JP2012016362A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出ボタンが故障した場合にあっても、演出参加遊技の遊技性が損なわれてしまうことを抑制し得るパチンコ遊技機を提案する。
【解決手段】演出ボタンの押圧操作を有効とする演出操作遊技期間で、演出ボタンの押圧操作によって発生する振動を操作振動検知手段が検知し且つ演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、自動操作演出処理により操作演出態様を実行するようにしたパチンコ遊技機である。演出ボタンの操作不具合が発生して遊技者が演出参加できない場合に、あたかも演出ボタンの押圧操作によって操作演出態様が実行されているように遊技進行する。そのため、演出参加遊技の遊技性が演出ボタンの故障等によって損なわれてしまうことを抑制でき、該演出参加遊技の遊技性を維持できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技者によって操作される演出ボタンを機台の前部に備えたパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機には、その遊技盤に、所謂特別図柄を変動表示する図柄表示装置が配設されている。この図柄表示装置は、液晶表示器からなるものが一般的であり、前記特別図柄の変動表示の他にも、興趣性を向上するために様々な演出画像が表示される。近年、この演出画像による演出に遊技者を参加させるように構成したパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。これは、遊技者により押圧操作可能な演出ボタンが機台の前部に配設され、この演出ボタンが遊技者により押圧操作されることによって、演出画像を変化させるようにしたものである。このようなパチンコ遊技機では、遊技者が演出ボタンを押圧操作することによって演出に参加できるため、遊技者の興趣感を高めることができる。
特開2007−307163号公報
ところで、上記の演出ボタンを備えたパチンコ遊技機では、通常、演出ボタンの押圧操作を有効とする期間が設定されており、当該期間になると、演出ボタンの押圧操作を遊技者に促すようにしている。特に、演出ボタンを連打するように促すことが多い。このように繰り返し連打される場合には、演出ボタンを強く叩くように押圧操作される傾向にあるため、該演出ボタンが故障し易い。
仮に演出ボタンが故障した場合には、該演出ボタンを押圧操作しなければ、故障しているか否かが遊技者には分かり難い。そのため、演出ボタンの故障中に演出ボタンを押圧操作しても、該押圧操作による演出画像の変化を生じず、遊技者が演出に参加できない。又は、演出ボタンの押圧操作中に該演出ボタンが故障した場合にあっても、それ以降の演出に参加することができない。このように、演出ボタンの故障の際には、遊技者が演出画像の演出に参加できず、その演出参加遊技の遊技性を遊技者に供与することができないという問題がある。
本発明は、演出ボタンが故障した場合にあっても、演出参加遊技の遊技性が損なわれてしまうことを抑制し得るパチンコ遊技機を提案するものである。
本発明は、上述したように、機台の前部に配設された、遊技者により押圧操作される演出ボタンを備え、該演出ボタンの押圧操作に従って所定の操作信号を発生する演出ボタン装置と、前記演出ボタンの押圧操作により発生する操作信号を有効とする演出操作遊技期間で、該操作信号に従って所定の操作演出態様を実行するボタン演出制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、前記演出ボタンが押圧操作されることによって発生する振動を検知する操作振動検知手段を備えると共に、前記ボタン演出制御手段が、前記演出操作遊技期間で、前記操作振動検知手段により振動が検知され且つ前記演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、前記操作演出態様を実行する自動操作演出処理を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、操作振動検知手段としては、例えば、振動検知センサを演出ボタンの近傍に配設して該振動検知センサにより振動を検知する構成が好適に用いられる。また、演出ボタン装置による操作信号の発生有無を確認する手段としては、ボタン演出制御手段が該操作信号を入力するか否かによって判定する処理により行う構成や、該操作信号の発生を検知する信号検知手段により行う構成等が好適に用いられる。また、操作演出態様としては、パチンコ遊技機の遊技盤に配設された図柄表示装置で、遊技者による演出ボタンの押圧操作に従って所定の変化を生じるように表示する演出画像により構成されるものが、好ましく適用できる。
かかる本発明の構成にあっては、演出操作遊技期間で、操作振動検知手段により演出ボタンの押圧操作を検知し且つ操作信号が発生していない場合に、演出ボタンの操作不具合が発生したと判定し、自動操作演出処理を有効として該自動操作演出処理に従って操作演出態様を実行する。そのため、演出ボタンが故障等の操作不具合を生じた場合にあっても、あたかも演出ボタンの押圧操作によって操作演出態様が実行されているようにすることができる。したがって、演出ボタンが故障した場合にあっても、演出ボタンの押圧操作により演出画像を変化するという演出参加遊技の遊技性が、前記故障によって損なわれてしまうことを抑制できる。
また、本構成にあって、上記のように演出ボタンの操作不具合が発生した場合には、該不具合の発生を報知する報知手段を備えた構成が好適に用い得る。これにより、自動操作演出処理を実行した演出操作遊技期間の満了後に、遊技場の係員等により当該操作不具合を解消し、次回以降の演出操作遊技期間で演出参加遊技の遊技性が適正に発揮され得る。
上述したパチンコ遊技機にあって、ボタン演出制御手段により操作演出態様を実行する自動操作演出処理が、所定の擬似操作信号を発生し、該擬似操作信号に従って操作演出態様を実行するようにした構成が提案される。
ここで、自動操作演出処理としては、予め設定した疑似操作信号を発生する処理、又は、遊技の進行状況等に応じて生成した擬似操作信号を発生する処理等が好適に用い得る。尚、前者の場合には、予め設定した複数の疑似操作信号を選択的に発生する処理を適用できる。
かかる構成にあっては、擬似操作信号の入力に従って操作演出態様を実行するようにしており、常態では操作信号の入力によって、また操作不具合時では疑似操作信号によって操作演出態様の実行処理を行う。すなわち、操作演出態様を実行する処理自体は、操作不具合の有無に関わらず、同じである。そのため、擬似操作信号を発生する自動操作演出処理を備える以外は、同じ制御処理により実行できるため、制御処理の繁雑化を抑制でき、制御処理装置(中央制御装置等)の負担増を抑制することができ得る。
このような自動操作演出処理が、演出操作遊技期間で、演出ボタン装置から発生する操作信号の信号発生パターンを記憶する処理と、操作振動検知手段により振動が検知され且つ前記演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、前記信号発生パターンに基づいて擬似操作信号を発生する処理とを備えているとした構成が提案される。
本構成では、演出ボタンの押圧操作による操作信号が発生しない場合に、予め記憶した信号発生パターンに従って擬似操作信号を発生するようにしていることから、該擬似操作信号に従って操作演出態様を実行すれば、あたかも遊技者の押圧操作によって当該操作演出態様が実行しているようにみえる。そのため、演出参加遊技の遊技性を維持する効果に優れ、上述した本発明の作用効果が一層向上する。
ここで、信号発生パターンの記憶処理としては、演出操作遊技期間となる毎に記憶更新して最も最新の信号発生パターンを記憶する処理や、複数の演出操作遊技期間で夫々に信号発生パターンを記憶する処理等を適用できる。尚、後者の場合には、信号発生パターンを選択する処理が好適である。
また、上述したパチンコ遊技機にあって、ボタン演出制御手段により操作演出態様を実行する自動操作演出処理が、予め設定されている非操作演出パターンに従って操作演出態様を実行するようにした構成が提案される。
かかる構成にあっては、予め設定した複数の非操作演出態様から選択的に実行するようにしていることから、操作信号と直接的に関係しない非操作演出態様が操作演出態様として実行される。そのため、非操作演出態様の設定如何によって、演出参加遊技の遊技性を意図的に盛り上げることもできる。例えば、非操作演出態様を比較的起伏の大きな非操作演出パターンにより実行することによって、当該遊技性を比較的容易に高めることができる。
ここで、非操作演出態様を選択する処理としては、遊技の進行状況に応じて選択する等のように選択条件を設定することが好適に用い得る。
本発明のパチンコ遊技機は、上述したように、演出ボタンの押圧操作を有効とする演出操作遊技期間で、演出ボタンの押圧操作によって発生する振動を操作振動検知手段が検知し且つ演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、自動操作演出処理により操作演出態様を実行するようにしたものであるから、演出ボタンの操作不具合が発生して遊技者が演出参加できない場合に、あたかも演出ボタンの押圧操作によって操作演出態様が実行されているように遊技進行する。そのため、演出ボタンの故障等によって実際には演出参加できない状況であることを遊技者に知られ難く、演出参加していることを遊技者に錯覚させることができる。したがって、演出参加遊技の遊技性が演出ボタンの故障等によって損なわれてしまうことを抑制でき、前記遊技性を維持できる。
上述したパチンコ遊技機にあって、自動操作演出処理が、所定の擬似操作信号を発生し、該擬似操作信号に従って操作演出態様を実行するようにした構成とできる。ここで、自動操作演出処理が、演出ボタン装置から発生する操作信号の信号発生パターンに基づいて擬似操作信号を発生するようにした構成の場合には、擬似操作信号に基づいて実行する操作演出態様を、演出ボタンの押圧操作に従って実行されているように遊技者に一層錯覚させ易い。したがって、演出参加遊技の遊技性を維持する効果に優れ、上述した本発明の作用効果を一層向上することができる。
また、上述したパチンコ遊技機にあって、自動操作演出処理が、予め設定されている非操作演出パターンに従って、操作演出態様を実行するようにした構成の場合には、例えば、遊技者の感情を意図的に盛り上げるように設定した操作演出態様を実行することにより、演出参加遊技の遊技性を一層高めることができ得る。
本実施例のパチンコ遊技機1の斜視図である。 パチンコ遊技機1の遊技盤10の正面図である。 パチンコ遊技機1の制御回路のブロック回路図である。 特別図柄処理を示すフロー図である。 図柄表示装置42の表示画面43で表示される、遊技者による演出ボタン72の押圧操作によって変化する参加演出画像Fの変動態様を示す説明図である。
本発明の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
本実施例のパチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備に固定される木製の外枠2と、該外枠2の前面開口部分を覆うように取り付けられた遊技機本体3とから構成されている。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤8(図2参照)が取り付けられた本体枠(図示省略)と、該本体枠の前面側に開閉可能に配設された前枠扉6とを備え、本体枠と前枠扉6とが、外枠2にヒンジ部材4を介して枢着されている。前枠扉6には、遊技盤8の遊技領域12(図2参照)を臨む前面ガラス14が配設されている。
前枠扉6の前面下部には、図示しない発射装置に供給する遊技球を貯留する発射球貯留皿10が設けられている。発射球貯留皿10は、その左側内部に、賞球や貸球が流出する球払出口15が開口し、右側内部に、遊技球を整列する整列部(図示省略)が形成され、該整列部の右端に遊技球を発射装置へ供給するための球流入口(図示省略)が開口している。
上記した遊技機本体3(本体枠)の前面下部には、樹脂材からなる下部パネル18が設けられており、この下部パネル18の前面下部中央に余剰の遊技球を貯留する余剰球貯留皿11が配設されている。余剰球貯留皿11の内部には、球放出口19が開口しており、該球放出口19から余剰球貯留皿11内に遊技球が放出される。さらに、余剰球貯留皿11の右方には発射ハンドル26が突設されている。
また、上記した遊技盤8の前面には、図2のように、ガイドレール13が取り付けられており、該ガイドレール13によって略円形の遊技領域12と、発射された遊技球を遊技領域12に案内する案内通路20が区画される。さらに、遊技盤8の遊技領域12の中央には、各種の遊技部材が組み付けられたセンターケース41が配設されている。このセンターケース41には、液晶表示器からなる図柄表示装置42が組み付けられており、該図柄表示装置42の表示画面43では、三つの特別図柄A,B,Cと二つの普通図柄E1 ,E2とが変動表示されると共に、様々な演出画像が表示される(図6参照)。
ここで、特別図柄A,B,Cは、後述する可変入賞装置51の始動口54に遊技球が流入することにより変動開始し、その後停止した各特別図柄の組合せにより当り又はハズレを確定する。また、普通図柄E1 ,E2 は、後述する普通図柄始動ゲート(普通図柄始動領域)49を遊技球が通過することにより変動開始し、その後停止した普通図柄E1 ,E2 の組合せにより当り又はハズレを確定する。そして、普通図柄E1 ,E2 が当りの場合には、後述する可変入賞装置51の可動翼片(図示せず)を開閉駆動する。
センターケース41の下部には、4個の発光ダイオードからなる特別図柄始動記憶数表示装置46が配設されている。この特別図柄始動記憶数表示装置46は、上記した可変入賞装置51の始動口54に遊技球が連続して流入した場合に、特別図柄A,B,Cの変動を保留する特別図柄始動記憶数を、発光ダイオードの点灯数によって表示する。また、センターケース41の左下部には、4個の発光ダイオードからなる普通図柄始動記憶数表示装置47が配設されており、同様に、普通図柄E1 ,E2の変動を保留する普通図柄始動記憶数を、発光ダイオードの点灯数によって表示する。尚、特別図柄始動記憶数と普通図柄始動記憶数は、それぞれ四個を上限数として設定している。
上記センターケース41の左右側方には、普通図柄始動ゲート(普通図柄始動領域)49,49が配設されており、遊技球の通過により、各普通図柄始動ゲート49に設けられた普通図柄始動スイッチS2 (図3参照)から遊技球検出信号が発生すると、前記表示画面43で普通図柄E1 ,E2 が変動し、所定時間経過後に停止して種々の組み合わせの図柄態様が表示される。
また、センターケース41の下方には、遊技球を流入可能とする始動口54と、左右一対の開閉翼片(図示省略)とを備えた可変入賞装置51が配設されている。この始動口54の内部には、遊技球を検知する特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が配設されており、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球検知に従って、前記図柄表示装置42の表示画面に特別図柄A,B,Cを変動開始する。また、左右一対の開閉翼片は、上下方向に起立して一個の遊技球が上方から入賞可能な間隔となる起立位置と、該起立位置から左右両側に逆ハ字形に拡開して遊技球の入賞を容易とする傾動位置とに変換駆動されるようになっている。そして、前記普通図柄E1,E2の表示結果が所定の当り図柄態様の場合には、普通電動役物ソレノイド(図示せず)を駆動源として開閉翼片が所定時間(約 0.2秒間)傾動位置に拡開されて、始動口54に遊技球が入り易い状態となる。
さらに、可変入賞装置51の下方には、大入賞口62を有する変動入賞装置61が配設されている。この変動入賞装置61は横長矩形状の開閉片63を具備し、内蔵された大入賞口ソレノイド(図示せず)により開閉片27を開閉駆動制御することによって大入賞口62が開放状態又は閉鎖状態に変換される。この変動入賞装置61は、上記した図柄表示装置42の画面で変動表示した特別図柄A,B,Cが所定の当り停止図柄態様で確定表示された場合(大当りの場合)に、大入賞口62を開閉作動する。この大入賞口62の開閉作動としては、開閉片63が前方に傾倒して開き、その開放状態で開閉片63の上面の案内作用を介して、大入賞口62内へ遊技球を案内するとともに、所定開放時間(例えば30秒)の満了、またはその所定開放時間中における所定個数(例えば 9個)の遊技球の入賞により開閉片63が起立して大入賞口62が閉鎖される開閉ラウンドを、所定制限回数(本実施例にあっては15回)行うことにより、大入賞口62に多量の遊技球が入賞し、遊技者に所定の利益が供与される。この変動入賞装置61の内部には入賞した遊技球を検知するカウントスイッチS3(図3参照)が設けられている。このように、特別図柄A,B,Cが所定の当り停止図柄態様で確定表示されると、変動入賞装置61を作動する特別遊技作動を実行する。そして、この特別遊技作動は、大入賞口62を開閉する開閉ラウンドが所定制限回数(15回)に達することにより満了する。
その他、遊技領域12には、複数の一般入賞口58が配設されており、その内部に設けられた一般入賞スイッチS4(図3参照)による遊技球の入賞検知に伴って所定数の賞球が払い出される。
次に、上述のパチンコ遊技機1の制御回路について、図3に示すブロック図に従って説明する。
制御回路には、主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、電源基板83、発射制御基板84が配設されている。主制御基板80は、マイクロコンピュータにより構成されており、パチンコ遊技機1の遊技を統括的に制御するものである。そして、この主制御基板80には、上述した遊技盤8に配設された始動口54、大入賞口62、一般入賞口58へ流入した遊技球を検知するための各スイッチやセンサ(図示省略)等が盤面中継端子板90を介して接続されている。
主制御基板80には、各種スイッチやセンサなどからの入力信号に従って演算処理を実行して所定の指令信号を出力する中央制御装置CPU、演算処理に用いる制御プログラムを格納する記憶装置ROM、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板80の基板回路を構成している。前記記憶装置ROMには、制御プログラムや、普通当り乱数テーブル、普通当り図柄乱数テーブル、大当り特別乱数テーブル、大当り図柄乱数テーブル、ハズレ図柄乱数テーブル、リーチ乱数テーブル、リーチ図柄乱数テーブル、変動態様乱数テーブル等の固定データが格納されている。そして、後述するように始動口54に遊技球が流入して特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、中央制御装置CPUによって各乱数テーブルの乱数値の抽選が行われ、普通当り乱数値、普通当り図柄乱数値、大当り特別乱数値、大当り図柄乱数値、ハズレ図柄乱数値、リーチ乱数値、リーチ図柄乱数値、変動態様乱数値等が選出される。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 ,普通図柄始動スイッチS2 のON作動数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
さらに、主制御基板80の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、中央制御装置CPUに接続されている。そして中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
また、上記主制御基板80の基板回路には、中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板80からの制御指令信号が、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84の各入力ポートに向けて発信されるようになっている。また、主制御基板80の入力ポートには、盤面中継端子板90を介して、特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2、カウントスイッチS3、一般入賞スイッチS4 が接続されている。そして、主制御基板80は、所定時間毎(例えば2ms毎)に各スイッチS1 〜S4 の遊技球検出状態を調べ、信号入力があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板80の出力ポートには、盤面中継端子板90を介して大入賞口ソレノイド(図示せず),普通電動役物ソレノイド(図示せず)が接続されており、中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
また、主制御基板80の中央制御装置CPU及び上記した各制御基板81〜84に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、前記演算ユニットの連成数によって、各中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御基板80の中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板81〜84に夫々送信し、各制御基板81〜84の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
一方、上記した演出制御基板82は、上述した図柄表示装置42で演出する図柄制御や、各種スピーカから音響を発する制御や、各種ランプおよびLEDを発光する制御などを行うものである。そして、この演出制御基板82には、図柄表示装置42を構成する液晶表示器(図示省略)と、各種LEDをLED中継端子板を介して発光制御するランプ制御基板(図示省略)と、スピーカが接続された演出中継端子板(図示省略)とが夫々に接続されている。また、演出制御基板82にも、上述した主制御基板80と同様に、中央制御装置CPU、記憶装置ROM、記憶装置RAMを備えている。このような演出制御基板82は、主制御基板80から受信した演出制御指令信号に従って、図柄表示装置42による演出画像の表示、各LEDの発光、スピーカの発音を制御実行する。
また、払出制御基板81は、賞球や貸球を払い出す球払出装置(図示省略)を駆動制御するものである。この払出制御基板81は、主制御基板80から受信した払出制御指令信号に従って上記した球払出装置(図示省略)を駆動して、所定の賞球を払い出す制御を実行する。
また、発射制御基板84は、上記した発射ハンドル26の操作に従って、図示しない発射装置を駆動制御することにより、遊技球を発射制御するものである。尚、発射制御基板84も、上記した主制御基板80と接続されており、主制御基板80から所定の制御指令信号を入力すると、それに従って駆動制御するようにもなっている。
また、上述した電源基板83は、外部電源から供給された電力を、所定の電圧に変換して、上述した主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84に送電するものである。電源基板83には、外部電源からAC24Vの電流が送電される。そして、このAC24Vを、DC32V、DC12V、DC5Vに変換する回路が夫々配設されている。さらに、過剰の電流が流れないようする過負荷保護回路、リセット回路、バックアップ用コンデンサ(バックアップ電源)などが配設されている。
この電源基板83からDC32V、DC12V、DC6Vの各電力を夫々供給された主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84は、夫々が駆動制御するモータ、ソレノイド、スイッチ、センサ、LED、スピーカ、表示装置などに所定の電力を分配する。
次に、図3に示した制御回路による制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
上記した発射ハンドル26の操作に従って、遊技球が遊技領域12に発射される。この遊技球が普通図柄始動ゲート49を通過し、普通図柄始動スイッチS2 がON作動すると、主制御基板80は普通図柄の始動処理を行う。これにより、主制御基板80は、普通当り乱数値と普通当り図柄乱数値を夫々選出し、図柄表示装置42により普通図柄E1 ,E2 の図柄変動を開始して、前記各乱数値に従って停止する。そして、普通図柄E1 ,E2が当りであった場合には、上述したように、可変入賞装置51の開閉翼片を傾動位置に拡開する制御を行う。尚、遊技球が普通図柄始動ゲート49を連続して通過した場合には、それぞれについて各乱数値を選出して記憶装置RAMに普通図柄始動記憶として一旦格納し、該始動記憶数に従って普通図柄始動記憶数表示装置47の発光ダイオードを点灯する。
遊技領域12を転動流下した遊技球が可変入賞装置51の始動口54に流入すると、特別図柄始動スイッチS1がON作動し、主制御基板80は、上記した各乱数値を抽出して特別図柄始動記憶を記憶する処理を行う。すなわち、主制御基板80の中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている大当り特別乱数テーブル、大当り図柄乱数テーブル、ハズレ図柄乱数テーブル等から抽選によって、大当り乱数値や大当り図柄乱数値やハズレ図柄乱数値などを夫々に抽出し、これら各乱数値を一セットの特別図柄始動記憶として、記憶装置RAMに一旦格納する。尚、遊技球が連続して始動口54に流入した場合には、夫々に各乱数値を選出して特別図柄始動記憶として、その発生順に記憶装置RAMに記憶されると共に、特別図柄始動記憶数表示装置46の発光ダイオードがその始動記憶数に応じて順次点灯される。
そして、主制御基板80は、記憶装置RAMに特別図柄始動記憶が記憶されている場合には、発生順に特別図柄始動記憶を消化して特別図柄を変動制御する特別図柄処理(図4参照)を行う。すなわち、特別図柄始動記憶を読み込み、特別図柄始動記憶数表示装置46の発光ダイオードを1個消灯し、特別図柄A,B,Cの図柄変動を開始し、該特別図柄始動記憶の各乱数値に従って図柄変動パターンや演出画像パターン等を決定する特別図柄生成行程態様処理を行う。この特別図柄生成行程態様処理では、当該特別図柄始動記憶の大当り乱数値を判定し、大当りであると、大当り図柄乱数値を有効として当り停止図柄態様(当り図柄の組合せ)を選択すると共に、その他の乱数値に従って図柄表示装置42で表示される当り図柄変動パターンを決定する。さらに、変動態様乱数値等に従って、図柄表示装置42の表示画面43で表示する演出画像パターンを決定する。そして、これら図柄変動パターンおよび演出画像パターンにより、図柄表示装置42の表示画面43で、特別図柄A,B,Cを当り図柄態様で確定停止するまでの一連の図柄生成行程が表示される。その後、特別図柄A,B,Cが当り停止図柄態様で確定停止すると、上述したように、大入賞口62を開閉作動する開閉ラウンドを開始する。一方、前記の特別図柄生成行程態様処理で、大当り乱数値がハズレ乱数値であった場合には、ハズレ図柄乱数値を有効としてハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄の組合せ)を選択すると共に、ハズレ図柄変動パターンを決定し、さらに演出画像パターンを決定する。そして、これらに従って、図柄表示装置42で、特別図柄A,B,Cをハズレ図柄で確定表示する図柄生成行程を表示実行する。
尚、特別図柄処理以外の、メイン処理、入力検知処理、大入賞口処理等については、従来から用いられているものを適用することができるため、その詳細については省略する。
次に本発明の要部について説明する。
遊技機本体3の下部パネル18には、演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71が設けられている。この演出ボタン72は、図1のように、余剰球貯留皿11の左側に配設されて、遊技機本体3の前面側に露出していることから、遊技者により操作可能となっている。尚、遊技機本体3により、本発明にかかる機台が構成されている。
演出ボタン装置71には、演出ボタン72を囲むように枠部73が下部パネル18の内部に延出するように設けられており、該枠部73内に嵌挿された演出ボタン72が上下方向に移動可能となっている(図示せず)。この演出ボタン72は、図示しない付勢バネにより上方へ付勢されており、常態で枠部73の上側に僅かに突出した位置に位置決めされる。演出ボタン72は、遊技者が押圧操作することにより、付勢バネの付勢力に抗して降動し、押圧解除することにより、付勢バネの付勢力に従って昇動して前記常態の位置に復帰する。
さらに、演出ボタン装置71には、演出ボタン72の押圧操作を検知する押圧検知センサ74(図3参照)が配設されており、該押圧検知センサ74が上記した演出制御基板82に接続している。ここで、押圧検知センサ74は、フォトセンサにより構成されており、その発光部と受光部間を、押圧操作により降動した演出ボタン72によって遮断すると、操作信号を発生する。演出ボタン72が遊技者により押圧操作される毎に、押圧検知センサ74により発生した操作信号が演出制御基板82に出力される。すなわち、一回の押圧操作毎に、操作信号が一回発生し、連続して複数回押圧操作すると、同数の操作信号が発生する。
また、本実施例にあっては、演出ボタン72が透明性材料から形成されており、該演出ボタン72の上面に押圧操作を促す図柄が表示されている。演出ボタン装置71には、演出ボタン72の上面にその下方から光を照射する発光ダイオードからなる光源77が配設されている。この光源77から照射された光が演出ボタン72に当たることにより、該演出ボタン72の上面を光輝させて、遊技者に演出ボタン72の押圧操作を促す。この光源77は、LED中継端子板を介してランプ制御基板(図示省略)に接続されており、演出制御基板82により発光制御される。
上述した演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71は、一般的な押圧操作用のボタン構造のものを適用することができるため、その詳細について省略する。
また、下部パネル18の内部には、上記の演出ボタン装置71の近傍に振動センサ76(図3参照)が配設されており、該振動センサ76が上記した演出制御基板82に接続している。具体的には、振動センサ76は、その感知部が演出ボタン装置71の枠部73に取り付けられており(図示せず)、演出ボタン72が押圧操作される際に発生する振動を検知する。すなわち、遊技者は、演出ボタン72を叩くようにして押圧操作することから、該叩くことによって生ずる振動を前記振動センサ76により検知する。尚、振動センサ76としては、圧電素子タイプのものを適用しており、所定閾値以上の振動を検知することにより検知信号を発生する。
この振動センサ76は、上記振動を検知すると、その検知信号を定期的に演出制御基板82へ出力している。そして、演出制御基板82は、振動センサ76から入力する検知信号によって、遊技者による演出ボタン72の押圧操作が行われていることを確認できる。
一方、上述した特別図柄処理では、図4のように、特別図柄始動記憶を消化し、図柄表示装置42で、特別図柄A,B,Cを変動表示し且つ所定の演出画像(図5参照)を表示する制御処理を実行する。ここで、演出画像としては、上記した特別図柄生成行程態様処理により決定した演出画像パターンに従って表示実行される。この特別図柄生成行程態様処理では、主制御基板80が、大当り特別乱数値により当り又はハズレを判定し、そのいずれかに応じて有効とする各乱数値に基づく制御指令信号を、演出制御基板82へ出力する。そして、演出制御基板82では、前記制御指令信号に従って、特別図柄A,B,Cの確定停止までの当り図柄変動パターン又はハズレ図柄変動パターンと、該確定停止までの間に表示する演出画像パターンを決定する。そして、これら図柄変動パターンおよび演出画像パターンに従って、図柄表示装置42で特別図柄A,B,Cと演出画像とを表示実行する。
上記の演出画像パターンは、予め設定されている複数の演出画像データのなかから変動態様乱数値等に従って選定した演出画像データによって決定するようにしている。ここで、演出画像データとして、上記した演出ボタン72の操作信号に従って変化する操作演出画像データも複数設定されている。この操作演出画像データで構成される操作演出画像パターンを決定した場合には、該操作演出画像パターンに従って表示実行する参加演出画像F(図5参照)により、遊技者の演出参加による遊技性が発揮され、遊技の興趣性を高め得る。尚、操作演出画像データは、当り発生する場合や、ハズレ且つリーチとなる場合に高確率で選定されるようにしている。
ここで、操作演出画像データの操作演出画像パターンによって表示実行する参加演出画像Fとしては、図5のように、ロケットを発射する演出画像が表示され、ロケットの横に該ロケットへの燃料の充填状態を示す燃料ゲージからなる操作画像fが表示される。そして、演出ボタン72を連続的に押圧操作することによって、前記操作画像fの燃料ゲージが上昇し、該燃料ゲージが満杯となると、参加演出画像Fでロケットの発射が表示される。このように操作画像fが演出ボタン装置71から入力する操作信号に従って変化するように、操作画像変化処理により制御する(図4参照)。この操作画像変化処理では、演出ボタン72の押圧操作毎に入力した操作信号の入力回数が予め設定した複数の変化入力回数に達する毎に、操作画像fを変化し、前記のような燃料ゲージの上昇する画像変化を表示する。すなわち、操作演出画像データにより操作画像fの変化を5段階に設定し、一段階毎に前記の変化入力回数を設定している。そして、操作信号の入力回数が変化入力回数に順次達する毎に、操作画像fを一段階ずつ変化表示するように処理実行している。さらに、本実施例にあっては、前記の参加演出画像Fに、時間経過を表示する時間ゲージが操作時間画像gとして表示され、該時間ゲージの開始から満了までの間に、前記操作画像fの操作画像変化処理を実行するようにしている。これにより、遊技者には、前記時間ゲージの満了までに、操作画像fを5段階変化するように、演出ボタン72を連続して押圧操作することが求められる。尚、この時間ゲージ(操作時間画像g)の開始から満了までの期間で、演出ボタン72の押圧操作による操作信号の入力を有効としており、当該期間により本発明にかかる演出操作遊技期間を構成している。
さらに、本実施例にあっては、演出制御基板82から入力した信号発生パターンに従って擬似操作信号を発生する擬似信号発生装置92が配設されている(図3参照)。この擬似信号発生装置92は、演出制御基板82に接続されており、互いに信号を入出力可能としている。演出制御基板82は、上記した演出操作遊技期間での時間経過に対して、演出ボタン装置71から入力した各操作信号の入力タイミングを夫々記憶し、各入力タイミングを一連の信号入力パターンとして記憶する信号パターン生成処理(図4参照)を行う。この信号パターン生成処理では、一回の演出操作遊技期間での信号入力パターンを生成して、演出操作遊技期間の発生毎に更新して記憶する。そのため、常に最新の信号入力パターンを記憶している。
本実施例にあって、演出ボタン装置71が故障した場合に上記した参加演出画像Fを表示実行する制御について、図4に従って説明する。
上述したように特別図柄A,B,Cが変動開始し、操作演出画像データの操作演出画像パターンによる参加演出画像Fを表示して演出操作遊技期間が開始した場合に(図5(B)参照)、演出ボタン装置71の押圧検知センサ74から操作信号の入力が無く且つ振動センサ76から検知信号を入力していると、演出制御基板82は、演出ボタン装置71で不具合が発生したと判定する。この判定結果に従って、演出制御基板82は、上記した信号入力パターンを有効とし、該信号入力パターンを含む制御指令信号を擬似信号発生装置92へ出力する。これにより、擬似信号発生装置92が、前記信号入力パターンに従って擬似操作信号を発生して演出制御基板82へ出力する擬似操作信号発生処理を実行し、該擬似操作信号の入力に従って、演出制御基板82が操作画像fを変化表示する操作画像変化処理を実行する。すなわち、演出ボタン装置71が故障等により操作信号を出力できない場合に、該操作信号に代替して擬似操作信号に従って操作画像fを変化するように処理する。これにより、図5(B)〜図5(E)のように、演出ボタン72の押圧操作と同様に参加演出画像Fが表示実行される。尚、この場合には、演出ボタン72の押圧操作と直接的に関係せずに、操作画像fが表示変化する。
ここで、演出操作遊技期間であっても、振動センサ76から検知信号の入力が無い場合には、擬似信号発生装置92による擬似操作信号を発生しない。これは、遊技者が故意に演出ボタン72の押圧操作を実行していないと判定するためである。さらに、本実施例にあっては、演出操作遊技期間の途中で、振動センサ76からの検知信号の入力が停止すると、擬似信号発生装置92による擬似操作信号の発生処理を停止する。これにより、遊技者が演出ボタン72の押圧操作を停止した際に、操作画像fが表示変化しないようにし、遊技者に不信感が生じないようにする。
本実施例の構成によれば、演出ボタン装置71が故障等を生じて操作信号の入力が無い場合にあっても、擬似操作信号に基づいて操作画像fを表示変化するようにしていることから、演出ボタン72の押圧操作を行っているにも関わらず、参加演出画像F(操作画像f)が変化しないという状況を生じない。そのため、演出ボタン装置71が故障した場合に、あたかも自らの操作によって演出参加しているように遊技者にみせることができ、さらに、遊技者が、演出操作遊技期間中に演出ボタン72の故障等に気付き難い。したがって、演出参加遊技の遊技性が演出ボタン装置71の故障等によって損なわれてしまうことを抑制でき得る。
さらに、本実施例にあっては、擬似操作信号を、遊技者の押圧操作に基づいて設定した信号入力パターンに従って発生するようにしていることから、実際に演出ボタン72を押圧操作する遊技者が違和感を生じ難く、自らの操作によって演出参加するようにみせる効果が向上する。これにより、演出ボタン72の押圧操作により演出参加するという遊技性を適正に保つことができ得る。
尚、操作演出遊技期間の開始時点で、演出ボタン装置71に不具合が発生している状況について説明したが、操作演出遊技期間の途中で演出ボタン装置71に不具合が発生した場合にあっても、同様に擬似操作信号を発生する処理を実行することにより、同様の作用効果を発揮できる。
また、本実施例にあって、演出制御基板82は、上記のように演出ボタン装置71の不具合発生の判定をすると、遊技機本体3の上部に設けられた報知ランプ(図示せず)を、所定の発光態様により発光制御する。これにより、遊技場の係員に、不具合発生を報知するようにしている。さらに、参加演出画像Fを表示する特別図柄生成行程が特別図柄A,B,Cの確定停止により満了すると、図柄表示装置42でエラーメッセージを表示して、遊技者に係員を呼ぶように促す。このように、演出ボタン装置71の不具合発生を報知することによって、該不具合を早期に解消し、次回以降に実行する参加演出画像Fで遊技者が正規に演出参加できるようにしている。
本実施例にあって、演出制御基板80により本発明のボタン演出制御手段が構成されており、演出制御基板80および擬似信号発生装置92により、本発明の自動演出操作処理が実行される。ここで、本発明の自動演出操作処理としては、上記した特別図柄処理にあって、演出操作遊技期間の開始処理から満了処理までの一連の処理(信号パターン生成処理および操作画像変化処理を含む)によって構成されている。また、図柄表示装置42で、操作演出画像データの演出画像パターンにより表示する参加演出画像F(操作画像f)により、本発明にかかる操作演出態様が構成されている。また、振動センサ76により本発明にかかる操作振動検知手段が構成されている。
上述した実施例では、ロケットの演出画像による一種類の参加演出画像Fを表示することを示しているが、複数種類の参加演出画像を表示するようにしても良い。すなわち、複数種類の操作演出画像データを設定し、遊技状況に応じて該操作演出画像データを選択して、そのデータに基づいて参加演出画像を表示する。ここで、各種の参加演出画像にあっても、上述したように、演出ボタン装置の不具合発生時には擬似操作信号を発生するようにする。
上述した実施例にあっては、遊技者による演出ボタンの押圧操作に従って設定した信号発生パターンに基づいて擬似操作信号を発生するようにした構成であるが、その他の構成として、予め擬似操作信号の発生パターンを設定し、該発生パターンにより擬似操作信号を発生するようにしても良い。この場合には、複数の発生パターンを設定し、いずれかを選択して実行することもできる。
上述した実施例にあって、振動センサの配設位置を適宜設定することができ、また、他の種類のセンサを適用することもできる。この振動センサは、遊技者が演出ボタンを叩く振動を適正に検出するように、前記配設位置やセンサ種類などを適宜設定することができる。
一方、上述した実施例にあっては、演出ボタン装置71の不具合発生時に擬似操作信号を発生して操作演出態様(参加演出画像の表示)を実行するようにした構成であるが、その他の構成として、非操作演出画像データを予め設定し、前記不具合発生時には該非操作演出画像データに従って参加演出画像を表示するようにしても良い。ここで、非操作演出画像データとしては、例えば、上記の参加演出画像(操作画像)が徐々に変化していく演出画像パターンを設定するものであり、操作信号と関係なく変化する画像を表示するものである。すなわち、上記のように演出操作遊技期間が開始した場合に、演出ボタン装置71の押圧検知センサ74から操作信号の入力が無く且つ振動センサ76から検知信号を入力していると、演出制御基板82は、前記非操作演出画像データを有効とし、操作演出画像データによる参加演出画像に代えて、該非操作演出画像データによる参加演出画像を表示実行する。これにより、演出ボタン装置71から操作信号の入力が無くとも、参加演出画像の操作画像が表示変化していくことから、あたかも自らの操作によって演出参加しているように遊技者にみせることができ、上記実施例と同様の作用効果を奏する。ここで、非操作演出画像データとして、遊技者の感情を向上させるように表示変化する参加演出画像に設定した場合には、演出参加遊技の遊技性を効果的に高めることができるという利点も発揮し得る。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
1 パチンコ遊技機
3 遊技機本体(機台)
71 演出ボタン装置
72 演出ボタン
76 振動センサ(操作振動検知手段)

Claims (4)

  1. 機台の前部に配設された、遊技者により押圧操作される演出ボタンを備え、該演出ボタンの押圧操作に従って所定の操作信号を発生する演出ボタン装置と、
    前記演出ボタンの押圧操作により発生する操作信号を有効とする演出操作遊技期間で、該操作信号に従って所定の操作演出態様を実行するボタン演出制御手段と
    を備えたパチンコ遊技機において、
    前記演出ボタンが押圧操作されることによって発生する振動を検知する操作振動検知手段を備えると共に、
    前記ボタン演出制御手段が、前記演出操作遊技期間で、前記操作振動検知手段により振動が検知され且つ前記演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、前記操作演出態様を実行する自動操作演出処理を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. ボタン演出制御手段により操作演出態様を実行する自動操作演出処理が、所定の擬似操作信号を発生し、該擬似操作信号に従って操作演出態様を実行するようにしていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 自動操作演出処理が、
    演出操作遊技期間で、演出ボタン装置から発生する操作信号の信号発生パターンを記憶する処理と、
    操作振動検知手段により振動が検知され且つ前記演出ボタン装置による操作信号が発生しない場合に、前記信号発生パターンに基づいて擬似操作信号を発生する処理と
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. ボタン演出制御手段により操作演出態様を実行する自動操作演出処理が、予め設定されている非操作演出パターンに従って操作演出態様を実行するようにしていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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