JP2011248090A - 走査型顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料のより広い範囲を高速に観察できるようにする。
【解決手段】走査型の共焦点顕微鏡11には、対物レンズ25をz方向に移動させるピエゾ素子28−1と、ステージ21をz方向に移動させるピエゾ素子28−2が設けられている。ステージ21に載置された試料15における、z方向に並ぶ複数の断面を観察面として観察する場合、ピエゾ素子28−1は、継続して対物レンズ25を下方向に移動させ、同時にピエゾ素子28−2は、ステージ21を継続して上方向に移動させる。このように、2つのピエゾ素子28を設けることで、試料15におけるz方向のより広い範囲を高速に観察することができる。本発明は、走査型の共焦点顕微鏡に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料のより広い範囲を高速に観察できるようにした走査型顕微鏡に関する。
従来、スキャナを利用して観察対象の試料の観察面を照明光で走査し、走査により生じた観察光を受光して、試料を観察する走査型の共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、共焦点顕微鏡では、ピエゾ素子により対物レンズを駆動することで、対物レンズの光軸と平行な方向(以下、z方向と称する)に照明光の集光位置がずらされながら、試料のz方向に並ぶ複数の断面が観察面とされて、それらの観察面の画像が取得される。このように、対物レンズを駆動するアクチュエータとしてピエゾ素子を用いれば、対物レンズを高速に移動できるため、観察面のより迅速な走査が可能となる。
特開2005−148454号公報
しかしながら、ピエゾ素子を利用して対物レンズを移動させる場合、対物レンズのz方向の可動範囲が狭いため、試料のz方向の観察可能な範囲が限られてしまい、試料がz方向に厚い場合には、所望する全ての部位を観察できない場合があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、試料のより広い範囲を高速に観察できるようにするものである。
本発明の走査型顕微鏡は、照明光で試料の観察面を走査して前記観察面の画像を取得する走査型顕微鏡であって、前記試料が載置されるステージと、入射した前記照明光を前記観察面に照射する対物レンズと、前記ステージと前記対物レンズとの間の対物距離を、前記対物レンズの光軸方向に変化させる第1のアクチュエータと、前記第1のアクチュエータとは独立に、前記対物距離を前記光軸方向に変化させる第2のアクチュエータとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、試料のより広い範囲を高速に観察することができる。
本発明を適用した観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 ピエゾ素子の駆動について説明する図である。 ピエゾ素子の並列制御について説明する図である。 ピエゾ素子の直列制御について説明する図である。 観察処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
[観察システムの構成]
図1は、本発明を適用した観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。なお、図1において、横方向、奥行き方向、および縦方向は、互いに直交するx方向、y方向、およびz方向を示している。
この観察システムは、走査型の共焦点顕微鏡11、ピエゾ制御部12−1、ピエゾ制御部12−2、コントローラ13、およびコンピュータ14から構成される。
図1の観察システムでは、観察対象の試料15が共焦点顕微鏡11のステージ21上に載置されて観察される。すなわち、共焦点顕微鏡11では、レーザ22から射出された励起光としての照明光が、ダイクロイックミラー23で反射されてスキャナ24に入射し、スキャナ24により偏向される。そして、スキャナ24で光路が変更された照明光は、対物レンズ25を通って、試料15の観察面に照射される。このとき、スキャナ24が照明光を偏向させることで、試料15の観察面が照明光で走査される。例えば、スキャナ24は、ガルバノスキャナやレゾナントスキャナから構成される。
試料15の観察面が照明光で走査されると、観察面からは蛍光が生じ、この蛍光(以下、観察光と称する)は、対物レンズ25を通ってスキャナ24に入射する。そして、スキャナ24によりデスキャンされた観察光は、ダイクロイックミラー23を透過し、さらにピンホール26を通って検出器27により受光される。
なお、より詳細には、観察光のうち、試料15の観察に必要な特定の波長の光だけが、ダイクロイックミラー23を透過するようになされている。また、ピンホール26は、対物レンズ25の焦点位置、つまり試料15の観察面と共役な位置に配置されており、ピンホール26の位置に集光された観察光だけが検出器27に入射するようになされている。
検出器27は、入射した観察光を受光して光電変換することで、観察光を、観察光の受光強度を示す電気信号に変換する。光電変換により得られた電気信号は、検出器27からコントローラ13へと供給される。コントローラ13は、検出器27から供給された電気信号に基づいて、試料15の観察面の画像である観察画像を生成し、コンピュータ14に供給するとともに、共焦点顕微鏡11の動作を制御する。
また、共焦点顕微鏡11の対物レンズ25およびステージ21には、それぞれアクチュエータとしてのピエゾ素子28−1およびピエゾ素子28−2が接続されている。
ピエゾ素子28−1は、ピエゾ制御部12−1の制御に従って対物レンズ25を図中、上下方向、すなわち対物レンズ25の光軸と平行な方向(以下、z方向とも称する)に移動させる。また、ピエゾ素子28−2は、ピエゾ制御部12−2の制御に従って、ステージ21をz方向に移動させる。ピエゾ素子28−1およびピエゾ素子28−2による、対物レンズ25およびステージ21の駆動により、試料15における照明光のz方向の集光位置が変化する。これにより、z方向の任意の位置における試料15の断面を観察面とすることが可能となる。
なお、以下、ピエゾ素子28−1およびピエゾ素子28−2を個々に区別する必要のない場合、単にピエゾ素子28とも称し、ピエゾ制御部12−1およびピエゾ制御部12−2を個々に区別する必要のない場合、単にピエゾ制御部12とも称する。
コントローラ13は、コントローラ13全体を制御するCPU(Central Processing Unit)41、観察画像を生成するキャプチャ制御部42、スキャナ24の動作を制御するスキャナ制御部43、およびレーザ22の動作を制御するレーザ制御部44から構成される。
キャプチャ制御部42は、検出器27から供給された電気信号に基づいて、観察画像の各画素の輝度値(画素値)を算出することで、観察画像を生成する。スキャナ制御部43は、試料15の観察面が照明光で走査されるように、スキャナ24の動作を制御するとともに、ピエゾ制御部12を制御して、ピエゾ素子28を動作させる。また、レーザ制御部44は、光源としてのレーザ22を制御して、所定のパワーでレーザ22から照明光を射出させる。
コンピュータ14は、予め記録しているソフトウェア51を実行することで、コントローラ13を制御したり、コントローラ13から供給された観察画像を表示したりする。
[ピエゾ素子の動作の説明]
ところで、共焦点顕微鏡11に設けられたピエゾ素子28−1とピエゾ素子28−2は、図2に示すように、それぞれ独立して動作し、対物レンズ25と、試料15の観察面とのz方向の相対的な位置関係を変化させることが可能である。
すなわち、ピエゾ素子28−1は、対物レンズ25を図2中、上下方向に移動させることができ、ピエゾ素子28−2は、ピエゾ素子28−1とは独立にステージ21を図中、上下方向に移動させることができる。これにより、ステージ21上に載置された試料15と、対物レンズ25とのz方向の距離が変化する。なお、図2において、横方向、奥行き方向、および縦方向は、x方向、y方向、およびz方向を示している。
観察システムでは、2つのピエゾ素子28を同時に動作させる並列制御、またはピエゾ素子28を交互に動作させる直列制御の何れかの制御方法により、ピエゾ素子28が制御されて、試料15の観察が行われる。
例えば、並列制御によりピエゾ素子28を駆動させる場合、図3に示すように、2つのピエゾ素子28は試料15の観察期間中、継続して動作する。なお、図3において、横方向は時間を示している。
図3では、図中、上側から順番に、ピエゾ素子28−1の駆動信号の波形、ピエゾ素子28−2の駆動信号の波形、スキャナ24の駆動信号の波形、およびキャプチャ制御部42による観察画像取得動作(キャプチャ動作)を表す波形が示されている。
ピエゾ素子28の駆動信号が図中、下に凸の区間は、ピエゾ素子28が動作している区間を示し、ピエゾ素子28の駆動信号が上に凸の区間は、ピエゾ素子28が動作していない区間を示している。
また、スキャナ24の駆動信号が図中、下に凸の区間はスキャナ24が動作し、観察面の走査が行われる区間を示しており、スキャナ24の駆動信号が上に凸の区間はスキャナ24が動作していない区間を示している。さらに、観察画像取得動作を表す波形が図中、上に凸の区間は、キャプチャ制御部42による観察画像のキャプチャ動作がされている区間を示し、観察画像取得動作を表す波形が下に凸の区間は、観察画像のキャプチャ動作がされていない区間を示している。
図3の例では、試料15の観察が開始されると、2つのピエゾ素子28が継続して動作する。すなわち、ピエゾ素子28−1は、対物レンズ25を連続して図2中、下方向に移動させ、ピエゾ素子28−2は、ステージ21を連続して図中、上方向に移動させる。
また、スキャナ24による試料15の観察面の走査と、走査の停止とが交互に行なわれ、スキャナ24による走査期間中に、観察画像のキャプチャ動作(取得動作)が行なわれる。ここで、観察画像取得動作を表す波形における、上に凸である1つの区間は、1つの観察面の観察画像がキャプチャされる区間である。
このように、並列制御では、対物レンズ25と試料15とのz方向の距離が、時間の経過とともに次第に短くなるように、2つのピエゾ素子28が同時に、かつ継続して動作する。試料15の1つの観察面が走査されて、その観察面の観察画像が取得されると、照明光の集光位置が、走査が終了した観察面に対してz方向に隣接する次の観察面の位置となるまで、照明光による走査と観察画像のキャプチャ動作が停止される。
そして、照明光の集光位置が、目的とする観察面に到達すると、その観察面の走査と観察画像のキャプチャ動作が行われ、最後の観察面の走査が終了するまで、順次、各観察面の走査と観察画像のキャプチャが行なわれる。
このような並列制御によれば、従来の共焦点顕微鏡のように、1つのピエゾ素子を用いる場合と比べて、ピエゾ素子28の1度の動作で変化可能な、対物レンズ25と試料15との間のz方向の距離を2倍にすることができる。これにより、1つの観察面の走査が終了してから、次の観察面の走査を開始するまでの時間を短くすることができ、より高速に試料15を観察することができる。また、観察システムでは、2つのピエゾ素子28を用いることで、試料15におけるz方向のより広い範囲を観察することができる。
これに対して、直列制御によりピエゾ素子28を駆動させる場合、図4に示すように、2つのピエゾ素子28は試料15の観察期間中、交互に動作する。なお、図4において、横方向は時間を示している。
図4では、図中、上側から順番に、ピエゾ素子28−1の駆動信号の波形、ピエゾ素子28−2の駆動信号の波形、スキャナ24の駆動信号の波形、およびキャプチャ制御部42による観察画像取得動作を表す波形が示されている。なお、これらの波形が表す各部の動作と動作の停止については、図3における場合と同様である。
図4の例では、試料15の観察が開始されると、2つのピエゾ素子28が交互に動作するように、各ピエゾ素子28は動作と停止(非動作)を繰り返す。
すなわち、ピエゾ素子28−1は、対物レンズ25を図2中、下方向に移動させる動作と、対物レンズ25のz方向への移動を停止させる動作とを交互に繰り返す。また、ピエゾ素子28−2は、ステージ21を図2中、上方向に移動させる動作と、ステージ21のz方向への移動を停止させる動作とを交互に繰り返す。このとき、一方のピエゾ素子28が駆動している間は、他方のピエゾ素子28は、駆動を停止させるように、各ピエゾ素子28が制御される。
また、スキャナ24による試料15の観察面の走査と、走査の停止とが交互に行なわれ、スキャナ24による走査期間中に、観察画像のキャプチャ動作が行なわれる。
ここで、観察面の走査と観察画像のキャプチャ動作は、一方のピエゾ素子28が駆動している状態から、その駆動を停止した直後、つまり対物レンズ25またはステージ21の移動が停止した直後に行なわれる。
このように、直列制御では、対物レンズ25と試料15とのz方向の距離が、時間の経過とともに短くなるように、2つのピエゾ素子28が交互に、かつ間欠的に動作する。したがって、試料15の1つの観察面が走査されて、その観察面の観察画像が取得されると、走査が終了した観察面に対してz方向に隣接する次の観察面上に、照明光が集光するように、一方のピエゾ素子28が駆動され、対物レンズ25またはステージ21が移動される。
そして、対物レンズ25またはステージ21の移動により、照明光の集光位置が、目的とする観察面に到達すると、これまで駆動していたピエゾ素子28の駆動が停止されて、その観察面の走査と観察画像のキャプチャ動作が行われ、最後の観察面の走査が終了するまで、順次、各観察面の走査と観察画像のキャプチャが行なわれる。
なお、観察面の走査と観察画像のキャプチャ動作が行われている間は、2つのピエゾ素子28が動作しないように制御される。
このように直列制御においても、2つのピエゾ素子28を用いることで、従来の共焦点顕微鏡のように、1つのピエゾ素子を用いる場合と比べて、試料15におけるz方向のより広い範囲を観察することができる。
観察システムでは、試料15の観察時に、ピエゾ素子28の制御方法として、並列制御または直列制御の何れかを選択することができる。
例えば、ユーザがコンピュータ14を操作し、試料15の観察の開始と、観察時におけるピエゾ素子28の制御方法を指定すると、コンピュータ14は、ユーザにより指定された制御方法を示す情報(以下、ピエゾ制御情報と称する)をコントローラ13に供給する。すると、コントローラ13は、供給されたピエゾ制御情報に従って、ピエゾ素子28の制御を行なう。
なお、ピエゾ素子28の制御方法は、ユーザの指示によらず、試料15の観察方法等によって定められるようにしてもよい。
そのような場合、例えば、観察画像の所定方向に並ぶ複数画素からなる1つのラインに対応する試料15の領域(以下、ライン対応領域と称する)が1つの観察面とされ、試料15において、z方向に並ぶ複数の観察面が観察対象とされるとき、並列制御が選択される。
なお、試料15におけるライン対応領域から生じた観察光を受光して得られる観察画像の領域が、そのライン対応領域に対応するラインである。したがって、観察画像上のラインには、そのラインに対応する試料15の観察面のライン対応領域の画像が表示される。
これに対して、観察画像の複数ラインに対応する試料15の領域、すなわちx方向とy方向にある程度広がりを持つ領域が1つの観察面とされ、試料15において、z方向に並ぶ複数の観察面が観察対象とされるとき、直列制御が選択される。
並列制御を行なう場合、観察面と対物レンズ25とのz方向の距離は、その観察面の走査が行なわれている間も継続して変化する。したがって、複数のライン対応領域からなる領域が観察面とされる場合、並列制御を行なうと、観察面の最初と最後に走査されるライン対応領域のz方向の位置に、わずかなずれが生じる。一方、直列制御では、観察面の走査中には、観察面と対物レンズ25とのz方向の距離は変化しないので、並列制御の場合のように、ライン対応領域のz方向の位置ずれは生じない。
そのため、複数のライン対応領域からなる領域が観察面とされる場合には、直列制御がより適しているといえる。逆に、1つのライン対応領域が観察面とされる場合には、並列制御を行なってもライン対応領域の両端とされる領域において、z方向の位置ずれは殆ど生じない。そこで、1つのライン対応領域が観察面とされる場合、並列制御が行なわれる。並列制御では、1度のピエゾ素子28の動作で、観察面と対物レンズ25とのz方向の距離を、より大きく変化させることができるという利点がある。
[観察システムの動作]
次に、観察システムの動作について説明する。
ユーザがコンピュータ14を操作して、ピエゾ素子28の制御方法を指定するとともに、試料15の観察開始を指示すると、観察システムは観察処理を行って、試料15のz方向に並ぶ各観察面の観察画像を取得する。以下、図5のフローチャートを参照して、観察システムによる観察処理について説明する。
ステップS11において、コンピュータ14は、ユーザにより指定された制御方法を示すピエゾ制御情報を生成し、CPU41を介してスキャナ制御部43に供給する。
より詳細には、コンピュータ14は、CPU41に観察開始を指示するとともに、ピエゾ制御情報を供給する。すると、CPU41は、コンピュータ14の指示に応じて、レーザ制御部44に照明光の照射を指示するとともに、ピエゾ制御情報をスキャナ制御部43に供給する。
また、レーザ制御部44は、CPU41の指示に応じてレーザ22を制御し、所定のパワーでレーザ22から照明光を射出させる。この照明光は、ダイクロイックミラー23で反射され、スキャナ24および対物レンズ25を通って試料15の観察面に照射される。
ステップS12において、コンピュータ14は、コントローラ13のCPU41に試料15の観察画像の取得開始を指示し、CPU41は、その指示に応じてコントローラ13の各部の動作の制御を開始する。
ステップS13において、スキャナ制御部43は、CPU41から供給されたピエゾ制御情報に従って、ピエゾ素子28の動作を制御する。
例えば、並列制御を示すピエゾ制御情報が供給された場合、スキャナ制御部43は、ピエゾ素子28−1とピエゾ素子28−2が、継続して対物レンズ25とステージ21を移動させるように、ピエゾ制御部12−1とピエゾ制御部12−2を制御する。
また、直列制御を示すピエゾ制御情報が供給された場合、スキャナ制御部43は、一方のピエゾ素子28が、対物レンズ25またはステージ21を一定の距離だけ移動させるように、ピエゾ制御部12を制御する。
ピエゾ制御部12は、スキャナ制御部43からの指示に応じた駆動信号をピエゾ素子28に供給し、ピエゾ素子28を動作させる。
なお、より詳細には、ピエゾ素子28は、駆動信号の供給を受けて指定された動作を行うと、その動作が完了した旨のフィードバック信号を、ピエゾ制御部12を介してスキャナ制御部43に供給する。これにより、直列制御を行なう場合において、スキャナ制御部43は、対物レンズ25またはステージ21の移動完了を確認してから、観察面の走査を開始することができ、試料15におけるz方向のより正確な位置の観察画像を得ることができる。
ステップS14において、スキャナ制御部43は、スキャナ24を制御して、照明光での観察面の走査を開始させる。照明光で観察面が走査されると、観察面からは観察光が生じ、この観察光は対物レンズ25乃至ダイクロイックミラー23、およびピンホール26を通って検出器27に受光される。検出器27は、入射した観察光を受光して電気信号に変換し、キャプチャ制御部42に供給する。
ステップS15において、キャプチャ制御部42は、検出器27から供給された電気信号から観察画像の画素の輝度値を算出することで、観察画像を生成する。この輝度値の算出は、画素単位で行なわれる。つまり、電気信号が供給されるたびに、1画素分ずつ輝度値が算出されていく。観察面全体が走査されて観察面の走査が終了すると、キャプチャ制御部42も観察画像の取得動作を終了する。
観察画像が生成されると、ステップS16において、キャプチャ制御部42は、得られた観察画像を、CPU41を介してコンピュータ14に供給する。コンピュータ14に供給された観察画像は、図示せぬ記録部に記録されたり、ディスプレイに表示されたりする。
ステップS17において、CPU41は、試料15の観察を終了するか否かを判定する。例えば、コンピュータ14により指定された試料15の全ての観察面の観察画像が取得された場合や、ユーザにより観察の終了が指示された場合、観察を終了すると判定される。
ステップS17において、観察を終了しないと判定された場合、ステップS18において、スキャナ制御部43は、ピエゾ制御情報が示す制御方法が、並列制御であるか否かを判定する。
ステップS18において、並列制御であると判定された場合、処理はステップS14に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、並列制御では、試料15の観察中は、継続してピエゾ素子28は動作しているので、ステップS13の処理は行われず、照明光の集光位置が次の観察面に到達すると、その観察面が走査され、観察画像が取得される。
これに対して、ステップS18において、並列制御ではないと判定された場合、つまり直列制御である場合、処理はステップS13に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、次の観察面に照明光が集光するように、前回駆動されたピエゾ素子28とは異なるピエゾ素子28が駆動され、観察面の走査と観察画像の取得が行なわれる。
また、ステップS17において、試料15の観察を終了すると判定された場合、コントローラ13の各部は行なっている動作を停止して、観察処理は終了する。
このようにして、コントローラ13は、コンピュータ14からのピエゾ制御情報に従って、2つのピエゾ素子28の動作を制御し、試料15を観察する。このように、共焦点顕微鏡11に、対物レンズ25を移動させるピエゾ素子28−1と、ステージ21を移動させるピエゾ素子28−2とを設けることで、試料15におけるz方向のより広い範囲を、高速に観察することができる。
なお、以上においては、対物レンズ25とステージ21に、それぞれ1つのピエゾ素子28が接続される例について説明したが、対物レンズ25やステージ21に複数のピエゾ素子28が接続されるようにしてもよい。
例えば、対物レンズ25に2つのピエゾ素子28が接続される場合、一方のピエゾ素子28(以下、ピエゾ素子28Aと称する)は、所定の支持部材に固定されて、対物レンズ25に直接接続される。これに対して、他方のピエゾ素子28(以下、ピエゾ素子28Bと称する)は、ピエゾ素子28Aが固定された支持部材に接続される。
したがって、ピエゾ素子28Bが動作して支持部材が移動すると、支持部材に固定されたピエゾ素子28Aと対物レンズ25が移動することになる。また、ピエゾ素子28Aが動作するときは、対物レンズ25のみが移動し、ピエゾ素子28Bは移動しない。このようにして、2つのピエゾ素子28を対物レンズ25に接続すれば、これらの2つのピエゾ素子28は、それぞれ独立して対物レンズ25を移動させることができる。
また、独立して対物レンズ25をz方向に移動可能な複数のピエゾ素子28が、対物レンズ25に接続され、かつ独立してステージ21をz方向に移動可能な複数のピエゾ素子28がステージ21に接続されてもよいが、対物レンズ25かステージ21の一方にピエゾ素子28が接続されないようにしてもよい。
そのような場合、例えば、ステージ21に2つのピエゾ素子28が接続されていれば、対物レンズ25にピエゾ素子28が1つも接続されていなくても、ステージ21と対物レンズ25に1つずつピエゾ素子28が接続される場合とz方向の可動範囲は等しくなる。また、対物レンズ25かステージ21の一方に複数のピエゾ素子28が接続されていれば、それらのピエゾ素子28を同時に動作させたり、交互に動作させたりすることで、ピエゾ素子28の並列制御や直列制御が可能である。
さらに、複数のピエゾ素子28の動作を制御する場合に、所定のピエゾ素子28が動作し、予め定められた所定の距離だけ、対物レンズ25とステージ21との間のz方向の距離が変化した後、他のピエゾ素子28が動作するようにしてもよい。
具体的には、図2において、ピエゾ素子28−1が所定の距離、例えば対物レンズ25の可動範囲の限度まで対物レンズ25を図中、下方向に移動させた後、ピエゾ素子28−2がステージ21を図中、上方向に移動させるようにしてもよい。このとき、各ピエゾ素子28は、並列制御時と同様に継続して動作していてもよいし、直列制御時のように、観察面の走査と同期して、動作と停止を交互に繰り返してもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 共焦点顕微鏡, 12−1,12−2,12 ピエゾ制御部, 13 コントローラ, 14 コンピュータ, 15 試料, 21 ステージ, 25 対物レンズ, 28−1,28−2,28 ピエゾ素子, 41 CPU, 42 キャプチャ制御部, 43 スキャナ制御部

Claims (8)

  1. 照明光で試料の観察面を走査して前記観察面の画像を取得する走査型顕微鏡であって、
    前記試料が載置されるステージと、
    入射した前記照明光を前記観察面に照射する対物レンズと、
    前記ステージと前記対物レンズとの間の対物距離を、前記対物レンズの光軸方向に変化させる第1のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータとは独立に、前記対物距離を前記光軸方向に変化させる第2のアクチュエータと
    を備えることを特徴とする走査型顕微鏡。
  2. 前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータは、ピエゾ素子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  3. 前記第1のアクチュエータは、前記対物レンズを前記光軸方向に移動させ、
    前記第2のアクチュエータは、前記ステージを前記光軸方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  4. 前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータは、前記ステージを前記光軸方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  5. 前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータは、前記対物レンズを前記光軸方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  6. 前記光軸方向に並ぶ前記試料の複数の前記観察面を観察する場合、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータは、前記対物距離が時間とともに短くなるように継続して動作する
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  7. 前記光軸方向に並ぶ前記試料の複数の前記観察面を観察する場合、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータは、前記対物距離が時間とともに短くなるように交互に動作する
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  8. 前記光軸方向に並ぶ前記試料の複数の前記観察面を観察する場合、
    前記第1のアクチュエータは、前記対物距離が時間とともに短くなるように、所定の距離だけ前記対物距離を変化させ、
    前記第2のアクチュエータは、前記第1のアクチュエータが、前記所定の距離だけ前記対物距離を変化させた後、前記対物距離を変化さる
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
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