JPH09219246A - 低挿入力コネクタ - Google Patents

低挿入力コネクタ

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JPH09219246A
JPH09219246A JP2132896A JP2132896A JPH09219246A JP H09219246 A JPH09219246 A JP H09219246A JP 2132896 A JP2132896 A JP 2132896A JP 2132896 A JP2132896 A JP 2132896A JP H09219246 A JPH09219246 A JP H09219246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低挿入力コネクタにおいて、コネクタ嵌合時
におけるコネクタの相対位置及び操作レバーの動きに余
裕を持たせ、コネクタの嵌合を容易にする。 【解決手段】 一方のコネクタ43の嵌合部47にコネ
クタ嵌合方向に直交する方向で引き込みピン49を突設
し、他方のコネクタ51の嵌合部53にスライダー63
を、コネクタ嵌合方向に直交する方向でスライド自在に
支持する。スライダー63にラック65を形成するとと
もに、引き込みピン49の入る傾斜溝67を形成する。
他方のコネクタ51に操作レバー75を回動自在に設
け、操作レバー75の回動軸77にラック65と噛み合
うギヤー79を固設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多極コネクタを低
挿入力で嵌合する低挿入力コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】多極構造のコネクタは、嵌合または離脱
操作を行うために比較的大きな力を必要としている。特
に、車両に用いるコネクタは、振動対策のため、端子の
接触圧を高く設定している。このため、コネクタの嵌
合、離脱には、一層大きな力が必要となる。このような
不具合を解消するために、梃の作用を用いた種々の低挿
入力コネクタが提案されている。
【0003】図12は従来の低挿入力コネクタの雌コネ
クタを示す斜視図、図13は図12の雌コネクタと嵌合
する雄コネクタを示す斜視図、図14は雌コネクタと雄
コネクタとを嵌合した側面図である。この従来の低挿入
力コネクタ1では、例えば雌コネクタ3の側面に、扇状
のセクタ歯車5を回動自在に設け、セクタ歯車5に操作
レバー7を延設している。また、他方の雄コネクタ9の
側面に、セクタ歯車5と噛み合うラック11を形成して
いる。
【0004】従って、雌コネクタ3と雄コネクタ9とを
位置合わせした状態で、操作レバー7を回動すると、セ
クタ歯車5がラック11と噛み合って、回動軸13を支
点とする梃の作用により、小さな操作レバー7の力で、
雄コネクタ9を雌コネクタ3に挿入することができた。
【0005】また、図15は従来の他の低挿入力コネク
タを示す斜視図である。この低挿入力コネクタ15で
は、雄コネクタ17に設けた回動軸19に、操作レバー
21を回動自在に取付け、操作レバー21の一端に扇歯
車23を形成している。そして、雄コネクタ17には扇
歯車23と噛み合う大歯車25を回動自在に支持し、大
歯車25には同軸状で小歯車27を固設している。一
方、雌コネクタ29には小歯車27と噛み合うラック3
1を形成している。
【0006】従って、雄コネクタ17と雌コネクタ29
とを位置合わせし、雄コネクタ17の小歯車27を、雌
コネクタ29のラック31に噛み合わせた状態で、操作
レバー21を回動すると、扇歯車23、大歯車25を介
して小歯車27がラック31上を転動し、回動軸19を
支点とする操作レバー21の梃の作用により、小さな力
で雄コネクタ17を雌コネクタ29に挿入することがで
きた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図12〜図14に示した低挿入力コネクタ1では、操
作レバー7をコネクタの側面に設けていたため、操作レ
バー7の操作がしにくい問題があった。そして、雌コネ
クタ3と雄コネクタ9との位置合わせと同時に、セクタ
歯車5とラック11とを噛合しなければならないため、
嵌合がしにくい問題があった。また、図15に示した低
挿入力コネクタ15では、上述の低挿入力コネクタ1と
同様、雌コネクタ29と雄コネクタ17との位置合わせ
と同時に、小歯車27とラック31とを噛合しなければ
ならないため、嵌合がしにくいとともに、雄コネクタ1
7に上下二段で歯車を設けていたため、歯車を十分な大
きさで形成することができず、その結果コネクタの挿入
ストロークを長く確保することができなかった。更に、
この低挿入力コネクタ15では、歯車の大きさを十分に
確保できないため、実際の挿入力に耐える強度を持たせ
るためには、歯車を厚くしなければならない欠点があっ
た。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、コネク
タ嵌合時におけるコネクタの相対位置及び操作レバーの
動きに余裕を持たせることができる低挿入力コネクタを
提供し、コネクタの嵌合容易性の向上を図ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る低挿入力コネクタの構成は、一方のコネ
クタの嵌合部にコネクタ嵌合方向に直交する方向で引き
込みピンを突設し、他方のコネクタの嵌合部にスライダ
ーをコネクタ嵌合方向に直交する方向でスライド自在に
支持し、該スライダーにラックを形成するとともに前記
引き込みピンの入る傾斜溝を形成し、前記他方のコネク
タに操作レバーを回動自在に設け、該操作レバーの回動
軸に前記ラックと噛み合うギヤーを固設したことを特徴
とするものである。そして、低挿入力コネクタは、前記
傾斜溝にコネクタ嵌合方向と直交する方向の直交溝部を
連設したものであることが好ましい。また、低挿入力コ
ネクタは、前記操作レバーの閉方向の回転終了と同時に
前記操作レバーを前記他方のコネクタにロックするロッ
ク手段を、前記操作レバーと前記他方のコネクタとに亘
って設けたものであってもよい。更に、前記操作レバー
を断面コ字状に形成して該操作レバーの閉動側の面に電
線を集束するための電線集束空間を設けてもよい。ま
た、低挿入力コネクタは、前記一方のコネクタを複数個
に分割し、分割されたそれぞれの該コネクタに前記引き
込みピンを設け、該引き込みピンを前記スライダーの傾
斜溝に挿入することで、該複数個のコネクタを同時に前
記他方のコネクタの嵌合部に挿入するものとしてもよ
い。
【0009】このように構成される低挿入力コネクタで
は、操作レバーが回動されると、スライダーがスライド
され、引き込みピンが傾斜溝によって雄コネクタ側に引
き込まれる。この際、引き込みピンと傾斜溝とによって
倍力機構が係合されるので、従来の歯車同士を噛み合わ
せる低挿入力コネクタに比べ、嵌合コネクタの相対位置
に余裕(遊び)が生じる。そして、傾斜溝にコネクタ嵌
合方向と直交する方向の直交溝部が連設されたもので
は、この直交溝部に引き込みピンが配置されることで、
コネクタの抜けが引き込みピンを介して規制されること
になる。また、操作レバーと他方のコネクタとに亘って
ロック手段が設けられたものでは、コネクタ嵌合完了状
態で、操作レバーがロック手段を介してコネクタに保持
される。更に、操作レバーの閉動側の面に電線集束空間
が設けられたものでは、コネクタ嵌合と同時に、電線が
操作レバーの内側に集束処理される。また、一方のコネ
クタが複数個に分割され、分割されたそれぞれのコネク
タに引き込みピンが設けられたものでは、複数個のコネ
クタが引き込みピンを介して一括して嵌合可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る低挿入力コネ
クタの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明による低挿入力コネクタの一部を切り
欠いた側面図、図2は図1に示した雌コネクタの正面
図、図3は図1に示した雄コネクタの側面図、図4は図
3のA−A矢視図、図5は図3のB−B矢視図、図6は
図1に示したスライダーの側面図、図7は図6に示した
スライダーの正面図、図8は図1に示した操作レバーを
内側から視た正面図、図9は本発明による低挿入力コネ
クタの嵌合初期状態を示す拡大側面図である。図1、図
2に示すように、雄端子41の内設された一方のコネク
タ(雌コネクタ)43には取付部45が形成され、取付
部45にはボルト孔が穿設されている。雌コネクタ43
は、ボルトにより取付部45を介して不図示の被着体等
に固定される。
【0011】雌コネクタ43には雄端子41の電気接触
部が突出され、電気接触部は筒状の雌嵌合部47によっ
て包囲されている。雌嵌合部47の両側面には雌嵌合部
47の突出方向に直交する方向に突出した引き込みピン
49が突出され、引き込みピン49は雌嵌合部47の側
面に上下方向(図1の上下方向)で複数個(本例では左
右三個づつ合計六個)設けられている。
【0012】一方、図3〜図5に示すように、雄コネク
タ51には雌コネクタ43の雌嵌合部47を内側に挿入
する筒状の雄嵌合部53が形成され、雄嵌合部53の内
部には複数の雌端子55が配設されている。雄嵌合部5
3の内形は、雌コネクタ43の雌嵌合部47の外形と略
同一形状で形成される。図5に示すように、雄嵌合部5
3の嵌合方向前端面には、引き込みピン49の挿入され
る引き込み口57がそれぞれの引き込みピン49に対応
して複数個形成されている。従って、雌コネクタ43
は、引き込みピン49が引き込み口57に挿入されるこ
とで、雌嵌合部47が雄コネクタ51の雄嵌合部53に
挿入可能となる。
【0013】雄嵌合部53の両側壁の内側には上下方向
(図5の上下方向)に一対の空間部59が形成され、空
間部59は雄嵌合部53の上部で開口部61(図4参
照)となって開口されている。一対の空間部59には、
図6、図7に示すスライダー63がそれぞれ装着され
る。スライダー63の上端にはラック65が形成され、
ラック65は開口部61から雄嵌合部53の上方に向け
て突出される。また、スライダー63には傾斜溝67が
上下に複数個(本例では三個)形成され、傾斜溝67は
一端がスライダー63の縁部で開口されている。また、
傾斜溝67の他端は、上下方向の直交溝部69となって
いる。
【0014】この傾斜溝67は、スライダー63が空間
部59に装着された状態で、雄嵌合部53の前端面に形
成された引き込み口57と開放端が一致するようになっ
ている。また、スライダー63は、空間部59に装着さ
れた状態で、上下方向にスライド可能となる。なお、傾
斜溝67は、スライダー63の強度を確保するため、ス
ライダー63を貫通することなく、図7に示すように、
スライダー63の片面のみを切り欠くことにより形成さ
れることが好ましい。
【0015】図3に示すように、雄嵌合部53の両側壁
上部には、一対の支持板71が立設され、支持板71に
は支持孔73がそれぞれ穿設されている。この支持板7
1には、図1、図8に示す操作レバー75が取り付けら
れる。操作レバー75は、L字状に形成され、且つ断面
形状がコ字状となるように両側部が折り曲げられて、樋
状に形成されている。これにより、操作レバー75の閉
動側の面は、電線集束空間76となっている。操作レバ
ー75の一端には回動軸77が両側板から突出され、操
作レバー75は回動軸77を支持板71の支持孔73に
嵌合することにより、雄コネクタ51に回動自在に取り
付けられる。操作レバー75の端部にはロック部83が
形成され、ロック部83は雄コネクタ51に設けられた
ロック部85と係合可能となっている。
【0016】図9に示すように、回動軸77には同軸状
にギヤー79が固設され、ギヤー79は回動軸77が支
持孔73に嵌合した状態で、雄嵌合部53の上端から突
出されたスライダー63のラック65に噛合される。従
って、操作レバー75が回動されることにより、スライ
ダー63は、雄嵌合部53内で上下方向にスライドされ
ることとなる。
【0017】このように構成された低挿入力コネクタ8
1の嵌合手順を図10に基づいて説明する。図10は本
発明による低挿入力コネクタの嵌合過程を(A)〜
(D)で示す説明図である。図10(A)に示すよう
に、嵌合時には操作レバー75を水平方向に配置する。
これにより、スライダー63は、雄嵌合部53の上端に
移動し、傾斜溝67が雄嵌合部53の引き込み口57と
一致する。
【0018】この状態で、雄コネクタ51の雄嵌合部5
3を雌コネクタ43の雌嵌合部47に挿入する。この
際、雌コネクタ43の引き込みピン49を、図10
(B)に示すように、引き込み口57を介してスライダ
ー63の傾斜溝67に挿入する。
【0019】次いで、図10(C)に示すように、操作
レバー75を図中時計回りで回動することにより、スラ
イダー63を下方向にスライドする。これにより、スラ
イダー63は、傾斜溝部に沿って、引き込みピン49を
傾斜溝67の奥方へ引き込む。この結果、雌コネクタ4
3の雌嵌合部47は、引き込みピン49を介して、雄コ
ネクタ51の雄嵌合部53内に入り込み、図10(D)
に示すように、雌コネクタ43と雄コネクタ51とは嵌
合を完了することとなる。
【0020】この際、操作レバー75の把手部分を鉛直
方向まで回動すると、操作レバー75に設けたロック部
83が、雄コネクタ51のロック部85と係合し、操作
レバー75は雄コネクタ51に固定される。また、この
状態において、スライダー63は下端に移動し、引き込
みピン49を傾斜溝67の直交溝部69(図6参照)で
収容する。これにより、スライダー63は引き込みピン
49の抜けを規制し、雌コネクタ43と雄コネクタ51
とはロック状態となる。また、操作レバー75をロック
した状態で、操作レバー75は電線集束空間76に電線
87を収容し、ロックと同時に電線87を集束状態で保
持する。
【0021】このように構成した低挿入力コネクタ81
によれば、雄コネクタ51に操作レバー75を回動自在
に設け、操作レバー75の回動軸77にギヤー79を固
設し、このギヤー79にスライダー63のラック65を
噛合し、スライダー63をコネクタ嵌合方向に直交する
方向でスライド自在に装着するとともに、このスライダ
ー63に傾斜溝67を形成し、雌コネクタ43にはこの
傾斜溝67に係合する引き込みピン49を突設したの
で、回動軸77を支点に操作レバー75を回動すること
で、スライダー63を上下方向にスライドし、引き込み
ピン49を傾斜溝67によって雄コネクタ51側に引き
込むことができ、雌コネクタ43を倍力機構によって小
さな力で雄コネクタ51に挿入することができる。
【0022】そして、この低挿入力コネクタ81では、
雌コネクタ43と雄コネクタ51とが、引き込みピン4
9と傾斜溝67とによって係合するので、嵌合コネクタ
の相対位置に余裕(遊び)を持たせることができ、コネ
クタの嵌合と、引き込みピン49、傾斜溝67の位置合
わせとを、従来の歯車同士を噛み合わせる低挿入力コネ
クタに比べ、同時にしかも容易に行うことができる。ま
た、直交溝部69に引き込みピン49を配置して、操作
レバー75をロックするので、コネクタを嵌合状態で確
実にロックすることができる。更に、操作レバー75に
電線集束空間76を設けたので、操作レバー75のロッ
ク時に、雄コネクタ51からの導出電線を所定の方向へ
集束処理することができる。
【0023】次に、図11に基づき本発明による低挿入
力コネクタの他の実施の形態を説明する。図11は本発
明による低挿入力コネクタの他の実施の形態を示す斜視
図である。この例による低挿入力コネクタ91では、他
方のコネクタ(雄コネクタ)93の雄嵌合部95両側壁
に上述のスライダー63と略同様のスライダー97が設
けられ、スライダー97は上述と同様の構造により、操
作レバー75によってコネクタ嵌合方向と直交する方向
にスライド可能となっている。
【0024】雄コネクタ93の雄嵌合部95は、複数箇
所に仕切られ、雄嵌合部95には嵌合方向に切り込まれ
た案内溝99が形成されている。また、スライダー97
には上述同様の傾斜溝67が形成され、傾斜溝67は操
作レバー75の回動前において(図11の状態)、案内
溝99と開口端同士が一致して配置される。
【0025】雄嵌合部95には、別体に形成された複数
個の他方のコネクタ(雌コネクタ)101が、それぞれ
嵌合可能に設けられている。それぞれの雌コネクタ10
1の両側壁には、上述同様の引き込みピン49が突設さ
れている。
【0026】従って、雌コネクタ101を雄コネクタ9
3に嵌合するには、案内溝99に引き込みピン49を挿
入して、それぞれの雌コネクタ101を雄コネクタ93
の雄嵌合部95に挿入する。この状態で、操作レバー7
5を回動することで、スライダー97を図11中矢印C
方向にスライドし、傾斜溝67を介して引き込みピン4
9を案内溝99の奥方に移動させる。これによって雌コ
ネクタ101は、雄コネクタ93の雄嵌合部95に入り
込み、操作レバー75の回動が終了した時点で雌コネク
タ101と雄コネクタ93との嵌合が完了する。
【0027】この例による低挿入力コネクタ91では、
一対のスライダー97に複数の傾斜溝67を形成し、こ
の傾斜溝67毎に複数の雌コネクタ101をそれぞれ引
き込み可能としたので、上述の低挿入力コネクタ81と
同様、コネクタの嵌合と、引き込みピン49、傾斜溝6
7の位置合わせとを、同時にしかも容易に行うことがで
きるとともに、複数の雌コネクタ101を一括して嵌合
することができる。
【0028】なお、前記各実施の形態では、本発明によ
る低挿入力コネクタがコネクタ嵌合時の挿入力を低減で
きるものとして説明したが、操作レバーを開動操作する
ことにより、嵌合状態のコネクタの離脱操作を梃の作用
で低引抜力で行うことができることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る低挿入力コネクタによれば、他方のコネクタに操作レ
バーを設け、操作レバーのギヤーにスライダーのラック
を噛合し、スライダーに傾斜溝を形成し、一方のコネク
タにはこの傾斜溝に係合する引き込みピンを突設したの
で、操作レバーを回動することで、スライダーをスライ
ドし、引き込みピンを傾斜溝によって雄コネクタ側に引
き込むことができる。この結果、引き込みピンと傾斜溝
とによって倍力機構が係合するので、嵌合コネクタの相
対位置に余裕(遊び)を持たせることができ、従来の歯
車同士を噛み合わせる低挿入力コネクタに比べ、嵌合を
容易に行うことができる。そして、傾斜溝にコネクタ嵌
合方向と直交する方向の直交溝部を連設すれば、この直
交溝部に引き込みピンを配置することで、コネクタを嵌
合状態で確実にロックすることができる。また、操作レ
バーと他方のコネクタとに亘ってロック手段を設けるこ
とで、コネクタ嵌合完了状態で、操作レバーをコネクタ
に固定することができる。更に、操作レバーの閉動側の
面に電線集束空間を設けることで、コネクタ嵌合と同時
に、電線を操作レバーの内側に集束処理することができ
る。また、一方のコネクタを複数個に分割し、分割され
たそれぞれのコネクタに引き込みピンを設けることで、
複数のコネクタを一括して嵌合することがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による低挿入力コネクタの一部を切り欠
いた側面図である。
【図2】図1に示した雌コネクタの正面図である。
【図3】図1に示した雄コネクタの側面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図3のB−B矢視図である。
【図6】図1に示したスライダーの側面図である。
【図7】図6に示したスライダーの正面図である。
【図8】図1に示した操作レバーを内側から視た正面図
である。
【図9】本発明による低挿入力コネクタの嵌合初期状態
を示す拡大側面図である。
【図10】本発明による低挿入力コネクタの嵌合過程を
(A)〜(D)で示す説明図である。
【図11】本発明による低挿入力コネクタの他の実施の
形態を示す斜視図である。
【図12】従来の低挿入力コネクタの雌コネクタを示す
斜視図である。
【図13】図12の雌コネクタと嵌合する雄コネクタを
示す斜視図である。
【図14】雌コネクタと雄コネクタとを嵌合した側面図
である。
【図15】従来の他の低挿入力コネクタを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
43 雌コネクタ(一方のコネクタ) 47 雌嵌合部(一方のコネクタの嵌合部) 49 引き込みピン 51 雄コネクタ(他方のコネクタ) 53 雄嵌合部(他方のコネクタの嵌合部) 63 スライダー 65 ラック 67 傾斜溝 69 直交溝部 75 操作レバー 76 電線集束空間 77 回動軸 79 ギヤー 81、91 低挿入力コネクタ 83、85 ロック手段 87 電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のコネクタの嵌合部にコネクタ嵌合
    方向に直交する方向で引き込みピンを突設し、他方のコ
    ネクタの嵌合部にスライダーをコネクタ嵌合方向に直交
    する方向でスライド自在に支持し、該スライダーにラッ
    クを形成するとともに前記引き込みピンの入る傾斜溝を
    形成し、前記他方のコネクタに操作レバーを回動自在に
    設け、該操作レバーの回動軸に前記ラックと噛み合うギ
    ヤーを固設したことを特徴とする低挿入力コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記傾斜溝にコネクタ嵌合方向と直交す
    る方向の直交溝部を連設したことを特徴とする請求項1
    記載の低挿入力コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーの閉方向の回転終了と同
    時に前記操作レバーを前記他方のコネクタにロックする
    ロック手段を、前記操作レバーと前記他方のコネクタと
    に亘って設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の低挿入力コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記操作レバーを断面コ字状に形成して
    該操作レバーの閉動側の面に電線を集束するための電線
    集束空間を設けたことを特徴とする請求項1、2又は請
    求項3記載の低挿入力コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記一方のコネクタを複数個に分割し、
    分割されたそれぞれの該コネクタに前記引き込みピンを
    設け、該引き込みピンを前記スライダーの傾斜溝に挿入
    することで、該複数個のコネクタを同時に前記他方のコ
    ネクタの嵌合部に挿入することを特徴とする請求項1記
    載の低挿入力コネクタ。
JP02132896A 1996-02-07 1996-02-07 低挿入力コネクタ Expired - Lifetime JP3317622B2 (ja)

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