JP2000047509A - 定着装置、及び記憶媒体 - Google Patents

定着装置、及び記憶媒体

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JP2000047509A JP10194690A JP19469098A JP2000047509A JP 2000047509 A JP2000047509 A JP 2000047509A JP 10194690 A JP10194690 A JP 10194690A JP 19469098 A JP19469098 A JP 19469098A JP 2000047509 A JP2000047509 A JP 2000047509A
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Masashi Komata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングペーパーを使用することなく、
定着装置のトナー汚れを除去する。 【解決手段】 加圧ローラ26によって定着フィルム2
5をヒータ20に押し付けて、定着フィルム25と加圧
ローラ26との間にニップNを形成する。画像形成しな
い白紙の紙(クリーニングのためのシート)Pをニップ
Nによって挟持する。モータ29によって加圧ローラ2
6を断続的に回転させ、シートPをステップ送りする。
各ステップ送りごとに、ヒータ20を加熱し、また冷却
する。これにより、加圧ローラ26表面に付着したトナ
ー汚れを溶融し、また冷却してシートの裏面に転移さ
せ、加圧ローラ26表面をクリーニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、レーザビームプリンタ等に使用される定着装置及
びこれに使用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、レーザビ
ームプリンタ等の画像形成装置における定着装置として
は、熱ローラ方式やオンディマンド方式のものが知られ
ている。
【0003】熱ローラ方式の定着装置は、加熱装置を有
する一対のローラ(定着ローラと加圧ローラ)を加圧当
接させ、このニップ内に紙等の記録材たるシートを通過
させることによってシート上のトナーを溶融させて定着
させるものである。
【0004】上述の一対のローラのうち、シート表面
(トナーを担持した側をいう)に接触する定着ローラ
は、その表面が離型性の良い材料で構成された円筒状の
ローラであり、内側に配置されたハロゲンヒータ(加熱
装置)によってトナーを加熱する。一方、シート裏面に
接触する加圧ローラは、芯金上に弾性層を設けて構成さ
れ、トナー層に適度な加圧を行う。
【0005】ここで、シート表面のトナーは、そのすべ
てが加熱溶融してシート表面に定着されるのが理想的で
あるが、溶けきらないコールドオフセット状態のトナ
ー、溶けすぎたホットオフセット状態のトナー、静電的
に定着ローラにオフセットしたトナー(以下「トナー汚
れ」という)等が存在するとこれらのトナー汚れは、定
着ローラと加圧ローラとのうちの離型性の悪い方のロー
ラ表面に付着してしまう。
【0006】加圧ローラに比べて定着ローラの離型性の
方が低い場合、定着ローラにトナー汚れが付着するが、
定着ローラは、画像形成中は常にトナー溶融温度に加熱
されているため、トナー汚れは溶融した状態となってお
り、次のシートがきたときにその表面のトナー像と混ざ
ってシートに移動するため、定着ローラが継続的に汚れ
ているという状態は存在しにくい。しかし、場合によっ
ては、トナー汚れが定着ローラ表面に存在することがあ
り、そのようなときは画像を汚してしまう可能性があ
る。
【0007】一方、定着ローラに比べて加圧ローラの離
型性が低い場合には、一旦、定着ローラにオフセットし
たトナー汚れは加圧ローラに移る。加圧ローラは定着ロ
ーラと比べて温度が低く、移動したトナー汚れは加圧ロ
ーラ上では必ずしも完全に溶融した状態では存在しな
い。また、加圧ローラにはシート表面のトナー像は接触
しないため、トナー汚れがトナー像に持っていかれるこ
とは少なく、一旦汚れると汚れが蓄積されていくといっ
た欠点があった。そして、加圧ローラ上にトナー汚れが
蓄積されると、加圧ローラの離型性が低下するためシー
ト(特にシートがOHPフィルムの場合)が加圧ローラ
に巻き付いたり、場合によっては蓄積されたトナー汚れ
が一気にシート裏面を汚したりするという問題があっ
た。
【0008】次に、オンディマンド(On Deman
d)方式の定着装置は、上述の熱ローラ方式のものと比
べ、クイックスタート、省電力を可能にしたものであ
る。オンディマンド方式では、熱ローラ方式におけるハ
ロゲンヒータ及び定着ローラに代えて、セラミック等の
ヒータとポリイミド等の薄いフィルムを用いて定着装置
の熱容量を小さくすることにより、クイックスタート、
省電力を可能にしている。
【0009】このようなオンディマンド方式の定着装置
では熱容量が小さくて温度応答性が良いため、定着装置
を予熱する必要がなく、きめ細かな温度制御が可能であ
り、通紙時以外は定着装置への通電をオフすることがで
きるようになった。
【0010】しかしながら、オンディマンド方式の定着
装置において、上述のような温度制御を行うと加圧ロー
ラは通紙時以外は加熱されないため、熱ローラ方式に比
べて温度が上昇しにくく、最大でも100℃程度にしか
昇温しない。このため、定着フィルムにオフセットして
加圧ローラに転移したトナー汚れは加圧ローラ上では溶
融せずに、加圧ローラ上でほとんど固着した状態で存在
する。
【0011】このような状態であるため、シートを通紙
したとき加圧ローラのトナー汚れはほとんどクリーニン
グできなかった。トナー汚れは、たとえ、特開平3−5
8074号公報で開示されているクリーニングペーパ
ー、すなわち、ベタ画像を定着した紙でクリーニングを
行っても、除去しきれなかった。場合によっては、クリ
ーニングペーパー上のベタ画像のトナーが加圧ローラ上
のトナーに剥ぎ取られて加圧ローラの汚れを促進するこ
ともあった。
【0012】連続通紙などを行って加圧ローラ上のトナ
ー汚れが溶融する温度まで加圧ローラが昇温していると
きには、シートをステップ送りすると、シートが先端か
ら加圧ローラに巻き付いてしまうことがある。
【0013】なお、熱ローラ方式及びオンディマンド方
式のいずれの定着装置においても、クリーニングペーパ
ーを使用したクリーニングによると、あらかじめベタ黒
画像を印字しておいたクリーニングペーパーを通常印字
される面と逆向きに給紙して通紙しなければならず、操
作が面倒であるとか、間違えてクリーニングペーパーを
表裏逆向きにセットしてしまうという問題点を有してい
た。
【0014】そこで、本発明は、クリーニングペーパー
を使用することに起因する問題をなくすべく、クリーニ
ングペーパーを用いることなくトナー汚れを有効に除去
するようにした定着装置、及び記憶媒体を提供すること
を目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る発明は、少なくとも一方が回転可能
な一対の定着部材間にニップを形成し、未定着のトナー
を担持した記録材を前記ニップに挿通し加熱して前記未
定着のトナーを前記記録材に定着する定着装置におい
て、前記定着部材をクリーニングするクリーニングモー
ドを有し、前記クリーニングモード時に、前記回転可能
な定着部材は、前記ニップにてシートを挟持し、回転と
停止とを繰り返しながら前記シートを搬送する、ことを
特徴とする。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記クリーニングモード時に、停止中の前
記回転可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化
点以上である、ことを特徴とする。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記クリーニングモード時に、前記回転可
能な定着部材の全周面は、停止した状態で前記シートと
少なくとも1回は接触する、ことを特徴とする。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記クリーニングモード時に、最初に停止
するよりも前の前記回転可能な定着部材の表面温度は、
前記トナーの軟化点以上である、ことを特徴とする。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記シートの搬送方向に関して前記ニップ
の下流側に相互に当接した一対の搬送部材を有し、前記
クリーニングモード時に、前記回転可能な前記定着部材
は、前記シート先端が前記ニップに入った後、かつ前記
搬送部材間の当接部に入るまでは停止しない、ことを特
徴とする。
【0020】請求項6に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記クリーニングモード時に、前記回転可
能な定着部材は、停止してから所定時間経過後に回転を
開始する、ことを特徴とする。
【0021】請求項7に係る発明は、請求項1の定着装
置において、前記回転可能な定着部材を加熱する加熱手
段を有し、前記クリーニングモード時に、前記加熱手段
は、前記回転可能な定着部材をその停止中に加熱する、
ことを特徴とする。
【0022】請求項8に係る発明は、請求項7の定着装
置において、前記クリーニングモード時に、停止中の前
記回転可能な定着部材を加熱する前記加熱手段の加熱量
は、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した状態で
前記シートと少なくとも1回接するまでは第1加熱量で
あり、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した状態
で前記シートと少なくとも1回接触した後では、前記第
1加熱量よりも大きい第2加熱量である、ことを特徴と
する。
【0023】請求項9に係る発明は、請求項8の定着装
置において、前記加熱量は、単位時間当たりの発熱量の
ことである、ことを特徴とする。
【0024】請求項10に係る発明は、請求項8の定着
装置において、前記第1加熱量で加熱された前記回転可
能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点以上で
ある、ことを特徴とする。
【0025】請求項11に係る発明は、請求項7の定着
装置において、前記加熱手段は、少なくとも前記回転可
能な定着部材の前記ニップを形成している部分を加熱す
る、ことを特徴とする。
【0026】請求項12に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記回転可能な定着部材を加熱する加熱
手段を有し、前記クリーニングモード時に、前記加熱手
段は、前記回転可能な定着部材の停止中に第1加熱量で
前記回転可能な定着部材を加熱した後、前記回転可能な
定着部材を前記第1加熱量よりも小さい第2加熱量で加
熱し、前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段が前記
第2加熱量で加熱中に回転を開始する、ことを特徴とす
る。
【0027】請求項13に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記加熱量は、単位時間当たりの発熱
量のことである、ことを特徴とする。
【0028】請求項14に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記第1加熱量で加熱された前記回転
可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点以上
である、ことを特徴とする。
【0029】請求項15に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記第2加熱量で加熱された前記回転
可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点より
も低い、ことを特徴とする。
【0030】請求項16に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材が最初に停止するよりも前の前記加熱
手段の加熱量は、前記第1加熱量よりも小さい、ことを
特徴とする。
【0031】請求項17に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記加
熱手段は、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した
状態で前記シートと少なくとも1回接触した後では、停
止中の前記回転可能な定着部材を前記第1加熱量よりも
大きい第3加熱量で加熱した後、前記第2加熱量で加熱
し、前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段が前記第
2加熱量で加熱中に回転を開始する、ことを特徴とす
る。
【0032】請求項18に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記加
熱手段の加熱量は、前記回転可能な定着部材が停止して
から所定時間経過後、前記第1加熱量から前記第2加熱
量に変化する、ことを特徴とする。
【0033】請求項19に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記回転可能な定着部材の表面温度を
検知する検知手段を有し、前記クリーニングモード時
に、前記加熱手段の加熱量は、前記検知手段の検知結果
に応じて前記第1加熱量から前記第2加熱量に変化す
る、ことを特徴とする。
【0034】請求項20に係る発明は、請求項19の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記加
熱手段の加熱量は、前記検知結果が前記トナーの軟化点
以上の所定値であるときに、前記第1加熱量から前記第
2加熱量に変化する、ことを特徴とする。
【0035】請求項21に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材は、前記加熱手段の加熱量が前記第2
加熱量に制御されてから所定時間経過後に回転を開始す
る、ことを特徴とする。
【0036】請求項22に係る発明は、請求項12の定
着装置において、前記回転可能な定着部材の表面温度を
検知する検知手段を有し、前記クリーニングモード時
に、前記回転可能な定着部材は、前記検知手段の検知結
果に応じて回転を開始する、ことを特徴とする。
【0037】請求項23に係る発明は、請求項22の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材は、前記検知結果が前記トナーの軟化
点よりも低い所定値であるときに回転を開始する、こと
を特徴とする。
【0038】請求項24に係る発明は、請求項1の定着
装置において、通電によって発熱する加熱手段を有し、
前記クリーニングモード時に、前記加熱手段は、前記回
転可能な定着部材の停止中に通電をオンからオフにし、
前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段の通電がオフ
のときに回転を開始する、ことを特徴とする。
【0039】請求項25に係る発明は、請求項24の定
着装置において、通前記クリーニングモード時に、前記
加熱手段の通電がオンのときの前記回転可能な定着部材
の表面温度は、前記トナーの軟化点以上である、ことを
特徴とする。
【0040】請求項26に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、通電が
オンのときの前記加熱手段の単位時間当たりの発熱量
は、前記回転可能な定着部材が最初に停止するよりも前
の方が停止しているときに比べて小さい、ことを特徴と
する。
【0041】請求項27に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材が停止しかつ前記加熱手段がオンのと
きの該加熱手段の単位当たりの発熱量は、前記回転可能
な定着部材の全周面が停止した状態で前記シートと接す
るまでは第1発熱量であり、前記回転可能な定着部材の
全周面が停止した状態で前記シートと少なくとも1回接
した後では前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量であ
る、ことを特徴とする。
【0042】請求項28に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材が停止しかつ前記加熱手段をオンして
から所定時間経過後に、前記加熱手段の通電をオフにす
る、ことを特徴とする。
【0043】請求項29に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記回転可能な定着部材の表面温度を
検知する検知手段を有し、前記クリーニングモード時
に、前記検知手段の検知結果に応じて前記加熱手段の通
電をオフにする、ことを特徴とする。
【0044】請求項30に係る発明は、請求項29の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記検
知結果が前記トナーの軟化点以上の所定値であるときに
前記加熱手段の通電をオフにする、ことを特徴とする。
【0045】請求項31に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材は、前記加熱手段の通電をオフしてか
ら所定時間経過後に回転を開始する、ことを特徴とす
る。
【0046】請求項32に係る発明は、請求項24の定
着装置において、前記回転可能な定着部材の表面温度を
検知する検知手段を有し、前記クリーニングモード時
に、前記回転可能な定着部材は、前記検知手段の検知結
果に応じて回転を開始する、ことを特徴とする。
【0047】請求項33に係る発明は、請求項32の定
着装置において、前記クリーニングモード時に、前記回
転可能な定着部材は、前記検知結果が前記トナーの軟化
点よりも低い所定値であるときに回転を開始する、こと
を特徴とする。
【0048】請求項34に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記クリーニングモード時に、前記回転
可能な定着部材が停止してから次に停止するまでに前記
シートが搬送される長さは、前記シートの搬送方向に関
する前記ニップの長さ以上である、ことを特徴とする。
【0049】請求項35に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記シートは、トナーを担持していない
シートである、ことを特徴とする。
【0050】請求項36に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記シートは、定着されたトナーを担持
したシートである、ことを特徴とする。
【0051】請求項37に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記一対の定着部材は、定着ローラと加
圧ローラとである、ことを特徴とする。
【0052】請求項38に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記一対の定着部材は、無端フィルムと
加圧ローラとである、ことを特徴とする。
【0053】請求項39に係る発明は、請求項1の定着
装置において、前記一対の定着部材のうちの回転可能な
定着部材は、表層にシリコーンゴムを有する定着部材で
あり、他の定着部材は、表層にフッ素樹脂を有する定着
部材である、ことを特徴とする。
【0054】請求項40に係る発明は、少なくとも一方
が回転可能な一対の定着部材間のニップでシートを挟持
させるステップと、前記回転可能な定着部材の回転と停
止とを繰り返させながら前記シートを搬送させるシート
搬送ステップと、を有するプログラムをコンピュータか
ら読み取り可能な状態で記憶した記憶媒体にある。
【0055】請求項41に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、停止中の前記回転
可能な定着部材の表面温度を前記トナーの軟化点以上に
させる表面温度制御ステップを有する、ことを特徴とす
る。
【0056】請求項42に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が停止してから所定時間経過後に、前記回転可能
な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを有す
る、ことを特徴とする。
【0057】請求項43に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
も1回接するまでは前記回転可能な定着部材の停止と回
転とを繰り返させる停止・回転繰り返しステップを有す
る、ことを特徴とする。
【0058】請求項44に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記シートの搬送
方向に関して前記回転可能な定着部材よりも下流側に設
けられた一対の相互に当接している搬送部材間の当接部
に前記シート先端が入るまで前記回転可能な定着部材を
回転させ続け停止させない制御を行わせる回転制御ステ
ップを有する、ことを特徴とする。
【0059】請求項45に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が最初に停止するときまでに前記回転可能な定着
部材の表面温度を前記トナーの軟化点以上にさせる表面
温度制御ステップを有する、ことを特徴とする。
【0060】請求項46に係る発明は、請求項45の記
憶媒体において、前記プログラムは、最初に停止するよ
りも前の前記回転可能な定着部材を第1加熱量で加熱さ
せる第1加熱ステップと、停止中の前記回転可能な定着
部材を前記第1加熱量よりも大きい第2加熱量で加熱さ
せる第2加熱ステップとを有する、ことを特徴とする。
【0061】請求項47に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が停止してから次に停止するまでに定着部材間の
ニップの長さ以上前記シートを搬送させる前記シート搬
送ステップを有する、ことを特徴とする。
【0062】請求項48に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、停止中の前記回転
可能な定着部材を加熱させる加熱ステップを有する、こ
とを特徴とする。
【0063】請求項49に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
も1回接するまでは前記回転可能な定着部材を第1加熱
量で加熱させる第1加熱ステップと、前記回転可能な定
着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
も1回接した後に前記回転可能な定着部材を前記第1加
熱量よりも大きい第3加熱量で加熱させる第2加熱ステ
ップとを有する、ことを特徴とする。
【0064】請求項50に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、停止中の前記回転
可能な定着部材を第1加熱量で加熱させた後、前記第1
加熱量よりも小さい第2加熱量で加熱させる加熱ステッ
プと、前記回転可能な定着部材を前記第2加熱量で加熱
中に前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開
始ステップとを有する、ことを特徴とする。
【0065】請求項51に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が停止してから所定時間経過後、加熱量を前記第
1加熱量から前記第2加熱量に制御させる加熱量制御ス
テップを有する、ことを特徴とする。
【0066】請求項52に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
て加熱量を前記第1加熱量から前記第2加熱量に制御さ
せる加熱量制御ステップを有する、ことを特徴とする。
【0067】請求項53に係る発明は、請求項52の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記検知結果が前
記トナーの軟化点以上の所定値になると加熱量を前記第
1加熱量から前記第2加熱量に制御させる加熱量制御ス
テップを有する、ことを特徴とする。
【0068】請求項54に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材を前記第2加熱量で加熱しはじめてから所定時間
経過後、前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回
転開始ステップを有する、ことを特徴とする。
【0069】請求項55に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
て前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開始
ステップを有する、ことを特徴とする。
【0070】請求項56に係る発明は、請求項55の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記検知結果が前
記トナーの軟化点よりも小さい所定値になると前記回転
可能な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを
有する、ことを特徴とする。
【0071】請求項57に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、最初に停止するよ
りも前の前記回転可能な定着部材を前記第1加熱量より
も小さい加熱量で加熱させる第2加熱ステップを有す
る、ことを特徴とする。
【0072】請求項58に係る発明は、請求項50の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
も1回接した後に停止中の前記回転可能な定着部材を前
記第1加熱量よりも大きい第3加熱量で加熱した後、前
記第2加熱量で加熱させる第2加熱ステップと、前記第
2加熱量で加熱中に前記回転可能な定着部材の回転を開
始させる回転開始ステップとを有する、ことを特徴とす
る。
【0073】請求項59に係る発明は、請求項40の記
憶媒体において、前記プログラムは、停止中の前記回転
可能な定着部材を加熱するヒータへの通電をオフさせる
通電オフステップと、前記ヒータへの通電がオフのとき
に前記回転可能な定着部材を開始させる回転開始ステッ
プとを有する、ことを特徴とする。
【0074】請求項60に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が停止してから所定時間経過後、前記ヒータへの
通電をオフする通電制御ステップを有する、ことを特徴
とする。
【0075】請求項61に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
て前記ヒータへの通電をオフする通電制御ステップを有
する、ことを特徴とする。
【0076】請求項62に係る発明は、請求項61の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記検知結果が前
記トナーの軟化点以上の所定値になると前記ヒータへの
通電をオフする通電制御ステップを有する、ことを特徴
とする。
【0077】請求項63に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記ヒータへの通
電をオフしてから所定時間経過後、前記回転可能な定着
部材の回転を開始させる回転開始ステップを有する、こ
とを特徴とする。
【0078】請求項64に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
て前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開始
ステップを有する、ことを特徴とする。
【0079】請求項65に係る発明は、請求項64の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記検知結果が前
記トナーの軟化点よりも小さい所定値になると前記回転
可能な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを
有する、ことを特徴とする。
【0080】請求項66に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材が最初に停止するよりも前の前記ヒータの単位時
間当たりの発熱量を第1発熱量にさせる第1発熱量制御
ステップと、停止している前記回転可能な定着部材を加
熱するときの通電をオンした前記ヒータの単位時間当た
りの発熱量を前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量に
させる第2発熱量制御ステップとを有する、ことを特徴
とする。
【0081】請求項67に係る発明は、請求項59の記
憶媒体において、前記プログラムは、前記回転可能な定
着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
も1回接するまでは通電がオンのときの前記ヒータの単
位時間当たりの発熱量を第1発熱量にさせる第1発熱量
制御ステップと、前記回転可能な定着部材の全周面が停
止した状態で前記シートと少なくとも1回接した後に通
電がオンのときの前記ヒータの単位時間当たりの発熱量
を前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量にさせる第2
発熱量制御ステップとを有する、ことを特徴とする。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0083】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置、すなわち本発明に係る定着装置を備えた画
像形成装置を示す。なお、同図は、本発明に係る画像形
成装置の一例としてのレーザビームプリンタの概略構成
を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、記録材
のうち通常の定着に使用するのを「記録材P」といい、
定着部材のクリーニングに使用するものを「シートP」
といって区別するものとする。
【0084】まず、同図を参照してレーザビームプリン
タ(以下「画像形成装置」という)の構成を説明する。
【0085】同図に示すレーザビームプリンタは、像担
持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラ
ム」という)1を備えている。感光ドラム1は、装置本
体Mによって回転自在に支持されており、駆動手段(不
図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード
で回転駆動される。
【0086】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、帯電ローラ(帯電装置)2、露光手段3、
現像装置4、転写ローラ(転写装置)5、クリーニング
装置6が配設されている。
【0087】また、装置本体Mの下部には、紙等の記録
材Pを収納した給紙カセット7が配配されており、記録
材Pの搬送経路に沿って順に、給紙ローラ15、搬送ロ
ーラ8、トップセンサ9、搬送ガイド10、本発明に係
る定着装置11、搬送ローラ12、排紙ローラ13、排
紙トレイ14が配置されている。
【0088】次に、上述構成の画像形成装置の動作を説
明する。
【0089】駆動手段(不図示)によって矢印R1方向
に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によっ
て所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。
【0090】帯電後の感光ドラム1は、その表面に対し
レーザ光学系等の露光手段3によって画像情報に基づい
た画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除去されて静
電潜像が形成される。
【0091】静電潜像は、現像装置4によって現像され
る。現像装置4は、現像ローラ4aを有し、この現像ロ
ーラ4aに現像バイアスを印加して感光ドラム1上の静
電潜像にトナーを付着させトナー像として現像(顕像
化)する。
【0092】トナー像は、転写ローラ5によって紙等の
記録材Pに転写される。シートPは、給紙カセット7に
収納されており、給紙ローラ15によって給紙され、搬
送ローラ8によって搬送され、トップセンサ9を介し
て、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部
に搬送される。このとき記録材Pは、トップセンサ9に
よって先端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同
期がとられる。転写ローラ5には、転写バイアスが印加
され、これにより、感光ドラム1上のトナー像が記録材
P上の所定の位置に転写される。
【0093】転写によって表面に未定着トナー像を担持
した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11
に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱、加圧されて
記録材P表面に定着される。なお、定着装置11につい
ては後に詳述する。
【0094】トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ
12によって搬送され、排紙ローラ13によって装置本
体上面の排紙トレイ14上に排出される。
【0095】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(転写残
トナー)がクリーニング装置6のクリーニングブレード
6aによって除去され、次の画像形成に供される。
【0096】以上の動作を繰り返すことで、次々と画像
形成を行うことができる。
【0097】次に、図2を参照して、本発明に係る定着
装置11の一例について詳述する。なお、同図は、記録
材Pの搬送方向(矢印K方向)に沿った縦断面図であ
る。
【0098】同図に示す定着装置11は、フィルム状の
定着回転体である定着フィルム25と、定着フィルム2
5に当接された定着回転体としての加圧ローラ26と、
定着フィルム25を介してトナーを加熱するセラミック
ヒータ(ヒータ)20と、セラミックヒータ20の温度
を制御する温度制御手段27と、クリーニングに使用す
る記録材Pの搬送を制御する回転制御手段28とを主要
構成部材として構成されている。
【0099】セラミックヒータ20は、抵抗発熱体であ
り、アルミナ等の耐熱性の基材20a上に例えば印刷に
よって抵抗体パターン20bを形成し、その表面をガラ
ス層20cで被覆したものであり、記録材Pの搬送方向
(矢印K方向)に向かっての左右方向(すなわち、紙面
垂直方向)に長く、すなわち、記録材Pの幅よりも長く
形成されている。セラミックヒータ20は、装置本体M
に取り付けられたヒータホルダ22によって支持されて
いる。ヒータホルダ22は、耐熱樹脂によって半円状に
形成された部材であり、次の定着フィルム25の回転を
ガイドするガイド部材としても作用する。
【0100】定着フィルム25は、熱容量が加圧ローラ
26よりも小さい。定着フィルム25は、ポリイミド等
の耐熱樹脂を円筒状に形成したものであり、表面にフッ
素樹脂などの離型層が設けられている。定着フィルム2
5は、総厚100μm以下であり、上述のセラミックヒ
ータ20及びヒータホルダ22に遊嵌されている。定着
フィルム25は、後述の加圧ローラ26によってセラミ
ックヒータ20に押し付けられており、これにより定着
フィルム25の裏面がセラミックヒータ20の下面に当
接されるようになっている。定着フィルム25は、加圧
ローラ26の矢印R26方向の回転により記録材Pが矢
印K方向に搬送されるのに伴って矢印R25方向に回転
されるように構成されている。なお、定着フィルム25
の左右の両端部は、ヒータホルダ22のガイド部(不図
示)によって規制されており、セラミックヒータ20の
長手方向にずれないようになっている。また、定着フィ
ルム25の内面には、セラミックヒータ20やヒータホ
ルダ22との間の摺動抵抗を低減するためにグリースを
塗布してある。
【0101】加圧ローラ26は、金属製の芯金26aの
外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の離
型層26bを設けたものであり、離型層26bの外周面
により下方から定着フィルム25をセラミックヒータ2
0に押し付けて、定着フィルム25との間に定着ニップ
部N(以下単に「ニップN」という。)を形成してい
る。このニップNにおける、加圧ローラ26の回転方向
(すなわち、記録材Pの搬送方向)についての幅(ニッ
プ幅)をaとすると、このニップ幅aは、記録材P上の
トナーを好適に加熱、加圧することができる程度に設定
されている。
【0102】回転制御手段28は、加圧ローラ26を回
転駆動するモータ29と、モータ29の回転を制御する
CPU30とを有する。モータ29としては、例えばス
テッピングモータ等を使用することができ、加圧ローラ
26の回転を矢印R26方向に連続的に行う外、所定の
角度ずつ断続的に行うことも可能である。つまり、加圧
ローラ26の回転と停止とを繰り返しながら、後述のシ
ートPをステップ送りすることもできる。
【0103】温度制御手段27は、セラミックヒータ2
0の裏面に取り付けられた温度検知手段であるサーミス
タ21と、サーミスタ21が検出するセラミックヒータ
20の温度に基づいてトライアック24を制御し、セラ
ミックヒータ20に対する通電を制御するCPU23と
を有する。
【0104】上述のように、定着装置11は、加圧ロー
ラ26の矢印R26方向の回転により未定着トナーを担
持している記録材PをニップNにて挟持搬送しつつ、セ
ラミックヒータ20によってシート上のトナーを加熱す
る。この際、回転制御手段28によって加圧ローラ26
の回転を制御することにより、シートPの送りを適宜に
制御することができ、また、温度制御手段27によって
セラミックヒータ20の温度を適宜に制御することがで
きるものである。
【0105】次に、図3のフローチャートを参照して、
定着装置11のクリーニングについて説明する。なお、
定着装置11において、通常の定着を行うためのモード
を「定着モード」、クリーニングを行うためのモードを
「クリーニングモード」というものとする。
【0106】まず、スタート状態(S1)では定着装置
11が待機状態である。この状態で、ユーザがクリーニ
ングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パネ
ルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によっ
て画像形成装置をクリーニングモードに切り換える(S
2)。クリーニングモードになった画像形成装置ではク
リーニング用のシートP(クリーニングに使用するシー
トPという意味であり、本実施の形態では、普通の記録
材Pと同じ。以下適宜「紙」という。)の給紙を開始し
(S3)、1枚の紙を画像形成することなく白紙で定着
装置11に送る。この場合、画像形成して紙上に「クリ
ーニングしました」等の記事を入れて、ユーザに知らせ
るようにしてもよい。
【0107】ここで、紙の先端がニップNに到達する時
間は、紙の搬送速度と、紙の先端がトップセンサ9を通
過した時間とから算出することができ、また、同様にし
て紙の先端がニップNを出る時間も算出することができ
る。なお、この紙の先端がニップNを出たか否かの検出
は、ニップ下流にセンサを配設してこれにより紙先端を
検出するようにしてもよい。紙の先端がニップNを出た
ことを検出したときは(S4)、モータ29を停止して
定着フィルム25と加圧ローラ26との回転を停止さ
せ、セラミックヒータ20(以下適宜「ヒータ20」と
いう)への通電をONし(S5)、タイマの時間tを0
にセットして、ニップ内でのヒータ20による加熱を開
始する(S6、S7)。
【0108】なお、図3のフローチャートでは、この時
点でヒータ20をONにしているが、それ以前からON
にしておき、プリント時より低温で温調して定着フィル
ム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、
定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性
が温度を上げることで低下することを利用するものであ
る。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の
付着物を軟化させてクリーニング用のシートである紙に
付きやすくするために、紙がニップNに入る以前にある
程度加圧ローラ26表面を暖めておくのもよい。この場
合は、ヒータ20をプリント時と同じ高温に維持した状
態で、加圧ローラ26を数回転だけ回転させておく必要
がある。
【0109】いずれの場合も、モータ29の停止(すな
わち、定着フィルム25と加圧ローラ26との回転の停
止)と同時に、タイマのカウントを開始する。タイマの
時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟
化させて紙に付着させることができるまでの時間t1以
上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S8)。ある
いは、サーミスタ21が検出するヒータ20の温度が所
定の温度を超えたことで判断してもよい。この所定温度
としては、トナーの軟化点又は融点が好ましい。なお、
軟化点の測定方法については後述する。こうして一旦、
加圧ローラ表面の付着物を軟化させた後に、モータ29
を起動して紙をニップ幅a分だけ搬送すると(S9)、
付着物は、加圧ローラ26表面から剥離して紙の裏面に
転移する。
【0110】このように、紙の停止中に加圧ローラ26
表面のトナーを軟化させることで、軟化トナーを紙の凹
凸に入り込ませ、紙に付着させることができる。
【0111】上述の、付着物の軟化、紙のニップ幅a分
の送りを、加圧ローラ26の1周分について繰り返すこ
とで、加圧ローラ26表面全体をクリーニングすること
ができる。
【0112】本実施の形態では、S9で紙をニップ幅a
分だけ送った後、モータ29を停止して加圧ローラ26
及び定着フィルム25の回転を停止させている(S1
0)。そして、紙の後端がニップNに入るまではS6〜
S11を繰り返す。
【0113】クリーニングに用いた紙の後端がニップN
に入ると(S11)、モータ29を正規の定速度で回転
させ(S12)、ニップNからの排紙が完了したと判断
されると(S13)、クリーニングモードを終了する
(S14)。このクリーニングを終了するタイミング
は、紙後端がニップNに入ってからでなくても、加圧ロ
ーラ26表面全面が少なくとも一度はニップN中で停止
していればよい。
【0114】次に、前述したトナーの軟化点の測定方法
を以下に説明する。軟化点とは、下記方法で測定された
温度T0 をいう。もちろん、測定方法は本発明で使用し
た方法を基に変更することもできる。測定は次のように
行った。フローテスターCFT−500A型(島津製作
所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、厚み
1.0mmとして20kgの押出荷重を加え、初期設定温度
70℃で予熱時間300秒の後、6℃/分の速度で等速
昇温したとき描かれるトナーのプランジャー降下量−温
度曲線(以下「軟化S字曲線」という)を求める。試料
となるトナーは1〜3g精製した微粉末を用い、プラン
ジャー断面積は1.0cm2 とした。
【0115】軟化S字曲線は、普通、図11に示すよう
なカーブとなる。等速昇温するに従い、トナーは徐々に
加熱され流出が開始される(プランジャー降下A→
B)。さらに昇温すると溶融状態となったトナーは大き
く流出し(B→C→D)、プランジャー降下が停止して
終了する(D→E)。軟化S字曲線の高さHは、全流出
量を示し、H/2のC点に対応する温度T0 はその軟化
点を示す。
【0116】実施の形態1、2、3、4、5、6では軟
化点が約110℃であるトナーを使用している。
【0117】次に、本実施の形態1の具体例を示す。
【0118】〈具体例1〉紙の搬送速度が50mm/秒、
加圧ローラ26の直径が25mm、加圧ローラ26の離型
層26bのゴム厚が3mm、ニップ幅aが5mm、トップセ
ンサ9からニップ中心までの距離が150mmにそれぞれ
設定された画像形成装置の場合を例に説明する。通常の
プリント時には、ヒータ20は、150℃から190℃
の間で制御される。これは、加圧ローラ26の冷えてい
る状態に対してはヒータ20を高温に維持し、逆に、加
圧ローラ26が暖まった状態に対してはヒータ20を低
温に制御することで、紙に対する熱供給を一定にするた
めである。図3のフローチャートに基づいて説明する
と、給紙開始後、紙は、その先端がトップセンサ9を通
過した後、(150+2.5)/50秒後にニップNか
ら出始める(S4)。
【0119】この時点で、モータ29を停止させて紙を
ニップ内で滞留させ、この状態で加熱を開始する。加熱
制御温度はトナーの軟化点よりも高温の190℃とし、
1秒通電後にモータ29を再度起動して、ニップ幅aに
等しい5mmだけ紙を送る。その後再度モータ29を停止
させる。このような、ニップ幅aだけ紙を搬送してモー
タ29を停止するステップ送りの工程を加圧ローラ26
の1周分以上繰り返す。本具体例1の場合、加圧ローラ
26の外周は78.5mmであるので、16回以上のステ
ップ送りが必要となる。
【0120】紙の後端がニップNに入るとこのステップ
送りを終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させ
た。この方法で、加圧ローラ26に付着したトナー等の
汚れは90%以上が除去され、しかも残った10%につ
いても、通常のプリント時に加圧ローラ26から剥れて
紙に付着するということはなく、優れたクリーニング効
果を得ることができた。
【0121】〈具体例2〉具体例2では、紙がニップN
に進入するまでの間に、加圧ローラ26を暖めておくこ
とでクリーニング性能を向上させるとともに、クリーニ
ング時間を短縮するものである。
【0122】図3のフローチャートに基づいて説明する
と、給紙開始後、紙がニップNに進入する前に、ヒータ
20を190℃で制御しておく。トップセンサ9を紙先
端を出た後、(150+2.5)/50秒後に紙の先端
がニップNから出始める(S4)。
【0123】この時点で、モータ29を停止させて紙を
ニップN内で滞留させ、この状態で加熱を開始する。加
熱制御温度はトナーの軟化点よりも高温の190℃と
し、0.5秒通電後にモータ29を再度起動して、5mm
だけ紙を搬送してからモータ29を停止するステップ送
りを行う。その後再度ステップ送りの工程を加圧ローラ
26の1周分以上繰り返す。加圧ローラ26の外周はこ
の場合78.5mmであるので、16回以上の繰り返しが
必要となる。紙の後端がニップNに入るとこのステップ
送りを終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させ
た。
【0124】この方法で、加圧ローラ26に付着したト
ナー等の汚れは93%以上が除去され、しかも残った7
%も通常プリント時に紙上に剥がれて出てこないといっ
た優れたクリーニング効果が得られた。
【0125】前述の具体例1では、加圧ローラ26の1
周のクリーニングに、モータ29の起動と停止時間を加
えて約27秒が必要であったが、本具体例2では、約1
9秒でクリーニングできるので、格段に時間が短縮され
たといえる。
【0126】〈実施の形態2〉本実施の形態2は先の実
施の形態1に改良を加え、さらにクリーニング性を向上
させるものである。本実施の形態で使用されるトナー、
画像形成装置、及び定着装置の寸法関係は前述の実施の
形態1と同一とする。
【0127】図4のフローチャートを参照して、本実施
の形態2における制御を説明する。実施の形態1と違う
点は、モータ29の停止中にヒータ20への通電をオフ
する点である。
【0128】まず、スタート状態(S21)では定着装
置11が待機状態である。この状態で、ユーザがクリー
ニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パ
ネルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によ
って画像形成装置をクリーニングモードに切り換える
(S22)。クリーニングモードになった画像形成装置
ではクリーニング用のシートP(紙)の給紙を開始し
(S23)、1枚の紙を画像形成することなく白紙で定
着装置11に送る。この場合、画像形成して紙上に「ク
リーニングしました」等の記事を入れて、ユーザに知ら
せるようにしてもよい。
【0129】ここで、紙の先端がニップNに到達する時
間は、紙の搬送速度と、紙の先端がトップセンサ9を通
過した時間とから算出することができ、また、同様にし
て紙の先端がニップNを出る時間も算出することができ
る。なお、この紙の先端がニップNを出たか否かの検出
は、ニップ下流にセンサを配設してこれにより紙先端を
検出するようにしてもよい。紙の先端がニップNを出た
ことを検出したときは(S24)、モータ29を停止し
て定着フィルム25と加圧ローラ26との回転を停止さ
せ、ヒータ20への通電をオンし(S25)、タイマの
時間tを0にセットして、ニップ内でのヒータ20によ
る加熱を開始する(S26、S27)。
【0130】なお、図4のフローチャートでは、この時
点でヒータ20をオンにしているが、それ以前からオン
にしておき、プリント時より低温で温調して定着フィル
ム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、
定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性
が温度を上げることで低下することを利用するものであ
る。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の
付着物を軟化させてクリーニング用のシートである紙に
付きやすくするために、紙がニップNに入る以前にある
程度加圧ローラ26表面を暖めておくのもよい。この場
合は、ヒータ20をプリント時と同じ高温に維持した状
態で、加圧ローラ26を数回転だけ回転させておく必要
がある。
【0131】いずれの場合も、モータ29の停止(すな
わち、定着フィルム25と加圧ローラ26との回転の停
止)と同時に、タイマのカウントを開始する。タイマの
時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟
化させて紙に付着させることができるまでの時間t1以
上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S28)。あ
るいは、サーミスタ21の検出するヒータ20の温度が
所定の温度を超えたことで判断してもよい。この所定温
度としては、トナーの軟化点又は融点が好ましい。こう
して一旦、加圧ローラ表面の付着物を軟化させた後に、
ヒータ20への通電をオフにして非加熱とし(S2
9)、さらに、ヒータ20の温度が所定の温度よりも低
くなるのを待つ。この所定温度としては、トナー温度を
軟化点よりも低くする温度であればよく、軟化点でもよ
い。ここでは、タイマのカウントがあらかじめ定めた時
間t2(所定の温度よりも低下する時間)を超えたかど
うかで判断するようにしている(S30)。なお、サー
ミスタ21の検出する温度がトナーの軟化点よりも低い
所定温度であるかどうかで判断してもよい。
【0132】こうしてニップ内において加圧ローラ26
の付着物が冷えると、加圧ローラ26と紙との表面粗さ
や表面エネルギーの違いに基づき、付着物は、加圧ロー
ラ26よりも紙に強固に付着する。すなわち軟化前には
加圧ローラ26表面に付着していた付着物は、軟化・冷
却後には、加圧ローラ26よりも紙に強力に付着するこ
とになる。ここで、モータ29を起動して紙をニップ幅
a分だけ搬送すると(S31)、付着物は、加圧ローラ
26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0133】このように、紙の停止中に加圧ローラ26
表面のトナーを軟化させることで、軟化トナーを紙の凹
凸に入り込ませ、紙に付着させることができる。このた
め、そのまま紙を送ってもよいが、トナーを軟化させた
後、冷却してから紙を送った方が一層効果的である。一
旦冷却することで、軟化して紙の凹凸に入り込んだトナ
ーを固まらせ確実に紙に付着させてクリーニング効果を
あげるとともに、紙に付いた付着物が搬送途中で落下し
て、障害物となって発生するジャムや、紙折れといった
問題をも防止できる。
【0134】上述の、付着物の軟化、冷却、紙のニップ
幅a分の送りを、加圧ローラ26の1周分について繰り
返すことで、加圧ローラ26表面全体をクリーニングす
ることができる。
【0135】本実施の形態では、S31で紙をニップ幅
a分だけ送った後、モータ29を停止して加圧ローラ2
6及び定着フィルム25の回転を停止させている(S3
2)。そして、紙の後端がニップNに入るまではS26
〜S33を繰り返す。
【0136】クリーニングに用いた紙の後端がニップN
に入ると(S33)、モータ29を正規の定速度で回転
させ(S34)、ニップNからの排紙が完了したと判断
されると(S35)、クリーニングモードを終了する
(S36)。このクリーニングを終了するタイミング
は、紙後端がニップNに入ってからでなくても、加圧ロ
ーラ26表面全面が少なくとも一度はニップN中で停止
していればよい。
【0137】次に、本実施の形態2の具体例を示す。
【0138】〈具体例1〉紙の搬送速度が50mm/秒、
加圧ローラ26の直径が25mm、加圧ローラ26の離型
層26bのゴム厚が3mm、ニップ幅aが5mm、トップセ
ンサ9からニップ中心までの距離が150mmにそれぞれ
設定された画像形成装置の場合を例に説明する。通常の
プリント時には、ヒータ20は、150℃から190℃
の間で制御される。これは、加圧ローラ26の冷えてい
る状態に対してはヒータ20を高温に維持し、逆に、加
圧ローラ26が暖まった状態に対してはヒータ20を低
温に制御することで、紙に対する熱供給を一定にするた
めである。図4のフローチャートに基づいて説明する
と、給紙開始後、紙は、その先端がトップセンサ9を通
過した後、(150+2.5)/50秒後にニップNか
らで始める(S24)。
【0139】この時点で、モータ29を停止させて紙を
ニップ内で滞留させ、この状態で加熱を開始する。加熱
制御温度はトナーの軟化点よりも高温の190℃とし、
1秒通電後に通電をオフして加熱を終了し、0.5秒経
過後にヒータ温度で130℃にまで低下した時点でモー
タ29を再度起動して、ニップ幅aに等しい5mmだけ紙
をステップ送りする。その後再度モータ29を停止さ
せ、加熱と冷却の工程を加圧ローラ26の1周分以上繰
り返す。本具体例1の場合、加圧ローラ26の外周は7
8.5mmであるので、16回以上のステップ送りが必要
となる。
【0140】紙の後端がニップNに入るとこのステップ
送りを終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させ
た。この方法で、加圧ローラ26に付着したトナー等の
汚れは95%以上が除去され、しかも残った5%につい
ても、通常のプリント時に加圧ローラ26から剥れて紙
に付着するということはなく、優れたクリーニング効果
を得ることができた。
【0141】〈具体例2〉具体例2では、紙がニップN
に進入するまでの間に、加圧ローラ26を暖めておくこ
とでクリーニング性能を向上させるとともに、クリーニ
ング時間を短縮するものである。
【0142】図4のフローチャートに基づいて説明する
と、給紙開始後、紙がニップNに進入する前に、ヒータ
20を190℃で制御しておく。トップセンサ9を紙先
端を出た後、(150+2.5)/50秒後に紙の先端
がニップNから出始める(S24)。
【0143】この時点で、モータ29を停止させて紙を
ニップ内で滞留させ、この状態で加熱を開始する。加熱
制御温度は190℃とし、0.5秒通電後に通電をオフ
して加熱を終了し、0.5秒経過後にヒータ温度でトナ
ーの軟化点よりも低温の130℃にまで低下した時点で
モータ29を再度起動して、5mmだけ紙をステップ送り
する。その後再度加熱と冷却の工程を加圧ローラ26の
1周分以上繰り返す。加圧ローラ26の外周はこの場合
78.5mmであるので、16回以上の繰り返しが必要と
なる。紙の後端がニップNに入るとこのステップ送りを
終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させた。
【0144】この方法で、加圧ローラ26に付着したト
ナー等の汚れは98%以上が除去され、しかも残った2
%も通常プリント時に紙上に剥がれて出てこないといっ
た優れたクリーニング効果が得られた。
【0145】前述の具体例1では、加圧ローラ26の1
周のクリーニングに、加熱冷却時間24.0秒にモータ
29の起動と停止時間を加えて約35秒が必要であった
が、本具体例2では、約27秒でクリーニングできるの
で、格段に時間が短縮されたといえる。
【0146】〈実施の形態3〉本実施の形態3は先の実
施の形態1、2に改良を加え、さらにクリーニング性を
向上させるものである。本実施の形態で使用されるトナ
ー、画像形成装置、及び定着装置の寸法関係は前述の実
施の形態2と同一とする。
【0147】図5のフローチャートを参照して、本実施
の形態3における制御を説明する。実施の形態1、2と
の相違点は、加圧ローラ26の1周全面が少なくとも1
度は、ニップN中で停止したら、その後、ヒータ20の
制御温度を上昇させる点である。
【0148】まず、スタート状態(S41)では定着装
置11が待機状態である。この状態で、ユーザがクリー
ニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パ
ネルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によ
って画像形成装置をクリーニングモードに切り換える
(S42)。クリーニングモードになった画像形成装置
では紙の給紙を開始し(S43)、1枚の紙を画像形成
することなく白紙で定着装置11に送る。この場合、画
像形成して紙上に「クリーニングしました」等の記事を
入れて、ユーザに知らせるようにしてもよい。
【0149】ここで、紙の先端がニップNに到達する時
間は、紙の搬送速度と、紙の先端がトップセンサ9を通
過した時間とから算出することができ、また、同様にし
て紙の先端がニップNを出る時間も算出することができ
る。なお、この紙の先端がニップNを出たか否かの検出
は、ニップ下流にセンサを配設してこれにより紙先端を
検出するようにしてもよい。紙の先端がニップNを出た
ことを検出したときは(S44)、モータ29を停止し
(S45)、ヒータ20をオンし、タイマの時間tを0
にセットして、ニップ内でのヒータ20による加熱を開
始する(S46、S47)。
【0150】なお、図5のフローチャートでは、この時
点でヒータ20をオンにしているが、それ以前からオン
にしておき、プリント時より低温で温調して定着フィル
ム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、
定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性
が温度を上げることで低下することを利用するものであ
る。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の
付着物を軟化させてクリーニング用の紙に付きやすくす
るために、紙がニップNに入る以前にある程度加圧ロー
ラ26表面を暖めておくのもよい。この場合は、ヒータ
20をプリント時と同じ高温に維持した状態で、加圧ロ
ーラ26を数回転だけ回転させておく必要がある。
【0151】いずれの場合も、モータ29の停止と同時
に、タイマのカウントを開始する。タイマの時間tが、
加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟化させて紙
に付着させることができるまでの時間t1以上の加熱時
間を経過したかどうかを見る(S48)。あるいは、ヒ
ータ20の温度が所定の温度を超えたことで判断しても
よい。こうして一旦、加圧ローラ表面の付着物を軟化さ
せた後に、ヒータ20をオフにし(S49)、さらに、
ヒータ20の温度が所定の温度よりも低下するのを待
つ。ここでは、タイマのカウントがあらかじめ定めた時
間t2(所定の温度よりも低下する時間)を超えたかど
うかで判断するようにしている(S50)。なお、サー
ミスタ21の検出する温度が所定温度であるかどうかで
判断してもよい。
【0152】こうしてニップ内において加圧ローラ26
の付着物が冷却されると、加圧ローラ26と紙との表面
粗さや表面エネルギーの違いに基づき、付着物は、加圧
ローラ26よりも紙に強固に付着される。すなわち軟化
前には加圧ローラ26表面に付着していた付着物は、軟
化・冷却後には、加圧ローラ26よりも紙に強力に付着
することになる。ここで、モータ29を起動して紙をニ
ップ幅a分だけ搬送すると(S51)、付着物は、加圧
ローラ26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0153】このように一旦冷却することでクリーニン
グ効果をあげるとともに、紙に付いた付着物が搬送途中
で落下して、障害物となって発生するジャムや、紙折れ
といった問題をも防止できる。
【0154】上述の、付着物の軟化、冷却、紙のニップ
幅分のステップ送りを、加圧ローラ26の1周分につい
て繰り返すことで、加圧ローラ26表面全体をクリーニ
ングすることができる。
【0155】紙の後端がニップNを出ていない場合(S
52、S53)には、加圧ローラ26の1周分(1周分
の回転量)のクリーニングが終了すると(S54)、さ
らに制御温度を10℃上昇させる(S55)。そして、
S46に戻り、再度この温度でクリーニング工程を加圧
ローラ1周分(次の1周分の回転量)に対して行う。こ
の場合には、加圧ローラ26及び加圧ローラ表面に付着
している汚れは、前回の1周に比較して、これよりもさ
らに加熱されるので、前回の1周では取り除くことので
きなかった汚れまでクリーニング可能となった。この場
合には、複数回、ヒータ20の温度を上げてもよいが、
上げすぎると安全装置が作動するなどの弊害があるの
で、1周ごとに上げる制御温度の大きさ、何周にわたっ
て温度を上げ続けるか等は、装置構成ごとに決められる
ものである。
【0156】なお、本実施の形態では、紙をニップ幅a
分だけ搬送してモータ29を停止するが、1度のステッ
プ送り分は、ニップ幅aでなくてもよい。加圧ローラ2
6の1周全面が少なくとも1度はニップN中で停止した
後でヒータ20の制御の温度を上昇させればよい。
【0157】クリーニングに用いた紙の後端がニップN
に入ると(S53)、モータ29を正規の定速度で回転
させて(S56)、クリーニングに供された紙が、搬送
ローラ12、排紙ローラ13を介して排紙トレイ14上
に排出されると、クリーニングが終了したと判断され
(S57)、クリーニングモードを終了する(S5
8)。これは、紙の後端が簡単に加圧ローラ26から分
離されるようにすることで、紙が後端から加圧ローラ2
6に巻き込まれるジャムを防止するためである。
【0158】〈具体例1〉紙の搬送速度が50mm/秒、
加圧ローラの直径が25mm、離型層26bのゴム厚が3
mm、ニップ幅aが5mm、トップセンサ9からニップ中心
までの距離が150mmに設定された画像形成装置の場合
を例に説明する。通常のプリント時には、ヒータ20
は、150℃から190℃の間で制御される。これは、
加圧ローラ26の冷えている状態に対してはヒータ20
を高温に維持し、逆に、加圧ローラ26が暖まっている
状態に対してはヒータ20を低温に制御することで、紙
に対する熱供給を一定にするためである。図5のフロー
に基づいて説明すると、給紙開始後、トップセンサ9を
紙先端が通過した後、(150+2.5)/50秒後に
紙の先端がニップNから出始める(S44)。
【0159】この時点で、モータ29を停止させて紙を
ニップ内で滞留させ、この状態で加熱を開始する。加熱
制御温度は190℃とし、1秒通電後に加熱を終了し、
0.5秒経過後にヒータ温度で130℃にまで低下した
時点でモータ29を再度起動して、5mmだけ紙をステッ
プ送りする。その後、再度加熱と冷却の工程を加圧ロー
ラ26の1周分以上繰り返す。加圧ローラ26の外周は
この場合78.5mmであるので、16回以上の繰り返し
が必要となる。
【0160】クリーニング用の紙にA4サイズの用紙を
使用すると、加圧ローラ26の3.78周分のクリーニ
ングが可能である。本実施の形態3では、加圧ローラ2
6の1周目で190℃でクリーニングし、2周目は20
0℃、3周目は210℃でクリーニングするようにし
た。なお、残りの0.78周分は、紙の先端と後端とに
振り分けた。
【0161】紙の後端がニップNに入るとこのステップ
送りを終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させ
た。この方法で、加圧ローラ26に付着したトナー等の
汚れは99%以上が除去され、しかも残った1%も通常
のプリント時に紙に付着することがないといった優れた
クリーニング効果が得られた。
【0162】なお、本実施の形態3では、モータ29の
停止中にヒータ20への通電をオフしているが、実施の
形態1のように、ヒータ20への通電をオフしなくても
1周ごとに制御温度を上昇させることでクリーニング効
果を高めることができる。
【0163】なお、また、本実施の形態3においても、
前述の実施の形態2と同様に、紙がニップ内に入る前に
加圧ローラ26表面を暖めて、付着物を軟化させる工程
を入れておいてもよいことはいうまでもない。
【0164】本実施の形態3では加圧ローラ26の1周
ごとに制御温度を上昇させてヒータ20の単位時間当た
りの発熱量を上げているが、1周ごとに加熱量を増やす
ようにしてもよい。具体的には、1周ごとに温度を上昇
させるのではなく、1周ごとに加熱時間を長くするよう
にしてもよい。
【0165】〈実施の形態4〉連続通紙などを行って加
圧ローラ上のトナー汚れが溶融する温度まで加圧ローラ
が昇温しているときには、紙をステップ送りすると、紙
が先端から加圧ローラに巻き付いてしまうことがある。
【0166】本実施の形態4は、前述の実施の形態1、
2、3に改良を加え、紙がローラに巻き付くことを確実
に防止できるようにしたものである。
【0167】本実施の形態で使用されるトナー、画像形
成装置及び定着装置11の寸法関係は前述の実施の形態
1、2、及び3と同一である。実施の形態1、2、3と
の相違点は、紙先端が搬送部材間に挟持されてから最初
のモータ停止を行う点である。
【0168】図6のフローチャートに本実施の形態4の
制御を示す。
【0169】まず、スタート状態(S61)では画像形
成装置が待機状態である。この状態で、ユーザがクリー
ニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パ
ネルやホストコンピュータ等(不図示)からの信号で画
像形成装置をクリーニングモードに切り換える(S6
2)。
【0170】クリーニングモードに切り換えられた画像
形成装置は、紙の給紙を開始し(S63)、1枚の紙を
画像形成することなく白紙の状態で定着装置11に送
る。なお、この場合、画像形成することにより紙上に
「クリーニングしました」等の記事を入れて、ユーザに
知らせるようにしてもよい。
【0171】本実施の形態4においては、紙の先端が定
着装置11下流側の搬送部材対である搬送ローラ対12
(図1参照)に到達した後に、モータ29を停止する。
紙の先端が搬送ローラ対12に到達する時間は紙の搬送
速度とトップセンサ9を通過した時間とから算出するこ
とができる。なお、搬送ローラ対12のすぐ下流側にセ
ンサを設置し、このセンサが紙の先端を検知することに
より、紙が搬送ローラ対12に到達したことを検知する
ようにしてもよい。
【0172】紙の先端が搬送ローラ対12に挟まれたか
どうかを判断し(S64)、挟まれているときには、モ
ータ29を停止し(S65)、ヒータ20により、ニッ
プ内の加熱を開始する(S66)。
【0173】このように、紙の先端が搬送ローラ対12
に挟まれてから、加圧ローラ26を停止させて付着物を
とる作業(クリーニング作業)に入る理由は、搬送ロー
ラ対12の搬送力によって、クリーニング用の紙先端が
加圧ローラ26に巻き込まれることを防止するためであ
る。
【0174】なお、図6のフローチャートでは、この時
点でヒータ20をオンにしているが、それ以前からオン
にしておき、プリント時より低温で温調して定着フィル
ム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、
定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性
が温度を上げることで低下することを利用するものであ
る。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の
付着物を軟化させてクリーニング用の紙に付きやすくす
るために、紙がニップNに入る以前にある程度加圧ロー
ラ26表面を暖めておくのもよい。この場合は、ヒータ
20をプリント時と同じ高温に維持した状態で、加圧ロ
ーラ26を数回転だけ回転させておく必要がある。
【0175】いずれの場合も、モータ29の停止と同時
に、タイマのカウントを開始する(S66、67)。タ
イマの時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー
等を軟化させて紙に付着させることができるまでの時間
t1以上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S6
8)。あるいは、ヒータ20の温度が所定の温度を超え
たことで判断してもよい。こうして一旦、加圧ローラ表
面の付着物を軟化させた後に、ヒータ20をオフにし
(S69)、さらに、ヒータ20の温度が所定の温度よ
りも低下するのを待つ。ここでは、タイマのカウントが
あらかじめ定めた時間t2(所定の温度よりも低下する
時間)を超えたかどうかで判断するようにしている(S
70)。なお、本実施の形態においても、実施の形態3
と同様に、タイマの代わりに、サーミスタ21の検出温
度で判断してもよい。
【0176】こうしてニップ内において加圧ローラ26
の付着物が冷却されると、加圧ローラ26と紙との表面
粗さや表面エネルギーの違いに基づき、付着物は、加圧
ローラ26よりも紙に強固に付着される。すなわち軟化
前には加圧ローラ26表面に付着していた付着物は、軟
化・冷却後には、加圧ローラ26よりも紙に強力に付着
することになる。ここで、モータ29を起動して紙をニ
ップ幅a分だけ搬送すると(S71)、付着物は、加圧
ローラ26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0177】このように一旦冷却することでクリーニン
グ効果をあげるとともに、紙に付いた付着物が搬送途中
で落下して、障害物となって発生するジャムや、紙折れ
といった問題をも防止できる。
【0178】上述の、付着物の軟化、冷却、紙のニップ
幅分のステップ送りを、加圧ローラ26の1周分につい
て繰り返すことで(S71、S72)、加圧ローラ26
表面全体をクリーニングすることができる。
【0179】クリーニングに用いた紙の後端がニップN
に入ると(S73)、モータ29を正規の定速度で回転
させ(S74)、ニップNからの排紙が完了したと判断
されると(S75)、クリーニングモードを終了する
(S76)。これは、紙の後端が簡単に加圧ローラ26
から分離されるようにすることで、紙が後端から加圧ロ
ーラ26に巻き込まれるジャムを防止するためである。
【0180】〈具体例1〉紙の搬送速度が50mm/秒、
加圧ローラ26の直径が25mm、加圧ローラ26の離型
層26bのゴム厚が3mm、ニップ幅aが5mm、トップセ
ンサ9から搬送ローラ対12までの距離が200mmに設
定された画像形成装置の場合を例に説明する。通常のプ
リント時には、ヒータ20は、150℃から190℃の
間で制御される。これは、加圧ローラ26の冷えている
状態に対してはヒータ20を高温に維持し、逆に加圧ロ
ーラ26が暖まっている状態に対しては、ヒータ20を
低温に制御することで、紙に対する熱供給を一定にする
ためである。図6のフローチャートに基づいて説明する
と、給紙開始後、紙の先端がトップセンサ9を通過した
後、200/50秒後に紙の先端が搬送ローラ対12に
到達する(S64)。
【0181】この時点で、モータ29を停止させて(S
65)紙をニップ内で滞留させ、この状態で加熱を開始
する。加熱制御温度は190℃とし、1秒通電後に加熱
を終了し、0.5秒経過後にヒータ温度で130℃にま
で低下した時点でモータ29を再度起動して、5mmだけ
紙をステップ送りする。その後、再度加熱と冷却の工程
を加圧ローラ26の1周分以上繰り返す。加圧ローラ2
6の外周はこの場合78.5mmであるので、16回以上
の繰り返しが必要となる。
【0182】紙の後端がニップに入るとこのステップ送
りを終了して、定速で紙を搬送し排紙して停止させた。
【0183】この方法で、加圧ローラ26に付着したト
ナー等の汚れは95%以上が除去され、しかも残った5
%についても通常のプリント時に加圧ローラ26から剥
れて紙に付着するといったことがなく、優れたクリーニ
ング効果が得られた。
【0184】また、前述の実施の形態1、2、3におい
ては、加圧ローラ26表面の汚れが著しい場合には、ク
リーニング中の紙が加圧ローラ26表面に巻き付いてジ
ャムが発生するおそれがあるが、本実施の形態4による
と、紙の先端が搬送ローラ対12によって挟持されてか
らモータ29が停止するので、このようなおそれはな
い。
【0185】なお、本実施の形態4では、モータ29の
停止中にヒータ20の通電をオフしているが、実施の形
態1のように、ヒータ20への通電をオフしなくてもよ
い。
【0186】なお、また、本実施の形態4においても、
前述の実施の形態1、2、3と同様に、紙がニップ内に
入る前に加圧ローラ表面を暖めて、あらかじめ付着物を
軟化させる工程を入れてもよいのはいうまでもない。
【0187】〈実施の形態5〉本実施の形態5は、実施
の形態1、2、3、4に改良を加え、省電力、かつ短時
間で効率よくクリーニングを行えるようにしたものであ
る。実施の形態1、2、3、4のクリーニングモードと
の相違点は、ヒータへの通電をオンしているときのヒー
タの単位時間当たりの発熱量が、加圧ローラの停止中よ
りも紙がニップに到達する前のほうが小さい点である。
【0188】本実施の形態で使用されるトナー、画像形
成装置、及び定着装置11は、前述の実施の形態と同様
であり、同一符号については、同一又は相当部分を示し
ている。寸法関係は前述の実施の形態1、2、3、4と
異なる部分があるため、その部分については適宜記載す
る。
【0189】図7のフローチャートを参照して、本実施
の形態5における制御を説明する。まず、S111のス
タート状態では、定着装置11が待機状態にある。この
状態で、ユーザが加圧ローラ26のクリーニングが必要
であると判断すると、操作パネル、又はホストコンピュ
ータ等からの信号で定着装置11をクリーニングモード
に切り換える(S112)。
【0190】クリーニングモードになった定着装置11
は、S113で、給紙部である給紙カセット7からの給
紙を開始し、同時にモータ29をオン、ヒータ20へ通
電をオンして加熱をはじめる。つまり、加圧ローラ26
を暖めながら1枚の紙を白紙で給紙カセット7から給紙
する。回転する加圧ローラ26はニップNにおいてヒー
タ20の発熱を定着フィルム25を介して受けて予熱さ
れる。この場合のヒータ20の単位時間当たりの発熱量
は所定の第1のレベル(第1発熱量)に制御される。
【0191】ヒータ20の制御温度はトナーの軟化点以
上にすることが好ましい。本実施の形態5では、180
℃である。ヒータ20の制御温度は加圧ローラ26の回
転を停止しているときのヒータ20の最高温度よりも低
く制御されることが好ましい。
【0192】給紙カセット7から給紙された紙はニップ
Nに到達し、先端がニップNにくわえ込まれてニップN
を出て所定の位置まで搬送されると(S114)、モー
タ29の駆動が停止されて(S115)、紙搬送が停止
される。
【0193】給紙カセット7から給紙された紙がニップ
Nに到達する時間は、紙の搬送速度とトップセンサ9を
通過した時間とから算出され、それから紙先端がニップ
Nを出て所定の位置まで搬送される時間も算出できる。
あるいは、ニップNよりも下流においたセンサで紙先端
を検知してもよい。そして指定の位置まで搬送されたか
どうかの判断(S114)でYESとなると、モータ2
9を停止し(S115)、紙搬送を停止するのである。
なお、S114は、紙が搬送ローラ対12間に挟持され
ているかどうかの判断でもよい。
【0194】S116のヒータ20のオンは、上記S1
13における場合よりもニップ内でヒータ20をさらに
発熱させる、すなわち、ヒータ20の単位時間当たりの
発熱量を前記第1のレベルよりも大きい所定の第2のレ
ベル(第2発熱量)に変化させることである。これによ
り、ニップNにおいて、紙、加圧ローラ表面の汚染付着
物としてのトナーta(図8参照)、加圧ローラ26の
加熱を開始する。
【0195】図9に、外径20mm(芯金13mm、アルミ
無垢)の加圧ローラ26と、電力約400Wのヒータ2
0とを有し、ニップ幅aが約4.5mmである定着装置1
1を用いて加圧ローラ26をクリーニングしているとき
のサーミスタ21の温度と、加圧ローラ側のトナー温度
と、紙側のトナー温度との推移を示す。
【0196】図8にニップNの拡大模型図を示す。クリ
ーニングモードにおいてモータ29が停止すると(S1
15)、加圧ローラ26は温められているためトナーt
aの加圧ローラ26に接している部分は軟化状態にあ
る。しかし空気と接しているトナーtaの表面は加圧ロ
ーラ側よりも冷えており、さらに給紙された紙Pは常温
に近いため紙側のトナーta表面は、紙Pに熱をさらに
奪われ冷却される。
【0197】ヒータ20をオンし単位時間当たりの発熱
量を増加させ(S116)、サーミスタ21によって指
定加熱温度約200℃が検知される(S117)まで加
熱を続行する。このとき、紙側のトナーtaは完全に溶
けて紙Pに浸透し付着するが、加圧ローラ側のトナーt
aは加圧ローラ26に熱を奪われ、あまり温度上昇はし
ない(図9参照)。
【0198】サーミスタ21によって指定加熱温度約2
00℃が検知されたら(S117)、ヒータ20への通
電をオフにする(S118)。このヒータ20のオフに
よりヒータ20が降温してニップNが冷却される。この
とき、図9に示すように、紙側のトナーtaは定着フィ
ルム25及び紙Pの熱容量が小さいため、冷却速度が早
く、紙Pに固着される。しかし熱容量の大きな加圧ロー
ラ26側のトナーtaは軟化状態にある。
【0199】サーミスタ21によって指定冷却温度約1
80℃が検知されたら(S119)、モータ29を起動
させて紙PをニップNのニップ幅a分だけ搬送させる
(S120)。なお、指定冷却温度は紙側のトナー温度
が、軟化点よりも低くなるようにすることが好ましい。
【0200】この紙Pのニップ幅a分のステップ送りに
より、ニップNに対応している加圧ローラ表面部分のト
ナーtaが加圧ローラ表面部分に対応している紙面部分
に転移して加圧ローラ表面部分から剥がされて除去され
る。
【0201】そして、紙Pが指定の位置まで搬送(所定
の長さ分搬送)され終わるまで、上記のS115〜S1
20の動作サイクルが繰り返えされる。この繰り返しに
より、加圧ローラ表面のトナーtaはニップNのニップ
幅領域分ずつ順次紙面に付着して加圧ローラ表面部分か
ら剥がされて除去され、最終的に加圧ローラ表面が全周
的にクリーニングされる。
【0202】上記のS115〜S120の動作サイクル
が繰り返されて実行され、紙Pが指定の位置まで搬送さ
れると(S121)、モータ29を正規の一定速度で駆
動させて、加圧ローラ26のクリーニングに使用した紙
Pを定着装置11から排出される(S122)。
【0203】排紙が完了したと判断されると、加圧ロー
ラ26のクリーニングモードを終了する(S123)。
【0204】加圧ローラ26は熱容量が大きく、紙Pが
ニップNに突入するまでの予熱によって多くの熱を蓄え
ることが可能である。一方、給紙されてくる紙Pは常温
に近く、さらに応答性が良いため、図9に示すようにヒ
ータ裏のサーミスタ21によって決められた温度まで加
熱・冷却することが可能である。このことから加圧ロー
ラ26側のトナーtaを軟化状態にしたまま紙P側のト
ナーtaを紙Pに固着することが可能になる。
【0205】もちろん、定着装置11の熱容量・ヒータ
電力、トナーの軟化点等により、S117とS119の
サーミスタ指定温度等は変化する。
【0206】S113のように、給紙と同時にヒータ2
0をオンすることにより、定着フィルム25の摺動トル
クを減らしておくこともできる。これは、定着フィルム
内面に塗ったグリースの粘性が温度を上げることで低下
することを利用できるからである。しかも熱容量の大き
い加圧ローラ26を予熱することにより、加圧ローラ2
6の芯金26aから温めておくことが可能である。
【0207】また、S113でのヒータ20の単位時間
当たりの発熱量をS117でのヒータ20の単位時間当
たりの発熱量よりも低くすることで、予熱における消費
電力を抑え、省電力で効率よく、短時間でクリーニング
を行うことが可能となる。
【0208】〈実施の形態6〉本実施の形態6は、実施
の形態5を改良したもので、汚れ具合が均一でない加圧
ローラを効率よくクリーニングできるようにしたもので
ある。実施の形態5との相違点はステップ送りの幅がニ
ップ幅の半分以下である点である。
【0209】本実施の形態で使用されるトナー、画像形
成装置、及び定着装置11は、前述の実施の形態5と同
一である。
【0210】図10にニップNの拡大模型図を示す。同
図に示すように、加圧ローラ26に付着しているトナー
taの濃度は一定ではなく、場所によって異なり、場合
によってはニップN内で密度が異なることもある。
【0211】この状態でニップNから排出されるとトナ
ーtaのほとんどはクリーニングされるが、密度の薄い
箇所は紙側のトナーtaと紙間の付着力とが弱いため、
加圧ローラ26に付着したまま排出されない可能性があ
る。
【0212】そこで、本実施の形態6では、ステップ送
り幅をニップ幅aの半分以下にしている。このようにす
ることで、図10のニップNの前半のトナーtaは、加
熱により密度をほぼ一定にされた後、ニップNの後半に
移動する。そしてニップNの後半で再度加熱されること
により紙側の付着物は紙Pに浸透し紙Pに強固に付着す
る。
【0213】このように、本実施の形態6のクリーニン
グモードは、加圧ローラ26のトナー汚れの具合が不均
一であっても、効率よくクリーニングを行うことができ
るものである。
【0214】なお、実施の形態5、6のクリーニングモ
ードでは画像形成されていない白紙を定着装置11に送
っているが、前述の実施の形態1、2、3、4と同様に
白紙に代えて、「クリーニングしました」等のユーザへ
のコメントが画像形成された紙を定着装置11へ送って
もよい。
【0215】また、上述の実施の形態1、2、3、4、
5、6で説明に用いた寸法、温度、時間はそれぞれ例示
であり、実際には、画像形成装置の構成や、トナーの性
状等に応じて個別に決定されるものである。
【0216】また、モータ20によるステップ送りの量
も必ずしも、ニップ幅aに合わせる必要はなく、クリー
ニング工程の中で加圧ローラ26を数回転させて加圧ロ
ーラ26の全周面を万遍なくクリーニングできるように
分割されていれば、問題ない。
【0217】以上の実施の形態では、白い紙でクリーニ
ングを行っているので、一旦画像形成した紙を再給紙す
ることや、クリーニングペーパーの表裏を確かめて給紙
する必要がなく、クリーニング操作が容易である。ま
た、クリーニングの煩雑さをなくすために、1枚の紙の
通紙でクリーニングするものであったが、何枚通紙して
もよい。さらに、また、よりクリーニング効果をあげる
ためには、例えば、図12に示すような先端P1 、後端
2 を有する紙(シート)Pに、斜めに黒い帯Sを印字
し、この印字面を加圧ローラ26側に向けた状態で、定
着装置11のニップNに矢印K′方向に通紙しながら、
上述のクリーニングモードを使用するとよい。
【0218】また、クリーニングの効果をあげるため
に、加圧ローラ26の表層は、PFA、PTFE、FE
Pなどの離型性のよい樹脂性のコート層としたり、同様
の樹脂性のチューブで被覆したりして構成することが好
ましい。
【0219】また、クリーニング動作中にレーザ光学系
を動作させてユーザにクリーニングをしていることを認
識させてもよい。これは、クリーニング中にユーザが不
要な操作を行うことを防ぐ効果がある。
【0220】上述の実施の形態1、2、3、4、5、6
では、定着装置11として、定着フィルム25を使用し
たものについて説明したが、本発明は、この方式の定着
装置11に限らず、従来公知の、図13に示すような定
着ローラ31と加圧ローラ32と組み合わせた構成の定
着装置に対しても適用することが可能である。
【0221】加圧ローラ32はシリコーンゴム表層32
1を有する定着回転体であり、定着ローラ31は芯金3
11と、フッ素系樹脂などからなる離型表層312とを
有する定着回転体である。定着ローラ31の内側にはハ
ロゲンヒータHなどの熱源が設けられている。
【0222】そして、本発明は、加圧ローラ26、32
との間にニップNを形成する定着フィルム25、定着ロ
ーラ31に対しても、加圧ローラ26、32と同様のク
リーニング効果がある。つまり、加圧ローラ26、32
をはじめとして定着フィルム25、定着ローラ31等の
任意の定着回転体にも効果がある。なお、ニップNを形
成する一方が定着回転体であれば、他方は定着回転体に
限らず、固定的に配置された圧接部材であってもよいの
はもちろんである。このような構成においても、圧接部
材に当接された定着回転体の表面に付着したトナーを良
好に除去することができる。
【0223】例えば、導電性かつ強磁性の部材に磁力を
作用させて誘導電流を発生させ、該部材を発熱させる電
磁加熱方式の装置でもよい。
【0224】図14(a)は、このような電磁加熱方式
の加熱装置の概略構成図である。
【0225】同図において、116は横断面略樋形のフ
ィルム内面ガイドステーであり、液晶ポリマー、フェノ
ール樹脂等で構成され、内側には、芯材(鉄心)152
bに巻線152aを巻き付けて構成した励磁コイル15
2を収納させてある。
【0226】このステー116と励磁コイル152との
アセンブリに加熱体としての円筒状の定着フィルム11
2をルーズに外嵌させ、この定着フィルム112を挟ん
で加圧ローラ113を圧接させている。加圧ローラ11
3は、芯金114とその外周面を囲繞する離型層115
とによって構成されている。
【0227】定着フィルム112は、図14(b)に示
すように、ポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・
PES・PTFE・FEP等の耐熱性樹脂をエンドレス
状のフィルムを基層112aとして、その基層112a
の外周上に導電層112bとして、鉄やコバルト、ニッ
ケル、銅、クロム等の金属層を形成している。さらにそ
の導電層112bの外周面にPTF・PTFE・FEP
等のトナー離型の良好な耐熱性樹脂を混合ないし独立で
被覆して離型層112cを形成した3層構成のものであ
る。この例ではフィルム基層112aと導電層112b
を別々の層としたが、フィルムの基層112aそのもの
を導電層としてもよい。
【0228】この構成によると、加圧ローラ113の回
転により定着フィルム112の回転がなされ、励磁回路
から励磁コイル152への電圧印加がなされて電磁誘導
により定着フィルム112の導電層112bが発熱した
状態において、ニップNに被加熱体としての紙Pが導入
され、フィルム下面に密着した状態で定着フィルム11
2と一緒にニップNを通過することで、定着フィルム1
12の熱が紙Pに付与され、未定着トナー画像Taが定
着処理される。
【0229】また、その他の電磁加熱方式の加熱装置と
しては、図14(c)に示すように励磁コイル152か
らの磁束により、平板状の導電性部材(強磁性の金属
等)である加熱体154を発熱させ、この加熱体154
に対して定着フィルム112を挟んで圧接し、ニップN
を形成した加圧部材113を回転駆動させ、ニップNに
導入された紙Pを挟持搬送して加熱処理する構成の装置
であってもよい。
【0230】また、フィルムの駆動方式が上記形態例の
ものと異なる以下のようなものでもよい。図15
(a)、(b)はそれぞれ他の方式の定着装置を示す概
略構成図である。
【0231】(a)の定着装置は、発熱体としてのヒー
タ117と駆動ローラ155とテンションローラ156
との3部材間にエンドレスベルト状の定着フィルム11
2を懸回張設し、定着駆動手段Mにより駆動ローラ15
5を駆動して定着フィルム112を回転駆動させるよう
にしたものである。なお、加圧ローラ113は定着フィ
ルム112の回転移動に従動させている。
【0232】(b)の定着装置は、定着フィルム112
としてロール巻きにした長尺の有端フィルムを用い、こ
れを繰り出し軸158からヒータ117を経由させて巻
き取り軸157へ所定の速度で走行移動させるように構
成したものである。
【0233】上記図14の定着装置においては、加圧ロ
ーラ113の速度を直接代えることにより、また、図1
5の定着装置においては、加圧ローラ113を従動ロー
ラとした場合、駆動ローラ155や巻き取り軸157の
回転速度を変えて、又はステップ送りして、紙Pの通紙
速度を変え、加圧ローラ113の速度を変えることによ
り、実施の形態1、2、3、4、5、6と同様の効果が
得られる。
【0234】また、前述の実施の形態では、紙Pの停止
中にヒータ20への通電をオン・オフさせているが、通
電オフの代わりに、ヒータ20の単位時間当たりの発熱
量を下げるようにしてもよい。すなわち、ヒータ20の
単位時間当たりの発熱量を下げることで、付着物を加熱
する加熱量を小さくし、軟化した付着物を固まらせても
よい。
【0235】なお、また、前述の実施の形態2、3、4
では、タイマでヒータ20の温度を制御しているが、加
圧ローラ26の表面温度を検知する検知手段を設け、検
知した加圧ローラ26の表面温度に応じてヒータ20の
温度制御を行ってもよい。つまり、加圧ローラ26の表
面温度がトナーの軟化点以上の所定温度になるとヒータ
20への通電をオフし、トナーの軟化点よりも低い所定
温度になるとニップ分送るようにしてもよい。
【0236】また、前述の実施の形態1、2、3、4、
5、6では、ユーザが必要であると判断した場合にクリ
ーニングを行うようになっているが、所定枚数の画像を
記録材Pに定着する毎に自動的にクリーニングモードに
切り替わるようにしてもよい。
【0237】また、近年、紙に含まれているCaCO3
や、紙粉とトナーとの混合物が加圧ローラなどの定着回
転体に付着してローラの離型性を阻害してしまうことが
あるが、本発明はCaCO3 や、紙粉とトナーとの混合
物のクリーニングにも効果的である。すなわち、本発明
により、長期にわたってジャムや画像汚れのない画像形
成装置を提供することが可能となるのである。
【0238】また、紙送りの停止中に、複数回、付着物
の軟化と固化とを繰り返すように加熱量を変化させても
よい。
【0239】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムの1部として適用して
も、1つの機器(例えば複写機、ファクシミリ装置)か
らなる装置の1部に適用してもよい。
【0240】また、本発明は上記実施の形態を実現する
ための装置及び方法のみに限定されるものではなく、上
記システム又は装置内のコンピュータ(CPUあるいは
MPU)に、上記実施の形態を実現するためのソフトウ
エアのプログラムコードを供給し、このプログラムコー
ドに従って上記システムあるいは装置のコンピュータが
上記各種デバイスを動作させることにより上記実施の形
態を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
【0241】また、この場合、前記ソフトウエアのプロ
グラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、具体
的には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明の範疇に含まれる。
【0242】この様なプログラムコードを格納する記録
媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁
気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いる
ことができる。
【0243】また、上記コンピュータが、供給されたプ
ログラムコードのみに従って各種デバイスを制御するこ
とにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけ
ではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼
働しているOS(オペレーティングシステム)、あるい
は他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施の
形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本
発明の範疇に含まれる。
【0244】さらに、この供給されたプログラムコード
が、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接
続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された
後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡
張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の
処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施
の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0245】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
定着回転体表面がニップを通過中に、その表面に付着し
ている付着物(例えばトナー)の軟化及び固化とが起き
るため、軟化及び固化されたトナーがクリーニング用の
シートに付着し、その状態でニップからでていくので、
定着回転体表面を簡単な構成で良好にクリーニングする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の
概略構成を示す縦断面図。
【図2】本発明に係る定着装置の構成を示す縦断面図。
【図3】実施の形態1のクリーニング動作を示すフロー
チャート。
【図4】実施の形態2のクリーニング動作を示すフロー
チャート。
【図5】実施の形態3のクリーニング動作を示すフロー
チャート。
【図6】実施の形態4のクリーニング動作を示すフロー
チャート。
【図7】実施の形態5のクリーニング動作を示すフロー
チャート。
【図8】実施の形態5を説明するためのニップの拡大模
型図。
【図9】実施の形態5のニップの温度推移を示す図。
【図10】実施の形態6を説明するためのニップの拡大
模型図。
【図11】トナーの軟化点を説明するための図。
【図12】クリーニングに使用するシートの印字パター
ンを示す図。
【図13】本発明に係る定着装置の他の構成例を示す概
略断面図。
【図14】(a)、(b)、(c)は、本発明に係る定
着装置の別の構成例を示す概略断面図。
【図15】(a)、(b)は、本発明に係る定着装置の
さらに別の構成例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 9 トップセンサ 11 定着装置 12 搬送ローラ対 20 加熱手段(セラミックヒータ) 21 サーミスタ 23 CPU 24 トライアック 25 定着部材(定着フィルム) 26 定着部材(加圧ローラ) 27 温度制御手段 28 回転制御手段 29 モータ 30 CPU N ニップ P 記録材、クリーニング用のシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一雄 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 早川 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小俣 将史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 奥田 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 EA09 ED25 HB06 JC08 2H033 BA57 BE03 CA20 CA26 CA40 CA48

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が回転可能な一対の定着
    部材間にニップを形成し、未定着のトナーを担持した記
    録材を前記ニップに挿通し加熱して前記未定着のトナー
    を前記記録材に定着する定着装置において、 前記定着部材をクリーニングするクリーニングモードを
    有し、 前記クリーニングモード時に、前記回転可能な定着部材
    は、前記ニップにてシートを挟持し、回転と停止とを繰
    り返しながら前記シートを搬送する、 ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニングモード時に、停止中の
    前記回転可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟
    化点以上である、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングモード時に、前記回転
    可能な定着部材の全周面は、停止した状態で前記シート
    と少なくとも1回は接触する、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニングモード時に、最初に停
    止するよりも前の前記回転可能な定着部材の表面温度
    は、前記トナーの軟化点以上である、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記シートの搬送方向に関して前記ニッ
    プの下流側に相互に当接した一対の搬送部材を有し、 前記クリーニングモード時に、前記回転可能な前記定着
    部材は、前記シート先端が前記ニップに入った後、かつ
    前記搬送部材間の当接部に入るまでは停止しない、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニングモード時に、前記回転
    可能な定着部材は、停止してから所定時間経過後に回転
    を開始する、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記回転可能な定着部材を加熱する加熱
    手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記加熱手段は、前記回
    転可能な定着部材をその停止中に加熱する、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記クリーニングモード時に、停止中の
    前記回転可能な定着部材を加熱する前記加熱手段の加熱
    量は、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した状態
    で前記シートと少なくとも1回接するまでは第1加熱量
    であり、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した状
    態で前記シートと少なくとも1回接触した後では、前記
    第1加熱量よりも大きい第2加熱量である、 ことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱量は、単位時間当たりの発熱量
    のことである、 ことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 前記第1加熱量で加熱された前記回転
    可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点以上
    である、 ことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段は、少なくとも前記回転
    可能な定着部材の前記ニップを形成している部分を加熱
    する、 ことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記回転可能な定着部材を加熱する加
    熱手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記加熱手段は、前記回
    転可能な定着部材の停止中に第1加熱量で前記回転可能
    な定着部材を加熱した後、前記回転可能な定着部材を前
    記第1加熱量よりも小さい第2加熱量で加熱し、 前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段が前記第2加
    熱量で加熱中に回転を開始する、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱量は、単位時間当たりの発熱
    量のことである、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 【請求項14】 前記第1加熱量で加熱された前記回転
    可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点以上
    である、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  15. 【請求項15】 前記第2加熱量で加熱された前記回転
    可能な定着部材の表面温度は、前記トナーの軟化点より
    も低い、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  16. 【請求項16】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材が最初に停止するよりも前の前記加熱
    手段の加熱量は、前記第1加熱量よりも小さい、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  17. 【請求項17】 前記クリーニングモード時に、前記加
    熱手段は、前記回転可能な定着部材の全周面が停止した
    状態で前記シートと少なくとも1回接触した後では、停
    止中の前記回転可能な定着部材を前記第1加熱量よりも
    大きい第3加熱量で加熱した後、前記第2加熱量で加熱
    し、 前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段が前記第2加
    熱量で加熱中に回転を開始する、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  18. 【請求項18】 前記クリーニングモード時に、前記加
    熱手段の加熱量は、前記回転可能な定着部材が停止して
    から所定時間経過後、前記第1加熱量から前記第2加熱
    量に変化する、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  19. 【請求項19】 前記回転可能な定着部材の表面温度を
    検知する検知手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記加熱手段の加熱量
    は、前記検知手段の検知結果に応じて前記第1加熱量か
    ら前記第2加熱量に変化する、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  20. 【請求項20】 前記クリーニングモード時に、前記加
    熱手段の加熱量は、前記検知結果が前記トナーの軟化点
    以上の所定値であるときに、前記第1加熱量から前記第
    2加熱量に変化する、 ことを特徴とする請求項19に記載の定着装置。
  21. 【請求項21】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材は、前記加熱手段の加熱量が前記第2
    加熱量に制御されてから所定時間経過後に回転を開始す
    る、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  22. 【請求項22】 前記回転可能な定着部材の表面温度を
    検知する検知手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記回転可能な定着部材
    は、前記検知手段の検知結果に応じて回転を開始する、 ことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  23. 【請求項23】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材は、前記検知結果が前記トナーの軟化
    点よりも低い所定値であるときに回転を開始する、 ことを特徴とする請求項22に記載の定着装置。
  24. 【請求項24】 通電によって発熱する加熱手段を有
    し、 前記クリーニングモード時に、前記加熱手段は、前記回
    転可能な定着部材の停止中に通電をオンからオフにし、 前記回転可能な定着部材は、前記加熱手段の通電がオフ
    のときに回転を開始する、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  25. 【請求項25】 前記クリーニングモード時に、前記加
    熱手段の通電がオンのときの前記回転可能な定着部材の
    表面温度は、前記トナーの軟化点以上である、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  26. 【請求項26】 前記クリーニングモード時に、通電が
    オンのときの前記加熱手段の単位時間当たりの発熱量
    は、前記回転可能な定着部材が最初に停止するよりも前
    の方が停止しているときに比べて小さい、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  27. 【請求項27】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材が停止しかつ前記加熱手段がオンのと
    きの該加熱手段の単位当たりの発熱量は、前記回転可能
    な定着部材の全周面が停止した状態で前記シートと接す
    るまでは第1発熱量であり、前記回転可能な定着部材の
    全周面が停止した状態で前記シートと少なくとも1回接
    した後では前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量であ
    る、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  28. 【請求項28】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材が停止しかつ前記加熱手段をオンして
    から所定時間経過後に、前記加熱手段の通電をオフにす
    る、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  29. 【請求項29】 前記回転可能な定着部材の表面温度を
    検知する検知手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記検知手段の検知結果
    に応じて前記加熱手段の通電をオフにする、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  30. 【請求項30】 前記クリーニングモード時に、前記検
    知結果が前記トナーの軟化点以上の所定値であるときに
    前記加熱手段の通電をオフにする、 ことを特徴とする請求項29に記載の定着装置。
  31. 【請求項31】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材は、前記加熱手段の通電をオフしてか
    ら所定時間経過後に回転を開始する、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  32. 【請求項32】 前記回転可能な定着部材の表面温度を
    検知する検知手段を有し、 前記クリーニングモード時に、前記回転可能な定着部材
    は、前記検知手段の検知結果に応じて回転を開始する、 ことを特徴とする請求項24に記載の定着装置。
  33. 【請求項33】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材は、前記検知結果が前記トナーの軟化
    点よりも低い所定値であるときに回転を開始する、 ことを特徴とする請求項32に記載の定着装置。
  34. 【請求項34】 前記クリーニングモード時に、前記回
    転可能な定着部材が停止してから次に停止するまでに前
    記シートが搬送される長さは、前記シートの搬送方向に
    関する前記ニップの長さ以上である、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  35. 【請求項35】 前記シートは、トナーを担持していな
    いシートである、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  36. 【請求項36】 前記シートは、定着されたトナーを担
    持したシートである、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  37. 【請求項37】 前記一対の定着部材は、定着ローラと
    加圧ローラとである、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  38. 【請求項38】 前記一対の定着部材は、無端フィルム
    と加圧ローラとである、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  39. 【請求項39】 前記一対の定着部材のうちの回転可能
    な定着部材は、表層にシリコーンゴムを有する定着部材
    であり、 他の定着部材は、表層にフッ素樹脂を有する定着部材で
    ある、 ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  40. 【請求項40】 少なくとも一方が回転可能な一対の定
    着部材間のニップでシートを挟持させるステップと、 前記回転可能な定着部材の回転と停止とを繰り返させな
    がら前記シートを搬送させるシート搬送ステップと、を
    有するプログラムをコンピュータから読み取り可能な状
    態で記憶した記憶媒体。
  41. 【請求項41】 前記プログラムは、停止中の前記回転
    可能な定着部材の表面温度を前記トナーの軟化点以上に
    させる表面温度制御ステップを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  42. 【請求項42】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が停止してから所定時間経過後に、前記回転可能
    な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを有す
    る、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  43. 【請求項43】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
    も1回接するまでは前記回転可能な定着部材の停止と回
    転とを繰り返させる停止・回転繰り返しステップを有す
    る、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  44. 【請求項44】 前記プログラムは、前記シートの搬送
    方向に関して前記回転可能な定着部材よりも下流側に設
    けられた一対の相互に当接している搬送部材間の当接部
    に前記シート先端が入るまで前記回転可能な定着部材を
    回転させ続け停止させない制御を行わせる回転制御ステ
    ップを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  45. 【請求項45】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が最初に停止するときまでに前記回転可能な定着
    部材の表面温度を前記トナーの軟化点以上にさせる表面
    温度制御ステップを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  46. 【請求項46】 前記プログラムは、最初に停止するよ
    りも前の前記回転可能な定着部材を第1加熱量で加熱さ
    せる第1加熱ステップと、停止中の前記回転可能な定着
    部材を前記第1加熱量よりも大きい第2加熱量で加熱さ
    せる第2加熱ステップとを有する、 ことを特徴とする請求項45に記載の記憶媒体。
  47. 【請求項47】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が停止してから次に停止するまでに定着部材間の
    ニップの長さ以上前記シートを搬送させる前記シート搬
    送ステップを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  48. 【請求項48】 前記プログラムは、停止中の前記回転
    可能な定着部材を加熱させる加熱ステップを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  49. 【請求項49】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
    も1回接するまでは前記回転可能な定着部材を第1加熱
    量で加熱させる第1加熱ステップと、前記回転可能な定
    着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
    も1回接した後に前記回転可能な定着部材を前記第1加
    熱量よりも大きい第3加熱量で加熱させる第2加熱ステ
    ップとを有する、 ことを特徴とする請求項48に記載の記憶媒体。
  50. 【請求項50】 前記プログラムは、停止中の前記回転
    可能な定着部材を第1加熱量で加熱させた後、前記第1
    加熱量よりも小さい第2加熱量で加熱させる加熱ステッ
    プと、前記回転可能な定着部材を前記第2加熱量で加熱
    中に前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開
    始ステップとを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  51. 【請求項51】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が停止してから所定時間経過後、加熱量を前記第
    1加熱量から前記第2加熱量に制御させる加熱量制御ス
    テップを有する、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  52. 【請求項52】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
    て加熱量を前記第1加熱量から前記第2加熱量に制御さ
    せる加熱量制御ステップを有する、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  53. 【請求項53】 前記プログラムは、前記検知結果が前
    記トナーの軟化点以上の所定値になると加熱量を前記第
    1加熱量から前記第2加熱量に制御させる加熱量制御ス
    テップを有する、 ことを特徴とする請求項52に記載の記憶媒体。
  54. 【請求項54】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材を前記第2加熱量で加熱しはじめてから所定時間
    経過後、前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回
    転開始ステップを有する、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  55. 【請求項55】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
    て前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開始
    ステップを有する、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  56. 【請求項56】 前記プログラムは、前記検知結果が前
    記トナーの軟化点よりも小さい所定値になると前記回転
    可能な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを
    有する、 ことを特徴とする請求項55に記載の記憶媒体。
  57. 【請求項57】 前記プログラムは、最初に停止するよ
    りも前の前記回転可能な定着部材を前記第1加熱量より
    も小さい加熱量で加熱させる第2加熱ステップを有す
    る、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  58. 【請求項58】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
    も1回接した後に停止中の前記回転可能な定着部材を前
    記第1加熱量よりも大きい第3加熱量で加熱した後、前
    記第2加熱量で加熱させる第2加熱ステップと、前記第
    2加熱量で加熱中に前記回転可能な定着部材の回転を開
    始させる回転開始ステップとを有する、 ことを特徴とする請求項50に記載の記憶媒体。
  59. 【請求項59】 前記プログラムは、停止中の前記回転
    可能な定着部材を加熱するヒータへの通電をオフさせる
    通電オフステップと、前記ヒータへの通電がオフのとき
    に前記回転可能な定着部材を開始させる回転開始ステッ
    プとを有する、 ことを特徴とする請求項40に記載の記憶媒体。
  60. 【請求項60】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が停止してから所定時間経過後、前記ヒータへの
    通電をオフする通電制御ステップを有する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
  61. 【請求項61】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
    て前記ヒータへの通電をオフする通電制御ステップを有
    する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
  62. 【請求項62】 前記プログラムは、前記検知結果が前
    記トナーの軟化点以上の所定値になると前記ヒータへの
    通電をオフする通電制御ステップを有する、 ことを特徴とする請求項61に記載の記憶媒体。
  63. 【請求項63】 前記プログラムは、前記ヒータへの通
    電をオフしてから所定時間経過後、前記回転可能な定着
    部材の回転を開始させる回転開始ステップを有する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
  64. 【請求項64】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の表面温度を検知する検知手段の検知結果に応じ
    て前記回転可能な定着部材の回転を開始させる回転開始
    ステップを有する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
  65. 【請求項65】 前記プログラムは、前記検知結果が前
    記トナーの軟化点よりも小さい所定値になると前記回転
    可能な定着部材の回転を開始させる回転開始ステップを
    有する、 ことを特徴とする請求項64に記載の記憶媒体。
  66. 【請求項66】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材が最初に停止するよりも前の前記ヒータの単位時
    間当たりの発熱量を第1発熱量にさせる第1発熱量制御
    ステップと、停止している前記回転可能な定着部材を加
    熱するときの通電をオンした前記ヒータの単位時間当た
    りの発熱量を前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量に
    させる第2発熱量制御ステップとを有する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
  67. 【請求項67】 前記プログラムは、前記回転可能な定
    着部材の全周面が停止した状態で前記シートと少なくと
    も1回接するまでは通電がオンのときの前記ヒータの単
    位時間当たりの発熱量を第1発熱量にさせる第1発熱量
    制御ステップと、前記回転可能な定着部材の全周面が停
    止した状態で前記シートと少なくとも1回接した後に通
    電がオンのときの前記ヒータの単位時間当たりの発熱量
    を前記第1発熱量よりも大きい第2発熱量にさせる第2
    発熱量制御ステップとを有する、 ことを特徴とする請求項59に記載の記憶媒体。
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