JP2012014636A - 自動取引処理装置 - Google Patents

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隆宣 青木
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正敬 利守
Shinya Ishida
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Abstract

【課題】取引処理中において装置内部のユニットが引き出されることによって突然休止状態になることを防止できる自動取引処理装置を提供すること。
【解決手段】(診療費)支払機1では、装置本体2の後面4に設けられた引出口70を介して、引出ユニット60を、装置本体2に対して着脱することができる。装置本体2の後扉21は、引出口70を閉じた状態で、ロックユニット24によってロックされる。支払機1では、後扉21を開くための操作を係員用錠22が受け付けたのに応じて、本体制御部51が、取引処理中であるか否かを判別する。本体制御部51は、取引処理中でないと判別すると、ロックユニット24に対して後扉21のロックを解除させる解除処理を行う。そのため、取引処理中では、後扉21が引出口70を閉じた状態でロックされていることから、後扉21を開いて引出口70から引出ユニット60を引き出すことができない。
【選択図】図2

Description

この発明は、客との取引に関する処理を自動で行う自動取引処理装置に関する。
自動取引処理装置として、下記特許文献1では、入金取引や出金取引等を行う自動取引装置が提案されている。この自動取引装置は、その前側に位置する客について、入金や出金に係る取引処理を自動で行う。
この自動取引装置には、後扉が設けられており、装置内部のメンテナンスのために、係員(オペレーター)が、この後扉を開いて、貨幣などを収容するユニットを自動取引装置から引き出すことができる。そして、セキュリティ性の向上のため、後扉には、オペレーターのオペカードに記憶された情報に基づいて後扉の開閉を制御するオペカードリーダ部が設けられている。オペカードリーダ部は、オペカードから情報の読み出し処理を行い、テンキーボードによる暗証番号の入力を受け付ける。そして、暗証番号が、読み出された前記情報に含まれる暗証番号情報に一致した場合(オペレーターの認証確認が済んだ場合)には、後扉が開放される。
特開2000−30115号公報
特許文献1の自動取引装置において、オペレーターが後扉を開いて、貨幣などを収容するユニットを自動取引装置から引き出す場合、オペレーターは、自動取引装置の後側に位置するので、自動取引装置の前側に客がいて自動取引装置が取引処理中であることに気付かないことがある。そして、特許文献1の自動取引装置では、オペカードリーダ部によるオペレーターの認証確認が済めば、取引処理中であっても、後扉を開いてユニットを引き出すことができる。
取引処理中であるにもかかわらず、後扉が開かれて装置内部のユニットが引き出されると、自動取引装置が突然休止状態になり、これによって、取引処理が中断されたり、取引処理の再開後に違算等のトラブルが生じたりする不具合が生じ得る。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、取引処理中において装置内部のユニットが引き出されることによって突然休止状態になることを防止できる自動取引処理装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、後面に引出口が設けられた装置本体と、前記引出口を介して前記装置本体に対して着脱可能な引出ユニットとを有する自動取引処理装置であって、前記装置本体に取り付けられ、前記引出口を開閉するための後扉と、前記後扉を前記引出口が閉じられた状態でロックするためのロック手段と、前記後扉を開くための操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記操作を受け付けたのに応じて、取引処理中であるか否かを判別する判別手段と、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ロック手段に対して前記後扉のロックを解除させる解除処理を行う解除手段と、を有することを特徴とする、自動取引処理装置である。
請求項2記載の発明は、後面に引出口が設けられた装置本体と、前記引出口を介して前記装置本体に対して着脱可能な引出ユニットとを有する自動取引処理装置であって、前記引出ユニットを前記装置本体に装着された状態でロックするためのロック手段と、前記引出ユニットを前記装置本体から引き出すための操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記操作を受け付けたのに応じて、取引処理中であるか否かを判別する判別手段と、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ロック手段に対して前記引出ユニットのロックを解除させる解除処理を行う解除手段と、を有することを特徴とする、自動取引処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記受付手段が前記操作を受け付けたときに、取引処理中であると前記判別手段が判別すると、取引処理中である旨を報知する報知手段を有することを特徴とする、請求項1または2記載の自動取引処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記装置本体の前面に設けられ、前記装置本体内部にアクセスするための本体開口と、前記本体開口を開閉可能な本体シャッターと、前記本体シャッターを開閉する本体開閉手段と、前記本体シャッターの開閉を検知する本体検知手段と、を有し、前記解除手段は、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記本体開閉手段に前記本体シャッターを閉じさせ、前記本体シャッターが前記本体開口を閉じたことを前記本体検知手段が検知してから、前記解除処理を行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の自動取引処理装置である。
請求項5記載の発明は、前記引出ユニットにおいて前記本体開口に対向する位置に設けられ、前記本体開口から前記引出ユニット内部にアクセスするためのユニット開口と、前記ユニット開口を開閉可能なユニットシャッターと、前記ユニットシャッターを開閉するユニット開閉手段と、前記ユニットシャッターの開閉を検知するユニット検知手段と、を有し、前記解除手段は、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ユニット開閉手段に前記ユニットシャッターを閉じさせ、前記ユニットシャッターが前記ユニット開口を閉じたことを前記ユニット検知手段が検知してから、前記解除処理を行うことを特徴とする、請求項4記載の自動取引処理装置である。
請求項1記載の発明によれば、自動取引処理装置では、装置本体の後面に設けられた引出口を介して、引出ユニットを、装置本体に対して着脱することができる。装置本体には、引出口を開閉するための後扉が取り付けられており、後扉は、引出口を閉じた状態で、ロック手段によってロックされる。
自動取引処理装置では、後扉を開くための操作を受け付ける受付手段が、当該操作を受け付けたのに応じて、判別手段が、取引処理中であるか否かを判別する。取引処理中でないと判別手段が判別すると、解除手段が、ロック手段に対して後扉のロックを解除させる解除処理を行う。
そのため、取引処理中では、後扉が引出口を閉じた状態でロックされていることから、後扉を開いて引出口から引出ユニットを引き出すことができない。この結果、取引処理中において引出ユニットが引き出されることによって自動取引処理装置が突然休止状態になることを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、自動取引処理装置では、装置本体の後面に設けられた引出口を介して、引出ユニットを、装置本体に対して着脱することができる。自動取引処理装置では、ロック手段が、引出ユニットを装置本体に装着された状態でロックする。
また、自動取引処理装置では、引出ユニットを装置本体から引き出すための操作を受け付ける受付手段が、当該操作を受け付けたのに応じて、判別手段が、取引処理中であるか否かを判別する。取引処理中でないと判別手段が判別すると、解除手段が、ロック手段に対して引出ユニットのロックを解除させる解除処理を行う。
そのため、取引処理中では、引出ユニットが装置本体に装着された状態でロックされていることから、引出ユニットを引き出すことができない。この結果、取引処理中において引出ユニットが引き出されることによって自動取引処理装置が突然休止状態になることを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、自動取引処理装置では、受付手段が操作を受け付けたときに、取引処理中であると判別手段が判別すると、報知手段が、取引処理中である旨を報知するので、取引処理中に引出ユニットを引き出そうとする者(オペレーター)に注意を促すことができる。そのため、取引処理中において引出ユニットが引き出されることによって自動取引処理装置が突然休止状態になることを一層防止できる。
請求項4記載の発明によれば、装置本体の前面には、装置本体内部にアクセスするための本体開口が設けられており、本体シャッターが、本体開口を開閉することができる。そして、本体開閉手段が、本体シャッターを開閉し、本体検知手段が、本体シャッターの開閉を検知する。
解除手段は、取引処理中でないと判別手段が判別すると、本体開閉手段に本体シャッターを閉じさせ、本体シャッターが本体開口を閉じたことを本体検知手段が検知してから、解除処理を行う。
これにより、本体シャッターが本体開口を閉じることで、装置本体の前側の者(客等)が装置本体内部にアクセスできない状態、つまり、取引処理が行えない状態になってから、引出ユニットを引き出せるようになる。そのため、取引処理中において引出ユニットが引き出されることによって自動取引処理装置が突然休止状態になることを一層防止できる。
請求項5記載の発明によれば、引出ユニットにおいて本体開口に対向する位置には、本体開口から引出ユニット内部にアクセスするためのユニット開口が設けられており、ユニットシャッターが、ユニット開口を開閉することができる。そして、ユニット開閉手段が、ユニットシャッターを開閉し、ユニット検知手段が、ユニットシャッターの開閉を検知する。
解除手段は、取引処理中でないと判別手段が判別すると、ユニット開閉手段にユニットシャッターを閉じさせ、ユニットシャッターがユニット開口を閉じたことをユニット検知手段が検知してから、解除処理を行う。
これにより、ユニットシャッターがユニット開口を閉じることで、装置本体の前側の者(客等)が引出ユニット内部にアクセスできない状態、つまり、取引処理が行えない状態になってから、引出ユニットを引き出せるようになる。さらに、本体シャッターが本体開口を閉じ、かつ、ユニットシャッターがユニット開口を閉じて、確実に取引処理が行えない状態になってから、引出ユニットを引き出せるようになる。そのため、取引処理中において引出ユニットが引き出されることによって自動取引処理装置が突然休止状態になることを一層防止できる。
図1A(a)は、診療費支払機1を正面側から見た斜視図であり、図1A(b)は、診療費支払機1の配置状態について説明するための模式的な平面図である。 図1B(a)は、図1A(b)とは異なる配置状態にある診療費支払機1の側面図であり、図1B(b)は、図1B(a)の配置状態にある診療費支払機1の平面図である。 図2(a)は、診療費支払機1を背面側から見た斜視図であり、後扉21が閉じられた状態を示し、図2(b)は、図2(a)において後扉21が開かれた状態を示し、図2(c)は、図2(b)の要部拡大図である。 図3(a)は、図2(c)においてカバー32を取り外した状態を示し、図3(b)は、図3(a)においてロックユニット24によるロックが解除された状態を示しており、図3(c)は、ロックユニット24の動作を説明するための、後扉21周辺の要部底面図である。 図4は、診療費支払機1の電気的構成を説明するための模式図である。 図5(a)は、診療費支払機1の要部を拡大して示した斜視図であって、ユニットシャッター15が閉じた状態を示しており、図5(b)は、図5(a)においてユニットシャッター15が開いた状態を示しており、図5(c)は、図5(a)において本体シャッター48が閉じた状態を示している。 図6は、診療費支払機1において引出ユニット60を引き出すために実施される第1の処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、診療費支払機1において引出ユニット60を引き出すために実施される第2の処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、診療費支払機1において引出ユニット60を装着するために実施される処理の手順を示すフローチャートである。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
この実施形態では、本発明に係る自動取引処理装置の一例として、病院に設置される診療費支払機1(以下では、「支払機1」と省略していう。)を挙げ、支払機1について説明する。
図1A(a)は、支払機1を正面側から見た斜視図であり、図1A(b)は、支払機1の配置状態について説明するための模式的な平面図である。
図1A(a)を参照して、支払機1は、病院で診察を受けた患者等の客による診療費の支払いを自動で受け付けるものである。支払機1は、診療費の支払いに係る取引処理を行う。
支払機1は、縦長のボックス形状の装置本体2を備えている。装置本体2において、正面側の側面は、前面3とされ、背面側の側面は、後面4とされる。
前面3では、略上半分をなす上側前面3Aが、略下半分をなす下側前面3Bよりも後側へずれており、上側前面3Aおよび下側前面3Bは、略垂直に延びている。前面3は、上側前面3Aの下端と下側前面3Bの上端とをつないで略水平に延びる連結面3Cも含んでいる。つまり、前面3は、上側前面3A、下側前面3Bおよび連結面3Cによって、左右方向(幅方向)から見て、階段状に形成されている。
上側前面3Aの上端の左寄りの位置には、装置の種類を示す「診療費支払機」という文字が示されている。上側前面3Aにおいて、この文字の下側には、ディスプレー5が、設けられている。ディスプレー5は、たとえばタッチパネル付きの液晶表示器である。ディスプレー5には、取引処理に必要な情報が表示される。また、ディスプレー5には、客によって操作されるタッチキーが表示される。タッチキーを操作することによって、支払機1に対して所望の取引処理を実行させることができる。
上側前面3Aにおいてディスプレー5の右側には、状態表示部6と、レシート発行口7とが、上からこの順番で設けられている。
状態表示部6には、取引処理が可能な状態であれば、たとえば、「お取扱中」という文字が表示され、取引処理ができない休止状態であれば、たとえば、「休止中」という文字が表示される。
レシート発行口7に関し、たとえば、診療費をクレジットカードで決済した場合に、その明細書が、レシート発行口7から発行される。
上側前面3Aにおいて、ディスプレー5に対して真下から連続する部分3Dは、ディスプレー5が位置する部分よりも、後側へ窪んでいる。この窪み部分3Dの上端には、領収書発行トレイ8が設けられている。領収書発行トレイ8は、斜め下向きに延びる板状であって、その下端部が斜め上向きに折り曲げられている。装置本体2には、プリンタ(図示せず)が内蔵されており、このプリンタから発行された領収書が、装置本体2内部から領収書発行トレイ8に排出される。なお、このプリンタとして、いわゆるレーザプリンタやサーマルプリンタを用いることができる。また、プリンタによって、領収書とともに処方箋が発行されて領収書発行トレイ8に排出されてもよい。
上側前面3Aにおいて、窪み部分3Dの右隣の部分は、窪み部分3Dよりも前側に位置しており、この部分には、カード出入口9と、紙幣入口10と、紙幣出口11とが上からこの順番で設けられている。カード出入口9に対して、クレジットカードや診察券等が出し入れされる。紙幣入口10には、紙幣が投入される。紙幣出口11から紙幣が返却される。
連結面3Cの左端部には、テンキー12が設けられている。テンキー12を操作することで、クレジットカードの暗証番号等を入力することができる。前述した窪み部分3Dの下端部には、テンキー12に隣接するようにバーコード読取部13が設けられている。バーコード読取部13にバーコードを読み取らせることによって、必要な情報を支払機1に伝えることができる。
連結面3Cにおいてテンキー12の右隣には、硬貨出入口14(本体開口)が設けられている。硬貨出入口14において、硬貨を投入したり、返却された硬貨を受け取ったりする。硬貨出入口14は、装置本体2内部に連通している。つまり、硬貨出入口14は、硬貨の投入または受け取りのために装置本体2の内部にアクセスするための開口である。図1A(a)では、硬貨出入口14は、後述する引出ユニット60のユニットシャッター15によって閉じられている。
下側前面3Bの上端部の左寄りの位置には、テーブル16が設けられている。テーブル16は、水平方向に沿って前側へ延びる小さい板状である。テーブル16には、客の荷物等を載せることができる。
下側前面3Bの上端部において、テーブル16の右隣には、老人や車椅子使用者などのためのユニバーサルデザイン目的の補助用のハンドル17が設けられている。
下側前面3Bの下端部の右寄りの位置には、異物返却口18が設けられている。たとえば、硬貨出入口14に、硬貨以外の異物が投入されたときに、この異物は、異物返却口18から返却される。
なお、装置本体2において、下側前面3Bに一致する部分は、前扉19として、開閉することができる。前扉19を開くことによって、装置本体2の内部にアクセスすることができる。
装置本体2の左右の側面には、仕切板20が取り付けられている。左右の仕切板20は、前面3の上側前面3Aおよび連結面3Cを幅方向外側から覆っている。
支払機1で診療費の支払い等を行いたい客は、支払機1の前面3の前に立つ。そして、たとえば、客が自分の診察券をカード出入口9に挿入すると、診療費の総額がディスプレー5に表示される。客は、診療費を現金で支払いたい場合には、紙幣入口10や硬貨出入口14に現金を投入する。釣銭は、紙幣出口11や硬貨出入口14から返却され、診察券がカード出入口9から返却される。一方、診療費をクレジットカードで支払いたい場合には、客は、診察券をカード出入口9に挿入した後に、ディスプレー5に表示されたタッチキーを操作してクレジットカード決済を選択する。すると、診察券がカード出入口9から返却される。次いで、客は、クレジットカードをカード出入口9に挿入して、テンキー12で暗証番号を入力する。クレジットカードでの決済が完了すると、明細書がレシート発行口7から発行される。また、現金およびクレジットカードのいずれで決済する場合においても、決済が完了すると、領収書が領収書発行トレイ8に発行される。
客の診察券をカード出入口9で受け付けて、その客についての診療費を決済し、診察券をカード出入口9で客に返却する(または、決済後に領収書が発行される)までの一連の処理が、支払機1で行われる主な取引処理である。
後面4は、その全域に亘って、略垂直方向に平坦である。後面4には、そのほぼ全域に亘る大きさの引出口70が形成されている。引出口70は、装置本体2内部に連通している、後面4には、引出口70を開閉するための後扉21が設けられている。
図1A(b)を参照して、支払機1は、病院の事務室Rの壁Wに沿って配置されている。壁Wの一部は、病院の職員が控える事務室R側へ凹状に窪んでおり、この部分によって区画された窪みBに収まるように支払機1が配置されている。このように配置された支払機1では、後面4が、窪みBの奥における壁Wに前から対向している。窪みBの奥における壁Wには、後面4とほぼ同じ大きさの開口Kが形成されている。そのため、開口Kを介して、支払機1の後面4(換言すれば、後扉21)が事務室R側へ露出されている。事務室Rにいる職員(オペレーター)は、事務室Rにいながら、開口Kから後扉21を開いて装置本体2内部にアクセスすることができる。しかし、事務室Rにいるオペレーターは、支払機1に対して後側からアクセスしているので、支払機1の前側に人がいて支払機1が現在取引処理中であるか否かについては把握できない。
図1B(a)は、図1A(b)とは異なる配置状態にある支払機1の側面図であり、図1B(b)は、図1B(a)の配置状態にある支払機1の平面図である。
また、事務室Rの壁Wに前述した窪みB(図1A(b)参照)を設けず、図1Bに示すように、壁Wの開口Kから装置本体2の後側部分が事務室R内にはみ出るように支払機1を配置してもよい。実際には、この場合の方が一般的である。この場合にも、開口Kを介して、支払機1の後面4(後扉21)が事務室R側へ露出されている。事務室Rにいるオペレーターは、事務室Rにいながら、開口Kからはみ出た後扉21を開いて装置本体2内部にアクセスすることができる。しかし、事務室Rにいるオペレーターは、支払機1に対して後側からアクセスしているので、支払機1の前側に人がいて支払機1が現在取引処理中であるか否かについては把握できない。
図2(a)は、支払機1を背面側から見た斜視図であり、後扉21が閉じられた状態を示し、図2(b)は、図2(a)において後扉21が開かれた状態を示し、図2(c)は、図2(b)の要部拡大図である。図3(a)は、図2(c)においてカバー32を取り外した状態を示し、図3(b)は、図3(a)においてロックユニット24によるロックが解除された状態を示しており、図3(c)は、ロックユニット24の動作を説明するための、後扉21周辺の要部底面図である。
次に、図2および図3を参照して、支払機1の後面4側について説明する。
図2(a)に示す支払機1の姿勢を基準として、後扉21は、引出口70をちょうど塞ぎ得る大きさを有する縦長の長方形の板状である。後扉21は、その右端において垂直に延びる支持軸71を中心に回動することで開閉可能である。
後扉21には、係員用錠22(受付手段)と開閉用錠23とが設けられている。係員用錠22は、後扉21の略中央位置に設けられており、開閉用錠23は、図2(a)における係員用錠22の左隣に設けられている。係員用錠22および開閉用錠23は、たとえば、いわゆるシリンダー錠である。係員用錠22において、後扉21から露出される端面に、鍵穴22Aが設けられている。開閉用錠23において、後扉21から露出される端面に、鍵穴23Aが設けられている。鍵穴22Aに専用の鍵を差し込んで捻ると、係員用錠22を回動させることができる。鍵穴23Aに専用の鍵を差し込んで捻ると、開閉用錠23を回動させることができる。係員用錠22および開閉用錠23については、後述する。
後扉21において開閉用錠23側を手前(支払機1に対する後側)に引っ張って、後扉21を、支持軸71を中心として後側へ回動させると、図2(b)に示すように、引出口70全体が支払機1の後側へ開放される。
支払機1は、装置本体2内に、引出ユニット60を備えている。引出ユニット60には、貨幣や、前述したプリンタの用紙などが収容されている。図2(b)では、引出ユニット60を1つだけ図示しているが、引出ユニット60は、収容する物(前述した貨幣や用紙)の種類に応じて、複数存在してもよい。後扉21を開いて引出口70を開放すると、引出口70から引出ユニット60が露出される。
用紙が不足した場合には、用紙を収容するための引出ユニット60が、引出口70から支払機1の後側(図2(b)の太線矢印参照)に引き出される。この引出ユニット60には、用紙が補充される。そして、用紙が補充された引出ユニット60が、引出口70を介して、装置本体2内に収納される。また、プリンタ(図示せず)で用紙詰まりが生じた場合には、用紙を収容するための引出ユニット60が、引出口70から一旦引き出される。その後、用紙詰まりが解消されてから、この引出ユニット60は、引出口70を介して、装置本体2内に戻される。
貨幣が不足した場合には、貨幣(硬貨および紙幣のいずれかまたは両方)を収容するための引出ユニット60が、引出口70から支払機1の後側に引き出される。この引出ユニット60には、貨幣が補充される。そして、貨幣が補充された引出ユニット60が、引出口70を介して、装置本体2内に収納される。また、引出ユニット60内の貨幣を回収する場合にも、引出ユニット60が引き出される。
つまり、各引出ユニット60は、収容している物が不足した場合等のタイミングで、引出口70を介して装置本体2に対して着脱される。
引出口70を閉じた後扉21において引出口70に臨む面を、後扉21の内側面21Aとすると、内側面21Aにおいて支持軸71が位置する基端部21Bとは反対側の遊端部21Cには、ロックユニット24(ロック手段)、ロックバー25、ガイド27および連結アーム28が主に設けられている。なお、基端部21Bは、後扉21の基端部でもあり、遊端部21Cは、後扉21の遊端部でもある。
図2(b)では、ロックユニット24の外郭をなすカバー32が図示されている。カバー32を取り外した状態が、図3(a)に示されている。ロックユニット24は、揺動レバー38と、アクチュエータ44と、アーム45と、被検知部41と、センサ43とを主に含んでいる。
揺動レバー38は、薄板状であり、図3(a)における遊端部21C側に、先端部38Aを有している。揺動レバー38は、先端部38Aへ向かうのに従って後扉21の内側面21Aから離れるように曲げられている(図3(c)参照)。揺動レバー38では、先端部38Aとは反対側(後扉21の基端部21B側)の端部に、上下に延びる揺動軸39が連結されている。揺動軸39の上下の端部は、支持部40を介して後扉21の内側面21Aに連結されている。これにより、揺動レバー38は、揺動軸39を中心として揺動可能である。
ここで、揺動レバー38が後扉21の内側面21Aに最も接近したときの位置を「接近位置」といい、揺動レバー38が後扉21の内側面21Aから最も離間したときの位置を「離間位置」という。図3(a)に示された揺動レバー38、および、図3(c)において実線で示された揺動レバー38は、いずれも接近位置にある。図3(b)に示された揺動レバー38、および、図3(c)において点線で示された揺動レバー38は、いずれも離間位置にある。
揺動レバー38において、後扉21の内側面21Aに対向する側とは反対側の側面(図3(a)および図3(b)において現れている側面)には、内側面21Aから離れる側へ突出する連結部38Bが設けられている。
アクチュエータ44は、揺動レバー38に対して、後扉21の基端部21B側から隣接するように配置され、後扉21の内側面21Aに固定されている。図3(c)に示すように、アクチュエータ44は、ソレノイド(図示せず)と、ソレノイドに連結された進退部材47とを有している。進退部材47は、後扉21の内側面21Aに沿って水平方向(図3(c)では左右方向)にスライド自在である。アクチュエータ44では、ソレノイド(図示せず)の励磁または非励磁により、進退部材47がスライドする。具体的には、進退部材47は、後扉21の基端部21B側へ進出した進出位置と、後扉21の遊端部21C側へ退避した退避位置との間でスライドする。
アーム45は、図3(c)に示すように、底面視で扁平な略U字形状をなす薄板状である。略U字形状のアーム45において、一方(図3(c)では左側)の遊端部は、アクチュエータ44の進退部材47の端部に連結されており、他方(図3(c)では右側)の遊端部は、連結軸46を介して、揺動レバー38の連結部38Bに連結されている。これにより、進退部材47のスライドと揺動レバー38の揺動とが連動する。具体的には、進退部材47が退避位置にあるときのアーム45および揺動レバー38は、実線で示されており、揺動レバー38は、接近位置にある。この状態で、進退部材47が退避位置から進出位置までスライドすると、点線で示すように、アーム45は、進退部材47によって(図3(c)では左側へ)引っ張られ、揺動レバー38は、離間位置まで揺動する。
図3(a)に示すように、被検知部41は、円弧状の周縁部を有する扇形状をなす薄板状である。被検知部41の円弧状の周縁部において偏った位置には、被検知部41を厚さ方向に貫通する開口41Aが形成されている。被検知部41の円弧中心をなす部分は、係員用錠22において後扉21の内側面21Aから露出された部分に連結されている。そのため、被検知部41は、係員用錠22とともに回動することができる。
センサ43は、いわゆる遮光センサである。センサ43は、後扉21の内側面21Aに固定されている。センサ43は、検知光を発光する発光素子43Aと、発光素子43Aからの検知光を受光する受光素子(図示せず)とを含んでいる。図3(a)では、受光素子(図示せず)は、被検知部41の裏に隠れている。発光素子43Aと受光素子(図示せず)とは間隔を隔てて対向配置されており、これらの間に被検知部41の円弧状の周縁部が位置している。
図3(a)では、発光素子43Aと受光素子(図示せず)と間に、被検知部41の開口41Aが位置しており、発光素子43Aからの検知光は、開口41Aを通って受光素子(図示せず)に受光されている。このときの係員用錠22および被検知部41の位置を「閉位置」とする。この状態で係員用錠22とともに被検知部41を、図3(a)における半時計周りに約90°回動させる。
係員用錠22および被検知部41の回動が完了したときの状態が、図3(b)に示されている。このときの係員用錠22および被検知部41の位置を「開位置」とする。被検知部41が開位置にあるとき、発光素子43Aと受光素子(図示せず)と間には、被検知部41において開口41A以外の部分が位置しており、発光素子43Aからの検知光は、この部分に遮られることで、受光素子(図示せず)に受光されない。
このように発光素子43Aからの検知光が受光素子(図示せず)に受光されるか否かによって、センサ43は、係員用錠22および被検知部41が閉位置および開位置のいずれにあるかを検知する。センサ43の検知結果がどのような役割を果たすのかについては、以降で説明する。
ロックバー25は、所定方向に長手の棒状であり、図2(b)に示すように、複数(ここでは、5つ)設けられている。これらのロックバー25は、上下方向に間隔を隔てて、後扉21の内側面21Aの遊端部21C沿いに並んで配置されている。最上位のロックバー25は、遊端部21Cの上端部に位置し、最下位のロックバー25は、遊端部21Cの下端部に位置している。
図2(b)では、各ロックバー25は、略水平に延びており、各ロックバー25の一端部25Aは、図2(c)に示すように、内側面21Aの遊端部21C側の端縁より外側へはみ出ている。このときの各ロックバー25の位置を「ロック位置」とする。
後扉21が閉じた状態(図2(a)参照)で各ロックバー25がロック位置にある場合、各ロックバー25の一端部25Aが、装置本体2において後扉21の遊端部21Cに隣接する部分(隣接部分2Aであり、図2(a)および図2(b)参照)に対して支払機1の前側から引っ掛かっている。そのため、この状態では、後扉21を後側へ回動させて開くことはできない。
図3(a)に示すように、各ロックバー25の長手方向における略中央部に、回動軸26が挿通され、この回動軸26は、後扉21に連結されている。これにより、各ロックバー25は、回動軸26を中心に回動することができる。各ロックバー25は、前述した「ロック位置(図3(a)参照)」と、「解除位置(図3(b)参照)」との間で回動可能である。ロック位置にあるロックバー25が、前述した一端部25Aが上昇するように約90°回動すると、ロックバー25は、図3(b)に示す解除位置に至る。
ロックバー25の一端部25Aは、ロック位置のときには内側面21Aの遊端部21C側の端縁より外側へはみ出ていたが(図3(a)参照)、解除位置のときには、後扉21の内側に収まり、ロックバー25全体が後扉21の外側へはみ出ていない。そのため、後扉21が閉じた状態(図2(a)参照)で各ロックバー25がロック位置にある場合において、各ロックバー25を解除位置まで回動させると、各ロックバー25の一端部25Aは、装置本体2の前述した隣接部分2A(図2(a)および図2(b)参照)に引っ掛からなくなる。これにより、後扉21を開くことができる。
図2(c)に示すように、ガイド27は、略U字形状である。略U字形状のガイド27における2つの遊端部が、間隔を隔てて上下に並んだ状態で、後扉21の内側面21Aの遊端部21Cに連結されている。ガイド27は、最上位のロックバー25以外のロックバー25(図2(b)参照)に対応して複数(ここでは、4つ)設けられている。最上位のロックバー25以外の各ロックバー25は、対応するガイド27における2つの遊端部の間に位置している。なお、図3では、ガイド27の図示が省略されている。
図2(b)に示すように、連結アーム28は、上下方向に細長い棒状であり、最上位のロックバー25と、最下位のロックバー25との間をつなぐ長さを有している。
図3(a)に示すように、連結アーム28において、上下方向で各ロックバー25に一致する部分には、ロックバー25側へ突出する第1突出部29が一体的に設けられている。第1突出部29は、連結軸30を介して、ロックバー25における他端部25Bに連結されている。この状態で、第1突出部29を基準とすると、各ロックバー25は、連結軸30を中心に回動可能である。
また、連結アーム28は、前述した開閉用錠23に対して、後扉21の基端部21B側に位置している(図2(b)参照)。連結アーム28において、上下方向で開閉用錠23に一致する部分には、開閉用錠23側へ突出する第2突出部31が一体的に設けられている。第2突出部31に関連して、開閉用錠23において後扉21の内側面21A側の端部には、内側面21A側から突出する突出部33が一体的に設けられている。この突出部33には、略矩形の薄板状の連結片34の一端部が連結されている。そのため、連結片34は、開閉用錠23および突出部33とともに回動することができる。そして、この連結片34の他端部に対して、連結アーム28の第2突出部31が、連結軸35を介して連結されている。この状態で、第2突出部31を基準とすると、連結片34は、連結軸35を中心に回動可能である。ロックバー25がロック位置にある状態では、連結片34は、水平方向に長手になっており、このときの開閉用錠23の位置を「閉位置」とする。
また、連結アーム28は、前述した揺動レバー38に対して、後扉21の遊端部21C側、かつ、後扉21の内側面21A側に位置している。連結アーム28において、上下方向で揺動レバー38に一致する部分には、揺動レバー38側へ突出する板状の当接部36が一体的に設けられている。
揺動レバー38(つまり、ロックユニット24)の存在を無視して、連結アーム28の動きを説明すると、まず、図3(a)に示すように閉位置にある開閉用錠23を、連結片34における連結軸35側が下降するように、約90°回動させる。図3(b)では、開閉用錠23の回動が完了した状態が示されている。このときの開閉用錠23の位置を「開位置」とする。
開閉用錠23を閉位置から開位置へ回動させると、連結片34における連結軸35側が下降するので、連結片34の動きに応じて、連結アーム28全体が下降する。厳密には、連結アーム28は、下降しつつ、開閉用錠23側(後扉21の遊端部21C側)へ引き寄せられる。この際、下降する連結アーム28に他端部25Bが連結された各ロックバー25が、回動軸26を中心として、ロック位置(図3(a)参照)から解除位置まで回動する。
逆に、開閉用錠23を開位置から閉位置へ回動させると、連結片34における連結軸35側が上昇するので、連結片34の動きに応じて、連結アーム28全体が上昇しつつ、開閉用錠23から離れ、図3(a)に示す元の位置まで戻る。連結アーム28の上昇に応じて各ロックバー25は、解除位置からロック位置まで回動する。
つまり、連結アーム28によって開閉用錠23と各ロックバー25とが連結されることで、開閉用錠23の回動と各ロックバー25の回動とが連動している。
ここで、連結アーム28において、たとえば、当接部36より上側の部分には、当接部36と同じ方向へ突出する板状の被検知部37が設けられている。
そして、被検知部37に関連して、後扉21の内側面21Aには、センサ42が設けられている。センサ42は、いわゆる遮光センサである。センサ42は、検知光を発光する発光素子42Aと、発光素子42Aからの検知光を受光する受光素子42B(図3(b)参照)とを含んでいる。発光素子42Aと受光素子42Bとは間隔を隔てて対向配置されている。
図3(a)に示すように、開閉用錠23が閉位置にある場合、発光素子42Aと受光素子42Bとの間には、被検知部37が位置しており、発光素子42Aからの検知光は、被検知部37に遮られることで、受光素子42Bに受光されない。
一方、開閉用錠23を閉位置から開位置まで回動させると、図3(b)に示すように、連結アーム28が下降するので、連結アーム28に設けられた被検知部37は、発光素子42Aと受光素子42Bとの間から下方へずれる。これにより、発光素子42Aからの検知光が受光素子42Bに受光されるようになる。
このように発光素子42Aからの検知光が受光素子42Bに受光されるか否かによって、センサ42は、開閉用錠23が閉位置および開位置のいずれにあるかを検知する。センサ42の検知結果がどのような役割を果たすのかについては、以降で説明する。
そして、揺動レバー38(ロックユニット24)の存在を考慮して連結アーム28の動きを説明すると、図3(a)に示すように、開閉用錠23が閉位置にある場合には、連結アーム28の当接部36は、揺動レバー38の先端部38Aよりも高い位置にある。図3(a)では、揺動レバー38は、前述した接近位置にある。この場合、揺動レバー38では、先端部38A側の一部が、当接部36の真下に位置している(図3(c)において実線で示した揺動レバー38も参照)。そのため、開閉用錠23を閉位置から開位置へ向けて回動させようとしても、当接部36が揺動レバー38に上から当接することで連結アーム28が下降できないので、開閉用錠23を閉位置から開位置へ向けて回動させることができない。
この場合において後扉21が引出口70を閉じている状況では(図2(a)参照)、開閉用錠23を閉位置から開位置へ向けて回動させることができないことから、各ロックバー25がロック位置にあるので、後扉21を開くことができない。つまり、この状態では、揺動レバー38を有するロックユニット24は、後扉21を引出口70が閉じられた状態でロックしている。
そして、接近位置にある揺動レバー38を、図3(b)に示すように離間位置まで回動させると、揺動レバー38は、当接部36の真下に位置しなくなる(図3(c)において点線で示した揺動レバー38も参照)。そのため、開閉用錠23を閉位置から開位置へ向けて回動させようとすると、今度は当接部36が揺動レバー38に当接しないので、連結アーム28が下降できる。そのため、図3(b)に示すように、開閉用錠23を閉位置から開位置へ向けて回動させることができる。これにより、各ロックバー25が解除位置に移るので、後扉21を開くことができる。つまり、この状態では、ロックユニット24は、前述した後扉21のロックを解除している。
図4は、支払機1の電気的構成を説明するための模式図である。
図4に示すように、支払機1には、マイクロコンピュータ等で構成された本体制御部51(判別手段、解除手段)が備えられている。本体制御部51は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。本体制御部51は、支払機1の動作を制御することで、前述した取引処理を実行する。
本体制御部51には、前述したディスプレー5、センサ42、センサ43およびアクチュエータ44が電気的に接続されている。また、前述した係員用錠22および開閉用錠23のそれぞれが本体制御部51に電気的に接続されている。そのため、係員用錠22および開閉用錠23のいずれかの鍵穴(図2(a)に示す鍵穴22Aおよび鍵穴23A)に鍵を差し込んで係員用錠22および開閉用錠23のいずれかを回動させた場合、係員用錠22および開閉用錠23のいずれかを回動させたのかが本体制御部51によって把握される。
また、装置本体2には、後扉21の開閉を検知する開閉検知センサ52が設けられている。開閉検知センサ52は、本体制御部51に対して電気的に接続されている。
また、装置本体2には、後面4側に背面表示パネル56(受付手段、報知手段)が設けられている。なお、図1A〜図3では、背面表示パネル56の図示を省略している。背面表示パネル56は、たとえばタッチパネル付きの液晶表示器である。背面表示パネル56の表示内容は、支払機1の後側から視認することができる。背面表示パネル56は、本体制御部51に対して電気的に接続されている。
また、装置本体2には、本体シャッター48が設けられている。本体シャッター48は、前述した硬貨出入口14(図1A参照)を開閉することができる。図4では、本体シャッター48は、実線で示した状態では硬貨出入口14を閉じており、点線で示すように後面4側へスライドすることで、硬貨出入口14を開放する。装置本体2には、本体シャッター48をスライドさせる(開閉させる)本体モータ53(本体開閉手段)が設けられている。本体モータ53は、本体制御部51に対して電気的に接続されている。
また、装置本体2には、本体シャッター48の開閉を検知する本体検知センサ54(本体検知手段)が設けられており、本体検知センサ54は、本体制御部51に対して電気的に接続されている。
図4では、前述した引出ユニット60として、硬貨を収容する引出ユニット60が例示されている。この引出ユニット60には、マイクロコンピュータ等で構成されたユニット制御部61が備えられている。ユニット制御部61は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。ユニット制御部61は、引出ユニット60の動作を制御するためのものである。ここで、引出ユニット60の動作としては、客によって硬貨で支払われた診療費を回収したり、硬貨の釣銭を払い出したりすることが挙げられる。引出ユニット60が装置本体2に装着(収納)された状態において、ユニット制御部61は、本体制御部51に対して電気的に接続されている。図4では、本体制御部51とユニット制御部61とを別々の制御部としているが、これらを一体とみなしてもよい。つまり、本体制御部51が、装置本体2側および引出ユニット60側の両方の動作を制御してもよい。
ユニット制御部61には、貨幣処理部62が電気的に接続されている。貨幣処理部62は、硬貨出入口14に投入された硬貨を計数したり、釣銭を算出したり、返却する釣銭(硬貨)を硬貨出入口14に投出したりするものである。
引出ユニット60において、装置本体2の硬貨出入口14に下から対向する位置には、引出ユニット60の内部に連通するユニット開口67が形成されている。引出ユニット60には、前述したユニットシャッター15が設けられている。ユニットシャッター15は、ユニット開口67を開閉するとともに、硬貨出入口14を下から開閉することができる(図1A(a)参照)。図4では、ユニットシャッター15は、実線で示した状態ではユニット開口67を閉じており、点線で示すように後面4側へスライドすることで、ユニット開口67を開放する。引出ユニット60には、ユニットシャッター15をスライドさせる(開閉させる)ユニットモータ63(ユニット開閉手段)が設けられている。このユニットモータ63は、ユニット制御部61に対して電気的に接続されている。
また、引出ユニット60には、ユニットシャッター15の開閉を検知するユニット検知センサ64(ユニット検知手段)が設けられており、ユニット検知センサ64は、ユニット制御部61に対して電気的に接続されている。
図5(a)は、支払機1の要部を拡大して示した斜視図であって、ユニットシャッター15が閉じた状態を示しており、図5(b)は、図5(a)においてユニットシャッター15が開いた状態を示しており、図5(c)は、図5(a)において本体シャッター48が閉じた状態を示している。
ユニットシャッター15および本体シャッター48について、さらに説明する。
支払機1が図5(a)に示すように、取引処理が可能な状態にあれば、ユニットシャッター15が閉じて硬貨出入口14およびユニット開口67を閉じている一方で、本体シャッター48は開いている。
そして、取引処理中において、たとえば、客が硬貨出入口14に硬貨を投入する場合、または、客が硬貨出入口14から釣銭を受け取る場合には、図5(b)に示すように、本体シャッター48が引き続き開いている状態で、ユニットシャッター15が開く。これにより、硬貨出入口14およびユニット開口67が開放される。引出ユニット60には、ユニット開口67から連続して下方へ窪む凹部72が区画されている。
客が硬貨出入口14に硬貨を投入する場合には、投入された硬貨は、硬貨出入口14を通過した後に、ユニット開口67から凹部72に受け止められ、引出ユニット60内に回収される。客が硬貨出入口14から釣銭を受け取る場合には、釣銭は、凹部72に投出される。この場合、客は、硬貨出入口14およびユニット開口67を介して凹部72まで手を伸ばし、凹部72の釣銭を受け取る。このように、ユニット開口67は、硬貨の投入または受け取りのために、硬貨出入口14から引出ユニット60の内部(凹部72)にアクセスするための開口である。
一方、前述した休止状態の場合には、図5(c)に示すように、ユニットシャッター15および本体シャッター48の両方が閉じている。図5(c)では、閉じた状態にあるユニットシャッター15を、閉じた状態にある本体シャッター48が上から覆っている。
なお、ユニットシャッター15および本体シャッター48のそれぞれに関連して、支払機1には、各シャッターが物を強く挟むことがないように、各シャッターのモータ(本体モータ53やユニットモータ63であり、図4参照)のトルクを制限するトルクリミッター(図示せず)が設けられている。
次に、支払機1で実施される処理を説明する。
図6は、支払機1において引出ユニット60を引き出すために実施される第1の処理の手順を示すフローチャートである。
図6を参照して、支払機1では、本体制御部51(図4参照)は、取引処理が可能な状態において、後扉21(図2(a)参照)を開くための係員(オペレーター)の操作を検知したか否かを監視している(ステップS1)。ここで、取引処理が可能な状態には、取引処理中の状態、および、取引処理を行っていない待機状態の両方が含まれる。そして、この時点では、ロックユニット24(図3参照)は、後扉21を引出口70が閉じられた状態(図2(a)参照)でロックしているものとする。
前述した係員の操作とは、係員が係員用錠22の鍵穴22A(図2(a)参照)に鍵を差し込んで係員用錠22を開位置へ回動させることである。係員用錠22を開位置へ回動させたことをセンサ42(図3(b)参照)が検知することで、本体制御部51は、係員の操作を検知する。このように、係員用錠22は、後扉21を開くための操作を受け付けるものである。なお、背面表示パネル56(図4参照)に表示された専用のタッチキーを係員が押すことを、前述した操作としてもよい。この場合、背面表示パネル56が、後扉21を開くための操作を受け付ける。
本体制御部51は、係員の操作を検知すると(ステップS1でYES)、現在取引処理中であるか否かを確認する(ステップS2)。つまり、本体制御部51は、係員用錠22(または、背面表示パネル56)が係員の操作を受け付けたのに応じて、前述した取引処理中であるか否かを判別する。具体的には、本体制御部51は、現在、取引処理に係る制御を行っていれば、取引処理中であると判断し、取引処理に係る制御を行っていなければ、取引処理中でない(待機状態である)と判断する。または、装置本体2の前面3(図1A(a)参照)に、人の存在を検知する人感センサ(図示せず)を設けておいて、装置本体2の前側に位置する人の存在を人感センサが検知すれば、本体制御部51は、取引処理中であると判別してもよい。
取引処理中であれば(ステップS2でYES)、本体制御部51は、現在取引処理中であるという旨を背面表示パネル56に表示させる(ステップS3)。つまり、係員用錠22が係員の操作を受け付けたときに、取引処理中であると本体制御部51が判別すると、背面表示パネル56が、支払機1の後側の係員に対して、取引処理中あるという旨を報知する。この際、背面表示パネル56における表示に代えて、取引処理中あるという旨のメッセージを音声で報知してもよい。また、ブザー等の警告音を発することで、取引処理中あるという旨を報知してもよい。
そのため、取引処理中では、後扉21が引出口70を閉じた状態(図2(a)参照)で引き続きロックされていることから、後扉21を開いて引出口70から引出ユニット60(図2(b)参照)を引き出すことができない。この結果、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを防止できる。
また、背面表示パネル56(図4参照)による報知によって、取引処理中に引出ユニット60を引き出そうとする係員に注意を促すことができる。そのため、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを一層防止できる。
なお、ステップS3において、取引処理中あるという旨が背面表示パネル56に表示されなくてもよい。つまり、ステップS2において、何も処理が行われなくてもよい。この場合、係員は、次いで開閉用錠23の鍵穴23A(図2(a)参照)に鍵を差しても開閉用錠23を回動させることができず、後扉21を開くことができないことから、これにより、現在取引処理中であることを把握できる。
取引処理中でなければ(ステップS2でNO)、本体制御部51は、ロック解除処理を行う(ステップS4)。ロック解除処理として、本体制御部51は、アクチュエータ44の進退部材47(図3(c)参照)を進出位置へスライドさせる。これにより、揺動レバー38が接近位置から離間位置へと揺動し、ロックユニット24による後扉21のロックが解除される(図3(b)参照)。そのため、係員は、今度は、開閉用錠23の鍵穴23A(図2(a)参照)に鍵を差し込んで開閉用錠23を開位置へ回動させて、後扉21を開くことができる。そして、後扉21を開くことで開放された引出口70から引出ユニット60を引き出すことができる(図2(b)参照)。
次に、前述したステップS1〜S4の処理にユニットシャッター15および本体シャッター48(図5参照)の開閉処理を絡めた場合の処理について説明する。
図7は、支払機1において引出ユニット60を引き出すために実施される第2の処理の手順を示すフローチャートである。
図7を参照して、本体制御部51は、取引処理が可能な状態において、前述した係員の操作を検知したか否かを監視している(ステップS11)。
本体制御部51は、係員の操作を検知すると(ステップS11でYES)、現在取引処理中であるかを確認する(ステップS12)。
取引処理中であれば(ステップS12でYES)、本体制御部51は、現在取引処理中あるという旨を背面表示パネル56に表示させる(ステップS13)。
取引処理中でなければ(ステップS12でNO)、本体制御部51は、ユニットシャッター15および本体シャッター48(図5参照)の両方を閉じる(ステップS14)。ユニットシャッター15に関し、厳密には、本体制御部51は、ユニットシャッター15を閉じるように、ユニット制御部61(図4参照)に指令を出し、ユニット制御部61が、ユニットモータ63(図4参照)を駆動させてユニットシャッター15を閉じる。本体シャッター48については、本体制御部51が、本体モータ53(図4参照)を駆動させて本体シャッター48を閉じる。
ユニットシャッター15および本体シャッター48を閉じると、ユニットシャッター15が閉じたことをユニット検知センサ64(図4参照)が検知し、本体シャッター48が閉じたことを本体検知センサ54(図4参照)が検知する。
本体制御部51は、ユニット検知センサ64および本体検知センサ54の検知結果に基づいて、ユニットシャッター15および本体シャッター48の両方が閉じたことを確認する(ステップS15)。本体制御部51は、ユニットシャッター15および本体シャッター48の両方が閉じたことを確認すると(ステップS15でYES)、前述したロック解除処理を行う(ステップS16)。
つまり、本体制御部51は、取引処理中でないと判別すると、ユニットモータ63にユニットシャッター15を閉じさせるとともに、本体モータ53に本体シャッター48を閉じさせる(ステップS14)。そして、本体シャッター48が硬貨出入口14を閉じたことを本体検知センサ54が検知し、ユニットシャッター15がユニット開口67を閉じたことをユニット検知センサ64が検知してから(ステップS15でYES)、本体制御部51は、ロック解除処理を行う(ステップS16)。
これにより、本体シャッター48が硬貨出入口14を閉じることで、装置本体2の前側の者(客等)が装置本体2内部にアクセスできない状態(図5(c)参照)、つまり、取引処理が行えない状態になってから、引出ユニット60(図2(b)参照)を引き出せるようになる。そのため、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを一層防止できる。
また、ユニットシャッター15がユニット開口67を閉じることで、装置本体2の前側の者が引出ユニット60内部にアクセスできない状態(図5(c)参照)、つまり、取引処理が行えない状態になってから、引出ユニット60を引き出せるようになる。さらに、本体シャッター48が硬貨出入口14を閉じ、かつ、ユニットシャッター15がユニット開口67を閉じて、確実に取引処理が行えない状態(図5(c)参照)になってから、引出ユニット60を引き出せるようになる。すなわち、硬貨出入口14を本体シャッター48およびユニットシャッター15によって2重で塞いでから(図5(c)参照)、引出ユニット60を引き出せるようになる。そのため、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを一層防止できる。
なお、ステップS14において、ユニットシャッター15によるユニット開口67の閉鎖と、本体シャッター48による硬貨出入口14の閉鎖とは、同時に行われてもよいが、ずれたタイミングで実施されてもよい。ずれたタイミングで実施される場合には、ユニットシャッター15によるユニット開口67(硬貨出入口14)の閉鎖が先に行われるとよい(図5(a)参照)。
また、支払機1がユニットシャッター15および本体シャッター48のどちらか一方しか備えない構成であってもよく、その場合には、当該一方のシャッターが閉鎖されれば(ステップS15でYES)、本体制御部51は、ロック解除処理を行う(ステップS16)。
次に、引出口70(図2(b)参照)から引き出した引出ユニット60を装置本体2に装着する手順について説明する。
図8は、支払機1において引出ユニット60を装着するために実施される処理の手順を示すフローチャートである。
図8を参照して、本体制御部51は、引出ユニット60が装置本体2に装着(収納)されたことを検知したか否かを監視している(ステップS21)。具体的には、本体制御部51に対して、引出ユニット60のユニット制御部61(図4参照)が電気的に接続されて通信可能になることによって、引出ユニット60が装置本体2に収納されたことを検知する。または、装置本体2に設けられたセンサ(図示せず)が、装置本体2に引出ユニット60が装着されたことを検知することによって、本体制御部51は、引出ユニット60が装置本体2に収納されたことを検知してもよい。
次いで、本体制御部51は、後扉21が閉じられたことを開閉検知センサ52(図4参照)が検知したか否かを確認する(ステップS22)。同時に、本体制御部51は、開閉用錠23が閉位置にあることをセンサ42(図3(a)参照)が検知したか否かも確認する。開閉用錠23が閉位置にあることとは、各ロックバー25がロック位置にあることを指している(図3(a)参照)。
そして、後扉21が閉じられたことを開閉検知センサ52が検知したこと(開閉用錠23が閉位置にあることも含む)を確認すると(ステップS22でYES)、本体制御部51は、ロック処理を実行する(ステップS23)。ロック処理として、本体制御部51は、アクチュエータ44の進退部材47(図3(c)参照)を退避位置へスライドさせる。これにより、揺動レバー38が離間位置から接近位置へと揺動する(図3(a)参照)。そのため、係員は、開閉用錠23の鍵穴23A(図2(a)参照)に鍵を差し込んでも、開閉用錠23を開位置へ回動させることができないので、後扉21を開くことができない。
そして、本体制御部51は、ロック処理を実行した後に、本体シャッター48を開く(ステップS24)。厳密には、本体制御部51は、本体モータ53(図4参照)を駆動させて本体シャッター48を開く。これにより、支払機1は、前述した待機状態となる。なお、待機状態では、ユニットシャッター15は閉じたままである(図5(a)参照)。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述したロック解除処理(図6のステップS4および図7のステップS16)において、ロックユニット24による後扉21のロック(図3(a)参照)を解除するのに加えて、開閉用錠23を自動で閉位置(図3(a)参照)から開位置(図3(b)参照)まで回動させる処理が行われてもよい。そうすれば、その後に、開閉用錠23の鍵穴23A(図2(a)参照)に鍵を差して開位置まで回動させなくても、後扉21を引くだけで、後扉21を開くことができる(図2(b)参照)。
また、前述した実施形態では、後扉21をロックユニット24(図3参照)でロックすることによって、取引処理中に引出ユニット60が引き出されるのを防止しているが、引出ユニット60自体をロックすることによって、取引処理中に引出ユニット60が引き出されるのを防止してもよい。この場合には、ロックユニット24が不要である。
そして、この場合、変形例として、図4を参照して、装置本体2には、下向きに突出する凸部66が設けられている。この凸部66は、図示しない駆動機構に連結されており、この駆動機構の駆動が本体制御部51に制御されることによって、凸部66は、上下にスライドすることができる。図4において、点線で示した凸部66が、上限位置(解除位置)にある凸部66を示しており、実線で示した凸部66が、下限位置(ロック位置)にある凸部66を示している。凸部66と駆動機構(図示せず)とが、前述したロック手段を構成している。変形例に係るロック手段として、たとえば、いわゆる電磁ロックを用いることができる。
そして、装置本体2に装着された引出ユニット60の表面(ここでは、天面)において、凸部66に対して下から対向する位置には、下方へ窪む凹部65が形成されている。
装置本体2側の凸部66は、引出ユニット60が装置本体2に装着された状態では、ロック位置にあって凹部65に上から嵌り込んでおり、これによって、引出ユニット60をこの状態でロックしている。
この場合、図6を参照して、支払機1では、本体制御部51(図4参照)は、取引処理が可能な状態において、引出ユニット60を引き出すための係員の操作を検知したか否かを監視している(ステップS1)。係員の操作とは、係員が係員用錠22の鍵穴22A(図2(a)参照)に鍵を差し込んで係員用錠22を開位置へ回動させることである。そのため、係員用錠22は、引出ユニット60を装置本体2から引き出すための操作を受け付けるものである。なお、背面表示パネル56(図4参照)に表示された専用のタッチキーを係員が押すことを、前述した操作としてもよい。
本体制御部51は、係員の操作を検知すると(ステップS1でYES)、現在取引処理中であるか否かを確認する(ステップS2)。つまり、本体制御部51は、係員用錠22(または、背面表示パネル56)が係員の操作を受け付けたのに応じて、取引処理中であるか否かを判別する。
取引処理中であれば(ステップS2でYES)、本体制御部51は、現在取引処理中あるという旨を背面表示パネル56に表示させる(ステップS3)。つまり、係員用錠22が操作を受け付けたときに、取引処理中であると本体制御部51が判別すると、背面表示パネル56が、係員に対して、取引処理中あるという旨を報知する。この際、背面表示パネル56における表示に代えて、取引処理中あるという旨のメッセージを音声で報知してもよい。また、ブザー等の警告音を発することで、取引処理中あるという旨を報知してもよい。
そのため、取引処理中では、引出ユニット60が装置本体2に装着された状態で引き続きロックされていることから、引出ユニット60を引き出すことができない。この結果、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを防止できる。
また、背面表示パネル56による報知によって、取引処理中に引出ユニット60を引き出そうとする係員に注意を促すことができる。そのため、取引処理中において引出ユニット60が引き出されることによって支払機1が突然休止状態になることを一層防止できる。
取引処理中でなければ(ステップS2でNO)、本体制御部51は、ロック解除処理を行う(ステップS4)。変形例でのロック解除処理として、本体制御部51は、前述した駆動機構を駆動させて凸部66を解除位置までスライドさせる。これにより、装置本体2側の凸部66が引出ユニット60の凹部65から外れるので、凸部66による引出ユニット60のロックが解除される(図4において点線で示した凸部66を参照)。そのため、係員は、後扉21を開いた後に、引出口70から引出ユニット60を引き出すことができる(図2(b)参照)。
このように、変形例の場合においても、前述した図6の処理を行うことができる。なお、引出ユニット60が複数あれば、各引出ユニット60に凹部65(図4参照)が設けられ、各凹部65に対応する凸部66(図4参照)が設けられる。各凸部66は、前述した駆動機構(図示せず)の駆動によってスライドする。この場合、これから引き出したい引出ユニット60を、背面表示パネル56でのタッチキーの操作等によって特定してから、当該引出ユニット60について、図6の処理が行われてロックが解除されてもよい。または、全ての引出ユニット60について、図6の処理が行われてロックが解除されてから、所望の引出ユニット60が選択的に引き出されてもよい。
このように、引出ユニット60毎に、凸部66や凹部65や駆動機構(図示せず)を設けるという変形例の構成に比べて、前述した実施形態(図2および図3参照)では、1つのロックユニット24で後扉21をロックすれば済むので、コストダウンを図ることができる。
そして、図6の処理においてユニットシャッター15および本体シャッター48(図5参照)の閉鎖に関する処理(図7のステップS14およびステップS15)を加えた図7の処理も、この変形例に適用することができる。つまり、変形例の場合においても、本体シャッター48が硬貨出入口14を閉じたことを本体検知センサ54が検知し、ユニットシャッター15がユニット開口67を閉じたことをユニット検知センサ64が検知してから(ステップS15でYES)、本体制御部51は、ロック解除処理を行う(ステップS16)。
次に、変形例において、引出口70から引き出した引出ユニット60を装置本体2に装着する場合、図8を参照して、本体制御部51は、引出ユニット60が装置本体2に装着(収納)されたことを検知したか否かを監視している(ステップS21)。
変形例の場合、本体制御部51は、引出ユニット60が装置本体2に装着されたことを検知した後(ステップS21でYES)、前述したステップS22の処理は行わず、前述した駆動機構を駆動させて凸部66(図4参照)をロック位置までスライドさせるロック処理を実行する(ステップS23)。これにより、ロック位置の凸部66が引出ユニット60の凹部65に嵌る(図4において実線で示した凸部66を参照)。ロック処理が実行されることで、引出ユニット60を引き出すことができなくなる。
そして、本体制御部51は、ロック処理を実行した後に、本体シャッター48を開く(ステップS24)。これにより、支払機1は、前述した待機状態となる。
1 診療費支払機
2 装置本体
4 後面
14 硬貨出入口
15 ユニットシャッター
21 後扉
22 係員用錠
24 ロックユニット
48 本体シャッター
51 本体制御部
53 本体モータ
54 本体検知センサ
56 背面表示パネル
60 引出ユニット
63 ユニットモータ
64 ユニット検知センサ
66 凸部
67 ユニット開口
70 引出口

Claims (5)

  1. 後面に引出口が設けられた装置本体と、前記引出口を介して前記装置本体に対して着脱可能な引出ユニットとを有する自動取引処理装置であって、
    前記装置本体に取り付けられ、前記引出口を開閉するための後扉と、
    前記後扉を前記引出口が閉じられた状態でロックするためのロック手段と、
    前記後扉を開くための操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記操作を受け付けたのに応じて、取引処理中であるか否かを判別する判別手段と、
    取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ロック手段に対して前記後扉のロックを解除させる解除処理を行う解除手段と、
    を有することを特徴とする、自動取引処理装置。
  2. 後面に引出口が設けられた装置本体と、前記引出口を介して前記装置本体に対して着脱可能な引出ユニットとを有する自動取引処理装置であって、
    前記引出ユニットを前記装置本体に装着された状態でロックするためのロック手段と、
    前記引出ユニットを前記装置本体から引き出すための操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記操作を受け付けたのに応じて、取引処理中であるか否かを判別する判別手段と、
    取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ロック手段に対して前記引出ユニットのロックを解除させる解除処理を行う解除手段と、
    を有することを特徴とする、自動取引処理装置。
  3. 前記受付手段が前記操作を受け付けたときに、取引処理中であると前記判別手段が判別すると、取引処理中である旨を報知する報知手段を有することを特徴とする、請求項1または2記載の自動取引処理装置。
  4. 前記装置本体の前面に設けられ、前記装置本体内部にアクセスするための本体開口と、
    前記本体開口を開閉可能な本体シャッターと、
    前記本体シャッターを開閉する本体開閉手段と、
    前記本体シャッターの開閉を検知する本体検知手段と、
    を有し、
    前記解除手段は、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記本体開閉手段に前記本体シャッターを閉じさせ、前記本体シャッターが前記本体開口を閉じたことを前記本体検知手段が検知してから、前記解除処理を行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の自動取引処理装置。
  5. 前記引出ユニットにおいて前記本体開口に対向する位置に設けられ、前記本体開口から前記引出ユニット内部にアクセスするためのユニット開口と、
    前記ユニット開口を開閉可能なユニットシャッターと、
    前記ユニットシャッターを開閉するユニット開閉手段と、
    前記ユニットシャッターの開閉を検知するユニット検知手段と、
    を有し、
    前記解除手段は、取引処理中でないと前記判別手段が判別すると、前記ユニット開閉手段に前記ユニットシャッターを閉じさせ、前記ユニットシャッターが前記ユニット開口を閉じたことを前記ユニット検知手段が検知してから、前記解除処理を行うことを特徴とする、請求項4記載の自動取引処理装置。
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