JP2010056901A - 複合機、およびプログラム - Google Patents

複合機、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010056901A
JP2010056901A JP2008219852A JP2008219852A JP2010056901A JP 2010056901 A JP2010056901 A JP 2010056901A JP 2008219852 A JP2008219852 A JP 2008219852A JP 2008219852 A JP2008219852 A JP 2008219852A JP 2010056901 A JP2010056901 A JP 2010056901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
functions
command
power consumption
mfp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008219852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4883059B2 (ja
Inventor
Masanori Ito
雅典 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008219852A priority Critical patent/JP4883059B2/ja
Publication of JP2010056901A publication Critical patent/JP2010056901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4883059B2 publication Critical patent/JP4883059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】複数の利用者が共同で複合機を利用する環境において、各利用者の使い勝手を損ねることなく、複合機における省電力制御を実行可能とすること。
【解決手段】MFPは、MFPが備える各機能を利用する複数のPCからPC名を取得して識別情報とし、その識別情報毎に、MFPが備える各機能の利用頻度をデータベースに蓄積する。そして、ある特定のPCからMFPが備えるいずれかの機能を利用する旨の指令が到来したら、そのPCから識別情報を取得し、その識別情報に基づいてデータベースを検索して(S305)、識別情報に対応付けて蓄積された利用頻度を取得する(S310)。そして、利用頻度の高い機能については通常モードを設定し、利用頻度の低い機能については省電力モードを設定し、その設定を記憶する(S315)。その後、識別情報に対応する設定に従って、各機能を上記いずれかのモードに切り替える制御を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複合機、およびプログラムに関する。
従来、プリンタ、スキャナ、FAX、コピーといった複数の機能を備えた複合機において、稼動履歴を機能毎に記録しておき、スリープ状態からの復帰時に、使用頻度に応じて、プリンタ部・スキャナ部等の必要部分のみを起動する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような技術を利用すれば、スリープ状態からの復帰時に、常にすべての機能が起動してしまう複合機に比べ、消費電力の削減が可能となる。
特開2006−171297号公報
しかし、上記従来技術では、複数の利用者が共同で複合機を利用する場合、その複数の利用者の平均的な使用頻度に基づいて、機能毎の起動が制御されることになるため、利用者によっては、所期の機能が起動されない可能性がある。
より具体的な例を挙げれば、例えば、ある特定の利用者は、頻繁にFAX機能を使用するものの、他の大多数の利用者がほとんどFAX機能を利用せず、プリンタ機能を主に利用している、といった環境では、FAX機能の利用頻度は相対的に少ないと判断される。
この場合、スリープ状態からの復帰時にプリンタ機能については起動されるが、FAX機能については起動されないことになる。そのため、ある特定の利用者にとっては、FAX機能を頻繁に利用するにもかかわらず、FAX機能が起動していないことが多く、必ずしも使い勝手がよいものではない、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の利用者が共同で複合機を利用する環境において、各利用者の使い勝手を損ねることなく、複合機における省電力制御を実行可能とすることにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の複合機は、請求項1に記載のように、複数の機能を備えた複合機であって、データ通信路を介して通信可能な情報処理装置から、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を受け取った場合に、前記指令に対応する機能を作動させる機能制御手段と、前記情報処理装置から前記指令を受け取った際、前記情報処理装置に対応付けられた装置情報および前記情報処理装置の利用者に対応付けられた利用者情報の内、いずれか一方または両方を、前記指令の発行元を識別するための識別情報として取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別可能な前記発行元と、各発行元による前記複数の機能それぞれの利用頻度との関係を特定可能とするための情報を、利用履歴情報として蓄積する情報蓄積手段と、「前記複数の機能それぞれが待機状態になったときの消費電力モードを、消費電力が異なる複数のモードのいずれに切り替えるのか」についての設定を、前記複数の機能それぞれについて個別に設定可能、且つ、前記発行元毎に設定可能で、当該設定を行う際には、前記情報蓄積手段に蓄積された利用履歴情報を参照して、前記複数の機能それぞれの利用頻度を前記発行元毎に特定し、利用頻度が高い機能に対しては、より迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードを設定する一方、利用頻度が低い機能に対しては、電力消費をより抑制可能なモードを設定する消費電力モード設定手段と、前記複数の機能いずれかの作動が完了した際、前記消費電力モード設定手段によって設定された前記発行元毎の設定の中から、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別される前記発行元に対応する設定を選び出して、当該選び出した設定に従って、前記複数の機能それぞれについて前記消費電力モードの切り替えを行う省電力制御手段とを備えたことを特徴とする。
この複合機において、機能制御手段は、情報処理装置から指令を受け取った場合に、その指令に対応する機能を作動させる。また、情報取得手段は、情報処理装置に対応付けられた装置情報および情報処理装置の利用者に対応付けられた利用者情報の内、いずれか一方または両方を、指令の発行元を識別するための識別情報として取得する。
ここで、取得対象となる装置情報としては、複合機から見て情報処理装置と1対1の対応関係を持つ情報であれば何でも良いが、代表的な例を挙げれば、情報処理装置に対して任意に付与される名称(コンピュータ名)、あるいは、情報処理装置に割り当てられる論理アドレス(IPアドレス)などを挙げることができる。また、利用者情報としては、情報処理装置におけるログインユーザ名などを挙げることができる。
また、これらのような汎用の情報を利用する以外に、この複合機に対して提供するため、情報処理装置毎または情報処理装置の利用者毎に専用に設定された情報を利用してもよい。さらに、装置情報と利用者情報はいずれか一方を識別情報として採用すればよいが、必要とあらば、装置情報と利用者情報の双方を識別情報として採用してもよい。
このような識別情報が取得されたら、情報蓄積手段は、識別情報によって識別可能な発行元と、各発行元による複数の機能それぞれの利用頻度との関係を特定可能とするための情報を、利用履歴情報として蓄積する。ここで、蓄積される利用履歴情報としては、常に最新の利用頻度を算出して、算出された利用頻度を利用履歴情報として蓄積してもよいし、後から利用頻度を算出できるような情報を利用履歴情報として蓄積してもよい。
このような利用履歴情報が蓄積されていることを前提として、消費電力モード設定手段は、「前記複数の機能それぞれが待機状態になったときの消費電力モードを、消費電力が異なる複数のモードのいずれに切り替えるのか」についての設定を行う。
より具体的には、消費電力モード設定手段は、情報蓄積手段に蓄積された利用履歴情報を参照して、複数の機能それぞれの利用頻度を発行元毎に特定する。そして、利用頻度が高い機能に対しては、より迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードを設定する一方、利用頻度が低い機能に対しては、電力消費をより抑制可能なモードを設定する。
すなわち、消費電力モードは、高速な応答性をより重視したモードから、電力消費の抑制をより重視したモードまで、少なくとも2つのモードに切り替え可能、必要があれば、3つ以上のモードに切り替え可能に構成される。そして、どのモードに切り替えるのかを、消費電力モード設定手段が利用履歴情報に基づいて決定し、その決定された内容が消費電力モードに関する設定として保持(例えば、ファイルに保存)される。
このような設定がなされていることを前提として、省電力制御手段は、複数の機能いずれかの作動が完了した際、消費電力モード設定手段によって設定された発行元毎の設定の中から、情報取得手段によって取得された識別情報によって識別される発行元に対応する一つの設定を選び出す。そして、選び出した設定に従って、複数の機能それぞれについて消費電力モードの切り替えを行う。
以上のような制御が行われる結果、ある情報処理装置から指令を受けた場合は、その情報処理装置または情報処理装置の利用者が指令の発行元として識別されることになる。そして、その指令に基づいて複数の機能のいずれかが作動した後は、識別された発行元に対応する一つの設定が選び出されて、その設定に従った消費電力モードの切り替えが行われることになる。
したがって、再び同じ発行元から指令を受ける場合には、その発行元による利用頻度が高い機能については、より迅速に待機状態から作動状態へ移行でき、その発行元による利用頻度が低い機能については、電力消費を抑制することができる。よって、同じ情報処理装置あるいは同じ利用者が何回か連続して指令を発する場合に、その情報処理装置にとって最も好適な省電力制御を実施することができる。
ところで、本発明の複合機は、次のような構成を備えていてもよい。
まず、本発明の複合機は、請求項2に記載のように、利用者が任意に実施可能な入力操作に基づいて、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を発行する入力手段と、データ通信路を介して通信可能な情報処理装置が存在するか否かを確認する確認手段とを備えており、前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されていれば、当該情報処理装置から前記識別情報を取得するように構成されているとよい。
このように構成された複合機によれば、複合機が備える入力手段から指令が発行された場合でも、複合機と通信可能な情報処理装置が存在する場合には、入力手段からの指令を情報処理装置からの指令と見なして省電力制御が実施されることになる。すなわち、複合機が備える入力手段から指令が発行された場合であっても、どのような情報処理装置が存在するかに合わせて省電力制御が実施される。したがって、このような省電力制御を実施すれば、次に情報処理装置から指令が発行された場合に、より迅速に待機状態から作動状態へ移行できる可能性を高めることができる。
また、本発明の複合機は、請求項3に記載のように、前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、複数の前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されていれば、それら複数の前記情報処理装置の内、最後に複合機に対して指令を伝送した前記情報処理装置から前記識別情報を取得するように構成されているとよい。
このように構成された複合機によれば、複合機が備える入力手段から指令が発行された際、通信可能な情報処理装置が複数存在する場合には、入力手段からの指令を、最後に複合機に対して指令を伝送した情報処理装置からの指令と見なして、省電力制御が実施されることになる。したがって、このような省電力制御を実施すれば、通信可能な情報処理装置が複数存在していても、次に指令を発行する可能性が最も高い情報処理装置に合わせて、より迅速に待機状態から作動状態へ移行できる可能性を高めることができる。
さらに、本発明の複合機は、請求項4に記載のように、前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されなければ、前記入力手段を前記指令の発行元として識別するための情報を、前記識別情報として取得するように構成されているとよい。
このように構成された複合機によれば、複合機が備える入力手段から指令が与えられた際、通信可能な情報処理装置が存在しない場合には、通信可能な情報処理装置が存在する場合とは独立に省電力制御を実施する。したがって、複合機が単独で使用される状況において、最も好適と考えられる省電力制御を実施することができる。
さらに、請求項5に記載の複合機用のプログラムは、複数の機能を備えた複合機が内蔵するコンピュータを、データ通信路を介して通信可能な情報処理装置から、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を受け取った場合に、前記指令に対応する機能を作動させる機能制御手段、前記情報処理装置から前記指令を受け取った際、前記情報処理装置に対応付けられた装置情報および前記情報処理装置の利用者に対応付けられた利用者情報の内、いずれか一方または両方を、前記指令の発行元を識別するための識別情報として取得する情報取得手段、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別可能な前記発行元と、各発行元による前記複数の機能それぞれの利用頻度との関係を特定可能とするための情報を、利用履歴情報として蓄積する情報蓄積手段、「前記複数の機能それぞれが待機状態になったときの消費電力モードを、消費電力が異なる複数のモードのいずれに切り替えるのか」についての設定を、前記複数の機能それぞれについて個別に設定可能、且つ、前記発行元毎に設定可能で、当該設定を行う際には、前記情報蓄積手段に蓄積された利用履歴情報を参照して、前記複数の機能それぞれの利用頻度を前記発行元毎に特定し、利用頻度が高い機能に対しては、より迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードを設定する一方、利用頻度が低い機能に対しては、電力消費をより抑制可能なモードを設定する消費電力モード設定手段、および前記複数の機能いずれかの作動が完了した際、前記消費電力モード設定手段によって設定された前記発行元毎の設定の中から、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別される前記発行元に対応する設定を選び出して、当該選び出した設定に従って、前記複数の機能それぞれについて前記消費電力モードの切り替えを行う省電力制御手段として機能させるプログラムである。
したがって、このようなプログラムを利用すれば、複数の機能を備えた複合機が内蔵するコンピュータを、請求項1に記載の複合機が備える各手段として機能させることができる。
なお、このようなプログラムは、さらに、複数の機能を備えた複合機が内蔵するコンピュータを、請求項2〜請求項4の各請求項に記載の複合機が備える各手段として機能させることができるプログラムとして構成されていてもよい。
次に、本発明の実施形態について、具体的な例を挙げて説明する。
(1)第1実施形態
[MFPおよびPCの構成]
図1は、本発明の一実施形態として例示する複合機を備えたネットワークシステム全体の構成を示したブロック図である。
このネットワークシステムは、複合機(Multifunction Peripheral;以下、MFPと称する。)1と、パーソナルコンピュータ(Personal Computeer;以下、PCと称する。)2A,2Bとを備え、これらの機器がLAN(Local Area Network)3に接続された構成になっている。
MFP1は、制御部11、入力部12、表示部13、記憶部14、メモリカード部15、スキャナ部16、プリンタ部17、FAX通信部18、およびネットワーク通信部19などを備えている。
このMFP1は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能などを備える装置で、これらの各機能をPC2A,2Bから制御可能となっている。また、これらの各機能は、利用者が入力部12で所定の入力操作を行うことによって制御することもできる。
また、このMFP1は、各機能が待機状態にあるときの消費電力モードを、消費電力の異なる複数通りのモードのいずれかに切り替え可能に構成されている。具体的には、本実施形態の場合、消費電力の異なる複数通りのモードとしては、通常モードと省電力モードの2通りのモードがある。
通常モードは、待機状態にあるときの消費電力が省電力モードより多くなるものの、指令を受けた際には省電力モードよりも迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードである。逆に、省電力モードは、待機状態から作動状態へ移行する際には通常モードより時間を要するものの、待機状態にあるときの消費電力は通常モードより抑制されるモードである。なお、これら2通りのモードをいずれに切り替えるのかについては、MFP1が、PC2A,2Bからのアクセス履歴に基づいて判断するが、その詳細については後述する。
PC2A,2Bは、制御部21、入力部22、表示部23、記憶部24、ネットワーク通信部25などを備えている。PC2A,2Bには、それぞれ任意に設定可能なPC名が付与されており、本実施形態の場合、PC2AのPC名は“AAA”、PC2BのPC名は“BBB”となっている。
これらPC2A,2Bは、MFP1が備える各機能を制御するためのソフトウェアとして、デバイスドライバやMFP1用のアプリケーションなどを備えている。そして、これらのソフトウェアがPC2A,2B上で機能することにより、各機能を制御するための指令が、PC2A,2BからMFP1へと伝送される。
[MFPが実行する処理]
次に、MFP1が実行する処理について、図2〜図5に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、MFP1における電源投入に伴って開始される処理である。
この処理を開始すると、MFP1は、まず、指令回数カウンタをリセットする(S105)。この指令回数カウンタは、S105において“0”にリセットされる。そして、その後、MFP1の外部にある外部装置(本実施形態の場合は、PC2A,PC2B)から指令が伝送されてきた場合、または、入力部12での入力操作によって指令が入力された場合には、カウントアップされる。
続いて、MFP1は、MFP1が備える機能のいずれかを作動させる旨の指令を受けたか否かを判断する(S110)。このS110では、PC2A,2BからMFP1へと伝送された指令、および入力部12から入力された指令の双方を対象に、指令を受けたか否かの判定がなされる。
S110で指令を受けていない場合は(S110:NO)、再びS110へと戻ることにより、MFP1が指令を受けるまで待機する状態になる。そして、この状態において、PC2A,2BからMFP1へ指令が伝送されるか、入力部12から指令が入力されると、MFP1は、指令を受けたと判断する(S110:YES)。
この場合、MFP1は、指令に対応する機能を作動させる制御を実行する(S115)。具体的には、S115では、MFP1が受けた指令に基づいて、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能の内、いずれかの機能を作動させる制御を実行することになる。
そして、S115での制御によって所定の機能が作動を開始したら、履歴保存処理を実行する(S120)。この履歴保存処理は、後述する消費電力モードの設定を行う際に必要となる情報を蓄積するための処理で、詳しくは図3に示すような処理となる。
この履歴保存処理を開始すると、MFP1は、まず、この時点で処理対象となっている指令が、PC(本実施形態の場合、PC2A,2Bのいずれか)からの指令か否かを判断する(S205)。ここで、PCからの指令であれば(S205:YES)、MFP1は、送信データ中に含まれるPC名を識別情報として取得する(S210)。
より詳しく説明すると、このMFP1とPC2A,2Bとの間で利用される通信手順において、PC2A,2BがMFP1へ指令を送信する際には、PC2A,2Bは、それぞれに付与されたPC名も併せて送信する。そのため、S210において、MFP1は、送信データ中に含まれるPC名を取得でき、ここで取得したPC名を、以降の処理において識別情報として利用することができる。
このような識別情報を取得したら、続いて、MFP1は、利用されたMFPの機能について更新用データを作成し(S215)、作成した更新データをデータベースに蓄積して(S220)、図3に示す履歴保存処理を終了する。
S215では、例えば、この時点で処理対象となっている指令について、どの機能を作動させる旨の指令なのかを特定する。そして、その特定した機能について、過去の利用頻度をデータベースから取得し、その利用頻度をカウントアップしたものを更新用データとする。この場合、S220では、カウントアップ済みの利用頻度でデータベースが更新されることになる。
ただし、S215およびS220では、上記のように利用頻度をカウントアップする方法の他、どの機能を作動させる旨の指令が到来したのかだけを、日時とともにログ情報として記憶する、といった処理を行ってもよい。この場合、S215では、追記用の最新のログ情報を作成する、といった処理が行われることになり、S220では、作成したログ情報がデータベースに追記されることになる。
さて、以上の説明がS205で肯定判断がなされた場合の処理であるが、S205において、PCからの指令でなかった場合(S205:NO)、この時点で処理対象となっている指令は、入力部12において入力されたものであると考えられる。
そこで、その場合、MFP1は、まず、PCが接続されているか否かを判断する(S225)。S225では、例えば、ネットワーク上の機器に対して同報通信(ブロードキャストまたはマルチキャスト)を行い、その応答を受信することで、MFP1は機器の存在を認識する。そして、その応答内容に基づいて、処理対象として扱うべき機器(ここではPC)か否かの判断を行う。
S225において、PCが接続されている場合(S225:YES)、MFP1は、接続されたPCは1台か否かを判断する(S230)。ここで、接続されたPCが1台でなければ(S230:NO)、MFP1に対して最後に指令を出したPCを情報要求先として決定する(S235)。
このS235について、より詳しく説明すると、MFP1は、PCからの指令を受けるたびに、個々のPC毎に、PCが最後に指令を発した日時を、MFP1が備える情報管理テーブルに記憶している。そして、S235においては、この時点で処理対象となっている複数のPCを対象に、情報管理テーブル内から各PCが最後に指令を発した日時を取得し、その中で最新の日時に対応するPCを、情報要求先として決定する。
これにより、複数のPCの内、1台だけが情報要求先として選定されることになる。なお、接続されたPCが1台であれば(S230:YES)、S235へ進まなくても、既に情報要求先となる1台のPCが特定できていることになるので、この場合は、S235へと進むことなくS240へと進む。
こうしてS240へと進んだら、MFP1は、情報要求先として選定されたPCに対して情報取得要求を送信し(S240)、この要求に応じたPCから応答が返されたら、応答データ中に含まれるPC名を識別情報として取得する(S245)。そして、S245を終えたら、既に説明したS215およびS220へと進むことにより、利用頻度に関する情報をデータベースに蓄積し、図3に示す履歴保存処理を終了する。
つまり、このMFP1は、この時点で処理対象となっている指令が、PCからの指令ではなく、入力部12において入力された指令であっても、1台以上のPCがMFP1に接続された状態にあれば、この時点で処理対象となっている指令を、情報要求先として選定されたPCからの指令と見なして、その利用頻度をデータベースに蓄積する。
ただし、状況によっては、MFP1にPCが1台も接続されていない状態にある可能性もあり、この場合は、S225においてPCが接続されていないと判断されるので(S225:NO)、この場合は、接続されたPCが存在しない場合に対応する識別情報を取得する(S250)。
すなわち、S210やS245では、いずれの場合とも、その時点で実在するPCのPC名が取得されて識別情報とされるが、S250では、その時点でPCが実在しないので、そのようなケースをあらかじめ想定して用意されているデフォルトの識別情報が取得される。そして、S250を終えたら、既に説明したS215およびS220へと進むことにより、利用頻度に関する情報をデータベースに蓄積し、図3に示す履歴保存処理を終了する。
つまり、このMFP1は、この時点で処理対象となっている指令が、入力部12において入力された指令であった場合、PCがMFP1に接続された状態にあれば、PCからの指令と見なして、その利用頻度をデータベースに蓄積することを基本としているが、PCがMFP1に接続された状態になければ、その場合は、入力部12において入力された指令を、そのまま入力部12において入力された指令と見なして、その利用頻度をデータベースに蓄積する。
さて、以上説明したような手順にて、履歴保存処理(図3参照)が終了すると、図2に示したS120を終えたことになるので、続いて、MFP1は、指令回数が所定回数(例えば100回)以上否かを判断する(S125)。また、S125において、指令回数が所定回数未満であった場合は(S125:NO)、MFP起動時間が所定時間(例えば24時間)以上否かを判断する(S130)。
このS125,S130において、指令回数が所定回数未満、且つ、MFP起動時間が所定時間未満であった場合(S125:NO、且つ、S130:NO)、利用頻度の判定を行うための情報が十分に蓄積されていないおそれがある。そのため、この場合は、そのままS110へと戻ることにより、MFP1は、次の指令を待つ状態になる。
一方、S125,S130において、指令回数が所定回数以上、または、MFP起動時間が所定時間未満以上であった場合(S125:YES、または、S130:YES)、利用頻度の判定を行うための情報は、相応に蓄積されているものと期待できる。
そこで、この場合は、S135へと進み、消費電力モード設定処理を実行する(S135)。この消費電力モード設定処理は、後述する省電力制御を実行する前に、どのような省電力制御を実行すればよいのかを示す設定情報を用意するための処理で、詳しくは図4に示すような処理となる。
この消費電力モード設定処理を開始すると、MFP1は、まず、取得した識別情報に基づいてデータベースを検索し(S305)、取得した識別情報に対応するMFPの各機能の利用頻度を、データベースから取得する(S310)。このS310では、S220において更新された最新の利用頻度情報が取得される。なお、S220において、ログ情報をデータベースに登録している場合は、このS310の時点で、ログ情報に基づいてMFPの各機能の利用頻度を求める処理を行えばよい。
そして、S310において各機能の利用頻度を取得したら、MFP1は、利用頻度の高い機能については通常モードを設定し、利用頻度の低い機能については省電力モードを設定し、それらの設定を不揮発性メモリに記憶する(S315)。このS315では、図6に示すような消費電力モード設定情報が作成される。
より詳しく説明すると、図6に示すような消費電力モード設定情報は、本実施形態の場合、異なる識別情報毎に別個の消費電力モード設定情報が作成される。より具体的には、本実施形態の場合、S210またはS245で取得した識別情報が、PC2AのPC名“AAA”であれば、S315では、PC名“AAA”に対応する消費電力モード設定情報が作成される。
また、S210またはS245で取得した識別情報が、PC2BのPC名“BBB”であれば、S315では、PC名“BBB”に対応する消費電力モード設定情報が作成される。これらPC名“AAA”、“BBB”それぞれに対応する消費電力モード設定情報は、別個の情報として作成され、それぞれがMFP1の備える不揮発性メモリに記憶される。
また、各消費電力モード設定情報中には、図6に示すように、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能のそれぞれについて、待機状態になったときの消費電力モードを、“on”、“off”の2通りの内、いずれにするのかが記録される。ここで、“on”は上述した通常モードに切り替える設定、“off”は省電力モードに切り替える設定であることを意味している。
例えば、図6中にあるPC名“AAA”に対応する消費電力モード設定情報の場合、プリンタ機能のみが“on”で、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能は“off”となっている。
これは、各機能が作動状態から待機状態へ移行した際に、プリンタ機能については通常モードで待機する状態になる設定、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能については省電力モードで待機する状態になる設定であることを意味する。
各機能について、“on”/“off”いずれの設定が、消費電力モード設定情報中に記録されるかは、S310において取得した各機能の利用頻度によって決まる。具体的には、あらかじめ定められたしきい値よりも利用頻度が高い機能については、S315において“on”が設定される一方、しきい値よりも利用頻度が低い機能については、S315において“off”が設定される。
例えば、図6中にあるPC名“AAA”に対応する消費電力モード設定情報の場合、PC2Aからの指令によってプリンタ機能が利用される頻度は、所定のしきい値より高いため、プリンタ機能については“on”が設定されている。これに対し、PC2Aからの指令によってプリンタ機能以外の機能が利用される頻度は、所定のしきい値より低いため、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能については“off”が設定されている。
このように各機能に対応付けて“on”/“off”いずれかを設定したら、その情報が、消費電力モード設定情報として不揮発性メモリに記憶され、これにより、後述する処理の中で、消費電力モード設定情報を参照できる状態となる。
さて、以上のようなS315の処理を終えると、図4に示した消費電力モード設定処理を終了する。これにより、図2に示したS135を終えたことになるので、続いて、MFP1は、省電力制御を実行する(S140)。この省電力制御は、詳しくは図5に示すような処理となる。
この省電力制御を開始すると、MFP1は、まず、取得した識別情報に対応する消費電力モードの設定を不揮発性メモリから取得する(S405)。例えば、取得した識別情報が、PC名“AAA”である場合、その識別情報に対応する消費電力モード設定情報が不揮発性メモリから取得される。
そして、MFP1は、取得した設定に従ってMFPの各機能毎の消費電力モードを通常モードまたは省電力モードに切り替える制御を実行して(S410)、図5に示す処理を終了する。
これにより、例えば、取得した識別情報が、PC名“AAA”である場合、図6中にあるPC名“AAA”に対応する消費電力モード設定情報に従って、プリンタ機能については、消費電力モードを通常モードに切り替える制御が行われる。また、プリンタ機能以外の機能については、消費電力モードを省電力モードに切り替える制御が行われる。
これらの制御が行われた場合、プリンタ機能については、即座に待機状態から作動状態に移行できる状態が維持される。一方、コピー機能、ファクシミリ機能、メディアプリント機能、およびメール送受信機能については、各機能を再起動する上で必要となる最低限の電力だけは供給されるものの、それ以上の電力は供給されず、電力消費が抑制される状態になる。
そして、S410を終えたら、図5に示した省電力制御を終了する。これにより、図2に示したS140を終えたことになるので、再びS110へと戻り、MFP1は、次の指令を待つ状態になる。そして、以降は、上述したS110以降の処理が繰り返されることになる。
[本実施形態の効果]
以上説明したようなMFP1によれば、例えば、PC2Aからの指令が到来した場合には、PC2Aによる各機能の利用頻度に応じた消費電力モード設定(図6参照)に切り替わる。そのため、その後は、PC2Aから利用される頻度が高い機能については、通常モードでの待機ができ、PC2Aから利用される頻度が低い機能については、省電力モードでの待機が行われる。
したがって、引き続いてPC2Aからの指令が到来すれば、PC2Aからの指令を迅速に処理できる可能性は高くなり、しかも、PC2Aからの指令が到来しない可能性が高い機能については、電力消費を抑制することができる。
また、その後、例えば、PC2Bからの指令が到来した場合、その1回目の指令だけは、PC2Aの利用頻度に応じた設定になっているが、その後は、PC2Bによる各機能の利用頻度に応じた消費電力モード設定に切り替わる。
したがって、引き続いてPC2Bからの指令が到来すれば、PC2Bからの指令を迅速に処理できる可能性は高くなり、しかも、PC2Bからの指令が到来しない可能性が高い機能については、電力消費を抑制することができる。
つまり、2回以上にわたって同じPCから指令が到来する場合、2回目以降の指令については、指令の発行元による各機能の利用頻度を考慮した最適な消費電力モード設定に切り替えた状態で、指令を待ち受けることができる。
したがって、2回以上にわたって同じPCから指令が到来することが多い環境においては、複数のPCすべてによる利用頻度だけを考慮して消費電力モード設定を切り替える構成を採用した場合に比べ、2回目以降の指令に迅速に対処できる可能性を高めることができる。また、2回目以降の指令で利用される可能性が低い機能については、電力消費を抑制することができる。
さらに、上記MFP1は、入力部12から指令が発行された場合でも、MFP1と通信可能なPCが存在する場合には、S230〜S245へと進むことで、入力部12からの指令をPCからの指令と見なして、情報の蓄積(S220)、消費電力モード設定(図4)、省電力制御(図5)などを実施する。
したがって、例えば、PC2Aを使用中に、PC2Aの利用者が入力部12での操作を併用したとしても、いたずらにPC2Aに適合した消費電力モード設定が解除されてしまうことはない。よって、次にPC2Aから指令が到来しても、その指令を迅速に処理できる状態を維持でき、到来する可能性が低い機能の消費電力を抑制する状態も維持することができる。
また、上記MFP1は、入力部12から指令が発行された場合でも、MFP1と通信可能なPCが複数存在する場合には、S235により、入力部12からの指令を最後にMFP1に対して指令を伝送したPCからの指令と見なして、情報の蓄積(S220)、消費電力モード設定(図4)、省電力制御(図5)などを実施する。
したがって、例えば、PC2A,PC2Bの双方が存在している状態であっても、PC2Aから続けて指令が出る可能性が高い場合には、より好適な対処を実現することができる。
加えて、MFP1と通信可能なPCが存在する場合には、上記のような対処が行われるものの、MFP1と通信可能なPCが存在しなければ、上記MFP1は、S250により、通信可能なPCが存在する場合とは独立に、情報の蓄積(S220)、消費電力モード設定(図4)、省電力制御(図5)などを実施する。したがって、MFP1が、PCとは別に単独で使用されることが多い環境であっても、その場合、最も好適と考えられる省電力制御を実施することができる。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。ただし、第2実施形態以降の実施形態は、基本的な構成が第1実施形態と同様で、一部だけ第1実施形態とは異なる構成を採用しているものなので、以下の説明においては、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、機能的に見て第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態で使用した符号と同じ符号を使用することにして、第1実施形態と重複することになる説明については省略する。
上述した第1実施形態においては、識別情報としてPC名を利用して、PC2A、PC2Bといった機器単位で、各機器によるMFP1の各機能の利用頻度を統計処理していたが、第2実施形態においては、利用者単位で利用頻度を統計処理を行う。
具体的には、PC2A、PC2Bともに、その利用者は、利用者に割り当てられたユーザ名を用いてログインを行った上で、PC2A、PC2Bそれぞれを利用する。例えば、図7に例示したシステムにおいては、ユーザ名“PPP”の利用者は、PC2A、PC2Bの双方を利用することがある。また、ユーザ名“QQQ”の利用者は、PC2Aを利用し、ユーザ名“RRR”の利用者は、PC2Bを利用する。
このような環境においては、PC2A、PC2Bといった機器単位でMFP1の利用傾向を把握するよりも、利用者単位でMFP1の利用傾向を把握する方がよいことがある。例えば、ユーザ名“PPP”の利用者が、PC2A、およびPC2Bのどちらにログインする場合でもMFP1の利用傾向に変わりがない場合、PC2A、PC2Bといった機器単位でMFP1の利用傾向を把握すると、どちらにログインしたかによって、MFP1の使い勝手が変わってしまう可能性がある。
そこで、上記第1実施形態ではPC名を識別情報としていたのに対し、第2実施形態においては、ユーザ名を識別情報として、利用者単位で各利用者によるMFP1の各機能の利用頻度を調べる。
具体的には、図8に示すように、上記第1実施形態のS210に代えて、S211を採用し、S211では、送信データ中に含まれるユーザ名を識別情報として取得する(S211)。また、上記第1実施形態のS245に代えて、S246を採用し、S246では、応答データ中に含まれるユーザ名を識別情報として取得する(S246)。
これらの処理以外は、識別情報がユーザ名となっている点を除き、第1実施形態と全く同様である。このような処理を行えば、消費電力モード設定情報としては、図9に示すように、利用者単位での設定を作成することができる。また、このような利用者単位での設定に従って、MFP1の各機能が待機状態となったときの消費電力モードを、通常モードまたは省電力モードのいずれかに切り替えることができる。
したがって、MFP1の各機能の利用傾向が機器単位で決まる場合には、第1実施形態の構成を採用するとよいが、MFP1の各機能の利用傾向が利用者単位で決まる場合には、第2実施形態の構成を採用すると好ましい。
(3)変形例等
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、MFP1の各機能の利用頻度を統計処理するに当たって、上記第1実施形態では、機器単位での統計処理を行う例、第2実施形態では、利用者単位での統計処理を行う例を示したが、この他、機器単位、且つ、利用者単位での統計処理を行ってもよい。
具体的には、第1実施形態で示したPC名と第2実施形態で示したユーザ名、双方を取得して、それらを組み合わせたものを一つの識別情報として扱ってもよい。このようにすると、例えば、同じPC名であってもユーザ名が異なる場合は、別々の統計処理対象として扱われ、しかも、同じユーザ名であってもPC名が異なる場合は、別々の統計処理対象として扱われる。
その結果、例えば、消費電力モード設定情報としては、図10に示すように、機器単位で設定が作成されるのはもちろんのこと、さらに利用者単位でも個別に設定が作成されることになる。これにより、図10に示した例で言えば、ユーザ名“PPP”の利用者については、PC2A、PC2Bそれぞれを利用する場合で、個別に消費電力モード設定情報が作成されることになる。
したがって、MFP1の各機能の利用傾向が利用者単位で決まる上に、さらに、同じ利用者であっても、PCが変わると利用傾向が変わる場合には、このような構成を採用するのもよい。
また、上記実施形態では、情報処理装置を識別するための識別情報として、PC名を利用する例を示したが、識別情報は、複数の情報処理装置を個別に特定可能な情報であれば何でもよく、PC名に限られるものではない。PC名以外の具体例としては、例えば、ネットワーク上において情報処理装置に割り当てられた論理アドレスなどを、識別情報として利用することも可能である。また、こうしたPC名、論理アドレス、ユーザ名などは、他の用途にも利用される汎用情報であるが、上記実施形態のシステム内でのみ用いられる専用の識別情報を用意しても構わない。
さらに、上記実施形態では、MFP1の電源を常にONとしたまま利用することを想定して、MFP1が備える各機能の利用頻度に関する統計処理を行っていたが、電源のON/OFFがしばしば切り替えられる場合に対応した統計処理を行ってもよい。
具体的には、上記実施形態の場合、電源投入に伴って図2に示した主処理を開始した際、S105において指令回数カウンタをリセットし、以降は、S110〜S140を繰り返す処理フローを例示した。ただし、このような処理の場合、ON/OFFがしばしば切り替えられると、その都度、S105において指令回数カウンタがリセットされることになる。
そこで、ON/OFFがしばしば切り替えられても、上記実施形態と同様の統計処理を継続できるようにするには、まず、指令回数カウンタ、履歴保存処理により保存された情報、および消費電力モード設定処理により設定された内容などを、常に不揮発性メモリやハードディスク装置などに保存する構成とする。その上で、「上記S105のようなリセット処理」を行う代わりに、「電源OFFとなる前に保存した指令回数カウンタの値を、電源ONになった時点で読み出す処理」を実行する。
このようにすれば、MFP1の電源がONとなったときに、MFP1の電源がOFFとなる前の状態が復元されるので、電源のON/OFFがしばしば切り替えられても、MFP1が備える各機能の利用頻度に関する統計処理を継続することができる。なお、このような構成を採用した場合に、指令回数カウンタをリセットしたいのであれば、利用者が所定の操作を行うと指令回数カウンタがリセットされる、といった構成を併せて採用すればよい。
第1実施形態においてMFPとPCによって構成されるシステム全体のブロック図。 MFPが実行する主処理のフローチャート。 第1実施形態における履歴保存処理のフローチャート。 消費電力モード設定処理のフローチャート。 省電力制御のフローチャート 第1実施形態における消費電力モード設定情報の一例を例示した説明図。 第2実施形態においてMFPとPCによって構成されるシステム全体のブロック図。 第2実施形態における履歴保存処理のフローチャート。 第2実施形態における消費電力モード設定情報の一例を例示した説明図。 変形例における消費電力モード設定情報の一例を例示した説明図。
符号の説明
1・・・MFP、2A,2B・・・PC、11,21・・・制御部、12,22・・・入力部、13,23・・・表示部、14,24・・・記憶部、15・・・メモリカード部、16・・・スキャナ部、17・・・プリンタ部、18・・・FAX通信部、19,25・・・ネットワーク通信部。

Claims (5)

  1. 複数の機能を備えた複合機であって、
    データ通信路を介して通信可能な情報処理装置から、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を受け取った場合に、前記指令に対応する機能を作動させる機能制御手段と、
    前記情報処理装置から前記指令を受け取った際、前記情報処理装置に対応付けられた装置情報および前記情報処理装置の利用者に対応付けられた利用者情報の内、いずれか一方または両方を、前記指令の発行元を識別するための識別情報として取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別可能な前記発行元と、各発行元による前記複数の機能それぞれの利用頻度との関係を特定可能とするための情報を、利用履歴情報として蓄積する情報蓄積手段と、
    「前記複数の機能それぞれが待機状態になったときの消費電力モードを、消費電力が異なる複数のモードのいずれに切り替えるのか」についての設定を、前記複数の機能それぞれについて個別に設定可能、且つ、前記発行元毎に設定可能で、当該設定を行う際には、前記情報蓄積手段に蓄積された利用履歴情報を参照して、前記複数の機能それぞれの利用頻度を前記発行元毎に特定し、利用頻度が高い機能に対しては、より迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードを設定する一方、利用頻度が低い機能に対しては、電力消費をより抑制可能なモードを設定する消費電力モード設定手段と、
    前記複数の機能いずれかの作動が完了した際、前記消費電力モード設定手段によって設定された前記発行元毎の設定の中から、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別される前記発行元に対応する設定を選び出して、当該選び出した設定に従って、前記複数の機能それぞれについて前記消費電力モードの切り替えを行う省電力制御手段と
    を備えたことを特徴とする複合機。
  2. 利用者が任意に実施可能な入力操作に基づいて、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を発行する入力手段と、
    データ通信路を介して通信可能な情報処理装置が存在するか否かを確認する確認手段と
    を備えており、
    前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されていれば、当該情報処理装置から前記識別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  3. 前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、複数の前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されていれば、それら複数の前記情報処理装置の内、最後に複合機に対して指令を伝送した前記情報処理装置から前記識別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の複合機。
  4. 前記情報取得手段は、前記入力手段から発行された前記指令を受け取った際、前記情報処理装置の存在が前記確認手段によって確認されなければ、前記入力手段を前記指令の発行元として識別するための情報を、前記識別情報として取得する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の複合機。
  5. 複数の機能を備えた複合機が内蔵するコンピュータを、
    データ通信路を介して通信可能な情報処理装置から、前記複数の機能のいずれかを作動させる旨の指令を受け取った場合に、前記指令に対応する機能を作動させる機能制御手段、
    前記情報処理装置から前記指令を受け取った際、前記情報処理装置に対応付けられた装置情報および前記情報処理装置の利用者に対応付けられた利用者情報の内、いずれか一方または両方を、前記指令の発行元を識別するための識別情報として取得する情報取得手段、
    前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別可能な前記発行元と、各発行元による前記複数の機能それぞれの利用頻度との関係を特定可能とするための情報を、利用履歴情報として蓄積する情報蓄積手段、
    「前記複数の機能それぞれが待機状態になったときの消費電力モードを、消費電力が異なる複数のモードのいずれに切り替えるのか」についての設定を、前記複数の機能それぞれについて個別に設定可能、且つ、前記発行元毎に設定可能で、当該設定を行う際には、前記情報蓄積手段に蓄積された利用履歴情報を参照して、前記複数の機能それぞれの利用頻度を前記発行元毎に特定し、利用頻度が高い機能に対しては、より迅速に待機状態から作動状態へ移行可能なモードを設定する一方、利用頻度が低い機能に対しては、電力消費をより抑制可能なモードを設定する消費電力モード設定手段、および
    前記複数の機能いずれかの作動が完了した際、前記消費電力モード設定手段によって設定された前記発行元毎の設定の中から、前記情報取得手段によって取得された識別情報によって識別される前記発行元に対応する設定を選び出して、当該選び出した設定に従って、前記複数の機能それぞれについて前記消費電力モードの切り替えを行う省電力制御手段
    として機能させる複合機用のプログラム。
JP2008219852A 2008-08-28 2008-08-28 複合機 Active JP4883059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219852A JP4883059B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 複合機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219852A JP4883059B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 複合機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010056901A true JP2010056901A (ja) 2010-03-11
JP4883059B2 JP4883059B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=42072344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008219852A Active JP4883059B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 複合機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4883059B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155274A1 (ja) * 2010-06-10 2011-12-15 シャープ株式会社 画像形成システムおよび画像形成装置
JP2012003125A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、操作端末および制御プログラム
JP2012015655A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sharp Corp 画像処理システム、管理装置、画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、電力制御プログラム及び記録媒体
JP2019074815A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社 情報処理装置、電力制御方法及び電力制御プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171297A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Canon Inc 複合型画像処理装置
JP2006181882A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kyocera Mita Corp セキュリティ管理装置、方法、及びそのプログラム
JP2006264057A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置およびその節電制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171297A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Canon Inc 複合型画像処理装置
JP2006181882A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kyocera Mita Corp セキュリティ管理装置、方法、及びそのプログラム
JP2006264057A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置およびその節電制御方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155274A1 (ja) * 2010-06-10 2011-12-15 シャープ株式会社 画像形成システムおよび画像形成装置
JP2011259271A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Sharp Corp 画像形成システムおよび画像形成装置
CN102939744A (zh) * 2010-06-10 2013-02-20 夏普株式会社 图像形成系统以及图像形成装置
US8891095B2 (en) 2010-06-10 2014-11-18 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming system and image forming apparatus
JP2012003125A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、操作端末および制御プログラム
JP2012015655A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sharp Corp 画像処理システム、管理装置、画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、電力制御プログラム及び記録媒体
CN102394998A (zh) * 2010-06-29 2012-03-28 夏普株式会社 图像处理系统、管理装置、图像处理装置及电力控制方法
JP2019074815A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社 情報処理装置、電力制御方法及び電力制御プログラム
JP7127768B2 (ja) 2017-10-12 2022-08-30 Fcnt株式会社 携帯端末、電力制御方法及び電力制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4883059B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8213811B2 (en) Image forming apparatus
US8464082B2 (en) Management apparatus, management method, program and storage medium
JP2009239870A (ja) 通信装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4333765B2 (ja) デバイス制御システム
JP2009239626A (ja) 通信装置、プログラムおよび画像形成装置
US10469676B2 (en) Image forming systems, and methods of using same
US20140085655A1 (en) Image forming system, its method for recovering image forming apparatus from power saving mode, image forming apparatus, external terminal, and recording medium
JP4883059B2 (ja) 複合機
JP2012003664A (ja) 通信制御装置、通信制御方法およびプログラム
JP2015203982A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
JP2009266088A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2007034686A (ja) シンクライアントシステム
JP4455523B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体
JP5691329B2 (ja) ジョブ管理装置、画像処理装置、印刷システム、及びジョブ管理プログラム
JP5735853B2 (ja) 通信装置及びその制御方法とプログラム
US8819692B2 (en) Job executing system, job executing device and computer-readable medium
JP5310260B2 (ja) プログラム、及び、ネットワークシステム
JP5480194B2 (ja) 画像形成装置およびシステム管理プログラム
JP5929528B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP6312528B2 (ja) 情報処理装置、及びその電力状態を変更する方法
JP5353833B2 (ja) サーバ、印刷設定ファイルの保存制御方法および保存制御プログラム
JP6107231B2 (ja) 画像処理装置
JP5040603B2 (ja) 印刷指示装置及びプログラム
JP2004086344A (ja) 情報処理装置、ネットワークシステム、ネットワークシステムの管理方法、ネットワークシステムの管理プログラム及び記録媒体
JP2003196122A (ja) アプリケーションマネージャシステム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4883059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150