以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理プログラム、情報処理システムおよび情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成を示す。図1において、情報処理システム1は、互いにLAN(Local Area Network)といったネットワーク2により接続される、それぞれ画像形成装置としての1以上のMFP(Multi Function Printer)10a、10b、…と、1以上のクライアント装置20a、20b、…と、プリントサーバ装置30と、認証サーバ装置40と、集計装置50とを含む。ネットワーク2は、LANに限らず、インターネットであってもよいし、LANとインターネットとを併用していてもよい。また、接続方式は、有線接続および無線接続の何れであってもよい。
MFP10a、10b、…は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、FAX機能など複数の機能を1台の筐体で実現する画像形成装置である。情報処理システム1は、MFPに限らず、プリンタ装置やスキャナ装置といった単機能の画像形成装置を含んでいてもよい。
クライアント装置20a、20b、…は、例えばデスクトップ型、ノート型、タブレット型などによるパーソナルコンピュータである。これに限らず、クライアント装置20a、20b、…は、スマートフォンといった多機能型携帯電話端末であってもよい。クライアント装置20a、20b、…は、例えばMFP10a、10b、…のプリンタ機能を利用する際の印刷データを含む印刷ジョブを作成する。
プリントサーバ装置30は、クライアント装置20a、20b、…で作成された印刷ジョブの記憶および管理を行う。また、プリントサーバ装置30は、管理する印刷ジョブに従い、MFP10a、10b、…による印刷処理を制御する。
認証サーバ装置40は、MFP10a、10b、…を利用可能なユーザのユーザ情報が登録され、各ユーザがクライアント装置20a、20b、…からMFP10a、10b、…を利用する際の認証処理を行う。また、集計装置50は、各ユーザによるMFP10a、10b、…の利用実績を集計する。集計された利用実績は、認証サーバ装置40を介して各MFP10a、10b、…に送信され、操作パネルなどに表示される。
なお、図1では、認証サーバ装置40が1台のコンピュータにより構成されるように示しているが、これはこの例に限定されず、認証サーバ装置40は、複数台のコンピュータに機能を分散させて構成してもよい。これは、プリントサーバ装置30や集計装置50についても同様である。
図1において、MFP10a、10b、…は、同等の構成にて実現可能であり、また、同等の利用形態にて利用可能であるので、以下では、特に記載の無い限り、MFP10a、10b、…をMFP10aで代表させて説明を行う。同様に、クライアント装置20a、20b、…についても、特に記載の無い限り、クライアント装置20aで代表させて説明を行う。
図2は、第1の実施形態に適用可能な認証サーバ装置40の一例のハードウェア構成を示す。図2において、認証サーバ装置40は、CPU4000と、ROM(Read Only Memory)4001と、RAM(Random Access Memory)4002と、ストレージ4003と、通信I/F4004とを含み、これら各部がバス4010により互いに通信可能に接続される。
ストレージ4003は、ハードディスクドライブや不揮発性半導体メモリにより構成され、CPU4000が動作するための各種プログラムやデータが格納される。また、ROM4001は、例えば認証サーバ装置40が起動、動作するために用いるプログラムやデータが予め記憶される。CPU4000は、ストレージ4003やROM4001に格納されるプログラムに従い、RAM4002をワークエリアとして用いて動作し、認証サーバ装置40の全体の動作を制御する。通信I/F4004は、CPU4000の指示に従い、ネットワーク2を介した通信を制御する。
なお、クライアント装置20aは、一般的なパーソナルコンピュータと同等の構成にて実現可能であるので、説明を省略する。例えば、クライアント装置20aは、図2の構成に対してキーボード、ポインティングデバイスなどの入力デバイスと、USB(Universal Serial Bus)などを接続可能な入出力I/Fと、グラフィクスI/Fおよびディスプレイとを加えた構成にて実現が可能である。
また、プリントサーバ装置30および集計装置50は、図2に示した認証サーバ装置40と同等のハードウェア構成にて実現可能であるので、説明を省略する。これに限らず、プリントサーバ装置30、認証サーバ装置40および集計装置50を、一般的なパーソナルコンピュータと同等に構成することも可能である。
図3は、第1の実施形態に適用可能なMFP10aのハードウェア構成の例を示す。図3において、MFP10aは、CPU(Central Processing Unit)1000と、ROM(Read Only Memory)1001と、RAM(Random Access Memory)1002と、外部I/F1003と、操作部I/F1004と、操作パネル1040と、通信I/F1005と、ストレージ1020とを備える。さらに、MFP10aは、MFP10aの各機能を実行するための構成を備える。
ストレージ1020は、データを不揮発に記憶する記憶媒体であって、ハードディスクドライブやフラッシュメモリを適用できる。ストレージ1020は、CPU1000が動作するためのプログラムやデータが記憶される。
MFP10aがプリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能およびFAX機能を有するこの例では、MFP10aは、各機能を実行するための構成として、画像処理・エンジン制御部1030と、スキャナユニット1031と、プリンタユニット1032と、FAXユニット1033とを有する。また、MFP10aが有する上述した各部は、バス1010および1011により互いに通信可能に接続されている。
CPU1000は、例えば、ROM1001やストレージ1020に予め記憶されたプログラムに従い、RAM1002をワークメモリとして用い、このMFP10aの全体の動作を制御する。
操作部I/F1004は、ユーザ操作を受け付ける操作部と、ユーザに情報を提示するための表示部を備えた操作パネル1040が接続される。操作部は、接触した位置に応じた信号を出力するようにしたタッチパネルを用いることができ、当該タッチパネルと表示部とを一体的に構成することができる。操作パネル1040からユーザ操作に応じて出力された信号は、操作部I/F1004を介してCPU1000に供給される。また、操作部I/F1004は、CPU1000から供給された表示制御信号に応じて、操作パネル1040の表示部に対して画面を表示させる。
通信I/F1005は、CPU1000の指示に従い、ネットワーク2に対する通信を制御する。外部I/F1003は、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェイスといった、外部機器を接続するためのインターフェイスである。
スキャナユニット1031は、CIS(Contact Image Sensor)といった光センサを用いて原稿台にセットされた原稿の画像をスキャンして読み取り、画像データを出力する。プリンタユニット1032は、インクジェット方式や電子写真方式といった画像形成方式を用いて、画像データに基づき媒体に画像を形成する。
画像処理・エンジン制御部1030は、CPU1000の指示に従いスキャナユニット1031およびプリンタユニット1032の動作を制御する。また、画像処理・エンジン制御部1030は、CPU1000の指示に従い、スキャナユニット1031で読み取られた画像データに所定の画像処理を施してバス1011に対して出力する。さらに、画像処理・エンジン制御部1030は、バス1011を介して供給された画像データに所定の画像処理を施してプリンタユニット1032に供給する。FAXユニット1033は、例えば公衆電話回線に接続され、CPU1000の指示に従い、バス1011を介して供給された画像データのFAX送信処理を行う。
図4は、第1の実施形態に係るMFP10aの機能を説明するための一例の機能ブロック図を示す。図4において、MFP10aは、制御部100と、UI部101と、通信部102と、処理情報記憶部103と、拡張機能部110とを含む。これらのうち、処理情報記憶部103は、例えばストレージ1020の所定の記憶領域である。また、拡張機能部110は、MFP10aに対して追加される機能を含む。図4の例では、拡張機能部110は、プリント部111と、スキャン部112と、FAX部113と、認証処理部114と、情報収集部115とを含んでいる。
これら制御部100、UI部101、通信部102および拡張機能部110は、CPU1000上で動作するプログラムにより実現される。これに限らず、これら制御部100、UI部101、通信部102および拡張機能部110のうち一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
制御部100は、MFP10aの全体の動作を制御する。例えば、制御部100は、画像処理・エンジン制御部1030、スキャナユニット1031およびプリンタユニット1032を制御して、MFP10aが予め有する基本的なスキャナ機能、プリンタ機能を提供する。同様に、制御部100は、FAXユニット1033を制御して、MFP10aが予め有する基本的なFAX機能を提供する。
UI部101は、操作パネル1040に表示される画面を生成する。また、UI部101は、操作パネル1040に対してなされた入力操作を受け付ける。通信部102は、通信I/F1005を制御してネットワーク2を介した通信を行う。
拡張機能部110に含まれるプリント部111、スキャン部112およびFAX部113は、それぞれ、制御部100が提供する、MFP10aが予め有する基本的なプリンタ機能、スキャナ機能およびFAX機能のそれぞれに対して機能を追加し、これらプリンタ機能、スキャナ機能およびFAX機能を拡張する。例えば、プリント部111は、プリントサーバ装置30と連携して、クライアント装置20a、20b、…からプリントサーバ装置30に予め送信された印刷ジョブのうち、印刷を実行する印刷ジョブを選択させる印刷ジョブ選択画面を生成する。
拡張機能部110に含まれる認証処理部114は、認証サーバ装置40と連携して、このMFP10aを使用するユーザを認証する認証処理を実行する。認証処理部114は、例えば、ユーザIDおよびパスワードを含むログイン情報を入力するためのログイン画面をUI部101により表示させ、ログイン画面に入力されたログイン情報を認証サーバ装置40に送信して、ログイン情報に基づく認証を要求する。
拡張機能部110に含まれる情報収集部115は、MFP10aの利用情報を収集する。情報収集部115は、制御部100からMFP10aの各機能が利用された利用情報を、MFP10aを使用したユーザを示すユーザIDと関連付けて収集し、処理情報記憶部103に記憶する。
より具体的には、情報収集部115は、MFP10aを現在利用中のユーザのユーザIDと、当該ユーザがMFP10aを操作した日時(ログインした日時)と、当該ユーザが利用したMFP10aの機能を示す情報と、利用量を示す情報とを収集する。利用したMFP10aの機能を示す情報は、例えば、MFP10aのプリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、FAX機能のうち何れの機能を利用したかを含むことができる。さらに、当該ユーザがMFP10aにおいてプリンタ機能あるいはコピー機能を利用した場合には、カラーおよびモノクロの何れにより印刷を行ったかを示す情報を、利用したMFP10aの機能を示す情報に含むことができる。
拡張機能部110に含まれるプリント部111、スキャナ部112、FAX部113、認証処理部114および情報収集部115は、例えばCPU1000上で動作することでそれぞれの機能を実現するアプリケーションプログラムとしてMFP10aに供給される。以下、プリント部111、スキャナ部112、FAX部113、認証処理部114および情報収集部115の機能を実現するアプリケーションプログラムを、それぞれ、プリントアプリ、スキャナアプリ、FAXアプリおよび認証アプリと呼ぶ。ここでは、プリントアプリ、スキャナアプリおよびFAXアプリは、認証アプリ(認証処理部114)により起動等を制御されるものとする。
これらプリントアプリ、スキャナアプリ、FAXアプリおよび認証アプリは、例えばネットワーク2を介してMFP10aに提供することができる。これに限らず、これらプリントアプリ、スキャナアプリ、FAXアプリおよび認証アプリを、外部I/F1003を介してMFP10aに供給してもよい。また、プリントアプリ、スキャナアプリ、FAXアプリおよび認証アプリは、個別にMFP10aに供給することができる。
図5は、第1の実施形態に係る認証サーバ装置40の機能を説明するための一例の機能ブロック図を示す。図5において、認証サーバ装置40は、認証部400と、ユーザ情報管理部401と、ポイント取得部402と、通信部405とを含む。また、認証サーバ装置40は、それぞれユーザ情報管理部401に接続される、ユーザ情報記憶部410と、ログイン履歴記憶部411とをさらに含む。ユーザ情報記憶部410およびログイン履歴記憶部411は、例えば、それぞれストレージ4003の所定の記憶領域が用いられる。
これら認証部400、ユーザ情報管理部401、ポイント取得部402および通信部405は、CPU4000上で動作するプログラムにより実現される。これに限らず、これら認証部400、ユーザ情報管理部401、ポイント取得部402および通信部405のうち一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
ユーザ情報記憶部410は、MFP10a、10b、…を利用可能なユーザのユーザ情報が記憶される。例えば、ユーザ情報記憶部410は、ユーザIDにユーザ名およびパスワードを関連付けたユーザ情報を、ユーザ情報テーブルに格納して記憶する。表1は、ユーザ情報記憶部410に記憶されるユーザ情報テーブルの例を示す。表1において、ユーザ情報テーブルは、「ユーザID」、「ユーザ名」および「パスワード」の各項目を含むレコードを有する。項目「ユーザID」は、各ユーザを識別可能なようにユーザに対して一意の文字列が与えられたユーザIDが格納される。項目「ユーザ名」は、そのレコードのユーザIDに対応するユーザの名前が格納される。項目「パスワード」は、そのレコードのユーザIDに対応するパスワードが格納される。
これに限らず、ユーザ情報記憶部410は、ユーザの属性情報をユーザIDに関連付けてユーザ情報テーブルにさらに格納してもよい。また、この例では、ユーザ情報記憶部410が認証サーバ装置40に含まれるものとして説明しているが、これはこの例に限定されず、ユーザ情報を外部のサーバシステム(ディレクトリサーバなど)を利用して記憶してもよい。
ログイン履歴記憶部411は、ユーザがMFP10a、10b、…にログインした履歴を記憶する。表2は、ログイン履歴記憶部411がユーザのログイン履歴を記憶するログイン履歴テーブルの例を示す。表2において、ログイン履歴テーブルは、「ユーザID」および「最終ログイン日時」の各項目を含むレコードを有する。項目「ユーザID」は、ユーザIDが格納され、項目「最終ログイン日時」は、そのレコードのユーザIDのユーザがMFP10a、10b、…に最後にログインした日時を示す最終ログイン日時が格納される。
この例では、最終ログイン日時は、情報処理システム1が含む各MFP10a、10b、…に共通としている。これに限らず、ログイン履歴テーブルは、最終ログイン日時にログインを行ったMFP10a、10b、…を示す情報を、各レコード毎にさらに格納してもよい。また、ログイン履歴記憶部411は、ログイン履歴テーブルに対し、最終ログイン日時のみならず、ユーザのログイン履歴を蓄積的に格納しておいてもよいし、ログインを行って利用したMFP10aの各種の設定値をさらに格納してもよい。
ユーザ情報管理部401は、例えばストレージ4003に対してユーザ情報記憶部410およびログイン履歴記憶部411の領域を割り当てると共に、ユーザ情報記憶部410に記憶されるユーザ情報と、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴を管理する。認証部400は、例えばMFP10aの認証処理部114からの要求に従い、認証処理部114から送信されたログイン情報(ユーザIDおよびパスワード)に基づきユーザ情報記憶部410に記憶されるユーザ情報を参照して、当該ユーザIDに対する認証を行う。
ポイント取得部402は、後述する集計装置50に対してユーザ毎のポイント情報を要求し、要求に応じて集計装置50から送信されたポイント情報を取得する。このとき、ポイント取得部402は、取得したポイント情報を記憶しておき、記憶したポイント情報と、集計装置50が記憶するポイント情報との間で定期的に同期を取るようにしてもよい。
通信部405は、通信I/F4004を制御して、ネットワーク2に対する通信を行う。
第1の実施形態に係る認証サーバ装置40の各機能を実現するための情報処理プログラムは、インストール可能な形式また実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)、フレキシブルディスク(FD)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供される。これに限らず、情報処理プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、当該ネットワークを介してダウンロードさせることにより提供してもよい。また、情報処理プログラムをインターネットなどのネットワークを経由して提供または配布するように構成してもよい。
情報処理プログラムは、上述した各部(認証部400、ユーザ情報管理部401、ポイント取得部402および通信部405)を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU4000がストレージ4003などの記憶媒体から当該情報処理プログラムを読み出して実行することにより、上述した各部がRAM4002などの主記憶装置上にロードされ、認証部400、ユーザ情報管理部401、ポイント取得部402および通信部405が主記憶装置上に生成されるようになっている。
図6は、第1の実施形態に係る集計装置50の機能を説明するための一例の機能ブロック図を示す。集計装置50は、ログ管理部501と、ポイント管理部502と、通信部503とを含む。また、集計装置50は、ログ管理部501に接続されるログ情報記憶部510と、ポイント管理部502にそれぞれ接続される変換ルール記憶部520およびポイント情報記憶部521とをさらに含む。これらログ情報記憶部510、変換ルール記憶部520およびポイント情報記憶部521は、集計装置50が有する、ハードディスクドライブや不揮発性半導体メモリによるストレージの所定の記憶領域が用いられる。
ログ管理部501、ポイント管理部502および通信部503は、集計装置50が備えるCPU上で動作するプログラムにより実現される。これに限らず、ログ管理部501、ポイント管理部502および通信部503の一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
ログ管理部501は、MFP10aから送信されたユーザ毎の利用情報(利用実績)を、MFP10aの利用履歴を示すログ情報(ジョブログ)としてログ情報記憶部510に例えば蓄積的に記憶する。ログ情報は、例えばMFP10a、MFP10b、…毎に、ログ情報記憶部510に記憶される。
表3は、ログ情報記憶部510に記憶されるログ情報の例を示す。表3の例では、ログ情報は、「ログID」、「操作日時」、「ログ種別」、「ユーザID」、「カラー/モノクロ」および「利用量」の各項目を含むレコードを有する。ログ情報の各レコードは、項目「ログID」の値によって識別される。
項目「操作日時」は、MFP10aに対して、そのレコードのログ情報に係る操作が行われた日時が格納されている。項目「ログ種類」は、そのレコードのログ情報に係る操作により実行されたMFP10aの機能を示す情報が格納される。項目「ユーザID」は、そのレコードのログ情報に係るユーザIDが格納される。項目「カラー/モノクロ」は、MFP10aにおいて、そのレコードのログ情報に係る操作によりカラーおよびモノクロの何れの印刷が行われたかを示す情報が格納される。
項目「利用量」は、そのレコードのログ情報に係る操作に応じたMFP10aの利用量を示す情報が格納される。MFP10aの利用量は、例えば、MFP10aにおいて印刷を行った面数を用いることができる。例えば、片面印刷を行った場合は、利用量が「1」、両面印刷を行った場合は、利用量が「2」とされる。さらに、利用量は、印刷に用いた用紙の大きさに応じた値とすることができる。例えばA4サイズの片面印刷で利用量を「1」とし、A3サイズの片面印刷で利用量を「2」とすることができる。
ログ管理部501は、ログ情報記憶部510に記憶されるログ情報に基づき、ユーザID毎、および、MFP10a、MFP10b、…毎の利用量のレポートを作成することができる。また、ログ管理部501は、外部からの要求に応じて、ログ情報記憶部510に記憶されたログ情報を検索し、検索して得た情報を要求元に送信することができる。
ポイント管理部502は、ログ情報記憶部510に記憶されるログ情報に基づき、ユーザID毎のMFP10aの利用量を算出し、算出された値を当該ユーザIDのユーザのポイントとして管理する。ポイント管理部502は、ログ情報に含まれる項目「利用量」の値を、変換ルール記憶部520に記憶される変換ルールに従い変換した値を用いて、ポイントの計算を行う。
表4は、変換ルール記憶部520に記憶される、変換ルールを格納する変換ルールテーブルの例を示す。
表4の例では、「カラープリント」、「カラーコピー」、「モノクロプリント」および「モノクロコピー」の各項目にそれぞれ「5」、「10」、「1」および「1」の各値(変換値と呼ぶ)が関連付けられている。ポイント管理部502は、ログ情報記憶部510に記憶されるログ情報に含まれる「ログ種類」、「カラー/モノクロ」および「利用量」の各項目の値と、変換ルールテーブルに格納される変換値とに基づき、ユーザIDに対応するポイントを算出する。
表3を参照して、ポイント算出の具体的な例について説明する。表3において、ログID「1」のレコードでは、ユーザID「001」のユーザが、ログ種類「コピー」で、モノクロ印刷を利用量「10」、すなわち10面行っていることが示されている。ポイント管理部502は、利用量「10」に、表4の変換ルールテーブルにおける「モノクロコピー」の変換値「1」を乗じて、変換された利用量「10」を得る。また、ログID「2」のレコードでは、同じユーザID「001」のユーザが、ログ種類「プリント」で、カラー印刷を利用量「2」、すなわち2面行っていることが示されている。ポイント管理部502は、利用量「2」に、表4の変換ルールテーブルにおける「カラープリント」の変換値「5」を乗じて、変換された利用量「10」を得る。
ポイント管理部502は、このようにして、同じユーザIDについて算出された各利用量を加算して、当該ユーザIDのユーザのポイントを取得する。表3の例では、ユーザID「001」のユーザのポイントは、変換された利用量「10」+「10」で「20」となる。ポイント管理部502は、このようにして求めたユーザID毎のポイントを、ポイント情報記憶部521に記憶されるポイント情報テーブルに格納する。ポイント情報テーブルに既に同じユーザIDのポイントが記憶されている場合には、記憶されているポイントに新たに求めたポイントを加算してポイントを集計し、ポイントの更新を行う。また、ポイント管理部502は、指示に応じてユーザIDのポイントをリセットする(「0」にする)こともできる。
表5は、ポイント情報記憶部521に記憶されるポイント情報テーブルの例を示す。
表5の例では、ポイント情報テーブルは、「ユーザID」、「今月(現在)ポイント値」、「先月ポイント値」および「上限値」の各項目を含むレコードを有する。項目「ユーザID」は、そのレコードのポイント情報に対応するユーザのユーザIDが格納される。項目「今月(現在)ポイント値」は、当該ユーザの、今月の、現在の日付までの利用量に応じたポイント値を集計した値が格納される。項目「先月ポイント値」は、当該ユーザの、先月の利用量に応じたポイント値を集計した値が格納される。項目「上限値」は、そのレコードのユーザIDのユーザに対して設定された、ポイント値の上限値が格納される。
ポイント情報テーブルは、この例に限定されず、例えば、ユーザID毎に各月の利用量をさらに格納し、ユーザの利用状態を管理するようにもできる。また、ポイント管理部502は、例えば、あるユーザIDについて、項目「今月(現在)ポイント値」に格納される値が項目「上限値」に格納される値に近くなった場合に、当該ユーザIDのユーザに対して利用量が上限値に近付いた旨を通知することができる。
図7は、第1の実施形態に適用可能なプリントサーバ装置30の機能を説明するための一例の機能ブロック図を示す。図7において、プリントサーバ装置30は、ジョブ管理部300と、ジョブ情報記憶部301とを含む。ジョブ管理部300は、プリントサーバ装置30が有するCPU上で動作するプログラムにより実現される。これに限らず、ジョブ管理部300は、ハードウェア回路により構成してもよい。また、ジョブ情報記憶部301は、プリントサーバ装置30が有する、ハードディスクドライブや不揮発性半導体メモリによるストレージの所定の記憶領域が用いられる。
ジョブ管理部300は、クライアント装置20a、20b、…から送信された印刷ジョブを受け付け、受け付けた印刷ジョブを、ジョブ情報記憶部301に記憶される印刷ジョブテーブルに格納して印刷ジョブの登録を行う。また、ジョブ管理部300は、例えばMFP10a内のプリント部111(プリントアプリ)からの要求に応じて、ジョブ情報記憶部301に記憶される印刷ジョブの一覧、印刷ジョブの詳細などを、要求元に返すことができる。
表6は、ジョブ情報記憶部301に記憶される印刷ジョブテーブルの例を示す。表6の例では、印刷ジョブテーブルは、「ジョブID」、「スプール日時」、「ユーザID」、「ヘッダ情報」および「スプールデータファイル名」の各項目を含むレコードを有する。
項目「ジョブID」は、印刷ジョブテーブルに格納される各印刷ジョブを識別する識別情報が格納される。項目「スプール日時」は、そのレコードの印刷ジョブによる印刷データをプリントサーバ装置30がスプールした日時が格納される。ユーザIDは、そのレコードの印刷ジョブを送信したユーザのユーザIDが格納される。項目「ヘッダ情報」は、印刷条件など印刷ジョブのヘッダ情報が格納される。項目「スプールデータファイル名」は、そのレコードの項目「スプール日時」に格納される日時にプリントサーバ装置30にスプールされた印刷データのスプールデータファイルの名前が格納される。
(第1の実施形態に係る印刷処理)
次に、第1の実施形態に係る、MFP10aにおける印刷処理について説明する。図8は、第1の実施形態に係る、MFP10aにおける印刷処理を概略的に示す一例のフローチャートである。MFP10aは、例えば電源の投入に応じて、UI部101により操作パネル1040に対してログイン画面を表示させる(ステップS10)。
図9は、第1の実施形態に適用可能なログイン画面の例を示す。図9において、ログイン画面60は、RFID(Radio Frequency IDentifier)による非接触IC(Integrated Circuit)カードによるログインを促すメッセージ600と、ログイン情報を入力してログインを行うためのボタン601〜603とを含む。
これらのうち、ボタン601は、ゲストユーザによるログインであって、MFP10aにおいて利用可能な機能が制限される一方で、ログイン情報の入力が省略される。ボタン602は、PIN(Personal Identification Number)コードを入力してログインを行うためのボタンである。また、ボタン603は、ユーザIDおよびパスワードを入力してログインを行うためのボタンである。ここでは、ボタン603が操作され、ユーザにより、ユーザIDとパスワード(PW)とが入力されるものとする。
次のステップS11で、MFP10aは、認証処理部114により、ステップS10で入力されたユーザIDおよびパスワードを、ユーザ情報として認証サーバ装置40に送信する。認証サーバ装置40は、MFP10aから送信されたユーザ情報に基づきユーザ情報記憶部410を参照して認証処理を行い、認証結果をMFP10aに送信する。この認証結果は、MFP10aに受信され、認証処理部114に渡される。
次のステップS12で、MFP10aにおいて認証処理部114は、認証サーバ装置40から送信された認証結果が認証の成功を示すか否かを判定する。認証処理部114は、認証結果が認証の失敗を示していると判定した場合(ステップS12、「失敗」)、図8のフローチャートによる一連の処理を終了させる。この場合、MFP10aは、例えば、ログインを試みたユーザを、ゲストとしてログインしたユーザとして扱う。
一方、認証処理部114は、認証結果が認証の成功を示していると判定した場合(ステップS12、「成功」)、処理をステップS13に移行させる。ステップS13で、MFP10aは、認証成功を示す認証結果と共に認証サーバ装置40から送信された、認証サーバ装置40からのメッセージを受信する。認証サーバ装置40から受信するメッセージは、例えば、ログインしたユーザの今月(現在)のポイント値の通知である。これに限らず、メッセージは、ログインしたユーザの先月のポイント値や、ポイント値の上限値を含んでいてもよい。さらに、メッセージは、ポイント値に限られず、ログインしたユーザに対する他のメッセージ(メンテナンス情報、挨拶メッセージなど)でもよい。
次のステップS14で、MFP10aは、UI部101により、操作パネル1040に対してホーム画面を表示させる。図10は、第1の実施形態に適用可能な、UI部101により表示されるホーム画面の例を示す。
図10において、ホーム画面61は、機能指定領域610と、タブ領域611と、ボタン612および613とを含む。機能指定領域610は、MFP10aにログインしたユーザが利用可能な機能を指定するための1以上のボタンによるボタン群を含む。例えば、機能指定領域610は、プリントアプリ、スキャナアプリ、FAXアプリなど、プリント部111、スキャン部112およびFAX部113の各機能を実行させるためのアプリの起動ボタンを含む。
タブ領域611は、機能指定領域610に含まれるボタン群を切り替える。ボタン612は、ログアウトを行うためのボタンである。また、ボタン613は、ログインしたユーザの情報を表示させるためのボタンである。
次のステップS15で、MFP10aは、認証処理部114により、ステップS13で認証サーバ装置40から受信したメッセージを表示させるか否かを示す表示設定がオンおよびオフの何れとなっているかを判定する。認証処理部114は、表示設定がオフになっていると判定した場合(ステップS15、「オフ」)、処理をステップS18に移行させる。
一方、認証処理部114は、表示設定がオンになっていると判定した場合(ステップS15、「オン」)、処理をステップS16に移行させる。ステップS16で、MFP10aは、UI部101により、操作パネル1040に対して、ステップS13で受信されたメッセージを表示させる。
図11は、第1の実施形態に係る、メッセージを表示させるメッセージ表示画面の例を示す。図11の例では、メッセージを表示させるメッセージ表示領域614が、上述したホーム画面61にオーバーラップされて表示されている。メッセージ表示領域614の右上の「×」(バツ印)が付されたボタン618を指定することで、メッセージ表示領域614の表示を解除してホーム画面61を表示させ、ホーム画面61に対する操作が可能な状態となる。
次のステップS17で、UI部101は、メッセージ表示領域614の表示解除指示を受け付けたか否かを判定する。受け付けていないと判定した場合(ステップS17、「No」)、UI部101は、処理をステップS17に戻し、表示解除指示を待機する。ステップS17で、メッセージ表示領域614の表示解除指示を受け付けたと判定した場合、処理がステップS18に移行される。このとき、UI部101は、操作パネル1040の表示をホーム画面61に戻す。ここでは、ホーム画面61の機能指定領域610において、プリンタ機能が指定されたものとする。
ステップS18で、MFP10aは、プリント部111によりプリントサーバ装置30に対してログインしたユーザのユーザIDに対応する印刷ジョブの一覧を要求する。プリント部111は、この要求に応じてプリントサーバ装置30から送信された印刷ジョブの一覧を、UI部101により操作パネル1040に表示させる。
図12は、第1の実施形態に適用可能な印刷ジョブ一覧画面の例を示す。図12において、印刷ジョブ一覧画面62は、一覧表示領域620と、ボタン622〜624とを含む。一覧表示領域620は、プリントサーバ装置30から送信された、MFP10aにログイン中のユーザのユーザIDに対応する印刷ジョブの一覧が表示される。ユーザは、一覧表示領域620に表示される各印刷ジョブから、所望の印刷ジョブを選択することができる。図12の例では、一覧表示領域620に、印刷ジョブ621a、621bおよび621cが表示され、印刷ジョブ621aが選択状態となっている。
ボタン622は、一覧表示領域620に表示される印刷ジョブ621a〜621cを全て選択するためのボタンである。ボタン623aは、一覧表示領域620に表示される各印刷ジョブのうち、選択状態の印刷ジョブの詳細情報を確認するためのボタン、ボタン623bは、選択状態の印刷ジョブを削除するためのボタンである。ボタン623cは、選択状態の印刷ジョブの印刷を実行させるためのボタンである。また、ボタン624は、ログアウトを行うためのボタンである。
次のステップS19で、MFP10aにおいてプリント部111は、印刷指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、プリント部111は、UI部101により、操作パネル1040に表示される印刷ジョブ一覧画面62において1以上の印刷ジョブが選択された状態でボタン623cが操作された場合に、印刷指示を受け付けたと判定する。プリント部111は、印刷指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS19、「No」)、処理をステップS19に戻し、印刷指示を待機する。
一方、プリント部111は、ステップS19で印刷指示を受け付けたと判定した場合(ステップS19、「Yes」)、処理をステップS20に移行させる。ステップS20で、プリント部111は、ステップS19で受け付けた印刷指示に応じて印刷処理を開始する。
図13は、第1の実施形態に係る情報処理システム1におけるMFP10aに対するログイン処理の流れの例をより詳細に示すシーケンス図である。なお、図13において、上述した図4〜図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
先ず、MFP10aにおいて、UI部101により図9のログイン画面60が表示され、ユーザにより、ログイン画面60に従いMFP10aに対して、例えばユーザIDおよびパスワードを含むログイン情報が入力される(ステップS100)。UI部101は、入力されたログイン情報を認証処理部114に渡す(ステップS101)。
認証処理部114は、UI部101から渡されたログイン情報を認証サーバ装置40に送信し、認証サーバ装置40に対してログイン情報に基づく認証を要求する(ステップS102)。ログイン情報および認証要求は、認証サーバ装置40に受信されて認証部400に渡される。認証部400は、認証要求に応じて、ログイン情報に対応するユーザ情報をユーザ情報管理部401に要求する(ステップS103)。ユーザ情報管理部401は、ログイン情報に含まれるユーザIDおよびパスワードに基づき表1に例示したユーザ情報テーブルを参照し、ログイン情報に対応するユーザ情報を検索する。ユーザ情報管理部401は、検索結果のユーザ情報を認証部400に返す(ステップS104)。
認証部400は、MFP10aから送信されたログイン情報と、ユーザ情報管理部401から返されたユーザ情報とに基づきログイン情報に対する認証処理を行う(ステップS105)。認証に失敗した場合、認証部400は、認証に失敗した旨をMFP10aに通知する。認証に成功した場合、認証部400は、ポイント取得部402に対して、ログイン情報に含まれるユーザIDを渡し、当該ユーザIDに対応する今月(現在)のポイント値を要求する(ステップS106)。
ポイント取得部402は、この要求に従い、ユーザIDを集計装置50に送信し、集計装置50に対して、送信したユーザIDに対応する今月(現在)のポイント値を要求する(ステップS107)。ユーザIDおよびポイント値の要求は、集計装置50に受信されてポイント管理部502に渡される。ポイント管理部502は、表5に例示したポイント情報テーブルを参照し、渡されたユーザIDに対応する今月(現在)のポイント値を取得する(ステップS108)。ポイント管理部502は、取得したポイント値を、対応するユーザIDと共に認証サーバ装置40に送信する(ステップS109)。
今月(現在)のポイント値およびユーザIDは、認証サーバ装置40に受信され、ポイント取得部402に渡される。ポイント取得部402は、渡された今月(現在)のポイント値およびユーザIDをユーザ情報管理部401に渡す(ステップS110)。ユーザ情報管理部401は、渡されたユーザIDに基づき、当該ユーザIDのユーザに対してポイント値の表示を行うか否かを指定する表示設定を「オン」および「オフ」の何れかに決定する(ステップS111)。このように、ユーザ情報管理部401は、表示設定の「オン」および「オフ」を設定する表示設定部としても機能する。ステップS111における表示設定の決定方法の詳細については、後述する。
ユーザ情報管理部401は、ステップS111で決定された表示設定と、ステップS110で取得されたポイント値とを、ユーザIDと共に認証部400に渡す(ステップS112)。認証部400は、認証成功の通知と、ユーザ情報管理部401から渡された表示設定、ポイント値およびユーザIDとを、MFP10aに送信する(ステップS113)。それと共に、認証部400は、ユーザIDに対応するユーザ情報をMFP10aに送信する。
認証部400から送信された認証成功通知と、表示設定と、ポイント値と、ユーザIDを含むユーザ情報とがMFP10aに受信され、認証処理部114に渡される。認証処理部114は、ユーザ情報と、認証成功通知に応じたログイン完了通知とをUI部101に渡す(ステップS114)。それと共に、認証処理部114は、表示設定およびポイント値をUI部101に渡す。
UI部101は、認証処理部114からユーザ情報、ログイン完了通知、表示設定およびポイント値を受け取ると、操作パネル1040に対して、図10を用いて説明したホーム画面61を表示させる(ステップS115)。UI部101は、認証処理部114から受け取った表示設定が「オン」である場合に、図11を用いて説明したように、今月(現在)ポイント値の通知を行うメッセージ表示領域614を例えばホーム画面61にオーバーラップさせて表示させる(ステップS116)。この場合、ユーザは、ホーム画面61を操作してプリンタ機能などを実行させるためには、メッセージ表示領域614の表示を解除する操作を行う必要がある。
一方、UI部101は、認証処理部114から受け取った表示設定が「オフ」である場合には、操作パネル1040にメッセージ表示領域614を表示させない。この場合には、ユーザは、直接的にホーム画面61の操作を行うことができ、MFP10aに対してプリンタ機能などを実行させることができる。
図14は、第1の実施形態に係る、上述のステップS111における表示設定の決定方法を示す一例のフローチャートである。認証サーバ装置40において、ユーザ情報管理部401は、ステップS30で、MFP10aにログインしたユーザの、最終ログインの時間を示す情報を取得する。具体的には、ユーザ情報管理部401は、上述したステップS102でMFP10aから受信したログイン情報に含まれるユーザIDに基づきログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブル(表2)を参照し、ユーザIDに対応する最終ログイン日時を取得する。
次のステップS31で、ユーザ情報管理部401は、ステップS30で取得した最終ログイン日時に基づき、当該ユーザIDによる、現在の時間から所定時間前までのログインの有無を判定する。例えば、ユーザ情報管理部401は、最終ログイン日時が本日の日時を示している場合に、所定時間前までのログインがあったと判定する。ここでいう「本日」は、現在の日付が例えば最終ログイン日時が示す日付と同日であって、且つ、現在の時間が所定時刻(例えば午前7時)以降である場合をいうものとする。
ユーザ情報管理部401は、所定時間前までのログインがあったと判定した場合(ステップS31、「有り」)、処理をステップS32に移行させ、表示設定を「オフ」に設定する。一方、ユーザ情報管理部401は、所定時間前までのログインが無かったと判定した場合(ステップS31、「無し」)、処理をステップS33に移行させ、表示設定を「オン」に設定する。
ユーザ情報管理部401は、ステップS32またはステップS33で表示設定を「オン」または「オフ」に設定すると、処理をステップS34に移行させる。ステップS34で、ユーザ情報管理部401は、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルにおける、ユーザIDが対応する項目「最終ログイン日時」の値を、現在の日時を示す情報により更新し、図14のフローチャートによる一連の処理を終了させる。
上述したように、図13のステップS116において、UI部101は、ホーム画面61に対して、表示設定が「オン」の場合にメッセージ表示領域614を表示させ、表示設定が「オフ」の場合にメッセージ表示領域614を表示させない。したがって、ユーザは、MFP10aに対して本日最初のログインを行った際は、メッセージ表示領域614による表示を確認した後にホーム画面61に対する操作が可能となり、本日2回目以降のログインを行った際には、メッセージ表示領域614の表示を確認すること無く、ホーム画面61を直接的に操作することが可能となる。したがって、MFP10aに対するユーザの使い勝手が向上される。
図15は、第1の実施形態に適用可能な、MFP10aにおける印刷処理を示す一例のシーケンス図である。この図15のシーケンス図における処理は、上述した図8のフローチャートにおけるステップS18以降の処理に対応するものである。なお、図15において、上述した図4および図7と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
MFP10aの操作パネル1040に、UI部101によりホーム画面61が表示され、ホーム画面61に対するユーザ操作に応じて例えばプリントアプリが選択されると(ステップS200)、プリントアプリが選択された旨が認証処理部114に通知される(ステップS201)。認証処理部114は、プリントアプリの選択通知に応じて、プリントアプリすなわちプリント部111を起動させる(ステップS202)。
プリント部111は、MFP10aにログインを行ったユーザのユーザIDをプリントサーバ装置30に送信し、当該ユーザIDに対応する印刷ジョブの一覧を要求する(ステップS203)。プリント部111から送信されたユーザIDおよび印刷ジョブ一覧の要求は、プリントサーバ装置30に受信され、ジョブ管理部300に渡される。ジョブ管理部300は、ジョブ情報記憶部301に記憶される印刷ジョブテーブル(表6)を参照し、ユーザIDに対応するジョブIDの印刷ジョブの一覧を取得する(ステップS204)。ジョブ管理部300は、取得した印刷ジョブ一覧を、MFP10aに送信する(ステップS205)。印刷ジョブ一覧は、MFP10aに受信され、プリント部111に渡される。
プリント部111は、印刷ジョブ一覧をUI部101に渡す(ステップS206)。UI部101は、渡された印刷ジョブ一覧に基づき、図12に示した印刷ジョブ一覧画面62を操作パネル1040に表示させる(ステップS207)。
UI部101は、ジョブ一覧画面62に対して印刷ジョブを選択する選択指示および選択された印刷ジョブに対する印刷指示が入力されると(ステップS210)、選択された印刷ジョブに従った印刷の実行を、プリント部111に要求する(ステップS211)。プリント部111は、この要求に応じて、プリントサーバ装置30に対して印刷ジョブを送信し、印刷ジョブにより指定される印刷データを要求する(ステップS212)。
プリント部111から送信された印刷ジョブは、プリントサーバ装置30に受信され、ジョブ管理部300に渡される。ジョブ管理部300は、印刷ジョブに基づき、ジョブ情報記憶部301から当該印刷ジョブに対応する印刷データを取得する(ステップS213)。例えば、ジョブ管理部300は、当該印刷ジョブに含まれるスプールデータファイル名に応じたスプールデータと、印刷ジョブに含まれるヘッダ情報とを印刷データとして取得する。ジョブ管理部300は、取得した印刷データをMFP10aに送信する(ステップS214)。印刷データは、MFP10aに受信され、プリント部111に渡される。
プリント部111は、印刷データを制御部100に渡し、制御部100に対して印刷データに従った印刷処理を要求する(ステップS215)。制御部100は、印刷処理要求に応じて画像処理・エンジン制御部1030と、プリンタユニット1032とを制御して、印刷データに従った印刷処理を実行する(ステップS216)。制御部100は、印刷処理が完了すると、その旨をプリント部111に通知する(ステップS217)。プリント部111は、印刷処理完了通知をUI部101に渡す(ステップS218)。UI部101は、渡された印刷処理完了通知に応じて、例えば、操作パネル1040に対して、選択された印刷ジョブによる印刷処理が完了した旨を表示する(ステップS219)。
図16は、第1の実施形態に係る、MFP10aからログアウトする際の処理を示す一例のシーケンス図である。なお、図16において、上述した図4および図6と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
ユーザにより、MFP10aに対して、ログアウトの指示が入力される(ステップS300)。例えば、MFP10aにおいて、例えば図10のホーム画面61のボタン612が操作された場合や、図12の印刷ジョブ一覧画面62においてボタン624が操作された場合に、ログアウトの指示が入力される。UI部101は、入力されたログアウト指示を、認証処理部114に渡す(ステップS301)。
なお、ログアウト指示が入力された場合であっても、後述するステップS313で認証処理部114からログアウト完了通知が出力されるまでは、ログアウト指示を入力したユーザの、MFP10aにログイン中の状態が保持される。
認証処理部114は、UI部101からログアウト指示を受け取ると、制御部100に対して、ログインしてからのMFP10aの稼動履歴を示す稼動ログを要求する(ステップS302)。制御部100は、処理情報記憶部103に記憶された、ログイン時からの利用情報を取得し、取得した利用情報に基づき稼動ログを作成する(ステップS303)。
稼動ログは、例えば、ユーザIDと、当該ユーザIDのユーザが利用したMFP10aの機能を示す情報と、利用量を示す情報と、利用時間を示す情報とを含む。また、利用された機能がプリンタ機能やコピー機能である場合、機能を示す情報は、カラーおよびモノクロの何れにより印刷を行ったかを示す情報を含む。
制御部100は、作成した稼動ログを認証処理部114に渡す。認証処理部114は、制御部100から渡された稼動ログと、ログイン中のユーザのユーザIDを含むユーザ情報を、集計装置50に送信する(ステップS305)。稼動ログおよびユーザ情報は、集計装置50に受信され、ログ管理部501に渡される。ログ管理部501は、渡された稼動ログおよびユーザ情報を、ログ情報(表3)としてログ情報記憶部510に記憶する(ステップS306)。
また、ログ管理部501は、渡された稼動ログおよびユーザ情報をポイント管理部502に渡し、ポイント管理部502にポイントの算出を依頼する(ステップS307)。ポイント管理部502は、変換ルール記憶部520から変換ルールテーブル(表4)を読み出して変換ルールを取得し(ステップS308)、取得した変換ルールを用いて、稼動ログに含まれる利用量を変換し、変換された利用量に基づきポイントを算出する(ステップS309)。ポイント管理部502は、算出したポイント値を、ポイント情報記憶部521に既に記憶されているポイント情報テーブル(表5)の、ユーザIDが対応するレコードの項目「今月(現在)ポイント値」の値に加算する(ステップS310)。これにより、ユーザIDに対応するポイント値の算出が完了する。
ポイント管理部502は、ポイント値の算出が完了すると、その旨を示す算出完了通知をログ管理部501に渡す(ステップS311)。ログ管理部501は、ポイント管理部502から算出完了通知を受け取ると、ポイント処理が終了した旨を示すポイント処理終了通知をMFP10aに送信する(ステップS312)。ポイント処理終了通知は、MFP10aに受信され、認証処理部114に渡される。
認証処理部114は、集計装置50からポイント処理終了通知を受け取ると、ログアウト処理が完了したとして、その旨を示すログアウト完了通知をUI部101に渡す(ステップS313)。UI部101は、認証処理部114から受け取ったログアウト完了通知に応じて、操作パネル1040に対してログアウトが完了したことを示すログアウト画面を表示させる(ステップS314)。
このように、第1の実施形態では、ユーザのMFP10aに対するログアウト指示毎に、当該ユーザのユーザIDに関連付けられたポイント値が更新される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、ログインしたユーザに対するメッセージ表示領域614の表示は、そのユーザの所定期間(例えば1日)毎の最初のログイン時にのみ、表示される。これに対して、第2の実施形態では、メッセージ表示領域が表示された際に、次のログイン時に再びメッセージ表示領域を表示させるか否かを設定可能とする。これにより、ユーザは、所定期間内の初回以降のログイン時にメッセージ表示領域の表示を確認可能とするか否かを設定可能となり、ユーザの使い勝手が向上される。
表7は、第2の実施形態に係る、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルの例を示す。表7において、ログイン履歴テーブルは、表2に示したログイン履歴テーブルに対して、項目「ポイント表示設定」が追加されている。項目「ポイント表示設定」は、メッセージ表示領域615の表示を行うか否かを示す表示設定「オン」および「オフ」の何れかが格納される。
図17は、第2の実施形態に係る、次のログイン時に再表示させるか否かを指定可能なメッセージ表示領域の例を示す。図17において、図11を用いて説明したメッセージ表示領域614と同様に、ホーム画面61上にオーバーラップされて、認証サーバ装置40からのメッセージが表示されるメッセージ表示領域615が表示される。メッセージ表示領域615は、次のログイン時に再びメッセージ表示領域を表示させるか否かを示す表示設定を入力するための入力領域616を含む。
図17の例では、入力領域616はチェックボックスとなっており、操作パネル1040に対するユーザ操作によりチェックを入れた状態でボタン618を操作してメッセージ表示領域615の表示を解除することで、表示設定が、当日における以降のメッセージ表示領域615の表示を行わない設定(「オフ」)に決定される。また、入力領域616にチェックを入れない状態でボタン618を操作してメッセージ表示領域615の表示を解除することで、表示設定が、当日における以降のメッセージ表示領域615の表示を行う設定(「オン」)に決定される。
入力領域616に対する入力に応じて決定された表示設定は、ログイン履歴記憶部411により、ログイン履歴テーブルの項目「ポイント表示設定」に格納される。
図18は、第2の実施形態に係る情報処理システム1におけるMFP10aに対するログイン処理の流れを示す一例のシーケンス図である。なお、図18において、上述した図4〜図6、および、図13と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図18のシーケンス図において、ステップS100〜ステップS110の処理は、上述した図13のシーケンス図のステップS100〜ステップS110の処理と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ユーザ情報管理部401は、ステップS110でポイント取得部402からポイント値と共に渡されたユーザIDに基づき、当該ユーザIDのユーザに対してポイント値の表示を行うか否かを指定する表示設定を「オン」および「オフ」の何れかに決定する(ステップS111a)。
図19は、第2の実施形態に係る、ステップS111aにおける表示設定の決定方法を示す一例のフローチャートである。なお、図19のフローチャートにおいて、上述した図14のフローチャートと対応する処理には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
認証サーバ装置40において、ユーザ情報管理部401は、ステップS30で、MFP10aにログインしたユーザの、最終ログインの時間を示す情報を取得する。次のステップS31で、ユーザ情報管理部401は、ステップS30で取得した最終ログイン日時に基づき、当該ユーザIDによる、現在の時間から所定時間前までのログインの有無を判定する。
ユーザ情報管理部401は、所定時間前までのログインが無かったと判定した場合(ステップS31、「無し」)、処理をステップS40に移行させ、表示設定を「オン」に設定する。ユーザ情報管理部401は、「オン」に設定した表示設定を、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルにおける、ログインしたユーザのユーザIDに対応するレコードの項目「ポイント表示設定」に格納する。また、ユーザ情報管理部401は、ステップS40で「オン」に設定された表示設定を、戻り値パラメータとしてRAM4002またはストレージ4003に記憶する。
一方、ユーザ情報管理部401は、所定時間前までのログインがあったと判定した場合(ステップS31、「有り」)、処理をステップS41に移行させる。ステップS41で、ユーザ情報管理部401は、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルの、ログインしたユーザのユーザIDに対応するレコードの項目「ポイント表示設定」の値(「オン」または「オフ」)を取得する。次のステップS42で、ユーザ情報管理部401は、ステップS41で取得した値を、表示設定の戻り値パラメータとして設定する。ユーザ情報管理部401は、設定した戻り値パラメータを、例えばRAM4002またはストレージ4003に記憶する。
ステップS40またはステップS42の処理が終了すると、処理がステップS34に移行される。ステップS34で、ユーザ情報管理部401は、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルにおける、ユーザIDが対応する項目「最終ログイン日時」の値を、現在の日時を示す情報により更新し、図19のフローチャートによる一連の処理を終了させる。
図18の説明に戻り、ユーザ情報管理部401は、ステップS111aで設定された戻り値パラメータと、ポイント値とを、ユーザIDと共に認証部400に渡す(ステップS120)。認証部400は、認証成功の通知と、ユーザ情報管理部401から渡された戻り値パラメータ、ポイント値およびユーザIDとを、MFP10aに送信する(ステップS121)。それと共に、認証部400は、ユーザIDに対応するユーザ情報をMFP10aに送信する。
認証部400から送信された認証成功通知と、戻り値パラメータと、ポイント値と、ユーザIDを含むユーザ情報とがMFP10aに受信され、認証処理部114に渡される。認証処理部114は、ユーザ情報と、認証成功通知に応じたログイン完了通知とをUI部101に渡す(ステップS122)。それと共に、認証処理部114は、戻り値パラメータおよびポイント値をUI部101に渡す。
UI部101は、認証処理部114からユーザ情報、ログイン完了通知、戻り値パラメータおよびポイント値を受け取ると、操作パネル1040に対して、図10を用いて説明したホーム画面61を表示させる(ステップS123)。UI部101は、認証処理部114から受け取った戻り値パラメータの値が「オン」である場合に、図17を用いて説明したように、今月(現在)ポイント値の通知を行うメッセージ表示領域615を例えばホーム画面61にオーバーラップさせて表示させる(ステップS124)。
この場合、ユーザは、ホーム画面61を操作してプリンタ機能などを実行させるためには、メッセージ表示領域615の表示を解除する操作を行う必要がある。このとき、入力領域616にチェックが入っていない状態でメッセージ表示領域615の表示を解除すると、当日中に再度ログインした際に、ホーム画面61に対して再びメッセージ表示領域615が表示される。入力領域616にチェックが入った状態でメッセージ表示領域615の表示を解除することで、当日中に再度ログインした際に、ホーム画面61に対してメッセージ表示領域615が表示されない。
また、UI部101は、認証処理部114から受け取った戻り値パラメータの値が「オフ」である場合、ホーム画面61に対してメッセージ表示領域615を表示させない。
図18において、ステップS130は、上述したステップS124でホーム画面61に表示されたメッセージ表示領域615において、入力領域616にチェックが入った状態でメッセージ表示領域615の表示を解除した場合の処理を示している。
ユーザ操作によりメッセージ表示領域615内の入力領域616にチェックが入れられた状態でボタン618が操作されメッセージ表示領域615の表示が解除されることで、表示設定を「オフ」にする指示がUI部101に入力される(ステップS1300)。UI部101は、入力された表示設定「オフ」を認証処理部114に渡し、表示設定の更新を要求する(ステップS1301)。認証処理部114は、この表示設定「オフ」への更新要求を、ログイン中のユーザのユーザIDと共に認証サーバ装置40に送信する(ステップS1302)。この表示設定「オフ」への更新要求およびユーザIDは、認証サーバ装置40に受信されて認証部400に渡される。
認証部400は、渡された表示設定「オフ」への更新要求およびユーザIDをユーザ情報管理部401に渡す(ステップS1303)。ユーザ情報管理部401は、渡された更新要求およびユーザIDに従い、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルの、ユーザIDが対応する項目「ポイント表示設定」の値を「オフ」に設定し、表示設定の更新を行う(ステップS1304)。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。上述した第1および第2の実施形態では、ユーザが当日最初にMFP10aにログインした場合に表示設定を「オン」としてメッセージ表示領域の表示を行っていた。これに対して、第3の実施形態では、表示設定が「オフ」の状態において、最後にメッセージ表示領域を表示させた時点から一定期間が経過した場合に、表示設定を強制的に「オン」に設定するようにしている。
なお、第3の実施形態において、MFP10aに対するログイン処理は、例えば図18を用いて説明した第2の実施形態に係るログイン処理を適用する。但し、第3の実施形態では、後述するように、図18のステップS111aの表示設定の決定処理の内容が、上述した第2の実施形態と異なっている。また、図18のステップS123およびステップS124では、図17に示した、入力領域616を含むメッセージ表示領域615が、ホーム画面61に対してオーバーラップして表示されるものとする。
表8は、第3の実施形態に係る、ログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブルの例を示す。表8において、ログイン履歴テーブルは、表7に示した第2の実施形態に係るログイン履歴テーブルに対して、項目「最終ポイント表示日時」がさらに追加されている。項目「最終ポイント表示日時」は、そのレコードのユーザIDに対応するユーザに対して、メッセージ表示領域615が表示された最新の日時が格納される。
図20は、第3の実施形態に係る、図18のステップS111aにおける表示設定の決定方法を示す一例のフローチャートである。ステップS50で、ユーザ情報管理部401は、MFP10aにログインしたユーザの表示設定と、当該ユーザに対してメッセージ表示領域615が表示された最新の日時とを取得する。具体的には、ユーザ情報管理部401は、図18のステップS102でMFP10aから受信したログイン情報に含まれるユーザIDに基づきログイン履歴記憶部411に記憶されるログイン履歴テーブル(表8)を参照し、項目「表示設定」の値と、項目「最終ポイント表示日時」に格納される値(最終ポイント表示日時)とを取得する。
次のステップS51で、ユーザ情報管理部401は、ステップS50で取得した表示設定が「オン」および「オフ」の何れであるかを判定する。ユーザ情報管理部401は、表示設定が「オン」であると判定した場合(ステップS51、「オン」)、処理を後述するステップS53に移行させる。一方、ユーザ情報管理部401は、表示設定が「オフ」であると判定した場合(ステップS51、「オフ」)、処理をステップS52に移行させる。
ステップS52で、ユーザ情報管理部401は、現在の日時が、ステップS50で取得された最終ポイント表示日時から一定期間を経過したか否かを判定する。ユーザ情報管理部401は、現在の日時が最終ポイント表示日時から一定期間を経過したと判定した場合(ステップS52、「Yes」)、処理をステップS53に移行させる。
ステップS53で、ユーザ情報管理部401は、表示設定を「オン」に設定する。ユーザ情報管理部401は、設定した表示設定によって、ログイン履歴テーブルの項目「表示設定」の値を更新する。なお、処理が上述したステップS51からこのステップS53に移行された場合には、表示設定の値は変更されないことになる。
次のステップS55で、ユーザ情報管理部401は、ログイン履歴テーブルの項目「最終ポイント表示日時」の値を、現在の日時で更新する。ステップS55で項目「最終ポイント表示日時」の値が更新されると、図20のフローチャートによる一連の処理が終了される。
一方、ユーザ情報管理部401は、ステップS52で現在の日時が最終ポイント表示日時から一定期間を経過していないと判定した場合(ステップS52、「No」)、処理をステップS54に移行させる。ステップS54で、ユーザ情報管理部401は、表示設定を「オフ」に設定する。ユーザ情報管理部401は、設定した表示設定によって、ログイン履歴テーブルの項目「表示設定」の値を更新し、図20のフローチャートによる一連の処理が終了される。
なお、ステップS52の判定に用いる一定期間の値は、例えばシステムの設定値として管理者などが設定可能とすると好ましい。一例として、一定期間の値を「1週間」と指定した場合について考える。また、ユーザが、例えばホーム画面61上のメッセージ表示領域615において、入力領域616にチェックを入れ、メッセージ表示領域615を以降表示しない表示設定としたものとする。
第3の実施形態によれば、この場合、その日から、指定された一定期間が経過するまでは、メッセージ表示領域615が表示されず、一定期間を経過した後に、再びメッセージ表示領域615が表示されるようになる。したがって、ユーザがメッセージ表示領域615を表示しない表示設定としていても、一定期間後にはメッセージ表示領域615が表示されるようになり、メッセージ表示の効果を継続させることが可能である。また、ユーザは、一定期間の間はメッセージ表示領域の表示の解除操作などを行う必要が無く、使い勝手が向上される。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。