JP2012001048A - 車両のエンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の走行中にスタータモータを必要とせずにエンジンを確実に始動できるようにする。
【解決手段】 デフケース32に設けたドライブスタータギヤ33と、エンジンEのクランクシャフト30に設けたドリブンスタータギヤ37とを噛合させたので、スタータモータを必要とせずに駆動輪Wから伝達される駆動力でクランクシャフト30をクランキングしてエンジンEを始動することが可能となるだけでなく、前記駆動力が変速機Tを介してクランクシャフト30に伝達されないので、変速機Tの引きずりを防止することができる。またドライブスタータギヤ33およびドリブンスタータギヤ37のギヤ比を、車速がエンジンEを始動する所定車速に達したときに、クランクシャフト30の回転数がエンジンEを始動可能な回転数となるように設定したので、最適の速度でクランクシャフト30をクランキングしてエンジンEを確実に始動することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトを変速機およびディファレンシャルギヤを介して駆動輪に接続した車両のエンジン始動装置に関する。
エンジンと、モータと、ジェネレータと、遊星歯車機構とを備えて車輪を駆動するハイブリッド駆動装置において、遊星歯車機構のキャリヤにエンジンを接続し、遊星歯車機構のリングギヤにモータおよび足軸を接続し、遊星歯車機構のサンギヤにジェネレータを接続し、ジェネレータをスタータモータとして駆動することで、遊星歯車機構を介してクランクシャフトをクランキングしてエンジンを始動するものが、下記特許文献1により公知である。
特開平9−226392号公報
しかしながら上記従来のものは、エンジンを始動する際にジェネレータをスタータモータとして駆動する必要があるので電力を消費してしまう問題がある。また遊星歯車機構によりエンジン、モータ、ジェネレータおよび足軸が接続されているので、モータの駆動力での走行中にエンジンを始動すべくジェネレータをスタータモータとして駆動すると、ジェネレータの駆動力の分だけモータの駆動力が相殺されてしまい、車両の走行性能に影響が及ぶ問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車両の走行中にスタータモータを必要とせずにエンジンを確実に始動できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのクランクシャフトを変速機およびディファレンシャルギヤを介して駆動輪に接続した車両のエンジン始動装置において、前記ディファレンシャルギヤのデフケースに設けたドライブスタータギヤと、前記クランクシャフトに設けられて前記ドライブスタータギヤに噛合するドリブンスタータギヤとを備え、前記ドライブスタータギヤおよび前記ドリブンスタータギヤのギヤ比は、車速がエンジンを始動する所定車速に達したときに、前記クランクシャフトの回転数が前記エンジンを始動可能な回転数となるように設定されることを特徴とする車両のエンジン始動装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ドリブンスタータギヤは前記クランクシャフトの隣接する二つのクランクウエブの間に配置されることを特徴とする車両のエンジン始動装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記ドリブンスタータギヤと前記クランクシャフトとの間にクラッチを備えることを特徴とする車両のエンジン始動装置が提案される。
尚、実施の形態のスタータクラッチ36は本発明のクラッチに対応し、実施の形態の無段変速機Tは本発明の変速機に対応する。
請求項1の構成によれば、ディファレンシャルギヤのデフケースに設けたドライブスタータギヤと、エンジンのクランクシャフトに設けたドリブンスタータギヤとを噛合させたので、スタータモータを必要とせずに駆動輪から伝達される駆動力でクランクシャフトをクランキングしてエンジンを始動することが可能となるだけでなく、前記駆動力が変速機を介してクランクシャフトに伝達されないので、変速機の引きずりを防止することができる。またドライブスタータギヤおよびドリブンスタータギヤのギヤ比を、車速がエンジンを始動する所定車速に達したときに、クランクシャフトの回転数がエンジンを始動可能な回転数となるように設定したので、最適の速度でクランクシャフトをクランキングしてエンジンを確実に始動することができる。しかもドリブンスタータギヤがクランクシャフトのフライホイールとして機能するので、既存のフライホイールを小型化したり廃止したりすることができる
また請求項2の構成によれば、ドリブンスタータギヤをクランクシャフトの隣接する二つのクランクウエブの間に配置したので、隣接する二つのクランクウエブの間の空間を有効に利用してエンジンのクランクシャフト軸線方向寸法の大型化を最小限に抑えることができる。
また請求項3の構成によれば、ドリブンスタータギヤとクランクシャフトとの間にクラッチを設けたので、駆動輪から伝達される駆動力でクランクシャフトをクランキングしてエンジンを始動する際に、前記駆動力で変速機が引きずられるのを一層確実に防止することができる。
車両用の走行用動力装置のスケルトン図。 図1の2部詳細図。 図2の3−3線断面図(TOP状態)。 図2の3−3線断面図(LOW状態)。 TOP状態での作用説明図。 LOW状態での作用説明図。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、フロントエンジン・フロントドライブのハイブリッド車両の左右の駆動輪W,Wを駆動する走行用動力装置は、エンジンEと、モータ・ジェネレータMGと、無段変速機Tと、ディファレンシャルギヤDとを備える。
エンジンEのクランクシャフト30は無段変速機Tの入力軸11に直列に接続され、無段変速機Tの出力軸12は発進クラッチ31を介してディファレンシャルギヤDのデフケース32の外周に設けたドライブスタータギヤ33に接続される。モータ・ジェネレータMGの回転軸34に設けたスタータギヤ35が前記ドライブスタータギヤ33に噛合するとともに、クランクシャフト30に相対回転自在に支持されてスタータクラッチ36で該クランクシャフト30に結合可能なドリブンスタータギヤ37が前記ドライブスタータギヤ33に噛合する。スタータクラッチ36およびドリブンスタータギヤ37はクランクシャフト30の隣接する二つのクランクウエブ38,38の間に配置される。ディファレンシャルギヤDから延びる左右のドライブシャフト39,40のうち、一方のドライブシャフト39は無段変速機Tの中空の出力軸12の内部を相対回転自在に貫通する。スタータクラッチ36はエンジンEを始動するときだけに係合し、その他のときには係合解除される。
次に、図2〜6に基づいて無段変速機Tの構造を説明する。
図2および図3に示すように、本実施の形態の無段変速機Tは同一構造を有する複数個(実施の形態では4個)の変速ユニット10…を軸方向に重ね合わせたもので、それらの変速ユニット10…は平行に配置された共通の入力軸11および共通の出力軸12を備えており、入力軸11の回転が減速または増速されて出力軸12に伝達される。
以下、代表として一つの変速ユニット10の構造を説明する。エンジンEのクランクシャフト30に接続されて回転する入力軸11は、電動モータのような変速アクチュエータ14の中空の回転軸14aの内部を相対回転自在に貫通する。変速アクチュエータ14のロータ14bは回転軸14aに固定されており、ステータ14cはケーシングに固定される。変速アクチュエータ14の回転軸14aは、入力軸11と同速度で回転可能であり、かつ入力軸11に対して異なる速度で相対回転可能である。
変速アクチュエータ14の回転軸14aを貫通した入力軸11には第1ピニオン15が固定されており、この第1ピニオン15を跨ぐように変速アクチュエータ14の回転軸14aにクランク状のキャリヤ16が接続される。第1ピニオン15と同径の2個の第2ピニオン17,17が、第1ピニオン15と協働して正三角形を構成する位置にそれぞれピニオンピン16a,16aを介して支持されており、これら第1ピニオン15および第2ピニオン17,17に、円板形の偏心ディスク18の内部に偏心して形成されたリングギヤ18aが噛合する。偏心ディスク18の外周面に、コネクティングロッド19のロッド部19aの一端に設けたリング部19bがボールベアリング20を介して相対回転自在に嵌合する。
出力軸12の外周に設けられたワンウェイクラッチ21は、コネクティングロッド19のロッド部19aにピン19cを介して枢支されたリング状のアウター部材22と、アウター部材22の内部に配置されて出力軸12に固定されたインナー部材23と、アウター部材22の内周の円弧面とインナー部材23の外周の平面との間に形成された楔状の空間に配置されてスプリング24…で付勢されたローラ25…とを備える。
図2から明らかなように、4個の変速ユニット10…はクランク状のキャリヤ16を共有しているが、キャリヤ16に第2ピニオン17,17を介して支持される偏心ディスク18の位相は各々の変速ユニット10で90°ずつ異なっている。例えば、図2において、左端の変速ユニット10の偏心ディスク18は入力軸11に対して図中上方に変位し、左から3番目の変速ユニット10の偏心ディスク18は入力軸11に対して図中下方に変位し、左から2番目および4番目の変速ユニット10,10の偏心ディスク18,18は上下方向中間に位置している。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、無段変速機Tの一つの変速ユニット10の作用を説明する。変速アクチュエータ14の回転軸14aを入力軸11に対して相対回転させると、入力軸11の軸線L1まわりにキャリヤ16が回転する。このとき、キャリヤ16の中心O、つまり第1ピニオン15および2個の第2ピニオン17,17が成す正三角形の中心は入力軸11の軸線L1まわりに回転する。
図3および図5は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して出力軸12と反対側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最大になって変速機TのレシオはTOP状態になる。図4および図6は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して出力軸12と同じ側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最小になって変速機TのレシオはLOW状態になる。
図5に示すTOP状態で、エンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(A)から図5(B)を経て図5(C)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を反時計方向(矢印B参照)に回転させる。図5(A)および図5(C)は、アウター部材22の前記矢印B方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B方向に回転すると、ワンウェイクラッチ21のアウター部材22およびインナー部材23間の楔状の空間にローラ25…が噛み込み、アウター部材22の回転がインナー部材23を介して出力軸12に伝達されるため、出力軸12は反時計方向(矢印C参照)に回転する。
入力軸11および第1ピニオン15が更に回転すると、第1ピニオン15および第2ピニオン17,17にリングギヤ18aを噛合させた偏心ディスク18が反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(C)から図5(D)を経て図5(A)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を時計方向(矢印B′参照)に回転させる。図5(C)および図5(A)は、アウター部材22の前記矢印B′方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B′方向に回転すると、アウター部材22とインナー部材23との間の楔状の空間からローラ25…がスプリング24…を圧縮しながら押し出されることで、アウター部材22がインナー部材23に対してスリップして出力軸12は回転しない。
以上のように、アウター部材22が往復回転したとき、アウター部材22の回転方向が反時計方向(矢印B参照)のときだけ出力軸12が反時計方向(矢印C参照)に回転するため、出力軸12は間欠回転することになる。
図6は、LOW状態で変速機Tを運転するときの作用を示すものである。このとき、入力軸11の位置は偏心ディスク18の中心に一致しているので、入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量はゼロになる。この状態でエンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。しかしながら、偏心ディスク18の偏心量がゼロであるため、コネクティングロッド19の往復運動のストロークもゼロになり、出力軸12は回転しない。
従って、変速アクチュエータ14を駆動してキャリヤ16の位置を図3のTOP状態と図4のLOW状態との間に設定すれば、ゼロレシオおよび所定レシオ間の任意のレシオでの運転が可能になる。
無段変速機Tは、並置された4個の変速ユニット10…の偏心ディスク18…の位相が相互に90°ずつずれているため、4個の変速ユニット10…が交互に駆動力を伝達することで、つまり4個のワンウェイクラッチ21…の何れかが必ず係合状態にあることで、出力軸12を連続回転させることができる。
車両を前進走行させるには、スタータクラッチ36を係合解除した状態でエンジンEのクランクシャフト30の回転を無段変速機Tの入力軸11に伝達し、任意の変速比で変速された出力軸12の回転を、係合した発進クラッチ31、ドライブスタータギヤ33、ディファレンシャルギヤDおよびドライブシャフト39,40を介して駆動輪W,Wに伝達すれば良い。このときモータ・ジェネレータMGをモータとして駆動して回転軸34の回転をスタータギヤ35を介してドライブスタータギヤ33に伝達すれば、モータ・ジェネレータMGの駆動力でエンジンEの駆動力をアシストすることができる。
また発進クラッチ31を係合解除した状態でモータ・ジェネレータMGをモータとして駆動すれば、モータ・ジェネレータMGの駆動力だけで車両を前進走行あるいは後進走行させることができ、車両の減速時にモータ・ジェネレータMGをジェネレータとして駆動すれば、回生制動により車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収することができる。
車両が停止した状態でエンジンEを始動するには、発進クラッチ31を係合解除し、かつスタータクラッチ36を係合してドリブンスタータギヤ37をクランクシャフト30に結合した状態で、モータ・ジェネレータMGをスタータモータとして駆動すれば良い。これにより、モータ・ジェネレータMGの回転軸34の回転がスタータギヤ35、ドライブスタータギヤ33、ドリブンスタータギヤ37およびスタータクラッチ36を介してクランクシャフト30に伝達され、クランクシャフト30をクランキングしてエンジンEを始動することができる。
また一般にハイブリッド車両は低速トルクが大きいモータ・ジェネレータMGの駆動力で発進を行い、車速が所定値(例えば、20km/h)に達したときにエンジンEを始動してエンジンEの駆動力による走行に移行するようになっている。この発進後のエンジンEの始動は、モータ・ジェネレータMGをスタータモータとして駆動することなく行われる。即ち、車両の発進後に車速が所定値に達したときにスタータクラッチ36を係合すると、駆動輪W,Wの駆動力がドライブシャフト39,40、ディファレンシャルギヤD、デフケース32、ドライブスタータギヤ33、ドリブンスタータギヤ37およびスタータクラッチ36を介してクランクシャフト30に伝達され、クランクシャフト30をクランキングしてエンジンEを始動することができる。
ドライブスタータギヤ33およびドリブンスタータギヤ37の歯数比は、車両の発進後にエンジンEの再始を行う標準的な車速(例えば、20km/h)において、クランクシャフト30のクランキング速度がエンジンEを始動可能な速度となるように設定されているので、エンジンEの再始動をスムーズに行うことができる。また本実施の形態の無段変速機Tは駆動輪W,Wの回転をエンジンE側に逆伝達できない構造であるが、駆動輪W,Wの回転をドライブスタータギヤ33およびドリブンスタータギヤ37を用いてクランクシャフト30に逆伝達することで、モータ・ジェネレータMGをスタータモータとして駆動することなくエンジンEを始動することが可能となり、電力の節減にも寄与することができる。
仮に、ベルト式無段変速機や有段変速機のように駆動力の逆伝達が可能な変速機を備える車両であれば、駆動輪W,Wの駆動力を変速機を介してクランクシャフト30に逆伝達してエンジンEを始動することができるが、この場合には変速機のプーリ、ベルト、ギヤ、クラッチ等を有する長い動力伝達経路を介して駆動力を逆伝達することが避けられないため、その動力伝達経路のフリクションによって車両の運動エネルギーを無駄に消費してしまう問題がある。
このようにしてエンジンEが始動すると、スタータクラッチ36を係合解除して発進クラッチ31を係合することで、エンジンEの駆動力を無段変速機Tを介して駆動力W,Wに伝達して車両を走行させることができる。
またドリブンスタータギヤ37がスタータクラッチ36を介してクランクシャフト30に係脱可能であるため、スタータクラッチ36を係合解除することで、モータ・ジェネレータMGの駆動力による走行時にエンジンEや無段変速機Tが引きずられるのを防止することができる。しかもスタータクラッチ36およびドリブンスタータギヤ37はクランクシャフト30の隣接する二つのクランクウエブ38,38の間に配置されるので、エンジンEのクランクシャフト軸線方向寸法の増加を最小限に抑えることができる。更に、クランクシャフト30に設けられたドリブンスタータギヤ37およびスタータクラッチ36はフライホイールとしての機能を発揮するので、クランクシャフト30に設けられた既存のフライホイールを廃止あるいは小型化することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の無段変速機Tは実施の形態のものに限定されず、ベルト式無段変速機のような他種の無段変速機であっても良く、一般的な有段変速機であっても良い。
30 クランクシャフト
32 デフケース
33 ドライブスタータギヤ
36 スタータクラッチ(クラッチ)
37 ドリブンスタータギヤ
38 クランクウエブ
D ディファレンシャルギヤ
E エンジン
T 無段変速機(変速機)
W 駆動輪

Claims (3)

  1. エンジン(E)のクランクシャフト(30)を変速機(T)およびディファレンシャルギヤ(D)を介して駆動輪(W)に接続した車両のエンジン始動装置において、
    前記ディファレンシャルギヤ(D)のデフケース(32)に設けたドライブスタータギヤ(33)と、前記クランクシャフト(30)に設けられて前記ドライブスタータギヤ(33)に噛合するドリブンスタータギヤ(37)とを備え、前記ドライブスタータギヤ(33)および前記ドリブンスタータギヤ(37)のギヤ比は、車速がエンジン(E)を始動する所定車速に達したときに、前記クランクシャフト(30)の回転数が前記エンジン(E)を始動可能な回転数となるように設定されることを特徴とする車両のエンジン始動装置。
  2. 前記ドリブンスタータギヤ(37)は前記クランクシャフト(30)の隣接する二つのクランクウエブ(38)の間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の車両のエンジン始動装置。
  3. 前記ドリブンスタータギヤ(37)と前記クランクシャフト(30)との間にクラッチ(36)を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両のエンジン始動装置。
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