JP2012003125A - 画像形成装置、操作端末および制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、操作端末および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プログラムを実行する画像形成装置において、該プログラム実行時の画像形成機能の状態を適切に制御することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置に接続された操作端末では、OSの提供するソフトウェアごとに、当該ソフトウェアの実行時の画像形成手段の利用履歴を記録しておく。そして、ソフトウェアの起動指示がなされると(S103でYES)、利用履歴に記録されている画像形成手段の利用回数がしきい値以上である場合に(S117でYES)、省電力モードを解除して通常の電力モードに復帰させると判断する(S119)。
【選択図】図6

Description

この発明は画像形成装置、操作端末および制御プログラムに関し、特に、状態の制御を行なう画像形成装置、当該画像形成装置を操作するための操作端末および当該画像形成装置を制御するための制御プログラムに関する。
近年の多機能型画像形成装置(MFP:Multi Function Peripheral)は、ファームウェアのアップデートやネットワークサービスとの連携により、出荷時の機能の修正や新規機能の追加が可能となっているものがある。
特に、オフィス環境においてもGoogleApps(登録商標)のようなネットワークサービスが利用され始めており、MFPにおいてネットワークサービスとの連携が重要になっている。ネットワークサービスは増加の一途をたどり、それに伴ってMFPと連携するサービスも増加している。従って、ネットワークサービスと連携することによって、MFPの機能も増加すると考えられる。
ところで、MFPなどの画像形成装置は画像形成機能を有する故に電力消費の大きい機器である。そのため、たとえば特開平7−13460号公報(以下、特許文献1)に開示されているように、電源が入っていても画像形成機能が使用されていないときには消費電力を抑える省電力モードを備えるものが提案されている。そして、このような画像形成装置では、画像形成機能の使用時に省電力モードから通常の電力モードへと復帰する。
特開平7−13460号公報
しかしながら、上述のようなファームウェアをアップデートしたりネットワークサービスと連携したりする画像形成装置では、必ずしも印刷やスキャンなどの画像形成機能と連携しない機能の操作や表示も行なわれる。そのため、特許文献1に開示されているような電力制御がなされると、画像形成機能と連携しない機能の操作や表示時にも通常の電力モードへ復帰することになり、余計な電力消費をさせてしまうという問題があった。
たとえば、画像形成装置で、ネットワークサービスと連携する機能としてドキュメントサービスや地図サービスと連携する機能を利用する場合には印刷動作が行なわれる場合が多い。しかしながら、ネットワーククサービスと連携する機能として動画サービスと連携する機能を利用する場合には印刷動作等の画像形成機能と連携した動作が行なわれることは稀である。従って、前者の場合には省電力モードから通常の電力モードへ復帰させる電力制御は有効であるが、後者の場合には、通常の電力モードへ復帰させることで余計な電力消費をさせてしまうことに繋がる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、ファームウェアをアップデートしたりネットワークサービスと連携したりする画像形成装置であって当該画像形成装置の画像形成機能の状態を適切に制御することのできる画像形成装置、操作端末および制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像形成装置は、画像形成手段と、プログラムを実行し、プログラムが提供する機能を利用する処理を実行するための処理手段と、プログラムの実行の際の画像形成手段の利用履歴を記憶装置に記録するための記録手段と、プログラムの実行の際に利用履歴に基づいて画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するための判断手段と、判断手段での判断に基づいて、画像形成手段の状態を制御するための制御手段とを備える。
好ましくは、処理手段で実行されるプログラムは複数あり、記録手段は複数のプログラムのそれぞれについて利用履歴を記憶装置に記録し、画像形成装置は複数のプログラムの内から処理手段で実行するプログラムの指示を受け付ける指示手段をさらに含み、判断手段は、指示されたプログラムについての利用履歴を参照して画像形成手段の状態を判断する。
好ましくは、記録手段は、プログラムごとに画像形成手段の利用頻度を利用履歴に記録し、判断手段は、処理手段で実行するプログラムの利用履歴に記録されている画像形成手段の利用頻度が所定頻度以上である場合に、画像形成手段のスタンバイ状態を解除すると判断する。
好ましくは、制御手段は、画像形成手段の状態として、少なくとも画像形成手段に電力の供給を行なわない第1の電力モードと、少なくとも画像形成手段に電力の供給を行なう第2の電力モードとを切替える制御を行ない、スタンバイ状態と判断する場合に第1の電力モードにすると判断し、スタンバイ状態を解除すると判断する場合には第1の電力モードから第2の電力モードに移行すると判断する。
好ましくは、制御手段は、画像形成手段をメンテナンスするための動作の実行を制御し、スタンバイ状態と判断する場合にはメンテナンスするための動作の実行を可能と判断し、スタンバイ状態を解除すると判断する場合にはメンテナンスするための動作を実行しないと判断する。
好ましくは、画像形成装置はユーザを認証するための認証手段をさらに備え、記録手段はユーザごとに利用履歴を記録し、判断手段は、プログラムの実行を指示するユーザに対応した利用履歴に基づいて画像形成手段の状態を判断する。
本発明の他の局面に従うと、操作端末は、画像形成装置に対する操作入力を受け付け、操作入力に応じた制御信号を画像形成装置に対して出力するための操作端末であって、プログラムを実行し、プログラムが提供する機能を利用する処理を実行するための処理手段と、プログラムの実行の際に、画像形成装置の備える画像形成手段を動作させるよう画像形成装置を制御するための第1の制御手段と、プログラムの実行の際の画像形成手段の利用履歴を記憶装置に記録するための記録手段と、プログラムの実行の際に利用履歴に基づいて画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するための判断手段と、判断手段での判断に基づいて、画像形成手段の状態を制御するための第2の制御手段とを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、制御プログラムは画像形成装置に画像形成手段の状態の制御を実行させるためのプログラムであって、プログラムを特定し、プログラムの実行の指示を受け付けるステップと、記憶装置に記録される、プログラムの実行の際の画像形成手段の利用履歴を参照し、実行を指示されたプログラムの実行の際に、画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するステップと、当該判断に基づいて画像形成手段の状態を制御するステップと、当該プログラムの実行において画像形成手段が利用されたか否かを監視し、利用された場合に利用履歴を更新するステップとを実行する。
本発明のさらに他の局面に従うと、制御プログラムは画像形成装置と通信可能に接続されたコンピュータに、画像形成装置の画像形成手段の状態の制御を実行させるためのプログラムであって、プログラムを特定し、プログラムの実行の指示を受け付けるステップと、記憶装置に記録される、プログラムの実行の際の画像形成手段の利用履歴を参照し、実行を指示されたプログラムの実行の際に、画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するステップと、当該判断に基づいて画像形成装置に対して画像形成手段の状態を制御するための制御信号を出力するステップと、当該プログラムの実行において画像形成装置において画像形成手段が利用されたか否かを監視し、利用された場合に利用履歴を更新するステップとを実行する。
この発明によると、プログラムを実行する際の画像形成装置の画像形成機能の状態を適切に制御することが可能となり、ユーザの操作性の向上と省エネとを両立させることができる。
本実施の形態にかかる画像形成システムの構成の具体例を示す図である。 本実施の形態にかかる画像形成システムに含まれるMFP(Multi Function Peripheral)のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる画像形成システムに含まれる操作端末のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。 操作端末のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。 操作端末の記録部によって記憶部の所定領域に記録された利用履歴の具体例を示す図である。 操作端末における電力制御のための処理の流れを示すフローチャートである。 利用履歴にない識別子が取得された場合にネットワークサービスの利用の有無についてのユーザ操作を受け付けるための画面の具体例を示す図である。 操作端末の記録部によって記憶部の所定領域に記録された回答情報の具体例を示す図である。 操作端末の記録部によって記憶部の所定領域に記録された利用履歴の他の具体例を示す図である。 変形例4にかかる操作端末のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。 変形例4にかかる操作端末の記録部によって記憶部の所定領域に記録された利用履歴の具体例を示す図である。 変形例4にかかる操作端末における電力制御のための処理の流れのうちの一部を示すフローチャートである。 画像形成システムに複数の操作端末が含まれる場合の、ある操作端末のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。 画像形成システムに利用履歴を記憶するための記憶装置が含まれる場合の、操作端末のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成システムの構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかる画像形成システムは、画像形成装置の具体例としてのMFP(Multi Function Peripheral)100と、MFP100を操作するための操作端末200とを含む。
操作端末200は小型のパーソナルコンピュータ(以下、PC)等が想定され、MFP100と専用の通信回線を介した通信または無線通信などを行なう。これにより、操作端末200はMFP200に操作信号を出力する。具体的には、操作端末200はMFP100に対してプリントデータを出力して印字を実行させたり、スキャンを指示する操作信号を出力してMFP100からスキャンデータを取得したりする。さらに、操作端末200はインターネットに接続するための通信機能を有し、インターネットを介して他の装置(サーバ等)から取得した情報をMFP100に対して出力することもできる。
また、図1に示されたように、本実施の形態にかかる画像形成システムには、MFP200とLAN(Local Area Network)等の専用の通信回線を介した通信または無線通信などを行なう、複数のパーソナルコンピュータ(以下、PC)300A,300B,…(これらを代表させてPC300とも称する)が含まれてもよい。PC300もまた、MFP100に対してプリントデータを出力して印字を実行させたり、スキャンを指示する操作信号を出力してMFP100からスキャンデータを取得したりする。さらに、PC300もインターネットに接続するための通信機能を有し、インターネットを介して他の装置(サーバ等)から取得した情報をMFP100に対して出力することもできる。
以下の説明では、操作端末200はMFP100に直接接続された小型の端末装置であるものとし、PC300はMFP100にLAN接続されたコンピュータであるものとし、これらは異なる装置であるものとする。しかしながら、PC300のうちの少なくとも1台が操作端末200として機能するものであってもよい。
実施の形態にかかる画像形成システムにおいては、操作端末200はインターネットを介して他の装置にアクセスし、該装置の提供するサービスを利用することができる。提供されるサービスとしては、たとえば、該装置にドキュメントデータを記憶してその編集等を行なうことのできるドキュメントサービスや、該装置から地図データの提供を受けることのできる地図サービスや、該装置から動画データの提供を受けることのできる動画サービスなどが該当する。
また、操作端末200はインターネットを介して他の装置にアクセスし、該装置からMFP100のファームウェアのアップデート情報を受信することもできる。そして、操作端末200は受信した情報に基づいてMFP100のファームウェアをアップデートする。
操作端末200はユーザ操作に基づいてインターネットを介して他の装置から画像データ(テキストデータも含む)を取得し、表示部24(図3)に表示させることができる。さらに、操作端末200は、プリントデータとしてMFP100に対して出力することで、該画像データをMFP100で印刷させることができる。また、操作端末200はユーザ操作に基づいてMFP100からスキャンデータを取得し、表示部24(図3)に表示させることができる。さらに、インターネットを介して他の装置に対して出力することで該装置に記憶させたり、該装置での処理に提供したりすることができる。
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、装置全体を制御するためのCPU10と、原稿を読取って電子データである画像データを得るためのイメージリーダ部14と、用紙上に画像を印刷するためのプリンタ部15と、MFP100をLANに接続したり、ファクシミリ通信のための電話回線に接続したりするための通信インタフェース(以下、通信I/F)11と、HD(Hard Disk)などから構成されて、画像データや当該MFP100に関する情報やCPU10で実行されるプログラムなどを記憶するための記憶部12と、各種情報を表示する手段であると共に指示入力手段でもあるパネル13と、消耗品の残量などを検出するためのセンサ部16とを含む。
CPU10は、パネル13からの操作入力に従う操作信号の入力や、通信I/F11を介した他の装置からの操作信号を受け付けて、それに基づいて記憶部12に記憶されるプログラムを実行する。該プログラムの実行に従って、CPU10はイメージリーダ部14やプリンタ部15に制御信号を出力し、指示された動作を実行させる。そして、必要な情報を通信I/F11を介して他の装置に送信したり、パネル13に表示させたりする。
以降、イメージリーダ部14で実現されるスキャン機能またはプリンタ部15で実現されるプリント機能をMFP機能とも称する。
図3は、操作端末200のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。図3を参照して、操作端末200は、装置全体を制御するためのCPU20と、MFP100と情報を送受信するための送受信部21と、CPU20で実行されるプログラムやその他後述する情報を記憶するための記憶部22と、パネルやボタンなどで構成されてユーザからの操作入力を受け付けるための操作部23と、ディスプレイなどで構成されて画像データ等を表示するための表示部24とを含む。
図4は、操作端末200のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。記憶部22に記憶されるプログラムにはOS(Operating System)が含まれ、図4に示された構成は、CPU20がOSを実行することによって主にCPU20に形成されるものであるが、そのうちの少なくとも一部がハードウェア構成によって形成されてもよい。
図4を参照して、OS上には、OSの提供するソフトウェアとして、インターネットを介して他の装置にアクセスして該装置の提供する情報を表示等するためのソフトウェアであるブラウザ201、機能の実行を指示するための手段を提供するためのソフトウェアであるアプリケーション202、および画面に組み込み可能なソフトウェアであるWidget203が配置される。また、MFP100またはインターネットを介して接続された他の装置との間で操作信号やデータなどのやり取りを行なうため送受信部21をMFP100やインターネットに接続させるためのドライバ204、記録部205、および判断部206が含まれる。
記録部205は、ブラウザ201、アプリケーション202、およびWidget203ごとに、当該ソフトウェアにおけるMFP機能の利用の有無を監視し、記憶部22の所定領域にその利用回数を利用履歴として記録するための処理を実行する。
判断部206は、記録部205によって記憶部22の所定領域に記録された利用履歴に基づいて電力モードとして省電力モードとするか通常の電力モードとするかを判断し、その判断結果に従ってMFP100に送信する電力制御信号を生成してドライバ204に送信処理を実行させる。ここで「省電力モード」とは、MFP100を省電力状態に電力制御された状態とすることを指し、具体的には、少なくとも上述のMFP機能(イメージリーダ部14、プリンタ部15)を実現するための機構に対して電力供給されず、その他の機能(通信I/F11、CPU10等)に対して電力供給された状態を指す。なお、以降の説明において、「省電力モード」等の直ちに画像形成動作を実行できない状態を「スタンバイ」とも称し、省電力モード等の直ちに画像形成動作を実行できない状態から通常の電力モード等の直ちに画像形成動作を実行できる状態へ移行させることを「スタンバイ解除」とも称する。
記録部205は、さらに判断部206での判断結果も監視し、ブラウザ201、アプリケーション202、およびWidget203ごとに、省電力モードを解除するか否かの判断結果も利用履歴として記憶部22の所定領域に記録する。
図5は、記録部205によって記憶部22の所定領域に記録された利用履歴の具体例を示す図であって、図5(A)は、後述するように、OSによって提供されるソフトウェアごとの当該ソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用回数を記録した利用履歴の具体例を示す図である。
図5(A)を参照して、記録部205は、起動したソフトウェアを特定する情報として、ブラウザ201がアクセスしたネットワークサービスを特定する識別子としてアクセス先を表わすURI(Uniform Resource Identifier)、および起動されたアプリケーション202またはWidget203を特定する情報である識別子をCPU10から取得し、その識別子ごとに、上記MFP機能の利用回数を利用履歴として記録する。図5において、URIは、ネットワークサービスのURL(Uniform Resource Locators)のうちの「//www.」とその次に現れる「/」との間の文字列であるものとする。また、アプリケーション202またはWidget203の識別子は「,」(ドット)で区切られた文字列であるものとする。
さらに、利用履歴には、識別子ごとに「スタンバイ解除」の項目が設けられ、「○」または「×」が記録される。「スタンバイ解除」の項目での「○」はMFP100において当該識別子の利用時には省電力モードを解除して通常の電力モードとすることを意味し、「スタンバイ解除」の項目での「×」はMFP100において当該識別子の利用時には省電力モードを維持して通常の電力モードにはしないことを意味している。
図6は、操作端末200における電力制御のための処理の流れを示すフローチャートである。図6のフローチャートに示された処理は、操作端末200のCPU20が記憶部22に記憶されるプログラムであるOS等を実行し、図4に示される各部を制御することによって実現される。図5のフローチャートに示された処理は、操作端末200のCPU20がOSの実行を開始すると共に開始され、OSを実行している間、繰り返される。
図6を参照して、ステップS101で判断部206は、OS上に展開されているブラウザ201、アプリケーション202、およびWidget203におけるユーザ操作の入力を監視する。ユーザ操作が入力され、ブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203が起動した場合(ステップS103でYES)、ステップS105で判断部206は、アプリケーション202またはWidget203が起動した場合には当該アプリケーション202またはWidget203を特定する識別子をCPU20から取得する。ブラウザ201が起動した場合にはブラウザ201がアクセスしたネットワークサービスのURIをブラウザ201から取得する。
判断部206は、ステップS105で取得した識別子が記憶部22の所定領域に記憶されている利用履歴に登録されているか否かを確認する。その結果、同じ識別子が利用履歴に登録されていると確認された場合(ステップS107でYES)、判断部206は、さらに、該識別子について利用履歴において「スタンバイ解除」の項目が「○」となっているか否かを確認する。その結果、「○」となっている場合(ステップS109でYES)、ステップS111で判断部206はMFP100の電力モードを省電力モードから通常の電力モードへ切替えると判断してスタンバイ解除信号を生成し、ドライバ204に対して該解除信号をMFP100へ送信させる。
利用履歴に登録されている該識別子について、利用履歴において「スタンバイ解除」の項目が「×」となっている場合(ステップS109でNO)、判断部206はステップS111の処理をスキップする。すなわち、この場合判断部206はMFP100の電力モードを省電力モードのまま維持して通常の電力モードへは切替えないと判断して、スタンバイ解除信号の出力は行なわない。
一方、ステップS105で取得した識別子が記憶部22の所定領域に記憶されている利用履歴に登録されていないと確認された場合(ステップS107でNO)、ステップS113で判断部206は記録部205に制御信号を出力し、記録部205に、該識別子で表わされるブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203に関する履歴を記憶部22の利用履歴に追加させる。
ステップS115で記録部205は、起動しているブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203について、MFP機能の利用の有無を監視する。そして、MFP機能が利用されると、利用履歴の該識別子についての「MFP機能利用回数」の項目をインクリメントして利用履歴を更新する。このように「MFP機能利用回数」がカウントされ蓄積されることで、各識別子で表わされるブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203について、その利用において印刷やスキャンなどのMFP機能の利用の可能性が高いか否かが「MFP機能利用回数」の項目で表わされることになる。すなわち、「MFP機能利用回数」の項目の値が大きいほど、当該識別子で表わされるブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203においてMFP機能の利用の可能性が高いことを表わし、「MFP機能利用回数」の項目の値が小さいほどその逆を表わす。
利用履歴が更新されると、判断部206は該識別子についての「MFP機能利用回数」の値と予め規定されているしきい値(図5の例では「5」と設定されている)とを比較する。その結果、「MFP機能利用回数」の項目の値がしきい値を超えている場合には(ステップS117でYES)、ステップS119で判断部206は記録部205に制御信号を出力し、該識別子についての「スタンバイ解除」の項目が「×」となっている場合には「○」とさせる。「MFP機能利用回数」の項目の値がしきい値を超えていない場合には(ステップS117でNO)、判断部206はステップS119の処理をスキップする。すなわち、この場合判断部206は、該識別子についての「スタンバイ解除」の項目が「×」となっている場合であっても「×」のままとする。これは、予めしきい値で設定した一定値以上MFP機能の利用の可能性が高いブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203については、「スタンバイ解除」の項目を「○」とすることを表わし、その結果として、少なくとも次回に起動されたときには、上記ステップS109においてMFP機能の利用の可能性が高いものと判断されて、ステップS111での処理によってスタンバイ解除信号がMFP100に対して送信され、MFP100の電力モードが省電力モードから通常の電力モードとなる。
ステップS115でのMFP機能の利用の有無を監視および「MFP機能利用回数」の更新、ならびにステップS117,S119の「スタンバイ解除」の項目がしきい値を超えているか否かの判断およびその結果による「スタンバイ解除」の項目の更新は、起動しているブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203が利用され続けている間、繰り返される(S121)。
判断部206は、起動しているブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203が終了したことを検知すると(ステップS121でYES)、処理をステップS101に戻し、一連の処理を繰り返す。
以上の処理が操作端末200において実行されることによって、操作端末200で利用されているブラウザ、アプリケーション、またはWidgetごとにその利用においてMFP機能の利用回数がカウントされ、それに基づいて、当該ブラウザ、アプリケーション、またはWidgetでのMFP機能の利用の可能性が判断される。そして、その判断結果に従って、MFP100の電力状態が制御される。
これにより、利用履歴に応じてMFP機能の利用の可能性が高いブラウザ、アプリケーション、またはWidgetについては起動するとMFP100の電力モードが省電力モードから通常の電力モードへと復帰される。これにより、省電力モードからの復帰時間を含めたMFP機能の利用のための時間を短縮することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、MFP機能の利用の可能性が低いブラウザ、アプリケーション、またはWidgetについてはMFP100の電力モードが省電力モードのまま維持されることになる。これにより、より省エネを実現することが可能になる。すなわち、以上の処理によって、ユーザの操作性の向上と省エネとを両立させることができる。
なお、判断部206は、所定期間(たとえば1週間、等)ごとに、記録部205に対して制御信号を出力し、記憶部22に登録されている利用履歴をリセットさせるようにしてもよい。このようにすることで、利用履歴にはOSの提供するソフトウェアごとの所定期間における利用回数、つまり当該期間でのMFP機能の利用頻度が記録されることになる。
さらに他の例として、記録部205は、図5(B)に示されたように、OSによって提供されるソフトウェアごとの当該ソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用頻度を記録するようにしてもよい。図5(B)を参照して、この場合、記録部205は、ソフトウェアごとの起動回数と、当該ソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用回数とを利用履歴として記録し、さらにそれらに基づいたMFP機能の利用頻度を算出して利用履歴に登録する。図5(B)の例では、ソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用回数を当該ソフトウェアごとの起動回数で除して100掛けた値を当該ソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用頻度として算出し、利用履歴に記録している例が示されている。
このような、所定期間におけるソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用回数、またはソフトウェアの実行の際のMFP機能の利用頻度を記録した利用履歴が記憶部22に登録されている場合、判断部206は、起動が指示されたソフトウェアのMFP機能の利用頻度(所定期間中の利用回数)が所定数よりも高い場合に、MFP機能を利用する可能性が高いものとしてMFP100の電力モードを省電力モードから通常の電力モードへ切替えると判断する。
このような構成とすることで、MFP機能の利用の可能性がより精度高く判断されることになり、よりユーザの操作性を向上させ、より省エネを実現することが可能になる。
[変形例1]
上の例では、電力モードとして通常モードと省電力モードとの2種類であるものとしたが、さらなる電力モードが存在してもよい。たとえば、上の例ではMFP機能を実現する構成に対して電力を供給していない状態を「省電力モード」としているが、「省電力モード」を、MFP機能に含まれるそれぞれの機能に電力を供給し、その他の機能には電力を供給しないモードに細分化することが挙げられる。すなわち、上述のようにMFP機能にはたとえばプリント機能およびスキャン機能が含まれる。そこで、プリント機能を実現する構成に対して電力を供給し他のMFP機能を実現する構成に対して電力を供給しない「プリント電力モード」や、スキャン機能を実現する構成に対して電力を供給し他のMFP機能を実現する構成に対して電力を供給しない「スキャン電力モード」、などが挙げられる。
この場合、記録部205は、さらに、起動しているブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203について、MFP機能に含まれる各機能(プリント機能、スキャン機能、等)の利用の有無を監視して、利用履歴に登録する。そして、判断部206は、機能ごとの利用の可能性の高さに応じて、対応する機能に応じた電力モードを判断する。
このようにすることで、より省エネを実現することが可能となる。
[変形例2]
上の例では、利用履歴にない識別子が取得された場合にステップS113で利用履歴に追加するのみで、電力モードを通常の電力モードには復帰させていない。しかしながら、CPU20は利用履歴にない識別子が取得された場合にユーザからの操作を受け付けて、判断部206がその指示に基づいて電力状態を判断するようにしてもよい。
図7は、利用履歴にない識別子が取得された場合にネットワークサービスの利用の有無についてのユーザ操作を受け付けるための画面の具体例を示す図である。図7の画面において「はい」が選択された場合、判断部206は、利用履歴に関わらず電力モードを省電力モードから通常の電力モードに復帰させると判断し、ステップS111と同様の処理を行なうものとする。
さらに、この場合、記録部205は受け付けたユーザ操作の結果を利用履歴と同様にして回答情報として記憶部22の所定領域に蓄積するようにしてもよい。このとき、判断部206は、上記ステップS115〜S119の処理に替えて、ユーザ操作によって図7の画面にネットワークサービスの利用について「はい」と選択されたものについては、記録部205に制御信号を出力して該識別子についての「スタンバイ解除」の項目が「×」となっている場合には「○」とさせる。
図8は、この例の場合に、記録部205によって記憶部22の所定領域に記録された回答情報の具体例を示す図である。このようにして蓄積された回答情報に基づいて電力モードを判断することによっても、MFP機能の利用の可能性が高いブラウザ、アプリケーション、またはWidgetについては起動するとMFP100の電力モードが省電力モードから通常の電力モードへと復帰される。これにより、省電力モードからの復帰時間を含めたMFP機能の利用のための時間を短縮することができる。さらに、ユーザの操作性を向上させることができる。また、MFP機能の利用の可能性が低いブラウザ、アプリケーション、またはWidgetについてはMFP100の電力モードが省電力モードのまま維持されることになる。これにより、より省エネを実現することが可能になる。すなわち、以上の処理によって、動作時間の短縮、ユーザの操作性の向上と省エネとを両立させることができる。
[変形例3]
上の例ではアプリケーション202またはWidget203が起動している場合、起動しているアプリケーション202またはWidget203の識別子ごとにMFP機能の利用の可能性を考慮して電力モードが判断されている。しかしながら、他の例として、さらに起動しているアプリケーション202またはWidget203において利用しているコンテンツごとにMFP機能の利用回数をカウントして蓄積し、その利用の可能性を考慮して電力モードを判断するようにしてもよい。
この場合、記録部205は、起動しているアプリケーション202またはWidget203において利用しているコンテンツを特定する情報として、コンテンツファイルの拡張子をアプリケーション202またはWidget203から取得する。利用しているネットワークサービスがドキュメント編集サービスである場合、URLの末尾が拡張子となっている場合もあり、その場合記録部205は該URLの末尾を取得することでコンテンツファイルの拡張子を取得することができる。また、URLの末尾が拡張子でない場合であっても、MFP機能としてプリント機能を利用して印刷する際には該ネットワークサービスからコンテンツをダウンロードすることになり、その際に記録部205はコンテンツの拡張子を取得することが可能となる。
図9は、この例の場合に、記録部205によって記憶部22の所定領域に記録された利用履歴の具体例を示す図である。このようにコンテンツごとMFP機能の利用回数がカウントされて蓄積されることで、MFP機能の利用の可能性がより精度高く判断され、よりユーザの操作性を向上させ、より省エネを実現することが可能になる。
[変形例4]
変形例4として、記録部205が、さらに、ユーザごとに利用履歴を記憶させる場合について説明する。
図10は、変形例4にかかる操作端末200のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。変形例4にかかる操作端末200は、図4に示された構成に加えてユーザ判別部207をさらに含む。
ユーザ判別部207の一例として、ユーザIDとパスワードとを用いたログイン処理を行なうための機能が挙げられる。その他の例として、MFP100が図示しないカードリーダ読取機能を備える場合、該読取機能によって読取られたユーザIDを取得する機能であってもよい。
図11は、変形例4にかかる操作端末200の記録部205によって記憶部22の所定領域に記録された利用履歴の具体例を示す図である。
図11を参照して、変形例4では、図5に表わされた利用履歴の各項目に加えて、識別子ごとに、当該識別子で表わされるネットワークサービスまたはアプリケーション202またはWidget203を利用したユーザの特定する情報としてのユーザIDが利用履歴として記録される。
図12は、変形例4にかかる操作端末200における電力制御のための処理の流れを示すフローチャートであって、図6に表わされた処理との差異としてステップS107〜S113の処理を特に表わしたフローチャートである。
図12を参照して、変形例4では、取得した識別子と同じ識別子が利用履歴に登録されていると確認した場合(ステップS107でYES)、判断部206は、さらに、該識別子について利用履歴に登録されているユーザIDと、当該ブラウザ201、アプリケーション202、およびWidget203に対する指示を行なっているユーザのユーザIDとが一致するか否かを確認する。そして、これらユーザIDが一致していた場合に(ステップS201でYES)、該識別子について利用履歴において「スタンバイ解除」の項目が「○」となっているか否かを確認する。
取得した識別子と同じ識別子が利用履歴に登録されていると確認された場合であっても(ステップS107でNO)、該識別子について利用履歴に登録されているユーザIDと、当該ブラウザ201、アプリケーション202、およびWidget203に対する指示を行なっているユーザのユーザIDとが異なっている場合には(ステップS201でNO)、当該ユーザに関しては当該識別子についての利用履歴が登録されていないものとしてステップS113で判断部206は記録部205に制御信号を出力し、記録部205に、当該ユーザIDについての利用履歴を追加させる。
変形例4にかかる操作端末200において以上の処理が実行されることによって、さらにユーザごとの利用履歴に応じて起動されたブラウザ、アプリケーション、またはWidgetでのMFP機能の利用の可能性が判断される。これにより、より精度高くMFP機能の利用の可能性が判断され、より省エネを実現することが可能になる。
[変形例5]
変形例5として、画像形成システムが複数の操作端末を含む場合について説明する。図13は、画像形成システムに複数の操作端末200A,200B,…が含まれる場合の、ある操作端末200Aのソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。
図13を参照して、この場合、送受信部21は他の装置として他の操作端末200Bとも通信を行ない、ドライバ204は送受信部21を他の操作端末200Bに接続させるための処理も実行する。
変形例5においては、判断部206は、上記ステップS105で取得した識別子について、自身の記憶部22の所定領域に記憶されている利用履歴と併せて、他の操作端末200Bの所定領域に記憶されている利用履歴に登録されているか否かを確認する。これは、ブラウザ201、アプリケーション202、またはWidget203の起動が検知されると他の操作端末200Bに利用履歴の送信を要求することによって実現されてもよいし、他の操作端末200Bに対して上記ステップS105で取得した識別子を渡して検索を要求することによって実現されてもよい。
変形例4にかかる操作端末200Aにおいて以上の処理が実行されることによって、画像形成システムに複数の操作端末が含まれる場合であって、あるユーザが操作端末200Aに初めての操作を行なうことによって操作端末200Aにその利用履歴が登録されていない場合であっても、他の操作端末200Bに以前に同様の操作を行なっている場合には、操作端末200Bに登録されている利用履歴を参照してMFP100の電力モードが制御されることになる。これにより、画像形成システムに複数の操作端末が含まれる場合において、以前に用いた操作端末に関わらず、適切にMFP100の電力モードの制御が実現されることになる。また、新たなMFPが画像形成システムに追加された場合であっても、既にあるMFP100を用いた利用履歴が参照され、適切にMFP100の電力モードの制御が実現されることになる。
[変形例6]
以上の例では、図1等に表わされたように、操作端末200からMFP100に対して操作信号等が出力されるものとしているが、操作端末200がMFP100に含まれる構成であってもよい。すなわち、MFP100の記憶部12にプログラムとしてのOSが記憶され、CPU10が該OSを実行することで図4に表わされた各機能を実現するようにしてもよい。
逆に、操作端末200の記憶部22の所定領域に記憶されるとしていた利用履歴が、操作端末200外の他の記憶装置に記憶されてもよい。図14は、画像形成システムに利用履歴を記憶するための記憶装置400が含まれる場合の、操作端末200のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。
図14を参照して、この場合、送受信部21は他の装置として記憶装置400とも通信を行ない、ドライバ204は送受信部21を他の操作端末200Bに接続させるための処理も実行する。なお、記憶装置400は画像形成システムに含まれる装置に限定されず、インターネットを介して画像形成システムに接続される装置であってもよいし、たとえばUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の操作端末200の送受信部21で読取可能な記憶媒体であってもよい。
操作端末200では、新たなMFPの設置時や操作端末200の電源投入時などの所定のタイミングで記憶装置400から利用履歴をダウンロードするようにしてもよい。または、判断部206は、上記ステップS107やS117等の判断時に記憶装置400にアクセスし、そこに登録されている利用履歴を参照するようにしてもよい。
前者の場合、記録部205は、記憶装置400からダウンロードした利用履歴に監視された当該操作端末200での利用履歴を更新し、自身の記憶部22に記憶するようにしてもよい。後者の場合、記録部205は、当該操作端末200での利用履歴を記憶装置400に送信し、記憶装置400に登録されている利用履歴を更新するようにしてもよい。
このような構成とすることによっても、画像形成システムにおいて以前に用いた操作端末に関わらず、適切にMFP100の電力モードの制御が実現されることになる。また、新たなMFPが画像形成システムに追加された場合であっても、既にあるMFP100を用いた利用履歴が参照され、適切にMFP100の電力モードの制御が実現されることになる。
[変形例7]
なお、以上の例では、MFP100の「スタンバイ」の状態、すなわち直ちに画像形成動作を実行できない状態として「省電力モード」の例を挙げ、OSの提供するソフトウェアのうちの起動されたソフトウェアにおけるMFP機能の利用の可能性に基づいて、MFP100の状態として電力モードが制御されているが、MFP100の状態の制御には電力モードの制御の他の制御が含まれてもよい。たとえば、電力モードの判断に替えて、または加えて、MFP100において定期的に必要なメンテナンス作業の実行のタイミングが判断されてもよい。
MFP100において定期的に必要なメンテナンス作業としては、たとえば出力色の調整動作であるカラーキャリブレーションや、図示しない帯電ワイヤの清掃動作であるクリーニング等が挙げられる。これらメンテナンス作業は、MFP機能を利用する際に実行されていると、該作業が終了するまでMFP機能の利用が制限されることになる。すなわち、MFP100においてこれらのメンテナンス作業が行なわれている状態は直ちに画像形成動作を実行できない状態に該当し、この状態も上述の「スタンバイ」の状態に該当し得る。
そこで、判断部206は利用履歴に基づいて、起動されたソフトウェアがMFP機能の利用の可能性が低いと判断される場合には、MFP100の電力モードとして省電力モードを維持すると判断すると共に、またはそのように判断するのに替えて、メンテナンス作業の実行可能なタイミングと判断する。すなわち、MFP100の状態として「スタンバイ」の状態とすると判断する。
逆に、起動されたソフトウェアがMFP機能の利用の可能性が高いと判断される場合には、MFP100の電力モードとして省電力モードから通常の電力モードに復帰すると判断すると共に、またはそのように判断するのに替えて、メンテナンス作業の実行に適さないタイミングと判断する。すなわち、MFP100の状態として「スタンバイ」の状態を脱するための「スタンバイ解除」とすると判断する。
このようにすることで、ユーザの利便性をより向上させることができる。
なお、上述の変形例2〜変形例7は、適宜組み合わされてもよい。
さらに、上述の操作端末200での処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 CPU、11 通信I/F、12,22 記憶部、13 パネル、14 イメージリーダ部、15 プリンタ部、16 センサ部、20 CPU、21 送受信部、23 操作部、24 表示部、200,200A,200B,200A,200B 操作端末、201 ブラウザ、202 アプリケーション、204 ドライバ、205 記録部、206 判断部、207 ユーザ判別部、400 記憶装置。

Claims (9)

  1. 画像形成手段と、
    プログラムを実行し、前記プログラムが提供する機能を利用する処理を実行するための処理手段と、
    前記プログラムの実行の際の前記画像形成手段の利用履歴を記憶装置に記録するための記録手段と、
    前記プログラムの実行の際に前記利用履歴に基づいて前記画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するための判断手段と、
    前記判断手段での判断に基づいて、前記画像形成手段の状態を制御するための制御手段とを備える、画像形成装置。
  2. 前記処理手段で実行されるプログラムは複数あり、
    前記記録手段は前記複数のプログラムのそれぞれについて前記利用履歴を前記記憶装置に記録し、
    前記複数のプログラムの内から前記処理手段で実行するプログラムの指示を受け付ける指示手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記指示されたプログラムについての前記利用履歴を参照して前記画像形成手段の状態を判断する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録手段は、前記プログラムごとに前記画像形成手段の利用頻度を前記利用履歴に記録し、
    前記判断手段は、前記処理手段で実行するプログラムの前記利用履歴に記録されている前記画像形成手段の利用頻度が所定頻度以上である場合に、前記画像形成手段のスタンバイ状態を解除すると判断する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像形成手段の状態として、少なくとも前記画像形成手段に電力の供給を行なわない第1の電力モードと、少なくとも前記画像形成手段に電力の供給を行なう第2の電力モードとを切替える制御を行ない、前記スタンバイ状態と判断する場合に前記第1の電力モードにすると判断し、前記スタンバイ状態を解除すると判断する場合には前記第1の電力モードから前記第2の電力モードに移行すると判断する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像形成手段をメンテナンスするための動作の実行を制御し、前記スタンバイ状態と判断する場合には前記メンテナンスするための動作の実行を可能と判断し、前記スタンバイ状態を解除すると判断する場合には前記メンテナンスするための動作を実行しないと判断する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. ユーザを認証するための認証手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記ユーザごとに前記利用履歴を記録し、
    前記判断手段は、前記プログラムの実行を指示するユーザに対応した前記利用履歴に基づいて前記画像形成手段の状態を判断する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置に対する操作入力を受け付け、前記操作入力に応じた制御信号を前記画像形成装置に対して出力するための操作端末であって、
    プログラムを実行し、前記プログラムが提供する機能を利用する処理を実行するための処理手段と、
    前記プログラムの実行の際に、前記画像形成装置の備える画像形成手段を動作させるよう前記画像形成装置を制御するための第1の制御手段と、
    プログラムの実行の際の前記画像形成手段の利用履歴を記憶装置に記録するための記録手段と、
    前記プログラムの実行の際に前記利用履歴に基づいて前記画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するための判断手段と、
    前記判断手段での判断に基づいて、前記画像形成手段の状態を制御するための第2の制御手段とを備える、操作端末。
  8. 画像形成装置に画像形成手段の状態の制御を実行させるためのプログラムであって、
    プログラムを特定し、前記プログラムの実行の指示を受け付けるステップと、
    記憶装置に記録される、プログラムの実行の際の前記画像形成手段の利用履歴を参照し、前記実行を指示された前記プログラムの実行の際に、前記画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するステップと、
    前記判断に基づいて前記画像形成手段の状態を制御するステップと、
    前記プログラムの実行において前記画像形成手段が利用されたか否かを監視し、利用された場合に前記利用履歴を更新するステップとを実行する、制御プログラム。
  9. 画像形成装置と通信可能に接続されたコンピュータに、前記画像形成装置の画像形成手段の状態の制御を実行させるためのプログラムであって、
    プログラムを特定し、前記プログラムの実行の指示を受け付けるステップと、
    記憶装置に記録される、プログラムの実行の際の前記画像形成手段の利用履歴を参照し、前記実行を指示された前記プログラムの実行の際に、前記画像形成手段の状態をスタンバイ状態とするかスタンバイ状態を解除するかを判断するステップと、
    前記判断に基づいて前記画像形成装置に対して前記画像形成手段の状態を制御するための制御信号を出力するステップと、
    前記プログラムの実行において前記画像形成装置において前記画像形成手段が利用されたか否かを監視し、利用された場合に前記利用履歴を更新するステップとを実行する、制御プログラム。
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