JP2011257726A - 光ケーブル端末固定具及び光ケーブル端末固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な作業で光ケーブルの端末部分を固定でき、さらに抗張力繊維の固定が緩み難い光ケーブル端末固定具を提供することを目的とする。
【解決手段】光ケーブル端末固定具1は、連結部材3と、かしめ部材4と、締結部材5と、を備え、連結部材3は、光ファイバ部6を挿通可能な貫通孔10が形成された円筒形状で、相手部材と連結される連結部11と雄螺子部12と雄螺子部より小径で外被7と抗張力繊維が被せられる筒状部13とを有し、かしめ部材4は、環帯形状であり外被7が被せられた状態で筒状部13に嵌合され、締結部材5は、円筒形状であり内周面の一方に抗張力繊維8の終端部分8aが添えられた雄螺子部12に螺合する雌螺子部16が形成され、内周面の他方に連結部材3の雄螺子部12が締結部材5の雌螺子部16に螺合させると、かしめ部材4をかしめるテーパ面部17が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】光ケーブル端末固定具1は、連結部材3と、かしめ部材4と、締結部材5と、を備え、連結部材3は、光ファイバ部6を挿通可能な貫通孔10が形成された円筒形状で、相手部材と連結される連結部11と雄螺子部12と雄螺子部より小径で外被7と抗張力繊維が被せられる筒状部13とを有し、かしめ部材4は、環帯形状であり外被7が被せられた状態で筒状部13に嵌合され、締結部材5は、円筒形状であり内周面の一方に抗張力繊維8の終端部分8aが添えられた雄螺子部12に螺合する雌螺子部16が形成され、内周面の他方に連結部材3の雄螺子部12が締結部材5の雌螺子部16に螺合させると、かしめ部材4をかしめるテーパ面部17が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ケーブルを光機器の筐体等に固定するための光ケーブルの端末固定具及び光ケーブル端末固定方法に関する。
光ケーブルの端末固定具として、例えば、特許文献1には、図5に示すように、光ケーブル101の抗張力繊維102と外被103とを同じ部材で同時に固定する光ケーブル101の端末固定具104が開示されている。具体的には、ストップリング105の案内部106に光ケーブル101の外被103とその下層の抗張力繊維102とを配した状態で、かしめリング107のかしめ部108が外被103と抗張力繊維102とを囲繞して両者を同時にかしめ固定している。
また、例えば、特許文献2には、図6に示すように、光ケーブル201の抗張力繊維202と外被203とを固定する端末固定具204が開示されている。この端末固定具204は、光コネクタ205と、光コネクタ205の固定部206に嵌め込まれる円筒状支持部材207と、固定用リング208とを備えている。
円筒状支持部材207は、円筒部210と板片状の折り返し片211とからなる。そして、光ケーブル201の外被203を固定部206に被せるとともに抗張力繊維202を折り返し片211の窓部212を通して円筒部210の外周面と折り返し片211とで狭持させる。次いで、この状態で、固定用リング208を固定部206と円筒状支持部材207まで移動させ、かしめることで外被203と抗張力繊維202を固定している。
円筒状支持部材207は、円筒部210と板片状の折り返し片211とからなる。そして、光ケーブル201の外被203を固定部206に被せるとともに抗張力繊維202を折り返し片211の窓部212を通して円筒部210の外周面と折り返し片211とで狭持させる。次いで、この状態で、固定用リング208を固定部206と円筒状支持部材207まで移動させ、かしめることで外被203と抗張力繊維202を固定している。
特許文献1は、外被103と抗張力繊維102とをかしめリング107のかしめ部108で同時に重ねて固定する構成であるため、固定作業が簡単であるものの抗張力繊維102が外被103を滑って固定が緩む虞があった。これに対し、特許文献2は、光ケーブル201の抗張力繊維202を円筒状支持部材207の円筒部210の外周面と折り返し片211とで挟持させた状態で固定用リング208をかしめて固定させている。このため、抗張力繊維202の固定が緩む虞が少ないものの抗張力繊維202を手作業で窓部212に通さなくてはならず、固定作業が煩雑化するという問題があった。
本発明は、上述した実状に鑑みてなされたもので、簡単な作業で光ケーブルの端末部分を固定でき、さらに抗張力繊維の固定が緩み難い光ケーブル端末固定具と光ケーブル端末固定方法を提供することを目的とする。
本発明による光ケーブル端末固定具は、光ファイバ部の周囲に抗張力繊維を配し外被で覆った光ケーブルの端末部を固定する光ケーブル端末固定具で、連結部材と、かしめ部材と、締結部材と、を備える。連結部材は、光ファイバ部を挿通可能な貫通孔が形成された円筒形状であり、相手部材と連結される連結部と、露出された抗張力繊維の終端部分が添えられる雄螺子部と、雄螺子部より小径で外被と抗張力繊維が被せられる筒状部と、を有し、かしめ部材は、環帯形状であり、筒状部に外被と抗張力繊維が被せられた状態で嵌合され、締結部材は、円筒形状であり、内周面の一方に抗張力繊維の終端部分が添えられた雄螺子部に螺合する雌螺子部が形成され、締結部材の内周面の他方とかしめ部材の外周面の少なくとも一方には、かしめ部材をかしめるテーパ面部が形成されていることを特徴としている。
なお、かしめ部材には、かしめ用の切り欠きが形成されていることが好ましい。また、連結部材の雄螺子部には、抗張力繊維の終端部分を添えるための案内溝が形成されていることが好ましい。さらに、かしめ部材と連結部材とには、互いに係合する凹凸が形成されていることが好ましく、この場合、かしめ部材に凸片を設け、連結部材の雄螺子部に形成した案内溝に係合するようにしてもよい。その他、締結部材は、金属で形成されていることが好ましい。
また、本発明による光ケーブル端末固定方法は、光ファイバ部の周囲に抗張力繊維を配し外被で覆った光ケーブルの端末部を、連結部材と、かしめ部材と、締結部材と、を備えた光ケーブル端末固定具を用いて、光機器筐体に固定する方法である。この光ケーブル端末固定方法は、光機器筐体と連結される連結部と、雄螺子部と、雄螺子部より小径の筒状部と、を有する円筒形状の連結部材の貫通孔に、光ケーブルの光ファイバ部を挿通し、抗張力繊維と外被を小径の筒状部に被せる工程と、外被の終端から露出された抗張力繊維の終端部分を、雄螺子部に形成した案内溝を経て雄螺子の螺合面の周方向の所定方向に添わせる工程と、連結部材の小径の筒状部に被せた外被部分の外側に、環帯形状のかしめ部材を嵌合する工程と、抗張力繊維の終端部分が添えられた雄螺子部に螺合する雌螺子部と、かしめ部材をかしめるテーパ面部と、を有する円筒形状の締結部材を螺合締結する工程と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、光ケーブルの抗張力繊維が連結部材の雄螺子部と締結部材の雌螺子部との間に挟まれて固定されることにより、固定された抗張力繊維が緩み難く、強い固定力で固定することができる。また、連結部材の雄螺子部が締結部材の雌螺子部に螺合させるとテーパ面がかしめ部材をかしめるようになっていることにより、連結部材に締結部材を締結する一回の作業で簡単に光ケーブルの端部を固定することができる。
図1を参照して、本実施形態に係る光ケーブルの端末固定具を説明する。図1(A)は、光ケーブルの端末固定具の構成部品を光ケーブルの端末部に配置した状態を示し、図1(B)は、図1(A)の光ケーブルの端末固定具の軸方向断面を示す図である。
光ケーブルの端末固定具1は、光ケーブル2の端末部を引き止め固定するものであり、連結部材3と、かしめ部材4と、締結部材5と、を備えている。光ケーブル2は、光ファイバ部6と、光ファイバ部6を被覆する外被7と、光ファイバ部6と外被7との間に抗張力繊維8を介在させたものである。なお、光ファイバ部6は、多心の光ファイバ集合体であるが、これに限定されるものではない。
連結部材3は、光機器等の筐体部に連結支持されて光ケーブルの光機器内への導入を案内するもので、光ファイバ部6を挿通可能な貫通孔10が形成された円筒形状で、例えば、導電性の金属材料で形成される。そして、連結部材3の径方向外方には、連結部11と、雄螺子部12と、該雄螺子部12より外径が小径な筒状部13と、が中心軸線CLに沿って順に一体形成されている。
貫通孔10は、連結部材3を同径で貫通する孔で、光ケーブル2の光ファイバ部6が挿通可能である。連結部11は、例えば、径方向外方へ向かって延びる矩形状となっており、光通信機器の筐体等(相手部材)に連結される部分となる。雄螺子部12は、貫通孔10の中心軸線CLと同心であり、連結部材3の中間部に形成される。そして、雄螺子部12は、光ケーブル2の端末部を固定する際に、光ケーブル2の外被7の端部からさらに伸びた抗張力繊維8の露出された終端部分8aが添えられる部分となる。
筒状部13は、貫通孔10の中心軸線CLと同心の円筒形状に形成され、雄螺子部12より薄肉でその外径が雄螺子部12より小径となっている。この筒状部13は、光ケーブル2の端末部を固定する際に、抗張力繊維8と併せて外被7が被せられる部分となる。また、連結部材3は、筒状部13が雄螺子部12より外径の小さい薄肉となっているため、雄螺子部12と筒状部13との境界に段差部14を有している。
かしめ部材4は、例えば、アルミニウム等の金属材で環帯形状に形成され、かしめられて外被7とその下層の抗張力繊維8とを連結部材3に固定するものである。図1(B)では、かしめ部材4の中心軸線が貫通孔10の中心軸線CLと一致するように配置されている。かしめ部材4は、固定される際に一方の端部4aが抗張力繊維8を介して段差部14と当接し、他方の端部4bがかしめられる。かしめ部材4は、かしめ易くするため他方の端部4bにU字状のかしめ用の切り欠き15が形成されている。本実施形態においては、中心軸線CLに対して対称となる位置に2箇所形成されている。
かしめ部材4は、U字状に切り欠きを入れることにより、鋭角部15a,15bが形成される。この鋭角部15a,15bは、かしめ部材4をかしめた際に、外被7に食い込んで固定する。かしめ部材4は、外被7が被せられた連結部材3の筒状部13と遊びを持って嵌合できるような内径となっている。なお、本実施形態において、かしめ用の切り欠き15を2箇所形成する態様で説明したがこれに限定されるものでなく、かしめ用の切り欠き15の数は適宜設定することができる。
また、かしめ部材4を環帯形状に形成することにより、外被7及び抗張力繊維8を光ケーブル2の周方向に均一に固定することができる。即ち、固定作業中に外被7の裂け状態や抗張力繊維8の束ね状態が変化したとしても、安定して外被7及び抗張力繊維8の全体を固定することができる。
締結部材5は、図1(B)に示すように中空の円筒形状で形成され、中心が貫通孔10の中心軸線CLと一致するように配置されている。締結部材5の内周には、中心軸線CLに沿った方向における一方の側に、連結部材3の雄螺子部12との間に抗張力繊維8の終端部分8aを挟んで螺合する雌螺子部16が形成され、他方の側にテーパ面部17が形成されている。テーパ面部17は、締結部材5の内径が中心軸線CLに沿った方向の他方の側に向かうにしたがって漸次小さくなるように形成されている。
締結部材5の内径は、一方側がかしめ部材4の外径より径が大きくなっており、他方側がかしめ部材4の外径より小さくなっている。テーパ面部17は、締結部材5の雌螺子部16を連結部材3の雄螺子部12に螺合させると、連結部材3の筒状部13に遊嵌されたかしめ部材4の外周面に接触して、かしめ部材4を内方に向けてかしめるようになっている。また、締結部材5の外周面における中心軸線CLに沿った方向の一方側には、締結部材5を手などで把持して回動させる際の把持部18が形成されている。
図2は、抗張力繊維8の終端部分8aを、連結部材3の雄螺子部12の外周に添わせる例である。具体的には、雄螺子部12の外面側に軸方向に平行な少なくとも1つの案内溝9を形成し、抗張力繊維8の露出された終端部分8aを一旦案内溝9に引き入れ、締結部材5の締結方向(回動方向)に向けて雄螺子部12の外周に巻きつける。この場合、終端部分8aは雄螺子部12の螺子溝内に均一に分散して巻きつけられるようにし、その巻きつけ量は、雄螺子部12の外周の半周から一周する程度が好ましい。なお、案内溝9は、2つ以上を均等な間隔をおいて形成し、終端部分8aを分けて巻きつけるようにしてもよい。
図1の例では、抗張力繊維8の終端部分8aを雄螺子部12の軸方向(螺子溝に直交する方向)に添わせる形態となるが、締結部材5の雄螺子部12を螺合回動させたとき、その接触摩擦により終端部分8aが捻じれ絡まるなどにより、締付け固定にバラつきが生じる虞がある。然るに、図2のように、案内溝9を設けて、案内溝9に抗張力繊維8の終端部分8aを一旦添えた後、雄螺子部12の外周に巻き付けるようにすることにより、締結部材5を螺合回動させたとき、抗張力繊維8の終端部分8aは案内溝9においてその束ね位置およびその状態が規制されることとなるから、捻りを与えることなく挟み込むことができる。しかも、締結部材5との接触摩擦で終端部分8aを螺合溝内に引き込み、締付け固定をより確実で安定なものとすることができる。このような観点からすれば、案内溝9は抗張力繊維8の終端部分8aを沿わせてその束ね位置およびその状態を規制できれば、軸方向に平行でなく、所定の角度をもって形成しても良い。
図3は、かしめ部材と連結部材とに互いに係合する凹凸を形成した例である。図3(A)は、連結部材3側の段差部14に凸部19aを形成し、かしめ部材4側に凹部19bを形成している。この凸部19aに凹部19bを一致させて係合させることにより、かしめ部材4は、締結部材5に対して非回転で組み付けることができる。なお、凸部19aと凹部19bは、複数個所に均等に分散して形成するようにしてもよい。
図3(B)は、連結部材3側に凹部を形成し、かしめ部材4側に凸部を形成した例で、図2で説明した連結部材3の雄螺子部12に形成した案内溝9を凹部とし、かしめ部材4側に凸片19cを形成している。この場合、案内溝9内に引き入れた抗張力繊維8の終端部分8aを凸片19cで押さえるようにして組み付けることができ、終端部分8aのはみ出しやバラケを防止して作業性が高められる。
図1,2の例では、締結部材5を回動させるとき、かしめ部材4が接触摩擦により締結部材5と共に回動する虞がある。かしめ部材4が回動すると、その内面で接触する光ケーブル2の外被7を回動させ、さらにはその内側の抗張力繊維8に捻りを加える虞もある。然るに、かしめ部材4を連結部材3に対して非回転とすることにより、光ケーブル2の外被7は回動せず抗張力繊維8の終端部分8aの捻れ発生を防止することができ、安定した確実な締付け固定ができる。
図4は、上述した端末固定具を用いて光ケーブル2を固定した状態を示す図、図5は、光ケーブル2の端末部を固定した後に締結部材5を外した様子を示した図で、図4(A)、図5(A)は図1の例に対応する図であり、図4(B)、図5(B)は図2の例に対応する図である。
上述した端末固定具1に光ケーブル2を固定するには、まず、光ケーブル2の端末部分から締結部材5とかしめ部材4を光ケーブル2に通し、そして、光ケーブル2の光ファイバ部6を連結部材3の貫通孔10に通すとともに、光ケーブル2の端末部分の外被7を拡げて抗張力繊維8とともに連結部材3の筒状部13に被せる。このとき、外被7の端部からは、抗張力繊維8の終端部分8aが所定量延びて露出するようにする。
上述した端末固定具1に光ケーブル2を固定するには、まず、光ケーブル2の端末部分から締結部材5とかしめ部材4を光ケーブル2に通し、そして、光ケーブル2の光ファイバ部6を連結部材3の貫通孔10に通すとともに、光ケーブル2の端末部分の外被7を拡げて抗張力繊維8とともに連結部材3の筒状部13に被せる。このとき、外被7の端部からは、抗張力繊維8の終端部分8aが所定量延びて露出するようにする。
外被7の端部から露出した抗張力繊維8の終端部分8aは、連結部材3の段差部14を這わせて、図1の例では、図4(A),図5(A)に示すように雄螺子部12の軸方向外周に添えられる。図2の例では、図4(B),図5(B)に示すように、抗張力繊維8の終端部分8aを案内溝9に一括して引き込み、雄螺子部12の外周の所定方向に巻きつけて添えられる。そして、予め光ケーブル2に通しておいたかしめ部材4を、外被7を被せた連結部材3の筒状部13に遊嵌させる。このとき、筒状部13とかしめ部材4の内周面との間には、光ケーブル2の外被7と抗張力繊維8とが配置された状態となる。
次に、締結部材5を連結部材3の方向に移動させて、連結部材3の雄螺子部12に締結部材5の雌螺子部16を螺合させる。このとき、連結部材3の雄螺子部12と締結部材5の雌螺子部16との間には、抗張力繊維8の終端部分8aが挟まれた状態となる。そして、締結部材5の把持部18を握って締結部材5を回動させると、雄螺子部12と雌螺子部16との螺子溝によって螺合が進んで行くとともに、雄螺子部12と雌螺子部16との間に挟まれた抗張力繊維8の終端部分8aは引っ張られる。すなわち、抗張力繊維8には、連結部材3の雄螺子部12と締結部材5の雌螺子部16とを螺合させると、連結部材3の進行方向へ張力が発生する。このとき、抗張力繊維8の終端部分8aが雄螺子部12の外周に、連結部材3の進行方向へ巻きつけて添えられていれば、抗張力繊維8の終端部分8aに安定して張力を加えることができ、固定強度を高めることができる。
そして、さらに締結部材5を回動させて、連結部材3の雄螺子部12と締結部材5の雌螺子部16とを螺合させると、かしめ部材4の他方の端部4bに締結部材5のテーパ面部17が当接する。その後も締結部材5の回動を続けると、締結部材5のテーパ面部17が、かしめ部材4の他方の端部4bの径を圧縮してかしめ、図2で示す固定状態となる。
抗張力繊維8の終端部分8aは、光ケーブルの端末固定具1により光ケーブル2の端末部が固定されると、以下に述べる3点で固定される。第1に、連結部材3の雄螺子部12と締結部材5の雌螺子部16とで張力が作用した状態で固定される。第2に、段差部14とかしめ部材4の一方の端部4aとで挟んで固定される。第3に、かしめ部材4の他方の端部4bがかしめられて外被7に食い込んで押さえ、筒状部13とで挟んで固定される。
以上の3点で固定されるため、抗張力繊維8の終端部分8aは、緩み難く強固に光ケーブルの端末固定具1に固定される。
以上の3点で固定されるため、抗張力繊維8の終端部分8aは、緩み難く強固に光ケーブルの端末固定具1に固定される。
外被7は、光ケーブルの端末固定具1により光ケーブル2の端末部が固定されると、かしめ部材4の他方の端部4bにより固定される。このとき、かしめ部材4の他方の端部4bは、U字状の切り欠き15で形成された鋭角部15a,15bの距離が縮まるようにかしめられる。また、切り欠き15の鋭角部15a,15bは、外被7に食い込むとともに噛み込んで外被7を固定する。
以上に説明した光ケーブルの端末固定具1は、連結部材3の雄螺子部12に締結部材5の雌螺子部16を螺合させると、雄螺子部12と雌螺子部16とで抗張力繊維8の終端部分8aに張力を付与しながら固定するとともに、締結部材5の回動に伴う移動によりかしめ部材4の他方の端部4bをかしめて、外被7を固定することができる。すなわち、締結部材5を回動する動作により、抗張力繊維8と外被7とを同時に固定することができる。
また、光ケーブルの端末固定具1は、締結部材5のテーパ面部17でかしめ部材4をかしめるため、かしめ工具が不必要であり、容易に固定することができる。また、かしめ部材4は、テーパ面部17でかしめられる範囲が決定するため、必要以上の力が光ケーブル2にかかることがなく光ファイバ部6を損傷させる虞がない。
また、締結部材5は、連結部材3の雄螺子部12に螺合させた状態で回動させると、螺子溝によって徐々に軸線方向に移動し、その移動によりテーパ面部17がかしめ部材4をかしめるようになっている。すなわち、締結部材5を回動させる力でかしめ部材4をかしめている。締結部材5は、軸線方向に押し込んで挿入させる態様と比較して、締結部材5を回動させる手間がかかるが、かしめ工具を用いずに弱い力でかしめ部材4をかしめることができる。
なお、上述したように締結部材5の内径をテーパ面部17で徐々に小さくする形態とする他に、締結部材5の他方側の端部内径を小さくし、かしめ部材4の他方の端部4bの外径を先細りとなるようにテーパ状としても良い。また、テーパ面は、締結部材5の内周とかしめ部材4の外周の両方に形成しても良い。即ち、上述したように締結部材5が軸線方向に移動するに従って、その移動によりテーパ面がかしめ部材4をかしめるよう形成されていればよい。
図6は、光ケーブルの端末固定具1が光機器20等に固定された様子を示す断面図である。
光機器20は、ハウジング21を備え、ハウジング21の内部に高速な電気信号を扱う基板等(不図示)が配置されている他、連結部材3の連結部11を嵌め合わすことができる溝部22と、光ケーブル2を通すための円形状の開口部23と、を有している。なお、溝部22は、一部がハウジングとともに取り外し可能となっている。光ケーブルの端末固定具1は、連結部材3の矩形状の連結部11をハウジング21の溝部22に嵌め合わせられ、そして取り外しておいた溝部22の一部をハウジング21に固定することにより、ハウジング21に固定される。
光機器20は、ハウジング21を備え、ハウジング21の内部に高速な電気信号を扱う基板等(不図示)が配置されている他、連結部材3の連結部11を嵌め合わすことができる溝部22と、光ケーブル2を通すための円形状の開口部23と、を有している。なお、溝部22は、一部がハウジングとともに取り外し可能となっている。光ケーブルの端末固定具1は、連結部材3の矩形状の連結部11をハウジング21の溝部22に嵌め合わせられ、そして取り外しておいた溝部22の一部をハウジング21に固定することにより、ハウジング21に固定される。
光ケーブル2を固定した光ケーブルの端末固定具1は、ハウジング21の溝部22に固定されると連結部材3の連結部11が径方向外方に広がる矩形状となっているため、連結部11が光ケーブル2と開口部23との間にできる隙間24を塞ぐことができる。また、連結部材3の連結部11は、矩形状となっているため、ハウジング21に固定された際に光ケーブル2を固定した光ケーブルの端末固定具1が回転するのを防止することができる。
また、連結部材3は、金属で形成することにより、ハウジング21の内部の基板から発生する電磁波等が外部へ出ないように遮蔽すると同時に外部からハウジング21の内部へ入る電磁波等も遮蔽することができる。
なお、連結部材3の連結部11を矩形状で説明したが、連結部11は、ハウジング21に連結して固定でき、且つ、ハウジングに対して回転することがなければ良く、この形状に限定されるものではない。例えば、多角形状でも良いし、回り止め突起が形成された円形状でも良い。
なお、連結部材3の連結部11を矩形状で説明したが、連結部11は、ハウジング21に連結して固定でき、且つ、ハウジングに対して回転することがなければ良く、この形状に限定されるものではない。例えば、多角形状でも良いし、回り止め突起が形成された円形状でも良い。
1…光ケーブルの端末固定具、2…光ケーブル、3…連結部材、4…かしめ部材、5…締結部材、6…光ファイバ部、7…外被、8…抗張力繊維、8a…終端部分、9…案内溝、10…貫通孔、11…連結部、12…雄螺子部、13…筒状部、14…段差部、15…切り欠き、15a,15b…鋭角部、16…雌螺子部、17…テーパ面部、18…把持部、19a…凸部、19b…凹部、19c…凸片、20…光機器、21…ハウジング、22…溝部、23…開口部、24…隙間。
Claims (7)
- 光ファイバ部の周囲に抗張力繊維を配し外被で覆った光ケーブルの端末部を固定する光ケーブル端末固定具であって、
連結部材と、かしめ部材と、締結部材と、を備え、
前記連結部材は、前記光ファイバ部を挿通可能な貫通孔が形成された円筒形状であり、相手部材と連結される連結部と、露出された前記抗張力繊維の終端部分が添えられる雄螺子部と、前記雄螺子部より小径で前記外被と抗張力繊維が被せられる筒状部と、を有し、
前記かしめ部材は、環帯形状であり、前記筒状部に前記外被と抗張力繊維が被せられた状態で嵌合され、
前記締結部材は、円筒形状であり、内周面の一方に前記抗張力繊維の終端部分が添えられた前記雄螺子部に螺合する雌螺子部が形成され、
前記締結部材の内周面の他方と前記かしめ部材の外周面の少なくとも一方には、前記かしめ部材をかしめるテーパ面部が形成されていることを特徴とする光ケーブル端末固定部。 - 前記かしめ部材には、かしめ用の切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル端末固定具。
- 前記連結部材の雄螺子部には、前記抗張力繊維の終端部分を前記雄螺子部の周方向に添えるための案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル端末固定具。
- 前記かしめ部材と前記連結部材とには、互いに係合する凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ケーブル端末固定具。
- 前記かしめ部材には、前記連結部材の雄螺子部の案内溝に係合する凸片が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光ケーブル端末固定具。
- 前記連結部材が金属で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ケーブル端末固定具。
- 光ファイバ部の周囲に抗張力繊維を配し外被で覆った光ケーブルの端末部を、連結部材と、かしめ部材と、締結部材と、を備えた光ケーブル端末固定具を用いて、光機器筐体に固定する光ケーブル端末固定方法であって、
前記光機器筐体と連結される連結部と、雄螺子部と、前記雄螺子部より小径の筒状部と、を有する円筒形状の連結部材の貫通孔に、前記光ケーブルの光ファイバ部を挿通し、前記抗張力繊維と外被を前記小径の筒状部に被せる工程と、
前記外被の終端から露出された抗張力繊維の終端部分を、前記雄螺子部に形成した案内溝を経て前記雄螺子の螺合面の周方向の所定方向に添わせる工程と、
前記連結部材の小径の筒状部に被せた外被部分の外側に、環帯形状のかしめ部材を嵌合する工程と、
前記抗張力繊維の終端部分が添えられた前記雄螺子部に螺合する雌螺子部と、前記かしめ部材をかしめるテーパ面部と、を有する円筒形状の締結部材を螺合締結する工程と、
からなることを特徴とする光ケーブル端末固定方法。
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