JP5191265B2 - 光学顕微鏡装置及び光学顕微鏡用データ処理装置 - Google Patents

光学顕微鏡装置及び光学顕微鏡用データ処理装置 Download PDF

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本発明は、共焦点顕微鏡、微分干渉顕微鏡、デジタルマイクロスコープなどの光学顕微鏡に関し、特に、そのデータ処理を含む光学顕微鏡装置及び光学顕微鏡用のデータ処理装置に関する。
例えば共焦点顕微鏡は、取得した試料の表面の三次元画像を表示する表示機能や、その凹凸を計測する計測機能などを有し(例えば特許文献1、2)、取り込んだ画像を画像処理して2値データ化する、計測処理する等の後処理が行われる。
光学顕微鏡は製品の検査などに多用されており、この光学顕微鏡からの出力データを処理するデータ処理装置において、例えば量産品の検査では、後処理を一括して且つ同じ条件で実施するテンプレート処理が行われているが、その前段階においてマッチングが行われる。マッチングは、基準画像における所望の領域の特徴に基づいて、検査対象の画像(「対象画像」)の類似領域を探索し、この類似領域同士が同じ位置となるように、対象画像を調整する処理が必要とされる。
従来一般的に、パターンマッチングでは、二次元平面内で対象画像の位置を調整することが知られている。これを座標で説明すれば、従来のパターンマッチングでは(x, y,θ)に関する調整が行われていた。
特開2008−32995号公報 特開2008−52177号公報
例えば楕円柱形状の製品が使用によって一部が摩耗する場合、この摩耗の度合いを光学顕微鏡で計測したいという要請に対して、従来のパターンマッチングでは(x, y,θ)に関する平面内での調整であるため、基準画像と対象画像との間に高さ(z)方向の位置ズレが発生すると、この摩耗の程度を正確に計測できない。このことから、ユーザはz位置を調整する必要があり、この煩雑な作業に手間を要していた。
本発明の目的は、テンプレートによる三次元の計測や画像処理を可能にするためにパターンマッチングに高さ位置の補正機能を付加した光学顕微鏡装置を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の一つの観点によれば、
試料の表面形状を三次元的に測定可能な光学顕微鏡装置であって、パターンマッチングの前段階でテンプレート処理を行うことのできる光学顕微鏡装置において、
該光学顕微鏡装置の測定の基準となるテンプレート基準画像に基づく処理条件を記憶する処理条件記憶手段と、
前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第1領域であって、特徴量を抽出するための第1領域と、該第1領域とは別に前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第2領域であって、高さ情報を抽出するための第2領域とを、前記テンプレート基準画像に関して設定するROI設定手段と、
該ROI設定手段により設定された前記第1領域内の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
対象物の対象画像において、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像を前記特徴量抽出手段により抽出した特徴量に基づいて探索する画像探索手段と、
該画像探索手段により探索された前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像の位置が、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像の二次元位置と同じ二次元位置になるように前記対象画像の位置を補正する二次元位置補正手段と、
前記テンプレート基準画像において設定された前記特徴量を抽出する前記第2領域の画像の高さ情報を抽出する高さ情報抽出手段と、
該高さ情報抽出手段により抽出された高さ情報に基づいて、前記ROI設定手段で設定した前記テンプレート基準画像の前記領域の画像と、前記対象画像において前記ROI設定手段で設定した第2領域の画像と類似した画像の位置とが一致するように、前記対象画像の高さ情報を補正する高さ情報補正手段と、
前記位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により二次元位置及び高さ情報が補正された前記対象画像に対して、前記処理条件記憶手段に記憶された前記処理条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴とする光学顕微鏡装置を提供することにより達成される。
上記技術的課題は、本発明の他の観点によれば、
試料の表面形状を三次元的に測定可能な光学顕微鏡に用いられるデータ処理装置であって、パターンマッチングの前段階でテンプレート処理を行うことのできる光学顕微鏡装置用データ処理装置であって、
前記光学顕微鏡の測定の基準となるテンプレート基準画像に基づく処理条件を記憶する処理条件記憶手段と、
前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第1領域であって、特徴量を抽出するための第1領域と、該第1領域とは別に前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第2領域であって、高さ情報を抽出するための第2領域とを、前記テンプレート基準画像に関して設定するROI設定手段と、
該ROI設定手段により設定された前記第1領域内の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
対象物の対象画像において、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像を前記特徴量抽出手段により抽出した特徴量に基づいて探索する画像探索手段と、
該画像探索手段により探索された前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像の位置が、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像の二次元位置と同じ二次元位置になるように前記対象画像の位置を補正する二次元位置補正手段と、
前記テンプレート基準画像において設定された前記第2領域の画像の高さ情報を抽出する高さ情報抽出手段と、
該高さ情報抽出手段により抽出された高さ情報に基づいて、前記ROI設定手段で設定したテンプレート基準画像の前記領域の画像と、前記対象画像において前記ROI設定手段で設定した前記第2領域の画像と類似した画像の位置とが一致するように、前記対象画像の高さ情報を補正する高さ情報補正手段と、
前記位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により二次元位置及び高さ情報が補正された前記対象画像に対して、前記処理条件記憶手段に記憶された前記処理条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴とする光学顕微鏡用データ処理装置を提供することにより達成される。
すなわち、図1を参照して本発明を具体的に説明すると、ユーザが指定した領域(「基準ROI」)を基準画像に設定し(S1)、次いで、基準ROIの画像(「基準ROI画像」)の特徴量を抽出して(S2)、この特徴量に基づいて、対象画像において基準画像のROIに相当する領域の画像(「対象ROI画像」)を探索し(S3)、そして、この対象ROI画像と基準ROI画像とが二次元平面で同じになるように対象画像全体のx位置、y位置、θ位置を補正する(S4)。次に、基準ROI画像の高さ平均を抽出し(S5)、そして、対象画像において、対象ROI画像の高さ平均が基準ROI画像の高さ平均と同じになるように対象画像全体を補正する(S6)。この一連の処理によって、基準画像と対象画像とは高さを含めて位置が一致する。
上記ステップS1における基準ROI画像の設定に関し、特徴量を含んだ領域をユーザに指定させて、これに基づいて第1基準ROIを設定すると共に、高さ情報を取得するに適した領域に関する第2基準ROIをユーザに指定させて、これに基づいて第2基準ROIを設定してもよい。そして、ステップS4では、第1基準ROI画像とこれに対応する第1対象ROI画像に基づいて対象画像全体のx位置、y位置、θ位置を補正し、これが完了したら、第2基準ROI画像及びこれに対応する第2対象ROI画像に基づいて対象画像全体の高さ位置(Z位置)を補正するようにしてもよい。このように基準ROIを使い分けて、第1基準ROIでは、二次元的な位置合わせに適した特徴量を含んだ領域をユーザに指定させることができ、他方、第2基準ROIでは、高さ情報を取得するのに適した領域をユーザに指定させることができる。特に、この第2基準ROIでは、例えば、摩耗度合いを計測する場合に、ユーザは、この摩耗し易い部位を避けて、第1、第2基準ROIを指定することができる。
このようにして対象画像を基準画像と高さを含めて位置を合致させることで、検査対象の対象画像は、基準画像に対して設定したテンプレートを使ってフィルタなどの画像処理や各種の計測処理等の後処理を実行させることができる。例えば、量産品の三次元検査や、使用により摩耗する製品の摩耗度合いを、テンプレートを使って計測できるだけでなく、その体積や摩耗した表面積を計測することができ、更に、摩耗の程度を立体画像でモニタに表示することができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図2は本発明を適用可能な共焦点顕微鏡の構成図である。図2を参照して、共焦点顕微鏡10は、レーザー光源12を有し、レーザー光源12からの供給される単一波長光はX-Yスキャン光学系14を経由した後に第1ハーフミラー16で反射されてステージ18上の試料Mに差し向けられ、そして対物レンズ20を通じて試料Mの表面に照射される。
試料Mの反射光は第1ハーフミラー16で反射され、そして第2ハーフミラー22で反射された後に第1結像レンズ24で焦点の合った光だけが、共焦点絞りとしてのピンホール26を通過して、このピンホール26を通過した反射光が受光素子28に入力される。
共焦点顕微鏡10は、また、白色光源30を備え、この白色光源30からの白色光は、第1ハーフミラー16と対物レンズ20との間に配設された第3ハーフミラー32によって試料Mを照射することが可能である。
共焦点顕微鏡10は、また、カラーCCDカメラ34を備え、第1ハーフミラー16を通過した光を第2結像レンズ36で結像した像をカラーCCDカメラ34で撮像することが可能である。
点光源であるレーザー光源12から出射された光はX-Yスキャン光学系14を介して観察視野内を走査位置単位に分割してX-Y走査され、受光素子28は走査位置毎の反射光を検出する。また、対物レンズ20は矢印で示すようにZ軸方向(光軸方向)に駆動され、各走査位置毎にZ軸方向に焦点位置を変化させて対物レンズ20の各Z軸位置の反射光が検出される。また、白色光源30の反射光はカラーCCDカメラ34で検出され、各走査位置毎に、レーザー光源12を用いて検出した焦点位置での試料Mの色情報を検出することができる。
受光素子28及びカラーCCDカメラ34はコンピュータ40に接続され、コンピュータ40で処理された情報はモニタ42に表示可能である。
図3は、実施例に関連したマッチング処理の一例を説明するためのフローチャートである。このマッチング処理に先立って、量産品の基準となる基準画像がメモリに記憶され、また、検査対象の画像もメモリに記憶されている。図3を参照して、先ずステップS101において、例えば摩耗する前の新品部品の画像である基準画像のファイルを開き、そして、ユーザは、この基準画像に対して特徴点を含む領域(ROI)を矩形フレームで指定する。図4は、基準画像に対して矩形フレームによってROIを指定するためにモニタ42に表示される画面を示す。このROIを指定するための画面は、図4に図示の矩形フレームの大きさ及びその位置をマウスなどの入力手段によって変えることによりROIの範囲及び位置を指定することができる。そして、図4に図示の画面を使って矩形フレームでROIを指定すると、ROIの画像(基準ROI画像)が基準画像から切り出されると共に基準ROI画像のZ値の平均である高さ平均が演算され、この高さ平均は基準ROI画像と共にメモリに記憶される(図3のS102)。
次にステップS103で検査対象の対象画像を開くと、ステップS104でメモリから基準ROI画像の読み込み、そして、正規化関数法に従って基準ROI画像の特徴量との比較によって対象画像内のROI画像に対応する部分の探索が実行される(S105)。この探索の結果、基準ROI画像に相当する対象画像の部分の画像(対象ROI画像)が発見できたときには、ステップS106からステップS107に進んで、対象ROI画像の位置(x,y,θ)が基準ROI画像の位置と同じ値になるように対象画像全体の位置(x,y,θ)を補正する。また、この対象画像全体の位置を補正する際にサブピクセル単位で線形補間によって画素間が埋められる(S108)。この二次元平面での補正の次に、補正後の対象画像の対象ROI画像の高さ平均(z値の平均)が基準ROI画像の高さ平均と同じ値となるように対象画像の高さ情報が補正される(S109)。
他方、ステップS106においてNO、つまり対象ROIが発見できなかったときにはステップS110に進んで図5に図示のモニタ表示画面を使ってユーザの手で対象画像の二次元平面(x,Y,θ)の補正が行われ、この手動による補正が終わったら上記ステップS108に進む。
なお、図5に図示のモニタ42の表示画面には、基準画像と対象画像とが重畳して表示され、そして、水平線及び垂直線で示すX-Z断面プロファイルライン及びY-Z断面プロファイルラインを上下又は左右に移動させることで、図5に図示のように当該プロファイルライン上のX-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルがモニタ42に表示される。また、モニタ42に表示のX-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルでは、基準画像と対象画像の高さが一致している部分、基準画面の方が対象画像よりも高い部分、基準画面の方が対象画像よりも低い部分が、それぞれ異なる色で表示され、これによりユーザは、モニタ42のX-Z断面ファイル、Y-Z断面プロファイルの表示を見ることで、その一致、不一致、また、どちらが高いか又は低いかを色によって知ることができる。
図5に図示のマニュアル補正画面において、「オフセット・回転角度調整」において「自動設定」を選択したときには、X-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルに表示の基準画面と対象画面との相違部分が小さくなるように自動調整が実行され、この自動調整が完了すると直ちに対象画面と基準画面との重畳表示及びX-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルの表示が更新される。ユーザは、自動調整後の表示を見て、調整が不足しているとき、つまり対象画面と基準画面との位置合わせが不完全であれば、位置(x,y,θ)に関してその調整量を入力することでユーザによる微調整を行うことができる。勿論、このユーザの設定による微調整の結果は、ユーザの設定に基づく微調整処理が終わった直後に対象画面と基準画面との重畳表示及びX-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルの表示が更新される。したがって、ユーザは画面のX-Z断面プロファイル、Y-Z断面プロファイルの色によって対象画面と基準画面との位置合わせが完了したか否かを知ることができ、不足するようであれば、x値、y値、θに関してその調整量を再入力すればよい。
図6は変形例を示す。変形例では、図1のフローの変形例として前述したように第1、第2の基準ROIを指定して(図6のS122、S123)、第1基準ROIによって二次元的な位置合わせを行い(図6のS128)、そして、第2基準ROIによって高さに関する位置合わせを行うようにしてある(図6のS132)。
変形例である図6を参照して、先ずステップS121において基準画像のファイルを開き、そして、ユーザは、この基準画像に対して検査対象となる領域(第1ROI)及び高さを検出するための領域(第2ROI)を第1矩形フレームで指定すると、この第1ROIの画像(第1ROI画像)が基準画像から切り出されると共にメモリに記憶される(S122)。
また、基準画像に対して高さを検出するための領域(第2ROI)を第2矩形フレームで指定すると、この第2ROIの画像の高さの平均が演算され、そして、基準画像から切り出した第2ROIの画像(第2ROI画像)と一緒に高さの平均値がメモリに記憶される(S123)。
次にステップS124で検査対象の対象画像を開くと、ステップS125でメモリから第1基準ROI画像の読み込みが行われ、そして、正規化関数法に従って第1基準ROI画像の特徴量との比較によって対象画像において、第1基準ROI画像に対応する部分(第1対象ROI)の探索が実行される(S126)。この探索の結果、第1基準ROI画像に相当する対象画像の部分の画像(第1対象ROI画像)が発見できたときには、ステップS127からステップS128に進んで、第1対象ROI画像の位置(x,y,θ)が第1基準ROI画像の位置と同じ値になるように対象画像全体の位置(x,y,θ)を補正する。また、この対象画像全体の位置を補正する際にサブピクセル単位で線形補間によって画素間が埋められる(S129)。
上記の二次元平面での補正が終わると、次のステップS130で、メモリから第2基準ROI画像及び高さ平均値の読み込みが行われ、そして、次のステップS131において、対象画像において、第2基準ROI画像に対応する部分の画像(第2対象ROI画像)の高さ平均が演算される(S131。そして、次のS132で、第2対象ROI画像の高さ平均が第2基準ROI画像の高さ平均と同じになるように対象画像の高さ情報(z値)が補正される(S132)。
他方、ステップS127においてNO、つまり第1対象ROIが発見できなかったときにはステップS133に進んで、上記図3のステップS106で説明したユーザの手による補正が行われる。
変形例のように第1、第2のROIを設定することから、ユーザは、二次元的な位置合わせに適した領域つまりエッジなどの典型的な特徴量を含む第1ROIとして指定し、他方、高さの位置合わせに適した領域を第ROIとして指定することができる。換言すれば、摩耗の程度を計測する場合に、ユーザは、ROIを指定するのに、摩耗し易い領域を避けて第1、第2のROIを指定するのに都合が良く且つ基準画像と対象画像との高さ位置を含めた位置合わせが容易になる。
図3又は図6の以上の処理により、対象画像は基準画像と高さ位置を含む同一の位置(x,Y,z,θ)に位置合わせすることができ、その結果、例えば図7の基準画像の断面プロファイル及びその計測結果と、図8の対象画像の断面プロファイルとその計測結果とを対比して図9に示すように基準画像と対象画像との高さの差分画像を生成することができる。図9では、対象画像が基準画像よりも高い部分と低い部分とが、両画像が同じ高さの部分とは異なる色で表示される。また、高い部分と低い部分とが異なる色で表示される。したがって、この色の違いによって、ユーザはモニタ42の差分画像を見るだけで、その高さの相違を一見して知ることができる。
図10は、変形例に関連したマッチング処理の一例を説明するためのフローチャートである。このマッチング処理においても量産品の基準となる基準画像がメモリに記憶され、また、検査対象の画像もメモリに記憶されていることを前提にしている。図10を参照して、ステップS201において、矩形フレームにより基準ROIを指定し、該基準ROI画像の高さ平均を演算する。そして、次のステップS202において、基準画像から基準ROIを切り出してメモリに記憶させる。比較したい対象画像に対して、次のステップS203において、メモリから読み込んだ基準ROI画像の特徴量に基づいて正規化相関法による探索が実行され、この探索が終わると対象画像の位置補正が行われる。
正規化相関法による探索は、先ずステップS301において、基準ROI画像及び対象画像がグレースケールに変換されて、基準ROI画像によるテンプレート画像及びグレースケールの対象画像が生成され、このグレースケールの画像の解像度をステップS302で下げて縮小した後に、粗い精度、例えば対象画像を5度刻みで回転させながら基準ROI画像との正規化相関係数が計算され、この計数が最も高い座標位置とその時の角度が検出される。そして次にステップS303において、テンプレート画像に相当する部分において細かい精度で正規化相関係数が求められ、対象ROIの詳細位置(x,y,θ)が検出される。
上記ステップS203に戻って、対象画像の高さ位置の補正量が演算され、そして、二次元の位置(x,y,θ)の補正量に基づいて次のステップS204で、基準画像の基準ROI画像と対象画像のROI画像とが高さ位置を含めて位置が一致するように対象画像全体の位置補正が行われる。そして、この補正後の対象画像はその座標と共にメモリに記憶される(S205)。次に、この粗調整した対象画像をモニタ42に表示して、ユーザが必要と考えたときには、図6を参照して説明した表示画面を使って手動により微調整が行われ、この微調整後の補正値によって対象画像全体を位置補正した後に、この最終補正後の対象画像は、その座標と共にメモリの更新が行われる(S207)。
上記の手順で基準画像に対して対象画像の位置合わせが完了したときには、図11に示すように、基準画像と補正後の対象画像によって高さの差分画像を生成することができ(S401)、この差分画像をモニタ42に表示(図9)できる他に差分領域の体積や表面積、最大差分高さ、平均差分高さなどの計測処理や、その結果をメモリに記憶すると共にモニタ42に表示することができる。
また、上記の手順で基準画像に対して対象画像の位置合わせが完了したときには、図12に示すように、基準画像に対して、プロファイルの計測などの計測処理(S501)を行って、その結果をメモリに記憶(S502)する他に、その計測条件、例えばプロファイルの計測であればプロファイルの開始点、終了点などのテンプレートをメモリに保存(S503)しておき、この基準画像に関して設定した計測条件(テンプレート)をそのまま対象画像の計測条件として設定して、補正後の対象画像に対してプロファイルなどの計測処理(S504)を実行してその計測結果をメモリに記憶させることができる。
本発明の概念を説明するためのフローチャートである。 本発明が適用可能な共焦点顕微鏡の概略構成図である。 第1実施例に関するフローチャートである。 ユーザが基準画像に対して設定するROIを指定するときに使用するモニタの画面を示す図である。 ユーザが手動で基準画像に対して対象画像を位置合わせするときに使用するモニタの画面を示す図である。 図3のフローチャートの変形例である。 基準画像に関する情報を説明するための図である。 基準画像に対して位置合わせした後の対象画像に関する情報を説明するための図である。 基準画像と対象画像の差分画像を表示したモニタを示す図である。 変形例のマッチング処理を説明するための図である。 基準画像と、これに対して位置合わせした対象画像を使って差分画像を作成し、また、計測する処理を説明するための図である。 基準画像に対して設定したテンプレートを使って参照画像を計測する処理を説明するための図である。

Claims (12)

  1. 試料の表面形状を三次元的に測定可能な光学顕微鏡装置であって、パターンマッチングの前段階でテンプレート処理を行うことのできる光学顕微鏡装置において、
    該光学顕微鏡装置の測定の基準となるテンプレート基準画像に基づく処理条件を記憶する処理条件記憶手段と、
    前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第1領域であって、特徴量を抽出するための第1領域と、該第1領域とは別に前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第2領域であって、高さ情報を抽出するための第2領域とを、前記テンプレート基準画像に関して設定するROI設定手段と、
    該ROI設定手段により設定された前記第1領域内の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    対象物の対象画像において、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像を前記特徴量抽出手段により抽出した特徴量に基づいて探索する画像探索手段と、
    該画像探索手段により探索された前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像の位置が、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像の二次元位置と同じ二次元位置になるように前記対象画像の位置を補正する二次元位置補正手段と、
    前記テンプレート基準画像において設定された前記特徴量を抽出する前記第2領域の画像の高さ情報を抽出する高さ情報抽出手段と、
    該高さ情報抽出手段により抽出された高さ情報に基づいて、前記ROI設定手段で設定した前記テンプレート基準画像の前記領域の画像と、前記対象画像において前記ROI設定手段で設定した第2領域の画像と類似した画像の位置とが一致するように、前記対象画像の高さ情報を補正する高さ情報補正手段と、
    前記位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により二次元位置及び高さ情報が補正された前記対象画像に対して、前記処理条件記憶手段に記憶された前記処理条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴とする光学顕微鏡装置。
  2. 前記高さ情報抽出手段が、前記ROI設定手段による設定された第2領域の画像の高さ情報の平均値によって該第2領域の高さ情報を抽出し、
    前記高さ情報補正手段が、前記高さ情報抽出手段によって抽出された前記平均値と、前記対象画像において前記画像探索手段によって探索された画像の高さ情報の平均値とが一致するように前記対象画像の高さ情報を補正する、請求項1に記載の光学顕微鏡装置。
  3. 前記二次元位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により補正された前記対象画像の所望のプロファイルライン上の断面プロファイルを生成する断面プロファイル生成手段と、
    該断面プロファイル生成手段により生成された前記断面プロファイルを表示する表示手段とを更に有する、請求項1又は2に記載の光学顕微鏡装置。
  4. 前記表示手段が、前記対象画像の断面プロファイル表示において、前記テンプレート基準画像とは異なる高さ情報の部分を、前記テンプレート基準画像と同じ高さ情報の部分と区別して表示する、請求項に記載の光学顕微鏡装置。
  5. 前記表示手段が、前記対象画像の断面プロファイル表示において、前記テンプレート基準画像よりも高位の高さ情報の部分を、前記テンプレート基準画像よりも低位の高さ情報の部分とは区別して表示する、請求項に記載の光学顕微鏡装置。
  6. 前記表示手段が、色の違いによって、前記テンプレート基準画像よりも高位の高さ情報の部分を、前記テンプレート基準画像よりも低位の高さ情報の部分とは区別して表示する、請求項4又は5に記載の光学顕微鏡装置。
  7. 前記二次元位置補正手段による前記対象画像の二次元位置の補正及び前記高さ情報補正手段による前記対象画像の高さ情報補正を完了した後の前記対象画像に対して、ユーザのマニュアル操作による二次元位置の補正及び高さ情報の補正を受け付ける手動補正手段を更に有し、
    該手動補正手段によりユーザのマニュアル操作によって前記対象画像の二次元位置及び高さ情報の補正が行われたときには、該マニュアル補正に追従して、該マニュアル補正後の前記対象画像の断面プロファイルが前記表示手段に表示される、請求項4〜6のいずれか一項に記載の光学顕微鏡装置。
  8. 前記位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により補正された前記対象画像の高さ情報と、前記テンプレート基準画像の高さ情報との差分画像を生成する差分画像生成手段を更に有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の光学顕微鏡装置。
  9. 前記手動補正手段によりユーザのマニュアル操作によって前記対象画像の二次元位置及び高さ情報の補正が行われたときに、該マニュアル補正後の前記対象画像の高さ情報と、前記テンプレート基準画像の高さ情報との差分の画像を生成する差分画像生成手段を更に有する、請求項に記載の光学顕微鏡装置。
  10. 前記表示手段が、前記差分画像の表示において前記対象画像が前記テンプレート基準画像よりも低い部分と高い部分とを色分けして立体画像で表示する、請求項8又は9に記載の光学顕微鏡装置。
  11. 前記差分画像の体積及び/又は表面積を測定する測定手段を更に有する、請求項8〜10のいずれか一項に記載の光学顕微鏡装置。
  12. 試料の表面形状を三次元的に測定可能な光学顕微鏡に用いられるデータ処理装置であって、パターンマッチングの前段階でテンプレート処理を行うことのできる光学顕微鏡装置用データ処理装置であって、
    前記光学顕微鏡の測定の基準となるテンプレート基準画像に基づく処理条件を記憶する処理条件記憶手段と、
    前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第1領域であって、特徴量を抽出するための第1領域と、該第1領域とは別に前記テンプレート基準画像においてユーザにより指定された第2領域であって、高さ情報を抽出するための第2領域とを、前記テンプレート基準画像に関して設定するROI設定手段と、
    該ROI設定手段により設定された前記第1領域内の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    対象物の対象画像において、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像を前記特徴量抽出手段により抽出した特徴量に基づいて探索する画像探索手段と、
    該画像探索手段により探索された前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像と類似した画像の位置が、前記ROI設定手段で設定した前記第1領域の画像の二次元位置と同じ二次元位置になるように前記対象画像の位置を補正する二次元位置補正手段と、
    前記テンプレート基準画像において設定された前記第2領域の画像の高さ情報を抽出する高さ情報抽出手段と、
    該高さ情報抽出手段により抽出された高さ情報に基づいて、前記ROI設定手段で設定したテンプレート基準画像の前記領域の画像と、前記対象画像において前記ROI設定手段で設定した前記第2領域の画像と類似した画像の位置とが一致するように、前記対象画像の高さ情報を補正する高さ情報補正手段と、
    前記位置補正手段及び前記高さ情報補正手段により二次元位置及び高さ情報が補正された前記対象画像に対して、前記処理条件記憶手段に記憶された前記処理条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴とする光学顕微鏡用データ処理装置。
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