JP2011232689A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングペーパをニップ部に一度通過させることにより、定着回転体の周面及び加圧回転体の周面の汚れを一度に除去できるようにする。
【解決手段】クリーニングシートCPをニップ部Nで挟持搬送して定着部Fをクリーニングするクリーニングモードを有する画像形成装置において、前記クリーニングモードを設定すると、一枚の前記クリーニングシートが前記ニップ部を通過する期間で、複数種類のクリーニング動作を行うことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置には、転写紙、OHPシート等の記録材に画像形成部で転写された未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置が搭載されている。定着装置として、定着ローラと加圧ローラなどを有してなる熱ローラ方式や、定着フィルムと加圧ローラなどを有してなるフィルム加熱方式のものが知られている。このタイプの定着装置は、加熱された定着ローラや定着フィルムなどの定着回転体に加圧ローラなどの加圧部材を圧接させ、未定着トナー像を担持する記録材を定着回転体と加圧部材とで挟持搬送しながら未定着トナー像を加熱溶融して記録材に加熱定着する。定着装置においては、記録材が担持する未定着トナー像のトナーの全てが定着回転体により加熱溶融されて記録材に加熱定着されるのが理想である。
ところが、定着装置では、未定着トナー像の溶けきらないコールドオフセット状態のトナー、溶けすぎたホットオフセット状態のトナー、静電気的作用で定着回転体上に残ったトナーなど、さまざまな要因によって定着回転体上にトナーが付着する。そして最終的には定着回転体の周面(表面)と加圧部材の周面(表面)のどちらか、もしくは定着回転体表面と加圧部材表面に、紙粉などを含んだ汚れ(以下、まとめて「トナー汚れ」という)として付着する。一般に、定着回転体表面にオフセットしたトナーは、記録材に形成された未定着トナー像とともに溶融され、そのほとんどが機外に排出される。しかし、定着回転体表面に残された一部のトナー汚れは、次の記録材が定着装置に突入するまでの間(紙間)において、加圧部材表面へ転移する傾向がある。これは、定着回転体表面よりも加圧部材表面の温度が低く、離型性が小さいことによって生じるものである。いったん加圧部材表面にトナー汚れが蓄積すると、加圧部材表面の離型性はさらに低下するため、記録材(特に記録材が光沢紙やOHTシートなど)が加圧部材表面に巻きついて、ジャム等の問題が発生する場合がある。また、多量のトナー汚れが記録材の未定着トナー像非担持面(裏面)に吐き出され、画像汚れが発生する場合もある。そのため、多くの加圧部材表面には、PFAなど離型性の高い材料で被覆処理を施し、トナー汚れの蓄積を防いでいるが、これを完全に防ぐものではない。
このような加圧部材のトナー汚れに対しては、特許文献1に、トナー画像を担持していないベタ白の記録材を定着ニップ部にて挟持し、回転と停止とを繰り返しながら搬送するクリーニング手段が提案されている。このクリーニング手段によれば、加圧部材表面のトナー汚れを順次クリーニングペーパ上に転移させることができる。この方法は、停止時に加圧部材の表面温度をトナーの軟化点以上とし、加圧部材周面に付着しているトナー汚れに含まれるトナーを溶融するものである。これによって、トナー汚れとトナー画像を担持していないベタ白の記録材(以下、「クリーニングペーパ」という)との接着力、トナー汚れのクリーニングペーパへの染み込み性が大きくなる。これにより、クリーニングペーパに加圧部材表面のトナー汚れを吐き出し易く出来るため、加圧部材表面のトナー汚れを効率的に除去することができる。また、クリーニングペーパの片面にベタ画像(以下、「クリーニングパターン」という)を印字したクリーニングペーパを、加圧部材側に印字面を向けて通紙する方法も、加圧部材のトナー汚れを除去する方法として広く知られている。
一方、加圧部材表面よりも定着回転体表面の離型性が低い場合においては、トナー汚れの一部が定着回転体表面にも付着・蓄積するため、記録材が定着回転体に巻き付いたり、画像汚れが発生する。
このような定着回転体表面に付着したトナー汚れに対しては、特許文献2に、記録材の片面にベタ画像を印字したクリーニングペーパを定着回転体側に印字面を向けて通紙する方法が開示されている。この方法は、定着回転体の表面温度をトナーの軟化点以上とし、定着回転体表面に付着しているトナー汚れに含まれるトナーを溶融するものである。また、同時にクリーニングペーパに形成したベタ画像も溶融されるため、定着回転体表面のトナー汚れは、クリーニングペーパのベタ画像と互いに接着し、クリーニングペーパとともに機外へ排出されることとなる。この方法による定着回転体のクリーニング効果は高く、非常に有効なクリーニング手段である。
特開2000−047509号公報 特開平3−58074号公報
上記定着装置を搭載する画像形成装置に用いられる記録材として、多量の紙粉や、炭酸カルシウム成分などの充填剤を含む記録紙が用いられることがある。この場合、定着装置の加圧部材表面にも、紙粉リッチなトナー汚れ即ちトナー比率よりも紙粉比率の多い汚れが発生しやすい傾向がある。紙粉リッチなトナー汚れが加圧部材表面に蓄積すると、定着回転体表面が、トナー汚れ中の紙粉や充填剤との摺擦によって磨耗し、離型性が低下したり、定着回転体表面に傷が発生したりすることがある。また、場合によっては、定着回転体表面に発生した傷が記録材上の未定着トナー像に転写されることによって、画像不良となることもある。クリーニングペーパを用いた定着回転体表面及び加圧部材表面のクリーニング手段(クリーニングモード)は、トナー軟化点以上に加熱されたトナーの粘性を利用することによって、クリーニングペーパとの接触面積を拡大させてトナー汚れを除去するものが多い。しかし、紙粉リッチなトナー汚れとクリーニングペーパとの接触面には紙粉や充填剤も多く含まれているため、紙粉リッチなトナー汚れをトナーの軟化点以上に加熱しても、軟化したトナーが、クリーニングペーパと十分に接触することができない。そのため、トナー汚れは、クリーニングペーパとの高い接着性を得ることができず、クリーニング効果は半減することとなる。
本発明の目的は、クリーニングペーパをニップ部に一度通過させることにより、定着回転体の周面及び加圧回転体の周面の汚れを一度に除去できるようにした画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の構成は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、定着回転体と、前記定着回転体とともにニップを形成する加圧回転体と、前記定着回転体を加熱する加熱部材と、を有し、前記ニップ部で未定着トナー像を担持する記録材を挟持搬送しつつ前記加熱部材の熱で未定着トナー像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有し、クリーニングシートを前記ニップ部で挟持搬送して前記定着部をクリーニングするクリーニングモードを有する画像形成装置において、前記クリーニングモードを設定すると、一枚の前記クリーニングシートが前記ニップ部を通過する期間で、複数種類のクリーニング動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、クリーニングペーパをニップ部に一度通過させることにより、定着回転体の周面及び加圧回転体の周面の汚れを一度に除去できるようにした画像形成装置を提供することができる。
(a)は実施例1に係る画像形成装置の一例の概略構成模式図、(b)は定着装置の一例の構成模式図である。 (a)はフローテスタで測定したトナーの変形開始点と変形終了点を表す説明図、(b)はフローテスタで測定したトナーの流出開始点と軟化点と流出終了点を表す説明図である。 (a)はクリーニングペーパの定着フィルム表面と接する側の面に設けられているクリーニング領域1を表す図、(b)はクリーニングペーパの加圧ローラ表面と接する側の面に設けられているクリーニング領域2を表す図である。 クリーニングモードの説明図であって、(a)は第一のクリーニング動作の説明図、(b)は第二のクリーニング動作の説明図である。
[実施例1](1)画像形成装置例:図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成模式図である。この画像形成装置は電子写真技術を利用して転写紙やOHPシート等の記録材に画像を形成するフルカラーレーザープリンタである。
本実施例に示す画像形成装置は、記録材Sに未定着トナー像を形成する画像形成部Pと、記録材Sに未定着トナー像を加熱定着する定着部(以下、定着装置という)Fと、画像形成部P及び定着部Fなどを制御する制御部Cと、に大別される。画像形成部Pは、4つの画像形成ステーションYS,MS,CS,KSを備えている。4つの画像形成ステーションYS,MS,CS,KSのうち、YSはイエロー(以下Yと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。MSはマゼンタ(以下Mと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。CSはシアン(以下Cと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。KSはブラック(以下Kと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。画像形成ステーションYS,MS,CS,KSは、それぞれ、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムという)1と、帯電手段としての帯電ローラ2を有している。また画像形成ステーションYS,MS,CS,KSは、それぞれ、露光手段としての露光装置3と、現像手段としての現像装置4と、一次転写部材としての一次転写ローラ5と、クリーニング手段としてのドラムクリーナー6などを有している。制御部CはCPUとROMやRAMなどのメモリとからなり、メモリには画像形成制御シーケンス、クリーニングモード、画像形成制御シーケンスやクリーニングモードに必要な各種テーブル及びプログラムなどが記憶されている。制御部Cはホストコンピュータなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じて画像形成制御シーケンスを実行し、この画像形成制御シーケンスに従って画像形成部P及び定着部Fなどを制御する。
本実施例の画像形成装置は、画像形成制御シーケンスが実行されると、画像形成ステーションYSでは感光体ドラム1が矢印方向に回転される。まず感光体ドラム1の周面(表面)は帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電される(帯電工程)。そしてこの感光体ドラム1表面の帯電面に対し露光装置3が外部装置から入力した画像情報(画像データ)に応じたレーザ光を照射することによって感光体ドラム1表面の帯電面が露光され静電潜像(静電像)が形成される(露光工程)。この潜像は現像装置4によりYトナーを用いて顕像化されYトナー像となる。これにより、感光体ドラム1表面にYトナー像が形成される(現像工程)。画像形成ステーションMS,CS,KSにおいても同様の帯電工程、露光工程、現像工程の画像形成プロセスが行なわれる。これにより、画像形成ステーションMSの感光体ドラム1表面にMトナー像が、画像形成ステーションMCの感光体ドラム1表面にCトナー像が、画像形成ステーションKSの感光体ドラム1表面にKトナー像が、それぞれ形成される。画像形成ステーションYS,MS,CS,KSの配列方向に沿って設けられているトナー像搬送部材としてのエンドレスの中間転写ベルト7は、駆動ローラ8aと、従動ローラ8bと、二次転写対向ローラ8cと、に張架されている。中間転写ベルト7は、各画像形成ステーションYS,MS,CS,KSに沿って駆動ローラ8aにより120mm/secの周速度で矢印方向に回転される。この中間転写ベルト7の周面(表面)には、中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム1と対向するように配設されている一次転写ローラ5により、各色のトナー像が順次重ね転写される(一次転写工程)。これによって中間転写ベルト7表面に4色のフルカラーの未定着トナー像が担持される。一次転写後に感光体ドラム1表面に残った転写残トナーはドラムクリーナー6によって除去され、感光体ドラム1は次の画像形成に供される。
一方、中間転写ベルト7の下方に設けられている給送カセット9に積載されその状態に収納されている記録材(記録紙)Sは、給送ローラ10によって給送カセット9から一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対11に給送される。レジストローラ対11は、給送された記録材Sを、中間転写ベルト7を挟んで二次転写対向ローラ8cと対向するように配設されている二次転写ローラ12との間の二次転写ニップ部に送り出す。この記録材Sは二次転写ニップ部で中間転写ベルト7表面と二次転写対向ローラ8cの周面(表面)とで挟持搬送される。そしてこの搬送過程において中間転写ベルト7表面の未定着トナー像は二次転写ローラ12によって記録材Sに転写されその状態に担持される(二次転写工程)。未定着トナー像を担持した記録材Sは、定着装置Fの後述する定着ニップ部(ニップ部)Nに導入される。そして定着ニップ部Nを通過することにより未定着トナー像は熱と圧力を受けて記録材Sの面上に加熱定着される。この記録材Sは定着装置Fから排出ローラ13へと搬送され、排出ローラ13によって排出トレイ14に排出される。二次転写後に中間転写ベルト7表面に残った転写残トナーは像搬送部材クリーニング手段としてのベルトクリーナー15により除去される。これにより中間転写ベルト7は次の画像形成に供される。
(2)定着装置の構成:図2は定着装置の一例の概略構成模式図である。この定着装置はフィルム加熱方式の定着装置である。定着装置及びこの定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。幅とは短手方向の寸法である。記録材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。長さとは長手方向の寸法である。
本実施例に示す定着装置Fは、定着回転体としての定着フィルム21と、加圧回転体としての加圧ローラ22と、加熱部材としてのセラミックヒータ(以下、ヒータいう)23などを有している。可撓性を有するフィルムシートを筒状に成形してなる定着フィルム21の外径は約18mmである。この定着フィルム21は、可撓性及び耐熱性を有する外径18mmの円筒形状のポリイミド基層21aを有している。そしてこのポリイミド基層21aの外周に厚み約200μmのシリコーンゴムで形成された弾性層22bを設け、さらにこの弾性層の外周に厚さ15μmのPFAからなる離型層22cを設けている。
定着フィルム21の内側には、ヒータ23と、ヒータを支持するヒータホルダ24と、ヒータホルダを支持するとともにヒータを定着フィルム21内面に加圧する加圧ステー25などが配置されている。ヒータ23は、窒化アルミニウム、アルミナなどの材料により形成された細長い耐熱性のヒータ基板23aを有している。このヒータ基板23aの表面(定着ニップ部N側の面)には通電により発熱する通電発熱抵抗層としての抵抗体パターン23bが印刷によってヒータ基板の長手方向に沿って形成してある。この抵抗体パターン23bはヒータ基板23a表面に設けられている保護層としてのガラス層23cによって被覆されている。ヒータ基板23aの裏面(定着ニップ部Nと反対側の面)には、ヒータ基板23a表面の抵抗体パターン23bの長手方向中央と対応する位置に、温度検知部材としてのサーミスタ26が配設されている。耐熱性樹脂製のヒータホルダ24の下面(定着ニップ部N側の面)の短手方向中央にはヒータホルダ24の長手方向に沿って溝24aが設けられている。このヒータホルダ24の溝24aにはヒータ23のヒータ基板23aがガラス層23cを溝の開口から表出させた状態に固定支持されている。このヒータホルダ24は、ヒータホルダの長手方向両端部が定着装置Fの装置フレーム(不図示)に上下動可能に支持されている。ヒータホルダ24の上面(定着ニップ部Nと反対側の面)に配設されている金属製の加圧ステー25は、加圧ステーの長手方向両端部が装置フレームに上下動可能に支持されている。
丸軸状に形成されている加圧ローラ22の外径は約20mmである。加圧ローラ22は、ステンレス製の外径13mmの芯金22aを有している。そしてこの芯金22aの外周に厚み約3.5mmのシリコーンゴムで形成された弾性層22bを設け、さらにこの弾性層の外周に厚さ約30μmのPFAからなる離型層22cを設けている。この加圧ローラ22は、加圧ローラ22表面が定着フィルム21表面と対向するように定着フィルム21の下方に配置されている。そして加圧ローラ22の長手方向両端部が装置フレームに軸受(不図示)を介して回転可能に支持されている。この加圧ローラ22の長手方向両端部の軸受を加圧ばね(不図示)により定着フィルム21の径方向に向け所定の加圧力をもって付勢している。また加圧ステー25の長手方向両端部を加圧ばね(不図示)により加圧ローラ22の径方向に向け196N(20kgf)の加圧力をもって付勢している。これらの加圧ばねの加圧力により加圧ローラ22表面が定着フィルム21を介してヒータ23のヒータ基板23aに加圧される。これにより加圧ローラ22の弾性層22bをヒータ23の長手方向に沿って弾性変形させ定着フィルム21表面と加圧ローラ22表面との間に所定の幅(7mm)の定着ニップ部Nを形成している。
(2−1)定着装置の加熱定着動作:プリント指令に応じて加圧ローラ22が矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転される。加圧ローラ22の回転は定着ニップ部Nにおける加圧ローラ22表面と定着フィルム21表面との摩擦力によって定着フィルム21表面に伝わる。これにより定着フィルム21は、定着フィルム21内面がヒータ23のガラス層23cの表面を摺動しながら加圧ローラ22の回転に追従して矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転する。またプリント指令に応じて通電制御回路としてのトライアック(不図示)がオンされヒータ23の抵抗体パターン23bへの通電が開始される。これにより抵抗体パターン23bが発熱しヒータ23は急速に昇温し定着フィルム21を加熱する。このヒータ23の温度はサーミスタ26により検知される。そしてこのサーミスタ26からの出力信号(以下、サーミスタ検知温度という)に基づいてヒータ23の温度が所定の温調温度(目標温度)を維持するようにトライアックがオン・オフ制御される。本実施例では温調温度を170℃に設定している。加圧ローラ22を回転させ、かつヒータ23の温度が温調温度に維持されると、未定着トナー画像Tを担持した記録材Sは定着ニップ部Nに導入される。この記録材Sは定着ニップ部Nで定着フィルム21と加圧ローラ22表面とによって挟持されその状態に搬送(挟持搬送)される。そしてこの搬送過程において定着フィルム21の熱と定着ニップ部Nの圧力を受けることによって未定着トナー画像Tは記録材Sに加熱定着される。未定着トナー画像Tが加熱定着された記録材Sは定着フィルム21表面から分離され定着ニップ部Nより排出される。
(2−2)トナーの熱力学的な物性の説明:本実施例ではポリエステルから成る結着樹脂とパラフィンより成る結晶質のワックスより構成されているトナーAを用いた。トナーAは、トナーAの熱力学的な物性として、変形開始点(Tf1)と、変形終了点(Tf2)と、流出開始点(Tf3)と、流出終了点(Tf4)と、軟化点(Ts)と、を有している。トナーAの変形開始点(Tf1)の温度は約42℃である。変形終了点(Tf2)の温度は約60℃である。流出開始点(Tf3)の温度は約93℃である。流出終了点(Tf4)の温度は約141℃である。軟化点(Ts)の温度は約117℃である。
トナーAの変形開始点(Tf1)、変形終了点(Tf2)について説明する。トナーAの変形開始点(Tf1)とは、トナーを密閉された容器に入れ、トナーに一定の圧を加えつつトナーの温度を徐々に上昇させた際に、トナーが変形し始める温度のことである。さらにトナーAの温度を上げることでトナーはさらに変形し続けるが、ある温度でトナーは変形が止まり、それ以上温度を上げてもトナーはほぼ変形しなくなる。そのトナーAの変形が止まった温度がトナーの変形終了点(Tf2)である。
具体的には以下に示す方法によって測定を行う。まず、トナーAの真密度を(ρ)g/cmとしたときに、トナー(0.16×ρ)gを加圧成型器にはかりとり、常温常圧環境下において1960N(200kgf)の荷重で2分間加圧成型し、直径約8mm、高さ約2mmの円柱状試料を作成する。次に、内径約10mm、内壁の高さが20mm以上、研磨された底面を有する筒状容器の中央に前記円柱状試料を載せ、さらに、外径約9.9mm、厚さ10mm以上の加圧ジグを前記サンプルに接触させた状態で試料の温度を35℃に保ち5分間保持する。その後、加圧ジグに98N(10kgf)の荷重を与え、昇温速度1℃/分で120℃まで円柱状試料を昇温し、試料に接する加圧ジグの変位量を計測する。その時、加圧ジグが変位し始める温度がトナーAの変形開始点(Tf1)である。また、トナーAの変形開始点(Tf1)より変位し始めた加圧ジグの変位量の増加が止まる温度がトナーの変形終了点(Tf2)である。
本実施例では、上記測定をフローテスタCFT―100D(島津製作所株式会社製)において行った。測定結果の一例を図2の(a)に示す。グラフの縦軸が加圧ジグの変位量(ストローク)、横軸がトナーAの温度である。図2の(a)に示すようにトナーAの変形開始点(Tf1)から変形終了点(Tf2)まで加圧ジグの変位量が急激に大きくなるのは、トナーが変形開始点(Tf1)から変形終了点(Tf2)間でトナーの剛性が急激に低下しているからである。トナーAの剛性が低下するのは、トナーの非晶質成分のガラス転移点が起こっているからである。トナーAの非晶質成分がガラス転移し始める温度が変形開始点(Tf1)付近である。トナーAの非晶質成分のガラス転移がほぼ完全に終了するのが変形終了点(Tf2)付近である。そして、トナーAの温度が変形終了点(Tf2)以上になると、トナーの非晶質成分のガラス転移が終了しているため、トナーの剛性が低下しなくなり、加圧ジグの変位量も増加しなくなる。
トナーAの流出開始点(Tf3)、流出終了点(Tf4)、軟化点(Ts)について説明する。トナーAの流出開始点(Tf3)とは、トナーを底面のみに穴を有しその他の面は密閉された容器に入れ、トナーに一定の圧を加えつつトナーの温度を徐々に上昇させた際に、トナーが容器の底面の穴から流出し始める温度である。さらにトナーAの温度を上げることで、トナーはさらに流出し続けるが、ある温度でトナーは全て容器から流出する。そのトナーAが全て容器から流出したときの温度がトナーの流出終了点(Tf4)である。
具体的には以下に示す方法によって測定を行う。
トナーAを(0.96×ρ)g加圧成型器にはかりとり、常温常圧環境下において1960N(200kgf)の荷重で2分間加圧成型し、直径約10mm、高さ約12mmの円柱状試料を調整する。内径約10mm、内壁の高さが30mm以上であり、研磨された底面を有する筒状容器の底面に、直径1mm、厚さ0.5mmの筒状の穴があいた装置を用い、前記円柱状試料をその中央部に載せる。さらに、外径約9.9mm、厚さ10mm以上の加圧ジグを前記サンプルに接触させる。これを40℃で5分間保持した後、加圧ジグに98N(10kgf)の荷重を与え、昇温速度4℃/分で200℃まで円柱状試料を昇温し、試料に接する加圧ジグの変位量を計測する。筒状容器の底面の穴からトナーAが流出し、加圧ジグが変位し始める温度がトナーの流出開始点(Tf3)である。また、トナーが全て筒状容器から流出することで加圧ジグが変位しなくなった点がトナーの流出終了点(Tf4)である。
本実施例では、上記測定をフローテスタCFT―100D(島津製作所株式会社製)において行った。測定結果の一例を図2の(b)に示す。グラフの縦軸が加圧ジグの変位量(ストローク)、横軸がトナーAの温度である。図2の(b)に示すようにトナーAの流出開始点(Tf3)から流出終了点(Tf4)まで加圧ジグの変位量が大きくなるのは、トナーの流動性がトナーの流出開始点(Tf3)以降急激に大きくなっているからである。トナーAの流動性が大きくなるのは、トナーの結晶質成分の融解が発生しているからである。トナーAの結晶質成分が融解し始めるのがトナーの流出開始点(Tf3)付近である。トナーAの結晶質成分がほぼ融解し終えるのがトナーの流出終了点(Tf4)付近である。トナーAの軟化点(Ts)はトナーの流出開始点(Tf3)とトナーの流出終了点(Tf4)のちょうど中間の温度である。トナーAの結晶質成分がある程度融解し、トナーが流動性を持っている状態にあるため、トナーAの温度が軟化点(Ts)以上である時には、トナーは記録材に対し大きな接着力を持つ。
(2−3)クリーニングモードの説明:図3にクリーニングパターン(クリーニングシート)CTとしてベタ未定着トナー像を担持させた記録材の一例を示す。通常の画像形成に用いられる記録材Sと区別するために、ベタ未定着トナー像を担持させた記録材をクリーニングペーパCPとする。図3の(a)はクリーニングペーパCPの定着フィルム21表面と接する側の面に設けられているクリーニング領域1を表す図である。(b)はクリーニングペーパCPの加圧ローラ22表面と接する側の面に設けられているクリーニング領域2を表す図である。本実施例では、クリーニングパターンCTとして、図3の(a)に示すようなベタ画像を、記録材の定着フィルム21表面と接する側の面にブラックトナーを用いたベタ未定着トナー像(以下、ベタ画像という)を担持させている。このベタ画像CTは、クリーニングペーパCPの記録材搬送方向と直交する短手方向の略全域に渡って担持されている。そしてこのベタ画像CTの記録材搬送方向の長さL2は、後述する第一のクリーニング動作が定着フィルム21表面の周長以上にわたって行われるように定着フィルム21表面の1周長より長い60mmに設定してある。以下、クリーニングペーパCPのベタ画像形成領域をクリーニング領域1(クリーニングパターン形成領域)という。また、記録材搬送方向において、ベタ画像CT後端からクリーニングペーパCP後端までのベタ画像CTを担持させていない領域即ちベタ白の領域の長さL3は、加圧ローラ22表面の1周長より長い80mmに設定してある。これは後述する第二のクリーニング動作が加圧ローラ22表面の周長以上にわたって行われるようにするためである。以下、クリーニングペーパCPのベタ画像CT後端からクリーニングペーパCP後端までのベタ白領域をクリーニング領域2(クリーニングパターン非形成領域)という。また、記録材搬送方向において、クリーニングペーパCP先端からベタ画像CT先端までのベタ画像CTを担持させていない領域即ち余白部分の長さL1は、135mmである。つまり、定着ニップ部Nから排出ローラ13までの距離130mm以上となる余白部分をクリーニングペーパCPの先端部側に設けている。これは、クリーニングペーパCPの先端部側にベタ画像CTがあると、クリーニングペーパCPが定着フィルム21表面に巻きつくジャム等の不具合が生じないようにするためである。記録材にはA4サイズ、坪量75g/m(商標TAEHA)を用いた。クリーニングモードにおいてクリーニング用未定着トナー像CTは次のようにして形成される。クリーニングモードが実行されたとき、ROMに記憶されているクリーニング用画像パターンを展開する。そして上述の画像形成動作(通常の画像形成動作)と同じ動作により、記録材Sにクリーニング用未定着トナー像を形成し、クリーニングペーパを作成する。即ち、画像形成ステーションKSを用いて以下の工程を中間転写ベルトの回転に同調して行わせる。即ち、帯電ローラによる帯電工程と、露光装置による露光工程と、現像装置による現像工程と、一次帯電ローラによる一次転写工程を中間転写ベルトの回転に同調して行わせる。これによって中間転写ベルト表面には画像形成ステーションKSのブラックトナーを用いたベタ画像が担持される。一方、給送カセットからは記録材が給送ローラにより給送される。この記録材はレジストローラにより所定のタイミングで二次転写ニップ部に搬送される。そして二次転写ローラで中間転写ベルト表面のベタ画像が記録材に転写され担持される。本実施例に用いたクリーニングパターンCTは、定着フィルム22表面のトナー汚れを除去できるものであればよく、その他、クリーニングパターンの形態、配置や、トナーの載り量、トナー色の選択など、本実施例のものに限定されるものではない。
本実施例のクリーニングモードは、下記の第一のクリーニング動作と第二のクリーニング動作からなる。第一のクリーニング動作を行うに当たり、サーミスタ検知温度が常温(30℃以下)になるまで画像形成装置を放置することで、加圧ローラ22の表面温度(周面温度)を常温にまで冷却する。まず、第一のクリーニング動作として、ヒータ23の温調温度を、通常の画像形成の前回転動作時に使用する150℃(所定温度)に設定し、定着フィルム21を回転速度50mm/secにて所定時間空回転(所定時間回転)させる(図4(a)の(i)参照)。本実施例では定着フィルム21を60秒間空回転させている。前回転動作とは、プリント指令を入力したときに実行する画像形成前動作である。感光ドラム1を回転させ、所定のプロセス機器について所定の画像形成前動作を実行させるためのものである。つまり、第一のクリーニング動作は、クリーニングペーパCPが定着ニップ部Nを通過する前に、定着フィルム21を所定温度に加熱するとともに定着フィルムの回転を行う動作を含む。次に定着フィルム21の回転速度は50mm/secのままで、温調温度を170℃(所定温度)に変更する。そしてクリーニングペーパCPを定着ニップ部Nに導入し、クリーニングペーパのクリーニング領域1を搬送し終えるまで、クリーニングペーパCPを定着ニップ部Nへ搬送する(図4(a)の(ii)、(iii)参照)。この第一のクリーニング動作は、クリーニング領域1にてクリーニング動作を実行するものである。次に、第二のクリーニング動作として、定着ニップ部NにクリーニングペーパCPのクリーニング領域2の先端が進入するタイミングで、ヒータ23の温調温度を200℃に変更する。ヒータ23の温調温度を200℃に変更したときの加圧ローラ22の表面温度(周面温度)は加圧ローラ22の常温の表面温度よりも高い温度になる。そしてこのヒータ23の温調温度を200℃に変更したのち、加圧ローラ22及び定着フィルム21の回転とヒータ23への通電を停止させる(図4(b)の(i)参照)。その後、定着フィルム21の表面温度が190度を下回ったと判断した場合に、定着ニップ部Nのニップ幅に等しい7mm分だけクリーニングペーパCPを再び搬送する。以上を1サイクルとした動作(以下「ステップ送り」という)をクリーニングペーパCP後端まで行う。即ち、第二のクリーニング動作は、定着ニップ部NにクリーニングペーパCPを挟持させ、定着ニップ部の加熱と、定着ニップ部の冷却と、クリーニングペーパを次のクリーニング位置へステップ搬送する制御を1ステップとして、この1ステップを複数回繰り返す。この第二のクリーニング動作は、クリーニング領域2にてクリーニング動作を実行するものである。つまり、本実施例では、クリーニングモードを設定すると、一枚のリーニングペーパが定着ニップ部を通過する期間で、二種類(複数種類)のクリーニング動作を行う。そしてこのクリーニング動作として、少なくとも未定着トナー像のトナーを主とした定着フィルム表面の汚れを除去するための第一のクリーニング動作と、記録紙の紙粉や充填剤を主とした加圧ローラ表面の汚れを除去するための第二のクリーニング動作と、を含む。
(2−4)クリーニングモードの効果確認手法:クリーニングモードの効果確認手法について説明する。まず、本実施例の画像形成装置、定着装置Fを用いて、低温低湿環境(15℃10%)において、記録材搬送速度50mm/sec、温調温度170℃、にて記録材の通紙を1000枚行った。その後に、本実施例のクリーニングモードを実行し、クリーニング動作実行後の、定着フィルム21表面と加圧ローラ22表面の汚れを確認した。記録材として、A4サイズ、坪量75g/mの用紙(商標TAEHA)を用いた。1000枚通紙する用紙としてTAEHAを用いたのは、以下の理由による。TAEHAが加圧ローラ22表面の汚れが発生し易い炭酸カルシウムやタルクといった充填剤を多分に含むため、定着フィルム21表面の離型性が低下しやくすく、オフセットによるトナー汚れが発生しやすいためである。また、クリーニングペーパCPについても同様に、TAEHAを用いた。クリーニングペーパCPはTAEHAに限られず所望のものを用いてよい。
次に本実施例の効果を比較するために必要な比較例1、比較例2、比較例3の各画像形成装置について説明する。
(比較例1):本比較例での画像形成装置は、前述したTAEHAを1000枚通紙したのち、クリーニングモードを実行せずに、クリーニング動作実行後の、定着フィルム表面及び加圧ローラ表面の汚れを確認した。この点を除いて、実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。
(比較例2):本比較例の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置のクリーニングモードにおける、60秒間の定着フィルムの空回転を含む、第一のクリーニング動作のみをクリーニングペーパ先端から後端まで行った。そしてこの第一のクリーニング動作実行後の、定着フィルム表面及び加圧ローラ表面の汚れを確認した。この点を除いて、実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。
(比較例3):本比較例の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置のクリーニングモードにおける、60秒間の定着フィルムの空回転を含まない、第二のクリーニング動作(ステップ送り)のみをクリーニングペーパ先端から後端まで行った。そしてこの第二のクリーニング動作実行後の、定着フィルム表面及び加圧ローラ表面の汚れを確認した。この点を除いて、実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。
(評価結果):比較例1では、定着フィルム21表面には、一部にトナーリッチなトナー汚れ即ち紙粉比率よりもトナー比率の多い汚れが付着しており、加圧ローラ22表面には、紙粉を含む多量のトナー汚れが付着していた。比較例2では、定着フィルム21表面のトナー汚れについては、クリーニングペーパによって完全に除去されていたものの、加圧ローラ22表面の紙粉リッチなトナー汚れ即ちトナー比率よりも紙粉比率の多い汚れは、ほとんど除去できていなかった。比較例3では、定着フィルム21表面のトナー汚れは、比較例1ほどではないものの、一部にトナーリッチなトナー汚れが付着していた。また、加圧ローラ22表面には、比較例1ほどではないものの、紙粉リッチなトナー汚れが除去されないまま付着していた。
一方、本実施例においては、定着フィルム21表面及び加圧ローラ22表面ともにトナー汚れはほとんど見られず、95%以上のトナー汚れが除去された。また、残った5%のトナー汚れについても、通常の画像形成動作時に記録材に付着するということはなく、優れたクリーニング効果を得ることができた。
(第一のクリーニング動作の作用):第一のクリーニング動作の目的とするところは、以下の通りである。定着フィルム表面に付着しているトナーリッチなトナー汚れを、クリーニングペーパに形成したベタ画像とともに溶融し、クリーニングペーパに定着させ、定着装置Fの外部へ排出することにある。また、この第一のクリーニング動作において、クリーニングペーパにベタ画像を担持させなくとも、定着フィルム表面のトナー汚れは、ある程度クリーニングペーパへ転移する。しかし、本実施例のようにクリーニングペーパにベタ画像を担持させた方が、未定着トナー像を溶融した際に発現する粘着力によって定着フィルム表面の紙粉リッチな汚れがスムーズにクリーニングペーパに転移する。本実施例ではクリーニングペーパにクリーニングパターンとしてベタ画像を担持させているが、クリーニングパターンはベタ画像に限られず所望のパターンのものを用いてもよい。
(第二のクリーニング動作の作用):第二のクリーニング動作の目的とするところは、以下の通りである。クリーニングペーパのベタ画像が形成されていない領域を定着ニップ部Nにて挟持し、加圧ローラと定着フィルムの回転と停止とを複数回繰り返しながらクリーニングペーパを搬送し加圧ローラ表面のトナー汚れを順次クリーニングペーパに転移させることにある。加圧ローラの回転停止時には、加圧ローラの表面温度をトナー軟化点以上とし、加圧ローラ表面に付着しているトナー汚れに含まれているトナーを溶融するものである。これにより、トナー汚れとクリーニングペーパとの接着力と、トナー汚れのクリーニングペーパへの染み込み性を大きくし、クリーニングペーパに加圧ローラ表面のトナー汚れを吐き出し易く出来、加圧ローラ表面のトナー汚れを効率的に除去することができる。
(第一のクリーニング動作と第二のクリーニング動作の動作順序の妥当性):本実施例のクリーニングモードにおいて、第一のクリーニング動作の後に第二のクリーニング動作を実施した順序の妥当性について述べる。本実施例におけるクリーニング動作順序の目的とするところは、クリーニングペーパに形成したベタ画像がホットオフセットし、クリーニングペーパや定着フィルム表面を更に汚してしまうのを防止するところにある。本実施例で用いた定着装置は、定着フィルムの内側にヒータを内包する構成となっているため、定着フィルムよりも加熱源であるヒータからの距離が離れている加圧ローラの表面温度は、必然的に定着フィルムの表面温度よりも低くなる。つまり、加圧ローラ表面のトナー汚れを除去する第二のクリーニング動作時の温調温度としては、定着フィルム表面のトナー汚れを除去する第一のクリーニング動作時の温調温度よりも高く設定する。これにより加圧ローラ表面に付着したトナー汚れを溶融することによって、その加圧ローラ表面に付着したトナー汚れの除去効果を得る必要がある。
一方、定着フィルム表面のトナー汚れを除去する第一のクリーニング動作におけるクリーニングペーパが定着ニップ部を通過する際の温調温度としては、クリーニングペーパのベタ画像がオフセットしない範囲に設定する必要がある。仮に本実施例において第二のクリーニング動作を実施した後に、引き続き第一のクリーニング動作を実施したとする。この場合、第二のクリーニング動作実施直後(第一のクリーニング動作実施直前)の定着フィルムの表面温度は加圧ローラ表面のトナー汚れを溶融するに足る温度にまで加熱される。そのため、クリーニングペーパに形成されたベタ画像は、ホットオフセットしてしまう可能性が高い。したがって、本実施例における第二のクリーニング動作は、第一のクリーニング動作よりも後に実行するほうが好ましいといえる。
以上述べたように、本実施例の画像形成装置は、クリーニングモードにおいてクリーニングペーパCPが定着ニップ部Nを一度通過することによって、定着フィルム21表面及び加圧ローラ22表面に付着した汚れを一度にクリーニングすることが出来る。これにより、ユーザビリティを損なうことなく、定着フィルム21表面及び加圧ローラ22表面の汚れを一度に除去することができる。
[実施例2]
画像形成装置の他の例を説明する。本実施例では、実施例1の画像形成装置と同じ部材・部分について、同一の符号を付し再度の説明を省略する。本実施例の画像形成装置は、定着フィルム21表面及び加圧ローラ22表面のうち、特に、加圧ローラ22表面に付着した紙粉リッチなトナー汚れについて、クリーニング性の向上を目的としている。
本実施例の画像形成装置では、第一のクリーニング動作における、定着フィルムの空回転時の加圧ローラの表面温度(Tp)とトナーの変形終了温度(Tf2)、トナーの流出開始温度(Tf3)の関係が、Tf2≦Tp≦Tf3となるように設定している。この点を除いて、実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。
本実施例では、第一のクリーニング動作時の空回転時のヒータ23の温調温度を100℃に設定しており、このときの加圧ローラ22の表面温度(Tp)は78℃であった。実施例1では、第一のクリーニング動作時の空回転時のヒータ23の温調温度を150℃に設定しており、このときの加圧ローラ22の表面温度(Tp)は131℃であった。
本実施例の効果を比較するために必要な比較例4の画像形成装置について説明する。
(比較例4):本比較例の画像形成装置は、実施例1で説明した比較例2と同じである。即ち、本実施例の画像形成装置のクリーニングモードにおける、60秒間の定着フィルムの空回転を含む、第一のクリーニング動作のみをクリーニングペーパ先端から後端まで行った。そしてこの第一のクリーニング動作実行後の、定着フィルム表面及び加圧ローラ表面の汚れを確認した。この点を除いて、本実施例の画像形成装置と同じ構成としてある。
(評価結果):比較例4では、比較例2と比べて、加圧ローラ22表面の紙粉リッチなトナー汚れは除去されていたものの十分なものではなかった。また、定着フィルム22表面のトナー汚れについては、クリーニングペーパによって完全に除去されていた。
一方、本実施例では、定着フィルム表面21及び加圧ローラ22表面ともにトナー汚れはほとんど見られず、99%以上のトナー汚れが除去された。残った1%のトナー汚れについても、通常の画像形成時に記録材に付着するということはなく、優れたクリーニング効果を得ることができた。
(第一のクリーニング動作の作用):第一のクリーニング動作の目的とするところは、加圧ローラ表面に付着した紙粉リッチなトナー汚れに含まれている紙粉や充填剤について、選択的に定着フィルム表面に転移させる。そしてこの加圧ローラ表面に付着した紙粉リッチなトナー汚れに含まれている紙粉や充填剤を定着フィルム表面に転移させた後、クリーニングペーパに形成したベタ画像とともに溶融、接着させることによって、定着装置の外部へと排出することにある。
上記作用を満たすための第一のクリーニング動作における条件としては、定着フィルム空回転時の加圧ローラの表面温度(Tp)と、トナーの変形終了温度(Tf2)と、トナーの流出開始温度(Tf3)の関係が、次式を満足するように設定する必要がある。即ち、Tf2≦Tp≦Tf3となるように、第一のクリーニング動作時の空回転時の温調温度を設定する必要がある。
上記条件下においては、加圧ローラ表面の紙粉リッチな汚れ中のトナーの温度も変形終了点(Tf2)以上、流出開始点(Tf3)以下になる。つまり、加圧ローラ表面の紙粉リッチなトナー汚れに含まれるトナーは、一定以上の流動性を持ちながらも、トナー汚れ全体としては流動性に乏しい状態となっている。
このような状態でトナー汚れが定着ニップ部Nで加圧ローラと定着フィルムの回転による摩擦力を受けると、トナー成分と、紙粉や充填剤成分との間の接触面積を減らそうとする「せん断力」がはたらく。つまり、流動性の高いトナー成分は、前記せん断力に対して形状を変形させることができるのに対して、流動性が低く剛性の高い紙粉や充填剤成分は、変形することができないため、結果として、互いの接触面積は減少することとなる。
トナー成分と、紙粉や充填剤との接着力は、互いの接触面積の大きさに比例する。そのため、その接触面積が減少すると、紙粉リッチなトナー汚れに含まれていた紙粉や充填剤は、紙粉や充填剤単独か、もしくはトナーを微量付着したままの状態で、紙粉リッチなトナー汚れから脱落することとなる。
このようにして紙粉リッチなトナー汚れから脱落した紙粉や充填剤は、そのほとんどが定着フィルム21表面に転移することとなる。その後、ベタ画像を担持させたクリーニングペーパCPが定着ニップ部Nを通過する際には、前述した紙粉や充填剤はクリーニングペーパCPの溶融したベタ画像とともに定着装置Fの外部へと排出されることとなる。
以上説明したように、本実施例のように加圧ローラの表面温度(Tp)をトナーの流出開始点(Tf3)以下、変形終了点(Tf2)以上に制御する。そしてこの状態で定着フィルムを所定時間にわたって空回転させ、その後クリーニングペーパを定着ニップ部に通紙することによって、加圧ローラ表面の紙粉リッチな汚れをいったん定着フィルム表面に転移させることができる。
また、本実施例のクリーニングモードにおいても、サーミスタ検知温度が常温になるまで待って、定着フィルムの空回転を開始したのは、以下のことを目的としているためである。即ち、加圧ローラの表面温度(Tp)が確実にトナーの流出開始点(Tf3)以下になってから、定着フィルム21の空回転を開始することを目的としているためである。加圧ローラの表面温度(Tp)がトナーの流出開始点(Tf3)より高いときに定着フィルムの空回転を行っても、前述した比較例3の結果で説明したように、加圧ローラ表面の紙粉リッチな汚れは定着フィルム21表面へは転移しづらい。そのため、加圧ローラ表面の紙粉リッチな汚れを効果的に除去することが困難となるためである。
また、定着フィルムの表面温度(Th)がトナーの流出開始点(Tf3)以上の場合は、定着フィルムの表面に転移した紙粉リッチな汚れ中のトナーが流出開始点(Tf3)以上に加熱される。そのため、加圧ローラ表面の紙粉リッチな汚れに対する接着力が大きくなり、定着フィルム表面に転移した紙粉リッチな汚れが加圧ローラ表面へと再転移してしまうことが多い。そのため、クリーニングモードにおいて、本実施例のように定着フィルムの空回転時は定着フィルムの表面温度(Th)をトナーの流出開始点(Tf3)以下にすることが好ましい(Th≦Tf3)。
本実施例の画像形成装置では、制御部Cが定着ローラ21の表面温度(Th)と加圧ローラ22の表面温度(Tp)をサーミスタ検知温度に基づいて求めている。制御部Cでは、サーミスタ検知温度と定着ローラ21の表面温度(Th)との相関性に応じて作成されたテーブル或いは演算式を用いて、サーミスタ検知温度に基づき定着ローラ21の表面温度(Th)を求めている。同様に、サーミスタ検知温度と加圧ローラ22の表面温度(Tp)との相関性に応じて作成されたテーブル或いは演算式を用いて、サーミスタ検知温度に基づき加圧ローラ22の表面温度(Tp)を求めている。
(第一のクリーニング動作と第二のクリーニング動作の動作順序の妥当性):本実施例のクリーニングモードにおいて、第一のクリーニング動作の後に第二のクリーニング動作を実施した順序の妥当性について述べる。本実施例におけるクリーニング動作順序とした第一の目的としては、第一のクリーニング動作時に、下記のような作用を得る点にある。即ち、定着フィルム表面に付着したトナー汚れを除去することができるとともに、加圧ローラの表面温度TpがTf2≦Tp≦Tf3を満たす状態で空回転動作を行うことによって、加圧ローラ表面のトナー汚れを定着フィルム表面へ転移させることができる。これによって、加圧ローラ表面の特に紙粉リッチなトナー汚れを、クリーニングペーパのベタ画像が形成された側、つまり、よりトナー汚れの除去効果が高い側でクリーニングすることが可能となる。また、第一のクリーニング動作で定着フィルム表面へ転移しきれなかった加圧ローラ表面のトナー汚れについても、引き続き、第二のクリーニング動作を実施することによって、ほぼ完全に除去することができる。
また、第二の目的とするところは、実施例1でも述べたとおり、クリーニングペーパに形成したベタ画像がホットオフセットし、クリーニングペーパや定着フィルム表面や加圧ローラ表面を更に汚してしまうのを防止するところにある。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置は、クリーニングモードにおいて第一のクリーニング動作を行った後に、引き続き第二のクリーニング動作を行う。これによって、定着フィルム表面及び加圧ローラ表面に付着したトナー汚れ、特に紙粉リッチなトナー汚れについて、さらに高い除去効果を得ることができる。
また、クリーニングモードにおいてベタ画像を担持させていない通常の画像形成動作で用いる記録材を定着ニップ部Nに通紙しても、定着フィルム表面の紙粉リッチな汚れはある程度記録材へと転移する。しかし、本実施例のようにベタ画像を担持させたクリーニングペーパを用いた方が、クリーニングペーパのベタ画像のトナーの接着力によって定着フィルム表面の紙粉リッチな汚れがスムーズに記録材に転移するためより好ましい。
また、クリーニングモードにおいてベタ画像を担持させていない記録材を定着ニップ部に通紙する場合でも、定着フィルムの表面温度(Th)をトナーの軟化点(Ts)以上にする。これにより、定着フィルム表面の紙粉リッチな汚れ中のトナーの記録材への接着力を上げることができる。このため、クリーニングモードにおいてベタ画像を担持させていない記録材を通紙する際には定着フィルムの表面温度(Th)をトナーの軟化点(Ts)以上にすることが好ましい。
また、本実施例における第二のクリーニング動作の作用については、実施例1において述べたとおりであるが、本実施例における第一のクリーニング動作を実行することによって、特に以下のようなクリーニング性の相乗効果が期待できる。本実施例における第一のクリーニング動作は、加圧ローラ表面に付着していた紙粉リッチなトナー汚れから多量の紙粉を脱落させ、定着フィルム表面へ転移させることを特徴としている。そのため、第二のクリーニング動作直前の加圧ローラ表面には、クリーニングモード実行前に比べ、紙粉の比率よりもトナー比率の高いトナー汚れが残存していることとなる。従って、クリーニングペーパのクリーニング領域2で加圧ローラ表面のクリーニングを行う第二のクリーニング動作については、よりトナー比率の高いトナー汚れの方がクリーニングペーパとの接着力、クリーニングペーパへの染み込み性が大きくなる。これにより加圧ローラ22表面のトナー汚れを効率的に除去することができる。
[他の実施例]1)クリーニングモードを実行するタイミングは定着ニップ部への通紙枚数が1000枚に達したときに限られず1000枚以外の所望の通紙枚数に設定してよい。例えば定着ニップ部に記録材を100枚通紙する毎にクリーニングモードを自動的に実行するように設定してよい。2)加圧ローラの回転に追従して定着フィルムを回転させる定着装置を搭載する画像形成装置にクリーニングモードを適用したが、定着フィルムの回転に追従して加圧ローラを回転させる定着装置を搭載する画像形成装置にクリーニングモードを適用してもよい。或いは加圧ローラと定着フィルムを独立に回転させる定着装置を搭載する画像形成装置にクリーニングモードを適用してもよい。3)フィルム加熱方式の定着装置に代えて定着ローラ(定着回転体)と加圧ローラ(加圧部材)などを有してなる熱ローラ方式の定着装置を搭載する画像形成装置にクリーニングモードを適用しても同様の作用効果を得ることができる。
21:定着フィルム、22:加圧ローラ、23:セラミックヒータ、26:サーミスタ、F:定着装置、N:定着ニップ部、P:画像形成部、S:記録材、T:未定着トナー像

Claims (15)

  1. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    定着回転体と、前記定着回転体とともにニップを形成する加圧回転体と、前記定着回転体を加熱する加熱部材と、を有し、前記ニップ部で未定着トナー像を担持する記録材を挟持搬送しつつ前記加熱部材の熱で未定着トナー像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有し、
    クリーニングシートを前記ニップ部で挟持搬送して前記定着部をクリーニングするクリーニングモードを有する画像形成装置において、
    前記クリーニングモードを設定すると、一枚の前記クリーニングシートが前記ニップ部を通過する期間で、複数種類のクリーニング動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニングモードは、複数種類の前記クリーニング動作として、前記定着回転体の周面の汚れを除去するための第一のクリーニング動作と、前記第一のクリーニング動作の後に行われ前記加圧部材の周面の汚れを除去するための第二のクリーニング動作と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一のクリーニング動作は、前記クリーニングシートが前記ニップ部を通過する前に、前記定着回転体を所定温度に加熱するとともに前記定着回転体の回転を行う動作を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部材の温度を検知する温度検知部材を有し、前記第一のクリーニング動作は、前記温度検知部材の検知温度に基づいて求めた前記定着回転体の表面温度と前記加圧回転体の表面温度をそれぞれTh、Tpとし、フローテスタを用いて測定した未定着トナー像のトナーの変形終了点をTf2、流出開始点をTf3としたときに、Th≦Tf3、Tf2≦Tp≦Tf3の状態を保つように前記定着回転体を所定時間回転させ、かつ前記定着回転体を所定時間回転させた後に前記ニップ部で前記クリーニングシートを挟持搬送する動作を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第二のクリーニング動作における前記加圧回転体の周面温度は、前記第一のクリーニング動作における前記加圧回転体の周面温度よりも高い温度となることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記第二のクリーニング動作は、前記ニップ部に前記クリーニングシートを挟持させ、前記ニップ部の加熱と、前記ニップ部の冷却と、前記クリーニングシートを次のクリーニング位置へステップ搬送する制御を1ステップとして、この1ステップを複数回繰り返す動作を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第一のクリーニング動作は、前記記録紙の前記定着回転体の周面と接する面の所定の領域にクリーニングパターンを形成した前記クリーニングシートを前記ニップ部に搬送し、前記ニップ部で前記クリーニングシートを挟持搬送することによって、前記定着回転体の周面の汚れを前記クリーニングシートのクリーニングパターン形成領域で除去することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記クリーニングパターンとして、ベタ画像が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置
  9. 前記第二のクリーニング動作は、前記記録紙の前記定着回転体の周面と接する面の所定の領域にクリーニングパターンを形成した前記クリーニングシートを前記ニップ部に搬送し、前記ニップ部で前記クリーニングシートのクリーニングパターン非形成領域を挟持し、前記クリーニングシートに対し前記1ステップを複数回繰り返すことによって、前記加圧回転体の周面の汚れを前記クリーニングシートの前記加圧回転体の周面と接する面で除去することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 前記第一のクリーニング動作は、前記定着回転体の周長以上にわたって行われることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 前記第二のクリーニング動作は、前記加圧回転体の周長以上にわたって行われることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記第一のクリーニング動作は、前記第二のクリーニング動作よりも前に行われることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  13. 前記クリーニングモードは、前記ニップ部で所定の枚数の記録材が挟持搬送される毎に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  14. 前記定着部は、前記定着回転体として可撓性を有する定着フィルムを用い、前記加圧回転体として弾性を有する加圧ローラを用いたフィルム加熱方式の定着装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  15. 前記定着部は、前記定着回転体として弾性を有する定着ローラを用い、前記加圧回転体として弾性を有する加圧ローラを用いた熱ローラ方式の定着装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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