本発明の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
本実施例のパチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備に固定される木製の外枠2と、該外枠2の前面開口部分を覆うように取り付けられた遊技機本体3とから構成されている。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤8(図2参照)が取り付けられた本体枠(図示省略)と、該本体枠の前面側に開閉可能に配設された前枠扉6とを備え、本体枠と前枠扉6とが、外枠2にヒンジ部材4を介して枢着されている。前枠扉6には、遊技盤8の遊技領域12(図2参照)を臨む前面ガラス14が配設されている。
前枠扉6の前面下部には、図示しない発射装置に供給する遊技球を貯留する発射球貯留皿10が設けられている。発射球貯留皿10は、その左側内部に、賞球や貸球が流出する球払出口15が開口し、右側内部に、遊技球を整列する整列部(図示省略)が形成され、該整列部の右端に遊技球を発射装置へ供給するための球流入口(図示省略)が開口している。
上記した遊技機本体3(本体枠)の前面下部には、樹脂材からなる下部パネル18が設けられており、この下部パネル18の前面下部中央に余剰の遊技球を貯留する余剰球貯留皿11が配設されている。余剰球貯留皿11の内部には、球放出口19が開口しており、該球放出口19から余剰球貯留皿11内に遊技球が放出される。さらに、余剰球貯留皿11の右方には発射ハンドル26が突設されている。
また、上記した遊技盤8の前面には、図2のように、ガイドレール13が取り付けられており、該ガイドレール13によって略円形の遊技領域12と、発射された遊技球を遊技領域12に案内する案内通路20が区画される。さらに、遊技盤8の遊技領域12の中央には、各種の遊技部材が組み付けられたセンターケース41が配設されている。このセンターケース41には、液晶表示器からなる図柄表示装置42が組み付けられており、該図柄表示装置42の表示画面43では、三つの特別図柄A,B,Cと二つの普通図柄E1 ,E2とが変動表示されると共に、様々な演出画像が表示される(図6〜8参照)。
ここで、特別図柄A,B,Cは、後述する可変入賞装置51の始動口54に遊技球が流入することにより変動開始し、その後停止した各特別図柄の組合せにより当り又はハズレを確定する。また、普通図柄E1 ,E2 は、後述する普通図柄始動ゲート(普通図柄始動領域)49を遊技球が通過することにより変動開始し、その後停止した普通図柄E1 ,E2 の組合せにより当り又はハズレを確定する。そして、普通図柄E1 ,E2 が当りの場合には、後述する可変入賞装置51の可動翼片(図示せず)を開閉駆動する。
センターケース41の下部には、4個の発光ダイオードからなる特別図柄始動記憶数表示装置46が配設されている。この特別図柄始動記憶数表示装置46は、上記した可変入賞装置51の始動口54に遊技球が連続して流入した場合に、特別図柄A,B,Cの変動を保留する特別図柄始動記憶数を、発光ダイオードの点灯数によって表示する。また、センターケース41の左下部には、4個の発光ダイオードからなる普通図柄始動記憶数表示装置47が配設されており、同様に、普通図柄E1 ,E2の変動を保留する普通図柄始動記憶数を、発光ダイオードの点灯数によって表示する。尚、特別図柄始動記憶数と普通図柄始動記憶数は、それぞれ四個を上限数として設定している。
上記センターケース41の左右側方には、普通図柄始動ゲート(普通図柄始動領域)49,49が配設されており、遊技球の通過により、各普通図柄始動ゲート49に設けられた普通図柄始動スイッチS2 (図3参照)から遊技球検出信号が発生すると、前記表示画面43で普通図柄E1 ,E2 が変動し、所定時間経過後に停止して種々の組み合わせの図柄態様が表示される。
また、センターケース41の下方には、遊技球を流入可能とする始動口54と、左右一対の開閉翼片(図示省略)とを備えた可変入賞装置51が配設されている。この始動口54の内部には、遊技球を検知する特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が配設されており、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球検知に従って、前記図柄表示装置42の表示画面に特別図柄A,B,Cを変動開始する。また、左右一対の開閉翼片は、上下方向に起立して一個の遊技球が上方から入賞可能な間隔となる起立位置と、該起立位置から左右両側に逆ハ字形に拡開して遊技球の入賞を容易とする傾動位置とに変換駆動されるようになっている。そして、前記普通図柄E1,E2の表示結果が所定の当り図柄態様の場合には、普通電動役物ソレノイド(図示せず)を駆動源として開閉翼片が所定時間(約 0.2秒間)傾動位置に拡開されて、始動口54に遊技球が入り易い状態となる。
さらに、可変入賞装置51の下方には、大入賞口62を有する変動入賞装置61が配設されている。この変動入賞装置61は横長矩形状の開閉片63を具備し、内蔵された大入賞口ソレノイド(図示せず)により開閉片27を開閉駆動制御することによって大入賞口62が開放状態又は閉鎖状態に変換される。この変動入賞装置61は、上記した図柄表示装置42の画面で変動表示した特別図柄A,B,Cが所定の当り停止図柄態様で確定表示された場合(大当りの場合)に、大入賞口62を開閉作動する。この大入賞口62の開閉作動としては、開閉片63が前方に傾倒して開き、その開放状態で開閉片63の上面の案内作用を介して、大入賞口62内へ遊技球を案内するとともに、所定開放時間(例えば30秒)の満了、またはその所定開放時間中における所定個数(例えば 9個)の遊技球の入賞により開閉片63が起立して大入賞口62が閉鎖される開閉ラウンドを、所定制限回数(本実施例にあっては15回)行うことにより、大入賞口62に多量の遊技球が入賞し、遊技者に所定の利益が供与される。この変動入賞装置61の内部には入賞した遊技球を検知するカウントスイッチS3(図3参照)が設けられている。このように、特別図柄A,B,Cが所定の当り停止図柄態様で確定表示されると、変動入賞装置61を作動する特別遊技作動を実行する。そして、この特別遊技作動は、大入賞口62を開閉する開閉ラウンドが所定制限回数(15回)に達することにより満了する。
その他、遊技領域12には、複数の一般入賞口58が配設されており、その内部に設けられた一般入賞スイッチS4(図3参照)による遊技球の入賞検知に伴って所定数の賞球が払い出される。
次に、上述のパチンコ遊技機1の制御回路について、図3に示すブロック図に従って説明する。
制御回路には、主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、電源基板83、発射制御基板84が配設されている。主制御基板80は、マイクロコンピュータにより構成されており、パチンコ遊技機1の遊技を統括的に制御するものである。そして、この主制御基板80には、上述した遊技盤8に配設された始動口54、大入賞口62、一般入賞口58へ流入した遊技球を検知するための各スイッチやセンサ(図示省略)等が盤面中継端子板90を介して接続されている。
主制御基板80には、各種スイッチやセンサなどからの入力信号に従って演算処理を実行して所定の指令信号を出力する中央制御装置CPU、演算処理に用いる制御プログラムを格納する記憶装置ROM、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板80の基板回路を構成している。前記記憶装置ROMには、制御プログラムや、普通当り乱数テーブル、普通当り図柄乱数テーブル、大当り特別乱数テーブル、大当り図柄乱数テーブル、ハズレ図柄乱数テーブル、リーチ乱数テーブル、リーチ図柄乱数テーブル、変動態様乱数テーブル等の固定データが格納されている。そして、後述するように始動口54に遊技球が流入して特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、中央制御装置CPUによって各乱数テーブルの乱数値が抽選され、普通当り乱数値、普通当り図柄乱数値、大当り特別乱数値、大当り図柄乱数値、ハズレ図柄乱数値、リーチ乱数値、リーチ図柄乱数値、変動態様乱数値等が選出される。また、記憶装置RAMには、前記各乱数値等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
さらに、主制御基板80の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、中央制御装置CPUに接続されている。そして中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
また、上記主制御基板80の基板回路には、中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板80からの制御指令信号が、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84の各入力ポートに向けて発信されるようになっている。また、主制御基板80の入力ポートには、盤面中継端子板90を介して、特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2、カウントスイッチS3、一般入賞スイッチS4 が接続されている。そして、主制御基板80は、所定時間毎(例えば2ms毎)に各スイッチS1 〜S4 の遊技球検出状態を調べ、信号入力があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板80の出力ポートには、盤面中継端子板90を介して大入賞口ソレノイド(図示せず),普通電動役物ソレノイド(図示せず)が接続されており、中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
また、主制御基板80の中央制御装置CPU及び上記した各制御基板81〜84に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、前記演算ユニットの連成数によって、各中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御基板80の中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板81〜84に夫々送信し、各制御基板81〜84の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
一方、上記した演出制御基板82は、上述した図柄表示装置42で演出する図柄制御や、各種スピーカから音響を発する制御や、各種ランプおよびLEDを発光する制御などを行うものである。そして、この演出制御基板82には、図柄表示装置42を構成する液晶表示器(図示省略)と、各種LEDをLED中継端子板を介して発光制御するランプ制御基板(図示省略)と、スピーカが接続された演出中継端子板(図示省略)とが夫々に接続されている。また、演出制御基板82にも、上述した主制御基板80と同様に、中央制御装置CPU、記憶装置ROM、記憶装置RAMを備えている。このような演出制御基板82は、主制御基板80から受信した演出制御指令信号に従って、図柄表示装置42による演出画像の表示、各LEDの発光、スピーカの発音を制御実行する。
また、払出制御基板81は、賞球や貸球を払い出す球払出装置(図示省略)を駆動制御するものである。この払出制御基板81は、主制御基板80から受信した払出制御指令信号に従って上記した球払出装置(図示省略)を駆動して、所定の賞球を払い出す制御を実行する。
また、発射制御基板84は、上記した発射ハンドル26の操作に従って、図示しない発射装置を駆動制御することにより、遊技球を発射制御するものである。尚、発射制御基板84も、上記した主制御基板80と接続されており、主制御基板80から所定の制御指令信号を入力すると、それに従って駆動制御するようにもなっている。
また、上述した電源基板83は、外部電源から供給された電力を、所定の電圧に変換して、上述した主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84に送電するものである。電源基板83には、外部電源からAC24Vの電流が送電される。そして、このAC24Vを、DC32V、DC12V、DC5Vに変換する回路が夫々配設されている。さらに、過剰の電流が流れないようにする過負荷保護回路、リセット回路、バックアップ用コンデンサ(バックアップ電源)などが配設されている。
この電源基板83からDC32V、DC12V、DC6Vの各電力を夫々供給された主制御基板80、払出制御基板81、演出制御基板82、発射制御基板84は、夫々が駆動制御するモータ、ソレノイド、スイッチ、センサ、LED、スピーカ、表示装置などに所定の電力を分配する。
次に、図3に示した制御回路による制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
上記した発射ハンドル26の操作に従って、遊技球が遊技領域12に発射される。この遊技球が普通図柄始動ゲート49を通過し、普通図柄始動スイッチS2 がON作動すると、主制御基板80は普通図柄の始動処理を行う。これにより、主制御基板80は、普通当り乱数値と普通当り図柄乱数値を夫々選出し、図柄表示装置42により普通図柄E1 ,E2 の図柄変動を開始して、前記各乱数値に従って停止する。そして、普通図柄E1 ,E2が当りであった場合には、上述したように、可変入賞装置51の開閉翼片を傾動位置に拡開する制御を行う。尚、遊技球が普通図柄始動ゲート49を連続して通過した場合には、それぞれについて各乱数値を選出して記憶装置RAMに普通図柄始動記憶として一旦格納し、該始動記憶数に従って普通図柄始動記憶数表示装置47の発光ダイオードを点灯する。
遊技領域12を転動流下した遊技球が可変入賞装置51の始動口54に流入すると、特別図柄始動スイッチS1がON作動し、主制御基板80は、上記した各乱数値を抽出して特別図柄始動記憶を記憶する処理を行う。すなわち、主制御基板80の中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている大当り特別乱数テーブル、大当り図柄乱数テーブル、ハズレ図柄乱数テーブル等から抽選によって、大当り乱数値や大当り図柄乱数値やハズレ図柄乱数値などを夫々に抽出し、これら各乱数値を一セットの特別図柄始動記憶として、記憶装置RAMに一旦格納する。尚、遊技球が連続して始動口54に流入した場合には、夫々に各乱数値を選出して特別図柄始動記憶として、その発生順に記憶装置RAMに記憶されると共に、特別図柄始動記憶数表示装置46の発光ダイオードがその始動記憶数に応じて順次点灯される。
そして、主制御基板80は、記憶装置RAMに特別図柄始動記憶を記憶している場合に、最先の特別図柄始動記憶を消化して特別図柄を変動制御する特別図柄処理(図4参照)を行う。すなわち、特別図柄始動記憶を読み込み、特別図柄始動記憶数表示装置46の発光ダイオードを1個消灯し、特別図柄A,B,Cの図柄変動を開始し、該特別図柄始動記憶の各乱数値に従って図柄変動パターンや演出画像パターン等を決定する特別図柄生成行程態様処理を行う。この特別図柄生成行程態様処理では、当該特別図柄始動記憶の大当り乱数値を判定し、大当りであると、大当り図柄乱数値を有効として当り停止図柄態様(当り図柄の組合せ)を選択すると共に、その他の乱数値に従って図柄表示装置42で表示される当り図柄変動パターンを決定する。さらに、変動態様乱数値等に従って、図柄表示装置42の表示画面43で表示する演出画像パターンを決定する。そして、これら図柄変動パターンおよび演出画像パターンにより、図柄表示装置42の表示画面43で、特別図柄A,B,Cを当り図柄態様で確定停止するまでの一連の図柄生成行程が表示される。その後、特別図柄A,B,Cが当り停止図柄態様で確定停止すると、上述したように、大入賞口62を開閉作動する開閉ラウンドを開始する。一方、前記の特別図柄生成行程態様処理で、大当り乱数値がハズレ乱数値であった場合には、ハズレ図柄乱数値を有効としてハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄の組合せ)を選択すると共に、ハズレ図柄変動パターンを決定し、さらに演出画像パターンを決定する。そして、これらに従って、図柄表示装置42で、特別図柄A,B,Cをハズレ図柄で確定表示する図柄生成行程を表示実行する。
尚、特別図柄処理以外の、メイン処理、入力検知処理、大入賞口処理等については、従来から用いられているものを適用することができるため、その詳細については省略する。
次に本発明の要部について説明する。
遊技機本体3の下部パネル18には、演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71が設けられている。この演出ボタン72は、図1のように、余剰球貯留皿11の左側に配設されて、遊技機本体3の前面側に露出していることから、遊技者により操作可能となっている。尚、遊技機本体3により、本発明にかかる機台が構成されている。
演出ボタン装置71には、演出ボタン72を囲むように枠部73が下部パネル18の内部に延出するように設けられており、該枠部73内に嵌挿された演出ボタン72が上下方向に移動可能となっている(図示せず)。この演出ボタン72は、図示しない付勢バネにより上方へ付勢されており、常態で枠部73の上側に僅かに突出した位置に位置決めされる。演出ボタン72は、遊技者が押圧操作することにより、付勢バネの付勢力に抗して降動し、押圧解除することにより、付勢バネの付勢力に従って昇動して前記常態の位置に復帰する。
さらに、演出ボタン装置71には、演出ボタン72の押圧操作を検知する押圧検知センサ74(図3参照)が配設されており、該押圧検知センサ74が上記した演出制御基板82に接続している。ここで、押圧検知センサ74は、フォトセンサにより構成されており、その発光部と受光部間を、押圧操作により降動した演出ボタン72によって遮断すると、操作信号を発生する。演出ボタン72が遊技者により押圧操作される毎に、押圧検知センサ74により発生した操作信号が演出制御基板82に出力される。すなわち、一回の押圧操作毎に、操作信号が一回発生し、連続して複数回押圧操作すると、同数の操作信号が発生する。
本実施例にあっては、演出ボタン72が透明性材料から形成されており、該演出ボタン72の上面に押圧操作を促す図柄が表示されている。演出ボタン装置71には、演出ボタン72の上面にその下方から光を照射する発光ダイオードからなる光源77が配設されている。この光源77から照射された光が演出ボタン72に当たることにより、該演出ボタン72の上面を光輝させて、遊技者に演出ボタン72の押圧操作を促す。この光源77は、LED中継端子板を介してランプ制御基板(図示省略)に接続されており、演出制御基板82により発光制御される。
上述した演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71は、一般的な押圧操作用のボタン構造のものを適用することができるため、その詳細について省略する。
また、図1のように、遊技機本体3の下部パネル18には、その前面に増減ボリューム91が配設されており、該下部パネル18の内部に該増減ボリューム91と電気的に接続した信号量増幅装置92(図3参照)が上記の演出ボタン装置71に近接して配設されている。ここで、増減ボリューム91としては、左右横方向へ移動可能とする抓み91aを備え、該抓み91aの移動に従って抵抗値を変化する可変抵抗器(図示せず)により構成されている。この抓み91aを最も右位置とした場合に、前記可変抵抗器は最小抵抗値を示し、最も左位置とした場合に最大抵抗値を示すように設定されている。そして、信号量増幅装置92から一定の電圧を前記可変抵抗器に掛けた場合に、該可変抵抗器の抵抗値に従って前記電圧が変化する。尚、この増減ボリューム91には、従前から用いられている可変抵抗器を適用することができるため、その詳細については省略する。
信号量増幅装置92は、上記の演出ボタン装置71の押圧検知センサ74と上記の演出制御基板82との間に介装されており、該押圧検知センサ74から出力した操作信号が当該信号量増幅装置92を介して演出制御基板82へ入力する。ここで、信号量増幅装置92は、図5のように、前記押圧検知センサ74から操作信号を入力すると、増減ボリューム91の電圧に従って、操作信号の信号量を増減し(増幅処理)、該信号量の操作信号を新たに発生して出力する(信号発生出力処理)。すなわち、信号量増幅装置92は、図示しない制御基板を備えており、該制御基板を介して演出制御基板82から供給される電力に基づいて一定の電圧を増減ボリューム91の可変抵抗器に掛ける(ボリューム電圧処理)。さらに、この信号量増幅装置92には、操作信号を発生する信号発生装置(図示せず)が配設されており、前記制御基板により作動制御される。そして、この制御基板は、前記可変抵抗器を介した電圧変化に基づいて、信号発生装置を作動制御して、新たな操作信号(以下、更改操作信号という)を発生する(増幅処理および信号発生出力処理)。具体的には、増減ボリューム91の抓み91aが操作信号の信号量を2倍とする位置にある場合、押圧検知センサ74から一つの操作信号を入力すると、前記信号発生装置により二つの更改操作信号を発生して出力する。この場合には、操作信号を一回入力する毎に、二つの更改操作信号を連続して出力する。このように、前記抓み91aを左右移動する操作により可変抵抗器の電圧を確認し(ボリューム電圧処理)、演出ボタン装置71から入力した操作信号の信号量を増加し(増幅処理)、該信号量の更改操作信号を演出制御基板82へ出力する(信号発生出力処理)。ここで、信号量増幅装置92により新たに生成した更改操作信号は、実質的に押圧検知センサ74により発生する操作信号と同じであるため、いずれの操作信号を演出制御基板82が入力しても、同じものとして処理されるようにしている(図4参照)。
尚、本実施例にあっては、増減ボリューム91の抓み91aの操作によって、操作信号の信号量を1倍〜3倍まで増減する処理を行う。すなわち、最小の1倍の場合には、一回の操作信号入力に伴って一回の更改操作信号を出力し、最大の3倍の場合には、一回の操作信号入力に伴って三回の更改操作信号を出力する。最小の場合は、演出ボタン72の押圧操作回数と同数の操作信号が維持されることとなる。また、抓み91aの位置により1.5倍や2.5倍等に設定することもでき、例えば、1.5倍の場合には、二回の操作信号入力に伴って三回の更改操作信号を出力する。
さらにまた、本実施例にあっては、上記のように、信号量増幅装置92への電力供給を演出制御基板82を介して行うようにしている。そして、演出制御基板82は、信号量増幅装置92への電力供給を制御することにより、図4および図5のように、上記した操作信号の信号量を変化する処理の実行(有効)または非実行(無効)のいずれかとする。ここで、演出制御基板82は、図4のように、後述する信号量増幅条件が成立した場合に、信号量増幅装置92へ電力供給し、上記した操作信号の信号量を変化する処理を有効とする。一方、前記信号量増幅条件が成立しない場合には電力供給しないことから、操作信号の信号量を変化する処理は無効となる。そして、信号量増幅装置92は、電力供給が無い場合に演出ボタン装置71から入力した操作信号を通過するように、回路形成されているため、押圧検知センサ74から出力した操作信号が演出制御基板82へ入力する。
上記の信号量増幅条件は、その第一条件として、信号量増幅装置92へ電力供給していない状態(補助フラグ=0)で、一回の演出操作遊技期間で入力した操作信号の累積信号数が予め設定した下限信号数より小さい場合を設定している。さらに、第二条件として、信号量増幅装置92へ電力供給している状態(補助フラグ=1)で、一回の演出操作遊技期間で入力した操作信号の累積信号数が予め設定した継続信号数より小さい場合を設定している。そして、これら第一条件または第二条件が成立すると、補助フラグ=1として、次回の演出操作遊技期間で、上記した信号量増幅装置92への電力供給する処理を有効とする。すなわち、信号量増幅装置92への電力供給する処理は、補助フラグ=1かつ演出操作遊技期間に限って実行する。尚、演出操作遊技期間で第二条件が成立すると、電力供給する処理が繰り返し有効となる。また、前記の継続信号数が下限信号数より大きい値として設定している。
一方、上述した特別図柄処理では、図4のように、特別図柄始動記憶を消化し、図柄表示装置42で、特別図柄A,B,Cを変動表示し且つ所定の演出画像(図6〜8参照)を表示する制御処理を実行する。ここで、演出画像としては、上記した特別図柄生成行程態様処理により決定した演出画像パターンに従って表示実行される。この特別図柄生成行程態様処理では、主制御基板80が、大当り特別乱数値により当り又はハズレを判定し、そのいずれかに応じて有効とする各乱数値に基づく制御指令信号を、演出制御基板82へ出力する。そして、演出制御基板82では、前記制御指令信号に従って、特別図柄A,B,Cの確定停止までの当り図柄変動パターン又はハズレ図柄変動パターンと、該確定停止までの間に表示する演出画像パターンを決定する。そして、これら図柄変動パターンおよび演出画像パターンに従って、図柄表示装置42で特別図柄A,B,Cと演出画像とを表示実行する。
上記の演出画像パターンは、予め設定されている複数の演出画像データのなかから変動態様乱数値等に従って選定した演出画像データによって決める(上述した特別図柄生成行程態様処理)。ここで、演出画像データとして、上記した演出ボタン72の操作信号に従って変化する操作演出画像データも複数設定されている。この操作演出画像データで構成される操作演出画像パターンを決定した場合には、該操作演出画像パターンに従って表示実行する参加演出画像T(図6〜8参照)により、遊技者の演出参加による遊技性が発揮され、遊技の興趣性を高め得る。尚、操作演出画像データは、当り発生する場合や、ハズレ且つリーチとなる場合に高確率で選定されるようにしている。上述した特別図柄生成行程態様処理では、操作演出画像データを選定した場合に参加演出フラグ=1とする。そして、参加演出フラグ=1の場合に、演出層蛙遊技期間が開始される(図4参照)。
ここで、操作演出画像データの操作演出画像パターンによって表示実行する参加演出画像Tとしては、図6のように、ロケットを発射する演出画像が表示され、ロケットの横に該ロケットへの燃料の充填状態を示す燃料ゲージからなる操作画像tが表示される。そして、演出ボタン72を連続的に押圧操作することによって、図6(C)のように前記操作画像tの燃料ゲージが上昇し、図6(D)のように該燃料ゲージが満杯となると、参加演出画像Tでロケットの発射が表示される。このように操作画像tが演出ボタン装置71から入力する操作信号に従って変化するように、操作画像変化処理により制御する(図4参照)。この操作画像変化処理では、演出ボタン装置71から操作信号を入力する毎に累積した累積信号数が、予め設定した複数の変化入力回数に達する毎に、操作画像tを変化し、前記のような燃料ゲージの上昇する画像変化を表示する。すなわち、操作演出画像データにより操作画像tの変化を5段階に設定し、一段階毎に前記の変化入力回数を設定している。そして、操作信号の入力回数が変化入力回数に順次達する毎に、操作画像tを一段階ずつ変化表示するように処理実行している。さらに、本実施例にあっては、前記の参加演出画像Tに、時間経過を表示する時間ゲージが操作時間画像sとして表示され、該時間ゲージの開始から満了までの間に、前記操作画像tの操作画像変化処理を実行するようにしている。これにより、遊技者には、前記時間ゲージの満了までに、操作画像tを5段階変化するように、演出ボタン72を連続して押圧操作することが求められる。尚、この時間ゲージ(操作時間画像s)の開始から満了までの期間で、演出ボタン72の押圧操作による操作信号の入力を有効としており、当該期間により本発明にかかる演出操作遊技期間を構成している。そして、一回の演出操作遊技期間を経過する毎に、累積した入力回数をリセットする。
例えば、図6のように、演出操作遊技期間の開始から満了までの間に、上記した5段階全ての変化入力回数を到達すると、操作画像tによる燃料ゲージがチャージ完了し、ロケットの発射が表示される。一方、図7のように、2段階目の変化入力回数までしか到達できない場合や、または図8のように、3段階目の変化入力回数までしか到達できない場合には、ロケットの発射が表示されない。さらに、本実施例にあっては、前記燃料チャージ完了(5段階の変化入力回数に到達)すると、希少性の高い特典を供与する処理を実行する(図示せず)。これにより、希少性の高い特典を獲得したいという遊技者の欲求を刺激できるようしている。
また、演出制御基板82は、補助フラグ=0の場合における演出操作遊技期間の満了に伴って、当該演出操作遊技期間で累積した累積信号数が上記の下限信号数より小さいか否かを判定する。ここで、累積信号数が下限信号数以上である場合には、補助フラグ=0を維持する。一方、累積信号数が下限信号数より小さい場合には、補助フラグ=1とし、次回の演出操作遊技期間の開始によって、上記の信号量増幅条件の第一条件が成立したとして、信号量増幅装置92へ電力供給する制御処理を実行する。この制御処理は、演出操作遊技期間の満了まで継続して行い、該満了に伴って電力供給を停止する。さらに、補助フラグ=1の場合の演出操作遊技期間の満了に伴って、当該演出操作遊技期間で累積した累積信号数が上記の継続信号数より小さいか否かを判定する。ここで、累積信号数が継続信号数以上である場合には、補助フラグ=0とする。一方、累積信号数が継続信号数より小さい場合には、補助フラグ=1を維持し、次回の演出操作遊技期間の開始によって、上記の信号量増幅条件の第二条件が成立したとして、信号量増幅装置92へ電力供給する制御処理を実行する。尚、補助フラグ=0の場合に開始した演出操作遊技期間では、信号量増幅装置92への電力供給を行わない。そのため、操作信号の信号量を増減する処理が実行されず、演出ボタン72の一回の押圧操作毎に発生する一つの操作信号を演出制御基板82が入力する。
上記の信号量増幅条件の第一条件を構成する下限信号数としては、5段階に設定した上記の変化入力回数でその下から3段階目の変化入力回数として設定している。さらに、第二条件を構成する継続信号数としては、同じく下から4段階目(上から2段階目)の変化入力回数として設定している。これは、例えば、連打速さの遅い者が、演出操作遊技期間で3段階目の変化入力回数に到達できない場合に、次回の演出操作遊技期間で、信号量増幅装置92により操作信号の信号量を増幅することができることから、連打速さを補助される。さらに、操作信号の信号量を増幅しても4段階目の変化入力回数に到達できない場合には、次の演出操作遊技期間でも操作信号の信号量を増幅できるようにし、5段階目の変化入力回数への到達に向けて遊技者の期待感が維持されやすくする。
また、本実施例にあっては、演出操作遊技期間中に、演出ボタン72の押圧操作を促すように、上記した演出ボタン装置71の光源77を発光すると共に、図柄表示装置42で該押圧操作を促す表示を行う(図示せず)。さらに、上記の信号量増幅条件が成立すると、増減ボリューム91の増減操作を促す表示を、図柄表示装置42で行う(図示せず)。これら報知によって、演出ボタン72の操作や増減ボリューム91の操作忘れによる遊技者の不利益を防ぐことができる。
尚、本実施例の構成にあって、演出制御基板82により本発明の操作演出制御手段が構成されている。また、増減ボリューム91により本発明の増減操作手段が構成されており、信号量増幅装置92により本発明の信号量増幅手段が構成されている。また、押圧検知センサ74により本発明の操作信号発生手段が構成されている。さらに、演出ボタン装置71、演出制御基板82、信号量増幅装置92により、本発明のボタン遊技制御手段が構成されている。また、図柄表示装置42で、操作演出画像データの演出画像パターンにより表示する参加演出画像T(操作画像t)により、本発明にかかる操作演出態様が構成されている。
このような本実施例にあって、演出ボタン72を連打する速さの遅い者が演出参加遊技(演出ボタン72の押圧操作により参加する遊技)を行う場合の制御態様について、図4〜6に従って説明する。
図4の特別図柄処理により、特別図柄A,B,Cが変動開始し、操作演出画像データの操作演出画像パターンによる参加演出画像Tを表示して演出操作遊技期間が開始すると(図6〜8参照)、遊技者が演出ボタン72を連打する。このとき、補助フラグ=0によって信号量増幅装置92へ電力供給していないことから、演出ボタン72を一回押圧操作する毎に発生した一つの操作信号が演出制御基板82に入力する。
ここで、連打速さの遅い遊技者では、演出操作遊技期間の満了までに発生する累積信号数が上記の5段階全ての変化入力回数に到達しない。仮に、この場合の累積信号数が下限信号数より小さい場合には(図7(C)参照)、補助フラグ=1とする。次に、再び特別図柄A,B,Cが変動開始して上記と同様に演出操作期間を開始すると、補助フラグ=1であることから、信号量増幅条件が成立し、信号量増幅装置92へ電力供給すると共に、増減ボリューム91の増減操作を有効とする表示を図柄表示装置42により報知する。これに伴って、遊技者が増減ボリューム91の抓み91aを3倍増加の位置へ操作したとすると、信号量増幅装置92へ一の操作信号が入力する毎に三つの更改操作信号を演出制御基板82へ出力する。すなわち、信号量増幅装置92は、図5のように、押圧検知センサ74から一の操作信号を入力すると、信号量を3倍とする増幅処理を実行して、三つの更改操作信号を発生して順次連続して出力する信号発生出力処理を行う。この更改操作信号を演出制御基板82が入力することにより、累積信号数が加算されていく(図4参照)。このように演出操作遊技期間では、信号量増幅装置92により発生した更改操作信号が演出制御基板82へ入力する。その後、当該演出操作期間が満了すると、図4のように、累積信号数が継続信号数より小さいか否かを確認し、小さい場合には(図8(C)参照)補助フラグ=1を維持する。これにより、次の演出操作期間でも信号量増幅装置92へ電力供給して操作信号の増幅処理と信号発生出力処理とが実行される。一方、累積信号数が継続信号数以上であると、補助フラグ=0とし、次の演出操作期間では信号量増幅装置92へ電力供給しない。そのため、次の演出操作期間では、演出ボタン72の一回の押圧操作毎に一の操作信号が演出制御基板82へ入力する。
このように、演出操作遊技期間で発生した累積信号数が、補助フラグ=0且つ下限信号数より小さい場合、又は補助フラグ=1且つ継続信号数より小さい場合に、信号量増幅装置92の作動を有効とし、演出制御基板82に入力する操作信号の信号量を増幅するようにしている。そのため、連打の遅い遊技者にあっても、5段階全ての変化入力数に到達できる可能性が増加し、付加価値の高い特典の獲得への期待感を高め得ることから、演出参加遊技の遊技性を満喫することができる。
尚、連打の速い遊技者にあっては、通常、補助フラグ=0の演出操作遊技期間で、累積信号数が下限信号数以上となるため、信号量増幅装置92による機能を利用できない。そのため、付加価値の高い特典の獲得を目指すという演出参加遊技の遊技性を損なうことがない。すなわち、連打速さの速い遊技者および遅い遊技者のいずれもが、演出参加遊技の遊技性を満喫でき、当該遊技性が比較的長期に亘って保たれ得る。
上述した実施例では、信号量増幅装置92の作動を有効とする信号量増幅条件として、一回の演出操作遊技期間での累積信号数が下限信号数または継続信号数より小さいか否かを判定するように設定した構成であるが、その他の条件設定を行うこともできる。例えば、下限信号数より小さい累積信号数となった演出操作遊技期間が所定回数連続した場合を、信号量増幅条件として設定しても良い。また、夫々に異なる複数の信号量増幅条件を設定し、これら各信号量増幅条件が成立する毎に、増幅可能となる信号量の上限を変えるようにすることもできる。例えば、上記した5段階の変化入力回数をそれぞれ信号量増幅条件として設定し、1段階目の変化入力回数より小さい場合には、増減ボリュームの上限を3倍とし、2段階目の変化入力回数より小さい場合には、上限を2.5倍とし、3段階目の変化入力回数より小さい場合には、上限を2倍とし、4段階目の変化入力回数より小さい場合には上限を1.5倍とするように設定する。
また、上述した実施例にあっては、信号量増加条件の成立した場合に、信号量増幅装置92を有効として作動するようにしているが、信号量増加条件を設定せずに、演出操作遊技期間で常に信号量増幅装置を作動有効として遊技者が随時増減ボリュームを操作して信号量を増減可能とする構成としても良い。
上述した実施例では、増減ボリュームが、左右横方向へ抓み91aを移動するスライド形式としたものであるが、その他の構成を適用することも可能である。例えば、回動操作する形式のものとしても良い。また、増加ボタンと減少ボタンとを備え、各ボタンの操作によって増減操作できるようにしたものであっても良い。
上述した実施例では、ロケットの演出画像による一種類の参加演出画像Tを表示することを示しているが、複数種類の参加演出画像を表示するようにしても良い。すなわち、複数種類の操作演出画像データを設定し、遊技状況に応じて該操作演出画像データを選択して、そのデータに基づいて参加演出画像を表示する。
一方、上述した実施例にあっては、操作信号の入力毎に増幅処理した更改操作信号を出力する信号量増幅装置を備えた構成であるが、その他の構成として、信号量増幅装置を設けずに、演出制御基板が、演出ボタン装置から入力した操作信号を演算処理して該操作信号の信号量を増減する処理を備えた構成としても良い。かかる構成にあっては、演出制御基板が、演出ボタン装置から操作信号を入力すると、増減ボリューム91の増減操作に従って、該操作信号の信号量を増減する演算処理を実行する。例えば、一つの操作信号を入力する毎に、二つの信号数をカウントして累積加算する。これは、2倍の操作信号の信号量に増加したと同じである。そして、この場合にあっても、信号量増幅条件の成立した場合に、前記演算処理を有効とするようにする。これにより、上述した実施例と同様の作用効果を奏し得る。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。例えば、二の操作信号を一に減少するように、操作信号の信号量を減少処理するようにした構成としても良い。