JP2003330316A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003330316A
JP2003330316A JP2002138491A JP2002138491A JP2003330316A JP 2003330316 A JP2003330316 A JP 2003330316A JP 2002138491 A JP2002138491 A JP 2002138491A JP 2002138491 A JP2002138491 A JP 2002138491A JP 2003330316 A JP2003330316 A JP 2003330316A
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fixing
temperature
rotation
nip portion
toner
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JP2002138491A
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Masato Yoshioka
真人 吉岡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久モードに関わらず、加圧ローラ上の汚れ
トナーを確実に吐き出させる。 【解決手段】 間欠プリント時間を監視し、時間が長い
ときには、後加熱シーケンスのみ行い、短いときには、
前加熱シーケンスと組み合わせる。または、プリント動
作前に、ヒータ用サーミスタから温度検知を行い、温度
が低いときは、後加熱シーケンスのみ行い、高いとき
は、前加熱シーケンスと組み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機・レーザー
プリンタ・ファクシミリ等、電子写真プロセスを用いる
画像形成装置に関するものであり、特に定着装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機・プリンタ・ファクシミ
リ等の画像形成装置における加熱定着装置、すなわち、
電子写真方式・静電記録方式・磁気記録方式等の適宜の
画像形成プロセスにより加熱定着性の顕画剤(トナー)
を用いて記録材(転写材シート・印刷紙・エレクトロフ
ァックスシート・静電記録シート等)の表面に間接(転
写)方式、又は直接方式で形成された未定着トナー像
(目的の画像情報に対応した未定着顕画剤像)を記録材
に熱定着させるための加熱装置としては、従来一般に、
熱ローラ方式の加熱装置が多用されていた。
【0003】この熱ローラ方式の加熱装置は、ハロゲン
ヒータ等の内蔵熱源により加熱して所定の温度を維持さ
せた加熱ローラ(定着ローラ)と、これに圧接させた弾
性を有する加圧ローラとの圧接ニップ部(定着ニップ
部)に記録材を導入して挟持搬送させることで定着ロー
ラの熱で記録材表面の未定着トナー像を熱定着させるも
のである。
【0004】最近では、フィルム加熱方式の加熱装置が
提案され、実用化されている(例えば、特開昭63−3
13182号公報・特開平1−263679号公報・特
開平2−157878号公報・特開平4−44075〜
44083号公報・特開平4−204980〜2049
84号公報等)。
【0005】この加熱装置は、支持部材に固定支持させ
た加熱体に被加熱材としての記録材を、耐熱性・薄肉の
フィルム材を介して密着させ、フィルム材を加熱体に摺
動移動させて加熱体の熱をフィルム材を介して記録材へ
与える方式・構成のものであり、未定着トナー画像を記
録材表面に永久固着像として熱定着処理する装置として
活用できる。また、例えば、トナー像を担持した記録材
を加熱して表面性を改質する装置、仮定着処理する装
置、その他、シート状の被加熱処理する装置として広く
使用することができる。
【0006】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、加熱体として、昇温の速い低熱容量のもの、例え
ば、絶縁性・良熱伝導性のセラミック基材と、この基材
の表面に設けられた通電により発熱する抵抗発熱層を基
本構成体とするいわゆるセラミックヒータを用いること
ができ、またフィルム材として薄膜で低熱容量のものを
用いることができるために短時間に加熱体の温度が上昇
し、スタンバイ時に加熱体へ電力供給をする必要がな
く、被加熱材としての記録材をすぐに通紙しても記録材
が定着ニップ部に到達するまでに加熱体を所定温度まで
十分に昇温させることができ、ウエイトタイムの短縮化
(クイックスタート性:オンデマンドで作動)や省電力
化が可能となるうえ、さらに画像形成装置本体の装置内
の昇温を抑えることができる等の利点を有し、効果的な
ものである。
【0007】ここで、記録材表面に担持された未定着ト
ナーは、その全てが適度に加熱溶融されて、記録材表面
に定着されるのが理想的であるが、溶けきらないコール
ドオフセット状態のトナーや溶けすぎたホットオフセッ
ト状態のトナー、静電的に定着ローラ、又は定着フィル
ムにオフセットしたトナー等が存在すると、これらのト
ナーは、記録材表面に接する定着ローラや定着フィルム
に転移し、またこれら定着ローラや定着フィルムに転移
したトナーが紙間や前回転・後回転等で加圧ローラにさ
らに転移する。これにより定着ローラ、又は定着フィル
ム、そして加圧ローラに付着して、トナー汚れを発生さ
せることになる。
【0008】これら、トナー汚れを蓄積させないため
に、定着装置に用いられる定着ローラ・定着フィルム、
加圧ローラ(以下「定着回転体」という)の表層には、
トナーとの離型性を考慮して、PTFE・PFA・FE
Pといったフッ素樹脂層や、LTV・RTVといったシ
リコーンゴム層からなる離型層を設けるのが一般的であ
る。
【0009】さらに出願人が先に提案しているように、
プリントが終了した際、定着装置停止状態で、定着ニッ
プ部の定着フィルム・定着ローラや加圧ローラに着いた
汚れトナーを溶融温度以上に後加熱し、それを冷却する
ことにより、微粉状の汚れトナーの各々を凝集させて定
着フィルム・定着ローラの方へ固着させることができ
る。このときのヒータ温度制御,定着フィルム・加圧ロ
ーラを回転させる回転制御手段及びプリント信号のタイ
ミングチャートは図3に示す通りである。
【0010】上記制御により汚れトナー各々では保持し
にくい状況でも、凝集により定着フィルム・定着ローラ
上に保持する事が容易になり、ニップ部トナーの加圧ロ
ーラヘの転移を軽減させることができる。ここで、定着
フィルム及び定着ローラ側に汚れトナーが凝集するの
は、薄膜フィルムからなる定着フィルム及び金属などの
剛体スリーブからなる定着ローラに対し、芯金上にシリ
コーンゴムなどの耐熱性ゴムを設ける加圧ローラは熱容
量が大きく、上記のような定着装置停止状態での加熱を
行った場合、加熱後の径時冷却に従い定着フィルム・定
着ローラ側の温度が低くなり、それらの表面で溶融した
トナーが、凝集するためである。
【0011】さらに、画像形成装置に対し次ページプリ
ントの信号があり、定着装置の回転開始時、定着装置停
止時に定着ニップにあった定着フィルム・定着ローラ表
面が定着ニップから抜けるまでの時間、発熱体に対する
通電を行わず加熱しないことにより、定着フィルム・定
着ローラ表面に凝集した汚れトナーを保持しやすくな
る。
【0012】またニップ部に搬送される紙は常温であ
り、前回転中に加熱される定着フィルム・定着ローラ表
面とは温度差が発生する。よって定着フィルム・定着ロ
ーラのニップ部に保持される汚れトナーは、紙に付着し
て吐き出される。以上の動作はプリント毎に行われ、吐
き出される汚れトナーは大きくは成長していないので、
紙上では目視上問題とならないレベルである。
【0013】なおプリント終了後に停止するニップ部は
毎回異なり、プリントを繰り返すことで加圧ローラ全周
にわたって汚れを吐き出すことができる。これにより加
圧ローラにトナー等の汚れが蓄積することを防止するこ
とが可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな汚れトナーの吐き出し方法では、プリント終了から
次ページのプリント開始時間が短い場合、冷却時間が不
十分となり、汚れトナーが十分に凝集・凝固されない。
このため汚れトナー、特に非印字面側である加圧ローラ
面上の汚れトナーは、定着フィルム・定着ローラまたは
紙に対し、吐き出され難くなってしまう。
【0015】本発明の目的は、以上のような問題を解決
した汚れトナーの吐き出し方法を提案し、定着フィルム
・定着ローラ及び加圧ローラのトナー汚れを防止するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】一対の定着回転体を接触
させて定着ニップ部を構成し、未定着トナー像を担持し
た記録材を前記定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱
し、前記記録材上に前記トナー像を定着させる形態の、
定着装置を用いる画像形成装置であり、画像形成終了時
の回転制御手段による定着回転体の回転停止後に、定着
装置の加熱体の温度を制御して定着ニップ部をトナーの
軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を行う、画
像形成装置において、上記温度制御終了から、画像形
成装置に対する次回のプリント信号受信までの時間を監
視する、時間監視手段を持ち、監視手段に監視された時
間が、予め設定された任意の時間以上であったときに
は、定着回転体の回転開始時に、定着回転体停止中に定
着ニップ部にあった定着回転体表面が、定着ニップ部か
ら脱するのに相当する時間温度制御が行われず、また監
視手段に監視された時間が、予め設定された任意の時間
未満であったときには、定着回転体の回転開始前に、加
熱体の温度を制御して、定着ニップ部をトナーの軟化点
以上の温度にまで加熱させる温度制御を行う。
【0017】次回のプリント信号を受信した場合、定
着回転体回転前に、加熱体用温度検知手段によって加熱
体の温度を検知し、温度検知手段に検知される加熱体温
度が、予め設定された任意の温度未満であったときに
は、定着回転体の回転開始時に、定着回転体停止中に定
着ニップ部にあった定着回転体表面が、定着ニップ部か
ら脱するのに相当する時間温度制御が行われず、また温
度検知手殴に検知される加熱体温度が、予め設定された
任意の温度以上であったときには、定着回転体の回転開
始前に、加熱体の温度を制御して、定着ニップ部をトナ
ーの軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を行
う。
【0018】
【作用】上記手段により、あらゆるプリントモードにお
いても定着フィルム・定着ローラ及び加圧ローラに付着
する汚れトナーの紙に対する吐き出しを確実に行うこと
ができ、上記フィルム・ローラ表面に対する汚れトナー
蓄積を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1に、本発明に係る
画像形成装置、すなわち本発明に係る定着装置を備えた
画像形成装置を示す。なお、同図は、本発明に係る画像
形成装置の一例としてのレーザービームプリンタの概略
構成を示す縦断面図である。
【0021】まず、同図を参照してレーザービームプリ
ンタ(以下「画像形成装置」という)の構成を説明す
る。
【0022】同図に示すレーザービームプリンタは、像
担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ド
ラム」という)1を備えている。感光ドラム1は、装置
本体Mによって回転自在に支持されており、駆動手殴
(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピ
ードで回転駆動される。
【0023】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿ってほぼ順に、帯電ローラ(帯電装置)2、露光手段
3、現像装置4、転写ローラ(転写装置)5、クリーニ
ング装置6が配設されている。
【0024】また、装置本体Mの下部には、紙等のシー
ト状の記録材Pを収納した給紙カセット7が配置されて
おり、記録材Pの搬送経路に沿って上流側から順に、給
紙ローラ15、搬送ローラ8、トップセンサ9、搬送ガ
イド10、本発明に係る定着装置11、搬送ローラ1
2、排紙ローラ13、排紙トレイ14が配置されてい
る。
【0025】次に、上述構成の画像形成装置の動作を説
明する。
【0026】駆動手段(不図示)によって矢印R1方向
に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によっ
て所定の極性、所定の電位に一様に帯竜される。
【0027】帯電後の感光ドラム1は、その表面に対し
レーザー光学系等の露光手段3によって画像情報に基づ
いた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除去されて
静電潜像が形成される。
【0028】静電潜像は、現像装置4によって現像され
る。現像装置4は、現像ローラ4aを有しており、この
現像ローラ4aに現像バイアスを印加し、感光ドラム1
上の静電潜像にトナーを付着させることで、トナー像と
しての現像(顕像化)を行う。
【0029】トナー像は、転写ローラ5によって紙等の
記録材Pに転写される。記録材Pは、給紙カセット7に
収納されており、給紙ローラ15・搬送ローラ8によっ
て給紙・搬送され、トップセンサ9を介して、感光ドラ
ム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部に搬送され
る。このとき記録材Pは、トップセンサ9によって先端
が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同期がとられ
る。転写ローラ5には、転写バイアスが印加され、これ
により感光ドラム1上のトナー像が記録材P上の所定の
位置に転写される。
【0030】転写によって表面に未定着トナー像を担持
した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11
に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱・加圧されて
記録材P表面に定着される。なお、定着装置11につい
ては後に詳述する。
【0031】トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ
12・排出ローラ13によって装置本体M上面の排紙ト
レイ14上に搬送・排出される。
【0032】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(以下
「転写残トナー」という)がクリーニング装置6のクリ
ーニングブレード6aによって除去され、次の画像形成
に備える。
【0033】以上の動作を繰り返すことで、次々と画像
形成を行うことができる。
【0034】次に、図2を参照して、本発明に係る定着
装置11の一例について詳述する。なお、同図は、記録
材Pの搬送方向(矢印K方向)に沿った縦断面図であ
る。
【0035】同図に示す定着装置11は、トナーを加熱
する加熱体としてのセラミックヒータ(以下「ヒータ」
という)20と、このヒータ20を内包する定着フィル
ム(定着回転体)25・定着フィルム25に当接された
別の定着回転体としての加圧ローラ26、そしてヒータ
20の温度を制御する温度制御手段27・記録材Pの搬
送を制御する回転制御手段28とを主要構成部材として
構成されている。
【0036】ヒータ20は、アルミナ等の耐熱性の基材
20a上に例えば印刷によって抵抗体パターン20bを
形成し、その表面をガラス層20cで被覆したものであ
り、記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に直角な左右方
向に長く、すなわち、記録材Pの幅よりも長く形成され
ている。ヒータ20は、装置本体Mに取り付けられたヒ
ータホルダ22によって支持されている。ヒータホルダ
22は、耐熱樹脂によって半円状に形成された部材であ
り、定着フィルム25の回転をガイドするガイド部材と
しても作用する。
【0037】定着フィルム25は、ポリイミド等の耐熱
樹脂を円筒状に形成したものであり、上述のヒータ20
及びヒータホルダ22を包んでいる。定着フィルム25
は、後述の加圧ローラ26によってヒータ20に押し付
けられており、これにより定着フィルム25の裏面がヒ
ータ20の下面に当接されるようになっている。定着フ
ィルム25は、加圧ローラ26の矢印R26方向の回転
により記録材Pが矢印K方向に搬送されるのに伴って矢
印R25方向に回転されるように構成されている。な
お、定着フィルム25の左右の両端部は、ヒータホルダ
22のガイド部(不図示)によって規制されており、ヒ
ータ20の長手方向にはずれないようになっている。ま
た、定着フィルム25の内面には、ヒータ20やヒータ
ホルダ22との間の摺動抵抗を低減させるためにグリー
スが塗布されている。
【0038】加圧ローラ26は、金属製の芯金26aの
外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の離
型層26bを設けたものであり、離型層26bの外周面
により下方から定着フィルム25をヒータ20に押し付
けて、定着フィルム25との間に定着ニップ部Nを構成
している。この定着ニップ部Nにおける加圧ローラ26
の回転方向についての幅(ニップ幅)をaとすると、こ
のニップ幅aは、記録材P上のトナーを好適に加熱・加
圧することができる程度に設定されている。
【0039】回転制御手段28は、加圧ローラ26を回
転駆動するモータ29と、モータ29の回転を制御する
CPU30とを有する。モータ29としては、例えばス
テッピングモータ等を使用することができ、加圧ローラ
26の回転を矢印R26方向に連続的に行う外、所定の
角度ずつ断続的に行うことも可能である。つまり、加圧
ローラ26の回転と停止とを繰り返しながら、記録材P
をステップ送りすることもできる。
【0040】温度制御手段27は、ヒータ20の裏面に
取り付けられたサーミスタ(温度検知素子)21と、サ
ーミスタ21が検出する温度に基づいてトライアック2
4を制御し、ヒータ20に対する通電を制御するCPU
23とを有する。
【0041】上述のように、定着装置11は、加圧ロー
ラ26の矢印R26方向の回転により記録材Pを定着ニ
ップ部Nにて挟持搬送しつつ、ヒータ20によって記録
材P上のトナーを加熱する。この際、回転制御手段28
によって加圧ローラ26の回転を制御することにより、
記録材Pの送りを適宜に制御することができ、また、温
度制御手段27によってヒータ20の温度を適宜に制御
することができるものである。
【0042】次に本発明の詳細について以下に説明す
る。
【0043】従来は出願人が先に提案しているように、
プリント終了時にヒータの後加熱がされており、定着ニ
ップ部の汚れトナーを溶融させ、その後冷却することに
より定着フィルム表面に凝集・凝固させる。しかしなが
ら、画像形成装置動作停止から次ページプリントまでの
時間が短く、定着装置の冷却時間が十分でない場合、溶
融した汚れトナーは定着フィルム表面に凝集・凝固する
ことができず、結果加圧ローラ表面をクリーニングする
ことができなくなる。
【0044】本実施形態では、画像形成装置動作停止か
ら次ページプリントまでの時間に応じた、加圧ローラク
リーニング温度制御を行う。
【0045】まずプリントが終了時の、定着装置停止後
の後加熱は、従来例と同様に行う。すなわち定着装置停
止後、温度制御手段によりヒータの発熱が制御され、一
定時間t1・トナー溶融温度以上の温度T1に保たれ
る。本実施形態ではt1=5秒間,T1=200℃とし
た。ただし、定着装置の状態に応じて時間・温度を変化
させる制御としてもかまわない。後加熱後、ヒータに対
する通電は停止し定着装置は自然冷却されることになる
が、本実施形態の画像形成装置はこの冷却時間tを監視
する時間監視手段を持つ。時間監視手段は上記後加熱終
了から次ページのプリント信号受信までの時間tを監視
し、監視される冷却時間tが予め設定された時間t10
以上であると不図示CPUによって判断されるとき、従
来と同様の制御が行われる。すなわち、定着装置停止時
に定着ニップにあった定着フィルム表面が定着ニップか
ら抜けるまでの時間t2、ヒータの発熱を行わない。こ
のように冷却時間tが長いと判断されるときは、定着フ
ィルム表面に汚れトナーは凝集保持されるので、従来の
温度制御を踏襲すればよい。一方監視される冷却時間t
が予め設定された時間t10未満であると不図示CPU
によって判断されるとき、定着装置回転開始前にヒータ
に対する通電が行われ、一定時間t3・トナー溶融温度
以上の温度T3に加熱され、定着ニップ部にある汚れト
ナーを溶融する。溶融した汚れトナーは粘性が増加する
ので、一定時間加熱後通常動作により通紙される紙に吐
き出される。以上のヒータ温度制御,定着フィルム・加
圧ローラを回転させる回転制御手段及びプリント信号の
タイミングチャートは図4に示す通りである。
【0046】「発明が解決しようとする課題」に述べた
ように冷却時間が短いときは、定着フィルム表面に汚れ
トナーが凝集保持され難くなるので、逆に定着装置回転
開始前に再加熱を行い、汚れトナーを溶融増粘すること
により、紙に対する結着力を上げ加圧ローラのクリーニ
ングを行う。本前加熱によるクリーニング方法を単独と
せず従来の後加熱によるクリーニング方法との組み合わ
せとするのは、クリーニング能力として後加熱法に劣る
ためである。つまり、前加熱により溶融される汚れトナ
ーは、通紙される紙に持ち出されるが、溶融状態にある
ため紙−加圧ローラ間で泣き別れ状態となり、加圧ロー
ラ表面に残ってしまう。従って冷却時間が十分長い場合
には、従来の後熱によるクリーニングのみ行われること
が好ましく、冷却時間が短く後加熱法によるクリーニン
グが機能し辛い場合に前加熱法を用いることが好まし
い。なお不図示のCPUによって判断される基準として
予め設定される時間t10は、定着装置及び画像形成装
置の特性に合わせ適宜設定すればよく、本実施形態の画
像形成装置ではt10=5分とした。また前加熱の加熱
時間t3及び温調温度T3も画像形成装置に合わせ適宜
設定すればよく、本実施形態の画像形成装置ではt3=
5秒・T3=200℃とした。
【0047】以上に述べてきた本実施形態の画像形成装
置と、加圧ローラのクリーニング手段が後加熱のみ(5
秒・200℃)の従来の画像形成装置を用いて耐久テス
トを行った。テスト環境は15℃/10%RHであり、
耐久用紙はBoise Cascade X−9000
を用いた。加圧ローラ汚れの結果を下記表に示す。
【0048】
【表1】
【0049】上記表に示すように、耐久の間欠時間が長
いときは、従来の画像形成装置を用いても良好な結果が
得られるが、耐久の間欠時間が短いときは、従来の画像
形成装置では加圧ローラ汚れが発生してしまう。一方本
実施形態の画像形成装置は、耐久の間欠時間にかかわら
ず加圧ローラ汚れの発生は見られなかった。
【0050】(第2の実施形態)本実施形態に用いる画
像形成装置及び定着装置の基本構成は、実施形態1と同
様である。
【0051】本実施形態1では後加熱後の冷却につい
て、後加熱終了から次ページプリントまでの時間を監視
することにより、定着装置の冷却程度を判断したが、例
えば多量のプリントを行った後画像形成装置が停止した
場合、一定時間経過しても定着装置は十分に冷却してい
ない可能性がある。そこで本実施形態では、ヒータの裏
面に設けられたサーミスタの検知温度から定着ニップ温
度を推測し、それを加圧ローラクリーニング方法の判断
基準とした。すなわち定着装置停止後、実施形態1と同
様に後加熱が行われる。後加熱条件も実施形態1と同様
とした。定着装置の自然冷却後、画像形成装置が次ペー
ジのプリント信号を受信すると、本実施形態の画像形成
装置は、定着装置動作開始前にヒータ裏面のサーミスタ
からヒータ温度検知を行う。ヒータに設けられたサーミ
スタに検知される温度は、定着ニップの温度そのもので
はないが、板状セラミックからなると一夕は熱容量が小
さいため、ヒータ非発熱時であれば定着ニップ温度と相
関のある値となる。本実施形態の画像形成装置は、不図
示のCPUによって上記の検知温度Tが予め設定された
温度T10未満と判断された場合、定着装置停止時に定
着ニップにあった定着フィルム表面が定着ニップから抜
けるまでの時間t2、ヒータの発熱を行わない。一方検
知温度Tが予め設定した温度T10以上と判断された場
合、定着装置回転開始前にヒータに対する通電が行わ
れ、一定時間t3・トナー溶融温度以上の温度T3に加
熱する。以上のヒータ温度制御,定着フィルム・加圧ロ
ーラを回転させる回転制御手段及びプリント信号のタイ
ミングチャートは図5に示す通りである。このように本
実施形態の画像形成装置は、定着装置の冷却についてヒ
ータのサーミスタから推測するため、冷却程度対してよ
り正確に加圧ローラクリーニング方法を判断できる。後
加熱・前加熱による加圧ローラのクリーニングメカニズ
ム及びそれらを組み合わせる理由は実施形態1に述べた
通りである。また、前加熱条件は5秒,200℃とし、
不図示のCPUの判断基準となる設定温度T10は80
℃とした。
【0052】以上に述べてきた本実施形態の画像形成装
置及び実施形態1の画像形成装置を用いて、さまざまな
耐久モードで耐久テストを行った。テスト環境は15℃
/10%RHであり、耐久用紙はBoise Casc
ade X−9000を用いた。加圧ローラ汚れの結果
を下記表に示す。
【0053】
【表2】
【0054】上記表に示すように、1サイクルあたりの
プリント枚数が少ないときは、実施形態1の画像形成装
置を用いても良好な結果が得られるが、1サイクルあた
りのプリント枚数が多いときは、従来の画像形成装置で
は加圧ローラ汚れが発生してしまう。一方本実施形態の
画像形成装置は、1サイクルあたりのプリント枚数が多
くとも、加圧ローラ汚れの発生は見られなかった。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リント−プリント間の時間に関わらず、またプリント時
のプリント枚数に関わらず、あらゆるプリントモードに
おいても定着フィルム・定着ローラ及び加圧ローラに付
着する汚れトナーの紙に対する吐き出しを確実に行うこ
とができ、上記フィルム・ローラ表面に対する汚れトナ
ー蓄積を防止できる。よって定着回転体に対する記録材
の巻き付きや定着回転体に蓄積されたトナー汚れが一気
に記録材を汚すといった不具合を防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図。
【図2】本発明に係る定着装置の概略構成を示す縦断面
図。
【図3】出願人が先に提案した温度制御での間欠プリン
ト温度。
【図4】実施形態1の間欠プリント時の温度制御図。
【図5】実施形態1の間欠プリント時の温度制御図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電装置(帯電ローラ) 3 露光手段 4 現像装置 5 転写装置(転写ローラ) 6 クリーニング装置 7 給紙カセット 8 搬送ローラ 9 トップセンサ 10 搬送ガイド 11 定着装置 12 搬送ローラ 13 排紙ローラ 14 排紙トレイ 20 加熱体(セラミックヒータ) 21 温度検知素子(サーミスタ) 22 ヒータホルダ 23 CPU 24 トライアック 25 定着回転体(定着フィルム) 26 定着回転体(加圧ローラ) 27 温度制御手段 28 回転制御手段 29 モータ 30 CPU 31 導電ゴム輪 32 高圧電源 N 定着ニップ部 P 記録材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の定着回転体を接触させて定着ニッ
    プ部を構成し、未定着トナー像を担持した記録材を前記
    定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱し、前記記録材上
    に前記トナー像を定着させる形態の、定着装置を用いる
    画像形成装置であり、 該定着装置が、 前記定着ニップ部を加熱するため通電を受ける加熱体
    と、該加熱体の温度を検知する温度検知手段と、前記定
    着回転体の回転を制御する回転制御手投と、前記加熱体
    の温度を制御する温度制御手段を備え、該温度制御手段
    が、画像形成終了時の回転制御手段による定着回転体の
    回転停止後に、加熱体の温度を制御して定着ニップ部を
    トナーの軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を
    行う、画像形成装置において、 上記温度制御終了から、画像形成装置に対する次回のプ
    リント信号受信までの時間を監視する、時間監視手段を
    持ち、 監視手段に監視された時間が、予め設定された任意の時
    間以上であったときには、上記回転制御手段による定着
    回転体の回転開始時に、定着回転体停止中に定着ニップ
    部にあった定着回転体表面が、定着ニップ部から脱する
    のに相当する時間、上記温度制御手段による温度制御が
    行われず、 また監視手段に監視された時間が、予め設定された任意
    の時間未満であったときには、上記回転制御手投による
    定着回転体の回転開始前に、上記温度制御手段が加熱体
    の温度を制御して、定着ニップ部をトナーの軟化点以上
    の温度にまで加熱させる温度制御を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 一対の定着回転体を接触させて定着ニッ
    プ部を構成し、未定着トナー像を担持した記録材を前記
    定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱し、前記記録材上
    に前記トナー像を定着させる形態の、定着装置を用いる
    画像形成装置であり、 該定着装置が、 前記定着ニップ部を加熱するため通電を受ける加熱体
    と、該加熱体の温度を検知する温度検知手段と、前記定
    着回転体の回転を制御する回転制御手殴と、前記加熱体
    の温度を制御する温度制御手段を備え、該温度制御手段
    が、画像形成終了時の回転制御手段による定着回転体の
    回転停止後に、加熱体の温度を制御して定着ニップ部を
    トナーの軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を
    行う、画像形成装置において、 次回のプリント信号を受信した場合、定着回転体回転前
    に、上記温度検知手段によって加熱体の温度を検知し、 該温度検知手段に検知される加熱体温度が、予め設定さ
    れた任意の温度未満であったときには、上記回転制御手
    段による定着回転体の回転開始時に、定着回転体停止中
    に定着ニップ部にあった定着回転体表面が、定着ニップ
    部から脱するのに相当する時間、上記温度制御手段によ
    る温度制御が行われず、 また該温度検知手段に検知される加熱体温度が、予め設
    定された任意の温度以上であったときには、上記回転制
    御手殴による定着回転体の回転開始前に、上記温度制御
    手段が加熱体の温度を制御して、定着ニップ部をトナー
    の軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を行うこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP2002138491A 2002-05-14 2002-05-14 画像形成装置 Withdrawn JP2003330316A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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