JP2012001781A - 電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法 - Google Patents

電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高強度と高導電性を有するとともに、ハーフエッチング時においても、均一なエッチング性を確保することを可能とした電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金であって、銅合金に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である晶出物及び析出物の個数の割合が1.0%以下である電気・電子部品用銅合金材が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばリードフレーム、コネクタや端子などの電気・電子部品の材料として好適に用いられる銅合金材、及びその製造方法に係わり、特に、高強度と高導電性を有するとともに、優れたエッチング性をも有する電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法に関するものである。
近年の半導体パッケージは、小型化や軽量化などが進んでいる。リードフレームには薄い板厚の材料が使用されており、それに伴い強度の高い材料が求められている。この半導体パッケージを更に薄型化するには、エッチングによってリードフレームの板厚を部分的に薄くするハーフエッチング技術が広く使用されている。このハーフエッチング技術を用いることでリードフレームを形成する場合は、エッチング表面が均一に溶解されやすい材料を用いることが重要である。
この半導体パッケージのリードフレームにはCu合金材料が用いられる。この銅合金材料としては、Fe及びPを含有するCu−Fe−P系合金を用いるのが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
このCu−Fe−P系合金の一例としては、例えばFe:0.05〜0.15質量%、P:0.025〜0.04質量%含有する銅合金(C19210)やFe:2.1〜2.6質量%、P:0.015〜0.15質量%、Zn:0.05〜0.2質量%含有する銅合金(C19400)が標準的な合金として広く知られている。この合金は、熱処理することで銅の母相中にFe、あるいはFe−P化合物を析出させ、それにより導電性、熱伝導性や強度のそれぞれを同時に向上させるという利点を有している。
特開平1−139736号公報
一般的なCu−Fe−P系合金としては、引張強さが400〜500MPa程度である。しかしながら、半導体パッケージのリードフレームの薄板化の進行に伴い、リードフレームにますます強度の高い材料を必要とすると考えられる。半導体パッケージを薄型化するため、ハーフエッチングによってリードフレームの板厚を部分的に薄くする場合は、リードフレームの材料中に粗大な晶出物及び析出物が含まれると、エッチング表面の溶解が不均一になるという問題があった。従来のCu−Fe−P系合金の中でも、Feの含有量が高いものは、Feの粗大な晶出物及び析出物が生じやすくなり、均一なエッチング性を確保するうえで問題があった。
従って、本発明の目的は、高強度と高導電性を有するとともに、ハーフエッチング時においても、均一なエッチング性を確保することを可能とした電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法を提供することにある。
本件発明者等は上記課題を解決すべく熱意検討を行った結果、本件請求項1及び2に係る発明である電気・電子部品用銅合金材と、請求項3に係る発明である電気・電子部品用銅合金材の製造方法によって効果的に達成することができることを見いだした。
[1]請求項1に係る発明は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金であって、前記銅合金に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である晶出物及び析出物の個数の割合が、1.0%以下であることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材を提供する。
[2]請求項2に係る発明は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、更にSn、Zn、Zr、Cr、Tiから選択された1種以上の成分を合計で0.03〜1.0質量%含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金であって、前記銅合金に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である晶出物及び析出物の個数の割合が、1.0%以下であることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材を提供する。
[3]上記[1]又は[2]記載の銅合金の素材を熱間圧延し、熱間圧延以降の工程で加工度20%以上の冷間圧延と、400〜470℃で10秒〜10分間加熱する熱処理との組み合わせを少なくとも2回以上実施することを特徴とする電気・電子部品用銅合金材の製造方法を提供する。
本発明の銅合金材は、従来のCu−Fe−P系合金に比べて優れた強度を持ち、導電性においても良好な特性を維持する。それに加えて、材料中に粗大な晶出物及び析出物を含有させないことで均一なエッチング表面が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る電気・電子部品用銅合金材のFeの含有量、及びNiの含有量の関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る電気・電子部品用銅合金材のFe及びNiの合計含有量とPの含有量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
この第1の実施の形態に係る電気・電子部品用の銅合金材は、例えば薄型の半導体パッケージのリードフレームの材料として好適に用いられる。
(銅合金の主成分)
この第1の実施の形態である銅合金は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金をベース材料としている。このような銅合金の組成によって、従来のCu−Fe−P系合金よりも優れた強度を持ち、かつ、強度と導電性とをバランスよく兼備した材料を得ることができる。少ない合金元素の添加量で、効率的にP化合物の析出を促すことができるようになる。
FeとNiは、高強度と高導電率の特性が得られることを期待して添加するものであるが、Feのみを添加したCu−Fe−P系合金では、低強度、及び高導電率の特性になりやすい。これとは逆に、Niだけを添加したCu−Fe−P系合金では、高強度、及び低導電率の特性になりやすい。よって、強度と導電率とのバランスがよい材料を得るためには、FeとNiとを組み合わせて添加することが有効である。その配合比率を検討した結果、ほぼ1対1の比率で添加することで、望ましい強度と導電率との特性が得られる。実用上に支障を生じない範囲としては、FeとNiの質量比Fe/Niを0.8〜1.2に規定することが好適である。
このFe及びNiは、Pと一緒に添加することでP化合物を形成して材料中に分散析出し、材料の良好な導電率を維持しながら、強度を向上させる働きを有する。Fe、Ni、及びPの組成比を特定の範囲に規定することで、導電率を低下させるCu中の固溶元素量を抑えながら、析出物の分散による強度の向上を効果的に利用して、導電率及び強度を好ましいバランスで兼備した材料が得られる。
Pの添加量を0.02質量%未満にすると、十分な量のP化合物を形成することができず、満足できる強度が得られない。一方、0.2質量%を超えてPを添加すると、鋳造時や熱間加工時においてP化合物の偏析に起因する割れが起こりやすくなる。よって、Pの組成範囲としては、0.02〜0.2質量%に規定することが好適である。
このPの組成範囲に対して効果的に化合物を形成させ、高強度と高導電性とをバランスよく両立させるためには、Fe及びNiのそれぞれの組成範囲を0.05〜0.5質量%となるように規定するとともに、FeとNiの質量比Fe/Niを0.8〜1.2となるように規定する。そして、Fe及びNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10となるように規定することが必要である。
Fe及びNiの含有量が組成範囲の下限を下回る場合は、P化合物の形成量が不十分になり、強度が不足する。一方、Fe及びNiの含有量が組成範囲の上限を超える場合は、余剰のFe及びNiがCu中に固溶して導電率を低下させるので好ましくない。
Fe及びNiの合計含有量がPの添加量の3倍未満になる場合は、化合物形成時においてPが過剰になる。Fe及びNiの合計含有量がPの添加量の10倍を超える場合は、Fe及びNiが過剰になる。このような過剰成分はCu中に固溶状態で存在するため、導電率を阻害する結果となる。よって、過剰成分をより少なくするためには、Fe及びNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜6となる範囲を選択することが更に望ましい。
ここで、この第1の実施の形態に係る銅合金の主成分の数値規定を下記の表1にまとめて示す。
Figure 2012001781
図1を参照すると、同図には、上記表1に示すFe及びNiの含有量の関係をまとめたグラフが示されている。このグラフにおいて、Feの含有量を横(X)軸に設定し、Niの含有量を縦(Y)軸に設定している。
この図1に示したグラフに基づいて、Feの含有量由来に対する質量比Fe/Niの最大含有量由来(以下、「Y(Fe/Ni)Max由来」という。)、Feの含有量由来に対する質量比Fe/Niの最小含有量由来(以下、「Y(Fe/Ni)Min由来」という。)、Niの最大含有量由来(以下、「Y(Ni)Max由来」という。)、及びNiの最小含有量由来(以下、「Y(Ni)Min由来」という。)のそれぞれをグラフにプロットすることで、銅合金のFeの含有量、Niの含有量、及びFe/Niの質量比の数値限定範囲を求めた。
図1に示した斜線部分は、Feの最小含有量(0.05質量%)、及びFeの最大含有量(0.5質量%)で囲まれた領域と、Y(Fe/Ni)Max由来、及びY(Fe/Ni)Min由来で囲まれた領域と、Y(Ni)Max由来、及びY(Ni)Min由来で囲まれた領域とが互いに重なり合った部分であり、この第1の実施の形態による銅合金のFeの含有量、Niの含有量、及びFe/Niの質量比の数値限定範囲である。
次に、図2を参照すると、同図には、上記表1に示すP及び(Fe+Ni)の含有量の関係をまとめたグラフが示されている。このグラフにおいて、(Fe+Ni)の合計含有量を横(X)軸に設定し、Pの含有量を縦(Y)軸に設定している。
この図2に示したグラフに基づいて、(Fe+Ni)の合計含有量由来に対するPの最大含有量由来(以下、「Y(P)10由来」という。)、(Fe+Ni)の合計含有量由来に対するPの最小含有量由来(以下、「Y(P)3由来」という。)、Pの最大含有量(以下、「Y(P)Max由来」という。)、及びPの最小含有量(以下、「Y(P)Min由来」という。)のそれぞれをグラフにプロットすることで、銅合金のFeの含有量、Niの含有量、Pの含有量、及び(Fe+Ni)/Pの質量比の数値限定範囲を求めた。
図2に示す斜線部分は、(Fe+Ni)の最小含有量(0.1質量%)、及び(Fe+Ni)の最大含有量(1.0質量%)で囲まれた領域と、Y(P)Max由来、及びY(P)Minで囲まれた領域と、Y(P)10由来、及びY(P)3由来で囲まれた領域とが互いに重なり合った部分であり、この第1の実施の形態による銅合金のFeの含有量、Niの含有量、Pの含有量、及び(Fe+Ni)/Pの質量比の数値限定範囲である。
ここで、表1の記載内容、図1及び図2の図示内容からみて、Feの含有量、Niの含有量、質量比(Fe/Ni)、及び(Fe+Ni)の合計含有量の数値範囲を満足する銅合金の全てが、質量比{(Fe+Ni)/P}=3〜10の関係を満たすものではないということは注意すべきである。
その一例としては、次の銅合金の組成が挙げられる。Fe:0.4質量%、Ni:0.4質量%、及びP:0.04質量%を含有する銅合金では、質量比(Fe/Ni)=1、及び合計含有量(Fe+Ni)=0.8質量%であり、Fe、Ni、及びPの含有量と同様に、上記表1の数値規定は満足する。しかしながら、この銅合金の組成は、質量比{(Fe+Ni)/P}=20となり、上記表1の数値規定の全てを満足しない。
よって、質量比{(Fe+Ni)/P}=3〜10の関係を満たすように、Feの含有量、Niの含有量、(Fe+Ni)の合計含有量、Pの含有量、及びFe/Niの質量比を決定することが肝要である。(Fe+Ni)の合計含有量としては、0.1〜1.0質量%の範囲内に規定することが望ましい。
(銅合金の副成分)
この第1の実施の形態に係る上記銅合金に更に、Sn、Zn、Zr、Cr、Tiから選択された1種以上の成分を、合計で0.03〜1.0質量%の範囲で添加してもよい。Sn、Zn、Zr、Cr、Tiの元素は、強度の向上に効果的に働くとともに、耐熱性を向上させて高温下での強度低下を防ぐ作用を持つので、更に優れた強度を持ち、導電性においても良好な特性を期待することができる。
Snは、少量の添加でも強度を大きく向上させる効果を持った添加元素であり、耐熱性を向上させる効果も大きい。ただし、Sn含有量が多くなると、導電性を低下させる悪影響が大きくなる。
Znは、強度向上の効果を持つとともに、はんだ濡れ性やSnめっき密着性の改善に大きな効果がある副成分である。ただし、Zn含有量が多くなると、Snと同様に、導電性を低下させる悪影響が大きくなる。
ZrやCrは、強度や耐熱性を向上させる働きを持つとともに、導電率に与える悪影響が比較的に少ない副成分である。Zr含有量とCr含有量が多すぎると、鋳造性の悪化などの悪影響が生じる。Tiも、強度や耐熱性を向上させる効果に優れた副成分である。
これらの元素を単独もしくは組み合わせて添加することで、高強度と高導電性を期待できるが、その合計含有量が1.0質量%を超えると、導電率の低下や鋳造性の悪化などの悪影響が顕著になるので、好ましくない。よって、Sn、Zn、Zr、Cr、Tiの合計の組成範囲としては、1.0質量%以下に規定することが望ましい。
(銅合金材料中の晶出物及び析出物の個数の割合)
この第1の実施の形態に係る銅合金材料では、均一なエッチング性を確保するために、銅合金材料中に含まれる晶出物及び析出物の大きさに注目している。ここで、晶出とは液体の中から固体が形成される現象を指し、析出とは、既に固体になっているものの中で固体の第2相が形成される現象を指す。本実施の形態において、例えば、鋳造工程で溶銅が固まるときに晶出物が生じ、既に固体になっている銅中で熱処理によって析出物が生じる。本願では、「晶出物及び析出物」を、母相である銅の中に生じた合金元素・化合物からなる第2相を包括的に含む表現として用いる。エッチングに悪影響を及ぼす可能性がある粒径100nm以上の大きさの晶出物及び析出物を可能な限り生成しないように制御することが肝要である。
この第1の実施の形態に係る銅合金については、その材料中に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である粒子の個数の割合が1.0%以下になるように制御する。
この析出物の大きさは、通常、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた観察結果によって判断することが多い。しかしながら、通常は、1万倍程度の観察では、粒径10nm以下の大きさの析出物を観察することは困難である。そこで、この第1の実施の形態では、1万倍程度の観察によって確認できる10nm以上の大きさの粒子を対象として、その中で100nm以上の大きさの粒子の数を1.0%以下に抑えることで、良好なエッチング性が確保される。100nmを超える大きさの粒子の数が1.0%を超える場合は、エッチング面に突起などの不均一部分が生じる可能性があるので、好ましくない。
ハーフエッチングで材料の板厚を薄くする際に、銅合金材料中に粗大な晶出物及び析出物が存在すると、その周囲でエッチングされる速度が不均一になり、エッチング後の表面に突起が生じるなどの不具合が生じる。このような不具合の原因となる粒子は100nmを超えるような大きさのものであり、粒子が100nm以下であれば、実用上に問題は生じない。
(第1の実施の形態の効果)
上記第1の実施の形態に係る銅合金は、従来のCu−Fe−P系合金に比べて、より優れた強度と導電性を維持する。銅合金材料中に粗大な晶出物及び析出物を含有しないので、ハーフエッチングで均一なエッチング表面が得られる。このような材料は、リードフレームとして最適であり、特に半導体パッケージの薄型化に対して高い信頼性を持つ。そのため、半導体パッケージの薄型化の進展を材料面から支え、その発展に大きく寄与することができる。
[第2の実施の形態]
(銅合金材の製造方法)
次に、以上のように形成された銅合金材を得るための好適な製造方法の一例を説明する。この第2の実施の形態に係る製造方法は、冷間圧延による加工硬化と熱処理による析出とを一度に急激に実施するのではなく、少しずつ何回にも分けて実施していくことで、冷間圧延による加工硬化や熱処理による析出をバランスよく最大限に引き出すことに特徴部を有している。
この第2の実施の形態では、上記組成を持つ銅合金の素材を熱間圧延した後、熱間圧延以降の工程で、加工度20%以上の冷間圧延と、400〜470℃で10秒〜10分間加熱する熱処理との組み合わせを少なくとも2回以上、好ましくは3回以上実施することが好適である。これにより、粗大な晶出物及び析出物などの粒子が生成されることを防止しつつ、良好な強度と優れた導電性を持った銅合金材を製造することができる。
この第2の実施の形態に係る典型的な製造方法は、先ず、所定の組成の銅合金素材を熱間圧延によって加工する。この熱間圧延時の加熱は、鋳造工程で生じた晶出物及び析出物をいったん母相中に固溶させる溶体化の効果を持つ。より好ましい溶体化状態を得るためには、加熱温度を900℃以上に設定することが望ましい。熱間圧延終了直後の温度としては、700℃以上を維持できることが望ましく、熱間圧延後は、できるだけ急速に冷却することが望ましい。
従来のCu−Fe−P系合金では、合金材料を400〜600℃で長時間保持する時効を行って強度と導電率の向上を図っていた。しかしながら、長時間の加熱は、析出物の成長を促進し、粗大な析出物が生じる原因となる。
この第2の実施の形態に係る熱間圧延以降の工程においては、上述したように、冷間圧延による加工硬化と熱処理による析出とを組み合わせることで、強度と導電性との特性の向上を図る。析出物の成長を抑えつつ、強度と導電率を向上させるため、冷間圧延と短時間の熱処理とを繰り返して行う。その冷間圧延としては、その加工度が20%以上になる範囲で実施する。冷間圧延加工度が20%未満である場合は、銅合金素材の加工硬化が十分でないため、最終的に得られる銅合金の強度が低くなりやすい。
この冷間圧延では、繰り返しを重ねるほど、銅合金素材を加工硬化させ、その強度が向上していく。それに加えて、銅合金素材中には多数の格子欠陥が導入され、これが次の熱処理工程において、新たな析出物形成の起点として働くことから、均一に分散した析出を促進する効果をも持つ。これにより、初期の熱処理で生成した析出物が粗大化するのを抑え、新たな微細析出物を形成させることができる。
冷間圧延に引き続いて、400〜470℃で10秒〜10分間加熱する熱処理を行う。この熱処理では、直前の冷間圧延で低下した延性を回復させつつ、繰り返しを重ねるごとに数多くの析出物が形成されて導電率が向上していく。これにより、P化合物の析出を促進し、導電率と強度との特性を向上させることができる。熱処理条件が400〜470℃で10秒〜10分間の範囲より低温、短時間である場合は、析出が十分に起こらないために十分な導電率や強度を得ることができない。熱処理条件が400〜470℃で10秒〜10分間の範囲より高温、長時間である場合は、一度の熱処理で一気に析出が進行して析出物が粗大化するおそれがある。
(第2の実施の形態の効果)
上記第2の実施の形態に係る銅合金材の製造方法によれば、従来の合金材料に比べて良好な強度と導電率を維持しつつ、材料内部に含まれる粗大な晶出物及び析出物の発生を抑えることができるようになり、エッチング性を向上させることができる。材料内部に大きな晶出物及び析出物を含まないので、薄い板厚に安定して加工することができる。
以下に、表2〜6を参照しながら、本発明の更に具体的な実施の形態として、実施例1〜11(試料No.1〜11)及び比較例1〜13(試料No.1〜13)を挙げて詳細に説明する。なお、この実施例では、上記実施の形態の典型的な一例を挙げており、本発明は、これらの実施例及び比較例に限定されるものではないことは勿論である。
下記の表2は実施例1〜11、及び比較例1〜8として用いた試料の組成を、下記の表3は実施例1の第1〜第3回熱処理後の特性値を、下記の表4は実施例1〜11、及び比較例1〜8の特性値を、下記の表5は比較例9〜13の加工熱処理条件を、下記の表6は比較例9〜13の特性値をそれぞれ示す。
(実施例1)
無酸素銅を母材として、Fe:0.2質量%、Ni:0.2質量%、P:0.1質量%を含有した銅合金素材を高周波溶解炉で溶製し、厚さ25mm、幅30mm、長さ150mmのインゴットに鋳造した。これを950℃に加熱して厚さ8mmまで熱間圧延した後、厚さ2mm(加工度75%)に冷間圧延して450℃で1分間焼鈍した。更に、これを厚さ0.7mm(加工度65%)に冷間圧延して450℃で1分間焼鈍した。更に、これを厚さ0.25mm(加工度64%)に冷間圧延して450℃で1分間焼鈍することにより、表2の試料No.1(実施例1)に示す銅合金を製作した。なお、この製作途中において、第1〜第3回の450℃熱処理後ごとに中間サンプルを採取し、その導電率、引張強さ、及び伸びの特性を確認した。
以上のように製作した実施例1の銅合金について、第1〜第3回の450℃熱処理後の導電率、引張強さ、及び伸びの特性結果を表3にまとめて示す。表3から明らかなように、冷間圧延と熱処理の組み合わせを繰り返すごとに、導電率は上昇し、引張強さも向上していることが分かる。
第2回熱処理終了後には60%IACSを大きく超える良好な導電率と、580MPaを超える高強度とを併せ持った銅合金が得られ、第3回熱処理終了後には更に、導電率と強度が向上した銅合金が得られた。しかも、強度の上昇に伴う伸びの低下量はわずかであり、第3回熱処理後でも、10%の伸びが確保されるため、良好な曲げ加工性を有する銅合金が得られた。
(実施例2〜12)
表2に示す組成を有する試料No.2〜11(実施例2〜11)の銅合金を溶解鋳造し、上記実施例1と同じ工程で加工熱処理を行い、厚さ0.25mmの試料を製作した。各実施例2〜11における銅合金の特性を表4にまとめて示す。表4から明らかなように、実施例2〜11のいずれも、60%IACSを超える高い導電率と、550MPaを超える高強度を併せ持った銅合金が得られた。しかも、10%の伸びが確保されており、良好な曲げ加工性を有する銅合金が得られた。
上記実施例1〜11の銅合金について、透過型電子顕微鏡を用いて晶出物及び析出物を観察した。粒径が10nm以上、及び粒径が100nm以上である晶出物及び析出物をカウントし、粒径が100nm以上である粒子の個数の割合を求めた。
その結果、表4に示すように、各実施例1〜11の銅合金材料中に含まれる粒径100nm以上の晶出物及び析出物の個数の割合は1.0%以下であり、エッチング性の良い材料であることが判明した。各実施例1〜11の銅合金は、例えば薄型半導体パッケージのリードフレームとして十分な導電性と強度が得られるということが分かった。
[比較例]
次に、上記実施の形態に係る銅合金の組成の限定理由を、比較例を挙げて説明する。
表2に示す組成を有する比較例1〜8の銅合金を溶解鋳造し、上記実施例1と同じ工程で加工熱処理を行い、厚さ0.25mmの試料No.1〜8を製作した。各比較例1〜8における銅合金の特性を表4にまとめて示す。
(比較例1及び2)
比較例1及び2の銅合金は、表2に示すように、Fe、Ni、Pの含有量が上記実施の形態に係る銅合金の規定範囲から外れたものである。この比較例1の銅合金は、Fe、Ni、Pの含有量が低すぎる一例であり、表4に示すように、上記実施例に比べて引張強さが低く、十分な強度が得られない結果となった。この比較例2の銅合金は、Fe、Ni、Pの含有量が多すぎる一例である。この比較例2の銅合金では、特に、伸びの値が低くなっており、曲げ加工での割れが発生しやすいことから、本発明の初期の目的を満足させることはできない。
(比較例3及び4)
比較例3及び4の銅合金は、表2に示すように、FeとNiの合計とPの質量比が規定範囲から外れた一例である。表4から明らかなように、比較例3及び4の銅合金は、Fe、Niの添加量が過剰になった場合やPの添加量が過剰になった場合でも、導電率が低下していることが分かる。比較例3及び4の銅合金の引張強さについても、上記実施例に比べて低い値となっていることが分かる。
(比較例5及び6)
比較例5及び6の銅合金は、表2に示すように、FeとNiの質量比が規定範囲から外れた一例である。表4から明らかなように、Feの比率が高すぎる比較例5は、上記実施例に比べて引張強さが不足していることが分かる。Niの比率が高すぎる比較例6は、上記実施例に比べて導電率が低くなっていることが分かる。
(比較例7及び8)
比較例7及び8の銅合金は、表2に示すように、副成分として添加したSn、Znなどの含有量が過剰になった一例である。表4から明らかなように、比較例7及び8の銅合金のいずれもが、引張強さは良好であるが、上記実施例に比べて導電率が大きく低下していることが分かる。
(比較例9〜13)
次に、比較例9〜13を挙げて、上記実施の形態に係る銅合金に適した製造方法における加工熱処理条件の限定理由を説明する。
上記実施例1と同様の組成成分を有する銅合金に熱間圧延を行った後、表5に示す条件下で冷間圧延と熱処理との組み合わせを繰り返して実施し、試料No.9〜13(比較例9〜13)の銅合金を製作した。各比較例9〜13における銅合金の特性、及び析出物の観察結果を表6にまとめて表す。
(比較例9)
比較例9は、表5に示すように、冷間圧延の加工度が規定条件より低い一例である。この比較例9の銅合金では、表6に示すように、引張強さが低くなるのに伴い、導電率も、上記実施例の銅合金に比べて低くなっていることが分かる。
(比較例10)
比較例10は、表5に示すように、冷間圧延の加工度が規定条件より低い場合であって、冷間圧延及び熱処理の繰り返し実施回数を増やした一例である。この比較例10の銅合金は、表6に示すように、比較例9の銅合金に比べて引張強さ及び導電率ともに向上しているが、上記実施例の銅合金に比べて引張強さが劣る結果になったことが分かる。冷間圧延及び熱処理の繰り返し実施回数を増やせば、銅合金の特性を向上させることは期待できる。しかしながら、その繰り返し実施回数の増加は、製造コストの増加に直結するため、5回を超える冷間圧延及び熱処理の繰り返し処理は好ましくない。
(比較例11〜13)
比較例11〜13は、表5に示すように、熱処理条件が規定範囲を外れた一例であるが、表6に示すように、十分な導電率が得られないということが分かる。
比較例11は、表5に示すように、熱処理温度が低い一例である。この比較例11の銅合金は、表6に示すように、十分な導電率が得られないということが分かる。
比較例12は、表5に示すように、熱処理温度が高い一例である。この比較例12の銅合金は、表6に示すように、上記実施例と同等の良好な引張強さ、及び導電率が得られる。しかしながら、析出物の観察結果から、粒径100nm以上の大きな析出物が、より多く発生していることが分かり、上記実施例の銅合金のように均一なエッチング性を維持することはできない。
比較例13は、表5に示すように、熱処理の加熱時間が短すぎる一例である。この比較例13の銅合金では、表6に示すように、良好な導電率を得ることはできなかった。
以上のように上記実施の形態で規定した条件範囲を外れた比較例の銅合金のいずれもが、上記実施例の銅合金に比べて不十分な特性しか得られないということが理解できる。
上記実施の形態に係る銅合金は、従来よりも高強度を持つ圧延銅箔の製造が可能になる。半導体パッケージのリードフレーム、コネクタ、リレーやスイッチなどの電気・電子部品の材料として用いられるだけでなく、例えばプリント配線板や電池の集電体などの用途で使われる圧延銅箔の材料としても有効に活用できる。
Figure 2012001781
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Claims (3)

  1. 0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金であって、
    前記銅合金に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である晶出物及び析出物の個数の割合が、1.0%以下であることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材。
  2. 0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のPを含有し、FeとNiの合計とPの質量比(Fe+Ni)/Pが3〜10であり、FeとNiの質量比Fe/Niが0.8〜1.2であり、更にSn、Zn、Zr、Cr、Tiから選択された1種以上の成分を合計で0.03〜1.0質量%含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる銅合金であって、
    前記銅合金に含まれる粒径が10nm以上である晶出物及び析出物のうち、粒径が100nm以上である晶出物及び析出物の個数の割合が、1.0%以下であることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材。
  3. 上記請求項1又は2記載の銅合金の素材を熱間圧延し、熱間圧延以降の工程で加工度20%以上の冷間圧延と、400〜470℃で10秒〜10分間加熱する熱処理との組み合わせを少なくとも2回以上実施することを特徴とする電気・電子部品用銅合金材の製造方法。
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