JP2011246993A - 目地を備えた塗装壁及びその製造方法 - Google Patents

目地を備えた塗装壁及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目地部分も着色塗装層で覆われ下層の塗装材層が見えず、シャープな角度で形成でき崩れることもなく、かつ美装仕上げした塗装壁及びその製造方法を提供する。
【解決手段】目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスク(5,6)を重ねて配置し、吹付塗装材を多段吹付(1,2,3)する際、1回吹き付ける毎にマスク(5,6)の上側から順番に剥がし、最表面に透明層(3)、その下に着色塗装層(2)を吹付塗装により形成することにより、塗装面には溝(14)が形成され、底部が目地であり、溝を構成する両側の壁も、表面側から見て透明層(3)とその下の着色塗装層(2)の順番で配置されている塗装壁とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、目地を備えた吹付壁及びその製造方法に関する。
建造物の壁面等の表面は、美観や本体保護上等の観点から、天然石、金属の薄い板、タイル等の貼り付け、疑似天然石模様の形成、セメントモルタル塗り、ダイキャスト(Die Cast)壁の貼り付けを行う等によって施工されている。これらの壁のうち、高級感のある壁としては、天然石の壁、金属ダイキャスト壁がある。天然石は、鏡面仕上げ、細かい凹凸のバーナー仕上げ、大きな凹凸の斫(はつ)り出し壁に類別されて使用されている。これらの天然石はいずれもある程度の厚さが必要であり、重量も重く、建築物の低層階で使用されるが高層階では使用できない。ダイキャスト壁は主としてアルミニウム等の軽金属を溶融して所定の型に流し込み鋳造したり、高圧鋳造して得られる。このダイキャスト壁も重量が重く、建築物の高層階への適用は困難である。
本発明者は、長年にわたり吹き付け塗装を検討してきた。例えば、圧縮空気を利用し、スプレーガン等から吹き付け材を噴射させることによって塗装する方法(特許文献1)は、吹き付け塗装による人造模擬石の基本発明であり、適度に粉砕した天然石を、合成樹脂中に混入してなる混合材の異なる色のもの複数種を1機のスプレーガン内の別個のタンクにそれぞれ用意し、この複数種の混合材を複数の吹き付け口を有する多頭式スプレーガンの別個の吹き付け口から同時に吹き付けることによって、非混合多色状に塗布する提案である。特許文献2は、溶融金属のキャスト成型に似た模様を吹き付け塗装により実現しようとするもので、塗装材料として粒状発泡体を混合することを提案している。特許文献3はトップコートの提案であり、長期間耐久性のある非汚染仕上げを提案している。特許文献4は目地の提案であり、目地部分に目地棒を入れて吹付材吹き付けた後、目地部を押し込み、再度吹付材を吹き付け、目地棒を除去することにより、目地の内壁が崩れることを防止している。
本発明に関連する特許文献として、特許文献5〜6は低比重塗材の提案である。
しかし、天然石の斫り出し壁、ダイキャスト壁に代表される深堀壁になると、従来の目地では対応することができないという問題があった。具体的には、目地部分から下層の塗装材層が見えたり、目地が崩れたり、目地部分が汚れて見栄えが悪くなる問題があった。
特公平5−9587号公報 特開平9−3359号公報 特開2009−264011号公報 特開平10−266517号公報 特開平3−21671号公報 特開2006−118248号公報
本発明は、前記従来の問題を解決するため、目地部分も着色塗装層で覆われ下層の塗装材層が見えず、シャープな角度で形成でき崩れることもなく、かつ美装仕上げした塗装壁及びその製造方法を提供する。
本発明は、建造物の壁面に目地を備えた塗装壁であって、前記塗装壁は、最表面が透明層であり、前記透明層の下が着色塗装層を含む複数の塗装層で構成され、前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されていることを特徴とする。
本発明は、建造物の壁面に目地を備えた塗装壁の製造方法であって、目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置し、吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がし、最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装により形成することにより、前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁を製造することを特徴とする。
本発明は、塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されていることにより、目地部分も着色塗装層で覆われ下層の塗装材層が見えず、シャープな角度で形成でき崩れることもなく、目地部分も美装仕上げした塗装壁を提供できる。また、目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置し、吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がし、最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装により形成することにより、前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁を製造することにより、同様に目地部分も着色塗装層で覆われ下層の塗装材層が見えず、シャープな角度で形成でき崩れることもなく、目地部分も美装仕上げした塗装壁を提供できる。
図1A-Cは本発明の一実施例の吹き付け塗装により塗装した塗装壁の主面の断面図であり、図1Aは下塗り層を塗装した状態、図1Bは中塗り層を塗装した状態、図1Cは上塗り層を塗装した状態を示す。 図2A−Gは本発明の一実施例の目地の工法を示す断面図であり、図2Aは目地部分を予め着色する工程、図2Bは2段のマスクを貼る工程、図2Cは第1層の吹付材を吹き付け塗装する工程、図2Dは上側のマスクを剥がした工程、図2Eは第2層の吹付材を吹き付け塗装する工程、図2Fは下側のマスクを剥がした工程、図2Gは最表面の透明吹付材を吹き付け塗装する工程を示す。 図3は本発明の一実施例で使用する2段積層のマスクの斜視図である。 図4A−Eは本発明における別の実施例の溝の底部が2段で構成される江戸切り目地の工法を示す断面図であり、図4Aは沈み目地の部分を予め着色しその上に沈み目地用マスクを貼る工程、図4Bは江戸切り目地の磨き面になる層を形成する工程、図4Cは2段のマスクを貼る工程、図4Dは第1層の吹付材を吹き付け塗装する工程、図4Eは上側のマスクを剥がした工程を示す。 図5F−Iは図4Eの続きの工程を示す断面図であり、図5Fは第2層の吹付材を吹き付け塗装する工程、図5Gは下側のマスクを剥がした工程、図5Hは沈み目地用マスクを剥がした工程、図5Iは最表面の透明吹付材を吹き付け塗装する工程を示す。 図6は本発明の一実施例で使用する第1層の吹き付け塗装に使用する塗装ガンの斜視図である。 図7は本発明の一実施例で使用する第2層の吹き付け塗装の御影石の斫り出し壁を形成するための塗装ガンの斜視図である。
本発明の塗装壁は目地を備える。目地は天然石には必須のものであり、塗装壁にも意匠性の観点から必要である。目地は所定面積ごとに矩形に形成される。目地の幅は、4〜30mmが好ましい。目地は塗装面の溝により形成されており、溝の底部が目地となる。本発明においては、溝を構成する両側の壁も、表面側から見て透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている。これにより目地から見える塗装面は、主面と同じ着色塗装層となる。塗装壁は、最表面が透明層である。透明層は仕上げ層であり、長年経過しても汚れが付着しない美総仕上げとするのが好ましい。
本発明の目地は次の工法によって実現できる。
(1)目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置する。上層のマスクの幅は下層のマスクの幅より片側1〜5mm、両側合計で2〜10mm程度広いことが好ましい。
(2)吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がす。
(3)最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装する。着色塗装層の下には任意の層を形成しておく。例えば樹脂発泡体粒子を混合した塗装材を塗装しておく。樹脂発泡体粒子を混合すると比重が軽くなり、塗装ダレを防止できるだけではなく、塗装壁全体の重量を軽くでき、高層建築物に好適な塗装となる。
(4)以上の工法により、塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁が製造できる。
目地となる部分には予め濃色の顔料を塗装しておくことが好ましい。例えば黒色系、濃紺色系、濃茶色系、濃赤色系などの濃色が好ましい。目地は影になる部分であり、主面とのコントラストを強調することから濃色が好ましく用いられる。
前記マスクは、粘着剤層付きの樹脂発泡体シートであることが好ましい。さらに好ましくは両面とも粘着剤層付きの樹脂発泡体シートが好ましい。樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどの発泡シートで、発泡倍率は3〜20倍程度のものが好ましい。さらに好ましい発泡倍率は5〜10倍である。発泡の形態は独立発泡が好ましい。塗装材が発泡シートの内部に入り込まないからである。
前記溝の底部は2段で構成される、いわゆる江戸切り目地であってもよい。江戸切り目地は、壁面の下地層の目地部分に予めマスク層を挟んで2層の目地着色層を形成しておき、その上に2段のマスクを貼る工程を採用することにより実現できる。
前記塗装壁の第1層は、樹脂発泡粒子と、モルタルに合成ゴムディスバージョンを加えたポリマーセメントモルタルを混合した塗装材を吹き付けた層であることが好ましい。
前記塗装壁の第1層は、最大厚さが5〜20mm、かつ凹凸の差も5〜20mmの厚さに吹き付けた層であることが好ましい。
前記透明層の下の着色塗装層が、骨材を含む複数色の塗材であり、前記複数色の塗材が非混合多色状に同時吹きされて御影石の斫り出し壁状に形成されていることが好ましい。
前記透明層が、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む塗装材を吹き付けた層であることが好ましい。
本発明の目地を備えた吹付壁のさらに好ましい工法は次のとおりである。
(1)目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置する。
(2)建造物の壁面に、吹付塗装により下塗り塗装材を凹凸模様に塗装して下塗り層とする。
(3)前記少なくとも2層のマスクのうち上層のマスクを剥がす。
(4)前記下塗り層の上に、吹付塗装により中塗り塗装材を塗装して中塗り層とする。
(5)前記少なくとも2層のマスクのうち下層のマスクを剥がす。
(6)透明な上塗り塗装材を塗装して上塗り層を形成する。
本明細書においては、第1層を下塗り層、第2層を中塗り層、第3層(透明層)を上塗り層とも言う。また、厚塗りとは乾燥後の最大厚さで6mm以上であり、凹凸模様及び深堀壁とは凹凸の差が3mm以上のことをいう。前記深堀壁は深絞り壁ともいい、様々なものがあるが、ダイキャスト壁又は天然石の斫(はつ)り出し壁などの深い模様を呈する吹き付け塗装壁が好ましい。天然石としては、御影石、大理石などが好ましい。また本発明において、下塗り層は吹付塗装により形成するが、中塗り層及び上塗り層は吹付塗装でも良いし、ローラー塗装又はこて塗り塗装でも良い。
(1)下塗り層の吹き付け塗装
下塗り材は、樹脂発泡粒子と、モルタルに合成ゴムディスバージョンを加えたポリマーセメントモルタルと、必要な場合調整水を加えて混合し作成する。例えば合成ゴムディスバージョン液18kgに対して、モルタルパウダー75kgを加え(ポリマーセメントモルタル合計93kg)、さらに保水剤(例えばメチルセルロース)164gと、樹脂発泡粒子を45リットル加えて混合する。下塗り材は、乾燥後の比重が0.9〜1.2g/cm3程度が好ましい。これにより、吹付塗装により厚塗りしても塗装材が液ダレすることがない状態になる。また、比重が軽いことから、塗膜全体の重量を軽くでき、高層建築物にも好適な深堀壁を形成できる。
下塗り層の吹き付け塗装に使用する塗装ガンは、従来から知られている図5に示すリシンガンなどを使用できる。このリシンガン20は、塗料を入れるホッパー部21と、吹付ガン部22と、吹付口23と、エアー管24と、エアーストッパー25で構成され、ホッパー部21に入れた塗料を吹付口23から壁に向かって吹き付け塗装する。ホッパー部21の頂部直径230mm、全体の高さ350mm、吹付口23口径は16〜25mmである。
吹き付け塗装面の表面は大きな凹凸部を含むので、塗装した後乾燥し、そのままの状態で中塗り層を吹き付け塗装してもよいし、表面研磨または研削した後に中塗り層を吹き付け塗装してもよい。表面研磨する場合は、5〜20%程度研磨する。
前記合成ゴムは、付加重合系のゴムが好ましい。この中でもジエン系のゴムが好ましい。ジエン系ゴムとしては、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリクロロプレンゴム(CR)がある。さらに好ましくは、カチオン性スチレン-ブタジエンゴム(SBR)ディスバージョンである。合成ゴムディスバージョンを使用すると、接着強度が高く、厚塗りが可能であり、かつ深堀の凹凸模様が可能となるという相乗効果を発揮する。また、樹脂発泡粒子と合成ゴムディスバージョンとは相性が良く、接着性も良好で、地震にも強く、樹脂発泡粒子が脱落することもない。
前記下塗り層は、最大厚さが5〜20mm、かつ凹凸の差も5〜20mmの厚さに吹き付けられていることが好ましい。前記の範囲であれば、深堀(深絞り)として見栄えのある美装壁が形成できる。
樹脂発泡粒子は、ポリスチレン樹脂発泡粒子、ポリウレタン樹脂発泡粒子、ポリエチレン樹脂発泡粒子、塩化ビニリデンバルーン、フェノールバルーンなどを使用できる。とくに嵩比重0.03〜0.15g/cm3程度のポリスチレン樹脂発泡粒子が好ましい。平均粒子径は0.1〜2mm程度が好ましい。平均粒子は篩い分け法により測定する。
(2)中塗り層の吹付塗装
中塗り層は下塗り層の大きな凹凸を埋めて表面を円滑な面に修正するため、及び必要な場合は骨材発色させるために形成する。中塗り層は骨材を含んでいてもよいし、含まなくてもよい。斫り出し壁の場合には骨材を使用し、ダイキャスト壁の場合には使用しなくても良い。前記において骨材とは、天然石、天然石に顔料を加えて焼き付けた焼付け骨材、セラミック、レンガ、陶磁器、鋼滓等を粉砕し、平均粒子径0.1〜5mm程度に篩分けして整えた粒子をいう。骨材は、例えばダイキャスト壁の場合は、骨材として細かい砂を使用するのが好ましい。御影石の斫り出し壁の場合は、骨材が複数色(例えば3色)の塗材であり、前記複数色の塗材が非混合多色状に同時吹きされているのが好ましい。御影石の斫り出し壁に使用する骨材は、天然石粒子、セラミックス粒子、天然石粒子やセラミックス粒子の表面に着色顔料を付着させて焼き付けた着色骨材などが好ましく、骨材は比較的大粒であっても良い。無機粉体を含んでも良く、例えばシリカ、タルク、クレイなどの自然界に存在する鉱物粉体であり、前記骨材よりは細かい平均粒子に篩分けして調製する。塗布材には、その他増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤、水及び/又は溶剤を加えてもよい。中塗り層は、樹脂又は合成ゴムディスバージョンを含む塗材を吹付塗装又はローラー塗り又はコテ塗りして形成する。
中塗り層の塗材に使用するマトリックス成分は、樹脂及び合成ゴムディスバージョンから選ばれる少なくとも一つを配合したプレミックスモルタルが好ましい。合成ゴムディスバージョンは前記下塗り層の塗材で説明したものと同じものを使用できる。樹脂は、カチオン性アクリル粉末ポリマー、アクリルゴム、アクリル樹脂エマルションなどを使用できる。
中塗り層の塗材に使用するマトリックス成分と骨材との配合比は、マトリックス成分100質量部に対して、骨材が1100〜1200質量部の範囲が好ましく、必要に応じて水を13〜50質量部加えて混合する。
中塗り層の塗材を吹付塗装するための塗装ガンは、ダイキャスト壁の場合は図5に示す塗装ガンを使用できる。御影石の斫り出し壁の場合は、図6に示す3頭ガンを使用できる。図6は本発明の一実施例における吹き付け塗装方法で使用した3頭式スプレーガンを示す斜視図である。この3頭式スプレーガン30には、3つのタンク31、32、33が設けられており、タンク上部の全体は矩形(直方体形状)である。各タンク31、32、33に色の異なる吹き付け材37、38、39をそれぞれ別々に収容する。また、タンク31、32、33の下部はテーパー状に細くなっており、一番下の部分にそれぞれ別個に噴射ノズル34、35、36が設けられている。タンク31、32、33内の吹き付け材37、38、39は、圧縮空気によって噴射ノズル34、35、36からそれぞれ弾(たま)状に噴出させる。噴射ノズル34、35、36の口径はそれぞれ12mm、10mm、6mmであり、第1の吹き付け材(例えば白色)37、第2の吹き付け材(例えば灰色)38、第3の吹き付け材(例えば黒色)39の吐出量比は5:4:1である。この3頭式スプレーガン30には、取っ手40,41がノズルの横に付いており、この取っ手40,41には、圧縮空気を高圧状態(2.0気圧)から低圧状態(1.0気圧)に(及び低圧状態から高圧状態に)切り替えるための切り替えスイッチ(図示せず)が設けられている。この3頭式スプレーガンは、多色塗材を別々のタンクから別々に圧縮空気と共に弾となって塗布することができ、塗装面は非混合多色状に塗布され、天然石調に形成される。この塗装面の表面は凹凸部を含むので、塗装した後乾燥し、そのままの状態で上塗り層を塗装してもよいし、表面研磨または研削した後に上塗り層を塗装してもよい。表面研磨する場合は、5〜20%程度研磨する。
御影石の斫り出し壁の場合、中塗り層は骨材発色している。骨材発色とは、塗材に混合した骨材粒子が表面に存在し、外観の色調が骨材によって表現されている状態を言う。骨材発色はペンキなどの塗料とは異なり、骨材粒子の色がそのまま表現されているので、長期間安定した色が持続でき、耐色性が良好である。中塗り層の厚さは0.5〜6mm程度が好ましく、さらに好ましくは1〜5mmである。ダイキャスト壁の中塗り層には顔料を加えても良い。上塗り層の金属色顔料の色調と相俟って、例えば赤銅色などの色を発色する。中塗り層の厚さは0.5〜6mm程度が好ましく、さらに好ましくは1〜5mmである。
(3)上塗り層
上塗り層はシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む親水性防汚膜である。前記した下塗り層と中塗り層(以下併せて「基材層」ともいう。)の表面に、上塗り層としてシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む親水性防汚膜をスプレー塗装により形成する。上塗り層は1層でも良いし、何層か積層しても良い。光沢があってもよい場合は、艶消し剤を加えない上塗り層を1層とする。光沢を抑える場合は、何層か積層する。何層か積層する場合は、まず、艶消し剤を加えないシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む第1上塗りコーティング剤を塗装するのが好ましい。この塗料を塗布すると、塗料の一部は基材層に浸入するが、浸入しても塗料組成及び塗膜組成の均一性は保たれ、耐久性の高いコーティング膜となる。加えて、第1上塗りコーティング層は基材層とシロキサン結合により化学結合するため、強固な密着となり、長期間美装状態を保ち、かつメンテナンスが不要で耐久性の高いコーティング層となる。上塗り層の各1層あたりの乾燥膜厚は20〜400μmが好ましく、さらに好ましくは50〜300μmである。上塗り剤溶液の単位面積当たりの吹付塗装量でいうと、各1層あたり20〜200g/m2が好ましく、さらに好ましくは50〜200g/m2である。塗料に艶消し剤を含むと、塗料の一部が基材層に浸入する際に、艶消し剤はコーティング層に残されてしまい、艶消し剤の濃度が高い部分が生じ、長期間経過したときに剥離しやすくなる。
第1上塗りコーティング層の上に、艶消し剤を加えたシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む第2上塗りコーティング層を形成するのが好ましい。これにより、隣り合うコーティング層同士もシロキサン結合により化学結合するため、強固な密着となり、耐久性の高いコーティング層となる。また、塗膜は親水性であり、雨水等により塵埃は洗い流され易く、長期間美装状態を保ち、かつメンテナンスが不要で耐久性の高い天然石調壁面材が得られる。その結果、20年を越え、好ましくは30年を越え、さらに好ましくは40年を越える耐久性のある非汚染仕上げ面が得られる。
本発明においては、第1上塗りコーティング層の上に、第2上塗りコーティング層より相対的に少ない量の艶消し剤を加えたシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む中間上塗りコーティング層をさらに形成するのも好ましい。これにより、各上塗り層は、互いにシロキサン結合により化学結合した塗膜が得られる。これにより、隣り合うコーティング層同士もシロキサン結合により化学結合するため、強固な密着となり、耐久性の高いコーティング層となる。また、塗膜は親水性であり、雨水等により塵埃は洗い流され易く、長期間美装状態を保ち、かつメンテナンスが不要で耐久性の高い天然石調壁面材が得られる。その結果、20年を越え、好ましくは30年を越え、さらに好ましくは40年を越える耐久性のある非汚染仕上げ面が得られる。
以下において、第1上塗りコーティング層を「クリヤー」、中間上塗りコーティング層を「半艶」、第2上塗りコーティング層を「艶消し」という場合がある。クリヤーはコーティング剤に艶消し剤を含まず、半艶はコーティング剤100重量部に艶消し剤を0を越え6重量部以下を含み、艶消しはコーティング剤100重量部に艶消し剤を6重量部を越え10重量%以下を含むのが好ましい。
本発明で使用するシロキサン架橋型アクリル−珪素重合体は、好適には下記化学式1で示されるモノマーを必須成分として重合して得られる、アルコキシシリル基含有ビニル重合体である。
Figure 2011246993
ただし、R1は水素原子、メチル基、炭素数6〜25のアリール基及び炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の有機基、R2は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基及び炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の有機基、R3は炭素数1〜3のアルキル基、aは0〜2の整数、mは1〜10の整数を示す。
一例として挙げると、下記のモノマーを挙げることができるが、これらに限定されない。
(1)CH2=CHCOO(CH23Si(OCH33
(2)CH2=C(CH3)COO(CH23Si(OCH33
(3)CH2=C(CH3)COO(CH23Si(CH3)(OCH32
(4)CH2=CHCOO(CH23Si(OC253
(5)CH2=CHCOO(CH23Si(CH3)(OC252
(6)CH2=C(CH3)COO(CH23Si(OC253
(7)CH2=C(CH3)COO(CH23Si(CH3)(OC252
前記モノマーは1種でも良いし、2種以上を混合して使用できる。また前記モノマーと共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、あるいは他のビニルモノマーおよびアミド系モノマーを用いることができる。具体的な化合物を例示すると、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルモノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド、n−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンメタクリルアミド等のアミド系モノマーが挙げられる。これらは1種あるいは2種以上混合して用いることができる。
これらのモノマーをラジカル重合させると、ビニル基が壊裂して重合し、これが主鎖を形成し、本発明に好適なアルコキシシリル基含有のビニル重合体を得ることができる。この重合体の好ましい数平均分子量は3000〜100000である。
本発明に好適なビニル重合体は側鎖にアルコキシシリル基を有するため、触媒により常温(室温)でも反応が進む。すなわち、脱アルコール反応により、シラノール基同士又は他の水酸基(−OH基)と反応してシロキサン結合(−SiO−、Siは4価であるが2価を省略。以下も同様。)が形成される。あるいはアルコキシシリル基は加水分解され、シラノール基(−SiOH基)となり、シラノール基同士又は他の水酸基(−OH基)と反応してシロキサン結合(−SiO−)が形成される。このシロキサン結合により架橋構造となる。このことから本発明では「シロキサン架橋型」という。また、こうして形成された塗膜は親水性であり、雨水により表面に付着した汚れは落ちやすい。
中間上塗り及び/又は第2上塗りコーティング剤に含まれる艶消し剤は、平均粒子径1〜20μmの範囲の無機粉体であるのが好ましい。前記平均粒子径は市販の粒度分布計で測定できる。例えば、堀場製作所レーザ回折粒度測定器(LA920)、島津製作所レーザ回折粒度測定器(SALD2100)などを用いて測定することができる。艶消し剤は、例えばシリカ、タルク、クレイ、アルミナ、酸化チタンなどの無機粉体から選択できる。
前記第1上塗り、中間上塗り、第2上塗りコーティング剤には、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体とともに、触媒、溶剤、その他の添加剤を加えることもできる。触媒としては酸、塩基、有機金属が使用できる。この中でも有機錫が好ましく、ジオクチル錫ビス(2−エチルヘキシルマレ−ト)、ジオクチル錫オキサイドまたはジブチル錫オキサイドとシリケ−トとの縮合物、ジブチル錫ジオクトエ−ト、ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫ジステアレ−ト、ジブチル錫ジアセチルアセトナ−ト、ジブチル錫ビス(エチルマレ−ト)、ジブチル錫ビス(ブチルマレ−ト)、ジブチル錫ビス(2−エチルヘキシルマレ−ト)、ジブチル錫ビス(オレイルマレ−ト)、スタナスオクトエ−ト、ステアリン酸錫、ジ−n−ブチル錫ラルレ−トオキサイドがある。また、分子内にS原子有する錫化合物としては、ジブチル錫ビスイソノニル−3―メルカプトプロピオネ−ト、ジオクチル錫ビスイソノニル−3−メルカプトプロピオネ−ト、オクチルブチル錫ビスイソノニル−3−メルカプトプロピオネ−ト、ジブチル錫ビスイソオクチルチオグルコレ−ト、ジオクチル錫ビスイソオクチルチオグルコレ−ト、オクチルブチル錫ビスイソオクチルチオグルコレ−トなどが挙げられる。触媒は単独でもよく、また、2種類以上併用してもよい。有機錫を使用する場合、触媒の使用量は、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体成分100重量部に対して0.01重量部以上1重量部以下が好ましく、さらに好ましくは0.1重量部以上0.2重量部以下である。
溶剤としては、例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチルイソブチルケトン、アセトン等のケトン類等が挙げられる。これらの溶剤のうち特に好ましい溶剤としては、安全性の観点から、キシレンである。溶剤は、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体成分100重量部に対して50重量部以上200重量部以下、好ましくは70重量部以上150重量部以下、より好ましくは80重量部以上120重量部以下である。
添加剤としては、シリコーンオイル等の消泡剤、ヒンダードフェノール等の紫外線吸収剤、光安定剤、アマイドワックス等のタレ防止剤、レベリング剤等を加えてもよい。
ダイキャスト壁を塗装する場合は、中塗り層又は上塗り層に金属色を発色する顔料を含むことが好ましい。金属色を発色する顔料は、前記第1上塗りコーティング剤(クリアー)の中に加えるのが好ましい。金属色を発色する顔料は、例えばメルク(Merck)社製の下記のような顔料(いずれも商品名)がある。
(1)シルバー〜ホワイト色
Biflair, Iriodin100, Iriodin103, Iriodin111, Iriodin119, Iriodin120, Iriodin123, Iriodin153, Iriodin163, Iriodin 183, Iriodin6103, Miraval5311, Miraval5411, Miraval5511
(2)ゴールド色
Iriodin201, Iriodin249, Iriodin300, Iriodin302, Iriodin303, Iriodin305, Iriodin306, Iriodin323, Iriodin325, Iriodin326, Iriodin351, Iriodin355, Iriodin383, Iriodin5320, Iriodin5420, Iriodin7205
(3)レッド〜銅色
Iriodin500, Iriodin502, Iriodin504, Iriodin520, Iriodin522, Iriodin524, Iriodin530 Iriodin532, Iriodin534, Iriodin4505, Iriodin7217, Colorstream F10-00, Miraval5321, Miraval5421
(4)バイオレット色
Iriodin211, Iriodin223, Iriodin259, Iriodin7215, Iriodin7219, Colorstream T10-01, Colorstream T10-06, Miraval5422, Miraval5423
(5)ブルー〜グリーン色
Iriodin221, Iriodin231, Iriodin299, Iriodin7225, Iriodin7235, Colorstream T10-02, Colorstream T10-03, Colorstream T10-04, Colorstream T10-05, Miraval5325, Miraval5424, Miraval5425, Miraval5426
(4)下地
建造物の下地としては、メタルラス、ワイヤラス、ラスシートなどのラス下地と、コンクリート、レンガ、ALCパネル、PCパネルなどの躯体下地に大別される。本発明はどのように下地にも適用できる。本発明の下塗り材は、下地との接着強力が高く、とくに付着性向上処理を必要とせず、下地に直接下塗り材を塗装できる。近年はタイル貼り壁面の劣化によるタイルの剥離が問題になっているが、タイル貼り壁面が下地の場合は、ネットを貼り付け、アンカーボルトで固定し、前記ネットの上に本発明の下塗り材で使用する合成ゴムディスバージョンを塗装し、この上に下塗り塗装材を塗装するのが好ましい。
次に図面を用いて説明する、図1A−Cは本発明の一実施例の塗装壁の主面を作製する工程を示した断面図である。図1A(第1層)は下塗り塗装材を吹き付け塗装により塗装した断面図である。下地壁10の表面に、下塗り層1が部分的に厚塗りでかつ深堀の凹凸模様に形成されている。図1Aは下塗り層(第1層)1が部分的に厚塗りの例を示しているが、全体を厚塗りして深堀の凹凸模様に形成してもよい。図1Bは本発明の一実施例の中塗り塗装材を吹き付け塗装により塗装した断面図である。下塗り層1(第1層)の上に中塗り層2(第2層)が下塗り層1を覆う状態で吹付塗装されている。斫り出し壁の場合には、中塗り層2には骨材粒子が混合されており、塗装壁の色調を表わす機能を持っている。ダイキャスト壁の場合は骨材粒子は加えない。図1Cは本発明の一実施例の上塗り塗装材を吹き付け塗装により塗装した断面図である。中塗り層2(第2層)の上に、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む上塗り材を吹き付け塗装し、乾燥して上塗り層3(第3層)が形成されている。乾燥は外気にさらしておく自然乾燥で十分である。
図2A−Gは本発明の一実施例の目地の工法を示す断面図である。まず、図2Aに示すように目地部分に予め濃色顔料を塗装して目地着色層4を形成する。この工程は必須ではなく、壁面が濃色である場合は省略できる。次に図2Bに示すように、2段積層したマスクを貼る。このマスクは図3に示すように下側マスク5の幅は狭く、上側マスク6の幅は広い。下側マスク5の下を目地着色層4に貼り付ける。下側マスク5は両面粘着層が形成されており、上側マスク6は下側マスク5の面のみ粘着層が形成されている。次に図2Cに示すように、下塗り層(第1層)1の吹付材を吹き付け塗装する。ここで重要なことは、図2Cの上側マスク6を庇とし、その下にエアーポケット部7a,7bを形成しておくことである。この工程の後、図2Dに示すように上側のマスクを剥がす。下塗り層(第1層)が厚い場合は、下塗り層(第1層)が半乾きの状態の間に上側のマスクを剥がすのが好ましい。薄い場合は乾燥後に剥がすこともできる。上側マスク6を剥がしたとき下側マスク5と下塗り層(第1層)1の溝壁との間にスペースができる。この状態で図2Eに示すように、中塗り層(第2層)2を吹き付け塗装により形成する。そうすると下側マスク5の周囲まで中塗り層(第2層)2が形成される。次に図2Fに示すとおり、下側マスク5を剥がす。そうすると目地着色層4が溝の底に現れる。この状態で、図2Gに示すように最表面の透明吹付材を吹き付け塗装して上塗り層(第3層)3を形成する。上塗り層(第3層)3は透明であるから目地溝14の底には目地着色層4が見える。目地溝14を構成する両側の壁は中塗り層(第2層)2で覆われており、外部からはこれが見えることになる。
図4A−E、図5F−Iは本発明における別の実施例の溝の底部が2段で構成される江戸切り目地の工法を示す断面図である。図4Aは沈み目地の部分を予め着色し、着色層4を形成し、その上に沈み目地用マスク12を貼る工程である。図4Bは江戸切り目地の磨き面になる下地層11を形成する工程である。この下地層は、中塗り層2と同様な骨材入り吹付材(但し単色でよい)を吹付塗装により形成する。表面の凹凸は研磨してもよい。その上に2段のマスク5,6を貼る(図4C)。その後は図2C-Fと同様に作業し(図4D,E−図5F,G)、図5Hに示すようにさらに沈み目地用マスク12を剥がし、図5Iに示すように最表面の透明吹付材を吹き付け塗装する。これにより溝15の底には深い部分の沈み目地着色層4と浅い部分の江戸切り目地磨き面着色層11の2段で構成される江戸切り目地が形成できる。目地溝15を構成する両側の壁も中塗り層(第2層)2で覆われており、外部からはこれが見えることになる。
以下実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(各特性の測定試験方法)
(1)サンシャインウェザーメーターによる促進試験
試験機:スガ試験機社製、型番“WE−SUN−HC−DC”
光源:1灯式・セリウム入り有芯カーボンを上下各4本組み合わせ
光線波長:280〜400nm
放射照度:フィルター付き255±45W/m2、フィルターなし285±50W/m2
光フィルター:耐熱性光学ガラス板使用・8枚1組、255nm以下の短波長成分をカット、355nmまでの成分を10〜50%透過
放出電力:50V、60A(3000W)
雰囲気温度:63±3℃
シャワー:120分中18分間降雨先降り運転
スプレー水量:2100±100ml/min(pH6.0〜8.0、水温16±5℃)
試料枚数:70×150mm、76枚
運転サイクル:60Hr
(2)ひび割れ有無
サンシャインウェザーメーターによる促進試験後の試料表面を目視により観察した。
(3)変色
サンシャインウェザーメーターによる促進試験後の試料表面を目視により観察した。
(4)意匠性
目視観察により判断した。
(実施例1)
実施例1は御影石の斫り出し壁の例を示す。
1.目地の準備
コンクリートの躯体下地に図2Aに示すように目地着色層4をローラー塗装により塗装した。この目地着色層4は黒色顔料にバインダーを加えた塗料を塗布したもので、黒色系の濃色とした。目地着色層4の上に、図2Bに示すように、2段積層したマスク5,6を貼った。マスク5,6は東レ社製商品名“ぺフ”(ポリエチレン製発泡体シート、発泡倍率7倍)を使用した。下側マスク5の幅は6mm、厚さ2mm、上側マスク6の幅は10mm、厚さ2mmであった。下側マスク5には両面粘着層が形成されており、上側マスク6は下側マスク5の面のみ粘着層が形成されていた。下側マスク5を目地着色層4に貼り付けた。
2.下塗り層(第1層)
下塗り材を直接吹付塗装した。下塗り材として、下記の材料を使用した。
(1)オバナヤ・セメンテックス社製商品名"セメンテックスCMS−1"(カチオンSBR系ポリマーセメントモルタル)のA材(マトリックス樹脂液)18kg、B材(無機パウダー、モルタルエースMS−1)75kg、A材+B材合計93kg
(2)粒子径0.4〜0.9mm(平均粒子径6.5mm、篩い分けにより測定)、嵩比重0.1g/cm3、発泡倍率10倍のポリスチレン発泡粒子を43.5リットル
(3)保水剤(メチルセルロース、松本油脂製薬株式会社製商品名“マーポローズ”)675g
(4)調整水を11.25kg
以上を容器に入れて混合して調整した。比重は約1であった。この下塗り材を図5に示す口径が18mmのリシンガンに入れて壁表面に吹付塗装により大玉状に塗装した。吹付塗装後、外気で乾燥した。半乾きの状態のときに上側マスク6を剥がした(図2D)。このとき、下側マスク5の両側の下塗り層1はほぼ垂直の壁ができた。これは図2Cに示すエアーポケット7a,7bと上側マスク6を含めた空間が連通したことによる。表面研磨はしなかった。得られた下塗り層は、図2Cの断面図に示すような形状で、最大厚さが15mm、かつ凹凸の差も15mmの厚さであった。単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で2〜3kg/m2であった。得られた下塗り層を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
3.中塗り層(第2層)
吹き付け材としては、次の成分に調合したものを用いた。
(1)骨材 61.60重量部
(2)アクリル樹脂エマルジョン(固形分50%) 25.20重量部
(3)増粘剤(ヒドロキシメチルセルロース) 11.35重量部
(4)pH調整剤(アンモニア水) 0.17重量部
(5)消泡剤(アルコール系) 0.03重量部
(6)造膜助剤(アルコール系) 0.39重量部
(7)水 1.26重量部
作業性や貯蔵の便のために増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤等が混入されている。ここで、造膜助剤とは、エマルジョンの透明造膜の温度を下げるためのものである。骨材としては、白色骨材は寒水石等の天然石を粉砕したもの、黒色は黒曜石等の天然石を粉砕したもの、灰色は寒水石を粉砕したものと黒曜石を粉砕したものを別々に混合して使用した。すなわち、黒色、灰色、白色の3色の塗装材を準備した。骨材の粒度分布は、建築物用壁装材の模様の表現によって自由に選択することができるが、その強度や美観から、次の表1に示す粒度分布のものを採用した。表1において、メッシュとは1インチ(25.4mm)あたりの篩目の数をいう。なお、骨材の色は目的により様々のものを使用でき、骨材も焼付け骨材、セラミックスなどさまざまなものを使用できる。
Figure 2011246993
以上の吹付材を図6に示す3頭ガンで吹付塗装した。中塗り層は下塗り層の大きな凹凸を埋めて滑らかな表面となっていた。得られた中塗り層は、図2Eの断面図に示すような形状で、厚さがほぼ2〜3mmであった。目地溝の両側の壁面も中塗り層2で覆われた。中塗り層の単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で3〜6kg/m2であった。この中塗り層はサンドペーパーを使用して表面を約10%研磨した。
中塗り層を塗装した後、半乾きの状態のときに下側マスク5を剥がした(図2F)。このとき、下側マスク5が配置されていた部分から上の中塗り層2はほぼ垂直の壁ができた。
3.上塗り層
(1)第1上塗り材
第1上塗り材として、下記のコーティング剤(クリヤー液)と硬化剤を混合しスプレー塗布した。
A.クリヤー液(基剤)
エトキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 43重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 45重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 1重量部(有機錫は0.1重量部)
溶剤(キシレン) 6重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)1回塗り
(2)中間塗りコーティング剤(半艶)
A.半艶消しクリヤー液(基剤)
アルコキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 41重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 42重量部
艶消し剤(平均粒子径8μmのシリカ)5重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 2重量部(有機錫は0.2重量部)
溶剤(キシレン) 5重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)2回塗り
(3)上塗りコーティング剤(艶消し)
A.艶消しクリヤー(基剤)
アルコキシシリル基含有ビニル重合体(数平均分子量15000) 40重量部
添加剤(消泡剤+光安定剤+顔料分散剤) 1重量部
溶剤(酢酸エチル) 2重量部
溶剤(酢酸ブチル) 2重量部
溶剤(キシレン) 41重量部
艶消し剤(平均粒子径8μmのシリカ)7重量部
基剤 計93重量部
B.硬化剤
有機錫(ジブチル錫ジラウレ−ト)の混合物 2重量部(有機錫は0.2重量部)
溶剤(キシレン) 5重量部
硬化剤 計7重量部
AとBの合計100重量部
塗布量100g/m2(乾燥重量(固形分)で50g/m2)1回塗り
得られた目地部を含む美装仕上げの御影石の斫り出し壁面材をサンシャインウェザーメーターによる促進試験で8000時間後(40年に相当)でも変色、ひび割れ、クラックはなく、耐久性のあることが確認できた。この壁は、目地部分を含めて黒色、灰色、白色の3色が玉状に分散した御影石調であり、天然石に近似した模様を形成していた。吹付塗装壁全体の最大厚さは20mm、かつ凹凸の差は20mmであった。目地内に見える部分は底の目地着色部と両側の中塗り層であった。下塗り層は見えなかった。
(実施例2)
実施例2はダイキャスト壁の例を示す。
1.目地の準備
実施例1と同様に準備した。マスクを剥がす順序も実施例1と同様とした。
2.下塗り層
実施例1の下塗り層と同一とした。ただし、単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で2.8〜3.8kg/m2とし、最大厚さが14mm、かつ凹凸の差も14mmの厚さであった。得られた下塗り層を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
2.中塗り層
中塗り材として、下記のものを使用した。
(1)ハマキャスト社製商品名“ハマフレックス・S”(アクリルゴム系外壁用塗膜防水材:骨材は含まない。)100kgと水4〜6kgを混合して、ウールローラーを用いて乾燥重量で0.8〜1.2kg/m2で塗装し、乾燥した。この工程により、下塗り層の大きな凹凸は埋められて滑らかな表面となっていた。
(2−1)次いで、良好な表面の仕上げを行うための更なる表面の平滑と均一な発色を確保するための下地材サーフェーサーとして、鈴鹿塗料社製商品名“スズカプラサフ”(主材100kgと水5〜15kgを混合して調整したもの)をカップガンを用いて乾燥重量で0.6〜1.2kg/m2で吹き付け塗装し、乾燥した。
(2−2)下色付けとして、神東塗料社製商品名“NYポリン”(アクリルウレタン塗料:シルバー色)を使用し、カップガンを用いて2回吹付し、乾燥重量で0.2〜0.3kg/m2で塗装した。この中塗り層2の外観は波模様であった。
3.上塗り層
第1上塗りコーティング剤(クリヤー、主材14kg+硬化剤1kg)の中に、メルク社製商品名“Iriodin103”を1kg混合してカップガンを用いて吹付塗装し、乾燥させた。この吹付を2回行い、塗装量は乾燥重量で計0.2kg/m2とした。その上に第2上塗り材(艶消し)を1回塗布した。塗装量は乾燥重量で0.1kg/m2とした。得られた目地を含む塗装壁は、サンシャインウェザーメーターによる促進試験で7000時間(35年に相当)までは、変色、ひび割れ、クラックはなく、耐久性のあることが確認できた。このキャスト壁は、シルバー〜ホワイト色の金属色の単色であり、外観は深堀のキャスト模様に近似した波模様を形成していた。吹付塗装壁全体の最大厚さは15mm、かつ凹凸の差は13mmであった。目地内に見える部分は底の目地着色部と両側の中塗り層であった。下塗り層は見えなかった。
(実施例3)
実施例3は溝の底部が2段で構成される江戸切り目地の工法の例を示す。
1.目地の準備
コンクリートの躯体下地10に沈み目地着色層4としてアクリルウレタン塗料(黒色)を塗装し、その上に沈み目地用マスク層12として幅6mm、厚さ2mmの東レ社製商品名“ぺフ”(ポリエチレン製発泡体シート、発泡倍率7倍)を貼り付けた(図4A)。た。その上に厚さ2mmの着色下地層11を形成した(図4B)。着色下地層11は黒灰色とし、骨材を含む塗料(単色、吐量成分は中塗り塗材と同じ)を吹付塗装した。その上に2段のマスク5,6を貼った(図4C)。その後は実施例1の図2C-Fと同様に作業し(図4D,E−図5F,G)、図4Hに示すように沈み目地用マスク12を剥がし、図5Iに示すように最表面の透明吹付材を吹き付け塗装した。これにより溝15の底には深い部分の沈み目地着色層4(幅6mm)と浅い部分の江戸切り目地磨き面着色層11(片側幅12mm)の2段で構成される江戸切り目地15が形成できた。目地溝15を構成する両側の壁も中塗り層(第2層)2で覆われており、外部からはこれが見えた。得られた目地を含む塗装壁の品質は実施例1と同様であった。
本発明の深堀壁は、低層建築物から高層建築物まで適用でき、とくに樹脂発泡粒子を加えることにより塗膜全体の重量を軽くでき、地震にも強く高層建築物にも好適なものである。また、目地部分も着色塗装層で覆われ下層の塗装材層が見えず、シャープな角度で形成でき崩れることもなく、目地部分も美装仕上げした塗装壁を提供できる。
1 下塗り層(第1層)
2 中塗り層(第2層、着色塗装層)
3 上塗り層(第3層)
4 目地着色層
5 下側マスク
6 上側マスク
7a,7b エアーポケット部
10 下地壁
11 下地層(江戸切り目地磨き面)
12 沈み目地用マスク層
14,15 目地溝
20 リシンガン
21 ホッパー部
22 吹付ガン部
23 吹付口
24 エアー管
25 エアーストッパー
30 3頭式スプレーガン
31,32,33 タンク
34,35,36 噴射ノズル
37,38,39 吹き付け材
40,41 取っ手

Claims (12)

  1. 建造物の壁面に目地を備えた塗装壁であって、
    前記塗装壁は、最表面が透明層であり、前記透明層の下が着色塗装層を含む複数の塗装層で構成され、
    前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、
    前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されていることを特徴とする目地を備えた塗装壁。
  2. 前記目地となる部分に濃色の顔料が塗装されている請求項1に記載の目地を備えた塗装壁。
  3. 前記溝の底部が2段で構成される請求項1又は2に記載の目地を備えた塗装壁。
  4. 前記塗装壁が吹付塗装壁である請求項1〜3のいずれかに記載の塗装壁。
  5. 建造物の壁面に目地を備えた塗装壁の製造方法であって、
    目地となる部分に、下層の幅が狭く上層の幅が広い少なくとも2層のマスクを重ねて配置し、
    吹付塗装材を多段吹付する際、1回吹き付ける毎に前記マスクの上側から順番に剥がし、
    最表面に透明層、前記透明層の下に着色塗装層を吹付塗装により塗装することにより、
    前記塗装壁の塗装面には溝が形成され、底部が目地であり、前記溝を構成する両側の壁も、表面側から見て前記透明層とその下の着色塗装層の順番で配置されている塗装壁を製造することを特徴とする目地を備えた塗装壁の製造方法。
  6. 前記目地となる部分に予め濃色の顔料を塗装しておく請求項5に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  7. 前記マスクが、粘着剤層付きの樹脂発泡体シートである請求項5又は6に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  8. 前記溝の底部が2段で構成される請求項5〜7のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  9. 前記塗装壁の第1層が、樹脂発泡粒子と、モルタルに合成ゴムディスバージョンを加えたポリマーセメントモルタルを混合した塗装材を吹き付けた層である請求項5〜8のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  10. 前記塗装壁の第1層が、最大厚さが5〜20mm、かつ凹凸の差も5〜20mmの厚さに吹き付けた層である請求項5〜9のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  11. 前記前記透明層の下の着色塗装層が、骨材を含む複数色の塗材であり、前記複数色の塗材が非混合多色状に同時吹きされて御影石の斫り出し壁状に形成されている請求項5〜10のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
  12. 前記透明層が、シロキサン架橋型アクリル−珪素重合体を含む塗装材を吹き付けた層である請求項5〜11のいずれか1項に記載の目地を備えた塗装壁の製造方法。
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