JP2011246357A - 睡眠改善剤および鎮静剤ならびにそれらの使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な睡眠改善剤および鎮静剤を提供すること。
【解決手段】
上記課題は、以下の化学式(I):
Figure 2011246357

で表されるクロシンを有効成分として含み、そのクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与するのに用いられることを特徴とする睡眠改善剤および鎮静剤を提供することにより解決される。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規の睡眠改善剤、鎮静剤ならびにそれらの使用に関する。
24時間社会の現代では5人に1人が不眠に悩んでいる。不眠を訴える人の多くは睡眠剤を服用している。現在使用されている睡眠薬には、主として、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、抗ヒスタミン系、バルビツール酸塩系等のものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、上記睡眠薬以外に、植物由来の抽出物であるクロセチンに睡眠改善効果が有るとの報告もある(例えば、特許文献2を参照)。
特表2007−510733 特開2008−273939
しかし、上記のベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、抗ヒスタミン系、バルビツール酸塩系等の睡眠薬の多くは覚醒後の頭痛、不快感、身体依存などの副作用を伴うため、必ずしも自然な睡眠を得られるとはいえない。従って、より快適な睡眠を得られる治療薬の開発は重要な事項である。また、クロセチンの睡眠改善効果については、被験者へのアンケート調査による評価にすぎず、科学的にその効果を確認されていない。しかも、クロセチンは、クロシンを加水分解して得ることのできる物質であるが、加水分解工程において通常用いられる酵素が不純物として含まれることもあり、その結果、副作用がもたらされる危険性がある。
本発明は、上記課題を解決するために、より安全かつ自然な睡眠あるいは鎮静をもたらす新規の睡眠改善剤および鎮静剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために有効成分を検討したところ、カロテノイド色素、詳しくはサフランあるいはクチナシ(山梔子)の成分であるクロシンに睡眠効率の改善および鎮静に効果があることを見出し、かかる知見に基づいて、本発明を完成させたものである。即ち、本発明は、以下の睡眠改善剤および鎮静剤に関する。
項1.以下の化学式(I)で表されるクロシンを有効成分として含み、そのクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与するのに用いられることを特徴とする睡眠改善剤。
Figure 2011246357
項2.上記の化学式(I)で表されるクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与することにより睡眠効率を改善するための使用。
項3.上記の化学式(I)で表されるクロシンを有効成分として含み、そのクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与するのに用いられることを特徴とする鎮静剤。
項4.上記の化学式(I)で表されるクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与することにより鎮静するための使用。
本発明によれば、カロテノイド色素、詳しくはサフランあるいはクチナシ(山梔子)の成分であるクロシンを摂取することで、睡眠を促進し、自然で快適な睡眠を得ることが出来る。特に本発明の睡眠改善剤は、深い眠りの指標であるノンレム睡眠を有意に延長することができる。また、本発明の睡眠改善剤は、優れた睡眠改善作用に加え、優れた鎮静作用をも有しているので、鎮静剤としても有用である。
クロシン腹腔内投与によるマウスの行動量の変化(A;20mg/kgのクロシンによる行動量減少の経時変化、B;クロシン0(生理食塩水)、1、2.5、5、10、20、30および100mg/kg投与後、4時間におけるマウスの累積行動量の減少率)を示す。 クロシン腹腔内投与によるマウスの睡眠・覚醒量の変化(A;睡眠・覚醒量の経時変化、B;4時間の累積睡眠・覚醒量の変化)を示す。 クロシン20、30および100mg/kg腹腔内投与後2時間におけるマウスのノンレム睡眠時の脳波パワースペクトルを示す。 クロシン20mg/kg腹腔内投与後、最も睡眠効果の現れた22:00−24:00の2時間におけるマウスの睡眠・覚醒の性質(A;睡眠・覚醒エピソード数の変化、B;睡眠・覚醒エピソードの平均持続時間、C;睡眠・覚醒の各ステージへの移行回数の変化)を示す。
「睡眠改善剤」とは、起床時の眠気を改善する、入眠をスムーズにする、中途覚醒を減らす等の作用によって、安眠を誘発して良好な睡眠状態を導くために使用されるものである。また、「鎮静剤」とは、人や動物の精神を鎮静させることにより、リラックスさせ、又は睡眠を改善させるために使用されるものである。
本実施の形態の睡眠改善剤および鎮静剤は、下記化学式(I)で表されるクロシンを有効成分として含むものである。クロシンは、クロセチンが2分子のゲンチオビオースと縮合したジエステルであって、その分子式はC446424である。
Figure 2011246357
クロシンの製造方法は、特に限定はされないが、例えば、植物、より具体的には大分県竹田市や中国の上海で栽培される薬用あるいは食用植物であるサフラン(Crocus sativus L)あるいは、中国の四川省、江蘇省、雲南省、河北省等で栽培されるクチナシ(山梔子、Gardenia jasminoides)を原料として抽出単離することによって調製することができる。
サフランからクロシンを単離調製する場合、原料として使用するサフランは、めしべ(柱頭)に限定される(植物のサフラン(Crocus sativus L)のめしべを集めて乾燥させたものをサフランと称し、めしべ以外の部分はサフランとは呼ばない)。当該クロシンの調製は、上記のめしべを、エタノールなどの有機溶媒を含む溶媒で抽出および分画する工程を経て行うことができる。
例えば、乾燥サフランを細かくし、有機溶媒で室温にて1−5日ほど抽出し、その後、これらを濾過して濾液を濃縮し、得られた溶媒抽出物を、各種カラムクロマトグラフィーを組み合わせて分離することにより、クロシンを得ることができる。ここで、有機溶媒としては、エタノール、メタノール、ブタノール、アセトン、酢酸エチルなどが挙げられる。好ましい有機溶媒は、エタノール、メタノール、ブタノールなどである。さらに、水、および水とこれら有機溶媒との混液などで抽出することも可能である。
また、カラムクロマトグラフィーとしては、オープンカラムクロマトグラフ、高速液体クロマトグラフ(HPLC)、分取リサイクルHPLCなどが挙げられ、それらに各種カラムクロマトグラフ用の担体、即ち順相シリカゲル、逆相シリカゲル(ODS)、ゲル濾過(Sephadex)、イオン交換樹脂 (Diaion HP−20))などを組み合わせることができる。あるいは、クロシンに特異的な抗体を接合させたカラムなども利用できる。好ましいカラムクロマトグラフィーの組み合わせとしては、オープンカラムクロマトグラフにはイオン交換樹脂(Diaion HP−20)、順相シリカゲル、逆相シリカゲル(ODS)、ゲル濾過(Sephadex、GS)などであり、分取リサイクルHPLCにはゲル濾過(Sephadex、GS)、HPLCには逆相シリカゲル(ODS)などが挙げられる。
なお、睡眠改善剤および鎮静剤の有効成分として用いられるクロシンには、上記化学式(I)に包括的に含まれる構造異性体も含まれる。
睡眠改善剤および鎮静剤は、カロテノイド色素、更に詳しくは上記化学式(I)で表されるクロシンまたはその誘導体のみから構成されていてもよいが、使用形態に応じて、担体、基材又は添加物等の他の成分を含有していてもよい。睡眠改善剤および鎮静剤において、上記化学式(I)で表されるクロシンまたはその誘導体の配合割合としては、該睡眠改善剤および鎮静剤の使用形態、期待される効果の程度、使用者の性別や年齢等によって異なるが、一例として、該睡眠改善剤および鎮静剤の総重量に対して、化学式(I)で表されるクロシンまたはその誘導体が0.01〜100重量%、好ましくは0.1〜10重量%となる割合が挙げられる。
睡眠改善剤および鎮静剤は、医薬、食品等などとして用いることができる。睡眠改善剤および鎮静剤の投与形態・剤型は、経口投与、非経口投与のいずれでもよく、経口投与剤としては、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、チュアブル剤などの固形剤、溶液剤、シロップ剤などの液剤が、また、非経口投与剤としては、注射剤、スプレー剤、坐剤などが挙げられる。好ましい投与形態は、錠剤およびカプセル剤などによる経口投与である。
睡眠改善剤および鎮静剤は、公知の製剤化方法、特に経口摂取に適した製剤化技術を使用して製剤化することができる。例えば、睡眠改善剤および鎮静剤を医薬として用いる場合、当該医薬組成物は活性成分として遊離または酸付加塩の形態にある有効な量のクロシンまたはその誘導体を、医薬的に受容しうる担体と均一に混合することにより製造できる。この担体は投与に対して望ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態を取ることができる。これらの医薬組成物は、経口投与に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。経口服用形態にある組成物の調製においては、何らかの有用な薬理的に受容しうる担体が使用できる。例えば、懸濁液及びシロップ剤の如き経口液体調製物は水およびシュクロース、ソルビトール、フルクトース等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油等の油類、アルキルパラヒドロキシベンゾエート等の防腐剤、ストロベリー・フレーバー、ペパーミント等のフレーバー類を使用して製造できる。
散剤、丸薬、カプセルおよび錠剤はラクトース、グルコース、シュクロース、マニトール等の賦形剤、デンプン、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル等の表面活性剤、グリセリン等の可塑剤を用いて製造できる。錠剤およびカプセルが、投与が容易であるという理由で最も有用な単位経口投与剤である。錠剤やカプセルを製造する際には、固体の医薬担体が用いられる。睡眠改善剤および鎮静剤を経口投与する場合、その有効投与量は、対象患者の年齢・体重・病態、投与方法などによっても異なるが、通常、有効成分(クロシンまたはその誘導体)を0.001〜10000mg/kg/日程度、好ましくは2.5〜20mg/kg/日程度となるように投与する。また、その投与時期は通常就寝前の0.5〜6時間であり、より好ましくは1〜3時間である。
以下に、本発明を具体的に説明するため、本発明の睡眠改善剤および鎮静剤の有効成分であるクロシンの製造例、本発明の睡眠改善および鎮静の効果を明確にするために実施例、並びに本発明の睡眠改善剤および鎮静剤の製剤例を記載する。但し、本発明は、これらの実施例等により何ら限定されるものではない。
<実施例1>
クロシンの製造方法
生あるいは乾燥サフラン、エタノールを溶媒として室温で一週間抽出した。その後、これらを濾過して濾液を濃縮し、得られた固体(以下「エタノール抽出物」と呼ぶ)を、オープンカラムクロマトグラフにはイオン交換樹脂 (Diaion HP−20)、順相シリカゲル、ゲル濾過(Sephadex、GS)を組み合わせ、分取リサイクルHPLCにはゲル濾過(Sephadex、GS)を組み合わせて分離を行い、クロシンを得た。
<試験例1>
1.方法
(1)使用動物
行動量測定および脳波測定には、10週齢のC57BL/6系雄性マウス(体重:25−28g、株式会社オリエンタル バイオサービス)を使用した。
マウスは、温度22℃(プラスマイナス2℃)、湿度55%(プラスマイナス5%)、12時間の明暗周期で放射線滅菌飼料(ラボMRストック)と水を自由に摂取させた。
(2)行動量測定と解析
行動量は、動物から放出される赤外線を検知するセンサー(Biotex Japan社製)とソフトウェアBiotex 16CH Act Monitor BAI2216(Biotex Japan社製)を用いて記録した(Nakamura et al. In vivo monitoring of circadian timing in freely moving mice. Current Biology 2008, 18: 381−385)。このセンサーの感知範囲は90度の照射角度で広がり、その範囲を8×8の64区画に分け、動物がその区画を横切った回数を行動量としてカウントする。行動量を測定するために、クロシンをそれぞれ1mg/kg、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、20mg/kg、30mg/kgあるいは100mg/kgの用量となるようにマウスにディスポーザブル注射筒と注射針を用いて10ml/kgの容量で腹腔内投与した。対照群として前日に生理食塩水を投与した。投与時間は、暗期開始時の20:00とした。投与後1時間毎の累積量と対照群に対する4時間の累積行動量の減少率を算出した。
2.結果
図1のAおよびBに示すように、1mg/kg、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、20mg/kg、30mg/kgあるいは100mg/kgのクロシンをマウスに腹腔内投与すると、2.5mg/kg以上投与した場合、生理食塩水投与に比べて、行動量が減少した。
<試験例2>
1.脳波測定と解析の方法
ソムノペンチル(共立製薬株式会社、一般名:ペントバルビタール、50mg/kg、腹腔内投与)麻酔下、マウスに脳波・筋電位測定用の電極を埋め込む手術を行った。施術後は回復用チャンバーにおいて10日間回復させた後、記録用チャンバーへ移し、電極とケーブルを接続して、更に3日間馴化させた。脳波・筋電位は、増幅、フィルター(脳波:0.5−30Hz、筋電位:20−200Hz)処理後、128Hzのサンプリング速度でアナログ・デジタル変換し、記録した。脳波解析は、ソフトウェアSleepSign(登録商標)(キッセイコムテック社製)を用いて10秒間のデータを1エポックとし、脳波と筋電位の周波数成分・波形によって各エポックを覚醒、ノンレム睡眠、あるいはレム睡眠のいずれかに判定した(Kohtoh et al. Sleep and Biological Rhythms 2008, 6:163−171)。ここで、「エポック」とは、睡眠・覚醒のステージ判定を行う任意の時間区画をいう。具体的な判定方法は、まず、赤外線センサーが反応したものを覚醒と判定し、周波数分析によりデルタ波(0.65−4.0Hz)成分を特に多く含んでいるものをノンレム睡眠、シータ波(6.0−10.0Hz)成分を多く含み筋電位が低いものをレム睡眠と判定した。それ以外を覚醒と判定した。脳波測定のために、クロシン(1mg/kg、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、20mg/kg、30mg/kgあるいは100mg/kg)をマウスの腹腔内に10ml/kgの容量で投与した。対照として前日に生理食塩水を投与した後に脳波を測定した。投与時間は、クロシンおよび生理食塩水のいずれも暗期開始時の20:00とした。投与後1時間毎の累積量と4時間の累積量を算出し、対照と比較した。
2.結果
図2のAおよびBに示すように、脳波測定においてマウスに1mg/kg、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、20mg/kg、30mg/kgあるいは100mg/kgの用量でクロシンを腹腔内投与すると、2.5mg/kg以上の用量で、濃度依存的にノンレム睡眠量が増加した。続いて、脳波の周波数解析を行ったところ、クロシン30mg/kgおよび100mg/kgの用量を腹腔内投与すると、図3に示すように、投与後2時間において、生理食塩水の投与に比べて脳波のパワー値が全周波数域で低下した。脳の全活動量の指標の一つであるパワー値の低下は、生理的な睡眠では観察されず、麻酔薬や睡眠薬に認められる効果である。従って、麻酔薬や睡眠薬に認められるかかる効果を奏しないように、クロシンを睡眠改善剤として用いる場合、好ましくは、2.5mg/kg−20mg/kgとする。
<試験例3>
クロシン投与による睡眠の性質への影響を調べるため、マウスへのクロシン投与後の睡眠・覚醒の詳細な解析を行った。
1.脳波測定と解析の方法
マウスに、20mg/kgのクロシンを腹腔内投与し、最も睡眠効果の現れた投与後2時間後からの2時間(22:00−24:00)におけるノンレム睡眠、レム睡眠、および覚醒エピソードの出現回数と、各エピソードの1回あたりの持続時間を調べた。さらに、ノンレム睡眠から覚醒への移行回数、覚醒からノンレム睡眠への移行回数、ノンレム睡眠からレム睡眠の移行回数、およびレム睡眠から覚醒への移行回数を調べた。睡眠・覚醒の解析において、各種睡眠のステージおよび覚醒の判定は、試験例2の脳波測定・解析と同一の方法により行った。対照として前日に生理食塩水を投与した。
2.結果
図4のAおよびBに示すように、クロシンを投与すると、生理食塩水を投与した場合と比較して、覚醒とノンレム睡眠のエピソード数が有意に増加し、覚醒の持続時間が減少
することがわかった。また、図4のCに示すように、覚醒からノンレム睡眠、また、ノンレム睡眠から覚醒への移行回数が有意に増加することがわかった。
<製剤例1:錠剤>
常法によって、次の組成により錠剤を調製する。
クロシン 200mg
乳糖 60mg
バレイショデンプン 30mg
ポリビニルアルコール 2mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
タール色素 微量
<製剤例2:散剤>
常法によって、次の組成により散剤を作成する。
クロシン 200mg
乳糖 275mg
本発明のクロシンは睡眠改善剤および鎮静剤として用いることができる。

Claims (4)

  1. 以下の化学式(I):
    Figure 2011246357
    で表されるクロシンを有効成分として含み、そのクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与するのに用いられることを特徴とする睡眠改善剤。
  2. 以下の化学式(I):
    Figure 2011246357
    で表されるクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与することにより睡眠効率を改善するための使用。
  3. 以下の化学式(I):
    Figure 2011246357
    で表されるクロシンを有効成分として含み、そのクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与するのに用いられることを特徴とする鎮静剤。
  4. 以下の化学式(I):
    Figure 2011246357
    で表されるクロシン2.5〜20mg/kg体重を投与することにより鎮静するための使用。
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