JP2012008085A - 耐震試験設備及び耐震試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験時の加振に起因する地震動の発生を抑制できる耐震試験設備を提供すること。
【解決手段】水16で満たされた容器10の内部に原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料15及び制御棒が収納され、その制御棒を模擬燃料15に挿入する制御棒駆動装置52が取り付けられた試験容器10と、試験容器10の周囲に設置された反力壁20と、反力壁20に固定され、試験容器10を水平方向に振動させる加振機30,31と、試験容器10が水平方向に沿って往復動可能に試験容器10を支持する荷重支持機構3,4及びリニアスライド機構11,12とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は原子力発電設備における原子炉で利用される制御棒や制御棒駆動装置等の耐震試験設備及び耐震試験方法に関する。
地震等による構造物の耐震安全性を評価することは様々な分野において要求されている。例えば、日本における原子力発電設備の振動試験に関する一連の基準等は、原子力発電設備の安全性と信頼性を確保する観点から、その設計・建設・運転などにおいて実現することが適切と考えられる技術及び技術的活動の仕様について定める日本電気協会電気技術指針(Japan Electric Association Guide(JEAG))によって詳細に定められている。そして、原子力機器に関する耐震設計技術については、「発電用原子炉施設に関する耐震設計指針」に適合するものとして「原子力発電所耐震設計技術指針追補版(JEAG4601-1991)」において規定されている。
上記指針(JEAG4601-1991)によれば、制御棒に関する地震時機能評価法が付属書4.4に明記されている。この評価法の基本的考え方は、「制御棒が地震時に要求される動的機能は、地震時に原子炉を確実に停止する為に炉心に挿入されることであり、そのためには地震時における制御棒の挿入性について評価する。」ことである。評価は解析的に行う場合と実験的に行うことが必要であり、実験的に制御棒の実証データを得るには耐震試験設備が必要になる。すなわち、地震時を想定して燃料集合体を加振機により加振して、その間に制御棒を挿入させて挿入に必要な時間を評価することにより、制御棒の挿入機能が維持されることを確認する耐震試験設備が必要となる。
この種の試験設備としては、水平方向及び垂直方向に加振が可能な振動台を備えるものがある(特開2001−235392号公報)。ところで、原子力発電設備の反応炉等は、地震が起きても周囲のコンクリート壁等と一体となって揺れるために回転モーメントが発生しない。しかし、上記の試験設備で振動台の上に試験体を載せて加振すると当該試験体に回転モーメントが作用してロッキング運動が発生するため、地震と同様な加振状況を再現することが難しい。特に、原子炉容器のような長尺構造物は、大きな回転モーメントが作用することになるため再現がさらに難しくなる。
このようなロッキング運動の発生抑制を図った試験設備としては、階段状の支持壁面に対して高さ方向の異なる位置に固定された4台の水平加振機を備えたものが開示されている(特開昭58−26241号公報)。この試験設備は、最も高い位置にある加振機によって試験容器(模擬原子炉容器)を吊り下げ支持しつつ4台全ての加振機を同一に作動させることで、試験容器を水平に加振しようと試みている。
特開2001−235392号公報 特開昭58−26241号公報
ところで、例えば、沸騰水型の原子力発電設備の原子炉容器を模擬した場合には、その試験容器の総重量は10トンを超える。そのため、上記の特許文献2(特開昭58−26241号公報)のように試験容器を加振機で吊り下げ支持した状態で加振すると、各加振機は試験容器の荷重に起因した大きな曲げ荷重を受けることになり、加振機としての機能が損なわれて水平方向に試験容器を好適に加振できないおそれがある。
本発明の目的は、実際の地震に近い状態で試験容器を好適に加振できる耐震試験設備及び耐震試験方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、液体で満たされた容器内部に原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料及び制御棒が収納され、該制御棒を前記模擬燃料に挿入する制御棒駆動装置が取り付けられた試験容器と、該試験容器の周囲に設置された反力壁と、該反力壁に固定され、前記試験容器を一の方向に振動させる加振機と、前記試験容器が前記一の方向に沿って往復動可能に前記試験容器を支持する支持手段とを備えるものとする。
本発明によれば、試験容器を一の方向に加振するときに加振機が負担する試験容器の鉛直荷重が低減するので、実際の地震に近い状態で試験容器を好適に加振することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る耐震試験設備の全体概略図。 図1中のII-II断面における断面図。 図1中における試験容器10付近の拡大図。 図3中のIV-IV断面における断面図。 図3中のV-V断面における断面図。 図5中のVI方向から荷重支持機構3及びリニアスライド機構11を見た図。 図6中のVII-VII断面における断面図。 本発明の第1の実施の形態におけるリニアスライド機構11の斜視図。 図3中のIX-IX断面における断面図。 図1の耐震試験設備における埋め金22の位置を示す図。 本発明の第1の実施の形態における油圧制御装置60の概要図。 本発明の第1の実施の形態における試験容器10の周辺設備を示す図。 本発明の第1の実施の形態における試験容器10を上部格子板86の近傍で切断したときの断面図。 本発明の第1の実施の形態における試験容器10を炉心支持板14の近傍で切断したときの断面図。 本発明の第1の実施の形態における制御棒駆動装置52の断面図。 ミスアライメント設定時の内部構造物の芯ズレ状況の概略を試験容器10の中心軸87に沿って示した図。 本発明の第2の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図。 本発明の第3の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図。 本発明の第4の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る耐震試験設備の全体概略図であり、図2は図1中のII-II断面における断面図である。これらの図に示す耐震試験設備は、試験容器10と、基礎51と、免震装置40と、反力壁20と、加振機30,31と、制御装置60を備えている。この耐震試験設備は、実物大相当の模擬燃料とその燃焼状態を制御する制御棒を有する試験容器の耐震性能を評価するものであり、沸騰水型の原子炉を主対象としている。
試験容器10の内部には原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料15(図4参照)と、その模擬燃料15間に挿入される制御棒(図示せず)が収納されている。模擬燃料15はそれぞれ図示しないチャンネルボックス(燃料容器)に囲まれており、本実施の形態の試験容器10には4体(1セル分)の模擬燃料15が装荷されている。試験容器10は、チャンネルボックスを介して模擬燃料15の上部をサポートする上部格子板86(図16参照)と、上部格子板86の下方に間隔を介して設置され模擬燃料15が載置される炉心支持板14(図17参照)を備えている。この上部格子板86及び炉心支持板14の位置は、試験容器10が模擬する原子炉に合わせて設定されている。また、試験容器10内は実際の原子炉と同じ環境を再現するために水(液体)16(図4参照)で満たされている。このように試験容器10内を水16で充満させると、加振機30,31で試験容器10を加振した場合に模擬燃料15は間接的に加振されることとなる。模擬燃料15は試験容器10内部に固定されず支承されている状態なので、加振の様子はそれ自身が有する固有値で振動し、所謂「慣性加振」状況となる。また、試験容器10の下部には、当該制御棒を模擬燃料15間に挿入するための制御棒駆動装置52が取り付けられている。試験容器10は、種々の炉型に対応した模擬燃料、制御棒及び制御棒駆動装置を組み込めるように設計されている。さらに、制御棒の全長は炉型に応じて異なっているため、これに応じて試験容器10の高さ(軸方向の長さ)も変更する必要がある。そこで、本実施の形態の試験容器10の上部には試験容器10の高さを調整するための調整用ピース9が取り付けられている。また、試験容器10には、その内部(模擬燃料、制御棒など)の観測や計測用のセンサ取り付けのための観測窓(図示せず)が複数個設けられている。
基礎51は、鉄筋コンクリートで形成されており、地盤56における岩盤面上に設置されている。また、基礎51はその上端面が地表レベル55より下に位置するように建設されている。基礎51内には、試験ピット50の下部と、油圧源室71が形成されている。試験ピット50は、試験容器10を収納するために鉛直方向に広がった空間であり、基礎51と反力壁20によって主に形成されている。基礎51によって形成された試験ピット50の下部は、主に制御棒駆動装置52が収納される。油圧源室71は、加振装置30,31の油圧源である油圧ポンプ70が収納される空間である。
反力壁20は加振機30,31で試験容器10を加振したときの反力を受ける壁であり、基礎51の上方において試験容器10を周方向から取り囲んでいる。反力壁20の内周面は試験ピット50の上部を形成している。反力壁20は、基礎51の上面に設置された複数の免震装置40を介して支持されており、基礎51と間隔を介して設置されている。すなわち、反力壁20は、基礎51に対して浮基礎状態に配置されている。
反力壁20の質量は、加振機30,31を利用して地震時に発生する力を発生できるように、全加振機30,31の加振能力の総和の数十倍以上に設定されている。例えば、加振機30,31の加振能力の総和が500kNの場合に、反力壁20の質量を当該加振能力の総和の20倍以上に設定するときには、反力壁20の質量は1000kN以上に設定されていることになる。
また、反力壁20の内壁面の1つには略鉛直方向に延びる1組の支持部材5a,5bが吊り下げ支持されている。また、この支持部材5a,5bが吊り下げられた壁面と対向する壁面には、当該支持部材5a,5b(後の図5等参照)と対向しかつ略鉛直方向に延びる1組の支持部材6a,6b(後の図6等参照)が吊り下げ支持されている。そして、支持部材5a及び支持部材6aの間と、支持部材5b及び支持部材6bの間とには、試験容器10を介して互いに向かい合わせに配置された2組の梁部材である梁部材7a,7b(図5等参照)と梁部材8a,8b(図6等参照)が架け渡されている。以下においては、これら2組の梁部材のうち上方に位置する1組を第1梁部材7a,7bと称することがあり、下方に位置する1組を第2梁部材8a,8bと称することがある。
第1梁部材7a,7bは、リニアスライド機構11及び荷重支持機構3(後述)を介して試験容器10を支持している。第2梁部材8a,8bは、リニアスライド機構12及び荷重支持機構4(後述)を介して試験容器10を支持している。
免震装置40は、基礎51上に設定されており、加振機30,31で試験容器10を加振したときの反力(振動)を反力壁20から基礎51に伝播させることなく吸収する。免震装置40としては、ビルや橋梁支承の免震に適用されている一般的なものが利用可能であり、例えば、天然ゴムが主成分の弾性体と鋼板とを交互に複数枚重ね合わせ、その軸直角断面の形状を円形とした免震積層ダンパーを利用すると良い。ところで、本実施の形態における反力壁20は、試験容器10を取り囲む4つの面を有しており、その底面における4隅にそれぞれ免震装置40が設置されている。図1及び図2には4つの免震装置のうちの3つ(40a,40b,40c)が示されている。なお、以下では、各免震装置40a,40b,40cの区別が必要無いときには添字(a,b,c)を省略するものとする(他の構成の添字についても同様とする)。
図3は図1中における試験容器10付近の拡大図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する(後の図も同様とする)。この図に示すように、加振機30,31は、試験容器10を振動させるためのもので、反力壁20に固定されている。本実施の形態の加振機30,31は、図3に示すように、試験容器10の軸方向(すなわち鉛直方向)における異なる位置に設置されている。以下においては、2台の加振機30,31のうち上方にあるものを上部加振機30と称することがあり、下方にあるものを下部加振機31と称することがある。
図4は図3中のIV-IV断面における断面図である。この図に示すように、上部加振機30は略水平方向に伸縮するピストン37を有している。ピストン37は、油圧配管72を介して油圧源室71内の油圧ポンプ70と接続されており、その油圧ポンプ70から供給される油圧によって一の方向に伸縮される。本実施の形態のピストン37は試験容器10の軸方向と直交する略水平方向に伸縮するように固定されている。油圧ポンプ70からピストン37に供給される油圧は油圧制御装置60によって制御されている。ピストン37の先端にはアーム36が連結されている。アーム36は試験容器10の側面を3方から取り囲むように略U字型に形成されている。アーム36と試験容器10の間には、互いの中心軸が一致する軸(支持ピン)17a,17bが架け渡されており、軸17a,17bは試験容器10を回動可能に支持している。なお、軸17を介して試験容器10を回動可能に支持した目的は、主に、試験容器10や加振機30の組立て性の向上を図ることにあり、本実施の形態では試験中に試験容器10を軸17周りに積極的に回動させることはしない(後述の軸18,19についても同様である)。
図5は図3中のV-V断面における断面図である。この図に示すように、下部加振機31は略水平方向に伸縮するピストン38を有している。ピストン38は、油圧配管72を介して油圧源室71内の油圧ポンプ70と接続されており、その油圧ポンプ70から供給される油圧によって一の方向に伸縮される。本実施の形態のピストン38は、ピストン37と同様に、試験容器10の軸方向と直交する略水平方向に伸縮するように固定されている。油圧ポンプ70からピストン38に供給される油圧は油圧制御装置60によって制御されており、ピストン38の先端には荷重支持機構3が連結されている。
荷重支持機構3は、その下方に設置された荷重支持機構4(後述)とともに試験容器10の鉛直荷重を支持するものであり、アーム39と、互いの中心軸が一致する軸(支持ピン)18a,18bを備えている。アーム39は試験容器10の側面を3方から取り囲むように略U字型に形成されており、アーム39にはピストン38の先端が接続されている。また、アーム39は、リニアスライド機構11を介して第1梁部材7a,7bに支持されている。軸18a,18bは、アーム39と試験容器10の間に架け渡されており、試験容器10を回動可能に支持している。
図6は図5中のVI方向から荷重支持機構3及びリニアスライド機構11を見た図であり、図7は図6中のVII-VII断面における断面図であり、図8は本発明の第1の実施の形態におけるリニアスライド機構11の斜視図である。
これらの図に示すように、リニアスライド機構11は、試験容器10が加振機30,31の加振方向に沿って往復動可能に荷重支持機構3を支持するもので、直線状のレール42a,42bと、スライド部材44a,44bを備えている。レール42a,42bは、それぞれ、第1梁部材7a,7bの上面に、ピストン37,38の伸縮方向(すなわち、加振機30,31の加振方向)と略平行に配置されている。スライド部材44a,44bは、図6に示すように、レール42a,42bと嵌合する凹状の断面形状を有しており、アーム39の下面に取り付けられている。スライド部材44a,44bとレール42a,42bとの間には転がり軸受(図示せず)が設けられており、スライド部材44a,44bは加振機30,31からの加振に応じてレール42a,42b上を滑動する。これにより荷重支持機構3は、加振機30,31に加振されると、レール42a,42b上を円滑に往復動することができる。
図7及び図8に示すように、荷重支持機構3と試験容器10の間には、リニアスライド機構11を保護するための破断ピン48が架け渡されている。本実施の形態では、破断ピン48は、軸18bのボス部に取り付けられており、軸18を中心に回動しないように試験容器10の姿勢を保持している。2台の加振機30,31によって試験容器10が同位相及び同周波数で加振されている場合(すなわち水平方向に振動している場合)に何らかの不都合(例えば、油圧制御装置60の不具合)によって2台の加振機30,31に位相差が生じると、回転モーメントによって試験容器10が軸18周りに回動して、破断ピン48に剪断力が作用する。破断ピン48は、このような場合にリニアスライド機構11に過大なモーメント荷重が作用しないように、ピン48に作用する剪断力(回転モーメント)が設定した値を超えると破断するように設計されている。この結果、加振機30,31の異常作動時には、試験容器10がある一定の傾斜角になると破断ピン48が剪断破壊するため、リニアスライド機構11に過大なモーメント荷重が作用することを防止でき、リニアスライド機構11の健全性を確保することができる。また、上記の場合には、試験容器10にも異常な反力が作用して損傷するおそれがあるが、上記の破断ピン48を備えたことにより、試験容器10の健全性を確保でき、ひいては試験設備全体の健全性を確保することができる。
図9は図3中のIX-IX断面における断面図である。この図に示すように、試験容器10は、荷重支持機構4及びリニアスライド機構12を介して第2梁部材8a,8bに支持されている。
荷重支持機構4は、荷重支持機構3とともに試験容器10の鉛直荷重を支持するものであり、互いの中心軸が一致する軸(支持ピン)19a,19bと、これら軸19a,19bを支持する軸受46a,46bを備えている。軸受46a,46bは、試験容器10に取り付けられた軸19a,19bを支持するもので、試験容器10を回動可能に支持している。軸受46a,46bは、リニアスライド機構12を介して第2梁部材8a,8bに支持されている。
リニアスライド機構12は、試験容器10が加振機30,31の加振方向に沿って往復動可能に荷重支持機構4を支持するもので、直線状のレール43a,43bと、軸受46a,46bの下面にそれぞれ取り付けられたスライド部材(図示せず)を備えている。レール43a,43bは、それぞれ、第2梁部材8a,8bの上面に、ピストン37,38の伸縮方向(すなわち、加振機30,31の加振方向)と略平行に配置されている。軸受46a,46bの下面にそれぞれ取り付けられたスライド部材は、図6に示したスライド部材44a,44bと同様に、レール43a,43bと嵌合する凹状の断面形状を有しており、加振機30,31からの加振に応じてレール43a,43b上を滑動する。
ところで、加振機30,31は、それぞれ、プレート24,25(図3参照)を介して反力壁20に固定されている。各プレート24,25には、加振機30,31を固定可能なボルト孔(図示せず)が複数設けられており、加振機30,31をボルト止めするボルト孔を変更することで加振機30,31の位置が調節可能になっている。また。プレート24,25は反力壁20に埋め込まれた埋め金22を介して反力壁20に固定されている。図10は図1の耐震試験設備における埋め金22の位置を示す図であり、埋め金22はこの図に示すように反力壁20の壁面上の異なる位置に複数設けられている(図中の小さな四角形で示したものが埋め金22である。)。加振機30,31の位置を調節する場合においてプレート24,25の位置を変更する必要があるときには、プレート24,25を固定する埋め金22を適宜変更すれば良い。このように本実施の形態におけるプレート24,25及び埋め金22は、加振機30,31の位置調節機構として機能する。
ここで、図3に示すように、試験容器10の鉛直方向における重心位置をG10とし、加振機30,31の鉛直方向における加振重心位置をG30とし、反力壁20の鉛直方向における重心位置をG20とすると、各加振機30,31の位置は上記3つの重心位置G10,G30,G20が同一点に近づくように調節することが好ましい。このようにすると、最も小さな力で効率的に試験容器10を加振することが可能となるため、試験設備全体を小型化することができるからである。なお、2つの加振機30,31の加振能力が異なる場合には、各加振機30,31から加振重心G30までの距離D30,D31を考慮して各加振機30,31の設置位置を調節すれば良い。さらに、図3では各重心位置G10,G30,G20をずらして表記したが、これは各重心位置G10,G30,G20の概ねの位置関係を説明するためのものに過ぎず、本実施の形態では各重心位置G10,G30,G20をほとんど一致させることができる。
さらに、実際の原子炉が地震を受ける状況を可能な限り再現して試験設備の能力を高める観点からは、上部加振機30は、試験容器10が模擬する原子炉において上部格子板86が設置される位置に固定することが好ましく、下部加振機31は、試験容器10が模擬する原子炉において炉心支持板14が設置される位置に固定することが好ましい。これは、実施の原子炉が地震を受けたときには、地震時の外力は炉心支持板14と上部格子板86を介して入力されるからである。なお、このように加振機30,31の位置は模擬する原子炉に合わせて決定されるので、加振機30,31の取り付け時の制約を可能な限り少なくする観点からは、反力壁20における加振機30,31が固定される面は平坦にすることが好ましい。
油圧制御装置60は、処理装置(例えばCPU)と記憶装置を備えたコンピュータであり、油圧ポンプ70から各加振機30,31のピストン37,38に供給する油圧を制御する。図11は本発明の第1の実施の形態における油圧制御装置60の概要図であり、ここでは簡略して加振機30の駆動について説明する。
加振機30は高速応答するサーボ弁68を有している。このサーボ弁68をサーボ制御装置67で制御することにより、油圧ポンプ(油圧源)70から送油される高圧油がピストン38の左右に振り分けられてピストン38が往復運動する。すなわち、2つの加振機30,31によって同じ位相、同じ周波数及び同じ方向で試験容器10を同時に加振すれば、軸17,18,19を介して試験容器10を回動させることなく水平方向に加振することができる(複数点同時平行加振)。ここで、2つの加振機30,31を同じ位相、同じ周波数で、同一方向に作動させると言っても、試験容器10と加振機30,31とはアーム36,39などを介して連結しており、種々の連結部にはガタがあるため、厳密に同位相、同方向で運動させることは非常に難しい。したがって、ここでは、機械構成部品特有となる隙間部の運動のバラツキは許容するものとする。
また、試験容器10内部の試験片(例えば模擬燃料16やこれらを囲むチャンネルボックス)には、変位検出器62及び加速度検出器64が取り付けられている。また、加振機30のピストン38及びアーム39には変位検出器61及び加速度検出器63が取り付けられている。これら検出器61〜64からの信号をフィードバック量として加振制御装置66に入力することで、所望の条件で加振機30を加振させることができる。すなわち、加振機30を変位制御することで正弦波で試験容器10を加振させたり、加速度制御することでランダム波で加振させたり、実際の地震波の記録データに基づいて発生させた地震波で加振させたりすることができるので、種々の加振時の動的応答挙動を評価することができる。
さらに、本実施の形態の油圧制御装置60は、加振の手順書となるマスターテーブル作成装置65を備えており、必要な加振条件を手短に実現できる特徴がある。ここでマスターテーブルとは、試験体の変位量と周波数のセットをあらかじめ制御装置60内のメモリ領域にマッピングして作成しておくもので、試験時には油圧制御装置60によって自動的に変位量と周波数の好適な組み合わせが選択されるようになっている。このため、1回の試験を短時間でしかも合理的に実施できる。試験では、試験体を対象として各種加振時の構造強度評価や耐震強度評価は当然ながら、模擬燃料15、制御棒駆動装置52そして、制御棒を組込むことによって、加振時おける制御棒の動的な挿入動作も模擬できる。そして、地震時を想定した時に制御棒の動的挙動や制御棒の挿入量と挿入時間の関係なども正確に把握することができる。なお、制御棒の位置検出は、位置検出器を別途設置して検出するようにしても良いが、制御棒駆動装置52によって明らかになるように設定されているので、特に検出器を設置しなくても問題ない。
図12は本発明の第1の実施の形態における試験容器10の周辺設備を示す図である。本実施の形態に係る試験設備は、試験前の種々の準備作業や試験時における監視・観測体制を取れるように十分配慮してある。試験設備は原子力発電設備の実寸大の試験体を対象に考えているためその外寸も大きくなる。階段80は、試験作業者などが地表55から試験設備にアクセスするためのものであり、浮き基礎である反力壁20に固定して設けられている。また、基礎51及び反力壁20によって形成される試験ピット50は、非常に深いので、試験作業者などが設備内や試験容器10の周りを歩く場合に高所作業となることが多い。そこで、試験ピット50内のあらゆる所には、設備上の安全性を確保するために手摺り81が設置されており、試験作業者などが試験容器10の周りに安全に近づくことが可能になっている。また、試験ピット50内には、試験作業者などが自由に作業できることに便宜を図って、鉛直方向に間隔を介して設置された複数の作業床83が設けられており、その複数の作業床83間には、作業床83間を移動するための階段82が架け渡されている。また、これら作業床83や階段82は、試験容器10が加振されたときに隣接設備と接触しないように、当該隣接設備との間に隙間が形成されるように配置することが好ましく、必要に応じて浮き基礎となる反力壁20に固定しても良い。なお、試験容器10の大きさに応じて、各作業床83の高さ等を変更する必要が生じたときは、図10に示した埋め金22を利用して作業床83の設置高さを調節することができる。また、試験ピット内における試験容器10の周囲には、試験容器10、模擬燃料15及び制御棒等の振動状況を観測するための観測設備が適宜設置されている。さらに、本実施の形態では、試験容器10の一部を地上に位置させ、その他の部分は地下に収納しているので、試験設備の外観をコンパクトにすることができる。
ところで、実際の原子力発電設備における炉心の温度は数百度になる。このため、炉心の容器は半径方向に熱膨張が発生する。一方、実際の容器に収納されるチャンネルボックス(燃料容器)等の内部構造物は、炉心中心に配置されるものからその外周部に配置されるものまで様々存在する。したがって、これらは炉心の外周部に配置されるものほど反応炉(炉心)の熱膨張によって変形する。そのため、運転時の原子炉の状態を試験容器10で模擬するためには、半径方向に熱膨張量相当分のオフセットを考慮した各内部構造物のミスアライメントを設定することが要求される。そこで、本実施の形態では、試験容器10の中心軸87から上部格子板86の中心88までの距離(芯ズレ量)と、試験容器10の中心軸87から炉心支持板14の中心92までの距離と、試験容器10の中心軸87から制御棒駆動装置52のハウジングの中心98までの距離を変更可能に設けてある。以下、これについて図面を用いて説明する。
図13は本発明の第1の実施の形態における試験容器10を上部格子板86の近傍で切断したときの断面図である。この図に示す上部格子板サポート84は、上部格子板86を固定するものであり、上部格子板サポート84を試験容器10の内部に固定するときに用いられる複数の取り付け穴85を備えている。各取り付け穴85の位置は、模擬対象の原子炉を運転したときの上部格子板の位置で発生する熱膨張量に相当する距離だけ、上部格子板86の中心88が試験容器10の中心軸87からずれるように設定されている。これにより、取り付け穴85を介して上部格子板サポート84を固定すれば、試験容器10の上部格子板86について原子炉運転中に発生する熱膨張相当量のミスアライメントを設定することができる。なお、常温時の原子炉内を模擬するために、上部格子板サポート84は、他の取り付け穴等を介して容器10内に固定されることで、上部格子板86の中心88と中心軸87が一致するように上部格子板86を固定することも可能となっている。
図14は本発明の第1の実施の形態における試験容器10を炉心支持板14の近傍で切断したときの断面図である。この図に示す炉心支持板14は、炉心支持板14を試験容器10の内部に固定するときに用いられる複数の取り付け穴91を備えている。各取り付け穴91の位置は、上部格子板サポート84の取り付け穴85と同様に、模擬対象の原子炉を運転したときの炉心支持板の位置で発生する熱膨張量に相当する距離だけ、炉心支持板14の中心92が試験容器10の中心軸87からずれるように設定されている。これにより、取り付け穴91を介して炉心支持板14を固定すれば、試験容器10の炉心支持板14について原子炉運転中に発生する熱膨張相当量のミスアライメントを設定することができる。なお、常温時の原子炉内を模擬するために、炉心支持板14は、他の取り付け穴等を介して容器10内に固定されることで、炉心支持板14の中心92と中心軸87が一致するように固定されることも可能となっている。
図15は本発明の第1の実施の形態における制御棒駆動装置52の断面図である。この図に示す制御棒駆動装置52のハウジング97の周囲には、ガイドパイプ95が設けられている。ガイドパイプ95の中心は、試験容器10の中心軸87と同軸上に固定されている。ガイドパイプ95には4つのボルト孔が設けられており、その各ボルト孔にはアジャスタボルト96が挿入されている。各アジャスタボルト96の先端は制御棒駆動装置52のハウジング97に接触しており、各アジャスタボルト96のねじ込み量を調節することで、ハウジング97の中心98の位置を任意に調節することができる。すなわち、これらは制御棒駆動装置52のハウジング97のミスアライメント機構として機能する。
図15に示した例では、4本のアジャスタボルト96のうち、相対する一対のアジャスタボルト96の位置を調整することにより、図15上の縦方向(Y方向)にハウジング97を移動させており、ハウジング97の中心98を試験容器10の中心軸87からずらしている。なお、本実施の形態では、Y方向に設定したオフセット量を長期間維持するために、ロックナットをガイドパイプ95の表面に固定させている。一方、図15上の横方向(X方向)にハウジング97がずれるのを防止するために、横方向に配置した一対のアジャスタボルト96については芯ズレを設定することなく固定させている。なお、ハウジング97の外径は比較的小さいため、図15の例では、X方向に配置したアジャスタボルト96の先端部にはアジャスタボルト96よりも径の大きい止ピン99を取り付けることで、有効な固定力がハウジング97に作用するようにしてある。
本実施の形態では、上記のようなミスアライメント設定手段を設けたことにより、試験容器10の内部構造物の芯を任意に設定可能としている。図16はミスアライメント設定時の内部構造物の芯ズレ状況の概略を試験容器10の軸線に沿って示した図である。この図において、1点鎖線は試験容器10の中心軸87を表しており、86aは上部格子板86の位置を表しており、14aは炉心支持板14の位置を表しており、97aは制御棒駆動装置52のハウジング97の位置を表している。このとき、上部格子板86の芯ズレ量は符号88で表され、支持板14の芯ズレ量は符号92で表され、ハウジング97の芯ズレ量は符号98で表される。そして、試験容器10内の模擬燃料15は、この心ズレに従って矯正されて配置されることになるので、この時の模擬燃料15の芯ズレは100で示した線状のようになる。
制御棒は97aの下部から挿入されるが、制御棒は自立しているため、その芯は試験容器の中心軸87と同じ位置になる。したがって、制御棒が挿入されるときは、模擬燃料15との間で接触摩擦力を生じながら上部に進むことになる。この結果、運転時における原子炉を模擬することができるので、実在の原子炉における制御棒の挿入性能をより正確に評価することができる。
ところで、例えば、沸騰水型の原子力発電設備の原子炉容器を模擬した場合には、その試験容器の総重量は10トンを超える。そのため、上記の特許文献2(特開昭58−26241号公報)のように試験容器を加振機で吊り下げ支持した状態で加振すると、各加振機は試験容器の荷重に起因した大きな曲げ荷重を受けることになり、加振機としての機能が損なわれて水平方向に試験容器を好適に加振できないおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係る試験設備は、上記で説明したように、試験容器10を一の方向(略水平方向)に振動させる加振機30,31と、試験容器10が当該一の方向に沿って往復動可能に試験容器10を支持する支持手段(荷重支持機構3,4及びリニアスライド機構11,12)を備えている。このように構成された試験設備において、荷重支持機構3,4及びリニアスライド機構11,12を介して試験容器10を支持することで加振機30,31によって試験容器10を同じ方向に振動させると、試験容器10を加振するときに加振機30,31が負担する試験容器10の鉛直荷重が低減するので、試験容器10を水平方向に円滑に加振できる。これにより、実際の原子炉で地震が発生したときと同じような環境を再現できるので、より現実に近い耐震試験を実施することができる。さらに、本実施の形態では、試験容器10内に液体を充満させ、慣性力を利用して模擬燃料15を間接的に加振する点についても実際の環境の再現に努めており、さらに正確な耐震試験が実施できるようになっている。
また、例えば、上記の特許文献2に開示されている技術において試験容器に所定の加振変位を与える場合には、各加振機も同様の変位で駆動させる必要があり、その加振力の反力は同じ大きさで支持壁に入力される。そのため、上記技術では、加振機が固定された支持壁から周囲の地盤に振動が伝播して、大きな地振動が発生する恐れがある。これにより、例えば、当該試験設備の近隣に建設できる施設が限られてしまい、試験設備周辺の敷地の有効活用ができなくなる場合がある(例えば、精密加工設備を備えた施設を建設することは難しくなる)。
これに対して、本実施の形態に係る試験設備は、加振機30,31が固定されている反力壁20を免震装置40を介して支持している。このように構成した耐震試験設備において試験容器10を加振すると、加振機30,31の加振動作によって反力壁20に作用した加振荷重を、基礎51に伝播させる前に免震装置40で吸収することができる。これにより、加振機30,31の振動が基礎51に伝播することが抑制できるので、試験時の加振に起因する地震動の発生を抑制することができる。すなわち、試験設備の近隣に地震動が伝播することが抑制できるので、試験設備の近隣に建設できる施設が限られるようなことが避けられるので、試験設備の近隣にある敷地を有効活用することができる。
図17は本発明の第2の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図である。本実施の形態は、試験容器10が小さい場合に有効なものであり、1台の加振機30で試験容器10を加振する点で第1の実施の形態と異なっている。反力壁20は、第1の実施の形態と同様に免震装置40を介して基礎51上に支持されている。また、鉛直方向における加振機30の位置(すなわち、加振機30の加振重心位置)は、鉛直方向における試験容器10の重心位置と反力壁20の重心位置にほぼ一致するように設定されている。さらに、試験容器10は第1の実施の形態と同様に荷重支持機構3,4及びリニアスライド機構11,12を介して支持されている。
このように耐震試験設備を構成しても、荷重支持機構3,4及びリニアスライド機構11,12を利用することで試験容器10を水平方向に容易に加振することができるので、実際の原子炉で地震が発生したときと同じ環境を再現することができる。また、免震装置40を介して反力壁20を支持することで、加振機30の振動が基礎51に伝播することが抑制できるので、試験時の加振に起因する地震動の発生を抑制することができる。特に、本実施の形態では、利用する加振機が1台なので、第1の実施の形態よりも油圧ポンプ70の台数を低減することができる。さらに、油圧ポンプ70の台数低減にともなって、油圧制御装置60も簡略化することができる。
図18は本発明の第3の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図である。本実施の形態は、試験容器10を鉛直方向に吊り下げ支持している点で第1の実施の形態と異なっている。本実施の形態における試験容器10は、荷重支持機構4A及びリニアスライド機構12Aを介して反力壁20(試験ピット50)の天井58に吊り下げ支持されている。荷重支持機構4Aは、第1の実施の形態における荷重支持機構4の上下を反転させたものに相当し、互いの中心軸が一致する2つの軸(図示せず)を介して試験容器10を回動可能に支持している。リニアスライド機構12Aは、第1の実施の形態におけるリニアスライド機構12の上下を反転させたものに相当し、荷重支持機構4Aの上面に取り付けられたスライド部材(図示せず)と、天井58に固定されたレール(図示せず)を備えている。荷重支持機構4Aは、スライド部材(図示せず)を介してレールに嵌合されており、試験容器10が加振機30,31の加振方向に沿って往復動可能に荷重支持機構4Aを支持している。
このように試験設備を構成しても、荷重支持機構4A及びリニアスライド機構12Aを利用することで試験容器10を水平方向に容易に加振することができるので、実際の原子炉で地震が発生したときと同じ環境を再現することができる。また、免震装置40を介して反力壁20を支持することで、加振機30,31の振動が基礎51に伝播することが抑制できるので、試験時の加振に起因する地震動の発生を抑制することができる。特に、本実施の形態では、試験容器10を吊り下げ支持する加圧水型の原子炉の耐震試験を行う場合に好適な設備となる。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態のように試験ピット50の下部に制御棒駆動装置のためのスペースを設ける必要がなくなるので、地下深くまで掘って試験設備を建設する必要もなくなる。
図19は本発明の第4の実施の形態に係る耐震試験設備の概略図である。本実施の形態は、試験容器10が揺動可能に支持されている点で第1の実施の形態と異なっている。試験容器10は、地表レベル55に設けた支持装置26を介して支持されている。支持装置26は、水平面と略平行に固定された軸27を介して、試験容器10を揺動可能に支持している。反力壁20は、その底面の4隅を免震装置40に支持されており、その免震装置40によって基礎51と間隔を介して設置されている。加振機30Aは、支持装置26の軸27の中心と異なる位置から試験容器10を加振できるように反力壁20に固定されている。すなわち、本実施の形態における試験容器10は、支持装置26の軸27を中心とするロッキング状態で加振機30Aによって加振される。これにより試験容器10内部における模擬燃料15は間接的に慣性加振されるので共振状態で図面上左右に振動する。このように試験設備を構成しても、加振機30Aの振動が基礎51に伝播することが抑制できるので、試験時の加振に起因する地震動の発生を抑制することができる。
なお、上記の各実施の形態では、試験容器10の軸方向が鉛直方向と平行になるように試験容器10の姿勢を保持しながら振動させる場合について説明したが、試験容器10の軸方向が水平方向と平行になるように試験容器10の姿勢を保持しながら振動させても同様の効果が得られる。また、上記の各実施の形態では加振機の台数が1台又は2台の場合について説明したが、試験容器10の長さや構造等に応じて加振機の台数を3台以上とすることは、もちろん可能である。さらに、試験容器10を組み換えること等で沸騰水型原子炉や加圧水型原子炉等のあらゆる炉型について地震時における制御棒の挿入性あるいはその動特性を評価することができるので、JEACやJEAGに示された耐震設計指針に十分対応することができる。
3,4…荷重支持機構、5a,5b…支持部材、7a,7b…第1梁部材、8a,8b…第2梁部材、10…試験容器、11,12…リニアスライド機構、14…炉心支持板、15…模擬燃料、20…反力壁、26…支持装置、27…軸、30,31…加振機、36,39…アーム、37,38…ピストン、44a,44b…スライド部材、46a,46b…軸受、50…試験ピット、51…基礎、52…制御棒駆動装置、56…地盤、58…天井、60…油圧制御装置、82…階段、83…作業床、86…上部格子板、87…試験容器の中心軸、88…上部格子板の中心、98…炉心支持板の中心、G10…試験容器の重心位置、G20…反力壁の重心位置、G30…加振機30,31の加振重心位置

Claims (14)

  1. 液体で満たされた容器内部に原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料及び制御棒が収納され、該制御棒を前記模擬燃料に挿入する制御棒駆動装置が取り付けられた試験容器と、
    該試験容器の周囲に設置された反力壁と、
    該反力壁に固定され、前記試験容器を一の方向に振動させる加振機と、
    前記試験容器が前記一の方向に沿って往復動可能に前記試験容器を支持する支持手段とを備えることを特徴とする耐震試験設備。
  2. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記加振機は、前記試験容器を水平方向に加振するものであり、
    前記支持手段は、前記試験容器の鉛直荷重を支持する荷重支持機構、及び、前記試験容器が前記水平方向に沿って往復動可能に前記荷重支持機構を支持するリニアスライド機構を備えることを特徴とする耐震試験設備。
  3. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記加振機は、前記試験容器の軸方向における異なる位置に複数設置されており、
    前記支持手段は、前記複数の加振機のいずれか1つが前記試験容器を加振したときに前記試験容器が回動するように、前記試験容器を軸を介して支持しており、
    前記支持手段と前記試験容器の間に架け渡され、前記試験容器が前記軸を中心に回動したときに破断するピンをさらに備えることを特徴とする耐震試験設備。
  4. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記加振機は、前記加振機の位置を調節する位置調節機構を介して前記反力壁に固定されていることを特徴とする耐震試験設備。
  5. 請求項4に記載の耐震試験設備において、
    前記加振機の位置は、該加振機による前記試験容器への加振重心位置が、前記試験容器の重心位置及び前記反力壁の重心位置に近づくように調節されていることを特徴とする耐震試験設備。
  6. 請求項4に記載の耐震試験設備において、
    前記反力壁における前記加振機が固定される面は平坦であることを特徴とする耐震試験設備。
  7. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記加振機が正弦波、ランダム波又は地震波で前記試験容器を加振するように、前記加振機の駆動を制御する制御装置をさらに備えることを特徴とする耐震試験設備。
  8. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記基礎及び前記反力壁によって形成される試験ピット内に設置され、前記試験容器、前記模擬燃料及び前記制御棒の振動状況を観測するための観測設備と、
    前記基礎及び前記反力壁によって形成される試験ピット内に鉛直方向に間隔を介して設置された複数の作業床と、
    該複数の作業床間に架け渡された階段とをさらに備えることを特徴とする耐震試験設備。
  9. 請求項1に記載の耐震試験設備において、
    前記試験容器は、前記模擬燃料をサポートする上部格子板と、前記模擬燃料を支持する炉心支持板を備え、
    前記試験容器の中心軸から前記上部格子板の中心までの距離、当該中心軸から前記炉心支持板の中心までの距離、及び当該中心軸から前記制御棒駆動装置のハウジングの中心までの距離は、それぞれ変更可能であることを特徴とする耐震試験設備。
  10. 液体で満たされた容器内部に原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料及び制御棒が収納され、該制御棒を前記模擬燃料に挿入する制御棒駆動装置が取り付けられた試験容器と、
    該試験容器の周囲に設置された反力壁と、
    該反力壁における軸方向の異なる位置に固定され、前記試験容器を一の方向に振動させる2つの加振機と、
    前記試験容器が前記一の方向に沿って往復動可能に前記試験容器を支持する支持手段とを備え、
    前記2つの加振機のうち一方の加振機は、前記試験容器が模擬する原子炉において上部格子板が設置される位置に相当する位置に固定されており、
    前記2つの加振機のうち他方の加振機は、前記試験容器が模擬する原子炉において炉心支持板が設置される位置に相当する位置に固定されていることを特徴とする耐震試験設備。
  11. 液体で満たされた容器内部に原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料及び制御棒が収納され、該制御棒を前記模擬燃料に挿入する制御棒駆動装置が取り付けられた試験容器と、
    地盤上に設置された基礎と、
    該基礎上に設置された免震装置と、
    該免震装置に支持され、前記基礎と間隔を介して設置された反力壁と、
    該反力壁に固定され、前記試験容器を振動させる加振機とを備えることを特徴とする耐震試験設備。
  12. 請求項11に記載の耐震試験設備において、
    前記試験容器を軸を介して揺動可能に支持する支持手段をさらに備え、
    前記加振機は、前記軸の中心と異なる位置から前記試験容器を加振することを特徴とする耐震試験設備。
  13. 原子炉内の燃料を模擬した模擬燃料及び制御棒が収納された試験容器内を液体で満たす手順と、
    前記液体で満たされた試験容器の軸方向において上部格子板及び炉心支持板が設置されている位置をそれぞれ同一の方向に同一の力で加振する手順とを備えることを特徴とする耐震試験方法。
  14. 請求項13に記載の耐震試験方法において、
    前記試験容器を加振する手順の前に、前記試験容器の中心軸から当該試験容器における上部格子板の中心までの距離、当該中心軸から前記試験容器における炉心支持板までの距離、及び当該中心軸から前記試験容器に取り付けられた制御棒駆動装置のハウジングまでの距離を調節する手順をさらに備えることを特徴とする耐震試験方法。
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