JPH05474U - 開くと芳香を揮散する印刷物 - Google Patents

開くと芳香を揮散する印刷物

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JPH05474U JP4755991U JP4755991U JPH05474U JP H05474 U JPH05474 U JP H05474U JP 4755991 U JP4755991 U JP 4755991U JP 4755991 U JP4755991 U JP 4755991U JP H05474 U JPH05474 U JP H05474U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】香料入りマスクロカプセルを用いず、香料を直
接、接着剤層間に密封して、香料精分を保持し使用時に
開くと芳香を揮散する印刷物。 【構成】印刷物(1)上に樹脂による薄膜層(2)を設
け、その上に接着剤層(3)を対向する面に二ヶ所以上
形成し、一方の接着剤層上に、香料(4)を塗布また
は、印刷により設け、印刷物を二つ折りなどして折り畳
んで、接着剤層を貼り合わせすると、香料が密封された
積層構成となり(図2参照)、開くと芳香を揮散する印
刷物となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、印刷物上の重ね合わされた接着剤層に保持された香料が、印刷物を 開いて接着剤層を破壊することにより、芳香を揮散する印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、液体含浸性原紙に香料成分を含浸させる方法や、香料をカプセルに 入れ印刷インキに練り込み、このインキを用いて印刷を施し、乾燥後、表面を爪 等で圧力を加え、カプセルを破壊して芳香を発生させる方法が実施されているが 、芳香を発生させるにはその都度、カプセルを破壊することが必要であり、不便 であった。また、香料は揮発性を有する液体が多く用いられているが、保香性が きわめて低いことや、製品コストの経済性が悪いなどの問題があった。
【0003】 これら技術の欠点を補なったものとして、8〜30μmの平均直径を有する香 料入りのマイクロカプセルを混合した接着剤を用いて一時的に結合されている二 枚のシート状用紙やフィルムからなり、貼り合わされたシート状用紙や、フィル ムを引き離すと、カプセルが破壊されカプセル中の香料成分が輝散し、芳香を発 生する印刷物やシートが、実公平1−23831号公報や特開昭60−1009 69号公報で紹介されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公報に記載された技術は、接着剤中に香料入りマイク ロカプセルを混合するので、その混合量によっては、所定の接着強度が得られな いことがあり、すなわち、接着強度のバラツキが問題となっている。 このバラツキが発生すると、印刷物を開封の際に、香料入りマイクロカプセル を充分に破壊することが難しく、芳香発生の効果が著しく減少する。そこで本考 案は、香料入りマイクロカプセルを用いず、香料を直接接着剤層間に密封して香 料成分を保持し、使用時に開くと芳香を揮散する印刷物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の課題を解決するためになされたもので、接着剤層を向かい合せ て設けた印刷物であって、重ね合わされた接着剤層に香料を設けたことを特徴と する、開くと芳香を揮散する印刷物である。
【0006】 また、該印刷物の接着剤層部分に、浸透防止薄膜層を設けたことを特徴とする ものである。
【0007】 本考案を更に詳細に説明すると、文字や絵柄が施された印刷物の一部に塩化ビ ニール樹脂や、ウレタン系樹脂により薄膜層を設ける。この薄膜層は、接着剤や 香料成分が印刷物の表面に浸透したり、染み出したりするのを防ぐために設ける ものである。この場合、二つ折りなどして折り畳んだ印刷物の、向い合った接着 剤が塗布される部分に、薄膜層を設けるとよい。また、この薄膜層は帯状など、 特に形状にはとらわれない。 なお、印刷物に用いられる用紙は上質紙、合成紙、アートコート紙、フィルム 等の通常市販されているものでよい。
【0008】 次に薄膜層上に接着剤層を積層形成する。この接着剤層としては、エマルジョ ン系、酢酸ビニル系、アクリル系接着剤を用いることができる。この向い合った 接着剤層のいずれか一方の層上か、または、両層上に香料を塗布、あるいは、印 刷した後、接着剤層を重ね合わせることにより、香料をそのまま向い合った接着 剤により密封する。この場合、カプセルを使用しないので、接着剤の本来の効果 が発揮され、接着強度が安定する。
【0009】 また、使用する香料は油性香料としてリネモン、ハッカ油等、水性香料として 果汁などがあり目的に応じて選択する。香料はそのままで塗布、吹き付け等もよ いが、安定して接着剤層に密封するため、接着剤が完全乾燥する前に塗布すると よい。また、香料をワックスとかワニス等に混合し塗布、あるいは、印刷方式に より香料層を形成することにより、香料の密封性も高まり、安定した層形成が可 能となる。 以上、本考案の向い合って設けられた接着剤層を貼り合わせ、使用時に接着剤 層部分を開くと密封されていた香料入り接着剤層が露出され、芳香を揮散する印 刷物である。
【0010】
【作用】
本考案において、香料を直接接着剤にて覆うことで、保存状態によって芳香の 消失を防ぐことになり、印刷物の香料入り接着剤層による貼り合わせ部を引き離 すことにより、接着部が破壊され、接着剤層に覆われていた香料が揮散する。 また、接着剤に混合していたカプセルを用いないので、接着剤の調整が容易に なり、接着強度のバラツキが無くなった。更に印刷物の接着剤塗布部分にあらか じめ樹脂にて薄膜層を設け、接着剤の印刷物表面への染み込み、および、香料の 浸透による消失を防ぎ、アンダーコート層としての薄膜層により、接着剤の塗布 量を増やすことが容易になり香料を完全に密封し、かつ、印刷物への染み込みを 防止する。
【0011】
【実施例】
以下本考案を図に基づき説明する。 図1は、本考案の芳香を揮散する印刷物の層構成を示す断面図である。基材と しての印刷物(1)の表面に、浸透防止用の塩化ビニール樹脂、又はウレタン樹 脂で薄膜層(2)を塗布又は、印刷により設けて、その上に接着剤層(3)をロ ールコーター又はノズルコーター等で塗布形成する。この接着剤層(3)は、エ マルジョン系、酢酸ビニル系、アクリル系接着剤のいずれかでよく、厚さは5〜 10μmが望ましい。 該接着剤層(3)を塗布形成した後、対向して設けられた接着剤層が完全乾燥 する前に、香料(4)を塗布、または、吹き付けにより設け、印刷物(1)を二 つ折りしたり、折り畳んで内面に向かい合わせて設けられた接着剤層と貼り合わ せることにより香料が、接着剤層に一部染み込んだりして、香料入り接着剤層を 形成することができる。図2は香料を接着剤層で密封した積層構成を示す断面図 である。
【0012】 尚、香料は塗布、吹き付けばかりでなくワックス、ワニス等に混合し、塗布、 印刷によって設けることもできる。この場合、香料(4)の芳香が逃げないよう 接着剤層の中央部のみに限定して設けると、接着剤層が周囲で保護し完全密封す ることが可能となり、香料成分を長期にわたり保持することができる。 図3は、香料を接着剤層中に密封形成した積層断面図である。
【0013】 図4〜図6は、本考案の印刷物の形態を示す実施例である。図4(a)(b)の実施 例により、詳細に説明すると、香料を塗布した接着剤層(10)と折れ線(7) を介在させて対向する接着剤層(3)を形成した印刷物(1)を、二つ折りし貼 り合わせると香料層を密封した接着剤層(12)ができあがる。この印刷物を図 4(b) に示す。この状態で製本等加工されたり、または、このままでチラシ、ダ イレクトメール等として活用することができる。 この印刷物(1)の両端を引っ張り、折れ線のところまで接着剤層を開くと、 香料を密封した接着剤層(12)が剥がされ露出することにより芳香が揮散する 。その開封状態を図4(a) に示す。
【0014】 図4に示すように、印刷物として一部分を折ることにより、その内面が対向す る接着剤層により貼り合わすことができるようにする。 これらは数々のバリエーションが考えられるが図5、図6は本考案の一実施例 による、香料が密封された印刷物の形態を示す説明図である。
【0015】
【考案の効果】
以上、詳細に説明した通り、本考案の開くと芳香を揮散する印刷物は、香料を 接着剤層にて覆う方式を採用し、香料を内容物としたマイクロカプセルを使用し ないので価格が安くなる。更に接着強度があがり、接着強度をコントロールする ことができ、接着強度のバラツキが防げる。また、接着剤塗布部分にあらかじめ 樹脂薄膜層を設けることにより、印刷物に香料や接着剤が浸透したり、染みだす ことを防ぐことができる。
【0016】 ゆえに本考案は、化粧品やトイレタリー芳香剤から食品関連まで、さまざまな 商品のSPツールとして、また、雑誌への綴じ込み、カタログ、ダイレクトメー ル、チラシ、リーフレット等広く応用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の、芳香を揮散する印刷物の層構成を示
す断面図である。
【図2】香料を密封状態にした、積層構成断面図であ
る。
【図3】香料層を、接着剤層の中に密封形成した積層断
面図である。
【図4】(a)本考案の印刷物の、一実施例による形態
を示す説明図である。(b)本考案の印刷物を開き、芳
香状態を示す展開図である。
【図5】本考案の印刷物の、一実施例による形態を示す
説明図である。
【図6】本考案の印刷物の、一実施例による形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 … 印刷物 2 … 薄膜層 3,11… 接着剤層 4 … 香料 7 … 折れ線 10 … 香料を塗布した接着剤層 12 … 香料層を密封した接着剤層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着剤層を向い合わせて設けた印刷物であ
    って、重ね合わされた接着剤層に香料を設けたことを特
    徴とする、開くと芳香を揮散する印刷物。
  2. 【請求項2】該印刷物の接着剤層部分に、浸透防止薄膜
    層を設けたことを特徴とする、請求項1記載の開くと芳
    香を揮散する印刷物。
JP1991047559U 1991-06-24 1991-06-24 開くと芳香を揮散する印刷物 Expired - Lifetime JP2580923Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006265A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Dainippon Printing Co Ltd 香り付きシート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61198072U (ja) * 1985-05-31 1986-12-10

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