JP2012005477A - くくり罠 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡単且つ小型で、撥ね上げ部材を弱いものにした場合でも、獣足のくくりをより確実にすることができるくくり罠を提供すること。
【解決手段】本体外枠13と、本体外枠13の内周に嵌まって上下方向へ移動可能に設けられると共に内部に踏み板4が固定され、上部外周が、罠を設置するときにはくくり部材14が罠用ループ14aを作るように嵌められる部位になると共に、踏み板4が踏み込まれることに伴って下降したときにはくくり部材14が外れる部位になるように設けられている本体中枠3と、撥ね上げ部材17の稼働時にくくり部材14の急激な上昇によって起こる罠用ループ14aの先端が垂れ下がって輪にならないことを防ぐため、くくり部先端跳ね上げ部材2と、回動作動部材20とを具備する。
【選択図】図6

Description

本発明は、一方に設けられた通し孔に他方を通して罠用ループが作られるワイヤー状のくくり部材と、そのくくり部材の前記通し孔を形成する一端部に接して前記罠用ループを小さくするように締め付ける締め付け部材と、その締め付け部材を作動させるように力を与えるスプリング状の撥ね上げ部材とを備え、くくり部材を撥ね上げ部材の力によって獣足をくくるように締め付けるくくり罠に関する。
くくり罠は、主として大型獣の捕獲に使用されるものが多く、使用されるスプリングも強力なものが使われるため、取り扱いを誤って大怪我をするケースが多い。また、仕掛けが大掛かりなものが多く、持ち運びに不便である。さらに、設置の時に獣道の破壊も大きく、設置に経験と技術がいる(特許文献1参照)。
このようなくくり罠は、設置場所の制限を多く受ける。また、設置面積が大きくなるため、獣に気づかれるケースも多い。
なお、本出願人によって、改善されたくくり罠が提案されている(特許文献2参照)。
特開平5−64536号公報 特許第4603616号公報
くくり罠に関して解決しようとする問題点は、従来の形態であると使用されるスプリング(撥ね上げ部材)が強力なものになって仕掛けが大掛かりになり易く、撥ね上げ部材を弱いものにした場合は獣足のくくりを確実にすることが難しいことある。
そこで本発明の目的は、構成が簡単且つ小型で、撥ね上げ部材を弱いものにした場合でも、獣足のくくりをさらに確実にすることができるくくり罠を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、一方に設けられた通し孔に他方を通して罠用ループが作られるワイヤー状のくくり部材と、該くくり部材の前記通し孔を形成する一端部に接して前記罠用ループを小さくするように締め付ける締め付け部材と、該締め付け部材を稼働させるように力を与えるスプリング状の撥ね上げ部材とを備え、前記くくり部材を前記撥ね上げ部材の力によって獣足をくくるように締め付けるくくり罠において、掘削された土中に埋められる枠状に設けられた本体外枠と、前記本体外枠の内周にすり合わせ状態で嵌まって上下方向へ移動可能に枠状に設けられると共に内部に踏み板が固定されて設けられ、上部外周が、罠を設置するときには前記くくり部材が前記撥ね上げ部材の力に抗して前記罠用ループを作るように嵌められた状態に保持される部位になると共に、前記踏み板が踏み込まれることに伴って下降したときには前記くくり部材が前記本体外枠の上端面によって下降を阻止されて外れる部位になるように設けられている本体中枠と、前記撥ね上げ部材の稼働時に前記くくり部材の急激な上昇によって起こる前記罠用ループの先端が垂れ下がって輪にならないことを防ぐため、前記罠用ループの先端側半分が嵌められる前記本体中枠の形状に対応して半ループ状に形成され、両端部が前記本体中枠の上部に回動自在に軸止されて設けられ、前記半ループ状の中ほどに前記罠用ループの先端部への引っかかり部を有し、前記罠用ループが前記撥ね上げ部材の稼働によって上昇する際に、前記半ループ状の軸止部を中心として前記罠用ループに途中まで引っかかった状態で回動されて前記罠用ループの先端側を案内して上昇させるくくり部先端跳ね上げ部材と、前記罠用ループの後端側半分が嵌められる前記本体中枠の形状に対応して半ループ状に形成され、両端部が前記本体中枠の上部に回動自在に軸止されて設けられ、前記半ループ状の中ほどに前記罠用ループの後端部への引っかかり部を有し、前記罠用ループが前記撥ね上げ部材の稼働によって上昇する際に、前記引っかかり部に作用する力によって前記半ループ状の軸止部を中心として回動され、該半ループ状の両端部の延長部が、前記くくり部先端跳ね上げ部材の両端部の延長部に当接して押し下げることで、該くくり部先端跳ね上げ部材を梃子の原理で回動させるように設けられた回動作動部材とを具備する。
また、本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、前記回動作動部材の軸止部と延長部の当接部との間の長さが、前記くくり部先端跳ね上げ部材の軸止部と延長部の被当接部との間の長さよりも長くなるように設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、前記本体外枠の上部外周を取り巻いて上側に張り出した縁状に設けられた本体外枠上部保護材部と、前記本体外枠の上端面、前記本体外枠上部保護材部の内周面、及び前記本体中枠の上部外周面によって囲まれて前記くくり部材が設置される部位を含めた上部を覆う上部覆い材とを具備することを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、前記くくり部材の撥ね上がり速度を補う機構であって、獣の体重移動により前記本体中枠の前記踏み板に十分な加重が掛かった時に一気に該踏み板が落下し、該踏み板と同時に落下する獣足を確実にくくるように、該踏み板の下部に設置された踏み込み部材と、該踏み込み部材を挟んで十分な加重がかかったときに押し開かれて該踏み板の下降を一気に許容する一対の挟み部材とを具備することを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、前記くくり部材及び前記締め付け部材を前記撥ね上げ部材の稼働時により高位置に押し上げる為、該締め付け部材の押し上げを案内するように、該締め付け部材から延びる筒状に設けられ、前記くくり部材を通し、スプリング状の前記撥ね上げ部材の中に納められると共に該撥ね上げ部材を介して筒状の撥ね上げ部材収納部材に納められる締め付け部案内部材を具備することを特徴とすることができる。
本発明のくくり罠によれば、構成が簡単且つ小型で、撥ね上げ部材を弱いものにした場合でも、獣足のくくりをより確実にすることができるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係るくくり罠の基本形態例を示す分解斜視図であり、図中Aは撥ね上げ装置くくり部の組み上がり状態を示す斜視図である。 図1に示す基本形態例の本体外枠に付随する部材の組み上がりと布設状態を示す断面図である。 図1に示す基本形態例の本体中枠の踏み板の上に覆い部材を敷いて土を入れ、そくくり部材や撥ね上げ部材をセットするように、本体外枠の内部に本体中枠を中途まで入れた状態を示す断面図である。 本体外枠に合わせて本体中枠を沈め、本体外枠上部保護材部に沿って覆い部材を切って上をカムフラージュし、本発明に係る基本形態例のくくり罠をセットした状態を示す断面図である。 本発明に係る基本形態例のくくり罠の各部材の設置時と稼働時を示した断面図であり、実線は稼働前の状態を示し、点線は稼働時を状態を示す。 本発明に係るくくり罠の形態例を示す断面図である。 図6の形態例に用いられているくくり部先端跳ね上げ部材及び回動作動部材の形態例を示す斜視図である。 図7の形態例のセットをするときの配設形態を示す側面図である。 図7の形態例の回動作動状態を示す側面図である。
以下、本発明に係るくくり罠の基本形態例を図面1〜5に基づき詳述する。
本発明に係るくくり罠は、一方に設けられた通し孔に他方を通して罠用ループ14aが作られるワイヤー状のくくり部材14と、くくり部材14の通し孔を形成する一端部14bに接して罠用ループ14aを小さくするように締め付ける締め付け部材15と、その締め付け部材15を稼働させるように力を与えるスプリング状の撥ね上げ部材17とを備え、くくり部材14を撥ね上げ部材17の力によって獣足をくくるように締め付けるくくり罠になっている。なお、本形態例の撥ね上げ部材17は、つる巻きバネである。
13は本体外枠であり、掘削された土中に埋められる枠状に設けられている。
12は本体外枠上部保護材部であり、本体外枠13の上部外周を取り巻いて上側に張り出した縁状に設けられている。本形態例の本体外枠上部保護材部12は、本体外枠13とは別部品に構成されて、ピン状の固定部材(図5参照)によって本体外枠13に固定されているが、これに限定されず、本体外枠13と一体的に形成してもよいのは勿論である。本体外枠13と本体外枠上部保護材部12とは、例えば樹脂成型によって容易に一体成形できる。
3は本体中枠であり、本体外枠13の内周にすり合わせ状態で嵌まって上下方向へ移動可能に枠状に設けられる。これにより、本体外枠13の内周面にガイドされて好適に上下方向に移動でき、比較的大きな荷重が付加された場合でも好適に作動できる。
また、この本体中枠3の内部には、踏み板4が固定されて設けられている。本形態例の本体中枠3は、図示しないピン状の固定部材によって踏み板4を本体中枠3に固定する形態になっているが、これに限定されず、本体中枠3と踏み板4とを一体的に形成することで、本体中枠3に踏み板4が固定された形態にしてもよいのは勿論である。本体中枠3と踏み板4とは、例えば樹脂成型によって容易に一体成形できる。
そして、この本体中枠3の上部外周が、罠を設置するときにはくくり部材14が撥ね上げ部材17の力に抗して罠用ループ14aを作るように嵌められた状態に保持される部位になると共に、踏み板4が踏み込まれることに伴って下降したときにはくくり部材14が本体外枠13の上端面によって下降を阻止されて外れる部位になるように設けられている。
1は上部覆い材であり、くくり部材14が、本体外枠13の上端面、本体外枠上部保護材部12の内周面、及び本体中枠3の上部外周面によって囲まれて設置される部位を含め、本くくり罠の上部を覆うように配されている。この上部覆い材1としては、水を通さない樹脂製の薄いシート状材を用いればよい。
本発明にかかるくくり罠の一形態によれば、本体外枠13上部に付随する本体外枠上部保護材部12と本体中枠3によって、くくり部材14を挟み、罠上部全体を上部覆い材1で覆うこと(図4参照)で、くくり部材14をほぼ完全に外部から隔離することができる。このため、寒冷時でも、ワイヤー状のくくり部材14に土その他の異物が付着することが無く、くくり部材14の撥ね上がり動作に影響を与えない。このため、安定的に作動でき、作動の確実性を高めるために、より強力なスプリング(弾性部材)を要しない。
従って、このくくり罠によれば、構成が簡単且つ小型で、撥ね上げ部材を弱いものにした場合でも、獣足のくくりをより確実にすることができる。
なお、上部覆い部材1は、踏み板4の上の土の重さによって保持・設置されるが、くくり部材14の撥ね上がり時には、本体中枠3の踏み板4と共に本体外枠13の中に移動し、くくり部材14の撥ね上がり動作には影響を与えない。
また、2はくくり部先端跳ね上げ部材であり、くくり部材14がスプリング状の撥ね上げ部材17稼働時に急激な上昇によりおこるくくり部材14の先端(罠用ループ14aの先端部)が垂れ下がって輪にならないことを防ぐために配設されている。
このくくり部先端跳ね上げ部材2は、くくり部材14(罠用ループ14a)の先端側半分が嵌められる本体中枠3の形状に対応して半円状(半ループ状)に形成され、両端部2b、2bが本体中枠3の上部に回動自在に軸止されて設けられ、その半円状(半ループ状)の中ほどにくくり部材14の先端(罠用ループ14aの先端部)への引っかかり部2aを有する。本形態例では、くくり部先端跳ね上げ部材2の中途部に突起した部分が引っかかり部2aになっており、その引っかかり部2aが、罠がセットされる際に、くくり部材14の罠用ループ14aの先端にあたる部分に上側から覆う状態に接している。
このくくり部先端跳ね上げ部材2によれば、くくり部材14(罠用ループ14a)が撥ね上げ部材17の稼働により上昇すると同時に半円状(半ループ状)の両端部2b、2bの軸止部2b’を中心としてくくり部材14(罠用ループ14a)に途中まで引っかかった状態で回動されてくくり部材14(罠用ループ14a)の先端側を案内して上昇させるように作動する。すなわち、くくり部材14の罠用ループ14aが小さくなるように作動すると共に上昇するように作用する撥ね上げ部材17の弾性力によって、そのくくり部材14に引っかかり部2aを介して引っ掛かっているくくり部先端跳ね上げ部材2の中途部が撥ね上げられるようにして回動する。
このくくり部先端跳ね上げ部材2の動作によれば、くくり部材14(罠用ループ14a)との引っかかりが外れるまで、そのくくり部材14を張って罠用ループ14aが保持できるようにくくり部材14(罠用ループ14a)の先端を適切に上昇させるように案内し、くくり部材14(罠用ループ14a)が下方へ反って丸まってしまうように挙動することを防止できる。
これによれば、本体中枠3の踏み板4を獣が踏み落とすことにより、ワイヤー状のくくり部材14が撥ね上げ部材17により急激に上昇を始め、その時にくくり部材14の先端は慣性によって垂れ下がり、獣の足が少しでも踏み板から浮いて居ればくくらないという現象を極力少なくすことができ、くくりの確実性を向上できるように、くくり部材14の先端をくくり部材14の全体が上昇すると共に上に適切な形態で移動させることができる。
また、一対の挟み部材6、7は、くくり部材14の撥ね上がり速度を補う機構であって、獣の体重移動により本体中枠3の踏み板4に十分な加重が掛かった時に一気にその踏み板4が落下し、その踏み板4と同時に落下する獣足を確実にくくるように、踏み板4の下部に設置された板状の踏み込み部材5を挟んで十分な加重がかかったときに押し開かれて踏み板4の下降を一気に許容するように設けられている。
罠を獣が踏んで踏み板4が即下降を起せば、獣が機敏に反応し足を挙げ、罠のくくり速度が追いつかず獣足をくくらない現象(以後空跳ねと言う)を起す。特に安全を重視する本発明にかかるくくり罠は、撥ね上げ部材17のスプリング力を最小限としているため、くくり部を撥ね上げる速度は遅い。
そこで本形態例では、それを補う為に獣が踏み板4を踏んでも即下降せず、獣が移動のため踏み足に十分な加重が掛かった時、踏み板4に設置された踏み込み部材5が第1の挟み部材6と第2の挟み部材7の間を押し開き、一気に踏み板4と獣の踏み足が落下するようにしている。そして、くくり部先端撥ね上げ部材2の動きと、締め付け部案内部材16の総合した稼動で獣足のくくりをほぼ完璧なものにしている。
本体外枠13に取り付けられた一対の板状の締め付け部材6、7による締付力を、ボルト8、スプリング9、ワッシャー10、ナット11から構成される締め付け調節部によって加減することによれば、ある態度、捕獲獣を種別することもできる。すなわち、例えばナット11を強く締め付けることで、締め付け部材6、7による締付力を高め、より大型の獣に対応することができる。
16は締め付け部案内部材であり、くくり部材14及び締め付け部材15を撥ね上げ部材17の稼働時により高位置に押し上げるため、その締め付け部材15の押し上げを案内するように、締め付け部材15から延びる筒状に設けられ、くくり部材14を通し、スプリング状の撥ね上げ部材17の中に納められると共にその撥ね上げ部材17を介して筒状の撥ね上げ部材収納部材18に納められている。
この機構によって、締め付け部材15を締め付け部案内部材16によって適切に案内して適切な方向へ押し上げることができ、くくり部材14を適切な方向で且つ高位置へ押し上げることができる。
これによれば、罠の踏み板4が下降すると同時にくくり部材14の罠用ループ部14aと共に締め付け部材15が上昇するが、くくり部材14及び締め付け部材15の両部材自体の重さや、くくり部先端撥ね上げ部材2による引っ掛かりによって、くくり部材14の先端が高所に達することなく、くくってしまうことを防ぐことができる。すなわち、獣の素早く上げようとする足を、くくり部先端撥ね上げ部材2と締め付け部案内部材16が合い総合し、より高位置で獣足をくくることができる。
本発明にかかるくくり罠は、安全性を最も重視し、くくり部材14を締め付けるスプリング状の撥ね上げ部材17は限界まで弱いものにしたが、本発明にかかる各部材の稼動によって獣足のくくりを確実にし、大幅に捕獲率を上げることができた。
また、本発明にかかる罠を覆う上部覆い材1による効果は大きく、くくり部材14を好適に保護すると共に、掘削箇所から発散する草木の根切断や新しい土の匂いを少なくできる効果がある。これによれば、警戒心と共に臭いにも敏感に反応する獣捕獲にも効果が大きい。
上述したように本発明は罠使用者の安全性を第一にはかり、小型化と軽量化につとめ獣道を多く破壊することなく設置範囲が極めて狭いため、設置場所に左右されることが極めて少ない。また、罠の本体上部を上部覆い材1で覆い、ワイヤー状のくくり部材14を隔離保護することで、寒冷地においても使用可能にした。さらに、くくり部先端撥ね上げ部材2及び踏み板4の落とし込み機構、跳ね上げの案内等の各部材が総合し作動することで獣捕獲の効率を飛躍的に高めることができた。
次に、本発明にかかるくくり罠について、その組み込み形態及び現場での設置方法やセット方法について、図面に基づいて説明する
図1は、罠全体の分解した状態を示す斜視図であり、点線で囲ったA内は、撥ね上げくくり部の組み上がりを示す斜視図である。
本発明にかかるくくり罠は、罠体を径の異なる筒状の部材2個で作成し、本体中枠3の外側上部に装着されたワイヤー状のくくり部材14が固定された本体外枠13の中を下がる事によりくくり部材14が本体外枠13の上端面によって本体中枠3から外れ、その本体中枠3を踏み落とした獣足をくくり部材14でくくる装置である。
くくり部材14を上部覆い材1で保護し、くくり部先端跳ね上げ2部材を設け、くくり部材14の撥ね上がり時に起こるくくり部材14の先端の垂れ下がりを少なくし、獣足をくくるくくり部(罠用ループ14a)を締め付け部案内部材16により高所に導き、獣の体重移動を利用し獣足を一気に落下させ捕獲の確実性を飛躍的に向上させたくくり罠になっている。
本発明にかかるくくり罠の設置方法は、先ず図2に示すように、各部材6〜11の部材を取り付けた本体外枠13を獣道に布設する。このとき、本体外枠13を、獣が残した足跡に合わせて掘削する。また、撥ね上げ部材収納部18についても、本体外枠13に対し適度な角度に収まるように地面を掘削する。そして、掘削箇所に本体外枠13及び撥ね上げ部材収納部18を沈め、獣道よりほんの僅か下げてしっかりと固定する。
次に、図3に示すように本体中枠3及びこれに付随して一体化した部材2、4、5を、本体外枠13内に収める。上部覆い材1は、本体中枠3の踏み板4の上に真ん中を置き、中に土を入れて固め踏み板4より本体中枠3いっぱいにつめ、周囲が罠の上部全体より大きく覆うようにする。この時点でくくり部材14は、本体中枠3の周囲に装着する。締め付け部材15と締め付け部案内部材16にワイヤー状のくくり部材14を通し、締め付け部案内部材16をスプリング状の撥ね上げ部材17の中に入れて撥ね上げ部材収納部材18に収める(図1を参照)。なお、くくり部材14は、その後端をくくり部材固定部材19によって撥ね上げ部材収納部材18の下端から抜けないように固定する。
次に、図4に示すように、獣道に固定した本体外枠13に、本体中枠3を合わせた状態でさらに沈める。くくり部材14の罠用ループ14aが、本体中枠3の上端部まで達するまで、そのまま本体中枠3を静かに下げ、本体外枠上部保護材12の高さに合わせる。同時に撥ね上げ部材収納部材18も慎重に本体外枠13に添えて設置する。設置されたら、本体外枠13の周囲及び撥ね上げ部材収納部材18の周りを、埋め戻して整理して周囲を僅か平らにし、本体外枠上部保護材12の外部に沿って上部覆い材1を切り取り、辺りをカムフラージュして設置完了となる。
次に、図6〜9に基づいて、以上の基本的なくくり罠の構成を踏まえて設けられた本発明に係るくくり罠の形態例について説明する。なお、図1〜5に記載された基本的なくくり罠の構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本形態例では、撥ね上げ部材17の作動力を梃子の原理を利用して伝達することで、くくり部先端跳ね上げ部材2を素早く強制的に回動させるように、回動作動部材20が設けられている。
この回動作動部材20は、罠用ループ14aの後端側半分が嵌められる本体中枠3の形状に対応して半ループ状に形成され、両端部20bが本体中枠3の上部に回動自在に軸止されて設けられ、半ループ状の中ほどに罠用ループ14aの後端部への引っかかり部20aを有し、罠用ループ14aが撥ね上げ部材17稼働によって上昇する際に、引っかかり部20aに作用する力によって半ループ状の軸止部20b’を中心として回動され、その半ループ状の両端部の延長部20cが、くくり部先端跳ね上げ部材2の両端部の延長部2cに当接して押し下げることで、そのくくり部先端跳ね上げ部材2を梃子の原理で回動させるように設けられている。
これによれば、くくり部先端跳ね上げ部材2を強制的に回動でき、罠用ループ14aを先端部が垂れ下がらないように確実且つ適切に押し上げることができる。
回動作動部材20の軸止部20b’と延長部の当接部20c’との間の長さが、くくり部先端跳ね上げ部材2の軸止部2b’と延長部の被当接部2c’との間の長さよりも長くなるように設けられている。
これによれば、回動作動部材20の回動角度に対してくくり部先端跳ね上げ部材2の回動角度が大きくなり、罠用ループ14aの先端側がより素早く押し上げられる。従って、罠用ループ14aを適切に上方へ撥ね上げることができ、獣足をより確実にくくることができる。
くくり部先端跳ね上げ部材2の引っかかり部2aは、ワイヤー状のくくり部材14(罠用ループ14aの先端部)の上下両方に引っかかるように、上下に設けられている。下側の引っかかり部2a’が、ワイヤー状のくくり部材14(罠用ループ14aの先端部)を確実に押し上げるように作用する。なお、本形態例の引っかかり部2a、2a’及び引っかかり部20aが設けられた部位は、本体中枠3の上縁部に切り欠かれて設けられた凹状部分に嵌まった状態にセットされるようになっている。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
1 上部覆い材
2 くくり部先端跳ね上げ部材
3 本体中枠
4 踏み板
5 踏み込み部材
6 第1の挟み部材
7 第2の挟み部材
8 ボルト
9 スプリング
10 ワッシャー
11 ナット
12 本体外枠上部保護材部
13 本体外枠
14 くくり部材
15 締め付け部材
16 締め付け部案内部材
17 撥ね上げ部材
18 撥ね上げ部材収納部材
19 くくり部材固定部材
20 回動作動部材

Claims (5)

  1. 一方に設けられた通し孔に他方を通して罠用ループが作られるワイヤー状のくくり部材と、該くくり部材の前記通し孔を形成する一端部に接して前記罠用ループを小さくするように締め付ける締め付け部材と、該締め付け部材を稼働させるように力を与えるスプリング状の撥ね上げ部材とを備え、前記くくり部材を前記撥ね上げ部材の力によって獣足をくくるように締め付けるくくり罠において、
    掘削された土中に埋められる枠状に設けられた本体外枠と、
    前記本体外枠の内周にすり合わせ状態で嵌まって上下方向へ移動可能に枠状に設けられると共に内部に踏み板が固定されて設けられ、上部外周が、罠を設置するときには前記くくり部材が前記撥ね上げ部材の力に抗して前記罠用ループを作るように嵌められた状態に保持される部位になると共に、前記踏み板が踏み込まれることに伴って下降したときには前記くくり部材が前記本体外枠の上端面によって下降を阻止されて外れる部位になるように設けられている本体中枠と、
    前記撥ね上げ部材の稼働時に前記くくり部材の急激な上昇によって起こる前記罠用ループの先端が垂れ下がって輪にならないことを防ぐため、前記罠用ループの先端側半分が嵌められる前記本体中枠の形状に対応して半ループ状に形成され、両端部が前記本体中枠の上部に回動自在に軸止されて設けられ、前記半ループ状の中ほどに前記罠用ループの先端部への引っかかり部を有し、前記罠用ループが前記撥ね上げ部材の稼働によって上昇する際に、前記半ループ状の軸止部を中心として前記罠用ループに途中まで引っかかった状態で回動されて前記罠用ループの先端側を案内して上昇させるくくり部先端跳ね上げ部材と、
    前記罠用ループの後端側半分が嵌められる前記本体中枠の形状に対応して半ループ状に形成され、両端部が前記本体中枠の上部に回動自在に軸止されて設けられ、前記半ループ状の中ほどに前記罠用ループの後端部への引っかかり部を有し、前記罠用ループが前記撥ね上げ部材の稼働によって上昇する際に、前記引っかかり部に作用する力によって前記半ループ状の軸止部を中心として回動され、該半ループ状の両端部の延長部が、前記くくり部先端跳ね上げ部材の両端部の延長部に当接して押し下げることで、該くくり部先端跳ね上げ部材を梃子の原理で回動させるように設けられた回動作動部材とを具備することを特徴とするくくり罠。
  2. 前記回動作動部材の軸止部と延長部の当接部との間の長さが、前記くくり部先端跳ね上げ部材の軸止部と延長部の被当接部との間の長さよりも長くなるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のくくり罠。
  3. 前記本体外枠の上部外周を取り巻いて上側に張り出した縁状に設けられた本体外枠上部保護材部と、
    前記本体外枠の上端面、前記本体外枠上部保護材部の内周面、及び前記本体中枠の上部外周面によって囲まれて前記くくり部材が設置される部位を含めた上部を覆う上部覆い材とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載のくくり罠。
  4. 前記くくり部材の撥ね上がり速度を補う機構であって、獣の体重移動により前記本体中枠の前記踏み板に十分な加重が掛かった時に一気に該踏み板が落下し、該踏み板と同時に落下する獣足を確実にくくるように、該踏み板の下部に設置された踏み込み部材と、該踏み込み部材を挟んで十分な加重がかかったときに押し開かれて該踏み板の下降を一気に許容する一対の挟み部材とを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のくくり罠。
  5. 前記くくり部材及び前記締め付け部材を前記撥ね上げ部材の稼働時により高位置に押し上げる為、該締め付け部材の押し上げを案内するように、該締め付け部材から延びる筒状に設けられ、前記くくり部材を通し、スプリング状の前記撥ね上げ部材の中に納められると共に該撥ね上げ部材を介して筒状の撥ね上げ部材収納部材に納められる締め付け部案内部材を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のくくり罠。
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