JP2011229320A - 車載用余長吸収部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ケーブルに悪影響を与えることなく光ケーブルの余長を吸収可能な車載用余長吸収部品を得る。
【解決手段】プロテクタ本体2内に設けられる円形ピン11〜13はそれぞれ平面視して同一の半径R1の円形巻き取り部分を有し、円形ピン11,12間及び円形ピン12,13間の中心間距離は同一に設定されている。円形ピン11〜13の半径R1は余長吸収対象の光ケーブルの許容曲げ半径を満足する値に設定される。中間補助部材21,22は円形ピン12の両側に設けられて一対の補助余長吸収部材を構成する。最外補助部材31,32は円形ピン11〜13の組合せの両側に設けられて一対の補助余長吸収部材を構成する。中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32の側面21s,22s及び側面31s,32sそれぞれ半径R1以上の半径の円弧形状を呈している。
【選択図】図1

Description

この発明は、ワイヤーハーネスの一部として内蔵される等の光ケーブルの余長を吸収する車載用余長吸収部品に関する。
車載用のワイヤーハーネスの製造時に、ある回路で用いられる電線(上記ワイヤーハーネスを構成する電線とは異なる)に余長が生じた場合、当該電線を上記ワイヤーハーネスの外周に巻き付けることにより、上記電線の余長を吸収する方法(第1の方法)が一般的であった。
また、ワイヤーハーネスを構成する少なくとも一部の電線に余長が生じた場合、ワイヤーハーネス内部において当該少なくとも一部の電線を選択的に折り返して設ける等により、少なくとも一部の電線の余長を内部で吸収する方法(第2の方法)が一般的であった。
後者の例として、特許文献1に開示されたワイヤーハーネス用プロテクタがあり、当該プロテクタは内部に複数の係止リブを設け、リブ間でワイヤーハーネスの屈曲回数を変化させることによりワイヤーハーネスの余長を吸収している。なお、特許文献1では少なくとも一部の電線として全ての電線を含んでいる。
特開2004−166454号公報
一方、車載用の光ケーブルの配索時、特にワイヤーハーネスの一部として光ケーブルを内蔵する際に、その製造誤差から生ずる際に光ケーブルの余長を吸収する要望がある。また、異なる車種間で同一長さの光ケーブルを共用できるようにしたいという要望もある。このように、光ケーブルに対する余長吸収に対する要望は比較的高い。
しかしながら、光ケーブルの余長吸収に際して上述した第1及び第2の方法をそのまま採用することは、光ケーブルを小径で曲げると、光ケーブルが破断したり、破断には至らずとも伝送損失が増大したりしてしまうため、極めて困難であるという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、光ケーブルに悪影響を与えることなく光ケーブルの余長を吸収可能な車載用余長吸収部品を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の車載用余長吸収部品は、所定の光ケーブルの余長を吸収する車載用余長吸収部品であって、前記所定の光ケーブルを内部に挿入する挿入口と、前記挿入口から挿入された前記所定の光ケーブルの余長を吸収する余長吸収構造と、前記余長吸収構造で余長が吸収された後の前記所定の光ケーブルを外部に導出する導出口とを備え、前記余長吸収構造は、前記所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上の第1の半径の円形巻き取り部分を有し、該円形巻き取り部分の外周に沿って前記所定の光ケーブルを巻き取り可能な少なくとも一つの第1の余長吸収部材を含む。
請求項2記載の車載用余長吸収部品は、請求項1記載の車載用余長吸収部品であって、前記余長吸収構造は、前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材の両側に設けられる一対の第2の余長吸収部材をさらに備え、前記一対の第2の余長吸収部材それぞれの前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材に対向する側面は、前記所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上の円弧形状を呈する。
請求項3記載の車載用余長吸収部品は、請求項1あるいは請求項2記載の車載用余長吸収部品であって、前記挿入口、前記導出口及び前記余長吸収構造と一体に形成され、前記所定の光ケーブルの余長部分を内部に収容可能な本体ケース部と、前記本体ケース部と連結して形成され、所定のワイヤーハーネスに固定可能な固定部とをさらに備える。
請求項4記載の車載用余長吸収部品は、請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の車載用余長吸収部品であって、前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材は、複数の第1の余長吸収部材を含み、前記複数の第1の余長吸収部材の前記第1の半径は各々異なる値に設定される。
請求項5記載の車載用余長吸収部品は、請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の車載用余長吸収部品であって、前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材は、少なくとも3個の第1の余長吸収部材を含み、前記少なくとも3個の第1の余長吸収部材は、互いに隣接する一対の第1の余長吸収部材間における中心間距離が各々異なる値に設定される。
この発明における請求項1記載の車載用余長吸収部品の余長吸収構造は、所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上の第1の半径の円形巻き取り部分の外周に沿って所定の光ケーブルを巻き取り可能な少なくとも一つの第1の余長吸収部材を有している。
このため、挿入口から挿入された所定の光ケーブルを、少なくとも一つの第1の余長吸収部材の円形巻き取り部分の外周に沿って所定回数巻き取った後、導出口から導出することにより、所定の光ケーブルの余長を吸収することができる。
この際、円形巻き取り部分の第1の半径は所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上に設定されているため、所定の光ケーブルを円形巻き取り部分で巻き取る際に所定の光ケーブルに悪影響を与えることはない。
請求項2記載の本願発明において、少なくとも一つの第1の余長吸収部材の円形巻き取り部分の外周に沿って所定回数巻き取った後の所定の光ケーブルに直線状に伸びようとする力が働き、所定のケーブルの円形巻き取り部分に対する巻き付け度合が緩んでも、両側に設けられる一対の第2の余長吸収部材それぞれの側面への所定の光ケーブルの当接により当該巻き付け度合の緩みを制限することができる。
その結果、所定の光ケーブルが少なくとも一つの第1の余長吸収部材の円形巻き取り部分に沿って隙間無く巻き付けられる第1の状態から、所定のケーブルが一対の第2の余長吸収部材それぞれの側面に沿って円形巻き取り部分の外周領域を緩やかに巻き付けられる第2の状態との間において、所定の光ケーブルの余長に許容範囲を持たせることができる。
車載用余長吸収部品は固定部を有しているため、余長吸収が必要な所定の光ケーブルを含む所定のワイヤーハーネスに対して以下のように用いることができる。すなわち、所定のワイヤーハーネスに車載用余長吸収部品を固定して、ワイヤーハーネスから所定の光ケーブルのみを取り出して挿入口から挿入し余長吸収構造によって余長を吸収した後、導出口から得られる所定の光ケーブルをワイヤーハーネス内に戻すことができる。
その結果、ワイヤーハーネスと本発明の車載用余長吸収部品からなる、所定の光ケーブルの余長吸収機能付きワイヤーハーネスとして、車載用余長吸収部品を有効活用することができる。
請求項4記載の本願発明は、各々の第1の半径が異なる複数の第1の余長吸収部材を含むため、多様な内容で所定の光ケーブルの余長を吸収することができる。
請求項5記載の本願発明において、互いに隣接する一対の第1の余長吸収部材間における中心間距離が各々異なる値に設定されるため、多様な内容で所定の光ケーブルの余長を吸収することができる。
この発明の実施の形態1であるプロテクタにおけるプロテクタ本体内の平面構造を模式的に示す説明図である。 実施の形態1のプロテクタの全体構造を示す斜視図である。 実施の形態1のプロテクタの利用例を模式的に示す説明図である。 光ケーブルの第1の構造例を示す断面図である。 光ケーブルの第2の構造例を示す断面図である。 円形ピンへの光ケーブルの巻き取り方のバリエーションを示す説明図である。 光ケーブルの余長に許容範囲を持たせることができる効用を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2であるプロテクタの取り付け状況を模試的に示す説明図である。 この発明の実施の形態3であるプロテクタの余長吸収構造を模式的に示す説明図である。
<実施の形態1>
(構成)
図1はこの発明の実施の形態1である、光ケーブルの余長を吸収する車載用余長吸収部品であるプロテクタにおけるプロテクタ本体内の平面構造を模式的に示す説明図である。図2は実施の形態1のプロテクタ1の全体構造を示す斜視図である。
図1に示すように、プロテクタ本体2内には余長吸収部材である円形ピン11〜13、中間補助部材21,22、及び最外補助部材31,32からなる余長吸収構造及びU字溝4a,4bが一体形成されている。
第1の余長吸収部材である円形ピン11〜13はそれぞれ平面視して同一の半径R1(第1の半径)の円形巻き取り部分を有し、円形ピン11,12間及び円形ピン12,13間の中心間距離は同一に設定されている。
中間補助部材21,22は円形ピン12の両側に設けられて一対の補助余長吸収部材(第2の余長吸収部材)を構成する。なお、中間補助部材21の両側面21s,21s及び中間補助部材22の両側面22s,22sの平面形状は半径R1を超える半径の円弧形状を呈している。
また、中間補助部材21,22は円形ピン12の中心点を基準とし左右対称になる位置に設けられる。したがって、一対の補助余長吸収部材となりうる中間補助部材21,22それぞれ円形ピン12に対向する側面21s,22sを有している。
最外補助部材31,32は円形ピン11〜13(中間補助部材21,22含む)の両側に設けられて一対の補助余長吸収部材を構成する。なお、最外補助部材31の内側側面31s及び最外補助部材32の内側側面32sの平面形状は半径R1を超える半径の円弧形状を呈している。
また、最外補助部材31,32は円形ピン12の中心点を基準とし左右対称になる位置に設けられる。したがって、一対の補助余長吸収部材となりうる最外補助部材31,32はそれぞれ円形ピン11〜13の組合せ(構造)に対向する側面31s,32sを有している。
なお、上述したように、光ケーブル8の巻き取り対象を円形ピン12に設定すると中間補助部材21,22が一対の補助余長吸収部材として機能し、光ケーブル8の巻き取りピンを円形ピン11〜13に設定すると最外補助部材31,32が一対の補助余長吸収部材として機能する。
また、光ケーブル8の巻き取り対象を円形ピン11に設定すると、円形ピン11に対向する側面31s,側面21sを有する最外補助部材31,中間補助部材21が一対の補助余長吸収部材として機能する。
同様に、光ケーブル8の巻き取り対象を円形ピン13に設定すると、円形ピン13に対向する側面32s,側面22sを有する最外補助部材32,中間補助部材22が一対の補助余長吸収部材として機能する。
また、光ケーブル8の巻き取り態様を円形ピン11,12の組合せに設定すると、円形ピン11,12の組合せに対向する側面31s,側面22sを有する最外補助部材31,中間補助部材22が一対の補助余長吸収部材として機能する。
同様に、光ケーブル8の巻き取りピンを円形ピン12,13の組合せに設定すると、円形ピン12,13の組合せに対向する側面32s,側面21sを有する最外補助部材32,中間補助部材21が一対の補助余長吸収部材として機能する。
また、図1及び図2に示すように、プロテクタ本体2の両側面部2s,2sの一端にU字溝4a,4bが設けられ、U字溝4a,4bのうち、一方が光ケーブルの挿入口、他方が光ケーブルの導出口として機能する。
図2に示すように、プロテクタ本体2は、円形ピン11〜13、中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32からなる余長吸収構造を内部に有することによりこれら余長吸収構造と一体的に形成され、これらを四方に設けられる側面で取り込んでいる。したがって、プロテクタ本体2は光ケーブル8の余長部分を内部に収容可能である。
さらに、円形ピン11〜13、中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32を含むプロテクタ本体2全体を覆うことが可能な蓋3がプロテクタ本体2の奥行き端に設けられ、蓋3の閉状態時に円形ピン11〜13、中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32並びにこれらの余長吸収部材によって余長吸収された光ケーブル(図示せず)を覆い隠すことができる。なお、図2は、開状態の蓋3を示している。
円形ピン11〜13の半径R1は余長吸収対象の光ケーブル(所定の光ケーブル)の許容曲げ半径を満足する値に設定される。例えば、余長吸収対象の光ケーブルとしてAGF(All Glass Fiber)の場合、円形ピン11〜13の半径R1はAGFの許容曲げ半径である9(mm)以上に設定される。
(使用例)
図3は実施の形態1のプロテクタの利用例を模式的に示す説明図である。同図(a)に示すように、挿入口となるU字溝4aから挿入される光ケーブル8を円形ピン13の円形巻き取り部分に沿って1回巻き取った後、導出口であるU字溝4bから光ケーブル8を導出している。その結果、円形ピン13の円形巻き取り部分に沿って光ケーブル8を1回巻き取る分、光ケーブル8の余長を吸収することができる。
同図(b)に示すように、U字溝4aから挿入される光ケーブル8を円形ピン11〜133つの円形巻き取り部分の組合せ(構造)に沿って1回巻き取った後、U字溝4bから光ケーブル8を導出している。その結果、円形ピン11〜13の円形巻き取り部分の組合せに沿って光ケーブル8を1回巻き取る分、光ケーブル8の余長を吸収することができる。なお、円形ピン11〜13による3つの円形巻き取り部分の組合せは直線部分と一部が円形ピン11,13の円形巻き取り部分における半円相当の曲線部分の組合せ構造を呈することになる。
このように、実施の形態1のプロテクタは、光ケーブル8(所定の光ケーブル)の許容曲げ半径以上の半径R1の円形巻き取り部分の外周に沿って光ケーブル8を巻き取り可能な3つの円形ピン11〜13を含んでいる。
このため、挿入口となるU字溝4aから挿入された光ケーブル8を、円形ピン11〜13のうち少なくとも一つの円形ピンの円形巻き取り部分の外周に沿って所定回数巻き取った後、導出口となるU字溝4bから導出することにより、光ケーブル8の余長を吸収することができる。
加えて、円形ピン11〜13それぞれの円形巻き取り部分の半径R1は光ケーブル8の許容曲げ半径以上に設定されているため、光ケーブル8を当該円形巻き取り部分で巻き取る際に、破断したり伝送損失が増大したりする光ケーブル8の悪影響が生じることはない。
(光ケーブルの構造)
図4は光ケーブルの第1の構造例を示す断面図である。同図に示すように、光ケーブル8の一つである光ケーブル8Aは中心に形成される光ファイバ81の外周を覆って抗張力体82が設けられ、さらに抗張力体82の外周を覆ってシース材83が設けられる。
図5は光ケーブルの第2の構造例を示す断面図である。同図に示すように、光ケーブル8の他の一つである光ケーブル8Bは、互いに隣接して形成される光ファイバ84a,84bによりなるテープ心線を中心として左右対象に断面形状が円状の抗張力体85a,85bが設けられ、さらに、光ファイバ84a,84b及び抗張力体85a,85bを覆って左右対称に断面形状が矩形状のシース材86a,86bがそれぞれ設けられる。また、光ファイバ84a,84bの上下にノッチ87が設けられる。
このように、光ケーブル8A及び8Bは共に抗張力体82及び85(85a,85b)を内蔵しているため、光ケーブル8(8A,8B)には常に直線状に伸びようとする力が働く。なお、光ケーブル8A及び8Bに抗張力体82及び85が設けられるのは、一般的に光ファイバ81及び84への引っぱり応力が係らないようにするためである。
図6は円形ピンへの光ケーブルの巻き取り方のバリエーションを示す説明図である。
同図(a)に示すように、円形ピン11,12の組合せ(構造)の外周領域において、U字溝4aから挿入される光ケーブル8を最外補助部材31の側面31s及び中間補助部材22の側面22sに沿って広く巻き取る第1の巻き取り方を示している。
一方、同図(b)に示すように、U字溝4aから挿入される光ケーブル8を円形ピン11,12の組合せの外周に沿って隙間無く巻き取る第2の巻き取り方を示している。
例えば、同図(b)に示すように、円形ピン11,12の組合せ部分に沿って隙間無く光ケーブル8を巻き取った後において、光ケーブル8に上述した常に直線状に伸びようとする力が働くと、光ケーブル8の巻き取り度合が緩み、光ケーブル8は円形ピン11,12の外周方向に向けて広がる可能性が高い。
しかしながら、図6(a)に示すように、円形ピン11,12の両側には最外補助部材31,中間補助部材22が設けられているため、光ケーブル8の巻き取りの緩みを最外補助部材31,中間補助部材21によって確実に制限することができる。
すなわち、挿入口であるU字溝4aから挿入された光ケーブル8を、円形ピン11,12の組合せの外周に沿って1回巻き取った際、光ケーブル8に直線状に伸びようとする力が働き、光ケーブル8の上記組合せに対する巻き付け度合が緩んでも、両側に設けられる一対の補助余長吸収部材である最外補助部材31,中間補助部材22への光ケーブル8の当接により当該巻き付け度合の緩みを確実に制限することができる。
その結果、光ケーブル8が円形ピン11,12の組合せ構造に沿って隙間無く巻き付けられる第1の状態(図6(b)で示す状態)から、光ケーブル8が最外補助部材31,中間補助部材22の側面21s,側面22sに沿って円形ピン11,12の組合せ部分の外周領域を緩やかに巻き付けられる第2の状態(図6(a)で示す状態)との間において、光ケーブル8の余長に許容範囲を持たせることができる。
加えて、一対の補助余長吸収部材(第2の余長吸収部材)である最外補助部材31、中間補助部材22それぞれの側面31s,側面22sの円弧形状は、半径R1を超える、すなわち、光ケーブル8の許容曲げ半径を超える値に設定されているため、光ケーブル8が上記第2の状態になっても、光ケーブル8に悪影響が生じることはない。
また、一対の補助余長吸収部材がケーブル8の巻き付け度合の緩む際のストッパーとして機能するため、光ケーブル8の巻き付け度合が緩むことによって、予期しない部材に当接する等により光ケーブル8が傷つくことを防止することもできる。
図7は光ケーブル8の余長に許容範囲を持たせることができる効用を説明するための説明図である。
同図(a)に示すように、光ケーブル8に上述した常に直線状に伸びようとする力が働くため、光ケーブル8の巻き取り度合が緩み、光ケーブル8は円形ピン12の外周方向に向けて広がる状態で側面21s,側面22sに沿って安定する。
同図(a)で示すよう状態において、光ケーブル8の使用ケーブル長が予定より短くなった場合を想定する。この場合、同図(b)に示すように、光ケーブル8を矢印方向に引っ張ることにより、円形ピン12の円形巻き取り部分に沿って隙間無く光ケーブル8を巻き取る状態にすることにより、光ケーブル8の余長を短くして光ケーブル8の使用ケーブル長を長くすることにより、所望の使用ケーブル長を実現することが十分可能となる。
このように、実施の形態1のプロテクタは光ケーブル8の余長に許容範囲を持たせることができるため、より使用勝手に優れるという効果を奏する。
<実施の形態2>
図8はこの発明の実施の形態2であるプロテクタの取り付け状況を模試的に示す説明図である。同図に示すように、プロテクタ5にはベルトクランプ9がその側面に連結して形成されており、ベルトクランプ9のベルト部分をワイヤーハーネス40(所定のワイヤーハーネス)の外周に沿って巻き付けて、当該ベルト部分を所定箇所で係止することにより、ワイヤーハーネス40に隣接してプロテクタ5を固定することができる。なお、実施の形態2のプロテクタ5はベルトクランプ9が設けられた点を除いて図1〜図7を用いて説明した実施の形態1のプロテクタ1と同様である。
一方、ワイヤーハーネス40内の複数の電線のうち一部に光ケーブル8が存在し、この光ケーブル8は余長を吸収する必要がある。このため、光ケーブル8をワイヤーハーネス40の取り出し口40aから外部に取り出し、U字溝4aからプロテクタ5のプロテクタ本体2内部に挿入する。そして、図示しないプロテクタ本体2内部の余長吸収構造(円形ピン11〜13,中間補助部材21,22、最外補助部材31,32等)によって余長を吸収されU字溝4bより導出される光ケーブル8を、ワイヤーハーネス40の挿入部40bから、ワイヤーハーネス40内部に戻す。
このように、実施の形態2のプロテクタ5は固定部であるベルトクランプ9を有しているため、余長吸収が必要な光ケーブル8を含むワイヤーハーネス40に隣接してプロテクタ5を固定して、ワイヤーハーネス40から光ケーブル8のみを取り出してU字溝4aから挿入し上記余長吸収構造によって余長を吸収した後、U字溝4bから得られる光ケーブル8を再びワイヤーハーネス40内に戻すことができる。
その結果、ワイヤーハーネスと実施の形態2のプロテクタ5からなる、光ケーブルの余長吸収機能付きワイヤーハーネスとして、プロテクタ5を有効活用することができる。
なお、図8で示した実施の形態2では、固定部としてベルトクランプ9を用いたが、他にテープ巻き等の手段を固定部として用いても良い。
<実施の形態3>
図9はこの発明の実施の形態3であるプロテクタ6(6a,6b)の余長吸収構造を模式的に示す説明図である。
同図(a)に示すように、実施の形態3の第1の態様であるプロテクタ6aにおいて、プロテクタ本体2内に各々の円形巻き取り部分の半径が異なる円形ピン11a〜13aが設けられる。円形ピン11a〜13aの円形巻き取り部分の半径R1a、R1b及びR1cはそれぞれ余長吸収対象の光ケーブル(所定の光ケーブル)の許容曲げ半径を満足する値に設定され、かつR1a<R1b<R1cの関係を有する。なお、中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32等は図示省略しているが、実施の形態1のプロテクタ1と同様に設けられる。また、円形ピン11a〜13aが円形ピン11〜13と異なる点を除いて、実施の形態3の第1の態様のプロテクタ6aは図1〜図7を用いて説明した実施の形態1のプロテクタ1と同様である。
このように、実施の形態3の第1の態様のプロテクタ6aは、各々の半径R1a、R1b及びR1cが異なる円形ピン11a〜13aを有している。
その結果、第1の態様のプロテクタ6aにおける円形ピン11a〜13aそれぞれの円形巻き取り部分による1回の巻き取りによる、光ケーブル8の余長吸収長が円形ピン11a〜13a間で異なるため、より多様な内容で光ケーブル8の余長を吸収することができる効果を奏する。
一方、図9(b)に示すように、実施の形態3の第2の態様であるプロテクタ6bにおいて、プロテクタ本体2内に各々の円形巻き取り部分の半径が実施の形態1と同様半径R1で共通の円形ピン11b〜13bが設けられる。
ただし、隣接配置される円形ピン11b,12b間の中心間距離d12より、隣接配置される円形ピン12b,12b間の中心間距離d23の方が大きく設定されている。なお、中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32等は図示省略しているが、実施の形態1のプロテクタ1と同様に設けられる。また、中心間距離d12より中心間距離d23の方が長い点を除いて、実施の形態3の第2の態様のプロテクタ6bは、図1〜図7を用いて説明した実施の形態1のプロテクタ1と同様である。
このように、実施の形態3の第2の態様のプロテクタ6bは、円形ピン11b〜13bのうち、隣接配置される円形ピン11b,12b間の中心間距離d12と、隣接配置される円形ピン12b,12b間の中心間距離d23とを異なる値に設定している。
その結果、第2の態様のプロテクタ6bにおける円形ピン11b,12bの組合せ構造と円形ピン12b,13bの組合せ構造との間において、中心間距離d12と中心間距離d23との差によって、1回の巻き取りによる光ケーブル8の余長吸収長が異なるため、より多様な内容で光ケーブル8の余長を吸収することができる効果を奏する。
なお、上述した実施の形態では、U字溝4aを挿入口とし、U字溝4bを導出口として用いたが、その逆に用いても良く、さらには、U字溝4a,4bのうちの一方を挿入口及び導出口兼用に用いても良い。
また、プロテクタ本体2内の中間補助部材21,22及び最外補助部材31,32それぞれと光ケーブル8とが接する部分における角部は、角丸め処理等を施すことによって鋭角でなく曲面を有する形が好ましい(図1,図2,図6,図7参照)。そうすることにより、光ケーブル8を屈曲させることなく、伝送損失を抑制することができる。
1,5,6a,6b プロテクタ
2 プロテクタ本体
3 蓋
4a,4b U字溝
8 光ケーブル
9 ベルトクランプ
11〜13,11a〜13a,11b〜13b 円形ピン
21,22 中間補助部材
31,32 最外補助部材
40 ワイヤーハーネス

Claims (5)

  1. 所定の光ケーブルの余長を吸収する車載用余長吸収部品であって、
    前記所定の光ケーブルを内部に挿入する挿入口と、
    前記挿入口から挿入された前記所定の光ケーブルの余長を吸収する余長吸収構造と、
    前記余長吸収構造で余長が吸収された後の前記所定の光ケーブルを外部に導出する導出口とを備え、
    前記余長吸収構造は、
    前記所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上の第1の半径の円形巻き取り部分を有し、該円形巻き取り部分の外周に沿って前記所定の光ケーブルを巻き取り可能な少なくとも一つの第1の余長吸収部材を含むことを特徴とする、
    車載用余長吸収部品。
  2. 請求項1記載の車載用余長吸収部品であって、
    前記余長吸収構造は、
    前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材の両側に設けられる一対の第2の余長吸収部材をさらに備え、前記一対の第2の余長吸収部材それぞれの前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材に対向する側面は、前記所定の光ケーブルの許容曲げ半径以上の円弧形状を呈することを特徴とする、
    車載用余長吸収部品。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の車載用余長吸収部品であって、
    前記挿入口、前記導出口及び前記余長吸収構造と一体に形成され、前記所定の光ケーブルの余長部分を内部に収容可能な本体ケース部と、
    前記本体ケース部と連結して形成され、所定のワイヤーハーネスに固定可能な固定部とをさらに備える、
    車載用余長吸収部品。
  4. 請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の車載用余長吸収部品であって、
    前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材は、
    複数の第1の余長吸収部材を含み、
    前記複数の第1の余長吸収部材の前記第1の半径は各々異なる値に設定される、
    車載用余長吸収部品。
  5. 請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の車載用余長吸収部品であって、
    前記少なくとも一つの第1の余長吸収部材は、
    少なくとも3個の第1の余長吸収部材を含み、
    前記少なくとも3個の第1の余長吸収部材は、互いに隣接する一対の第1の余長吸収部材間における中心間距離が各々異なる値に設定される、
    車載用余長吸収部品。
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