JP2011231272A - 熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤の製造方法、熱可塑性樹脂組成物及び成形体 - Google Patents

熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤の製造方法、熱可塑性樹脂組成物及び成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】取扱性に優れ、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れ、得られる成形体の表面外観に優れる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤を提供する。
【解決手段】ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂を含む粉体を圧縮成形する、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤の製造方法。前記製造方法により得られる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤及び熱可塑性樹脂を混合して得られる熱可塑性樹脂組成物。前記熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形体。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂を含む粉体を圧縮成形する熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤の製造方法、前記製造方法で得られる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤及び熱可塑性樹脂を混合して得られる熱可塑性樹脂組成物並びに前記熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形体に関する。
ポリテトラフルオロエチレンは、高結晶性で分子間力が低いため、僅かな応力で繊維化する性質を有しており、熱可塑性樹脂に配合した場合、ポリテトラフルオロエチレンの繊維化に伴い、成形加工性、機械特性、滴下防止性が改良されることが知られている。
例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂に未変性ポリテトラフルオロエチレンの粉体を配合する方法が提案されている。また、特許文献2には、熱可塑性樹脂に変性ポリテトラフルオロエチレンの粉体を配合する方法が提案されている。
特開平5−214184号公報 特開平11−124478号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の方法では、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂の粉体を配合しているため、熱可塑性樹脂のペレットと混合する際に分級するという課題や熱可塑性樹脂中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に劣り得られる成形体の表面外観に劣るという課題を有する。
本発明は、取扱性に優れ、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れ、得られる成形体の表面外観に優れる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤を提供することにある。
本発明は、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)を含む粉体を圧縮成形する、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の製造方法である。
また、本発明は、前記製造方法により得られる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)及び熱可塑性樹脂(Y)を混合して得られる熱可塑性樹脂組成物である。
更に、本発明は、前記熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形体である。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、取扱性に優れ、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れ、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れることから得られる成形体の表面外観に優れる。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)を含む粉体を圧縮成形して得られる。
ポリテトラフルオロエチレンは、テトラフルオロエチレン(a1)を含む単量体成分(a)を重合することにより得られる。
単量体成分(a)は、ポリテトラフルオロエチレン本来の特性を損なわない範囲において、テトラフルオロエチレン(a1)と共重合可能なその他の単量体(a2)を含んでもよい。
その他の単量体(a2)としては、例えば、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、フルオロアルキルエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルが挙げられる。これらのその他の単量体(a2)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体成分(a)の組成比は、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れることから、単量体成分(a)100質量%中、テトラフルオロエチレン(a1)の含有率が80質量%以上、その他の単量体(a2)の含有率が20質量%以下であることが好ましく、テトラフルオロエチレン(a1)の含有率が90質量%以上、その他の単量体(a2)の含有率が10質量%以下であることがより好ましい。
単量体成分(a)の重合方法は、特に限定されるものではなく、公知の重合方法を用いることができる。
ポリテトラフルオロエチレンの質量平均分子量は、100万〜5,000万であることが好ましく、300万〜3,000万であることがより好ましい。
ポリテトラフルオロエチレンの質量平均分子量が100万以上であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れる。また、ポリテトラフルオロエチレンの質量平均分子量が5000万以下であると、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観性に優れる。
ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)は、ポリテトラフルオロエチレンを変性せずそのままの未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)を用いてもよく、ポリテトラフルオロエチレンを変性した変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)を用いてもよい。
未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)の粉体の市販品としては、例えば、「テフロンT5」、「テフロンT6」、「テフロン6C」、「テフロン6C−J」、「テフロン6J」、「テフロン7A」、「テフロン7J」、「テフロン30」、「テフロン30B」、「テフロン30J」、「テフロン30N」、「テフロン100」、「テフロン110」、「テフロン120」、「テフロン327」、「テフロン850」、(商品名、デュポン(株)製);「フルオンG201」、「フルオンG307」、「フルオンCD1」、「フルオンCD141」、「フルオンCD123」、「フルオンCD076」、「フルオンCD090」、「フルオンAD911L」、「フルオンAD983L」、「フルオンG163」、「フルオンG192」、「フルオンG307」(商品名、旭硝子(株)製);「ポリフロンMPA FA−500C」(商品名、ダイキン(株)製)が挙げられる。これらの未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)は、公知の製造方法により得ることができ、例えば、ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(A−2−1)と熱可塑性樹脂の水分散体(A−2−2)とを混合した後、凝析又は噴霧乾燥により得る方法、ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(A−2−1)の存在下で単量体成分(a−2−3)を重合した後、凝析又は噴霧乾燥により得る方法、ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(A−2−1)と熱可塑性樹脂の水分散体(A−2−2)との混合水分散体の存在下で単量体成分(a−2−3)を重合した後、凝析又は噴霧乾燥により得る方法が挙げられる。
凝析における凝析剤としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;蟻酸、酢酸等の有機酸;硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、酢酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機塩が挙げられる。これらの凝析剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
凝析を行う条件は、特に制限されるものではないが、例えば、得られた水分散体を30〜90℃で凝析剤に接触させ、攪拌しながら凝析させてスラリーとし、ろ過回収した後に脱水乾燥する方法が挙げられる。乾燥温度は、40〜100℃で1〜12時間行うことが好ましい。
ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(A−2−1)の市販品としては、例えば、「フルオンAD911L」、「フルオンAD912L」、「フルオンAD938L」、「フルオンAD939L」(商品名、旭硝子(株)製)が挙げられる。これらのポリテトラフルオロエチレンの水分散体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
熱可塑性樹脂の水分散体(A−2−2)は、単量体成分(a−2−2)を重合して得られる。
単量体成分(a−2−2)を構成する単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系単量体;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;(メタ)アクリル酸が挙げられる。これらの単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
尚、本明細書中で、(メタ)アクリレートとは、「アクリレート」又は「メタクリレート」を示す。
単量体成分(a−2−2)の重合方法は、公知の重合方法を用いることができ、例えば乳化重合、ソープフリー乳化重合、微細懸濁重合、懸濁重合が挙げられる。
これらの重合方法の中でも、ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(A−2−1)と熱可塑性樹脂の水分散体(A−2−2)との混合が容易であることから、乳化重合、ソープフリー乳化重合が好ましく、乳化重合がより好ましい。
単量体成分(a−2−2)の重合方法として乳化重合やソープフリー乳化重合等の重合方法を用いる場合、得られる熱可塑性樹脂の粒子構造は、単層であっても多層であってもよいが、製造コストの観点から、3層以下であることが好ましい。
単量体成分(a−2−2)を乳化重合する際に用いる乳化剤は、公知の乳化剤を用いることができ、例えば、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、高分子乳化剤、反応性アニオン性乳化剤、反応性ノニオン性乳化剤が挙げられる。
単量体成分(a−2−2)の重合で用いる重合開始剤は、公知の重合開始剤を用いることができ、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸化合物;アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等の油溶性アゾ化合物;2,2’−アゾビス−{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス−{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシエチル)]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス−{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス−[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]及びその塩、2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]及びその塩、2,2’−アゾビス−[2−(3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン]及びその塩、2,2’−アゾビス−{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}及びその塩、2,2’−アゾビス−(2−メチルプロピオンアミジン)及びその塩、2,2’−アゾビス−(2−メチルプロプロピオンアミジン)及びその塩、2,2’−アゾビス−[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]及びその塩等の水溶性アゾ化合物;過酸化ベンゾイル、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート等の有機過酸化物が挙げられる。また、乳化重合により単量体成分(a−2−2)の重合を行う場合は、重亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、アスコルビン酸塩等の還元剤を前記過硫酸化合物や前記有機過酸化物と組合せて用いることもできる。これらの重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体成分(a−2−3)を構成する単量体としては、例えば、単量体成分(a−2−2)を構成する単量体として例示したものが挙げられる。これらの単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体成分(a−2−3)の重合方法は、公知の重合方法を用いることができ、例えば、乳化重合、ソープフリー乳化重合、微細懸濁重合、懸濁重合が挙げられる。
これらの重合方法の中でも、変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)を安定に製造できることから、乳化重合、ソープフリー乳化重合が好ましく、乳化重合がより好ましい。
単量体成分(a−2−3)を乳化重合する際に用いる乳化剤は、例えば、単量体成分(a−2−2)を乳化重合する際に用いる乳化剤として例示したものが挙げられる。
単量体成分(a−2−3)の重合で用いる重合開始剤は、例えば、単量体成分(a−2−2)の重合で用いる重合開始剤として例示したものが挙げられる。
変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)の粉体の市販品としては、「メタブレンA−3000」、「メタブレンA−3800」、「メタブレンA−3750」、「メタブレンA−3700」(商品名、三菱レイヨン(株)製);「ブレンデックス449」(商品名、ケムチュラ社製);「AD−001」、「CX−500」(商品名、パシフィックインターケム社(株)製);「SN3300」、「SN3300B2」、「SN3300B3」(商品名、シャインポリマー(株)製)が挙げられる。これらの変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)は、未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)又は変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)を単独で用いてもよく、未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)及び変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)を併用してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)以外にも、必要に応じて、熱可塑性樹脂(B)を含んでもよい。
熱可塑性樹脂(B)は、熱可塑性樹脂(Y)の種類に応じて適宜設定することができ、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、熱可塑性エラストマー等の公知の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの熱可塑性樹脂(B)の中でも、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観に優れることから、熱可塑性樹脂(Y)との相溶性が高い熱可塑性樹脂が好ましい。
例えば、熱可塑性樹脂(Y)がポリオレフィン系樹脂の場合、熱可塑性樹脂(B)としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、炭素数が2以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート系単量体単位を主成分とするアルキル(メタ)アクリレート系重合体等のポリオレフィン系樹脂との相溶性が高い熱可塑性樹脂が好ましい。これらの熱可塑性樹脂(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、熱可塑性樹脂(Y)がポリカーボネート系樹脂の場合、熱可塑性樹脂(B)としては、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等のポリカーボネート系樹脂との相溶性が高い熱可塑性樹脂が好ましい。これらの熱可塑性樹脂(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
更に、熱可塑性樹脂(Y)がポリ塩化ビニル系樹脂の場合、熱可塑性樹脂(B)としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、メチルメタクリレート系重合体等のポリ塩化ビニル系樹脂との相溶性が高い熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。これらの熱可塑性樹脂(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)中のポリテトラフルオロエチレンの含有率は、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)100質量%中、1〜99質量%であることが好ましく、3〜70質量%であることがより好ましく、5〜60質量%であることが更に好ましく、10〜50が特に好ましい。
ポリテトラフルオロエチレンの含有率が1質量%以上であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れる。また、ポリテトラフルオロエチレンの含有率が99質量%以下であると、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観に優れる。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、難燃剤、造核剤、発泡剤、抗菌剤、防腐剤、充填剤、滑剤、衝撃強度改質剤、帯電防止剤、金属不活性化剤、流動性改質剤、艶消剤、顔料、染料等の添加剤を含んでもよい。これらの添加剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
酸化防止剤としては、公知の酸化防止剤を用いることができ、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、「ヨシノックスBHT」、「ヨシノックスBB」、「ヨシノックス2246G」、「ヨシノックス425」、「ヨシノックス250」、「ヨシノックス930」、「トミノックスSS」、「トミノックスTT」、「トミノックス917」、「トミノックス314」(商品名、(株)エーピーアイ コーポレーション製);「イルガノックス1010」、「イルガノックス1010FF」、「イルガノックス1035」、「イルガノックス1035FF」、「イルガノックス1076」、「イルガノックス1076FD」、「イルガノックス1076DWJ」、「イルガノックス1098」、「イルガノックス135」、「イルガノックス1330」、「イルガノックス1425WL」、「イルガノックス1520L」、「イルガノックス1520SE」、「イルガノックス1726」、「イルガノックス245」、「イルガノックス245FF」、「イルガノックス245DWJ」、「イルガノックス259」、「イルガノックス3114」、「イルガノックス3790」、「イルガノックス5057」、「イルガノックス565」、「イルガノックス565DD」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブAO−20」、「アデカスタブAO−30」、「アデカスタブAO−40」、「アデカスタブAO−50」、「アデカスタブAO−50F」、「アデカスタブAO−60」、「アデカスタブAO−60G」、「アデカスタブAO−70」、「アデカスタブAO−80」、「アデカスタブAO−330」、「アデカスタブA−611」、「アデカスタブA−611RG」、「アデカスタブA−612」、「アデカスタブA−612RG」、「アデカスタブA−613」、「アデカスタブA−613RG」、「アデカスタブAO−51」、「アデカスタブAO−15」、「アデカスタブAO−18」、「アデカスタブ328」、「アデカスタブAO−37」(商品名、(株)ADEKA製)が挙げられる。これらのヒンダードフェノール系酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、「イルガノックスPS 800 FD」、「イルガノックスPS 802 FD」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブAO−412S」、「アデカスタブAO−503」(商品名、(株)ADEKA製)が挙げられる。これらの硫黄系酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
リン系酸化防止剤としては、例えば、「イルガフォス168」、「イルガフォス168FF」、「イルガフォス12」、「イルガフォス38」、「イルガフォスP−EPQ」、「イルガフォスP−EPQ FD」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブPEP−4C」、「アデカスタブPEP−8」、「アデカスタブPEP−8W」、「アデカスタブPEP−24G」、「アデカスタブPEP−36」、「アデカスタブPEP−36Z」、「アデカスタブHP−10」、「アデカスタブ2112」、「アデカスタブ2112RG」、「アデカスタブ260」、「アデカスタブ522A」、「アデカスタブ1178」、「アデカスタブ1500」、「アデカスタブC」、「アデカスタブ135A」、「アデカスタブ3010」、「アデカスタブTPP」(商品名、(株)ADEKA製)が挙げられる。これらのリン系酸化防止剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
紫外線吸収剤としては、公知の紫外線吸収剤を用いることができ、例えば、「チヌビンP」、「チヌビンP FL」、「チヌビン234」、「チヌビン326」、「チヌビン326FL」、「チヌビン329」、「チヌビン329FL」、「チヌビン360」、「チヌビン213」、「チヌビン571」、「チヌビン1577FF」、「チヌビン120」、「キマソーブ81」、「キマソーブ81FL」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブLA−32」、「アデカスタブLA−36」、「アデカスタブLA−36RG」、「アデカスタブLA−31」、「アデカスタブLA−31RG」、「アデカスタブ1413」、「アデカスタブLA−51」(商品名、(株)ADEKA製)が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光安定剤としては、公知の光安定剤を用いることができ、例えば、「チヌビン770」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブLA−57」、「アデカスタブLA−63P」、「アデカスタブLA−68P」(商品名、(株)ADEKA製)等のN−H型ヒンダードアミン系光安定剤;「チヌビン292」、「チヌビン144」、「チヌビン765」、「キマソーブ119FL」(商品名、チバ・ジャパン(株)製);「アデカスタブLA−52」、「アデカスタブLA−62」、「アデカスタブLA−67」(商品名、(株)ADEKA製)等のN−R型ヒンダードアミン系光安定剤;「チヌビン123」、「チヌビン494AR」、「チヌビンNOR371FF」、「フレームスタブNOR116FF」(商品名、チバ・ジャパン(株)製)等のN−O−R型ヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。これらの光安定剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
可塑剤としては、公知の可塑剤を用いることができ、例えば、「B2714」、「B2714」、「P0288」、「B2715」、「P0279」、「P0304」、「P0291」、「P0292」、「P0293」、「P0296」、「P0298」、「P0299」、「P0300」、「P0301」、「P0302」、「P0303」、「P0305」、「P0306」、「P0307」、「D3248」、「E0164」、「I0157」、「P0657」、「P1344」、「P0468」、「P1021」、「P0265」、「P1331」、「P2069」、「P0266」、「P0273」、「P0270」、「P0271」、「P0272」、「P0683」、「P0268」、「P1022」、「B0881」、「A1308」、「S0027」、「O0054」、「O0143」、「F0116」、「M0009」、「O0055」、「A1386」、「A0931」、「A1388」、「B2716」、「A0163」、「A0653」、「A1473」、「F0117」、「M0011」、「S0025」、「S0028」、「A0655」、「S0023」、「A0162」、「M0010」、「S0024」、「S0103」、「A0706」、「A0164」、「A1387」、「A0654」、「A0166」、「A1308」、「M0027」、「O0054」、「O0143」、「F0116」、「M0009」、「O0055」、「D1230」、「D1522」、「B0828」、「B0489」、「B0498」、「G0082」、「T0364」、「G0086」、「T0923」、「B0496」、「B0737」、「C0602」、「C0601」、「E0164」、「A0086」、「A0879」、「C0366」、「A0822」、「C0367」、「C0368」(商品名、東京化成工業(株)製)が挙げられる。これらの可塑剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
難燃剤としては、公知の難燃剤を用いることができ、例えば、「アデカスタブPFR」、「アデカスタブFP−600」、「アデカスタブFP−700」、「アデカスタブFP−2000」、「アデカスタブFP−2200」(商品名、(株)ADEKA製);「レオフォス35」、「レオフォス65」、「レオフォス95」、「レオフォス110」、「レオフォスTPP」、「レオフォスRDP」、「レオフォスBAPP」、「レオフォスCDP」、「レオフォス クロニテックスTCP」、「レオフォスTXP」、「レオモールTIBP」、「レオモールTOP」、「KP−140」、「レオルーブHYD−110」、「エンパラ40」、「エンパラ70」、「エンパラK−43」、「エンパラK−45」、「エンパラK−47」、「エンパラK−50」、「エンパラAR−500」、「ポリセーフ100」、「ポリセーフ100−T」、「ポリセーフ100−NDT」、「ポリセーフFCP−5」、「ポリセーフFCP−6」、「ポリセーフNS−80A」、「ポリセーフNS−80B」、「ポリセーフNH−12」、「ポリセーフMG−23X」(商品名、味の素ファインテクノ(株)製);「TMP」、「TEP」、「TPP」、「TCP」、「TXP」、「CDP」、「PX−110」、「CR−733S」、「CR−741」、「PX−200」、「ダイガード580」、「ダイガード610」、「ダイガード540」、「TMCPP」、「CRP」、「CR−900」、「CR−504L」、「CR−570」(商品名、大八化学工業(株)製);「フレームスタブNOR 116FF」、「メラプールMC 25」、「メラプール200/70」(商品名、チバ・ジャパン(株)製)が挙げられる。これらの難燃剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
造核剤としては、公知の造核剤を用いることができ、例えば、「アデカスタブNA−11」、「アデカスタブNA−27」、「アデカスタブNA−902」、「アデカスタブNA−21」、「アデカスタブNA−71」(商品名、(株)ADEKA製);「イルガクリアD」、「イルガクリアDM」(商品名、チバ・ジャパン(株)製)が挙げられる。これらの造核剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
発泡剤としては、公知の発泡剤を用いることができ、例えば、無機発泡剤、揮発性発泡剤、分解型発泡剤が挙げられる。
無機発泡剤としては、例えば、二酸化炭素、空気、窒素が挙げられる。
揮発性発泡剤としては、例えば、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素;シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂肪族炭化水素;トリクロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン、ジクロロテトラフロロエタン、メチルクロリド、エチルクロリド、メチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
分解型発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウムが挙げられる。
これらの発泡剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
抗菌剤としては、公知の抗菌剤を用いることができ、例えば、「イルガードB1000」、「イルガードB5000」、「イルガードB5120」、「イルガードB6000」、「イルガードB7000」、「イルガードB7250」、「イルガードB7620」、「イルガードB7920」(商品名、チバ・ジャパン(株)製)が挙げられる。これらの抗菌剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
防腐剤としては、公知の防腐剤を用いることができる。
充填剤としては、公知の充填剤を用いることができ、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ガラス繊維、炭素繊維、炭酸マグネシウム、マイカ、カオリン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、チタンホワイト、ホワイトカーボン、カーボンブラックが挙げられる。これらの充填剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
滑剤としては、公知の滑剤を用いることができ、例えば、「アトマーSA1750」、「アトマーSA1753」、「アトマーSA1753FD」、「アトマーSA1756」、「アトマー1759」、「アトマーSA1759FD」(チバ・ジャパン(株)製);「メタブレンL−1000」(商品名、三菱レイヨン(株)製)が挙げられる。これらの滑剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
衝撃強度改質剤としては、公知の衝撃強度改質剤を用いることができ、例えば、「メタブレンC−223A」、「メタブレンC−201A」、「メタブレンC140A」、「メタブレンS−2001」、「メタブレンS−2006、「メタブレンS−2030」、「メタブレンS−2100」、「メタブレンS−2200」、「メタブレンSX−005」、「メタブレンSX−006」、「メタブレンSRK−200」、「メタブレンW−450A」、「メタブレンW−300A」(商品名、三菱レイヨン(株)製);「カネエースB56」、「カネエースB564」、「カネエースM511」、「カネエースM600」、「カネエースM400」、「カネエースM580」、「カネエースMR01」、「カネエースM300」、「カネエースB22」、「カネエースB52」、「カネエースB522」、「カネエースB521」、「カネエースFM21」、「カネエースFM22」、「カネエースFM25」、「カネエースFM40」(商品名、カネカ(株)製)が挙げられる。これらの衝撃強度改質剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
帯電防止剤としては、公知の帯電防止剤を用いることができ、例えば、「イルガスタットP16」、「イルガスタットP18」、「イルガスタットP20」、「イルガスタットP22」(商品名、チバ・ジャパン(株)製)が挙げられる。これらの帯電防止剤は、1種を単独で用いればよく、2種以上を併用してもよい。
金属不活性化剤としては、公知の金属不活性化剤を用いることができ、例えば、「アデカスタブCDA−1」、「アデカスタブCDA−1M」、「アデカスタブCDA−6」、「アデカスタブCDA−10」が挙げられる。これらの金属不活性化剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
流動性改質剤としては、公知の流動性改質剤を用いることができ、例えば、「メタブレンTP−001」、「メタブレンTP−003」(商品名、三菱レイヨン(株)製)が挙げられる。これらの流動性改質剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
艶消剤としては、公知の艶消剤を用いることができ、例えば、「メタブレンF−410」、「メタブレンF−444」(商品名、三菱レイヨン(株)製)が挙げられる。これらの艶消剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
顔料としては、公知の顔料を用いることができ、例えば、「セイカファースト イエロー」、「セイカファースト オレンジ」、「セイカファースト レッド」、「クロモファイン ブルー」、「クロモファイン グリーン」、「クロモファイン レッド」、「クロモファイン ブラック」、「セイカライト」、「ダイピロキサイド イエロー」、「ダイピロキサイド ブラウン」、「ダイピロキサイド グリーン」、「ダイピロキサイド ブルー」、「ダイピロキサイド ブラック」、「ミロリ ブルー」、「ラブコロール クリアー」、「ラブコロール カラー」、「ダイプロムナード」、「ニューラクチミン カラー」(商品名、大日精化工業(株)製)が挙げられる。これらの顔料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
染料としては、公知の染料を用いることができる。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)、必要に応じて、熱可塑性樹脂(B)、添加剤を含む粉体等を圧縮成形して得られる。
ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)、添加剤の形状は、均一に混合することができることから、いずれも粉体であることが好ましい。
圧縮成形する際に用いる圧縮成形機は、公知の圧縮成形機を用いることができ、例えば、打錠機、プレス機が挙げられる。
これらの圧縮成形機の中でも、生産性に優れることから、打錠機であることが好ましい。
打錠機は、公知の打錠機を用いることができ、例えば、「VIRGO 0512SS2AZ」、「VIRGO 0506SS」、「VIRGO 0512SS」、「VIRGO 0518SS」、「VIRGO 0524SS」、「VIRGO 05122L」、「LIBRA2 0836SS2JZ」、「LIBRA2 0845SS」、「PEGASUS 1024SS4KZ」、「PEGASUS 1030SS」、「NEW GEMINI 0855DS」、「NEW GEMINI 0867DS」、「NEW GEMINI 15452L」、「NEW GEMINI 05673L」、「NEW GEMINI 1545」、「HERCULES2 1529SS」(機種名、(株)菊水製作所製);「X−SS型」、「X−MS型」、「X−LD型」、「X−LS型」、「AP−SS型」、「AP−MS型」、「AP−LD型」、「AP−LS型」、「MS−C型」、「LS−3L型」、「BX−SM型」、「BX−NM型」、「HX−LD型」、「HT−EX−SS型」、「HT−BEX−S型」、「B−S型」、「B−D型」、「FXH型」、「FX−D型」(機種名、(株)畑鐵工所製);「HANDSTAB−100」(機種名、市橋精機(株)製)が挙げられる。
圧縮成形の際の圧縮圧力は、0.1〜100MPaであることが好ましく、0.5〜90MPaであることがより好ましく、1〜80MPaであることが更に好ましい。
圧縮圧力が0.1MPa以上であると、得られる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の形態安定性に優れる。圧縮圧力が100MPa以下であると、熱可塑性樹脂(B)の分解を抑制することができる。
圧縮成形の際の成形温度は、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)が溶融しない温度であれば特に限定されるものではなく、5〜50℃であることが好ましく、10〜40℃であることがより好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の形状は、特に限定されるものではないが、製造が簡便であることから、円柱状であることが好ましい。
熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)を円柱状とする際のサイズは、熱可塑性樹脂(Y)のペレットのサイズ等に応じて適宜設定することができ、直径1〜20mm、長さ1〜30mmであることが好ましく、直径2〜10mm、長さ2〜15mmであることがより好ましい。
熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)のサイズが直径1mm以上、長さ1mm以上であると、熱可塑性樹脂(Y)のペレットと混合する際の分級が抑制される。また、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)のサイズが直径20mm以下、長さ30mm以下であると、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観性に優れる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)及び熱可塑性樹脂(Y)を混合して得られる。
熱可塑性樹脂(Y)は、公知の熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらの熱可塑性樹脂(Y)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
熱可塑性樹脂の混合比は、得られる成形体の目標性能に応じて適宜設定することができ、熱可塑性樹脂組成物100質量%中、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の混合割合が0.1〜40質量%、熱可塑性樹脂(Y)の混合割合が60〜99.9質量%であることが好ましく、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の混合割合が0.2〜30質量%、熱可塑性樹脂(Y)の混合割合が70〜99.8質量%であることがより好ましく、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の混合割合が0.3〜20質量%、熱可塑性樹脂(Y)の混合割合が80〜99.7質量%であることが更に好ましい。
熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の混合割合が0.1質量%以上であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れる。また、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の混合割合が40質量%以下であると、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観性に優れ、熱可塑性樹脂(Y)の本来の特性を損なわない。
熱可塑性樹脂(Y)の混合割合が60質量%以上であると、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れ、得られる成形体の表面外観性に優れ、熱可塑性樹脂(Y)の本来の特性を損なわない。また、熱可塑性樹脂(Y)の混合割合が99.9質量%以下であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、難燃剤、造核剤、発泡剤、抗菌剤、防腐剤、充填剤、滑剤、衝撃強度改質剤、帯電防止剤、金属不活性化剤、流動性改質剤、艶消剤、顔料、染料等の添加剤を含んでもよい。これらの添加剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの添加剤の具体例は、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)に含んでもよい添加剤として例示したものが挙げられる。
熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)、熱可塑性樹脂(Y)、必要に応じて、添加剤を混合する方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、押出混練、ロール混練等の溶融混練による方法が挙げられる。
溶融混練の際の混練温度は、熱可塑性樹脂(Y)の種類に応じて適宜設定すればよく、一般的に150〜350℃である。
本発明の成形体は、本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる。
本発明の成形体を得るための成形方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、押出成形、射出成形、カレンダー成形、ブロー成形、熱成形、発泡成形、溶融紡糸等の成形方法が挙げられる。
本発明の成形体を得るための成形温度は、熱可塑性樹脂(Y)の種類に応じて適宜設定すればよく、一般的に150〜350℃である。
本発明の成形体は、表面外観に優れるため、光学シート等のシート材料、食品フィルム等のフィルム材料、家電用材料、OA機器用材料、自動車用材料、医療用材料、建築材料、電線用被覆材料等に好適である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」を示す。
実施例、比較例における各評価は、以下の方法により実施した。
(1)固形分濃度
得られた水分散体を、170℃で30分間乾燥した後、質量を測定し、固形分を算出した。
(2)重合率
製造例1〜3における単量体の重合率を、ガスクロマトグラフを用い、重合後の残存する単量体量を測定して算出した。
尚、ガスクロマトグラフは「GC6890」(機種名、アジレントテクノロジー(株)製)、分離カラムは「HP−5」(商品名、アジレントテクノロジー(株)、内径0.25mm、長さ30m、膜厚0.25μm)を用い、内部標準物質として酢酸ブチルを用い、内部標準法により測定した。
(3)取扱性
得られた熱可塑性樹脂用改質剤10部とポリプロピレン樹脂のペレット(商品名「ノバテックFY−4」、日本ポリプロ(株)製、直径4mm、長さ2mmの円柱状のペレット)90部を充分にハンドブレンドにて混合し、3分間静置後の分級の状態を目視で確認し、以下の基準で判定した。
○:分級が見られない。
×:分級が見られる。
尚、熱可塑性樹脂用改質剤の分級性は、熱可塑性樹脂用改質剤を熱可塑性樹脂(Y)に配合する際、均一に混合できるかの判断基準となり、分級が見られない熱可塑性樹脂用改質剤は、取扱性に優れると見なし得る。
(4)溶融張力
得られた熱可塑性樹脂組成物を、キャピラリー式レオメーター(機種名「ツインキャピラリーレオメーター RH−7型」、ROSAND社製)を用い、ダイスはφ1.0mm、L/D=16、温度190℃の条件で、一定量(0.54cm/分)で押出し、ストランドを一定速度(3m/分)で引き取った。
尚、熱可塑性樹脂組成物の溶融張力は、熱成形性、ブロー成形性、発泡成形性等の成形加工性の判断基準となり、溶融張力の向上は、成形加工性の向上と見なし得る。
(5)表面凹凸数
得られた成形体(厚さ500μmのフィルム)中に存在する異物の数を評価した。評価手順としては、目視でフィルム1m(幅0.1m、長さ10m)の表面上に見られる凹凸に印を付け、印を付けた凹凸部について実体顕微鏡を用いて観察し、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)の凝集物由来の凹凸のみをカウントした。凹凸がポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)の凝集物由来であるかは、赤外吸収スペクトル測定により確認することができる。
尚、成形体の表面凹凸数は、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)の分散性及び得られる成形体の表面外観の判断基準となり、得られる成形体の表面凹凸数が少ないほど、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)の分散性及び得られる成形体の表面外観に優れる。
[製造例1]ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の製造
「フルオンAD939L」(商品名、旭硝子(株)製、固形分濃度60%)100部に、蒸留水129部を添加し、ポリテトラフルオロエチレンの水分散体(Z−1)を得た。
得られたポリテトラフルオロエチレンの水分散体(Z−1)の固形分濃度は26.2%であった。
ドデシルメタクリレート50部とメチルメタクリレート50部の単量体混合液に2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部を溶解させた。得られた溶液に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.0部と蒸留水300部の混合液を添加し、ホモミキサーにて10,000rpmの回転数で2分間攪拌した後、ホモジナイザーに30MPaの圧力で2回通し、安定な予備分散液を得た。得られた予備分散液を、攪拌翼、コンデンサー、熱電対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに仕込み、窒素気流下で内温を80℃に昇温させ3時間保持して、ラジカル重合を完了させ、重合体粒子の水分散体(Z−2)を得た。得られた重合体粒子の水分散体(Z−2)の固形分濃度は25.1%であった。
攪拌機、コンデンサー、熱電対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに、(Z−1)76部と(Z−2)239部を仕込み、窒素気流下にて25℃で1時間攪拌した。その後、系内を80℃に昇温させ、1時間保持した後、硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.003部、ロンガリット塩0.24部、蒸留水60.8部の混合液を加え、メチルメタクリレート20部、t−ブチルパーオキシド0.4部の単量体混合液を1時間かけて滴下し、滴下終了後内温を80℃で1時間保持して、ラジカル重合を完了させ、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の水分散体を得た。一連の操作を通じて、固形分の分離等は確認されず、得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の水分散体は均一であった。単量体の重合率は、99%以上であった。
得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の水分散体を、塩化カルシウム5部を含む90℃の熱水400部に投入し、凝析させ、ろ過回収した。得られた回収物を65℃で12時間乾燥させ、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の粉体を得た。得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(1)の粉体中のポリテトラフルオロエチレン濃度は、20%(仕込みから算出)である。
[製造例2]ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の製造
攪拌機、コンデンサー、熱電対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに、製造例1で得られたポリテトラフルオロエチレンの水分散体(Z−1)191部、メチルメタクリレート40部、n−ブチルアクリレート10部、アルケニルコハク酸ジカリウム3.0部、t−ブチルヒドロパーオキシド0.2部、n−オクチルメルカプタン0.5部、蒸留水35部を仕込み、窒素気流下にて25℃で1時間攪拌した。その後、系内を60℃に昇温させ、硫酸第一鉄0.0005部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.0015部、ロンガリット塩0.3部、蒸留水5部の混合液を加え、内温を60℃で1.5時間保持して、ラジカル重合を完了させ、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の水分散体を得た。一連の操作を通じて、固形分の分離等は確認されず、得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の水分散体は均一であった。単量体の重合率は、99%以上であった。
得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の水分散体を、製造例1と同様の方法で、凝析、ろ過、乾燥させて、ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の粉体を得た。得られたポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(2)の粉体中のポリテトラフルオロエチレン濃度は、50%(仕込みから算出)である。
[製造例3]熱可塑性樹脂(B−2)の製造
攪拌機、コンデンサー、熱電対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに、蒸留水225部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5部、硫酸第一鉄0.0002部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.0006部、アスコルビン酸0.48部を仕込み、窒素気流下にて25℃で1時間攪拌した。その後、系内を73℃に昇温させ、イソブチルメタクリレート98部、n−ブチルアクリレート2部、n−オクチルメルカプタン1部、クメンヒドロパーオキシド0.2部の単量体混合物を1時間かけて滴下し、滴下終了後内温を73℃で1時間保持して、ラジカル重合を完了させ、熱可塑性樹脂(B−2)の水分散体を得た。一連の操作を通じて、固形物の分離等は確認されず、得られた熱可塑性樹脂(B−2)の水分散体は均一であった。単量体の重合率は99%以上であった。
得られた熱可塑性樹脂(B−2)の水分散体を、酢酸カルシウム5部を含む70℃の温水500部に投入し、90℃まで昇温させ、凝析させ、ろ過回収した。得られた回収物を60℃で12時間乾燥させ、熱可塑性樹脂(B−2)の粉体を得た。得られた熱可塑性樹脂(B−2)のゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定した質量平均分子量は、30,000であった。
[実施例1〜8]
ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)を表1に記載の比率で配合し、ハンドブレンドにて混合し、卓上簡易錠剤成形機「HANDSTAB−100」(機種名、市橋精機(株)製)を用い、圧縮圧力10MPa、温度25℃の条件で圧縮成形を行い、直径5mm、長さ6mmの円柱状の錠剤の熱可塑性樹脂用改質剤(T−1)〜(T−8)を得た。
[比較例1〜8]
ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)を表2に記載の比率で配合し、ハンドブレンドにて混合し、粉体の熱可塑性樹脂用改質剤(P−1)〜(P−8)を得た。
得られた熱可塑性樹脂用改質剤の取扱性を、表1及び表2に示す。
Figure 2011231272
Figure 2011231272
表中の略号は、以下の化合物を示す。
(1) :製造例1で製造したポリテトラフルオロエチレン含有樹脂の粉体
(2) :製造例2で製造したポリテトラフルオロエチレン含有樹脂の粉体
(3) :変性ポリテトラフルオロエチレンの粉体(商品名「ブレンデックス449」、ケムチュラ社製、ポリテトラフルオロエチレン濃度50%)
(4) :未変性ポリテトラフルオロエチレンの粉体(商品名「フルオンCD−1」、旭硝子(株)製)
(B−1):ポリプロピレン樹脂の粉体(商品名「PPW−5」、(株)セイシン企業製)
(B−2):製造例3で製造した熱可塑性樹脂の粉体
[実施例9〜16、比較例9〜17]
熱可塑性樹脂用改質剤、熱可塑性樹脂(Y)を表3〜表5に記載の比率で配合し、ハンドブレンドにて混合し、φ30mm同方向二軸押出機((株)プラスチック工学研究所製、L/D=30)を用い、スクリュー回転数200rpm、シリンダー温度200℃の条件で押出成形を行い、熱可塑性樹脂組成物を得た。
得られた熱可塑性樹脂組成物を80℃で12時間乾燥させ、Tダイを取り付けた単軸押出機((株)ジー・エム・エンジニアリング製、L/D=30)を用い、スクリュー回転数20rpm、シリンダー温度200℃、Tダイ温度210℃の条件で、厚さ500μm、幅10cmになるように製膜し、成形体(フィルム)を得た。
得られた熱可塑性樹脂組成物の溶融張力及び得られた成形体の表面凹凸数を、表3〜表5に示す。
Figure 2011231272
Figure 2011231272
Figure 2011231272
表中の略号は、以下の化合物を示す。
(Y−1):ポリプロピレン樹脂のペレット(商品名「ノバテックPP FY−4」、日本ポリプロ(株)製、メルトフローレート5g/10分、直径4mm、長さ2mmの円柱状のペレット)
表3〜表5から明らかなように、実施例9〜16は、本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)を用いたので、得られた熱可塑性樹脂組成物の成形加工性が優れ、得られた成形体の表面外観が優れた。
一方、比較例12は、熱可塑性樹脂用改質剤を用いなかったので、得られた熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に劣った。また、比較例9〜11、13〜17は、熱可塑性樹脂用改質剤の形状が粉体であったので、得られた熱可塑性樹脂組成物の成形加工性が優れたが、得られた成形体の表面外観が劣った。
本発明の熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)は、取扱性に優れ、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性に優れ、熱可塑性樹脂(Y)中でのポリテトラフルオロエチレンの分散性に優れることから得られる成形体の表面外観に優れる。
本発明の成形体は、表面外観に優れるため、光学シート等のシート材料、食品フィルム等のフィルム材料、家電用材料、OA機器用材料、自動車用材料、医療用材料、建築材料、電線用被覆材料等に好適である。

Claims (6)

  1. ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)を含む粉体を圧縮成形する、熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)の製造方法。
  2. ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)が変性ポリテトラフルオロエチレン(A−2)である、請求項1記載の製造方法。
  3. 更に熱可塑性樹脂(B)を含む、請求項2記載の製造方法。
  4. ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂(A)が未変性ポリテトラフルオロエチレン(A−1)であり、更に熱可塑性樹脂(B)を含む、請求項1記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4記載の製造方法により得られる熱可塑性樹脂用改質剤の錠剤(X)及び熱可塑性樹脂(Y)を混合して得られる熱可塑性樹脂組成物。
  6. 請求項5記載の熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形体。
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