JP2012019294A - 画像形成装置及びプリント出力良否判定方法 - Google Patents

画像形成装置及びプリント出力良否判定方法 Download PDF

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泰光 清水
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政博 北山
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勇治 曽根
Shota Miyajima
将太 宮島
Koichi Irie
孝一 入江
Shigehito Miyauchi
茂人 宮内
Hyong-Wui
偉 荊
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Abstract

【課題】 ユーザーの意図しないプリント出力となった原因が画像形成部における機器の異常を含めた機器条件によって生じたものであるか否かが分かる形でプリント出力の良否を判定できるようにする。
【解決手段】 複写原稿を読取り(S101)、入力された画像にプリント出力用の画像データとしての処理を施しメモリ展開し(S102)、印刷に用いる(S104)。印刷により紙媒体に形成された画像をスキャナで読取り(S105)、再生した画像データをメモリ展開し(S106)、S102でメモリ展開した出力用画像データと比較する(S107)。両者に違いがあれば、出力手段(プロッタ)で生じる機器の異常等が原因で適正な出力が得られなかったと推定でき、比較結果にもとづいて出力良否の判定を行う(S108)。適正な出力であれば出力に対する課金処理を行い(S109)、出力が不良であれば、操作部で警告表示を行う(S110)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像データを用いて紙媒体に画像をプリント出力する画像形成装置(例えば、プリンタ、複合機:MFP等)に関し、より詳しくは、外部から入力された画像データをもとに、ユーザー等が設定する付加的な処理条件に従って行われるプリント出力が適正に行われたか、その良否を判定する機能を有する画像形成装置及びプリント出力良否判定方法に関する。
今日、電子データ化された画像をもとに紙媒体上に画像を形成(プリント出力)する画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機(MFP)等として広く普及している。
この種の画像形成装置は、もとにする画像データが同じでも、画像形成部(プロッタ)の機器条件が異なること等によって、紙媒体上に形成される画像が変化する可能性がある。このため、紙媒体上に形成すべき画像のもとになる画像データと印刷後の紙媒体上の画像の異同を確認することにより画像出力が適正に行われたか否かを確認する方法が用いられている。この方法を採用する従来技術として、例えば、特許文献1を示すことができる。この従来例では、印刷後の紙媒体上の画像をスキャナで読取ることで画像データに戻されたデータと印刷に用いたもとの画像データとを比較し、データ間の異同を判断することで、印刷不良の有無を判定する方法が提案されている。
ただ、同じ画像データにもとづいても、ユーザーの入力操作等で設定の変更が可能な処理条件に従って、もとの画像データに付加的な処理が施され、それぞれのプリント出力用データが作成されること、また、こうした処理に加え、画像形成部の固有の機器特性や設定等による機器の動作条件の違い或いは機器に発生する異常等によって、紙媒体上に形成される画像が変わってくる。
このような出力画像を変化させる要因が存在するなかで、ユーザーの意図しない画像が出力された場合、ユーザーが求める出力を得るには、どのような対応をとればよいかを見極めるためには、この出力結果をもたらした原因を知る必要がある。
意図しない出力結果の原因の1つは、ユーザー等の設定によるものがある。この場合、設定をし直すことにより要求を満たすことが可能になる。また、機器に発生する異常であれば、異常の原因を除く、即ち正常な動作状態に修復することで、ユーザーが求める出力を得ることができる。
ところで、プリント出力により作成される印刷物に対して課金をする機能を持つ画像形成装置が従来から利用されている。印刷物に対して課金をする場合、印刷ミス(広義には、ユーザーの意図しない画像出力となること)に対する費用の負担が契約によっては、ユーザーの負担となることがあり、その際に印刷ミスの原因を現状では目視でサービスマンが判断し、その結果によって負担が決められる。つまり、印刷ミスが画像形成装置の機器条件、特に機器の異常によって生じたものであるか否か客観的に検証し、その原因を明らかに示すことなく、ユーザーの負担が決められるといったことが起こり得る。このため、費用負担をめぐって生じるトラブルを防ぎきれない。
なお、特許文献1の印刷不良の判定は、もとの画像データに付加的な処理が施され、それぞれのプリント出力用データが作成されるというデータ処理過程を考慮していないので、画像形成部(プロッタ)の機器条件の違い(機器の異常を含む)によって生じた印刷ミスであることを特定して検証を行うための手段を提供するものではない。
本発明は、従来技術において生じる上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザーの意図しないプリント出力となった原因が画像形成部(プロッタ)における機器の異常を含めた機器条件によって生じたものであるか否かが分かる形でプリント出力の良否を判定できるようにすることにある。
本発明は、入力された画像データに対し指示される処理条件に従ってプリント出力用の処理を施す出力用データ処理手段と、前記出力用データ処理手段によって処理されたデータを記憶する出力用データ記憶手段と、前記出力用データ記憶手段に記憶された画像データをもとに紙媒体に画像を形成する画像形成手段と、紙媒体に形成された画像を読取り、画像データとして出力する画像読取手段と、前記画像形成手段によって形成された画像を前記画像読取手段によって読取り、得られる画像データと前記画像形成手段が当該画像の形成に用いた画像データを比較する画像データ比較手段と、前記画像データ比較手段の比較結果をもとにプリント出力の良否を判定する手段とを有することを特徴とする。
本発明は、プリント出力の良否を判定する方法であって、入力された画像データに対し指示される処理条件に従ってプリント出力用の処理を施す出力用データ処理工程と、前記出力用データ処理工程で処理されたデータを記憶部に記憶する出力用データ記憶工程と、前記出力用データ記憶工程で記憶された画像データをもとに紙媒体に画像を形成する画像形成工程と、前記画像形成工程で紙媒体に形成された画像を読取り、画像データとして出力する画像読取工程と、前記画像読取工程で読取られた画像データと前記画像形成工程で当該画像の形成に用いた画像データを比較する画像データ比較工程と、前記画像データ比較工程で得られる比較結果をもとにプリント出力の良否を判定する工程とを有することを特徴とする。
ユーザーの意図しないプリント出力となった原因が画像形成部(プロッタ)における機器の異常を含めた機器条件によって生じたものであるか否かが分かるので、ユーザーが意図する出力を得るためにとるべき対応処置を容易に実行することができる。また、プリント出力により作成される印刷物に対して課金をする機能を持つ画像形成装置において、印刷ミス時に従来生じた費用負担をめぐって生じるトラブルを防ぐことが可能になる。
本発明に係る画像形成装置の実施形態としての複合機(MFP)の全体構成を示す概略図である。 図1に示したMFPにおける操作部の1例を示す。 図1に示したMFPにおけるデータ処理系のハードウェア構成を示すブロック図である。 エンジン部における画像データの処理系の機能ブロックを示す図である。 スキャナ及びプロッタを有するエンジン部とPCIバスで接続されたASICのローカルメモリに対する入出力画像のデータ転送機能を説明する図である。 プリント出力の良否判定を伴う複写機能利用時における出力制御フローを示す図である。
本発明に係る画像形成装置の実施形態を添付する図面に基づき説明する。
以下に示す実施例は、本発明の画像形成装置をネットワークに接続可能な複合機(MFP)に適用した例を示す。本例のMFPは、複写機能及びファクシミリ機能のほか、ネットワーク接続によって、ホストとなるPC(Personal computer)等の外部機器からの出力要求に応えてプリンタ機能を用いてプリント出力(印刷)を行うことができる。
[MFPの全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係わるMFPの全体構成を概略的に示す図である。以下では、図1を参照し、この実施形態に係るMFPの装置構成、機能及び動作を、原稿の読み取り、読み取った画像データの画像形成(プリント出力)用データへの処理、処理後のデータによる紙媒体への画像形成、という複写機能利用時の処理過程における動作を中心に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」という)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部30(後記図2の説明、参照)のプリントキー34のユーザーによる押下操作により動作がスタートされると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。この時、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能により読みとり原稿の枚数が管理される。
給送されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット(スキャナ)50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。
さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5等は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。
書き込みユニット57では、読み取りユニット50にて読み取られた画像データをもとに生成されたプリント出力用データによりレーザ出力ユニット58のレーザの発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって紙媒体としての転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって排紙トレイ19に排出される。なお、この画像形成部をプロッタともいい、読み取りユニット(スキャナ)50とともに、後述するエンジン部120の要素である。
ただ、この実施形態では、後述するように、転写紙上に形成された画像がユーザーの意図した通りに出力されているか否か、出力画像の良否が判定される。この判定は、画像データを比較する方法をとるので、転写紙上の画像が画像データとして再生される。
このため、転写紙上に形成された画像を読取るための読取りセンサ20を定着ユニット17よりも後段に配置し、搬送される転写紙に印刷された画像を読取る。読取りセンサは定着の後段であれば、図1に示すように定着ユニット17の直後の位置である必要は無い。
また、図1の実施例のように、読取りセンサ20を出力画像の良否判定に専用の画像読取手段として別個に設ける、という方法をとりたくなければ、印刷された転写紙を自動原稿送り装置1にセットして、複写原稿等を読み取る画像読取手段(読み取りユニット50)を印刷された転写紙の読取と共通に用いる方法をとってもよい。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され、作像された転写紙を排紙トレイ19側に導かないで、両面入紙搬送路113に搬送し、反転ユニット112でスイッチバック反転し両面搬送ユニット111に送る。両面搬送ユニットに送られた用紙は再度縦搬送ユニット14に送られて裏面に画像を印刷された後に排紙される。また、転写紙を反転して排出する場合は、上記で反転ユニット112によってスイッチバック反転した用紙を両面ユニットに送らずに反転排紙搬送路114に送り出して排紙する。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27等は、メインモータ(不図示)によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動を各々給紙クラッチ(不図示)によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動を中間クラッチ(不図示)によって伝達駆動される。
〈操作部(オペレーションパネル)〉
図2は、図1のMFPに設けられた操作部を示す。図2に示す操作部30は、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリアキー35、初期設定キー38等を有し、ユーザーインターフェースとしての機能を提供する。液晶タッチパネル31には、各種機能キー37、印刷部数、MFPの動作状態等、機器のステータスを表すメッセージ、異常時の警告などが表示される。オペレータが液晶タッチパネル31に表示された液晶タッチパネル31にタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば、変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
[データ処理系のハードウェア構成]
次に、本実施形態に係るMFP(図1)のデータ処理系のハードウェア構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
本実施形態のMFPは、メインコントローラとして機能するメインコントローラ60と、オペレーションパネル70と、FCU(Facsimile Control Unit)80と、USB(Universal Serial Bus)デバイス90と、IEEE1394デバイス95と、エンジン部120(スキャナ、プロッタ等のデバイスを要素とする)を有する。
メインコントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、ノースブリッジ(以下、「NB」という)63と、サウスブリッジ(以下、「SB」という)64と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD(Hard Disk Drive)68を有する。
オペレーションパネル70は、メインコントローラ60のASIC66に接続されている。また、FCU80、USBデバイス90、IEEE1394デバイス95およびエンジン部120は、メインコントローラ60のASIC66にPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続されている。
メインコントローラ60の内部構成は、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続される。このように、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続することで、CPU61のインターフェースが公開されていない場合に対応が可能となる。
なお、ASIC66とNB63とは、PCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続されている。このように、低速のPCIバスでなくAGP65を介してASIC66とNB63とを接続することで、アプリケーション層やプラットフォームを形成して複数のプロセスを制御できるため、パフォーマンスの低下を防ぐことが可能となる。
CPU61は、MFPの全体制御を行うものである。CPU61は、OS上にプラットフォームを形成するとともに、アプリケーション層としてプリンタ、コピー、ファクス、スキャナ等のアプリケーションを起動し、このソフトウェア構成によって各アプリケーションの処理を実行する。
NB63は、CPU61、システムメモリ62、SB64およびASIC66を接続するためのブリッジである。システムメモリ62は、融合機1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。SB64は、NB63とROM、PCIバス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。
ASIC66に接続されたオペレーションパネル70は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部(図2の操作部30に当たる)である。
また、ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICで、ローカルメモリ67及びHDD68を制御するための手段を備える。
ローカルメモリ67は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。HDD68は、画像データの蓄積、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積などを行うためのストレージである。
ASIC66の機能には、画像を転送するDMAコントローラの機能があり、PCIバスを通して画像データの入出力を行うエンジン部120のスキャナ、プロッタと接続されている。
[エンジン部の画像データ処理]
次に、スキャナ、プロッタ等のデバイスを要素とするエンジン部120(図3)における画像データの処理系について説明する。
図4は、エンジン部における画像データの処理系の機能ブロックを示す図である。
図4の機能ブロックは、スキャナの読取画像データの処理部、プロッタのプリント出力(光書込み)用データの処理部及びデータ入出力インターフェース等をコントローラとして一体化した構成をなす。
このコントローラは、図4中の画像データ制御IFコントローラ(以下、単に「コントローラ」という)200であり、エンジン部120内のCPU125により直接制御される。
コントローラ200の入力側には、第一の画像入力手段231(図1のCCDイメージセンサ54に当たる)及び第二の画像入力手段232(図1の読取りセンサ20に当たる)等の二つ以上の入力手段を有し、また、入力画像信号を一旦保存するためのDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのフレームメモリ250を有する。
なお、以下の説明では、入力手段として、スキャナ等の紙媒体上に印刷された画像をラスタ形式の画像データとして読取る手段を用いた例で説明する。ただ、入力手段は、スキャナ等の画像読取手段に限らず、ネットワーク経由で外部のホスト装置から印刷データとして受取り、ラスタ形式の画像データへの展開が可能なデータに処理する手段であってもよい。また、第一の画像入力手段231と第二の画像入力手段232を同一の入力手段として実施してもよい。
コントローラ200の出力側には、GAVD(Gate Array Video Driver)270などの一つ以上の出力手段を有している。
エンジン部120は、原稿画像スキャナのCCDイメージセンサ54(図1)などにより読取り、スキャナ補正を行い入力される画像信号をコントローラ200内で処理し、処理した画像を直接プロッタ等に出力する場合を除き、コピー出力のような場合では、内部で処理した画像データをエンジン部120からPCIなどのデータバスで接続した外部記憶装置へ出力する。
PCIバス経由で画像データを外部記憶装置に出力する際に、画像入力のタイミングやPCIバスへのデータ転送速度の変化によって、処理が滞ることがある。フレームメモリとしてのDRAM250は、こうした場合に、正常に処理を行うようにするための調整手段、即ちバッファメモリとして機能する。なお、この実施形態では、DRAM250への入力画像の書き込みと、保存した画像のDRAM250からの読み出しは、並行して実行できるものとする。
また、上記外部記憶装置は、先に図3を参照して示したローカルメモリ(MEM−C)67、HDD68などであり、これらの記憶装置を用いることで、リピートコピーや回転コピー等の処理や画像のデータ蓄積が可能となる。
コントローラ200内で画像データに施す処理は、入力画像に対し、ユーザー設定等に従って、画像出力に用いるデータを生成するために施す処理である。なお、この入力画像に対する処理については、後記の処理プロセスにてさらに説明する。上記の処理を経て外部記憶装置に保存された画像データをプロッタで出力に用いる場合、この画像データは再びPCIバスを経由してコントローラ200に入力される。このとき、コントローラ200は、入力される画像データに対し、指示に従って印字合成などの処理をプロッタ出力用データに施し、プロッタ出力に用いる。
ここで、図4を参照してエンジン部の画像データの処理系における、原稿を読取り、読取った画像データを外部記憶装置に出力する際の画像データ処理プロセスを説明する。なお、第一の画像入力手段231(図1のCCDイメージセンサ54に当たる)、第二の画像入力手段232(図1の読取りセンサ20に当たる)いずれの読み取りに対しても同様の処理となる。
原稿を読取る際に行う画像データの処理プロセスは、次に示す1.及び2.の二つの処理に分けられる。
1.原稿の読取画像データをバッファメモリとしてのフレームメモリ(DRAM)250に書込む。
2.バッファメモリに保存された画像データを読出し、PCIバス経由で外部記憶装置としてのローカルメモリ(MEM−C)67に出力する。
ただし,機器構成によってフレームメモリ(DRAM)250を持たない場合やフレームメモリのメモリ容量が少ない場合は、上記1.2.のように二つの処理に分割せずに直接データバスへ転送することも可能である。
処理1.は、画像入力手段231としてのCCDイメージセンサ54(図1)で読取られた原稿の画像データをバッファメモリとして機能するフレームメモリ(DRAM)250に入力IF(インターフェース)201を介して書込む処理である。このとき、原稿の読取画像データには、コントローラ200に入力する前にシェーディング機能ブロック241によって補正が掛けられ、入力された原稿の読取画像データは、セレクタによりDRAMコントローラ203を介してフレームメモリ(DRAM)250側へ転送される。フレームメモリ(DRAM)250では、入力データを順次書き込んで保存する。
また、処理2.は、フレームメモリ(DRAM)250に保存された画像信号を読出し、PCIバス経由で外部記憶装置としてのローカルメモリ(MEM−C)67に転送する。
この転送の際に、フレームメモリ(DRAM)250から読出した画像データに対してコントローラ200内で画像データに対し各種の画像処理機能ブロックを通して、ユーザーの設定等に従う画像処理が施され、セレクタ226を介してPCI転送コントローラ227によって転送される。このとき各種の画像処理機能ブロックでは、マスク204,フィルタ205,変倍206,領域拡張/縮小207,画像圧縮208,白紙検知209等の各処理を経て、出力用にデータが調整・変換される。
セレクタ226は,複数の画像入力部と複数の画像出力部を有し、入力された画像データを任意の画像出力部へ出力するための画像データの切替えを行う機能を有している。
PCI転送コントローラ227は,セレクタ226より出力された複数の画像データを転送先の記憶装置へPCIバスを介して出力する機能を有する。転送の際、セレクタ226とPCI転送コントローラ227とは、画像データ毎に記憶装置へ出力するために必要なデータ容量や画像データ転送速度の設定を可能とし、転送動作を行う。
メインコントローラ60内のローカルメモリ(MEM−C)67を転送先としてPCIバスを介してエンジン部120のコントローラ200から送られてくる画像データは、メインコントローラ60の側では、ASIC66によってデータの転送が行われる。ASIC66は、画像を転送するDMA(Direct Memory Access)コントローラの機能を持ち、PCIバスを通してエンジン部のスキャナ、プロッタと接続し、入力画像及び出力画像のデータ転送を行う。
図5は、スキャナ及びプロッタを有するエンジン部120とPCIバスで接続されたASIC66のローカルメモリ(MEM−C)67に対する入出力画像のデータ転送機能を説明する図である。
図5に示すように、ASIC66は、例えば、ビデオ入力DMAコントローラを2チャンネル、ビデオ出力DMAコントローラを持ち、それぞれ異なるPCIバスのアドレスが割り振られており、スキャナ入力1、スキャナ入力2、プロッタ出力のビデオデータの転送を並行して行うことができる。
スキャナで読取った画像をMEM−C67に転送する場合、転送画像サイズ分のメモリをMEM−C67に確保して転送画像サイズXw、Ywと確保したメモリのアドレスをビデオ入力DMAコントローラに設定することにより転送可能となる。
なお、図5に示す2種類の転送画像は、第一の画像入力手段231、第二の画像入力手段232のスキャナで読取った2種類の画像を転送する場合を例示するもので、後述する例は、出力良否判定を伴う複写機能利用時のデータ処理プロセスに関係する。
[出力良否判定を伴うプリント出力の制御フロー]
本実施形態のMFPは、スキャナ等により入力された画像データをもとに、ユーザー等が設定する付加的な処理条件に従って行われるプリント出力に対し、出力が適正に行われたか否か、その良否を判定する機能を有する。このプリント出力の良否判定機能は、ユーザーの意図しないプリント出力となった原因が画像形成部(プロッタ)において生じる機器の異常を含む機器条件によって生じたものであるか否かが分かる形で出力の良否を判定できるようにする。
このために、プリント出力用の画像データと出力結果の紙媒体(転写紙)に形成された画像から再生した画像データを比較し、比較結果にもとづいて良否の判定を行う。なお、出力画像からの画像データの再生は、紙媒体(転写紙)上に形成された画像をスキャナにより読取る方法をとる。
このようにして、元にした画像データに付加的な設定条件に従って処理を施したプリント出力用の画像データと出力画像から読取り再生された画像データとを比較し、両者に違いがあれば、出力手段としてのプロッタにおいて生じる機器の異常を含む機器条件の違いが原因で適正な出力が得られなかったと推定できる。
また、プリント出力用の画像データと出力画像から読取り再生された画像データに違いがないにもかかわらず、ユーザーの意図した出力ではなかった場合には、プロッタは適正に動作しているのであるから、プリント出力用の画像データを生成するまでの処理過程で、例えばユーザーの誤設定等により、意図した出力の処理条件と違った条件が設定されていることがその原因であると推定することができる。
ここで、図1〜5を参照して記載したMFPに搭載されるプリント出力の良否判定の基本機能について、次に示す実施形態により説明する。
なお、次に示す実施形態は、複写機能利用時におけるプリント出力へ適用した例を示す。また、プリント出力が適正である(出力良)、と判定された出力結果に対して、課金処理を付加する例を示す。
図6は、この実施形態における、プリント出力の良否判定を伴う複写機能利用時の出力制御フローを示す図である。
この制御フローは、ユーザーが複写原稿を原稿台2にセットし、操作部30に複写機能を利用する際に必要な処理条件を設定し、プリントキー34を押下することによって、起動する。
図6の制御フローが起動すると、先ず複写原稿の画像をエンジン部120のスキャナ(第一の入力手段231)で読取り、コントローラ200に入力する(ステップS101)。
入力される読取画像データは、バッファメモリとして機能するDRAMなどのフレームメモリ250に一旦保存される(ステップS102)。
次に、フレームメモリ250に保存された読取画像データを読出し、読出した画像データに対して各種の調整・変換等の処理がコントローラ200内の画像処理機能ブロックで施され、出力用データとしてPCIバスを通じてメインコントローラ60のASIC66を経由して転送され(図4の実線で示すデータフロー、参照)、MEM−C67に展開される(ステップS103)。このとき、画像処理機能ブロックでは、複写(プリント)出力への要求としてユーザー等が設定した処理条件に従い、マスク204,フィルタ205,変倍206,領域拡張/縮小207,画像圧縮208,白紙検知209等の処理を通して、画像データに画質調整などの画像処理、拡大縮小、マスクなどの空間的な画像処理、画像認識処理といった処理が施される。
なお、MEM−C67への展開時に、集約やリピートといった画像加工処理が施される。また、MEM−C67に展開された画像は、HDD68に保存される。
次いで、エンジン部120のプロッタによる出力(印刷)動作を行う(ステップS104)。印刷時には、プリント出力に用いる画像データをHDD68から読み出し、MEM−C67へ展開する。この画像は、ステップS103で入力画像をもとにプリント出力用の処理を経てMEM−C67に展開された画像に他ならない(図4の実線で示すデータフロー、参照)。なお、このときに展開される画像は、後述する出力良否判定において比較の基準とする画像でもあり、ここでは「比較用入力画像」という。
ここでMEM−C67に展開された画像データは、プリント出力に用いるために、PCIバスを通じてエンジン部120のコントローラ200へ転送される。
転送される画像データを受け取るエンジン部120では、この出力用データによって、GAVD270を通してレーザ出力ユニット58を駆動し、感光体ドラム15の感光面に静電潜像を書込む。次いで、既存の方法によって転写紙上にトナー画像を形成し、形成した画像を定着し、要求に応じて行う後処理を経て複写出力が完了する。
この後、この実施形態の制御フローでは、出力良否判定に係る処理を行う。
この処理の手順として、先ず、ステップS104で印刷された転写紙を原稿としてエンジン部120のスキャナ(図4の第二の画像入力手段232)で読取り、再生される画像データ(以下、「読取再生データ」ともいう)をコントローラ200に入力する(ステップS105)。
入力される読取再生データは、バッファメモリとして機能するDRAMなどのフレームメモリ250を経由して、先の複写原稿の読取画像データと同様にPCIバスを通じてメインコントローラ60のASIC66を経由して転送され、MEM−C67に展開される(ステップS106)。
ただ、この読取再生データは、出力良否判定を行うために、転写紙の出力画像から再生された画像データであり、この画像が良否判定の対象となるのであるから、エンジン部120のコントローラ200内に備わる画像処理機能ブロックはスルーし、読取再生データをそのままPCIバス、メインコントローラ60のASIC66経由で転送し(図4の破線で示すデータフロー、参照)、MEM−C67に展開する。
次に、ステップS103で展開した比較用入力画像とステップS106で展開した出力画像を比較する(ステップS107)。この画像の比較は、プリント出力用の画像データ(比較用入力画像)を用いてプロッタで出力される画像(読取再生データ)が比較用入力画像のデータを保存しているかを確認するために行い、データが保存されているか否かの確認結果により、出力が適正に行われたか否か、その良否を判定する。
この判定結果を得るための画像データの比較方法としては、画像の異同を判断する既知のアルゴリズムを用いることができる。例えば、両画像を構成する画素の対応位置の画素ごとに(図5における比較用入力画像と出力画像の(Address1:Address2)、・・・(Address1+n:Address2+n)、・・・の対応画素同士)、その濃度値を比較して、所定の誤差内に収まらない画素の総数が、所定の判定基準値の上限を超えた場合に、データが保存されていないので、プリント出力が不良もしくは出力異常であると判定する。また、例えば、比較画像と出力画像の相関を取って、相関係数が所定の判定基準値よりも低い場合に、プリント出力が不良であると判定する等、検知したい出力不良や異常(例えば、用紙スキュー、画像にじみ、倍率異常など)に合った比較方法を選択することができる。
次に、ステップS107で比較用入力画像と出力画像を比較し、出力画像の良否判定を行った結果に従い処理を分岐するために、判定結果を確認する(ステップS108)。
ステップS108でプリント出力が適正である(出力良)と判定された場合(ステップS108-YES)、出力結果に対応する課金処理を行う(ステップS109)。この後、本プリント出力制御フローを終了する。
他方、ステップS108でプリント出力が適正ではない(出力不良)と判定された場合(ステップS108-NO)、操作部30の液晶表示画面に出力が不良である旨をユーザーに警告するメッセージを表示する(ステップS110)。
また、この実施形態において、出力不良は、プロッタが適正に動作していないことによって起きた、とみなすことができ、この出力結果に対して課金することは適当ではないので、この制御フローを終了し、プロッタを正常な出力になるように修復することが必要になる。
ただ、出力不良が、偶然に発生した誤動作、エラーに基づいている場合に、リトライにより正常出力に戻ることがあるので、所定のリトライ回数を決めてリトライを実行する制御を行う。手順としては、リトライ回数の管理を行うようにし、今回出力不良と判定されて行うリトライ回数が所定の上限値に達しているか否かを確認する(ステップS111)。
ここで、リトライ回数が所定の上限値に達していなければ(ステップS111-NO)、現在のリトライ回数を+1して(ステップS112)、ステップS103に戻して、比較用入力画像を展開するステップからプリント出力を行うステップを経て出力良否判定を行うステップS108までの制御フローを繰り返す。このように、リトライを実行可能にすることによって、出力不良が生じても、その原因によっては、機械を停止させて点検を行うことなく復旧が可能となるので、パフォーマンスを高めることができる。
他方、リトライ回数が所定の上限値に達していれば(ステップS111-YES)、この制御フローを終了する。
上記のように、この実施形態における出力良否判定は、引用文献1に示した入力画像を比較の基準に用いた従来例と異なり、入力画像に対し、例えば、拡大縮小,回転,リピート,画質調整等の処理を施したプリント出力用の画像データを比較基準に用いるので、ユーザーの意図しないプリント出力となった原因が、画像形成部(プロッタ)において生じる機器の異常を含む機器条件(例えば、用紙のスキュー、定着不良等)によって生じたものであるか否かを判断することができる。
この判断結果は、再印刷や機械のメンテナンスの実施、課金処理の有無などに使用することにより、画像形成装置のパフォーマンスを高めることができる。
[出力用データに対する二次処理への対応(1)]
上記で図6を参照して述べたと同様のプリント出力の制御フローを実行し得る画像形成装置の展開として、ASIC66によってMEM−C67へ展開された出力用データをエンジン部120のプロッタで転写紙への画像出力に用いて出力動作を行う際に、二次処理としてエンジン部120でデータをさらに加工する機能を持つものに適用することが想定される。ただ、上述したプリント出力の制御フロー(図6)では、この出力段で行う処理について考慮していない。
このため、エンジン部120のコントローラ200内で、プロッタ出力用データに対し、ユーザー等の指示に従って、例えば、書込みトリム、印字合成、綴じ代生成等の付加的な加工をプロッタ出力用データに施し、プロッタ出力に用いるという機能を持つ場合には、この付加的な処理によって、出力良否判定の際に、付加された加工により変更されたデータが良否判定を誤らせる結果となる。つまり、ユーザーの意図する出力が行われても、MEM−C67へ展開された比較用入力画像と出力画像が異なるために、出力が不良を判定する過ちが起きる。
上記の問題を解決するために、ここでは、MEM−C67へ展開された出力用データ、即ち比較用入力画像に対して、エンジン部120のコントローラ200内で付加された例えば、書込みトリム、印字合成、綴じ代生成等の処理を同様に付加することで、プロッタ出力に用いた画像データを再生し、このデータを比較基準に用いるようにする。
例えば、書込みトリムであれば、上述したプリント出力の制御フロー(図6)においてMEM−C67へ展開された出力用データにトリム領域に相当する周辺画素を白画素で置き換える処理をさらに施し、綴じ代生成であれば、画像シフトによって生成される綴じ代分のシフトを同出力用データに与え、また、印字合成であれば、同出力用データに印字データを重畳させる処理を施すことにより、プロッタ出力に用いた画像データを再生する。
こうして求めた画像データを出力良否判定における比較の基準(上述した図6の実施例における比較用入力画像に相当する)として、求めた基準画像と出力画像(読取再生データ)を比較し、比較結果に基づいて出力良否を判定する。なお、出力良否の判定方法自体は、上述したプリント出力の制御フロー(図6)と同様に行う。
このように、プロッタ出力に用いた画像データを再生する処理を行うことにより、出力段、即ちエンジン部120のコントローラ200で出力用画像データに画像処理が施されても、誤りなく出力の良否判定ができる。
[出力用データに対する二次処理への対応(2)]
上記で図6を参照して述べたと同様のプリント出力の制御フローを実行し得る画像形成装置の展開として、ASIC66によってMEM−C67へ展開された出力用データをエンジン部120のプロッタで転写紙への画像出力に用いて出力動作を行う際に、二次処理としてエンジン部120でデータをさらに加工する機能を持つものに適用することが想定される。ただ、上述したプリント出力の制御フロー(図6)では、この出力段で行う処理について考慮していない。
このため、エンジン部120のコントローラ200内で、プロッタ出力用データに対し、ユーザー等の指示に従って、例えば、印字合成、綴じ代生成等の付加的な加工をプロッタ出力用データに施し、プロッタ出力に用いるという機能を持つ場合には、この付加的な処理によって、出力良否判定の際に、付加された加工により変更されたデータが良否判定を誤らせる結果となる。つまり、ユーザーの意図する出力が行われても、MEM−C67へ展開された比較用入力画像と出力画像が異なるために、出力を不良と判定する過ちが起きる。
上記の問題を解決するために、ここでは、MEM−C67へ展開される出力画像、即ち転写紙に形成された出力画像をスキャナで読取ることで得られる読取再生データから、エンジン部120のコントローラ200内で付加される例えば、印字合成、綴じ代生成等の処理を施す前のデータを復元することで、出力良否判定を適正に行えるようにする。つまり、上記[出力用データに対する二次処理への対応(1)]において比較用入力画像に付加した処理を、ここでは、出力画像(読取再生データ)から除去する処理を行うことで、基準とする比較用入力画像に見合うデータへ復元する。
例えば、綴じ代生成であれば、画像シフトによって生成された綴じ代分を逆シフトさせて元に戻し、また、印字合成であれば、重畳させた印字データを除去する処理を施すことにより、エンジン部120のコントローラ200内で加工する前のプロッタ出力用データを復元する。
こうして求めた画像データを出力良否判定における出力画像(上述した図6の実施例における読取再生画像に相当する)として、求めた出力画像と基準画像(出力用データ)を比較し、比較結果に基づいて出力良否を判定する。なお、出力良否の判定方法自体は、上述したプリント出力の制御フロー(図6)と同様に行う。
このように、転写紙に形成された出力画像をスキャナで読取った出力画像データを比較用入力画像に見合うデータへ復元する処理を行うことにより、出力段、即ちエンジン部120のコントローラ200で出力用画像データに画像処理が施されても、誤りなく出力の良否判定ができる。
[後処理への対応]
上記で図6を参照して述べたと同様のプリント出力の制御フローを実行し得る画像形成装置の展開として、ASIC66によってMEM−C67へ展開された出力用データをエンジン部120のプロッタで転写紙への画像出力に用いて出力動作を行う際に、後処理としてプリント出力される紙媒体(印刷物)をさらに加工する、例えば、パンチ穴を加工する機能を持つものに適用することが想定される。ただ、上述したプリント出力の制御フロー(図6)では、このような後処理について考慮していない。
このため、出力された印刷物に対し、ユーザー等の指示に従って、例えば、パンチ穴を加工するという機能を持ち、後処理を行った後に転写紙に形成された画像をスキャナで読取ることで読取再生データを得る場合には、この後処理によって、出力良否判定の際に、転写紙に形成された画像から読取った読取再生データに後処理加工、例えばパンチ穴、による画像データの変更が生じ、このデータ変更が良否判定を誤らせる結果となる。つまり、ユーザーの意図する出力が行われても、後処理によるデータ変更を受けたために、MEM−C67へ展開された比較用入力画像と出力画像が異なる結果となって、出力を不良と判定する過ちが起きる。
上記の問題を解決するために、ここでは、出力良否判定において、MEM−C67へ展開される比較用入力画像と出力画像(転写紙から読取られる読取再生データ)を比較する際に、後処理によってデータが変更される領域の画像データを比較の対象から除外することで、出力良否判定を適正に行えるようにする。
例えば、パンチ穴の加工であれば、転写紙から読取られる読取再生データにおいて、パンチ穴の画像を認識する処理を行うことによりパンチ穴の領域を特定できるので、MEM−C67へ展開される比較用入力画像と出力画像を比較するときに、特定されたパンチ穴の領域を比較の対象から除外し、また、除外しない領域を対象に、上述したプリント出力の制御フロー(図6)と同様の処理を用いて比較結果を得、比較結果に基づいて出力良否を判定する。
このように、後処理によって画像データが変更される領域を特定し、特定した領域を比較の対象から除外して比較用入力画像と出力画像を比較する処理を行うことにより、後処理を行った後に転写紙に形成された画像をスキャナで読取ることで読取再生データを得る場合であっても、誤りなく出力の良否判定ができる。
1・・・自動原稿送り装置(ADF)、2・・・原稿台、6・・・コンタクトガラス、15・・・感光体、17・・・定着ユニット、20・・・読取りセンサ、30・・・操作部、31・・・液晶タッチパネル、50・・・読み取りユニット、54・・・CCDイメージセンサ、57・・・書き込みユニット、60・・・メインコントローラ、61・・・CPU、66・・・ASIC、67・・・ローカルメモリ(MEM−C)、68・・・HDD、70・・・オペレーションパネル、120・・・エンジン部、200・・・画像データ制御IFコントローラ、231,232・・・画像入力手段、250・・・DRAM、270・・・GAVD。
特開2007−50546号公報

Claims (11)

  1. 入力された画像データに対し指示される処理条件に従ってプリント出力用の処理を施す出力用データ処理手段と、
    前記出力用データ処理手段によって処理されたデータを記憶する出力用データ記憶手段と、
    前記出力用データ記憶手段に記憶された画像データをもとに紙媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    紙媒体に形成された画像を読取り、画像データとして出力する画像読取手段と、
    前記画像形成手段によって形成された画像を前記画像読取手段によって読取り、得られる画像データと前記画像形成手段が当該画像の形成に用いた画像データを比較する画像データ比較手段と、
    前記画像データ比較手段の比較結果をもとにプリント出力の良否を判定する手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記画像読取手段が、プリント出力に用いるための画像データ入力に共用される手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記出力用データ記憶手段に記憶された画像データに対し指示される付加処理条件に従って処理を施す二次出力用データ処理手段を有し、
    前記画像形成手段は、前記二次出力用データ処理手段によって処理された画像データを用いて画像を形成するとともに、
    前記画像データ比較手段で画像データを比較する際に、前記二次出力用データ処理手段は、前記画像形成手段が画像の形成に用いた画像データを再生し、得られるデータを比較の対象として使用することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記出力用データ記憶手段に記憶された画像データに対し指示される付加処理条件に従って処理を施す二次出力用データ処理手段を有し、
    前記画像形成手段は、前記二次出力用データ処理手段によって処理された画像データを用いて画像を形成するとともに、
    前記画像データ比較手段で画像データを比較する際に、前記画像形成手段によって形成された画像を前記画像読取手段によって読取り、得られる画像データに対して前記二次出力用データ処理手段によって処理された画像データを処理前の画像データに復元する処理を行い、得られるデータを比較の対象として使用することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記画像形成手段よって画像が形成された紙媒体に対し指示される処理条件に従って後処理を施す後処理手段を有し、
    前記画像データ比較手段で画像データを比較する際に、前記画像形成手段によって形成された画像を前記画像読取手段によって読取り、得られる画像データのうち前記後処理手段によってデータが変更される領域の画像データを比較の対象から除外することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、
    ユーザーインターフェースとしての操作手段を有し、
    前記操作手段は、プリント出力に係る前記処理条件の指示を受け付けるための手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、
    ユーザーインターフェースとして表示部を備えた操作手段を有し、
    前記操作手段は、前記プリント出力の良否を判定する手段が出力不良を判定したときに表示部を通して警告を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記プリント出力の良否を判定する手段が出力不良を判定したときに同一画像データをもとに再度プリント出力を行い、当該プリント出力の良否を判定するリトライ動作を行わせる手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載された画像形成装置において、
    前記リトライ動作を繰り返す回数を管理し、当該リトライ動作回数が所定限界数に達したか否かを確認する手段を有し、リトライ動作回数が所定限界数に達したときにプリント出力動作を停止させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載された画像形成装置において、
    プリント出力に対する課金を行うためのデータを処理する課金データ処理手段を有し、
    前記課金データ処理手段は、前記プリント出力の良否を判定する手段が出力不良を判定したときに、当該プリント出力を課金の対象としないようにすることを特徴とする画像形成装置。
  11. プリント出力の良否を判定する方法であって、
    入力された画像データに対し指示される処理条件に従ってプリント出力用の処理を施す出力用データ処理工程と、
    前記出力用データ処理工程で処理されたデータを記憶部に記憶する出力用データ記憶工程と、
    前記出力用データ記憶工程で記憶された画像データをもとに紙媒体に画像を形成する画像形成工程と、
    前記画像形成工程で紙媒体に形成された画像を読取り、画像データとして出力する画像読取工程と、
    前記画像読取工程で読取られた画像データと前記画像形成工程で当該画像の形成に用いた画像データを比較する画像データ比較工程と、
    前記画像データ比較工程で得られる比較結果をもとにプリント出力の良否を判定する工程と
    を有することを特徴とするプリント出力良否判定方法。

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