JPH0934364A - 香料入りタックラベル - Google Patents

香料入りタックラベル

Info

Publication number
JPH0934364A
JPH0934364A JP20506195A JP20506195A JPH0934364A JP H0934364 A JPH0934364 A JP H0934364A JP 20506195 A JP20506195 A JP 20506195A JP 20506195 A JP20506195 A JP 20506195A JP H0934364 A JPH0934364 A JP H0934364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
base material
aroma
tack label
perfume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20506195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimisuke Watanabe
公介 渡辺
Taizo Iwamura
泰造 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP20506195A priority Critical patent/JPH0934364A/ja
Publication of JPH0934364A publication Critical patent/JPH0934364A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流通又は保存中に、香料の揮散がなく、長期
間香料を保持でき、使用に際し、手で剥離することによ
り香りの出るタックラベルを提供する。 【構成】 保香性機能を有する下側基材11に粘着剤層
16及び剥離紙17を積層した積層材の保香性基材11
面に、ゲル化した香料インキでパターン印刷して香料印
刷12を形成し、その上に別の保香性機能を有する表面
基材14を重ね合わせ、香料印刷12の周囲にシール部
13を形成し、下側基材11と表面基材14の間に香料
を封入して香料入りタックラベル1を作製する。タック
ラベルは剥離紙17を剥離し、粘着剤層16を利用して
香り商品の広告用印刷物等に貼付する。ユーザーは使用
に際し、剥離部15を利用して表面基材14を剥離する
ことにより、タックラベルの香りを嗅ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲル化した香料をを保
香性機能を有する基材に封入したタックラベルに関する
もので、食品容器、化粧品容器、玩具、雑誌、チラシ、
ダイレクトメール等の香り製品の分野で広範囲に利用で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の用紙に香水等をしみ込ま
せて、利用者がその印刷物を手にした時に芳香を感じる
ように、雑誌、カレンダー、ダイレクトメール等に利用
されている。しかし、この方法では芳香成分が時間の経
過と共に揮散してしまうので、保存期間の長いものには
利用できなかった。また、芳香成分を封入したマイクロ
カプセルを混入したインキで印刷物を作り、ユーザーが
印刷物の上から爪等で擦り、マイクロカプセルを破壊し
て香りを嗅ぐ方法を利用しているものもある。更に、芳
香成分を封入したマイクロカプセルを糊剤に混入し、そ
の糊剤を印刷物等の接着部分に塗布し、この印刷物を二
つ折りにして接着した後、その接着部分から剥離する際
に、マイクロカプセルが破壊して香りが発生する印刷物
として、雑誌、チラシ等の香り商品の広告に利用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイレクトメールを兼
ねるような通知の場合には、受取人の注意を引くため
に、香水をしみ込ませたものを使用することがあるが、
郵送中に揮散して香りが薄くなってしまうという問題が
あった。逆に、芳香成分を多量にしみ込ませると、芳香
が強すぎて、他の郵便物に移ったり、受取人に不快感を
与える可能性もあった。
【0004】また、芳香成分を封入したマイクロカプセ
ルを混入した接着剤又は糊剤を使用して、香り入り印刷
物として雑誌、チラシ等に利用している場合、香りを封
入したマイクロカプセルが接着剤又は糊剤と一緒に印刷
物に強固に接着しているため、香り入りマイクロカプセ
ルが完全に破壊することができず、十分な香りが得られ
ない場合がある。そのため、香り成分が薄い場合は、印
刷物を鼻の所に持って来て嗅ぐ必要があり、インキの臭
や紙の臭を同時に嗅ぐことになり、芳香成分だけの良い
香りを楽しむことはできなかった。
【0005】更に、芳香成分をマイクロカプセル封入し
て、印刷物に利用した場合、製品の流通過程において、
高温の場合はマイクロカプセルから芳香成分が揮散して
芳香成分が減少したり、また、印刷部分が擦られてマイ
クロカプセルが破壊して香りが発生し、他の製品に香り
が移る等の問題がある。
【0006】本発明は、これらの問題を解決して、保香
性機能を有する基材に芳香成分を封入してタックラベル
とし、流通又は保存中に、芳香成分が揮散することな
く、長期間芳香成分を保持できるタックラベルを提供す
るこを目的とする。そして、このタックラベルを香りを
必要とする食品容器、化粧品容器、玩具、又は雑誌、チ
ラシ、ダイレクトメール等の香り製品の印刷物に貼付す
れば、これらの製品を手にしたユーザーは、基材の剥離
部を利用して剥離することにより、タックラベルの香り
を楽しむことができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、香り入りラベルを以下の構成とした。剥離紙、粘
着剤層、保香性機能を有する基材をこの順に積層した積
層材の保香性基材面に、ゲル化した香料をパターン印刷
し、その上に別の保香性機能を有する基材を重ね合わ
せ、該パターン印刷の周囲を接着して両基材の間に香料
を封入し、該香料を封入した接着部の外周部の基材の少
なくとも一部に剥離部を設けたことを特徴とする香料入
りタックラベルとした。また、剥離紙、粘着剤層、保香
性機能を有する基材をこの順に積層した積層材の保香性
基材面に、ゲル化した香料をパターン印刷し、該パター
ン印刷の周囲に接着剤又は粘着剤からなるシール部を形
成し、その上に別の保香性機能を有する基材を重ね合わ
せ、該シール部を介して両基材をシールして両基材の間
に香料を封入し、該香料を封入したシール部の外周部の
基材の少なくとも一部に剥離部を設けたことを特徴とす
る香料入りタックラベルとした。
【0008】
【作用】本発明の香料入りタックラベルは、保存状態で
は揮散による芳香成分の消失はなく、芳香成分は長期間
保持されているので、ユーザーは常に初期の良い香りを
楽しむことができる。そのため、このタックラベルを香
りを必要とする食品容器、化粧品容器、玩具、又は雑
誌、チラシ、ダイレクトメール等の香り製品の印刷物に
利用すれば、これらの製品をを利用して香水の香り、化
粧品の香り、花の香り、食品の香り等を嗅ぐ楽しみを与
えることができる。また、香り商品の広告に利用すれ
ば、PR効果を向上させることができる。特に、本発明
の香料入りタックラベルは、香料をパターン状に印刷す
ることができるため、パンフレット、小冊子等で香り製
品をPRする場合は、香り製品の印刷物に合わせて香料
を印刷できるので、非常に効果的である。
【0009】
【実施例】以下実施例に基づいて、図面等を参照にしな
がら本発明を詳細に説明する。図1は本発明の香料入り
タックラベルの一例を示す模式断面図である。図2は接
着剤を用いて香料を基材に封入したときの香料入りタッ
クラベルの模式断面図である。図3は本発明の香料入り
タックラベルの基材に使用する保香性機能を有する積層
材の一例を示した模式断面図であり、図4は保香性機能
を有する積層材に更に粘着剤層と剥離紙を設けた積層材
の模式断面図である。
【0010】図5(a)〜(d)は本発明の香料入りタ
ックラベルを作るときの説明図である。図6(a)〜
(d)接着剤を用いて基材に香料を封入して、香料入り
タックラベルを作るときの説明図である。図7(a)〜
(f)は基材に芳香成分を封入するときのシール部の形
状と剥離部を示した平面図である。図8(a)〜(b)
は実施例4により香料入りタックラベルを作るときの説
明図である。
【0011】本発明の香料入りタックラベルは図1に示
すように、基本的には、保香性機能を有する下側基材1
1に香料12をパターン印刷し、その上に別の保香性機
能を有する表面基材14を重ね合わせ、パターン印刷し
た香料のパターンに沿って、二枚の基材をシールして香
料を基材に封入したものである。そして、下側基材11
には粘着剤層16と剥離紙17が積層されており、香り
入りラベルを粘着剤層から剥離紙を剥離し、粘着剤を利
用して香り製品の印刷物に貼付できるようになってい
る。更に、タックラベル中の香料を嗅ぐために、香料を
封入したシール部は手で容易に剥離できるように剥離部
15が設けられている。
【0012】また、図2に示すように、下側基材11と
表面基材14がヒートシールできない場合は、香料12
のパターン印刷の周囲に接着剤によるシール部13aを
形成し、そのシール部を介して両基材をシールして香料
を基材に封入する。その後は、前記と同様にして、香料
を封入した基材を打ち抜いて香料入りタックラベルとす
る。
【0013】そして、保香性機能を有する基材として
は、香料の各成分を透過しない材質又はその積層材が使
用される。アルミニウム箔(以下Alとする)は全ての
香気成分を完全に遮蔽することができるので、Alを用
いた積層材は保香性機能を有する基材として優れたもの
である。例えば、図3に示すように、Alを用いた積層
材として、(表面)ポリエチレンテレフタレート(以下
PETとする)/Al/PET/PE(内面)が使用さ
れる。その他に、PET/Al/PE(内面)、PP/
Al/PE(内面)、PP/紙/PE/Al/PE(内
面)等も使用できる。また、PETは各香気成分に対し
て優れた保香性を示すので、透明性のある保香性積層材
に使用される。例えば、図4に示すように、剥離紙/粘
着剤層/PET/PE(内面)の構成で、下側基材とし
ても使用される。
【0014】香料を基材に封入する方法としては、次の
ような方法がある。先ず、図5(a)に示すように、粘
着加工を施し、剥離紙を積層した保香性機能を有する基
材(下側基材)11に、ゲル化した香料を用いてパター
ン状にベタ印刷を行い香料のパターン印刷(以下香料印
刷とする)12を形成し、その上に別の保香性機能を有
する表面基材14を重ね、図5(b)に示すように、香
料印刷12の形状に沿って、両基材をシールしてシール
部13を形成し、香料を両基材11と14の間にに封入
する。次に、図5(c)に示すように、前記シール部の
外側をシール部形状に沿って、打ち抜き線18の部分を
打ち抜いて、図5(d)に示すような香料入りタックラ
ベル1を得る。
【0015】香料入りタックラベルを打ち抜く場合、図
5(c)に示すように、打つ抜き線18はシール部13
より外側に設け、打ち抜いた後、タックラベルには非シ
ール部が残るようにする。この非シール部をタックラベ
ルの剥離部15として、これを利用して手で容易に剥離
できるようにする。そのため、シール部のシール幅は余
り広くない方がよく、ヒートシールの場合は、2mm〜
8mm程度が好ましい。8mmを越えると剥離が困難と
なり、又、2mm未満では、シール性が安定せず、香料
を完全に基材に封入することは、非常に困難となる。し
かし、基材の内面のシール部に粘着剤又は接着力の弱い
接着剤を使用する場合は、シール幅が8mmを越えても
剥離は容易となる。従って、香料入りタックラベルは用
途に従って基材を選定するため、その基材のシール材の
種類又は接着剤の種類によってシール幅を選定すべきで
ある。
【0016】保香性機能を有する基材の表面基材と下側
基材の内面同士がヒートシール可能な場合は、図1に示
すように、下側基材11の内面に香料を印刷した後、表
面基材14を重ね合わせて香料印刷12の周囲をヒート
シールして香料を基材に封入する。ヒートシール可能な
材質としては、ポリエチレン(以下PEとする)、ポリ
プロピレン(以下PPとする)、エチレンー酢酸ビニル
共重合体(以下EVAとする)、ヒートシール性を有す
るポリエステル(以下PESとする)、ポリアクリロニ
トリル(以下PANとする)等が使用できる。また、一
方の基材にホットメルト剤を全面又はヒートシール部に
塗布し、もう一方の基材とのヒートシール性を付与する
こともできる。
【0017】ヒートシール性のある保香性機能を有する
基材としては、例えば、図2及び図3に示すように、
(表面)PET/Al/PET/PE(内面)、(表
面)剥離紙/粘着剤層/PET/PE(内面)等の積層
材が使用される。ヒートシール性のある積層材としては
種々の構成が考えられるが、保香性機能を有する材質と
ヒートシール性のある材質を必ず使用する必要がある。
保香性機能を有する積層材については、後で更に詳しく
説明する。
【0018】保香性機能を有する基材の表面基材と下側
基材の内面同士がシールができない場合は、図2に示す
ように、下側基材11の内面に接着剤の枠13a(シー
ル部)を形成した後、その枠内に香料を印刷し、その上
に表面基材14を重ねて接着剤のシール部13aを介し
てシールして香料を二枚の基材中に封入する。
【0019】例えば、図6(a)に示すように、粘着加
工を施し、剥離紙を積層した下側基材11の内面に接着
剤を用いて、香り製品の形状をした接着剤の枠13aを
形成し、その枠内に、図6(b)に示すように、香料印
刷12を形成する。次に、その上に、図6(c)に示す
ように、表面基材14を重ね、接着剤を介して両基材を
シールして香料を基材に封入する。更に、接着剤のシー
ル部13aの外側の打ち抜き線18の部分を打ち抜いて
図6(d)に示すように、香料入りタックラベル1を得
る。
【0020】香料入りタックラベルを手で容易に剥離す
るために、剥離部を設ける方法としては、種々の方法が
考えられるが、その一例を図7に示す。図7(a)は香
料入りタックラベル1の周囲に非シール部15を設けて
た場合で、香料印刷12の周りにシール部13を形成し
て基材に封入し、そのシール部13の周囲に非シール部
を設けて打ち抜き香料入りタックラベルとする。使用に
際し、非シール部15(剥離部)を利用して指で剥離す
るこにより、香料は露出し香りを嗅ぐことができる。図
7(b)も同じように、ラベルの形状は異なるが、剥離
部として香り入りラベルの周囲に非シール部を設けた場
合である。
【0021】次は、図7(c)及び(d)に示すよう
に、シール部13の形状に沿って打ち抜いて香料入りタ
ックラベルとした場合で、シール部の一部に非シール部
15を設けて剥離部とする。また、図7(e)及び
(f)に示すように、香料を封入するためのシール部を
円形又はハート状に形成し、ラベル形状とシール形状が
異なる場合で、シール部の周りの数箇所に非シール部1
5を設けて剥離部とする。
【0022】本発明の香料入りタックラベルに用いられ
る保香性機能を有する基材としては、香り成分を透過し
ない材質又はその積層材が使用される。例えば、図3に
示すように、Alを用いた積層材として、(表面)PE
T/Al/PET/PE(内面)(以下積層材の記載方
法は同様とする)、PET/Al/PE、PP/Al/
PE、PP/紙/PE/Al/PE等が使用される。
【0023】Alは全ての香気成分を完全に遮蔽するこ
とができるので、Alを用いた積層材は保香性機能を有
する基材として優れたものである。また、アルミニウム
箔の代わりに、アルミニウムを蒸着したPETフィルム
(以下Al蒸着PETとする)が使用されることがあ
る。Al蒸着PETは香気成分の遮蔽は完全でないが、
香気成分の種類によっては優れた保香機能を有するの
で、これらの積層材も保香性機能を有する基材として使
用することができる。
【0024】しかし、Alを用いた積層材は不透明とな
るので、透明性を要求される香料入りタックラベルには
使用できない。例えば、香水の広告用印刷物の上に香料
入りタックラベルを貼って、PR効果を出そうとする場
合、香料入りタックラベルを透明にする必要があり、A
lを用いた積層材は使用できない。また、Al入り積層
材はコスト的にも不利であるので、Alなしの保香性機
能を有する基材が使用される。
【0025】PET及びポリカーボネート(以下PCと
する)は各種香気成分に対して優れた保香性を示すの
で、透明性のある保香性積層材に使用される。例えば、
PET/PE、PET/PE/PVOH/PE、PET
/PE/PVDC/PE、PC/PE、PC/PE/P
VOH/PE、PC/PE/PVDC/PE等が使用で
きる。前記記号は下記の物質を示すものとし、以下同様
とする。 ・PVOH:エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物 ・PVDC:ポリ塩化ビニリデン また、前記積層材のシール層として、PEの代わりにP
P、EVA等を使用した積層材にすることもできる。
【0026】更に、PE、PP、EVA等は、オレンジ
ジュースの香り成分であるテルペン系の芳香成分を吸着
・吸収して香気成分を低下させる作用を示すので、この
ような芳香成分をラベルに使用する場合は、内面にポリ
アクリロニトリル(PAN)やヒートシール性を有する
ポリエステル(PES)を使用して、これらの芳香成分
を吸着・吸収しない積層材とすることが望ましい。
【0027】本発明に用いられる香料は、ゲル化して印
刷インキとして使用できるようにした。しかし、比較的
揮発性の遅い香料は、直接インキ化して基材に塗布・乾
燥後、基材をシールして香料を基材に封入することがで
きる。
【0028】本発明に用いられる接着剤及び粘着剤とし
ては、基材との接着力が強く、適度の接着強度を有する
ものであればよく、公知の接着剤及び粘着剤の中から用
途に合わせて適宜選択して使用する。例えば、接着剤と
しては、ホットメルト系接着剤が使用でき、粘着剤とし
ては、ラテックス系粘着剤が使用できる。
【0029】以下に、具体的な実施例に従って本発明を
更に詳しく説明する。 (実施例1)先ず、保香性機能を有する基材として、常
法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 表面積層材:PET 25 /LMD* /Al 9/LMD/
PET 12 /PE 30 (内面) 下側積層材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /
PE 30 (内面) *LMD:ドライラミネーション法によるラミネート
(以下同様とする) 前記数字は厚さを表し、単位はμmである。以下積層材
の構成は同様とする。
【0030】次に、下記組成の香料インキを用いて、図
5(a)に示すように、下側積層材11のPE面にグラ
ビア印刷方式でパターン印刷して香料印刷12を形成
し、図5(b)に示すように、表面積層材14を重ね合
わせ、香料印刷12の形状より少し大きいシールバーを
用いて、香料印刷12の周囲をシール幅5mmでヒート
シールして香料を両基材に封入した。更に、シール部1
3の外側の打ち抜き線18の部分を、打ち抜き型を用い
て打ち抜き、図5(d)に示すような香料入りタックラ
ベルを作製した。打ち抜き型はシール部13より5mm
大きくして打ち抜き、香料入りタックラベルのシール部
の外側に5mmの非シール部を設けて剥離部15とし、
この剥離部15を利用してシール部を剥離して基材に封
入された香料を嗅ぐことができるようにした。
【0031】☆香料インキの組成 ・香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC* 21.1重量% ・BHT** 0.1重量% *HPC:ヒドロキシプロピルセルロース(以下同様と
する) **BHT:ジブチルヒドロキシトルエン(以下同様と
する)
【0032】前記タックラベルを香水の広告している雑
誌の印刷部の一部に貼付し、広告用タックラベルとし
た。雑誌に貼付されたタックラベルは剥離部を利用して
表面積層材を剥離したところ、香水の香りがして、広告
のPR効果は良好であった。
【0033】(実施例2)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 表面積層材:PET 25 /LMD/Al 9/PE 20 /
LMD/PAN 30 (内面) 下側積層材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /
LMD/PAN 30 (内面) 次に、オレンジの芳香成分をインキ化した下記組成のイ
ンキを用いて、実施例1と同様に、下側積層材11のP
AN面にパターン印刷し、その上に表面積層材14を重
ね合わせて芳香成分の印刷12の周囲をヒートシールし
て芳香成分を基材に封入した。更に、実施例1と同様
に、シール部分の外側を打ち抜き、剥離部を設けた香料
入りタックラベルとした。
【0034】☆オレンジの香料インキの組成 ・香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC 21.1重量% ・BHT 0.1重量%
【0035】前記タックラベルを剥離紙から剥離して、
オレンジの絵を書いたプラスチック製玩具に貼付した。
使用に際し、ラベルの芳香成分のシール部分を剥離する
と、オレンジの香りが発生するので、子供にオレンジを
教えるのに非常に効果的であった。また、オレンジの絵
を書いた絵本に貼付した場合も、玩具と同様に、子供に
香りと一緒に教えることができるので、非常に効果的で
あった。
【0036】(実施例3)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 表面積層材:PET 25 /LMD/Al 9/PE 20 /
PET 12 (内面) 下側積層材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /
LMD/Al 9/PE 20 /PET 12 (内面) 図6(a)に示すように、下側積層材11のPET面
(内面)に香料を封入するための接着剤の枠13a(接
着剤幅5mm)を形成した。次に、図6(b)に示すよ
うに、該接着剤枠13a内に実施例1と同じインキを用
いて香料印刷12を形成し、直ちに表面積層材14を重
ね合わせ、図6(c)に示すように、接着剤を介してシ
ール部13を形成して香水を下側基材11と表面基材1
4の間に封入し、更に実施例1と同様に、シール面の外
側を打ち抜き線18に沿って打ち抜き、香水入りタック
ラベル1を作製した。
【0037】前記タックラベルを実施例1と同様に、香
水の広告している雑誌の印刷部の一部に貼付し、広告用
タックラベルとした。雑誌に貼付されたタックラベルは
剥離部を利用して表面積層材を剥離したところ、香水の
香りがして、広告のPR効果は良好であった。また、前
記タックラベルを洋服の内側に貼付し、必要に応じて、
接着部分から剥離したところ、洋服より香水が漂い、香
水を振りかけたときと同じ効果が得られた。また、本発
明の香水入りタックラベルは、香水を基材の中に完全に
封入しているので、そのままの状態では長期間保存で
き、携帯に便利なため、常に携帯していて、必要なとき
にシール部を剥離すれば、香水を振りかけた状態と同じ
効果が得られる。
【0038】(実施例4)保香性機能を有する基材とし
て、常法に従って、下記の二種類の積層材を作製した。 表面積層材:PET 25 /LMD/PES 30 (内面) 下側積層材:剥離紙 100g/m2 /粘着剤/PET 25 /
LMD/PES 30 (内面) 下記組成のインキを用いて、図8(a)に示すように、
下側積層11のPES面に、ミカンの香料インキ12
a、リンゴの香料インキ12b、ブドウの香料インキ1
3cを別々に印刷し、これに表面積層材14を重ね合わ
せて各香料インキ12a、12b、12cの周囲をヒー
トシールしてヒートシール部13を形成し、3種の香料
を基材に封入した。更に、実施例1と同様に、シール部
分の外側を打ち抜き、剥離部を設けた香料入りタックラ
ベルとした。
【0039】☆ミカンの香料インキの組成 ・ミカンの香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC 21.1重量% ・BHT 0.1重量% ☆リンゴの香料インキの組成 ・リンゴの香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC 21.1重量% ・BHT 0.1重量% ☆ブドウの香料インキの組成 ・ブドウの香料 25.5重量% ・エタノール 53.3重量% ・HPC 21.1重量% ・BHT 0.1重量%
【0040】前記タックラベルを雑誌の付録を利用した
果物の広告ページのミカン、リンゴ、ブドウの印刷物の
上に貼付した。本香料入りタックラベルは透明なため、
広告用の印刷物に貼付しても、タックラベルを透して印
刷物をみることができる。雑誌の購読者は付録のタック
ラベルを利用して、シール部から剥離することにより、
ミカン、リンゴ、ブドウの香りを別々に楽しむことがで
きる。この場合、ミカン、リンゴ、ブドウの香りと一緒
に商品をPRすることができるので、商品のPR効果は
非常に大きい。
【0041】
【本発明の効果】本発明による香料入りタックラベル
は、保存状態では揮散による芳香成分の消失はなく長期
間保存でき、使用時にはラベルのシール部を手で剥離す
ることにより、芳香成分だけの良い香りを楽しむことが
できる。そのため、このタックラベルを香りを必要とす
る食品容器、化粧品容器、玩具、又は雑誌、チラシ、ダ
イレクトメール等の香り製品の印刷物に利用すれば、こ
れらの製品をを利用して香水の香り、化粧品の香り、花
の香り、食品の香り等を嗅ぐ楽しみを与え、これらの商
品のPRには非常に効果的である。また、携帯が便利な
ため、携帯用の香水として利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香料入りタックラベルの一例を示す模
式断面図である。
【図2】接着剤を用いて香料を基材に封入したときの香
料入りタックラベルの模式断面図である。
【図3】本発明の香料入りタックラベルの基材として使
用する保香性機能を有する積層材の一例を示した模式断
面図である。
【図4】保香性機能を有する積層材に更に粘着剤層と剥
離紙を設けた積層材の模式断面図である。
【図5】本発明の香料入りタックラベルを作るときの説
明図で、 (a) 下側基材に香料インキでパターン印刷した図で
ある。 (b) (a)図に表面基材を重ねて、パターン印刷の
周囲をヒートシールして基材に香料を封入した図であ
る。 (c) シール部の周囲を打ち抜くために、打ち抜き線
を示した図である。 (d) 打ち抜き線の部分を打ち抜いて香料入りタック
ラベルとした図である。
【図6】接着剤を用いて香料を基材に封入して香料入り
タックラベルを作るときの説明図で、 (a) 基材に接着剤による枠を形成した図である。 (b) 接着剤の枠内に香料インキで印刷した図であ
る。 (c) (b)図に表面基材を重ねて、接着剤を介して
シールし、更に、シール部の周囲に打ち抜き線を示した
図である。 (d) 打ち抜き線より打ち抜いて香料入りタックラベ
ルとした図である。
【図7】基材に芳香成分を封入するときの、シール部の
形状と剥離部を示した平面図である。
【図8】実施例4によりタックラベルを作るときの説明
図で、 (a) 下側基材にミカン、リンゴ、ブドウの香料イン
キで香料を印刷した図である。 (b) (a)図に表面基材を重ねて、香料印刷の周囲
をシールしたときの図である。
【符号の説明】
1 香料入りタックラベル 11 下側基材(下側積層材) 12 香料印刷(香料) 12a ミカンの香料インキ 12b リンゴの香料インキ 12c ブドウの香料インキ 13 シール部 13a 接着剤のシール部(接着剤の枠) 14 表面基材(表面積層材) 15 剥離部(非シール部) 16 粘着剤層 17 剥離紙 18 打ち抜き線 21 PET 22 Al 23 PE

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離紙、粘着剤層、保香性機能を有する
    基材をこの順に積層した積層材の保香性基材面に、ゲル
    化した香料をパターン印刷し、その上に別の保香性機能
    を有する基材を重ね合わせ、該パターン印刷の周囲を接
    着して両基材の間に香料を封入し、該香料を封入した接
    着部の外周部の基材の少なくとも一部に剥離部を設けた
    ことを特徴とする香料入りタックラベル。
  2. 【請求項2】 剥離紙、粘着剤層、保香性機能を有する
    基材をこの順に積層した積層材の保香性基材面に、ゲル
    化した香料をパターン印刷し、該パターン印刷の周囲に
    接着剤又は粘着剤からなるシール部を形成し、その上に
    別の保香性機能を有する基材を重ね合わせ、該シール部
    を介して両基材をシールして両基材の間に香料を封入
    し、該香料を封入したシール部の外周部の基材の少なく
    とも一部に剥離部を設けたことを特徴とする香料入りタ
    ックラベル。
JP20506195A 1995-07-20 1995-07-20 香料入りタックラベル Withdrawn JPH0934364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20506195A JPH0934364A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 香料入りタックラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20506195A JPH0934364A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 香料入りタックラベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0934364A true JPH0934364A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16500794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20506195A Withdrawn JPH0934364A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 香料入りタックラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0934364A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20311899U1 (de) 2003-08-01 2003-10-16 Piccoplant Mikrovermehrungen GmbH, 26129 Oldenburg Preis- und/oder Warenschild für eine pflanzliche Ware, insbesondere für eine Zierpflanze
JP2012144460A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Lintec Corp 揮発成分放出ラベルおよびその製造方法
JP2020090591A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 リンテック株式会社 粘着シート
US11386811B2 (en) * 2019-07-29 2022-07-12 James L. Bartlein Aroma flavor

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20311899U1 (de) 2003-08-01 2003-10-16 Piccoplant Mikrovermehrungen GmbH, 26129 Oldenburg Preis- und/oder Warenschild für eine pflanzliche Ware, insbesondere für eine Zierpflanze
JP2012144460A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Lintec Corp 揮発成分放出ラベルおよびその製造方法
JP2020090591A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 リンテック株式会社 粘着シート
US11386811B2 (en) * 2019-07-29 2022-07-12 James L. Bartlein Aroma flavor
US11893910B2 (en) 2019-07-29 2024-02-06 James L. Bartlein Aroma flavor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5439172A (en) Planar sampler for a liquid volatile material and method
JP3801650B2 (ja) 補強コンパートメントを有するサンプラー装置およびサンプル材料を包装する方法
US5928748A (en) Laminated page and method for making same
WO1998033721A9 (en) Laminated page and method for making same
CN106240987A (zh) 一种带有胶、吸联合封闭功能的包装盒
JP6245628B2 (ja) 香り付き包装袋
JPH0934364A (ja) 香料入りタックラベル
US6686013B1 (en) Article comprising board, paper or the like and process and intermediate product for the production thereof
JPH0934363A (ja) 香り入りラベル
JPH0976377A (ja) 香料入りタックラベルの製造方法
AU688288B2 (en) Volatile liquid samplers and process for their manufacture
JPH0976376A (ja) 香料入りタックラベルの製造方法
JP3460299B2 (ja) 芳香を発するシュリンク包装体
CN206172038U (zh) 一种带有胶、吸联合封闭功能的包装盒
JPH06239062A (ja) 剥がすと香りの出る印刷物
US20160100670A1 (en) Dry peel cosmetic sampler
JPH06328880A (ja) 香り入り印刷物
JP3230093U (ja) Ptp用の包装シートと包装体
JP2022190542A (ja) 嗅覚検査具、嗅覚検査キット、及び嗅覚検査具の製造方法
JPH024424B2 (ja)
JP2002221904A (ja) ダブルシール及びその製造方法
JP2003135514A (ja) 身体貼着体
JPH0761165A (ja) 打ち抜き部を有し剥がすと香りの出る印刷物
JPH04501247A (ja) 容器
JPH0123831Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021001