定間隔を第1の間隔より大きい第2の間隔に設定することを特徴とする請求項16に記載の共焦点顕微鏡装置。
  18. 前記二次元走査は、変更可能な所定の間隔で行うことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の共焦点顕微鏡装置。
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