JP2011246993A - 目地を備えた塗装壁及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスク(5,6)を重ねて配置し、吹付塗装材を多段吹付(1,2,3)する際、1回吹き付ける毎にマスク(5,6)の上側から順番に剥がし、最表面に透明層(3)、その下に着色塗装層(2)を吹付塗装により形成することにより、塗装面には溝(14)が形成され、底部が目地であり、溝を構成する両側の壁も、表面側から見て透明層(3)とその下の着色塗装層(2)の順番で配置されている塗装壁とする。
【選択図】図2
Description
(1)目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置する。上層のマスクの幅は下層のマスクの幅より片側1〜5mm、両側合計で2〜10mm程度広いことが好ましい。
(2)吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がす。
(3)最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装する。着色塗装層の下には任意の層を形成しておく。例えば樹脂発泡体粒子を混合した塗装材を塗装しておく。樹脂発泡体粒子を混合すると比重が軽くなり、塗装ダレを防止できるだけではなく、塗装壁全体の重量を軽くでき、高層建築物に好適な塗装となる。
(4)以上の工法により、塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁が製造できる。
(1)目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置する。
(2)建造物の壁面に、吹付塗装により下塗り塗装材を凹凸模様に塗装して下塗り層とする。
(3)前記少なくとも2層のマスクのうち上層のマスクを剥がす。
(4)前記下塗り層の上に、吹付塗装により中塗り塗装材を塗装して中塗り層とする。
(5)前記少なくとも2層のマスクのうち下層のマスクを剥がす。
(6)透明な上塗り塗装材を塗装して上塗り層を形成する。
下塗り材は、樹脂発泡粒子と、モルタルに合成ゴムディスバージョンを加えたポリマーセメントモルタルと、必要な場合調整水を加えて混合し作成する。例えば合成ゴムディスバージョン液18kgに対して、モルタルパウダー75kgを加え(ポリマーセメントモルタル合計93kg)、さらに保水剤(例えばメチルセルロース)164gと、樹脂発泡粒子を45リットル加えて混合する。下塗り材は、乾燥後の比重が0.9〜1.2g/cm3程度が好ましい。これにより、吹付塗装により厚塗りしても塗装材が液ダレすることがない状態になる。また、比重が軽いことから、塗膜全体の重量を軽くでき、高層建築物にも好適な深堀壁を形成できる。
中塗り層は下塗り層の大きな凹凸を埋めて表面を円滑な面に修正するため、及び必要な場合は骨材発色させるために形成する。中塗り層は骨材を含んでいてもよいし、含まなくてもよい。斫り出し壁の場合には骨材を使用し、ダイキャスト壁の場合には使用しなくても良い。前記において骨材とは、天然石、天然石に顔料を加えて焼き付けた焼付け骨材、セラミック、レンガ、陶磁器、鋼滓等を粉砕し、平均粒子径0.1〜5mm程度に篩分けして整えた粒子をいう。骨材は、例えばダイキャスト壁の場合は、骨材として細かい砂を使用するのが好ましい。御影石の斫り出し壁の場合は、骨材が複数色(例えば3色)の塗材であり、前記複数色の塗材が非混合多色状に同時吹きされているのが好ましい。御影石の斫り出し壁に使用する骨材は、天然石粒子、セラミックス粒子、天然石粒子やセラミックス粒子の表面に着色顔料を付着させて焼き付けた着色骨材などが好ましく、骨材は比較的大粒であっても良い。無機粉体を含んでも良く、例えばシリカ、タルク、クレイなどの自然界に存在する鉱物粉体であり、前記骨材よりは細かい平均粒子に篩分けして調製する。塗布材には、その他増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤、水及び/又は溶剤を加えてもよい。中塗り層は、樹脂又は合成ゴムディスバージョンを含む塗材を吹付塗装又はローラー塗り又はコテ塗りして形成する。
上塗り層はシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む親水性防汚膜である。前記した下塗り層と中塗り層(以下併せて「基材層」ともいう。)の表面に、上塗り層としてシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む親水性防汚膜をスプレー塗装により形成する。上塗り層は1層でも良いし、何層か積層しても良い。光沢があってもよい場合は、艶消し剤を加えない上塗り層を1層とする。光沢を抑える場合は、何層か積層する。何層か積層する場合は、まず、艶消し剤を加えないシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む第1上塗りコーティング剤を塗装するのが好ましい。この塗料を塗布すると、塗料の一部は基材層に浸入するが、浸入しても塗料組成及び塗膜組成の均一性は保たれ、耐久性の高いコーティング膜となる。加えて、第1上塗りコーティング層は基材層とシロキサン結合により化学結合するため、強固な密着となり、長期間美装状態を保ち、かつメンテナンスが不要で耐久性の高いコーティング層となる。上塗り層の各1層あたりの乾燥膜厚は20〜400μmが好ましく、さらに好ましくは50〜300μmである。上塗り剤溶液の単位面積当たりの吹付塗装量でいうと、各1層あたり20〜200g/m2が好ましく、さらに好ましくは50〜200g/m2である。塗料に艶消し剤を含むと、塗料の一部が基材層に浸入する際に、艶消し剤はコーティング層に残されてしまい、艶消し剤の濃度が高い部分が生じ、長期間経過したときに剥離しやすくなる。
(1)CH2=CHCOO(CH2)3Si(OCH3)3
(2)CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH3)3
(3)CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2
(4)CH2=CHCOO(CH2)3Si(OC2H5)3
(5)CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2
(6)CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OC2H5)3
(7)CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2
(1)シルバー〜ホワイト色
Biflair, Iriodin100, Iriodin103, Iriodin111, Iriodin119, Iriodin120, Iriodin123, Iriodin153, Iriodin163, Iriodin 183, Iriodin6103, Miraval5311, Miraval5411, Miraval5511
(2)ゴールド色
Iriodin201, Iriodin249, Iriodin300, Iriodin302, Iriodin303, Iriodin305, Iriodin306, Iriodin323, Iriodin325, Iriodin326, Iriodin351, Iriodin355, Iriodin383, Iriodin5320, Iriodin5420, Iriodin7205
(3)レッド〜銅色
Iriodin500, Iriodin502, Iriodin504, Iriodin520, Iriodin522, Iriodin524, Iriodin530 Iriodin532, Iriodin534, Iriodin4505, Iriodin7217, Colorstream F10-00, Miraval5321, Miraval5421
(4)バイオレット色
Iriodin211, Iriodin223, Iriodin259, Iriodin7215, Iriodin7219, Colorstream T10-01, Colorstream T10-06, Miraval5422, Miraval5423
(5)ブルー〜グリーン色
Iriodin221, Iriodin231, Iriodin299, Iriodin7225, Iriodin7235, Colorstream T10-02, Colorstream T10-03, Colorstream T10-04, Colorstream T10-05, Miraval5325, Miraval5424, Miraval5425, Miraval5426
建造物の下地としては、メタルラス、ワイヤラス、ラスシートなどのラス下地と、コンクリート、レンガ、ALCパネル、PCパネルなどの躯体下地に大別される。本発明はどのように下地にも適用できる。本発明の下塗り材は、下地との接着強力が高く、とくに付着性向上処理を必要とせず、下地に直接下塗り材を塗装できる。近年はタイル貼り壁面の劣化によるタイルの剥離が問題になっているが、タイル貼り壁面が下地の場合は、ネットを貼り付け、アンカーボルトで固定し、前記ネットの上に本発明の下塗り材で使用する合成ゴムディスバージョンを塗装し、この上に下塗り塗装材を塗装するのが好ましい。
(1)サンシャインウェザーメーターによる促進試験
試験機:スガ試験機社製、型番“WE−SUN−HC−DC”
光源:1灯式・セリウム入り有芯カーボンを上下各4本組み合わせ
光線波長:280〜400nm
放射照度:フィルター付き255±45W/m2、フィルターなし285±50W/m2
光フィルター:耐熱性光学ガラス板使用・8枚1組、255nm以下の短波長成分をカット、355nmまでの成分を10〜50%透過
放出電力:50V、60A(3000W)
雰囲気温度:63±3℃
シャワー:120分中18分間降雨先降り運転
スプレー水量:2100±100ml/min(pH6.0〜8.0、水温16±5℃)
試料枚数:70×150mm、76枚
運転サイクル:60Hr
(2)ひび割れ有無
サンシャインウェザーメーターによる促進試験後の試料表面を目視により観察した。
(3)変色
サンシャインウェザーメーターによる促進試験後の試料表面を目視により観察した。
(4)意匠性
目視観察により判断した。
実施例1は御影石の斫り出し壁の例を示す。
1.目地の準備
コンクリートの躯体下地に図2Aに示すように目地着色層4をローラー塗装により塗装した。この目地着色層4は黒色顔料にバインダーを加えた塗料を塗布したもので、黒色系の濃色とした。目地着色層4の上に、図2Bに示すように、2段積層したマスク5,6を貼った。マスク5,6は東レ社製商品名“ぺフ”(ポリエチレン製発泡体シート、発泡倍率7倍)を使用した。下側マスク5の幅は6mm、厚さ2mm、上側マスク6の幅は10mm、厚さ2mmであった。下側マスク5には両面粘着層が形成されており、上側マスク6は下側マスク5の面のみ粘着層が形成されていた。下側マスク5を目地着色層4に貼り付けた。
下塗り材を直接吹付塗装した。下塗り材として、下記の材料を使用した。
(1)オバナヤ・セメンテックス社製商品名"セメンテックスCMS−1"(カチオンSBR系ポリマーセメントモルタル)のA材(マトリックス樹脂液)18kg、B材(無機パウダー、モルタルエースMS−1)75kg、A材+B材合計93kg
(2)粒子径0.4〜0.9mm(平均粒子径6.5mm、篩い分けにより測定)、嵩比重0.1g/cm3、発泡倍率10倍のポリスチレン発泡粒子を43.5リットル
(3)保水剤(メチルセルロース、松本油脂製薬株式会社製商品名“マーポローズ”)675g
(4)調整水を11.25kg
以上を容器に入れて混合して調整した。比重は約1であった。この下塗り材を図5に示す口径が18mmのリシンガンに入れて壁表面に吹付塗装により大玉状に塗装した。吹付塗装後、外気で乾燥した。半乾きの状態のときに上側マスク6を剥がした(図2D)。このとき、下側マスク5の両側の下塗り層1はほぼ垂直の壁ができた。これは図2Cに示すエアーポケット7a,7bと上側マスク6を含めた空間が連通したことによる。表面研磨はしなかった。得られた下塗り層は、図2Cの断面図に示すような形状で、最大厚さが15mm、かつ凹凸の差も15mmの厚さであった。単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で2〜3kg/m2であった。得られた下塗り層を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
吹き付け材としては、次の成分に調合したものを用いた。
(1)骨材 61.60重量部
(2)アクリル樹脂エマルジョン(固形分50%) 25.20重量部
(3)増粘剤(ヒドロキシメチルセルロース) 11.35重量部
(4)pH調整剤(アンモニア水) 0.17重量部
(5)消泡剤(アルコール系) 0.03重量部
(6)造膜助剤(アルコール系) 0.39重量部
(7)水 1.26重量部
(1)第1上塗り材
第1上塗り材として、下記のコーティング剤(クリヤー液)と硬化剤を混合しスプレー塗布した。
A.クリヤー液(基剤)
エトキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 43重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 45重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 1重量部(有機錫は0.1重量部)
溶剤(キシレン) 6重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)1回塗り
(2)中間塗りコーティング剤(半艶)
A.半艶消しクリヤー液(基剤)
アルコキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 41重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 42重量部
艶消し剤(平均粒子径8μmのシリカ)5重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 2重量部(有機錫は0.2重量部)
溶剤(キシレン) 5重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)2回塗り
(3)上塗りコーティング剤(艶消し)
A.艶消しクリヤー(基剤)
アルコキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 40重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 41重量部
艶消し剤(平均粒子径8μmのシリカ)7重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 2重量部(有機錫は0.2重量部)
溶剤(キシレン) 5重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)1回塗り
実施例2はダイキャスト壁の例を示す。
1.目地の準備
実施例1と同様に準備した。マスクを剥がす順序も実施例1と同様とした。
実施例1の下塗り層と同一とした。ただし、単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で2.8〜3.8kg/m2とし、最大厚さが14mm、かつ凹凸の差も14mmの厚さであった。得られた下塗り層を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
中塗り材として、下記のものを使用した。
(1)ハマキャスト社製商品名“ハマフレックス・S”(アクリルゴム系外壁用塗膜防水材:骨材は含まない。)100kgと水4〜6kgを混合して、ウールローラーを用いて乾燥重量で0.8〜1.2kg/m2で塗装し、乾燥した。この工程により、下塗り層の大きな凹凸は埋められて滑らかな表面となっていた。
(2−1)次いで、良好な表面の仕上げを行うための更なる表面の平滑と均一な発色を確保するための下地材サーフェーサーとして、鈴鹿塗料社製商品名“スズカプラサフ”(主材100kgと水5〜15kgを混合して調整したもの)をカップガンを用いて乾燥重量で0.6〜1.2kg/m2で吹き付け塗装し、乾燥した。
(2−2)下色付けとして、神東塗料社製商品名“NYポリン”(アクリルウレタン塗料:シルバー色)を使用し、カップガンを用いて2回吹付し、乾燥重量で0.2〜0.3kg/m2で塗装した。この中塗り層2の外観は波模様であった。
第1上塗りコーティング剤(クリヤー、主材14kg+硬化剤1kg)の中に、メルク社製商品名“Iriodin103”を1kg混合してカップガンを用いて吹付塗装し、乾燥させた。この吹付を2回行い、塗装量は乾燥重量で計0.2kg/m2とした。その上に第2上塗り材(艶消し)を1回塗布した。塗装量は乾燥重量で0.1kg/m2とした。得られた目地を含む塗装壁は、サンシャインウェザーメーターによる促進試験で7000時間(35年に相当)までは、変色、ひび割れ、クラックはなく、耐久性のあることが確認できた。このキャスト壁は、シルバー〜ホワイト色の金属色の単色であり、外観は深堀のキャスト模様に近似した波模様を形成していた。吹付塗装壁全体の最大厚さは15mm、かつ凹凸の差は13mmであった。目地内に見える部分は底の目地着色部と両側の中塗り層であった。下塗り層は見えなかった。
実施例3は溝の底部が2段で構成される江戸切り目地の工法の例を示す。
1.目地の準備
コンクリートの躯体下地10に沈み目地着色層4としてアクリルウレタン塗料(黒色)を塗装し、その上に沈み目地用マスク層12として幅6mm、厚さ2mmの東レ社製商品名“ぺフ”(ポリエチレン製発泡体シート、発泡倍率7倍)を貼り付けた(図4A)。た。その上に厚さ2mmの着色下地層11を形成した(図4B)。着色下地層11は黒灰色とし、骨材を含む塗料(単色、吐量成分は中塗り塗材と同じ)を吹付塗装した。その上に2段のマスク5,6を貼った(図4C)。その後は実施例1の図2C-Fと同様に作業し(図4D,E−図5F,G)、図4Hに示すように沈み目地用マスク12を剥がし、図5Iに示すように最表面の透明吹付材を吹き付け塗装した。これにより溝15の底には深い部分の沈み目地着色層4(幅6mm)と浅い部分の江戸切り目地磨き面着色層11(片側幅12mm)の2段で構成される江戸切り目地15が形成できた。目地溝15を構成する両側の壁も中塗り層(第2層)2で覆われており、外部からはこれが見えた。得られた目地を含む塗装壁の品質は実施例1と同様であった。
2 中塗り層(第2層、着色塗装層)
3 上塗り層(第3層)
4 目地着色層
5 下側マスク
6 上側マスク
7a,7b エアーポケット部
10 下地壁
11 下地層(江戸切り目地磨き面)
12 沈み目地用マスク層
14,15 目地溝
20 リシンガン
21 ホッパー部
22 吹付ガン部
23 吹付口
24 エアー管
25 エアーストッパー
30 3頭式スプレーガン
31,32,33 タンク
34,35,36 噴射ノズル
37,38,39 吹き付け材
40,41 取っ手
Claims (12)
- 建造物の壁面に目地を備えた塗装壁であって、
前記塗装壁は、最表面が透明層であり、前記透明層の下が着色塗装層を含む複数の塗装層で構成され、
前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、
前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されていることを特徴とする目地を備えた塗装壁。 - 前記目地となる部分に濃色の顔料が塗装されている請求項1に記載の目地を備えた塗装壁。
- 前記溝の底部が2段で構成される請求項1又は2に記載の目地を備えた塗装壁。
- 前記塗装壁が吹付塗装壁である請求項1〜3のいずれかに記載の塗装壁。
- 建造物の壁面に目地を備えた塗装壁の製造方法であって、
目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置し、
吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がし、
最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装により塗装することにより、
前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁を製造することを特徴とする目地を備えた塗装壁の製造方法。 - 前記目地となる部分に予め濃色の顔料を塗装しておく請求項5に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記マスクが、粘着剤層付きの樹脂発泡体シートである請求項5又は6に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記溝の底部が2段で構成される請求項5〜7のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記塗装壁の第1層が、樹脂発泡粒子と、モルタルに合成ゴムディスバージョンを加えたポリマーセメントモルタルを混合した塗装材を吹き付けた層である請求項5〜8のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記塗装壁の第1層が、最大厚さが5〜20mm、かつ凹凸の差も5〜20mmの厚さに吹き付けた層である請求項5〜9のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記前記透明層の下の着色塗装層が、骨材を含む複数色の塗材であり、前記複数色の塗材が非混合多色状に同時吹きされて御影石の斫り出し壁状に形成されている請求項5〜10のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
- 前記透明層が、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む塗装材を吹き付けた層である請求項5〜11のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
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