JP2011233027A - 信号機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両群のより円滑な走行を実現することのできる信号機制御装置を提供する。
【解決手段】道路上の連続する各信号機ST1〜STnによって区画される区間Sec1〜Secn毎にそれら区間の交通流をそれぞれ監視する路側センサS1〜Snを備える。そして、N信号機ST1の赤現示に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両の交通流を制御するにあたり、区間Sec1よりも車両の進行方向下流側の区間Sec2〜Secnにおける交通流の停滞状況に基づいてそれら下流側の各区間Sec2〜Secnに設けられている各信号機ST1〜STnの現示態様を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】道路上の連続する各信号機ST1〜STnによって区画される区間Sec1〜Secn毎にそれら区間の交通流をそれぞれ監視する路側センサS1〜Snを備える。そして、N信号機ST1の赤現示に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両の交通流を制御するにあたり、区間Sec1よりも車両の進行方向下流側の区間Sec2〜Secnにおける交通流の停滞状況に基づいてそれら下流側の各区間Sec2〜Secnに設けられている各信号機ST1〜STnの現示態様を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、信号機制御装置に関し、特に車両の交通制御に用いられる信号機の現示態様を制御する装置に関する。
周知のように、主要となる道路が交差する交差点には、自動車等の交通の円滑化を図るために、信号機が設けられている。こうした信号機による各灯色を用いた現示停止や進行許可等を指示する現示は通常、中央管制センターの中央制御装置で各信号機の連携のもとに一括制御されており、こうした信号機による各灯色の点灯、点滅等が所定の信号制御時間テーブルに基づき順次変更されることによって、各交差点での交通制御が行われる。
ただし、交差点に設けられた信号機の各灯色の点灯時間は必ずしも固定されている訳ではなく、交差する各道路の交通量等に応じて適宜変更される。例えば、特許文献1に記載の信号機制御装置(交通信号制御方法)にあっては、交差点から離間された所定の位置に設けられた車両感知器により車両群を検知し、この検知結果に基づいて信号機の各灯色の点灯時間の延長あるいは短縮を行うようにしている。図10に、この特許文献1に記載の信号機制御装置についてその概略構成を示す。
図10に示すように、この特許文献1に記載の信号機制御装置は、大きくは、道路を走行する車両の台数や車速等を検知する車両情報検出部10と、この車両情報検出部10により検知された車両情報に基づき上記信号機の現示態様を制御する信号制御部20とによって構成される。
このうち、車両情報検出部10は、上記道路の上り車線側に設置された上り車両速度感知部11と下り車線側に設置された下り車両速度感知部12とを有している。それら各車両速度感知部11及び12は、各々一対のループコイル式車両感知器あるいは超音波式車両感知器等の第1及び第2の上り車両感知器11a及び11b、及び第1及び第2の下り車両感知器12a及12bによって構成される。そして、第1及び第2の上り車両感知器11a及び11bが所定の間隔で上り車線側に配置されるとともに、第1及び第2の下り車両感知器12a及び12bが所定の間隔で下り車線側に配置されている。こうした車両速度感知部11及び12により道路を走行する車両の通過時刻や走行速度が検知され、それら検知された車両情報が信号機の現示態様を制御する信号制御部20に入力される。
この信号制御部20に入力された車両情報は、この車両情報をもとに所定の演算が行われる演算制御回路21に入力される。この演算制御回路21では、各車両速度感知部11及び12から入力された車両情報と、制御定数記憶回路22に記憶されている各車両速度感知部11及び12の配置位置に関する情報や所定のテーブルを信号機の灯色を切り替えるべく設定された定数等とに基づいて、信号機の灯色を切り替えるための演算が行われる。
そして、演算制御回路21により演算された制御信号が信号制御回路23に入力され、この信号制御回路23によって上記信号機の現示態様を切り替える灯色切替部24の駆動制御が行われる。
次に、こうした信号機制御装置によって行われる信号機の制御態様について図11〜13を参照して説明する。なお、図11〜13は、この信号機制御装置により制御対象とされる信号機と車両群との関係の一例を示したものである。
すなわち、図11に示すように、上記上り車両速度感知部11は、交差点に設けられた信号機30の停止線L1から距離Lだけ離間された位置に設けられている。ここで、例えば時刻tにおいて上り車線を走行する車両群Cが上り車両速度感知部11により検知されたとすると、この検知結果に基づき車両群Cの平均走行速度V1が算出される。そして、停止線L1と車両速度感知部11との距離を「L」、車両群Cの平均速度を「V1」、車群の通過所要時間を「S」、現在時刻を「t」とするとき、車両群Cの先頭車両Cfが停止線L1に到着する時刻「Ts」及び車両群Cの最後尾車両Crが停止線L1に到着する時刻「Te」がそれぞれ以下の式(1)及び(2)によって算出される。
Ts=t+L/V1 …(1)
Te=Ts+S …(2)
そして、例えば図12に示すように信号機30に規定されている赤信号(停止信号)の現示時間が時刻trsから時刻treであるときには、この赤信号が灯色している時間trs〜tre内に車両群Cの先頭車両Cfが停止線L1に到着するものとして判断される(trs<t<tre、trs<Ts<tre)。そこで、上記演算制御回路21により、先頭車両Cfが停止線L1で停止することなく交差点を通過可能な赤信号現示の短縮時間Trが、以下の式(3)に基づき算出される。
Tr=(tre−Ts) …(3)
この結果、赤信号現示の短縮時間Trが赤信号の現示時間を短縮し得る許容範囲内であれば、信号機30による赤信号の現示時間が時間Trだけ短縮される。これにより、車両群Cの先頭車両Cfが停止線L1に到着したときには、信号機30の灯色が赤から青(進行許可)へと推移しており、先頭車両Cf及びその後続車両が停止線L1で停止することなく通過されるようになる。
一方、図13に示すように、信号機30に規定されている青の灯色が終了して次に赤が灯色される時刻が時刻tr2であるときには、信号機30の灯色が青から赤に推移したのちに車両群Cの最後尾車両Crが停止線L1に到着するものとして判断される(trs2<Te)。そこで、上記演算制御回路21により、最後尾車両Crが停止線L1で停止することなく交差点を通過可能な青信号現示(進行許可信号)の延長時間Tgが、以下の式(4)に基づき算出される。
Tg=Te−trs2 …(4)
この結果、青信号現示の延長時間Tgが青信号の現示時間を延長し得る許容範囲内であれば、信号機30による青信号の現示時間が時間Tgだけ延長される。これにより、車両群Cの最後尾車両Crが停止線L1に到着したときには、信号機30による灯色が青信号に維持されており、最後尾車両Crを含めた車両群Cが停止線L1で停止することなく通過されるようになる。
ところで、上記信号機制御装置では、信号機30の下流に設けられた上り車両速度感知部11によって、車両群Cの先頭車両Cf及び最後尾車両Crの通過時刻や走行速度を検出している。このため、図14に示すように、車両速度感知部11から停止線L1までの間に車両群Cの前方に渋滞等が存在している等、交通環境の変化に起因して車両群Cの平均速度が速度V1から速度V2へと低下したような場合には、先頭車両Cf及び最後尾車両Crが停止線L1に到着する時刻は時刻Ts2及びTe2と遅くなり、到着予想時刻Ts及びTeとは異なる時刻となってしまう(Ts2>Ts、Te2>Te)。すなわち、各到着予想時刻Ts及びTeに基づいて信号機30による赤信号(停止信号)や青信号(進行許可信号)の現示時間の短縮や延長を行ったとしても、車両群Cの一部しか交差点を通過させることができない。
また、特に複数の交差点が連続して存在する道路にあっては、たとえ上記交差点において車両群Cの全てを通過させたとしても、同交差点の前方に存在する交差点で赤信号により停止している車両が存在していた場合には、車両群Cの平均走行速度が自ずと低下することとなり、この交差点において車両群Cの全てを通過させることは困難となってしまう。
このように、車両群の移動態様を予測して信号機の現示態様を制御したとしても、車両群の移動態様に即した交通制御を行うことは難しく、信号機による交通流の円滑化を実現する上で、実用上は未だ改良の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両群のより円滑な走行を実現することのできる信号機制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、道路上の連続する信号機によって区画される区間にその区間の交通流を監視する監視装置を備え、ある信号機の直前の区間に停滞している車両の交通流を制御するにあたり、前記監視装置により監視される区間よりも車両の進行方向下流側の区間における交通流の停滞状況に基づいて同下流側の区間に設けられている信号機の現示態様を制御することを要旨とする。
請求項1に記載の発明は、道路上の連続する信号機によって区画される区間にその区間の交通流を監視する監視装置を備え、ある信号機の直前の区間に停滞している車両の交通流を制御するにあたり、前記監視装置により監視される区間よりも車両の進行方向下流側の区間における交通流の停滞状況に基づいて同下流側の区間に設けられている信号機の現示態様を制御することを要旨とする。
例えば停止現示(赤現示)とされていたある信号機の現示が停止現示から進行許可現示(青現示)へと切り替わると、停止現示に基づきその直前の区間に停滞していた車両の交通流はその進行方向下流側の区間へと移動する。そして、次の区間へと移動した車両の交通流が同区間で停滞するか否かは、この移動した区間の信号機の現示態様と当該現示態様に基づき同区間に停滞していた車両の交通流とによって左右される。この点、上記構成によれば、ある信号機の直前の区間に停滞している車両の交通流を制御するにあたって、当該区間よりも車両の進行方向下流側の区間における交通流の停滞状況に基づいてそれら下流側の区間の信号機の現示態様が制御される。このため、下流側の区間の信号機の現示態様の制御を通じて、上流側の区間から下流側に進行する車両の交通流を制御することができるようになる。これにより、連続する信号機で区画される各区間に信号機の現示態様に基づき停滞する車両の交通流が存在したとしても、それら信号機の現示態様の制御を通じて車両群のより円滑な走行を実現することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の信号機制御装置において、前記現示態様の制御に際し、現示態様の制御対象となる信号機が停止現示であるとき、その直前の区間に停滞している交通流の停滞状況に基づき、その該当する車両群が該当する信号機を通過し
得る時間を予測して前記停止現示の終了時間が制御されることを要旨とする。
得る時間を予測して前記停止現示の終了時間が制御されることを要旨とする。
停止現示に基づき停滞している車両の交通流が該当する信号機を通過するための時間は、例えば車両の台数、移動平均速度といった停滞状況に相関することから、上記構成によれば、こうした停滞状況に基づいて該当する車両群が該当する信号機を通過し得る時間を予測することが可能となる。そして、この予測された時間に基づき制御対象となる信号機の停止現示の終了時間を制御することとすれば、車両の進行方向上流側の交通流が該当する信号機に到着する以前に、同信号機の停止現示に基づき停滞していた車両群をその進行方向下流の区間へと予め進行させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の信号機制御装置において、前記予測した時間が前記停止現示の規定時間よりも短いとき、同停止現示の終了時間を短縮する前出し制御が行われることを要旨とする。
上記構成によるように、上記予測した時間が上記停止現示の規定時間よりも短いとき、同停止現示の終了時間を短縮する前出し制御を行なうこととすれば、停止現示の終了時間が短縮された分、現示態様の制御対象とされた信号機の直前の区間で停止現示に基づき停滞していた車両群をその進行方向下流側の区間へと進行させることが可能となる。これにより、進行方向上流の区間の車両がその下流の該当する区間に到達する以前に、該当する区間の交通流の停滞を解消することが可能となり、後続する車両の交通流の円滑化が図られるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の信号機制御装置において、前記現示態様の制御に際し、現示態様の制御対象となる信号機を停止現示から進行許可現示に切り替えるとき、その直前の区間から車両の進行方向上流側の一つ前の区間に停滞している交通流の停滞状況に基づき、その該当する車両群が当該現示態様の制御対象となる信号機の設けられた交差点を通過し得る時間を予測して前記進行許可現示の終了時間が制御されることを要旨とする。
上記構成によれば、現示態様の制御対象となる信号機を停止現示から進行許可現示の終了時間が、その直前の区間から車両の進行方向上流側の一つ前の区間に停滞している車両の台数や平均移動速度といった情報に基づき制御される。そして、こうした進行許可現示の終了時間の制御を上記予測のもとに行うことにより、進行方向上流側の一つ前の区間に停滞していた車両群が次の区間に進行すると当該車両群が次の信号機を通過し得るまで同信号機の進行許可現示が維持されるようになる。これにより、該当する車両群をその進行方向下流側の交差点で停止させることなく次の区間への進行させることができるようになる。
また上記構成は、特に請求項2または請求項3にかかる発明のように、現示態様の制御対象とする信号機の停止現示の終了時間の制御を通じて同停止現示に基づき停止していた車両群(交通流)の停滞状況が解消されたのちに適用して特に有効である。これにより、進行方向上流側の一つ前の区間に停滞していた車両群の先頭から最後尾までの車両を後続する交差点で停滞させることなく通過させることができるようになり、交通流の円滑化がさらに図られるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の信号機制御装置において、前記予測した時間が前記進行許可現示の規定時間の終了タイミングを超えるとき、同進行許可現示の現示時間を延長する制御が行われることを要旨とする。
上記構成によるように、上記予測した時間が前記進行許可現示の規定時間の終了タイミ
ングを超えるとき、同進行許可現示の現示時間を延長する制御を行うこととすれば、進行許可現示の現示時間が延長された分、進行方向上流側の一つ前の区間に停滞していた車両群を該当する区間の進行方向下流側の区間へと進行させることが可能となる。これにより、連続する区間を走行する車両群を上記制御対象とする信号機にて停止させることなく進行させることができるようになる。
ングを超えるとき、同進行許可現示の現示時間を延長する制御を行うこととすれば、進行許可現示の現示時間が延長された分、進行方向上流側の一つ前の区間に停滞していた車両群を該当する区間の進行方向下流側の区間へと進行させることが可能となる。これにより、連続する区間を走行する車両群を上記制御対象とする信号機にて停止させることなく進行させることができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の信号機制御装置において、前記進行許可現示の延長時間には延長を許容し得る限界時間が設けられ、前記進行許可現示の現示時間を延長する制御はこの限界時間の範囲内で行われることを要旨とする。
上記信号機の現示態様とは、例えば同信号機が設けられる交差点に交わる道路の交通流や後続する信号機等との関係上、進行許可現示の現示時間の延長を制限することが好ましい。この点、上記構成によるように、進行許可現示の延長時間に延長を許容し得る限界時間を設け、この限界時間の範囲内で進行許可現示の現示時間を延長する制御を行なうこととすれば、信号機制御装置としての実用性がより高められるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の信号機制御装置において、前記現示態様の制御は、前記制御の対象となる信号機よりも車両の進行方向上流側の区間に設けられた信号機の現示態様を加味して行われることを要旨とする。
通常、車両の交通流は、信号機の停止現示に起因して停滞し、この交通流の進行、停止は信号機の現示態様によって制御することが可能である。この点、上記構成によるように、制御の対象となる信号機よりも車両の進行方向上流側の区間に設けられた信号機の現示態様を加味して制御の対象となる信号機の現示態様を制御することとすれば、ある信号機の停止現示に基づきその直前の区間に停滞している車両の交通流が存在していることを容易に監視することができる。そして、この信号機の現示態様を加味して同信号機の下流側に設けられた信号機の現示態様を制御することにより、必要十分な範囲で上記信号機の現示態様の制御を行なうことができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の信号機制御装置において、前記監視装置は、前記信号機によって区画された区間毎の路側に設けられている路側センサであることを要旨とする。
信号機によって区画された区間毎に交通基盤(インフラ)としてその路側に路側センサを設けておけば、こうした路側センサによって区間毎の交通流の停滞状況を監視することが可能となる。このため、上記監視装置としてこのような路側センサを採用することとすれば、区間毎の交通流の停滞状況を容易に監視することができるようになる。
なお、こうして取得された情報は、通常、VICS(Vehicle Information and Communication System)センタにて一元管理することが可能であるから、こうした交通基盤が整いさえすれば、複数の区間の交通流の停滞状況も容易に取得することができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の信号機制御装置において、前記車両にはそれぞれ車両情報を送信可能な車載無線機が搭載されており、前記交通流及びその停滞状況は、前記監視装置と前記車載無線機との路車間無線通信により取得されることを要旨とする。
上記構成によれば、車両に搭載された車載無線機と監視装置との通信を通じて、監視対象とする車両の台数や車種、移動速度等の情報を車両毎に取得することができるようにな
る。これにより、交通流やその停滞状況の監視精度がより高められるようになり、ひいては、こうした監視に基づく上記信号機の現示態様の制御をより高い信頼性のもとに行なうことができるようになる。
る。これにより、交通流やその停滞状況の監視精度がより高められるようになり、ひいては、こうした監視に基づく上記信号機の現示態様の制御をより高い信頼性のもとに行なうことができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる信号機制御装置を具体化した第1の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。図1に、本実施の形態の信号制御装置の概略構成を示す。
以下、本発明にかかる信号機制御装置を具体化した第1の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。図1に、本実施の形態の信号制御装置の概略構成を示す。
図1に示すように、この信号機制御装置は、交通基盤(インフラ)として道路の路側に設けられている路側センサ(監視装置)S1〜Snを備えている。この路側センサS1〜Snは、例えばカメラやミリ波レーダ等によって構成されており、例えば図2に示すように、道路上の連続する複数のN交差点SC1、N+1交差点SC2、N+2交差点SC3に設けられた各信号機ST1〜ST3によって区画される区間Sec1〜Sec3毎に設けられている。そして本実施の形態では、エリアA1〜A3として示す領域が各路側センサS1〜S3による監視範囲とされており、それら路側センサS1〜S3により各区間Sec1〜Sec3を走行する車両群C1〜C3の交通流が監視される。そして、こうした路側センサS1〜S3により検出された交通流に関する情報は、図1に示すように、各信
号機ST1〜STnの現示態様をそれらの連携のもとに一括して制御する交通管制センター100に無線送信される。
号機ST1〜STnの現示態様をそれらの連携のもとに一括して制御する交通管制センター100に無線送信される。
また、各信号機ST1〜STnは、各灯色の点灯、点滅とが所定の信号制御時間テーブルに基づき順次変更されることでその現示態様が変更される。そして、この現示態様の変更を通じて、各交差点SC1〜SCnにおける交通流の制御が行なわれる。すなわち各信号機ST1〜STnでは、車両の進行を許可する進行許可現示としての青現示、及び車両の進行の停止を促す黄現示、及び車両の進行を禁止する停止現示としての赤現示が順次切り替えられる。なお、本実施の形態では、便宜上、以下黄現示を割愛して説明する。
路側センサS1〜Snによって検出され、交通管制センター100に各々送信された交通流に関する情報は、同情報に基づき各区間Sec1〜Secnに存在する交通流の状態を解析する交通流解析部110に入力される。この交通流解析部110では、例えば各区間Sec1〜Sec3に存在する車両群C1〜C3の台数や停滞状況、移動速度等の解析が行なわれる。この解析を通じて、例えば、N交差点SC1及びN+1交差点SC2によって区画される区間Sec2には4台の車両(車両群C2)が存在し、この車両群C2が赤現示とされている信号機ST2の手前で停滞しているといったことが認識される。
こうして、交通流解析部110による交通流に関する情報の解析が行なわれると、この解析された情報は、交通流が各々の進行方向下流側に存在する各交差点SC1〜SCnを通過するために要する旅行時間を算出するための旅行時間算出部120に入力される。なお、本実施の形態では、こうした旅行時間の演算は、上記解析された各信号機ST1〜STnの赤現示に追従して停滞している車両の台数に関する情報をもとに、所定のマップデータが記録されている演算マップ130を参照することにより行われる。
この演算マップ130に記録されているマップデータの一例を図3に示す。なお、図3において、図3(a)は、各交差点SC1〜SCnに設けられた信号機ST1〜STnの現示が赤現示から青現示に推移したときに、それら各信号機ST1〜STnの赤現示に基づき停滞していた各車両群が各々の進行方向の直後に存在する各々の交差点SC1〜SCnを通過するために必要な時間を、車両群の台数に対応して示したものである。すなわち、この図3(a)に示すマップは、赤現示に基づき各交差点SC1〜SCnの手前で停止している交通流の停滞状況を解消し得る時間を算出するための演算マップの一例を示している。また図3(b)は、各交差点SC1〜SC3に設けられた信号機ST1〜ST3の現示が青現示であるときに、車両群C1〜C3がその進行方向下流の各区間Sec2及びSec3を通過し得る時間を、車両群の台数に対応して示したものである。なお、これらマップデータは、上記各区間Sec1〜Sec3の距離や当該区間Sec1〜Sec3を車両が走行する際の平均速度に基づく演算、あるいは、上記路側センサS1〜S3による各区間Sec1〜Sec3の交通流の監視に基づき経験的に得られたものである。
そして、こうしたマップデータに基づくマップ演算を通じて交通流の旅行時間が求められると、この旅行時間に関する情報及び上記解析された交通流に関する情報が、各信号機ST1〜STnの現示態様を制御する現示態様制御部140に出力される。この現示態様制御部140は、上記各信号機ST1〜STnによる各現示の現示時間を変更するための信号制御時間テーブルを備えている。本実施の形態では、こうした現示態様制御部140により、N信号機ST1〜N+n信号機STnの現示態様を制御するための制御信号が、信号制御時間テーブルと上記旅行時間算出部120により求められた旅行時間とに基づき生成される。そして、こうした現示態様制御部140により生成された制御信号は、N信号機ST1〜N+n信号機STn毎に設けられた各現示態様切替部201〜20nに無線送信される。それら現示態様切替部201〜20nに制御信号が送信されると、各々受信した制御信号に基づきN信号機ST1〜N+n信号機STnの現示態様の切り替えが行わ
れるようになる。
れるようになる。
次に、上記現示態様制御部140により実行される現示態様制御手順について図4を参照して説明する。なおこの図4は、先の図2に示した信号機ST1の停止現示に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両群C1の交通流を制御するにあたり、区間Sec1よりも下流側の区間Sec2及びSec3の各交差点SC2及びSC3に設けられている各信号機ST2及びST3の現示態様を制御するための手順を一例として示したものである。
まず、ステップS100において、各区間Sec1〜Sec3の交通情報として、各区間Sec1〜Sec3に設けられた各信号機ST1〜ST3の現示態様や、各区間Sec1〜Sec3に存在する車両の台数、停滞状況等の交通流に関する情報が取得される。次いで、この情報に基づきN交差点SC1に設けられたN信号機ST1が赤現示であるか否かが判断される(ステップS101)。そして、信号機ST1が赤現示であるとき、当該赤現示に基づきその直前の区間Sec1に停止(停滞)している車両が存在するか否かが判断される(ステップS102)。またこの際、信号機ST1の赤現示に基づき区間Sec1に停止している車両の台数(図2の例では「8台」)が上記取得された情報に基づき求められる。
この結果、区間Sec1にN信号機ST1の現示に基づき停止している車両が存在していれば、その進行方向下流側の区間Sec2に車両群C2が停滞していることに起因して当該区間Sec2にて車両群C1の先頭車両Cf1が停滞(停止)することになるか否かが判断される(ステップS102:YES、S103)。すなわち、この処理では、区間Sec2直後のN+1信号機ST2が赤現示とされたことにより車両群C2が同区間Sec2に停滞しており、車両群C1が区間Sec2に進行したときに停滞中の車両群C2の最後尾に車両群C1の先頭車両Cf1が後続することになるか否かが予測される。この予測に際しては例えば、先の図3(b)に示したマップデータに基づき、先頭車両Cf1によるN交差点SC1からN+1交差点SC2までの旅行時間として例えば「時間Ta1」が求められる。そして、こうして求められた先頭車両Cf1の旅行時間とN+1信号機ST2の信号制御時間テーブルとの比較のもとに、先頭車両Cf1がN+1交差点SC2に到着するときにもなおN+1信号機ST2の現示に基づき区間Sec2に停滞する車両群C2が存在するか否かが判断される。
この結果、車両群C1の先頭車両Cf1が区間Sec2にて停止することが予測された場合(ステップS103:YES)、上記N+1信号機ST2が赤現示から青現示に切り替えられたときに、区間Sec2にて停滞している車両群C2が上記N+1交差点SC2を通過するために必要な予測時間TN+1の算出が行われる(ステップS104)。ここでの例では、車両群C2の台数(4台)と図3(a)に示したマップデータとに基づき「時間Tr4」が求められる。
そして、この予測時間Tr4(TN+1)がN+1信号機ST2による赤現示の規定時間よりも短いことを条件に、同赤現示の終了時間を短縮する前出し処理が行なわれる(ステップS105)。これにより、車両群C1の先頭車両Cf1がN+1交差点SC2に到着するまでの間に、車両群C2が当該N+1交差点SC2を通過し得るようになり、後続する車両群C1の先頭車両Cf1を区間Sec2で停止させることなくN+1交差点SC2を通過させることができるようになる。
次いで、車両群C1の最後尾車両Cr1がN交差点SC1を通過してからN+1交差点SC2を通過するまでに要する予測時間Tgが、車両群C1の台数(8台)と先の図3(b)に示したマップデータとに基づき「予測時間Ta8」として算出される(ステップS
106)。
106)。
そして、この予測時間Ta8(Tg)とN+1信号機ST2に規定されている青現示時間Tbの終了時間Tbeとの比較のもとに、N+1信号機ST2の青現示が終了する時間(タイミング)Tbeまでの間に最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2を通過することができるか否かが判断される(S107)。そして、車両群C1の最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2を通過することができず、N+1交差点SCで停止することが予測された場合には、同車両Cr1がN+1交差点SC2を通過するために必要な青現示の延長時間Tαが次式(1)に基づき算出される(ステップS107:YES、S108)。
Tα=Tg−Tbe …(1)
Tα:青現示延長時間
Tg:N+1交差点到達予想時間
Tbe:青現示終了タイミング
こうして青現示延長時間Tαが算出されると、この青現示延長時間Tαが青現示を延長し得る限界時間Txの範囲内であるか否かが判断される(ステップS109)。この結果、青現示延長時間Tαが限界時間Txの範囲内であれば、上記算出された青現示延長時間TαだけN+1交差点SC2による青現示の終了時間が延長される(ステップS109:YES、S110)。これにより、車両群C1の最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2に到着したときにおいても、N+1交差点SC2による青現示の状態が維持されており、車両群C1の先頭車両Cfから最後尾車両Cr1までがN+1交差点SC2を通過することができるようになる。
一方、上記算出された青現示延長時間Tαが限界時間Txを超えていれば、限界時間TxだけN+1交差点SC2による青現示の終了時間が延長される(ステップS109:NO、S111)。
こうして、N+1交差点SC2に設けられたN+1信号機ST2の現示態様が制御されると、後続する車両群C1がさらに進行方向下流側のN+2交差点SC3を通過できるか否かがステップS101〜S110の処理に準じて判断されるとともに、N+2交差点SC3に設けられたN+2信号機ST3の現示態様が制御されるようになる(ステップS112)。
また、ステップS103において、車両群C1の先頭車両Cf1が区間Sec2にて停止しない旨予測された場合、すなわち、車両群C1の先頭車両Cf1がN+1交差点SC2に到達するまでに前方の車両群C2の停滞状況が解消されることが予測された場合には、N+1信号機ST2の赤現示の前出し処理、青現示の延長を行うことなく、ステップS101〜S110に準じて後続するN+2信号機ST3の現示態様が制御されるようになる。
次に、こうした信号機制御装置によって制御される各信号機ST1〜ST3の現示態様の推移を図5〜図7を参照して説明する。なお、これら図5〜図7において、図5〜図7(a)及び図5〜図7(c)は、本実施の形態の信号機制御装置により制御されたN+2信号機ST3、N+1信号機ST2、N信号機ST1の現示態様の推移例を示したものである。また、図5〜図7(b)、図5〜図7(d)、図5〜図7(e)は、通常の信号制御時間テーブルに基づき制御されたN+2信号機ST3、N+1信号機ST2、N信号機ST1の現示態様の推移例を示したものである。また一方、実線で示す直線L1〜L3は、車両群C1〜C3の推移例を示したものである。
ここで、図5(e)に示すように、タイミングt1においてN交差点SC1に設けられたN信号機ST1が赤現示から青現示に切り替えられることにより、車両群C1の先頭車両Cf1が速度Vのもとに進行方向下流側のN+1交差点SC2及びN+2交差点SC3に向かって進行したとする。
ここで、車両群C1の先頭車両Cf1が一定の速度VのもとにN+1交差点SC2まで進行可能であった場合には、図5(d)に示すように、タイミングt2にて車両群C1の先頭車両Cf1がN+1交差点SC2に到達することが予測される。しかし、図5(d)に示すように、通常の信号制御時間テーブルのもとでは、タイミングt3からタイミングt4にかけてN+1信号機ST2が赤現示とされていたことにより、N+1交差点SC2の手前の区間Sec2に車両群C2が停滞している(図5(d):期間t3−t4)。このため、N+1信号機ST2に規定されている赤現示時間Trでは、車両群C1の先頭車両Cf1は車両群C2に後続して区間Sec2で停滞することとなってしまう。
そこで本実施の形態では、推移例L2として示すように、N+1信号機ST2が青現示とされてから車両群C2が速度VのもとにN+1交差点SC2を通過し得る予測時間TN+1が算出され、この時間TN+1だけN+1信号機ST2の赤現示が終了する時間を短縮する前出し処理が行われる。これにより、図5(c)に示すように、タイミングt5にてN+1信号機ST2が赤現示から青現示に切り替えられ、推移例L2aとして示すように、タイミングt4にて車両群C1の先頭車両Cf1がN+1交差点SC2に到達するまでの間に車両群C2がN+1交差点SC2を通過するようになる。この結果、車両群C1の先頭車両Cf1は、N+1交差点SC2の手前で停滞することなく当該N+1交差点SC2を通過することができるようになる。
一方、タイミングt6にてN+1交差点SC2に向かって進行を開始した車両群C1の最後尾車両Cr1は、図5(c)に示すように、タイミングt7にてN+1信号機ST2の規定青現示時間Tbが経過し、同N+1信号機ST2が青現示から赤現示に切り替わった後にN+1交差点SC2に到着することとなる(タイミングt8)。このため、規定の青現示時間Tbでは、車両群C1の一部しかN+1交差点SC2を通過させることができず、N+1交差点SC2の手前の区間Sec2で交通流が停滞することとなってしまう。
そこで本実施の形態では、最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2を通過し得るための青現示の延長時間Tα1が算出され、限界時間Txの範囲内でN+1信号機ST2の青現示時間が延長される。これにより、最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2を通過するまでN+1信号機ST2の青現示が維持されるようになり、車両群C1の先頭車両Cf1から最後尾車両Cr1までがN+1交差点SC2で停滞することなく当該N+1交差点SC2を通過することができるようになる。
また、N+2信号機ST3では、図5(a)に示すように、その直前のN+1信号機ST2が短縮された時間TN+1とN+2交差点SC3の手前に停滞している車両群C3が当該N+2交差点SC3を通過するために必要な時間TN+2とに基づく赤現示の前出し処理が行われる。こうして、N+2信号機ST3は、N+1信号機ST2と同様に赤現示時間が短縮され、赤現示が短縮されている間に車両群C2及びC3がN+2交差点SC3を通過することができるようになる。
そして、図5(a)に示すように、タイミングt9にて車両群C1の先頭車両Cf1がN+2交差点SC3に到達したときには、N+2信号機ST3の青現示が維持されており、かつ車両群C2及びC3の停滞が解消されている。このため、車両群C1の先頭車両Cf1は、N+2交差点SC3で停滞することなく同N+2交差点SC3を通過することが
できるようになる(タイミングt10)。
できるようになる(タイミングt10)。
一方、車両群C1の最後尾車両Cr1は、図5(a)に示すように、タイミングt11にてN+2信号機ST3の規定青現示時間Tbが経過し、同N+2信号機ST3が青現示から赤現示に切り替わった後にN+2交差点SC3に到着することとなる(タイミングt12)。このため、規定の青現示時間Tbでは、車両群C1の一部しかN+2交差点SC3を通過させることができず、N+2交差点SC3の手前の区間Sec3で交通流が停滞することとなってしまう。
そこで、こうしたN+2信号機ST3においても、最後尾車両Cr1がN+2交差点SC3を通過し得るための青現示の延長時間Tα2が算出される。ただし、この延長時間Tα2は上記限界時間Txを超えていることから、限界時間TxだけN+1信号機ST2の青現示時間が延長される。これにより、限界時間Txの範囲内で車両群C1の大半がN+2交差点SC3を通過することができるようになり、N+2交差点SC3の手前の区間Sec3での交通流の停滞を最小限に抑制することができるようになる。
次に、こうした図5に対応する図として、例えばN交差点SC1の手前で停止する車両群C1の車両の台数が「4台」と少ない場合、すなわちN交差点SC1の直前の区間Sec1で停滞する交通流が少ないときのN+1信号機ST2及びN+2信号機ST3の現示態様の推移例を図6を参照して説明する。
図6に示すように、この場合には、N+1信号機ST2及びN+2信号機ST3の赤現示の前出し処理が行われたとしても、図6(c)に示すように、車両群C1の最後尾車両Cr1がN+1交差点SC2に到達するタイミングt1は、N+1信号機ST2の規定の青現示時間Tbが終了するタイミングt2よりも早い。このため、N+1信号機ST2では、赤現示の前出し処理が行われることのみによって、N+1交差点SC2で車両群C1を停滞させることなく当該N+1交差点SC2を通過させることができるようになる。
また、図6(a)に示すように、車両群C1の最後尾車両Cr1がN+2交差点SC3に到達するタイミングt3は、N+2信号機ST3の規定の青現示時間Tbが終了するタイミングt4よりも早い。このため、N+2信号機ST3においても、赤現示の前出し処理が行われることのみによって、N+2交差点SC3で車両群C1を停滞させることなく当該N+2交差点SC3を通過させることができるようになる。
こうして、連続する各交差点SC2及びSC3に設けられた各信号機ST2及びST3の現示態様の制御を通じて各区間Sec1〜Sec3の交通流の制御が行われると、この交通流の進行方向下流側に存在する信号機においても同様に現示態様の制御が行われるようになる。これにより、道路上の連続する信号機によって区画される区間の交通流の円滑化が図られるようになる。
次に、本実施の形態の信号制御装置による交通流の推移例と従来の信号制御時間テーブルに基づき制御される交通流の推移例とを図7を参照して比較する。なお、図7において、破線で示す推移L1は、本実施の形態の信号制御装置により制御された各信号機ST1〜ST3に基づき移動する車両群C1の先頭車両Cf1及び最後尾車両Cr1の推移例を示したものである。また、実線で示す推移L2及びL3は、通常の信号制御時間テーブルに基づき制御された各信号機ST1〜ST3に基づき移動する車両群C1の先頭車両Cf1及び最後尾車両Cr1の推移例を示したものである。
ここで、図7に推移例L1として示すように、本実施の形態の信号制御装置により各信号機ST1〜ST3の現示態様が制御されることにより、車両群C1は、タイミングt1
からt2にかけて進行を開始してからN+1交差点SC2及びN+2交差点SC3の手前で停滞(停止)することなくそれら交差点SC2及びSC3を通過することができる。
からt2にかけて進行を開始してからN+1交差点SC2及びN+2交差点SC3の手前で停滞(停止)することなくそれら交差点SC2及びSC3を通過することができる。
一方、上記N+1交差点SC2及びN+2交差点SC3の赤現示の前出し処理や青現示の延長時間が行われない場合には、車両群C1の先頭車両Cf1は、図7に推移例L2として示すように、N+1信号機ST2の赤現示に基づき停滞する車両群C2に後続して停滞することとなる(期間:t3−t4)。そして、図7(d)に示すように、タイミングt4においてN+1信号機ST2が赤現示から青現示に切り替わると、車両群C1の先頭車両Cf1は、車両群C2がN+1交差点SC2を通過したのちに同N+1交差点SC2を通過することとなる(期間:t4−t5)。
すなわち、通常の信号制御時間テーブルのもとでは、車両群C1の先頭車両Cf1は、本実施の形態による信号制御装置により制御された現示態様に基づき進行したときよりも時間T1だけ遅れてN+1交差点SC2を通過することとなる。換言すれば、本実施の形態の信号機制御装置による現示態様が制御されるN+1信号機ST2のもとでは、時間T1だけ車両群C1の先頭車両Cf1の移動時間が短縮されるようになる。
また、車両群C1の最後尾車両Cr1は、推移例L3として示すように、タイミングt2にて区間Sec1から進行したのちに区間Sec2へと進行したとしても、車両群C2の停滞の影響を受けて移動速度が低下するようになる(タイミングt6〜)。このため、N+1信号機ST2が青現示から赤現示に切り替わるタイミングt7よりも遅いタイミングでN+1交差点SC2に到達することとなり、同交差点N+1交差点SC2の手前で車両群C1の一部が停滞するようになる。これに対し、図7(c)に示すように、本実施の形態の信号機制御装置によって現示態様が制御されるN+1信号機ST2のもとでは、車両群C1の先頭車両Cf1から最後尾車両Cr1までが停滞することなく同交差点N+1交差点SC2を通過することができるようになる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる信号機制御装置によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)N信号機ST1の赤現示(停止現示)に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両群C1の交通流を制御するにあたって、同区間Sec1よりも車両群C1の進行方向下流側の区間Sec2及びSec3における車両群C2及びC3の停滞状況に基づいてN+1信号機ST2及びST3の現示態様を制御することとした。これにより、車両群C2及びC3が各区間Sec2及びSec3に停滞していたとしても、各信号機ST2及びST3の現示態様の制御を通じて後続する車両群C1の円滑な走行を実現することができるようになる。
(1)N信号機ST1の赤現示(停止現示)に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両群C1の交通流を制御するにあたって、同区間Sec1よりも車両群C1の進行方向下流側の区間Sec2及びSec3における車両群C2及びC3の停滞状況に基づいてN+1信号機ST2及びST3の現示態様を制御することとした。これにより、車両群C2及びC3が各区間Sec2及びSec3に停滞していたとしても、各信号機ST2及びST3の現示態様の制御を通じて後続する車両群C1の円滑な走行を実現することができるようになる。
(2)N+1信号機ST2及びN+2信号機ST3が赤現示であるとき、その直前の区間Sec2及びSec3に停滞している車両群C2及びC3の停滞状況に基づき、それら車両群C2及びC3が該当する各交差点SC2及びSC3を通過し得る時間を予測してN+1信号機ST2及びN+2信号機ST3の赤現示の終了時間を制御することとした。これにより、区間Sec1から進行を開始した車両群C1がその進行方向下流のN+1交差点SC2及びSC3に到達する以前に、各区間Sec2及びSec3に停滞していた車両群C2及びC3をそれらの進行方向下流の区間へと予め進行させることが可能となる。
(3)上記車両群C2及びC3が各交差点SC2及びSC3を通過するために必要な予測時間TN+1及びTN+2が規定の赤現示時間Trよりも短いとき、N+1信号機ST1及びST2の赤現示の終了時間を短縮する前出し処理を行なうこととした。このため、N+1信号機ST1及びST2が、通常よりも早いタイミングで赤現示から青現示に切り替わるようになる。これにより、車両群C1が各交差点SC2及びSC3に到達する以前
に、車両群C2及びC3が各交差点SC2及びSC3を通過し得るようになり、後続する車両群C1の交通流の円滑化が図られるようになる。
に、車両群C2及びC3が各交差点SC2及びSC3を通過し得るようになり、後続する車両群C1の交通流の円滑化が図られるようになる。
(4)車両群C1の停滞状況に基づいて、その進行方向下流の各交差点SC2及びSC3に設けられた各信号機ST2及びST3の青現示時間が終了するタイミングを制御することとした。これにより、各信号機ST2及びST3の青現示時間の制御を通じて、各交差点SC2及びSC3で車両群C1を停止させることなく進行方向下流の区間へと進行させることができるようになる。
(5)各交差点SC2及びSC3に車両群C1が到達するタイミングが、各信号機ST2及びST3の規定青現示時間Tbが終了するタイミングよりも遅いとき、各信号機ST2及びST3の青現示の現示時間を延長することとした。これにより、車両群C1が各交差点SC2及びSC3を通過するまで各信号機ST2及びST3の青現示が維持されるようになり、車両群C1の先頭車両Cf1から最後尾車両Cr1までを各交差点SC2及びSC3で停止させることなく後続する区間へと進行させることができるようになる。
(6)上記青現示の延長時間に延長を許容し得る限界時間Txを設け、この限界時間Txの範囲内で各信号機ST2及びST3の青現示時間を延長することとした。これにより、信号機制御装置としての実用性がより高められるようになる。
(7)各区間Sec1〜Secnの路側に設けられた路側センサS1〜Snによって各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を監視することとした。これにより、各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を容易に監視することができるようになる。
(8)また、こうした路側センサS1〜Snによって取得された情報を、交通管制センター100にて一元管理することとした。これにより、複数の区間の交通流の停滞状況を容易に取得することができるようになるとともに、連続する各信号機の現示態様の一括制御を通じて交通流の制御範囲が拡大されるようになる。
(9)各信号機ST1〜STnにより区画される各区間Sec1〜Secnに対応する範囲を、路側センサS1〜Snによる監視範囲とした。これにより、各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を高い信頼性のもとに監視することができるようになり、ひいては、この監視に基づく各信号機ST2〜STnの現示態様の制御にかかる信頼性が高められるようになる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる信号機制御装置を具体化した第2の実施の形態について図8を参照して説明する。なお、本実施の形態の信号機制御装置は、上記交通流の停滞状況を、車両に搭載された車載無線機と監視装置との路車間無線通信によって取得するものであり、その他の基本的な構成は第1の実施の形態と共通したものになっている。なお、図8は、先の図1に対応する図として本実施の形態の信号機制御装置についてその概略構成を示したものである。
以下、本発明にかかる信号機制御装置を具体化した第2の実施の形態について図8を参照して説明する。なお、本実施の形態の信号機制御装置は、上記交通流の停滞状況を、車両に搭載された車載無線機と監視装置との路車間無線通信によって取得するものであり、その他の基本的な構成は第1の実施の形態と共通したものになっている。なお、図8は、先の図1に対応する図として本実施の形態の信号機制御装置についてその概略構成を示したものである。
図8に示すように、本実施の形態では、それぞれ車両情報を送信可能な車載無線機Cm1〜Cmnが各車両Ca1〜Canに搭載されている。各車載無線機Cm1〜Cmnは、監視装置を構成する路側通信機300に位置情報や走行情報などの各種情報を伝達する、いわゆる路車間無線通信を行う通信装置である。また、路側通信機300は、例えば連続する各信号機ST1〜STnを包含するエリア、あるいは各信号機ST1〜STnによって区画される各区間Sec1〜Secn毎のエリアを通信可能な範囲として路側に設けられている。
こうした路車間無線通信では、通信可能エリア内の複数の車両Ca1〜Canのそれぞれについて、車両Ca1〜Can毎に一意に付与された車両ID、各車両Ca1〜CanのGPSにより検出された各車両の絶対位置、各車両の速度、各車両の進行方向、及び各車両の車種・車高の情報等が送受信可能とされている。
そして、こうした各種情報が路側通信機300から上記交通管制センター100へと送信される。こうして交通管制センター100に送信された情報は、上記交通流解析部110によって解析され、この解析を通じて各区間Sec1〜Secnに存在する各車両Ca1〜Canの台数、停滞状況等が求められる。そして、こうした情報に基づき、第1の実施の形態と同様、各車両Ca1〜Canの旅行時間の算出、各信号機ST1〜STnの現示態様を制御する制御信号の生成が行われるようになる。こうして、この制御信号に基づきN信号機ST1〜N+n信号機STnの現示態様の切り替えが行われるようになる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる信号機制御装置によれば、上記(1)〜(6)、(8)、(9)に準じた効果が得られるとともに、上記(7)に代えて以下の効果が得られるようになる。
(7A)各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を、各車両Ca1〜Canに搭載された各車載無線機Cm1〜Cmnと路側通信機300との通信を通じて取得することとした。このため、監視対象とする車両の台数や車種、移動速度等の情報を車両毎に取得することができるようになる。これにより、交通流やその停滞状況の監視精度がより高められるようになり、ひいては、こうした監視に基づく各信号機ST1〜STnの現示態様の制御をより高い信頼性のもとに行なうことができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記第1の実施の形態では、N+2信号機ST3の赤現示時間を、図5(a)に示したように、その直前のN+1信号機ST2が短縮された時間TN+1とN+2交差点SC3の手前に停滞している車両群C3が当該N+2交差点SC3を通過するために必要な時間TN+2とに基づき短縮することとした。これに限らず、N+2信号機ST3の赤現示時間を、N+2交差点SC3の手前に停滞している車両群C3が当該N+2交差点SC3を通過するために必要な時間TN+2だけ短縮するようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記第1の実施の形態では、N+2信号機ST3の赤現示時間を、図5(a)に示したように、その直前のN+1信号機ST2が短縮された時間TN+1とN+2交差点SC3の手前に停滞している車両群C3が当該N+2交差点SC3を通過するために必要な時間TN+2とに基づき短縮することとした。これに限らず、N+2信号機ST3の赤現示時間を、N+2交差点SC3の手前に停滞している車両群C3が当該N+2交差点SC3を通過するために必要な時間TN+2だけ短縮するようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、上記青現示延長時間Tαが限界時間Txを超えるとき、この限界時間Txだけ各信号機ST2及びST3の青現示の終了時間を延長することとした。これに限らず、車両に運転支援システムを搭載した場合には、先の図4に対応する図として例えば図9に示すように、ステップS109において青現示延長時間Tαが限界時間Txを超えると判断されたときには、各信号機ST2及びST3の青現示時間の延長を行わないこととしてもよい。そして、例えば各信号機ST1〜STnの現示態様に関する情報を上記運転支援システムにより取得し、交差点を通過することができないと判断された車両に対する減速支援(エコ減速支援)を行うようにしてもよい(ステップS200)。これにより、交差点を通過することができない車両の円滑な減速走行が促進されるようになる。
・上記各実施の形態では、各車両群C1〜C3の旅行時間を、図3に示したマップデータに基づき行うこととした。これに限らず、各車両群C1〜C3の旅行時間を、上記路側センサS1〜Snや上記路車間通信を通じて取得された車両群C1〜C3の移動速度や台数、各区間Sec1〜Sec3の距離等に基づき逐次算出するようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、上記予測した時間TN+1、TN+2が各信号機ST2及びST3による赤現示の規定時間よりも短いことを条件に、同赤現示の終了時間を短縮する前出し処理を行うこととした。これに限らず、赤現示の短縮時間にも限界時間を設け、この限界時間の範囲内で赤現示の前出し処理を行うようにしてもよい。これにより、より実情に即した各信号機ST1〜STnの現示態様の制御を行うことができるようになる。
・上記第1の実施の形態では、上記エリアA1〜A3を検知可能な各路側センサS1〜S3を用いることとした。これに限らず、路側センサS1〜Snの監視範囲とは、各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を監視可能な範囲であればよく、例えば各交差点SC1〜SCnの手前の所定範囲を各路側センサS1〜Snによる監視範囲としてもよい。また、これら各路側センサS1〜Snは、各区間Sec1〜Secn毎に配置する必要はなく、車両群C1の進行方向下流側の区間で停滞する車両群を監視可能な態様で配置されるものであればよい。
・上記第1の実施の形態では、カメラやミリ波レーダ等によって構成される路側センサS1〜Snによって車両群C1〜C3の停滞状況を監視することとした。また、上記第2の実施の形態では、車載無線機Cm1〜Cmnと路側通信機300との路車間通信によって車両群C1〜C3の停滞状況を監視することとした。これに限らず、上記路側センサS1〜Snによって取得された情報と上記路車間通信を通じて取得された情報とに基づき各区間Sec1〜Secnの交通流を監視するようにしてもよい。これにより、各区間Sec1〜Secnの交通流を多角的に監視することができるようになり、交通流の監視にかかる信頼性が高められるようになる。この他、監視装置としては、各区間Sec1〜Secnの交通流の停滞状況を検出することが可能な装置であればよい。
・上記各実施の形態では、上記青現示の延長時間に延長を許容し得る限界時間Txを設け、上記青現示の現示時間を延長する制御をこの限界時間Txの範囲内で行うこととした。これに限らず、青現示の延長する制御を通じて各信号機ST2〜STnの現示態様を制御する上では、この限界時間Txによる青現示時間の制限を割愛することもできる。
・上記各実施の形態では、車両群C1の最後尾車両Cr1がN+1交差点ST2及びN+2交差点ST3を通過することができないと予測されたときにN+1信号機ST2及びN+2信号機ST3の青現示の終了時間を延長することとした。これに限らず、車両群C1の進行方向下流に設けられた各信号機ST2〜STnの青現示時間の延長を割愛し、それら各信号機ST2〜STnの赤現示の前出し処理のみを行うようにしてもよい。あるいは、各信号機ST2〜STnの赤現示の前出し処理を割愛し、各信号機ST2〜STnの青現示時間を延長する制御のみを行うようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、上記予測した時間TN+1、TN+2、あるいは各時間TN+1及びTN+2の合計時間がN+1信号機ST2、N+2信号機ST3の規定赤現示時間Trよりも短いときに、同赤現示の終了時間を短縮する前出し制御を行うこととした。これに限らず、現示態様の制御対象とする各信号機ST2〜STnに規定されている各現示時間の信号テーブルをシフトすることによって、各信号機ST2〜STnの赤現示時間が終了するタイミングを早めるようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、各信号機ST2〜STnの赤現示、あるいは青現示を車両群C1の進行方向下流の交通流の停滞状況に基づき制御することとした。これに限らず、N信号機ST1の赤現示に基づきその直前の区間Sec1に停滞している車両群C1の交通流を制御するにあたり、その進行方向下流側に設けられている各信号機ST2〜STnの現示態様を制御するものであればよく、制御対象とする現示(灯色)の制御態様は任意である。
・また、N信号機ST1の直前の区間Sec1に停滞している車両群C1の交通流を制御する上では、同車両群C1の交通流の停滞の有無を認識できればよく、各区間の車両の停滞状況の監視にのみ基づいて各信号機ST2〜STnの現示態様を制御するようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、2以上の信号機ST2〜STnを現示態様の制御対象とした。これに限らず、制御対象とする信号機の数は任意であり、例えば車両群C1の進行方向下流側のN+1信号機ST2のみを制御対象としてもよい。
・上記各実施の形態では、各交差点SC1〜SCnに設けられた各信号機ST1〜STnの現示態様を制御することとした。この他、連続する複数の信号機によって道路が複数の区間に区画される環境であればよく、例えば高速道路に設けられる信号機等、交差点を有さない道路に設けられる信号機であっても本発明の適用は可能である。
10…車両情報検出部、11、12…車両速度感知部、11a、12a…車両感知器、20…信号制御部、21…演算制御回路、22…制御定数記憶回路、23…信号制御回路、24…灯色切替部、30…信号機、100…交通管制センター、110…交通流解析部、120…旅行時間算出部、130…演算マップ、140…現示態様制御部、201−20n…現示態様切替部、300…路側通信機、C1〜C3…車両群、Ca1〜Can…車両、Cm1〜Cmn…車載無線機、SC1〜SCn…交差点、ST1〜STn…信号機、S1〜Sn…路側センサ。
Claims (9)
- 道路上の連続する信号機によって区画される区間にその区間の交通流を監視する監視装置を備え、ある信号機の直前の区間に停滞している車両の交通流を制御するにあたり、前記監視装置により監視される区間よりも車両の進行方向下流側の区間における交通流の停滞状況に基づいて同下流側の区間に設けられている信号機の現示態様を制御する
ことを特徴とする信号機制御装置。 - 前記現示態様の制御に際し、現示態様の制御対象となる信号機が停止現示であるとき、その直前の区間に停滞している交通流の停滞状況に基づき、その該当する車両群が該当する信号機を通過し得る時間を予測して前記停止現示の終了時間が制御される
請求項1に記載の信号機制御装置。 - 前記予測した時間が前記停止現示の規定時間よりも短いとき、同停止現示の終了時間を短縮する前出し制御が行われる
請求項2に記載の信号機制御装置。 - 前記現示態様の制御に際し、現示態様の制御対象となる信号機を停止現示から進行許可現示に切り替えるとき、その直前の区間から車両の進行方向上流側の一つ前の区間に停滞している交通流の停滞状況に基づき、その該当する車両群が当該現示態様の制御対象となる信号機の設けられた交差点を通過し得る時間を予測して前記進行許可現示の終了時間が制御される
請求項1〜3のいずれか一項に記載の信号機制御装置。 - 前記予測した時間が前記進行許可現示の規定時間の終了タイミングを超えるとき、同進行許可現示の現示時間を延長する制御が行われる
請求項4に記載の信号機制御装置。 - 前記進行許可現示の延長時間には延長を許容し得る限界時間が設けられ、前記進行許可現示の現示時間を延長する制御はこの限界時間の範囲内で行われる
請求項5に記載の信号機制御装置。 - 前記現示態様の制御は、前記制御の対象となる信号機よりも車両の進行方向上流側の区間に設けられた信号機の現示態様を加味して行われる
請求項1〜6のいずれか一項に記載の信号機制御装置。 - 前記監視装置は、前記信号機によって区画された区間毎の路側に設けられている路側センサである
請求項1〜7のいずれか一項に記載の信号機制御装置。 - 前記車両にはそれぞれ車両情報を送信可能な車載無線機が搭載されており、前記交通流及びその停滞状況は、前記監視装置と前記車載無線機との路車間無線通信により取得される
請求項1〜8のいずれか一項に記載の信号機制御装置。
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