JP2001228744A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2001228744A
JP2001228744A JP2000040379A JP2000040379A JP2001228744A JP 2001228744 A JP2001228744 A JP 2001228744A JP 2000040379 A JP2000040379 A JP 2000040379A JP 2000040379 A JP2000040379 A JP 2000040379A JP 2001228744 A JP2001228744 A JP 2001228744A
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toner
rotation
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Masato Yoshioka
真人 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、加圧体の異常昇温を防止し、定着
処理後のニップの現像剤が定着体及び加圧体へ蓄積する
ことなく、上記現像剤をニップに通紙される記録媒体と
共に排出でき、ホットオフセット等の画像不良や機内昇
温等の防止を図ることができる定着装置及びこの定着装
置を備える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 温度制御手段27は、定着処理終了時か
らの所定時間経過までの設定駆動時間長さに亘る加圧ロ
ーラ26の回転駆動時にセラミックヒータ20の加熱駆
動を中断させると共に、上記設定駆動時間長さの間にお
ける定着処理終了時から所定時間経過までのサーミスタ
21の検知温度の降下温度幅が小さいときに、上記設定
駆動時間長さに亘る加圧ローラ26の回転駆動終了時か
ら所定時間経過までの設定加熱時間長さを短くし、ニッ
プ温度がトナーの軟化点以上融点以下となるような設定
温度にてセラミックヒータ20を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤からなる未
定着像を担持する記録媒体を定着体と加圧体との間に形
成されるニップに通紙して加圧及び加熱することにより
上記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置及び
この定着装置を備える画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置に備えられる定着装置、即
ち、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等の適
宜の画像形成プロセスにより加熱定着性の顕画剤である
現像剤(トナー)を用いて記録媒体たる記録材(転写材
シート、印刷紙、エレクトロファックスシート、静電記
録シート等)の表面に間接(転写)方式、又は直接方式
で形成された未定着トナー像(目的の画像情報に対応し
た未定着顕画剤像)を上記記録材に熱定着させるための
加熱装置にあっては、一般に、熱ローラ方式の加熱装置
が多用されていた。
【0003】この熱ローラ方式の加熱装置は、ハロゲン
ヒータ等の内蔵熱源により加熱され所定の温度に維持さ
れる加熱ローラとしての定着体たる定着ローラと、弾性
を有し該加圧ローラに圧接する加圧体たる加圧ローラと
を備え、未定着トナー像を担持する記録材を定着ローラ
と加圧ローラとの間に形成される圧接ニップ部であるニ
ップたる定着ニップ部に導入して狭持搬送させることで
上記定着ローラからの熱で上記未定着トナー像を上記記
録材に熱定着させるものである。
【0004】最近では、フィルム加熱方式の加熱装置が
提案され、実用化されている(例えば、特開昭63−3
13182号公報、特開平1−263679号公報、特
開平2−157878号公報、特開平4−44075〜
44083号公報、特開平4−204980〜2049
84号公報等)。
【0005】このフィルム加熱方式の加熱装置は、支持
部材に固定支持させた加熱体に被加熱材としての記録材
を、耐熱性で薄肉の定着体たるフィルム材を介して密着
させ、フィルム材を加熱体に摺動移動させて加熱体の熱
をフィルム材を介して記録材へ与えるよう構成されるも
のであり、未定着トナー画像を記録材表面に永久固着像
として熱定着処理する装置として活用できる。又、この
フィルム加熱方式の加熱装置は、例えば、トナー像を担
持した記録材を加熱して表面性を改質する装置、仮定着
処理する装置、その他、シート状の被加熱処理する装置
として広く使用することができる。
【0006】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、加熱体として、昇温の速い低熱容量のもの、例え
ば、絶縁性で良熱伝導性のセラミック基材と、この基材
の表面に設けられ通電により発熱する抵抗発熱層とを基
本構成体とする所謂セラミックヒータを用いることがで
き、又、フィルム材として薄膜で低熱容量のものを用い
ることができるため、短時間で加熱体の温度を上昇させ
ることができ、スタンバイ時に加熱体へ電力供給をする
必要がなく、被加熱材としての記録材をすぐに通紙して
も記録材が定着ニップ部に到達するまでに加熱体を所定
温度まで十分に昇温させることができ、ウェイトタイム
の短縮化(クイックスタート性:オンデマンドで作動)
や省電力化が可能となるうえ、更に画像形成装置本体の
装置内の昇温を抑えることができる等の利点を有し、効
果的なものである。
【0007】ここで、上述の加熱装置において、記録材
表面に担持された未定着トナーは、その全てが適度に加
熱溶融されて、記録材表面に定着されるのが理想的であ
るが、溶けきらずコールドオフセット状態のトナーや溶
けすぎてホットオフセット状態のトナー、静電的に定着
ローラや定着フィルムにオフセットしたトナー等が存在
すると、これらのトナーは、記録材表面に接する定着ロ
ーラや定着フィルムに転移し、又、これら定着ローラや
定着フィルムに転移したトナーが紙間や前回転、後回転
等で加圧ローラに更に転移する。これにより、定着ロー
ラや定着フィルムから加圧ローラにトナーが付着して、
トナー汚れを発生させることになる。
【0008】これらのトナー汚れを蓄積させないため
に、定着装置に用いられる定着ローラや定着フィルム、
加圧ローラ(以下、これらを定着回転体ともいう)の表
層には、トナーとの離型性を考慮して、PTFE、PF
A、FEPといったフッ素樹脂層や、LTV、RTVと
いったシリコーンゴム層からなる離型層を設けるのが一
般的である。
【0009】又、本出願人が先に提案している定着装置
にあっては、図6に示すように、プリント(定着処理)
が終了した際、定着ニップ部の定着フィルムや定着ロー
ラ、加圧ローラに付着したトナーを軟化点以上の温度に
加熱(以下、後加熱という)し、その後、上記トナーを
冷却することにより各々のトナーを結合させて定着フィ
ルムや定着ローラの方へ固着させるようになっている。
定着ニップ部のトナーを結合させた状態で定着回転体を
回転させることにより、トナー各々では保持しにくい状
況でも、定着フィルムや定着ローラの表面にトナーを保
持することが容易になる。これにより、定着ニップ部の
トナーの加圧ローラヘの転移を軽減させることができる
(後加熱後に定着回転体を回転させる時、定着ニップ部
の温度をトナーの軟化点以下まで下げることにより、更
に定着フィルム側に固着させるトナーを増やすことがで
きる)。
【0010】更に、定着ニップ部に突入してきた紙は常
温のため、定着フィルムや定着ローラの表面と紙には温
度差が生じる。よって、定着フィルムや定着ローラの定
着ニップ部に保持されているトナーは目には見えない程
度で、紙に付着して吐き出される。
【0011】又、かかる定着装置にあっては、プリント
終了後に停止する定着回転体のニップ部は定着回転体の
周方向の位置が毎回異なるようになっており、プリント
を繰り返すことで加圧ローラ全周にわたって汚れを吐き
出すことができる。これにより、加圧ローラにトナー等
の汚れが蓄積することを防止することが可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の定着装置では、プリント終了後に定着ニップ部が
一定時間且つ一定温度で加熱されるため、図5に示すよ
うにプリントのタイミングによっては、ほぼ連続で毎回
定着ニップ部の後加熱がされる場合がある。
【0013】この後加熱により加圧ローラが異常に昇温
し、定着ニップ部のトナーが充分に冷却されないため、
定着ニップ部のトナーを紙に吐き出すことができなくな
ると共に、ホットオフセット等の画像不良や機内昇温
等、様々な問題が生じる虞がある。
【0014】そこで、本発明は、加圧体の異常昇温を防
止し、定着処理後のニップの現像剤が定着体及び加圧体
へ蓄積することなく、上記現像剤をニップに通紙される
記録媒体と共に排出でき、ホットオフセット等の画像不
良や機内昇温等の防止を図ることができる定着装置及び
この定着装置を備える画像形成装置の提供を目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、一対の定着回転体を接触させて定着ニッ
プ部を構成し、未定着トナー像を担持した記録材を前記
定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱し、前記記録材上
に前記トナー像を定着させる定着装置において、定着回
転体後回転時に加熱体に対する通電を停止し、その時の
加熱体温度の温度低下(ΔT)を、温度検知手段により
測定することによって定着装置の温度を検知し、それに
適した後加熱を行なうことによって、定着ニップ部にお
ける定着フィルム・定着ローラや加圧ローラに転移する
トナーを充分に冷却し、紙に吐き出すことを可能にす
る。且つ加圧ローラの異常昇温を防止することができ
る。
【0016】
【作用】上記手段により、定着回転体の温度状態にあわ
せた後加熱を行え、停止ニップ内の温度を最適化するこ
とが可能になる。これにより加圧ローラのトナーが定着
フィルム・定着ローラに転移する量を最適化することが
できる。加圧ローラに付着したトナーを残すことなく、
定着回転体に対するトナー汚れの蓄積を防止する。よっ
て定着回転体に対する記録材の巻き付きや定着回転体に
蓄積されたトナー汚れが一気に記録材を汚すといった不
具合を防止することが可能となり、且つ定着回転体の異
常昇温を防止し良好な画像を出力する。さらに消費電力
を下げ、機内昇温等の問題を無くすことを可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の実施の形態について説明する。
【0018】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0019】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たるレーザービームプリンタの概略構成を示す模
式的断面図である。
【0020】最初に、かかる画像形成装置の構成につい
て図1に基づき説明する。
【0021】かかる画像形成装置は、図1に示すよう
に、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、
感光ドラムという)1を備えている。感光ドラム1は、
装置本体Mによって回転自在に支持されており、駆動手
段(図示せず)によって矢印Rl方向に所定のプロセス
スピードで回転駆動されるようになっている。
【0022】又、かかる画像形成装置は、感光ドラム1
の周囲に、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電ローラ
(帯電装置)2、露光手段3、現像装置4、転写ローラ
(転写装置)5、クリーニング装置6が配設されてい
る。
【0023】更に、かかる画像形成装置は、装置本体M
の下部に、紙等のシート状の記録材Pを収納した給紙カ
セット7が配置されており、記録材Pの搬送経路に沿っ
て上流側から順に、給紙ローラ15、搬送ローラ8、ト
ップセンサー9、搬送ガイド10、本発明にかかる定着
装置11、搬送ローラ12、排紙ローラ13、排紙トレ
イ14が配置されている。
【0024】次に、かかる画像形成装置の動作について
説明する。
【0025】かかる画像形成装置にあっては、先ず、駆
動手段(図示せず)によって矢印Rl方向に回転駆動さ
れる感光ドラム1の表面が、帯電ローラ2によって所定
の極性、所定の電位に一様に帯電される。
【0026】次いで、帯電後の感光ドラム1は、その表
面に対しレーザー光学系等の露光手段3によって画像情
報に基づいた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除
去されて静電潜像が形成される。
【0027】次に、感光ドラム1上に形成された静電潜
像は、現像装置4によって現像される。現像装置4は、
現像ローラ4aを有しており、この現像ローラ4aに現
像バイアスを印加し、感光ドラム1上の静電潜像にトナ
ーを付着させることで、トナー像としての現像(顕像
化)を行うようになっている。
【0028】感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ
5によって紙等の記録媒体たる記録材Pに転写される。
記録材Pは、給紙ローラ15によって給紙カセット7か
ら給紙された後、搬送ローラ8によって搬送され、トッ
プセンサー9を経由して、感光ドラム1と転写ローラ5
との間の転写ニップ部に搬送される。このとき、記録材
Pは、トップセンサー9によって搬送方向での先端が検
知され、感光ドラム1上のトナー像と同期がとられる。
転写ローラ5には、転写バイアスが印加され、これによ
り感光ドラム1上のトナー像が記録材P上の所定の位置
に転写される。
【0029】転写によって表面に未定着トナー像を担持
した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11
に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱及び加圧され
て記録材P表面に定着される。尚、定着装置11につい
ては後に詳述する。
【0030】トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ
12、排紙ローラ13によって装置本体M上面の排紙ト
レイ14上に搬送、排出される。
【0031】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(以下、
転写残トナーという)がクリーニング装置6のクリーニ
ングブレード6aによって除去された後、次の画像形成
に供される。
【0032】以上の動作を繰り返すことで、次々と画像
形成を行うことができる。
【0033】次に、図2を参照して、本発明にかかる定
着装置11の一例について詳述する。尚、同図は、定着
装置11の概略構成を示す図であって、記録材Pの搬送
方向(矢印K方向における縦断面図である。
【0034】定着装置11は、図2に示すように、トナ
ーを加熱する加熱体としてのセラミックヒータ(以下、
ヒータという)20と、ヒータ20を内包する定着体た
る定着フィルム(定着回転体)25と、定着フィルム2
5に当接された別の定着回転体としての加圧体たる加圧
ローラ26と、ヒータ20の温度を検知する温度検知手
段たるサーミスタ21と、サーミスタ21の検知温度に
基づきヒータ20の温度が所定温度となるようヒータ2
0を駆動制御する温度制御手段27と、加圧ローラ26
を回転駆動させる駆動手段たるモータ29と、加圧ロー
ラ26が所定回転速度及び所定回転速度で回転する(本
実施形態では、記録材Pが矢印K方向及び所定速度で搬
送される)ようモータ29を駆動制御する回転制御手段
たるCPU30とを備えている。
【0035】ヒータ20は、アルミナ等の耐熱性の基材
20a上に例えば印刷によって抵抗体パターン20bを
形成し、その表面をガラス層20cで被覆したものであ
り、記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に直角な左右方
向に長手となっており、記録材Pの幅よりも長く形成さ
れている。
【0036】又、ヒータ20は、装置本体Mに取り付け
られたヒータホルダ22によって支持されている。ヒー
タホルダ22は、耐熱樹脂によって半円状に形成された
部材であり、定着フィルム25の回転をガイドするガイ
ド部材としても作用する。
【0037】定着フィルム25は、ポリイミド等の耐熱
樹脂を円筒状に形成したものであり、上述のヒータ20
及びヒータホルダ22を包むよう配設される。
【0038】又、定着フィルム25は、後述の加圧ロー
ラ26によってヒータ20に押し付けられており、これ
により定着フィルム25の裏面がヒータ20の下面に当
接されるようになっている。
【0039】更に、定着フィルム25は、加圧ローラ2
6の矢印R26方向の回転により記録材Pが矢印K方向
に搬送されるのに伴って矢印R25方向に回転されるよ
うに構成されている。尚、定着フィルム25の左右の両
端部は、ヒータホルダ22のガイド部(図示せず)によ
って位置が規制されており、ヒータ20の長手方向には
ずれないようになっている。
【0040】又、定着フィルム25は、ヒータ20やヒ
ータホルダ22との間の摺動抵抗を低減させるために内
周面にグリースが塗布されている。
【0041】加圧ローラ26は、金属製の芯金26aの
外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の離
型層26bを設けたものであり、離型層26bの外周面
により下方から定着フィルム25をヒータ20に押し付
けて、定着フィルム25との間に定着ニップ部Nを形成
している。この定着ニップ部Nにおける加圧ローラ26
の回転方向についての幅(ニップ幅)をaとすると、こ
のニップ幅aは、記録材P上のトナーを好適に加熱及び
加圧することができる程度に設定されている。
【0042】モータ29にあっては、例えばステッピン
グモータ等を使用することができ、CPU30によっ
て、加圧ローラ26の回転を矢印R26方向に連続的に
行う外、所定の角度ずつ断続的に行うことも可能であ
る。つまり、加圧ローラ26の回転と停止とを繰り返し
ながら、記録材Pをステップ送りすることもできる。
【0043】温度制御手段27は、ヒータ20の裏面に
取り付けられたサーミスタ(温度検知素子)21が検出
する温度に基づいて、CPU23がトライアック24を
制御し、ヒータ20に対する通電を制御するようになっ
ている。
【0044】上述のように、定着装置11は、加圧ロー
ラ26の矢印R26方向の回転により記録材Pを定着ニ
ップ部Nにて狭持搬送しつつ、ヒータ20によって記録
材P上のトナーを加熱する。この際、CPU30によっ
て加圧ローラ26の回転を制御することにより、記録材
Pの送りを適宜に制御することができ、又、温度制御手
段27によってヒータ20の温度を適宜に制御すること
ができるものである。
【0045】次に、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0046】従来にあっては、図6に示すようにプリン
ト終了時に出願人が先に提案しているヒータの後加熱が
されており、定着ニップ部のトナーを加熱することより
集合させた後冷却することにより定着フィルムに固着さ
せる。従来の制御では定着回転体の状態に関わらず、一
定時間加熱されるため朝一状態では定着ニップ部は適度
に加熱され、トナーは定着フィルムに固着するが、数枚
プリントした後、定着回転体が暖まった状態で、定着ニ
ップ部を一定時間で加熱すると、定着ニップ部が冷えに
くくなりトナーが定着フィルムに固着しにくくなる。更
に、図5で示すようにニップ部の加熱を繰り返すことに
より、定着ユニットが熱くなりホットオフセットが発生
する虞があった。
【0047】本実施形態では、図3で示すように、先
ず、温度制御手段27によって、後回転時のヒータ20
に対する通電が強制的に遮断される。次に、ヒータ20
への通電がOFFされてから、任意の時間(t0)の間
にヒータ20の温度がどれだけ低下するか(ΔT)、サ
ーミスタ21によって検知される。このとき、定着装置
11全体が十分に暖まっている状態ならばΔTは小さ
く、逆に定着装置11全体が冷たい状態ならばΔTは大
きい。このΔTの計測から、後加熱温調時間t1を表1
に示すテーブルにより決定する。つまり、CPU23
は、サーミスタ21により計測されるΔTに基づき後加
熱温調時間t1を表1のテーブルに従って決定する時間
決定機能を有する。以上の制御により、後加熱時間を適
宜コントロールすることによって、加圧ローラ26の温
度は適度に保たれ、定着ニップ部のトナーを充分に冷却
することができる。よって、定着フィルム25や加圧ロ
ーラ26の表面のトナーを紙に吐き出させることが可能
となり、更にホットオフセット等の画像不良や機内昇温
といった問題を防ぐことが可能になる。
【0048】
【表1】
【0049】例えば、温度23℃、湿度60%の環境下
でCaCO3を10〜15%含んだ記録材を用いて25
秒に1枚プリントする(1枚のプリント毎に後加熱が毎
回される)モードで通紙耐久テストを行うと、従来50
枚の通紙枚数でホットオフセットが発生し加圧ローラが
汚れていたものが、本実施形態では2万枚の通紙枚数で
もホットオフセットや加圧ローラ汚れ等の発生は見られ
なかった。
【0050】尚、本実施形態では、t0=0.5se
c、後加熱温調温度T1=200℃とした。
【0051】よって、本実施形態によれば、画像不良や
機内昇温等の問題の発生を防ぎ、更に定着回転体に対す
るトナー汚れの蓄積を防止し、これにより、定着回転体
に対する記録材の巻き付きや定着回転体に蓄積されたト
ナー汚れが一気に記録材を汚すといった不具合を防止す
ることが可能になった。
【0052】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0053】本実施形態にあっては、画像形成装置及び
定着装置の基本構成が第一の実施形態と同様である。
【0054】本実施形態では、図4で示すように、先
ず、後回転時のヒータ20に対する通電が強制的に遮断
される。次に、ヒータ20ヘの通電がOFFされてか
ら、任意の時間(t0)の間にヒータ20の温度がどれ
だけ低下するか(ΔT)、サーミスタ21によって検知
される。このとき、定着装置11全体が十分に暖まって
いる状態ならばΔTは小さく、逆に、定着装置11全体
が冷たい状態ならばΔTは大きい。このΔTの計測か
ら、後加熱温調温度T1を表2に示すテーブルにより決
定する。つまり、CPU23は、サーミスタ21により
計測されるΔTに基づき後加熱温調温度T1を表1のテ
ーブルに従って決定する温度決定機能を有する。以上の
制御により後加熱温度を適宜コントロールすることによ
って、加圧ローラ26の温度は適度に保たれ、定着ニッ
プ部のトナーを充分に冷却することができる。よって、
定着フィルム25や加圧ローラ26の表面のトナーを紙
に吐き出させることが可能となり、更にホットオフセッ
ト等の画像不良や機内昇温といった問題を防ぐことが可
能になる。
【0055】
【表2】
【0056】例えば、温度23℃、湿度60%の環境下
でCaCO3を10〜15%含んだ記録材を用いて25
秒に1枚プリントする(1枚のプリント毎に後加熱が毎
回される)モードで通紙耐久テストを行うと、従来50
枚の通紙枚数でホットオフセットが発生し加圧ローラが
汚れていたものが、本実施形態では、2万枚の通紙枚数
でもホットオフセットや加圧ローラ汚れ等の発生は見ら
れなかった。
【0057】尚、本実施形態では、t0=0.5se
c、後加熱温調時間t1=5secとした。
【0058】よって、本実施形態によれば、画像不良や
機内昇温等の問題の発生を防ぎ、更に定着回転体に対す
るトナー汚れの蓄積を防止し、これにより、定着回転体
に対する記録材の巻き付きや定着回転体に蓄積されたト
ナー汚れが一気に記録材を汚すといった不具合を防止す
ることが可能になった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、定
着回転体の温度状態にあわせた後加熱を行え、停止ニッ
プ内の温度を最適化することが可能になる。これにより
加圧ローラのトナーが定着フィルム・定着ローラに転移
する量を最適化することができる。加圧ローラに付着し
たトナーを残すことなく、定着回転体に対するトナー汚
れの蓄積を防止する。よって定着回転体に対する記録材
の巻き付きや定着回転体に蓄積されたトナー汚れが一気
に記録材を汚すといった不具合を防止することが可能と
なり、且つ定着回転体の異常昇温を防止し良好な画像を
出力する。さらに消費電力を下げ、機内昇温等の問題を
無くすことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態にかかる定着装置にお
ける間欠プリント時の加熱体の温度制御を説明するため
の図である。
【図4】本発明の第二の実施形態にかかる定着装置にお
ける間欠プリント時の加熱体の温度制御を説明するため
の図である。
【図5】従来の定着装置における間欠プリント時の加熱
体の温度制御を説明するための図である。
【図6】従来の定着装置における加熱体の温度制御を説
明するための図である。
【符号の説明】
11 定着装置 20 セラミックヒータ(加熱体) 21 サーミスタ(温度検知手段) 25 定着フィルム(定着体) 26 加圧ローラ(加圧体) 27 温度制御手段 29 モータ(駆動手段) 30 CPU(回転制御手段) N 定着ニップ部(ニップ) P 記録材(記録媒体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の定着回転体を接触させて定着ニッ
    プ部を構成し、未定着トナー像を担持した記録材を前記
    定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱し、前記記録材上
    に前記トナー像を定着させる定着装置であり、前記定着
    ニップ部を加熱するため通電を受ける加熱体と、該加熱
    体の温度を検知する温度検知手段と、前記定着回転体の
    回転を制御する回転制御手段と、前記加熱体の温度を制
    御する温度制御手段を備え、該温度制御手段が、画像形
    成終了時の回転制御手段による定着回転体の後回転停止
    後に、加熱体の温度を制御して定着ニップ部をトナーの
    軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を行なう定
    着装置において、定着回転体後回転時に、前記加熱体へ
    の通電が停止されるとともに、このときにおける前記温
    度検知手段の検知温度に応じて、上記定着回転体停止後
    の温度制御の、温調時間が変化することを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 一対の定着回転体を接触させて定着ニッ
    プ部を構成し、未定着トナー像を担持した記録材を前記
    定着ニップ部にて挟持搬送しつつ加熱し、前記記録材上
    に前記トナー像を定着させる定着装置であり、前記定着
    ニップ部を加熱するため通電を受ける加熱体と、該加熱
    体の温度を検知する温度検知手段と、前記定着回転体の
    回転を制御する回転制御手段と、前記加熱体の温度を制
    御する温度制御手段を備え、該温度制御手段が、画像形
    成終了時の回転制御手段による定着回転体の後回転停止
    後に、加熱体の温度を制御して定着ニップ部をトナーの
    軟化点以上の温度にまで加熱させる温度制御を行なう定
    着装置において、定着回転体後回転時に、前記加熱体へ
    の通電が停止されるとともに、このときにおける前記温
    度検知手段の検知温度に応じて、上記定着回転体停止後
    の温度制御の、温調温度が変化することを特徴とする定
    着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7022944B2 (en) 2001-03-29 2006-04-04 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus preventing excessive increase in temperature of fixing device
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