JP2012007181A - モノマー、ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ - Google Patents
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Abstract
Description
「〔1〕下記式(a)で表されることを特徴とするモノマー。
〔2〕〔1〕に記載のモノマーを重合成分として含むことを特徴とするポリマー。
〔3〕〔2〕に記載のポリマーを用いてなる眼用レンズ。
〔4〕〔2〕のポリマーを用いてなるコンタクトレンズ。」
式(a)中、Xは重合可能な炭素炭素不飽和結合を有する基を表すが、その具体的な例としては下記式(x1)〜(x6)で表される基を挙げることができる。中でも合成の容易さ、重合性の高さの点で(x1)および(x2)で表される基が好ましく、最も好ましいのは式(x2)で表される基である。
式(a)中、RはHまたはメチル基を表すが、親水性の付与しやすさという点ではHの方が好ましい。
式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立にH、置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基が、その具体的な例としてはH、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基などのアルキル基、フェニル基、ナフチル基などのアリール基を挙げることができる。これらの中で最も好ましいのはメチル基である。
で表される化合物と、式(a2)
で表される化合物を、水酸化カリウムや水素化ナトリウムなどの塩基の存在下で反応させて式(a3)
で表される化合物を得る。次に式(a3)で表される化合物を、炭素炭素不飽和結合を有する適当な化合物と反応させることによって式(a4)
本発明のポリマーにおいては、良好な機械物性が得られ、消毒液や洗浄液に対する良好な耐性が得られるという意味で、1分子中に2個以上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマーを共重合成分として用いることが好ましい。1分子中に2個以上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマーの共重合比率は0.1重量%〜70重量%が好ましく、0.2重量%〜40重量%がより好ましい。
本実施例における各種測定は、以下に示す方法で行った。
日本電子社製のEX270型を用いて測定した。溶媒にクロロホルム−dを使用し、クロロホルムのピークを内部標準(7.26ppm)とした。
理化精機工業社製の製科研式フィルム酸素透過率計を用いて35℃の水中にてコンタクトレンズ状サンプルの酸素透過係数を測定した。なお、サンプルの膜厚は必要に応じて複数枚を重ね合わせることによって調整した。
サンプルとしてコンタクトレンズ形状のものを使用した。サンプルを真空乾燥器で40℃、16時間乾燥し、サンプルの重量(Wd)を測定した。その後、純水に浸漬して40℃恒温槽に一晩以上おいて含水させた後、表面水分をキムワイプで拭き取って重量(Ww)を測定した。次式にて含水率を求めた。
(4)弾性率
規定の打抜型を用いてコンタクトレンズ形状のものから切り出したサンプル〔幅(最小部分)5mm、長さ14mm、厚さ0.2mm程度〕を使用し、オリエンテック社製のテンシロンRTM−100型を用いて測定した。引張速度は100mm/minとし、つかみ間距離は5mmとした。
実施例1で得た式(M1)の化合物(65重量部)、N,N−ジメチルアクリルアミド(35重量部)、トリエチレングリコールジメタクリレート(1重量部)、ダロキュア1173(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製、0.5重量部)およびジエチレングリコールジメチルエーテル(10重量部)を混合し撹拌した。均一で透明なモノマー混合物が得られた。このモノマー混合物をアルゴン雰囲気下で脱気した。窒素雰囲気のグローブボックス中で透明樹脂(ポリ4−メチルペンテン−1)製のコンタクトレンズ用モールドに注入し、捕虫灯を用いて光照射(1mW/cm2、10分間)して重合し、コンタクトレンズ状サンプルを得た。得られたサンプルを、大過剰量のイソプロピルアルコールに60℃、16時間浸漬した後、大過剰量の純水に24時間浸漬した。その後、清浄な純水に浸漬して保存した。得られたサンプルは透明で濁りが無かった。このサンプルの酸素透過係数は69×10-11(cm2/sec)[mLO2/(mL・hPa)]、含水率は39%、弾性率は180kPaであり、高酸素透過性、高含水率および低弾性率を有していた。
式(M1)の化合物(65重量部)のかわりに、実施例2で得た式(M2)の化合物(35重量部)と3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(30重量部)を用いる他は実施例3と同様にしてコンタクトレンズ状サンプルを得た。得られたサンプルは透明で濁りが無かった。このサンプルの酸素透過係数は74×10−11(cm2/sec)[mLO2/(mL・hPa)]、含水率は38%、弾性率は280kPaであり、高酸素透過性、高含水率および低弾性率を有していた。
式(M1)の化合物(65重量部)のかわりに、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(65重量部)を用いる他は実施例3と同様にしてコンタクトレンズ状サンプルを得た。得られたサンプルは透明で濁りが無かった。このサンプルの酸素透過係数は83×10−11(cm2/sec)[mLO2/(mL・hPa)]、含水率は22%、弾性率は2050kPaであり、高酸素透過性であったが、実施例3および実施例4と比較すると低含水率であり、弾性率も高かった。
式(M1)の化合物(65重量部)のかわりに、式(H)
Claims (7)
- 式(a)中、Xがメタクリロイル基またはアクリロイル基を表し、
RがHを表し、
Aがトリス(トリメチルシロキシ)シリル基、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル基およびジメチル(トリメチルシロキシ)シリル基から選ばれた1つの置換基を表し、
mが2または3の整数を表し、
nが整数3を表すことを特徴とする請求項3に記載のモノマー。 - 請求項1〜4いずれかに記載のモノマーを重合成分として含むことを特徴とするポリマー。
- 請求項5に記載のポリマーを用いてなる眼用レンズ。
- 請求項5に記載のポリマーを用いてなるコンタクトレンズ。
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