JP2012015650A - D級増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな回路規模の回路で電源電圧変動による誤差を低減する。
【解決手段】D級増幅器(10)は、ブリッジ回路(24)と、電源電圧検知部(30)と、PWM利得制御部(22)とを具備する。ブリッジ回路(24)は、誘導性負荷(40)を駆動する。電源電圧検知部(30)は、ブリッジ回路(24)に供給する電源電圧の電圧変動を示す量子化電源電圧信号を出力する。PWM利得制御部(22)は、量子化電源電圧信号に基づいて利得を制御し、入力信号を増幅して前記ブリッジ回路に出力する。電源電圧検知部(30)は、ブリッジ回路に供給する電源電圧と量子化電源電圧信号との差分を積分して量子化信号を出力する誤差積分部(39)と、量子化信号の高周波成分を除去して量子化電源電圧信号を出力するデジタルフィルタ(38)とを備える。PWM利得制御部(22)は、電源電圧の変動を相殺するように入力信号を増幅する利得を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、集積回路におけるD級増幅器に関し、特にコイル等の負荷を駆動するパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)によるD級増幅器に関する。
D級増幅器は、入力信号をパルス幅変調して電力増幅を行う増幅器であり、オーディオアンプやモータ制御用のドライバ等、線形増幅器に対して消費電力を低減する用途に幅広く使用される。
以下に図面を参照して本発明の発明者が見出した課題を説明する。一般的に、D級増幅器は、図1に示されるように、三角波発生器54、比較器56、ブリッジ回路24を備える。比較器56は、入力電圧を三角波発生器54から出力される三角波信号と比較して、[入力電圧]/[三角波の振幅]のデューティを持つパルス波形を出力する。これを低出力インピーダンスのスイッチ素子を持つブリッジ回路24に入力して電源電圧をスイッチングすることにより、D級増幅器は入力信号の電力増幅を行う。D級増幅器の出力電圧は、パルス状であるが、負荷が誘導性のものであれば電流が平滑化される。D級増幅器では、負荷を駆動する部分が低インピーダンスのスイッチング動作になるため、線形動作の増幅器に比べて自己消費電力を小さくすることができる。しかし、このような構成の場合、ブリッジ回路の電源が変動すると、図2に示されるように、出力パルス電圧の振幅が変動することになり、コイル負荷に流れる電流が変動する。
そこで、図3に示されるように、LPF(Low Pass Filter)を介して出力パルス電圧を帰還する手法が用いられることがある。ここでは、LPFは、抵抗Rと容量Cと増幅器58とを備える。この場合、パルス状の出力電圧を平滑化する為のLPFを通し、電源電圧の情報を含む電圧をフィードバックすることにより、D級増幅器の電源変動による誤差を低減することができる。
しかし、出力電圧を帰還する方法では、パルス信号を平滑化するには次数の大きなフィルタ回路が必要となり、集積回路化には向かない。例えば、PWM周波数500kHz、三角波信号1Vp−p、D級増幅器の電源電圧5V、D級増幅器の信号帯域20kHzとした場合、出力パルスフィルタ後の電圧は、図4に示されるように、1Vp−pの三角波振幅と比べて十分小さい振幅にしないと誤差が大きくなる。仮に1Vp−pの1%まで減衰させるとすると、500kHzのポイントで1/5/100=54dB以上の減衰が必要になる。一方、20kHzより低い帯域は信号帯域であるため、出来る限り減衰させないようにする必要がある。したがって、図5に示されるように、出力パルスのフィルタは、3次以上のLPF構成にする必要がある。これは集積化する上で回路面積の増大を招く。
また、特開2004−088431号公報に示されるようにD級増幅器の電源電圧を帰還することによってもD級増幅器の電源変動による誤差を低減することができる。このD級増幅器の電源電圧をAD変換器で測定して帰還する方式では、AD変換手段として、300kサンプル/秒〜1.4Mサンプル/秒かつ10ビット(誤差0.1%の場合)の性能が要求され、要求仕様が高い。これは比較的小さな面積の逐次比較型AD変換器であっても回路規模が大きなものとなる。AD変換手段に対する要求を下げる方法として、上記文献では、図6に示されるように、HPF(High Pass Filter)70+高速AD変換器71と、LPF(Low Pass Filter)72+低速AD変換器73とを並列に組み合わせて加算器74によって換算する構成が提案されている。しかし、フィルタ2つとAD変換器2つ必要であり、回路規模はなお大きい。また、上記文献には明記されていないが、通常のAD変換器の場合、AD変換器の前段にアンチエイリアシングフィルタが必要である。もし、アンチエイリアシングフィルタが無い場合にサンプリング周波数(fs)の1/2より高い周波数のノイズが電源に乗っていると、図7に示されるように、エイリアスが発生し低周波信号のノイズになってしまう。図7(a)には、fs/2〜fs帯域内に一様分布する入力信号を示し、図7(b)には、その入力信号をサンプリング周波数fsでサンプリングしたデータのスペクトラムを示す。このようになると、そのノイズ成分と信号成分の区別がつかなくなり、その後にいくらフィルタを設けても除去できなくなる。
特開2004−088431号公報 特開2009−027540号公報
本発明は、小さな回路規模の回路で電源電圧変動による誤差を低減することができるD級増幅器を提供する。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、D級増幅器(10)は、ブリッジ回路(24)と、電源電圧検知部(30)と、PWM利得制御部(22)とを具備する。ブリッジ回路(24)は、誘導性負荷(40)を駆動する。電源電圧検知部(30)は、ブリッジ回路(24)に供給する電源電圧の電圧変動を示す量子化電源電圧信号を出力する。PWM利得制御部(22)は、量子化電源電圧信号に基づいて利得を制御し、入力信号を増幅して前記ブリッジ回路に出力する。電源電圧検知部(30)は、ブリッジ回路に供給する電源電圧と量子化電源電圧信号との差分を積分して量子化信号を出力する誤差積分部(39)と、量子化信号の高周波成分を除去して量子化電源電圧信号を出力するデジタルフィルタ(38)とを備える。PWM利得制御部(22)は、電源電圧の変動を相殺するように入力信号を増幅する利得を制御する。
本発明によれば、小さな回路規模の回路で電源電圧変動による誤差を低減するD級増幅器を提供することができる。
一般的なD級増幅器の構成を示すブロック図である。 電源電圧の変動が負荷に与える影響を示す図である。 帰還制御のあるD級増幅器の構成例を示すブロック図である。 出力パルスと平滑化した後の信号と三角波信号とを示す図である。 2次RCフィルタの周波数特性を示す図である。 AD変換手段の構成例を示す図である。 エイリアス発生の様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るD級増幅器の構成を示す図である。 本発明によって電源変動による誤差が低減される効果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の誤差積分部のブロック線図である。 本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の誤差積分部のブロック図である。 誤差積分部の入力信号のスペクトラムと出力信号のスペクトラムを示す図である。 デジタルフィルタの出力信号のスペクトラムを示す図である。 利得制御回路の構成例を示す図である。 利得制御回路の構成例を示す図である。 利得制御回路の構成例を示す図である。 2次LPF特性をもつ信号のスペクトラムとfs=512kHzでサンプリングしたときのスペクトラムを示す図である。 1次LPF特性をもつ信号のスペクトラムとfs=8.2MHzでサンプリングしたときのスペクトラムを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の第1変形例の構成を示す図である。 2次LPF特性をもつ信号のスペクトラムとfs=8.2MHzでサンプリングしたときのスペクトラムとデジタルフィルタ出力信号のスペクトラムを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の第2変形例の構成を示す図である。 第2変形例の構成におけるブロック線図である。 本発明の第3の実施の形態に係るD級増幅器の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るD級増幅器の構成を示す図である。
図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図8は、本発明の第1の実施の形態に係るD級増幅器10の構成を示すブロック図である。D級増幅器10は、電源電圧検知部30と、増幅部20とを具備する。電源電圧検知部30は、増幅部20に供給する電源電圧の変動を抽出する。増幅部20は、電源電圧検知部30によって抽出された電圧変動に基づいて入力信号を増幅し、誘導性負荷40を駆動する。
電源電圧検知部30は、差分器32、積分器34、量子化器36を含む誤差積分部39と、デジタルフィルタ38とを備える。増幅部20は、PWM利得制御部22とブリッジ回路24とを備える。電源電圧検知部30は、ブリッジ回路24に供給される電源電圧を入力する。差分器32は、入力された電源電圧と量子化器35の出力との差分(誤差)を積分器34に出力する。積分器34は、その差分を積分して量子化器36に出力する。量子化器36は、積分された結果を量子化して差分器32およびデジタルフィルタ38に出力する。デジタルフィルタ38は、量子化された信号から高周波のノイズ成分を除去して量子化電源電圧PWRSENSEをPWM利得制御回路22に出力する。PWM利得制御部22は、量子化電源電圧PWRSENSEに基づいて利得を制御し、入力された信号を増幅したPWM信号をブリッジ回路24に出力する。ブリッジ回路24は、ハーフブリッジ回路またはHブリッジ回路を含み、入力されるPWM信号を電力増幅して出力する。
このように、D級増幅器の電源電圧をフィードバックすることによって、図9に示されるように、電源電圧変動による出力誤差を低減することができる。D級増幅器10の電源電圧と、量子化後の信号との差分を差分器32によって求め、その差分を積分器34によって積分することにより、低ビット量子化によって必要な信号帯域における信号対雑音比を高めること(高SNR化)を可能にした。量子化が低ビットで済むことから、高速動作、すなわち高いサンプリング周波数での動作が容易になる。これにより、アンチエイリアシングフィルタの構成を簡素化することができ、少ない回路面積で実現することができる。高いサンプリング周波数fsの1/2の周波数(fs/2)より高い周波数成分が十分除去される(高い周波数成分が減衰している)安定した電源を用いると、アンチエイリアシングフィルタを省略することも可能である。
低ビットの量子化後の信号は、大きい高周波ノイズ成分を含むが、デジタルフィルタによって除去できるため、D級増幅器の出力電圧からアナログフィルタを用いてフィードバックするよりも、面積増加の影響は十分小さい。近年は微細プロセスを用いることができるため、影響はより小さい。
また、PWM利得制御回路を設けることにより、D級増幅器の入力信号がアナログ信号であってもデジタル信号であっても電源電圧変動による出力誤差を低減することができる。さらに、差分器、積分器、量子化器を含む簡素な構成の誤差積分部は、上述の技術に用いられる高性能のAD変換器に比べて小さな回路規模で実現することができる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るD級増幅器の構成を示すブロック図である。D級増幅器10は、アンチエイリアシングフィルタ31、誤差積分部39、デジタルフィルタ38、利得制御回路52、三角波発生器54、比較器56、ブリッジ回路24を具備する。誤差積分部39は、差分器32、積分器34、量子化器36、遅延器37を備える。アンチエイリアシングフィルタ31と誤差積分部39とデジタルフィルタ38とは、第1の実施の形態における電源電圧検知部30に対応する。利得制御回路52、三角波発生器54、比較器56は、第1の実施の形態におけるPWM利得制御回路22に対応する。ブリッジ回路24は、ハーフブリッジ回路またはHブリッジ回路である。
アンチエイリアシングフィルタ31は、ブリッジ回路24に供給される電源電圧を入力し、電源電圧に重畳している高周波ノイズを除去して誤差積分部39に出力する。誤差積分部39は、電源電圧を低ビットに量子化した検知電圧をデジタルフィルタ38に出力する。デジタルフィルタ38は、誤差積分部39の出力信号(検知電圧)から量子化誤差を除去して利得制御回路52に供給する。利得制御回路52は、誤差積分部39によって生成された信号に基づいて、入力信号INを増幅して比較器56に与える。比較器56は、三角波発生器54から出力される三角波信号と、入力信号INが利得制御された増幅器によって増幅された信号とを比較し、PWM信号を生成する。生成されたPWM信号は、ブリッジ回路24によって電力増幅されて誘導性負荷40に供給される。
この誤差積分部39は、ブロック線図で表すと図11のようになり、差分器ブロック132、積分器遅延器ブロック134、量子化器ブロック136を備える。図10に示されるブロック図の積分器34、遅延器37は、まとめて積分器遅延器ブロック134とする。遅延器の位置はこの位置でも等価である。ブロック線図を式に表すと次のようになる。
Figure 2012015650
整理すると、
OUT(z)=IN(z)・z−1+(1−z−1)・Q(z)
となる。ここで、量子化ノイズQの伝達関数は、(1−z−1)である。この伝達関数は微分特性であるため、低周波の量子化ノイズを高域に押しやる事が出来る。なお、差分器・積分器・遅延器をまとめてスイッチトキャパシタ積分回路構成にした場合のブロック図を図12に示す。スイッチトキャパシタ積分回路構成の誤差積分部は、スイッチ141〜144、151〜154、キャパシタC11、C12、C21、C22、電圧切り替え回路148、158、差動増幅器138、コンパレータ139を備える。電圧切り替え回路148、158は、出力電圧に応じて正側基準電圧VREFP、負側基準電圧VREFMを切り替えてスイッチ142、152に供給する。スイッチ143は、キャパシタC11とスイッチ144との接続ノードと、共通電圧VCMとの間に接続され、スイッチ153は、キャパシタC12とスイッチ154との接続ノードと、共通電圧VCMとの間に接続される。こうするとそれぞれを個別に構成するより面積効率が良い。
また、スイッチトキャパシタ積分回路とコンパレータだけの簡素な回路構成であるので、サンプリング周波数fsを高く設定することが容易である。オーバーサンプリングすなわち必要な信号帯域より十分高いサンプリング周波数fsに設定することにより、より一層低周波の量子化ノイズを低減することが出来る。ここで、必要な帯域が40kHz以下、サンプリング周波数fs=8.2MHzとする。一次のアンチエイリアシングフィルタ(−20dB/dec)を通した信号をこの誤差積分部39に入力すると、図13に示されるように、10ビット分解能に相当する信号対雑音比SNR=62dBが40kHzより低い周波数領域で実現出来ることが分かる。
誤差積分部39によって押しやられた高域の量子化誤差をデジタルフィルタによってフィルタ処理することにより、必要な信号帯域内で十分な分解能を持つ多ビットの信号が得られる。一例として、誤差積分部39の出力信号を下記の伝達関数H(z)の特性を持つデジタルフィルタに入力した場合、出力信号のスペクトラムは、図14のようになる。
Figure 2012015650
このフィルタは1kゲートにも満たない規模で実現できるため、0.18μmデザインルール相当であればチップ面積に与える影響は小さい。さらに微細なデザインルールであれば、より一層影響度合いが小さくなる。また、伝達関数H(z)として2次の移動平均フィルタを例示したが、デジタルフィルタの場合、アナログフィルタと異なり次数を上げることが容易であるため、より急峻なフィルタ特性とすることが可能である。
こうして得られたブリッジ回路の電源電圧に相当する信号に基づいて、利得制御回路でゲイン調整することにより、電源電圧が下がった場合にPWM信号のONデューティを上げ、電源電圧が上がった場合にPWM信号のONデューティを下げることが出来る。ここで、利得制御回路52は、電源電圧リファレンスをPWRREF、デジタルフィルタを介して得られた電源電圧をPWRSENSE、D級増幅器の入力電圧をVINとすると、
Figure 2012015650
の演算を行うブロックである。
なお、利得制御回路52の構成によって、入力電圧VINはデジタル信号でもアナログ信号でも構わない。アナログ信号の場合の利得制御回路52のブロック図を図15Aに示す。
ここで、[負荷電流]∝[電源電圧]・[duty]
かつ[duty]=[入力電圧]/[三角波レベル]
であるから
[負荷電流]∝[電源電圧]・[入力電圧]/[三角波レベル]・・・(4)
となる。したがって、図15Aの場合
[電源電圧]=[PWRSENSE]、
[入力電圧]=[PWRREF]/[PWRSENSE]・[VIN]、
[三角波レベル]=[TRIREF
であるから、式(4)に代入して整理すると
[負荷電流]∝[PWRREF]・[VIN]/[TRIREF
を得る。電源電圧を示すPWRSENSEの項が消え、負荷電流の電源電圧依存が無くなることが分かる。
また、三角波発生器54の振幅リファレンスをTRIREFとすると、(TRIREF/PWRREF)・PWRSENSEの演算を行い、三角波発生器の振幅を変えても、同様の効果が得られることが分かる。このときの構成を図15Bに示す。
この場合、
[電源電圧]=[PWRSENSE]、
[三角波レベル]=[TRIREF]/[PWRREF]・[PWRSENSE
あるから、
式(4)に代入すると、[負荷電流]∝[PWRSENSE]・[VIN]/([TRIREF]/[PWRREF]・[PWRSENSE])となる。整理すると
[負荷電流]∝[PWRREF]・[VIN]/[TRIREF
となり、図15Aの場合と同じになる。入力信号がデジタル信号の場合、図15Cに示されるように、デジタル回路の演算によってPWM信号が生成されることになる。
このように、回路の集積化の際に有利な構成によりブリッジ回路の電源電圧変動による誤差を除去することができる。また、サンプリング周波数fsを高くすることが容易であるため、アンチエイリアシングフィルタに求められる要求条件が緩和される。これはシステム全体のトータルコストを下げる効果が有る。
サンプリング周波数fs=512kHz、信号帯域40kHz以下、fs/2(=256kHz)ポイントにおいて40dB減衰が条件のアンチエイリアシングフィルタを用いることを想定すると、図16に示されるように、2次より大きな次数のフィルタ構成が必要となり、回路面積の増加を招く。
一方、本実施の形態では、サンプリング周波数fs=8.2MHz、信号帯域40kHz以下、fs/2(=4.1MHz)ポイントにおいて40dB減衰という条件のアンチエイリアシングフィルタを用いることを想定すると、図17に示されるように、1次のフィルタ構成で済むことが分かる。もし、40dB減衰(>4.1MHz)がD級増幅器に用いている電源のみで実現出来るならば、アンチエイリアシングフィルタが不要になる。これは、256kHzより高い周波数で40dB減衰させることに比べると、電源に求められる要求仕様が緩和されることを意味する。
このように、低コストのアンチエイリアシングフィルタ、簡素な構成の差分器・積分器・量子化器、微細化の恩恵を受けられるデジタルフィルタを備える電源電圧検知部30を設けることによって、ブリッジ回路の電源電圧変動による誤差を低減することができる。
(第2の実施の形態第1変形)
図18に示されるように、差分器・積分器の次数を上げて構成することもできる。ここでは、誤差積分部39は、差分器32−1および積分器34−1と、差分器32−2および積分器34−2とをさらに備える。このように構成することにより、量子化誤差の伝達関数の次数を上げることができる。そのため、図19に示されるように、先に示された回路と同等のサンプリング周波数であっても信号帯域を伸ばすことができる。
(第2の実施の形態第2変形)
また、誤差積分部39は、離散時間信号でなく連続時間信号を対象とするように構成されても良い。この場合は、離散時間構成の場合と比べて抵抗や容量等の受動素子が大きくなるが、連続時間の積分器自体がLPF特性になるため、図20に示されるように、アンチエイリアシングフィルタを省略できる。その場合のブロック線図を図21に示す。この場合、連続時間信号を対象としているため、遅延器ブロックはなく、誤差積分部39は差分器ブロックと積分器ブロックと量子化器ブロックとを備える構成になる。
(第3の実施の形態)
図22に第3の実施の形態に係るD級増幅器のブロック図を示す。増幅部20は、比較器56−1、56−2を含み、それぞれ入力信号IN1、IN2を三角波発生器54から出力される三角波信号と比較して2つのPWM信号を生成する。生成された2つのPWM信号は、それぞれブリッジ回路24−1、24−2によって電力増幅されて誘導性負荷40−1、40−2に供給される。同じ電源電圧を持つ複数のブリッジ回路がある場合は、利得制御回路への入力を共通化できるので、出力電圧を帰還する公知技術に比べて、回路コストがより一層有利になる。
(第4の実施の形態)
図23には、増幅部20に特開2009−027540号公報に開示される増幅器60を適用した例を示す。この増幅器60は、出力から電圧のレベルを含まないデューティの情報を帰還するように構成される。そのため、電源電圧変動による誤差を低減しつつ、入力信号をPWM変調する間に発生する誤差も低減することが出来る。
上述のように、本発明によれば、電源電圧変動による誤差が低減できるD級増幅器を提供することができる。本発明のD級増幅器は、高速・大面積のAD変換器を用いる必要が無く、回路面積を小さく出来る。また、本発明のD級増幅器は、集積回路で実現する場合回路面積が小さくて済み、アンチエイリアシングフィルタにかかるコストを下げることが出来る。さらに、安定な電源を用いることにより、アンチエイリアシングフィルタ自体不要とすることができる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、矛盾のない限り組み合わせて実施可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 D級増幅器
20 増幅部
22 PWM利得制御回路
24、24−1、24−2 ブリッジ回路
30 電源電圧検知部
31 アンチエイリアシングフィルタ
32、32−1、32−2 差分器
34、34−1、34−2 積分器
36 量子化器
37 遅延器
38 デジタルフィルタ
39 誤差積分部
40、40−1、40−2 誘導性負荷
52 利得制御回路
54 三角波発生器
56、56−1、56−2 比較器
58 増幅器
60 増幅器
70 HPF
71 高速AD変換器
72 LPF
73 低速AD変換器
74 加算器
132 差分器ブロック
134 積分器遅延器ブロック
136 量子化器ブロック
138 差動増幅器
139 コンパレータ
141〜144、151〜154 スイッチ
148、158 電圧切り替え回路
C11、C12、C21、C22 キャパシタ

Claims (11)

  1. 誘導性負荷を駆動するブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路に供給する電源電圧の電圧変動を示す量子化電源電圧信号を出力する電源電圧検知部と、
    前記量子化電源電圧信号に基づいて利得を制御し、入力信号を増幅して前記ブリッジ回路に出力するPWM利得制御部と
    を具備し、
    前記電源電圧検知部は、
    前記ブリッジ回路に供給する電源電圧と量子化電源電圧信号との差分を積分して量子化信号を出力する誤差積分部と、
    前記量子化信号の高周波成分を除去して前記量子化電源電圧信号を出力するデジタルフィルタと
    を備え、
    前記PWM利得制御部は前記電源電圧の変動を相殺するように前記入力信号を増幅する利得を制御する
    D級増幅器。
  2. 前記誤差積分部は、
    前記電源電圧と前記量子化電源電圧信号との差分を示す差分信号を生成する差分器と、
    前記差分信号を積分して積分信号を生成する積分器と、
    前記積分信号を所定のビット数に量子化して前記量子化信号を生成する量子化器と
    を備える
    請求項1に記載のD級増幅器。
  3. 前記差分器と前記積分器とは、スイッチトキャパシタ積分回路を備える
    請求項2に記載のD級増幅器。
  4. 前記電源電圧検知部は、入力される前記電源電圧に含まれる周波数成分を制限するアンチエイリアシングフィルタをさらに備える
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のD級増幅器。
  5. 前記PWM利得制御部は、
    前記量子化電源電圧信号に基づいて制御される利得により前記入力信号を増幅して増幅信号を出力する利得制御回路と、
    振幅をパルス幅に変換する基準となる三角波信号を生成する三角波発生器と、
    前記増幅信号と前記三角波信号とを比較してPWM信号を出力する比較器と
    を備える
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のD級増幅器。
  6. 前記量子化電源電圧信号をPWRsense、電源の基準電圧をPWRrefとすると、前記利得制御回路は、前記入力信号をPWRref/PWRsense倍に増幅する
    請求項5に記載のD級増幅器。
  7. 前記PWM利得制御部は、
    所定振幅の三角波信号を出力する三角波発生器と、
    前記量子化電源電圧信号に基づいて前記所定振幅を設定する演算器と、
    前記入力信号と前記三角波信号とを比較してPWM信号を出力する比較器と
    を備える
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のD級増幅器。
  8. 前記量子化電源電圧信号をPWRsense、電源の基準電圧をPWRref、前記三角波信号の基準振幅をTRIrefとすると、前記演算器は、前記所定振幅を前記基準振幅のPWRref/PWRsense倍に設定する
    請求項7に記載のD級増幅器。
  9. 前記入力信号は、アナログ信号である
    請求項5から請求項8のいずれかに記載のD級増幅器。
  10. 前記ブリッジ回路は、電源電圧が共通に供給される第1ブリッジ回路と、第2ブリッジ回路とを備え、
    前記比較器は、
    第1の入力信号と前記三角波信号とを比較して第1のPWM信号を前記第1ブリッジ回路に出力する第1の比較器と、
    第2の入力信号と前記三角波信号とを比較して第2のPWM信号を前記第2ブリッジ回路に出力する第2の比較器と
    を含む
    請求項5から請求項9のいずれかに記載のD級増幅器。
  11. 前記PWM利得制御部は、
    デジタル値で示される前記入力信号と、前記変動信号とに基づいて、前記PWM信号の振幅とデューティ比とを演算する演算部と、
    前記演算の結果に基づいて前記PWM信号を生成するPWM回路と
    を備える
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のD級増幅器。
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