JP2012000126A - 景品払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】景品補充により景品在庫数が過剰となった場合に、景品在庫数を自動的に適切量にすることができる景品払出装置を提供する。
【解決手段】景品払出機104は、景品補充終了後に扉5が閉鎖されたときには、第2の在庫確認処理を行なう。第2の在庫確認処理においては、景品払出機104の制御部400は、景品の計数処理を行う。計数処理が終了すると、制御部400は、カセット毎の景品在庫数と、各カセットに収納されている景品種類とに基づいて、景品種類A,B,C毎の景品在庫数X,X,Xを演算する。次に、制御部400は、景品Aの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多いか否かを判別する。景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多い場合(X>Q)には、制御部400は、景品Aを超過分(X−Q)だけ払出す。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばパチンコ玉等の遊技媒体と交換される景品を払い出すための景品払出装置に関する。
パチンコ店等の遊技施設において、景品払出機と景品払出機に電気的に接続された景品管理機とを備えた景品払出装置が知られている。景品払出機で取り扱われる景品は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる。この景品は一般的に、1〜3mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。景品には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、200円、1000円、5000円といった金銭価値に応じた3つの種類が存在する。
このような景品払出システムでは、次のようにして、遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体が景品に交換されて遊技客に手渡され、遊技客が受け取った景品が景品交換所で買い取られる。
遊技客は、遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を、遊技施設内に設置された玉計数装置に投入する。玉計数装置は、投入された遊技媒体の計数を行い、計数結果を表すバーコードが印字されたレシートを発行する。遊技客は、玉計数装置によって発行されたレシートを景品カウンタに持参して係員に手渡す。係員は遊技客から受け取ったレシートにバーコード記録されている計数結果を景品管理機に読み取らせる。景品管理機は、読み取った計数結果に基づいて払出すべき特殊景品の種類および枚数を決定し、決定内容を含む景品払出指令を景品払出機に与える。景品払出機は、景品管理機からの景品払出指令に基づいて、特殊景品を払出す。係員は、景品払出機から払い出された特殊景品を遊技客に手渡す。遊技客は、受け取った特殊景品を遊技施設外に設置された景品交換所に持参し、景品交換所にて特殊景品に相当する価値で買い取ってもらう。
ところで、特殊景品は、現金と同じ価値があるため、不正防止の観点から、在庫管理を厳重に行う必要がある。従来において、在庫管理は、次のように行われている。
(a)入庫:開店準備時に、係員は、特殊景品が空の状態の景品払出機に特殊景品を補充し、景品種類毎の補充数を景品管理機に数値入力する。景品管理機は、入力された景品種類毎の補充数を在庫データとして記憶する。
(b)出庫(払出):特殊景品払出し時に、景品管理機は、遊技客に払い出した特殊景品数(出庫数)を在庫データから減算することにより、在庫データを更新する。
(c)追加入庫:営業時間中に、係員は、特殊景品の補充を行った際に、景品種類毎の補充数を景品管理機に数値入力する。景品管理機は、入力された景品種類毎の補充数を在庫データに加算することにより、在庫データを更新する。
(d)締上処理(本締処理):閉店後、係員は、景品管理機によって在庫データを印字出力させるとともに、景品払出機から特殊景品(現物)を回収して計数し、在庫データと現物の計数結果を比較・照合する。比較・照合が終了した後においては、回収した特殊景品(現物)は、金庫等に保管するため、景品払出機は空の状態となる。
営業時間内においても、当該景品払出システムを担当する係員が交代する際には、締上処理と同様な処理(中締処理)を行って、在庫データと現物の計数結果を比較・照合している。ただし、この場合には、係員は、比較・照合が終了した後に、回収した特殊景品(現物)を景品払出機に戻す。
このように、従来の景品払出装置では、特殊景品の在庫管理や不正防止のために、開店処理時、係員の交代時、閉店処理時の各タイミングにおいて、景品払出機内の景品数を係員が手作業で数えている。この種の景品払出機内には、一般的に複数の景品カセットが収納されている。このため、計数作業を行なうには、景品カセットを取り出して、各景品カセット内の景品数を計数する必要がある。したがって、計数作業を行なうには、手間と時間がかかる。
そこで、本出願人は、下記の特許文献1,2に示すように、景品カセット毎の景品数を計数するための計数装置が搭載され、所定の条件が成立したときに、計数装置を利用して景品カセット内の景品数を自動的に計数する機能(景品計数機能)を備えた景品払出機を開発している。
特開2009-297402号公報 特開2010-035872号公報
追加入庫においては、景品管理者が景品払出機に景品を補充する。この場合、補充される景品の種類や数は、景品管理者の判断に委ねられている。したがって、景品補充後の景品在庫数が適切な在庫数になるかどうかは不明である。
この発明は、景品補充により景品在庫数が過剰となった場合に、景品在庫数を自動的に適切量にすることができる景品払出装置を提供することを目的とする。
この発明は、景品補充が行われたにもかかわらず景品在庫数が過少である場合に、再補充を促すことができる景品払出装置を提供することを目的とする。
この発明は、景品補充数が過剰である場合に、景品補充数を適切量にすることができる景品払出装置を提供することを目的とする。
この発明は、景品補充数が過少である場合に、再補充を促すことができる景品払出装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、景品が収納される景品収納部と、前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、前記計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値を超過しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって、前記景品数が前記基準値を超過している場合には、超過分を払出す超過分払出手段と、を含む景品払出装置である。
計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値を超過しているか否かが判別される。そして、景品数が基準値を超過している場合には、超過分が払い出される。したがって、計数処理手段によって計数された景品数が基準値を超過している場合には、景品数を基準値に自動的に一致させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、前記基準値は、景品種類毎の基準値を含んでおり、前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、前記判別手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数を演算し、景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値を超過しているか否かを判別するものであり、前記超過分払出手段は、景品在庫数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分を払出すものである、請求項1に記載の景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納体毎に景品数が計数される。計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数が演算される。景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値を超過しているか否かが判別される。そして、景品在庫数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分が払出される。したがって、景品補充後において景品在庫数が対応する基準値を超過している景品種類に関しては、景品数をその景品種類に対応した基準値に自動的に一致させることができる。
請求項3に記載の発明は、景品が収納される景品収納部と、前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、前記計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値に達しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって、前記景品数が前記基準値に達していない場合には、その旨を報知する報知手段と、を含む景品払出装置である。
計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値に達しているか否かが判別される。景品数が基準値に達していない場合には、その旨が報知される。したがって、計数処理手段によって計数された景品数が基準値に達していない場合には、そのことを景品管理者等に知らせることができる。このため、景品管理者等によって、その不足分が補充されやすくなる。
請求項4に記載の発明は、前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、前記判別手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数を演算し、景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値に達しているか否かを判別するものであり、前記報知手段は、景品在庫数が対応する基準値に達していない景品種類に関して、その景品種類の在庫数が不足していることを報知するものである、請求項3に記載の景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納体毎に景品数が計数される。計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数が演算される。景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値に達しているか否かが判別される。そして、景品在庫数が対応する基準値に達していない景品種類に関しては、その景品種類の在庫数が不足していることが報知される。したがって、景品補充後において、景品在庫数が対応する基準値に達していない景品種類が存在する場合には、景品管理者等によってその不足分が補充されやすくなる。
請求項5に記載の発明は、景品が収納される景品収納部と、前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、前記計数処理手段によって計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数を演算する演算手段と、前記演算手段よって演算された景品補充数が、予め設定された基準値を超過しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって、前記景品補充数が前記基準値を超過している場合には、超過分を払出す超過分払出手段と、を含む景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納部内の景品数が計数される。計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数が演算される。演算された景品補充数が、予め設定された基準値を超過しているか否かが判別される。そして、景品補充数が基準値を超過している場合には、超過分が払出される。したがって、景品補充後において、景品補充数が基準値を超過している場合には、景品補充数を基準値に自動的に一致させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、前記演算手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数を演算するものであり、前記判別手段は、前記演算手段によって演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値を超過しているか否かを判別するものであり、前記超過分払出手段は、景品補充数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分を払出すものである、請求項5に記載の景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納体毎に景品数が計数される。計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数が演算される。演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値を超過しているか否かが判別される。そして、景品補充数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分が払出される。したがって、景品補充後において景品補充数が対応する基準値を超過している景品種類に関しては、景品補充数をその景品種類に対応した基準値に自動的に一致させることができる。
請求項7に記載の発明は、景品が収納される景品収納部と、前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、前記計数処理手段によって計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数を演算する演算手段と、前記演算手段よって演算された景品補充数が、予め設定された基準値に達しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって、前記景品補充数が前記基準値に達していない場合には、その旨を報知する報知手段と、を含む景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納部内の景品数が計数される。計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数が演算される。演算された景品補充数が、予め設定された基準値に達しているか否かが判別される。景品補充数が基準値に達していない場合には、その旨が報知される。したがって、景品が補充された場合にその景品補充数が基準値に達していなかった場合には、そのことを景品管理者等に知らせることができる。このため、景品管理者等によって、その不足分が補充されやすくなる。
請求項8に記載の発明は、前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、前記演算手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数を演算するものであり、前記判別手段は、前記演算手段によって演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値に達しているか否かを判別するものであり、前記報知手段は、景品補充数が対応する基準値に達していない景品種類に関して、その景品種類の補充数が不足していることを報知するものである、請求項7に記載の景品払出装置である。
景品補充後に、計数手段を利用して、景品収納体毎に景品数が計数される。計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数が演算される。演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値に達しているか否かが判別される。そして、景品補充数が対応する基準値に達していない景品種類に関して、その景品種類の補充数が不足していることが報知される。したがって、景品が補充された場合において、景品補充数が対応する基準値に達していない景品種類が存在する場合には、景品管理者等によってその不足分が補充されやすくなる。
請求項1または2に記載の発明によれば、景品補充により景品在庫数が過剰となった場合に、景品在庫数を自動的に適切量にすることができる。
請求項3または4に記載の発明によれば、景品補充が行われたにもかかわらず景品在庫数が過少である場合に、再補充を促すことができる。
請求項5または6に記載の発明によれば、景品補充数が過剰である場合に、景品補充数を適切量にすることができる。
請求項7または8に記載の発明によれば、景品補充数が過少である場合に、再補充を促すことができる。
遊技施設内に設けられた景品払出システムの全体構成を示すブロック図である。 景品払出機を示す斜視図である。 景品払出ユニットを示す斜視図である。 カセットを示す斜視図である。 景品払出機の縦断面を模式的に示す模式図である。 景品払出機の電気的構成を示すブロック図である。 景品管理機の電気的構成を示すブロック図である。 景品払出機によって実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図8のステップS2,S8で実行される第1の在庫確認処理の手順を示すフローチャートである。 図8のステップS7で実行される第2の在庫確認処理の手順を示すフローチャートである。 図8のステップS7で実行される第2の在庫確認処理の手順を示すフローチャートである。 在庫数最適値テーブルの一例を示す模式図である。 景品管理機によって実行される処理の手順を示すフローチャートである。 第2の在庫確認処理の変形例を示すフローチャートである。 第2の在庫確認処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
〔1〕景品払出システムの構成
図1は、遊技施設内に設けられた景品払出システムの構成を示している。
景品払出システムは、1または複数の玉計数機101と、各玉計数機101に接続されたレシート発行機102と、1または複数の景品管理機(POS端末)103と、各景品管理機103に接続された景品払出機104を含んでいる。景品管理機103とそれに接続された景品払出機104とによって、景品払出装置105が構成されている。各玉計数機101および景品管理機103は、カードの売上や会員情報等、遊技店における種々の情報を管理する管理サーバ106に接続されている。玉計数機101およびレシート発行機102は、いわゆる島端に配置される。景品管理機103および景品払出機104は、景品カウンタに設置される。管理サーバ106は、事務所に設置される。
玉計数機101は、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する。玉計数機101で得られた計数結果は、当該玉計数機101に接続されたレシート発行機102に送られる。レシート発行機102は、計数結果等を表すバーコードが印字されたレシートを発行する。
景品払出機104は、特殊景品(以下、景品と記載)を払い出す景品払出機能、カセット単位で景品数を計数する計数機能、景品管理機103と通信する通信機能等を備えている。景品管理機103は、景品払出機104内の景品在庫を管理する在庫管理機能、景品払出機104や管理サーバ106と通信する通信機能を備えている。
景品払出機104で取り扱われる景品は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる。図4(b)に示すように、この景品2は、一般的に、1〜3mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。景品2には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、200円(以下、「景品A」という場合がある)、1000円(以下、「景品B」という場合がある)、5000円(以下、「景品C」という場合がある)といった金銭価値に応じた3つの種類が存在する。
遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を、遊技施設内に設置された計数機101に投入すると、投入された遊技媒体の計数が行われる。そして、計数機101に接続されたレシート発行機102によって、計数結果を表すバーコードが印字されたレシートが発行される。なお、このようなレシートの代わりに、計数結果が磁気記録された磁気カードや、計数結果が記録されたICチップを備えたICカードを発行するようにしてもよい。
レシート発行機102によって発行されたレシートを遊技客が景品カウンタに持参すると、係員はそのレシートにバーコード記録されている計数結果を景品管理機103に読み取らせる。景品管理機103は、読み取った計数結果に基づいて払出すべき景品の種類および枚数を決定する。そして、決定した内容を含む景品払出コマンドを景品払出機104に送信する。
景品払出機104は、景品管理機103から送られてきた景品払出コマンドにしたがって、景品を払い出す。係員は、景品払出機104から払い出された景品を遊技客に手渡す。遊技客は、受け取った景品を景品交換所に持参し、景品交換所にて景品に相当する価値で買い取ってもらう。
〔2〕景品払出機104の機構
図2は、景品払出機104を前側(係員が操作する側)から見た斜視図である。この図では、景品払出機104において係員側側面の扉5が開かれた状態が示されている。なお、図2では、上下前後左右の方向を指し示す矢印(方向矢印)が示されており、方向を特定するにあたって、この方向矢印を参照する(図2〜図5の各図においても同様)。ここで、左右方向と幅方向とは同義である。水平方向は、前後方向および左右方向を含んでいる。
景品の払い出しを受ける客は、景品払出機104の後側に位置し、係員(従業員)は、景品払出機104の前側に位置して接客を行う。
景品払出機104は、略直方体形状のキャビネット3と、キャビネット3内に収納された複数の景品払出ユニット4とを備えている。図2においては、1つの景品払出ユニットしか図示されていないが、実際には、このキャビネット3内には7つの景品払出ユニット4が幅方向に並んだ状態で収納される。キャビネット3内に収納された7つの景品払出ユニット4を、左側から順にそれぞれ、第1レーン、第2レーン、…、第7レーンの景品払出ユニットと呼ぶことにする。
複数の景品払出ユニット4は、幅方向に並んだ状態でキャビネット3内に収納される。キャビネット3の前面には扉5が設けられている。キャビネット3には、扉5の開閉状態を検知するための扉開閉検知器408(図6参照)が取り付けられている。
各景品払出ユニット4には、複数(この例では4つ)の景品カセット11(図4参照)が収容される。景品カセット11には、複数の景品2が積み重ねられた状態で収納される。この実施形態では、1つの景品払出ユニット4内の複数のカセット11には、同じ種類の景品2が収納される。例えば、第1〜第3レーンの3つの景品払出ユニット4には、5000円の景品(景品C)が収納され、第4〜第5レーンの2つの景品払出ユニット4には、1000円の景品(景品B)が収納され、第6〜第7レーンの2つの景品払出ユニット4には、200円の景品(景品C)が収納される。なお、1つの景品払出ユニット4内に、異なる2種以上の景品を収納するようにしてもよい。
キャビネット3の上面には、表示部6が設けられている。表示部6は、客用表示部411と係員用表示部412とを含んでいる(図5参照)。表示部6の横には、景品払出機104の動作を制御するために操作される複数の操作キーを含む操作部410が設けられている。
キャビネット3の上面には、各景品払出ユニット4の上方位置に、払出口7が形成されている。各払出口7は、シャッタ8によって開閉される。シャッタ8は、後述する送り出し機構31によって前後方向にスライドされる。
図3(a)および図3(b)は、景品払出ユニット4を示している。図3(a)に示すように、各景品払出ユニット4は、ケーシング10と、ケーシング10に引き出し可能に設けられた引出部20と、引出部20に前後方向にスライド可能に設けられたキャリア12と、キャリア12に着脱自在に取り付けられる複数(この例では4つ)のカセット11とを備えている。ケーシング10の前面は、上部を残して開口している。
引出部20、カセット11およびキャリア12は、常態では、図3(a)に示すように、ケーシング10内に収納されている。キャリア12は、4つのカセット11を前後方向に並んだ状態で一体的に保持する。前後方向に並んだ4つのカセット11を、前から順に、カセット11A、カセット11B、カセット11C、カセット11Dと区別することがある。
引出部20は、図3(a)に示す閉位置(ケーシング10に収納された状態)と、図3(b)に示す開位置(ケーシング10から引き出された状態)との間をスライド可能である。引出部20には、キャリア12を前後方向にスライドさせるスライド機構9が設けられている。スライド機構9は、例えばスライド・モータ405(図6参照)によって駆動されるラックアンドピニオン機構等によって構成されている。キャリア12は、引出部20に対して最も後側にある後位置(図5(a)参照)と、引出部20に対して最も前側にある前位置(図5(b)参照)との間をスライド可能である。
カセット11は、図4(a)に示すように、上下方向に長く、かつその平断面は、右側面に開口部を有する略コ字形状をなしている。カセット11の上面および底面は、開放されている。カセット11の下端から景品2が抜け落ちないようにするために、カセット11の下端には内方折返部が形成されている。図4(b)に示すように、カセット11は、所定の種類の複数枚の景品2を、上下方向に沿って積み重ねた積層状態で最大でたとえば125枚収納することができる。したがって、1つの景品払出ユニット4には、最大で500枚の景品2を収納することができる。
図5(a)および図5(b)は、景品払出機104の縦断面を模式的に示している。景品払出機104には、収納された景品2を払い出すための機構として、カセット11に収納された景品2を上方ヘ持ち上げるためのリフト機構27と、リフト機構27により持ち上げられた景品2を払出口7側に繰り出すための繰出機構14と、繰出機構14により繰り出された景品2を払出口7の下方で保留するための保留部28と、保留部28に保留された景品2を払出口7へ向けて持ち上げるためのエレベータ機構29と、払出口7上方まで持ち上げられた景品2をキャビネット3の上面に押し出すための送出機構31とが設けられている。送出機構31は、上述したシャッタ8をスライドさせるための機構である。これらの各機構としては、例えば、上記特許文献1,2に開示された機構を用いることができる。
リフト機構27、繰出機構14、エレベータ機構29および送出機構31はそれぞれ、リフト・モータ401(図6参照)、繰出モータ402(図6参照)、エレベータ・モータ403(図6参照)および送出モータ404(図6参照)を含んでいる。
図5に示すように、リフト機構27は、ケーシング10内において、カセット11の並び方向(前後方向)に間隔を隔てて2つ設けられている。各リフト機構27は、カセット11内で景品2を載置して上昇するリフト13を含んでいる。リフト13は、ケーシング10に上下移動可能に支持されており、リフト・モータ401によって昇降される。リフト13の待機位置は、ケーシング10の底壁の近くである(点線で示したリフト13を参照)。
また、ケーシング10内において、各リフト機構27の上方には、繰出機構14が配置されている。つまり、繰出機構14は、リフト機構27の数に応じて2つ設けられている。繰出機構14は、ケーシング10の上壁に隣接するように配置され、ケーシング10に支持されている。各繰出機構14は、前後方向へスライド自在に支持された移動体18と、回転自在に支持された1対の繰出ローラ19とを含んでいる。移動体18と繰出ローラ19とは、繰出モータ402によって駆動される。移動体18の底面には、下向きに突出した爪18Aが一体的に設けられている。
ケーシング10の上壁には、2つの繰出機構14の間に位置する部分に、開口部15が形成されている。ケーシング10の開口部15は、キャビネット3において対応する払出口7に、下から対向している。
各繰出機構14において、繰出ローラ19は、移動体18よりも、開口部15に近い位置に配置されている。繰出ローラ19に最も近付いたときの移動体18の位置を進出位置といい、繰出ローラ19から最も離れたときの移動体18の位置を退避位置という。図5では、退避位置にある移動体18が示されており、退避位置が、移動体18の待機位置となる。
ケーシング10内において、開口部15の下方に保留部28が形成されている。保留部28には、エレベータ機構29が設けられている。エレベータ機構29は、保留部28に保留した景品2を持ち上げるためのエレベータ16を含んでいる。エレベータ16は、ケーシング10に上下動可能に支持されており、エレベータ・モータ403により昇降される。エレベータ16が待機位置にあるとき、エレベータ16の上面は、繰出機構14の繰出ローラ19よりも低い位置にある。
この景品払出機104による景品2の払い出し動作について、1つの景品払出ユニット4に着目して説明する。まず、キャビネット3の扉5が開かれた後、図3(b)に示すように、景品払出ユニット4の引出部20が開位置まで引き出される。そして、この状態で、景品2を収納した4つのカセット11がキャリア12に対して上側から差し込まれ、キャリア12に保持される。その後、引出部20は、閉位置へ押し込まれ(図3(a)参照)、カセット11およびキャリア12を伴って、ケーシング10内に収納される。このとき、キャリア12は後位置にあるものとする(図5(a)参照)。そして、扉5が閉じられると、景品払出機104による景品2の払い出しが可能となる。
このように引出部20が閉位置にあり、キャリア12が後位置にある場合、図5(a)に破線13で示すように、前側のリフト13の上方には、前から1番目のカセット11Aの底面が位置し、後側のリフト13の上方には、前から3番目のカセット11Cの底面が位置している。この状態からキャリア12が前位置へ移動すると、図5(b)に示すように、4つのカセット11がリフト13に対して前側へ相対移動する。この場合、図5(b)に破線13で示すように、前側のリフト13の上方には、前から2番目のカセット11Bの底面が位置し、後側のリフト13の上方には、前から4番目のカセット11Dの底面が位置する。
図5(a)に示すように、キャリア12が後位置にある場合には、カセット11Aおよびカセット11Cのいずれか、または、両方から景品2を払い出すことができる。一方、図5(b)に示すように、キャリア12が前位置にある場合には、カセット11Bおよびカセット11Dのいずれか、または、両方から景品2を払い出すことができる。
次に、カセット11Aを例にとって、カセット11から景品2を払い出す手順について具体的に説明する。
まず、図5(a)に示すように、カセット11Aの下方に位置していたリフト13が、実線で示すように、カセット11Aの開放された底面からカセット11A内を通って上昇する。これにより、カセット11A内の景品全体が、このリフト13によって押し上げられる。最上位にある景品2が繰出機構14まで押し上げられると、リフト13の上昇が停止する。
そして、繰出機構14が、最上位の景品2を保留部28側に繰り出す。具体的には、退避位置にある移動体18が進出位置まで移動する。カセット11Aの場合、移動体18は、進出位置へ向けて後方へ移動する。このとき、移動体18の爪18Aが最上位の景品2に引っ掛かり、この景品2を保留部28側へ搬送する。この後、移動体18は、すぐに退避位置に戻る。そして、この景品2は、回転する1対の繰出ローラ19によって、待機位置にあるエレベータ16上へ放出され、エレベータ16の上面に載置される。
このようなリフト13の上昇と繰出機構14による景品2の繰り出しとが、景品2毎に繰り返され、カセット11A内の景品2が、上から順に、エレベータ16上に積み重ねられる。なお、景品2がエレベータ16上に良好に積み重ねられるように、エレベータ16は、待機位置から適宜下降する。具体的には、エレベータ16に景品2が1枚載置される毎に、エレベータ16が下降してもよいし、エレベータ16に所定枚数の景品2が積み重ねられてからエレベータ16が下降してもよい。
また、カセット11Aの景品2だけでなく、カセット11Cの景品2も、カセット11Aの場合と同様の手順で、エレベータ16に積み重ねられてもよい。カセット11Aおよびカセット11Cに景品2が無い場合には、キャリア12が後位置から前位置へ移動し(図5(b)参照)、カセット11Bおよびカセット11Dの景品2が、カセット11Aの場合と同様の手順で、エレベータ16に積み重ねられる。
図5(a)に示すように、払い出しに必要な枚数の景品2がエレベータ16に積み重ねられると、キャビネット3の上面において、対応するシャッタ8が、前側へ移動し、このエレベータ16の上方にある払出口7を開く。これに伴い、エレベータ16が、景品払出ユニット4の開口部15を介して、払出口7まで上昇する。そして、エレベータ16の上面がキャビネット3の上面と面一になるまでエレベータ16が上昇すると、シャッタ8が、払出口7を閉じようと後側へ移動し、そのときに、エレベータ16の上面に積み重ねられた景品2を、キャビネット3の上面に押し出す。これにより、景品2が客側(後側)へ払い出される。
各景品払出ユニット4には、カセット11に積層状態で収納された景品2の枚数をカセット11毎に数えるための計数装置30が備えられている。計数装置30としては、たとえば、前記特許文献1に記載されている計数装置を用いることができる。特許文献1に記載されている計数装置について、簡単に説明しておく。
図5に示すように、計数装置30は、各景品払出ユニット4において、前後方向に間隔を隔てて2つ設けられている。前側の計数装置30は、前側のリフト13と前後方向においてほぼ一致する位置に配置されており、後側の計数装置30は、後側のリフト13と前後方向においてほぼ一致する位置に配置されている。
計数装置30は、上下方向に沿ってスライド自在となるように、景品払出ユニット4のケーシング10の右側壁の内面に支持されている。景品払出ユニット4には、各計数装置30に対応して、計数装置用モータ406(図6参照)が設けられている。計数装置用モータ406が駆動されることによってタイミングベルト等が駆動され、これにより、対応する計数装置30が上下方向にスライドする。
また、図5に示すように、上述したようにリフト13の待機位置がケーシング10の底壁の近くであるのに対し、待機位置にある計数装置30はケーシング10の上壁の近くにあり、かつ、リフト13の上方にある。なお、計数装置30とリフト13とは左右方向に互いにずれた位置にあるので、計数装置30とリフト13とが動作中に互いに干渉することはない。
なお、対応するリフト13も、計数装置30と同様に、右側壁の内面に支持されており、右側壁には、リフト13を昇降させるためのリフト・モータ401が取り付けられている。リフト・モータ401が駆動されることによってタイミングベルト等が駆動され、これにより、リフト13が昇降する。
計数装置30は、ケーシング10に収容されたカセット11の右側に配置されている。そして、計数装置30は、対応するカセット11の右側面の開口部に対向している。
図5(b)では、カセット11を保持するキャリア12が前位置にある状態が示されており、この状態で、前側の計数装置30は、前から2番目のカセット11Bと前後方向において一致してこのカセット11Bの開口部に対向可能であり、後側の計数装置30は、前から4番目のカセット11Dと前後方向において一致してこのカセット11Dの開口部に対向可能である。
キャリア12が前位置から後位置へ移動すると、図5(a)に示すように、4つのカセット11が計数装置30に対して後側へ相対移動する。そのため、この状態では、前側の計数装置30は、前から1番目のカセット11Aと前後方向において一致してこのカセット11Aの開放部に対向可能となり、後側の計数装置30は、前から3番目のカセット11Cと前後方向において一致してこのカセット11Cの開放部に対向可能となる。
ここで、キャリア12が後位置にあるときのカセット11A〜11Dの前後方向位置を第1位置とし(図5(a)参照)、キャリア12が前位置にあるときのカセット11A〜11Dの前後方向位置を第2位置とする(図5(b)参照)。キャリア12が後位置と前位置との間で前後方向へスライドするのに応じて、カセット11A〜11Dは、一体となって、第1位置と第2位置との間で計数装置30に対して前後方向へ相対移動する。
計数装置用モータ406が駆動されると、計数装置30は、対応するカセット11の開放部25に対向しつつ、上下にスライドする。このとき、計数装置30は、カセット11において開放部から露出されている景品2の枚数を数える。たとえば、計数装置30は、反射型光電検出器407(図6参照)を備えており、反射型光電検出器407の出力信号に基づいて、景品2の枚数を数える。より具体的には、上下に隣り合う景品2の右側面の境界からの反射光と、景品2の側面で反射される反射光とは、反射光量が異なる。このため、反射型光電検出器407からの光が、上下に隣り合う景品2の右側面の境界を通過する毎に、反射型光電検出器407の出力信号が変化する。反射型光電検出器407の出力信号が変化する回数をカウントすることによって、景品2の枚数を計数することが可能となる。
計数装置30は、カセット11A〜11Dが第1位置にあるときには(図5(a)参照)、カセット11AおよびCに収納された景品2の枚数を数え、カセット11A〜11Dが第2位置にあるときには(図5(b)参照)、残りのカセット11(つまりカセット11BおよびD)に収納された景品2の枚数を数える。そのため、計数装置30をカセット11の数に応じて増設しなくても、2つの計数装置30によって、4つ全てのカセット11に収納された景品2の枚数を数えることができる。そのため、部品点数の削減を図ることができる。そして、各計数装置30がカセット11毎に景品2の枚数を数えるので、どのカセット11に何枚の景品2が収納されているのかを把握することができる。
〔3〕景品払出機104の電気的構成
図6は、景品払出機104の電気的構成を示している。
景品払出機104は、制御部400を備えている。制御部400は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。制御部400には、リフト機構27に含まれているリフト・モータ401、繰出機構14に含まれている繰出モータ402、エレベータ機構29に含まれているエレベータ・モータ403、送出機構31に含まれている送出モータ404、スライド機構9に含まれているスライド・モータ405、計数装置用モータ406、光電検出器407、扉開閉検知器408、通信部409、操作部410、客用表示部411、係員用表示部412、時計部413、記憶部414等が接続されている。
記憶部414には、レーン(各景品払出ユニット4)毎に、そのレーンに収容される景品の種類を記憶したレーン別景品種類テーブル415が設けられている。なお、同じ景品払出ユニット4内に、異なる種類の景品が収納されたカセットが収容される場合には、各レーンのカセット毎に、そのカセットに収納される景品の種類を記憶したカセット別景品種類テーブルが設けられる。また、記憶部414には、景品種類毎に在庫数の適正値を記憶した在庫数適正値テーブル416が設けられている。在庫数適正値テーブルの詳細については、後述する。
景品払出機104は、景品を払出すための処理、景品払出機104内の景品在庫を計数するための処理、景品補充(追加補充)が行われた際に景品在庫を適正量にするための処理等を行なう。
〔4〕景品管理機103の電気的構成
図7は、景品管理機103の電気的構成を示している。
景品管理機103は、制御部300を備えている。制御部300は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。制御部300には、通信部301、バーコード・リーダ302、印字部303、記憶部304、操作部305、客用表示部306、係員用表示部307等が接続されている。
記憶部304には、在庫管理テーブル308が設けられている。在庫管理テーブル308には、景品払出機104内の景品在庫数に関する情報(在庫管理データ)が記憶される。在庫管理データは、景品種類毎の景品在庫数を表すデータからなる。
景品管理機103は、景品払出機104内の景品在庫を管理するための在庫管理処理、景品交換のための景品交換処理(景品払出機104に景品を払出させるための処理を含む)等を行なう。なお、操作部305には、在庫確認ボタンが設けられている。在庫確認ボタンが押下されると、景品管理機103は、在庫確認コマンドを景品払出機104に送信する。
〔5〕景品払出機104による処理
図8は、景品払出機104の制御部400によって実行される処理の手順を示している。
電源が投入されると(ステップS1)、制御部400は、第1の在庫確認処理を行う(ステップS2)。
第1の在庫確認処理は、計数装置30を用いた景品計数処理を伴う処理である。第1の在庫確認処理の詳細については、後述する。
ステップS2の第1の在庫確認処理が終了すると、制御部400は、景品管理機103からの景品払出コマンドを受信したか否か(ステップS3)、景品払出機104の扉5が開放状態から閉鎖されたことを検出したか否か(ステップS4)、景品管理機103からの在庫確認コマンドを受信したか否か(ステップS5)を監視する。このような監視は、電源が遮断されるまで行われる。電源が遮断された場合には(ステップS9でYES)、処理を終了する。
前記ステップS3の景品払出コマンドは、景品管理機103から送信される。この景品払出コマンドには、払い出すべき景品の種類と枚数に関する情報が含まれている。前記ステップS4の扉5が開放状態から閉鎖されたことを検出したか否かは、扉開閉検知器408の出力に基づいて判別される。前記ステップS7における在庫確認コマンドは、景品管理機103の操作部305上の在庫確認ボタンが操作されたときに景品管理機103から送信される。
景品が景品払出機104に補充される際には、扉5が開かれ、各景品払出ユニット4の引出部20が引き出される。そして、キャリア12からカセット11が取り外される。そして、カセット11に景品2が補充される。景品が補充されたカセット11は、キャリア12に取り付けられる。こうして、キャリア12から取り外された全てのカセット11がキャリア12に戻されると、引出部20が景品払出ユニット4内に押し込まれる。全ての景品払出ユニット4の引出部20が、対応する景品払出ユニット4内に押し込まれると、扉5が閉じられる。したがって、景品補充終了後に扉5が閉鎖されると、そのことが検知されるので、前記ステップS4でYESとなる。
景品管理機103からの景品払出コマンドを受信したときには(ステップS3でYES)、制御部400は、景品払出処理を行う(ステップS6)。つまり、制御部400は、景品払出コマンドに含まれている景品種類毎の払出枚数に基づいて、各景品を対応する払出枚数分だけ払出す。ステップS6の景品払出処理が終了すると、ステップS4に移行する。
景品払出機104の扉5が開放状態から閉鎖されたことを検出したとき(ステップS4でYES)には、つまり、景品補充終了後に扉5が閉鎖されたときには、制御部400は、第2の在庫確認処理を行なう(ステップS7)。第2の在庫確認処理は、景品補充(追加補充)が行われた際に景品在庫を適正量にするための処理である。第2の在庫確認処理の詳細については、後述する。
景品管理機103からの在庫確認コマンドを受信したとき(ステップS5でYES)には、制御部400は、第1の在庫確認処理を行う(ステップS8)。この第1の在庫確認処理は、ステップS2の第1の在庫確認処理と同じ処理であり、その詳細については後述する。ステップS8の在庫確認処理が終了すると、ステップS9に移行する。
図9は、図8のステップS2またはステップS8で実行される第1の在庫確認処理の手順を示している。
第1の在庫確認処理においては、制御部400は、景品の計数処理を行う(ステップS11)。つまり、制御部400は、計数装置30を利用して、各景品払出ユニット4のカセット毎の景品在庫数を計数する。計数処理が終了すると、制御部400は、カセット毎の景品在庫数(計数値)と、各カセットに収納されている景品種類とに基づいて、景品種類毎の景品在庫数を演算する(ステップS12)。各カセットに収納されている景品種類は、レーン別景品種類テーブル415によって認識することができる。
次に、制御部400は、ステップS12で演算された景品種類毎の景品在庫数を表すデータ(在庫データ)を景品管理機103に送信する(ステップS13)。そして、今回の第1の在庫確認処理が図8のステップS2の在庫確認処理である場合には、上記ステップS13の処理の後、図8のステップS3に戻る。今回の第1の在庫確認処理が図8のステップS8の在庫確認処理である場合には、上記ステップS13の処理の後、図8のステップS9に戻る。
開店準備時において、景品払出機104の電源がオンになったときには、前記ステップS2の第1の在庫確認処理が行われるので、景品払出機104内の景品数が計数される。そして、景品種類毎の景品在庫数を表す在庫データが景品管理機103に送信される。景品管理機103は、景品払出機104からの在庫データを受信すると、受信した在庫データに基づいて在庫管理データを更新する。
また、係員が景品管理機103の操作部305に設けられた在庫確認ボタンを操作すると、景品管理機103から景品払出機104に在庫確認コマンドが送信されるので、前記ステップS8の第1の在庫確認処理が行なわれる。したがって、この場合にも、景品管理機103が管理している在庫管理データが更新されることになる。つまり、係員は、任意のタイミングで景品払出機104内の景品在庫数を計数させ、景品管理機103が管理している在庫管理データを更新させることが可能となる。これにより、たとえば、係員の交代時に行われる中締処理または閉店後に行われる締上処理において従来手作業で行われていた計数処理を、自動的に行うことが可能となる。
図10Aおよび図10Bは、図8のステップS7で実行される第2の在庫確認処理の手順を示している。
第2の在庫確認処理を説明する前に、記憶部414に設けられている在庫数適正値テーブル416について説明する。
図11は、在庫数適正値テーブル416の一例を示している。この例では、在庫数適正値(基準値)は、景品種類A,B,C毎に設定されている。さらに、在庫数適正値は、時間帯毎に設定されている。時間帯としては、0時〜10時の第1の時間帯(営業開始前)、10時〜17時の第2の時間帯、17時〜22時の第3の時間帯および22時〜24時の第4の時間帯(営業終了後)が設定されている。このように時間帯毎に、在庫数適正値を設定している理由は、特殊景品は金銭価値を有しているため、景品払出機104に収納される景品数をできるだけ少なくしたい(必要最低減にしたい)との考えからである。
より具体的には、営業時間内においては、在庫数適正値は、来店客数が多くなると予想される時間ほど多くなるように設定されている。具体的には、第3の時間帯における在庫数適正値の方が、第2の時間帯における在庫数適正値よりも大きい値に設定されている。第1の時間帯における在庫数適正値は、営業開始に備えて、第2の時間帯における在庫数適正値より大きな値に設定されている。ただし、第1の時間帯における在庫数適正値は、第3の時間帯における在庫数適正値より小さな値に設定されている。第4の時間帯は営業終了後の時間帯なので、第4の時間帯における在庫数適正値は、最も小さい値に設定されている。
以下の説明においては、景品A、景品Bおよび景品Cに対して現在設定されている在庫数適正値を、それぞれ在庫適正値Q、在庫適正値Qおよび在庫適正値Qということにする。
図10Aおよび図10Bに戻り、第2の在庫確認処理においては、制御部400は、景品の計数処理を行う(ステップS21)。つまり、制御部400は、計数装置30を利用して、各景品払出ユニット4のカセット毎の景品在庫数を計数する。計数処理が終了すると、制御部400は、カセット毎の景品在庫数(計数値)と、各カセットに収納されている景品の種類とに基づいて、景品種類A,B,C毎の景品在庫数X,X,Xを演算する(ステップS22)。
次に、制御部400は、景品Aの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多いか否かを判別する(ステップS23)。景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多い場合(X>Q)には(ステップS23でYES)、制御部400は、景品Aを超過分(X−Q)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示する(ステップS24)。たとえば、景品Aの超過分(X−Q)が7枚である場合には、「景品Aについては、景品補充後の在庫数が適正値を超えています。超過分の7枚を払出します。」といったメッセージが係員用表示部412に表示される。この後、制御部400は、景品Aを超過分(X−Q)だけ払出す(ステップS25)。そして、景品Aの景品在庫数Xを在庫数適正値Qに補正した後(ステップS26)、ステップS29に移行する。
前記ステップS23において、X≦Qであると判別された場合には(ステップS23でNO)、制御部400は、景品Aの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより少ないか否かを判別する(ステップS27)。X<Qであれば(ステップS27でYES)、制御部400は、景品Aの不足分(Q−X)をメモリの所定の領域(ここでは、不足分記憶領域ということにする)に記憶する(ステップS28)。そして、ステップS29に移行する。
ステップS29では、制御部400は、景品Bの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多いか否かを判別する。景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多い場合(X>Q)には(ステップS29でYES)、制御部400は、景品Bを超過分(X−Q)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示させた後(ステップS30)、景品Bを超過分(X−Q)だけ払出す(ステップS31)。そして、景品Bの景品在庫数Xを在庫適正値Qに補正した後(ステップS32)、ステップS35に移行する。
前記ステップS29において、X≦Qであると判別された場合には(ステップS29でNO)、制御部400は、景品Bの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより少ないか否かを判別する(ステップS33)。X<Qであれば(ステップS33でYES)、制御部400は、景品Bの不足分(Q−X)をメモリの不足分記憶領域に記憶する(ステップS34)。そして、ステップS35に移行する。
ステップS35では、制御部400は、景品Cの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多いか否かを判別する。景品在庫数Xが在庫数適正値Qより多い場合(X>Q)には(ステップS35でYES)、制御部400は、景品Cを超過分(X−Q)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示させた後(ステップS36)、景品Cを超過分(X−Q)だけ払出す(ステップS37)。そして、景品Cの景品在庫数Xを在庫数適正値Qに変更した後(ステップS38)、ステップS41に移行する。
前記ステップS35において、X≦Qであると判別された場合には(ステップS35でNO)、制御部400は、景品Cの景品在庫数Xが在庫数適正値Qより少ないか否かを判別する(ステップS39)。X<Qであれば(ステップS39でYES)、制御部400は、景品Cの不足分(Q−X)をメモリの不足分記憶領域に記憶する(ステップS40)。そして、ステップS41に移行する。
ステップS41では、制御部400は、メモリの不足分記憶領域に不足分データが記憶されているか否かを判別する。言い換えれば、制御部400は、前記ステップS28,S34,S40のうちの少なくとも1つのステップの処理が行なわれたか否かを判別する。メモリの不足分記憶領域に不足分データ(景品A,B,Cの不足分データのうちの少なくとも一つ)が記憶されている場合には(ステップS41でYES)、制御部400は、不足している景品の補充を促すメッセージを係員用表示部412に表示する(ステップS42)。たとえば、メモリの不足分記憶領域に景品Aの不足分データのみが記憶されており、不足分データ値が”13”である場合には、たとえば、「景品Aについては、景品補充後の在庫数が適正値より不足しています。景品Aを13枚補充してください。」といったメッセージが表示される。
制御部400は、景品の補充を促すメッセージを表示すると、メモリの不足分記憶領域のデータを消去する。そして、ステップS43に移行する。前記ステップS41において、メモリの不足分記憶領域に不足分データが記憶されていないと判別された場合にも、ステップS43に移行する。ステップS43では、制御部400は、景品種類A,B,C毎の景品在庫数X,X,Xを表す在庫データを景品管理機103に送信する。
第2の在庫確認処理は、景品補充後に扉5が閉鎖されたときに行われる。景品補充によって在庫適正値より在庫数が多くなった景品種類については、過剰分が払出されるため、在庫数が在庫適正値となる。一方、景品補充が行われたとしても、在庫適正値より在庫数が少ない景品種類については、その不足分の補充を促すメッセージが表示される。これにより、景品管理者は、在庫適正値に達していない景品種類およびその不足分を知ることができる。そこで、景品管理者が在庫適正値に達していない景品をその不足分だけ補充すると、在庫数を在庫適正値にさせることができる。
図12は、景品管理機103によって実行される処理の手順を示している。ここでは、説明の便宜上、遊技客が獲得した遊技媒体は全て特殊景品に交換されるものとする。
景品管理機103の制御部300は、レシートの読取が行われたか否か(ステップS51)、在庫確認ボタンが押下されたか否か(ステップS52)、景品払出機104からの在庫データを受信したか否か(ステップS53)等を監視している。
レシートの読取が行われたときには(ステップS51)でYES、つまり、バーコード・リーダ302によってレシートに印字されているバーコードが読取られたときには、制御部300は、景品払出機104に景品を払出させるための処理を行なう。
つまり、制御部300は、バーコード・リーダ302の読取データに基づいて、遊技客が獲得した遊技媒体数を取得する(ステップS54)。次に、制御部300は、取得した遊技媒体数に基づいて、景品種類毎の払出枚数を決定する(ステップS55)。そして、制御部300は、決定した景品種類毎の払出枚数を含む景品払出コマンドを景品払出機104に送信する(ステップS56)。また、制御部300は、決定した景品種類毎の払出枚数に基づいて、在庫管理データを更新する(ステップS57)。具体的には、景品が払出される景品種類については、その景品在庫数から払出枚数が減算されることにより、在庫管理データが更新される。
在庫確認ボタンが押下された場合には(ステップS52でYES)、制御部300は、在庫確認コマンドを景品払出機104に送信する(ステップS58)。
景品払出機104からの在庫データを受信した場合には(ステップS53でYES)、制御部300は、受信した在庫データに基づいて在庫管理データを更新する(ステップS59)。具体的には、在庫管理データを受信した在庫データに置き換えられることにより、在庫管理データが更新される。
図13Aおよび図13Bは、図8のステップS7において実行される第2の在庫確認処理の変形例を示している。
図10Aおよび図10Bを用いて説明した第2の在庫確認処理では、景品補充後の各景品種類の景品在庫数とその景品種類に対する在庫適正値とが比較され、その比較結果に応じて景品が払出されたり、景品補充を促すメッセージが表示されたりしている。
これに対し、この変形例では、景品補充が行われた場合に、各景品種類の景品補充数とその景品種類に対する補充数適正値とが比較され、その比較結果に応じて景品が払出されたり、景品補充を促すメッセージが表示されたりする。
また、景品払出機104は、景品管理機103と同様に、景品種類毎の景品在庫数を在庫管理データとして、管理しているものとする。具体的には、景品払出機104は、図8のステップS2,S8において第1の在庫管理処理(図9参照)が行なわれた場合には、計数結果に基づいて演算された景品種類毎の景品在庫数に、在庫管理データを置き換えることにより、在庫管理データを更新する。また、景品払出機104は、図8のステップS6の景品払出処理が行なわれた場合には、在庫管理データを更新する。具体的には、景品が払出される景品種類については、その景品在庫数から払出枚数が減算されることにより、在庫管理データが更新される。
景品払出機104の記憶部414には、図6に破線で示すように、景品種類毎に補充数適正値を記憶した補充数適正値テーブル417が設けられている。この例では、補充数適正値(基準値)は、図11に示される在庫数適正値テーブル416と同様に、景品種類A,B,C毎に、かつ時間帯(第1の時間帯〜第4の時間帯)毎に設定されているものとする。
以下の説明においては、景品A、景品Bおよび景品Cに対して現在設定されている補充数適正値を、それぞれ補充数適正値R、補充数適正値Rおよび補充数適正値Rということにする。
第2の在庫確認処理においては、制御部400は、景品の計数処理を行う(ステップS71)。つまり、制御部400は、計数装置30を利用して、各景品払出ユニット4のカセット毎の景品在庫数を計数する。計数処理が終了すると、制御部400は、カセット毎の景品在庫数(計数値)と、各カセットに収納されている景品の種類とに基づいて、景品種類A,B,C毎の景品在庫数X,X,Xを演算する(ステップS72)。
そして、制御部400は、演算された景品種類A,B,C毎の景品在庫数X,X,Xと、景品補充前の景品種類A,B,C毎の景品在庫数とに基づいて、景品種類A,B,C毎の景品補充数Y,Y,Yを演算する(ステップS72)。景品補充前の景品種類A,B,C毎の景品在庫数は、現在の在庫管理データから取得される。景品補充前の景品種類A,B,C毎の景品在庫数をX’,X’,X’とすると、景品補充数Y,Y,Yは、次式(1)に基づいて演算される。
=X−X
=X−X
=X−X’ …(1)
次に、制御部400は、景品Aの景品補充数Yが補充数適正値Rより多いか否かを判別する(ステップS74)。景品補充数Yが補充数適正値Rより多い場合(Y>R)には(ステップS74でYES)、制御部400は、景品Aを補充数超過分(Y−R)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示する(ステップS75)。たとえば、景品Aの超過分(X−Q)が7枚である場合には、「景品Aについては、景品補充数が適正値を超えています。超過分の7枚を払出します。」といったメッセージが係員用表示部412に表示される。この後、制御部400は、景品Aを超過分(Y−R)だけ払出す(ステップS76)。そして、景品Aの前記景品在庫数Xを(X−Y+R)に補正した後(ステップS77)、ステップS80に移行する。
前記ステップS74において、Y≦Rであると判別された場合には(ステップS74でNO)、制御部400は、景品Aの景品補充数Yが補充数適正値Rより少ないか否かを判別する(ステップS78)。Y<Rであれば(ステップS78でYES)、制御部400は、景品Aの補充数不足分(R−Y)をメモリの所定の領域(ここでは、不足分記憶領域ということにする)に記憶する(ステップS79)。そして、ステップS80に移行する。
ステップS80では、制御部400は、景品Bの景品補充数Yが補充数適正値Rより多いか否かを判別する。景品補充数Yが補充数適正値Rより多い場合(Y>R)には(ステップS80でYES)、制御部400は、景品Bを補充数超過分(Y−R)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示させた後(ステップS82)、景品Bを超過分(Y−R)だけ払出す(ステップS82)。そして、景品Bの景品在庫数Xを(X−Y+R)に補正した後(ステップS83)、ステップS86に移行する。
前記ステップS80において、Y≦Rであると判別された場合には(ステップS80でNO)、制御部400は、景品Bの景品補充数Yが補充数適正値Rより少ないか否かを判別する(ステップS84)。Y<Rであれば(ステップS84でYES)、制御部400は、景品Bの補充数不足分(R−Y)をメモリの不足分記憶領域に記憶する(ステップS85)。そして、ステップS86に移行する。
ステップS86では、制御部400は、景品Cの景品補充数Yが補充数適正値Rより多いか否かを判別する。景品補充数Yが補充数適正値Rより多い場合(Y>R)には(ステップS86でYES)、制御部400は、景品Cを補充数超過分(Y−R)だけ払出す旨のメッセージを係員用表示部412に表示させた後(ステップS87)、景品Cを超過分(Y−R)だけ払出す(ステップS88)。そして、景品Cの景品在庫数Xを(X−Y+R)に補正した後(ステップS89)、ステップS92に移行する。
前記ステップS86において、Y≦Rであると判別された場合には(ステップS86でNO)、制御部400は、景品Cの景品補充数Yが補充数適正値Rより少ないか否かを判別する(ステップS901)。Y<Rであれば(ステップS90でYES)、制御部400は、景品Cの補充数不足分(R−Y)をメモリの不足分記憶領域に記憶する(ステップS91)。そして、ステップS92に移行する。
ステップS92では、制御部400は、メモリの不足分記憶領域に不足分データが記憶されているか否かを判別する。言い換えれば、制御部400は、前記ステップS79,S85,S91のうちの少なくとも1つのステップの処理が行なわれたか否かを判別する。メモリの不足分記憶領域に補充数の不足分データ(景品A,B,Cの不足分データのうちの少なくとも一つ)が記憶されている場合には(ステップS92でYES)、制御部400は、補充数が不足している景品の補充を促すメッセージを係員用表示部412に表示する(ステップS93)。たとえば、メモリの不足分記憶領域に景品Aの不足分データのみが記憶されており、不足分データ値が”13”である場合には、たとえば、「景品Aについては、景品補充数が適正値より不足しています。景品Aを13枚補充してください。」といったメッセージが表示される。
制御部400は、景品の補充を促すメッセージを表示すると、メモリの不足分記憶領域のデータを消去する。そして、ステップS94に移行する。前記ステップS92において、メモリの不足分記憶領域に不足分データが記憶されていないと判別された場合にも、ステップS94に移行する。ステップS93では、制御部400は、景品種類A,B,C毎の前記景品在庫数X,X,Xに基づいて、景品在庫データを更新する。具体的には、景品在庫データを前記景品在庫数X,X,Xに置き換えることにより、景品在庫データを更新する。また、制御部400は、前記景品在庫数X,X,Xを表す在庫データを景品管理機103に送信する(ステップS95)。
前述した実施形態では、景品が補充されたときに、景品払出機器104に前述した第2の在庫確認処理を行なわせるために、扉5が開放状態から閉鎖されたことが検知されたときに第2の在庫確認処理を行なうようにしているが、景品補充が終了したときに、景品管理者等にその旨を景品払出機104に直接にまたは景品管理機103を介して入力させ、これにより、景品払出機器104に第2の在庫確認処理を行なわせるようにしてもよい。
また、図10Aおよび図10Bに示される第2の在庫確認処理の一部を景品管理機103側で行なうようにしてもよい。たとえば、図10Aおよび図10BのステップS23以降の処理を景品管理機103側で行なうようにしてもよい。この場合には、景品払出機104は、ステップS22で景品種類毎の景品在庫数を演算すると、その演算結果を景品管理機103に送信すればよい。同様に、図13Aおよび図13BのステップS73以降の処理を景品管理機103側で行なうようにしてもよい。
また、前記実施形態では、在庫数適正値および補充数適性値は、時間帯毎に設定できるようになっているが、時間帯にかかわらず同じ値としてもよい。また、在庫数適正値または補充数適性値を、曜日または日付毎に異なる値に設定できるようにしてもよい。さらに、在庫数適正値または補充数適性を、景品払出機毎に異なる値に設定できるようにしてもよい。
本願発明は、さらに、特開2008−73169号公報に開示されているような卓上タイプの景品払出機を管理・制御する景品管理機にも適用することができる。
103 景品管理機
104 景品払出機
30 計数装置
300,400 制御部

Claims (8)

  1. 景品が収納される景品収納部と、
    前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、
    前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、
    前記計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値を超過しているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって、前記景品数が前記基準値を超過している場合には、超過分を払出す超過分払出手段と、
    を含む景品払出装置。
  2. 前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、
    前記基準値は、景品種類毎の基準値を含んでおり、
    前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、
    前記判別手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数を演算し、景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値を超過しているか否かを判別するものであり、
    前記超過分払出手段は、景品在庫数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分を払出すものである、請求項1に記載の景品払出装置。
  3. 景品が収納される景品収納部と、
    前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、
    前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、
    前記計数処理手段によって計数された景品数が、予め設定された基準値に達しているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって、前記景品数が前記基準値に達していない場合には、その旨を報知する報知手段と、
    を含む景品払出装置。
  4. 前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、
    前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、
    前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、
    前記判別手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数に基づいて、景品種類毎の景品在庫数を演算し、景品種類毎に、景品在庫数が対応する基準値に達しているか否かを判別するものであり、
    前記報知手段は、景品在庫数が対応する基準値に達していない景品種類に関して、その景品種類の在庫数が不足していることを報知するものである、請求項3に記載の景品払出装置。
  5. 景品が収納される景品収納部と、
    前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、
    景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、
    前記計数処理手段によって計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数を演算する演算手段と、
    前記演算手段よって演算された景品補充数が、予め設定された基準値を超過しているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって、前記景品補充数が前記基準値を超過している場合には、超過分を払出す超過分払出手段と、
    を含む景品払出装置。
  6. 前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、
    前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、
    前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、
    前記演算手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数を演算するものであり、
    前記判別手段は、前記演算手段によって演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値を超過しているか否かを判別するものであり、
    前記超過分払出手段は、景品補充数が対応する基準値を超過している景品種類に関して、その超過分を払出すものである、請求項5に記載の景品払出装置。
  7. 景品が収納される景品収納部と、
    前記景品収納部内の景品数を計数するための計数手段と、
    景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納部内の景品数を計数する計数処理手段と、
    前記計数処理手段によって計数された景品数と景品補充前の景品数とに基づいて景品補充数を演算する演算手段と、
    前記演算手段よって演算された景品補充数が、予め設定された基準値に達しているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって、前記景品補充数が前記基準値に達していない場合には、その旨を報知する報知手段と、
    を含む景品払出装置。
  8. 前記景品収納部は複数の景品収納体を含み、複数の景品収納体には、互いに異なる種類の景品が収納された2以上の景品収納体が含まれており、
    前記基準値は景品種類毎の基準値を含んでおり、
    前記計数処理手段は、景品補充後に、前記計数手段を利用して、前記景品収納体毎に景品数を計数するものであり、
    前記演算手段は、前記計数処理手段によって計数された景品収納体毎の景品数と、景品補充前の景品種類毎の景品数とに基づいて、景品種類毎の景品補充数を演算するものであり、
    前記判別手段は、前記演算手段によって演算された景品種類毎の景品補充数に基づいて、景品種類毎に、景品補充数が対応する基準値に達しているか否かを判別するものであり、
    前記報知手段は、景品補充数が対応する基準値に達していない景品種類に関して、その景品種類の補充数が不足していることを報知するものである、請求項7に記載の景品払出装置。
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