JP2011247023A - 紙製パネルの組立構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】展示会のブース等の構造物を簡単に構築することができる紙製パネルの組立構造を提供することを目的とする。
【解決手段】上面紙31aと下面紙31bの間にスペーサ紙材31cを挟んで成る紙製パネルの組立構造であって、紙製パネルの上面に下面紙31bを薄肉ヒンジ部32として残して断面V字形の溝部21を形成するとともに、この薄肉ヒンジ部32を切り起し端部とする切り起し部20を形成し、この切り起し部20を薄肉ヒンジ部32から折り曲げて起立させ、この切り起し部20により上面紙31a上の垂直な紙製パネル13を支持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙製のパネルにより展示会のブース等の立体構造物を構築する紙製パネルの組立構造に関するものである。
従来、展示会のブース等の立体構造物を構築するパネルは、木製又は金属製であり、ネジやビス等の止具によりパネル同士を結合して組み立てていた。
ところで、ダンボール箱の紙材は、2枚の表面紙(上面紙と下面紙)の間に波状やハニカム状の紙材(本発明では、これらを「スペーサ紙材」と称する)を挟んで作られている。このようなダンボール箱は強度や耐久性にすぐれ、また廃棄処分をしやすい等の長所を有している。
表面紙やスペーサ紙材として厚手の強度の大きい紙を用いれば、木製や金属性のパネルに替えて紙製のパネルを実現できる。このような紙製のパネルは強度や耐久性にすぐれ、また廃棄処分をしやすいものとなる。
そこで本発明は、展示会のブース等の構造物を簡単に構築することができる紙製パネルの組立構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、上面紙と下面紙の間にスペーサ紙材を挟んで成る紙製パネルの組立構造であって、紙製パネルの上面に下面紙を薄肉ヒンジ部として残して断面V字形の溝部を形成するとともに、この薄肉ヒンジ部を切り起し端部とする切り起し部を形成し、この切り起し部を前記薄肉ヒンジ部から折り曲げて起立させ、この切り起し部により上面紙上の垂直な紙製パネルを支持するものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の紙製パネルの組立構造において、前記切り起し部の側面に突部を突設し、この突部を前記垂直な紙製パネルに開孔された孔部に挿入することにより、前記垂直な紙製パネルを支持する。
本発明によれば、薄肉ヒンジ部から折り曲げて切り起し部を起立させ、起立させた切り起し部により上面紙上の垂直な紙製パネルを支持するので、展示会のブース等の立体構造物をしっかり、かつ簡単に構築することができる。
また切り起し部の側面に突部を突設し、この突部を垂直な紙製パネルに開孔された孔部に挿入することにより、垂直な紙製パネルをよりしっかり支持することができる。また、ネジやビス等の止具を使用することを禁止はしないが、これを使用しなくても立体構造物を構築できる。
本発明の実施の形態の紙製パネルの分解斜視図 本発明の実施の形態の紙製パネルの組立状態の斜視図 本発明の実施の形態の紙製パネルの部分斜視図 (a)本発明の実施の形態の紙製パネルの切り起し部の倒伏状態の断面図(b)本発明の実施の形態の紙製パネルの切り起し部の起立状態の断面図
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態における紙製パネルの組立前の分解斜視図、図2は同組立て後の斜視図である。図1において、紙製パネル(以下、単にパネルと略称する)の構造体1は、台板となる第1パネル(水平なパネル)11、第1パネル11上の両側部に立設される第2パネル(垂直なパネル)12、第2パネル12と第2パネル12の間に立設される第3パネル(垂直なパネル)13から成っている。
第1パネル11の4隅には孔部111が開孔されている。第2パネル12はその下部に突設された突部121を孔部111に挿入することにより、第1パネル11上に垂直に立設される。また第1パネル11の中央線上には孔部112が開孔されている。第3パネル13はその下部に突設された突部131を孔部112に挿入することにより、第1パネル11上に垂直に立設される(図2も参照)。この組立て状態で、第3パネル13の両側部に突設された突部132は、第2パネル12に開孔された孔部122に挿入される。
第1パネル11の中央近くには切り起し部20が形成されている。次に、図3と図4(a)(b)を参照して切り起し部20を説明する。まず、パネル11の断面構造を説明する。図3、図4(a)(b)において、第1パネル11は上面紙31aと下面紙31bの間に波状のスペーサ紙材31cを挟んで成っている。第2パネル12や第3パネル13もこれと同構造である。2枚の表面紙(上面紙と下面紙)の間にスペーサ部材を挟む紙材の構造は、ダンボール箱等により公知である。因みに、ダンボール箱の厚さは一般に約3mm程度であるが、本実施の形態のパネル11、12、13の厚さは約15mm程度であり、上面紙31aと下面紙31bの厚さも通常のダンボール箱よりも厚く、強度も大きい。
第1パネル11の表面には断面V字形の溝部21が形成されており、またこの溝部21を切り起し端部とする切り起し部20が形成されている。図4(a)に示されるように、溝部21は上面紙31aとスペーサ紙材31cを切欠して形成されており、下面紙31bは切欠されずに薄肉ヒンジ部(可撓ヒンジ部)32として残存している。切り起し部20は、薄肉ヒンジ部32から上方へ折れ曲がり(矢印A)、垂直に切り起される。図4(b)は切り起した状態を示している。22は、切り起し部20を切り起したために第1パネル11に生じた開口部である。
図1において、切り起し部20の側面には突部201が突設されている。第3パネル13には孔部133が開孔されており、この孔部133に突部201を挿入することにより、第3パネル13は第1パネル11上に立設される。したがって第3パネル13は、その下面の突部131を第1パネル11の孔部112に挿入し、その側面の突部132を第2パネル12の孔部122に挿入し、更に切り起し部20の突部201を孔部133に挿入して切り起し部20で支持することにより、第1パネル11上に垂直に立設される。すなわち、本実施の形態によれば、ビスやネジなどの金具を用いずに、第1パネル11上に第3パネル13をしっかりと垂直に立設することができる。
本発明によれば、薄肉ヒンジ部から折り曲げて切り起し部を起立させ、起立させた切り起し部により上面紙上の垂直な紙製パネルを支持するので、展示会のブース等の構造物をしっかり、かつ簡単に構築することができる。
1 紙製パネルの構造体
11 第1パネル
12 第2パネル
13 第3パネル
20 切り起し部
21 溝部
31a 上面紙
31b 下面紙
31c スペーサ紙材
32 薄肉ヒンジ部
133 孔部
201 突部

Claims (2)

  1. 上面紙と下面紙の間にスペーサ紙材を挟んで成る紙製パネルの組立構造であって、
    紙製パネルの上面に下面紙を薄肉ヒンジ部として残して断面V字形の溝部を形成するとともに、この薄肉ヒンジ部を切り起し端部とする切り起し部を形成し、この切り起し部を前記薄肉ヒンジ部から折り曲げて起立させ、この切り起し部により上面紙上の垂直な紙製パネルを支持することを特徴とする紙製パネルの組立構造。
  2. 前記切り起し部の側面に突部を突設し、この突部を前記垂直な紙製パネルに開孔された孔部に挿入することにより、前記垂直な紙製パネルを支持することを特徴とする請求項1記載の紙製パネルの組立構造。
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JP2009006035A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Tool Box:Kk 段ボール製組立式ついたて

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