JP2011234977A - カテーテル用ハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】操作用ワイヤの張力を変化させずに、カテーテルチューブの遠位端部の最大曲がり量を適正な範囲に調整できるカテーテル用ハンドルの提供。
【解決手段】ハンドル本体24と、スライド操作部50と、装着位置を変えることでスライド操作部50の移動距離を調整するスライド量調整部70とを有し、ハンドル本体24に近位端が固定されたカテーテルチューブ40内には操作用ワイヤ30が挿通され、ハンドル本体24に対してスライド操作部50を近位端方向に移動することで、カテーテルチューブ40の遠位端部が曲折し、ハンドル本体24に対して位置決めされたスライド量調整部70の遠位端に、スライド操作部50の近位端が当接してスライド操作部50の移動が抑止されることにより、カテーテルチューブ40の遠位端部の曲折動作が停止する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、カテーテル用ハンドルに関する。
医療用カテーテルとしては種々のカテーテルが提案されている。カテーテルの近位端側には、通常、カテーテル用ハンドルが設けられる。カテーテル用ハンドルは、カテーテルの種類に応じて種々のものが提案されている。
例えば、カテーテルチューブの遠位端部を、カテーテル用ハンドルの操作部を操作して曲げたり伸ばしたりしたい場合がある。
そのような場合に用いられるカテーテル用ハンドルとして、本出願人は、ハンドル本体と、ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着される操作部と、ハンドル本体と操作部との間に装着されるリング状の弾性部材とを有し、この弾性部材がハンドル本体の一部または操作部の一部に形成されたテーパ面に接触しているハンドルを提案している(特許文献1参照)。
図7は、特許文献1の第1実施形態に記載されたハンドルの断面図であり、このハンドル120は、ハンドル本体124と、ハンドル本体124に対して軸方向に移動自在に装着される操作部(摘み122、筒体128)と、ハンドル本体124と操作部との間に装着されるリング状の弾性部材142(Oリング)とを有し、操作部にカテーテルチューブ4の近位端が固定してあり、ハンドル本体124に弾性部材142が装着してあり、ハンドル本体124の軸孔125に操作部を構成する操作用筒体128が入り込み、ハンドル本体124の内部に入り込んでいる操作用筒体128の外周面に、遠位端方向に外径が小さくなるテーパ面140が形成してあり、テーパ面140の外周面に、弾性部材142の内周面が接触して軸方向に移動可能に構成され、カテーテルチューブ4内には、操作用ワイヤ130が挿通してあり、操作用ワイヤ130の遠位端がカテーテルチューブ4の遠位端の一部に固定してあり、操作用ワイヤ130の近位端がハンドル本体124のワイヤ張力調整具132に固定してある。図7において、121はハンドル120の後端部に固定してあるコネクタ、144はハンドル本体124の遠位端に取り付けられているキャップである。ハンドル本体124に対して操作部を近位端から遠位端方向に移動することにより、ワイヤ張力調整具132に近位端が固定されている操作用ワイヤ130にはテンションが掛かり、カテーテルチューブ4には軸方向に圧縮する力が掛かることになり、カテーテルチューブ4の遠位端部が曲がることになる。このとき、弾性部材142が、テーパ面140における外径が大きい側に軸方向に相対移動するので、弾性部材142による操作用筒体128の締め付け力が増大し、カテーテルチューブ4の遠位端部における曲折状態が維持される。
図7に示したようなハンドルにおいて、操作部をスライドさせたときの、カテーテルチューブ4の遠位端部における曲がり動作の応答性(特に、スライド開始時における初期応答性)を良好なものとし、かつ、操作部が遠位端に到達したときに十分な曲がり状態を達成するために、操作用ワイヤの張力を所定の値以上にすることが要求される。
操作用ワイヤの張力は、ハンドルの製造時においてハンドル本体の内部におけるワイヤ張力調整具の軸方向位置を変えることで調整可能であり、製造段階において適正な範囲に調整される。
また、図7に示したものと同様の構造を有するカテーテル用ハンドルとして、カテーテルチューブの近位端に対する操作部の固定位置と、操作ワイヤの近位端に対するカテーテル本体の固定位置との間隔(すなわち、操作用ワイヤの張力)を外部から調整する手段を有するカテーテル用ハンドルが提案されている(特許文献2参照)。
このカテーテル用ハンドルによれば、ハンドルの製造後において、これを分解することなく、操作ワイヤの張力を再調整することができる。
特許第4224123号公報 特開2008−93385号公報
図7に示したような構造のハンドルにおいて、操作部を最大限スライドさせたときには、カテーテルチューブの遠位端部が所定の曲がり状態(曲がり量)となることが要求される。図8(1)〜(3)は、それぞれ、カテーテル用ハンドルの操作部を最大限スライドさせたときの、カテーテルチューブの遠位端部の曲がり状態(以下、「最大曲がり状態」または「最大曲がり量」ともいう。)を示している。
カテーテル用ハンドルの製品検査項目として、最大曲がり状態において、カテーテルの先端と、カテーテルチューブの直線部分との離間距離が測定され、これが所定の範囲内にない場合には「不合格」と評価されて製品とすることができない。
ここに、図8(1)に示したものは、前記離間距離(d)が所定の範囲に入っていることにより「合格」となる。一方、同図(2)に示したものは最大曲がり量が不足しているために「不合格」であり、同図(3)に示したものは最大曲がり量が過大であるために「不合格」である。このような不合格品は一定の割合で不可避的に発生する。
図8(2)および(3)に示したようなカテーテル用ハンドルについて、操作用ワイヤの張力を再調整することにより、適正な最大曲がり状態とすることが考えられる。
しかしながら、操作用ワイヤの張力は、通常、適正な範囲に調整されているため、これを変化させてしまうことにより、曲がり動作の応答性(特に初期応答性)が損なわれてしまうという問題が発生する。
例えば、図8(2)に示したような最大曲がり状態(最大曲がり量不足)の製品に対して、操作用ワイヤの張力を増加させることによれば、ある程度曲がり量を増大させることができるものの、操作部のスライド開始時において、操作用ワイヤの過大な張力のために、僅かなスライド量でもカテーテルチューブの遠位端部が大きく変化してしまい、このような過敏な初期応答性のために、微小な曲げ操作を行うことがきわめて困難となる。
また、曲がり量不足の程度によっては、張力を調整(増加)しただけでは最大曲がり量を適正な範囲にまで補正することができない場合もある。
一方、図8(3)に示したような最大曲がり状態(最大曲がり量が過大)の製品に対して、操作用ワイヤの張力を減少させると、曲がり量を減少させることができるものの、操作用ワイヤが緩むことになるために、操作部のスライド開始時において、カテーテルチューブの遠位端部がなかなか変化せず、オペレータの予測どおりに曲げ動作を行うことができない。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、製造後において、これを分解することなく、しかも、操作用ワイヤの張力を変化させることなく、カテーテルチューブの遠位端部の最大曲がり量を適正な範囲に調整することができるカテーテル用ハンドルを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明に係るカテーテル用ハンドルは、ハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離(スライド量)を調整するスライド量調整部とを有し、
前記ハンドル本体または前記スライド操作部にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
前記操作用ワイヤの近位端が前記スライド操作部または前記ハンドル本体に固定してあり、
前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部が近位端方向または遠位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部によって前記スライド操作部の移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止することを特徴とする。
かかる構成のカテーテル用ハンドルによれば、ハンドル本体に対するスライド量調整部の横着位置を変えることにより、スライド操作部の移動可能距離(スライド量)を変化させることができ、スライド操作部の移動可能距離を調整することによって、操作用ワイヤの張力を変化させることなく、カテーテルチューブの遠位端部の最大曲がり量を適正な範囲に調整する(曲がり不足および過剰な曲がり状態を解消する)ことができる。
(2)本発明の第1の観点によれば、ハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
前記スライド操作部の近位端側において、前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離を調整するリング状のスライド量調整部とを有し、
前記ハンドル本体にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
前記操作用ワイヤの近位端が前記スライド操作部に固定してあり、
前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部を遠位端から近位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部の遠位端に、前記スライド操作部の近位端が当接して、前記スライド操作部の近位端方向への移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止する。
(3)本発明の第1の観点において、前記ハンドル本体と前記スライド操作部との間に装着された押圧リングと、
前記ハンドル本体と前記押圧リングとの間に装着されたリング状の弾性部材とを有し、 前記押圧リングおよび前記弾性部材は、前記スライド操作部とともに、前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在であり、
前記押圧リングの一部内周には、遠位端方向に径が大きくなるテーパ面が形成してあり、前記テーパ面に前記弾性部材の外周が接触しており、
前記弾性部材の内周は、前記ハンドル本体の外周に接触して軸方向に移動可能に構成してあり、
前記ハンドル本体に対して、前記スライド操作部および前記押圧リングを、遠位端から近位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折するとともに、前記弾性部材の外周が、前記テーパ面における径が大きい側に押し付けられることが好ましい。
(4)本発明の第2の観点によれば、ハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離を調整するスライド量調整部とを有し、
前記スライド操作部にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
前記操作用ワイヤの近位端が前記ハンドル本体に固定してあり、
前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部が近位端から遠位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部によって前記スライド操作部の遠位端方向への移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止する。
(5)本発明の第2の観点において、前記スライド操作部は、遠位端方向に外径が小さくなるテーパ面が形成された操作用筒体を有し、
前記スライド量調整部は、前記操作用筒体の最小外径より大きく最大外径より小さい内径を有するリング状であり、前記ハンドル本体の遠位端側に装着され、
前記スライド操作部の操作用筒体は、前記スライド量調整部の内部および前記ハンドル本体の内部に入り込み、
前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部の内周(内周端または内周面)に前記操作用筒体のテーパ面が当接することにより、前記スライド操作部の遠位端方向への移動が抑止されることが好ましい。
本発明のカテーテル用ハンドルによれば、製造後において、これを分解することなく、しかも、操作用ワイヤの張力を変化させることなく、カテーテルチューブの遠位端部の最大曲がり量を適正な範囲に調整することができる。
そして、調整前後で操作用ワイヤの張力が変化しないことにより、製造時の適正な張力による好適な応答性(スライド操作に伴う曲がり動作の応答性)を維持することができる。
本発明のハンドルを備えたカテーテルの全体図である。 本発明の一実施形態に係るカテーテル用ハンドルの半断面斜視図である。 図2に示したカテーテル用ハンドルの断面図である。 図2に示したカテーテル用ハンドルの要部を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るカテーテル用ハンドルの断面図である。 図5に示したカテーテル用ハンドルの要部を示す断面図である。 従来のカテーテル用ハンドルの断面図である。 カテーテル用ハンドルの操作部を最もスライドさせたときの、カテーテルチューブの遠位端部の最大曲がり状態を示す説明図である。
<第1実施形態>
図1乃至図4に示すハンドル20は、例えば、心臓における不整脈の診断または治療に用いられるカテーテルを構成するものである。
本実施形態のハンドル20は、ハンドル本体24と、このハンドル本体24に対して軸方向(図1および図3において矢印Xで示す方向)に移動自在に装着されるスライド操作部50と、ハンドル本体24とスライド操作部50の間に装着された押圧リング60と、ハンドル本体24と押圧リング60の間に装着されたリング状の弾性部材65と、スライド操作部50の近位端側において、ハンドル本体24に対して軸方向に移動可能に装着され、その装着位置を変えることによりスライド操作部50の移動可能距離(スライド量)を調整するリング状のスライド量調整部70とを有し、ハンドル本体24にカテーテルチューブ40の近位端が固定してあり、カテーテルチューブ40内には、操作用ワイヤ30が挿通してあり、操作用ワイヤ30の遠位端がカテーテルチューブ40の遠位端部に固定してあり、操作用ワイヤ30の近位端がスライド操作部50に固定してあり、押圧リング60および弾性部材65は、スライド操作部50とともに、ハンドル本体24に対して軸方向に移動自在であり、押圧リング60の一部内周には、遠位端方向に径が大きくなるテーパ面61が形成してあり、テーパ面61に弾性部材65の外周が接触しており、弾性部材65の内周は、ハンドル本体24の外周に接触して軸方向に移動可能に構成してあり、ハンドル本体24に対して、スライド操作部50、押圧リング60および弾性部材65を遠位端から近位端方向に移動することにより、カテーテルチューブ40の遠位端部が曲折するとともに、弾性部材65の外周が、テーパ面61における径が大きい側に押し付けられ、ハンドル本体24に対して位置決めされた状態のスライド量調整部70の遠位端に、スライド操作部50(操作用摘み52)の近位端が当接して、スライド操作部50の近位端方向への移動が抑止されることにより、カテーテルチューブ40の遠位端部の曲折動作が停止するカテーテル用ハンドルである。
本実施形態のハンドル20は、ハンドル本体24と、スライド操作部50と、押圧リング60と、弾性部材65と、スライド量調整部70とを有する。
ハンドル20を構成するハンドル本体24は、グリップとなる後端側部分241と、スライド操作部50の移動路を有する中間部分242と、カテーテルチューブ40の近位端を固定する先端側部分243とからなる。
図1に示すように、ハンドル本体24(後端側部分241)の近位端部には、コネクタ21が装着されている。
また、図2〜図4に示すように、ハンドル本体24(中間部分242)には、円周方向における180度対称位置にスライド孔25が形成されている。
更に、ハンドル本体24(先端側部分243)の遠位端部には、シース26を介して、カテーテルチューブ40の近位端が接続固定されている。
カテーテルチューブ40の内部には、その軸方向に移動自在に操作用ワイヤ30が挿通配置されている。
操作用ワイヤ30の遠位端は、カテーテルチューブ40の遠位端部に接続固定してあり、操作用ワイヤ30の近位端は、操作用ワイヤ30の張力が調整された状態で、スライド操作部50(後述するスライド片55)に接続固定してある。
ハンドル20を構成するスライド操作部50は、リング状の操作用摘み52と、リング状のキャップ54と、板状のスライド片55とを有している。
操作用摘み52には、スライド片55およびキャップ54が連結固定されている。
ハンドル本体24の中間部分242に形成されているスライド孔25は、スライド片55の移動路となる。すなわち、このスライド孔25に沿ってスライド片55が移動可能になっており、これにより、スライド操作部50(スライド片55、操作用摘み52、キャップ54)は、ハンドル本体24に対して軸方向に移動自在となる。
図4に示すように、操作用摘み52とキャップ54とハンドル本体24の外周とにより、押圧リング60および弾性部材65を収容する空間が形成されている。これにより、この空間に収容される押圧リング60および弾性部材65は、スライド操作部50とともに、ハンドル本体24に対して軸方向に移動することができる。
ハンドル20を構成する押圧リング60の一部内周には、遠位端方向に径が大きくなるテーパ面61が形成してある。
ハンドル20を構成する弾性部材65の外周は、押圧リング60のテーパ面61に接触している。
また、弾性部材65の内周は、ハンドル本体24の外周に接触しており、スライド操作部50とともに弾性部材65がハンドル本体24に対して軸方向に移動することにより、弾性部材65の内周面は、ハンドル本体24の外周面に対して摺動する。
ハンドル20を構成するスライド量調整部70は、スライド操作部50の近位端側において、ハンドル本体24に対して軸方向に移動可能に装着されているリング状の部材である。
スライド量調整部70の近位端側における外周にはネジ部71が形成されている。
スライド量調整部70の一部(近位端側)は、ハンドル本体24の後端側部分241の遠位端部の内周と、中間部分242の近位端部の外周との間に形成された隙間に挿入され、スライド量調整部70の外周に形成されたネジ部71は、ハンドル本体24の後端側部分241の遠位端部の内周に形成されたネジ部244に対して螺合しており、これにより、スライド量調整部70が、ハンドル本体24に対して移動可能に装着(螺着)されている。
すなわち、スライド量調整部70をハンドル本体24に対して回転操作することにより、スライド量調整部70はハンドル本体24に対して軸方向に移動することができる。
ここに、スライド量調整部70の軸方向の移動量としては、通常0.1〜10mmとされ、好適な一例を示せば5mmである。
本実施形態のハンドル20において、ハンドル本体24の後端側部分241を片手でつかみ、その片手の指で、操作用摘み52を近位端側に引き込むことにより、スライド操作部50(スライド片55、操作用摘み52およびキャップ54)が、ハンドル本体24に対して近位端側に移動する。これにより、操作用ワイヤ30が近位端側に引っ張られ、カテーテルチューブ40の遠位端部が、図1で実線で示したような直線状態から、矢印Aに示す方向に曲がり始める。
ここで、スライド操作部50をハンドル本体24に対して近位端側に移動するときには、弾性部材65が、押圧リング60のテーパ面61における外径が大きい側に押し付けられることになる。この場合には、弾性部材65がハンドル本体24を締め付ける力が弱いので、弾性部材65の内周とハンドル本体24の外周との摩擦力が小さくなる。従って、スライド操作部50(操作用摘み52)をハンドル本体24に対して近位端方向に向けて移動させる(カテーテルチューブ40の遠位端部を曲げる)ときには、操作用摘み52は、軽い力で軸方向に移動する。
スライド操作部50(操作用摘み52)をハンドル本体24に対して近位端方向に移動させると、図4の二点鎖線で示すように、操作用摘み52の近位端が、ハンドル本体24に対して位置決めされているスライド量調整部70の遠位端に当接し、スライド操作部50の近位端方向への移動が抑止され、これにより、カテーテルチューブ40の遠位端部は、その曲がり動作が停止し、図1で二点鎖線で示したような曲折状態(最大曲がり状態)になる。
この状態で、操作用摘み52から指を離すと、近位端側に引っ張られた操作用ワイヤ30により、スライド操作部50を遠位端方向に引き戻す力が作用する。
このとき、弾性部材65が、押圧リング60のテーパ面61における外径が小さい側に押し付けられることになり、この場合には、弾性部材65がハンドル本体24を締め付ける力が強いので、弾性部材65の内周とハンドル本体24の外周との摩擦力が大きくなる。この摩擦力が、スライド操作部50を遠位端方向に引き戻す力よりも大きければ、操作用摘み22から指を離したとしても、スライド操作部50は、軸方向に移動せず、カテーテルチューブ40の遠位端部は、曲がった状態を維持することができる。
カテーテルチューブ40の遠位端部を直線状態に戻すためには、弾性部材65の内周とハンドル本体24の外周との摩擦力に抗して、操作用摘み52を、遠位端側に移動させればよい。
本実施形態のハンドル20によれば、ハンドル本体24に対するスライド量調整部70の軸方向の装着位置を変えることにより、スライド操作部50の移動可能距離(スライド量)を調整することができ、この結果、カテーテルチューブ40の遠位端部の最大曲がり状態(最大曲がり量)を適正な状態(量)に調整することができる。
例えば、スライド量調整部70を標準的な位置にしたときに、最大曲がり量が不足している場合(従来の製品では不合格となる)には、スライド量調整部70の装着位置を回転操作で近位端側に移動させることにより、スライド操作部50の移動可能距離を延長し、カテーテルチューブ40の遠位端部の曲がり不足を解消する(適正な最大曲がり状態にする)ことができる。
他方、スライド量調整部70を標準的な位置にしたときに、最大曲がり量が過大となる場合(従来の製品では不合格となる)には、スライド量調整部70の装着位置を回転操作で遠位端側に移動させることにより、スライド操作部50の移動可能距離を短縮し、カテーテルチューブ40の遠位端部の過大な曲がりを解消する(適正な最大曲がり状態にする)ことができる。
本実施形態のハンドル20によれば、スライド操作部50の移動可能距離を調整することによって、カテーテルチューブ40の遠位端部の最大曲がり量を調整するので、製造段階で適正に調整された操作用ワイヤ30の張力を変化させることはない。これにより、適正な張力による好適な応答性(スライド操作に伴う曲がり動作の応答性)を維持することができる。
図1に示したように、本実施形態のハンドル20を備えたカテーテルにおいて、カテーテルチューブ(チューブ部材)40の遠位端部には、先端チップ10と複数の中間リング12とが装着してある。電極として機能する先端チップ10および中間リング12の各々には、複数本の導線の各々の先端が電気的に接続されている。これらの導線は、カテーテルチューブ40およびハンドル20内部に引き通され、これらの導線の基端は、ハンドル20の後端部に固定してあるコネクタ21に接続される。
カテーテルチューブ40は、中空のチューブ部材で構成してあり、軸方向に沿って同じ特性のチューブで構成してもよいが、好ましくは、比較的可撓性に優れた遠位端部分と、遠位端部分に対して軸方向に一体に形成され、遠位端部分よりも比較的に剛性のある近位端部分とを有する。なお、図1では、カテーテルチューブ40の長さが短く図示してあるが、実際には、ハンドル20の軸方向長さよりも数倍〜数十倍程度に長い。
カテーテルチューブ40は、例えばポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタンなどの合成樹脂により構成される。カテーテルチューブ40の外径は、通常0.6〜3mm程度であり、その内径は、通常0.5〜2.5mm程度である。
カテーテルチューブ40の軸方向ルーメンには、先端チップ10および中間リング12に接続される導線が、それぞれ絶縁されて通してある。
図1に示す先端チップ10および中間リング12は、例えばアルミニウム、銅、ステンレス、金、白金など、電気伝導性の良好な金属で構成される。なお、X線に対する造影性を良好に持たせるためには、これらの先端チップ10および中間リング12は、白金などで構成されることが好ましい。先端チップ10および中間リング12の外径は、特に限定されないが、カテーテルチューブ40の外径と同程度であることが好ましく、通常0.5〜3mm程度である。
カテーテルチューブ40の遠位端近傍の内部には、首振り部材が収容してある。首振り部材としては、特に限定されず、たとえば板バネなどで構成してある。この首振り部材としての板バネには、図2〜図4に示す操作用ワイヤ30の遠位端が接続固定してある。
操作用ワイヤ30の外径は、特に限定されないが、好ましくは0.01〜0.3mm、更に好ましくは0.03〜0.08mmである。この操作用ワイヤ30は、例えばNi−Ti系超弾性合金製で構成してあるが、必ずしも金属で構成する必要はない。操作用ワイヤ30は、たとえば高強度の非導電性ワイヤなどで構成してもよい。
<第2実施形態>
図5乃至図6に示すハンドル20aは、上述した第1実施形態に係るハンドル20と、以下に示す以外は、同様な構成および作用効果を有し、重複する説明は省略する。
本実施形態のハンドル20aは、ハンドル本体24aと、ハンドル本体24aに対して軸方向(矢印Xで示す方向)に移動自在に装着されるスライド操作部50aと、ハンドル本体24aに装着されたリング状の弾性部材65aと、ハンドル本体24aに対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることによりスライド操作部50aの移動可能距離(スライド量)を調整するスライド量調整部70aとを有し、スライド操作部50aにカテーテルチューブ40aの近位端が固定してあり、カテーテルチューブ40a内には、操作用ワイヤ30aが挿通してあり、操作用ワイヤ30aの遠位端がカテーテルチューブ40aの遠位端部に固定してあり、操作用ワイヤ30aの近位端がハンドル本体24a(ワイヤ張力調整具23a)に固定してあり、スライド操作部50aは、遠位端方向に外径が小さくなるテーパ面59aが形成された操作用筒体58aを有し、スライド量調整部70aは、操作用筒体58aの最小外径より大きく最大外径より小さい内径を有するリング状であり、ハンドル本体24aの遠位端側に装着され、スライド操作部50aの操作用筒体58aは、スライド量調整部70aの内部およびハンドル本体24aの内部に入り込み、ハンドル本体24aに対してスライド操作部50aが近位端から遠位端方向に移動することにより、カテーテルチューブ40aの遠位端部が曲折し、ハンドル本体24aに対して位置決めされた状態のスライド量調整部70aの内周(内周端または内周面)に操作用筒体58aのテーパ面59aが当接して、スライド操作部50aの遠位端方向への移動が抑止されることにより、カテーテルチューブ40aの遠位端部の曲折動作が停止するカテーテル用ハンドルである。
この実施形態のハンドル20aは、ハンドル本体24aと、スライド操作部50aと、弾性部材65aと、スライド量調整部70aとを有する。
図5に示すように、ハンドル本体24aの近位端部には、コネクタ21aが装着されている。
ハンドル本体24aの内部には軸孔25aが形成されている。
ハンドル本体24aの内部(軸孔25a)には、軸方向に移動可能にワイヤ張力調整具23aが装着されている。
ハンドル20aを構成するスライド操作部50aは、操作用摘み52aと、操作用筒体58aとが一体的に形成されてなる。
スライド操作部50aの操作用筒体58aは、ハンドル本体24aの軸孔25aに挿入され、ハンドル本体24aに対して軸方向に移動自在になっている。
スライド操作部50aの操作用摘み52aには、カテーテルチューブ40aの近位端が固定してある。図5および図6において、56aはシースであり、カテーテルチューブ40aの近位端は、このシースチューブ56を介して、スライド操作部50a(操作用摘み52aおよび操作用筒体58a)に固定されている。
スライド操作部50aに固定されているカテーテルチューブ40aの内部には、操作用ワイヤ30aが挿通配置されている。
操作用ワイヤ30aの遠位端は、カテーテルチューブ40aの遠位端部(遠位端近傍に設けられた首振り部材)に接続固定してあり、操作用ワイヤ30aの近位端は、ハンドル本体24aの内部に装着(固定)されたワイヤ張力調整具23aに接続固定されている。ワイヤ張力調整具23aは軸方向に移動すること(装着位置を変えること)ができ、装着位置を変えることによって、操作用ワイヤ30aの張力を調整することができる(但し、スライド操作部50aの移動可能距離を変えることはできない)。
スライド操作部50aの操作用筒体58aの外周面は、遠位端方向に外径が小さくなるテーパ面59aになっている。
テーパ面59aの軸方向の長さは、ハンドル本体24aに対して操作用摘み52aが軸方向に相対移動可能な範囲長さと同等以上が好ましい。具体的には、テーパ面59aの軸方向の長さは、好ましくは5〜20mmである。テーパ面59aのテーパ傾斜角度は、軸芯に対して、好ましくは0.1〜2.0度の角度である。
テーパ面59a(操作用筒体58a)における最大外径は、軸孔25aの内径に対して同等以下の寸法であり、操作用筒体58aが軸孔25aの内部を軸方向に移動可能となるように決定される。
テーパ面59a(操作用筒体58aの外周面)には、リング状の弾性部材65a(Oリング)の内周面が摺動して接する。
弾性部材65aは、ハンドル本体24aの遠位端と、ハンドル本体24aの遠位端部に着脱自在に取り付けられているキャップ22aとの間に形成された溝内に装着されている。弾性部材65aの内周面は、操作用筒体58aの外周面(テーパ面59a)に常時接触するようになっている。弾性部材65aは、例えばシリコーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴムなどのゴムまたは合成樹脂などで構成される。
ハンドル20aを構成するスライド量調整部70aは、ハンドル本体24aの遠位端側において、ハンドル本体24aに対して軸方向に移動可能に装着されるリング状の部材である。
スライド量調整部70aの内径は、操作用筒体58aの最小外径より大きく、最大外径より小さく設定されている。
このスライド量調整部70aの後端側における外周にはネジ部71aが形成されている。スライド量調整部70aの一部(後端側)は、ハンドル本体24aの遠位端部に取り付けられているキャップ22aの内部に挿入され、スライド量調整部70aの外周に形成されているネジ部71aは、キャップ22aの遠位端部の内周に形成されたネジ部221aに対して螺合しており、これにより、スライド量調整部70aが、キャップ22aに螺着されている。
また、キャップ22aの内周には、ネジ部221aの近位端側にネジ部222aが形成されており、このネジ部222aが、ハンドル本体24aの遠位端部に形成されたネジ部245aに対して螺合しており、これにより、キャップ22aが、ハンドル本体24aに螺着されている。
この結果、スライド量調整部70aは、キャップ22aを介して、ハンドル本体24aに対して軸方向に移動可能に装着されることになる。
そして、スライド量調整部70aをキャップ22aに対して回転操作することにより、スライド量調整部70aは、ハンドル本体24に対して軸方向に移動すること(装着位置を変えること)ができる。
図5および図6に示すように、スライド操作部50aの操作用筒体58aは、スライド量調整部70aの内部およびハンドル本体24aの内部に入り込んでいる。
ここに、スライド量調整部70aの内径は、操作用筒体58aの最小外径より大きく、最大外径より小さいため、スライド量調整部70aの内部に挿入された状態の操作用筒体58aを、遠位端方向に更に移動させた場合には、スライド量調整部70aの内周に操作用筒体58aのテーパ面59aが当接して、遠位端方向への移動が抑止されるので、操作用筒体58aが、スライド量調整部70aから抜け出ることはない。
ハンドル本体24aを片手でつかみ、その片手の指で、操作用摘み52aを遠位端側に押し出すことにより、スライド操作部50a(操作用摘み52aおよび操作用筒体58a)が、ハンドル本体24aに対して遠位端方向に移動する。
スライド操作部50aが遠位端方向に移動すると、操作用ワイヤ30aの近位端がハンドル本体(ワイヤ張力調整具23a)に固定された状態で、カテーテルチューブ40aの近位端が遠位端側へ相対移動することになり、この場合には、操作用ワイヤ30には引張力が作用し、カテーテルチューブ40aには軸方向の圧縮力が作用し、カテーテルチューブ40の遠位端部が、直線状態から曲がり始める。
スライド操作部50a(操作用摘み52a)をハンドル本体24aに対して遠位端方向に移動させると、ハンドル本体24aに対して位置決めされた状態のスライド量調整部70aの内周と、操作用筒体58aの外周(テーパ面59a)との隙間が徐々に小さくなり、最終的にはスライド量調整部70aの内周(内周端または内周面)に操作用筒体58aのテーパ面59aが当接して、スライド操作部50aの遠位端方向への移動が抑止される。これにより、カテーテルチューブ40aの遠位端部は、その曲がり動作が停止して曲折状態(最大曲がり状態)となる。
なお、スライド操作部50aがハンドル本体24aに対して遠位端方向に移動するとき(曲げ動作中)には、ハンドル本体24aに装着された弾性部材65aが、操作用筒体58aに対して、テーパ面59aにおける外径が小さい側から大きい側に軸方向に相対移動することにより、弾性部材65aの内周と操作用筒体58aの外周との摩擦力が増加し、曲折状態(最大曲がり状態)において摩擦力が最大となる。この状態で、操作用摘み52aから指を離すと、操作用ワイヤ30aにより、スライド操作部50aを近位端方向に戻そうとする力が作用するが、摩擦力が大きいために、スライド操作部50aが近位端方向に戻りにくくなり、カテーテルチューブ40aの遠位端部を、曲がった状態に維持することができる。
カテーテルチューブ40aの遠位端部を直線状態に戻すためには、弾性部材65aの内周と操作用筒体58aの外周との摩擦力に抗して、操作用摘み52aを、近位端側に移動すればよい。
本実施形態のハンドル20aによれば、ハンドル本体24aに対するスライド量調整部70aの軸方向の装着位置を変えることにより、スライド操作部50aの移動可能距離を調整することができ、この結果、カテーテルチューブ40aの遠位端部の最大曲がり状態(最大曲がり量)を適正な状態(量)に調整することができる。
例えば、スライド量調整部70aを標準的な位置にしたときに、最大曲がり量が不足している場合(従来の製品では不合格となる)には、スライド量調整部70aの装着位置を回転操作で遠位端側に移動させることにより、スライド操作部50aの移動可能距離を延長し、カテーテルチューブ40aの遠位端部の曲がり不足を解消する(適正な最大曲がり状態にする)ことができる。
他方、スライド量調整部70aを標準的な位置にしたときに、最大曲がり量が過大となる場合(従来の製品では不合格となる)には、スライド量調整部70aの装着位置を回転操作で近位端側に移動させることにより、スライド操作部50aの移動可能距離を短縮し、カテーテルチューブ40aの遠位端部の過大な曲がりを解消する(適正な最大曲がり状態にする)ことができる。
本実施形態のハンドル20aによれば、スライド操作部50aの移動可能距離を調整することによって、カテーテルチューブ40aの遠位端部の最大曲がり量を調整するので、製造段階で適正に調整された操作用ワイヤ30aの張力を変化させることはない。これにより、適正な張力による好適な応答性を維持することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、スライド量調整部は、スライド操作部の軸方向の移動を抑止して、移動可能距離(スライド量)を調整できるものであれば特に制限されるものではない。
10 先端チップ
12 中間リング
20 ハンドル
21 コネクタ
24 ハンドル本体
241 後端側部分
242 中間部分
243 先端側部分
244 ネジ部
25 スライド孔
26 シース
30 操作用ワイヤ
40 カテーテルチューブ
50 スライド操作部
52 操作用摘み
54 キャップ
55 スライド片
60 押圧リング
61 テーパ面
65 弾性部材
70 スライド量調整部
71 ネジ部
20a ハンドル
21a コネクタ
22a キャップ
221a ネジ部
222a ネジ部
24a ハンドル本体
245a ネジ部
23a ワイヤ張力調整具
25a 軸孔
30a 操作用ワイヤ
40a カテーテルチューブ
50a スライド操作部
52a 操作用摘み52a
56a シース
58a 操作用筒体58a
59a テーパ面59a
65a 弾性部材65a
70a スライド量調整部
71a ネジ部

Claims (5)

  1. ハンドル本体と、
    前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
    前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離を調整するスライド量調整部とを有し、
    前記ハンドル本体または前記スライド操作部にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
    前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
    前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
    前記操作用ワイヤの近位端が前記スライド操作部または前記ハンドル本体に固定してあり、
    前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部が近位端方向または遠位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部によって前記スライド操作部の移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止することを特徴とするカテーテル用ハンドル。
  2. ハンドル本体と、
    前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
    前記スライド操作部の近位端側において、前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離を調整するリング状のスライド量調整部とを有し、
    前記ハンドル本体にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
    前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
    前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
    前記操作用ワイヤの近位端が前記スライド操作部に固定してあり、
    前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部を遠位端から近位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部の遠位端に、前記スライド操作部の近位端が当接して、前記スライド操作部の近位端方向への移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル用ハンドル。
  3. 前記ハンドル本体と前記スライド操作部との間に装着された押圧リングと、
    前記ハンドル本体と前記押圧リングとの間に装着されたリング状の弾性部材とを有し、 前記押圧リングおよび前記弾性部材は、前記スライド操作部とともに、前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在であり、
    前記押圧リングの一部内周には、遠位端方向に径が大きくなるテーパ面が形成してあり、前記テーパ面に前記弾性部材の外周が接触しており、
    前記弾性部材の内周は、前記ハンドル本体の外周に接触して軸方向に移動可能に構成してあり、
    前記ハンドル本体に対して、前記スライド操作部および前記押圧リングを、遠位端から近位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折するとともに、前記弾性部材の外周が、前記テーパ面における径が大きい側に押し付けられることを特徴とする請求項2に記載のカテーテル用ハンドル。
  4. ハンドル本体と、
    前記ハンドル本体に対して軸方向に移動自在に装着されるスライド操作部と、
    前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能に装着され、装着位置を変えることにより前記スライド操作部の移動可能距離を調整するスライド量調整部とを有し、
    前記スライド操作部にカテーテルチューブの近位端が固定してあり、
    前記カテーテルチューブ内には、操作用ワイヤが挿通してあり、
    前記操作用ワイヤの遠位端が前記カテーテルチューブの遠位端部に固定してあり、
    前記操作用ワイヤの近位端が前記ハンドル本体に固定してあり、
    前記ハンドル本体に対して前記スライド操作部が近位端から遠位端方向に移動することにより、前記カテーテルチューブの遠位端部が曲折し、前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部によって前記スライド操作部の遠位端方向への移動が抑止されることにより、前記カテーテルチューブの遠位端部の曲折動作が停止することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル用ハンドル。
  5. 前記スライド操作部は、遠位端方向に外径が小さくなるテーパ面が形成された操作用筒体を有し、
    前記スライド量調整部は、前記操作用筒体の最小外径より大きく最大外径より小さい内径を有するリング状であって、前記ハンドル本体の遠位端側に装着され、
    前記スライド操作部の操作用筒体は、前記スライド量調整部の内部および前記ハンドル本体の内部に入り込み、
    前記ハンドル本体に対して位置決めされた状態の前記スライド量調整部の内周に前記操作用筒体のテーパ面が当接することにより、前記スライド操作部の遠位端方向への移動が抑止されることを特徴とする請求項4に記載のカテーテル用ハンドル。
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