JP2012011906A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2012011906A
JP2012011906A JP2010150981A JP2010150981A JP2012011906A JP 2012011906 A JP2012011906 A JP 2012011906A JP 2010150981 A JP2010150981 A JP 2010150981A JP 2010150981 A JP2010150981 A JP 2010150981A JP 2012011906 A JP2012011906 A JP 2012011906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
rubber member
cushion rubber
rim
rim cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010150981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5573428B2 (ja
Inventor
Takanori Ito
貴紀 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2010150981A priority Critical patent/JP5573428B2/ja
Publication of JP2012011906A publication Critical patent/JP2012011906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5573428B2 publication Critical patent/JP5573428B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】新たな補強層を設けることなく、リムクッションゴム部材の割れや剥離等の損傷が起こり難い空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】空気入りタイヤは、ビード部に配設され、リムフランジと接触するタイヤ外表面からビードトウ部Xを経由してタイヤ内表面に延びたリムクッションゴム部材24を備える。この空気入りタイヤにおいて、ビードトウ部Xから、リムクッションゴム部材24の端部まで、の第1距離がタイヤ周方向の位置に応じて変化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤ(以降、タイヤという)を装着したバスやトラック等の走行中にリムクッションゴム部材がタイヤ内面側の端部(エッジ)から剥離するという問題がある。リムクッションゴム部材は、タイヤのタイヤ外表面からビードトウ部を経由してタイヤ内表面に延び、リム底やリムフランジに直接接触するゴム層である。リムクッションゴム部材には大きな粘弾性特性を持つブチルゴムが好適に用いられる。リムクッションゴム部材の剥離は、ブチルゴムと他のゴムとの間の低い接着性と、リムクッションゴム部材の端部に接着に耐えられない歪みが加わることが一因となっている。一般的には、ビードトウ部からトレッド部側へ進むに従い、タイヤの変形が大きくなり、固定されているリムとの間で歪みが生じる。したがって、リムクッションゴム部材のタイヤ内面側端部の位置がリム底から離れている構造のタイヤ、すなわち、リムクッションゴム部材のタイヤ内面側端部の位置が高いタイヤにおいて、特に、リムクッションゴム部材の端部が剥がれやすい。
一方、リムクッションゴム部材のタイヤ内面側端部の位置がビードトウ部に近いほど、タイヤをリム組みおよびリム解きする際の工具等がタイヤ内面側端部に当たり、強い力で歪みを与える。このため、タイヤ内面側端部の位置がビードトウ部に近いタイヤでは、リムクッションゴム部材が剥離し、あるいは割れやすくなる。
このようなリムクッションゴム部材の問題に対して、特許文献1(特開2002−225517号公報)に記載されるようにリムクッションゴム部材の耐久性を向上させる目的で、リムクッションゴム部材に補強層を設けてその耐久性を向上させる技術が知られている。
特開2002−225517号公報
しかしながら、特許文献1(特開2002−225517号公報)の技術では、リムクッションゴム部材に対してさらに補強層を設けることになるため、部品点数が多くなり製造コストが高くなる。
本発明の課題は、従来とは異なる構造により、リムクッションゴム部材の割れや剥離等の損傷が起こり難い空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、以下の空気入りタイヤにより達成することができる。
ビード部に配設され、リムフランジと接触するタイヤ外表面からビードトウ部を経由してタイヤ内表面に延びたリムクッションゴム部材を備えた空気入りタイヤにおいて、
前記ビードトウ部から、前記リムクッションゴム部材の端部まで、の第1距離がタイヤ周方向の位置に応じて変化をする。
ここで、前記第1距離は、タイヤ周方向の位置に応じて所定の周期で変化をすることが好ましい。
例えば、前記第1距離の最大値をhmax(mm)とし、装着されるリムの直径をD(mm)としたとき、hmax/Dは0.10以下となる。
前記リムクッションゴム部材の前記所定の周期l(mm)は、前記リムの周長をT(mm)としたとき、例えば、T/50以上T/10以下である。
前記第1距離hの両振幅a(mm)は、例えば、1/3hmax以上2/3hmax以下である。
さらに、前記リムクッションゴム部材の端部は、前記タイヤ内表面内で、凸部と、凹部とが連続した形状を成し、少なくとも前記凸部の形状は、曲線により形成される、ことが好ましい。
また、前記リムクッションゴム部材の端部は、前記タイヤ内表面内で、凸部と、凹部とが連続した形状を成し、少なくとも前記凸部の形状は、2以上の角部により形成される、ことも同様に好ましい。
上述の空気入りタイヤでは、リムクッションゴム部材の割れや剥離等の損傷が起こり難くなる。さらに、上述の空気入りタイヤでは、リムクッションゴム部材の接着性が向上する。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態の断面を示す図である。 図1に示す実施形態のタイヤのビード部の断面を示す図である。 図1に示す実施形態のタイヤのビード部をタイヤ内面側から見た図および断面図である。 図1に示す他の実施形態のタイヤのビード部における断面を示す図である。 図1に示す他の実施形態のタイヤのビード部をタイヤ内面側から見た図および断面図である。 図1に示す更に他の実施形態のタイヤのビード部における断面を示す図である。 空気入りタイヤの成形工程の一部を説明する図である。
以下、添付の図面に示す実施形態に基づいて、本発明の空気入りタイヤを説明する。
図1は、本実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)10の断面を示す図である。タイヤ10の「重荷重用」とは、JATMA YEAR BOOK 2009(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に定められるタイヤをいう。本実施形態は、重荷重用空気入りタイヤであるが、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められる乗用車用タイヤあるいはB章に定められる小型トラック用タイヤであってもよい。
タイヤ10は、図1に示されるように、スチールベルト部材12、スチールカーカス部材14、ビード部材16を構造材として含み、トレッドゴム部材18、サイドゴム部材20、ビードフィラーゴム部材22、インナライナーゴム部材23、リムクッションゴム部材24等の公知のゴム部材が配されている。タイヤ10は、この他に、主補強材25(図2参照)、副補強材26(図2参照)を含む。
タイヤ10は、3枚のスチールベルト部材12が積層されているが、3枚のスチールベルト部材12に限定されない。例えば、4枚のスチールベルト部材が用いられてもよい。
図2は、タイヤのビード部21の拡大断面図である。図3は、タイヤのビード部21をタイヤ内面側から見た図および断面図である。リムクッションゴム部材24は、ビード部21に設けられ、リムフランジと接触するタイヤ外表面からビードトウ部Xを経由してタイヤ内表面に延びるように配置される。リムクッションゴム部材24は、ビードトウ部Xからリムクッションゴム部材24の端部までの第1距離hがタイヤ周方向の位置に応じて変化する形状となっている。図3では、リムクッションゴム部材24の端部が、タイヤ周方向に沿って周期的に変化し、その変化は直線的な変化である。タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心に回転させたときのタイヤのトレッドが移動する方向である。本実施形態では、第1距離hは周囲的に変動するが、必ずしも周期的に変動しなくてもよく、非周期的な変動であってもよい。
装着されるタイヤのビード部21と接触するリム底の直径をDと定め、第1距離hの最大値をhmaxと定めたとき、hmax/Dは0.10以下であることが好ましい。この条件を満足する場合に、後述するように、リムクッションゴム部材24が剥がれ難くなり、エアー故障(後述参照)の発生が抑制される。
さらに、第1距離hがタイヤの周方向の位置に応じて変化する周期をlと定め、リムの周長をTと定め、第1距離hの両振幅をaと定めたとき、周期lはT/50以上T/10以下である、ことが好ましい。ここで、「リムの周長」は、タイヤ10のビードトウ部Xが接するリム底の位置における周長である。また、両振幅aは1/3hmax以上2/3hmax以下である、ことが好ましい。なお、ここに言う「両振幅a」は、第1距離hの最大値hmaxから第1距離hの最小値hminを減じた値である。この条件を満足する場合に、リムクッションゴム部材24の剥離が抑制され、さらに、エアー故障(後述参照)の発生が抑制される。
なお、リムは図示されないが、リム底のビードトウ部Xと接触する部分の直径Dはビードトウ部Xの内径と略等しく、この部分における周長はビードトウ部Xの内周長と略等しい。
また、リムクッションゴム部材24の端部は、タイヤ内表面内で、凸部24bと、凹部24cの組が連続的に設けられた周期形状を成している。本実施形態では、凸部24bおよび凹部24cの形状は滑らかな曲線により形成されてもよい。この場合に、例えば、リムクッションゴム部材24の端部は、図4,5に示すように、タイヤ周方向に沿って正弦曲線を描くように周期的に第1距離hが変化する曲線により形成される。また、これらの凸部24bと凹部24cとは、上記の形状に限らずに凸部24bのみが曲線により形成されていても良い。さらに、凸部24bと凹部24cとは曲線ではなく、図6に示されるように、凸部24bと凹部24cとは、1周器の形状において、複数の直線と2以上の角部により形成されても良い。
本実施形態のタイヤ10は、リムクッションゴム部材24の端部を、凸部24bと、凹部24cの組が連続的に繋がった形状とすることにより、リムクッションゴム部材24の端部が受ける歪みを分散することができ、その結果、タイヤの転動中、リムクッションゴム部材24の端部から剥離が発生することを防止できる。
本実施形態のタイヤ10は、リム組みやリム解き時、工具によって強制的な力を受けても、上記形状を用いることにより、リムクッションゴム部材24の端部が受ける歪みを分散することができ、その結果、リム組みやリム解き中、リムクッションゴム部材24の端部が割れ、また剥離する等の損傷を防止できる。
さらに、本実施形態のタイヤ10は、上記形状を用いることにより、タイヤ作製時のエアー故障を抑制し、リムクッションゴム部材24の接着性、すなわち、剥がれ難さを向上することができる。ここで、エアー故障とは、タイヤ作製(成形工程)時、リムクッションゴム部材24が他のゴム層と接着されるとき、リムクッションゴム部材24の接着面側に空気層が残留エアーとして残り、リムクッションゴム部材24の接着面の一部が接着しようとするゴム層と接着されない状態となることをいう。
以下、タイヤ作製時の成形工程中に発生する残留エアーの発生を説明する。成形工程では、図7に示すようにスチールカーカス部材14等が成形ブラダー32によってビード部21周りに折り返されて(ターンアップされて)未加硫タイヤが成形される。
リムクッションゴム部材24は、成形工程では、ドラム31上の所定位置にセットされたスチールカーカス部材14、インナライナーゴム部材23等の外側に配置される。この後、ドラム31上にセットされたスチールカーカス部材14、リムクッションゴム部材24等は、図7に示すようにビード部材16およびビードフィラーゴム部材22の周りに、折り返される(ターンアップされる)。このとき、成形ブラダー32を膨らませて、スチールカーカス部材14、リムクッションゴム部材24が強制的に折り返される。しかし、ドラム31の端部31aの厚さに相当する段差に成形ブラダー32が追従できず、この結果、リムクッションゴム部材24と成形ブラダー32との間に空間Sが発生しやすくなる。したがって、リムクッションゴム部材24の端部24aがドラム31の端部31aに近いほど、ドラム31の端部31aの段差の影響を受けて、成形ブラダー32が接着のためにリムクッションゴム部材24を押し当てる力は弱くなる。このため、リムクッションゴム部材24の接着力は弱くなる。さらに、リムクッションゴム部材24と接着しようとするゴム層との間に空気層が存在する場合、リムクッションゴム部材24の端部24aがドラム31の端部31aに近いほど、空気層を逃がすことが難しくなる(エアー抜け性が低くなる)。この空気層が残留エアーとして残存する場合、リムクッションゴム部材24の接着面は制限されて接着性は低くなる。この状態が、エアー故障である。したがって、リムクッションゴム部材24の端部24aがドラム31の端部31aから遠い、すなわち、ビードトウ部Xからリムクッションゴム部材24の端部24までの第1の距離hが短いタイヤは、エアー故障を低減することができる。しかし、上述したように、リム組み時やリム解き時、工具等によってリムクッションゴム部材が割れ、また剥離しやすい。
本実施形態においては、リムクッションゴム部材24の端部の形状を、周期的に第1距離hが変化する形状としているため、第1距離hが最小の凹部24cにおいてエアー抜け性がよい。一方、凸部24bのエアー抜け性が悪くても、成形ブラダー32によるターンアップ時、空気層はエアー抜け性のよい凹部24cの方に移動するので、残留エアーの発生は極めて少ない。
また、リムクッションゴム部材24に凹部24cが存在するために、空気層を閉じこめる要因となるリムクッションゴム部材24の面積を小さくできる。このため、リムクッションゴム部材24に残留エアーの発生を抑制することができる。また、凸部24bにより、リムクッションゴム部材24の接着面積を稼ぐことができる。
一方、リムクッションゴム部材24は、凸部24bおよび凹部24cが周期的に設けられているので、リム組み時およびリム解き時に用いる工具の強い力を受けても、歪みが分散する。また、凸部24bが周期的に設けられ、接着面積がある程度確保されている。このため、リム組み時およびリム解き時、リムクッションゴム部材が剥がれ、あるいは割れることも少ない。
このように、リムクッションゴム部材24のタイヤ内面側端部の形状を、第1距離hが変化する形状とすることにより、リムクッションゴム部材の割れや剥離等の損傷を起こり難くすることができる。
このようなタイヤ10の効果を実施例1〜8、比較例を用いて調べた。
実施例1〜8、比較例のタイヤは、いずれもサイズが225/80R17.5のトラック・バス用タイヤである。タイヤは、実施例毎に50本作製した。作製した50本のタイヤについて、発生したエアー故障の発生本数(エアー故障性)と、リムクッションゴム部材24のエッジ剥れ性(以下、エッジ剥れ性とする)とを評価した。
なお、エアー故障は、加硫後にタイヤの外観検査(目視、触感)を行い、リムクッションゴム部材24に残留エアーによる膨らみが発生している場合にエアー故障として判断した。エッジ剥れ性は、JATMA規定の仕様リム17.5×6.00、空気圧700kPa(その内、酸素圧は60%)で、最大荷重の140%をかけて速度45km/hでドラム耐久試験を行ない、20000km走行後に目視にてリムクッションゴム部材24の端部の剥れの有無を確認し、剥れの発生した部分の周長で評価した。なお、エッジ剥れ性は、比較例を100として指数化した。
(実施例1、比較例)
まず、リムクッションゴム部材24の第1距離hがタイヤ周方向に応じて変動しない場合(比較例)と、タイヤ周方向に応じて周期的な変動が有る場合(実施例1)と、について調べた。
実施例1のタイヤは、図1〜3に示す形態を採用した。このとき、第1距離hmaxをリムの直径Dで除した値を0.05、すなわちhmax/D=0.05に固定した。具体的には、hmax=25(mm)、a=5(mm)、l=150(mm)、D=445(mm)、T=1398(mm)である。比較例の第1距離hは一定の25(mm)である。
上記表1によると、第1距離hに対してタイヤ周方向に応じて周期的な変動がある場合の方が、第1距離hに変動がない場合よりも、エアー故障率を抑制する効果と、エッジ剥がれ性を抑制する効果とが顕著であることが判る。これにより、リムクッション部材24の第1距離hをタイヤ周方向に応じて変動させることにより、エアー故障率を抑制し、エッジ剥がれ性を抑制することができる。
(実施例1〜5)
実施例1〜5のタイヤは、図1〜3に示す形態を採用した。このとき、第1距離hに対してタイヤ周方向に応じて周期的な変動があるものとした。また、第1距離hmaxをリムの直径Dで除した値を0.05、すなわちhmax/D=0.05に固定した。表2中、T=1398(mm)、hmax=25(mm)である。また、D=445(mm)である。
上記表2によると、第1距離hがタイヤ周方向に応じて変動する際の周期lが、リムの周長Tの50分の1以上であってリムの周長Tの10分の1以下であり、かつ、両振幅aが第1距離hmaxの3分の1以上であって第1距離hmaxの3分の2以下である場合に、エアー故障およびエッジ剥れを抑制する効果が顕著であることが判る。これより、第1距離hがタイヤ周方向に応じて変動する際の周期lが、リムの周長Tの50分の1以上であってリムの周長Tの10分の1以下、かつ、両振幅aが第1距離hmaxの3分の1以上であって第1距離hmaxの3分の2以下であることが、エアー故障およびエッジ剥がれを抑制する点で、好ましい。
(実施例5,6)
実施例5,6のタイヤは、図1〜3に示す形態を採用した。このとき、第1距離hをタイヤ周方向に応じて周期的に変動させた。また、第1距離hがタイヤ周方向に応じて変動する際の周期lが、リムの周長Tの50分の1以上であってリムの周長Tの10分の1以下、かつ、両振幅aが第1距離hmaxの3分の1以上であって第1距離hの3分の2以下であるものとした。具体的に、実施例5はhmax=25(mm)、a=12(mm)、l=80(mm)、D=445(mm)、T=1398(mm)で、実施例6はhmax=55(mm)、a=12(mm)、l=80(mm)、D=445(mm)、T=1398(mm)である。
上記表3によると、第1距離hmaxをリムの直径Dで除した値が0.10以下である場合に、エッジ剥れを抑制する効果が顕著であることが判る。これより、第1距離hを直径Dで除した値が0.10以下であることが、エッジ剥れを抑制する点で、好ましい。
(実施例5,7,8)
実施例5,7,8のタイヤは、図1〜3に示す形態を採用した。このとき、第1距離hをタイヤ周方向に応じて周期的に変動させた。また、第1距離hmaxを直径Dで除した値を0.05、すなわちhmax/D=0.05に固定した。また、第1距離hがタイヤ周方向に応じて変動する際の周期lが、リムの周長Tの50分の1以上であってリムの周長Tの10分の1以下、かつ、両振幅a)が第1距離hmaxの3分の1以上であって第1距離hmaxの3分の2以下であるものとした。具体的には、hmax=25(mm)、D=445(mm)、l=80(mm)、T=1398(mm)、a=12(mm)とした。
下記表4は、タイヤ内表面内で、第1距離hが周期的に変動することにより凸部24bと凹部24cとが連続した形状を成しているリムクッションゴム部材24の端部の形状が、面取りされているか否かにより、エアー故障性およびエッジ剥がれ性の評価結果を示している。なお、ここに言う「面取り」とは、凸部24bおよび凹部24cを、2以上の角部により形成する、または、滑らかな曲線により形成することである。
上記表4によると、リムクッションゴム部材24の端部の凸部24bおよび凹部24cに面取りが施されている場合に、エアー故障およびエッジ剥れを抑制する効果が顕著であることが判る。特に、曲線面取りの場合の方が直線面取りの場合よりも有効であることが判る。これより、リムクッションゴム部材24の端部の凸部24bおよび凹部24cに面取りを施すことが、エアー故障およびエッジ剥れを抑制する点、で好ましい。
以上、本発明の空気入りタイヤについて説明したが、本発明の空気入りタイヤは上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしても良いのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
14 スチールカーカス部材
16 ビード部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
23 インナライナーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
25 主補強材
26 副補強材
X ビードトウ部

Claims (6)

  1. ビード部に配設され、リムフランジと接触するタイヤ外表面からビードトウ部を経由してタイヤ内表面に延びたリムクッションゴム部材を備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記ビードトウ部から、前記リムクッションゴム部材の端部まで、の第1距離がタイヤ周方向の位置に応じて変化をすることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1距離は、タイヤ周方向の位置に応じて所定の周期で変化をする、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1距離の最大値をhmax(mm)とし、装着されるリムの直径をD(mm)としたとき、hmax/Dは0.10以下となる、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記リムクッションゴム部材の前記所定の周期l(mm)は、前記リムの周長をT(mm)とし、前記第1距離hの最大値をhmaxとしたとき、
    T/50以上T/10以下であり、
    前記第1距離hの両振幅a(mm)は、1/3hmax以上2/3hmax以下である、
    請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記リムクッションゴム部材の端部は、前記タイヤ内表面内で、凸部と、凹部とが連続した形状を成し、
    少なくとも前記凸部の形状は、曲線により形成される、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記リムクッションゴム部材の端部は、前記タイヤ内表面内で、凸部と、凹部とが連続した形状を成し、
    少なくとも前記凸部の形状は、2以上の角部により形成される、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
JP2010150981A 2010-07-01 2010-07-01 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5573428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010150981A JP5573428B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010150981A JP5573428B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012011906A true JP2012011906A (ja) 2012-01-19
JP5573428B2 JP5573428B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=45598850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010150981A Expired - Fee Related JP5573428B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5573428B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106143000A (zh) * 2016-08-27 2016-11-23 厦门正新橡胶工业有限公司 免垫带充气轮胎

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06183223A (ja) * 1992-12-22 1994-07-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd チューブレスタイヤ
JP2009001108A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2009051418A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JP2009051415A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ、及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06183223A (ja) * 1992-12-22 1994-07-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd チューブレスタイヤ
JP2009001108A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2009051418A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JP2009051415A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ、及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106143000A (zh) * 2016-08-27 2016-11-23 厦门正新橡胶工业有限公司 免垫带充气轮胎
CN106143000B (zh) * 2016-08-27 2018-02-23 厦门正新橡胶工业有限公司 免垫带充气轮胎

Also Published As

Publication number Publication date
JP5573428B2 (ja) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101380875B (zh) 重载轮胎
JP2008155728A (ja) 空気入りタイヤ
JP2015145176A (ja) ランフラットラジアルタイヤ
JP6302297B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP6389426B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6411059B2 (ja) 乗用車用サイド補強型ランフラットラジアルタイヤ
JP2011088565A (ja) 空気入りタイヤ
WO2011105390A1 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP5573428B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5248294B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2018075942A (ja) 空気入りタイヤ
JP2000025413A (ja) 空気入りタイヤ
EP4331865A1 (en) Pneumatic tire
JP6241937B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009073369A (ja) 空気入りタイヤ
JP2010115964A (ja) 空気入りタイヤ
JP6147574B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2011148362A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007182123A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2006247931A (ja) ランフラットタイヤ及びその製造方法
JP6077837B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR20030042060A (ko) 비드내구성을 향상시킨 중하중용 래디알 타이어
EP3640060B1 (en) Pneumatic tire
JP5844113B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2011255804A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5573428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees