JP5859602B2 - 動物罠用トリガー装置、それを備えた動物罠及び動物罠の空作動防止方法 - Google Patents

動物罠用トリガー装置、それを備えた動物罠及び動物罠の空作動防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、動物罠用トリガー装置、それを備えた動物罠及び動物罠の空作動防止方法に関するものである。更に詳しくは、捕獲対象獣であるイノシシ等の動物の足が、ワイヤロープの括り輪で括ることができる位置で、且つ充分な踏力を以て踏んだときに作動するようにしたものに関する。
近年、イノシシ等による農作物の被害はますます増加の傾向にあり、一部では里に下りてきたこれら動物に人が襲われて怪我をする事態が相次いでいる。したがって、自治体等では、これら動物を人と共存できる適正な頭数に維持するため、一定数を捕獲するようにしている。しかし、例えば動物罠を使用した猟には、ある程度の熟練を必要とするが、このような猟師は年々減少していく傾向にあるため、練度の低い初心者でも狩猟対象獣を効率よく捕獲できるようにすることが望まれている。
足括り罠等の動物罠による捕獲率を良くするには、罠が作動したにも関わらず動物の捕獲に失敗する、いわゆる「空作動」を防止する必要がある。足括り罠の空作動は、そのほとんどが、捕獲対象獣であるイノシシ等の動物の足が、ワイヤロープの括り輪で括ることができない位置にあるときに、又は足がワイヤロープの括り輪で括ることができる位置にあっても踏力が充分でないときに罠が作動してしまうことにより起こる。足括り罠に使用する従来のトリガー具としては、例えば特許文献1に開示された動物罠用トリガー具がある。
特許文献1の動物罠用トリガー具は、踏み部が左右に移動可能で、括り罠本体と踏板の位置をそれぞれ別々に調節することができるものであるが、この機能を有していない、より簡易な構造のトリガー具も多く使用されている。このようなトリガー具は、括り罠の仕掛けの状態では、落とし穴の上部開口部に配され、掛止部で括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端を掛止し、踏み部には踏板の一方側の端部が載せられている(特許文献1の図2参照)。
そして、踏板に被せてある土や木の葉の層を動物の足が踏むことで踏板が落ち、それによってトリガー具が落ちて両アーム先端の掛止を解除し、括り罠が作動する。このとき、動物の足の踏力が充分に強いと、足が仕掛け穴に深く入り、ワイヤロープの括り輪で脚の元部が括られるため、動物をより確実に捕獲することができる。
特開2001−112398号公報
しかしながら、上記従来の動物罠用トリガー具には、次のような課題があった。
すなわち、括り罠を仕掛ける際には、掛止部によって、固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端を掛止している動物罠用トリガー具の踏み部に、踏板の一方側の端部が載せられてセットされるので、踏板に比較的小さな衝撃や力が作用しただけで、踏板が落ちてトリガー具が固定アームと跳上げアームの先端の掛止を解除してしまう嫌いがあった。
このため、例えば、動物の足が、ワイヤロープの括り輪で確実に括ることができる位置であるワイヤロープの括り輪の内側を充分でない踏力を以て踏んだ場合、又はワイヤロープの括り輪で括ることができない位置、例えば括り輪のロープの上やその外側、或いは括り罠本体の跳上げアーム先端等を踏んだ場合でも、罠が仕掛者の意図しない作動をし、結果的に足を括ることができずに空作動となってしまうことがあり、空作動が起こらないようにしたいという市場の要求に充分に応えているとはいえなかった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、捕獲対象獣であるイノシシ等の動物の足が、ワイヤロープの括り輪で括ることができる位置にあり、且つ充分な踏力を以て踏んだときに作動するようにして空作動を防止した動物罠用トリガー装置、それを備えた動物罠及び動物の足がワイヤロープの括り輪で括ることができる位置で、且つ充分な踏力を以て踏んだときに罠を作動させる動物罠の空作動防止方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、上方から作用する荷重で変形することにより、前記仕掛け穴の縁部の受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした踏部材とを備える動物罠用トリガー装置である。(図8参照)
(2)本発明は、前記踏部材が、前記掛止部に対し、前記踏部材の長さ方向にスライド調節自在に取り付けられている構成とすることができる。(図11参照)
例えば罠を仕掛けるときにBOX状の仕掛け補助具を使用する場合、動物罠の作動後、踏部材が下方へ膨らむように撓み変形し、仕掛け補助具の内部で踏部材の撓み性によるバネが利いた状態で固定されてしまうことがある。
このような場合、掛止部に対する踏部材の固定を緩めることにより、踏部材の反発力により踏部材をスライドさせて踏部の全体の長さを短くしてバネ力を弱めることができるので、比較的容易に踏部の引っ掛かった状態を解除できる。
(3)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられ、中央又は略中央に貫通穴を有する踏部材と、該踏部材の下面側に位置し、中央又は略中央に前記貫通穴を下から上へ上下動自在に貫通するトリガー部材を有し、先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える動物罠用トリガー装置である。(図9参照)
この場合、トリガー部材が止め部材及び踏部材の上面側の中央又は略中央にあることにより、動物の足がトリガー部材を踏んで罠が作動する際の足の位置は、当然に止め部材及び踏部材の中央近辺、つまり踏部材を囲むようにセットされるワイヤロープの括り輪の中央近辺に位置することになるので、動物をより確実に捕獲することができる。
(4)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられ、長さが調節できるように形成された踏部材と、該踏部材の長さ方向の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記踏部材に上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える動物罠用トリガー装置である。(図10参照)
この場合、踏部材の長さが調節できるので、止め部材自体の長さが変化しなくても、止め部材において踏部材の長さ方向先端から突出する部分の長さを調節することができる。つまり、止め部材のこの部分は、受け部に掛止されることで、踏部材及び止め部材に上方から作用する荷重を支える部分であり、踏部材の長さ方向先端と受け部の縁との間の間隔(スパン)が長くなるほど変形に対する剛性がより低くなって変形しやすくなり、短くなるほど剛性が高くなって変形しにくくなる。したがって、踏部材の長さを調節することにより、受け部に対する止め部材の先端部の掛止が外れる感度を調節することが可能になる。
(5)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができるトリガー部材と、前記踏部材の下面側に位置し、長さ方向の先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に前記先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える動物罠用トリガー装置である。(図1参照)
この場合、動物罠を仕掛けた後、動物の足がトリガー部材を上方から踏むことにより、トリガー部材は下降し、トリガー部材の下端が止め部材を下方へ膨らむように撓み変形させる。止め部材は、まず先端部が受け部に対し自由に動けるように掛止された状態(又は掛かった状態)で上記のように変形し、トリガー部材が動物の足で充分な踏力を以て踏まれることにより、ついには先端部の受け部に対する掛止が外れ、動物罠用トリガー装置は下方へ落ちる。これにより、動物罠用トリガー装置による両アーム先端の掛止が解除されて罠が作動する。
また、トリガー部材が止め部材の中央又は略中央にあることにより、動物の足が突起を踏んで罠が作動する際の足の位置は、当然に止め部材の中央近辺、つまり止め部材を囲むようにセットされるワイヤロープの括り輪の中央近辺に位置することになるので、動物をより確実に捕獲することができる。
(6)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができ、主動斜部を有するトリガー部材と、該トリガー部材の前記主動斜部と接触する従動部を有し、罠仕掛け時に先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材の下降動作により前記主動斜部が前記従動部を動かすことでスライドし、前記受け部に対する先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える動物罠用トリガー装置である。(図7参照)
この場合、動物罠を仕掛けた後、動物の足がトリガー部材を上方から踏むことにより、トリガー部材は下降し、トリガー部材の主動斜部と例えば付勢力を以て接触している従動部は主動斜部の下降により動き、これにより止め部材がスライドし、トリガー部材が動物の足で充分な踏力を以て踏まれることにより、ついには先端部の受け部に対する掛止が外れ、動物罠用トリガー装置は下方へ落ちる。これにより、動物罠用トリガー装置による両アーム先端の掛止が解除されて罠が作動する。
また、トリガー部材が止め部材の中央又は略中央にあることにより、動物の足が突起を踏んで罠が作動する際の足の位置は、当然に止め部材の中央近辺、つまり止め部材を囲むようにセットされるワイヤロープの括り輪の中央近辺に位置することになるので、動物をより確実に捕獲することができる。
(7)本発明は、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられ、罠仕掛け時に先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、上方から荷重が作用することで先端部が後退し、前記受け部に対する先端部の掛止が外れるようにした踏部材とを備える動物罠用トリガー装置である。
(8)本発明は、付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体と、括り罠の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができるトリガー部材と、前記踏部材の下面側に位置し、長さ方向の先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に前記先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材を有する動物罠用トリガー装置とを備える動物罠である。
(9)本発明は、上記(8)の発明において、上部に開口部を有する箱型で、前記括り罠本体を設置する設置部と、前記開口部側に前記括り輪を内掛けするワイヤ掛けを有し、前記設置部とは反対側に受け部を有する仕掛け補助具を備える構成とすることもできる。
この場合、仕掛け補助具が箱型であり、括り罠本体の設置部に対する受け部の位置も決まっているので、括り罠本体と動物罠用トリガー装置及び仕掛け補助具を組み合わせて罠を仕掛けたときに、受け部に渡された止め部材の先端部の受け部に対する掛かり具合に変化やズレが生じにくく、動物罠は、当初設定の通りに安定して作動する。
(10)本発明は、上記(8)の発明において、前記仕掛け補助具の前記受け部側に、前記止め部材の先端を当接させて前記踏部材の先端部が前記受け部に掛からないようにするストッパーを有する構成とすることもできる。
この場合、仕掛け補助具に対する動物罠用トリガー装置のセッティングの際に、止め部材の先端をストッパーに当接させるだけで、踏部材が当初設定通りの位置に配置され、踏部材の先端部が受け部に掛かってしまい罠が作動しなくなる事態を回避することが可能になり、簡単でより確実な仕掛けができる。
(11)本発明は、括り罠本体の固定アームと跳上げアームを付勢力に抗して閉じ、動物罠用トリガー装置の掛止部で前記固定アームと前記跳上げアームの先端を掛止し、前記固定アームと前記跳上げアームが開くことにより絞られるワイヤロープの括り輪を、先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された踏部材を囲むようにしてセットし、動物罠を仕掛け状態とする工程と、動物の足が前記括り輪の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用することで前記踏部材の先端部を後退させ、前記受け部に対する前記踏部材の先端部の掛止を外すことで前記動物罠用トリガー装置による前記両アーム先端の掛止を解除し罠を作動させる工程と、動物の足が前記括り輪の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用しても前記踏部材が充分に変形又はスライドしないようにして前記受け部に対する踏部材の先端部の掛止を外さないようにし罠を作動させない工程とを備える動物罠の空作動防止方法である。
本明細書及び特許請求の範囲にいう「仕掛け穴の縁部の受け部」の文言は、例えば地面に掘った仕掛け穴の開口縁等に埋設等により固定された木板や金属板等の受け部材の上面縁、或いは地面に掘った仕掛け穴に収容するようにして埋設される金属製やプラスチック製のボックス状の仕掛け補助具の開口縁等を含む意味で使用している。
(作用)
本発明の動物罠用トリガー装置及びそれを備えた動物罠の作用を説明する。
動物罠用トリガー装置は、例えば括り罠本体の固定アームと跳上げアームを付勢力に抗して閉じ、掛止部で固定アームと跳上げアームの先端を掛止してセットされる。そして、上記両アームが開くことにより絞られるワイヤロープの括り輪を、先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された踏部材を囲むようにしてセットする。これにより、動物罠を仕掛け状態とする。
そして、獣道を移動する動物の足がワイヤロープの括り輪の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用することで踏部材が変形し、踏部材の先端部が後退して、受け部に対する踏部材の先端部の掛止が外れる。これにより、動物罠用トリガー装置による両アーム先端の掛止が解除されて罠が作動する。このとき、動物の足が、括り輪で括ることができる位置で充分な踏力を以て踏んでいるので、足が仕掛け穴に深く入り、ワイヤロープの括り輪で脚の元部が括られるため、動物をより確実に捕獲することができる。
また、動物の足が括り輪の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用しても踏部材が充分に変形しない。このため、受け部に対する踏部材の先端部の掛止が外れないので、罠が作動することはない。このように、動物の足が、括り輪で括ることができる位置で、なお且つ止め部材が変形することで止め部の先端部が受け部から外れるだけの充分な踏力を以て踏まないと、固定アームと跳上げアームの先端の掛止を解除することができないため、罠は作動しない。
したがって、動物罠用トリガー装置によれば、動物の捕獲に成功する可能性が高い条件下、すなわち動物の足が括り輪で括ることができる位置にあり、且つ止め部材が変形することで止め部の先端部が受け部から外れるだけの充分な踏力を以て踏まれた場合に罠を作動させることができる。また、一方で、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下、すなわち動物の足が括り輪で括ることができない位置にある場合、又は足が括り輪で括ることができる位置にあっても、止め部材が変形することで止め部の先端部が受け部から外れるだけの充分な踏力を以て踏まなかった場合は、罠の作動を止めることができる。これにより、動物罠の空作動を防止することが可能になる。
本発明は、捕獲対象獣であるイノシシ等の動物の足が、ワイヤロープの括り輪で括ることができる位置にあり、且つ充分な踏力を以て踏んだときに作動するようにした動物罠用トリガー装置、それを備えた動物罠、及び動物の足が、ワイヤロープの括り輪で括ることができる位置で充分な踏力を以て踏んだときに罠を作動させる動物罠の空作動防止方法を提供することができる。
本発明の動物罠用トリガー装置の第1実施の形態を示す斜視説明図である。 図1の動物罠用トリガー装置を備えた動物罠を仕掛け補助具と組み合わせて獣道に仕掛けた状態を示す側面視断面説明図である。 図1の動物罠用トリガー装置を備えた動物罠を仕掛け補助具と組み合わせて獣道に仕掛けた状態を示す平面視説明図である。 図1の動物罠用トリガー装置を備えた動物罠と仕掛け補助具を組み合わせた状態を示し、(a)はセット状態、(b)は作動状態を示す断面説明図である。 図1の動物罠用トリガー装置を備えた動物罠を獣道に掘った穴に直接仕掛けた状態を示す側面視断面説明図である。 動物罠用トリガー装置の踏部材を安定させるための止め部材の構造のバリエーションを示す説明図。 本発明の動物罠用トリガー装置の第2実施の形態を示し、(a)は仕掛け補助具と組み合わせたセット状態の平面図、(b)は動物罠と仕掛け補助具を組み合わせたときの作動状態を示す断面説明図である。 本発明の動物罠用トリガー装置の第3実施の形態を示し、(a)は仕掛け補助具と組み合わせたセット状態の平面図、(b)は動物罠と仕掛け補助具を組み合わせたときの作動状態を示す断面説明図である。 本発明の動物罠用トリガー装置の第4実施の形態を示し、(a)は仕掛け補助具と組み合わせたセット状態の平面図、(b)は動物罠と仕掛け補助具を組み合わせたときの作動状態を示す断面説明図である。 本発明の動物罠用トリガー装置の第5実施の形態を示し、(a)は仕掛け補助具と組み合わせたセット状態の平面図、(b)は動物罠と仕掛け補助具を組み合わせたときの作動状態を示す断面説明図である。 本発明の動物罠用トリガー装置の第6実施の形態を示す平面視説明図である。 罠作動後に、動物罠用トリガー装置の第6実施の形態の踏部材が仕掛け補助具内で撓んで引っ掛かった状態を示す説明図である。 動物罠用トリガー装置の第6実施の形態の踏部材の他例を示す部分平面図である。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。なお、場所又は方向を表す説明において、「前後」、「左右」の用語を使用する場合があるが、各図において右側が前、左側が後に対応し、下側が左、上側が右に対応するものである。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態1〕
図1、図2、図3及び図4を参照する。
動物罠用トリガー装置A1は、掛止部1、踏部2、トリガー部3及び止め部材4を有している。
掛止部1は金属製で、後で説明する括り罠6の固定アーム61と跳上げアーム62を閉じた状態で両アーム先端に掛止し、固定アーム61と跳上げアーム62が閉じた状態を維持するものである。掛止部1は、固定アーム61先端に掛ける掛部11と、跳上げアーム62先端に掛ける掛部12を有する本体10と、本体10に角度調節自在に取り付けられている取付台具13を有している。
取付台具13には、金属製の踏部2が取り付けられている。踏部2は、取付台具13に固定されている踏部材取付具21と、踏部材取付具21に固定されている踏部材22を有している。踏部材取付具21は断面L状の板体で、所定の長さを有し、その縦板(符号省略)の両端部には上方へ突出した掛け爪23を有している。
踏部材22は、後で説明する止め部材4と共に、踏部材取付具21の横板(符号省略)に、後で説明するようにネジ止めされている。踏部材22は四角形状であり、その幅は踏部材取付具21の長さとほぼ同じ長さである。踏部材22の幅方向の両端辺部は、全長にわたり同幅で上方へやや傾斜させてあり、踏部材22の剛性が高められている。踏部材22の長さは、後で説明する仕掛け補助具5の開口部の差し渡しよりやや短く形成されている(図2等参照)。
踏部材22の中央よりやや踏部材取付具21寄りには、踏部材22の長さ方向に長い長円孔24が形成されている。長円孔24の両側には、長円孔24とやや距離をおいて、それぞれ三箇所にネジ孔25、25、25及びネジ孔25a、25a、25aが等間隔で形成されている。踏部材22の長円孔24が形成されている位置の上面側には、トリガー部3が設けられている。
トリガー部3は、軸受具31とトリガー部材32を有している。軸受具31は、円形の基盤310とその中心部に形成されている円管311で構成され、円管311の中心孔が基盤310まで貫通する軸孔312となっている。基盤310の直径線上の二箇所には、上記踏部材22の長さ方向に等位置にあるネジ孔25、25aに対応する通孔(符号省略)が形成されている。また、円管311の下側には、軸孔312に貫通するネジ孔313が形成されている。
ネジ孔313には、ネジ314が螺合され、ネジ314の先端部は、軸孔312内に突出させることができる。軸受具31は、各通孔を上記各ネジ孔25、25aに合わせ、ネジ止めすることで固定されている。なお、軸受具31の取り付け位置は、上記踏部材22の長さ方向に三段階に調節できる。この調節により、後で説明する止め部材4の変形量が変わるので、結果的に罠が作動する感度を調節することができる。
トリガー部材32は、金属製で丸棒状の軸部320を有し、軸部320の上端部には、截頭円錐体を逆さにした形状のプラスチック製の接触体321が固定されている。軸部320は、軸孔312の内壁に対し? .動しながら上下動が可能であり、先端部は丸められている。軸部320の長さは、軸部320の先端が後で説明する止め部材4に当たったときに、軸部320の上部側が所定の長さだけ円管311の上端から突出する長さに設定されている(図4(a)参照)。
そして、軸部320がほぼ最下部まで下降したときには、先端部が長円孔24を貫通し、止め部材4を変形させて、後で説明する受け部50に対する先端部の掛止を外すことができる充分な長さで長円孔24から下方へ突出する(図4(b)参照)。軸部320の下側の外周面には、上下方向に長いガイド溝322が形成されている。ガイド溝322には、軸部320を軸孔312に差し入れた状態で、上記ネジ孔313に螺合されたネジ314の先端部が入れられる。
これにより、トリガー部材32の上下動のストロークが設定されると共に、トリガー部材32の抜け止めと軸周方向の回転止めが図られる。なお、円管311、軸部320及び接触体321には、軟らかで変形性を有するプラスチック製のカバー筒14が嵌め込まれる。カバー筒14は、仕掛けたときに可動部分に土が入らないようにして、円滑な作動を助けるものである。
止め部材4は、金属製で可撓性を有する、長方形状の板体である。止め部材4は、踏部材22の下面側に接触して配置されており、上記したように、踏部材22と共に踏部材取付具21の横板にネジ41で固定されている。止め部材4の長さは、取り付け状態において、先端部が踏部材22の先端縁よりやや突出する長さ、且つ仕掛け補助具5と組み合わせてセットしたときに、仕掛け補助具5の開口部の縁にある受け部50に届いて掛止できる長さに設定されている(図2、図4(a)参照)。
(作用)
図1ないし図5を参照して、動物罠用トリガー装置A1及び動物罠T1の作用を説明する。
動物罠T1は、動物罠用トリガー装置A1と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5により構成されている。括り罠本体6は、基部側を回動可能に軸支された固定アーム61と跳上げアーム62を有し、両アーム61、62は、ねじりコイルバネ63を介し開く方向に付勢されている。
固定アーム61の先端部には滑車64と掛かり部65を有し、跳上げアーム62の先端部には滑車66と掛かり部67を有している。また、固定アーム61の先部寄りには、杭を固定する杭固定具68が取り付けてある。そして、ワイヤロープ69が滑車64と滑車66に通され、ワイヤロープ69の先端部には括り輪690が形成されている。
仕掛け補助具5は、ステンレススチール製で、上下が開口し、平面視で四角形状の箱である。仕掛け補助具5の一方側には括り罠本体6を設置する設置部51が設けられ、上部側の開口部には括り輪690を内掛けするワイヤ掛け52が設けられている。そして、設置部51とは反対側の側板53上端が受け部50となっている。
そして、動物罠T1は次のようにして獣道に仕掛けられる(図2参照)。
獣道7の適当な箇所に仕掛け穴70が形成され、仕掛け穴70に仕掛け補助具5が安定するようにして収容される。動物罠用トリガー装置A1は、括り罠本体6の固定アーム61と跳上げアーム62をねじりコイルバネ63の付勢力に抗して閉じ、掛止部1の掛部11、12で固定アーム61の掛かり部65と跳上げアーム62の掛かり部67を掛止してセットされている。
括り罠本体6の杭固定具68に杭680を固定し、仕掛け補助具5の設置部51に杭固定具68を載せるようにして杭680を土にたて込む。括り罠本体6の角度を斜面に合うように調節すると共に、仕掛け補助具5の内部側にある動物罠用トリガー装置A1の踏部材22を水平になるように、且つ止め部材4の先端部を仕掛け補助具5の受け部50に渡すように載せて掛止する。
また、ワイヤロープ69の括り輪690は、ワイヤ掛け52に内掛けする。この状態では、トリガー部材32の接触体321の上端は、セットされた括り輪690よりやや上方にある。最後に、カムフラージュのための土や木の葉等を全体に被せて、動物罠T1を仕掛け状態とする(図2、図3、図4(a)参照)。
そして、獣道7を移動する動物の足8がワイヤロープ69の括り輪690のほぼ中心部にあるトリガー部材32を上方から踏むことにより、トリガー部材32は下降し、トリガー部材32の先端が止め部材4を下方へ膨らむように撓み変形させる(図4(b)参照)。止め部材4は、まず先端部が受け部50に対し自由に動けるように掛止された状態(又は載せた状態)で上記のように変形し、トリガー部材4が動物の足8で充分な踏力を以て踏まれることにより、ついには先端部の受け部50に対する掛止が外れ、ガイド溝322の内天部がネジ314の先端に当たり、更に下方へ押されることにより、動物罠用トリガー装置A1は落ちる(図4(b)参照)。これにより、動物罠用トリガー装置による両アーム61、62先端の掛止が解除されて罠が作動する。
なお、罠作動時には、動物の足8が、括り輪690で括ることができる位置であるトリガー部材32に触れていることにより、動物の足8は、当然に止め部材4を囲むようにセットされるワイヤロープ69の括り輪690の中央近辺に位置することになる。また、動物の足8は、充分な踏力を以て踏んでいるので、動物罠用トリガー装置A1が落ちるのに伴い、足8が仕掛け補助具5の内部に深く入り、ワイヤロープ69の括り輪690で脚の元部が括られることとも相まって、動物をより確実に捕獲することができる。
さらに、仕掛け補助具5がステンレススチール製の箱であり、設置部51に対する受け部50の位置も決まっているので、括り罠本体6と動物罠用トリガー装置A1及び仕掛け補助具5を組み合わせて罠を仕掛けたときに、受け部50に渡された止め部材4の先端部の受け部50に対する掛かり具合に変化やズレが生じにくく、動物罠T1は当初設定の通りに安定して作動する。
また、動物の足8がトリガー部材32に触れない位置、或いは触れても充分でない踏力を以て踏んだときには、受け部50に対する止め部材4の先端部の掛止が外れないので、罠が作動することはない。このように、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下では、動物罠T1が作動しないため、罠の空作動を防止できる。
次に図5を参照する。
図5には、動物罠T1aを、獣道7に掘った仕掛け穴70に、直接仕掛けた状態を示している。
動物罠T1aは、動物罠用トリガー装置A1と括り罠本体6により構成されており、上記動物罠T1とは相違して仕掛け補助具5は使用しない。仕掛け穴70の開口縁の一方側に木板71が立てて埋設されており、木板71の上端面が受け部710となっている。そして、動物罠T1aを仕掛ける際には、止め部材4の先端部を受け部710に渡して掛けるようにする。
なお、動物罠T1aの作用については、上記動物罠T1と実質的に同様であるので、説明を省略する。
図6を参照して、動物罠用トリガー装置の踏部材22を安定させるための止め部材の構造のバリエーションを説明する。
図6(a)に示している動物罠用トリガー装置(符号省略)の止め部材4xは、踏部材22をガタついたりしないよう安定させるために幅広く形成しており、これにより剛性をより高くして、罠作動の感度が鈍くなるようにしている。図6(b)に示している動物罠用トリガー装置(符号省略)の止め部材4yは、踏部材22を安定させるために先端側の幅だけを幅広く形成しており、罠作動の感度もやや鈍くなるようにしている。
図6(c)に示している動物罠用トリガー装置(符号省略)の止め部材4zは、踏部材22を安定させるために先端側の幅だけを幅広く、且つ二股に形成しており、罠作動の感度もやや鈍くなるようにしている。このように、罠作動の感度を調節することで、例えばキツネやタヌキ、或いはイノシシの幼獣では作動しないようにする等、捕獲する対象となる動物の種類や大きさの選択が可能になる。なお、止め部材自体の剛性を変えることにより、罠作動の感度を調節することも可能である。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態2〕
図7を参照する。なお、図7において、上記動物罠用トリガー装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
動物罠用トリガー装置A2は、掛止部1、踏部2、トリガー部3a及び止め部材4aを有している。
トリガー部3aは、トリガー部材32aの軸部320aの先端側後部に主動斜部323が形成されている。主動斜部323は、軸部320aの軸方向に対し約30°で傾斜した平坦面である。
止め部材4aは、金属製で長方形状の板体である。止め部材4aは、荷重が作用しても容易には変形しない剛性を有している。止め部材4aは、踏部材22の下面側の幅方向中間に、長さ方向の二箇所に所定の間隔でネジ止めされているガイド部材42、43に差し込まれている。ガイド部材42、43は、それぞれ止め部材4aよりやや幅が広い隙間(符号省略)を踏部材22との間で形成しており、止め部材4aは前後にスライド可能である。
止め部材4aは、後部寄りに四角形の従動口44を有している。従動部である従動口44は、トリガー部材32aが貫通できる口径を有し、後部側の口縁441が主動斜部323と接触する。そして、罠の仕掛けにおいては、止め部材4aの先端部を仕掛け補助具5の受け部50に掛止し、且つトリガー部材32aが上位置にあり、従動口44の口縁441が主動斜部323の下部側に接触するようにしてセットされる。なお、止め部材4aを先方向へバネ等の付勢体で付勢するようにし、この付勢体の強さを調節することで、罠作動の感度を調節することができる。或いは、主動斜部323の角度を調節することで、罠作動の感度を調節することができる(角度が垂直に近いほど弱い荷重で作動するが、止め部材4aの後退時のストロークが小さくなる)。
(作用)
動物罠T2は、動物罠用トリガー装置A2と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5により構成されている。
動物罠T2を仕掛けた後、動物の足8がトリガー部材32aを上方から踏むことにより、トリガー部材32aは下降し、トリガー部材32aの主動斜部323と接触している従動口44は主動斜部323の下降により押されて動き、これにより止め部材4aが後退する。
そして、トリガー部材32aが動物の足8で充分な踏力を以て踏まれることにより、ついには止め部材4aの先端部の受け部50に対する掛止が外れ、ガイド溝322の内天部がネジ314の先端に当たり、更に下方へ押されることにより、動物罠用トリガー装置A1は落ちる。これにより、動物罠用トリガー装置A1による両アーム61、62先端の掛止が解除されて動物罠T2が作動する。
なお、動物の足8がトリガー部材32aに触れない位置、或いは触れても充分でない踏力を以て踏んだときには、受け部50に対する止め部材4aの先端部の掛止が外れないので、罠が作動することはない。このように、上記動物罠T1と同様に、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下では、動物罠T2は作動しないので、罠の空作動を防止できる。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態3〕
図8を参照する。なお、図8において、上記動物罠用トリガー装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
動物罠用トリガー装置A3は、掛止部1及び掛止部1と一体的に設けられた踏部2bを有している。
踏部2bは、金属製で可撓性を有する長方形状の板体である踏部材22bを有している。踏部材22bの長さは、仕掛け補助具5と組み合わせてセットしたときに、先端部が仕掛け補助具5の開口部の縁にある受け部50に届いて掛止できる長さに設定されている。なお、踏部材22bには、前部側に三箇所、剛性が低くなるように(又は撓みやすいように)調節するための抜き部221が形成されており、中央部には取り扱いを容易にする指入れ孔226が形成されている。
(作用)
動物罠T3は、動物罠用トリガー装置A3と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5により構成されている。そして、獣道7を移動する動物の足8がワイヤロープ69の括り輪690の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、足8による荷重が踏部材22bに直接又は土や木の葉の層を介し伝わって踏部材22bが下方へ膨らむように撓み変形し、踏部材22bの先端部が後退して、受け部50に対する踏部材22bの先端部の掛止が外れ、動物罠用トリガー装置A3が更に下方へ押されて落ちる。なお、踏部材22bは前後両端部が支持されているため、中央部又は中央部に近い所に荷重がかかることで、より大きく変形するので、罠が作動しやすくなる。
これにより、動物罠用トリガー装置A3による両アーム61、62先端の掛止が解除されて動物罠T3が作動する。このとき、動物の足8が、括り輪690で括ることができる位置で、且つ充分な踏力を以て踏んでいるので、動物罠用トリガー装置A3が落ちるのに伴い、足8が仕掛け補助具5の内部に深く入り、ワイヤロープ69の括り輪690で脚の元部が括られるため、動物をより確実に捕獲することができる。
また、動物の足8が括り輪690の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用しても踏部材22bが充分に変形しない。このため、受け部50に対する踏部材22bの先端部の掛止が外れないので、動物罠T3が作動することはない。このように、上記動物罠T1と同様に、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下では、動物罠T3は作動しないので、罠の空作動を防止できる。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態4〕
図9を参照する。なお、図9において、上記動物罠用トリガー装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
動物罠用トリガー装置A4は、掛止部1、掛止部1と一体的に設けられた踏部2c及びトリガー部材40を有する止め部材4cを有している。
踏部2cは、金属製で長方形状の踏部材22cを有している。踏部材22cの中央よりやや踏部材取付具21寄りには、長さ方向に長い長方形状の貫通穴220が形成されている。踏部材22cの下面側には、金属製で可撓性を有する長方形状の板体である止め部材4cが後部側でネジ止めされている。止め部材4cの上面側には、上記貫通穴220と対応する位置に、上方へ突出してトリガー部材40が固定されている。トリガー部材40の上端部には、貫通穴220より横方向へ長い当接部401が形成されている。トリガー部材40は、貫通穴220を通り上下動することで、止め部材4cを撓み変形させることができる。なお、トリガー部材40の高さを調節することにより、罠が作動する感度を調節することができる。すなわち、トリガー部材40をより高く設定することで、感度を良くし罠を作動しやすくすることが可能になる。
(作用)
動物罠T4は、動物罠用トリガー装置A4と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5aにより構成されている。仕掛け補助具5aは、受け部50が設けられている側板53の上部側に、前部側へ張り出すように設けられたストッパー54を有している。ストッパー54は、止め部材4cの前方への移動を一定箇所で止めることができれば、その構造、位置又は個数等を特に限定するものではない。また、ストッパー54は、上記他の動物罠T1、T2、T3及び後述する動物罠T5の仕掛け補助具に設けることもできる。
動物罠T4によれば、仕掛け補助具5aに対する動物罠用トリガー装置A4のセッティングの際に、止め部材4cの先端をストッパー54に当接させるだけで、踏部材22cが当初設定通りの位置に配置される。これにより、例えば踏部材22cの先端部が出過ぎて受け部50に掛かってしまうことで動物罠用トリガー装置A4が落ちずに罠が作動しなくなる事態を回避することが可能になり、簡単でより確実な仕掛けができる。
そして、トリガー部材40を動物の足8が踏んで荷重がかかると、トリガー部材40が下降して止め部材4cが下方へ膨らむように撓み変形し、踏部材22cの先端部が後退して、受け部50に対する踏部材22cの先端部の掛止が外れ、トリガー部材40の上端部の当接部401が貫通穴220の縁に当たり、更に踏部材22cを下方へ押すことにより動物罠用トリガー装置A4が落ちる。これにより、動物罠用トリガー装置A4による両アーム61、62先端の掛止が解除されて動物罠T4が作動する。このとき、動物の足8が、括り輪690で括ることができる位置で、且つ充分な踏力を以て踏んでいるので、動物罠用トリガー装置A4が落ちるのに伴い、足8が仕掛け補助具5aの内部に深く入り、ワイヤロープ69の括り輪690で脚の元部が括られるため、動物をより確実に捕獲することができる。
また、動物の足8がトリガー部材40を踏まずに括り輪690の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から踏部材22cに荷重が作用しても止め部材4cが充分に変形しない。このため、受け部50に対する止め部材4cの先端部の掛止が外れないので、動物罠T4が作動することはない。このように、上記動物罠T1と同様に、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下では、動物罠T4は作動しないので、罠の空作動を防止できる。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態5〕
図10を参照する。なお、図10において、上記動物罠用トリガー装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
動物罠用トリガー装置A5は、掛止部1、掛止部1と一体的に設けられた踏部2d及び止め部材4dを有している。
踏部2dは、金属製で長方形状の踏部材22dを有している。踏部材22dは、基板222と、基板222と同幅で短い、長さ調節板223で構成されている。基板222の両側には、それぞれ三箇所に通孔224、224a、224b及び通孔224c、224d、224eが並んで形成されている。通孔224、224a、224bは、内側から順に徐々に基板222の先端縁に近付くように配置され、通孔224c、224d、224eも同様に内側から順に徐々に基板222の先端縁に近付くように配置されている。
また、長さ調節板223の両側には、それぞれ三箇所にネジ孔225、225a、225b及びネジ孔225c、225d、225eが並んで形成されている。ネジ孔225、225a、225b及びネジ孔225c、225d、225eは、長さ調節板223の先端縁から同距離に配置されている。
そして、長さ調節板223を基板222の下面側に重ね、外側の通孔224bとネジ孔225b及び通孔224eとネジ孔225eを重ねてネジ止めすることにより、一番長いL1までの長さに設定される。また、中側の通孔224aとネジ孔225a及び通孔224aとネジ孔225aを重ねてネジ止めすることにより、二番目に長いL2までの長さに設定される。
さらに、内側の通孔224とネジ孔225及び通孔224とネジ孔225を重ねてネジ止めすることにより、一番短いL3までの長さに設定される。このように、踏部材22dの長さは、仕掛け補助具5の開口部の差し渡しより、やや短くなる範囲で三段階に調節することができる。
(作用)
動物罠T5は、動物罠用トリガー装置A5と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5により構成されている。動物罠用トリガー装置A5は、踏部材22dの長さが、仕掛け補助具5の開口部の差し渡しより、やや短くなる範囲で三段階に調節することができる。これにより、止め部材4d自体の長さが変化しなくても、踏部材22dの長さを調節することで、止め部材4dにおいて踏部材22dの長さ方向先端から突出する部分の長さを調節することができる。
つまり、止め部材4dのこの部分は、受け部50に掛止されることで、踏部材踏部材22d及び止め部材4dに上方から作用する荷重を支える部分であり、踏部材22dの長さ方向先端と受け部50の縁との間の間隔Sが長くなるほど変形に対する剛性がより低くなって変形しやすくなり、短くなるほど剛性が高くなって変形しにくくなる。したがって、踏部材22dの長さを調節することにより、受け部50に対する止め部材4dの先端部の掛止が外れる感度を調節することが可能になる。
そして、例えば捕獲する動物の種類に対応して、上記感度を調節した後、動物の足8がワイヤロープ69の括り輪690の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、足8による荷重が踏部材22dに直接又は土や木の葉の層を介し伝わって止め部材4dの先端側が下方へ膨らむように撓み変形し、止め部材4dの先端部が後退して、受け部50に対する踏部材22dの先端部の掛止が外れ、更に踏部材22dが下方へ押されることにより動物罠用トリガー装置A5が落ちる。
これにより、動物罠用トリガー装置A5による両アーム61、62先端の掛止が解除されて動物罠T5が作動する。このとき、動物の足8が、括り輪690で括ることができる位置で、且つ充分な踏力を以て踏んでいるので、動物罠用トリガー装置A3が落ちるのに伴い、足8が仕掛け補助具5の内部に深く入り、ワイヤロープ69の括り輪690で脚の元部が括られるため、動物をより確実に捕獲することができる。
また、動物の足8が括り輪690の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から踏部材22dに対し荷重が作用しても止め部材4dが充分に変形しない。このため、受け部50に対する止め部材4dの先端部の掛止が外れないので、動物罠T5が作動することはない。このように、上記動物罠T1と同様に、動物の捕獲に失敗する可能性が高い条件下では、動物罠T5は作動しないので、罠の空作動を防止できる。
〔動物罠用トリガー装置の実施の形態6〕
図11を参照する。なお、図11において、上記動物罠用トリガー装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
動物罠用トリガー装置A6は、掛止部1及び掛止部1と一体的に設けられた踏部2eを有している。
踏部2eは、金属製で可撓性を有する長方形状の板体である踏部材22eを有している。踏部材22eの基端側の両側二箇所には、踏部材22eの長さ方向に長い長孔227が表裏面を貫通して形成されている。踏部材22eは、踏部材取付具21eの横板にそれぞれ長孔227に通した二本の蝶ネジ228によって固着されている。
また、踏部材22eには、先端側に三箇所、剛性が低くなるように、又は撓みやすいように、調節するための抜き部221が形成されており、中央部には取り扱いを容易にする円形の指入れ孔226が形成されている。
踏部材22eは、蝶ネジ228を緩めてスライド調節が可能であり、踏部材取付具21eの縦板から踏部材22eの先端までの長さは、仕掛け補助具5と組み合わせてセットしたときに、先端部が仕掛け補助具5の開口部の縁にある受け部50に届いて掛止できる長さになるように設定され、蝶ネジ228を締め付けて固定されている。
なお、踏部材22eは、先端部が受け部50から突出する長さを調節することにより、罠が作動する感度を調節することができる。
(作用)
図11及び図12を参照する。
動物罠T6は、動物罠用トリガー装置A6と、括り罠本体6及び仕掛け補助具5により構成されている。そして、獣道7を移動する動物の足8がワイヤロープ69の括り輪690の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、足8による荷重が踏部材22eに直接又は土や木の葉の層を介し伝わって踏部材22eが下方へ膨らむように(又は曲がるように)撓み変形し、踏部材22eの先端部が後退して、受け部50に対する踏部材22eの先端部の掛止が外れ、動物罠用トリガー装置A6が更に下方へ押されて落ちる。
これにより、動物罠用トリガー装置A6による両アーム61、62先端の掛止が解除されて動物罠T6が作動し、上記と同様に動物を捕獲することができる。
そして、動物罠T6の作動後、図12に示すように踏部材22eが下方へ膨らむように撓み変形し、仕掛け補助具5の内部で踏部材22eの撓み性によるバネが利いた状態で固定されてしまうことがある。
このような場合、各蝶ネジ228を緩めると、踏部材22eの反発力で踏部材22eの蝶ネジ228で固定されていた部分がスライドし、踏部材取付具21eの縦板から踏部材22eの先端までの長さ(踏部2e全体の長さ)が短くなることにより、バネ力を弱めることができる。そして、指入れ孔226に指を掛ける等して引っ張れば、比較的容易に踏部2の引っ掛かった状態を解除できる。これにより、罠をセットし直すときに作業がしやすくなる。
図13を参照する。
図13(a)に示す踏部材22fには、基端側の両側二箇所に、上記踏部材22eのような長孔227ではなく、踏部材22fの長さ方向に長い切欠条227fが形成されている。各切欠条227fは、踏部材22fの基端から同幅で切り込まれて所要の長さに形成されている。
(作用)
この踏部材22fを図8に示す踏部材22bと同様に、踏部材取付具21に取り付けて使用すれば、上記踏部材22eのように、仕掛け補助具5の内部で踏部材22fの撓み性によるバネが利いた状態で固定されてしまった場合、同様に各蝶ネジ228を緩めてバネ力を弱めることができる。
なお、必要であれば、蝶ネジ228を取り外すことなく緩めるだけで、踏部材22fを抜き取るようにして踏部材取付具21から取り外すことができ、罠をセットし直すときの作業がしやすくなる。
また、図13(b)に示す踏部材22gには、基端側の両側二箇所に、長孔227gが形成されている。各長孔227gは、図に示すように踏部材22fの基端側が普通の同幅の長孔部であり、先端部は長孔部の幅より径大な円孔部となっている。なお、この円孔部の直径は、固定用のネジ(図示省略)の頭の直径より径大に形成されている。
(作用)
この踏部材22gを、例えば固定用の普通のネジで踏部材取付具21に取り付けて使用したときに、上記踏部材22eのように、仕掛け補助具5の内部で踏部材22gが撓み性によるバネが利いた状態で固定されてしまった場合、各固定用のネジを緩めてバネ力を弱めることができる。
また、必要であれば、踏部材22gがスライドしたときに、各長孔227gの円孔部を固定用ネジの頭に合わせれば、蝶ネジ228を取り外すことなく緩めるだけで、踏部材22gを踏部材取付具21から取り外すことができ、罠をセットし直すときの作業がしやすくなる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形が可能であるということは言うまでもない。
T1 動物罠
A1 動物罠用トリガー装置
1 掛止部
10 本体
11 掛部
12 掛部
13 取付台具
14 カバー筒
2 踏部
21 踏部材取付具
22 踏部材
23 掛け爪
24 長円孔
25、25a ネジ孔
3 トリガー部
31 軸受具
310 基盤
311 円管
312 軸孔
313 ネジ孔
314 ネジ
32 トリガー部材
320 軸部
321 接触体
322 ガイド溝
4 止め部材
41 ネジ
4x 止め部材
4y 止め部材
4z 止め部材
5 仕掛け補助具
50 受け部
51 設置部
52 ワイヤ掛け
53 側板
6 括り罠本体
61 固定アーム
62 跳上げアーム
63 ねじりコイルバネ
64 滑車
65 掛かり部
66 滑車
67 掛かり部
68 杭固定具
680 杭
69 ワイヤロープ
690 括り輪
7 獣道
70 仕掛け穴
8 動物の足
T1a 動物罠
71 木板
710 受け部
T2 動物罠
A2 動物罠用トリガー装置
3a トリガー部
4a 止め部材
32a トリガー部材
320a 軸部
323 主動斜部
42、43 ガイド部材
44 従動口
441 口縁
T3 動物罠
A3 動物罠用トリガー装置
2b 踏部
22b 踏部材
221 抜き部
226 指入れ孔
T4 動物罠
A4 動物罠用トリガー装置
2c 踏部
40 トリガー部材
401 当接部
4c 止め部材
22c 踏部材
220 貫通穴
5a 仕掛け補助具
53 側板
54 ストッパー
T5 動物罠
A5 動物罠用トリガー装置
2d 踏部
22d 踏部材
222 基板
223 長さ調節板
224、224a、224b、224c、224d、224e 通孔
225、225a、225b、225c、225d、225e ネジ孔
4d 止め部材
T6 動物罠
A6 動物罠用トリガー装置
2e 踏部
21e 踏部材取付具
22e 踏部材
227 長孔
228 蝶ネジ
22f 踏部材
227f 切欠条
22g 踏部材
227g 長孔

Claims (11)

  1. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、上方から作用する荷重で変形することにより、前記仕掛け穴の縁部の受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした踏部材とを備える
    動物罠用トリガー装置。
  2. 前記踏部材が、前記掛止部に対し、前記踏部材の長さ方向にスライド調節自在に取り付けられている
    請求項1の動物罠用トリガー装置。
  3. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられ、中央又は略中央に貫通穴を有する踏部材と、
    該踏部材の下面側に位置し、中央又は略中央に前記貫通穴を上下動自在に貫通するトリガー部材を有し、先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える
    動物罠用トリガー装置。
  4. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられ、長さが調節できるように形成された踏部材と、
    該踏部材の長さ方向の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に長さ方向の先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記踏部材に上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える
    動物罠用トリガー装置。
  5. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、
    該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができるトリガー部材と、
    前記踏部材の下面側に位置し、長さ方向の先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に前記先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える
    動物罠用トリガー装置。
  6. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、
    該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができ、主動斜部を有するトリガー部材と、
    該トリガー部材の前記主動斜部と接触する従動部を有し、罠仕掛け時に先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材の下降動作により前記主動斜部が前記従動部を動かすことでスライドし、前記受け部に対する先端部の掛止が外れるようにした止め部材とを備える動物罠用トリガー装置。
  7. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられ、罠仕掛け時に先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、上方から荷重が作用することで先端部が後退し、前記受け部に対する先端部の掛止が外れるようにした踏部材とを備える
    動物罠用トリガー装置。
  8. 付勢体で固定アームと跳上げアームを開く方向に付勢し、固定アームと跳上げアームが開くことにより括り輪が絞られるワイヤロープを有する括り罠本体と、
    括り罠本体の固定アームと跳上げアームを閉じた状態で両アーム先端に掛止する掛止部と、
    該掛止部と一体的に設けられた踏部材と、
    該踏部材に上下動自在且つ上方へ付勢されて中央又は略中央に取り付けられ、前記踏部材を貫通し下降することができるトリガー部材と、
    前記踏部材の下面側に位置し、長さ方向の先端部が前記踏部材の先端から突出するよう設けられ、罠仕掛け時に前記先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された状態で、前記トリガー部材を介し上方から作用する荷重で変形することにより、前記受け部に対する前記先端部の掛止が外れるようにした止め部材を有する動物罠用トリガー装置とを備える
    動物罠。
  9. 上部に開口部を有する箱型で、前記括り罠本体を設置する設置部と、前記開口部側に前記括り輪を内掛けするワイヤ掛けを有し、前記設置部とは反対側に受け部を有する仕掛け補助具を備える
    請求項8の動物罠。
  10. 前記仕掛け補助具の前記受け部側に、前記止め部材の先端を当接させて前記踏部材の先端部が前記受け部に掛からないようにするストッパーを有する
    請求項9の動物罠。
  11. 括り罠本体の固定アームと跳上げアームを付勢力に抗して閉じ、動物罠用トリガー装置の掛止部で前記固定アームと前記跳上げアームの先端を掛止し、前記固定アームと前記跳上げアームが開くことにより絞られるワイヤロープの括り輪を、先端部が仕掛け穴の縁部の受け部に渡された踏部材を囲むようにしてセットし、動物罠を仕掛け状態とする工程と、
    動物の足が前記括り輪の内側を充分な踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用することで前記踏部材の先端部を後退させ、前記受け部に対する前記踏部材の先端部の掛止を外すことで前記動物罠用トリガー装置による前記両アーム先端の掛止を解除し罠を作動させる工程と、
    動物の足が前記括り輪の内側を充分でない踏力を以て踏んだときには、上方から荷重が作用しても前記踏部材が充分に変形又はスライドしないようにして前記受け部に対する踏部材の先端部の掛止を外さないようにし罠を作動させない工程とを備える
    動物罠の空作動防止方法。
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