JP2011502868A - 総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン - Google Patents

Abstract

【課題】車輪の方向を変化することにより制動を実現し、車輪を停止させること。
【解決手段】本発明は、メインフレーム１０と、把持部２０と、車輪３０と、輪座５０とを備え、輪座５０は、上輪座５３と、下輪座５１と、回転軸５２とを含み、後輪３２と輪座５０との間には車輪停止手段４０が設けられ、前記上輪座５３と下輪座５１との間にはクラッチ手段６０が設けられ、前記クラッチ手段６０における制御棒７１は車輪停止手段４０に接続され、さらに、第１のハンドブレーキ手段と第２のハンドブレーキ手段とを含む総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンを提供している。本発明は、従来のワゴンの停止手段を変向輪に実装することができないとの問題を変え、特に、母乳車に特に有利である。制動効果が良好である。
【選択図】図１

Description

本発明は、輸送工具に関し、特に、後輪変向型のワゴンに用いられる総合ブレーキ装置に関するものである。

現在のワゴンは、一般に、単純な抱き又は係止車輪、輪軸方式のブレーキを採用し、この２種類のブレーキは、いずれも機構が複雑で、コストが高く、且つ、長時間で使用されるため、必然に部品の摩損・失効などのことを生じるようになる。さらに、この２種類のブレーキ方式を採用すると、前輪を変向輪として設置すべきであり、後輪を変向輪として設置すると、車輪の変向後に、ブレーキ装置の位置が対応しないようになり、ブレーキの作用を実現できない。本発明者は、後輪の変換角度によってブレーキの目的に達するワゴンも設計した。当該方案は、後輪を内又は外「八」字形に固定することにより、ブレーキの目的を達成した。しかし、このようなブレーキ装置は、ブレーキしやすく、使用の寿命が長いとの利点があるが、車輪自身を停止することを実現できなくて、安全面に対する要求が厳しい一部の領域において、このようなワゴンはまだ規定の要求を満たすことができなく、また、制動の過程において、平行状態にある２つの後輪を無理やりに「八」字状態に動かせるため、ブレーキシステムに対する力量の要求が比較的に高く、機構が厖大で部品に対する要求も高いとの弊害がある。

また、従来のワゴンは一般に足ブレーキ装置を採用し、つまり、足でブレーキペダルを踏み又は足でブレーキペダルを掛けて引っ張ることにより、ブレーキの実行又はブレーキの解除の目的を達成し、このような足踏み方式のブレーキは、その使用が便利でなく、特に、足でブレーキペダルを掛けて引っ張る時に、一方の足で立ち、他方の足は宙づりになってブレーキペダルを制御すべきであり、穏やかに立たせることができなくて倒しやすく、傷付けるようになるため、この方式も本発明の解决しようとする１つの重要な課題である。

本発明は、総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンを提供しており、後輪を停止すると共に、後輪をロックする下輪座を用いて、車輪の角度によって制動する目的を実現できるだけではなく、同時に車輪を制動でき、各地区の規定に従う要求を満たして、従来技術における制動効果が不良で、使用が便利ではなく機構が複雑で、コストが高いとの技術課題を解決している。また、手引線ブレーキの方式を採用して、利用者により多くブレーキを選択させ、使用が便利で安全性の高い、さらに従来技術における使用が不便で傷付けやすいとの技術課題を解決している。

本発明は、上記の技術課題を解決するために、
メインフレームと、
メインフレームの一端部に設けられた把持部と、
少なくとも３つの車輪を含み、２列に分けてメインフレームの下部に設けられ、把持部の一端側に設けられた後輪が輪座を介してメインフレームに接続される車輪群と、
上輪座がメインフレーム上に設けられ、下輪座が車輪軸に活動的に接続され、回転軸が上、下輪座をヒンジするために用いられる輪座と、
後輪と輪座との間に設けられた車輪停止手段と、を備えた総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンにおいて、
上輪座と下輪座との間に設けられたクラッチ手段をさらに備え、
クラッチ手段は、
回転軸上に套設され、上輪座と半径方向で位置決めて接続する第１のクラッチ部材と、
回転軸上に套設され、下輪座に半径方向で位置決めて接続する第２のクラッチ部材と、を含み、
第１のクラッチ部材と第２のクラッチ部材との間の分離又はロックを制御するクラッチ手段制御部をさらに備えている総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンを提供している。

前記クラッチ手段制御部は車輪停止手段に接続され、車輪停止手段のロックとロック解除を制御し、回転軸に対する固定とともに車輪に対するの制動を実現している。
従来の足ブレーキ方式を採用すると、本発明において、前記クラッチ手段制御部は、上輪座と下輪座との間で上下スライドするように回転軸と平行に配置された制御棒であり、前記第１のクラッチ部材は、制御棒の上端部に固定的に接続され、前記第２のクラッチ部材は、当該制御棒の下端部に位置し、下輪座に固定され、前記クラッチ手段制御部は、一端が上輪座にヒンジされ、中部が制御棒上に接続された制御柄をさらに含んでいる。

第２のクラッチ部材は、２つのＶ型開口を端面に有している凹溝を採用することができ、この２つの凹溝のＶ型開口は連なるように配置され、前記第１のクラッチ部材は、制御棒の上端にこ固設された凸ブロックであり、前記凸ブロックは、半径方向に沿う２つの端面のそれぞれに内側に斜める斜面を設けている。或いは、その端面に設けられた連続する第１の端面ギアを採用し、第１の端面ギアのギア形状は上側が小さく下側が大きい形状であり、前記第１のクラッチ部材は、第１の端面ギアと噛み合う第２の端面ギアである。或いは、その端面に同一の径線に沿って規則的に設置された複数の凹孔を採用し、各凹孔の上部にはＶ型の拡張口があり、前記各凹孔のＶ型の拡張口の辺は繋がれ、前記第１のクラッチ部材は、凹孔の位置に対応する凸柱であり、前記凸柱の上端は、円形ヘッド又は先端である。

新規のハンドブレーキ方式を採用すると、本発明の追加する必要がある技術案は以下の通りである。前記クラッチ手段制御部は、第１の引張線保護カバーと、第１の引張線保護カバー内にスライドする第１の引張線とを有する第１の引張線モジュールであり、この第１の引張線の一方端は、把持部における第１の引張線ブレーキ取っ手に接続して設置され、他方端は、回転軸又は下輪座に固定され、前記第１の引張線保護カバーの一方端は、第１の引張線ブレーキフレームに当接され、他方端は、第１のクラッチ部材に固定されている。前記第１のクラッチ部材の上端には逆「Ｔ」型の凹溝が設けられ、前記第１の引張線保護カバーと第１のクラッチ部材とが接続された一方端の先端には階段型のスリーブが設けられ、前記階段型のスリーブは第１のクラッチ部材の「Ｔ」型の凹溝内に嵌め込んでいる。
前記第１のクラッチ部材は上輪座に固定され、前記第２のクラッチ部材は回転軸に沿って上下スライドし、前記クラッチ手段制御部は、第２の引張線保護カバーと、第２の引張線保護カバー内にスライドする第２の引張線とを含む第２の引張線モジュールであり、この第２の引張線の一方端は、把持部における第２の引張線ブレーキ取っ手に接続して設置され、他方端は、第２のクラッチ部材及び車輪停止手段に固定して接続され、前記第２の引張線保護カバーの一方端は第２の引張線ブレーキフレームに当接され、他方端は第１のクラッチ部材に当接されている。

本発明は上記の構想を採用して、従来のワゴン停止手段を変向輪に実装できないとの問題を改良することができ、これによって変向輪をワゴンの後輪に設置することができ、このような設計は、母乳車に特に有利であり、母乳車を転向しやすくだけではなく、曲がる半径が小さく、且つ、母親のその場で母乳車を揺らぎやすくなる。本発明の総合ブレーキシステムを用いると、車輪の方向を変化することによって制動を実現できるだけではなく、同時に車輪を停止させることができ、そうして、後輪を必ずしも無理やしに「八」字形に動かせる必要がなく、後輪がどんな角度であっても車両の制動を実現することができ、非常に使いやすく、制動の効果もよく、且つ、構造が簡単で、コストも低い。既存のワゴンにとって、整体的な構造を変更する必要がなく、後輪を交換するだけでその目的を達成することができ、その使用が便利である。また、手引線のブレーキ方式を採用して、利用者は足でブレーキ部品を制御する必要がなく、踏み止まらなく傷付ける恐れがなく、その使用がより便利になっただけではなく、安全性も大きく高まってなる。本発明では、単独で足ブレーキ方式を採用してもよく、単独でハンドブレーキ方式を採用してもよく、さらに、足ブレーキとハンドブレーキを結合した方式を採用してもよい。

本発明に係る総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンの部分的斜視図である。 Ｖ型開口凹溝を用いた部分的拡大図である。 端面ギア式を用いた部分的拡大図である。 凹孔式を用いた部分的拡大図である。 第１の引張線モジュールを用いたクラッチの制御関係を示す断面図である。 第２の引張線モジュールを用いた車輪箇所を示す立体図である。

図１から分かるように、総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンは、
メインフレーム１０と、
メインフレーム１０の一端部に設けられた把持部２０と、
少なくとも３つの車輪を含み、２列に分けてメインフレーム１０の下部に設けられ、把持部の一端側に設けられた後輪３２が輪座５０を介してメインフレーム１０に接続される車輪群３０と、

上輪座５３がメインフレーム１０上に設けられ、下輪座５１が車輪軸３３に活動的に接続され、回転軸５２が上、下輪座５３、５１をヒンジするために用いられる輪座５０と、
後輪３２と輪座５０との間に設けられた車輪停止手段４０と、を備え、
上輪座５３と下輪座５１との間に設けられたクラッチ手段６０をさらに備え、
クラッチ手段６０は、
回転軸５２上に套設され、上輪座５３と半径方向で位置決めて接続する第１のクラッチ部材６１と、
回転軸５２上に套設され、下輪座５１に半径方向で位置決めて接続する第２のクラッチ部材６３と、を含み、
第１のクラッチ部材６１と第２のクラッチ部材６３との間の分離又はロックを制御するクラッチ手段制御部７０をさらに備えている。

本発明は、使用の際、車両をブレーキしまたはその場に固定する必要があった場合に、位置決めブレーキ装置４０を制御して、それを動作させることができ、この位置決めブレーキ装置４０は、車両の車輪群３０における１列上の２つの後輪３２の走行方向を変化して、それぞれに内側に収めて内「八」字（内股）形状のレイアウトにし、或いはそれぞれに外側へ広がって外「八」字形状のレイアウトにし、これら２つの後輪３２が「八」字レイアウトを形成しているため、互いに制約する関係が形成され、且つ、同様にその他の車輪と互いに制約する関係が形成され、この場合、車両がどの方向へ移動させようとしても、少なくとも２つの後輪３２の静的抵抗を克服しなければならなくて、車両を良好にその場に制動させることができる。さらに、このような後輪３２の角度を変換して行うブレーキは、任意な場所や時間の制限を受けなく、非常に使いやすくに用いられ、且つ構造が簡単で、部品を損壊しにくく、信頼性が高い。

図１及び図６から分かるように、前記クラッチ手段制御部７０は車輪停止手段４０に接続され、車輪停止手段４０のロックとロック解除を制御し、回転軸５２に対する固定とともに車輪に対するの制動を実現している。
図２乃至図４から分かるように、前記クラッチ手段制御部７０は、上輪座５３と下輪座５１との間で上下スライドするように回転軸５２と平行に配置された制御棒７１であり、前記第１のクラッチ部材６１は、制御棒７１の上端部に固定的に接続され、前記第２のクラッチ部材６３は、当該制御棒７１の下端部に位置し、下輪座５１に固定され、前記クラッチ手段制御部７０は、一端が上輪座５３にヒンジされ、中部が制御棒７１上に接続された制御柄７２をさらに含み、前記第１のクラッチ部材６１と下輪座５１との間には、回復用ばね５６が設けられている。制動の場合に、制御柄７２は、制御棒７１が下行するように制御し、第１のクラッチ部材６１は、第２のクラッチ部材６３へ当接するように、両者が密接するまで連動され、第１のクラッチ部材６１と上輪座５３とが半径方向で位置決めるため、第２のクラッチ部材６３も半径方向で固定され、後輪３２の角度も固定され、回復用ばね５６は、ロックを解除する時に、第１のクラッチ部材６１と第２のクラッチ部材６３が迅速に分離でき、第１のクラッチ部材６１をロック解除位置に保持させることを確保する。

前記第２のクラッチ部材６３は、２つのＶ型開口を端面に有している凹溝６３１であり、この２つの凹溝６３１のＶ型開口は連なるように配置され、前記第１のクラッチ部材６１は、制御棒７１の上端にこ固設された凸ブロック６１１であり、前記凸ブロック６１１は、半径方向に沿う２つの端面のそれぞれに内側に斜める斜面を設けている（図２を参照）。本発明において、第２のクラッチ部材６３はＶ型開口を有する凹溝６３１であり、制動する時に、制御柄７２は制御棒７１が下行するように制御して、第１のクラッチ部材６１を第２のクラッチ部材６３へ当接するように連動させ、第１のクラッチ部材６１の凸ブロック６１１は、凹溝６３１のＶ型開口に沿って下方へ移動され、凸ブロック６１１に押圧される過程において、凹溝６３１のＶ型開口の斜面によって、車輪を好ましい角度、例えば、２つが後に「八」字形をなすように移動させると、車輪のこの特定な角度により制動を実現することができ、凸ブロック６１１が凹溝６３１内に落ち込む時に、車輪も好ましい角度にあり、且つこの角度に固定されている。

前記第２のクラッチ部材６３は、その端面に設けられた連続する第１の端面ギア６３２であり、第１の端面ギア６３２のギア形状は上側が小さく下側が大きい形状であり、前記第１のクラッチ部材６１は、第１の端面ギア６３２と噛み合う第２の端面ギア６１２である（図３を参照）。本発明は、端面ギアの噛み合い作用を用いて、クラッチ機能を実現し、制動する時に、制御柄７２は制御棒７１が下行するように制御して、第１のクラッチ部材６１を第２のクラッチ部材６３へ当接させ、第１のクラッチ部材６１の第２の端面ギア６１２と第２のクラッチ部材６３の第１の端面ギア６３２とを噛み合わせて、下輪座５１を固定する作用を達成し、このような端面ギア型のクラッチ手段を用いることにより、車輪を一定の角度に動かすことなく、いつでも下輪座５１を固定することができ、このように車輪の停止に合わせると、車両の制動を実現することができる。

前記第２のクラッチ部材６３は、その端面に同一の径線に沿って規則的に設置された複数の凹孔６３３であり、各凹孔６３３の上部にはＶ型の拡張口があり、前記各凹孔６３３のＶ型の拡張口の辺は繋がれ、前記第１のクラッチ部材６１は、凹孔６３３の位置に対応する凸柱６１３であり、前記凸柱６１３の上端は、円形ヘッド又は先端である（図４を参照）。この技術案の原理は比較的に明らかであり、制動する時に、第１のクラッチ部材６１の凸柱６１３は第２のクラッチ部材６３の複数の凹孔６３３内に挿し込んで、制動の効果を実現する。

前記クラッチ手段制御部７０は、第１の引張線保護カバー７３１と、第１の引張線保護カバー７３１内にスライドする第１の引張線７３２とを有する第１の引張線モジュール７３であり、この第１の引張線７３２の一方端は、把持部２０における第１の引張線ブレーキ取っ手７３３に接続して設置され、他方端は、回転軸５２又は下輪座５１に固定され、前記第１の引張線保護カバー７３１の一方端は、第１の引張線ブレーキフレーム７３４に当接され、他方端は、第１のクラッチ部材６１に固定され、前記第１のクラッチ部材６１の上端には逆「Ｔ」型の凹溝６１４が設けられ、前記第１の引張線保護カバー７３１と第１のクラッチ部材６１とが接続された一方端の先端には階段型のスリーブ７３５が設けられ、前記階段型のスリーブ７３５は第１のクラッチ部材６１の「Ｔ」型の凹溝６１４内に嵌め込んでいる。制動する時に、第１の引張線ブレーキ取っ手７３３を持って、第１の引張線７３２を引っ張ると、第１の引張線７３２の他方端が固定されているため、引っ張れた第１の引張線７３２は、第１の引張線保護カバー７３１を押圧して、第１のクラッチ部材６１と接続された一方端を下方へ動かせ、第１の引張線７３２の固定端に近づけることにより、第１のクラッチ部材６１を下方へ移動するように推進し、２つのクラッチ部材を密着させてロックする役割を果たし、上輪座５３と下輪座５１をロックする役割を図る。制動を解除する場合に、第１の引張線ブレーキ取っ手７３３を放して、第１のクラッチ部材６１に対する第１の引張線保護カバー７３１と第１のクラッチ部材６１の接続端の圧力を解消されて、第１のクラッチ部材６１が上方へ移動され、２つのクラッチ部材が分離し、ロック解除の目的を達成する。ワゴンの前輪も変向可能である場合、第１の引張線モジュール７３を制御して、後輪３２の方向のみをロックし、前輪を転向輪として用いることができる。

前記第１のクラッチ部材６１は上輪座５３に固定され、前記第２のクラッチ部材６３は回転軸５２に沿って上下スライドし、前記クラッチ手段制御部７０は、第２の引張線保護カバー７４１と、第２の引張線保護カバー７４１内にスライドする第２の引張線７４２とを含む第２の引張線モジュール７４であり、この第２の引張線７４２の一方端は、把持部２０における第２の引張線ブレーキ取っ手７４３に接続して設置され、他方端は、第２のクラッチ部材６３及び車輪停止手段４０に固定して接続され、前記第２の引張線保護カバー７３１の一方端は第２の引張線ブレーキフレーム７３４に当接され、他方端は第１のクラッチ部材６１に当接されている。制動する時に、第２の引張線ブレーキ取っ手７４３を持って、第２の引張線７４２を介して第２のクラッチ部材６３と車輪停止手段４０における制御部品を引っ張って上方へ移動させ、第２のクラッチ部材６３と第１のクラッチ部材６１を密着にロックする。第２の引張線ブレーキ取っ手７４３を放すと、第２のクラッチ部材６３は自動的に下落し、第１のクラッチ部材６１と分離してロックが解除される。

前記車輪停止手段４０は、車輪に固設されたギア形状ブロック４１と、中央が下輪座５１にヒンジされた動かし棒４２とを備え、この動かし棒４２のヘッド部にはギア形状ブロック４１の歯間に嵌め込み可能な係合ブロック４２１が設けられ、その末端はクラッチ手段制御部７０に接続される。制動する時に、制御柄７２は制御棒７１を下方へ行くように制御し、クラッチ手段６０で下輪座５１をロックすると共に、動かし棒４２のヘッド部の係合ブロック４２１をギア形状ブロック４１の歯間に嵌め込めて、車輪を停止させる役割を果たし、これによって、車輪角度のロックと車輪ロックとの総合制動効果を実現することができる。

図３から分かるように、前記制御柄７２は上輪座５３にヒンジされ、この制御柄７２には弾性位置決めストッパー７２１が設けられ、前記上輪座５３には弾性位置決めストッパー７２１を部分的に嵌め込み可能な位置決め係合溝５３１が設けられている。制御柄７２が指定された位置まで動かせた時に、弾性位置決めストッパー７２１は、位置決め係合溝５３１内に嵌め込み、ロックの役割を果たし、制御柄７２がリバウンドすることを防止する。

産業上の用途
本発明は上記の構想を採用して、従来のワゴン停止手段を変向輪に実装できないとの問題を改良することができ、これによって変向輪をワゴンの後輪に設置することができ、このような設計は、母乳車に特に有利であり、母乳車を転向しやすくだけではなく、曲がる半径が小さく、且つ、母親のその場で母乳車を揺らぎやすくなる。本発明の総合ブレーキシステムを用いると、車輪の方向を変化することによって制動を実現できるだけではなく、同時に車輪を停止させることができ、そうして、後輪を必ずしも無理やしに「八」字形に動かせる必要がなく、後輪がどんな角度であっても車両の制動を実現することができ、非常に使いやすく、制動の効果もよく、且つ、構造が簡単で、コストも低い。既存のワゴンにとって、整体的な構造を変更する必要がなく、後輪を交換するだけでその目的を達成することができ、その使用が便利である。また、手引線のブレーキ方式を採用して、利用者は足でブレーキ部品を制御する必要がなく、踏み止まらなく傷付ける恐れがなく、その使用がより便利になっただけではなく、安全性も大きく高まってなる。本発明では、単独で足ブレーキ方式を採用してもよく、単独でハンドブレーキ方式を採用してもよく、さらに、足ブレーキとハンドブレーキを結合した方式を採用してもよい。

以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「Ａ又はＢ」は、「Ａのみ」、「Ｂのみ」ならず、「ＡとＢの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。

Claims (14)

1. メインフレーム（１０）と、
   メインフレーム（１０）の一端部に設けられた把持部（２０）と、
   少なくとも３つの車輪を含み、２列に分けてメインフレーム（１０）の下部に設けられ、把持部の一端側に設けられた後輪（３２）が輪座（５０）を介してメインフレーム（１０）に接続される車輪群（３０）と、
   上輪座（５３）がメインフレーム（１０）上に設けられ、下輪座（５１）が車輪軸（３３）に活動的に接続され、回転軸（５２）が上、下輪座（５３、５１）をヒンジするために用いられる輪座（５０）と、
   後輪（３２）と輪座（５０）との間に設けられた車輪停止手段（４０）と、を備えた総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴンにおいて、
   上輪座（５３）と下輪座（５１）との間に設けられたクラッチ手段（６０）をさらに備え、
   クラッチ手段（６０）は、
   回転軸（５２）上に套設され、上輪座（５３）と半径方向で位置決めて接続する第１のクラッチ部材（６１）と、
   回転軸（５２）上に套設され、下輪座（５１）に半径方向で位置決めて接続する第２のクラッチ部材（６３）と、を含み、
   第１のクラッチ部材（６１）と第２のクラッチ部材（６３）との間の分離又はロックを制御するクラッチ手段制御部（７０）をさらに備えていることを特徴とする総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
2. 前記クラッチ手段制御部（７０）は車輪停止手段（４０）に接続され、車輪停止手段（４０）のロックとロック解除を制御することを特徴とする請求項１に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
3. 前記クラッチ手段制御部（７０）は、上輪座（５３）と下輪座（５１）との間で上下スライドするように回転軸（５２）と平行に配置された制御棒（７１）であり、前記第１のクラッチ部材（６１）は、制御棒（７１）の上端部に固定的に接続され、前記第２のクラッチ部材（６３）は、当該制御棒（７１）の下端部に位置し、下輪座（５１）に固定され、前記クラッチ手段制御部（７０）は、一端が上輪座（５３）にヒンジされ、中部が制御棒（７１）上に接続された制御柄（７２）をさらに含んでいることを特徴とする請求項１又は２に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
4. 前記第１のクラッチ部材（６１）と下輪座（５１）との間には、回復用ばね（５６）が設けられていることを特徴とする請求項３に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
5. 前記第２のクラッチ部材（６３）は、２つのＶ型開口を端面に有している凹溝（６３１）であり、この２つの凹溝（６３１）のＶ型開口は連なるように配置され、前記第１のクラッチ部材（６１）は、制御棒（７１）の上端にこ固設された凸ブロック（６１１）であり、前記凸ブロック（６１１）は、半径方向に沿う２つの端面のそれぞれに内側に斜める斜面を設けていることを特徴とする請求項３に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
6. 前記第２のクラッチ部材（６３）は、その端面に設けられた連続する第１の端面ギア（６３２）であり、第１の端面ギア（６３２）のギア形状は上側が小さく下側が大きい形状であり、前記第１のクラッチ部材（６１）は、第１の端面ギア（６３２）と噛み合う第２の端面ギア（６１２）であることを特徴とする請求項３に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
7. 前記第１の端面ギア（６３２）及び第２の端面ギア（６１２）のギア形状は、三角形、次第綻び形、円弧形又は先端形であることを特徴とする請求項６に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
8. 前記第２のクラッチ部材（６３）は、その端面に同一の径線に沿って規則的に設置された複数の凹孔（６３３）であり、各凹孔（６３３）の上部にはＶ型の拡張口があり、前記各凹孔（６３３）のＶ型の拡張口の辺は繋がれ、前記第１のクラッチ部材（６１）は、凹孔（６３３）の位置に対応する凸柱（６１３）であることを特徴とする請求項３に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
9. 前記凸柱（６１３）の上端は、円形ヘッド又は先端であることを特徴とする請求項８に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
10. 前記クラッチ手段制御部（７０）は、第１の引張線保護カバー（７３１）と、第１の引張線保護カバー（７３１）内にスライドする第１の引張線（７３２）とを有する第１の引張線モジュール（７３）であり、この第１の引張線（７３２）の一方端は、把持部（２０）における第１の引張線ブレーキ取っ手（７３３）に接続して設置され、他方端は、回転軸（５２）又は下輪座（５１）に固定され、前記第１の引張線保護カバー（７３１）の一方端は、第１の引張線ブレーキフレーム（７３４）に当接され、他方端は、第１のクラッチ部材（６１）に固定されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
11. 前記第１のクラッチ部材（６１）の上端には逆「Ｔ」型の凹溝（６１４）が設けられ、前記第１の引張線保護カバー（７３１）と第１のクラッチ部材（６１）とが接続された一方端の先端には階段型のスリーブ（７３５）が設けられ、前記階段型のスリーブ（７３５）は第１のクラッチ部材（６１）の「Ｔ」型の凹溝（６１４）内に嵌め込んでいることを特徴とする請求項１０に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
12. 前記第１のクラッチ部材（６１）は上輪座（５３）に固定され、前記第２のクラッチ部材（６３）は回転軸（５２）に沿って上下スライドすることを特徴とする請求項１又は２に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
13. 前記クラッチ手段制御部（７０）は、第２の引張線保護カバー（７４１）と、第２の引張線保護カバー（７４１）内にスライドする第２の引張線（７４２）とを含む第２の引張線モジュール（７４）であり、この第２の引張線（７４２）の一方端は、把持部（２０）における第２の引張線ブレーキ取っ手（７４３）に接続して設置され、他方端は、第２のクラッチ部材（６３）及び車輪停止手段（４０）に固定して接続され、前記第２の引張線保護カバー（７３１）の一方端は第２の引張線ブレーキフレーム（７３４）に当接され、他方端は第１のクラッチ部材（６１）に当接されていることを特徴とする請求項１２に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
14. 前記車輪停止手段（４０）は、車輪に固設されたギア形状ブロック（４１）と、中央が下輪座（５１）にヒンジされた動かし棒（４２）とを備え、この動かし棒（４２）のヘッド部にはギア形状ブロック（４１）の歯間に嵌め込み可能な係合ブロック（４２１）が設けられ、その末端はクラッチ手段制御部（７０）に接続されていることを特徴とする請求項１に記載の総合ブレーキシステムを有する後輪変向型のワゴン。
    

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