JP2011502174A5

JP2011502174A5 -

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Publication number: JP2011502174A5
Application number: JP2010532389A
Authority: JP
Filing date: 2008-11-03
Publication date: 2011-12-22
Anticipated expiration: 2028-11-03

Claims

腎機能障害を伴う患者における腎保護のための組成物であって、治療上有効量の式Ｉにより表される１種以上の化合物、または式ＩＩにより表される１種以上の化合物、またはその組み合わせを含む組成物：

式中、
Ｒ_１は、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和Ｃ７〜Ｃ１１アルキル基であり、
ＡおよびＢは、水素または

であり、Ａは、Ｂと同一である必要はなく、Ｘは、ヒドロキシル基、金属性モノもしくはジカチオン性対イオンを伴うオキシアニオン、または直鎖もしくは分岐鎖Ｃ１〜Ｃ４アルキル部分を伴うアルコキシ基である。
中鎖トリグリセリド（ＭＣＴ）である式Ｉにより表される少なくとも２つの化合物の混合物を含み、それぞれ、Ａ＝Ｂであり、かつＲ _１が直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和Ｃ７およびＣ９アルキル基である、請求項１に記載の組成物。
前記混合物が、２つのトリグリセリドから成り、第１のＭＣＴが式Ｉにより表され、Ａ＝Ｂであり、かつＲ_１＝ＣＨ_３（ＣＨ_２）_６−であり、第２のＭＣＴが式Ｉにより表され、Ａ＝Ｂであり、かつＲ_１＝ＣＨ_３（ＣＨ_２）_８−である、請求項２に記載の組成物。
０．１％から３％の、式Ｉにより表され、Ａ＝Ｂであり、かつＲ_１＝ＣＨ_３（ＣＨ_２）_４−である第３の化合物、ならびに式Ｉにより表され、Ａ＝Ｂであり、かつＲ_１＝ＣＨ_３（ＣＨ_２）_１０−である第４の化合物をそれぞれさらに含む、請求項２に記載の組成物。
前記混合物は、

により表されるＣ８およびＣ１０脂肪酸トリグリセリドの４つの幾何異性体から成る、請求項２に記載の組成物。
式ＩＩにより表され、かつＸがＯＨである、中鎖脂肪酸である、１種以上の化合物を含む、請求項１に記載の組成物。
式ＩＩにより表され、かつＸが、カルシウム、マグネシウム、カリウム、およびナトリウムから成る群から選択される金属性対イオンを伴うオキシアニオンである、１種以上の化合物を含む、請求項１に記載の組成物。
前記１種以上の化合物が、カプリル酸、またはカプリン酸、またはラウリン酸である、請求項６に記載の組成物。
前記１種以上の化合物が、カプリル酸ナトリウム、またはカプリン酸ナトリウム、またはラウリン酸ナトリウムである、請求項７に記載の組成物。
前記１種以上の化合物が、カプリル酸カルシウム、またはカプリン酸カルシウム、またはラウリン酸カルシウムである、請求項７に記載の組成物。
前記１種以上の化合物が、カプリル酸トリグリセリド、またはカプリン酸トリグリセリド、またはラウリン酸トリグリセリドである、請求項１に記載の組成物。
前記患者において、化学療法に起因する腎疾患の発症を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
前記患者において、放射線治療に起因する腎疾患の発症を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
前記患者において、抗炎症剤を含む免疫抑制剤に起因する腎疾患の発症を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
前記患者において、抗生物質に起因する腎疾患の発症を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
慢性腎疾患に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
末期腎疾患に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
糖尿病を含む自己免疫疾患に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
腎摘出に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
心疾患に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
移植に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
腫瘍に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
炎症疾患に起因する腎機能障害を予防する、または遅延するための、請求項１に記載の組成物。
前記患者が、心機能障害のため心保護も必要とする、請求項１に記載の組成物。
前記患者が、神経機能障害のため神経保護も必要とする、請求項１に記載の組成物。
腎保護のための薬剤製造のための治療上有効量の１種以上の化合物の使用であって、前記１種以上の化合物が、式ＩまたはＩＩによって表される化合物、

およびその組み合わせから成る群から選択され、
式中、
Ｒ_１は、直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和Ｃ７〜Ｃ１１アルキル基であり、
ＡおよびＢは、水素または

であり、Ａは、Ｂと同一である必要はなく、Ｘは、ヒドロキシル基、金属性モノもしくはジカチオン性対イオンを伴うオキシアニオン、または直鎖もしくは分岐鎖Ｃ１〜Ｃ４アルキル部分を伴うアルコキシ基である、使用。
哺乳類に投与される、請求項２６に定義される薬剤であって、前記薬剤がミセルまたは同様の両親媒性凝集体を形成する濃度にて前記哺乳類の腎臓に存在するような量で投与される、薬剤。
請求項１に記載の治療上有効量の一化合物、または複数の化合物を含む、哺乳類における腎保護のための組成物。
請求項１に記載の治療上有効量の一化合物、または複数の化合物を含む、哺乳類における血清クレアチニンを減少させるための組成物。