JP2012015055A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合検知の信頼性を高める。
【解決手段】回動式レバー40とスライド式レバー60とが、それぞれ、連動部(ピニオン歯44及びラック歯64)を介して、初期位置から嵌合位置に回動されかつ進退されることにより、両ハウジング20、100の嵌合が進行し、嵌合位置では、検知部材80の待機位置から検知位置への変位が許容され、検知部材80が検知位置に到達することをもって両ハウジング20、100が正規嵌合状態にあることを検知する。検知部材80は、検知位置において回動式レバー40を係止して回動式レバー40の回動を規制する回動規制部(頭部90)を有するとともに、同じく検知位置においてスライド式レバー60を係止してスライド式レバー60の進退を規制する進退規制部(弾性片84)を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、従来のコネクタが開示されている。このものは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、ハウジングに対して回動可能に取り付けられる回動式レバーと、ハウジングに対して進退可能に取り付けられるスライド式レバーとを備えている。回動式レバーとスライド式レバーとは、相互に連動させられて、それぞれ、初期位置から嵌合位置へと回動されかつ進出される。初期位置から嵌合位置へ向かう過程では、両ハウジングの嵌合が進行し、嵌合位置では、両ハウジングが正規嵌合状態に保持されるようになっている。
また、ハウジングには、待機位置と検知位置とに変位可能な検知部材が取り付けられている。検知部材は、スライド式レバーが嵌合位置に到達していないときには検知位置への変位が規制され、スライド式レバーが嵌合位置に到達したときには検知位置への変位が許容される。そして、検知部材は、検知位置にてスライド式レバーを係止して移動規制状態に保持するようになっている。したがって、検知部材の検知位置への変位の可否によって、両ハウジングが正規嵌合状態にあるのか否かを検知できるようになっている。
特開2003−133003
ところで、上記従来のコネクタでは、回動式レバーが検知部材とは無関係に回動可能とされるため、検知部材によって回動式レバーが嵌合位置に到達していることを確認することができない。しかるにこの場合、スライド式レバーに加えて回動式レバーも嵌合位置に到達していることを確認できるようにすれば、嵌合検知の信頼性が高められ、より好ましいと言える。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合検知の信頼性を高めることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングに対して回動可能に取り付けられる回動式レバーと、前記ハウジングに対して進退可能に取り付けられるスライド式レバーと、前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに変位可能に取り付けられる検知部材とを備え、前記回動式レバーと前記スライド式レバーとには、それぞれ、相互を連動させる連動部が設けられ、前記連動部を介して、前記回動式レバーと前記スライド式レバーとが、それぞれ、初期位置から嵌合位置に回動されかつ進出されることにより、両ハウジングの嵌合が進行し、前記嵌合位置では、前記両ハウジングが正規嵌合されるとともに、前記検知部材の前記待機位置から前記検知位置への変位が許容され、前記検知部材が前記検知位置に到達することをもって前記両ハウジングが正規嵌合状態にあることを検知するものであって、前記検知部材は、前記検知位置において前記回動式レバーを係止して前記回動式レバーの回動を規制する回動規制部を有するとともに、同じく前記検知位置において前記スライド式レバーを係止して前記スライド式レバーの進退を規制する進退規制部を有するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記連動部が、前記回動式レバーに設けられたピニオンと、前記スライド式レバーに設けられて前記ピニオンと噛み合うラックとからなり、前記検知位置では、前記回動規制部が、前記ピニオンの歯を係止するとともに、前記進退規制部が、前記ラックの歯を係止するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記検知部材が、撓み可能な弾性片を有し、前記弾性片が前記ハウジングを弾性的に係止することで、前記検知部材が前記待機位置に留め置かれる一方、前記嵌合位置に至った前記スライド式レバーが前記弾性片に当接することで、前記弾性片と前記ハウジングとの係止状態が解除されて、前記検知部材の前記検知位置への移動が許容されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記弾性片が、前記検知位置において前記ラックの歯を弾性的に係止する前記進退規制部を構成しているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記回動規制部が、前記検知部材の前記検知位置への変位方向先端に構成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
回動式レバーとスライド式レバーとが嵌合位置に到達した後、検知部材が検知位置に変位されることにより、回動規制部が回動式レバーを係止して回動式レバーの回動を規制するとともに、進退規制部がスライド式レバーを係止してスライド式レバーの進退を規制するため、検知部材が検知位置に到達することをもって回動式レバーとスライド式レバーのいずれもが嵌合位置に到達していることを知ることができる。したがって、嵌合検知の信頼性が高められる。
<請求項2の発明>
検知位置では、回動規制部がピニオンの歯を係止するとともに、進退規制部がラックの歯を係止するため、回動規制部と進退規制部のいずれも格別複雑な形状である必要はなく、検知部材の構成が簡素化される。
<請求項3の発明>
嵌合位置に至ったスライド式レバーが弾性片に当接することで、弾性片とハウジングとの係止状態が解除されて、検知部材の検知位置への移動が許容されるため、仮に、回動式レバーが省略されても、検知部材の進退規制部がスライド式レバーを係止してスライド式レバーの進退を規制することができる。したがって、コネクタの設置状況等に応じて回動式レバーを取り外して、スライド式レバーのみで使用することも可能となる。
<請求項4の発明>
弾性片が検知位置においてラックの歯を弾性的に係止する進退規制部を構成することにより、弾性片が検知部材を待機位置に留め置く機能とスライド式レバーを係止する機能とを兼備するため、検知部材の構成がより簡素化される。
<請求項5の発明>
回動規制部が、検知部材の検知位置への変位方向先端に構成されるため、検知部材の構成がいっそう簡素化される。
本発明の実施形態1に係るコネクタにおいて、両ハウジングが嵌合される前の状態を示す斜視図である。 両ハウジングが正規嵌合された状態を示す斜視図である。 検知部材が待機位置にあり、回動式レバー及びスライド式レバーが初期位置にあり、両ハウジングが嵌合される前の状態を示す断面図である。 検知部材が嵌合位置に向けて回動され、スライド式レバーが嵌合位置に向けて進出され、両ハウジングの嵌合が進行する状態を示す断面図である。 回動式レバー及びスライド式レバーが嵌合位置に到達し、検知部材の検知位置への変位が許容される状態を示す断面図である。 検知部材が検知位置に押し込まれた状態を示す断面図である。 相手ハウジングの斜視図である。 スライド式レバーの斜視図である。 回動式レバーの斜視図である。 検知部材の斜視図である。 検知部材の背面図である。 図11のA−A断面図である。 検知部材の側面図である。 カバー及び回動式レバーが取り外され、両ハウジングが嵌合される前の状態を示す斜視図である。 カバー及び回動式レバーが取り外され、両ハウジングが正規嵌合された状態を示す斜視図である。 カバー及び回動式レバーが取り外され、検知部材が待機位置にあり、スライド式レバーが初期位置にあり、両ハウジングが嵌合される前の状態を示す断面図である。 カバー及び回動式レバーが取り外され、スライド式レバーが嵌合位置に到達し、検知部材の検知位置への変位が許容される状態を示す断面図である。 カバー及び回動式レバーが取り外され、検知部材が検知位置に押し込まれた状態を示す断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図18によって説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、ハウジング20、回動式レバー40、スライド式レバー60、及び検知部材80を備えている。ハウジング20は相手ハウジング100に嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、両ハウジング20、100の嵌合面側を前方とする。
相手ハウジング100は合成樹脂製であって、図7に示すように、幅方向に細長い筒状のフード部101を有している。フード部101内には、雄端子金具200の先端部におけるタブ201が複数突出して配置されている。フード部101の周壁は、幅方向に沿った一対の長辺部102と、高さ方向に沿った一対の短辺部103とで構成されている。両長辺部102の前端外面には、幅方向に一対ずつのカムフォロア104が突出して形成されている。各カムフォロア104は、略円柱状をなし、各タブ201の前端よりも前方に配置されている。
ハウジング20は同じく合成樹脂製であって、幅方向に細長いブロック状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の後部に取り付けられるカバー22とを有している。ハウジング本体21には、図14に示すように、複数のキャビティ23が前後方向に貫通して形成されている。各キャビティ23内には、後方から図示しない雌端子金具が挿入されるようになっている。
ハウジング本体21の外面は、図16に示すように、幅方向に沿った一対の長辺面部24と、高さ方向に沿った一対の短辺面部25とで構成されている。そして、ハウジング本体21には、各キャビティ23を挟んだ高さ方向両側の両長辺面部24に、一対のスライド収容部26が膨出して形成されている。スライド収容部26は、幅方向一端側を開口させた袋状をなし、両長辺面部24の略全体に亘って形成されている。また、スライド収容部26の後端面は、幅方向一端部における閉止部27を残してハウジング本体21の後端面に開口している。かかるスライド収容部26には、その幅方向一端側の開口部28を通して内部にスライド式レバー60のアーム部62(後述する)が嵌合状態で収容可能とされている。
ハウジング本体21の後端面には、幅方向他端側でかつ両長辺面部24と連なる位置に、一対の検知収容部29が膨出して形成されている。検知収容部29は、幅方向両端側を開口させた袋状をなしている。また、検知収容部29の前端には、スライド収容部26の後端開口に連通する連通部30が形成され、かつ、スライド収容部26の外側面と検知収容部29の外側面とは互いに段差なく連続して一体化されている。かかる検知収容部29には、その幅方向他端側の開口部31を通して内部に検知部材80の検知本体部82(後述する)が嵌合状態で収容可能とされている。
また、ハウジング本体21の後端面には、図3に示すように、仮係止受部32が検知収容部29の壁面に開口して形成されているとともに、仮係止受部32よりも幅方向一端側に、本係止受部33が検知収容部29内に開口して形成されている。仮係止受部32は、その幅方向他端側で連通部30に開口している。
さらに、ハウジング本体21の後端面には、検知収容部29の幅方向一端と閉止部27の幅方向他端との間に、幅方向に細長い一対の窓部34が開口して形成されている。窓部34は、スライド収容部26の後端開口を構成するものである。なお、ハウジング本体21の後端面は、雌端子金具に接続された図示しない電線が引き出される電線引出面35とされている。
カバー22は合成樹脂製であって、図1に示すように、全体としてキャップ状をなしている。そして、カバー22は、電線引出面35を覆うようにしてハウジング本体21に後方から被せ付けられる。カバー22の幅方向一端側は電線導出口36として開口されている。ハウジング本体21から引き出された各電線は、その端部がカバー22の内部に屈曲状態で収容され、かつ電線導出口36から幅方向一側外方へ導出されるようになっている。カバー22は、幅方向に沿った一対の側壁37を有し、両側壁37の外面の中央部に、略円柱状の支軸38が突出して形成されている。
回動式レバー40は合成樹脂製であって、図9に示すように、全体として門型板状をなし、高さ方向に沿った操作部41と、操作部41の両端から互いに略平行に突出する一対の作用部42とからなる。両作用部42には、支軸38を受ける略円形の軸受部43が貫通して形成されている。かかる回動式レバー40は、軸受部43に支軸38が嵌合した状態で、ハウジング20に対して初期位置と嵌合位置とに支軸38の軸回りに回動可能とされている。
作用部42の外周縁には、複数のピニオン歯44(本発明の連動部に相当する)が形成されている。各ピニオン歯44は、全体として支軸38を中心とする放射状をなし、作用部42の外周縁における半円弧以上の範囲に亘って繰り返し形成されている。そして、各ピニオン歯44は、作用部42に形成された複数の凹所45間に画成されている。各凹所45は、作用部42の外面及び外周縁に開口され、作用部42の内面に閉止されている。カバー22がハウジング本体21に取り付けられた状態では、各ピニオン歯44の前端部が窓部34を通してスライド収容部26の内部に進入するようになっている。
スライド式レバー60は合成樹脂製であって、図8に示すように、全体として門型板状をなし、高さ方向に沿った連結部61と、連結部61の両端から互いに略平行に突出する一対のアーム部62とからなる。両アーム部62には、相手側のカムフォロア104を受けるカム溝63が形成されている。カム溝63は、互いに略平行に幅方向に対をなして配置され、幅方向他端側へ向けて下り勾配で延びて、アーム部62の前端に開口する形態とされている。かかるスライド式レバー60は、ハウジング20に対し、連結部61が離間して配置される初期位置と、連結部61が近接して配置される嵌合位置とに、両ハウジング20、100の嵌合方向と略直交する幅方向に直線状に進退可能とされている。初期位置では、両ハウジング20、100が浅く嵌合されて各カム溝63内に各カムフォロア104が進入し、初期位置から嵌合位置に向かう過程では、各カム溝63に沿って各カムフォロア104が相対的に移動することによって両ハウジング20、100の嵌合が進行し、嵌合位置では各カム溝63の奥端に各カムフォロア104が至って両ハウジング20、100が正規嵌合されるようになっている。
また、アーム部62の後端縁には、複数のラック歯64(本発明の連動部に相当する)が形成されている。各ラック歯64は、全体として幅方向に沿った鋸歯状をなし、アーム部62の後端縁における幅方向他端側(先端側)において、アーム部62の突出寸法の略半分の長さ範囲に亘って繰り返し形成されている。そして、各ラック歯64は、アーム部62の後端縁に形成された複数の谷部65間に画成されている。各谷部65は、アーム部62の内面及び後端縁に開口され、アーム部62の外面に閉止されている。アーム部62がスライド収容部26に挿入された状態では、各ラック歯64が窓部34に臨み、窓部34を介して各ラック歯64と各ピニオン歯44とが互いに噛み合うようになっている。そして、各ラック歯64と各ピニオン歯44との噛み合いにより、回動式レバー40の回動動作にスライド式レバー60の進退動作が連動するようになっている。
検知部材80は合成樹脂製であって、図10に示すように、全体として門型板状をなし、高さ方向に沿った検知操作部81と、検知操作部81の両端から互いに略平行に突出する一対の検知本体部82とからなる。検知操作部81及び検知本体部82はそれぞれ角棒状をなし、検知操作部81の中間部は検知本体部82よりも太くされている。また、検知部材80は、全体として、スライド式レバー60及び回動式レバー40のそれぞれよりも小さくされている。
両検知本体部82の中間部には、図11に示すように、一対の凹部83が内側に開口して形成され、かつ、凹部83内に突出するようにして、一対の弾性片84が形成されている。弾性片84は、図12に示すように、凹部83の幅方向一端面から他側へ延出する弾性本体85と、弾性本体85の幅方向他端部(先端部)から下方に突出する突部86と、弾性本体85の略中間部から下方に突出する係止部87とからなり、弾性本体85の根元部分となる凹部83の幅方向一端面を支点として前後方向に撓み変形可能とされている。
突部86は、係止部87よりも大きく、かつピニオン歯44及びラック歯64のそれぞれよりも小さくされている。突部86の幅方向一端面の前部は、他側に向けて下り勾配となる斜面88とされ、突部86の幅方向他端面は、前後方向に沿った直状面89とされている。かかる検知部材80は、ハウジング20に対し、浅く進入する待機位置と、深く進入する検知位置とに、両ハウジング20、100の嵌合方向と略直交する幅方向で、かつスライド式レバー60の移動方向とは逆向きに変位可能とされている。検知部材80は、係止部87が仮係止受部32に嵌ることで、待機位置に移動規制状態に保持されるとともに、係止部87が本係止受部33に嵌ることで、検知位置に移動規制状態に保持される。突部86は、常には連通部30に進入した状態とされている。
ところで、検知部材80が検知位置にあり、かつスライド式レバー60が嵌合位置にあるときに、両検知本体部82の突部86がラック歯64を係止して、スライド式レバー60の初期位置への戻り変位が規制されるようになっている。またこのとき、両アーム部62がスライド収容部26の幅方向他端側における閉止壁39(図6を参照)に当接可能に配置されることにより、スライド式レバー60の嵌合位置よりも先方への変位も規制されるようになっている。つまり、突部86がラック歯64を係止することにより、スライド式レバー60の進退が規制されるようになっており、かくして弾性片84が本発明の進退規制部を構成することとなる。
また、検知部材80が検知位置にあり、かつ回動式レバー40が嵌合位置にあるときに、両検知本体部82の幅方向一端(先端)における頭部90(図13を参照)がピニオン歯44を係止して、回動式レバー40の初期位置への戻り変位及び嵌合位置より先方への変位が規制されるようになっている。つまり、両検知本体部82の頭部90がピニオン歯44を係止することにより、回動式レバー40の回動が規制されるようになっており、この場合、両検知本体部82の頭部90は回動規制部を構成することとなる。
次に、本実施形態に係るコネクタ10の嵌合方法について説明する。
両ハウジング20、100の嵌合に先立ち、図1及び図3に示すように、操作部41を幅方向他端側に引き寄せて、回動式レバー40を初期位置に留め置くとともに、スライド収容部26に幅方向一端側からアーム部62を浅く挿入して、スライド式レバー60を初期位置に留め置き、かつ、検知収容部29に幅方向他端側から検知本体部82を浅く挿入して、検知部材80を待機位置に留め置く。このとき、各ピニオン歯44及び各ラック歯64のうち幅方向他端側の部分が互いに噛み合うようになっている。具体的には、幅方向他端側のピニオン歯44が谷部65に嵌るとともに、幅方向他端側のラック歯64が凹所45に嵌るようになっている。
続いて、両ハウジング20、100を浅く嵌合させて、カム溝63の入り口にカムフォロア104を進入させ、その状態で、操作部41を摘みながら回動式レバー40を幅方向他側(嵌合位置)に向けて回動させる。すると、図4に示すように、ラックアンドピニオンの機構により、スライド式レバー60が、回動式レバー40と連動して、嵌合位置に向けて進出する。また、スライド式レバー60が移動することにより、カムフォロア104がカム溝63の奥端側に相対変位して、相手ハウジング100とスライド式レバー60との間にカム作用が発揮され、もって相手ハウジング100がハウジング20に低嵌合力で引き寄せられる。
かくして回動式レバー40及びスライド式レバー60が嵌合位置に到達すると、図3及び図5に示すように、操作部41が幅方向一端側に至ってカバー22の後端面に支持されるとともに、アーム部62の先端がスライド収容部26の閉止壁39に当接可能に配置され、スライド収容部26内の略全体にアーム部62が嵌合される。また、嵌合位置では、幅方向一端側のピニオン歯44が谷部65に嵌るとともに、幅方向一端側のラック歯64が凹所45に嵌るようになっている。そして、スライド式レバー60が嵌合位置に到達することにより、両ハウジング20、100が正規嵌合されて、雌雄の両端子金具が正規深さで導通接続されるようになっている。
また、スライド式レバー60が嵌合位置に到達すると、幅方向他端側のラック歯64が突部86と当接して、弾性片84が撓み変形させられ、もって突部86が幅方向他端側のラック歯64に乗り上げられる。これにより、係止部87が仮係止受部32から離間して両者の係止状態が解除され、検知部材80の検知位置への移動が許容される。このとき、検知本体部82の頭部90と回動式レバー40の中間部の凹所45とは、所定の間隙をあけて幅方向で対向位置している。
上記の状態で、検知操作部81を幅方向他端側へ押し込むようにして、検知部材80を検知位置に至らす。すると、図6に示すように、突部86が幅方向他端側のラック歯64を乗り越えて、弾性片84が弾性的に復元され、もって突部86が幅方向他端側の谷部65に嵌り込む。こうして突部86がラック歯64を幅方向一端側から係止することにより、スライド式レバー60が嵌合位置に移動規制状態に保持される。また、弾性片84の復帰に伴い、係止部87が本係止受部33に嵌り込み、これによって検知部材80が検知位置に移動規制状態に保持される。
さらに、検知部材80が検知位置に到達すると、検知本体部82の頭部90が回動式レバー40の凹所45に幅方向他端側から進入する。こうして頭部90がピニオン歯44に噛み込むことにより、回動式レバー40の回動操作が規制され、回動式レバー40が嵌合位置に移動規制状態に保持される。そして、このようにスライド式レバー60と回動式レバー40とが検知部材80に係止され、かつ、検知部材80がハウジング20に係止されることにより、両ハウジング20、100が正規嵌合状態に保持される。
一方、スライド式レバー60が嵌合位置に到達していない場合には、突部86がラック歯64に乗り上げられることはなく、係止部87と仮係止受部32との係止状態が維持され、検知部材80の検知位置への変位が規制される。また、仮に、スライド式レバー60が嵌合位置に到達しているが、回動式レバー40が嵌合位置に到達していない場合には、検知部材80の検知位置への押し込みが許容されるものの、頭部90がピニオン歯44に噛み込むことはなく、検知部材80が検知位置に到達することはない。したがって、検知部材80の検知位置への移動の可否によって、両ハウジング20、100が正規嵌合状態に至っているのか否かを検知できる。
ところで、コネクタ10の設置状況等によっては回動式レバー40の操作を行い難いことがある。その場合には、ハウジング20からカバー22及び回動式レバー40を取り外し、スライド式レバー60のみで操作を行うことが可能である。すなわち、図14ないし図17に示すように、スライド式レバー60を初期位置に保持させ、かつ両ハウジング20、100を浅く嵌合させた状態で、連結部61を押圧して、スライド式レバー60を嵌合位置に押し込む。すると、上記同様に、カム溝63とカムフォロア104とのカム作用によって両ハウジング20、100の嵌合が進行し、嵌合位置に至って両ハウジング20、100が正規嵌合される。また、スライド式レバー60が嵌合位置に至ると、ラック歯64が弾性片84の係止状態を解除して、検知部材80の検知位置への変位が許容される。かくして検知部材80が検知位置に押し込まれると、図18に示すように、突部86がラック歯64を係止して、スライド式レバー60が嵌合位置に移動規制状態に保持される。
以上説明したように本実施形態によれば、回動式レバー40とスライド式レバー60とが嵌合位置に到達した後、検知部材80が検知位置に押し込まれることにより、検知本体部82の頭部90が回動式レバー40を係止して回動式レバー40の回動を規制するとともに、弾性片84の突部86がスライド式レバー60を係止してスライド式レバー60の進退を規制するため、検知部材80が検知位置に到達することをもってスライド式レバー60と回動式レバー40のいずれもが嵌合位置に到達していることを知ることができる。
また、検知位置では、検知本体部82の頭部90がピニオン歯44を係止するとともに、弾性片84の突部86がラック歯64を係止するに過ぎないから、頭部90や突部86のような比較的簡単な形状をもって回動式レバー40及びスライド式レバー60の係止構造が賄われることとなり、検知部材80の構成が簡素化される。
また、回動式レバー40が省略されても、スライド式レバー60のみで両ハウジング20、100の嵌合が進行するとともに、検知位置に至った検知部材80の突部86がスライド式レバー60を係止してスライド式レバー60の進退を規制するため、コネクタ10の設置状況等に応じて回動式レバー40を取り外して、スライド式レバー60のみで使用することが可能となる。
また、係止部87が仮係止受部32を係止することで検知部材80が待機位置に留め置かれ、突部86が検知位置にてラック歯64を係止することでスライド式レバー60が嵌合位置に留め置かれ、係止部87及び突部86がいずれも弾性片84に形成されているため、検知部材80の構成がより簡素化される。
さらに、検知本体部82の頭部90によって回動式レバー40の回動が規制されるため、回動規制部の構成も格別複雑なものではなく、検知部材80の構成がよりいっそう簡素化される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)検知部材における突部及び頭部以外の部分が、それぞれ、嵌合位置に至ったスライド式レバー及び回動式レバーを係止するものであってもよい。
(2)回動式レバーとスライド式レバーのいずれか一方に、カム溝が形成され、他方に、カムフォロアが形成され、カム溝とカムフォロアとが互いに係合することにより、回動式レバーとスライド式レバーとが互いに連動される構成であってもよい。
(3)回動式レバーを取り外して、スライド式レバーで使用する場合に、カバーはハウジング本体に取り付けられたままであってもよい。
10…コネクタ
20…ハウジング
40…回動式レバー
44…ピニオン歯(連動部)
60…スライド式レバー
64…ラック歯(連動部)
80…検知部材
84…弾性片(進退規制部)
86…突部
87…係止部
90…頭部(回動規制部)
100…相手ハウジング

Claims (5)

  1. 相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、
    前記ハウジングに対して回動可能に取り付けられる回動式レバーと、
    前記ハウジングに対して進退可能に取り付けられるスライド式レバーと、
    前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに変位可能に取り付けられる検知部材とを備え、
    前記回動式レバーと前記スライド式レバーとには、それぞれ、相互を連動させる連動部が設けられ、前記連動部を介して、前記回動式レバーと前記スライド式レバーとが、それぞれ、初期位置から嵌合位置に回動されかつ進出されることにより、両ハウジングの嵌合が進行し、前記嵌合位置では、前記両ハウジングが正規嵌合されるとともに、前記検知部材の前記待機位置から前記検知位置への変位が許容され、前記検知部材が前記検知位置に到達することをもって前記両ハウジングが正規嵌合状態にあることを検知するものであって、
    前記検知部材は、前記検知位置において前記回動式レバーを係止して前記回動式レバーの回動を規制する回動規制部を有するとともに、同じく前記検知位置において前記スライド式レバーを係止して前記スライド式レバーの進退を規制する進退規制部を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記連動部が、前記回動式レバーに設けられたピニオンと、前記スライド式レバーに設けられて前記ピニオンと噛み合うラックとからなり、前記検知位置では、前記回動規制部が、前記ピニオンの歯を係止するとともに、前記進退規制部が、前記ラックの歯を係止することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記検知部材が、撓み可能な弾性片を有し、前記弾性片が前記ハウジングを弾性的に係止することで、前記検知部材が前記待機位置に留め置かれる一方、前記嵌合位置に至った前記スライド式レバーが前記弾性片に当接することで、前記弾性片と前記ハウジングとの係止状態が解除されて、前記検知部材の前記検知位置への移動が許容される請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記弾性片が、前記検知位置において前記ラックの歯を弾性的に係止する前記進退規制部を構成している請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記回動規制部が、前記検知部材の前記検知位置への変位方向先端に構成されている請求項4記載のコネクタ。
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