本発明に係る一実施形態の現金処理システムを図面を参照して以下に説明する。本実施形態の現金処理システムは、金融機関の窓口に設置されて2名の窓口操作員(テラー)によって使用されるものである。なお、以下の左右は窓口操作員側から見た左右である。
本実施形態の現金処理システム10は、図1に示すように、左右2名の窓口操作員A,Bに対して設けられた左右2台の窓口操作機11A,11Bと、これら左右2台の窓口操作機11A,11Bにインターフェースを介して接続され左右2名の窓口操作員A,Bで1台が共用される現金処理機12とを有している。現金処理機12は、窓口操作機11A,11Bのいずれか一方によって占有されて使用されるもので、窓口操作機11Aに占有された状態では窓口操作機11A,11Bのうちの窓口操作機11Aの指令のみを受け付ける状態となり、窓口操作機11Bに占有された状態では窓口操作機11A,11Bのうちの窓口操作機11Bの指令のみを受け付ける状態になる。
左側の窓口操作員A用の左側の窓口操作機11Aおよび右側の窓口操作員B用の右側の窓口操作機11Bは、いずれもパーソナルコンピュータからなるもので、左側の窓口操作機11Aは、左側の窓口操作員Aに対して設けられた左側のカウンタ14Aの上に設置され、右側の窓口操作機11Bは、右側の窓口操作員Bに対して設けられた右側のカウンタ14Bの上に設置される。窓口操作機11Aには、操作機識別情報として他の窓口操作機と識別するための個別の第1操作機識別情報が設定されており、窓口操作機11Bには、操作機識別情報として他の窓口操作機と識別するための個別の第2操作機識別情報が設定されている。
これら窓口操作機11A,11Bは、それぞれが、対応する窓口操作員により操作入力が行われるキーボード等からなる操作部15と、対応する窓口操作員に対し表示を行う液晶モニタ等からなる表示部16(通知手段,警報手段)と、操作部15からの信号に基づいて、表示部16の表示画面を制御し入金指示信号および出金指示信号等を現金処理機12に送信する本体17とを有している。本体17は、図2に示すように、各部を制御する制御部18を備えている。これら窓口操作機11A,11Bは、他の図示略の窓口操作機とともに図示略の店舗内サーバ20に接続されている。
図3に示すように、本実施形態の現金処理機12には、左右2カ所の窓口操作部31A,31Bと、機外から入金硬貨が投入される硬貨入金口32とが上面に設けられている。左右2カ所の窓口操作部31A,31Bは、左右2名の窓口操作員A,Bに対して設けられたものである。
硬貨入金口32には、その上部開口を閉塞する硬貨入金口シャッタ33と、内部の硬貨の有無を検出する図2に示す入金口硬貨センサ34とが設けられている。図3に示す硬貨入金口シャッタ33は、閉状態が待機状態となっており、図2に示す硬貨入金口開閉駆動機構35により駆動されて開閉する。図3に示す硬貨入金口32および硬貨入金口シャッタ33と、図2に示す入金口硬貨センサ34および硬貨入金口開閉駆動機構35とが、入金処理時に入金貨幣としての入金硬貨が投入される硬貨入金部36(入金部)を構成している。
図3に示すように、現金処理機12には、高さ方向の中央よりも上部側に機体の前面から後方に凹む凹部41が設けられており、この凹部41には受皿42が挿入可能となっている。図示は略すが凹部41の天井面には、凹部41内に挿入された受皿42内に出金硬貨を放出する硬貨放出口が設けられている。凹部41には、受皿42の挿入を検知する図2に示す受皿検知センサ43と、挿入された受皿42を取り出し不可にロックする図2に示す受皿ロック機構44とが設けられている。受皿検知センサ43により検知された状態にあれば、受皿42は常に受皿ロック機構44によるロックが可能となる。図3に示す凹部41および受皿42と、図2に示す受皿検知センサ43および受皿ロック機構44とが、出金処理時に出金貨幣としての出金硬貨が出金される硬貨出金部45(出金部)を構成している。硬貨出金部45は、受皿検知センサ43が受皿42を検知し受皿ロック機構44が受皿42をロックした状態が待機状態となっている。
図3に示すように、現金処理機12は、その上面と凹部41との間が、硬貨入金口32および図示略の上記した硬貨放出口を含んで硬貨入出金装置部48となっている。硬貨入出金装置部48は、硬貨入金口32に投入された入金硬貨を識別計数しつつ一時貯留し、一時貯留した入金硬貨を、窓口操作機11A,11Bのうちの対応する一方の操作部15へ確定操作が入力されることで収納する。また、硬貨入出金装置部48は、窓口操作機11A,11Bのうちの対応する一方の操作部15へ入力された出金指示に基づき、受皿検知センサ43で受皿42の凹部41への挿入を検知し且つ受皿ロック機構44で受皿42をロックした状態で、収納している硬貨を硬貨放出口から受皿42内に繰り出し、その後、受皿ロック機構44によるロックを解除する。これにより、受皿42内の出金硬貨が取り出し可能となる。なお、凹部41の高さは、受皿42がロックされた状態では、受皿42内の出金硬貨を取り出すことが不可能な高さに設定されている。
現金処理機12には、凹部41よりも下側に機体前方に突出する突出部51が設けられており、この突出部51の上面には、機体後側に、機外から入金紙幣が投入される紙幣入金口52が設けられている。この紙幣入金口52には、その上部開口を閉塞する紙幣入金口シャッタ53と、内部の紙幣の有無を検出する図2に示す入金口紙幣センサ54とが設けられている。図3に示す紙幣入金口シャッタ53は、図2に示す紙幣入金口開閉駆動機構55により駆動されて開閉することになり、待機状態では閉じられている。図3に示す紙幣入金口52および紙幣入金口シャッタ53と、図2に示す入金口紙幣センサ54および紙幣入金口開閉駆動機構55とが、入金処理時に入金貨幣としての入金紙幣が投入される紙幣入金部56(入金部)を構成している。
突出部51の上面には、紙幣入金口52よりも機体前側に、機内から紙幣を出金させる紙幣出金口61が設けられている。この紙幣出金口61には、その上部開口を閉塞する紙幣出金口シャッタ62と、内部の紙幣の有無を検出する図2に示す出金口紙幣センサ63とが設けられている。図3に示す紙幣出金口シャッタ62は、図2に示す紙幣出金口開閉駆動機構64により駆動されて開閉することになり、待機状態では閉じられている。図3に示す紙幣出金口61および紙幣出金口シャッタ62と、図2に示す出金口紙幣センサ63および紙幣出金口開閉駆動機構64とが、出金処理時に出金貨幣としての出金紙幣が取り出される紙幣出金部65(出金部)を構成している。
図3に示すように、現金処理機12は、その突出部51の位置に、紙幣入金口52および紙幣出金口61を含んで紙幣入出金装置部68が設けられている。紙幣入出金装置部68は、紙幣入金口52に投入された入金紙幣を識別計数しつつ一時貯留し、一時貯留した入金紙幣を、窓口操作機11A,11Bのうちの対応する一方の操作部15へ確定操作が入力されることで収納する。また、紙幣入出金装置部68は、窓口操作機11A,11Bのうちの対応する一方の操作部15へ入力された出金指示に基づき、紙幣出金口シャッタ62が閉じられた状態で、収納している紙幣を紙幣出金口61内に繰り出し、その後、紙幣出金口シャッタ62を開く。これにより、紙幣出金口61内の出金紙幣が取り出し可能となる。
図1に示すように、本実施形態において、現金処理システム10は、左右2名の窓口操作員A,Bのそれぞれの手首に対して着脱可能に設けられたブレスレット型の装着部材71A,71Bを有している。窓口操作員A用の装着部材71Aは、左側の窓口操作員Aの右手首に装着され、窓口操作員B用の装着部材71Bは、右側の窓口操作員Bの左手首に装着される。
装着部材71A,71Bは、それぞれが、図4に装着部材71Aを例示するように、情報を記憶可能であって通信可能なRFIDインレット72と、発光するランプ73(通知手段,警報手段)と、振動するバイブレータ74(通知手段,警報手段)と、警告音を発生させるブザー75(通知手段,警報手段)とを有している。左側の窓口操作員Aに装着される装着部材71AのRFIDインレット72には、装着部材識別情報として装着部材71Aを他の装着部材と識別するための個別の第1装着部材識別情報が記憶されている。また、図1に示すように右側の窓口操作員Bに装着される装着部材71Bの図2に示すRFIDインレット72には、装着部材識別情報として装着部材71Bを他の装着部材と識別するための個別の第2装着部材識別情報が記憶されている。
装着部材71AのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報は、窓口操作機11Aに個別に設定された第1操作機識別情報と対応しており、窓口操作機11Bに個別に設定された第2操作機識別情報を含む他の操作機識別情報には対応していない。この対応関係は制御部91に記憶されている。また、装着部材71BのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報は、窓口操作機11Bに個別に設定された第2操作機識別情報と対応しており、窓口操作機11Aに個別に設定された第1操作機識別情報を含む他の操作機識別情報には対応していない。この対応関係も制御部91に記憶されている。
図3に示すように、現金処理機12には、硬貨入金部36の近傍に図2に示すRFIDインレット72と無線通信可能な硬貨入金部36用のRFIDリーダ81(判別手段)が設けられている。このRFIDリーダ81は、硬貨入金部36よりも機体前面側に設けられており、具体的には、現金処理機12の機体上面の硬貨入金口32の前方の左右方向中央位置に設けられている。
また、現金処理機12には、硬貨出金部45の近傍に図2に示すRFIDインレット72と無線通信可能な硬貨出金部45用のRFIDリーダ82(判別手段)が設けられている。このRFIDリーダ82は、硬貨出金部45よりも機体前面側に設けられており、具体的には、現金処理機12の機体前面の凹部41の上方の左右方向中央位置に設けられている。
また、現金処理機12には、紙幣入金部56の近傍に図2に示すRFIDインレット72と無線通信可能な紙幣入金部56用のRFIDリーダ83(判別手段)が設けられている。このRFIDリーダ83は、紙幣入金部56よりも機体前面側に設けられており、具体的には、現金処理機12の機体上面の紙幣入金口52と紙幣出金口61との間の左右方向中央位置に設けられている。
また、現金処理機12には、紙幣出金部65の近傍に図2に示すRFIDインレット72と無線通信可能な紙幣出金部65用のRFIDリーダ84(判別手段)が設けられている。このRFIDリーダ84は、紙幣出金部65よりも機体前面側に設けられており、具体的には、現金処理機12の機体前面の突出部51の上部の左右方向中央位置に設けられている。
RFIDリーダ81〜84は、それぞれ、図2に示す装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内になるとこのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を読み込み可能となる一方、装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値を越えるとこのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を読み込み不可となるように通信範囲が設定されている。同様に、RFIDリーダ81〜84は、それぞれ、装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内になるとこのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を読み込み可能となる一方、装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値を越えるとこのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を読み込み不可となるように通信範囲が設定されている。より具体的に、RFIDリーダ81〜84は、窓口操作員Aが現金処理機12にアクセスしようとしない限り、装着部材71AのRFIDインレット72とは通信不可であり、窓口操作員Bが現金処理機12にアクセスしようとしない限り、装着部材71BのRFIDインレット72とは通信不可となるように、通信範囲が設定されている。
よって、RFIDリーダ81〜84は、それぞれ、第1装着部材識別情報を読み込み可能な状態になると、装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内になったことを検出することになり、第1装着部材識別情報を読み込み不可な状態になると、装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値を越えたことを検出することになる。同様に、RFIDリーダ81〜84は、それぞれ、第2装着部材識別情報を読み込み可能な状態になると、装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内になったことを検出することになり、第2装着部材識別情報を読み込み不可な状態になると、装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値を越えたことを検出することになる。言い換えれば、RFIDリーダ81〜84は、それぞれ、装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内になったか否かを検出可能であり、装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内になったか否かを検出可能である。
よって、RFIDリーダ81は、硬貨入金部36と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能であり、硬貨入金部36と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能である。RFIDリーダ82は、硬貨出金部45と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能であり、硬貨出金部45と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能である。RFIDリーダ83は、紙幣入金部56と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能であり、紙幣入金部56と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能である。RFIDリーダ84は、紙幣出金部65と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能であり、紙幣出金部65と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が略所定値以内になったか否かを検出可能である。
これらのRFIDリーダ81〜84の検出結果は、同じ現金処理機12内の図2に示す制御部91(判別手段,制御手段)に送信される。制御部91は、無線によって、装着部材71A,71Bのそれぞれのランプ73の点灯、バイブレータ74の振動およびブザー75の鳴動を制御可能となっている。制御部91は、装着部材71A,71Bのそれぞれのランプ73の点滅パターン、バイブレータ74の振動パターン、ブザー75の鳴動パターンを切り替えることによって、貨幣の受け取り推進および投入推進を通知したり、貨幣の取り間違いおよび投入間違いを警告したりする。つまり、ランプ73、バイブレータ74およびブザー75は、左右2名の窓口操作員A,Bのそれぞれに対して、出金貨幣の受け取り推進を通知可能かつ入金貨幣の投入推進を通知可能である。
受け取り推進および投入推進の通知は、例えば、ランプ73に比較的長い周期で点滅を行わせる促進点滅と、バイブレータ74に比較的長い周期で断続振動を行わせる促進振動とを組み合わせ、ブザー75を無音とする。また、貨幣の取り間違いおよび投入間違いの警告は、例えば、ランプ73に受け取り推進および投入推進の通知よりも大幅に短い周期で点滅を行わせる警報点滅と、バイブレータ74に受け取り推進および投入推進の通知よりも大幅に短い周期で断続振動を行わせる警報振動と、ブザー75で警報音を発生させる警報音発生とを組み合わせる。
次に、制御部91による出金処理および入金処理の制御内容の要部について、現金処理機12が窓口操作機11Aに占有された状態を例にとり説明する。なお、現金処理機12が窓口操作機11Bに占有された状態については、以下の窓口操作員Aを窓口操作員Bに、窓口操作員Bを窓口操作員Aに、窓口操作機11Aを窓口操作機11Bに、窓口操作機11Bを窓口操作機11Aに、右手を左手に、装着部材71Aを装着部材71Bに、装着部材71Bを装着部材71Aに、第1操作機識別情報を第2操作機識別情報に、第2操作機識別情報を第1操作機識別情報に、第1装着部材識別情報を第2装着部材識別情報に、第2装着部材識別情報を第1装着部材識別情報に、それぞれ読み替えればよい。
[出金処理]
「出金指示に硬貨および紙幣の両方の出金処理が含まれる場合」
制御部91は、現金処理機12が窓口操作機11Aに占有された状態でこの窓口操作機11Aからの出金指示に基づいて現金処理機12が出金処理を行う際に、当該出金指示に硬貨および紙幣の両方の出金処理が含まれる場合には、硬貨入出金装置部48によって、受皿検知センサ43で検知され受皿ロック機構44でロックされて待機状態にある受皿42内に出金硬貨を放出する。また、紙幣入出金装置部68によって、紙幣出金口シャッタ62が閉じられて待機状態にある紙幣出金口61内に出金紙幣を繰り出す。
出金硬貨の受皿42への放出および出金紙幣の紙幣出金口61内への繰り出しが完了すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する、一方の窓口操作員Aに装着された装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて、窓口操作員Aに出金貨幣の受け取り推進を通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの制御部18に信号を送信し、窓口操作機11Aの表示部16によっても窓口操作員Aに出金貨幣の受け取り推進を通知する。この表示部16による通知には、右手を受皿42に近づけることを促す表示、および、右手を紙幣出金口61に近づけることを促す表示を含む。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ82が読み込んだ、硬貨出金部45から出金硬貨を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込んだ場合に、制御部91は、受皿ロック機構44による受皿42のロックを解除し受皿42を凹部41から引き出し可能として硬貨出金部45から現金を取り出し可能とする。その後、受皿検知センサ43が受皿42の取り出しおよび再装填を検出すると、制御部91は、受皿ロック機構44で受皿42をロックして硬貨出金部45を待機状態に戻し、硬貨の出金処理を終了する。ここで、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込んだときに、後述する紙幣の出金処理が終了していれば、制御部91は、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の受け取り推進の表示とを終了させる。
他方、上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ82が読み込んだ、硬貨出金部45から出金硬貨を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応しない場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、受皿ロック機構44による受皿42のロックを解除せず、硬貨出金部45から現金を取り出し不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させる。加えて、制御部91は、窓口操作機11A,11Bの制御部18に信号を出力して表示部16,16に取り間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の取り間違い発生の警報表示とを終了させる。
以上により、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ82および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、硬貨出金部45から出金硬貨を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、硬貨出金部45から現金を取り出し可能とする。他方で、RFIDリーダ82および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応しない装着部材識別情報を、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別した場合に、装着部材71A,71Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機と対応しない装着部材のランプ73、バイブレータ74およびブザー75で警報を発生させる。
また、以上により、RFIDリーダ82および制御部91は、装着部材71A,71BのRFIDインレット72と通信することにより、硬貨出金部45から出金貨幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。具体的に、RFIDリーダ82および制御部91は、RFIDリーダ82と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ82が装着部材71AのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71AのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。他方で、RFIDリーダ82および制御部91は、RFIDリーダ82と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ82が装着部材71BのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71BのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、制御部91は、上記した硬貨の出金処理と前後または並行して、紙幣の出金処理を行う。すなわち、制御部91は、上記した出金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ84が読み込んだ、図4に示すように、紙幣出金部65から出金紙幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込んだ場合に、制御部91は、紙幣出金口開閉駆動機構64により紙幣出金口シャッタ62を開いて紙幣出金部65の紙幣出金口61から現金を取り出し可能とする。その後、紙幣出金口61から出金紙幣が取り出されたことを出金口紙幣センサ63が検出すると、制御部91は、紙幣出金口開閉駆動機構64により紙幣出金口シャッタ62を閉じて紙幣出金部65を待機状態に戻し、紙幣の出金処理を終了する。ここで、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込んだときに、上述した硬貨の出金処理が終了していれば、制御部91は、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の受け取り推進の表示とを終了させる。
他方、上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、出金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ84が読み込んだ、紙幣出金部65から出金紙幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応しない場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、紙幣出金口シャッタ62を閉状態に維持し、紙幣出金部65から現金を取り出し不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に取り間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の取り間違い発生の警報表示とを終了させる。
以上により、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ84および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、紙幣出金部65から出金紙幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、紙幣出金部65から現金を取り出し可能とする。他方で、RFIDリーダ84および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応しない装着部材識別情報を、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別した場合に、装着部材71A,71Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機と対応しない装着部材のランプ73、バイブレータ74およびブザー75で警報を発生させる。
また、以上により、RFIDリーダ84および制御部91は、装着部材71A,71BのRFIDインレット72と通信することにより、紙幣出金部65から出金貨幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。具体的に、RFIDリーダ84および制御部91は、RFIDリーダ84と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ84が装着部材71AのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71AのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。他方で、RFIDリーダ84および制御部91は、RFIDリーダ84と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ84が装着部材71BのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71BのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ82,84のいずれも、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に取り忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ82,84のいずれか一方が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の取り忘れ発生の警報表示とを終了させる。
以上により、RFIDリーダ82,84および制御部91は、出金貨幣の受け取り推進の通知後、所定時間内に、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別できない場合に、出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aのランプ73、バイブレータ74およびブザー75等で警報を発生させる。
「出金指示に硬貨の出金処理のみが含まれる場合」
上記の出金指示に紙幣の出金処理が含まれず硬貨の出金処理のみが含まれる場合には、硬貨入出金装置部48による、待機状態にある受皿42への出金硬貨の放出が完了すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて出金貨幣の受け取り推進を窓口操作員Aに通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの表示部16によっても出金貨幣の受け取り推進を窓口操作員Aに通知する。この表示部16による通知には、右手を受皿42に近づけることを促す表示を含む。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、制御部91は、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込んだ場合に、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の受け取り推進の表示を終了させる。それとともに、制御部91は、受皿ロック機構44による受皿42のロックを解除し受皿42を凹部41から引き出し可能として硬貨出金部45から現金を取り出し可能とする。その後、受皿検知センサ43が受皿42の取り出しおよび再装填を検出すると、制御部91は、受皿ロック機構44で受皿42をロックして硬貨出金部45を待機状態に戻し、硬貨の出金処理を終了する。
他方、上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、受皿ロック機構44による受皿42のロックを解除せず、硬貨出金部45から現金を取り出し不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に取り間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の取り間違い発生の警報表示とを終了させる。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ82が、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に取り忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の取り忘れ発生の警報表示とを終了させる。
「出金指示に紙幣の出金処理のみが含まれる場合」
上記の出金指示に硬貨の出金処理が含まれず紙幣の出金処理のみが含まれる場合には、紙幣入出金装置部68による、待機状態にある紙幣出金部65の紙幣出金口61内への出金紙幣の繰り出しが完了すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて出金貨幣の受け取り推進を窓口操作員Aに通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの表示部16によっても出金貨幣の受け取り推進を窓口操作員Aに通知する。この表示部16による通知には、右手を紙幣出金口61に近づけることを促す表示を含む。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、制御部91は、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込んだ場合に、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の受け取り推進の表示とを終了させる。それとともに、制御部91は、紙幣出金口開閉駆動機構64により紙幣出金口シャッタ62を開いて紙幣出金部65の紙幣出金口61から現金を取り出し可能とする。その後、紙幣出金口61から出金紙幣が取り出されたことを出金口紙幣センサ63が検出すると、制御部91は、紙幣出金口開閉駆動機構64により紙幣出金口シャッタ62を閉じて、紙幣出金部65を待機状態に戻し、紙幣の出金処理を終了する。
他方、上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、紙幣出金口シャッタ62を閉状態に維持し、紙幣出金部65から現金を取り出し不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に取り間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の取り間違い発生の警報表示とを終了させる。
上記した出金貨幣の受け取り推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ84が、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に取り忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ84が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の取り忘れ発生の警報表示とを終了させる。
[入金処理]
「入金指示に硬貨および紙幣の両方の入金処理が含まれる場合」
制御部91は、現金処理機12が窓口操作機11Aに占有された状態でこの窓口操作機11Aからの入金指示に基づいて現金処理機12が入金処理を行う際に、当該入金指示に硬貨および紙幣の両方の入金処理が含まれる場合には、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの表示部16によっても入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。この表示部16による通知には、入金硬貨を持って右手を硬貨入金口32に近づけることを促す表示、および、入金紙幣を持って右手を紙幣入金口52に近づけることを促す表示を含む。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ81が読み込んだ、硬貨入金部36に入金硬貨を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込んだ場合に、制御部91は、硬貨入金口開閉駆動機構35により硬貨入金口シャッタ33を開いて、硬貨入金部36の硬貨入金口32に現金を投入可能とする。その後、入金口硬貨センサ34が入金硬貨の硬貨入金口32への投入を検出すると、制御部91は、硬貨入金口開閉駆動機構35により硬貨入金口シャッタ33を閉じて、硬貨入金部36を待機状態に戻すとともに、硬貨入出金装置部48により、硬貨の入金処理を行わせる。ここで、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込んだときに、後述する紙幣の紙幣入金口52への投入が終了していれば、制御部91は、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の投入推進の表示とを終了させる。
他方、上記した入金貨幣の投入推進の通知後、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ81が読み込んだ、硬貨入金部36に入金硬貨を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応しない場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、硬貨入金口シャッタ33の閉状態を維持し、硬貨入金部36への現金の投入を不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に投入間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ82が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の投入間違い発生の警報表示とを終了させる。
以上により、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ81および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、硬貨入金部36に入金硬貨を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、硬貨入金部36へ現金を投入可能とする。他方で、RFIDリーダ81および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応しない装着部材識別情報を、入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別した場合に、装着部材71A,71Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機と対応しない装着部材のランプ73、バイブレータ74およびブザー75で警報を発生させる。
また、以上により、RFIDリーダ81および制御部91は、装着部材71A,71BのRFIDインレット72と通信することにより、硬貨入金部36に入金貨幣を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。具体的に、RFIDリーダ81および制御部91は、RFIDリーダ81と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ81が装着部材71AのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71AのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。他方で、RFIDリーダ81および制御部91は、RFIDリーダ81と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ81が装着部材71BのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71BのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、制御部91は、上記した硬貨の入金処理と前後または並行して、紙幣の入金処理を行う。すなわち、制御部91は、上記した入金指示を出力した窓口操作機11Aの操作機識別情報と、RFIDリーダ83が読み込んだ、紙幣入金部56に入金紙幣を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合、つまり、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込んだ場合に、制御部91は、紙幣入金口開閉駆動機構55により紙幣入金口シャッタ53を開いて紙幣入金部56の紙幣入金口52へ現金を投入可能とする。その後、紙幣入金口52へ入金紙幣が投入されたことを入金口紙幣センサ54が検出すると、制御部91は、紙幣入金口開閉駆動機構55により紙幣入金口シャッタ53を閉じて、紙幣入金部56を待機状態に戻すとともに、紙幣入出金装置部68により、紙幣の入金処理を行わせる。ここで、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込んだときに、上述した硬貨の硬貨入金口32への投入が終了していれば、制御部91は、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の投入推進の表示とを終了させる。
他方、上記した入金貨幣の投入推進の通知後、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、紙幣入金口シャッタ53を閉状態に維持し、紙幣入金口52への現金の投入を不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に投入間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の投入間違い発生の警報表示とを終了させる。
以上により、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ83および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、紙幣入金部56に入金紙幣を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、紙幣入金部56へ現金を投入可能とする。他方で、RFIDリーダ83および制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応しない装着部材識別情報を、入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別した場合に、装着部材71A,71Bのうちの入金指示を出力した窓口操作機と対応しない装着部材のランプ73、バイブレータ74およびブザー75で警報を発生させる。
また、以上により、RFIDリーダ83および制御部91は、装着部材71A,71BのRFIDインレット72と通信することにより、紙幣入金部56に入金貨幣を投入しようとしている窓口操作員に装着された入金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。具体的に、RFIDリーダ83および制御部91は、RFIDリーダ83と装着部材71AのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ83が装着部材71AのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71AのRFIDインレット72に記憶された第1装着部材識別情報を入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。他方で、RFIDリーダ83および制御部91は、RFIDリーダ81と装着部材71BのRFIDインレット72との距離が所定値以内となりRFIDリーダ83が装着部材71BのRFIDインレット72と通信すると、この装着部材71BのRFIDインレット72に記憶された第2装着部材識別情報を入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別する。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ81,83のいずれも、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に投入忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ81,83のいずれか一方が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の投入忘れ発生の警報表示とを終了させる。
以上により、RFIDリーダ81,83および制御部91は、入金貨幣の投入推進の通知後、所定時間内に、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を、入金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別できない場合に、入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aのランプ73、バイブレータ74およびブザー75等で警報を発生させる。
「入金指示に硬貨の入金処理のみが含まれる場合」
上記の入金指示に紙幣の入金処理が含まれず硬貨の入金処理のみが含まれる場合も、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの表示部16によっても入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。この表示部16による通知には、入金硬貨を持って右手を硬貨入金口32に近づけることを促す表示を含む。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、制御部91は、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込んだ場合に、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の投入推進の表示を終了させる。それとともに、制御部91は、硬貨入金口開閉駆動機構35により硬貨入金口シャッタ33を開いて、硬貨入金部36の硬貨入金口32に現金を投入可能とする。その後、入金口硬貨センサ34が硬貨の硬貨入金口32への投入を検出すると、制御部91は、硬貨入金口開閉駆動機構35により硬貨入金口シャッタ33を閉じて硬貨出金部45を待機状態に戻し、硬貨入出金装置部48により、硬貨の入金処理を行わせる。
他方、上記した入金貨幣の投入推進の通知後、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、硬貨入金口シャッタ33の閉状態を維持して、硬貨入金部36への現金の投入を不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に投入間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の投入間違い発生の警報表示とを終了させる。
また、入金貨幣の投入推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ81が、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に投入忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ81が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の投入忘れ発生の警報表示とを終了させる。
「入金指示に紙幣の入金処理のみが含まれる場合」
上記の入金指示に硬貨の入金処理が含まれず紙幣の入金処理のみが含まれる場合にも、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動を実行させて入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。それとともに、制御部91は、窓口操作機11Aの表示部16によっても入金貨幣の投入推進を窓口操作員Aに通知する。この表示部16による通知には、入金紙幣を持って右手を紙幣入金口52に近づけることを促す表示を含む。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、制御部91は、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込んだ場合に、装着部材71Aについての、ランプ73の促進点滅およびバイブレータ74の促進振動と、表示部16の投入推進の表示を終了させる。それとともに、制御部91は、紙幣入金口開閉駆動機構55により紙幣入金口シャッタ53を開いて紙幣入金部56の紙幣入金口52への現金の投入を可能とする。その後、紙幣入金口52に入金紙幣が投入されたことが入金口紙幣センサ54により検出されると、制御部91は、紙幣入金口開閉駆動機構55により紙幣入金口シャッタ53を閉じて、紙幣入金部56を待機状態に戻し、紙幣入出金装置部68に紙幣の入金処理を行わせる。
他方、上記した入金貨幣の投入推進の通知後、窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応しない第2装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込んだ場合(第1装着部材識別情報と第2装着部材識別情報との同時読み込みの場合も含む)に、制御部91は、紙幣入金口シャッタ53を閉状態に維持して、紙幣入金口52への現金の投入を不可とする。それとともに、制御部91は、第2装着部材識別情報が記憶されたRFIDインレット72を有する装着部材71Bに、ランプ73の警報点滅とバイブレータ74の警報振動とブザー75の警報音発生とを実行させ、窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に投入間違い発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第2装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込まなくなると、装着部材71Bについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16,16の投入間違い発生の警報表示とを終了させる。
上記した入金貨幣の投入推進の通知後、所定時間内に、RFIDリーダ83が、当該入力指示を出力した窓口操作機11Aの第1操作機識別情報と対応する第1装着部材識別情報を読み込んでいないことを、前記所定時間経過時点で確認すると、制御部91は、当該入金指示を出力した窓口操作機11Aと対応する装着部材71Aに、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生を実行させ、窓口操作機11Aの表示部16に投入忘れ発生の警報表示を表示させる。制御部91は、その後、第1装着部材識別情報をRFIDリーダ83が読み込むと、装着部材71Aについての、ランプ73の警報点滅、バイブレータ74の警報振動およびブザー75の警報音発生と、表示部16の発生の警報表示とを終了させる。
ここで、RFIDリーダ81〜84のうちの少なくともいずれか一つは、通信範囲を変更可能であり、制御部91は、現金処理機12が出金処理や入金処理等を実行していない状態で、このRFIDリーダの通信範囲を所定の時間間隔で上記よりも広くして装着部材71A,71Bと通信可能であるかを確認する確認処理を行う。この通信範囲は、例えば、現金処理機12が設置された部屋の全体である。そして、このRFIDリーダが、所定の時間間隔で実行される複数回の確認処理によって装着部材71A,71BのRFIDインレット72,72の少なくともいずれか一方と連続して通信不可である場合、つまり、所定時間継続して通信不可である場合に、装着部材71A,71Bの通信不可であるものに対応する窓口操作機11A,11Bの表示部16,16に装着部材と通信できない状態にある旨の警報表示を表示させる。
以上に述べた本実施形態の現金処理システム10によれば、2台の窓口操作機11A,11Bのうちの一方からの出金指示に基づいて現金処理機12が出金処理を行うと、当該出金指示を出力した一方の窓口操作機の表示部16と、装着部材71A,71Bのうちの当該出金指示を出力した一方と対応する装着部材とが、当該出金指示を出力した窓口操作機と対応する一方の窓口操作員に出金貨幣の受け取り推進を通知する。すると、基本的にはこの一方の窓口操作員が、出金部45,65の対応する少なくとも一方から出金貨幣を取り出そうとして、出金部45,65の対応する少なくとも一方に手を伸ばし、その結果、この一方の窓口操作員の手首に装着された装着部材が出金部45,65の対応する少なくとも一方に近づくことになる。その際に、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ82,84の対応する少なくとも一方が、装着部材と通信することにより、出金部45,65の対応する少なくとも一方から出金貨幣を取り出そうとしている窓口操作員に装着された出金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。そして、制御部91は、当該出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、RFIDリーダ82,84が判別した出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、出金部45,65の対応する少なくとも一方から現金を取り出し可能とする。これにより、左右2名の窓口操作員A,Bによる出金部45,65からの現金の取り間違いの可能性を低減することができる。生体認証装置を用いる必要がないため、窓口操作員への負担を低減でき、管理コストの増大を抑制することができる。
また、窓口操作員A,Bの手首に装着される装着部材71A,71Bに窓口操作員A,Bに通知を行うランプ73、バイブレータ74およびブザー75が設けられているため、出金貨幣の受け取り推進の通知の窓口操作員A,Bによる誤認の発生を抑制することができる。また、装着部材71A,71Bが装着部材識別情報を記憶する手段と窓口操作員に通知する手段とを兼用することになるため、コストを低減することができる。
また、RFIDリーダ82,84は、装着部材71A,71Bとの距離が所定値以内になると装着部材71A,71Bに記憶された装着部材識別情報を出金アクセス装着部材の装着部材識別情報とすることから、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報を簡単かつ良好に判別できる。
また、制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機と対応する一方の窓口操作員にランプ73、バイブレータ74および表示部16により出金貨幣の受け取り推進を通知した後、RFIDリーダ82,84が、当該出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応しない装着部材識別情報を、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別した場合に、ランプ73、バイブレータ74、ブザー75および表示部16により警報を発生させる。よって、出金指示を出力した窓口操作機と左右が一致しない他方の窓口操作員がアクセスしようとした場合に、間違いであることを報知できる。
また、制御部91は、窓口操作機11A,11Bのうちの出金指示を出力した窓口操作機と対応する一方の窓口操作員にランプ73、バイブレータ74および表示部16により出金貨幣の受け取り推進を通知した後、所定時間内に、RFIDリーダ82,84が、当該出金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と対応する装着部材識別情報を、出金アクセス装着部材の装着部材識別情報と判別できない場合に、ランプ73、バイブレータ74、ブザー75および表示部16により警報を発生させる。よって、出金貨幣の取り忘れを抑制できる。
また、制御部91は、RFIDリーダ82,84が、装着部材71A,71Bのうちの少なくともいずれか一方の装着部材と所定時間継続して通信不可である場合に、ランプ73、バイブレータ74、ブザー75および表示部16により警報を発生させるため、装着部材の有効性を確認できる。
また、2台の窓口操作機11A,11Bのうちの一方からの入金指示に基づいて現金処理機12が入金処理を行うと、当該入金指示を出力した一方の窓口操作機の表示部16と、当該入金指示を出力した一方の窓口操作機と対応する装着部材とが、当該入金指示を出力した窓口操作機と対応する一方の窓口操作員に入金貨幣の投入推進を通知する。すると、基本的にはこの一方の窓口操作員が、入金部36,56に入金貨幣を投入しようとして、入金部36,56の対応する少なくとも一方に手を伸ばし、その結果、この一方の窓口操作員の手首に装着された装着部材が入金部36,56の対応する少なくとも一方に近づくことになる。その際に、現金処理機12に設けられたRFIDリーダ81,83は、装着部材と通信することにより入金部36,56に入金貨幣を投入しようとしている入金アクセス装着部材の装着部材識別情報を判別する。そして、制御部91は、入金指示を出力した窓口操作機の操作機識別情報と、RFIDリーダ81,83が判別した入金アクセス装着部材の装着部材識別情報とが対応する場合に、入金部36,56の対応する少なくとも一方へ現金を投入可能とする。これにより、左右2名の窓口操作員A,Bによる入金部36,56への現金の投入間違いの可能性を低減することができる。生体認証装置を用いる必要がないため、窓口操作員への負担を低減でき、管理コストの増大を抑制することができる。