JP7416143B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
まず、図1~図20を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る遊技機10について説明する。
ここに、図1は遊技機10の外観斜視図、図2及び図3は遊技機10の展開図、図4A及び図4Bは遊技機10の遊技盤31の正面図である。以下、本実施形態で使用する前後左右及び上下の表現は、図1~図3に示されている前後方向D1、上下方向D2、及び左右方向D3により定義されるものとする。
前面扉11は、図1及び図2に示すように、発射ハンドル21、操作ボタン22、上皿23、下皿24、パネル25、スピーカ26、及び電飾部27などを備える。
内枠12は、図2及び図3に示すように、遊技盤31、遊技球発射機構32、及び制御ユニット33を備える。なお、図2では図示の簡略化のために遊技盤31の盤面上の記載を省略している。
裏パックユニット13は、図3に示すように、払出機構130及び周辺制御ユニット140を備える。
次に、図5A及び図5Bを参照しつつ、遊技機10のシステム構成について説明する。
メイン制御ユニット331は、遊技機10における遊技の主たる制御を実行する主制御装置4(主制御手段の一例)を備える。主制御装置4には、MPU41及び入出力I/F42などが搭載されている。MPU41は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU41には、ROM411及びRAM412が内蔵されている。
図5Aに示すように、サブ制御ユニット332は、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6を備える。なお、音声ランプ制御装置5及び表示制御装置6は、サブ制御ユニット332に設けられた個別又は同一の制御基板に搭載されている。
音声ランプ制御装置5は、MPU51及び入出力I/F52などを備える。MPU51は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU51には、ROM511及びRAM512が内蔵されている。
表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される各種のコマンド(制御信号)に基づいて図柄表示部341の表示を制御する。具体的に、表示制御装置6は、音声ランプ制御装置5から入力される表示変動パターンコマンドに基づいて図柄表示部341の表示を制御することにより図柄変動及び演出表示を実行する。
払出制御装置7には、MPU71及び入出力I/F72などが搭載されている。MPU71は、1チップマイコンとして構成された演算装置である。また、MPU71には、ROM711及びRAM712が内蔵されている。
発射制御装置8は、遊技球発射機構32の駆動を制御する発射制御IC81を備える。具体的に、発射制御IC81は、発射ハンドル21が回転操作されている間、遊技球発射機構32の球送り装置322を駆動させることにより、上皿23に貯留されている遊技球を発射レール321上に供給させる。そして、発射制御IC81は、発射ハンドル21の操作量を検出し、その操作量に応じて遊技球発射機構32のソレノイド323を駆動させることにより、発射レール321上の遊技球を遊技盤31に向けて発射させる。このとき、発射制御IC81は、予め設定された周期(例えば0.6sec)でON/OFFが切り替わるクロック信号を駆動信号として球送り装置322及びソレノイド323を駆動させる。これにより、遊技機10では、0.6secごとに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射される。
電源制御装置9は、各種のセンサ及び駆動部などを駆動するための+12V電圧、各種の制御装置で使用されるロジック用の+5V電圧などを生成する。そして、電源制御装置9は、生成した+12V又は+5Vの電圧を、主制御装置4、音声ランプ制御装置5、表示制御装置6、払出制御装置7、及び発射制御装置8などに供給する。
次に、図8~図14のフローチャートを参照しつつ、主制御装置4のMPU41によって実行される各種の処理について説明する。具体的に、遊技機10において、MPU41は、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理、立ち上げ処理後に実行されるメイン処理、定期的に起動されるタイマ割込処理、及び停電時に実行されるNMI割込処理などを実行する。
前記NMI割込処理は、停電の発生等による遊技機10の電源遮断時に実行される。具体的に、停電の発生等により遊技機10の電源が遮断された場合には、前述したように前記停電信号が電源制御装置9から主制御装置4、音声ランプ制御装置5、及び払出制御装置7などに出力される。これにより、MPU41は、実行中の制御を中断して前記NMI割込処理を実行する。前記NMI割込処理では、遊技機10の電源遮断時にRAM412に電源断発生情報が記憶される。前記電源断発生情報には、例えばRAM412に記憶されている各アドレスの値に基づいてチェックサム値として算出されるRAM判定値が含まれる。なお、MPU41は、電源制御装置9から電源復旧時に出力される復旧信号を受信した場合に前記電源断発生情報をクリアする。従って、MPU41は、前記電源断発生情報の有無に応じて電源遮断の有無を判断可能である。
図8を参照して、主制御装置4に電源が投入された場合に主制御装置4内のMPU41により実行される立ち上げ処理について説明する。
まず、ステップS601では、電源投入に伴う初期動作処理を実行する。例えば、前記初期動作処理には、スタックポインタに予め定められた値を設定する処理やRAM412の各アドレスに予め定められた初期値を設定する処理などが含まれる。
次に、ステップS602では、サブ制御ユニット332及び周辺制御ユニット140等の周辺制御装置が動作可能な状態に移行するために必要な待機時間が経過するまで処理を待機する。例えば、前記待機時間は1秒である。
そして、前記待機時間が経過すると、続くステップS603では、電源制御装置9に設けられたRAM消去スイッチ92がオンされているか否かが判断され、オンされていれば(S603:Yes)、処理がステップS631に移行する。一方、RAM消去スイッチ92がオンされていなければ(S603:No)、処理がステップS604に移行する。
ステップS604では、RAM412に前記電源断発生情報が記憶されているか否かを判断する。前述したように、前記電源断発生情報は、遊技機10の電源遮断時に前記NMI割込処理が正常に実行された場合にRAM412に記憶される情報であって、例えばRAM412に記憶されている各アドレスの値に基づいてチェックサム値として算出されるRAM判定値を含む。ここで、前記電源断発生情報が記憶されていれば(S604:Yes)、処理がステップS605に移行し、前記電源断発生情報が記憶されていなければ(S604:No)、処理がステップS631に移行する
ところで、例えば前記NMI割込処理が正常に実行されるまでの間に遊技機10の電源が切れた場合、又はRAM412に正常に記憶された前記電源断発生情報が壊れた場合には、RAM412に正しい前記RAM判定値が記憶されていない場合がある。そこで、続くステップS605では、現在のRAM412に記憶されている各アドレスの値から前記RAM判定値を算出する。なお、前記RAM判定値の算出に、前記電源断発生情報は用いられない。ここで、遊技機10の電源遮断時に前記電源断発生情報がRAM412に正常に記憶されている場合には、そのRAM412に記憶されている前記電源断発生情報の前記RAM判定値と前記ステップS605で算出される前記RAM判定値とが一致するはずである。
ステップS606では、前記RAM412に記憶されている前記電源断発生情報の前記RAM判定値と前記ステップS605で算出される前記RAM判定値とが一致するか否かを判定する。ここで、一致すると判断されると(S606:Yes)、RAM412のデータが破壊されていないと判断し、処理がステップS607に移行する。一方、一致しないと判断されると(S606:No)、RAM412に記憶されているデータが正常でないおそれがあるため、処理がステップS631に移行する。なお、前記RAM判定値の照合に代えて、RAM412における特定アドレスに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かが判断されてもよい。
前記RAM412に記憶されている前記電源断発生情報の前記RAM判定値と前記ステップS605で算出される前記RAM判定値とが一致する場合、RAM412内のデータは電源遮断時のままである。そのため、ステップS607では、RAM412に記憶されている前記電源断発生情報をクリアし、他のデータはそのまま保持する。
ステップS608では、周辺制御ユニット140の払出制御装置7を電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復帰コマンドを払出制御装置7に送信する。これにより、周辺制御ユニット140の払出制御装置7は、前記復帰コマンドの受信に応じて、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。
ステップS609では、可変入賞口316の開閉状態を電源遮断時の状態に復帰させる大当たり復帰処理を実行する。具体的には、後述するように大当たり抽選の結果が当選である場合にオンに設定される開閉実行モードのフラグがオンであるか否かを判断する。そして、開閉実行モードのフラグがオフである場合は可変入賞口316を閉鎖する。一方、開閉実行モードのフラグがオンである場合には、可変入賞口316が開放されるべき開放タイミングであるか否かを判断し、開放タイミングである場合には可変入賞口316を開放する。例えば、RAM412には、前記開放タイミングを示す開放フラグが設けられており、MPU41は、前記開放タイミングに前記開放フラグをオンに設定し、可変入賞口316を閉鎖するタイミングで前記開放フラグをオフに設定する。これにより、MPU41は、前記開放フラグに基づいて可変入賞口316が開放されるべきか否かを判断することが可能である。
ステップS610では、音声ランプ制御装置5に演出の実行を許可するための演出許可コマンドを音声ランプ制御装置5に送信する。音声ランプ制御装置5では、前記演出許可コマンドが受信されると、MPU51が、RAM512に記憶されているデータを保持したまま、各種の演出を実行可能な状態となる。
一方、ステップS631では、払出制御装置7を初期化するための初期化コマンドを払出制御装置7に送信する。払出制御装置7では、前記初期化コマンドを受信すると、MPU71によってRAM712のスタックエリア以外のエリア(作業領域)がクリアされ、初期値が設定されて遊技球の払い出し制御が開始可能な状態になる。
そして、ステップS632では、RAM412の各アドレスの値をクリアし、その各アドレスに初期値を設定する初期化処理を実行した後、処理をステップS609に移行させる。例えば、ホールの営業開始時などの電源投入時にRAM412のデータを初期化する場合には、RAM消去スイッチ92が押された状態で電源が投入される。これにより、前記立ち上げ処理の実行時に、RAM消去スイッチ92が押されていることになり(S603:Yes)、RAM412の初期化処理(S632)が実行されることになる。また、前記電源断発生情報が設定されていない場合(S604:No)や、前記RAM判定値(チェックサム値等)が一致しないと判断された場合(S606:No)も、同様にRAM412の初期化処理(S632)が実行される。
まず、ステップS701では、主制御装置4に接続されている各種のセンサ又はスイッチの検出状態を判断するセンサ検出処理を実行する。例えば、入球センサ313a~317a、磁気センサ35、及び電波センサ36などの検出状態を判断する。そして、入球センサ313a~317aのいずれかへの遊技球の入球が検出された場合には、その情報を入賞検知情報としてRAM412に保存する。
ステップS702では、乱数初期値カウンタCIN1の更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
続いて、ステップS703では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算し、それらのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
その後、ステップS704では、上作動口314又は下作動口315への入賞に伴う後述の始動入賞処理(図10参照)を実行し、ステップS705では、発射制御処理を実行した後、当該タイマ割込処理を終了させる。
ここで、図10を参照しつつ、前記ステップS704でMPU41により実行される始動入賞処理を説明する。
まず、ステップS801では、遊技球が上作動口314又は下作動口315のいずれかの作動口に入賞したか否かを判断する。ここで、遊技球が上作動口314又は下作動口315に入賞したと判断すると(S801:Yes)、処理がステップS802に移行し、遊技球が上作動口314又は下作動口315に入賞していないと判断すると(S801:No)、当該始動入賞処理を終了させる。
ステップS802では、RAM412の保留数記憶エリアNAに記憶されている保留球数Nが上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判断する。ここで、保留球数Nが上限値未満であれば(S802:Yes)、処理がステップS803に移行し、保留球数Nを1加算する。一方、保留球数Nが上限値以上であれば(S802:No)、当該始動入賞処理を終了させる。
ステップS804において、前記ステップS703(図9参照)で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM412における保留格納エリア412bの空き保留エリアのうち最初のエリアに格納し、当該始動入賞処理を終了させる。
次に、図11を参照しつつ、MPU41によって実行されるメイン処理について説明する。前記メイン処理では遊技の主要な制御処理が実行される。前記メイン処理では、ステップS901~S906の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS908、S909のカウンタ更新処理が実行される。
まず、ステップS901では、前記タイマ割込処理又は前回のメイン処理で設定されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する外部出力処理を実行する。具体的には、RAM412における前記入賞検知情報の有無を判断し、前記入賞検知情報があれば払出制御装置7に対して賞球コマンドを送信する。
次に、ステップS902では、変動種別カウンタCS1の値を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。
その後、ステップS903では、払出制御装置7に出力する賞球コマンドを設定する。具体的に、RAM412に記憶されている入賞検知情報に基づいて、一般入賞口313等に入賞が発生したか否かを判断する。そして、入賞が発生している場合は、その入賞に応じて払い出す賞球数を示す賞球コマンドを設定する。
そして、ステップS904では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。遊技回制御処理では、前述の大当たり抽選を実行し、図柄表示部341による図柄変動表示に必要な変動パターンコマンドを音声ランプ制御装置5に送信する。このとき、MPU41は、前記ステップS703(図9参照)で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、及びステップS909で更新される変動種別カウンタCS1の各値に基づいて、変動表示時間及び抽選結果を示す変動パターンコマンドを設定し、その変動パターンコマンドを音声ランプ制御装置5に送信する。
次に、ステップS905では、ステップS904における大当たり抽選の結果などに基づいて遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。遊技状態移行処理では、遊技状態を、開閉実行モード、高確率モード、低確率モード、高頻度サポートモード、通常モードなどに移行させる。なお、RAM412には、開閉実行モード、高確率モード、低確率モード、高頻度サポートモード、及び通常モード各々に対応するフラグが設けられており、ステップS905では移行後のモードに対応する一又は複数のフラグがオンに設定され、他のフラグがオフに設定される。具体的に、開閉実行モードのフラグは、前記大当たり抽選の結果が当選である場合にオンに設定される。例えば、開閉実行モードでは、可変入賞口316の開閉扉316bを開放した後、可変入賞口316の開閉扉316bの最大開放時間が経過すること、又は可変入賞口316に遊技球が規定数入賞することのいずれかの条件が成立した場合に可変入賞口316の開閉扉316bを閉鎖する1ラウンドの開閉処理が所定ラウンド数繰り返し実行される。
続いて、ステップS906では、メイン表示部37の前記7セグメント表示器の表示制御処理を実行する。前記表示制御処理では、遊技球がスルーゲート317を通過した場合に、その通過したタイミングで電動役物開放カウンタC4の値を取得し、メイン表示部37における一方の前記7セグメント表示器では図柄の変動表示が実施される。そして、電動役物開放カウンタC4の値により図柄の抽選が実施され、図柄の当たり状態になると、下作動口315に付随する電動役物315bを所定時間開放する。また、メイン表示部37における他方の前記7セグメント表示器では、変動パターンコマンドに対応する変動表示時間の間だけ変動表示が実行され、その変動表示は抽選結果を示す図柄で停止する。
そして、ステップS907では、次のメイン処理の実行タイミングが到来したか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判断する。ここで、次のメイン処理の実行タイミングが到来したと判断すると(S907:Yes)、処理がステップS901に移行し、前述したS901以降の各処理が繰り返し実行される。一方、次のメイン処理の実行タイミングが到来していないと判断すると(S907:No)、次のメイン処理の実行タイミングが到来するまでの間、即ち次の前記メイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間の間は、ステップS908及びステップS909を繰り返し実行する。
ステップS908では、乱数初期値カウンタCIN1を更新する。具体的には、乱数初期値カウンタCIN1を1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。
ステップS909では、変動種別カウンタCS1を更新する。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算し、それらのカウンタ値が最大値に達した場合には当該カウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1を更新した後、処理は前記ステップS907に戻される。
次に、図12~図22を参照しつつ、音声ランプ制御装置5でMPU51によって実行される各種の処理について説明する。
まず、図12を参照して、MPU51によって実行される立ち上げ処理を説明する。前記立ち上げ処理は、遊技機10の電源が投入されて音声ランプ制御装置5に電源が供給されたときにMPU51によって実行される。
ステップS101では、電源投入に伴う初期設定処理が実行される。具体的に、前記初期設定処理では、例えばスタックポインタに予め決められた所定値が設定される。
ステップS102では、後述のタイマ割込処理(図14参照)の電源断処理(S1082)の実行中であるか否かが判断される。なお、MPU51は、後述のタイマ割込処理(図14参照)において、前記電源断処理の開始時に電源断処理中フラグ512Cをオンに設定し(S1081)、前記電源断処理の終了時に電源断処理中フラグ512Cをオフに設定する(S1083)。これにより、MPU51は、前記ステップS102において、前記電源断処理中フラグ512Cがオンである場合に前記電源断処理の実行中であると判断する。そして、前記電源断処理中フラグ512Cがオンである場合は(S102:Yes)、処理がステップS104に移行し、前記電源断処理中フラグ512Cがオフである場合は(S102:No)、処理がステップS103に移行する。
ステップS103では、RAM512のデータが破壊されているか否かが確認される。例えば、RAM512の特定の領域に、後述のステップS106の処理によって「55AAh」のデータがキーワードとして書き込まれる。そして、前記特定の領域に記憶されるデータが「55AAh」と一致するか否かが判断され、一致する場合はRAM512のデータが破壊されておらず、一致しない場合はRAM512のデータが破壊されていると判断される。そして、RAM512のデータが破壊されている場合は(S103:Yes)、処理がステップS104に移行し、RAM512のデータが破壊されていなければ(S103:No)、処理がステップS107に移行する。
ステップS104では、RAM512の一部又は全範囲の記憶領域をチェックするRAMチェック処理が実行される。具体的には、1バイト毎に「0FFh」が書き込まれ、その後、1バイト毎に読み出されて「0FFh」であるか否かが判断され、「0FFh」であれば正常であると判断される。同様に、1バイト毎の書込処理及び確認処理が、「0FFh」に次いで、「55h」、「0AAh」、「00h」の順で行われる。そして、RAM512の読み書きチェックが終了すると記憶領域が0などの初期値にリセットされる。
ステップS105では、前記ステップS104におけるチェックによりRAM512が正常であると判断されると(S105:Yes)、処理がステップS106に移行し、RAM512が正常でないと判断されると(S105:No)、処理がステップS151に移行する。
ステップS151では、RAM512の異常が報知され、電源が遮断されるまで処理が待機する。例えば、RAM512の異常は、電飾部27における赤色の点滅などの点灯態様によって報知される。なお、スピーカ26から音声で報知され、又は図柄表示部341にエラーメッセージが表示されてもよい。
ステップS106では、前記ステップS103における前記RAMチェック処理で用いられるデータを設定する。具体的には、RAM512の前記特定の領域に「55AAh」などのキーワードが書き込まれる。これにより、次に前記立ち上げ処理が実行される際には、前記ステップS103において、前記特定の領域に記憶されたキーワードを用いてRAM512のデータが破壊されているか否かが判断されることになる。
ステップS107では、遊技機10の電源が遮断されたときにオンに設定される電源断フラグ512Bがオンに設定されているか否かを判別する。具体的に、MPU51は、電源制御装置9から電源遮断時に出力される停電信号を受信した場合に前記電源断フラグ512Bをオンに設定する。なお、図示は省略するが、MPU51は、電源制御装置9から電源復旧時に出力される復旧信号を受信した場合に前記電源断フラグ512Bをオフに設定する。ここで、前記電源断フラグ512Bがオンに設定されている場合は(S107:Yes)、処理がステップS108に移行し、前記電源断フラグ512Bがオフに設定されている場合は(S107:No)、処理がステップS109に移行する。
ステップS108では、音声ランプ制御装置5における各処理を初期化するためにRAM512の作業エリアがクリアされる。即ち、遊技機10の電源が遮断された場合には、RAM512がリセットされることになる。
ステップS109では、RAM512の作業エリアに予め設定された初期値が設定される。なお、RAM512の作業エリアは、主制御装置4から受信するコマンド等が記憶される領域を除く他の領域であって、RAM512に記憶されている前記コマンド等は保持される。
ステップS110では、可動役物部材39を前記待機状態に復帰させるための第1イニシャル処理が実行される。ここに、図13は、前記第1イニシャル処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ここで、図13を参照しつつ前記第1イニシャル処理の一例について説明する。なお、前記第1イニシャル処理は、前記立ち上げ処理として実行されることに限らず、他の実施形態として、例えば電源投入後の最初のタイマ割込処理(図14参照)で実行されてもよい。
ステップS201では、前面扉11が開放されているか否かが判断される。具体的に、MPU51は、開閉検出部38を用いて現在の前面扉11の開閉状態を判断する。ここで、前面扉11が開放されていると判断されると(S201:Yes)、処理がステップS211に移行し、前面扉11が閉じられていると判断されると(S201:No)、処理がステップS202に移行する。
ステップS211では、可動役物部材39の動作が禁止される。即ち、可動役物部材39が動作中である場合には、可動役物部材39の動作が停止する。換言すれば、MPU51は、前面扉11が開かれた場合に可動役物部材39の動作を禁止する。ここに、係る禁止処理を実行するときのMPU51が第2動作禁止手段の一例である。これにより、前面扉11が開放された不安定な状態で可動役物部材39が動作することに起因して発生するおそれのあるモーター39aの脱調や可動役物部材39の位置ずれなどの不具合が防止される。なお、可動役物部材39が前記待機状態に戻された状態で前面扉11が閉鎖されるように、前記ステップS211で役物復帰動作が実行され、前面扉11の閉鎖時における可動役物部材39に関する不具合の発生が抑制されてもよい。
ステップS202では、役物復帰動作の開始時にオンに設定され、可動役物部材39が正常に待機状態に復帰した場合にオフに設定される復帰動作フラグ512sがオンであるか否かが判断される。即ち、既に役物復帰動作が開始されているか否かが判断される。ここで、復帰動作フラグ512sがオンであると判断されると(S202:Yes)、処理がステップS205に移行し、復帰動作フラグ512sがオフであると判断されると(S202:No)、処理がステップS203に移行する。
ステップS203では、役物復帰動作の実行中である旨のメッセージを図柄表示部341に表示させる。例えば、「役物の復帰動作中です」とのメッセージが表示される。これにより、遊技者は、役物復帰動作の実行中であることを認識することが可能である。
ステップS204では、役物復帰動作を開始させる。具体的には、モータードライブ39cに制御信号を送信し、可動役物部材39を駆動させるためのモーター39aの正回転を開始させる。これにより、可動役物部材39は、前記待機状態に向けて変位することになる。
ステップS205では、ステップS204で開始された役物復帰動作が実行された前記復帰所要時間又は前記復帰所要ステップ数をカウントするため、イニシャルカウンタ512tの値を予め設定された値だけ減算する。
ステップS206では、イニシャルカウンタ512tが0であるか否かが判断される。即ち、役物復帰動作が前記復帰所要時間又は前記復帰所要ステップ数だけ実行されたか否かが判断される。ここで、イニシャルカウンタ512tが0であると判断されると(S206:Yes)、処理がステップS207に移行し、イニシャルカウンタ512tが0でないと判断されると(S206:No)、処理が前記ステップS201に移行する。
ステップS207では、復帰検出部39bの検出結果に応じて、可動役物部材39が前記待機状態に復帰したか否かを判断する。ここで、可動役物部材39が前記待機状態に復帰していると判断されると(S207:Yes)、処理がステップS208に移行し、可動役物部材39が前記待機状態に復帰していないと判断されると(S207:No)、処理がステップS271に移行する。
ステップS208では、前記ステップS203で表示が開始された役物復帰動作の実行中である旨のメッセージの表示が終了され、ステップS209では、復帰動作フラグ512sがオフに設定され、役物異常カウンタ512uがクリアされ、当該第1イニシャル処理が終了する。
ステップS271では、電源投入時の初期値が0であって、役物復帰動作によって可動役物部材39が前記待機状態に復帰しなかった回数のカウントに用いられる役物異常カウンタ512uを1加算する。
ステップS272では、役物異常が発生したか否かを判定する。具体的には、役物異常カウンタ512uの値が予め設定された回数である「3」に達している場合、即ち前記復帰処理が3回実行されても可動役物部材39が待機状態に復帰しなかった場合、役物異常が発生したと判定される。ここで、役物異常が発生していないと判定されると(S272:No)、処理がステップS273に移行し、役物異常が発生したと判定されると(S272:Yes)、処理がステップS274に移行する。なお、このように前記可動役物部材の異常発生の有無を判定するときのMPU51が異常判定手段の一例である。
ステップS273では、復帰動作フラグ512sがオフに設定され、処理がステップS201に戻される。なお、ここでは役物異常カウンタ512uはクリアされない。これにより、可動役物部材39が前記待機状態に正常に復帰せず(S207:No)、役物異常カウンタ512uが「3」に達するまでの間は(S272:No)、当該第1イニシャル処理が繰り返し実行されることになる。
ステップS274では、役物異常の検知メッセージを図柄表示部341に表示させることにより役物異常が報知され、当該第1イニシャル処理が終了する。なお、役物復帰動作の実行中である旨のメッセージの表示は終了される。また、ステップS274では、役物異常カウンタが0にリセットされ、復帰動作フラグ512sがオフにリセットされる。なお、役物異常の報知はスピーカ26又は電飾部27などを用いて行われてもよい。
ここに、図14は、MPU51によって実行されるタイマ割込処理の手順の一例を示すフローチャートである。MPU51は、前記第1イニシャル処理の終了後、前記タイマ割込処理を1msec周期の定期処理として実行する。
ステップS1008では、電源制御装置9から前記停電信号を受信した場合に電源断が発生していると判断され(S1008:Yes)、処理がステップS1081に移行し、電源制御装置9から前記停電信号を受信しておらず、電源断が発生していないと判断された場合は(S1008:No)、処理がステップS1009に移行する。
ステップS1081~S1083では、電源断フラグ512B及び電源断処理中フラグ512Cがオンに設定され(S1081)、例えばRAM512のデータをバックアップする等の予め定められた電源断処理が実行された後(S1082)、電源断処理中フラグ512Cがオフに設定される(S1083)。即ち、前記電源断処理中フラグ512Cは、前記電源断処理の開始時にオンに設定され、前記電源断処理が正常に実行された後にオフに設定される。なお、図示は省略するが、MPU51は、電源制御装置9から電源復旧時に出力される復旧信号を受信した場合に前記電源断フラグ512Bをオフに設定する。
ステップS1009では、次の前記タイマ割込処理の実行タイミングが到来したか否かが判断される。そして、次の前記タイマ割込処理の実行タイミングが到来するまでの間は(S1009:Np)、処理が前記ステップS1008に戻され、次の前記タイマ割込処理の実行タイミングが到来すると(S1009:Yes)、処理が前記ステップS1001に戻される。
ここに、図15は、前記操作検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記操作検出処理では、操作ボタン22の操作状態を検出し、過去3回分の操作履歴を順次更新するための処理を実行する。遊技機10では、MPU51によって前記操作検出処理が実行されることにより、予め定められた間隔(本実施形態では1msec間隔)で操作ボタン22の操作の有無が判断されることになる。
図15に示すように、前記操作検出処理において、ステップS1101では、第2検出フラグ512bの値を第1検出フラグ512aにシフト(上書き)させる。また、ステップS1102では、第3検出フラグ512cの値を第2検出フラグ512bにシフト(上書き)させる。その後、ステップS1103では、操作スイッチ22aにより検出される操作ボタン22の操作状態を第3検出フラグ512cに記憶(上書き)させる。
ステップS1104では、第2開扉フラグ512rの値を第1開扉フラグ512qにシフト(上書き)させる。また、ステップS1105では、開閉検出部38による検出結果を第2開扉フラグ512rに記憶(上書き)させ、当該操作検出処理は終了する。なお、第2開扉フラグ512rは、開閉検出部38により前面扉11が開放していることが検出された場合にオンに設定され、開閉検出部38により前面扉11が閉鎖していることが検出された場合にオフに設定される。
ここに、図16は、前記検出パターン判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記検出パターン判定処理では、第1検出フラグ512a、第2検出フラグ512b、及び第3検出フラグ512cの記憶情報に基づいて、操作ボタン22の操作履歴に発生している検出パターンを判定する。
図16に示すように、前記検出パターン判定処理において、ステップS1201では、3回前の操作ボタン22の操作状態を示す第1検出フラグ512aがオンであるか否かを判断する。ここで、第1検出フラグ512aがオンである場合(S1201:Yes)、処理がステップS1202に移行し、第1検出フラグ512aがオフである場合(S1201:No)、処理がステップS1205に移行する。
次に、ステップS1202では、2回前の操作ボタン22の操作状態を示す第2検出フラグ512bがオンであるか否かを判断する。ここで、第2検出フラグ512bがオンである場合(S1202:Yes)、処理がステップS1203に移行し、第2検出フラグ512bがオフである場合(S1202:No)、処理がステップS1208に移行する。
さらに、ステップS1203では、直近の操作ボタン22の操作状態を示す第3検出フラグ512cがオンであるか否かを判断する。ここで、第3検出フラグ512cがオンである場合(S1203:Yes)、処理がステップS1204に移行し、第3検出フラグ512cがオフである場合(S1203:No)、処理がステップS1210に移行する。
ステップS1204では、第1パターンフラグ512dをオン、第2パターンフラグ512e及び第3パターンフラグ512fをオフに設定し、当該検出パターン判定処理を終了させる。即ち、操作ボタン22の3回分の操作状態に、「ON」、「ON」、「ON」の操作パターンが発生した場合に、第1パターンフラグ512dがオンになる。そして、第1パターンフラグ512dは、操作ボタン22の操作状態が継続しているか否かを判断するための指標として利用される。
また、ステップS1201で、第1検出フラグ512aがオンでないと判断した場合(S1201:No)、続くステップS1202では、2回前の操作ボタン22の操作状態を示す第2検出フラグ512bがオンであるか否かを判断する。ここで、第2検出フラグ512bがオンである場合(S1205:Yes)、処理がステップS1206に移行し、第2検出フラグ512bがオフである場合(S1205:No)、処理がステップS1210に移行する。
さらに、ステップS1206では、直近の操作ボタン22の操作状態を示す第3検出フラグ512cがオンであるか否かを判断する。ここで、第3検出フラグ512cがオンである場合(S1206:Yes)、処理がステップS1207に移行し、第3検出フラグ512cがオフである場合(S1206:No)、処理がステップS1210に移行する。
ステップS1207では、第2パターンフラグ512eをオン、第1パターンフラグ512d及び第3パターンフラグ512fをオフに設定し、当該検出パターン判定処理を終了させる。即ち、操作ボタン22の3回分の操作状態に、「OFF」、「ON」、「ON」の操作パターンが発生した場合に、第2パターンフラグ512eがオンになる。そして、第2パターンフラグ512eは、操作ボタン22が非操作状態から操作状態に変化したか否かを(操作ボタン22が操作されたか否か)を判断するための指標として利用される。このように、第2パターンフラグ512eを用いて、操作ボタン22が非操作状態から操作状態に変化したか否かを判断すれば、電波又は静電気などのノイズに起因する操作ボタン22の操作開始の誤検出が防止され、遊技者が意図しないタイミングで操作ボタン22の操作開始が演出表示に反映されることが防止される。
また、ステップS1202で、第2検出フラグ512bがオンでないと判断した場合(S1202:No)、続くステップS1208では、直近の操作ボタン22の操作状態を示す第3検出フラグ512cがオンであるか否かを判断する。ここで、第3検出フラグ512cがオンである場合(S1208:Yes)、処理がステップS1210に移行し、第2検出フラグ512bがオフである場合(S1208:No)、処理がステップS1209に移行する。
ステップS1209では、第3パターンフラグ512fをオン、第1パターンフラグ512d及び第2パターンフラグ512eをオフに設定し、当該検出パターン判定処理を終了させる。即ち、操作ボタン22の3回分の操作状態に、「ON」、「OFF」、「OFF」の操作パターンが発生した場合に、第3パターンフラグ512fがオンになる。そして、第3パターンフラグ512fは、操作ボタン22が操作状態から非操作状態に変化したか否かを(操作ボタン22の操作が終了したか否か)を判断するための指標として利用される。このように、第3パターンフラグ512fを用いて、操作ボタン22が操作状態から非操作状態に変化したか否かを判断すれば、電波又は静電気などのノイズに起因する操作ボタン22の操作開始の誤検出が防止され、遊技者が意図しないタイミングで操作ボタン22の操作終了が演出表示に反映されることが防止される。
一方、ステップS1210では、第1パターンフラグ512d、第2パターンフラグ512e、及び第3パターンフラグ512fをオフに設定し、当該検出パターン判定処理を終了させる。
カウンタ更新処理S1003では、演出種別カウンタ512pの更新を実行する。具体的には、演出種別カウンタ512p及び役物演出カウンタ512oを1加算し、そのカウンタ値が最大値に達した場合は当該カウンタ値を0にクリアする。ここで更新される演出種別カウンタ512p及び役物演出カウンタ512oは、後述のコマンド判定処理において、主制御装置4から受信する変動パターンコマンドに基づいて変動種別及び演出種別などを決定するために使用される。
ここに、図17は、前記コマンド判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記コマンド判定処理では、主制御装置4から受信するコマンドを判定し、そのコマンドに対応する処理を実行する。
図17に示すように、前記コマンド判定処理において、ステップS1301では、主制御装置4からコマンドを受信したか否かを判断する。ここで、コマンドを受信した場合は(S1301:Yes)、処理がステップS1302に移行し、コマンドを受信していない場合は(S1301:No)、当該コマンド判定処理を終了させる。
次に、ステップS1302では、受信したコマンドが変動パターンコマンドであるか否かを判断する。ここで、コマンドが変動パターンコマンドでない場合は(S1302:No)、処理がステップS1321に移行し、変動パターンコマンドである場合は(S1302:Yes)、処理がステップS1303に移行する。なお、主制御装置4から受信したコマンドは、RAM512に格納されており、ステップS1301で読み出されたときに消去される。また、MPU51は、ステップS1302において変動パターンコマンドを受信したと判断した場合、前回の遊技回に対応する後述のステップS1303で設定され、役物演出動作の有無を示す役物演出フラグ512yをオフに設定する。
ステップS1321では、主制御装置4から受信したその他のコマンドに基づく処理を実行した後、当該コマンド判定処理を終了させる。例えば、ステップS1321では、保留球数コマンドが入力された場合に、図柄表示装置341における保留球数Nを示す保留図柄の数を保留球数コマンドに基づいて変更する保留球数表示処理が実行される。また、大当たり開始コマンドを受信した場合には、その大当たり開始コマンドに対応して予め設定されている大当たり開始処理が実行され、大当たり終了コマンドを受信した場合には、その大当たり終了コマンドに対応して予め設定されている大当たり終了処理が実行される。
ステップS1303では、主制御装置4から受信した変動パターンコマンドに基づいて変動種別及び演出種別を決定する。具体的に、MPU51は、変動パターンコマンドと、予めROM511に記憶されている変動種別テーブル511a及び演出種別テーブル511bと、RAM512に記憶されている演出種別カウンタ512pの値とに基づいて変動パターンを特定する。また、MPU51は、変動パターンコマンドとRAM512に記憶されている役物演出カウンタ512oとに基づいて役物演出動作の有無を特定する。演出種別テーブル511bには、ノーマルリーチに対応するノーマルリーチ演出テーブル、特殊リーチに対応する特殊リーチ演出テーブル、及びスーパーリーチに対応するスーパーリーチ演出テーブルが含まれる。
ステップS1304では、表示変動パターンコマンドが単発操作演出を伴う演出種別を示すものであるか否かを判断する。前記単発操作演出とは、図柄表示部341で行われる演出表示の実行中に、予め設定された操作有効期間内における操作ボタン22の1回の操作に応じて、単発操作結果画像が演出結果として表示されるタイプの演出である。ここで、表示変動パターンコマンドが単発操作演出を伴う演出種別を示す場合は(S1304:Yes)、処理がステップS1305に移行し、表示変動パターンコマンドが単発操作演出を伴う演出種別でない場合は(S1304:No)、処理がステップS1306に移行する。
ステップS1305では、単発操作演出を実行するための単発操作設定処理を実行し、処理はステップS1310に移行する。前記単発操作設定処理では、単発演出フラグ512gをオンに設定し、今回の単発操作演出に対応する単発操作結果を決定する。具体的に、ROM511の単発操作テーブル511cには、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果ごとに対応する単発操作結果が定められている。そして、単発操作設定処理では、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果と、ROM511に記憶されている単発操作テーブル511cとに基づいて、今回の単発操作演出に対応する単発操作結果が決定される。
また、ステップS1306では、表示変動パターンコマンドが連打操作演出を伴う演出種別を示すものであるか否かを判断する。前記連打操作演出とは、図柄表示部341で行われる演出表示の実行中に、予め設定された操作有効期間内における操作ボタン22の断続操作(連打操作)に応じて連打演出画像が表示された後、操作ボタン22の操作回数に応じた操作値を示す連打カウンタ512kが第1規定値に達した場合に連打操作結果画像が演出結果として表示されるタイプの演出である。ここで、表示変動パターンコマンドが連打操作演出を伴う演出種別である場合は(S1306:Yes)、処理がステップS1307に移行し、表示変動パターンコマンドが連打操作演出を伴う演出種別でない場合は(S1306:No)、処理がステップS1308に移行する。
ステップS1307では、連打操作演出を実行するための連打操作設定処理を実行し、処理はステップS1310に移行する。具体的に、前記連打操作設定処理では、連打演出フラグ512hをオンに設定し、今回の連打操作演出に対応する第1規定値を決定する。具体的に、ROM511の連打操作テーブル511dには、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果ごとに対応する第1規定値が定められている。そして、連打操作設定処理では、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果と、ROM511に記憶されている連打操作テーブル511dとに基づいて、今回の連打操作演出に対応する第1規定値が決定される。前記第1規定値は、前記連打操作演出処理の終了条件として必要な操作ボタン22の操作回数に対応する操作値である。例えば、抽選結果が大当たりである場合、第1規定値は、連打操作テーブル511dと所定の乱数値とに基づいて、5/100の確率で「20回」、10/100の確率で「10回」、85/100の確率で「5回」に決定される。一方、抽選結果が外れである場合、第1規定値は、連打操作テーブル511dに基づいて、5/100の確率で「50回」、10/100の確率で「100回」、85/100の確率で「200回」に決定される。なお、前記第1規定値は、前記変動パターンコマンドに含まれる抽選結果が外れである場合には、前記連打操作演出における操作ボタン22の連打可能回数よりも大きい値であることが考えられる。
また、ステップS1308では、表示変動パターンコマンドが長押し操作演出を伴う演出種別を示すものであるか否かを判断する。前記長押し操作演出とは、図柄表示部341で行われる演出表示の実行中に、予め設定された操作有効期間内における操作ボタン22の長押し操作に応じて長押し演出画像が表示された後、操作ボタン22の操作時間を示す長押しカウンタ512mが第2規定値に達した場合に長押し操作結果画像が演出結果として表示されるタイプの演出である。ここで、表示変動パターンコマンドが長押し操作演出を伴う演出種別である場合は(S1308:Yes)、処理がステップS1309に移行し、表示変動パターンコマンドが長押し操作演出を伴う演出種別でない場合は(S1308:No)、処理がステップS1310に移行する。なお、長押しカウンタ512mは、操作ボタン22の操作が継続している操作時間を示すために用いられる数値の一例であり、操作ボタン22の操作時間が時間(msec)の単位で管理されてもよい。
ステップS1309では、長押し操作演出を実行するための長押し操作設定処理を実行し、処理はステップS1310に移行する。具体的に、長押し操作設定処理では、長押し演出フラグ512iをオンに設定し、今回の長押し操作演出に対応する第2規定値を決定する。具体的に、ROM511の長押し操作テーブル511eには、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果ごとに対応する第2規定値が定められている。そして、長押し操作設定処理では、変動パターンコマンドに含まれる抽選結果と、ROM511に記憶されている長押し操作テーブル511eとに基づいて、今回の長押し操作演出に対応する第2規定値が決定される。前記第2規定値は、前記長押し操作演出処理の終了条件として使用される操作ボタン22の操作時間に対応する値である。例えば、抽選結果が大当たりである場合、第2規定値は、長押し操作テーブル511eと所定の乱数値とに基づいて、5/100の確率で「1000」、10/100の確率で「600」、85/100の確率で「300」に決定される。一方、抽選結果が外れである場合、第2規定値は、長押し操作テーブル511eに基づいて、5/100の確率で「3000」、10/100の確率で「6000」、85/100の確率で「10000」に決定される。なお、前記第2規定値は、前記変動パターンコマンドに含まれる抽選結果が外れである場合には、前記長押し操作演出における操作ボタン22の長押し可能時間よりも大きい値であることが考えられる。
ステップS1310では、図柄表示部341における変動種別及び演出種別の内容を特定するための表示変動パターンコマンドを表示制御装置6に出力し、当該コマンド判定処理を終了させる。表示変動パターンコマンドは、ステップS1303で決定された変動種別及び演出種別を識別するための情報であって、表示制御装置6のROM611には、表示変動パターンコマンド各々に対応する変動画像及び演出画像などが記憶されている。これにより、表示制御装置6では、MPU61が、表示変動パターンコマンドに対応する変動種別及び演出種別に応じて図柄表示部341における変動表示及び演出表示を実行する。
ここに、図19は、前記単発操作演出処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記単発操作演出処理では、前記単発操作演出を図柄表示部341に表示させるための処理を実行する。なお、表示制御装置6のROM611には、単発操作演出において図柄表示部341に表示される単発操作予告画像、単発操作開始画像、単発操作結果画像、及び演出終了画像などの画像がそれぞれ複数種類記憶されている。
図19に示すように、ステップS1401では、表示変動パターンコマンドに単発操作演出を示す情報が含まれる場合に前記ステップS1305でオンにされる単発演出フラグ512gに基づいて単発操作演出を実行するか否かを判断する。ここで、単発演出フラグ512gがオンである場合(S1401:Yes)、処理がステップS1402に移行し、単発演出フラグ512gがオンでない場合(S1401:No)、当該単発操作演出処理を終了させる。
ステップS1402では、前記単発操作演出の開始タイミングが到来したか否かを判断する。具体的に、ROM511には、図柄表示部341における変動表示開始後から前記単発操作演出が開始されるまでの開始待機時間が前記単発操作演出の種類ごとに記憶されている。そして、前記ステップS1402では、図柄表示部341における変動表示開始後から前記単発操作演出の種類に対応する前記開始待機時間が経過した場合に前記単発操作演出の開始タイミングが到来したと判断する。ここで、前記単発操作演出の開始タイミングが到来している場合は(S1402:Yes)、処理がステップS1403に移行し、前記単発操作演出の開始タイミングが到来していない場合は(S1402:No)、当該単発操作演出処理を終了させる。
ステップS1403では、操作ボタン22の操作の受付が開始済であるか否かを受付開始フラグ512nがオンであるか否かに応じて判断する。受付開始フラグ512nは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述するように、ステップS1408でオンにされ、ステップS1419でオフにされる。ここで、受付開始フラグ512nがオンである場合は(S1403:Yes)、処理がステップS1411に移行し、受付開始フラグ512nがオンでない場合は(S1403:No)、処理がステップS1404に移行する。
ステップS1404では、前記単発操作演出の種類に対応する前記操作ボタン22の操作目的又は操作方法などを伝えるための単発操作予告画像が既に図柄表示部341に表示されているか否かを判断する。ここで、前記単発操作予告画像が表示されていない場合は(S1404:No)、続くステップS1405において、前記単発操作演出の種類に対応する前記単発操作予告画像を図柄表示部341に表示させる。例えば、前記単発操作予告画像として、「ボタンを押して~を揃えろ」又は「ボタンを押して~をゲットしろ」のようなミッションを伝えるメッセージが表示される。なお、前記単発操作予告画像に代えて、又は前記単発操作予告画像の表示と併せて操作ボタン22の操作目的又は操作方法がスピーカ26を用いて音声で通知されることも考えられる。一方、前記単発操作予告画像が既に表示されている場合は(S1404:Yes)、処理が前記ステップS1405をスキップしてステップS1406に移行する。
ステップS1406では、前記単発操作予告画像ごとに対応して予め設定され、ROM511に記憶されている予告継続時間が経過したか否かを判断する。前記予告継続時間は、前記単発操作予告画像の表示後に遊技者が前記単発操作予告画像の内容を認識可能な時間として予め設定された待ち時間である。なお、前記予告継続時間は、複数の演出内容又は複数の単発操作予告画像について共通の時間であってもよい。ここで、前記単発操作予告画像に対応する前記予告継続時間が経過している場合は(S1406:Yes)、処理がステップS1407に移行し、前記予告継続時間が経過していない場合は(S1406:No)、当該単発操作演出処理を終了させる。
ステップS1407では、操作ボタン22の操作開始タイミングが到来したことを通知するための単発操作開始画像を図柄表示部341に表示させる。このように、遊技機10では、操作ボタン22の操作目的や操作方法を通知した後に時間差を設けて操作ボタン22の操作開始指示を通知する処理が実行される。ここに、係る処理を実行するときの音声ランプ制御装置5が操作通知手段の一例である。
そして、ステップS1408では、操作ボタン22の操作の受付を開始するため、受付開始フラグ512nをオンにする。これにより、次に当該単発操作演出処理が実行される場合には、前記ステップS1403において処理がステップS1411に移行することになる。なお、受付開始フラグ512nは、後述のステップS1419でオフとなる。
次に、ステップS1409では、前記ステップS1407における操作開始指示の通知時点で遊技者による操作ボタン22の操作が継続しているか否かを判断する。即ち、ステップS1409では、前記操作開始指示の通知前後に亘って操作ボタン22が操作されているか否かが判断される。具体的には、第1パターンフラグ512dがオンであるか否かに応じて、操作ボタン22が既に操作されているか否かを判断する。遊技機10では、前述したように操作ボタン22の操作開始タイミングの到来よりも前にその操作ボタン22の操作方法などを遊技者に通知するために、「ボタンを押して~を揃えろ」のような前記単発操作通知画像が表示されることがある。この場合、遊技者が、前記単発操作通知画像が表示された時点で操作ボタン22の操作を開始してしまうおそれがある。但し、前記単発操作通知画像が表示されても前記単発操作開始画像が表示されるまでの間は、受付開始フラグ512nがオンになっておらず、操作ボタン22の操作の受付が開始していない。そのため、前記単発操作通知画像が表示されてから前記単発操作開始画像が表示されるまでの間に遊技者が操作ボタン22の操作を開始し、その状態が前記単発操作開始画像の表示後も継続している場合には、操作ボタン22の操作の受付開始後に(S1403:Yes)、操作スイッチ22aの入力信号が「OFF」、「ON」、「ON」にならないため(S1415:No)、その操作ボタン22の操作が演出に反映されない。これに対し、遊技機10では、前記単発操作開始画像が表示される前から遊技者による操作ボタン22の操作が開始されている場合にもその操作を演出に反映させるために、前記ステップS1409において前記単発操作開始画像の表示時点における操作ボタン22の操作の継続の有無が判断される。ここで、操作ボタン22の操作が継続している場合は(S1409:Yes)、処理がステップS1410に移行し、既操作フラグ512jをオンにして、当該単発操作演出処理を終了させる。また、操作ボタン22がまだ操作されていない場合は(S1409:No)、そのまま当該単発操作演出処理を終了させる。
一方、前記ステップS1403で操作ボタン22の操作の受付が開始済であると判断された場合、続くステップS1411では、操作ボタン22の操作有効期間内であるか否かを判断する。具体的に、ROM511には、前記単発操作演出の種類ごとに予め設定された有効待ち時間(例えば1~5秒)が記憶されている。そして、MPU51は、前記単発操作開始画像の表示後から前記有効待ち時間が経過していない場合に操作有効期間内であると判断する。ここで、前記操作有効期間内である場合は(S1411:Yes)、処理がステップS1412に移行し、前記操作有効期間内でなければ(S1411:No)、処理がステップS1419に移行する。
ステップS1412では、前記既操作フラグ512jがオンであるか否かを判断する。ここで、前記既操作フラグ512jがオンでない場合は(S1412:No)、処理がステップS1415に移行する。即ち、前記単発操作開始画像が表示されて前記受付開始フラグ512nがオンになった時点で、まだ遊技者が操作ボタン22を操作しておらず、前記ステップS1410がスキップされた場合、又は前記単発操作開始画像の表示後にまだ操作ボタン22が操作されていない場合には、処理がステップS1415に移行する。
ステップS1413では、操作ボタン22の操作が終了したか否かを判断する。具体的には、前記第3パターンフラグ512fがオンである場合に、操作ボタン22が操作状態から非操作状態に変化し、操作ボタン22の操作が終了したと判断する。即ち、前記ステップS1413は、遊技者が単発操作開始画像の表示時点で操作ボタン22を押下していた場合に、その操作ボタン22の押下をやめたことを検出するための処理である。ここで、操作ボタン22の操作が終了した場合は(S1413:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS1416に移行する。また、操作ボタン22の操作が終了していない場合は(S1413のNo側)、処理がステップS1414に移行する。
ステップS1414では、前記単発操作開始画像の表示後、予め設定された判定時間が経過したか否かを判断する。前記判定時間は、前記単発操作開始画像が表示されてから、遊技者による操作ボタン22の操作を強制的に確定させるまでの待ち時間であって、少なくとも前記操作有効期間に対応する前記有効待ち時間よりも短い時間(例えば0.5~1秒)である。遊技機10では、前述したように操作ボタン22の操作開始タイミングの到来よりも前にその操作ボタン22の操作方法などを遊技者に通知するために、「ボタンを押して~を揃えろ」のような前記単発操作通知画像が表示されることがある。この場合、遊技者が、前記単発操作通知画像が表示された時点で操作ボタン22の操作を開始してしまうおそれがある。但し、前記単発操作通知画像が表示されても前記単発操作開始画像が表示されるまでの間は、受付開始フラグ512nがオンになっておらず、操作ボタン22の操作の受付が開始していない。そのため、前記単発操作通知画像が表示されてから前記単発操作開始画像が表示されるまでの間に遊技者が操作ボタン22の操作を開始し、その状態が前記単発操作開始画像の表示後も継続している場合には、操作ボタン22の操作の受付開始後に(S1403:Yes)、操作スイッチ22aの入力信号が「OFF」、「ON」、「ON」にならないため(S1415:No)、その操作ボタン22の操作が演出に反映されない。特に、このような場合、遊技者が、操作ボタン22の操作が受け付けられないと思い、操作ボタン22を押したままにするおそれがある。このとき、操作ボタン22を操作しているにもかかわらず、いつまでもその操作が演出に反映されないと遊技者が不快に思うおそれがある。これに対し、遊技機10では、前記単発操作開始画像の表示前後に遊技者による操作ボタン22の操作が継続している状態がある程度の時間継続した場合にその操作を演出に反映させるために、前記ステップS1409において前記判定時間の経過の有無が判断される。ここで、前記判定時間が経過した場合は(S1414:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS1416に移行する。なお、前記判定時間が経過していない場合は(S1414:No)、当該単発操作演出処理を終了させる。
また、前記ステップS1412において前記既操作フラグ512jがオンでない場合、続くステップS1415では、操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。具体的には、第2パターンフラグ512eがオンである場合に、操作ボタン22が非操作状態から操作状態に変化し、操作ボタンが操作されたと判断する。ここで、操作ボタン22が操作されたと判断すると(S1415:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS1416に移行する。また、操作ボタン22が操作されていないと判断すると(S1415:No)、当該単発操作演出処理を終了させる。
ステップS1416では、役物演出動作の有無を役物演出フラグ512yに基づいて判断する。ここで、役物演出動作ありと判断された場合には(S1416:Yes)、処理がステップS1417に移行し、役物演出動作なしと判断された場合には(S1416:No)、処理がステップS1418に移行する。
ステップS1417では、MPU51からモータードライバ39cに、可動役物部材39の役物演出動作を実行させるための制御信号が送信される。これにより、モータードライバ39cは、モーター39aを制御し、可動役物部材39を前記待機状態から前記動作後状態に向けて移動させる役物演出動作を実行させ、予め設定された時間が経過した後、可動役物部材39を前記動作後状態から前記待機状態に向けて移動させる役物復帰動作を実行させる。また、MPU51は、可動役物部材39の役物演出動作を強調するため、前記役物演出動作を実行する際には、スピーカ26から所定の音声を再生し、電飾部27を所定の態様で点灯又は点滅させる。
そして、ステップS1418では、操作ボタン22の操作を反映させた単発操作結果画像を図柄表示部341に表示する。具体的に、ROM611には、前記単発操作演出の種類ごとに対応する複数の単発操作結果画像が記憶されている。そして、前記ステップS1418では、前記単発操作演出に対応する複数の単発操作結果画像のうち、前記ステップS1305において前記表示変動パターンコマンドに含まれる大当たり発生の有無などの情報に応じて選択された単発操作結果に対応する単発操作結果画像を表示する。
その後、ステップS1419では、単発操作演出処理で使用される単発演出フラグ512g、既操作フラグ512j、及び受付開始フラグ512nをオフにする。
なお、前記ステップS1411で前記操作有効期間内でないと判断された場合(S1411:No)、即ち前記操作有効期間内に操作ボタン22が操作されなかった場合、続くステップS1419では、前記単発操作演出の終了を示す演出終了画像を図柄表示部341に表示する。なお、前記演出終了画像の表示に代えて前記単発操作開始画像の表示明度を低下させることにより、操作有効期間の終了を遊技者に認識させることも考えられる。また、ステップS1419では、音声ランプ制御装置5に演出終了コマンドが送信され、音声ランプ制御装置5は、スピーカ26による演出音声の再生を停止し、電飾部27による演出点灯を終了させる。
ここに、図20は、前記連打操作演出処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記連打操作演出処理では、前記連打操作演出を図柄表示部341に表示させるための処理を実行する。なお、表示制御装置6のROM611には、連打操作演出において図柄表示部341に表示される連打操作予告画像、連打操作開始画像、連打演出画像、連打操作結果画像、及び演出終了画像などの画像がそれぞれ複数種類記憶されている。
図20に示すように、ステップS1501では、表示変動パターンコマンドに連打操作演出を示す情報が含まれる場合に前記ステップS1307でオンにされる連打演出フラグ512hに基づいて連打操作演出を実行するか否かを判断する。ここで、連打演出フラグ512hがオンである場合(S1501:Yes)、処理がステップS1502に移行し、連打演出フラグ512hがオンでない場合(S1501:No)、当該連打操作演出処理を終了させる。
ステップS1502では、前記連打操作演出の開始タイミングが到来したか否かを判断する。具体的に、ROM511には、図柄表示部341における変動表示開始後から前記連打操作演出が開始されるまでの連打待機時間が前記連打操作演出の種類ごとに記憶されている。そして、前記ステップS1502では、図柄表示部341における変動表示開始後から前記連打操作演出の種類に対応する前記連打待機時間が経過した場合に前記連打操作演出の開始タイミングが到来したと判断する。ここで、前記連打操作演出の開始タイミングが到来している場合は(S1502:Yes)、処理がステップS1503に移行し、前記連打操作演出の開始タイミングが到来していない場合は(S1502:No)、当該連打操作演出処理を終了させる。
ステップS1503では、操作ボタン22の操作の受付が開始済であるか否かを受付開始フラグ512nがオンであるか否かに応じて判断する。受付開始フラグ512nは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述するように、ステップS1508でオンにされ、ステップS1517でオフにされる。ここで、受付開始フラグ512nがオンである場合は(S1503:Yes)、処理がステップS1509に移行し、受付開始フラグ512nがオンでない場合は(S1503:No)、処理がステップS1504に移行する。
ステップS1504では、前記連打操作演出の種類に対応する前記操作ボタン22の操作目的又は操作方法などを伝えるための連打操作予告画像が既に図柄表示部341に表示されているか否かを判断する。ここで、前記連打操作予告画像が表示されていない場合は(S1504:No)、続くステップS1505において、前記連打操作演出の種類に対応する前記連打操作予告画像を図柄表示部341に表示させる。
ステップS1506では、前記連打操作予告画像ごとに対応して予め設定され、ROM511に記憶されている予告継続時間が経過したか否かを判断する。前記予告継続時間は、前記連打操作予告画像の表示後に遊技者が前記連打操作予告画像の内容を認識可能な時間として予め設定された待ち時間である。なお、前記予告継続時間は、複数の演出内容又は複数の連打操作予告画像について共通の時間であってもよい。ここで、前記連打操作予告画像に対応する前記予告継続時間が経過している場合は(S1506:Yes)、処理がステップS1507に移行し、前記予告継続時間が経過していない場合は(S1506:No)、当該連打操作演出処理を終了させる。
ステップS1507では、操作ボタン22の操作開始タイミングが到来したことを通知するための連打操作開始画像を図柄表示部341に表示させる。このように、遊技機10では、操作ボタン22の操作目的や操作方法を通知した後に時間差を設けて操作ボタン22の操作開始指示を通知する処理が実行される。ここに、係る処理を実行するときの音声ランプ制御装置5が操作通知手段の一例である。例えば、前記連打操作開始画像として、「スタート!」又は「Ready Go!」のようなメッセージが表示される。なお、前記連打操作開始画像が、さらに複数段階に分けられていることも考えられる。例えば、前記連打操作開始画像として「Ready」が表示され、その後に「Go!」が表示されることが考えられる。なお、前記連打操作開始画像に代えて、又は前記連打操作開始画像の表示と併せて操作ボタン22の操作開始指示がスピーカ26を用いて音声で通知されることも考えられる。
そして、ステップS1508では、操作ボタン22の操作の受付を開始するため、受付開始フラグ512nをオンにする。これにより、次に当該連打操作演出処理が実行される場合には、前記ステップS1503において処理がステップS1509に移行することになる。なお、受付開始フラグ512nは、後述のステップS1517でオフとなる。
一方、前記ステップS1503で操作ボタン22の操作の受付が開始済であると判断された場合、続くステップS1509では、操作ボタン22の操作有効期間内であるか否かを判断する。具体的に、ROM511には、前記連打操作演出の種類ごとに予め設定された有効待ち時間(例えば1~5秒)が記憶されている。そして、MPU51は、前記連打操作開始画像の表示後から前記有効待ち時間が経過していない場合に操作有効期間内であると判断する。ここで、前記操作有効期間内である場合は(S1509:Yes)、処理がステップS1510に移行し、前記操作有効期間内でなければ(S1509:No)、処理がステップS1518に移行する。
ステップS1510では、操作ボタン22が操作されたか否かを第2パターンフラグ512eがオンであるか否かに応じて判断する。ここで、操作ボタン22が操作されたと判断すると(S1510:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS1511に移行する。また、操作ボタン22が操作されていないと判断すると(S1510:No)、当該連打操作演出処理を終了させる。
ステップS1511では、連打カウンタ512kを予め設定された所定値である1ずつ加算する。これにより、連打カウンタ512kには、連打操作演出における操作有効期間内の操作回数が操作値として記憶されることになる。なお、操作ボタン22の操作時に連打カウンタ512kに加算される前記所定値は1に限らず2以上の値であってもよい。
そして、ステップS1512では、連打カウンタ512kの値に対応する連打演出画像を図柄表示部341に表示させる。具体的に、ROM611には、連打カウンタ512kの値の増加に伴って内容が変化する複数の連打演出画像が記憶されており、ステップS1512では、連打カウンタ512kの値に対応する前記連打演出画像が読み出されて表示される。例えば、前記連打操作演出が、操作ボタン22の連打操作に応じて扉を開く演出である場合には、その扉が徐々に開く画像が図柄表示部341に表示され、操作ボタン22の連打操作に応じて物を破壊する演出である場合には、その物が徐々に破壊される画像が図柄表示部341に表示される。
次に、ステップS1513では、連打カウンタ512kが連打操作演出に対応する前記第1規定値以上に達したか否かを判断する。なお、前記第1規定値は、演出内容が連打操作演出であると判断された場合に(S1306:Yes)、前記ステップS1307で設定される値である。ここで、連打カウンタ512kが前記第1規定値以上である場合は(S1513:Yes)、処理がステップS1514に移行し、連打カウンタ512kが前記第1規定値以上でない場合は(S1513:No)、当該連打操作演出処理は終了する。
ステップS1514では、役物演出動作の有無を役物演出フラグ512yに基づいて判断する。ここで、役物演出動作ありと判断された場合には(S1514:Yes)、処理がステップS1515に移行し、役物演出動作なしと判断された場合には(S1514:No)、処理がステップS1516に移行する。
ステップS1515では、MPU51からモータードライバ39cに、可動役物部材39の役物演出動作を実行させるための制御信号が送信される。これにより、モータードライバ39cは、モーター39aを制御し、可動役物部材39を前記待機状態から前記動作後状態に向けて移動させる役物演出動作を実行させ、予め設定された時間が経過した後、可動役物部材39を前記動作後状態から前記待機状態に向けて移動させる役物復帰動作を実行させる。また、MPU51は、可動役物部材39の役物演出動作を強調するため、前記役物演出動作を実行する際には、スピーカ26から所定の音声を再生し、電飾部27を所定の態様で点灯又は点滅させる。
そして、ステップS1516では、操作ボタン22の連打操作の結果として前記連打操作結果画像を図柄表示部341に表示する。具体的に、ROM611には、前記連打操作演出の種類ごとに対応する複数の連打操作結果画像が記憶されている。そして、前記ステップS1516では、前記連打操作演出に対応する複数の連打操作結果画像のうち、前記表示変動パターンコマンドに含まれる大当たり発生の有無の情報に応じて選択される連打操作結果画像を表示する。
その後、ステップS1517では、連打操作演出処理で使用される連打演出フラグ512h及び受付開始フラグ512nをオフにし、連打カウンタ512kを0にクリアして、当該連打操作演出処理を終了させる。
なお、前記ステップS1509で前記操作有効期間内でないと判断された場合(S1509:No)、即ち前記連打操作開始画像の表示後から前記有効待ち時間が経過した場合、続くステップS1518では、前記連打操作演出の終了を示す演出終了画像を図柄表示部341に表示する。なお、前記演出終了画像の表示に代えて前記連打操作開始画像の表示明度を低下させることにより、操作有効期間の終了を遊技者に認識させることも考えられる。また、ステップS1518では、音声ランプ制御装置5に演出終了コマンドが送信され、音声ランプ制御装置5は、スピーカ26による演出音声の再生を停止し、電飾部27による演出点灯を終了させる。
ここに、図21は、前記長押し操作演出処理の手順の一例を示すフローチャートである。前記長押し操作演出処理では、前記長押し操作演出を図柄表示部341に表示させるための処理を実行する。なお、表示制御装置6のROM611には、長押し操作演出において図柄表示部341に表示される長押し操作予告画像、長押し操作開始画像、長押し操作演出画像、長押し操作結果画像、及び演出終了画像などの画像がそれぞれ複数種類記憶されている。
図21に示すように、ステップS1601では、表示変動パターンコマンドに長押し操作演出を示す情報が含まれる場合に前記ステップS1309でオンにされる長押し演出フラグ512iに基づいて長押し操作演出を実行するか否かを判断する。ここで、長押し演出フラグ512iがオンである場合(S1601:Yes)、処理がステップS1602に移行し、長押し演出フラグ512iがオンでない場合(S1601:No)、当該長押し操作演出処理を終了させる。
ステップS1602では、前記長押し操作演出の開始タイミングが到来したか否かを判断する。具体的に、ROM511には、図柄表示部341における変動表示開始後から前記長押し操作演出が開始されるまでの長押し待機時間が前記長押し操作演出の種類ごとに記憶されている。そして、前記ステップS1602では、図柄表示部341における変動表示開始後から前記長押し操作演出の種類に対応する前記長押し待機時間が経過した場合に前記長押し操作演出の開始タイミングが到来したと判断する。ここで、前記長押し操作演出の開始タイミングが到来している場合は(S1602:Yes)、処理がステップS1603に移行し、前記長押し操作演出の開始タイミングが到来していない場合は(S1602:No)、当該長押し操作演出処理を終了させる。
ステップS1603では、操作ボタン22の操作の受付が開始済であるか否かを受付開始フラグ512nがオンであるか否かに応じて判断する。受付開始フラグ512nは、操作ボタン22の操作の受付を開始したか否かを示すフラグであり、後述するように、ステップS1608でオンにされ、ステップS1617でオフにされる。ここで、受付開始フラグ512nがオンである場合は(S1603:Yes)、処理がステップS1609に移行し、受付開始フラグ512nがオンでない場合は(S1603:No)、処理がステップS1604に移行する。
ステップS1604では、前記長押し操作演出の種類に対応する前記操作ボタン22の操作目的又は操作方法などを伝えるための長押し操作予告画像が既に図柄表示部341に表示されているか否かを判断する。ここで、前記長押し操作予告画像が表示されていない場合は(S1604:No)、続くステップS1605において、前記長押し操作演出の種類に対応する前記長押し操作予告画像を図柄表示部341に表示させる。例えば、前記長押し操作予告画像として、「ボタンを長押ししてパワーをためろ」のようなミッションを伝えるメッセージが表示される。なお、前記長押し操作予告画像に代えて、又は前記長押し操作予告画像の表示と併せて操作ボタン22の操作目的又は操作方法がスピーカ26を用いて音声で通知されることも考えられる。一方、前記長押し操作予告画像が既に表示されている場合は(S1604:No)、処理が前記ステップS1605をスキップしてステップS1606に移行する。
ステップS1606では、前記長押し操作予告画像ごとに対応して予め設定され、ROM511に記憶されている予告継続時間が経過したか否かを判断する。前記予告継続時間は、前記長押し操作予告画像の表示後に遊技者が前記長押し操作予告画像の内容を認識可能な時間として予め設定された待ち時間である。なお、前記予告継続時間は、複数の演出内容又は複数の長押し操作予告画像について共通の時間であってもよい。ここで、前記長押し操作予告画像に対応する前記予告継続時間が経過している場合は(S1606:Yes)、処理がステップS1607に移行し、前記予告継続時間が経過していない場合は(S1606:No)、当該長押し操作演出処理を終了させる。
ステップS1607では、操作ボタン22の操作開始タイミングが到来したことを通知するための長押し操作開始画像を図柄表示部341に表示させる。このように、遊技機10では、操作ボタン22の操作目的や操作方法を通知した後に時間差を設けて操作ボタン22の操作開始指示を通知する処理が実行される。ここに、係る処理を実行するときの音声ランプ制御装置5が操作通知手段の一例である。例えば、前記長押し操作開始画像として、「スタート!」又は「Ready Go!」のようなメッセージが表示される。なお、前記長押し操作開始画像が、さらに複数段階に分けられていることも考えられる。例えば、前記長押し操作開始画像として「Ready」が表示され、その後に「Go!」が表示されることが考えられる。なお、前記長押し操作開始画像に代えて、又は前記長押し操作開始画像の表示と併せて操作ボタン22の操作開始指示がスピーカ26を用いて音声で通知されることも考えられる。
そして、ステップS1608では、操作ボタン22の操作の受付を開始するため、受付開始フラグ512nをオンにする。これにより、次に当該長押し操作演出処理が実行される場合には、前記ステップS1603において処理がステップS1611に移行することになる。なお、受付開始フラグ512nは、後述のステップS1621でオフとなる。
ステップS1609では、前記ステップS1607における操作開始指示の通知時点で遊技者による操作ボタン22の操作が継続しているか否かを判断する。即ち、ステップS1609では、前記操作開始指示の通知前後に亘って操作ボタン22が操作されているか否かが判断される。具体的には、第1パターンフラグ512dがオンであるか否かに応じて、操作ボタン22が既に操作されているか否かを判断する。遊技機10では、前述したように操作ボタン22の操作開始タイミングの到来よりも前にその操作ボタン22の操作方法などを遊技者に通知するために、「ボタンを長押ししてパワーをためろ」のような前記長押し操作通知画像が表示されることがある。この場合、遊技者が、前記長押し操作通知画像が表示された時点で操作ボタン22の操作を開始してしまうおそれがある。但し、前記長押し操作通知画像が表示されても前記長押し操作開始画像が表示されるまでの間は、受付開始フラグ512nがオンになっておらず、操作ボタン22の操作の受付が開始していない。そのため、前記長押し操作通知画像が表示されてから前記長押し操作開始画像が表示されるまでの間に遊技者が操作ボタン22の操作を開始し、その状態が前記長押し操作開始画像の表示後も継続している場合には、操作ボタン22の操作の受付開始後に(S1603:Yes)、操作スイッチ22aの入力信号が「OFF」、「ON」、「ON」にならないため(S1614:No)、その操作ボタン22の操作が演出に反映されない。これに対し、遊技機10では、前記長押し操作開始画像が表示される前から遊技者による操作ボタン22の操作が開始されている場合にもその操作を演出に反映させるために、前記ステップS1609において前記長押し操作開始画像の表示時点における操作ボタン22の操作の継続の有無が判断される。ここで、操作ボタン22の操作が継続している場合は(S1609:Yes)、処理がステップS1610に移行し、長押しカウンタ512kを1つ加算して、当該長押し操作演出処理を終了させる。また、操作ボタン22がまだ操作されていない場合は(S1609:No)、そのまま当該長押し操作演出処理を終了させる。
一方、前記ステップS1603で操作ボタン22の操作の受付が開始済であると判断された場合、続くステップS1611では、操作ボタン22の操作有効期間内であるか否かを判断する。具体的に、ROM511には、前記長押し操作演出の種類ごとに予め設定された有効待ち時間(例えば1~5秒)が記憶されている。そして、MPU51は、前記長押し操作開始画像の表示後から前記有効待ち時間が経過していない場合に操作有効期間内であると判断する。ここで、前記操作有効期間内である場合は(S1611:Yes)、処理がステップS1612に移行し、前記操作有効期間内でなければ(S1611:No)、処理がステップS1630に移行する。
ステップS1630では、前記長押し操作演出の終了を示す演出終了画像を図柄表示部341に表示する。なお、前記演出終了画像の表示に代えて前記長押し操作開始画像の表示明度を低下させることにより、操作有効期間の終了を遊技者に認識させることも考えられる。また、ステップS1630では、音声ランプ制御装置5に演出終了コマンドが送信され、音声ランプ制御装置5は、スピーカ26による演出音声の再生を停止し、電飾部27による演出点灯を終了させる。
ステップS1612では、前記長押しカウンタ512kが0より大きいか否かを判断する。ここで、前記長押しカウンタ512kが0である場合は(S1612:No)、処理がステップS1614に移行する。即ち、前記長押し操作開始画像が表示されて前記受付開始フラグ512nがオンになった時点で、まだ遊技者が操作ボタン22を操作しておらず、前記ステップS1610がスキップされた場合、又は前記長押し操作開始画像の表示後にまだ操作ボタン22が操作されていない場合には、処理がステップS1614に移行する。
ステップS1613では、操作ボタン22の操作が終了したか否かを判断する。具体的には、前記第3パターンフラグ512fがオンである場合に、操作ボタン22が操作状態から非操作状態に変化し、操作ボタン22の操作が終了したと判断する。即ち、前記ステップS1613は、遊技者が操作ボタン22の押下をやめたことを検出するための処理である。ここで、操作ボタン22の操作が終了した場合は(S1613:Yes)、当該長押し操作演出処理は終了する。一方、操作ボタン22の操作が終了していない場合は(S1613のNo側)、即ち操作ボタン22の操作が継続している場合は、処理がステップS1615に移行する。
また、ステップS1614では、操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。具体的には、第2パターンフラグ512eがオンである場合に、操作ボタン22が非操作状態から操作状態に変化し、操作ボタンが操作されたと判断する。ここで、操作ボタン22が操作されたと判断すると(S1614:Yes)、操作ボタン22の操作を演出に反映させるため、処理がステップS1615に移行する。また、操作ボタン22が操作されていないと判断すると(S1614:No)、当該長押し操作演出処理を終了させる。
ステップS1615では、長押しカウンタ512kを1ずつ加算する。これにより、長押しカウンタ512kには、長押し操作演出における操作有効期間内の操作時間に対応するカウンタ値が記憶されることになる。
そして、ステップS1616では、長押しカウンタ512kの値に対応する長押し操作演出画像を図柄表示部341に表示させる。具体的に、ROM611には、長押しカウンタ512kの値の増加に伴って内容が変化する複数の長押し操作演出画像が記憶されており、ステップS1616では、長押しカウンタ512kの値に対応する前記長押し操作演出画像が読み出されて表示される。例えば、前記長押し操作演出が、操作ボタン22の長押し操作に応じてパワーゲージのパワー量が増加する演出である場合には、そのパワー量が徐々に増加する画像が図柄表示部341に表示される。
次に、ステップS1617では、長押しカウンタ512kが長押し操作演出に対応する前記第2規定値以上に達したか否かを判断する。なお、前記第2規定値は、演出内容が長押し操作演出であると判断された場合に(S1308:Yes)、前記ステップS1309で設定される値である。ここで、長押しカウンタ512kが前記第2規定値以上である場合は(S1617:Yes)、処理がステップS1620に移行し、長押しカウンタ512kが前記第2規定値以上でない場合は(S1617:No)、当該長押し操作演出処理は終了する。
ステップS1618では、役物演出動作の有無を役物演出フラグ512yに基づいて判断する。ここで、役物演出動作ありと判断された場合には(S1618:Yes)、処理がステップS1619に移行し、役物演出動作なしと判断された場合には(S1618:No)、処理がステップS1620に移行する。
ステップS1619では、MPU51からモータードライバ39cに、可動役物部材39の役物演出動作を実行させるための制御信号が送信される。これにより、モータードライバ39cは、モーター39aを制御し、可動役物部材39を前記待機状態から前記動作後状態に向けて移動させる役物演出動作を実行させ、予め設定された時間が経過した後、可動役物部材39を前記動作後状態から前記待機状態に向けて移動させる役物復帰動作を実行させる。また、MPU51は、可動役物部材39の役物演出動作を強調するため、前記役物演出動作を実行する際には、スピーカ26から所定の音声を再生し、電飾部27を所定の態様で点灯又は点滅させる。
そして、ステップS1620では、操作ボタン22の長押し操作の結果として前記長押し操作結果画像を図柄表示部341に表示する。具体的に、ROM611には、前記長押し操作演出の種類ごとに対応する複数の長押し操作結果画像が記憶されている。そして、前記ステップS1620では、前記長押し操作演出に対応する複数の長押し操作結果画像のうち、前記表示変動パターンコマンドに含まれる大当たり発生の有無の情報に応じて選択される長押し操作結果画像を表示する。
その後、ステップS1621では、長押し操作演出処理で使用される長押し演出フラグ512i及び受付開始フラグ512nをオフにし、長押しカウンタ512mを0にクリアして、当該長押し操作演出処理を終了させる。
以下、本発明に係る遊技機10の他の実施形態について説明する。また、下記の他の実施形態において、前記第1の実施形態で説明した遊技機10と同様の構成及び処理機能については説明を省略する。なお、前記第1の実施形態及び下記の他の実施形態の各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
前述の第1の実施形態では、電源投入時に前記第1イニシャル処理が実行される場合について説明した。ところで、電源投入時に限らず、遊技中に役物演出動作が実行された場合にも、可動役物部材39を待機状態に復帰させるための役物復帰動作が実行される。そして、この場合にも、可動役物部材39が正常に待機状態に復帰しないおそれがある。そのため、遊技機10では、遊技中(ステップS1417、S1515、S1619など)に役物演出動作が実行された後、役物復帰動作が開始される際に、MPU51が、前記第1イニシャル処理と同様に可動役物部材39を前記待機状態に復帰させるための第2イニシャル処理を実行することが考えられる。ここに、図23は、前記第2イニシャル処理の一例を示すフローチャートであり、前記第1イニシャル処理と同様の処理には同じ符号を付してその説明を省略する。
まず、図23に示されるように、第2イニシャル処理では、各種の演出処理において役物演出動作及び役物復帰動作が実行されている途中、又は後述のステップS204で開始される役物復帰動作の途中で前面扉11が開放されていると判断すると(S201:Yes)、その役物演出動作又は役物復帰動作が停止することになる(S211)。なお、前記ステップS201において、MPU51は、第2開扉フラグ512rがオンである場合に前面扉11が開放されていると判断する。
前述の第2の実施形態に係る遊技機10において、前記単発操作演出処理、前記連打操作演出処理、前記長押し操作演出処理の実行中だけでなく、予め設定された一又は複数の既定タイミングのいずれかにおいて可動役物部材39を動作させる役物演出動作が実行されることが考えられる。例えば、MPU51は、前記コマンド判定処理(図17参照)のステップS1303において、前記変動パターンコマンドが「A3」又は「B3」である場合であって、前記スーパーリーチ演出テーブルに基づいて演出Z1~Z5のいずれかが選択される場合に、役物演出テーブル511fに基づいて、予め設定された確率で前記役物演出動作の有無を選択する。
具体的に、本実施形態に係る遊技機10では、図26に示されるように、前記タイマ割込処理において、前記単発操作演出処理の前段で、役物演出動作を制御するための役物演出制御処理(S2403)が実行される。ここに、図27は、前記ステップS2403で実行される前記役物演出制御処理の一例を示す図である。
ステップS301では、役物演出フラグ512yがオンである場合に(S301:Yes)、処理がステップS302に移行し、オフである場合は(S301:No)、当該役物演出制御処理が終了する。
ステップS302では、前記役物演出動作の実行タイミングであるか否かが判断される。具体的に、タイミングカウンタ512zが0である場合に前記役物演出の実行タイミングであると判断され(S302:Yes)、処理がステップS303に移行し、0でない場合に前記役物演出動作の実行タイミングでないと判断され(S303:No)、処理がステップS321に移行する。
ステップS321では、タイミングカウンタ512zが1減算され、処理がステップS304に移行する。
ステップS303では、役物演出動作及び役物復帰動作が開始される。具体的に、MPU51は、前記役物演出動作及び前記役物復帰動作を実行させることにより、可動役物部材39を前記待機状態から前記動作後状態に移動させた後、前記動作後状態から前記待機状態に移動させる。
ステップS304では、第1開扉フラグ512qに基づいて、前回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されていたか否かが判断される。具体的に、第1開扉フラグ512qがオンである場合に、前回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されていたと判断され(S304:Yes)、処理がステップS341に移行する。また、第1開扉フラグ512qがオフである場合は、前回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が閉鎖されていたと判断され(S304:No)、処理がステップS305に移行する。
ステップS305では、第2開扉フラグ512rに基づいて、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されているか否かが判断される。具体的に、第2開扉フラグ512rがオンである場合に、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されていると判断され(S305:Yes)、処理がステップS306に移行する。また、第2開扉フラグ512rがオフである場合は、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が閉鎖されていると判断され(S305:No)、当該役物演出制御処理が終了する。
ステップS306では、前記ステップS11と同様に可動役物部材39の動作が停止され、役物停止フラグ512Aがオンに設定される。
一方、ステップS341では、前記ステップS305と同様に第2開扉フラグ512rに基づいて、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されているか否かが判断される。そして、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が開放されていると判断され(S341:Yes)、当該役物演出制御処理が終了する。また、今回の役物演出制御処理の実行時に前面扉11が閉鎖されていると判断されると(S341:No)、処理がステップS342に移行する。
ステップS342では、役物演出動作の実行タイミングとして定められた既定タイミングが既に到来しているか否かが判断される。具体的に、MPU51は、タイミングカウンタ512zが0である場合に前記既定タイミングが既に到来していると判断する。ここで、前記既定タイミングが既に到来していると判断されると(S342:Yes)、処理がステップS343に移行し、前記既定タイミングが未だ到来していないと判断されると(S342:No)、当該役物演出制御処理が終了する。
ステップS343では、役物演出フラグ512yがオフに設定され、当該演出制御処理が終了する。即ち、前面扉11が閉鎖された時点で前記既定タイミングが既に到来している場合には、当該遊技回において役物演出動作は実行されない。そのため、意図しないタイミングで役物演出動作が実行されてしまうことを防止することが可能である。一方、前面扉11が閉鎖された時点で前記既定タイミングが未だ到来していない場合には、その後に前記既定タイミングが到来した時点で役物演出動作が実行されることになる。
前述の第2の実施形態に係る遊技機10では、役物演出動作の実行後、役物復帰動作で可動役物部材39が正常に待機状態に復帰しない役物異常(S272:Yes)が発生することがある。一般的に、このような役物異常の発生時には、前面扉11を開いて遊技機10の電源をOFF/ONし、前面扉11を閉じるという一連の復旧作業により、役物異常の復旧が図られるため、その役物異常を復旧するための作業に手間がかかる。これに対し、本実施形態では、できるだけ簡単な作業で役物異常の復旧を図ることが可能な構成について説明する。
ステップS2501では、後述のステップS2503でオンに設定されるエラー報知フラグ512xに基づいて開扉エラーが報知中であるか否かが判断される。ここで、前記開扉エラーの報知中であると判断されると(S2501:Yes)、処理がステップS2504に移行し、前記開扉エラーの報知中でないと判断されると(S2501:No)、処理がステップS2502に移行する。
ステップS2502では、前面扉11が開放されたか否かが第1開扉フラグ512q及び第2開扉フラグ512rに基づいて判断される。具体的に、第1開扉フラグ512qがオフで第2開扉フラグ512rがオンである場合に、前面扉11が開放されたと判断する。ここで、前面扉11が開放されたと判断されると(S2502:Yes)、処理がステップS2503に移行し、前面扉11が開放されていないと判断されると(S2502:No)、当該第3イニシャル処理が終了する。
ステップS2503では、前面扉11が開かれたことを示す開扉エラーが図柄表示部341に表示されることによって遊技者に報知され、エラー報知フラグ512xがオンに設定される。なお、スピーカ26又は電飾部27などによる音声再生又は点灯態様などによって前記開扉エラーが報知されてもよい。
ステップS2504において、第1開扉フラグ512q及び第2開扉フラグ512rに基づいて前面扉11が閉鎖されたか否かが判断される。具体的に、第1開扉フラグ512qがオンで第2開扉フラグ512rがオフである場合に、前面扉11が閉鎖されたと判断する。ここで、前面扉11が閉鎖されたと判断されると(S2504:Yes)、処理がステップS2505に移行し、前面扉11が閉鎖されたと判断されない場合は(S2504:No)、当該開閉検出処理は終了する。
ステップS2505では、前記ステップS2503で開始された開扉エラーの報知が終了され、エラー報知フラグ512xがオフに設定される。
ステップS2506では、役物異常が発生しているか否かが役物異常フラグ512wに基づいて判断される。ここで、役物異常が発生していると判定された場合は(S2506:Yes)、処理がステップS2507に移行し、役物異常が発生していないと判定された場合は(S2506:No)、当該開閉検出処理は終了する。
ステップS2507では、前記第1イニシャル処理及び前記第2イニシャル処理と同様に可動役物部材39を前記待機状態に復帰させるための第3イニシャル処理が実行される。ここに、図27は、前記第3イニシャル処理の一例を示すフローチャートであって、前記第1イニシャル処理又は前記第2イニシャル処理と同様の処理手順には同じ符号を付している。具体的に、前記第3イニシャル処理では、前記第2イニシャル処理と概ね同様であるが、前記ステップS201が省略されており、前記第1イニシャル処理における前記ステップS203及びS208が実行される。
ところで、近年の遊技機10では、可動役物部材39の大型化や複雑化などに起因して、遊技機10に作用する振動又は衝撃で可動役物部材39に不具合が生じやすくなっている。特に、遊技機10では、前面扉10が開いた不安定な状態で複数の可動役物部材39が動作すると、例えば遊技者が操作ボタン22を連打する行為や遊技機10を叩く行為などが行われた場合に、可動役モノ部材39各々が想定外の範囲で揺動して相互に干渉し、可動役物部材39に不具合が発生しやすい。これに対し、可動役物部材39は待機状態にあるときに安定した状態であるため、前面扉11が閉じられる時点で可動役物部材39が待機状態に復帰していれば、前面扉11の閉鎖時の衝撃に起因して可動役物部材39に不具合が発生する可能性が低減すると考えられることもできる。
ところで、前面扉11が開放している状態で、操作ボタン22の操作を伴う単発操作演出、連打操作演出、長押し操作演出などの操作系演出が実行される場合には、遊技者が操作ボタン22を操作することが困難な場合がある。そのため、遊技への注目度や遊技の興趣が低下するおそれがある。そこで、遊技機10では、MPU51が、単発操作演出処理、連打操作演出処理、長押し操作演出処理において、前面扉11が開放されている場合には、予め定められた反映条件で遊技者の操作を伴わない操作ボタン22の擬似操作を反映させるオート操作機能を実現することが考えられる。また、MPU51は、操作演出処理において操作ボタン22の操作に応じて可動役物部材39を動作させる場合であっても、前面扉11が開放している状態で前記操作演出処理が実行される場合には、前記反映条件で操作ボタン22の擬似操作を反映させ、前記役物演出動作を実行しないことが考えられる。
ここに、図32は、前記単発操作演出処理の他の例を示すフローチャートである。図32に示されるように、本実施形態に係る遊技機10では、前記単発操作演出処理において、ステップS3201~S3202が実行される。
ステップS3201において、MPU51は、第2開扉フラグ512rに基づいて前面扉11が現在開放されているか否かが判断される。ここで、前面扉11が開放されていると判断されると(S3201:Yes)、処理がステップS3202に移行し、前面扉11が開放されていないと判断されると(S3201:No)、当該単発操作演出処理が終了する。
ステップS3202において、MPU51は、操作有効期間満了の直前であるか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前述したように前記操作有効期間内の操作を受け付けるものであって、前記操作有効期間の残り時間が予め設定された特定時間以下に達した場合に、操作有効期間満了の直前であると判断する。ここで、操作有効期間満了の直前でないと判断されると(S3202:No)、当該単発操作演出処理が終了する。一方、操作有効期間満了の直前であると判断されると(S3202:Yes)、前記反映条件が満たされたと判断し、処理がステップS1416に移行する。即ち、MPU51は、ユーザーによって操作ボタン22が操作されていない場合でも、操作ボタン22が操作された状態を擬似的に受け付け、操作ボタン22が操作された場合(S1415:Yes)と同様に、ステップS1416以降の処理を実行することになる。
ここに、図33は、前記連打操作演出処理の他の例を示すフローチャートである。図33に示されるように、本実施形態に係る遊技機10では、前記連打操作演出処理において、ステップS3301~S3302が実行される。
ステップS3301において、MPU51は、第2開扉フラグ512rに基づいて前面扉11が現在開放されているか否かが判断される。ここで、前面扉11が開放されていると判断されると(S3301:Yes)、処理がステップS3302に移行し、前面扉11が開放されていないと判断されると(S3301:No)、当該連打操作演出処理が終了する。
ステップS3302において、MPU51は、操作有効期間における特定タイミングが到来しているか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前述したように前記操作有効期間内の操作を受け付けるものであって、前記特定タイミングは、大当たり当選である場合に前記操作有効期間の残り時間で連打カウンタ512kが前記第1規定値に到達可能な限界タイミングとして予め設定されたタイミングである。例えば、大当たり当選である場合に選択される前記第1規定値の最大値が20回である場合、前記特定タイミングは、前記操作有効期間の残り時間がその20回の擬似操作が可能な時間(20回/4msec)に達するタイミングである。ここで、前記特定タイミングが到来していないと判断されると(S3302:No)、当該連打操作演出処理が終了する。一方、前記特定タイミングが到来していると判断されると(S3302:Yes)、前記反映条件が満たされたと判断し、処理がステップS1511に移行する。即ち、MPU51は、ユーザーによって操作ボタン22が操作されていない場合でも、操作ボタン22が操作された状態を擬似的に受け付け、操作ボタン22が操作された場合(S1510:Yes)と同様に、ステップS1511以降の処理を実行することになる。
ここに、図34は、前記長押し操作演出処理の他の例を示すフローチャートである。図34に示されるように、本実施形態に係る遊技機10では、前記長押し操作演出処理において、ステップS3401~S3402が実行される。
ステップS3401において、MPU51は、第2開扉フラグ512rに基づいて前面扉11が現在開放されているか否かが判断される。ここで、前面扉11が開放されていると判断されると(S3401:Yes)、処理がステップS3402に移行し、前面扉11が開放されていないと判断されると(S3401:No)、当該長押し操作演出処理が終了する。
ステップS3402において、MPU51は、操作有効期間における特定タイミングが到来しているか否かが判断される。具体的に、MPU51は、前述したように前記操作有効期間内の操作を受け付けるものであって、前記特定タイミングは、大当たり当選である場合に前記操作有効期間の残り時間で長押しカウンタ512mが前記第2規定値に到達可能な限界タイミングとして予め設定されたタイミングである。例えば、大当たり当選である場合に選択される前記第2規定値の最大値が1000である場合、前記特定タイミングは、前記操作有効期間の残り時間がその1000の値に対応する擬似操作が可能な時間(1000/4msec)に達するタイミングである。ここで、前記特定タイミングが到来していないと判断されると(S3402:No)、当該長押し操作演出処理が終了する。一方、前記特定タイミングが到来していると判断されると(S3402:Yes)、前記反映条件が満たされたと判断し、処理がステップS1615に移行する。即ち、MPU51は、ユーザーによって操作ボタン22が操作されていない場合でも、操作ボタン22が操作された状態を擬似的に受け付け、操作ボタン22が操作された場合(S1614:Yes)と同様に、ステップS1615以降の処理を実行することになる。
遊技機10において前面扉11が開放された場合に可動役物部材39の動作が停止される場合、又は遊技機10において可動役物部材39について役物異常が発生している場合には、各種の演出処理において可動役物部材39を動作させることができない。そのため、前記演出処理における遊技者の注目度や興趣が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、可動役物部材39が動作しない場合の前記演出処理における遊技者の注目度や興趣の低下を抑制するための構成について説明する。
ステップS3501において、MPU51は、前述したように、変動パターンコマンドに基づいて変動種別、演出種別、及び役物演出動作の有無などを決定する。
ステップS3502において、MPU51は、前記ステップS3501で役物演出動作の実行が「有り」に決定されたか否かを判断する。そして、役物演出動作の実行が「有り」に決定されると(S3502:Yes)、処理がステップS3503に移行し、役物演出動作の実行が「無し」に決定されると(S3502:No)、処理がステップS3505に移行する。
ステップS3503において、MPU51は、役物異常フラグ512wに基づいて役物異常が発生しているか否かを判断する。そして、役物異常が発生していると判断されると(S3503:Yes)、処理がステップS3504に移行し、役物異常が発生していないと判断されると(S3503:No)、処理がステップS3505に移行する。
ステップS3504において、MPU51は、役物演出動作に代えて電飾部27による電飾演出を実行するか否かを示す電飾演出フラグ512Hをオンに設定する。
ステップS3505において、MPU51は、役物演出動作に代えて電飾部27による電飾演出を実行するか否かを示す電飾演出フラグ512Hをオフに設定する。
前記第7の実施形態では、役物異常が発生している場合に、役物演出動作に代えて電飾演出が実行される場合について説明した。一方、例えば遊技盤31における遊技球の球詰まり(所謂ブドウ)などのメンテナンス時に前面扉11が開かれると、遊技者が図柄表示部341を見づらくなるため、遊技者が大当たりの期待度を確認することができず、遊技への注目度や遊技の興趣を高めて遊技者の遊技意欲が低下するおそれがある。
ところで、遊技機10では、保留格納エリア412bの第1保留エリアRE1~第4保留エリアRE4に格納された当否情報について、その当否情報の内容を変動表示の停止前に事前に示唆するための予告保留表示が予め設定された任意のタイミングで実行されることがある。そこで、MPU51は、遊技機10において役物異常が発生している場合や前面扉11が開放している場合のような予め定められた特定の条件が満たされている場合に、役物演出動作に代えて予告保留表示を利用して大当たりの可能性を示唆することが考えられる。
そして、MPU51は、前記ステップS1417、S1515、S1619、S303などのように、役物演出動作を実行する際に、図36に示す演出選択処理を実行する。
図36に示されるように、ステップS3601において、MPU51は、第2開扉フラグ512rに基づいて前面扉11が開放しているか否かを判断する。そして、前面扉11が開放していると判断されると(S3601:Yes)、処理がステップS3604に移行し、前面扉11が閉鎖していると判断されると(S3601:No)、処理がステップS3602に移行する。
ステップS3602において、MPU51は、役物異常フラグ512wに基づいて役物異常が発生しているか否かを判断する。そして、役物異常が発生していると判断されると(S3602:Yes)、処理がステップS3604に移行し、役物異常が発生していないと判断されると(S3602:No)、当該演出選択処理が終了する。
ステップS3603において、MPU51は、役物演出動作及び役物復帰動作を開始させる。
ステップS3604において、MPU51は、役物演出動作に代えて、予告保留画像を用いて大当たり当選の期待度を示唆する予告保留画像表示処理を実行する。具体的に、予告保留画像表示処理において、MPU51は、前記変動パターンコマンド又は第1変動領域512D~第4変動領域512Gに記憶されている保留中の各遊技回に対応する当否情報に基づく大当たり当選の期待度に対応する予告保留画像又は通常保留画像を、各遊技回に対応する判定表示領域343又は第1保留領域342A~第4保留領域342Dなどに表示させる。
前述したように、遊技機10では、単発操作演出、連打操作演出、長押し操作演出などを含む複数種類の演出が予め設定された確率で選択されて実行される。ここで、遊技機10において役物異常が発生している場合や、前面扉11が開放している場合には、役物演出動作を実行しても役物演出動作が正常に実行されないおそれがある。そこで、遊技機10において役物異常が発生している場合や、前面扉11が開放している場合、MPU51は、前記ステップS1303における演出の選択時に役物演出動作を伴う演出を選択しないことが考えられる。
以下、上述の各実施形態から抽出される発明の概略について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号を付して説明することがあるが、当該付記に係る発明はその符号を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる演出実行手段(51)と、
電源投入後に前記可動役物部材を予め定められた待機状態に復帰させる復帰処理を実行する復帰処理手段(51)と、
を備え、
前記復帰処理手段は、電源投入後、前記開閉検出部によって前記前面扉の閉状態が検出されている場合に前記復帰処理を実行することを特徴とする遊技機。
前記可動役物部材が前記待機状態に復帰したことを検出する復帰検出部(39b)と、
前記復帰検出部によって前記可動役物部材の前記待機状態に復帰したことが検出されることなく、予め設定された回数の前記復帰処理が実行された場合に、前記可動役物部材の異常発生と判定する異常判定手段(51)と、
を備える付記A1に記載の遊技機。
前記復帰処理手段は、前記復帰処理において前記可動役物部材を前記待機状態に復帰させるために必要な動作量として予め定められた動作量よりも多い特定動作量だけ前記可動役物部材を動作させるものである、
付記A2に記載の遊技機。
前記復帰処理手段は、前記異常判定手段により異常発生と判定されている状態で前記前面扉が開かれた場合は、前記前面扉が閉じられたときに前記復帰処理を開始させる、
付記A2又はA3に記載の遊技機。
前記異常判定手段によって異常発生と判定された場合に前記演出実行手段による前記可動役物部材の動作を禁止する第1動作禁止手段(51)を備える、
付記A2~A4のいずれかに記載の遊技機。
前記前面扉が開かれた場合に前記可動役物部材の動作を禁止する第2動作禁止手段(51)を備える、
付記A1~A5のいずれかに記載の遊技機。
前記特定の条件には、予め定められた既定タイミングが到来したことが含まれる付記A1~A6のいずれかに記載の遊技機。
前記特定の条件には、遊技者による操作手段の操作を伴う演出処理において前記操作手段が操作されることが含まれる付記A1~A7のいずれかに記載の遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行可能な演出実行手段(51)と、
前記演出実行手段によって前記可動役物部材が動作された後、前記可動役物部材を予め定められた待機状態に復帰させる復帰処理を実行する復帰処理手段(51)と、
前記可動役物部材が前記待機状態に復帰したことを検出する復帰検出部(39b)と、
前記復帰検出部によって前記可動役物部材の前記待機状態に復帰したことが検出されることなく、予め設定された回数の前記復帰処理が実行された場合に、前記可動役物部材の異常発生と判定する異常判定手段(51)と、
を備えることを特徴とする遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行可能な演出実行手段(51)と、
電源投入後に前記可動役物部材を予め定められた待機状態に復帰させる復帰処理を実行する復帰処理手段(51)と、
を備え、
前記復帰処理手段は、予め定められた既定タイミングが到来した場合に前記復帰処理を実行することを特徴とする遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行可能な演出実行手段(51)と、
前記可動役物部材が前記待機状態に復帰したことを検出する復帰検出部(39b)と、
前記復帰検出部(39b)による検出結果に基づいて前記可動役物部材の異常発生と判定する異常判定手段(51)と、
電源投入後に前記可動役物部材を予め定められた待機状態に復帰させる復帰処理を実行する復帰処理手段(51)と、
を備え、
前記復帰処理手段は、前記異常判定手段によって前記可動役物部材の異常発生と判定されている状態で、前記開閉検出部によって前記前面扉の開閉動作が検出された場合に、前記復帰処理を実行することを特徴とする遊技機。
前記異常判定手段は、前記復帰検出部によって前記可動役物部材の前記待機状態に復帰したことが検出されることなく、予め設定された回数の前記復帰処理が実行された場合に、前記可動役物部材の異常発生と判定する、
付記D2に記載の遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行可能な演出実行手段(51)と、
電源投入後に前記可動役物部材を予め定められた待機状態に復帰させる復帰処理を実行する復帰処理手段(51)と、
を備え、
前記復帰処理手段は、前記開閉検出部によって前記前面扉の開放が検出された場合に、前記復帰処理を実行することを特徴とする遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で、操作手段の操作に応じて前記主制御手段による判定結果又は前記判定結果を示唆する画像を表示する操作演出処理を実行する演出実行手段(51)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記開閉検出部によって前記前面扉の開放が検出されている場合には、予め定められた反映条件で前記操作手段の擬似操作を反映させることを特徴とする遊技機。
前記操作演出処理が、前記操作手段の単発操作が要求される単発操作演出処理である場合、前記反映条件は、前記単発操作演出処理における操作有効期間の残り時間が予め設定された特定時間以下に達したことである、
付記F1に記載の遊技機。
前記操作演出処理が、前記操作手段の連打操作が要求される連打操作演出処理である場合、前記反映条件は、前記連打操作演出処理における操作有効期間の残り時間で前記操作手段の操作回数のカウンタが予め設定された第1規定値に到達可能な限界タイミングに達したことである、
付記F1又はF2に記載の遊技機。
前記操作演出処理が、前記操作手段の長押し操作が要求される長押し操作演出処理である場合、前記反映条件は、前記長押し操作演出処理における操作有効期間の残り時間で前記操作手段の操作時間のカウンタが予め設定された第2規定値に到達可能な限界タイミングに達したことである、
付記F1~F3のいずれかに記載の遊技機。
前記特定の条件には、遊技者による操作手段の操作を伴う演出処理において前記操作手段が操作されることが含まれる、
付記F1~F4のいずれかに記載の遊技機。
前記演出実行手段は、前記操作演出処理における前記操作手段の操作に応じて前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行可能であり、前記開閉検出部によって前記前面扉の開放が検出されている場合には、前記反映条件で前記操作手段の擬似操作を反映させ、前記役物演出動作を実行しない、
付記F1~F5のいずれかに記載の遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行する演出実行手段(51)と、
前記可動役物部材が前記待機状態に復帰したことを検出する復帰検出部(39b)と、
前記復帰検出部(39b)による検出結果に基づいて前記可動役物部材の異常発生と判定する異常判定手段(51)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記異常判定手段によって前記可動役物部材の異常発生と判定されている場合であって、前記役物演出動作の実行が選択された場合は、前記役物演出動作に代えて、前記主制御手段による判定結果に基づく点灯態様で電飾部を点灯させることを特徴とする遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づく点灯態様で電飾部を点灯させる電飾演出を実行する演出実行手段(51)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記開閉検出部によって前記前面扉の開放が検出された場合に、前記電飾演出を実行することを特徴とする遊技機。
各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段(4)と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記可動役物部材を支持しており遊技機本体に対して開閉可能な前面扉(11)と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部(38)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行する演出実行手段(51)と、
予め定められた条件で前記主制御手段による判定結果に基づく予告保留画像を事前に表示する保留表示手段(51)と、
を備え、
前記保留表示手段は、前記演出実行手段によって前記役物演出動作が選択された場合に前記予告保留画像を表示することを特徴とする遊技機。
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材(39)と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で前記可動役物部材を動作させる役物演出動作を実行する第1演出と、前記役物演出動作を実行しない第2演出とを含む複数の演出を選択的に実行可能な演出実行手段(51)と、
前記可動役物部材が前記待機状態に復帰したことを検出する復帰検出部(39b)と、
前記復帰検出部(39b)による検出結果に基づいて前記可動役物部材の異常発生と判定する異常判定手段(51)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記異常判定手段によって前記可動役物部材の異常発生と判定されている場合は、前記第1演出を選択しないことを特徴とする遊技機。
5:音声ランプ制御装置
51:MPU
511:ROM
512:RAM
6:表示制御装置
61:MPU
611:ROM
612:RAM
62:入出力I/F
7:払出制御ユニット
8:発射制御装置
9:電源制御装置
10:遊技機
11:前面扉
12:内枠
13:裏パックユニット
14:外枠
21:発射ハンドル
22:操作ボタン
22a:操作スイッチ
26:スピーカ
27:電飾部
341:図柄表示部
38:開閉検出部
39:可動役物部材
39a:モーター
39b:復帰検出部
39c:モータードライバ
Claims (1)
- 各遊技回における特定遊技状態への移行の有無を判定する主制御手段と、
少なくとも二つの状態の間で動作可能な可動役物部材と、
外枠と、
前記外枠に対して開閉可能かつ所定の電飾部を備えた前面扉と、
前記前面扉の開閉状態を検出可能な開閉検出部と、
前記主制御手段による判定結果に基づいて実行する演出処理において特定の条件で、操作手段の操作に応じて前記主制御手段による判定結果又は前記判定結果を示唆する画像を表示する操作演出処理を実行する手段と、を備えた遊技機であって、
前記遊技機は、
前記開閉検出部によって前記前面扉の開放が検出されている場合に、予め定められた反映条件で前記操作手段に所定の操作がされていない場合でも当該所定の操作がされた状態を擬似的に受け付けて前記操作演出処理に反映する手段と、前記可動役物部材が動作しない所定の演出を選択して実行する手段と、前記主制御手段による所定の判定結果に対する期待度に対応した前記電飾部による電飾演出を実行する手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
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