JP2012006265A - 香り付きシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第一の基材と第二の基材との間に、少なくとも香料含有層を設けた香り付きシートにおいて、該香料含有層がマイクロカプセル化した香料を含有し、前記第一の基材または前記第二の基材のいずれか一方と香料含有層が剥離可能の構成である。また、第一の基材と第二の基材との間に、少なくとも香料含有層を設けた香り付きシートにおいて、該香料含有層は、少なくとも第一の香料含有層と第二の香料含有層の少なくとも2層からなり、該香料含有層はマイクロカプセル化した香料を含有するものである。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の香り付きシート1の一つの実施形態を示す概略図であり、第一の基材(2)、接着層3、香料含有層4、第二の基材(5)の順に積層した構成の香り付きシート1であり、この場合では、第二の基材(5)と香料含有層4が剥離することができる。
本発明の香り付きシートで用いられる第一の基材及び第二の基材は、いずれも同様の基材が使用できる。その基材としては、香料含有層を積層させ、保持し、また基材を剥離する前は、香料含有層の保護シートとして、機能するものであれば、特に制限されない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等のプラスチックフィルム、あるいはポリ乳酸、ポリカプロラクトン等の生分解性プラスチックフィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類等があり、又、これらのいずれかを複合したものであってもよい。
基材と香料含有層との間に接着層3を設けることができ、基材と香料含有層との接着性を高めることができ、香り付きシートから基材を剥離した際に、決められた界面で安定して剥離することができる。この接着層は、従来公知の粘着剤や感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度が50℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することが好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
本発明の香り付きシートは、第一の基材と第二の基材との間に、少なくとも香料含有層を設けた構成であり、香料含有層が単一層の場合と、第一の香料含有層と第二の香料含有層の2層からなる場合がある。いずれの香料含有層であっても、マイクロカプセル化した香料を含有する層である。そして、第一の香料含有層と第二の香料含有層に含有するマイクロカプセル化した香料は、異なる種類であっても、同一の種類であってもよい。
(実施例1)
第二の基材として、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー)の一方の面に、下記組成の香料含有層用塗工液1をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して(100℃60秒間)、香料含有層を形成した。
ポリビニルアルコール樹脂(ポバールC318:クラレ社製、数平均分子量:約90000) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
水 200部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂 25部
(商品名:ソルバインC、日信化学工業社製)
アクリル樹脂 25部
(PUVA50M、大塚化学社製)
トルエン 100部
メチルエチルケトン 100部
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の香り付きシートを作製した。
(香料含有層用塗工液2の組成)
ポリビニルブチラール 25部
(商品名:KX−5、積水化学工業社製)
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
水 200部
基材として、実施例1で使用した厚さ25μmの第二の基材(PETフィルム)の一方の面に、下記組成の香料含有層用塗工液3をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して(100℃60秒間)、第二の香料含有層を形成した。
ポリエステル樹脂(バイロン700:積水化学工業社製) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例2で使用した香料含有層用塗工液2に変更して、第一の香料含有層を形成した以外は、実施例3と同様にして、実施例4の香り付きシートを作製した。
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の香り付きシートを作製した。
(香料含有層用塗工液4の組成)
セルロースアセテートプロピオネート(CAP) 25部
(CAP−504、イーストマンケミカルジャパン(株)製)
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の香り付きシートを作製した。
(香料含有層用塗工液5の組成)
アクリル樹脂(アクリディックA−195 DIC社製) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例5で使用した香料含有層用塗工液4に変更して、第一の香料含有層を形成した以外は、実施例3と同様にして、比較例1の香り付きシートを作製した。
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例6で使用した香料含有層用塗工液5に変更して、第一の香料含有層を形成した以外は、実施例3と同様にして、比較例2の香り付きシートを作製した。
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成の香料含有層用塗工液6をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して、第一の香料含有層を形成した以外は、実施例3と同様にして、比較例3の香り付きシートを作製した。
ポリビニルブチラール 25部
(商品名:BL−10、積水化学工業(株)社製)
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
トルエン 100部
メチルエチルケトン 100部
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成の香料含有層用塗工液7をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して、第一の香料含有層を形成した以外は、実施例3と同様にして、比較例4の香り付きシートを作製した。
ウレタン樹脂(N−5199、日本ポリウレタン工業(株)製) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、第一の基材を接着層によりラミネートしないで、その他は実施例1と同様にして、第二の基材上に香料含有層を作製して、すなわち第二の基材/香料含有層の構成である比較例5の香り付きシートを作製した。
(剥離前のニオイ発生状況の評価)
実施例1〜6及び比較例1〜5で作製した各香り付きシートに対し、第一の基材と第二の基材を剥離しない状態で、臭気の発生の程度を評価した。
○:臭気の発生がほとんど無く、人が不快な感じを受けるものではなく、香り付きシートの保管取扱い上、良好である。
×:臭気の発生が著しく、人が不快な感じを著しく受けるもので、香り付きシートの保管取扱い上、問題が大きい。
実施例1〜6及び比較例1〜4で作製した各香り付きシートに対し、第一の基材と第二の基材を剥がす評価を行なった。比較例5の香り付きシートは、基材を剥離して使用するタイプではないので、基材の剥離を行なう評価は行なわない。
◎:手で簡単に剥離でき、第二基材と香料含有層との間の界面、あるいは、第一の香料含有層と第二の香料含有層との層間できれいに剥離する。
○:手で剥離でき、第二基材と香料含有層との間の界面、あるいは、第一の香料含有層と第二の香料含有層との層間できれいに剥離する。
△:手で剥離できたが、第一の香料含有層と第二の香料含有層との層間で剥離せず、剥離面が接着層や香料含有層の層が破壊している。
×:剥離できない。
実施例1〜6及び比較例1〜5で作製した各香り付きシートに対し、第一の基材と第二の基材を剥離して、露出した香料含有層の表面を10円コインで擦って臭気の発生の程度を評価した。比較例5の香り付きシートは、基材を剥離するタイプではないので、この評価は行なわない。
○:予定した通りの臭気が発生し、所定の目的に利用できることが判明した。
×:第一の基材と第二の基材を剥離できなかった。このため、香料含有層の表面を10円コインで擦る事が出来ず、臭気の発生が、ほとんど無かった。
2 第一の基材
3 接着層
4 香料含有層
5 第二の基材
6 第一の香料含有層
7 第二の香料含有層
Claims (3)
- 第一の基材と第二の基材との間に、少なくとも香料含有層を設けた香り付きシートにおいて、該香料含有層がマイクロカプセル化した香料を含有し、前記第一の基材または前記第二の基材のいずれか一方と香料含有層が剥離可能であることを特徴とする香り付きシート。
- 第一の基材と第二の基材との間に、少なくとも香料含有層を設けた香り付きシートにおいて、該香料含有層は、少なくとも第一の香料含有層と第二の香料含有層の少なくとも2層からなり、該香料含有層はマイクロカプセル化した香料及び樹脂バインダを有し、前記第一の香料含有層、及び前記第二の香料含有層が有する樹脂バインダのうち、一方が溶剤系樹脂バインダであり、他方が水系樹脂バインダであることを特徴とする香り付きシート。
- 前記の第一の基材と第二の基材のいずれか一方、または第一の基材及び第二の基材と香料含有層との間に接着層を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載する香り付きシート。
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