JP2011256630A - 制振床梁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制振床梁は、床材を支持する床梁本体1と、床梁本体1の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材3とを備えている。振動抑制部材3が床梁本体1の両端部だけに固定され、振動抑制部材3と床梁本体1の中央部との間に減衰材5が設けられている。または、振動抑制部材3が床梁本体1の中央部だけに固定され、振動抑制部材4と床梁本体1の端部との間に減衰材5が設けられている。
【選択図】図1
Description
従来、このような問題点を解消するために、床梁として、曲げ剛性が大きな大断面の横架材を使用していた。
そこで、床およびこの床を支持する構造体からなる床構造を間仕切り壁等の非構造体に液封ダンパを介して連結することにより、床の振動を緩和する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記制振装置は、床梁と直状部材との間に相対変位が生じた際に変形する粘弾性部材を有し、床梁に振動が生じたときに変形する粘弾性部材により、振動エネルギを吸収し、床の振動を早期に減衰させる。
前記床梁本体の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材とを備え、
前記振動抑制部材が前記床梁本体の中央部だけに固定され、
前記振動抑制部材と前記床梁本体の少なくとも一方の端部との間に減衰材が設けられていることを特徴とする。
したがって、床梁本体の中央部だけに固定されている振動抑制部材は、床梁本体が曲げ変形した際に、床梁本体の中央部とともに、床梁本体の端部より大きな変位量で変位することになる。
以上のことから大断面で大きな重量を有する床梁を用いなくても、床の振動を抑制することが可能となる。
また、上述のように振動抑制部材および減衰材が制振床梁以外の部材に接合されることがないので、制振床梁のスペース効率を向上することができる。
前記床梁本体の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材とを備え、
前記振動抑制部材が前記床梁本体の両端部だけに固定され、
前記振動抑制部材と前記床梁本体の中央部との間に減衰材が設けられていることを特徴とする。
したがって、床梁本体の両端部だけに固定されている振動抑制部材は、床梁本体が曲げ変形した際に、床梁本体の両端部とともに、床梁本体の中央部より小さな変位量で変位することになる。
以上のことから大断面で大きな重量を有する床梁を用いなくても、床の振動を抑制することが可能となる。
また、上述のように振動抑制部材および減衰材が制振床梁以外の部材に接合されることがないので、制振床梁のスペース効率を向上することができる。
前記床梁本体が、上下のフランジとこれらフランジを繋ぐウェブとを備えた鋼材からなり、前記振動抑制部材が上のフランジ、下のフランジおよびウェブのうちのいずれかに固定されていることを特徴とする。
なお、鋼材は、例えば、H形鋼や溝形鋼である。
前記床梁本体と前記振動抑制部材との上下方向の間隔に前記減衰材が設けられていることを特徴とする。
前記床梁本体と前記振動抑制部材との上下方向の間隔と、前記床梁本体の軸方向に略直交する略水平方向の間隔との両方に前記減衰材が設けられていることを特徴とする。
図1および図2に示すように、第1実施形態の制振床梁は、床材(図示略)を支持する床梁本体1と、床梁本体1の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材3と、これら床梁本体1と振動抑制部材3との間に設けられる減衰材5とを備えている。
振動抑制部材3の左右端部と、床梁本体1の左右端部とがそれぞれ、支持棒7を介して固定されている。
減衰材5は、床梁本体1の軸方向の中央部において、床梁本体1の下側のフランジ12の上面と、その上側に配置される振動抑制部材3の下側のフランジ32の下面との間に配置されている。板状の減衰材5の上面及び下面がそれぞれ振動浴せ卯部材3の下側のフランジ32と、床梁本体1の下側のフランジ12とに接着されるものとしてもよい。
また、床梁本体1を構造体14に取り付ける前に、床梁本体1に振動抑制部材3、減衰材5および支持棒7を取り付けて、制振床梁とした状態で施工が可能であり、制振床梁の施工時の現場作業を効率化することができる。
図8においては、振動抑制部材3のウェブ33が、床梁本体1に略直交して略水平に配置された支持棒71により、床梁本体1のウェブ13に固定されている。なお、支持棒71は、例えば、床梁本体1のウェブ13を貫通して、ウェブ13の左右に配置される一対の振動抑制部材3を固定している。なお、支持棒71に代えて、ウェブ13に形成されたネジ孔に螺合するボルトを用いてもよい。また、この際に、振動抑制部材3がボルトでピン支持された状態となっていてもよい。
また、第1実施形態やその変形例において、振動抑制部材3を床梁本体1の左右にそれぞれ設けるものとしたが、左右何れか一方だけに設けるものとしてもよい。
図9に示すように、第2実施形態の制振床梁は、第1実施形態の振動抑制部材3に代えて、上側に溝の開口が向くとともに、床梁本体1より左右幅の広い溝形鋼からなる振動抑制部材35を用いたものである。
床梁本体1は、第1実施形態と同様のH形鋼からなる。
振動抑制部材35は、上述のように溝形鋼であり、左右のフランジ36が下側のウェブ37により接続された形状を有する。
振動抑制部材35の両端部が、床梁本体1の両端部に固定されている。この第2実施形態では、振動抑制部材35の左右のフランジ36が、床梁本体1のウェブ13に固定される。また、左右のフランジ36とウェブ13の固定は、ウェブ13に略直交して略水平に配置されるとともに、ウェブ13を貫通した状態でウェブ13に固定された支持棒72の両端部にそれぞれフランジ36を固定するものとなっている。
図10に示すように、第3実施形態の制振床梁は、第1実施形態の制振床梁において、振動抑制部材3の両端部を床梁本体1の両端部にそれぞれ固定し、振動抑制部材3の中央部と、床梁本体1の中央部との間に減衰材5を介在させていたのに対して、振動抑制部材3の中央部を床梁本体1の中央部に固定し、振動抑制部材3の両端部と、床梁本体1の両端部との間にそれぞれ減衰材5を介在させた構造となっている。
第3実施形態において、床梁本体1と、振動抑制部材3とは、第1実施形態と略同様の構成とされるとともに、床梁本体1と、振動抑制部材3とが第1実施形態と同様に配置されている。減衰材5も第1実施形態と同様のものである。
振動抑制部材3の左右両端部それぞれと、床梁本体1の左右両端部それぞれとの間において、振動抑制部材3の下のフランジ32の下面と、床梁本体1の下のフランジ12の上面との間に減衰材5が介在させられている。減衰材5は、フランジ32とフランジ12に例えば、接着等により固定されていてもよい。このような減衰材5は、振動抑制部材3と床梁本体1との上下方向の間に介在するように配置されたことになる。
図11に示すように、第4実施形態の制振床梁は、第3実施形態に対して、減衰材5の配置位置を増やしたものである。
第3実施形態では、振動抑制部材3の左右両端部と床梁本体1の左右両端部とにおいて、振動抑制部材3の下のフランジ32の下面と、床梁本体1の下のフランジ12の上面との間に減衰材5が介在していたのに対して、第4実施形態では、第3実施形態の振動抑制部材3より上下幅が広い振動抑制部材38を用い、振動抑制部材38の下のフランジ40の下面と、床梁本体1の下のフランジ12の上面との間だけではなく、振動抑制部材38の上のフランジ39の上面と、床梁本体1の上のフランジ11の下面との間にも減衰材5を配置している。
第4実施形態の制振床梁においては、第3実施形態と同様に、振動抑制部材38の中央部が床梁本体1の中央部に上下に並んで配置される複数の支持棒73により固定されている。
振動抑制部材38の上下幅は、床梁本体1の上下のフランジ11,12の間隔より少し狭いものとなっている。これにより、振動抑制部材38の下側のフランジ39と床梁本体1の下側のフランジ12とを近接して配置した状態で、振動抑制部材38の上側のフランジ39と、床梁本体1の上側のフランジ11とを近接して配置可能となっている。
図12に示すように、第5実施形態の制振床梁は、床梁本体1の下側のフランジ12の左右側縁部に、溝形鋼からなる振動抑制部材43が設けられたものである。
振動抑制部材43は、床梁本体1の長手方向に沿って配置されているとともに、溝形鋼である振動抑制部材43の溝が横方向を向くようになっている。また、振動抑制部材43は、上側のフランジ44と、下側のフランジ45と、これらを繋ぐウェブ46を備えている。
すなわち、振動抑制部材43の上側のフランジ44と、下側のフランジ45との間に、床梁本体1の下側のフランジ12の側縁部が挿入された状態となっている。
また、床梁本体1の中央部と、振動抑制部材43の中央部との間には、減衰材51が配置されている。減衰材51は断面コ字状に形成されている。この減衰材51は、床梁本体1の中央部と、振動抑制部材43の中央部とにおいて、床梁本体1の下側のフランジ12の側縁部の上面と、振動抑制部材43の上側のフランジ44の下面との間、フランジ12の側縁部の下面と、振動抑制部材43の下側のフランジ45の上面との間を埋めるように配置されている。さらに、減衰材51は、フランジ12の側縁と、振動抑制部材43のウェブ46との間を埋めるように配置されている。
また、振動抑制部材43がフランジ12の左右の側縁部にそれぞれ取り付けられているが、振動抑制部材43が小さなものとなっているので、振動抑制部材43を取り付けることによる床梁部分の重量増加を低減することができる。
3,10,35,38,43 振動抑制部材
5,51, 減衰材
Claims (5)
- 床材を支持する床梁本体と、
前記床梁本体の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材とを備え、
前記振動抑制部材が前記床梁本体の中央部だけに固定され、
前記振動抑制部材と前記床梁本体の少なくとも一方の端部との間に減衰材が設けられていることを特徴とする制振床梁。 - 床材を支持する床梁本体と、
前記床梁本体の長手方向に沿って設けられる振動抑制部材とを備え、
前記振動抑制部材が前記床梁本体の両端部だけに固定され、
前記振動抑制部材と前記床梁本体の中央部との間に減衰材が設けられていることを特徴とする制振床梁。 - 前記床梁本体が、上下のフランジとこれらフランジを繋ぐウェブとを備えた鋼材からなり、前記振動抑制部材が上のフランジ、下のフランジおよびウェブのうちのいずれかに固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制振床梁。
- 前記床梁本体と前記振動抑制部材との上下方向の間隔に前記減衰材が設けられていることを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制振床梁。
- 前記床梁本体と前記振動抑制部材との上下方向の間隔と、前記床梁本体の軸方向に略直交する略水平方向の間隔との両方に前記減衰材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制振床梁。
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