JP2011529914A - エポキシドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
(a)供給ゾーン、前記供給ゾーンの上方に配置された頂部ゾーン及び前記供給ゾーンの下方に配置された底部ゾーンを含む反応蒸留カラムに、少なくとも1種の水性アルカリ及び少なくとも1種のハロヒドリンを供給し;(b)前記反応蒸留カラム中において、同時に、(i)前記ハロヒドリンの少なくとも一部と前記アルカリとを反応させて、エポキシドを形成せしめ;そして(ii)塩基性水性残渣から水及びエポキシドをストリップし;(c)水及びエポキシドを前記反応蒸留カラムから塔頂留分として回収し;(d)前記塔頂留分を凝縮及び相分離させて、エポキシドを含む有機塔頂留分と水を含む水性塔頂留分を形成せしめ;(e)供給ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下の滞留時間に保持することを含むエポキシドの製造方法。
Description
関連出願の相互参照
本出願は、35 U.S.C.§119(e)に基づき、2008年8月1日に出願された米国仮特許出願第61/085,758号に関する優先権を主張する。この出願を引用することによってその全体を本明細書中に組み入れる。
本出願は、35 U.S.C.§119(e)に基づき、2008年8月1日に出願された米国仮特許出願第61/085,758号に関する優先権を主張する。この出願を引用することによってその全体を本明細書中に組み入れる。
開示の分野
本明細書中に開示した態様は、一般にエポキシドを製造する方法及び装置、特にハロヒドリンを経てエポキシドを形成する方法及び装置に関する。より具体的には、本明細書中に開示した態様は、エポキシドを蒸留によって回収する、ハロヒドリンとアルカリとの反応によるエポキシドの連続製造のための脱ハロゲン化水素化方法及び装置に関する。
本明細書中に開示した態様は、一般にエポキシドを製造する方法及び装置、特にハロヒドリンを経てエポキシドを形成する方法及び装置に関する。より具体的には、本明細書中に開示した態様は、エポキシドを蒸留によって回収する、ハロヒドリンとアルカリとの反応によるエポキシドの連続製造のための脱ハロゲン化水素化方法及び装置に関する。
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロロヒドリンなどを含むエポキシドは、他の化合物の製造のために広く使用されている前駆体である。ほとんどのエポキシドは、ハロヒドリン中間体を介して形成される。これらの方法は当業者にはよく知られており、例えば特許文献1及び2に開示されている。ハロヒドリンは、ほとんど場合、水性アルカリ流と反応させてエポキシド、続いてハライド塩を生成する。エポキシド−水共沸混合物が有利には水性流からストリップされて、水とエポキシドとの反応によってグリコール(例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、グリシドール及びグリセリン)を形成することによって生じる副生成物損失が最小限に抑えられる。水及びエポキシドを含むこの塔頂生成物は次に液液相分離装置中で凝縮及び分離されて、水性留分と粗製エポキシドを含む有機留分を形成せしめ、粗製エポキシドは更に精製させることができる。塔頂からの水性留分は、還流として蒸留カラムに戻される。
工業的方法においては、ハロヒドリンは、ハイポクロリネーション(hypochlorination)と称する反応において、低分子量オレフィン含有化合物、例えばプロピレン、ブチレン及び塩化アリルと塩素(又は他のハロゲン)及び水とを反応させることによって製造される。プロピレン及びブチレンはクロロヒドリンに、塩化アリルはジクロロヒドリンに、続いてそれぞれのエポキシド(例えばプロピレンオキシド、ブチレンオキシド及びエピクロロヒドリン)に転化させる。この方法はハロヒドリンの両異性体を生成し、結果として得られるハロヒドリンは、多くの場合、水中に稀釈されており(<10重量%)、反応からの当量の塩化水素(HCl)を含む。ハイポクロリネーションによって生成されるハロヒドリン流は、次にアルカリと共に反応蒸留カラムに直接供給することもできるし、或いは最初にHClの中和とハロヒドリンの部分転化のために予備反応器に供給してから、反応蒸留カラムに投入することもできる。例えば特許文献3は、予備反応器中で40℃において希ジクロロヒドリンをCa(OH)2と混合し、次いで24段反応蒸留カラムに供給して、エポキシド(エピクロロヒドリン)を水と共に塔頂からストリップし、塔頂相分離装置中で水から相分離させて、エピクロロヒドリンを良好な収率で得る方法を開示している。
当業界においてそれほどないにせよ使用されている別の技術は、特許文献4に開示されたグリセリンからのジクロロヒドリンの製造のような、ハロヒドリンを製造するためのカルボン酸触媒作用を用いたグリコール類とHClとの反応である。この場合には、ほとんど1種のハロヒドリン異性体(1,3−ジクロロヒドリン)が製造され、流れの残りは30重量%未満の水及び10重量%未満のHClを含む。このハロヒドリン流を10%NaOH流と共に30段の反応蒸留カラムに供給して、エピクロロヒドリンを水と共に塔頂からストリップし、塔頂相分離装置中で水から相分離させて、エピクロロヒドリンを良好なエピクロロヒドリン品質で得ることができる。
特にエポキシド、エピクロロヒドリンの製造のために、当業界においてそれほどないにせよ使用されている第3の技術は、特許文献5に開示されたような、プロピレンの酢酸アリルへの触媒アセトキシ化、酢酸アリルのアリルアルコールへの加水分解及びアリルアルコールのジクロロヒドリンへの触媒塩素化である。この場合には、ほとんど1種のハロヒドリン異性体(2,3−ジクロロヒドリン)が製造され、流れの残りは水20重量%未満及びHCl 5重量%を含む。このハロヒドリン流を、9.5%Ca(OH)2スラリーと共に10段のプレートを有するカラムに供給して、エピクロロヒドリンを水と共に塔頂からストリップし、塔頂相分離装置中で水から相分離させて、エピクロロヒドリンを良好な選択率で得ることができる。
エポキシドは、塩基によるハロヒドリンの脱ハロゲン化塩素化によって製造できる。ハロヒドリンは水性流又概して有機の流れ中に、稀釈されることができ、多くの場合、2種の異性体とHClからなる。塩基は、典型的には、NaOH又はCa(OH)2からなる水性流又はスラリーである(場合によっては、NaCl及びCaCl2のような塩が存在する)。エポキシドの加水分解への収率損失を回避するために、エポキシドは、多くの場合、蒸留カラム中で反応の間にストリップされ、pHは可能な限り中性に保たれる(これは、加水分解速度が酸及び塩基の両者によって触媒されるためである)。若干の残留有機物質を含む生成グリコールはストリップできず、形成された塩と共に水性流中に失われ、蒸留カラムの底部(塔底)から出ていき、脱ハロゲン化水素化プロセスによる主な収率損失となる。塔底水性流は、排出又は循還の前に処理することができる。従って、加水分解損失は、エポキシド収率だけでなく、廃水処理のためのコスト及び資本投資にも影響を及ぼす。
ハロヒドリンの脱ハロゲン化水素化のための多岐にわたる方法及び装置が先行技術において提案されている。特許文献6及び7は、カラム反応器中でジクロロヒドリンとCa(OH)2とを0.15〜0.35分の滞留時間で反応させて、高選択率であるが低転化率でエピクロロヒドリンを得る、エピクロロヒドリンの製造方法を開示している。更に、カラム滞留時間プロフィールが最適化されず、更なる加水分解損失を招いている。
従って、良好なエポキシド選択率及び転化率を得るために、副生成物の加水分解反応を全体的に減少させることができる、ハロヒドリンの脱ハロゲン化水素化のための方法及び装置へのニーズがある。
一面において、本明細書中に開示した態様は、エポキシドの製造方法に関する。この方法は、(a)供給ゾーン、前記供給ゾーンの上方に配置された頂部ゾーン(top zone)及び前記供給ゾーンの下方に配置された底部ゾーンを含む反応蒸留カラムに、少なくとも1種の水性アルカリ及び少なくとも1種のハロヒドリンを供給し;(b)前記反応蒸留カラム中において、同時に、(i)ハロヒドリンの少なくとも一部と前記アルカリとを反応させて、エポキシドを形成せしめ;そして(ii)塩基性水性残渣から水及びエポキシドをストリップし;(c)水及びエポキシドを前記反応蒸留カラムから塔頂留分(オーバーヘッド留分)として回収し;(d)前記塔頂留分を凝縮及び相分離させて、エポキシドを含む有機塔頂留分と水を含む水性塔頂留分を形成せしめ;そして(e)供給ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下の滞留時間に保持することを含む。
別の面において、本明細書中に開示した態様は、エピクロロヒドリンの製造方法に関する。この方法は、(a)供給ゾーン、前記供給ゾーンの上方に配置された頂部ゾーン及び前記供給ゾーンの下方に配置された底部ゾーンを含む反応蒸留カラムに、少なくとも1種のアルカリの水溶液及び少なくとも1種のジクロロヒドリンを供給し;(b)前記反応性蒸留カラム中において、同時に、(i)ジクロロヒドリンの少なくとも一部と前記アルカリとを反応させて、エピクロロヒドリンを形成せしめ;そして(ii)塩基性水性残渣から水及びエピクロロヒドリンをストリップし;(c)水及びエピクロロヒドリンを前記反応蒸留カラムから塔頂留分(オーバーヘッド留分)として回収し;(d)前記塔頂留分を凝縮及び相分離させて、エピクロロヒドリンを含む有機塔頂留分と水を含む水性塔頂留分を形成せしめ;そして(e)供給ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下の滞留時間に保持することを含む。
他の面及び利点は、以下の説明及び添付した特許請求の範囲から明らかになるであろう。
一面において、本明細書中に開示した態様は、一般にエポキシドを製造する方法及び装置に、特にハロヒドリンを経てエポキシドを形成する方法及び装置に関する。より具体的な面において、本明細書中に開示した態様は、エポキシドがアルカリ反応混合物から蒸留される、ハロヒドリンとアルカリとの反応によるエポキシドの連続製造のための脱ハロゲン化水素化方法及び装置に関する。
本明細書中で使用する用語「エポキシド」は、飽和炭素原子を分離するように結合された、好ましくは隣接炭素原子上に結合された酸素を含む化合物を指す。オキシランとしても知られるエポキシドは環状エーテルであり、2〜約10個の炭素原子を含むことができ、直鎖、分岐鎖又は環状であることができる。エポキシドは非置換であることができるが、不活性置換されることもできる。ここで「不活性置換される」とは、エポキシドが、ハロヒドリン又はエポキシドの形成を不所望に妨げない、任意の基で置換されることを意味する。不活性置換基としては、塩素、臭素、フッ素、フェニルなどが挙げられる。エポキシドの例としては、特にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、エピクロロヒドリン及びブチレンオキシドが挙げられる。
本明細書中に使用する用語「ハロヒドリン」は、隣接炭素原子のような飽和炭素原子を分離するように結合された少なくとも1つのヒドロキシル基及び少なくとも1つのハロゲン原子を含む化合物を指す。ハロヒドリンは、2〜約10個の炭素原子を含むことができ、直鎖、分岐鎖又は環状であることができる。ハロヒドリンは非置換であることができるが、不活性置換されることもできる。ここで「不活性置換される」とは、ハロヒドリンが、ハロヒドリン又はエポキシドの形成を不所望に妨げない、任意の基で置換されることを意味する。不活性置換基としては、塩素、臭素、フッ素、フェニルなどが挙げられる。ハロヒドリンの例としては、ブロモヒドリン及びクロロヒドリン、例えば1−クロロ−2−エタノール;1−クロロ−2−プロパノール;2−クロロ−1−プロパノール;1,3−ジクロロ−2−プロパノール;2,3−ジクロロ−1−プロパノール;1−クロロ−2−ブタノール;及び2−クロロ−1−ブタノール(これらに限定するものではないが)が挙げられる。
本明細書中で使用する用語「副生成物」及び「加水分解生成物」は、加水分解化合物からの誘導体化合物を含む、エポキシドの加水分解によって生成される化合物を指す。例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、グリシドール、グリセリン、ブチレングリコール及びそれらの対応するエーテルが挙げられる。
エポキシドは、塩基によるハロヒドリンの脱塩化水素化によって製造でき、その一態様を図1に示す。少なくとも1つの水性アルカリ金属又はスラリー流(10)及びハロヒドリンを含む少なくとも1つの供給材料流(12)を、反応蒸留カラム(14)に供給して、同時にa)ハロヒドリンの少なくとも一部を前記アルカリと反応させてエポキシドを形成し且つb)水及びエポキシドを塩基性水性残渣から分別することができる。水性アルカリ流(10)及びハロヒドリン流(12)は異なる段で又は同じ段で供給できる。一部の態様において、水性アルカリ流(10)はハロヒドリン流(12)より上方で又はハロヒドリン流(12)と同じ段で供給する。反応蒸留カラム(14)はプレートカラム(段塔)、例えば多孔板段塔(perforated plate column)、トレイカラム、泡鐘段塔(バブルキャッププレートカラム)及び/又は充填カラムを含むことができる。
反応蒸留カラム(14)から蒸留された水及びエポキシドは、塔頂蒸気留分(16)として回収できる。ハライド塩、残留エポキシド及びハロヒドリン並びに加水分解反応副生成物を含む塩基性水性残渣は、反応蒸留カラム(14)から塔底留分(18)として回収できる。リボイラーのような加熱又は蒸発装置(19)を、反応蒸留カラム(14)の塔底の液体を加熱又は蒸発させるために使用して、蒸気をカラム中で分離させるか;或いは、水蒸気のようなストリッピング剤を反応性蒸留カラム(14)の塔底に導入することもできる。
塔頂蒸気留分(16)は、凝縮器(22)及び液液相分離装置(24)を含む塔頂システム(20)中で凝縮及び相分離させて、エポキシドを含む有機塔頂留分及び水を含む水性塔頂留分を形成できる。凝縮器(22)は少なくとも1つの熱交換器を含むことができ、塔頂蒸気留分(16)を部分的又は完全に凝縮又は過冷却することができる。凝縮器(22)は、凝縮された液相が重力流によって液液相分離装置(24)に流入するように、液液相分離装置(24)の上方に配置することができる。液液相分離装置(24)は、例えばデカンターのような、相対密度に応じて流体を分離できる装置であることができる。
水性塔頂留分の少なくとも一部は、フローライン(26)を経て還流として反応蒸留カラム(14)に戻すことができる。他の態様において、水性塔頂留分の少なくとも一部は、蒸留、膜濾過及び/又は吸着のような別の装置によって処理してエポキシドを除去してから、フローライン(26)を経て還流として反応蒸留カラム(14)に戻すことができる。有機塔頂留分、粗製エポキシド生成物流は、フローライン(28)を経てエポキシド精製システム(30)に供給して、エポキシド生成物を精製及び回収することができる。塔底留分(18)の少なくとも一部は、生物学的若しくは化学的に処理するか或いは蒸留、蒸発、膜濾過及び/又は吸着のような装置を用いて処理して残留有機物質を除去し、廃棄するか或いは塩素アルカリ、石灰消化(lime slaking)若しくはハイポクロリネーションプロセスに再利用することができる。
図2(同様の番号は同様な部分を表す)に示したような一部の態様においては、ハロヒドリンを含む少なくとも1つの供給流(12)を、反応器(32)中においてアルカリを含む少なくとも1つの水性流(10)と接触させて、ハロヒドリンの少なくとも一部をエポキシドに転化させてから、炭化水素及び水性塩基をフローライン(34)を経て反応蒸留カラム(14)に供給することができる。一部の態様において、反応器(32)は、連続撹拌槽型反応器(CSTR)、プラグフロー型反応器(PFR)、プラグフロー型ミキサー/反応器、又はハロヒドリンをエポキシドに転化するのに有用な任意の他の反応器若しくは組合せを含むことができる。
加水分解反応副生成物の形成は反応蒸留カラム中の位置によって異なる可能性があり、カラムは3つの別個のゾーン:a)存在する場合には精留部のプレートを含む頂部ゾーン;b)供給点の直下にプレートを含む供給ゾーン;及びc)カラム底部のプレートを含む底部ゾーンに区分できる。頂部ゾーンは、他の2つのゾーンよりも液体がはるかに低流量であり、pHが本質的に中性であるので加水分解反応速度が遅い。供給ゾーンは、最も重要であり、脱ハロゲン化水素化反応の大部分が行われ、高いpHレベルを有するので加水分解反応速度が速い。底部ゾーンは、廃水と共にカラム底部から出ていく有機化合物にはほとんど影響を及ぼさず、残留未反応ハロヒドリン及びエポキシドをグリコールに意図的に転化させて廃水処理を容易にするために用いる。全ゾーンに同一のプレート設計を用いると、頂部ゾーンに過剰の液体ホールドアップを生じ且つ/又は底部ゾーンに不充分な液体ホールドアップが生じるおそれがある。更に、エポキシドに関するプレート上でのストリッピング効率を改善するためには、大きい非活性領域を有するプレートの使用は頂部ゾーン及び供給ゾーンにおいては回避すべきである。
供給ゾーンのプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下;他の態様では7.5秒又はそれ以下;更に他の態様では5秒又はそれ以下の滞留時間に保持することによって、反応蒸留カラムにおける加水分解反応副生成物の形成を減少させることができ、従って高い転化率及び高い選択率が得られることが判明した。ハロヒドリン供給点の直下にプレートを含む蒸留カラムの供給ゾーンは、一部の態様では12段又はそれ以下;他の態様では10段又はそれ以下;更に他の態様では8段又はそれ以下のプレートを含むことができる。供給ゾーンのプレートは、低い液体ホールドアップを得るように設計された任意の市販プレート、例えばバルブ(valve)プレート、シーブ(sieve)プレート、バブルキャップトレイ、多孔板、充填物などであることができる。一部の実施態様においては、デュアルフロープレート及び充填物のような、下降管(ダウンカマー)(downcomer)を有さないプレートを使用できる。
また、加水分解反応副生成物の形成は、反応蒸留カラム中で、頂部ゾーンのプレート当たりの液体ホールドアップを20秒又はそれ以下;他の態様では10秒又はそれ以下;更に他の態様では5秒又はそれ以下の滞留時間に保持することによっても減少させることができることが判明した。ハロヒドリン供給点の直上にプレートを含む、蒸留カラムの頂部ゾーン又は精留セクションは、一部の態様では10段又はそれ以下;他の態様では8段又はそれ以下;更に他の態様では6段又はそれ以下のプレートを含むことができる。供給ゾーンプレートは、低い液体ホールドアップを得るように設計された任意の市販プレート、例えばバルブプレート、シーブプレート、バブルキャップトレイ、多孔板、充填物などであることができる。一部の態様においては、デュアルフロープレート及び充填物のような、下降管を有さないプレートを使用できる。
また、供給ゾーンの下方には、反応混合物からの未反応ハロヒドリン及び/又はエポキシドのストリップに対して物質移動制限が存在することが判明した。この底部ゾーンを用いて未反応ハロヒドリン及びエポキシドをグリコールに転化させることによって、カラム底部から廃水中に出ていく有機物質のより簡単な処理を可能にすることができる。底部ゾーンのプレート当たりの液体ホールドアップは、20秒又はそれ以上;他の態様では10秒又はそれ以上;更に他の態様では5秒又はそれ以上の滞留時間に保持することができる。供給ゾーンの直下にプレートを含む蒸留カラムの底部ゾーンは、一部の態様では20段又はそれ以下;他の態様では16段又はそれ以下;更に他の態様では14段又はそれ以下のプレートを含むことができる。底部ゾーンのプレートは、適切な液体ホールドアップを得るように設計された任意の市販プレート、例えばバルブプレート、シーブプレート、バブルキャップトレイ、多孔板、充填物などであることができる。
一部の態様において、プレート当たりの液体ホールドアップは、還流速度及び再沸騰速度を調整することによって達成できる。他の態様において、プレート当たりの液体ホールドアップは、適切に設計されたトレイ及び/又は充填物を標準的なエンジニアリングプラクティスに従って反応蒸留カラム内に配置することによって達成できる。反応蒸留カラム中の3つのゾーン中のプレートは、トレイ及び/若しくは充填物又はそれら2つの組合せであることができる。頂部ゾーン及び供給ゾーンには、下降管を含まないプレート、従って「非活性」領域及び充填物が好ましい。
脱ハロゲン化水素化反応温度は、特に限定されないが、一部の態様では少なくとも10℃;他の態様では少なくとも30℃;他の態様では少なくとも60℃;他の態様では110℃以下;他の態様では100℃以下;更に他の態様では90℃以下であることができる。反応圧力は、特に限定されないが、約10〜約1000ミリバールの範囲であることができる。脱ハロゲン化水素化反応は、一部の態様では約500〜約800ミリバール;他の態様では約100〜約500ミリバール;更に他の態様では約150〜約400ミリバールの圧力で実施できる。
一部の態様において、ハロヒドリン供給材料流は、ハロヒドリンの両異性体を含むことができる。例えば、特定の態様において、ハロヒドリン供給材料は0〜10%のハロヒドリン混合物、0〜約5重量%の範囲の量の塩化水素酸(HCl)及び約95重量%以下の水を含むことができる。ハロヒドリン供給材料流全体は水性単相であることができる。
他の態様において、ハロヒドリン供給材料流は、主に1種のハロヒドリン異性体を含むことができる。例えば、特定の態様において、ハロヒドリン供給材料は、55〜100%のハロヒドリン、0〜約10重量%の範囲の量の塩化水素酸(HCl)及び約30重量%以下の水を含むことができる。ハロヒドリン供給材料全体は有機単相であることもできるし、二相であることもできる。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム又はそれらの混合物のような水性アルカリ金属水酸化物が挙げられる。一部の態様において、水性相はナトリウムハライド塩又はカルシウムハライド塩などのようなアルカリ金属塩を含むこともできる。水性アルカリ金属水酸化物の量及び濃度は適当には、対応するエポキシドの形成を引き起こす任意の量及び濃度である。使用する無機塩基の量は特には限定しない。一部の態様において、使用する無機塩基の量は、ハロヒドリン及び存在する可能性のある任意の中和可能なハロゲン化剤(例えばHCl)のモル数に基づき、化学量論量の1.0〜1.5倍の範囲であることができる。他の実施態様において、使用する無機塩基の量は、化学量論量の1.01〜1.3倍の範囲であり;他の態様においては化学量論量の1.02〜1.1倍の範囲であることができる。高濃度の水性アルカリ金属水酸化物は、系中への水の負荷及び生成される廃水を減少させると考えられる。水性アルカリ金属水酸化物は、一部の態様では少なくとも約1重量%;他の態様では少なくとも約5重量%;他の態様では少なくとも約10重量%;更に他の態様では約10〜約35重量%の範囲の濃度で使用できる。
本明細書中に開示した態様に係る脱ハロゲン化水素化は、高いハロヒドリン転化率でも、エポキシドへの選択率を高くすることができる。例えば、一部の態様において、脱ハロゲン化水素化は、少なくとも97モル%のハロヒドリン転化率及び少なくとも97%のエポキシドへの選択率をもたらし;他の態様では少なくとも98%の選択率をもたらすことができる。他の態様において、脱ハロゲン化水素化は、少なくとも98モル%のハロヒドリン転化率と少なくとも98モル%のエポキシドへの選択率をもたらし;更に他の実施態様では少なくとも99モル%の転化率と少なくとも98%の選択率をもたらすことができる。
以下の実施例中において、本発明に係る脱ハロゲン化水素化プロセスは、プロトタイピング実験から収集したデータに基づいてシミュレートする。ジクロロプロパノール供給材料(1,3−ジクロロプロパノール72重量%、2,3−ジクロロプロパノール3重量%、塩化水素酸5重量%、及び水20重量%)を、4秒の滞留時間を提供するパイプミキサー中で20%水酸化ナトリウム水溶液と反応させる。パイプミキサーからの流出物を、300ミリバールの塔頂圧で操作される蒸留カラムに供給する。蒸留カラムは、頂部ゾーンの2段のプレート、供給ゾーンの2段のプレート及び底部ゾーンの6段のプレートからなる。プレート当たりの液体ホールドアップ(平均滞留時間)は、表Iに詳述するように、実験に応じて設定する。塔頂システムは、有機相と水性相を相分離させる40℃に設定されたデカンターを含む凝縮器からなる。水性相は還流させてカラムの頂部トレイに戻す。供給材料は、頂部から3段目のプレート上でカラムに入る。カラムは、1.2の水性還流対ジクロロプロパノール供給材料質量比で、操作する。転化率は、1−(デカンターからの有機流中のジクロロプロパノールとジクロロプロパノール供給材料の比)として、計算する。収率損失は、蒸留カラムの塔底から出て廃水流に入った全有機炭素(TOC)(ppm)として、計算する。結果を表Iに示す。
表Iの結果によって示されるように、頂部ゾーン及び供給ゾーンにおける液体ホールドアップはいずれも生成物の収率に影響を及ぼすと考えられ、供給ゾーン及び頂部ゾーンにおける滞留時間が長くなるほど加水分解が増す(TOC含量が高くなる)おそれがある。ここに示したデータによると、供給ゾーンの滞留時間は、頂部ゾーンの滞留時間よりも大きな影響を及ぼす。底部ゾーン中における液体ホールドアップは、システムのTOCに及ぼす影響が少ない。追加の滞留時間は、エピクロロヒドリンがグリセリンに転化される前記例と同様に、エポキシドのグリコールへの転化に役立ち、より容易な廃水処理を可能にする。
前述のように、本明細書中に開示した態様は、エポキシドを高選択率(例えば97%超)及び高収率(例えば97%超)で形成するためのハロヒドリンと塩基との反応を提供することができる。例えば、本明細書中に開示した態様は、ハロヒドリンのエポキシドへの転化に使用する反応蒸留カラム中におけるエポキシドの加水分解を有利に減少させることができる。加水分解の減少は、プレート当たりの液体ホールドアップを頂部ゾーンでは、20秒又はそれ以下に;供給ゾーンでは10秒又はそれ以下に;且つ底部ゾーンでは10秒又はそれ以上に保持することによって、実現できる。
本明細書中には限られた数の態様しか開示していないが、当業者ならば、この開示の恩恵を受けて、本発明の開示の範囲から逸脱しない他の態様を案出できることがわかるであろう。従って、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
Claims (20)
- (a)供給ゾーン、前記供給ゾーンの上方に配置された頂部ゾーン及び前記供給ゾーンの下方に配置された底部ゾーンを含む反応蒸留カラムに、少なくとも1種の水性アルカリ及び少なくとも1種のハロヒドリンを供給し(ここで前記供給ゾーン、頂部ゾーン及び底部ゾーンは、いずれも、物質移動のための少なくとも1段のプレートを含む);
(b)前記反応蒸留カラム中において、同時に、
(i)前記ハロヒドリンの少なくとも一部と前記アルカリとを反応させて、エポキシドを形成せしめ;そして
(ii)塩基性水性残渣から水及びエポキシドをストリップし;
(c)水及びエポキシドを前記反応蒸留カラムから塔頂留分として回収し;
(d)前記塔頂留分を凝縮及び相分離させて、エポキシドを含む有機塔頂留分と水を含む水性塔頂留分を形成せしめ;そして
(e)前記供給ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下の滞留時間に保持する
ことを含んでなるエポキシドの製造方法。 - 前記頂部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを20秒又はそれ以下の滞留時間に保持し;且つ
前記底部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以上の滞留時間に保持する
ことを更に含む請求項1に記載の方法。 - 前記供給ゾーン及び頂部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを5秒又はそれ以下の滞留時間に保持し、且つ前記底部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒超の滞留時間に保持する請求項1に記載の方法。
- 前記供給ゾーンがハロヒドリン供給位置の直下に12段又はそれ以下のプレートを含み;且つ前記頂部ゾーンがハロヒドリン供給位置の直上に10段又はそれ以下のプレートを含む請求項1に記載の方法。
- 前記頂部ゾーン及び供給ゾーン中のプレートが下降管を含まないトレイであり、且つ前記の下降管を含まないトレイがデュアルフロートレイ及び充填物の少なくとも1つである請求項1に記載の方法。
- 水性塔頂留分の少なくとも一部を反応蒸留カラムに還流として供給すること;
有機塔頂留分の少なくとも一部をエポキシド精製システムに供給すること;
前記供給の前に、前記ハロヒドリンと前記水性アルカリを反応器中で接触させて前記ハロヒドリンの少なくとも一部をエポキシドに転化させること
の操作の少なくとも1つを更に含む請求項1に記載の方法。 - 前記ハロヒドリンが1−クロロ−2−エタノール;1−クロロ−2−プロパノール;2−クロロ−1−プロパノール;1,3−ジクロロ−2−プロパノール;2,3−ジクロロ−1−プロパノール;1−クロロ−2−ブタノール;及び2−クロロ−1−ブタノールの少なくとも1種を含む請求項1に記載の方法。
- 前記水性アルカリが水酸化ナトリウム及び水酸化カルシウムの少なくとも1種を含む請求項1に記載の方法。
- 前記水性アルカリがナトリウムハライド塩及びカルシウムハライド塩の少なくとも1種を更に含む請求項8に記載の方法。
- ハロヒドリン転化率が少なくとも98モル%であり且つエポキシドへの選択率が少なくとも98%である請求項1に記載の方法。
- (a)供給ゾーン、前記供給ゾーンの上方に配置された頂部ゾーン及び前記供給ゾーンの下方に配置された底部ゾーンを含む反応蒸留カラムに、少なくとも1種の水性アルカリ及び少なくとも1種のジクロロヒドリンを供給し(ここで前記供給ゾーン、頂部ゾーン及び底部ゾーンは、いずれも、物質移動のための少なくとも1段のプレートを含む);
(b)前記反応蒸留カラム中において、同時に、
(i)ジクロロヒドリンの少なくとも一部と前記アルカリとを反応させて、エピクロロヒドリンを形成せしめ;そして
(ii)塩基性水性残渣から水及びエピクロロヒドリンをストリップし;
(c)水及びエピクロロヒドリンを前記反応蒸留カラムから塔頂留分として回収し;
(d)前記塔頂留分を凝縮及び相分離させて、エピクロロヒドリンを含む有機塔頂留分と水を含む水性塔頂留分を形成せしめ;そして
(e)前記供給ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以下の滞留時間に保持する
ことを含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。 - 前記頂部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを20秒又はそれ以下の滞留時間に保持し;且つ
前記底部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒又はそれ以上の滞留時間に保持する
ことを更に含む請求項11に記載の方法。 - 前記供給ゾーン及び頂部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを5秒又はそれ以下の滞留時間に保持し、且つ前記底部ゾーン中のプレート当たりの液体ホールドアップを10秒超の滞留時間に保持する請求項11に記載の方法。
- 前記供給ゾーンがジクロロヒドリン供給位置の直下に12段又はそれ以下のプレートを含み;且つ前記頂部ゾーンがジクロロヒドリン供給位置の直上に10段又はそれ以下のプレートを含む請求項11に記載の方法。
- 前記頂部ゾーン及び供給ゾーン中のプレートが下降管を含まないトレイである請求項11に記載の方法。
- 前記の下降管を含まないトレイがデュアルフロートレイ及び充填物の少なくとも1つである請求項15に記載の方法。
- 水性塔頂留分の少なくとも一部を反応蒸留カラムに還流として供給すること;
有機塔頂留分の少なくとも一部をエピクロロヒドリン精製システムに供給すること;
前記ジクロロヒドリンと前記水性アルカリを反応器中において接触させて前記ジクロロヒドリンの少なくとも一部をエピクロロヒドリンに転化させてから供給を行うこと
の操作の少なくとも1つを更に含む請求項11に記載の方法。 - 前記水性アルカリが水酸化ナトリウム及び水酸化カルシウムの少なくとも1種を含む請求項11に記載の方法。
- 前記水性アルカリがナトリウムハライド塩及びカルシウムハライド塩の少なくとも1種を更に含む請求項18に記載の方法。
- ジクロロヒドリン転化率が少なくとも98モル%であり且つエピクロロヒドリンへの選択率が少なくとも98%である請求項11に記載の方法。
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