JP2015063814A - 建造物外壁の塗装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な模様を立体的に表現することが可能な建造物外壁の塗装方法を提供する。【解決手段】本発明の建造物外壁の塗装方法は、内部に補強繊維層を含み、樹脂発泡粒子を含む下塗り層と着色剤を含む模様層と、その表層の剥離層を含み、断面から見て底面側が広い傾斜面を有する模様形状の装飾パーツを準備しておき、外壁(11)の表面にバインダー樹脂を含む第1層の塗料(12)を塗装し、第1層が乾燥する前に装飾パーツ(13)を傾斜面が上になるように貼り付け、装飾パーツ(13)の上からバインダー樹脂を含む第2層の塗料(14)を塗装し、装飾パーツ(13)上の剥離層(4)を剥離し、剥離層が存在した周辺部の突出部を研磨し、上塗り材(16)を塗装する。【選択図】図4
Description
本発明は、模様を有する建造物外壁の塗装方法に関する。さらに詳しくは装飾パーツを貼り付けた建造物外壁の塗装方法に関する。
建築物の壁面等の表面は、美観や本体保護上等の観点から、天然石、金属の薄い板、タイル等を貼り付けたり、疑似天然石模様を付けたり、吹き付け塗装を行う等によって施工されている。従来、吹き付け塗装によりタイル模様をした意匠タイルが特許文献1に提案されている。特許文献2には、結合溝を有する化粧シートをローラに巻き付けて壁面に転写することが提案されている。特許文献3及び4には長尺状の化粧シートが提案されている。
しかし、前記従来技術の化粧シートは変化性に乏しく、様々な模様を立体的に表現することは困難であった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、様々な模様を立体的に表現することが可能な建造物外壁の塗装方法を提供する。
本発明の建造物外壁の塗装方法は、内部に補強繊維層を含み、樹脂発泡粒子を含む下塗り層と着色剤を含む模様層と、その表層の剥離層を含み、断面から見て底面側が広い傾斜面を有する模様形状の装飾パーツを準備しておき、前記外壁の表面にバインダー樹脂を含む第1層の塗料を塗装し、前記第1層が乾燥する前に、前記第1層に前記装飾パーツを傾斜面が上になるように貼り付け、前記装飾パーツの上からバインダー樹脂を含む第2層の塗料を塗装し、前記装飾パーツ上の剥離層を剥離し、前記剥離層が存在した周辺部の突出部を研磨し、上塗り材を塗装することを特徴とする。
本発明は、内部に補強繊維層を含み、樹脂発泡粒子を含む下塗り層と着色剤を含む模様層と、その表層の剥離層を含み、断面から見て底面側が広い傾斜面を有する模様形状の装飾パーツを使用して、前記工程で塗装することにより、様々な模様を鮮明にかつ立体的に表現することが可能な建造物外壁の塗装方法とすることができる。
本発明は、まず模様形状の装飾パーツを準備しておく。この装飾パーツは、内部に補強繊維層を含み、樹脂発泡粒子を含む下塗り層と着色剤を含む模様層と、その表層の剥離層を含み、断面から見て底面側が広い傾斜面を有する。この装飾パーツは、長尺シートからカットして作成しても良いし、キャスト成形しても良い。幾何学模様などは好ましくは長尺シートからカットして作成する。複雑な形状は型を用いたキャスト成形で作成する。ここで「模様形状」とは、丸形、多角形、星形、ハート形等のほか、天然石、魚、舟、飛行機、野菜、果物、お札、硬貨等様々な模様を表す形状をいう。ビルの所有者や企業体のイメージをデザインすることもできる。
(1)第1層塗装工程
外壁の表面にバインダー樹脂を含む第1層の塗料を塗装する。バインダー樹脂は、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンブタジエン樹脂(SBR)等が好ましい。中でも付着力の良好なアクリル樹脂エマルジョンが好ましい。第1層の厚みは乾燥厚みで1〜3mmが好ましく、さらに好ましくは1.5〜2.5mmである。後に装飾パーツを貼りつけるため、粘着性が高く、樹脂成分の多いものが好ましい。第1層のバインダー樹脂を含む塗料は、ローラ又は、吹き付けで塗装するのが好ましい。
外壁の表面にバインダー樹脂を含む第1層の塗料を塗装する。バインダー樹脂は、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンブタジエン樹脂(SBR)等が好ましい。中でも付着力の良好なアクリル樹脂エマルジョンが好ましい。第1層の厚みは乾燥厚みで1〜3mmが好ましく、さらに好ましくは1.5〜2.5mmである。後に装飾パーツを貼りつけるため、粘着性が高く、樹脂成分の多いものが好ましい。第1層のバインダー樹脂を含む塗料は、ローラ又は、吹き付けで塗装するのが好ましい。
(2)装飾パーツ貼り付け工程
装飾パーツを壁面にパッチワークのように貼り付ける。この際に、第1層のバインダー樹脂が乾燥する前に第1層に、装飾パーツを傾斜面が上になるように貼り付ける。傾斜面が上になるように貼り付けると、その後に第2層のバインダー樹脂、及び最終工程の上塗り材(トップコート)を装飾パーツ上に均一に塗装できる。
装飾パーツを壁面にパッチワークのように貼り付ける。この際に、第1層のバインダー樹脂が乾燥する前に第1層に、装飾パーツを傾斜面が上になるように貼り付ける。傾斜面が上になるように貼り付けると、その後に第2層のバインダー樹脂、及び最終工程の上塗り材(トップコート)を装飾パーツ上に均一に塗装できる。
(3)第2層塗装工程
装飾パーツの上からバインダー樹脂を含む第2層の塗料を塗装する。第2層の塗料は第1層の塗料と同じでもよく、乾燥厚みも同様でよい。第2層の塗料を塗装することにより、装飾パーツの底面は第1層のバインダー樹脂で接着され、傾斜面と上面は第2層のバインダー樹脂で接着され、全体がバインダー樹脂により封入される。これにより、所定形状の装飾パーツは建造物外壁面に強固に接着される。
装飾パーツの上からバインダー樹脂を含む第2層の塗料を塗装する。第2層の塗料は第1層の塗料と同じでもよく、乾燥厚みも同様でよい。第2層の塗料を塗装することにより、装飾パーツの底面は第1層のバインダー樹脂で接着され、傾斜面と上面は第2層のバインダー樹脂で接着され、全体がバインダー樹脂により封入される。これにより、所定形状の装飾パーツは建造物外壁面に強固に接着される。
(4)剥離層の剥離工程
装飾パーツ上の剥離層を剥離(分離)する。剥離は第2層のバインダー樹脂が未乾燥状態のときに剥離するのが好ましい。
装飾パーツ上の剥離層を剥離(分離)する。剥離は第2層のバインダー樹脂が未乾燥状態のときに剥離するのが好ましい。
(5)研磨工程
剥離層を剥離すると、剥離層が存在した周辺部に第2層のバインダー樹脂が乾燥した突出部が残る。このため、この突出部を研磨する。研磨はサンドペーパー、プレートサンダーなどで表層サンディングする方法などがある。
剥離層を剥離すると、剥離層が存在した周辺部に第2層のバインダー樹脂が乾燥した突出部が残る。このため、この突出部を研磨する。研磨はサンドペーパー、プレートサンダーなどで表層サンディングする方法などがある。
(6)上塗り(トップコート)工程
次に上塗り材を塗装する。上塗り材は塗装壁面の耐久性を上げるために塗装する。
次に上塗り材を塗装する。上塗り材は塗装壁面の耐久性を上げるために塗装する。
次に好ましい態様について説明する。本発明の装飾パーツの比重は1.2以下であるのが好ましい。このような比重の装飾パーツは軽量で第1層バインダー樹脂に貼り付けることが容易になる。装飾パーツの厚みは3〜30mmが好ましく、より好ましくは5〜25mmである。前記の範囲であれば、立体模様として十分な厚みである。
装飾パーツ底面側の角度Θは60〜85°が好ましく、より好ましくは65〜80°である。前記の傾斜面であれば、上に塗る第2層バインダー樹脂及び上塗り材をより均一に塗装できる。また、裾はそれほど広がらず、模様の明瞭性は保持できる。
第1層及び第2層の塗料には同一色の着色剤を混合するのが好ましい。装飾パーツの模様を明瞭にするためである。着色剤は骨材発色、顔料、着色塗料、メタリック塗料など任意のものを使用できる。
装飾パーツの下塗り層には発泡樹脂粒子とともに合成ゴムを含むのが好ましい。合成ゴムは、カチオン性スチレン−ブタジエンゴム(SBR)ディスバージョンが好ましい。この合成ゴムディスバージョンは接着強度が高く、厚塗りが可能であり、樹脂発泡粒子と相性が良く、接着性も良好で、地震にも強く、樹脂発泡粒子が脱落することもない。
装飾パーツは、合成ゴムを含むポリマーセメントモルタル100kgに対して、樹脂発泡粒子が25〜50リットルの範囲混合されているのが好ましい。これにより比重1.2以下の軽量なシートとすることができる。
本発明の上塗り材は下記A液とB液を含み、
[A液]
(1)フルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルの共重合体を含むフッ素樹脂
(2)親水性付与剤として、アルコキシル基の加水分解によるシラノール基を含むシラン系化合物、光触媒酸化チタン、アルカリシリケート系無機塗材、金属アルコキシド系無機材から選ばれる少なくとも一つの物質
(3)紫外線吸収剤
(4)溶剤
[B液]
(1)硬化剤
(2)溶剤
前記A液とB液を混合して上塗り材とし、ローラー塗装又は吹き付け塗装する。A液とB液の混合割合は、重量比でA液:B液=70〜95:30〜5が好ましく、さらに好ましくはA液:B液=75〜90:10〜25であり、とくに好ましくはA液:B液=80〜85:20〜15である。
[A液]
(1)フルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルの共重合体を含むフッ素樹脂
(2)親水性付与剤として、アルコキシル基の加水分解によるシラノール基を含むシラン系化合物、光触媒酸化チタン、アルカリシリケート系無機塗材、金属アルコキシド系無機材から選ばれる少なくとも一つの物質
(3)紫外線吸収剤
(4)溶剤
[B液]
(1)硬化剤
(2)溶剤
前記A液とB液を混合して上塗り材とし、ローラー塗装又は吹き付け塗装する。A液とB液の混合割合は、重量比でA液:B液=70〜95:30〜5が好ましく、さらに好ましくはA液:B液=75〜90:10〜25であり、とくに好ましくはA液:B液=80〜85:20〜15である。
(A)成分のフッ素樹脂のフルオロオレフィンは、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンが好適に選ばれるが、併用することも可能である。前記フッ素樹脂の共重合割合は30〜70モル%が好ましい。アルキルビニルエーテル単量体は、CH2 =CRO(CH2 )n OH(RはHまたはCH3 、nは7〜18の整数)で表わされる水酸基含有長鎖アルキルビニルエーテルが好ましい。前記アルキルビニルエーテル単量体の共重合割合は5〜50モル%が好ましい。上記2成分の他に共重合可能なビニルモノマーが共重合されていても良い。さらに、水酸基と反応する官能基を有する硬化剤(D)を含み、(A)成分と(D)成分の合計に対し、(A)成分が50〜95重量%、(D)成分が5〜50重量%の割合で含有するのが好ましい。
(D)成分の硬化剤は、被膜の強度と耐久性を高く保持するために加える。この硬化剤は多価イソシアナート類などの常温硬化型のものが好ましい。多価イソシアナートとしては、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の無黄変ジイソシアナート類ならびにその付加物が特に有用である。イソシアナート類を用いて常温硬化を行わせる場合には、ジブチルチンジラウレート等の硬化触媒の添加によって硬化を促進させることも可能である。(D)成分の硬化剤により、常温(0〜40℃程度)硬化させることができる。
(B)成分の親水性付与剤は、上塗り(トップコート)被膜に親水性を与え、雨などの水により汚れ成分を洗い流し、常に美装状態を保つために混合する。この親水性付与剤は、アルコキシル基の加水分解によるシラノール基を含むシラン系化合物、光触媒酸化チタン、アルカリシリケート系無機塗材、金属アルコキシド系無機材から選ばれる少なくとも一つの物質を使用する。このうちアルコキシル基の加水分解によるシラノール基を含むシラン化合物を使用するのかさらに好ましい。シラン化合物としては、1分子中に平均2個以上のアルコキシシリル基、シラノール基およびアシロキシシリル基から選ばれる官能基を有するシラン化合物が好適に採用される。このようなシラン化合物は、シランカップリング剤、シラン系硬化剤、シリコーン系硬化剤、アルコキシシラン、シランアルコキサイドなどの名称で市販されている。親水性付与剤は(A)成分と(D)成分の合計量100重量部に対して5〜50重量部加えるのが好ましい。
(C)成分の紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し被膜の光劣化を防ぐために加える。一例としてベンゾトリアゾール系化合物(BASF(旧チバガイギー)社製、商品名“チヌビン900”)がある。この紫外線吸収剤には光安定剤(同社製、商品名“チヌビン144”)及び/又は表面調整剤(BYKケミー社製、商品名“BYK300”)を併用することもできる。紫外線吸収剤は(A)成分と(D)成分の合計量100重量部に対して0.1〜5重量部加えるのが好ましい。
(E)成分の溶剤は上塗り材塗料の粘度を調整し、ローラー塗装しやすくするために加える。溶剤はトルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ノナン、シクロヘキサン、ソルベッソ#100(エクソン社製)、ソルベッソ#150(エクソン社製)、スワゾール#1000(丸善石油化学社製)、スワゾール#1500(丸善石油化学社製)、スワゾール#1800(丸善石油化学社製)、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジアセトンアルコール、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、エチルアセテート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、ベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、エチルベンゼン、1,3,5-トリメチルベンゼン、高沸点芳香族ナフサなどがある。これらの溶剤は適宜混合して使用しても良い。溶剤は(A)成分と(D)成分の合計量100重量部に対して30〜200重量部加えるのが好ましい。
上記上塗り材は、トウペ社製、商品名“ニューガーメットDC#500”として市販されている。この塗料を使用してローラー塗装する。ローラー塗装の利点は、外壁表面に凹凸があっても均一膜厚に塗装でき、塗装むらがなく、空気泡も含まず、塗装効率も高いためである。とくに吹き付け塗装による外壁に有効である。塗装後は常温(0〜40℃程度)硬化させる。
本発明の外壁には目地が存在し、前記目地内にはウレタンプレポリマーを可塑剤として含み、ブリードアウト成分を含まない湿気硬化性ウレタン組成物が一成分型シーリング材として充填されており、前記上塗り材を前記目地を含む外壁の上塗り塗装するのが好ましい。これにより、目地も外壁と同様に保護でき、耐用年数を伸ばすことができる。この目地材は、分子内に1〜3個の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物またはそのオリゴマー、ポリオールおよび有機ポリイソシアネート化合物を反応させて得られるウレタンプレポリマーを可塑剤とする一成分型シーリング材である。このシーリング材は、オート化学工業社製、商品名“オートン超耐シーラーTF2000”として市販されている。
従来の一般的なシーリング材は、変性シリコーンなどのベースポリマーに可塑剤としてシリコーンオイルなどのブリードアウトしやすい成分が加えられていた。シーリング材から可塑剤がブリードアウトすると、ブリードアウト成分が外壁を汚す問題が発生したり、目地割れが発生して水漏れの原因になる問題があった。本発明の目地はブリードアウト成分を含まないため、壁は汚れず、耐用年数を長期に伸ばせる。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において同一符号は同一物を示す。図1は本発明の一実施形態における装飾シート8を示す断面図である。この装飾シート8は、木製合板(ベニヤ板)1の上にポリエチレンシート、塩化ビニール製マットなどを離形層2として貼り付け、その上に樹脂発泡粒子と合成ゴムを含む下塗り層3を吹き付け塗装により形成する。この際に内部にビニロン繊維等のネット5を補強として入れておくのが好ましい。樹脂発泡粒子は、ポリスチレン樹脂発泡粒子、ポリウレタン樹脂発泡粒子、ポリエチレン樹脂発泡粒子、塩化ビニリデンバルーン、フェノールバルーンなどを使用できる。とくに嵩比重0.03〜0.15g/cm3程度のポリスチレン樹脂発泡粒子が好ましい。平均粒子径は0.1〜2mm程度が好ましい。平均粒子は篩い分け法により測定する。下塗り層3の上にさらに別の中塗り模様層7を塗装する。中塗り模様層7の上には剥離層4を貼り付ける。剥離層4は紙、フィルム又は発泡樹脂の表面にシリコーン樹脂などを塗布した剥離シートを使用する。
中塗り模様層7は骨材を含んだ骨材発色でもよいし、着色剤を含み骨材は含まなくてもよい。中塗り模様層7に骨材を含む場合は天然石調の装飾パーツを作ることも出来る。中塗り模様層7に着色剤を含み骨材を含まない場合は、カラー模様の装飾パーツとなる。前記において骨材とは、自然石、自然石に顔料を加えて焼き付けた焼付け骨材、セラミック、レンガ、陶磁器、鋼滓等を粉砕し、平均粒子径0.1〜5mm程度に篩分けして整えた粒子をいう。骨材はそれ自体着色されている。骨材は単色でもよいし、複数色(例えば3色)の塗材を非混合多色状に同時吹きしてもよい。無機粉体を含んでも良く、例えばシリカ、タルク、クレイなどの自然界に存在する鉱物粉体であり、前記骨材よりは細かい平均粒子に篩分けして調製する。塗布材には、その他増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤、水及び/又は溶剤を加えてもよい。中塗り層は、透明な樹脂又は合成ゴムディスバージョンを含む塗材を吹付塗装、ローラー塗り又はコテ塗りして形成する。
図2は本発明の一実施形態における装飾シート8のカット工程の模式的断面図である。傾斜した基台20の上に装飾シート8を乗せる。基台20の下部にはストッパー22があり、カッター23の下は空間部21が形成されている。この状態でカッター23により装飾シート8をカットすると、底面の傾斜角Θでカットできる。図3はカットされた装飾パーツ13の断面図である。傾斜面9a,9bはいずれも上方を向いた状態になる。10は装飾パーツ13から剥離層4を除去した装飾パーツである。
図4A−Fは塗装方法を示す模式的工程断面図である。まず図4Aに示すように、外壁11の表面に第1層バインダー樹脂層12を乾燥厚み1〜3mm、好ましくは1.5〜2.5mmで塗装する。塗装は、吹付塗装、ローラー塗り又はコテ塗りで行う。第1層バインダー樹脂層12が乾燥する前に装飾パーツ13を貼り付ける(図4B)。次に、貼り付けた装飾パーツ13の上から第2層バインダー樹脂層14を塗装する(図4C)。第2層バインダー樹脂層14が乾燥する前に装飾パーツ13の剥離層4を剥離し除去する(図4D)。剥離層4を除去した後にはその周辺に第2層バインダー樹脂層14の突出部(バリ)が残るので、この突出部を研磨する。研磨はサンドペーパー15などで表層サンディングする方法などがある(図4E)。最後に上塗り材(トップコート)16を塗布する(図4F)。
図5は塗装された建造物外壁の模式的平面図である。壁面17には図4A−Fは塗装方法による塗装面が形成されており、装飾パーツ19a〜19fによる模様が貼り付けられている。目地18a,18bにはブリードアウト成分を含まない湿気硬化性ウレタン組成物が一成分型シーリング材として充填されており、上塗り材は目地を含む外壁の全体に塗装されている。
図6は本発明の塗装された建造物外壁の装飾パーツ部分の模式的拡大断面図である。外壁11の表面に第1層バインダー樹脂層12が塗装され、その表面に外壁11の表面に第1層バインダー樹脂層12が塗装され、装飾パーツ10が貼り付けられ、第2層バインダー樹脂層14と上塗り層16が塗装されている。
図7は比較例の装飾パーツ部分の模式的拡大断面図である。装飾パーツの端面が垂直であると、第2層バインダー樹脂層14と上塗り層16の塗装時に塗料は垂直部分で垂れてしまい、垂直部分の塗装物は下に落下してしまう。この現象は塗料の粘度を高くしても同じ傾向となる。このため均一に塗装することは困難である。したがって、傾斜面にする必要がある。
以下実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
1.装飾パーツ
(1)装飾パーツの準備
ベニヤ板の上に離形層としてポリエチレンシートを貼り付け、その上にビニロン3軸ネット(ユニチカ社製、商品名“トリネオTSS-1810”、糸の繊度2000decitex、目合い10mm、目付け88g/m2)を配置して下記の下塗り材と中塗り材を塗装した。
(2)下塗り材
(a)オバナヤ・セメンテックス社製商品名"セメンテックスCMS−1"(カチオンSBR系ポリマーセメントモルタル)のA材(マトリックス樹脂液)18kg、B材(無機パウダー、モルタルエースMS−1)75kg、A材+B材合計93kg。
(b)粒子径0.4〜0.9mm(平均粒子径6.5mm、篩い分けにより測定)、嵩比重0.1g/cm3、発泡倍率12倍のポリスチレン発泡粒子を26リットル。
(c)保水剤(メチルセルロース、松本油脂製薬株式会社製商品名“マーポローズ”)675g。
(d)調整水を11.25kg。
この下塗り材を口径7.5mmのリシンガンに入れて吹付塗装により塗装し、外気で乾燥した。表面研磨はしなかった。得られた下塗り層は、図1Bの下塗り層3に示すような形状で、平均厚みが12mm(○A)であった。単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で10〜14kg/m2であった。また、同様にして平均厚み6mm(○B)の装飾パーツを作成し、乾燥重量は5〜7kg/m2であった。得られた下塗り層3を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
(3)中塗り材
中塗り材は、1色からなる骨材発色の塗料、色相は日塗工・標準色D07-70F(ライトローズ)(2007年D版、塗料用標準色、社団法人日本塗料工業会発行)近似色を厚み12mmの装飾パーツに、日塗工・標準色D19-80F(ダークベージュ)の近似色を厚み6mmの装飾パーツに、吹きつけ塗装した。得られた中塗り層は、図1Bの中塗り層7に示すような形状で、平均厚みは何れも1.5mmであった。単位面積当たりの塗布量は、何れも乾燥重量で2.5〜3.5kg/m2であった。
(4)剥離層
剥離層4として、厚さ0.1mmの塩化ビニール樹脂の粘着シートの表面にシリコーン樹脂を塗布した剥離シートを使用した。これを図1Bに示すように中塗り層7の表面に貼り付けた。
(5)カット
図2に示すカッター装置を使用して装飾パーツ底面側の角度Θが70°となるようにカットした。大きさは1辺が数センチ〜数十センチの様々な形状の矩形とした。
1.装飾パーツ
(1)装飾パーツの準備
ベニヤ板の上に離形層としてポリエチレンシートを貼り付け、その上にビニロン3軸ネット(ユニチカ社製、商品名“トリネオTSS-1810”、糸の繊度2000decitex、目合い10mm、目付け88g/m2)を配置して下記の下塗り材と中塗り材を塗装した。
(2)下塗り材
(a)オバナヤ・セメンテックス社製商品名"セメンテックスCMS−1"(カチオンSBR系ポリマーセメントモルタル)のA材(マトリックス樹脂液)18kg、B材(無機パウダー、モルタルエースMS−1)75kg、A材+B材合計93kg。
(b)粒子径0.4〜0.9mm(平均粒子径6.5mm、篩い分けにより測定)、嵩比重0.1g/cm3、発泡倍率12倍のポリスチレン発泡粒子を26リットル。
(c)保水剤(メチルセルロース、松本油脂製薬株式会社製商品名“マーポローズ”)675g。
(d)調整水を11.25kg。
この下塗り材を口径7.5mmのリシンガンに入れて吹付塗装により塗装し、外気で乾燥した。表面研磨はしなかった。得られた下塗り層は、図1Bの下塗り層3に示すような形状で、平均厚みが12mm(○A)であった。単位面積当たりの塗布量は、乾燥重量で10〜14kg/m2であった。また、同様にして平均厚み6mm(○B)の装飾パーツを作成し、乾燥重量は5〜7kg/m2であった。得られた下塗り層3を鉄製ハンマーで強く叩いても破壊することは無く、弾性もあり、強い地震にも耐えられることがわかった。
(3)中塗り材
中塗り材は、1色からなる骨材発色の塗料、色相は日塗工・標準色D07-70F(ライトローズ)(2007年D版、塗料用標準色、社団法人日本塗料工業会発行)近似色を厚み12mmの装飾パーツに、日塗工・標準色D19-80F(ダークベージュ)の近似色を厚み6mmの装飾パーツに、吹きつけ塗装した。得られた中塗り層は、図1Bの中塗り層7に示すような形状で、平均厚みは何れも1.5mmであった。単位面積当たりの塗布量は、何れも乾燥重量で2.5〜3.5kg/m2であった。
(4)剥離層
剥離層4として、厚さ0.1mmの塩化ビニール樹脂の粘着シートの表面にシリコーン樹脂を塗布した剥離シートを使用した。これを図1Bに示すように中塗り層7の表面に貼り付けた。
(5)カット
図2に示すカッター装置を使用して装飾パーツ底面側の角度Θが70°となるようにカットした。大きさは1辺が数センチ〜数十センチの様々な形状の矩形とした。
2.壁面の目地部のカバー
建造物外壁壁面の目地となる部分に目地ダミー材(厚さ2mmのポリエチレン発泡シートの表面に粘着剤を一体化したもの)を貼り付けた。
建造物外壁壁面の目地となる部分に目地ダミー材(厚さ2mmのポリエチレン発泡シートの表面に粘着剤を一体化したもの)を貼り付けた。
3.壁面塗装
図4A−Fに示す塗装方法で施工した。
(1)第1層塗装工程
図4Aに示すように、外壁11の表面に第1層バインダー樹脂層12を乾燥厚み2mmで塗装した。第1層バインダー樹脂層は下記の成分を調合した骨材の入ったアクリル樹脂エマルジョンを吹付け塗装した。
(a)骨材61.60重量部
(b)アクリルエマルジョン(固形分50%)25.20重量部
(c)増粘剤(ヒドロキシメチールセルロース)11.35重量部
(d)pH調整剤(アンモニア水)0.17重量部
(e)消泡剤(アルコール系)0.03重量部
(f)造膜助剤(アルコール系)0.39重量部
(g)調整水
作業性や貯蔵の便のために増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤等が混入されている。塗装方法は、リシンガンを使用し、ノズル口径φ7mmで、厚み1.5mmに吹付けて施工した。
(2)装飾パーツ貼り付け工程
第1層バインダー樹脂層12が乾燥する前に装飾パーツ13を貼り付けた(図4B)。
(3)第2層塗装工程
貼り付けた装飾パーツ13の上から第2層バインダー樹脂層14を塗装した(図4C)。第2層
のバインダー樹脂層は、1色からなる骨材発色の塗料、色相は日塗工・標準色D19-85F(ベー
ジュ)の近似色をリシンガンを使用して吹付けて施工した。平均厚みが1.5〜2.0mmであった。
(4)剥離層の剥離工程
第2層バインダー樹脂層14が乾燥する前に装飾パーツ13の剥離層4を剥離し除去した(図4D)。
(5)研磨工程
剥離層4を除去した後にはその周辺に第2層バインダー樹脂層14の突出部(バリ)が残る。そこで第2層バインダー樹脂層の乾燥後、この突出部を研磨した。研磨はサンドペーパーで表層サンディングした(図4E)。
(6)目地材の充填
壁面の目地ダミー材を除去し、溝となった部分にシーリング材を充填した。このシーリング材は一成分型である市販のオート化学工業社製、商品名“オートン超耐シーラーTF2000”を用いた。このシーリング材は、ウレタンプレポリマーを可塑剤として含み、ブリードアウト成分を含まない湿気硬化性ウレタン組成物が一成分型シーリング材である。
(7)上塗り(トップコート)工程
最後に上塗り材(トップコート)16を塗布した(図4F)。上塗り材は目地を含む壁面全体の表面に、ローラー塗装具を用いて2回塗装した。1回目の上塗り塗装は常温(25℃)で2時間硬化させた。上塗り材は市販のトウペ社製、商品名“ニューガーメットDC#500”を用い、A液とB液を重量比でA液:B液=83:17の割合で混合し、この混合物100重量部に対してエチルベンゼン24重量部、1,3,5-トリメチルベンゼン5重量部、トルエン38重量部、キシレン24重量部、高沸点芳香族ナフサ9重量部の混合溶剤を15重量部加えて粘度50センチポイズ(23℃,BL型,回転数60rpm)に調整した。上塗り材の塗装量は、乾燥後の固形分で100g/m2とした。得られた塗装物は、図5に示すとおりであり、装飾パーツ部分の断面図は図6に示す通りであった。得られた塗装物の外観は、第2層がベージュで、その上に装飾パーツの中塗り材のライトローズとダークベージュが浮きあがって見え、意匠効果の高い外壁であった。また得られた塗装物は、サンシャインウェザーメーターによる促進試験で10000時間(50年に相当)までは、ひび割れやクラックはなく、耐久性のあることが確認できた。紫外線透過試験において、320〜380nmの紫外線を99%カットし、透過部分は1%であった。目地からのブリードアウトもなかった。
図4A−Fに示す塗装方法で施工した。
(1)第1層塗装工程
図4Aに示すように、外壁11の表面に第1層バインダー樹脂層12を乾燥厚み2mmで塗装した。第1層バインダー樹脂層は下記の成分を調合した骨材の入ったアクリル樹脂エマルジョンを吹付け塗装した。
(a)骨材61.60重量部
(b)アクリルエマルジョン(固形分50%)25.20重量部
(c)増粘剤(ヒドロキシメチールセルロース)11.35重量部
(d)pH調整剤(アンモニア水)0.17重量部
(e)消泡剤(アルコール系)0.03重量部
(f)造膜助剤(アルコール系)0.39重量部
(g)調整水
作業性や貯蔵の便のために増粘剤、pH調整剤、消泡剤、造膜助剤等が混入されている。塗装方法は、リシンガンを使用し、ノズル口径φ7mmで、厚み1.5mmに吹付けて施工した。
(2)装飾パーツ貼り付け工程
第1層バインダー樹脂層12が乾燥する前に装飾パーツ13を貼り付けた(図4B)。
(3)第2層塗装工程
貼り付けた装飾パーツ13の上から第2層バインダー樹脂層14を塗装した(図4C)。第2層
のバインダー樹脂層は、1色からなる骨材発色の塗料、色相は日塗工・標準色D19-85F(ベー
ジュ)の近似色をリシンガンを使用して吹付けて施工した。平均厚みが1.5〜2.0mmであった。
(4)剥離層の剥離工程
第2層バインダー樹脂層14が乾燥する前に装飾パーツ13の剥離層4を剥離し除去した(図4D)。
(5)研磨工程
剥離層4を除去した後にはその周辺に第2層バインダー樹脂層14の突出部(バリ)が残る。そこで第2層バインダー樹脂層の乾燥後、この突出部を研磨した。研磨はサンドペーパーで表層サンディングした(図4E)。
(6)目地材の充填
壁面の目地ダミー材を除去し、溝となった部分にシーリング材を充填した。このシーリング材は一成分型である市販のオート化学工業社製、商品名“オートン超耐シーラーTF2000”を用いた。このシーリング材は、ウレタンプレポリマーを可塑剤として含み、ブリードアウト成分を含まない湿気硬化性ウレタン組成物が一成分型シーリング材である。
(7)上塗り(トップコート)工程
最後に上塗り材(トップコート)16を塗布した(図4F)。上塗り材は目地を含む壁面全体の表面に、ローラー塗装具を用いて2回塗装した。1回目の上塗り塗装は常温(25℃)で2時間硬化させた。上塗り材は市販のトウペ社製、商品名“ニューガーメットDC#500”を用い、A液とB液を重量比でA液:B液=83:17の割合で混合し、この混合物100重量部に対してエチルベンゼン24重量部、1,3,5-トリメチルベンゼン5重量部、トルエン38重量部、キシレン24重量部、高沸点芳香族ナフサ9重量部の混合溶剤を15重量部加えて粘度50センチポイズ(23℃,BL型,回転数60rpm)に調整した。上塗り材の塗装量は、乾燥後の固形分で100g/m2とした。得られた塗装物は、図5に示すとおりであり、装飾パーツ部分の断面図は図6に示す通りであった。得られた塗装物の外観は、第2層がベージュで、その上に装飾パーツの中塗り材のライトローズとダークベージュが浮きあがって見え、意匠効果の高い外壁であった。また得られた塗装物は、サンシャインウェザーメーターによる促進試験で10000時間(50年に相当)までは、ひび割れやクラックはなく、耐久性のあることが確認できた。紫外線透過試験において、320〜380nmの紫外線を99%カットし、透過部分は1%であった。目地からのブリードアウトもなかった。
(実施例2)
装飾パーツの中塗り材と第2バインダー樹脂の色相を下記のものに替えた以外は実施例1と同様に実施した。
(1)装飾パーツ厚み12mmの中塗り模様層の色相:日塗工・標準色D92-80H(ローズピンク)の近似色
(2)装飾パーツ厚み6mmの中塗り模様層の色相:日塗工・標準色D07-90D(ライトピンク)の近似色
(3)第2バインダー樹脂の色相:日塗工・標準色D85-80A(ライトブルーグレイ)の近似色
得られた外壁模様は、第2層が淡紫の灰色で、その上に装飾パーツの中塗り材の淡いピンク色と ローズピンクが浮きあがって見え、意匠効果の高い外壁であった。
装飾パーツの中塗り材と第2バインダー樹脂の色相を下記のものに替えた以外は実施例1と同様に実施した。
(1)装飾パーツ厚み12mmの中塗り模様層の色相:日塗工・標準色D92-80H(ローズピンク)の近似色
(2)装飾パーツ厚み6mmの中塗り模様層の色相:日塗工・標準色D07-90D(ライトピンク)の近似色
(3)第2バインダー樹脂の色相:日塗工・標準色D85-80A(ライトブルーグレイ)の近似色
得られた外壁模様は、第2層が淡紫の灰色で、その上に装飾パーツの中塗り材の淡いピンク色と ローズピンクが浮きあがって見え、意匠効果の高い外壁であった。
(比較例1)
装飾パーツのカット工程において底面側の角度Θが90°(端面垂直)となるようにカットした以外は実施例1と同様に実施した。しかし、図7に示すように第2層バインダー樹脂層14と上塗り層16の塗装時に塗料は垂直部分で垂れてしまい、垂直部分の塗装物は下に落下してしまい、均一な塗装はできなかった。
装飾パーツのカット工程において底面側の角度Θが90°(端面垂直)となるようにカットした以外は実施例1と同様に実施した。しかし、図7に示すように第2層バインダー樹脂層14と上塗り層16の塗装時に塗料は垂直部分で垂れてしまい、垂直部分の塗装物は下に落下してしまい、均一な塗装はできなかった。
本発明は、様々な模様を鮮明にかつ立体的に表現することが可能な建造物外壁の塗装方法であることから、一般の建築物、ビル、マンション、工場、事務所などの外壁に好適である。また耐久性が高い塗装であるため、集合住宅(マンション)やビルなどで通常行われている10〜15年ごとの大規模修繕工事を大幅に延長することができ、修繕管理コストを大幅に低下することができる。
1 木製合板(ベニヤ板)
2 離形層
3 下塗り層
4 剥離層
5 ネット
7 中塗り模様層
8 剥離層付き装飾パーツ
9a,9b 傾斜面
10,13,19a〜19f 装飾パーツ
11 外壁
12 第1層バインダー樹脂層
14 第2層バインダー樹脂層
15 サンドペーパー
16 上塗り材(トップコート)
17 壁面
18a,18b 目地
2 離形層
3 下塗り層
4 剥離層
5 ネット
7 中塗り模様層
8 剥離層付き装飾パーツ
9a,9b 傾斜面
10,13,19a〜19f 装飾パーツ
11 外壁
12 第1層バインダー樹脂層
14 第2層バインダー樹脂層
15 サンドペーパー
16 上塗り材(トップコート)
17 壁面
18a,18b 目地
Claims (10)
- 建造物外壁の塗装方法であって、
内部に補強繊維層を含み、樹脂発泡粒子を含む下塗り層と着色剤を含む模様層と、その表層の剥離層を含み、断面から見て底面側が広い傾斜面を有する模様形状の装飾パーツを準備しておき、
前記外壁の表面にバインダー樹脂を含む第1層の塗料を塗装し、
前記第1層が乾燥する前に、前記第1層に前記装飾パーツを傾斜面が上になるように貼り付け、
前記装飾パーツの上からバインダー樹脂を含む第2層の塗料を塗装し、
前記装飾パーツ上の剥離層を剥離し、
前記剥離層が存在した周辺部の突出部を研磨し、
上塗り材を塗装することを特徴とする建造物外壁の塗装方法。 - 前記装飾パーツの比重は1.2以下である請求項1に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記装飾パーツの厚みは3〜30mmである請求項1又は2に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記装飾パーツ底面側の角度Θは60〜85°である請求項1〜3のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記第1層及び第2層の塗料には同一色の着色剤が混合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記下塗り層にはカチオン性スチレン−ブタジエンゴム(SBR)ディスバージョンを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記装飾パーツは、ポリマーセメントモルタル100kgに対して、樹脂発泡粒子が25〜50リットルの範囲混合されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
- 前記上塗り材は下記A液とB液を含み、
[A液]
(1)フルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルの共重合体を含むフッ素樹脂
(2)親水性付与剤として、アルコキシル基の加水分解によるシラノール基を含むシラン系化合物、光触媒酸化チタン、アルカリシリケート系無機塗材、金属アルコキシド系無機材から選ばれる少なくとも一つの物質
(3)紫外線吸収剤
(4)溶剤
[B液]
(1)硬化剤
(2)溶剤
前記A液とB液を混合して塗装する請求項1〜7のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。 - 前記外壁には目地が存在し、前記目地内にはウレタンプレポリマーを可塑剤として含み、ブリードアウト成分を含まない湿気硬化性ウレタン組成物が一成分型シーリング材として充填されており、
前記上塗り材を、前記目地を含む外壁の全体に塗装する請求項1〜8のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。 - 前記上塗り材は2回塗りする請求項1〜5のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
請求項1〜9のいずれか1項に記載の建造物外壁の塗装方法。
Priority Applications (1)
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JP2013197245A JP2015063814A (ja) | 2013-09-24 | 2013-09-24 | 建造物外壁の塗装方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017220585A (ja) * | 2016-06-08 | 2017-12-14 | 中国塗料株式会社 | 電波吸収体及び電波吸収体の製造方法ならびに電波吸収塗料の塗装方法 |
-
2013
- 2013-09-24 JP JP2013197245A patent/JP2015063814A/ja active Pending
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